JP2002199044A - 情報処理装置および信号変換装置 - Google Patents

情報処理装置および信号変換装置

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JP2002199044A
JP2002199044A JP2000399492A JP2000399492A JP2002199044A JP 2002199044 A JP2002199044 A JP 2002199044A JP 2000399492 A JP2000399492 A JP 2000399492A JP 2000399492 A JP2000399492 A JP 2000399492A JP 2002199044 A JP2002199044 A JP 2002199044A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/50Testing arrangements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常時接続の利便性を損なうことなく電力消費
を抑制すること。 【解決手段】 情報処理装置のCPUは、イニシャライ
ゼーション等に先駆けて、接続コネクタ130に通信回
線150が接続されているか否かを判定する。判定の結
果、接続されていない場合にはイニシャライゼーション
を実施しない。また、xDSLモデム110を消費電力
の低い動作モードへと移行させる。接続判定は、たとえ
ば、以下のようにして行う。テスト信号をxDSLモデ
ム110を通じて送信させる。この信号は、接続コネク
タ130等において反射され、その反射波がハイブリッ
ド回路126を通じて受信される。エコーのエネルギー
の大きさは、通信回線150が接続コネクタ130に接
続されていない状態では大きく、接続されている状態で
は小さい。CPUは、このエコーの大きさに基づいて接
続の有無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常時接続による高
い利便性と無駄な電力消費の抑制とを両立させた、情報
処理装置および信号変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年ADSLモデムに代表されるような
xDSLモデムが普及し始めている。xDSLモデムの
使用形態としては、ISP(インターネットサービスプ
ロバイダ)のサービス形態により多様に存在するが、多
くは常時接続型のサービスである。このため、xDSL
モデムの動作としては、通信路のコネクションを常に維
持することを優先する。たとえば、パーソナルコンピュ
ータ本体の電源投入時や通信路のコネクションが切れた
場合でもすぐに再接続することを優先的に試みる動作を
行なうようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、温暖化防止とい
う観点から、様々な機器において消費電力の低減が強く
求められている。このような事情はコンピュータ、通信
機器においても例外ではない。このような観点からみた
場合、xDSL技術は常時接続を前提として考えられる
ことが多いため、消費電力が高くなるという問題があっ
た。それにもかかわらず、これまでのxDSLでは、主
に伝送速度の高速化またはノイズ対策といった技術項目
が注目されており、消費電力という点について十分な注
意が払われていなかった。以上のような事情から高速
性、常時接続といったxDSL本来の特徴を損なうこと
なく消費電力を低減する技術が現在強く求められてい
る。
【0004】具体的には、ノートパソコン等の携帯型情
報処理装置の場合には、常時接続とは言ってもパソコン
自体が必要に応じて携帯されるので、実際にはノートパ
ソコンが常時通信回線に接続されているわけではない。
かかる未接続状態でノートパソコンが通信路の確立動作
をおこなったのでは、消費電力の浪費を招くことにな
り、温暖化防止の観点から見て妥当ではない。
【0005】また、デスクトップパソコン等の据え置き
型情報処理装置の場合にも、常時接続の契約をしている
場合であっても、常に通信回線をデスクトップパソコン
に接続しているとは限らない。たとえば、デスクトップ
パソコンとノートパソコンを持っているユーザは、回線
をノートパソコンに繋ぎ変えるような場合も多い。かか
る場合には、ワープロソフトや表計算ソフトなどのアプ
リケーションを利用するスタンドアロン型計算機として
デスクトップパソコンを用いることとなるが、かかる状
態で通信路の確立動作をおこなったのでは、やはり消費
電力の浪費を招くことになり妥当ではない。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、常時接続による高い利便性と無駄な電力消費の抑
制とを両立させた情報処理装置および信号変換装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、xDSL
モデムにおける電力消費の内容を詳細に検討した結果、
xDSLモデムにおける消費電力全体において、通信路
の確立動作(たとえば、通信路を再度確保するような接
続開始のネゴシエーションの動作、イニシャライズの動
作)のために消費される電力が少なくないことに気づい
た。そこで、主に通信路確立のための処理動作における
電力消費を抑制することで、全体としての消費電力の低
減を図ったものである。以下、本願発明について説明す
る。
【0008】請求項1に記載の発明について述べる。コ
ネクタ部(実施の形態との対応:接続コネクタ130)
には、通信回線(実施の形態との対応:通信回線15
0)が必要に応じて接続される。そして、送受信機構
(実施の形態との対応:xDSLモデム110等)は、
コネクタ部に接続された通信回線を通じてデータを送受
信する。
【0009】この場合、通信回線がコネクタ部に単に接
続されているだけでは、実際の通信をおこなうことはで
きない。回線品質のチェック、伝送速度の決定などの初
期処理(実施の形態との対応:イニシャライゼーショ
ン)がおこなわれて、通信路が確立されている必要があ
る。したがって、制御手段(実施の形態との対応:CP
U101)は、送受信機構を制御することで、実際のデ
ータの通信に先駆けてこの初期処理を適宜おこなうこと
になる。
【0010】しかし、通信回線がコネクタ部に接続され
ていない状態(未接続状態)においては、通信路が確立
される可能性は全くない。未接続状態で初期処理を実行
することは、電力の無駄である。これを防ぐため、接続
状態判定手段(実施の形態との対応:CPU101な
ど)が、通信回線がコネクタ部に接続されているか否か
を判定するようにする。そして、制御手段は、接続状態
判定手段による判定の結果接続されていないことが確認
されている場合には初期処理を行わないようにする。こ
の請求項1に記載の発明では、通信路が確立される可能
性がない場合には初期処理をおこなうことがないため、
電力を無駄にすることがない。
【0011】請求項2に記載の発明について述べる。制
御手段(実施の形態との対応:CPU101)は、送受
信機構(実施の形態との対応:xDSLモデム110)
を制御して初期処理(実施の形態との対応:イニシャラ
イゼーション)をおこなうことで、通信路の確立を図
る。初期処理を1回しか行わないのでは、一時的なノイ
ズなどの影響で、通信路の確立に失敗することも考えら
れる。このため、制御手段は、別途定められた規定回数
を上限として初期処理を繰り返すことで、このような事
態に対処する。
【0012】この場合、初期処理失敗の原因(たとえ
ば、相手の不応答、ソフトウエアのエラー)によって
は、この後、初期処理を繰り返しても通信路が確立され
る可能性が低いことが想像される場合もある。また、電
源の状態によっては、できるだけ電力消費を抑えたい場
合もある。たとえば、バッテリにて駆動されている場合
には、このような初期処理に多くの電力を費やすと、情
報処理装置自体の稼働時間が短くなってしまう。逆に、
AC電源から電力の供給を受けている場合には、電力消
費を抑制することよりも、通信路を確立することのほう
が優先されることが多いと思われる。したがって、制御
手段は、それまでの初期処理失敗の原因および/または
そのときの電源の状態に応じて規定回数を決定する。
【0013】この請求項2に記載の発明では、電力消費
の抑制と、通信路を確立した状態を維持することによる
利便性と、を高い次元で両立させることができる。この
ような効果は、常時接続を前提としていることが多い、
xDSL技術において、また、バッテリを電源とした情
報処理装置において特に有用である。
【0014】請求項3に記載の発明について述べる。制
御手段(実施の形態との対応:CPU101)は、送受
信機構(実施の形態との対応:xDSLモデム110)
を制御して初期処理(実施の形態との対応:イニシャラ
イゼーション)をおこなうことで、通信路の確立を図
る。この場合、一時的な要因で、通信路の確立に失敗す
ることも考えられる。このため、制御手段は、別途定め
られた待機期間の経過後に改めて通信路の確立を図る。
【0015】この場合、初期処理失敗の原因(たとえ
ば、相手の不応答、ソフトウエアのエラー)によって
は、この後すぐには通信路が確立される可能性が低いこ
とが想像される場合もある。逆に、この後すぐにでも通
信路が確立される可能性が高いことが想像される場合も
ある。また、電源の状態によっては、できるだけ電力消
費を抑えたい場合もある。たとえば、バッテリにて駆動
されている場合には、このような初期処理に多くの電力
を費やすと、情報処理装置自体の稼働時間が短くなって
しまう。逆に、AC電源から電力の供給を受けている場
合には、電力消費を抑制することよりも、通信路を確立
することのほうが優先されることが多いと思われる。し
たがって、制御手段は、それまでの初期処理失敗の原因
および/またはそのときの電源の状態に応じて待機時間
の長さを決定する。
【0016】この請求項3に記載の発明では、電力消費
の抑制と、通信路を確立した状態を維持することによる
利便性と、を高い次元で両立させることができる。この
ような効果は、常時接続を前提としていることが多い、
xDSL技術において、また、バッテリを電源とした情
報処理装置において特に有用である。
【0017】請求項4に記載の発明について述べる。コ
ネクタ部(実施の形態との対応:接続コネクタ130
a)には、通信回線(実施の形態との対応:通信回線1
50)が必要に応じて接続される。送受信機構(実施の
形態との対応:xDSLモデム110a)は、コネクタ
部に接続された通信回線を通じてデータを送受信する。
検出スイッチ(実施の形態との対応:スイッチ131)
は、通信回線がコネクタ部に接続されているか否かを機
械的に検出する。判定回路(実施の形態との対応:PC
Iインタフェース112a)は、検出スイッチの検出結
果に基づいて接続状態を判定し、判定結果を示す所定の
信号(実施の形態との対応:割り込み信号)を通信制御
装置(実施の形態との対応:情報処理装置100の本
体、特にCPU101)へと出力する。通信制御装置は
この信号に基づいて、通信回線が接続されているか否か
を知ることができる。この請求項4に記載の発明では、
接続状態の判定には機種に依存したデータが不要である
ため、ソフトウエアの汎用性を損なうことがない。
【0018】請求項5に記載の発明について述べる。こ
の請求項5に記載の発明によれば、コネクタ部(実施の
形態との対応:接続コネクタ130)には、通信回線が
必要に応じて接続される。送受信機構(実施の形態との
対応:xDSLモデム110b)は、コネクタ部に接続
された通信回線を通じてデータを送受信する。検出スイ
ッチ(実施の形態との対応:スイッチ131)は、通信
回線がコネクタ部に接続されているか否かを機械的に検
出する。判定回路(実施の形態との対応:PCIインタ
フェース112b)は、検出スイッチの検出結果に基づ
いて接続状態を判定する。そして、その判定結果をメモ
リ(実施の形態との対応:レジスタ135)に格納す
る。したがって、通信制御装置(実施の形態との対応:
情報処理装置100の本体、特にCPU101)はこの
メモリにアクセスすることで、通信回線の接続状態を確
認することができる。この請求項5に記載の発明では、
接続状態の判定には機種に依存したデータが不要である
ため、ソフトウエアの汎用性を損なうことがない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる情報処理
装置および信号変換装置につき図面を参照しつつ詳細に
説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定
されるものではない。
【0020】(実施の形態1)この実施の形態1にかか
る情報処理装置は、xDSLモデムを備えた情報処理装
置であり、本実施の形態1では、この情報処理装置に通
信回線150が物理的に接続されているか否かを判定
し、この判定の結果、物理的に接続されていない場合に
は、通信路を確立する処理動作(たとえば、イニシャラ
イゼーション)をおこなわないこととして、消費電力の
低減を図ることを主な特徴とする。特に、この実施の形
態1では、図1に示したとおり、所定のテストパターン
のトーン信号を送出し、そのエコーを測定、評価するこ
とによって、接続されているか否かの判定を行ってい
る。以下、詳細に説明する。
【0021】この実施の形態1の情報処理装置100
は、図2に示すとおり、CPU101と、メモリ102
と、記憶装置103と、USBインタフェース部104
と、表示装置105と、を備えており、これらは互いに
システムバス106によって接続されている。この図に
は示していないが、USBインタフェース部104には
マウス、キーボードなどの入力デバイスが接続されるよ
うになっている。また、情報処理装置100は、PCI
インタフェース部107およびこれによって管理される
PCIバス108を備えている。PCIバス108は、
様々な拡張回路などが必要に応じて装着可能なスロット
を備えている。この実施の形態ではこのスロットにxD
SLモデム110が装着されており、上述した各部とと
もに情報処理装置100の一部を構成している。
【0022】CPU101は、この情報処理装置100
全体を制御するとともに、様々なデータ処理などをおこ
なうものである。このCPU101は、記憶装置103
に保持されているプログラムをメモリ102にロード
し、実行することで様々な機能(たとえばxDSLモデ
ム110を通じた通信機能)を実現している。
【0023】この通信機能は、CPU101がPCIイ
ンタフェース部107、PCIバス108を通じてxD
SLモデム110を制御等することで、通信回線150
を通じてつながっている相手(たとえば、基地局側)と
データ通信をおこなうためのものである。通信時にはC
PU101自身によって、また、xDSLモデム110
等を制御してさまざまな処理(たとえば、イニシャライ
ゼーション)が実行される。さらには、接続コネクタ1
30に通信回線150が物理的に接続されているか否か
を判定する処理(後述する図6の接続判定処理)もおこ
なうようになっている。
【0024】この実施の形態では、所定のテストパター
ン(のトーン信号)を送信した際のエコーのエネルギー
の大きさに基づいてこの判定をおこなう。この接続判定
処理ではエコーのエネルギーの大きさの基準値が必要で
あるが、この基準値はこの通信機能を実現するためのプ
ログラム(いわゆるxDSLモデム110のドライバソ
フト)にあらかじめ記載されている。なお、エコー自体
については、xDSLモデム110の有するハイブリッ
ド回路126の説明において述べることにする。
【0025】また、上述した各種機能を実現するプログ
ラムは、CPU101が実行しているOS(Opera
ting System)の下で実行されている。この
実施の形態では、常時接続を実現するべく、このOS自
体が通信路が確立されているか否かを判定し、通信路が
確立されていない場合には呼を発生させるようになって
いる。
【0026】なお、上述した各機能を実現するプログラ
ムは必ずしもそれぞれが1個の独立したプログラムとし
て構成されている必要はない。一つのプログラムとして
まとめられていてもよいことはいうまでもない。プログ
ラム構成上の区分けなどはどのような形態であってもか
まわない。全体として上述した機能を実現されていれば
それで足りる。
【0027】記憶装置103は、CPU101によって
実行される各種プログラム、送受信されるデータを保持
するためのものである。記憶装置103に格納されるプ
ログラムとしては、たとえば、上述したxDSLモデム
110等を制御して通信機能を実現するためのプログラ
ム(ドライバ)、OSなどがあげられる。この記憶装置
103は、具体的にはハードディスク装置や光磁気ディ
スク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、
CD−ROM等のような読み出しのみが可能な記憶媒
体、RAM(Random Access Memory)のような揮発性の
メモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成される
ものとする。
【0028】つぎに、図2に示したxDSLモデム11
0の構成を図3を用いて説明する。このxDSLモデム
110は、消費電力が異なる2種類の動作モード(通常
モード、省電力モード)を備えている。ここで、この通
常モードとは、データ通信等をおこなうべくxDSLモ
デム110の全体を動作させている動作モードであり、
省電力モードとは、後述するxDSLモデムのLSI1
11とAFE121の動作を停止させた状態である。
【0029】この省電力モードでは、xDSLモデムの
LSI111とAFE121が停止されているため、消
費電力が通常モードよりも低くなっている。ただし、こ
の省電力モードであっても、割り込み信号などを検知す
るために、少なくとも後述するPCIインタフェース部
112は動作状態となっている。この動作モードの設定
変更は、後述するフィルタ設定レジスタ115a,bの
内容を所定の値に設定することでおこなうように構成さ
れている。
【0030】xDSLモデム110は、図3に示したと
おり、LSI111と、AFE121と、接続コネクタ
130とを備えて構成されている。LSI111は、P
CIバス108を通じて入力される制御信号等にしたが
ってこのxDSLモデム110全体を管理するととも
に、通信回線150を通じて送受信するデータを処理す
るためのものである。
【0031】具体的には、このLSI111は、PCI
インタフェース部112と、送信デジタルフィルタ11
3と、受信デジタルフィルタ114と、フィルタ設定レ
ジスタ115a,bと、AFEインタフェース部116
とを備えて構成されている。
【0032】PCIインタフェース部112は、PCI
バス108との接続、各種データの授受を管理するため
のものである。LSI111に対する各種制御信号、送
受信されるデータは、すべてこのPCIインタフェース
部112を通じてこのLSI111へ入出力されるよう
に構成されている。先に述べたとおり、このPCIイン
タフェース部112は、通常モード、省電力モードのい
ずれにおいても動作状態となっている。
【0033】送信デジタルフィルタ113は、送信用の
データ(デジタル信号)を処理するためのものである。
具体的には、IIRフィルタ等を含んで構成されてい
る。この送信デジタルフィルタ113の動作状態(動作
/停止)は、フィルタ設定レジスタ115aに書き込ま
れている内容に応じて設定できるように構成されてい
る。具体的には、この送信デジタルフィルタ113は、
省電力モードでは停止状態とされるようになっている。
【0034】受信デジタルフィルタ114は、通信回線
150を通じて送られてきた信号(受信データ)を処理
するためのものである。具体的には、IIR(Infinit-
duration Impulse Response)フィルタ、FIR(Fin
it-duration Impulse Response)フィルタ等を含んで
構成されている。この受信デジタルフィルタ114の動
作状態(動作/停止)は、フィルタ設定レジスタ115
bに書き込まれている内容に応じて設定できるように構
成されている。具体的には、この受信デジタルフィルタ
114は、省電力モードでは停止状態とされるようにな
っている。
【0035】フィルタ設定レジスタ115a,bは、こ
のxDSLモデム110の各部の動作状態などを設定す
る情報を保持するためのものである。具体的には、フィ
ルタ設定レジスタ115aには、送信フィルタ(送信デ
ジタルフィルタ113、送信アナログフィルタ122)
の動作状態、さらには、アナログ送信回路部124への
電力供給状態を設定する情報が保持される。
【0036】一方、フィルタ設定レジスタ115bに
は、受信フィルタ(受信デジタルフィルタ114、受信
アナログフィルタ123)の動作状態を設定する情報が
保持される。これらフィルタ設定レジスタ115a,b
の内容は、CPU101からPCIインタフェース部1
07、PCIバス108等を通じて入力される制御信号
によって、書き換え可能に構成されている。
【0037】この実施の形態では必要に応じてこのフィ
ルタ設定レジスタ115a,bの内容を書き換えること
で、送信デジタルフィルタ113等を停止させて消費電
力を抑えるようになっている。先に述べたとおり、この
xDSLモデム110の動作モード(通常モード、省電
力モード)は、このフィルタ設定レジスタ115a,b
の内容を所定の値にすることで設定されるようになって
いる。
【0038】AFEインタフェース部116は、デジタ
ル回路であるLSI111と、アナログ回路によって構
成されるAFE121とを仲介するためのものである。
AFE(Analog Front End)121は、送信アナログ
フィルタ122と、受信アナログフィルタ123と、ア
ナログ送信回路部124と、アナログ受信回路部125
と、ハイブリッド回路126とを備えて構成されてい
る。また、図中に明示していないが、このAFE121
には、A/Dコンバータ、D/Aコンバータも含まれて
おり、LSI111との間においてはデジタルデータを
授受するようになっている。
【0039】送信アナログフィルタ122は、送信用の
データを処理するためのものである。この送信アナログ
フィルタ122は、フィルタ設定レジスタ115aに書
き込まれている内容に応じて、その動作状態(動作/停
止)が変化するように構成されている。具体的には、こ
の送信アナログフィルタ122は、省電力モードでは停
止状態とされるようになっている。
【0040】受信アナログフィルタ123は、通信回線
150を通じて送られてきたデータ(受信データ)を処
理するためのものである。この受信アナログフィルタ1
23は、フィルタ設定レジスタ115bに書き込まれて
いる内容に応じて、その動作状態(動作/停止)が変化
するように構成されている。
【0041】アナログ送信回路部124は、通信回線1
50へと送り出す信号(送信信号)の送信パワースペク
トラムを制御するためのものである。このアナログ送信
回路部124はコンデンサなどを含んで構成されてい
る。また、このアナログ送信回路部124は、このアナ
ログ送信回路部124への電力供給をON/OFFする
ためのスイッチを含んで構成されている。このスイッチ
は、フィルタ設定レジスタ115aの内容に応じてその
状態(ON/OFF)が変化する構成となっている。こ
のスイッチをOFFにすることで、アナログ送信回路部
124を停止させ電力消費を抑えることができる。
【0042】アナログ受信回路部125は、通信回線1
50を通じて送られてきた信号(受信信号)のゲインを
調整するためのものである。このアナログ受信回路部1
25は、xDSLモデム110に電力が供給されている
ときには常に動作状態となっているように構成されてい
る。
【0043】ハイブリッド回路126は、2線の信号線
と4線の信号線とを変換する回路である。一般的には、
上り方向の通信に用いる信号の周波数帯域と、下り方向
の通信に用いる信号の周波数帯域とを異なるものとする
ことで、1組(2本)のメタル配線で構成された通信回
線150を用いながらも双方向通信を実現している。こ
のため、アナログ送信回路部124から接続コネクタ1
30へと向かう1組の信号線(2本)と、アナログ受信
回路部125から接続コネクタ130へと向かう1組の
信号線(2本)とは、このハイブリッド回路126にお
いて合流し1組の信号線(2本)にされたうえで接続コ
ネクタ130へとつながっている。
【0044】このハイブリッド回路126は具体的に
は、図4に示すとおり、Tx分離回路127と、トラン
ス128とを備えて構成されている。Tx分離回路12
7は、送信信号を遮断し、通信回線150を通じて送ら
れてきた信号(受信信号)だけをアナログ受信回路部1
25へと入力させるためのものである。ただし、Tx分
離回路127による遮断は完全なものではなく、ある程
度(実際の通信には影響がない程度)は、送信信号がT
x分離回路127を通り抜けてアナログ受信回路部12
5へと入力されてしまう。
【0045】したがって、受信側においては、この送信
信号に起因した信号(エコー)が観測されることにな
る。このエコーは、接続コネクタ130に通信回線15
0が物理的に接続されているか否かによってそのエネル
ギーの大きさが異なる。一般的には、接続されていない
状態では、接続されている状態よりも5db程度、この
エコーが大きく観測される。そのため、既に述べたとお
り、この実施の形態では、このエネルギーの大きさの違
いに基づいて、通信回線150が接続コネクタ130に
物理的に接続されているか否かを判定するようになって
いる。接続コネクタ130は、通信回線150が接続さ
れる部分であり、モジュラージャック(あるいは、モジ
ュラーコネクタ)を採用している。
【0046】なお、このxDSLモデム110を作動さ
せるための電力は、PCIバス108を通じて供給され
ている。この情報処理装置100は、内部電源(つま
り、情報処理装置100が内蔵した電池)に蓄えられて
いる電力、あるいは、この情報処理装置100の備える
電源端子(不図示)に接続された外部電源から供給され
る電力によって、作動するようになっている。xDSL
モデム110に供給される電力もこの内部電源あるいは
外部電源に由来したものである。
【0047】つぎに、動作について説明する。まず、通
信動作の概要を図5を用いて説明する。なお、以下の処
理は主に、CPU101が、xDSLモデム110を制
御し通信をおこなうためのプログラム(いわゆるドライ
バ)を実行すること等で実現されている。
【0048】CPU101は、通信回線150の配線
が、接続コネクタ130に物理的に接続されているか否
かを判定するための接続判定処理をおこなっている(ス
テップS101)。この判定の結果、接続されていた場
合に限り、ステップS102へと進む。接続されていな
かった場合には、ステップS102へと移行することは
ない。なお、このステップS101における処理は、後
ほど図6を用いて詳細に説明する。
【0049】ステップS102において、CPU101
は、まず、通信路を確立するべく通信路確立処理をおこ
なう(ステップS102)。なお、通信路確立処理の具
体的内容としては、たとえば、伝送レートの決定などを
おこなうためのイニシャライゼーション(Initializati
on)があげられる。このイニシャライゼーションの処理
は、受信側としての処理動作と、送信側としての処理動
作とに分けられる。
【0050】たとえば、通信開始時に実行されるイニシ
ャライゼーションでは、受信側としての処理動作とし
て、回線状況(S/N)を確認し、その結果に応じて伝
送レートを決定する。また、このようにして決定された
伝送レートを実際に設定する(つまり、伝送レートを規
定したビットマップを作成する)。
【0051】一方、送信側としての処理動作としては、
この受信側でのS/N測定をおこなうための所定のデー
タ等を送信する。この実施の形態は双方向通信をおこな
うため、CPU101はこの両方を実行するようになっ
ている。なお、このイニシャライゼーション、および後
述するステップS103でおこなわれるデータ通信の処
理内容は、各種規格(たとえば、G.992.2)にお
いてそれぞれ規定されており、すでに周知の技術である
ためこれ以上の詳細な説明は省略する。
【0052】このイニシャライゼーションの終了後に、
実際のデータ通信が必要に応じておこなわれる(ステッ
プS103)。この場合、データ通信では、イニシャラ
イゼーションで作成されたビットマップに基づいて決定
される伝送レートで通信処理をおこなうことになる。実
質的なデータ通信は、各種アプリケーション(たとえ
ば、ブラウザ)からの要求に応じておこなわれる。この
ような要求がない場合には、実質的なデータ通信はおこ
なわれてはいないものの、xDSLモデム110は通信
路が確立された状態を保っている。
【0053】つぎに、接続判定処理について図6を用い
て詳細に説明する。図6に示した接続判定処理は図5ス
テップS101においておこなわれているものである。
CPU101は、呼が発生しているか否かの判定を繰り
返しつつ、待機状態となっている(ステップS20
1)。この状態では、xDSLモデム110は通常モー
ドでの動作状態となってはいるものの、イニシャライゼ
ーションなどのための動作はおこなっていないため、消
費電力は少ない。なお、この呼は、CPU101(正確
には、CPU101がOSを実行することで実現されて
いる機能)によって発生させられている。常時接続に対
応したOSでは、OS自体がこのような機能を備えてい
ることが一般的である。
【0054】ステップS201における判定の結果、呼
の発生が確認された場合には、CPU101は、接続コ
ネクタ130に通信回線150が物理的に接続されてい
るか否かを確認するための処理をおこなう(ステップS
202〜S204)。より詳細には以下の通りである。
【0055】すなわち、CPU101は、所定のテスト
パターンを発生させ、これをPCIバス108などを通
じてxDSLモデム110へと送る。これを受けたxD
SLモデム110はこのテストパターンに応じたトーン
信号を生成し、これを通信回線150を通じて送信する
べく動作する(ステップS202)。このトーン信号の
送信には、イニシャライゼーションと同じく電力を消費
するが、その時間は数10msとイニシャライゼーショ
ンに比べて極端に短いため、その電力消費はごくわずか
である。
【0056】この場合、xDSLモデム110における
送信側の信号線と、受信側の信号線とは、ハイブリッド
回路126においてつながっている。送信信号(トーン
信号)は、ハイブリッド回路126内のTx分離回路1
27によって遮断されているが、この遮断は完全ではな
い。したがって、xDSLモデム110の受信側におい
て、上述したトーン信号のエコーが観測されることにな
る。
【0057】そこで、CPU101は、このトーン信号
のエコーを測定し、そのエネルギーの大きさを求める
(ステップS203)。そして、この測定されたエコー
のエネルギーの大きさと、基準値とを比較することで、
接続の有無を判定する(ステップS204)。
【0058】ステップS204における判定の結果、接
続されていると判定した場合(つまり、測定されたエコ
ーのエネルギーが基準値以下であった場合)には、イニ
シャライゼーション等の通信路確立処理を開始するべ
く、図5におけるステップS102の処理へと移行す
る。
【0059】一方、接続されていないと判定した場合
(つまり、測定されたエコーのエネルギーが基準値より
も大きかった場合)には、失敗と見なされ、通信路確立
処理に移行することはない。この場合には、待機状態と
なって所定時間(待機期間)が経過するのを待つ(ステ
ップS205)。この所定時間の経過後は、ステップS
201に戻り同様の処理を繰り返す。
【0060】以上説明したとおりこの実施の形態では、
接続コネクタ130に通信回線150が物理的に接続さ
れている場合(つまり、通信路確立の可能性がある場
合)に限ってイニシャライゼーションなどをおこなうた
め、常時接続の利点を損なうことなく無駄な電力消費を
抑えることができる。特に可搬性の高い情報処理装置
(たとえば、ノート型パーソナルコンピュータ)では、
回線未接続状態が圧倒的に多いと考えられるため、消費
電力をより有効に削減することができる。また、ノート
型のパーソナルコンピュータではバッテリを電源として
動作していることが多いため、このような消費電力の削
減は動作時間を長くすることにもつながり、特に有用で
ある。
【0061】なお、通信回線150が接続されている状
態では、テストパターン送信・接続判定時間の電力消費
が無駄になる。しかし、その時間は数10msと短いた
め、無駄になる電力はごくわずかである。この実施の形
態における電力消費量の削減量ΔWは、原理的には下記
式(1)で定義されるとおりである。 ΔW=(t0・N−t1)・W0 ・・・(1)
【0062】なお、式(1)において、t0はイニシャ
ライゼーションに要する時間である。また、Nは、失敗
と判定されるまでにイニシャライゼーションを繰り返す
回数(規定回数)である。t1は、テストパターンの送
信・接続判定に要する時間である(ただし、t0>>
1)。W0は、単位時間あたりの消費電力である。
【0063】ステップS205における待機状態におい
て、xDSLモデム110を省電力モードに移行させる
ようにすれば、電力消費をさらに引き下げることも可能
である。
【0064】この実施の形態では、エコーのエネルギー
の大きさを判定する際の基準値をxDSLモデム110
のドライバソフトに記載していた。しかし、この基準値
はxDSLモデム内部の回路構成などによって定まるも
のであり、xDSLモデムの機種ごとに固有の値であ
る。したがって、xDSLモデムにROMを備え、ここ
に基準値を格納するようにしてもよい。このようにすれ
ば、xDSLモデムのドライバソフトの汎用性を損なう
こともない。
【0065】(実施の形態2)この実施の形態2にかか
る情報処理装置は、xDSLモデムを備えた情報処理装
置であり、この実施の形態2では、接続コネクタ130
への通信回線150の物理的な接続状態(厳密には、接
続/切り離しの動作)を検出し、この検出結果に応じて
イニシャライゼーション実行の有無、さらには、xDS
Lモデム各部の動作状態を変更することで、消費電力の
低減を図ることを主な特徴とする。
【0066】ここで、この実施の形態2は、この接続状
態の検出、判定の手法が実施の形態1とは異なる。この
実施の形態2では、図7に示したとおり、この接続状態
(厳密には、接続/切り離しの動作)を、接続コネクタ
130aに設けた専用のスイッチ131の状態変化(O
N/OFF)を監視することによって検出している。以
下、詳細に説明する。なお、本実施の形態では、実施の
形態1との相違点を中心に述べることとし、実施の形態
1と同様の機能、構成部分には、同一の符号を付して説
明を省略する。
【0067】この実施の形態におけるxDSLモデム1
10aの内部構成を図8に示した。接続コネクタ130
aには、この接続コネクタ130aへの通信回線150
の物理的な接続状況(接続コネクタ130に挿入されて
いるか否か)を検出するためのスイッチ131が設けら
れている。
【0068】このスイッチ131は、接続状態に応じて
ON(接続)/OFF(未接続)するようになってい
る。このスイッチ131は、PCIインタフェース部1
12aとつながっている。接続コネクタ130aに通信
回線150のコネクタが挿入されている状態ではこのス
イッチ131がON状態となり、PCIインタフェース
部112aとの間で電気的なループが形成されるように
なっている。
【0069】PCIインタフェース部112aは、スイ
ッチ131の状態(ON/OFF)が変化した場合に
は、情報処理装置100のCPU101に対してPCI
バス108などを通じて、所定の割り込み信号を送るよ
うに構成されている。スイッチ131がONになったと
き(つまり、接続されたとき)には、接続されたことを
示す割り込み信号(以下「接続通知」と呼ぶ)が出力さ
れる。
【0070】一方、スイッチ131がOFFになったと
き(つまり、切り離されたとき)には、切り離されたこ
とを示す割り込み信号(以下「切り離し通知」と呼ぶ)
が出力されるように構成されている。これらの割り込み
信号は、CPU101におけるイニシャライゼーション
を実行するか否かの判定に用いられる。
【0071】また、情報処理装置100のCPU101
は、xDSLモデム110aから入力される割り込み信
号に応じて、xDSLモデム110aの動作状態(通常
モード/省電力モード)、さらには、イニシャライゼー
ションの実行などを制御する機能を備えている。これら
の機能は、他の機能と同様に、記憶装置に格納されてい
る所定のプログラムをメモリ102にロードし、これを
実行することで実現されている。
【0072】つぎに、動作について説明する。まず、x
DSLモデム110の動作、特に、接続コネクタ130
への通信回線150の物理的な接続/切り離しを監視す
る動作について図9を用いて説明する。
【0073】PCIインタフェース部112aは、スイ
ッチ131の状態(ON/OFF)に基づいて、接続コ
ネクタ130への通信回線150の物理的な接続/切り
離しを監視しつづけている(ステップS301、S30
2)。
【0074】通信回線150が接続された場合、スイッ
チ131の状態がOFFからONになる。PCIインタ
フェース部112aはこの状態変化を検出すると、ステ
ップS303へ進む。そして、このステップS303に
おいて、接続動作がおこなわれたことを示す割り込み信
号(接続通知)を発生させる。この後は、再びステップ
S301へと戻り同様の処理を繰り返す。
【0075】一方、それまで接続されていた通信回線1
50が切り離された場合、スイッチ131の状態がON
からOFFになる。PCIインタフェース部112aは
これを検出し、ステップS304へと進む。そして、こ
のステップS304において、切り離し動作がおこなわ
れたことを示す割り込み信号(切り離し通知)を発生さ
せる。この後は、再びステップS301へと戻り同様の
処理を繰り返す。
【0076】このようにして発生された割り込み信号
(接続通知、切り離し通知)は、PCIバス108など
を通じて、CPU101へと入力されることになる。な
お、PCIインタフェース部112aには、常に電力が
供給されているため、この監視動作は動作モードによら
ず常に続けられている。
【0077】つぎに、PCIインタフェース部112a
からの割込信号を受けたCPU101の動作について図
10を用いて説明する。この図10に示した処理動作
は、実施の形態1における接続判定処理(図6)とは異
なり、通信路確立処理(図5におけるステップS102
に相当する処理)を行っているときでも、常に、並行し
ておこなわれ続けるものである。
【0078】動作中、CPU101は、割り込みが発生
しているか否かを確認している(ステップS401)。
発生していた場合には、つづいて、その割り込みの内容
(種類)を判定する(ステップS402)。
【0079】ステップS402における判定の結果、x
DSLモデム110からの接続通知であった場合には、
ステップS403へと進む。ステップS403におい
て、CPU101は、xDSLモデム110を通常モー
ドへと移行させる。この移行は、具体的には、PCIバ
ス108などを通じてxDSLモデム110へ所定の制
御信号を送信し、フィルタ設定レジスタ115a,bの
内容を所定の値に設定することでおこなう。さらには、
CPU101は、通信路確立処理をおこなうためのプロ
グラムを起動する。この図には示していないが、これに
より、図5におけるステップS102に相当する処理が
開始されることになる。
【0080】一方、ステップS402における判定の結
果、xDSLモデム110からの切り離し通知であった
場合には、ステップS404へと進む。ステップS40
4において、CPU101は、xDSLモデム110を
省電力モードへと移行させる。さらには、CPU101
は、イニシャライゼーションなどをおこなうための処理
を実行するためのプログラムの実行を停止する。なお、
この図には示していないが、イニシャライゼーションな
どの通信路確立処理あるいはデータ通信中に、ステップ
S404にいたった場合には、当然ながら、通信路確立
処理などは中断され、エラーとして処理されることにな
る。ステップS403,S404の後は、ステップS4
01へ戻り同様の処理を繰り返す。
【0081】以上説明したとおりこの実施の形態では、
通信回線150の物理的な接続/切り離し動作を検出
し、通信回線150が物理的に接続されているときにだ
け、xDSLモデム110全体を動作状態(通常モー
ド)として、イニシャライゼーションなどをおこなう。
通信回線150が切り離されたときには、xDSLモデ
ム110の各部を停止する(省電力モード)。したがっ
て、常時接続の利点を損なうことなく無駄な電力消費を
抑えることができる。このような効果は、回線未接続状
態が圧倒的に多いと考えられ、また、バッテリを電源と
して動作していることが多い情報処理装置において特に
有用である。
【0082】この実施の形態では、装置構成の都合上、
通信回線150のジャックの挿入を検出するスイッチ1
31を接続コネクタ130に、一方、このスイッチ13
1の状態を監視する回路をPCIインタフェース部11
2に設けていた。しかし、両者を一体的に構成してもか
まわないことはいうまでもない。
【0083】この実施の形態では、接続状態を機械的に
検出しており、xDSLモデムの機種ごとに固有な情報
(たとえば、実施の形態1における基準値)は不要であ
る。したがって、この実施の形態の構成を適用するに当
たって、xDSLモデムのドライバソフトの汎用性を損
なうことがない。
【0084】(実施の形態3)この実施の形態3にかか
る情報処理装置は、実施の形態2のものと同様に、xD
SLモデムを備えた情報処理装置であり、本実施の形態
3では、接続コネクタ130への通信回線150の物理
的な接続状態(接続/未接続)を検出し、接続されてい
ない状態(未接続状態)ではxDSLモデム各部の動作
を停止させることなどによって、消費電力の低減を図る
ことを特徴とする。この実施の形態3では、図11に示
したとおり、この接続状態(接続/未接続)を、接続コ
ネクタ130aに設けた専用のスイッチ131によって
検出している。以下、詳細に説明する。なお、ここでは
実施の形態2との相違点を中心に述べることとし、実施
の形態2と同様の機能、構成部分には、同一の符号を付
して説明を省略する。
【0085】この実施の形態におけるxDSLモデム1
10bの内部構成を図12に示した。PCIインタフェ
ース部112bは、スイッチ131の状態を示す情報を
格納するためのレジスタ135を備えている。そして、
スイッチ131の状態(ON/OFF)が変化した場合
には、その都度、このレジスタ135の内容を書き換え
るように構成されている。このレジスタ135の内容
は、情報処理装置100のCPU101が、PCIバス
108などを通じて読み取り可能に構成されている。こ
のレジスタ135の内容は、CPU101において、接
続状態の判定に用いられる。
【0086】情報処理装置100のCPU101は、レ
ジスタ135の内容を確認し、その確認結果に応じてx
DSLモデム110の状態を設定、変更する機能を備え
ている。この機能は、他の機能と同様に、記憶装置に格
納されている所定のプログラムをメモリ102にロード
し、これを実行することで実現されている。
【0087】つぎに動作を説明する。まず、xDSLモ
デム110bでおこなわれる、接続コネクタ130aへ
の通信回線150の物理的な接続状態(接続/未接続)
を検出する動作について図13を用いて説明する。
【0088】xDSLモデム110のPCIインタフェ
ース部112bは、スイッチ131の状態(ON/OF
F)を検出する(ステップS501)。そして、その検
出結果に応じた値をレジスタ135に設定する(ステッ
プS502)。この後は、再びステップS501へと戻
り同様の処理を繰り返す。PCIインタフェース部11
2bには、常に電力が供給されているため、この動作
は、動作モードによらず常に繰り返されている。
【0089】つぎに、接続状態に応じた動作モードの設
定処理について図14を用いて説明する。この図14に
示した処理動作は、実施の形態1における接続判定処理
(図5)とは異なり、通信路確立処理(図5ステップS
102に相当)、データ通信(図5ステップS103に
相当)を行っているときでも、これに並行して常におこ
なわれている。
【0090】CPU101は、xDSLモデム110の
レジスタ135の内容を読み出す(ステップS55
1)。そして、読み出した内容に基づいて、接続状態
(接続/未接続)を判定する(ステップS552)。判
定の結果、接続されていた場合には、ステップS553
へと進む。ステップS553において、CPU101
は、xDSLモデム110を通常モードへと移行させ
る。この移行は、具体的には、PCIバス108などを
通じてxDSLモデム110へ所定の制御信号を送信
し、フィルタ設定レジスタ115a,bの内容を所定の
値に設定することでおこなう。なお、既に通常モードで
あった場合にはその状態を保ち、動作モードが変更され
ることはない。
【0091】この図には示していないが、この後、CP
U101は、イニシャライゼーションなどをおこなうた
めの処理を実行するためのプログラムを起動し、図5に
おけるステップS102に相当する処理を実施すること
になる。
【0092】ステップS552における判定の結果、未
接続状態であった場合には、ステップS554へと進
む。ステップS554において、CPU101は、xD
SLモデム110を省電力モードへと移行させる。な
お、この図には示していないが、イニシャライゼーショ
ン、データ通信中に、ステップS554にいたった場合
には、イニシャライゼーションなどを中断し、エラーと
して処理することになる。ステップS553あるいはス
テップS554の後は、CPU101は、ステップS5
51へ戻る。
【0093】以上説明したとおりこの実施の形態では、
通信回線150の物理的な接続状態(接続/未接続)を
検出し、通信回線150が物理的につながっているとき
にだけ、xDSLモデム110全体を動作状態(通常モ
ード)として、イニシャライゼーションなどをおこな
う。通信回線150が未接続の状態では、xDSLモデ
ム110の各部を停止する(省電力モード)。したがっ
て、常時接続の利点を損なうことなく無駄な電力消費を
抑えることができる。このような効果は、回線未接続状
態が圧倒的に多いと考えられ、また、バッテリを電源と
して動作していることが多い情報処理装置において特に
有用である。
【0094】(実施の形態4)この実施の形態4にかか
る情報処理装置は、xDSLモデムを備えた情報処理装
置であり、この実施の形態4では、イニシャライゼーシ
ョンを所定回(規定回数Rmax)だけ繰り返しても通信
路を確立できなかった場合(エラーの発生)には、xD
SLモデムを省電力モードへ移行させるようにしてい
る。特に、この実施の形態では規定回数Rmaxを、エラ
ーの内容、および、情報処理装置100の電源状態に応
じて設定することで、消費電力の低減を図ったことを主
な特徴とするものである。以下、詳細に説明する。
【0095】この情報処理装置100は、基本的な構成
は、実施の形態1と同様であるが、CPU101等によ
って実現されている機能が一部異なっている。これ以降
の説明は、実施の形態1との相違点を中心に述べること
にする。実施の形態1と同様の機能、構成部分には、同
一の符号を付して説明を省略する。
【0096】CPU101が各種プログラムを実行する
こと等によって実現されている通信機能は、さらに以下
のような特徴を有している。つまり、イニシャライゼー
ションを所定回数(規定回数Rmax)繰り返しても通信
路を確立できなかった場合(エラーの発生)には、省電
力モードへ移行するようになっている。この場合、この
規定回数Rmaxを、図15に示したとおり、エラーの内
容、および、情報処理装置100の電源状態に応じて設
定する。外部電源モードであって、エラー内容がソフト
ウェア処理でのエラーの場合には規定回数RmaxをL回
としている。外部電源モードであって、エラー内容が相
手不応答の場合にはL回としている。内部電源モードで
あって、エラー内容がソフトウェア処理でのエラーの場
合にはM回としている。内部電源モードであって、エラ
ー内容が相手不応答の場合にはN回としている。ただ
し、N<M<Lとしている。このような大小関係は、通
信路確立の可能性を考慮して決定されたものである。な
お、この実施の形態では、L=10、M=8、N=5と
している。また、当然ながら、このような通信機能を実
現する前提として情報処理装置100は以下の二つの機
能(電源状態判定、エラー識別)も備えている。
【0097】エラー識別機能は、イニシャライゼーショ
ンの際に生じたエラーの種類を識別する機能である。こ
の実施の形態では、エラーの内容については、相手側の
不応答(NAERR)、ソフトウエア処理でのエラー
(ERR)との二つに分けて識別できるようになってい
る。
【0098】電源状態判定機能は、この情報処理装置の
電源状態(外部電源モード/内部電源モード)を識別判
定する機能である。ここで、外部電源モードとは、この
情報処理装置100の備える電源端子を通じて、別途用
意された外部電源から電力が供給されている状態であ
る。外部電源としては、たとえば、ACアダプターを通
じて電力を供給することになる商用の100V電源が考
えられる。このほか、自家発電装置等があげられる。さ
らには、自動車のシガーソケットを通じての電力供給を
受ける場合も含まれる。一方、内部電源モードとは、外
部電源からの電力供給を受けていない状態である。この
内部電源モードにおいては、情報処理装置100は、こ
の情報処理装置100自身が内部に備えている電池に蓄
えられた電力によって作動することになる。なお、この
ような電源状態の判定機能については既に周知の技術で
あるため詳細な説明は省略する。
【0099】つぎに、動作について説明する。まず、通
信路確立処理について図16を用いて詳細に説明する。
図16に示した処理は図5のステップS102に相当す
る段階においておこなわれるものである。
【0100】CPU101は、まず、イニシャライゼー
ションを行った回数をカウントするためのカウンタ変数
Cを初期化(=1)する(ステップS601)。また、
xDSLモデム110の状態を通常モードに設定する
(ステップS602)。この後、CPU101は、xD
SLモデム110等を制御しつつイニシャライゼーショ
ンを実行する(ステップS603)。そして、そのイニ
シャライゼーションの成否を判定する(ステップS60
4)。この判定の結果、成功した場合には、データ通信
処理(図5ステップS103に相当する処理)へと進
む。
【0101】一方、ステップS604における判定の結
果、失敗(エラー)であった場合には、規定回数Rmax
を設定する(ステップS605)。ただし、ここで設定
がおこなわれるのは、イニシャライゼーションが1回目
の場合だけである。2回目以降は、規定回数Rmaxを改
めて設定し直すことはない。なお、このステップS60
5については、後ほど図17を用いてさらに詳細に説明
する。
【0102】ステップS605の後、CPU101は、
それまでの変数Cが規定回数Rmaxに達しているか否か
を判定する(ステップS606)。判定の結果、規定回
数Rmaxに達していなければ、変数Cに1を加算した
(ステップS607)上で、再びステップS603へと
戻る。一方、規定回数Rmaxに達していた場合には、通
信路の確立に失敗したものとして所定のエラー処理をお
こなった上で(ステップS608)、xDSLモデム1
10を省電力モードへと移行させ(ステップS60
9)、その後処理を終了する。
【0103】つぎに、規定回数設定処理を図17を用い
て説明する。この処理は、図16のステップS605に
おいて実行されるものである。まず、CPU101は、
直前におこなわれたイニシャライゼーションが1回目で
あるか否かを、変数Cの値に基づいて判定する(ステッ
プS701)。1回目でなければ、そのままこの処理を
終了する。一方、1回目であれば、続いて、電源状態
(外部電源モード/内部電源モード)、さらには、エラ
ーの内容を判定する(ステップS702〜S704)。
そして、その判定結果に応じて、規定回数Rmaxを設定
する(ステップS705〜ステップS708)。
【0104】つまり、外部電源モードであって、エラー
内容がソフトウェア処理でのエラーの場合には規定回数
RmaxをL回(この実施の形態では10回)とする(ス
テップS705)。外部電源モードであって、エラー内
容が相手不応答の場合にもL回(この実施の形態では1
0回)とする(ステップS706)。内部電源モードで
あって、エラー内容がソフトウェア処理でのエラーの場
合にはM回(この実施の形態では8回)とする(ステッ
プS707)。内部電源モードであって、エラー内容が
相手不応答の場合にはN回(この実施の形態では5回)
とする(ステップS708)。この後は、処理を終了
し、図16のステップS606へと移行する。
【0105】以上説明したとおりこの実施の形態ではイ
ニシャライゼーションを繰り返す上限回数(規定回数R
max)を通信路確立の可能性に応じて(具体的には、エ
ラーの内容、電源状態に応じて)設定することで、常時
接続の利点を損なうことなく無駄な電力消費を抑えるこ
とができる。特に可搬性の高い情報処理装置(たとえ
ば、ノート型パーソナルコンピュータ)では、回線未接
続状態が圧倒的に多いと考えられるため、消費電力をよ
り有効に削減することができる。また、ノート型のパー
ソナルコンピュータではバッテリを電源として動作して
いることが多いため、このような消費電力の削減は動作
時間を長くすることにもつながり、特に有用である。
【0106】規定回数Rmaxの具体的値は上述した例に
限定されるものではない。また、電源状態およびエラー
内容に基づいて分類される各場合における規定回数の大
小関係(つまり、N<M<L)も上述した例に限定され
るものではない。通信路確立の可能性は様々な観点から
考えることができるため、これ以外の設定の仕方(各場
合における規定回数の大小関係)を採用してもよい。た
とえば、外部電源モードであってもエラー内容(ソフト
ウェア処理でのエラー/相手不在)に応じて規定回数を
異なったものとしてもよい。
【0107】この実施の形態では電源の種類(内部電源
/外部電源)に基づいて場合分けしていたが、これ以外
にも、たとえば、内部電源を構成するバッテリーに蓄え
られている電気の残量等に基づいて場合分けしても構わ
ない。
【0108】(実施の形態5)この実施の形態5にかか
る情報処理装置は、xDSLモデムを備えた情報処理装
置であり、この実施の形態5では、一旦、省電力モード
に移行した場合でも、常時接続を実現するべく、所定時
間(待機期間)の経過後に改めてイニシャライゼーショ
ンを試みるようにしている。特に、この実施の形態5で
は、この待機期間を、このときのエラーの内容、およ
び、情報処理装置100の電源状態に応じて設定するこ
とで、消費電力の低減を図ったことを主な特徴とするも
のである。以下、詳細に説明する。
【0109】この情報処理装置100は、基本的な構成
は、実施の形態1と同様であるが、CPU101等によ
って実現されている機能が一部異なっている。これ以降
の説明は、実施の形態1との相違点を中心に述べること
にする。実施の形態1と同様の機能、構成部分には、同
一の符号を付して説明を省略する。
【0110】CPU101が各種プログラムを実行する
こと等によって実現されている通信機能は、さらに以下
のような特徴を有している。つまり、イニシャライゼー
ションを規定回数繰り返しても通信路を確立できなかっ
た場合等には省電力モードへ移行するが、この移行後も
通信路を確立するべく所定の期間(待機期間T)の経過
後に、あらためてイニシャライゼーションを試行するよ
うになっている。この場合、この待機期間Tを、図18
に示したとおり、エラーの内容、および、情報処理装置
100の電源状態に応じて設定する。
【0111】すなわち、外部電源モードであって、エラ
ー内容がソフトウェア処理でのエラーの場合には待機期
間Tを短いt1としている。外部電源モードであって、
エラー内容が相手不応答の場合には長いt2としてい
る。内部電源モードであって、エラー内容がソフトウェ
ア処理でのエラーの場合にはt2としている。内部電源
モードであって、エラー内容が相手不応答の場合にはt
2としている。ただし、t1<t2である。このような大
小関係は、通信路確立の可能性を考慮して決定されたも
のである。なお、この実施の形態では、t1=30秒、
t2=3分としている。
【0112】また、当然ながら、この通信機能を実現す
る前提として情報処理装置100は、電源状態判定機
能、エラー識別機能も備えている。これらの機能につい
ては実施の形態4と同様であるため説明を省略する。
【0113】つぎに、動作について説明する。通信路確
立処理について図19を用いて詳細に説明する。図19
に示した処理は図5のステップS102に相当する段階
においておこなわれるものである。
【0114】CPU101は、まず、イニシャライゼー
ションを繰り返した回数をカウントするためのカウンタ
変数Cを初期化(=1)する(ステップS801)。ま
た、xDSLモデム110の状態を通常モードに設定す
る(ステップS802)。この後、CPU101は、x
DSLモデム110等を制御しつつイニシャライゼーシ
ョンを実行する(ステップS803)。そして、そのイ
ニシャライゼーションの成否を判定する(ステップS8
04)。この判定の結果、成功した場合には、データ通
信処理(図5のステップS103に相当)へと進む。
【0115】一方、ステップS804における判定の結
果、失敗(エラー)であった場合には、CPU101
は、それまでの変数Cが別途定められた規定回数Rmax
に達しているか否かを判定する(ステップS805)。
判定の結果、規定回数Rmaxに達していなければ、変数
Cに1を加算し(ステップS806)た上で、再びステ
ップS803へと戻る。一方、規定回数Rmaxに達して
いた場合には、通信路の確立に失敗したものと判断し、
ステップS807へと進む。
【0116】ステップS807において、CPU101
は、所定のエラー処理をおこなう。つづいて、待機期間
Tを設定する(ステップS808)。この待機期間T
は、電源状態、エラーの内容などに応じて設定する。こ
の待機期間Tを設定する処理については後ほど図20を
用いて詳細に述べる。
【0117】この後、CPU101は、タイマをリセッ
トした上で、計時をスタートする(ステップS80
9)。また、xDSLモデム110を省電力モードへと
移行させる(ステップS810)。
【0118】この後、CPU101は、待機状態とな
り、待機期間Tが経過するのを待つ(ステップS81
1)。なお、待機期間Tを経過したか否かの判定は、ス
テップS809においてスタートしたタイマに基づいて
判定をおこなう。待機期間Tが経過した後は、ステップ
S801へ戻り、同様の処理を繰り返す。
【0119】つぎに、待機期間Tを設定する処理を図2
0を用いて説明する。この処理は、図19のステップS
808において実行されるものである。まず、CPU1
01は、そのときの電源状態(外部電源モード/内部電
源モード)、さらには、エラーの内容を判定する(ステ
ップS901〜S903)。そして、その判定結果に応
じて、待機期間Tを設定する(ステップS904〜ステ
ップS907)。つまり、外部電源モードであって、エ
ラー内容がソフトウェア処理でのエラーの場合には待機
期間Tをt1(この実施の形態では30秒)とする(ス
テップS904)。外部電源モードであって、エラー内
容が相手不応答の場合にはt2(この実施の形態では3
分)とする(ステップS905)。内部電源モードであ
って、エラー内容がソフトウェア処理でのエラーの場合
にはt2とする(ステップS906)。内部電源モード
であって、エラー内容が相手不応答の場合にはt2とす
る(ステップS907)。ステップS904〜ステップ
S907の後は、処理を終了し、図19のステップS8
09へと移行する。
【0120】以上説明したとおりこの実施の形態では、
イニシャライゼーションを再度試みるまでの時間間隔
(待機期間)を、通信路確立の可能性に応じて(具体的
には、エラーの内容、電源状態に応じて)設定すること
で、常時接続の利点を損なうことなく無駄な電力消費を
抑えることができる。特に可搬性の高い情報処理装置
(たとえば、ノート型パーソナルコンピュータ)では、
回線未接続状態が圧倒的に多いと考えられるため、消費
電力をより有効に削減することができる。また、ノート
型のパーソナルコンピュータではバッテリを電源として
動作していることが多いため、このような消費電力の削
減は動作時間を長くすることにもつながり、特に有用で
ある。
【0121】上述した各種機能を実現するためのプログ
ラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して
おいてもよい。この場合には、必要に応じてこの記録媒
体に記録されたプログラムをコンピュータシステム(上
述した実施の形態では情報処理装置100)に読み込ま
せ、実行することによって、上述した各種処理を実現す
る。
【0122】なお、ここでいう「コンピュータシステ
ム」とは、OSや周辺機器などのハードウエアを含むも
のとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒
体」とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気デ
ィスク、ROM、CD−ROMなどの可搬媒体、コンピ
ュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記録
装置のことをいう。さらに、「コンピュータ読み取り可
能な記録媒体」とは、インターネットなどのネットワー
クや電話回線などの通信回線を介してプログラムを送信
する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログ
ラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアント
となるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのよう
に、一定時間プログラムを保持しているものを含むもの
とする。また、上記プログラムは、前述した機能の一部
を実現するためのものであってもよく、さらに前述した
機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプ
ログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよ
い。
【0123】本発明を実施するにあたっては上述した実
施の形態の構成を必ずしもすべて備えている必要はな
い。本発明の目的が達成される範囲内において、一部の
構成のみを備えてもよい。また逆に、各実施の形態の構
成を適宜組み合わせてもかまわない。上述した実施の形
態はいずれも常時接続を想定したxDSLによる通信で
あったが、本発明適用の対象はこれに限定されるもので
はない。
【0124】(付記1) 電源投入処理とともに通信経
路確立処理が電源投入時に行われる情報処理装置におい
て、通信回線が必要に応じて接続されるコネクタ部と、
前記コネクタ部に接続された通信回線を通じてデータを
送受信する送受信機構と、前記通信回線が前記コネクタ
部に接続されているか否かを判定する接続状態判定手段
と、前記送受信機構を制御して前記通信回線を通じた通
信路を確立するための初期処理をおこなう制御手段とを
備え、前記制御手段は、前記接続状態判定手段による判
定の結果接続されていないことが確認されている場合に
は前記初期処理を行わないよう制御することを特徴とす
る情報処理装置。
【0125】(付記2) 前記送受信機構は、消費電力
が異なる複数の動作モードを備え、前記制御手段は、前
記接続状態判定手段による判定の結果接続されていない
ことが確認され前記初期処理を行わない場合には、前記
送受信機構を消費電力がより低い動作モードに移行させ
ることを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0126】(付記3) 前記接続状態判定手段は、前
記送受信機構を制御して所定のテスト信号を送信させる
とともにそのエコーを測定し、該測定されたエコーのエ
ネルギーの大きさとあらかじめ定められた基準値とを比
較し、測定されたエコーのエネルギーが該基準値よりも
大きい場合には、前記通信回線は接続されていないと判
定することを特徴とする付記1または2に記載の情報処
理装置。
【0127】(付記4) 前記接続状態判定手段は、前
記コネクタ部における前記通信回線の接続を機械的に検
出する検出スイッチと、前記検出スイッチの検出結果に
基づいて前記通信回線の接続状態を判定する判定回路と
を備えたことを特徴とする付記1または2に記載の情報
処理装置。
【0128】(付記5) 電源投入処理とともに通信経
路確立処理が電源投入時に行われる情報処理装置におい
て、通信回線を通じてデータを送受信する送受信機構
と、前記送受信機構を制御して、別途定められた規定回
数を上限として初期処理を繰り返すことで通信路の確立
を図る制御手段とを備え、前記制御手段は、それまでの
初期処理失敗の原因および/またはそのときの電源の状
態に応じて前記規定回数を決定することを特徴とする情
報処理装置。
【0129】(付記6) 電源投入処理とともに通信経
路確立処理が電源投入時に行われる情報処理装置におい
て、通信回線を通じてデータを送受信する送受信機構
と、前記送受信機構を制御して初期処理をおこなうこと
で通信路の確立を図るとともに、これに失敗した場合に
は、別途定められた待機期間の経過後に改めて通信路の
確立を図る制御手段とを備え、前記制御手段は、それま
での初期処理失敗の原因および/またはそのときの電源
の状態に応じて前記待機期間の長さを決定することを特
徴とする情報処理装置。
【0130】(付記7) 別途用意された通信制御装置
による制御の下、該通信制御装置から入力された送信の
対象となるデータの信号を変換して通信回線を通じて送
信し、また、通信回線を通じて送信されてきた信号を受
信しこれを変換して前記通信制御装置へと出力する信号
変換装置において、前記通信回線が必要に応じて接続さ
れるコネクタ部と、前記コネクタ部に接続された通信回
線を通じてデータを送受信する送受信機構と、前記通信
回線が前記コネクタ部に接続されているか否かを機械的
に検出する検出スイッチと、前記検出スイッチの検出結
果に基づいて前記接続状態を判定し、該判定結果を示す
所定の信号を前記通信制御装置へと出力する判定回路
と、を備えたことを特徴とする信号変換装置。
【0131】(付記8) 別途用意された通信制御装置
による制御の下、該通信制御装置から入力された送信の
対象となるデータの信号を通信回線にあわせて変換した
うえで前記通信回線を通じて送信し、また、通信回線を
通じて送信されてきた信号を受信しこれを前記通信制御
装置にあわせて変換した上で前記通信制御装置へと出力
する信号変換装置において、前記通信回線が必要に応じ
て接続されるコネクタ部と、前記コネクタ部に接続され
た通信回線を通じてデータを送受信する送受信機構と、
前記通信回線が前記コネクタ部に接続されているか否か
を機械的に検出する検出スイッチと、前記通信制御装置
からアクセス可能なメモリと、前記検出スイッチの検出
結果に基づいて前記接続状態を判定するとともに、その
判定結果を前記メモリに格納する判定回路と、を有する
ことを特徴とする信号変換装置。
【0132】(付記9) 前記送受信機構は、消費電力
が異なる複数の動作モードを備え、通信制御装置からの
指示に基づいてその動作モードが変更されることを特徴
とする付記7または8に記載の信号変換装置。
【0133】(付記10) 通信路を確立するための初
期処理を適宜おこなうことで、通信路が常時接続された
状態を保つことを図った通信方法において、通信回線が
接続されているか否かを確認し、該確認の結果、接続さ
れていなかった場合には前記初期処理を行わないことを
特徴とする通信方法。
【0134】(付記11) 前記確認は、所定のトーン
信号を送信する動作をおこなうとともにそのエコーを測
定し、該エコーのエネルギーの大きさが所定値以上の場
合には、前記通信回線が接続されていないと判定するも
のであることを特徴とする付記10に記載の通信方法。
【0135】(付記12) 前記確認は、前記通信回線
の機械的な接続状態を検出し、該検出の結果に基づいて
おこなうことを特徴とする付記10に記載の通信方法。
【0136】(付記13) 通信路を確立するための初
期処理を別途定められた規定回数を上限として繰り返す
ことで通信路の確立を図る通信方法において、前記規定
回数を、それまでの初期処理失敗の原因およびそのとき
の電源の状態に応じて決定することを特徴とする通信方
法。
【0137】(付記14) 所定の初期処理をおこなう
ことで通信路の確立を図り、これに失敗した場合には、
別途定められた待機期間の経過後に改めて通信路の確立
を図る通信方法において、前記待機期間を、それまでの
初期処理失敗の原因およびそのときの電源の状態に応じ
て決定することを特徴とする通信方法。
【0138】付記2に記載の発明について述べる。制御
手段は、接続状態判定手段による判定の結果接続されて
いないことが確認され初期処理を行わない場合には、送
受信機構を消費電力がより低い動作モード(実施の形態
との対応:省電力モード)に移行させる。これにより、
送受信機構の消費電力を抑えることができる。この付記
2に記載の発明では、さらに消費電力を抑えることがで
きる。
【0139】付記3に記載の発明について述べる。信号
線を通じて信号を送信した場合、エコー(反射波)が観
測されることがある。このエコーのエネルギーの大きさ
は、その信号線の終端部の状態等によって異なる。たと
えば、終端部においてさらに他の信号線につながってい
れば、送信信号は、そのままこの他の信号線へと伝送さ
れてゆくため、エコーは小さい。一方、終端部において
他の信号線につながっていなければ、送信信号はここ
(終端部)で反射され、エコーが大きく観測される。し
たがって、このエコーの大きさに基づいて、コネクタ部
への通信回線接続の有無を判定することができる。
【0140】すなわち、接続状態判定手段は、送受信機
構を制御することで所定のテスト信号を送信するととも
に、そのエコーを測定する。そして、測定されたエコー
のエネルギーの大きさと、あらかじめ定められた基準値
とを比較する。この比較の結果、測定されたエコーのエ
ネルギーが基準値よりも大きい場合には、通信回線は接
続されていないと判定する。
【0141】この付記3に記載の発明では、基本的には
ソフトウエアの変更のみで、既存の装置でも接続状態を
判定することができる。したがって、実施が容易であ
り、また実施にあたってのコスト増も少ない。また、既
存の装置にも適用可能である。
【0142】付記4に記載の発明について述べる。接続
状態判定手段の検出スイッチ(実施の形態との対応:ス
イッチ131)が、コネクタ部における通信回線の接続
を機械的に検出する。判定回路(実施の形態との対応:
PCIインタフェース部112)が、検出スイッチの検
出結果に基づいて通信回線の接続状態を判定する。この
付記4に記載の発明では、接続状態の判定には機種に依
存したデータが不要であるため、ソフトウエアの汎用性
を損なうことがない。
【0143】付記9に記載の発明について述べる。送受
信機構は、消費電力が異なる複数の動作モード(実施の
形態との対応:通常モード、省電力モード)を備えてい
る。そして、通信制御装置からの指示に基づいてその動
作モードが変更される。通信を行わない場合、あるい
は、通信路が確立されていない状態であって、通信路を
確立するための初期処理(実施の形態との対応:イニシ
ャライゼーション等)などを行っていない時には、消費
電力が低い動作モードに移行させておけば、電力消費を
抑えることができる。この付記9に記載の発明では、不
要時(たとえば、通信路を確立しようとしていない場
合)における無駄な電力消費を抑えることができる。
【0144】付記10に記載の発明について述べる。通
信路を確立するための初期処理を適宜おこなうことで、
通信路が確立された状態を保つことを図っている。この
場合、通信回線が接続されているか否かを確認し、確認
の結果、接続されていなかった場合には初期処理を行わ
ない。これにより、通信回線が接続されていない状態
(すなわち、通信路が確立される可能性がない状態)に
おいては、初期処理を行わないことで、無駄な電力消費
を抑えることができる。この付記10に記載の発明で
は、通信路が確立される可能性がない状態においては、
初期処理を行わないことで、無駄な電力消費を抑えるこ
とができる。
【0145】付記11に記載の発明について述べる。通
信回線が接続されているか否かを、以下のようにして確
認する。すなわち、所定のトーン信号を送信する動作を
おこなうとともにそのエコーを測定する。そして、エコ
ーのエネルギーの大きさが所定値以上の場合には、通信
回線が接続されていないと判定する。
【0146】この付記11に記載の発明では、基本的に
はソフトウエアの変更のみで、既存の装置でも接続状態
を判定することができる。したがって、実施が容易であ
り、また実施にあたってのコスト増も少ない。また、既
存の装置にも適用可能である。
【0147】付記12に記載の発明について述べる。通
信回線が接続されているか否かを、以下のようにして確
認する。すなわち、通信回線の機械的な接続状態を検出
し、この検出の結果に基づいておこなう。この付記12
に記載の発明では、接続状態の判定には機種に依存した
データが不要であるため、ソフトウエアの汎用性を損な
うことがない。
【0148】付記13に記載の発明について述べる。通
信路を確立するための初期処理を別途定められた規定回
数を上限として繰り返すことで通信路の確立を図る。こ
の場合、規定回数を、それまでの初期処理失敗の原因お
よびそのときの電源の状態に応じて決定する。この付記
13に記載の発明では、電力消費の抑制と、通信路を確
立した状態を維持することによる利便性と、を高い次元
で両立させることができる。このような効果は、常時接
続を前提としていることが多い、xDSL技術におい
て、また、バッテリを電源とした情報処理装置において
特に有用である。
【0149】付記14に記載の発明について述べる。所
定の初期処理をおこなうことで通信路の確立を図り、こ
れに失敗した場合には、別途定められた待機期間の経過
後に改めて通信路の確立を図る。この場合、待機期間
を、それまでの初期処理失敗の原因およびそのときの電
源の状態に応じて決定する。
【0150】この付記14に記載の発明では、電力消費
の抑制と、通信路を確立した状態を維持することによる
利便性と、を高い次元で両立させることができる。この
ような効果は、常時接続を前提としていることが多い、
xDSL技術において、また、バッテリを電源とした情
報処理装置において特に有用である。
【0151】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1にかかる
発明によれば、通信回線がコネクタ部に接続されていな
い状態(未接続状態)においては、通信路が確立される
可能性は全くない。未接続状態で初期処理を実行するこ
とは、電力の無駄である。これを防ぐため、通信回線が
コネクタ部に接続されているか否かを判定し、接続され
ていないことが確認されている場合には初期処理を行わ
ないよう構成したので、電力を無駄にすることがない。
【0152】また、請求項2にかかる発明によれば、そ
れまでの初期処理失敗の原因および/またはそのときの
電源の状態に応じて規定回数を決定するよう構成したの
で、電力消費の抑制と、通信路を確立した状態を維持す
ることによる利便性と、を高い次元で両立させることが
できる。
【0153】また、請求項3にかかる発明によれば、そ
れまでの初期処理失敗の原因および/またはそのときの
電源の状態に応じて待機時間の長さを決定するよう構成
したので、電力消費の抑制と、通信路を確立した状態を
維持することによる利便性と、を高い次元で両立させる
ことができる。
【0154】また、請求項4にかかる発明によれば、検
出スイッチが、通信回線がコネクタ部に接続されている
か否かを機械的に検出し、判定回路が、検出スイッチの
検出結果に基づいて接続状態を判定し、判定結果を示す
所定の信号を通信制御装置へと出力し、通信制御装置
が、この信号に基づいて、通信回線が接続されているか
否かを知るよう構成したので、接続状態の判定には機種
に依存したデータが不要となり、ソフトウエアの汎用性
を損なうことがない。
【0155】また、請求項5にかかる発明によれば、検
出スイッチが、通信回線がコネクタ部に接続されている
か否かを機械的に検出し、判定回路が、検出スイッチの
検出結果に基づいて接続状態を判定し、その判定結果を
メモリに格納するよう構成したので、通信制御装置はこ
のメモリにアクセスすることで、通信回線の接続状態を
確認することができ、接続状態の判定には機種に依存し
たデータが不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における概念を示す図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態1における情報処理装置の
内部構成を示すブロック図である。
【図3】xDSLモデムの内部構成を示すブロック図で
ある。
【図4】ハイブリッド回路の内部構成を示す図である。
【図5】通信動作の概要を示すフローチャートである。
【図6】接続判定処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2における概念を示す図で
ある。
【図8】本発明の実施の形態2におけるxDSLモデム
の内部構成を示す図である。
【図9】xDSLモデムにおける接続/切り離し動作の
監視動作を示すフローチャートである。
【図10】割り込み信号への対応動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】本発明の実施の形態3の概念を示す図であ
る。
【図12】本発明の実施の形態3におけるxDSLモデ
ムの内部構成を示す図である。
【図13】xDSLモデムにおける接続状態(接続/未
接続)の検出動作を示すフローチャートである。
【図14】接続状態に応じた動作モードの設定処理を示
すフローチャートである。
【図15】本発明の実施の形態4における規定回数の定
義内容を示す図である。
【図16】通信路確立処理を示すフローチャートであ
る。
【図17】規定回数の設定処理を示すフローチャートで
ある。
【図18】本発明の実施の形態5における待機期間の定
義内容を示す図である。
【図19】通信路確立処理を示すフローチャートであ
る。
【図20】待機期間の設定処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
100 情報処理装置 101 CPU 102 メモリ 108 PCIバス 110 xDSLモデム 111 LSI 112 PCIインタフェース部 113 送信デジタルフィルタ 114 受信デジタルフィルタ 115 フィルタ設定レジスタ 121 AFE 127 Tx分離回路 130 接続コネクタ 131 スイッチ 135 レジスタ 150 通信回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 健太郎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5K034 AA15 FF05 LL01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源投入処理とともに通信経路確立処理
    が電源投入時に行われる情報処理装置において、 通信回線が必要に応じて接続されるコネクタ部と、 前記コネクタ部に接続された通信回線を通じてデータを
    送受信する送受信機構と、 前記通信回線が前記コネクタ部に接続されているか否か
    を判定する接続状態判定手段と、 前記送受信機構を制御して前記通信回線を通じた通信路
    を確立するための初期処理をおこなう制御手段と、 を備え、 前記制御手段は、前記接続状態判定手段による判定の結
    果接続されていないことが確認されている場合には前記
    初期処理を行わないよう制御することを特徴とする情報
    処理装置。
  2. 【請求項2】 電源投入処理とともに通信経路確立処理
    が電源投入時に行われる情報処理装置において、 通信回線を通じてデータを送受信する送受信機構と、 前記送受信機構を制御して、別途定められた規定回数を
    上限として初期処理を繰り返すことで通信路の確立を図
    る制御手段と、 を備え、 前記制御手段は、それまでの初期処理失敗の原因および
    /またはそのときの電源の状態に応じて前記規定回数を
    決定することを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 電源投入処理とともに通信経路確立処理
    が電源投入時に行われる情報処理装置において、 通信回線を通じてデータを送受信する送受信機構と、 前記送受信機構を制御して初期処理をおこなうことで通
    信路の確立を図るとともに、これに失敗した場合には、
    別途定められた待機期間の経過後に改めて通信路の確立
    を図る制御手段と、 を備え、 前記制御手段は、それまでの初期処理失敗の原因および
    /またはそのときの電源の状態に応じて前記待機期間の
    長さを決定することを特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】 別途用意された通信制御装置による制御
    の下、該通信制御装置から入力された送信の対象となる
    データの信号を変換して通信回線を通じて送信し、ま
    た、通信回線を通じて送信されてきた信号を受信しこれ
    を変換して前記通信制御装置へと出力する信号変換装置
    において、 前記通信回線が必要に応じて接続されるコネクタ部と、 前記コネクタ部に接続された通信回線を通じてデータを
    送受信する送受信機構と、 前記通信回線が前記コネクタ部に接続されているか否か
    を機械的に検出する検出スイッチと、 前記検出スイッチの検出結果に基づいて前記接続状態を
    判定し、該判定結果を示す所定の信号を前記通信制御装
    置へと出力する判定回路と、 を備えたことを特徴とする信号変換装置。
  5. 【請求項5】 別途用意された通信制御装置による制御
    の下、該通信制御装置から入力された送信の対象となる
    データの信号を通信回線にあわせて変換したうえで前記
    通信回線を通じて送信し、また、通信回線を通じて送信
    されてきた信号を受信しこれを前記通信制御装置にあわ
    せて変換した上で前記通信制御装置へと出力する信号変
    換装置において、 前記通信回線が必要に応じて接続されるコネクタ部と、 前記コネクタ部に接続された通信回線を通じてデータを
    送受信する送受信機構と、 前記通信回線が前記コネクタ部に接続されているか否か
    を機械的に検出する検出スイッチと、 前記通信制御装置からアクセス可能なメモリと、 前記検出スイッチの検出結果に基づいて前記接続状態を
    判定するとともに、その判定結果を前記メモリに格納す
    る判定回路と、 を有することを特徴とする信号変換装置。
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