JP2002197847A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2002197847A
JP2002197847A JP2000396157A JP2000396157A JP2002197847A JP 2002197847 A JP2002197847 A JP 2002197847A JP 2000396157 A JP2000396157 A JP 2000396157A JP 2000396157 A JP2000396157 A JP 2000396157A JP 2002197847 A JP2002197847 A JP 2002197847A
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panel
electronic device
gear
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driven
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JP2000396157A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kiwada
真一 亀和田
Masafumi Tanaka
将文 田中
Shigeji Kubotani
茂治 窪谷
Sui Miura
祟 三浦
Kouta Mizoguchi
航太 溝口
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルを駆動機構で駆動操作する構造を簡
素化し廉価に製造可能とする共に、動作上の信頼性が高
い電子機器を提供する。 【解決手段】 第1のパネル12と第2のパネル14
とが装置本体10の前面に並ぶ使用状態から、駆動源2
4によりカムギア38を回転駆動制御し、カムギア38
に形成したカム機構44を介して第2の操作フォロア5
6を操作し、第2のパネル14を第1のパネル12と並
ぶ位置から装置本体10の内部に引き込んだ位置へ移動
させる操作を行う。次に、カムギア38の回動を継続
し、カムギア38に形成したカム機構44を介して第1
の操作フォロア54を操作し、第1のパネル12を回動
して表面から裏面に反転させる操作を行う。これによ
り、第1のパネル12が第2のパネル14の前方を覆う
位置に回動されたクローズ状態に移行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パネルを可動に
装着した電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車に搭載されるカーステレ
オ等の電子機器には、使用者が車から離れるときに車載
用電子機器を隠して盗難を防止する手段を具備するもの
がある。
【0003】このような盗難防止手段を具備する車載用
電子機器では、その操作部や表示部等が配置されたフロ
ントパネル部分を、例えば機器本体に対し独立して回転
可能に装着する。このフロントパネル部分には、その表
面に操作部や表示部等が配置された操作表示面を設け、
この操作表示面の裏面に車室内のインストルメントパネ
ルにおける機器本体の周辺部と統一性のあるデザインの
パネル等に構成したカモフラージュ面を設ける。
【0004】そして、使用者が自動車から離れる時に、
車載用電子機器は、そのフロントパネル部分のカモフラ
ージュ面を車室内に向けるようにフロントパネルを回転
(反転)させる。これにより、車載用電子機器は、機器
本体前面をカモフラージュ面でカバーすることにより隠
されて、機器本体があたかも存在しないようにカモフラ
ージュする。
【0005】従来、上述のようにフロントパネル部分を
自動的に反転動作を可能とした車載用電子機器には、例
えば、特開平9−267699号公報に記載されたもの
が提案されている。
【0006】この特開平9−267699号公報記載の
車載用電子機器では、機器本体の前面に、駆動機構によ
り操作パネルを自転させながら自転軸を移動させるよう
に装着し、操作パネルを駆動機構で駆動して操作パネル
の通常使用される操作面が前面となる第1の操作状態
と、操作パネルの裏側の目隠し板面が前面となる第2の
操作状態との間を移行動作させる。
【0007】この駆動機構では、操作パネルの幅方向に
おける一方の端部に自転軸を配置する。また操作パネル
の自転軸を、電子機器の前方上部と前方下部との間を移
動させるよう装着する。
【0008】そして、この駆動機構では、操作パネルの
自転軸を電子機器の前方上部と前方下部との間を移動さ
せる動作中に、操作パネルを180°自転させる動作に
より、操作パネルを車載用電子機器の前方で回転させて
裏返しにする操作を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のような車載用電
子機器では、駆動機構が操作パネルを車載用電子機器の
前方で回転させて裏返しにさせる。このため駆動機構
は、操作パネルの自転軸を電子機器の前方上部と前方下
部との間を移動させる動作と、操作パネルを180°自
転させる動作とを、所定の正確なタイミングで厳格に、
しかも同時に並行して行わせねばならないので構成が複
雑になり、機器コストが高くなるという問題がある。
【0010】また、この複雑な構成の駆動機構に極めて
シビアな動作が要求されるから、僅かな製造誤差等の誤
動作の要因があっても正確に動作しなくなるので、駆動
機構に対する動作上の信頼性が低くなるという問題があ
る。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、パネルを駆動
機構で駆動操作するようにした、構成が簡素で廉価に製
造でき、しかも動作上の信頼性が高い電子機器を新たに
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の電子機器は、回動して表面又は裏面を選択的に表示す
る第1のパネルと、第1のパネルと並ぶ位置と、装置本
体の内部に引き込まれた位置との間を移動可能に配され
た第二のパネルと、第1のパネルを回転させるための第
1の操作手段と、第2のパネルを移動させるための第2
の操作手段と、第1の操作手段を介して第1のパネルを
回転させるとともに、第2の操作手段を介して第2のパ
ネルを移動させるためのカム機構と、を有することを特
徴とする。
【0013】上述のように構成することにより、この電
子機器では、第1のパネルと第2のパネルとが並ぶ使用
状態から、第2の操作手段を駆動し、第2のパネルを移
動させる操作を行う。
【0014】さらに電子機器では、第1の操作手段を駆
動し、第1のパネルを回動して表面から裏面に反転させ
る操作を行う。
【0015】これにより、第1のパネルに単純な回転動
作を行わせ、第2のパネルに単純な移動動作を行わせる
ようにして構成を簡素化し、電子機器を廉価に製造可能
とし、しかも構成を簡素化され動作も単純化することに
より動作上の信頼性を向上することができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の電子機器において、第1のパネルが第2のパネルの前
方を覆う位置に回動されたクローズ状態になったとき
に、第1のパネルとパネル装着部との間にできる空間を
覆うよう移動操作されるように隠しパネルを装着したこ
とを特徴とする。
【0017】上述のように構成することにより、電子機
器をクローズ状態に移行させたときには、第1のパネル
の飾り面と、隠しパネルとによって装置本体の前面が開
口部等を覗かせることなく全体に渡ってカバーされるの
で、よりカモフラージュの作用を万全にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の電子機器に係る実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1乃至図5
には、本実施の形態に係る車載用電子機器における駆動
機構で駆動操作されるパネル部分を含む要部が示されて
いる。
【0019】この図示する車載用電子機器は、車両室内
のインストルメントパネル等に設置されるカーステレオ
として構成されており、図4に示すようにカーステレオ
の金属製シャーシの一部となる装置本体10の前面部に
一組のパネル部材及びこれを駆動操作する駆動機構が装
着されている。
【0020】この装置本体10の前面部に当たるパネル
装着部に装着する一組のパネル部材は、図示しない表示
部が構成された第1のパネルとしての表示パネル12
と、図示しない操作スイッチ類が配置された第2のパネ
ルとしての操作パネル14とで構成する。
【0021】この表示パネル12は、図示するように厚
肉板状のブロックに形成され、その幅広の表面には、図
示しない液晶パネル等の表示部品が装着されると共に、
必要に応じて図示しない各種の操作釦類が装着されてい
る。
【0022】さらに、表示パネル12の裏面には、装置
本体10を設置する場所の周辺部と統一性のあるデザイ
ンとされたカモフラージュ用の飾り面を構成する。
【0023】また、操作パネル14は、図示するように
角柱状のブロックに形成され、その前面に対応する表面
には、図示しない各種の操作釦類が装着されると共に、
必要に応じて図示しない液晶パネル等の表示部品が装着
されている。
【0024】前述のように構成された表示パネル12と
操作パネル14とは、各々の長手方向両端にあたる、相
対向する両端部にそれぞれ装着された駆動機構によっ
て、表示パネル12が回動操作される動作に連動して、
操作パネル14が装置本体10の前面から奥に入る方向
に沿って直線的に移動操作される。
【0025】このため表示パネル12には、その相対向
する両端部における幅方向の一端部に突設した軸棒15
にそれぞれ被動歯車16を固着する。この表示パネル1
2は、その各軸棒15を、それぞれ支持部材58の軸孔
に軸着し、この軸棒15を中心に回動することにより表
示パネル12の表面又は裏面を表示するよう装置本体1
0の前面部に回動自由に装着する。
【0026】また、操作パネル14には、その両端部に
それぞれ移動方向に沿って延びる長板状の支片18を設
置する。各支片18には、その自由端部を直角に折曲し
て形成したガイド突部20を形成すると共に、その側面
に小円柱状の被動係止部材22を立設する。
【0027】図6に示すように、駆動機構は、装置本体
10の一方の側部に装着した駆動源としての駆動モータ
24によって駆動される。
【0028】この駆動モータ24には、その出力軸に減
速歯車機構用のウォーム26を固着する。さらに、この
ウォーム26には、ウォーム歯車28を噛合し、さらに
第1二段歯車30、第2二段歯車32、第3二段歯車3
4を順次噛合すると共に、第3二段歯車34と一体の出
力歯車36を一方のカムギア38の外歯歯車に噛合す
る。
【0029】また、装置本体10の一方の側部にある第
3二段歯車34と一体の出力歯車36は、その軸棒40
を他方の側部まで延長し、軸棒40の他端部に単体の出
力歯車36を固着する。すなわち、装置本体10両側部
に配置した第3二段歯車34と一体の出力歯車36と単
体の出力歯車36とは、一本の軸棒40で連結して同期
して回動するよう装着する。
【0030】この単体の出力歯車36は、装置本体10
の他方の側部に軸着したカムギア38の外歯歯車に噛合
する。
【0031】上述のように構成した減速歯車機構によ
り、駆動モータ24を回転駆動することにより、ウォー
ム26、ウォーム歯車28、第1二段歯車30、第2二
段歯車32、第3二段歯車34を介して、第3二段歯車
34と一体の出力歯車36と噛合する一方のカムギア3
8を回動すると共に、軸棒40を介して単体の出力歯車
36と噛合する他方のカムギア38を同期して回動す
る。
【0032】各カムギア38には、表示パネル12操作
用のカム溝42と、操作パネル14操作用のカム溝44
とを穿設する。
【0033】また各カムギア38には、その装置本体1
0の内側に向く側面部に、カムギア38の回動位置を検
出するため、カムギア38の回転軸と同芯円形をしたリ
ング状で、その所定3箇所に切り欠き46Aが穿設され
た被検出体46を突設する。
【0034】さらに各カムギア38には、その装置本体
10の内側に向く側面部における所定位置に、カムギア
38の回動位置を検出するための小円弧状のストライカ
48(図2に図示)を突設する。
【0035】また装置本体10の内部には、被検出体4
6の切り欠き46Aを光学的に検出するフォトセンサ5
0と、ストライカ48でオン・オフ操作されるスイッチ
部材52とを、各自対応する所定位置に配置する。
【0036】図1乃至図4、図7、図11及び図12に
示すように、装置本体10の両側近傍にそれぞれ固着さ
れた支持部材58には、表示パネル12操作用のカム溝
42の従動節となる第1の操作フォロア54と、操作パ
ネル14操作用のカム溝44の従動節となる第2の操作
フォロア56とを軸着する。
【0037】この表示パネル12用の操作フォロア54
は、変形板片状に形成され、その基端部を軸ピン60で
支持部材58に軸着する。この操作フォロア54には、
その自由端部に歯形に穿設したセクタ部62を設ける。
このセクタ部62は、表示パネル12の被動歯車16に
噛合する。
【0038】また、操作フォロア54は、その所定位置
に突設した従動ピン68を表示パネル12操作用のカム
溝42内に挿入して臨ませる。さらに、操作フォロア5
4には、その所定部分に逃げ開口54Aを穿設する。
【0039】このように装着した操作フォロア54は、
カムギア38がカム溝42と共に回動するときのカム溝
42の動作に従動ピン68が従動されることによって、
軸ピン60を軸に揺動する。
【0040】すると、操作フォロア54のセクタ部62
が揺動して、これに噛合する被動歯車16が回動され、
被動歯車16と一体に表示パネル12が、図1に示す位
置と図3に示す位置との間で180度回転する。
【0041】また、操作パネル14用の操作フォロア5
6は、変形板片状に形成され、その基端部を軸ピン64
で支持部材58に軸着する。この操作フォロア56に
は、その自由端部に逆U字状に切欠した操作挟持部66
を形成し、この操作挟持部66の切欠部内に支片18に
突設した小円柱状の被動係止部材22を摺動自在に臨ま
せる。
【0042】さらに、操作挟持部66の切欠部内を貫通
させた被動係止部材22の先端部は、支持部材58に穿
設した長穴状のガイド溝72に摺動自在に挿通する。こ
れと共に支片18のガイド突部20を、ガイド溝72に
摺動自在に挿通する。これにより操作パネル14は、そ
の両端部の各支片18部における被動係止部材22とガ
イド突部20とをガイド溝72にガイドされて、装置本
体10の前面から奥に入る方向に沿って直線的に摺動自
在に支持される。
【0043】また、操作フォロア56は、その所定位置
に突設した従動ピン70を、操作フォロア54の逃げ開
口54Aを貫通させてから操作パネル14操作用のカム
溝44内に挿入して臨ませる。
【0044】このように装着した操作フォロア56は、
カムギア38が操作パネル14操作用のカム溝44と共
に回動するときのカム溝44の動作に従動ピン70が従
動されることによって、軸ピン64を軸に揺動する。
【0045】すると、操作フォロア56の操作挟持部6
6が揺動して、これに挟持される被動係止部材22が操
作され、操作パネル14は、その被動係止部材22とガ
イド突部20とがガイド溝72にガイドされることによ
り装置本体10の前面から奥に入る方向又はその逆方向
に、図1に示す位置と図3に示す位置との間で直線的に
移動操作される。
【0046】図2、図5及び図13に示すように、装置
本体10には、表示パネル12が90度回転して横倒し
の状態となったときに、装置本体10の前面に当たるパ
ネル装着部における図に向かって上側から表示パネル1
2の上までに当たる部位に開口する挿入口74から装置
本体10の内部に入った所に、図示しないが、CD(c
ompact disc)やMD(mini dis
c)等の記録媒体である記録ディスクの記録・再生を行
うプレーヤを配置する。
【0047】図3及び図15に示すように表示パネル1
2が反転された状態において挿入口74を塞ぐために、
隠しパネル76を装着する。
【0048】この隠しパネル76は、挿入口74より一
回り小さい長板状に形成する。この隠しパネル76に
は、その長手方向両端部における幅方向の一端部に軸棒
78をそれぞれ突設すると共に、その両端部における幅
方向の中央部に丸棒状の従動部材80を突設する。
【0049】この隠しパネル76の図3及び図15で外
側に向く側面には、表示パネル12の裏面と同等に、装
置本体10を設置する場所の周辺部と統一性のあるデザ
インとされたカモフラージュ用の飾り面を構成する。
【0050】上述のように構成された隠しパネル76
は、その両端部の軸棒78を表示パネル12の裏面寄り
端面の角部に形成した軸受け部に支受させて、隠しパネ
ル76の平面が表示パネル12の端面に当接する格納位
置と、隠しパネル76が表示パネル12の端面から直角
に起立する閉鎖位置との間を回動可能に軸着する。
【0051】また、表示パネル12に軸着された隠しパ
ネル76を表示パネル12の動作に連動して格納位置と
閉鎖位置との間で移動操作するため、図1及び図7に示
すように、支持部材58の所定位置には、従動部材80
を摺動自在に挿通して案内する円弧状の回転導入用ガイ
ド溝82を穿設する。
【0052】さらに、装置本体10の前面周囲に固着さ
れている飾り枠部材84の内側面には、支持部材58の
回転導入用ガイド溝82の出口に連続するように、従動
部材80を摺動自在に挿通して案内するガイド部86を
配置する。
【0053】すなわちガイド部86は、図1及び図6に
示すように飾り枠部材84の内側面に折曲して連続する
よう並べて立設した2つの小壁として形成され、回転導
入用ガイド溝82の出口から飾り枠部材84における前
方両横の立て板部84Aの裏面にかけて、従動部材80
を案内する溝に構成する。
【0054】上述のように構成された、本実施の形態に
係る車載用電子機器では、図示しない制御部で、装置本
体10の内部に装着した検出手段としてのストライカ4
8でスイッチ部材52をオン操作している状態でフォト
センサ50が被検出体46の切り欠き46Aを光学的に
検出したときを図1、図6及び図7に示す使用状態の初
期位置であると検知し、これを基準にしてカウンタで計
測しながら駆動モータ24を駆動制御して車載用電子機
器に所定の動作を実行させるよう構成する。
【0055】次に、上述のように構成された本実施の形
態に係る車載用電子機器の作用及び動作について説明す
る。
【0056】この車載用電子機器は、図1、図6及び図
7に示す使用状態において、装置本体10の前面にある
表示パネル12が液晶パネル等の表示面を顕にすると共
に、操作パネル14が各種の操作釦類を顕にする状態と
なっている。
【0057】この車載用電子機器が使用状態にあるとき
には、使用者は、表示パネル12の表示を見ながら操作
パネル14の操作釦を操作して、車載用電子機器に記録
ディスク(CD、MD等)に対する所望の記録・再生動
作をさせることができる。
【0058】次に、この車載用電子機器で、装置本体1
0内部に装着したプレーヤに、CDやMD等の記録ディ
スクをローディング又はアンローディングする場合に
は、表示パネル12と操作パネル14とをロード状態に
移行させる。
【0059】このとき、使用者は操作パネル14上のロ
ード状態に移行させる所定のスイッチを操作する。する
と、車載用電子機器の制御部は、駆動モータ24の駆動
を開始し、カウンタで所定時間経過したことを計測した
時点で駆動モータ24を停止する。
【0060】すると、駆動モータ24の駆動力が、その
出力軸のウォーム26から減速歯車機構のウォーム歯車
28、第1二段歯車30、第2二段歯車32、第3二段
歯車34へと順次伝達され、減速歯車機構の各出力歯車
36に噛合する両方のカムギア38が同時に矢印A方向
に回動する。
【0061】これにより、カムギア38と共に操作パネ
ル14操作用のカム溝44が回動し、従動ピン70を従
動させて、操作フォロア56を軸ピン64の回りに矢印
B方向に回動させる。
【0062】この操作フォロア56の回動動作に操作挟
持部66と被動係止部材22とを介して支片18が連動
して、操作パネル14が図6及び図7に示す位置から図
8に示す位置を経て図9に示す位置まで装置本体10の
中に入り込むように移動する。
【0063】なお、この図9に示す状態に至るまでの動
作の際、カムギア38と共に回動するカム溝42は従動
ピン68を移動させるリフト量が零に構成されているた
め、操作フォロア54は停止状態を保つので、表示パネ
ル12は、不動のままでいる。
【0064】この後、図9に示す状態から、さらにカム
ギア38が矢印A方向に回動されると、カムギア38と
共にカム溝42が回動し、従動ピン68を従動させて、
操作フォロア54を矢印C方向に回動させる。
【0065】この操作フォロア54の回動動作によって
セクタ部62が矢印C方向に回動し、このセクタ部62
に噛合する被動歯車16を矢印D方向に回動することに
よって、被動歯車16と一体の表示パネル12を図9の
状態から図10の状態を経て図13に示すロード状態ま
で矢印D方向に回動する。
【0066】また図6及び図7に示す使用状態から、図
2、図4、図5、図11及び図13に示すロード状態に
至る動作の間、表示パネル12に軸着された隠しパネル
76は、その従動部材80が回転導入用ガイド溝82内
を摺動して出口に至り、未だガイド部86に移行してい
ない。従って、隠しパネル76は、表示パネル12の端
面に当接して、挿入口74を開放した状態にある。
【0067】なお、この図13に示すロード状態に至る
までの動作の際、カムギア38と共に回動する操作パネ
ル14操作用のカム溝44は従動ピン70を移動させる
リフト量が零に構成されているため、操作フォロア56
は停止状態を保つので、操作パネル14は、不動のまま
でいる。
【0068】よって、この開放した挿入口74を通じ
て、装置本体10内部に装着したプレーヤに、CDやM
D等の記録ディスクをローディング又はアンローディン
グする操作を行う。
【0069】次に、この車載用電子機器の使用者が、こ
の装置本体10を装着した車両(自動車)から降りて離
れる場合には、この車載用電子機器の存在を隠すクロー
ズ状態に移行させる。
【0070】このクローズ状態に移行させる動作は、例
えば、自動車のイグニションキーを”OFF”の位置に
操作したときに発生させた信号に基づいて開始される。
【0071】このため、車載用電子機器が図2、図4、
図5、図11及び図13に示すロード状態にあるときに
イグニションキーOFF操作時の信号を受けた場合に
は、車載用電子機器の制御部は、駆動モータ24の駆動
を開始し、カウンタで所定時間経過したことを計測した
時点で駆動モータ24を停止する。
【0072】すると、駆動モータ24の駆動力が、その
出力軸のウォーム26から減速歯車機構のウォーム歯車
28、第1二段歯車30、第2二段歯車32、第3二段
歯車34へと順次伝達され、減速歯車機構の各出力歯車
36に噛合する両方のカムギア38が同時に矢印A方向
に回動する。
【0073】これにより、図2、図4、図5、図11及
び図13に示すロード状態にあるカムギア38が矢印A
方向に回動されると、カムギア38と共にカム溝42が
回動し、従動ピン68を従動させて、操作フォロア54
をさらに矢印C方向に回動させる。
【0074】この操作フォロア54の回動動作によって
セクタ部62が矢印C方向に回動し、このセクタ部62
に噛合する被動歯車16を矢印D方向に回動することに
よって、被動歯車16と一体の表示パネル12を図13
に示すロード状態から、図14の状態を経て図3及び図
15に示すクローズ状態まで矢印D方向に回動する。
【0075】また図2、図4、図5、図11及び図13
に示すロード状態からクローズ状態に至る動作の間、表
示パネル12に軸着された隠しパネル76は、その従動
部材80が回転導入用ガイド溝82の出口から出てガイ
ド部86に入り、ガイド部86にガイドされることによ
り、隠しパネル76が軸棒78を軸にして回動されて表
示パネル12の端面から立ち上がって挿入口74を図3
及び図15に示すように閉鎖するクローズ状態まで移動
される。
【0076】なお、この図3及び図15に示すクローズ
状態に至るまでの動作の際、カムギア38と共に回動す
る操作パネル14操作用のカム溝44は従動ピン70を
移動させるリフト量が零に構成されているため、操作フ
ォロア56は停止状態を保つので、操作パネル14は、
不動のままでいる。
【0077】よって、この装置本体10の前面部には、
反転された表示パネル12の、装置本体10を設置する
場所の周辺部と統一性のあるデザインとされたカモフラ
ージュ用の飾り面が向けられる共に、隠しパネル76に
おける表示パネル12の裏面と同等に装置本体10を設
置する場所の周辺部と統一性のあるデザインとされたカ
モフラージュ用の飾り面が向けられる。
【0078】この結果、車載用電子機器の装置本体10
は、クローズ状態となったときの表示パネル12と隠し
パネル76とのカモフラージュ用の飾り面により、電子
機器の設置スペース内にあたかも存在していないように
カモフラージュできるので、車載用電子機器の盗難を有
効に防止できる。
【0079】なお、クローズ状態からロード状態へ復帰
し、さらに使用状態に復帰する動作は、前述とは逆の動
作により行われる。また、クローズ状態からロード状態
へ復帰させる動作は、例えば、自動車のイグニションキ
ーを”OFF”の位置から”ON”側に操作したときに
発生させた信号に基づいて開始されるようにしても良
い。
【0080】さらに、使用状態から直接クローズ状態に
移行させ、又はクローズ状態から直接使用状態に復帰さ
せるよう動作させることも可能である。
【0081】これと共に、本実施の形態では、パネルを
分割したため、第一のパネルの回転半径方向の距離が短
くなり、回転に要する空間を少なくできる。特に本体側
の空間を、機器を配置するために確保(回転のために要
する空間を少なく)することは非常に重要になる。
【0082】さらに、分割したパネルを回転させること
で、回転半径を小さくすることができ、例えばパネル内
側のスペースを有効に活用することができる。
【0083】また、本実施の形態では、カム溝の形状に
より、両パネルが動くタイミングは適宜設定可能であ
る。このように、第二のパネル移動後、第一のパネルを
移動させると、両者が干渉するおそれが全くない。また
両者を同時に動かし始めれば、動作終了までの時間が短
くてすむ。
【0084】なお、前述した本実施の形態に係る電子機
器の構成は、車載用電子機器であるカーステレオ以外に
も、フロントパネル等の外装パネルを備えたナビゲーシ
ョン用の電子機器といった他の各種の電子機器へも利用
でき、またパネルは必ずしも一方の面がカモフラージュ
面である必要はなく、パネルの表裏面がそれぞれ操作面
又は表示面であってもよいし、また一方の面を表示面と
して他方の面を操作面に構成しても良いことは勿論であ
る。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電子機器に
よれば、装置本体に装着するパネルを複数に分割して装
着し、各パネルをそれぞれ単純な動作で駆動操作可能と
し、これらの各パネルを操作する駆動機構の構成を簡素
にして廉価に製造可能とし、しかも動作上の信頼性を向
上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子機器における実施の形態に係る
電子機器本体に装着したパネルに関する部分を取り出し
て示すパネルが使用状態にあるときの要部部分断面斜視
図である。
【図2】 本発明の電子機器における実施の形態に係る
電子機器本体に装着したパネルに関する部分を取り出し
て示すパネルがロード状態にあるときの要部部分断面斜
視図である。
【図3】 本発明の電子機器における実施の形態に係る
電子機器本体に装着したパネルに関する部分を取り出し
て示すパネルがクローズ状態にあるときの要部部分断面
斜視図である。
【図4】 本発明の電子機器における実施の形態に係る
電子機器本体のパネル装着部に関する部分を示すパネル
がロード状態にあるときの部分断面全体平面図である。
【図5】 本発明の電子機器における実施の形態に係る
電子機器本体のパネル部分を示す正面図である。
【図6】 本発明の電子機器における実施の形態に係る
電子機器本体に装着したパネルに関する部分を操作フォ
ロアと操作フォロアとを外して断面で示す、パネルが使
用状態にあるときの要部拡大側面図である。
【図7】 本発明の電子機器における実施の形態に係る
電子機器本体に装着したパネルに関する部分を断面で示
すパネルが使用状態にあるときの要部拡大側面図であ
る。
【図8】 本発明の電子機器における実施の形態に係る
電子機器本体に装着したパネルに関する部分を断面で示
すパネルが使用状態からロード状態へ移行途中の状態の
要部拡大側面図である。
【図9】 本発明の電子機器における実施の形態に係る
電子機器本体に装着したパネルに関する部分を断面で示
すパネルが使用状態からロード状態へ移行途中の状態の
要部拡大側面図である。
【図10】 本発明の電子機器における実施の形態に係
る電子機器本体に装着したパネルに関する部分を断面で
示すパネルが使用状態からロード状態へ移行途中の状態
の要部拡大側面図である。
【図11】 本発明の電子機器における実施の形態に係
る電子機器本体に装着する表示パネルの操作機構部分を
取り出して示す要部拡大側面図である。
【図12】 本発明の電子機器における実施の形態に係
る電子機器本体に装着する操作パネルの操作機構部分を
取り出して示す要部拡大側面図である。
【図13】 本発明の電子機器における実施の形態に係
る電子機器本体に装着したパネルに関する部分を断面で
示すパネルがロード状態にあるときの要部拡大側面図で
ある。
【図14】 本発明の電子機器における実施の形態に係
る電子機器本体に装着したパネルに関する部分を断面で
示すパネルがロード状態からクローズ状態へ移行途中の
状態の要部拡大側面図である。
【図15】 本発明の電子機器における実施の形態に係
る電子機器本体に装着したパネルに関する部分を断面で
示すパネルがクローズ状態にあるときの要部拡大側面図
である。
【符号の説明】
10 装置本体 12 表示パネル 14 操作パネル 16 被動歯車 18 支片 22 被動係止部材 24 駆動モータ 36 出力歯車 38 カムギア 42 カム溝 44 カム溝 54 操作フォロア 56 操作フォロア 58 支持部材 62 セクタ部 66 操作挟持部 68 従動ピン 70 従動ピン 76 隠しパネル 80 従動部材 82 回転導入用ガイド溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪谷 茂治 東京都台東区池之端1丁目2番11号 アイ ワ株式会社内 (72)発明者 三浦 祟 東京都台東区池之端1丁目2番11号 アイ ワ株式会社内 (72)発明者 溝口 航太 東京都台東区池之端1丁目2番11号 アイ ワ株式会社内 Fターム(参考) 3D020 BA01 BC03 BD07 BD12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動して表面又は裏面を選択的に表示す
    る第1のパネルと、 前記第1のパネルと並ぶ位置と、前記装置本体の内部に
    引き込まれた位置との間を移動可能に配された第二のパ
    ネルと、 前記第1のパネルを回転させるための第1の操作手段
    と、 前記第2のパネルを移動させるための第2の操作手段
    と、 前記第1の操作手段を介して前記第1のパネルを回転さ
    せるとともに、前記第2の操作手段を介して前記第2の
    パネルを移動させるためのカム機構と、を有することを
    特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 前記第1のパネルが前記第2のパネルの
    前方を覆う位置に回動されたクローズ状態になったとき
    に、前記第1のパネルと前記パネル装着部との間にでき
    る空間を覆うよう移動操作されるように隠しパネルを装
    着したことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
JP2000396157A 2000-12-26 2000-12-26 電子機器 Pending JP2002197847A (ja)

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JP2000396157A JP2002197847A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 電子機器
EP01130531A EP1225096A3 (en) 2000-12-26 2001-12-21 Electronic device
US10/025,927 US20020095245A1 (en) 2000-12-26 2001-12-26 Electronic device
HK02108352.3A HK1047075A1 (zh) 2000-12-26 2002-11-19 電子儀器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007265569A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Clarion Co Ltd 映像オーディオ装置の防塵構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007265569A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Clarion Co Ltd 映像オーディオ装置の防塵構造
JP4597893B2 (ja) * 2006-03-29 2010-12-15 クラリオン株式会社 映像オーディオ装置の防塵構造

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