JP2002197796A - 光ディスク再生方法および光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク再生方法および光ディスク再生装置

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JP2002197796A
JP2002197796A JP2000398515A JP2000398515A JP2002197796A JP 2002197796 A JP2002197796 A JP 2002197796A JP 2000398515 A JP2000398515 A JP 2000398515A JP 2000398515 A JP2000398515 A JP 2000398515A JP 2002197796 A JP2002197796 A JP 2002197796A
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speed
digital data
optical disk
memory
shock
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JP2000398515A
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Hideaki Suzuki
秀明 鈴木
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Marantz Japan Inc
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能なコントローラを必要とせずに、消費
電流の変化が小さく、音質にも悪影響を与えることなく
ショックプルーフメモリを使用してテンポコントローラ
とキーコントローラとの両方の機能を備えることを可能
にする。 【解決手段】 光ディスクを通常線速度のn倍で回転の
制御を行い、光ディスクに記録されているデジタルデー
タをn倍の速度で読み出すディスク制御手段14と、n倍
の速度のデジタルデータをショックプルーフメモリ15に
書き込むと共に、この書き込みと並行してショックプル
ーフメモリから可変速でデジタルデータを読み出すメモ
リ制御手段16と、前記メモリ制御手段によるショックプ
ルーフメモリからの可変速の読み出しの速度を、前記操
作入力手段にて要求される再生スピードに応じて決定す
るテンポコントローラ17と、可変速で読み出されたデジ
タルデータをD/A変換することにより可変速のオーデ
ィオ信号を再生するD/A変換手段18と、D/A変換さ
れたオーディオ信号を前記操作入力手段にて要求される
音程に変換するキーコントローラ19と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクに記録さ
れているデジタルデータを読み取り、そのデジタルデー
タをショックプルーフメモリに書き込み、この書き込み
と並行してショックプルーフメモリからデジタルデータ
を読み出してD/A変換することによりオーディオ信号
を再生する光ディスク再生方法および光ディスク再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD、MDまたはDVDなどの光ディス
クを再生する光ディスク再生装置においては、光ディス
クに記録されているデジタルデータを読み取ってD/A
変換することで再生を行っている。また、CD、MDま
たはDVDなどの光ディスクを再生する光ディスク再生
装置においては、トラックサーボと呼ばれるサーボ制御
を行って、ディスクの回転に応じて光ディスクのトラッ
クを正しく追跡させるようにしている。
【0003】ところで、光ディスク再生装置においては
振動により光ピックアップから照射される光ビームスポ
ットが何本かのトラックを飛び越してしまう、いわゆる
トラックジャンプが発生する場合がある。特に、車載用
あるいは携帯用の光ディスク再生装置には大きな振動が
加わり易くなるために、頻繁にトラックジャンプが生じ
ることが多い。このようなトラックジャンプが発生した
時、ジャンプした先のトラックからプレイが再開される
となると音飛びが生じ、プレイ上好ましくない。また、
トラックジャンプが生じた時点でオーディオ出力をミュ
ートして光ビームスポットをジャンプ前の位置に戻し、
ジャンプ発生位置から演奏を再開することも可能であ
る。
【0004】しかしながら、トラックジャンプが発生し
た時、ジャンプ先からジャンプ前の位置に戻るまでの
間、ミュートを掛けているために、この間1〜2秒前後
という長い時間音切れ状態が続き、聴く者に不快感を与
えるため好ましくない。以上のような不具合を解消すべ
く、光ディスクを通常線速度のn倍(例えば2倍)で回
転制御すると共に、光ディスクに記録されているデータ
を通常の線速度のn倍の線速度(n倍速)で読み取って
メモリ(ショックプルーフメモリ)に書き込む。そうし
て、この書き込みと並行してショックプルーフメモリか
ら通常の読み取り速度(通常の線速度相当)でデータを
読み取ってD/A変換することにより再生を行うように
する。
【0005】このような再生において、光ディスクの演
奏中に前述したトラックジャンプが発生した時、ショッ
クプルーフメモリからのデータ読み取りを継続しながら
光ピックアップをジャンプ元に戻し、しかる後n倍速で
データをディスクより読み取り、その読み取ったデータ
をメモリに書き込む光ディスク再生装置が知られてい
る。この光ディスク再生装置によれば、トラックジャン
プが発生してもショックプルーフメモリからデータを読
み出して再生を継続するために、音飛びや音切れ状態が
生じることはない。
【0006】なお、このようなショックプルーフメモリ
を有する光ディスク再生装置において、さらに再生スピ
ードを可変するテンポコントロール機能を備えたものが
知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した構
成のショックプルーフメモリを使用する光ディスク再生
装置では、以下のような問題が発生する。すなわち、シ
ョックプルーフメモリへの書き込み速度(2倍)とショ
ックプルーフメモリからの読み出し速度(1倍)との差
により、再生中にはショックプルーフメモリが満杯(デ
ータフル)になっている。そこでCPUはショックプル
ーフメモリがデータフルになっているか否かを監視する
必要がある。データフルになれば、CPUは光ディスク
からのデータの読み取りと、ショックプルーフメモリへ
の書き込みを一時的に停止させなければならない。
【0008】そうして、ショックプルーフメモリの読み
出しが続いて空きが一定量以上になったとCPUが検知
した時点で、光ディスクからのデータ読み取りとショッ
クプルーフメモリへの書き込みとを再開させる。この再
開の時点では光ピックアップのトラックサーボがオンさ
れるために、一時的に大電流が流れる。
【0009】なお、上述したテンポコントロール機能を
使用した場合、再生スピードの変化に合わせて光ディス
クの回転速度とショックプルーフメモリへの書き込み速
度も変化するために、CPUはデータフルを更に頻繁に
監視する必要が生じる。このために、ショックプルーフ
メモリを使用して更にテンポコントロール機能を使用す
る場合には、CPUの負担が増大するために、高い処理
性能が要求されるという問題がある。また、テンポコン
トローラの操作によって光ディスクを回転させるモータ
の回転数が変化するために、消費電流が変化して、結果
的に電池寿命が短くなるという問題も有している。
【0010】また、楽器などの練習のために、再生する
信号の音程を変化させるキーコントローラを備えた光デ
ィスク再生装置も存在しているが、このキーコントロー
ラと上述したテンポコントローラとの両方を備えた光デ
ィスク再生装置は存在していなかった。従って、本発明
は、高性能なCPUやコントローラを必要とせずに、ま
た、消費電流の変化が小さく、さらには音質にも悪影響
を与えることがなくショックプルーフメモリを使用して
テンポコントローラとキーコントローラとの両方の機能
を備えることが可能な光ディスク再生方法および光ディ
スク再生装置を実現することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の発
明は、光ディスクに記録されているデジタルデータを読
み取り、そのデジタルデータをショックプルーフメモリ
に書き込み、この書き込みと並行してショックプルーフ
メモリからデジタルデータを読み出してD/A変換する
ことによりオーディオ信号を再生する光ディスク再生方
法であって、光ディスクを通常線速度のn倍で回転の制
御を行い、光ディスクに記録されているデジタルデータ
をn倍の速度で読み出し、そのn倍の速度で読み出され
たデジタルデータをショックプルーフメモリに書き込む
と共に、この書き込みと並行して、要求される再生スピ
ードに応じて可変速でデジタルデータをショックプルー
フメモリから読み出し、その可変速で読み出されたデジ
タルデータをD/A変換することにより可変速のオーデ
ィオ信号を再生し、そのD/A変換されたオーディオ信
号を要求される音程に変換する、各工程から構成された
ことを特徴とする光ディスク再生方法である。
【0012】また、請求項2記載の発明は、光ディスク
に記録されているデジタルデータを読み取り、そのデジ
タルデータをショックプルーフメモリに書き込み、この
書き込みと並行してショックプルーフメモリからデジタ
ルデータを読み出してD/A変換することによりオーデ
ィオ信号を再生する光ディスク再生装置であって、所望
の再生スピードと所望の音程の要求が入力される操作入
力手段と、光ディスクを通常線速度のn倍で回転の制御
を行い、光ディスクに記録されているデジタルデータを
n倍の速度で読み出すディスク制御手段と、n倍の速度
のデジタルデータをショックプルーフメモリに書き込む
と共に、この書き込みと並行してショックプルーフメモ
リから可変速でデジタルデータを読み出すメモリ制御手
段と、前記メモリ制御手段によるショックプルーフメモ
リからの可変速の読み出しの速度を、前記操作入力手段
にて要求される再生スピードに応じて決定するテンポコ
ントローラと、可変速で読み出されたデジタルデータを
D/A変換することにより可変速のオーディオ信号を再
生するD/A変換手段と、D/A変換されたオーディオ
信号を前記操作入力手段にて要求される音程に変換する
キーコントローラと、を備えたことを特徴とする光ディ
スク再生装置である。
【0013】斯かる構成の光ディスク再生方法または光
ディスク再生装置では、光ディスクを通常線速度のn倍
で回転の制御を行い、光ディスクに記録されているデジ
タルデータをn倍速で読み取ってショックプルーフメモ
リに書き込むと共に、この書き込みと並行してショック
プルーフメモリから可変速でデジタルデータを読み出
し、さらに、可変速で読み出されたデジタルデータをD
/A変換した後にキーコントローラにより所望の音程の
オーディオ信号として再生するようにしている。
【0014】なお、ショックプルーフメモリからの可変
速の読み出しは、テンポコントロール機能により要求さ
れる再生スピードに応じたものである。このために、上
述したテンポコントロール機能を使用した場合、再生ス
ピードの変化に合わせてショックプルーフメモリからの
読み出し速度も変化するが、n倍速近傍の読み出し速度
であるために、ショックプルーフメモリがデータフルに
なり難くなり、CPUはデータフルを頻繁に監視する必
要がなくなる。
【0015】従って、CPUの負担が軽減される。ま
た、ショックプルーフメモリがデータフルになりにくい
ために、トラックサーボのオンとオフとによる消費電流
の変化も頻繁に発生しなくなり、また、テンポコントロ
ール機能やキーコントロール機能を併用してもモータの
回転数が変化しないために、電池使用の携帯用機器の場
合にも電池寿命が長くなり、制御も安定した状態に保て
る。
【0016】また、高性能なCPUやコントローラを必
要とせずに、また、消費電流の変化が小さく、さらに音
質にも悪影響を与えることなくショックプルーフメモリ
を使用してテンポコントローラとキーコントローラとの
両方の機能を備えることが可能になる。
【0017】なお、前記キーコントローラによる音程の
変換は、2%以内の変換である、ことが望ましい。この
範囲内でキーコントローラの音程の変換を行うことで、
模範演奏のCDを用いて楽器の練習を行う場合に、楽器
の隣接する音に間違ってしてしまうことを回避できる。
【0018】また、前記テンポコントローラによる再生
スピードは通常線速度の±50%の範囲の調整である、
ことが望ましい。この範囲内でテンポコントローラの再
生スピードの調整を行うことで、楽器の練習に適した状
態になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例の
光ディスク再生方法および光ディスク再生装置を詳細に
説明する。
【0020】〈光ディスク再生装置の構成〉全体の構成
図1は、本発明をCDプレーヤやDVDプレーヤに適用
した場合の実施の形態例における電気的構成を示す構成
図である。
【0021】この図1中において、10は光ディスク再
生装置全体の動作を制御するシステムコントローラ、1
1は情報記録媒体としての光ディスク、12は光ディス
ク11に記録されたデジタルデータを読み取るための光
ピックアップ、13は光ディスクを通常の線速度のn倍
の線速度で回転させるスピンドルモータ、14は光ピッ
クアップ12とスピンドルモータ13の各種サーボ制御
を行うサーボコントローラ、15はデータがn倍速で書
き込まれ、その書き込みと並行して記憶データが可変速
度で読み出されるショックプルーフメモリ、16はショ
ックプルーフメモリを制御するメモリ制御手段としての
ショックプルーフコントローラ、17はシステムコント
ローラ10の指示に基づいてショックプルーフコントロ
ーラ16に必要なPLL信号を供給するPLLコントロ
ーラ、18はデジタルデータをD/A変換してアナログ
信号を生成するDAC(D/Aコンバータ)、19は読
み出された可変速のオーディオ信号を所望の音程に変換
するキーコントロール機能を実現するキーコントロー
ラ、20はオーディオ信号を増幅するAFアンプ、21
は光ディスク再生装置の各種操作が入力される操作部で
ある。
【0022】なお、ショックプルーフコントローラ1
6、PLLコントローラ17およびシステムコントロー
ラ10とによって、ショックプルーフメモリ15からの
可変速の読み出しの速度を要求される再生スピードに応
じて決定し、可変速のオーディオ信号を生成するテンポ
コントロール機能を実現するテンポコントローラを構成
している。
【0023】ここで、システムコントローラ10はマイ
クロコンピュータ(CPU)等で構成されており、光デ
ィスク11に記録されているサブコードQチャンネルデ
ータに基づいて曲番、曲毎の経過時間、トータルの経過
時間等を表示部(図示せず)に表示すると共に、操作パ
ネルから入力される入力情報に基づいて所望トラックへ
のアクセス処理を行い、さらには、トラックジャンプの
検出、フォーカスサーボの復帰制御、クロック周波数の
変更指示(光ディスクの線速度可変指示)、ショックプ
ルーフコントローラ16とのデータ授受、テンポコント
ロール機能(テンポコントローラ)の制御、キーコント
ロール機能(キーコントローラ)の制御、等の各種の制
御を行う。
【0024】サーボコントローラ14は、周知のトラッ
キングサーボ、フォーカスサーボ、線速度を一定にする
CLV制御(ディスク回転サーボ)、光ピックアップ送
りサーボ等の機能を行う。なお、ディスク回転サーボ制
御により、正常時は通常の線速度のn倍でディスクを回
転制御する。
【0025】ショックプルーフメモリ15はDRAM
(ダイナミックメモリ)等で構成されており、トラック
ジャンプが発生した場合に光ピックアップ12が元の位
置に復帰できる程度の時間の長さのデータを記憶できる
容量を有しており、ショックプルーフコントローラ16
の制御で、ノーマルのn倍速でデータが書き込まれ、n
倍速近傍の可変速度でデータが読み出されるように構成
されている。
【0026】ショックプルーフコントローラ16は、シ
ョックプルーフメモリ15に対するデータの書き込み・
読み出しの制御を行う。この場合の制御として、システ
ムコントローラ10からトラックジャンプの発生情報が
あったかを監視しており、トラックジャンプが発生する
とショックプルーフメモリ15への書き込みを停止し、
読み出しは続行する。
【0027】また、他の制御として、ショックプルーフ
メモリ15がデータで一杯(データフル)になったかを
監視し、データフルの状態になったならばシステムコン
トローラ10にデータフルの状態を通知すると共に、メ
モリへの書き込みを停止し、読み出しは続行する。そう
して、読み出しが続行されて、所定量のデータが読み取
られて空きが生じるとその旨をシステムコントローラ1
0に通知すると共に、サーボコントローラ14からのデ
ータの書き込みを再開する。
【0028】〈光ディスク再生装置の動作〉操作部21
から再生の指示があると、システムコントローラ10は
サーボコントローラ14に指令を出して各種サーボを開
始させる。これにより、スピンドルモータ13はノーマ
ルのn倍の線速度で光ディスク11を回転駆動させる。
そうして、光ピックアップ12はn倍速で光ディスクか
らデジタルデータを読み取る。ここで、このn倍として
一例として、2倍を用いることができる。
【0029】サーボコントローラ14は光ピックアップ
12で読み取られたデジタルデータに誤り検出や誤り訂
正処理を施した後、処理されたデジタルデータをショッ
クプルーフコントローラ16に供給する。ショックプル
ーフコントローラ16はn倍速読み取りにより得られた
デジタルデータをショックプルーフメモリ15に書き込
む。
【0030】また、この書き込みと並行してショックプ
ルーフメモリ15からn倍速近傍の可変速でデジタルデ
ータを読み出す。ここで、可変速の読み出しは、後述す
るように、テンポコントロール機能により要求される再
生スピードの変化に応じたものとすることが望ましい。
【0031】ここで、トラックジャンプが発生すると、
光ディスク11の読み取りとショックプルーフメモリ1
5へのデジタルデータの書き込みは停止され、かつ、デ
ジタルデータの読み出しは続行される。また、ショック
プルーフメモリ15がデータで一杯(データフル)にな
ったかをショックプルーフコントローラ16が監視して
おり、データフルになったならばシステムコントローラ
10にデータフルの旨を通知すると共に、ショックプル
ーフメモリ15への書き込みを停止し、ショックプルー
フメモリ15からの読み出しは続行する。
【0032】そうして、可変速で読み出されたデジタル
データをDAC18でD/A変換することにより可変速
のオーディオ信号を生成した後に、キーコントローラ1
9により所望の音程のオーディオ信号を生成し、アンプ
30で増幅して出力する。
【0033】なお、この場合のショックプルーフメモリ
15からの可変速の読み出しは、テンポコントロール機
能により要求される再生スピードの変化に応じたものに
なっている。
【0034】従って、テンポコントロール機能が使用さ
れない場合には、ショックプルーフメモリ15はn倍速
の書き込み・n倍速の読み出しが実行される。また、テ
ンポコントロール機能が使用される場合には、ショック
プルーフメモリ15はn倍速の書き込み・n倍速近傍の
可変速の読み出しが実行される。
【0035】このために、上述したテンポコントロール
機能を使用した場合、再生スピードの変化に合わせてシ
ョックプルーフメモリ15からの読み出し速度も変化す
るが、n倍速近傍の読み出し速度であるために、従来ほ
どはショックプルーフメモリ15がデータフルになり難
くなる。この結果、システムコントローラ10は、従来
(2倍速書き込み・1倍速読み出し)ほどデータフルを
頻繁に監視する必要がなくなる。よって、システムコン
トローラ10の処理能力が軽減される。
【0036】この様子を図2および図3に示す。図2は
従来の制御の様子であり、図3は本実施の形態例による
制御の様子である。これらの図から明らかに、本実施の
形態例では、データフルの状態の監視の頻度が少なくて
済む様子がわかる。
【0037】すなわち、ショックプルーフメモリ15が
データフルになりにくいために、トラックサーボをオフ
にして光ディスク11の読み取りを停止させる頻度も小
さくなる。この結果、CPUに高い処理性能は必要なく
て済むようになる。
【0038】また、本実施の形態例では可変速の読み出
しを行うようにしているために、図3に示すように、テ
ンポコントロール機能を使用してもモータの回転数が変
化しない。これに対して、図2に示す従来の装置ではテ
ンポコントロール機能を使用して再生スピードを変えた
場合には、モータ回転数も変わるために、結果的に消費
電流も変化している。この対比から明らかに、モータの
回転数が変化しない本実施の形態例の場合には、光ディ
スク再生装置が電池使用の携帯用機器である場合には結
果的に電池寿命が長くなるという利点を有する。
【0039】つぎに、音質に悪影響を与えることなくシ
ョックプルーフメモリを使用してテンポコントローラと
キーコントローラとの両方の機能を備え、再生スピード
(テンポ)と音程(キー)との両方を調整する実施の形
態例について説明する。
【0040】本実施の形態例において、操作部21から
は、所望の再生スピードと所望の音程の要求が入力され
る。このように再生スピード(テンポ)と音程(キー)
との要求がなされた状態で再生の指示があると、システ
ムコントローラ10はサーボコントローラ14に指令を
出して各種サーボを開始させる。これにより、スピンド
ルモータ13はノーマルのn倍の線速度で光ディスク1
1を回転駆動させる。そうして、光ピックアップ12は
n倍速で光ディスクからデジタルデータを読み取る。
【0041】ショックプルーフコントローラ16はn倍
速の読み取りにより得られたデジタルデータをショック
プルーフメモリ15に書き込む。また、この書き込みと
並行してショックプルーフメモリ15からn倍速近傍の
可変速(上記の要求された再生スピードに応じた速度)
でデジタルデータを読み出す。すなわち、ここでの可変
速の読み出しは、テンポコントロール機能により要求さ
れる再生スピードの変化に応じたものである。
【0042】そうして、可変速で読み出されたデジタル
データをDAC18でD/A変換することにより可変速
のオーディオ信号を生成した後に、キーコントローラ1
9により所望の音程のオーディオ信号を生成し、アンプ
30で増幅して出力する。
【0043】従って、テンポコントロール機能とキーコ
ントロール機能との併用により、操作部21での入力に
応じて、所望の再生スピードに変更された状態の再生で
あって、所望の音程に調整(変換)されたオーディオ信
号が出力される。
【0044】よって、システムコントローラ10(CP
U)に多大な負担をかけることがなく比較的処理能力が
低くて済み、また、消費電流の変化を小さくて済ますこ
とができ、さらに音質にも悪影響を与えることなくショ
ックプルーフメモリを使用してテンポコントロール機能
とキーコントロール機能との両方の機能を備えることが
可能になる。
【0045】ここで、図4のフローチャートを参照し
て、具体的動作の説明を行う。まず、ユーザが装置に模
範演奏CDなどの媒体を挿入し、再生を開始する(図4
のS1)。但し、ここでは、テンポもキーも全く調整さ
れていないものとする。
【0046】この状態で、ユーザは操作部21からキー
調整値を入力する(図4のS2)。このキー入力の調整
値は、数値入力、調整つまみによる調整のいずれであっ
てもよい。システムコントローラ10とキーコントロー
ラ19とはこのキー調整値の入力を受けて、上述したよ
うに所望の音程のオーディオ信号を生成する(図4のS
3)。ユーザは自分の演奏する楽器の音と模範演奏CD
の再生音とを聞き比べて、両者が一致するまでキーの調
整(図4のS2、S3)を繰り返す。
【0047】キーの調整が完了したら(図4のS4でY
es)、再生されている模範演奏CDのテンポがユーザ
の所望の再生スピードになるようにテンポ調整値を操作
部21に入力する(図4のS5)。このキー入力の調整
値は、数値入力、調整つまみによる調整のいずれであっ
てもよい。システムコントローラ10はこのテンポ調整
値の入力を受けて、上述したように所望の再生スピード
のオーディオ信号を生成する(図4のS3)。ユーザは
模範演奏CDの再生音を聞いて、所望の再生スピードに
なるまでテンポの調整(図4のS5、S6)を繰り返
す。
【0048】以上のようにしてキーとテンポの調整が完
了したら(図4のS7でYes)、再生されている模範
演奏CDによって楽器の練習を行うことが可能になる
(図4のS8)。なお、以上の実施の形態例において、
キーの調整(図5下側)を行った後は、テンポの調整
(図5上側)を行っても調整したキーの状態(図5下
側)は保たれるので、毎回始めにキーの調整を行えば、
その後は何度でも好きなテンポに調整し直して楽器の練
習をすることができる。
【0049】また、本実施の形態例では、n倍速(たと
えば、2倍速)の読み出しを行っているために、テンポ
とキーとを調整しても安定した動作を保つことができ
る。
【0050】なお、キーコントローラ19による音程の
変換は、2%以内の変換であることが望ましい。この範
囲内でキーコントローラ19の音程の変換を行うことに
より、模範演奏CDを用いて楽器の練習を行う場合に、
楽器の隣接する音に間違ってしてしまうことを回避でき
る。特に、ピアノの場合に、CDに収録された音と各家
庭のピアノの音の調律の違いに対処しつつ、鍵盤の隣接
音への間違いを防止できる。
【0051】また、前記テンポコントローラによる再生
スピードは通常線速度の±50%の範囲の調整であるこ
とが望ましい。この範囲内でテンポコントローラの再生
スピードの調整を行うことにより、習熟度にあわせた各
種の楽器の練習に適した状態が得られることになる。
【0052】なお、以上の実施の形態例の説明では、n
倍を2倍速として説明を行ったが、この数値に限定され
るものではない。
【0053】また、上述の再生スピード(テンポ)と音
程(キー)との調整ではね音程の調整を行った後に再生
スピードの調整を行っているが、再生スピードの調整を
先に行い続いて音程の調整を行うことも可能である。そ
の際においても、同様な効果が得られる。
【0054】
【発明の効果】以上、実施の形態例と共に詳細に説明し
たように、光ディスク再生方法と光ディスク再生装置で
は、光ディスクを通常線速度のn倍で回転の制御を行
い、光ディスクに記録されているデジタルデータをn倍
速で読み取ってショックプルーフメモリに書き込むと共
に、この書き込みと並行してショックプルーフメモリか
ら可変速でデジタルデータを読み出し、さらに、可変速
で読み出されたデジタルデータをD/A変換して可変速
のオーディオ信号を生成した後にキーコントローラによ
り所望の音程のオーディオ信号として再生するようにし
ている。従って、高性能なCPUやコントローラを必要
とせずに、また、消費電流の変化が小さく、さらに音質
にも悪影響を与えることなくショックプルーフメモリを
使用してテンポコントローラとキーコントローラとの両
方の機能を備えることが可能になる。そうして、このよ
うにしてテンポコントローラによる再生スピードの調整
とキーコントローラによる音程の変換とを行うことで、
楽器の練習に適した状態になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の光ディスク再生装置の
構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態例の光ディスク再生装置の
動作を比較説明するための従来装置の動作を示す説明図
である。
【図3】本発明の実施の形態例の光ディスク再生装置の
動作を説明する説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例の光ディスク再生装置の
動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態例の光ディスク再生装置の
動作を説明する説明図である。
【符号の説明】 10 システムコントローラ 11 光ディスク 12 光ピックアップ 13 スピンドルモータ 14 サーボコントローラ 15 ショックプルーフメモリ 16 ショックプルーフコントローラ 17 PLLコントローラ 18 DAC 19 キーコントローラ 20 AFアンプ 21 操作部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクに記録されているデジタルデー
    タを読み取り、そのデジタルデータをショックプルーフ
    メモリに書き込み、この書き込みと並行してショックプ
    ルーフメモリからデジタルデータを読み出してD/A変
    換することによりオーディオ信号を再生する光ディスク
    再生方法であって、 光ディスクを通常線速度のn倍で回転の制御を行い、光
    ディスクに記録されているデジタルデータをn倍の速度
    で読み出し、 そのn倍の速度で読み出されたデジタルデータをショッ
    クプルーフメモリに書き込むと共に、この書き込みと並
    行して、要求される再生スピードに応じて可変速でデジ
    タルデータをショックプルーフメモリから読み出し、 その可変速で読み出されたデジタルデータをD/A変換
    することにより可変速のオーディオ信号を再生し、 そのD/A変換されたオーディオ信号を要求される音程
    に変換する、各工程から構成されたことを特徴とする光
    ディスク再生方法。
  2. 【請求項2】光ディスクに記録されているデジタルデー
    タを読み取り、そのデジタルデータをショックプルーフ
    メモリに書き込み、この書き込みと並行してショックプ
    ルーフメモリからデジタルデータを読み出してD/A変
    換することによりオーディオ信号を再生する光ディスク
    再生装置であって、 所望の再生スピードと所望の音程の要求が入力される操
    作入力手段と、 光ディスクを通常線速度のn倍で回転の制御を行い、光
    ディスクに記録されているデジタルデータをn倍の速度
    で読み出すディスク制御手段と、 n倍の速度のデジタルデータをショックプルーフメモリ
    に書き込むと共に、この書き込みと並行してショックプ
    ルーフメモリから可変速でデジタルデータを読み出すメ
    モリ制御手段と、 前記メモリ制御手段によるショックプルーフメモリから
    の可変速の読み出しの速度を、前記操作入力手段にて要
    求される再生スピードに応じて決定するテンポコントロ
    ーラと、 可変速で読み出されたデジタルデータをD/A変換する
    ことにより可変速のオーディオ信号を再生するD/A変
    換手段と、 D/A変換されたオーディオ信号を前記操作入力手段に
    て要求される音程に変換するキーコントローラと、を備
    えたことを特徴とする光ディスク再生装置。
  3. 【請求項3】前記キーコントローラによる音程の変換
    は、2%以内の変換である、ことを特徴とする請求項2
    記載の光ディスク再生装置。
  4. 【請求項4】前記テンポコントローラによる再生スピー
    ドは通常線速度の±50%の範囲の調整である、ことを
    特徴とする請求項3記載の光ディスク再生装置。
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