JPH10210739A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH10210739A
JPH10210739A JP2440097A JP2440097A JPH10210739A JP H10210739 A JPH10210739 A JP H10210739A JP 2440097 A JP2440097 A JP 2440097A JP 2440097 A JP2440097 A JP 2440097A JP H10210739 A JPH10210739 A JP H10210739A
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switching
power supply
overcurrent
supply device
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JP2440097A
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Atsuo Tokunaga
篤郎 徳永
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランスへの電源供給をオン・オフするスイ
ッチング素子へのスイッチング信号を遮断することによ
り過電流を確実に制限することができるスイッチング電
源装置を提供する。 【解決手段】 1次側を励起することにより2次側に励
起された電力を負荷に給電するための変圧器と、その変
圧器の1次側への電源供給をスイッチング信号に基づい
てオン・オフするスイッチング素子と、負荷へ給電され
る出力電流を検出して定電流出力とする様にスイッチン
グ素子へスイッチング信号を出力するスイッチング制御
手段とを有するスイッチング電源装置であって、出力電
流として過電流が検出された場合、スイッチング素子へ
のスイッチング信号を遮断する遮断手段を具備した構成
となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真プロセスに
おける除帯電転写装置等に電源を供給するためのスイッ
チング電源装置に関し、特に、トランスへの電源供給を
オン・オフするスイッチング素子へのスイッチング信号
を遮断することにより過電流を確実に制限することがで
きるスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真装置の除帯電転写装置等
に定電流の電源を供給するための定電流制御電源として
スイッチング電源装置が知られている。このスイッチン
グ電源装置(定電流制御電源)の基本構成例を示すと図
9に示す様になる。図9において、このスイッチング電
源装置は、スイッチングレギュレータ1により電源VAA
の電流をスイッチング素子3によって断続的にオンオフ
し、それにより昇圧するトランス5の2次側に励起され
た出力を整流平滑回路7によって整流平滑して直流出力
を負荷9に出力させ、この出力が出力電流を検出する電
流検出回路11で検出され、その検出信号に基づいてス
イッチングレギュレータ1より上記スイッチング素子3
へ出力電流が定電流になるようにスイッチング信号が供
給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、電子写真プロ
セスにおける除帯電転写装置等は、コロトロン・スコロ
トロンなどの放電による除帯電転写装置と、さらに近年
の環境問題から放電時に発生するオゾンを減少させるた
めの接触式の除帯電転写装置により構成されるようにな
ってきている。上記コロトロン・スコロトロンなどの放
電による除帯電転写装置では、異物の混入や放電装置の
経時的な汚れや環境の変化によりアーク放電が発生した
り、また、接触式の除帯電転写装置では感光体上のピン
ホールにより一時的に過電流が発生したりすることがあ
った。この一時的な過電流が高圧を伴うことにより素子
の破損や異物の発火などの問題が生じる。そのため、除
帯電転写装置に電源を供給するスイッチング電源装置に
は、通常この一時的な過電流による素子の破損や異物の
発火を防ぐための機能が備わっている。すなわち、上記
スイッチング電源装置には、過電流を防ぐため、図10
に示す様なフの字特性となる様にスイッチング制御を行
うか、ラッチによる出力停止制御を行うかの機能が備え
られていた。この素子破損や異物発火を防ぐラッチによ
る出力停止機能は、一時的な過電流を(1回または複数
回)検知して出力を停止するものである。
【0004】ここでは、一時的な過電流を検知して出力
を停止させるために、検出する電流にスレッシュレベル
を設定する。しかしながら、電子写真プロセスにおける
除帯電転写装置へ電圧および電流を供給する電源は、近
年のプロセス制御の要求から、出力コントロールの細分
化により、自由度の高い出力可変装置の備わった電源装
置となったことや、接触式の除帯電転写装置における感
光体上のピンホールに流れる一時的な過電流を許容しな
ければならないことから、出力停止のための適切なスレ
ッシュレベルを設定できないことがあった。適切なスレ
ッシュレベルの設定できない場合、素子破損や異物発火
をさけるためスレッシュレベルを比較的小さくすること
となり、弱い過電流や誤動作により出力を停止すること
が多くなってしまう。出力を停止した場合、電子写真プ
ロセスであれば作像プロセスを中断し、正常な画像は得
られないため、もう一度やり直ししなければならず、非
常に効率が悪くなるという問題があった。
【0005】なお、上記過電流を防ぐ従来技術としては
以下に示す様な種々の公知例があるが、過電流を確実に
制限することができるものではなかった。すなわち、特
開昭63−87173号公報には、過電流を検知して、
1次側の励振手段を制御する電源装置が開示され、特開
昭63−121469号公報には予め定められた電位に
達したときにスイッチングトランジスタを停止させる定
電流高圧電源が開示され、特開昭64−85527号公
報には、異常を検出して出力を断続的に行う電源装置が
開示され、特開昭64−89961号公報には、1次側
の電流をモニタして、過電流時にトランジスタのオン時
間を遅らせる電源装置が開示され、特開平1−1100
56号公報には、帯電グリッドの電流で定電流制御し、
帯電と転写の総電流で過電流と過電圧を検出する高圧直
流安定化電源が開示され、特開平1−111218号公
報には、帰還電流(電圧)で定電流(電圧)制御時の異
常をソフト的に検出する電源装置が開示され、特開平2
−228250号公報には、PWM信号がハイロックし
たときにPWM信号を遮断する高圧発生回路が開示さ
れ、特開平3−3018号公報には、1次側の電流を検
知してソフト的にPWMを停止させる電源装置が開示さ
れ、特開平4−46519号公報には、過電流と過電圧
を同一回路で実施(複数出力に有効)する電源装置が開
示され、特開平4−207969号公報には、PWM信
号が過大デューティーになった時にPWM信号を遮断す
るスイッチング電源装置が開示され、特開平5−307
34号公報には、負荷の種類動作状況に応じた過電流保
護が行えるスイッチング式直流電源装置が開示されてい
る。本発明は、上述の如き従来の問題点を解決するため
になされたもので、その目的は、トランスへの電源供給
をオン・オフするスイッチング素子へのスイッチング信
号を遮断することにより過電流を確実に制限することが
できるスイッチング電源装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、1次側を励起することに
より2次側に励起された電力を負荷に給電するための変
圧器と、その変圧器の1次側への電源供給をスイッチン
グ信号に基づいてオン・オフするスイッチング素子と、
上記負荷へ給電される出力電流を検出して定電流出力と
する様に上記スイッチング素子へスイッチング信号を出
力するスイッチング制御手段とを有するスイッチング電
源装置において、出力電流として過電流が検出された場
合、上記スイッチング素子へのスイッチング信号を遮断
する遮断手段を具備したことを特徴とする。請求項2に
記載の発明は、上記請求項1に記載のスイッチング電源
装置において、上記スイッチング制御手段が、スイッチ
ングレギュレータから成ることを特徴とする。上記請求
項1および2に記載のスイッチング電源装置によれば、
トランスへの電源供給をオン・オフするスイッチング素
子へのスイッチング信号を遮断することにより過電流を
確実に制限することができる。
【0007】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載のスイッチング電源装置において、上記スイッチン
グ制御手段が、A/DコンバータとPWMタイマとを備
えたマイクロコンピュータから成ることを特徴とする。
上記請求項3に記載の発明によれば、マイクロコンピュ
ータを用いることにより、汎用性のある機能の一部とし
て電源の制御を組み入れることができる。さらに、複数
の電源を集中して制御することができ、個々の電源にあ
るスイッチングレギュレータ回路部分の削除が出来る。
請求項4に記載の発明は、上記請求項1に記載のスイッ
チング電源装置において、上記スイッチング電源装置
が、さらに、出力電流がある一定値以上の大きな過電流
になった場合に、上記遮断手段を上記過電流から保護す
るための保護素子を具備することを特徴とする。上記請
求項4に記載の発明によれば、大きな過電流により遮断
回路の素子が破損することを防ぐことができる。
【0008】請求項5に記載の発明は、上記請求項4に
記載のスイッチング電源装置において、スイッチング信
号を遮断する回路に極性を反転する反転回路が備わって
ることを特徴とする。上記請求項5に記載の発明によれ
ば、出力極性がプラスの時にも過電流により遮断回路の
素子が破損することを防ぐことができる。請求項6に記
載の発明は、上記請求項3に記載のスイッチング電源装
置において、上記スイッチング電源装置が、さらに、上
記マイクロコンピュータからのスイッチング信号を積分
することにより上記スイッチング信号のデューティーが
所定値以上に大きくなった場合にも上記スイッチング信
号のスイッチング素子への供給を遮断して上記スイッチ
ング素子を保護するスイッチング信号積分回路を具備し
たことを特徴とする。上記請求項6に記載の発明によれ
ば、スイッチング信号が過大デューティーとなった場合
におけるスイッチング素子の破壊をも防止できる。
【0009】請求項7に記載の発明は、上記請求項3に
記載のスイッチング電源装置において、上記マイクロコ
ンピュータが、定電流制御中に過電流が起こり、電流検
出回路の値が所定のしきい値を越えたときに、メモリに
情報を格納し、連続して過電流状態が発生したとき、ま
たは、その発生回数が問題になる回数に達したときに、
出力を停止する様に制御を行うことを特徴とする。上記
請求項7に記載の発明によれば、一時的な過電流の発生
をモニタすることにより一時的な過電流以外の過電流に
よる異常状態を検知して出力を停止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明によるスイッチン
グ電源装置の第1実施形態の構成図である。図1に示す
様に、このスイッチング電源装置は、図9に示したスイ
ッチング電源装置に、過電流を検知した場合にスイッチ
ングレギュレータ1からスイッチング素子3へのスイッ
チング信号の供給を遮断するための遮断回路13を加え
たものである。すなわち、このスイッチング電源装置
は、トランス5と、そのトランス5の1次側に接続され
スイッチングレギュレータ1からのスイッチング信号に
よつて電源VAAの電流を断続的にオンオフするスイッチ
ング素子3と、上記トランス5の2次側に接続され上記
トランス5の2次側に励起された出力を整流平滑する整
流平滑回路7と、上記整流平滑回路7からの直流出力を
出力させる負荷9と、上記整流平滑回路7からの直流出
力を検出して上記スイッチングレギュレータ1へフィー
ドバックする電流検出回路11とを有すると共に、上記
スイッチングレギュレータ1とスイッチング素子3との
間に接続され上記電流検出回路11からの過電流検出信
号に基づいて上記スイッチングレギュレータ1より上記
スイッチング素子3へ供給されるスイッチング信号を遮
断する遮断回路13を有する構成となっている。この実
施形態では、上記スイッチング素子3は、第1のトラン
ジスタから成り、この第1のトランジスタのコレクタ端
子3aは上記トランスの1次側に接続され、エミッタ端
子3bはアース側に接続され、ベース端子3cはスイッ
チングレギュレータ1の出力側に接続されている。ま
た、上記遮断回路13は、第2のトランジスタから成
り、この第2のトランジスタのコレクタ端子13aは、
上記スイッチングレギュレータ1の出力側に接続され、
エミッタ端子13bはアース側に接続され、ベース端子
13cは上記電流検出回路11の出力側に接続されてい
る。
【0011】上記スイッチング電源装置の動作として
は、上記スイッチングレギュレータ1からのスイッチン
グ信号により電源VAAの電流を断続的にオンオフするス
イッチング素子3により昇圧するトランス5の2次側に
励起された出力を整流平滑する整流平滑回路により直流
出力が負荷に出力されると共に、その出力は出力電流を
検出する電流検出回路11で検出された信号によりスイ
ッチングレギュレータ1内で定電流になるように制御さ
れる様になっている。さらに、上記電流検出回路11で
検出された信号は、スイッチング素子3を駆動する信号
ラインに備わっている遮断素子13にも供給され、電流
検出回路11に過電流が流れたことにより上記スイッチ
ングレギュレータ1から上記スイッチング素子3へ送ら
れるスイッチング信号を遮断するようになっている。
【0012】上記スイッチング信号の遮断動作について
より詳しく説明すると、上記負荷9に過電流が流れた場
合、上記電流検出回路11によって上記過電流が検出さ
れ、上記電流検出回路11からの過電流検出信号は上記
遮断回路13を構成する第2のトランジスタのベース端
子13cに供給される。上記ベース端子13cに過電流
検出信号が供給されると、上記第2のトランジスタは導
通し、上記スイッチングレギュレータ1からのスイッチ
ング信号は上記第2のトランジスタのコレクタ端子13
aおよびエミッタ端子13bを通してアース側へ送られ
る。それにより、上記スイッチング素子3を構成する第
1のトランジスタのベース端子3cにはスイッチング信
号が供給されないため、第1のトランジスタは導通し、
上記電源VAAからの電源電流は第1のトランジスタのコ
レクタ端子3aおよびエミッタ端子3bを通してアース
側へ送られるので、上記トランス5の2次側には出力が
励起されず、過電流が確実に制限されるわけである。第
1実施形態によれば、過電流検出時にスイッチングレギ
ュレータ1からスイッチング素子3へ送られるスイッチ
ング信号を遮断する様にしたので過電流を確実に制限す
ることができる。すなわち、実際に従来のスイッチング
電源装置と第1実施形態のスイッチング電源装置との過
電流波形を示すと図2に示す様になり、第1実施形態の
スイッチング電源装置においては確実に過電流が制限さ
れていることがわかる。
【0013】次に、図3を参照して本発明によるスイッ
チング電源装置の第2実施形態について説明する。図3
は、本発明によるスイッチング電源装置の第2実施形態
の構成図である。図3に示す様に、この第2実施形態
は、上記図1に示した第1実施形態におけるスイッチン
グレギュレータ1をA/DコンバータとPWMタイマと
RAM・ROM・データバス・入出力ポート等とを備え
たマイクロコンピュータ15に置き換えた構成となって
いる。他の構成は第1実施形態と同様である。第2実施
形態のスイッチング電源装置の動作について説明する
と、一定周期のパルス幅可変装置としてのPWMタイマ
(マイコン15内)から送られるPWM信号によりスイ
ッチング素子3(第1のトランジスタ)を駆動し、昇圧
トランス5の1次側巻線においてスイッチングを行う。
これによりトランス5の2次側巻線に励起した交番電圧
を、平滑整流回路7で平滑と整流を行い、出力端Aに安
定した直流出力を与える。この直流出力は、電流検出回
路11で検出され、上記マイクロコンピュータ15のA
/Dコンバーターでデジタル値として検知され、定電流
になるようにPWM信号のデューティーが制御される。
【0014】ここで、負荷9に過電流が流れた場合、電
流検出回路11によって過電流が検出され、電流検出回
路11からの過電流検出信号は遮断回路13を構成する
第2のトランジスタのベース端子13cに供給される。
ベース端子13cに過電流検出信号が供給されると、第
2のトランジスタは導通し、スイッチングレギュレータ
1からのスイッチング信号は第2のトランジスタのコレ
クタ端子13aおよびエミッタ端子13bを通してアー
ス側へ送られる。それにより、スイッチング素子3を構
成する第1のトランジスタのベース端子3cにはスイッ
チング信号が供給されないため、第1のトランジスタは
導通し、電源VAAからの電源電流は第1のトランジスタ
のコレクタ端子3aおよびエミッタ端子3bを通してア
ース側へ送られるので、上記トランス5の2次側には出
力が励起されず、過電流が確実に制限されることは第1
実施形態と同様である。
【0015】なお、上記マイクロコンピュータ15の動
作を示すと図4のフローチャートの様になる。すなわ
ち、マイクロコンピュータ15の動作としては、図4の
ステップ101において、出力命令があるか否かが判定
され、出力命令がない場合はステップ103において、
PWMデューティーがリセットされ元にもどり、ある場
合は、ステップ105において、出力目標値が検出出力
値より大きいか否かが判定される。ステップ105にお
いて出力目標値が検出出力値より大きい場合は、ステッ
プ107において、PWMデューティーが増大され、出
力目標値が検出出力値より大きくない場合は、ステップ
109において、PWMデューティーが減少される。こ
の第2実施形態によれば、第1実施形態における過電流
を確実に制限することができる効果に加えてマイクロコ
ンピュータを用いることにより、汎用性のある機能の一
部として電源の制御を組み入れることができる。さら
に、複数の電源を集中して制御することができ、個々の
電源にあるスイッチングレギュレータ回路部分の削除が
出来る。
【0016】次に、図5を参照して本発明によるスイッ
チング電源装置の第3実施形態について説明する。図5
は、本発明によるスイッチング電源装置の第3実施形態
の構成図である。図5に示す様に、この第3実施形態
は、上記図1に示した第1実施形態における電流検出回
路11に遮断素子13の保護用の過電圧保護素子17を
追加したものである。他の構成動作については第1実施
形態と同様である。この実施形態の場合、過電圧保護素
子17は、電流検出回路11の抵抗に並列に接続された
ツェナーダイオードから成っている。この第3実施形態
によれば、第1実施形態例の効果に加え、直流出力があ
る一定値以上の大きな過電流になった場合、ツェナーダ
イオード17がブレイクダウンし、遮断素子13(第2
のトランジスタ)のベース端子に上記大きな過電流が供
給されることによる第2のトランジスタの破損を防止で
きる効果がある。
【0017】次に、図6を参照して本発明によるスイッ
チング電源装置の第4実施形態について説明する。図6
は、本発明によるスイッチング電源装置の第4実施形態
の構成図である。図6に示す様に、この第4実施形態
は、図1に示した第1実施形態における電流検出回路1
1に遮断素子13の保護用の過電圧保護素子19を追加
したものである。他の構成動作については第1実施形態
と同様である。この実施形態の場合、過電圧保護素子1
9は、電流検出回路11の抵抗に対して並列に、かつ図
5の第3実施形態とは逆向きに接続されたツェナーダイ
オード21と、極性反転用のインバータ回路23とから
成っている。この第4実施形態によれば、第1実施形態
例の効果に加え、反転直流出力がある一定値以上の大き
な過電流になった場合、上記ツェナーダイオード21が
ブレイクダウンし、遮断素子13(第2のトランジス
タ)のベース端子に上記大きな過電流が供給されること
による第2のトランジスタの破損を防止できる効果があ
る。なお、ここで、極性反転用インバータ回路23は、
反転直流出力をさらに反転させて元に返してスイッチン
グレギュレータ1および遮断素子13へ供給する役割を
果たしている。
【0018】次に、図7を参照して本発明によるスイッ
チング電源装置の第5実施形態について説明する。図7
は、本発明によるスイッチング電源装置の第5実施形態
の構成図である。図7に示す様に、この第5実施形態
は、図3に示す第2実施形態における遮断素子13に、
マイクロコンピュータ15からのスイッチング信号を積
分することによりスイッチング信号のデューティーが所
定値以上に大きくなった場合にもスイッチング信号のス
イッチング素子3への供給を遮断してスイッチング素子
3を保護するスイッチング信号積分回路25を追加した
構成となっている。他の構成動作については第2実施形
態および第4実施形態と同様である。この第5実施形態
によれば、第2実施形態の効果に加え、スイッチング信
号が過大デューティーとなった場合におけるスイッチン
グ素子の破壊をも防止できる。
【0019】次に、本発明によるスイッチング電源装置
の第6実施形態について説明する。この第6実施形態
は、構成としては図3に示した第2実施形態と同様であ
るが、マイクロコンピュータ15による遮断制御動作が
異なっている。すなわち、この第6実施形態におけるマ
イクロコンピュータ15の遮断制御動作は、定電流制御
中に過電流が起こり、電流検出回路の値が所定のしきい
値を越えたときに、メモリに情報を格納し、連続して過
電流状態が発生したとき、または、その発生回数が問題
になる回数に達したときに、出力を停止する様にしてい
る。マイクロコンピュータ15による遮断制御動作につ
いて図8の動作フローチャートによって詳しく説明する
と、まず、図8のステップ201において、出力命令が
あるか否かが判定され、出力命令がない場合は、ステッ
プ203において、PWMデューティーがリセットされ
元に戻り、ある場合は、ステップ205において、しき
い値が検出出力値より大きいか否かが判定される。
【0020】ステップ205においてしきい値が検出出
力値より大きい場合、ステップ207において、連続異
常カウンタが0であるか否かが判定されるが、大きくな
い場合、ステップ208において、連続異常カウンタが
インクリメントされ後述するステップ213へ移る。ス
テップ207において連続異常カウンタが0である場合
は、次のステップ213へ移るが、0でない場合、ステ
ップ209において、異常カウンタがインクリメントさ
れ、ステップ211において、連続異常カウンタがクリ
アされステップ213へ移る。次に、ステップ213に
おいて、連続異常カウンタが連続異常カウンタしきい値
より小さいか否か、および異常カウンタが異常カウンタ
しきい値より小さいか否かが判定され、連続異常カウン
タが連続異常カウンタしきい値より小さく、異常カウン
タが異常カウンタしきい値より小さい場合、ステップ2
15において、出力目標値が検出出力値より大きいか否
かが判定される。そして、ステップ215において、出
力目標値が検出出力値より大きな場合、ステップ217
において、PWMデューティーが増大され、小さい場
合、ステップ219において、PWMデューティーが減
少されステップ201へ戻る。
【0021】また、ステップ213において連続異常カ
ウンタが連続異常カウンタしきい値より小さくなく、異
常カウンタが異常カウンタしきい値より小さくない場
合、ステップ221において、PWMデューティーがリ
セットされ処理が終了する。第6実施形態によれば、第
2実施形態の効果に加え、一時的な過電流の発生をモニ
タすることにより一時的な過電流以外の過電流による異
常状態を検知して出力を停止することができる。なお、
本発明は、定電圧制御の高圧電源においても電流検出回
路が備わっている構成であれば、先の定電流制御の構成
と同じ構成で実施できる。また、電流検出回路が備わっ
ていない構成であれば、電流検出回路と同じ構成を過電
流検出回路として追加することにより実施できる。ま
た、本発明の具体的構成として、スイッチング回路の1
次側の電流が大きくなると、スイッチング素子としてF
ETを用いる。この時、ドライブ電流を確実にするため
に、前段にトーテンポールを備えることがある。この時
は遮断回路とトーテンポールの配置は自由であるが、ト
ーテンポールの前段に配置するのが望ましい。また、F
ETを使用したときは静電気などの過電圧からゲートを
保護するためにツェナーダイオードを備えることがあ
る。この時の遮断回路とツェナーダイオードの配置は自
由であるが、ツェナーダイオードはゲート近辺に配置す
るのが望ましい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、トランスへの電源供給
をオン・オフするスイッチング素子へのスイッチング信
号を遮断することにより過電流を確実に制限することが
できる。また、マイクロコンピュータを用いることによ
り、汎用性のある機能の一部として電源の制御を組み入
れることができる。さらに、複数の電源を集中して制御
することができ、個々の電源にあるスイッチングレギュ
レータ回路部分の削除が出来る。また、遮断素子の保護
用の過電圧保護素子を設けたので、過電流により遮断回
路の素子が破損することを防ぐことができる。また、遮
断素子の保護用の過電圧保護素子を設けると共に、イン
バータ回路を設けたので、出力極性がプラスの時にも過
電流により遮断回路の素子が破損することを防ぐことが
できる。また、マイクロコンピュータからのスイッチン
グ信号を積分することによりスイッチング信号のデュー
ティーが所定値以上に大きくなった場合にもスイッチン
グ信号のスイッチング素子への供給を遮断してスイッチ
ング素子を保護するスイッチング信号積分回路を設けた
ので、スイッチング信号が過大デューティーとなった場
合におけるスイッチング素子の破壊をも防止できる。ま
た、定電流制御中に過電流が起こり、電流検出回路の値
が所定のしきい値を越えたときに、メモリに情報を格納
し、連続して過電流状態が発生したとき、または、その
発生回数が問題になる回数に達したときに、出力を停止
する様にしているため、一時的な過電流の発生をモニタ
することとなり一時的な過電流以外の過電流による異常
状態を検知して出力を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスイッチング電源装置の第1実施
形態の構成図である。
【図2】従来のスイッチング電源装置と第1実施形態の
スイッチング電源装置との過電流波形を示す図である。
【図3】本発明によるスイッチング電源装置の第2実施
形態の構成図である。
【図4】図3に示したマイクロコンピュータの動作フロ
ーチャートである。
【図5】本発明によるスイッチング電源装置の第3実施
形態の構成図である。
【図6】本発明によるスイッチング電源装置の第4実施
形態の構成図である。
【図7】本発明によるスイッチング電源装置の第5実施
形態の構成図である。
【図8】本発明によるスイッチング電源装置の第6実施
形態におけるマイクロコンピュータの動作フローチャー
トである。
【図9】従来のスイッチング電源装置の構成図である。
【図10】従来のスイッチング電源装置において過電流
を防ぐための特性図である。
【符号の説明】
1…スイッチングレギュレータ、 3…スイッ
チング素子、5…トランス、
7…整流平滑回路、9…負荷、
11…電流検出回路、13…遮断回路、
15…マイクロコンピュータ、1
7、21…ツェナーダイオード、 23…インバ
ータ回路、25…スイッチング信号積分回路、101〜
109、201〜221…各ステップ、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次側を励起することにより2次側に励
    起された電力を負荷に給電するための変圧器と、この変
    圧器の1次側への電源供給をスイッチング信号に基づい
    てオン・オフするスイッチング素子と、上記負荷へ給電
    される出力電流を検出して定電流出力とする様に上記ス
    イッチング素子へスイッチング信号を出力するスイッチ
    ング制御手段とを有するスイッチング電源装置であっ
    て、出力電流として過電流が検出された場合、上記スイ
    ッチング素子へのスイッチング信号の供給を遮断する遮
    断手段を具備したことを特徴とするスイッチング電源装
    置。
  2. 【請求項2】 上記スイッチング制御手段が、スイッチ
    ングレギュレータから成ることを特徴とする請求項1に
    記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 上記スイッチング制御手段が、A/Dコ
    ンバータとPWMタイマとを備えたマイクロコンピュー
    タから成ることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ
    ング電源装置。
  4. 【請求項4】 上記スイッチング電源装置が、さらに、
    出力電流がある一定値以上の大きな過電流になった場合
    に、上記遮断手段を上記過電流から保護するための保護
    素子を具備することを特徴とする請求項1に記載のスイ
    ッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 スイッチング信号を遮断する回路に極性
    を反転する反転回路が備わってることを特徴とする請求
    項4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】 上記スイッチング電源装置が、さらに、
    上記マイクロコンピュータからのスイッチング信号を積
    分することにより上記スイッチング信号のデューティー
    が所定値以上に大きくなった場合にも上記スイッチング
    信号のスイッチング素子への供給を遮断して上記スイッ
    チング素子を保護するスイッチング信号積分回路を具備
    したことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電
    源装置。
  7. 【請求項7】 上記マイクロコンピュータが、定電流制
    御中に過電流が起こり、電流検出回路の値が所定のしき
    い値を越えたときにメモリに情報を格納し、連続して過
    電流状態が発生したとき、または、その発生回数が問題
    になる回数に達したときに、出力を停止する様に制御を
    行うことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電
    源装置。
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