JP2930483B2 - 車載用表示装置 - Google Patents

車載用表示装置

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JP2930483B2
JP2930483B2 JP24271492A JP24271492A JP2930483B2 JP 2930483 B2 JP2930483 B2 JP 2930483B2 JP 24271492 A JP24271492 A JP 24271492A JP 24271492 A JP24271492 A JP 24271492A JP 2930483 B2 JP2930483 B2 JP 2930483B2
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等のコン
ソールパネルに装着された固定ケースの内外にテレビモ
ニタ等の表示部材が移動し且つ固定ケース外にて表示部
材が立ち上り姿勢となる車載用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車載用表示装置の概略構造を図1
5に示す。図15は、従来の車載用表示装置の概略構造
を示す分解斜視図である。同図に示す車載用表示装置1
は、自動車のコンソールパネルの一部などに固定される
ケース2と、このケース2の両側部の起立内壁面に一部
が固定された一対のガイド部材3,3と、支持部材9を
介してガイド部材3,3に支持され水平姿勢にて矢印A
1又はA2方向に移動するテレビモニタ4と、このテレ
ビモニタ4のA1又はA2方向への移動に伴って駆動さ
れる扉開閉機構12とが設けられている。
【0003】この扉開閉機構12は、上記テレビモニタ
4の矢印A2方向への移動に伴って移動可能に上記ケー
ス2の底面2a上に配置された移動部材5と、この移動
部材5の先端部にヒンジ5a,5aを介して回動自在に
取り付けられた扉部材6と、この扉部材6の裏面に固定
された連結部材7と、一方の端部がこの連結部材7に取
り付けられた開閉部材8とを有している。上記移動部材
5の一方の側端部5b側には、引張スプリング10の一
端部が係止され、この他端部は上記ケース2の起立内壁
面に係止されている。これにより、移動部材5は常時A
1方向に付勢された状態となっている。また、上記開閉
部材8と移動部材5との間には引張スプリング11が張
設されており、これにより扉部材6も常時A1方向に付
勢された状態となっている。
【0004】以上の構造からなる扉開閉機構12では、
テレビモニタ4が水平姿勢にてA2方向に移動してケー
ス2内に収納されると、支持部材9の一部が開閉部材8
の後端部8aに当接し、上記テレビモニタ4がケース2
内に収納されるに従って開閉部材8が矢印A2方向に引
き込まれ、これとともに移動部材5がA2方向へ移動し
て、扉部材6が閉じられる。
【0005】図16は、上記車載用表示装置1を自動車
内のコンソールパネルに装着した状態を示す斜視図であ
る。図示状態でテレビモニタ4を使用するときには、ま
ずテレビモニタ4が(ロ)で示す水平姿勢のままガイド
部材3にガイドされつつ矢印A1方向へ突出移動する。
そして、このテレビモニタ4全体が図示コンソールパネ
ル13の前方に所定距離突出した状態で、テレビモニタ
4を支持する支持部に設けられたモータの動力により図
示(イ)で示す角度に回動させられる。また、テレビモ
ニタ4を収納するときには、テレビモニタ4が(イ)で
示す姿勢から(ロ)で示す水平姿勢に回動させられた後
に、A2方向に後退しケース2内に格納され、このとき
前述のように扉部材6が閉じられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記車載用表示装置1
が搭載されたコンソールパネル13の図示手前側には、
ギヤチェンジをするためのシフトレバー14などが配置
されている。このように前記テレビモニタ4などの車載
用表示装置1はシフトレバー14等の車両側の装置に対
面する位置に取り付けられる場合が多い。一方、上記テ
レビモニタ4は突出した時点で、支持部材9に設けられ
た軸9aを中心として回動して立ち上り姿勢となる。こ
のため、テレビモニタ4を固定ケース2外で立ち上げる
には、軸9aがケース2の外部に完全に突出する位置ま
で支持部材9を移動させる必要がある。すなわちテレビ
モニタ4は水平姿勢のまま軸9aが完全に外部へ出るま
で前進させられる。ところが、テレビモニタ4の前面に
は上記シフトレバー14などが配置されているために、
(ロ)で示す水平姿勢のテレビモニタ4が前進したとき
にシフトレバー14に当たり、又はシフトレバー14の
操作の邪魔になる場合が考えられる。
【0007】さらに従来の車載用表示装置1の駆動方法
としては、まずケース2内に設けられた駆動機構により
水平姿勢のテレビモニタ4がA1方向へ駆動される。そ
して前記軸9aがケース2の外部へ完全に出る位置まで
駆動されると、その後は支持部材9に設けられた前記駆
動機構とは別の駆動源を有する第2の駆動機構によりテ
レビモニタ4が立ち上り姿勢となるように回動させられ
る。そのためまず支持部材9はケース2の内部から軸9
aがケース2の外へ出るまでの長い距離を前進すること
になるため、支持部材9をA1方向へ移動させる駆動力
を長い距離与え続けなくてはならない。よって、ケース
2内に設けられる駆動機構はその駆動力伝達のための長
い駆動アームなどを必要とし、構造が複雑になる問題が
ある。
【0008】また従来は軸9aがケース2の外へ完全に
移動するまでの駆動機構と、軸9aがケース2の外に出
た後にテレビモニタ4を回動させる駆動機構とが別個に
設けられ、しかもそれぞれが別のモータなどの駆動源を
使用していたため、構造が複雑であり、しかもテレビモ
ニタ4を回動させるための第2の駆動機構を搭載した支
持部材9の移動負荷が大きくなり、さらに制御動作も複
雑になる欠点があった。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、テレビモニタなどの表示部材がケース前方へ大き
く突出することなく立ち上り姿勢となり、また表示部材
をケース外へ移動させる移動力を効率よく与えることが
でき、さらに表示部材がケース外へ出るまでとケース外
へ出た後に立ち上げ姿勢となるまでの一連の駆動力を単
一の駆動源により与えることが可能となる車載用表示装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の手段は、固定ケースの内外へ移動し且つケース
外へ移動した時点で立ち上り姿勢となる表示部材が設け
られている車載用表示装置において、固定ケースと、こ
の固定ケースに対して前進後退する中間ケースと、この
中間ケース内にて前進後退する移動ブラケットと、移動
ブラケットに前進方向の駆動力を与える駆動機構と、中
間ケースが固定ケース内にて所定距離前進した時点でこ
の中間ケースと固定ケースをロックするロック機構と、
中間ケースがロックされた後に中間ケース内を移動ブラ
ケットが前進する移動力により表示部材を水平姿勢から
立ち上げ姿勢に回動させる立ち上げ機構とが設けられて
いることを特徴としている。
【0011】また上記手段において、前記駆動機構は、
移動ブラケットに搭載されたモータと、移動ブラケット
に支持されて前記モータにより駆動される歯車と、固定
ケースに設けられた前記歯車と噛み合う第1のラック部
材と、中間ケースに設けられ、この中間ケースが固定ケ
ースにロックされた後に前記歯車が噛み合う第2のラッ
ク部材とにより構成される。
【0012】さらに、前記ロック機構は、中間ケース上
に回動自在に支持され且つ一方向に付勢力が与えられた
ロックアームと、移動ブラケットに設けられて前記ロッ
クアームの保持部に対し前記付勢力に対抗した状態で嵌
合する第1のロック突起と、固定ケースに設けられて中
間ケースが固定ケース内を所定距離移動した時点でロッ
クアームと前記第1のロック突起との保持を解除すると
ともにこの解除状態にて前記付勢力方向へ回動したロッ
クアームと嵌合して固定ケースと中間ケースとを相互に
ロックする第2のロック突起とから構成できる。
【0013】
【作用】上記第1の手段では、中間ケースが固定ケース
内にて所定距離前進すると、この時点で中間ケースと固
定ケースとがロック機構によりロックされる。中間ケー
スがロックされた後に中間ケース内を移動ブラケットが
前進すると、移動ブラケットの移動力を利用した立ち上
げ機構によって、表示部材が水平姿勢から立ち上げ姿勢
に回動される。このようにして、固定ケース外に表示部
材を移動させる途中で、その立ち上げ動作を行えるよう
にして、立ち上げにおける表示部材のケース外方への突
出量を減少できるようにしている。また移動力を移動ブ
ラケットに与えるだけで、表示部材のケース外方への移
動とケース外での立ち上り動作ができるようになる。
【0014】また上記第2の手段のように、移動ブラケ
ットに搭載されたモータの駆動力を移動ブラケットに支
持された歯車に伝達し、この歯車と固定ケースに設けら
れた第1のラック部材との噛み合いにより中間ケースを
途中まで前進させ、さらに中間ケースが固定ケースにロ
ックされた後は、前記歯車と中間ケースに設けられた第
2のラック部材との噛み合いにより移動ブラケットを前
進させているため、前記の単一のモータの動力のみで、
表示部材をケース外へ突出させ且つ立ち上げさせること
ができる。よって駆動源が単一になるのみならず、2つ
のラック部材を使用した駆動機構により小スペースにて
効率良く前進力を発揮できるようになる。
【0015】さらに第3の手段のように、中間ケースに
設けられたロックアームにより、中間ケースが所定量移
動するまではこのロックアームと第1のロック突起とに
より中間ケースと移動ブラケットとをロックさせ、中間
ケースが所定距離前進した後は、固定ケースに設けられ
た第2のロック突起により自動的に前記ロックアームと
第1のロック突起とのロックを解除し、且つロックアー
ムと第2のロック突起とで固定ケースと中間ケースとを
ロックすることにより、それぞれを交互にロックさせる
ための複雑な機構が不要となり、また移動ブラケットを
前進させるだけの動作でそれぞれのロックとロック解除
とができるようになる。
【0016】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1乃至図6は一実施例としての車載用表示装置を
示すもので、図1は、表示部材としてのテレビモニタ
と、このテレビモニタを支持する移動ブラケットの構造
を示す分解斜視図、図2は、移動ブラケットを移動自在
に支持する中間ケースの構造を示す斜視図、図3は、中
間ケースを移動自在に支持する固定ケースの構造を示す
斜視図、図4は、図1乃至図3に示す構造を備えた移動
ブラケット等を組み立てた状態を示す上面断面図、図5
は、図4に示す車載用表示装置の側面断面図、図6は、
図4及び図5に示す車載用表示装置の正面図である。
【0017】図1乃至図6に示す車載用表示装置は、車
体の一部に取り付けられる固定ケース20と、この固定
ケース20内に収納された位置と、この固定ケース20
の開口部20aからわずかな距離だけ突出した位置との
間で移動自在に配置された中間ケース21と、この中間
ケース21内にて移動自在に支持された移動ブラケット
22とを備えている。
【0018】移動ブラケット22は図1等に示すように
上面から見た形状がほぼコ字状となっており、この両脚
部22a,22a間には回動軸31並びにテレビモニタ
33がそれぞれ回動自在に配置されている。回動軸31
には両端部近傍に大歯車45,45が固定され、このう
ち一方の大歯車45の内側には、駆動部48の駆動力を
回動軸31に伝達する小歯車46が固定されている。ま
た、回動軸31の中間部分には、上記駆動部等に電力や
信号を伝達するフレキシブル基板(図示しない)を回動
軸31の回動に従って巻回し又は巻き戻しするための巻
取部47が設けられている。
【0019】上記両脚部22aの解放端部近傍には第1
のガイド部材30が外方に突出して設けられ、このガイ
ド部材30が、図2に示す中間ケース21に形成された
第1のガイド溝28に挿入されている。また、上記回動
軸31の両端部は両脚部22aの外方へ突出し、この回
動軸31の突出端部が第2のガイド部材31a,31a
となって上記第1のガイド溝28内に挿入されている。
移動ブラケット22は、上記第1のガイド部材30と第
2のガイド部材31aが共に移動ケースの共通の第1の
ガイド溝28にガイドされることにより、A1及びA2
方向へ移動自在となっている。
【0020】上記第1のガイド部材30は、突出端部に
第1のガイド溝28からの脱抜を防止するストップリン
グ30bが設けられている。また、移動ブラケット22
の脚部22aの内側には前記ガイド部材30と同軸のピ
ン部材30aが突出している。テレビモニタ33の側面
33a,33aのそれぞれ図示下端部近傍には、前記ピ
ン部材30aが挿入されて回動自在に支持される挿入部
33b,33bが形成されている。すなわち、テレビモ
ニタ33は、第1のガイド部材30,30と同軸のピン
部材30aにより移動ブラケット22に対し回動自在に
支持されている。
【0021】上記テレビモニタ33の挿入部33b,3
3bの上部にはリンク部材34が取り付けられている。
このリンク部材34は、側方から見た形状が三角形状の
板状体であり、この一つの頂部がピン部材44によって
テレビモニタ33に回動自在に取り付けられている。ま
た、リンク部材34の他の頂部には第3のガイド部材3
2が突出し、この第3のガイド部材32が図2に示す中
間ケース21に形成された第2のガイド溝29に挿入さ
れている。またこの頂部には当接片34aが設けられ、
リンク部材34が回動する際に、この当接片34aが、
中間ケース21の両脚部21a,21aの上端部に形成
された折曲部21d,21dの先端部21e,21eに
当接する。リンク部材34の残りの頂部の近傍には後述
するガイド部材39に挿入されて支持されるローラ38
が回動自在に取り付けられている。
【0022】駆動部48は、移動ブラケット22のA1
及びA2方向での移動、及び詳細を後述する中間ケース
21の移動、さらにはテレビモニタ33の立ち上げ駆動
を行う共通の駆動源となるモータ49と、このモータ4
9の駆動軸に固定された小歯車49aと、この小歯車4
9aに噛合する減速用歯車50,51とを備えている。
この構造の駆動部48は移動ブラケット22の一部に取
り付けられている。また、上記減速用歯車51が上記回
動軸31に固定された小歯車46に噛合されており、こ
れによりモータ49の駆動力が回動軸31に伝達され
る。
【0023】上記移動ブラケット22の下端部の2箇所
は、図1に示すように部分的に開口部側に折曲げ形成さ
れ、この折曲部分のそれぞれに、一対のピン状の第1の
ロック突起52,52が図示下向きに取り付けられてい
る。この第1のロック突起52,52は、移動ブラケッ
ト22が中間ケース21内をA2方向へ後退移動すると
きに、中間ケース21内に設けられたロックアーム4
2,42(図2等に示す)にロックされ、移動ブラケッ
ト22と中間ケース21とを互いにロックする機能を備
えている。
【0024】中間ケース21は、図2等に示すように上
面から見た形状がほぼコ字状に形成されたもので、この
両脚部21a,21aの外面には、所定距離だけ離間し
て4個のローラ27がそれぞれ回動自在に取り付けられ
ている。この各ローラ27が図3等に示す固定ケース2
1の両側壁20c,20cに固定されたガイド部材26
内に挿入され、これにより中間ケース21は固定ケース
20に対してA1及びA2方向へ移動自在に支持されて
いる。
【0025】中間ケース21の両脚部21a,21aに
は、A1及びA2方向と平行に前記第1のガイド溝2
8,28並びに第2のガイド溝29,29が形成されて
いる。このうち、第1のガイド溝28は、移動ブラケッ
ト22に設けられた前記第1のガイド部材30及び第2
のガイド部材31aが共通して挿入され、また第2のガ
イド溝29にはテレビモニタ33に設けられたリンク部
材34の第3のガイド部材32が挿入される。なお、図
1及び図2では、各部材の組み立て関係を符号(a)乃
至(d)で示している。
【0026】上記第1のガイド溝28は、開口部20a
側の端部がやや湾曲して形成されている。この湾曲部2
8aは、テレビモニタ33を回動させたときの第1のガ
イド部材30の移動軌跡に沿って形成されている。第2
のガイド溝29は、リンク部材34に設けられた上記第
3のガイド部材32をガイドすべく直線状に形成された
ものであり、このガイド溝29の前端により、第3のガ
イド部材32のA1方向への移動が規制され、リンク部
材34の中間ケース21に対するA1方向への移動が規
制される。
【0027】中間ケース21の両脚部21a,21aの
下端部には図示内側に折り曲げられた折曲片21b,2
1bが形成されており、この折曲片21b,21bの図
示上面には第2のラック部材35,35が固定されてい
る。また脚部21a,21aの前端部にはクリック部材
36,36が弾性的に支持されている。
【0028】図7はこのクリック部材36を拡大した示
している。クリック部材36は図示上面に36a乃至3
6dで示す複数の凸部が形成されている。この各凸部3
6a乃至36dは、上述した第1のガイド溝28の湾曲
部28aの縁部に沿ってその各頂点が形成されている。
上記各凸部36a乃至36dの間には凹部36e乃至3
6gが形成されているが、この各凹部36e乃至36g
に第1のガイド溝28に挿入された第1のガイド部材3
0が嵌合される。
【0029】このクリック部材36の下端面の中央には
円柱状のピン36iが突出して形成され、その下に位置
する折曲片21bにはこのピン36iが挿入される切欠
きまたは貫通孔が形成されている。また、クリック部材
36には紙面と直交する方向に長穴36jが貫通して設
けられ、この長穴36jには、脚部21aの内面側に突
出するピン21cが遊挿されている。さらに、上記ピン
36iの両側には、一対のスプリング挿入孔36k,3
6kが形成され、ここにスプリング37,37が挿入さ
れ、このスプリング37,37の下端は折曲部21b,
21bに圧接されている。クリック部材36はこのスプ
リング37によって図示上方向に常時付勢された状態と
なっている。従って、この状態で凹部36e乃至36g
に第1のガイド部材30が挿入されると、それぞれの凹
部内で第1のガイド部材30が一時的に保持できるよう
になる。
【0030】中間ケース21の上記両脚部21a,21
aに形成された第1のガイド溝28と第2のガイド溝2
9との間には、上述したテレビモニタ33に設けられた
リンク部材34,34から突出するローラ38,38が
挿入されるガイド部材39が固定されている。このガイ
ド部材39は、上記ガイド部材26と同様の形状を備え
たものである。このガイド部材39の前端部の図示上側
には、テレビモニタ33の立ち上がるように回動すると
きに、前記ローラ38が抜け出るように開放部39aが
形成されている。中間ケース21の両脚部21a,21
aに形成された折曲片21b,21bの下面には、中間
ケース21の下面部を構成する支持板41が固定されて
おり、この支持板41にロックアーム42が揺動自在に
配置されている。図8は支持板41及びロックアーム4
2の詳細を示す上面図である。
【0031】図示支持板41には、図3に示す固定ケー
ス20の底部20bから突出する第2のロック突起2
5,25が遊挿される一対のガイド溝41a,41aが
形成されている。このガイド溝41,41は中間ケース
21の移動方向に沿って直線状に且つ平行に形成されて
いる。ロックアーム42,42は、支持板41上にて上
記ガイド溝41a,41aの延長線上に設けられた揺動
支点42a,42aにより回動自在に支持されている。
またロックアーム42,42の解放端部の間にはスプリ
ング43が掛けられ、両ロックアーム42と42は解放
端部どうしが互いに接近する方向へ付勢されている。
【0032】上記ロックアーム42は、ロック機構57
の一部を構成するもので、中間ケース21と移動ブラケ
ット22が固定ケース20内に収納された状態を始点と
して、中間ケース21と移動ブラケット22が固定ケー
ス20内をA1方向へ所定距離前進するまで、中間ケー
ス21と移動ブラケット22とを互いにロックし、所定
距離前進した位置からさらに移動ブラケット22がA1
方向へ前進するときに、中間ケース21と移動ブラケッ
ト22とのロックを解除するとともに固定ケース20と
中間ケース21とをロックするためのものである。上記
それぞれのロックアーム42にはガイド溝42bが形成
されているが、このガイド溝42bの直線部は、図8の
状態で、支持板41に形成された直線状の前記ガイド溝
41a,41aと重なるようになっている。この各ガイ
ド溝42bはA2側の端部(図8中上端部側)が互いに
外側に向けて円弧形状に曲げられた円弧部42cとなっ
ている。また、各ロックアーム42,42の解放端部の
対向部には前記スプリング43が掛けられる係止部42
dが形成されている。
【0033】それぞれのロックアーム42の上記円弧部
42cと係止部42dとの中間部分には、移動ブラケッ
ト22から突出する第1のロック突起52,52をそれ
ぞれガイドするガイド部42eが形成されている。この
ガイド部42eの奥部には、移動ブラケット22と中間
ケース21がA2方向に移動して固定ケース20内に収
納されているとき、移動ブラケット22に設けられた第
1のロック突起52を保持する保持部42gと、この保
持部42gから抜け出るときの第1のロック突起52を
ガイドする第2の傾斜面42hが形成されている。なお
移動ブラケット22が中間ケース21にロックされてい
ない状態で、移動ブラケット22がA2方向へ移動し
て、この移動ブラケット22に設けられた第1のロック
突起52がロックアーム42によりロックされるときに
は、この第1のロック突起52は、第1の傾斜面42f
にガイドされて保持部42gに導かれる。
【0034】以上の構造では、図4などに示すように、
中間ケース21が固定ケース20内に収納された状態に
あるときには、第2のロック突起25は、図8にて
(イ)で示すように支持板41に形成されたガイド溝4
1aおよびロックアーム42のガイド溝42bの図示下
端部に移動した位置にある。またこのとき、移動ブラケ
ット22から下方に突出する第1のロック突起52,5
2は、図8にて(ロ)で示すようにロックアーム42,
42の保持部42g,42g内にある。
【0035】図8に示すように、固定ケース20に設け
られた第2のロック突起25が支持板41のガイド溝4
1a内を通過して、ロックアーム42のガイド溝42b
の直線部に挿入されている状態では、ロックアーム42
が揺動支点42aと第2のロック突起25とに拘束さ
れ、ロックアーム42,42はそのガイド溝42bの直
線部が、支持板41のガイド溝41aと重なって一致す
る状態に保持され、よってスプリング43の付勢力に抗
して両ロックアーム42と42は図8に示すように平行
な姿勢に保持される。そのため移動ブラケット22に設
けられた第1のロック突起52は、ロックアーム42,
42の保持部42g,42gから抜け出ることができ
ず、移動ブラケット22と中間ケース21とが互いにロ
ックされた状態となる。
【0036】図4および図8に示す収納状態から、図1
に示す移動ブラケット22に搭載されたモータ49によ
り大歯車45が駆動され、この大歯車45が固定ケース
20に設けられたラック部材24と噛み合い、移動ブラ
ケット22がA1方向へ駆動されると、第1のロック突
起52を介して互いにロックされている移動ブラケット
22と中間ケース21とが一体となって、共に固定ケー
ス20内をA1方向へ前進する。この移動によって固定
ケース20に設けられた第2のロック突起25が支持板
41のガイド溝41aとロックアーム42のガイド溝4
2bの直線部内を摺動して、図8にて(イ)で示す位置
からA2方向に相対的に移動する。
【0037】A2方向へ相対的に移動する第2のロック
突起25,25が支持板41のガイド溝41a,41a
の終端(図8の図示上端)近傍へ移動すると、第2のロ
ック突起25,25がロックアーム42,42のガイド
溝42b,42bの円弧部42c,42cに入り込み、
この第2のロック突起25,25によりロックアーム4
2,42は揺動支点42a,42aを中心としてその解
放端部が接近する方向へ回動し始める。この回動によ
り、それまで保持部42gに嵌合されていた第1のロッ
ク突起52がこの保持部42gから離脱する。
【0038】すなわち第2のロック突起25,25がガ
イド溝42b,42bの円弧部42c,42c内を図8
の図示上方(A2方向)へ移動していくにしたがって、
ロックアーム42,42が回動を始めるが、このロック
アーム42,42の回動力により、まず第1のロック突
起52は保持部42gから抜け出て第2の傾斜面42h
に当たる位置へ移動する。移動ブラケット22に設けら
れた大歯車45が固定ケース20のラック部材24に噛
み合って回転することにより移動ブラケット22にはさ
らにA1方向への移動力が与えられ続けるため、この移
動ブラケット22に一体的に突設された第1のロック突
起52がA1方向へ移動し、第2の傾斜面42hを摺動
することにより、ロックアーム42はさらに回動させら
れる。そして、図9に示すように、固定ケース20に設
けられた第2のロック突起25がロックアーム42のガ
イド溝42bの円弧部42cの終端に嵌合した状態で、
ロックアーム42と42は完全に回動し、円弧部42c
とこれに嵌合した第2のロック突起25とにより、固定
ケース20に対して中間ケース21がロックされる。
【0039】図9に示すように、上記ロックが完了した
時点で、第1のロック突起52,52はロックアーム4
2のガイド部42eから抜け出て、その後はロックされ
ている中間ケース21内を移動ブラケット22がA1方
向へ相対的に前進する。固定ケース20と中間ケース2
1とが完全にロックされた後に大歯車45が継続して駆
動されると、この大歯車45は固定ケース20上のラッ
ク部材24から中間ケース21上のラック部材35に移
行し、その後は中間ケース21上のラック部材35と大
歯車45とが噛み合って、移動ブラケット22が中間ケ
ース21内をA1方向へ前進する。なお、ロックアーム
42,42はスプリング43により互いに引き付けられ
た状態で安定し、このスプリング43の付勢力により、
外部振動などによりロックアーム42が不用意に回動し
て第2のロック突起25が円弧部42cから外れるのが
防止される。
【0040】なお、本実施例ではテレビモニタ33を前
記移動ブラケット22に回動自在に支持する第1のガイ
ド部材30と、テレビモニタ33の中腹とリンク部材3
4を回動自在に連結する第1のロック突起44と、リン
ク部材34に設けられた第3のガイド部材32と、前記
脚部21aに設けられ且つ第3のガイド部材32の固定
ケース20の前方への移動を所定距離許容する第2のガ
イド溝29と、第3のガイド部材32が第1のガイド溝
28の前端に移動して規制された後にさらに移動ブラケ
ット22の前進により第1のガイド部材30を第3のガ
イド部材32よりも前方に案内する第1のガイド溝28
とにより、立ち上げ機構54(図5に示す)を構成して
いる。
【0041】図3に示すように、固定ケース20の開口
部20aには、合成樹脂製のノーズ23が取り付けられ
ており、底部20bには中間ケース21と移動ブラケッ
ト22の移動方向であるA1及びA2方向と平行に配さ
れた一対の前記第1のラック部材24,24が固定され
ている。また、この第1のラック部材24,24の内側
には前記第2のロック突起25,25が一対突設されて
いる。この第2のロック突起25,25は、ピン突起2
5aと、このピン突起25aの解放端部に設けられたス
トップリング25bとから構成されている。
【0042】固定ケース20の両側壁20c,20cの
内面側には、中間ケース21を移動自在にガイドする一
対のガイド部材26,26が固定されている。この各ガ
イド部材26は断面がコ字状のもので、この内面側に中
間ケース21の側端面に取り付けられた4個のローラ2
7が配置される。なお、図2及び図3では、ローラ27
とガイド部材26,26との係合位置関係を符号(g)
及び(h)で示している。
【0043】以上の構造を備えた車載用表示装置の動作
について説明する。上記図4及び図5は、固定ケース2
0内に中間ケース21並びに移動ブラケット22が収納
された状態を示す。この収納状態で図示しない動作スイ
ッチが操作されると、モータ49が駆動される。このモ
ータ49の駆動は減速用歯車50,51を介して小歯車
46に伝達されて回動軸31が一方向(図5における時
計方向)に回転駆動される。
【0044】このとき図8に示すように中間ケース21
に設けられたロックアーム42のガイド溝42bのうち
の直線部と、中間ケース21の支持板41に形成された
ガイド溝41aとが重っており、第2のロック突起2
5,25が両ガイド溝41aと42b内を直線状に移動
できるようになって、中間ケース21は固定ケース20
に対して移動自在な状態となっている。またこの時点で
は、上記図8において説明したように、移動ブラケット
22と中間ケース21とは第1のロック突起52,52
とロックアーム42,42の保持部の42gとで互いに
ロックされている。この状態で移動ブラケット22に設
けられた大歯車45がモータ49により回転駆動される
と、最初に大歯車45は固定ケース20上の第1のラッ
ク部材24上に噛み合って移動し、よって中間ケース2
1と移動ブラケット22とが一体となって、固定ケース
20上をA1方向へ前進する。
【0045】この中間ケース21と移動ブラケット22
のA1方向への移動によって、固定ケース20の底部2
0b上に突設されている第2のロック突起25が中間ケ
ース21に対し、図8にて(イ)で示す位置からA2方
向に相対的に移動する。中間ケース21がA1方向へ所
定距離前進すると、第2のロック突起25は、上述した
ようにロックアーム42,42の円弧部42cに挿入さ
れてロックアーム42,42が回動され、円弧部42c
と第2のロック突起25,25により固定ケース20と
中間ケース21とがロック状態となり、同時に移動ブラ
ケット22に設けられた第1のロック突起52がロック
アーム42,42の保持部42gから離脱して、移動ブ
ラケット22と中間ケース21とのロック状態が解除さ
れる。これにより、中間ケース21は固定ケース20上
にて図9に示す位置で停止し、以後は移動ブラケット2
2だけが中間ケース21上をA1方向に前進できる状態
となる。
【0046】すなわち、図9に示す位置に中間ケース2
1および移動ブラケット22が移動すると、固定ケース
20に固定されている第1のラック部材24と中間ケー
ス21上に固定されている第2のラック部材35との歯
山どうしがほぼ連続して配置された状態となる。よっ
て、中間ケース21が移動ブラケット22と共に固定ケ
ース20内をA1方向へ前進しているときには、大歯車
45が固定ケース20上の第1のラック部材24上のみ
に噛み合って転動し、この駆動力により中間ケース21
と移動ブラケット22がA1方向へ前進する。そして図
9に示すように固定ケース20と中間ケース21とがロ
ックされ、また中間ケース21と移動ブラケット22と
のロックが解除されると、その後に大歯車45は第1の
ラック部材24から中間ケース21上の第2のラック部
材35に乗り移り、その後は大歯車45の回転力によ
り、ロックされた停止した中間ケース21上を移動ブラ
ケット22のみがA1方向へ前進する。
【0047】上記のように中間ケース21と移動ブラケ
ット22が共に固定ケース20上を図9の位置まで移動
し、さらにその後中間ケース21がロックされて移動ブ
ラケット22のみがA1方向へ前進する間、モータ49
は連続して回転し続け、中間ケース21の前進とその後
の移動ブラケット22の前進は一連の動作として行われ
る。上記の一連の前進動作の際、図4,図5及び図9,
図10に示すように、テレビモニタ33に設けられたリ
ンク部材34のローラ38が中間ケース21の両側壁に
設けられたガイド部材39にガイド支持されており、こ
れによりテレビモニタ33は水平姿勢を保ってA1方向
へ前進する。
【0048】中間ケース21が固定ケース20にロック
された後に、移動ブラケット22のみが図11及び図1
2に示す位置まで前進すると、この位置でテレビモニタ
33に連結されたリンク部材34の側面に突出されてい
る第3のガイド部材32が第2のガイド溝29の開口部
側端部29aすなわち限界位置に移動する。このときの
ガイド部材32と溝端部との当接によって、これまで水
平状態で移動してきたテレビモニタ33の同姿勢でのA
1方向への移動が規制される。移動ブラケット22が図
11と図12の位置に移動した後もモータ49が継続し
て駆動され、移動ブラケット22はA1方向にさらに継
続して前進する。
【0049】この移動ブラケット22の前進によって、
テレビモニタ33の側面に突設された第1のガイド部材
30は中間ケース21の側壁に形成された第1のガイド
溝28内をさらにA1方向に移動する。第3のガイド部
材32がガイド溝29の端部に規制された後に第1のガ
イド部材30がガイド溝28内を前進することにより、
リンク部材34がガイド部材32を支点として反時計方
向へ回動し、またこのリンク部材34に対しピン部材4
4を介して連結されているテレビモニタ33も反時計方
向へ回動し始める。すなわち、テレビモニタ33は図1
1と図12に示すように固定ケース20外へ完全に突出
していない位置から反時計方向への回動が開始され、そ
して、第1のガイド部材30が第1のガイド溝28の湾
曲部28aに移動した時点で、図13と図14に示すよ
うにテレビモニタ33の立ち上げ動作が完了する。
【0050】また上記第1のガイド溝28の湾曲部28
aには上述したクリック部材36がスプリング37,3
7によって図示上方向に付勢されている。従って、上記
第1のガイド部材30は、このクリック部材36上に形
成された凹部36e乃至36gのいずれかに間欠的に保
持され、これにより、テレビモニタ33が水平姿勢から
立ち上げ姿勢に回動する間、テレビモニタ33の回動動
作を間欠的に一時ロックすることになる。このようなク
リック機構40によって、テレビモニタ33の立ち上げ
姿勢を任意角度に設定することができる。
【0051】またテレビモニタ33が立ち上りを開始す
るとき、リンク部材34に設けられたローラ38が中間
ケース21に設けられたガイド部材39の上部前端の開
放部39aから上方へ抜け出る。またリンク部材34に
形成された当接片34aは、第1のガイド部材30がク
リック部材36の最初の凹部36gに移動した時点で中
間ケース21の折曲部21dの一方の端部21eに当接
して、当該リンク部材34が図14の姿勢からさらに反
時計方向へ回動するのを規制するストッパ機能を発揮す
る。
【0052】上記テレビモニタ33の立ち上げ角度の自
動設定は、たとえば上記図2に示すガイド部材39に
て、反射部材53を上記クリック部材36に形成した凹
部36e乃至36gに対応して形成し、かつ、この反射
部材53に対向させて検知部材として光センサ55(図
9と図11参照)を移動ブラケット22に配置する。そ
して、この光センサ55からの信号を図示しない制御部
に入力し、この制御部によって光センサ55から入力さ
れた信号が何番目かを判別してモータ49の駆動を停止
制御するようにすれば、テレビモニタ33を任意の立ち
上げ姿勢に自動的に設定することができる。なお、この
ようなテレビモニタ33の立ち上げ姿勢を自動的に設定
しない場合には、立ち上げ姿勢を手動で変更させるよう
にしてもよい。
【0053】以上のような構造を備えた車載用表示装置
であれば、従来の同種の装置のように、テレビモニタ3
3を固定ケース20の外部に完全に突出させない状態か
ら立ち上げ駆動させることができる。従って、テレビモ
ニタ33を立ち上げるときに、固定ケース20の外部に
テレビモニタ33全体を突出させる必要がなく、これに
よりテレビモニタ33の突出寸法を減少させることがで
きる。また、上記実施例では、テレビモニタ33の立ち
上げ駆動、移動ブラケット22の前進後退及び中間ケー
ス21の前進後退駆動を単一のモータ49によって行な
っている。従って、駆動系統の構造をきわめて簡単なも
のとすることができるとともに、製造コストの低減を図
ることができる。
【0054】さらに、本実施例では固定ケース20上に
第1のラック部材24を設けるとともに、中間ケース2
1上に第2のラック部材35を設け、この各第1,第2
のラック部材24,35上を共通の大歯車45を介して
移動ブラケット22,中間ケース21を移動させるよう
にしているので、テレビモニタ33の前進後退距離より
も著しく短いラック部材によってテレビモニタ33を移
動させることができる。また、これにより固定ケース2
0自体のA1及びA2方向の長さ寸法を短縮させること
もできる。また表示部材はテレビモニタ33に限られ
ず、液晶やLEDまたはエレクトロルミネッセンスなど
を使用した文字表示、または静止画像を表示する部材、
あるいは車両の走行位置を表示するナビゲータ用モニタ
などであってもよい。
【0055】
【発明の効果】上記のように請求項1記載の発明では、
固定ケース内にて中間ケースを移動させ、さらに中間ケ
ース内にて移動ブラケットを移動させ、この移動ブラケ
ットの移動途中で表示部材の立ち上げ動作を行えるよう
にしているので、立ち上げ前における表示部材のケース
外方への突出量を減少できるようになる。また移動力を
移動ブラケットに与えるだけで、表示部材のケース外方
への移動とケース外での立ち上り動作ができるようにな
る。
【0056】請求項2記載の発明では、第1のラック部
材により中間ケースを途中まで前進させ、さらに中間ケ
ースが固定ケースにロックされた後は、中間ケースに設
けられた第2のラック部材により移動ブラケットを前進
させているため、単一のモータの動力のみで、表示部材
をケース外へ突出させ且つ立ち上げさせることができ
る。また、2つのラック部材を使用した駆動機構により
小スペースにて効率良く前進力を発揮できるようにな
る。
【0057】請求項3記載の発明では、中間ケースが所
定量移動するまではこのロックアームと第1のロック突
起とにより中間ケースと移動ブラケットとをロックさ
せ、中間ケースが所定距離前進した後は、固定ケースに
設けられた第2のロック突起により自動的に前記ロック
アームと第1のロック突起とのロックを解除し、且つロ
ックアームと第2のロック突起とで固定ケースと中間ケ
ースとをロックすることにより、それぞれを交互にロッ
クさせるための複雑な機構が不要となり、また移動ブラ
ケットを前進させるだけの動作でそれぞれのロックとロ
ック解除とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表示部材としてのテレビモニタと、このテレビ
モニタを支持する移動ブラケットの構造を示す分解斜視
図。
【図2】移動ブラケットを移動自在に支持する中間ケー
スの構造を示す斜視図。
【図3】中間ケースを移動自在に支持する固定ケースの
構造を示す斜視図。
【図4】図1乃至図3に示す構造を備えた移動ブラケッ
ト等を組み立てた状態を示す上面断面図。
【図5】図4に示す車載用表示装置の側面断面図。
【図6】図4及び図5に示す車載用表示装置の正面図。
【図7】クリック部材部分を中心とした拡大正面図。
【図8】ロックアームを含むロック機構の詳細を示す上
面図。
【図9】図1乃至図8において詳述した車載用表示装置
の動作状態を示す説明図。
【図10】図1乃至図8において詳述した車載用表示装
置の動作状態を示す説明図。
【図11】図1乃至図8において詳述した車載用表示装
置の動作状態を示す説明図。
【図12】図1乃至図8において詳述した車載用表示装
置の動作状態を示す説明図。
【図13】図1乃至図8において詳述した車載用表示装
置の表示部材が立ち上がった動作状態を示す説明図。
【図14】図1乃至図8において詳述した車載用表示装
置の表示部材が立ち上がった動作状態を示す説明図。
【図15】従来の車載用表示装置の概略構造を示す分解
斜視図。
【図16】図15に示す車載用表示装置を自動車内のコ
ンソールパネルに装着した様子を示す斜視図。
【符号の説明】
20 固定ケース 21 中間ケース 21a ガイド部(脚部) 21e 端部 22 移動ブラケット 24 第1のラック部材 25 第2のロック突起 26 ガイド部材 28 第1のガイド溝 29 第2のガイド溝 30 第1のガイド部材 32 第3のガイド部材 33 表示部材(テレビモニタ) 34 リンク部材 34a 当接片 35 第2のラック部材 36 クリック部材 42 ロックアーム 43 スプリング 44 ピン部材 45 大歯車 46 小歯車 49 モータ 52 第1のロック突起 53 反射部材 54 立ち上げ機構 55 検知部材(光センサ) 56 駆動機構 57 ロック機構

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ケースの内外へ移動し且つケース外
    へ移動した時点で立ち上り姿勢となる表示部材が設けら
    れている車載用表示装置において、固定ケースと、この
    固定ケースに対して前進後退する中間ケースと、この中
    間ケース内にて前進後退する移動ブラケットと、移動ブ
    ラケットに前進方向の駆動力を与える駆動機構と、中間
    ケースが固定ケース内にて所定距離前進した時点でこの
    中間ケースと固定ケースをロックするロック機構と、中
    間ケースがロックされた後に中間ケース内を移動ブラケ
    ットが前進する移動力により表示部材を水平姿勢から立
    ち上げ姿勢に回動させる立ち上げ機構とが設けられてい
    ることを特徴とする車載用表示装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動機構は、移動ブラケットに搭載
    されたモータと、移動ブラケットに支持されて前記モー
    タにより駆動される歯車と、固定ケースに設けられた前
    記歯車と噛み合う第1のラック部材と、中間ケースに設
    けられこの中間ケースが固定ケースにロックされた後に
    前記歯車が噛み合う第2のラック部材とから成る請求項
    1記載の車載用表示装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック機構は、中間ケース上に回動
    自在に支持され且つ一方向に付勢力が与えられたロック
    アームと、移動ブラケットに設けられて前記ロックアー
    ムの保持部に対し前記付勢力に対抗した状態で嵌合する
    第1のロック突起と、固定ケースに設けられて中間ケー
    スが固定ケース内を所定距離移動した時点でロックアー
    ムと前記第1のロック突起との保持を解除するとともに
    この解除状態にて前記付勢力方向へ回動したロックアー
    ムと嵌合して固定ケースと中間ケースとを相互にロック
    する第2のロック突起とから構成されている請求項1記
    載の車載用表示装置。
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