JP2002197730A - 光学式記録媒体等の計測方法並びに光学式記録媒体等の計測装置 - Google Patents

光学式記録媒体等の計測方法並びに光学式記録媒体等の計測装置

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JP2002197730A
JP2002197730A JP2000399518A JP2000399518A JP2002197730A JP 2002197730 A JP2002197730 A JP 2002197730A JP 2000399518 A JP2000399518 A JP 2000399518A JP 2000399518 A JP2000399518 A JP 2000399518A JP 2002197730 A JP2002197730 A JP 2002197730A
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displacement
reflection surface
adhesive layer
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Tsutomu Komata
強 小俣
Susumu Nakatani
進 中谷
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 主にDVDディスクの変位と接着層(接着
層)関係を明らかにする光学式記録媒体等の計測方法及
び光学式記録媒体等の計測装置を提供する。 【解決手段】 変位読取りモードで光学式センサー8か
ら計測光線12が反射する第1ディスク層2のディスク
層第1反射面aからの反射光線12aを検出してディス
ク層第1反射面の変位値Aを計測し、次に自動的に厚み
読取りモードに切り替わり、光学式センサー8はディス
ク層2第1反射面aを計測出来ない部位まで移動(ディ
スク面に近づく)し、ディスク層第2反射面b(=接着
層3第1反射面b)までの距離であるディスク層第2反
射面の変位値B(=接着層第1反射面の変位値B)と接
着層第2反射面cまでの距離である接着層第2反射面の
変位値Cを計測し、接着層3の厚みEを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光透過性板を光透過
性接着剤により接着してなる主にディスク部材、その中
でもDVDディスクなどの光学式記録媒体の光学式記録
媒体等の計測方法、光学式記録媒体等の計測装置並びに
これらの計測に適したレーザーフォーカス変位センサー
に関する。
【0002】
【従来技術】従来技術において、DVDディスクの検査
や解析に必要なデーターを得るために変位(凸凹)、加
速度(凸凹の幅)、チルト(傾き)、中心ズレなどの計
測が行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術の計
測内容だけでは、DVDディスクの基準に合格したもの
であっても、A社製のDVDディスクがB社製のDVD
ディスク読取り装置で使用すると、使用不能ディスクに
なってしまうという問題(課題)が生じている。また、
変位(凸凹)、加速度(凸凹の幅)、チルト(傾き)な
どがどうして起こるのかという根本的な原因の究明が課
題となっている。前述した課題の原因を探求した結果、
接着層の厚みが何らかの影響をおよぼしているとの結論
に達した。光ディスクの高密度化(大容量化)につれ、
上記原因により不良要因となる事態はいっそう深刻な問
題となるものと考えられ、不良ディスクとならない接着
層の構造や機能のあり方とその製造方法の確立、製造さ
れた不良ディスクの摘出などのために、新たな計測方法
とその装置の開発が必要となっている。
【0004】本発明の目的は、主にDVDディスクの変
位と接着層(接着層)関係を明らかにする光学式記録媒
体等の計測方法、光学式記録媒体等の計測装置並びにこ
れらの計測に適した光学式センサーを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために本発明は次のようになっている。 <請求項1記載の光学式記録媒体等の計測方法の発明>
少なくとも第1ディスク層と第2ディスク層と、該第1
ディスク層と該第2ディスク層を接合する透過性の接着
層を有するDVDディスクなどの光学式記録媒体に、レ
ーザーフォーカス変位センサーなどの光学式センサーか
ら照射されたレーザー光線などの計測光線を照射してそ
の計測値(変位値)に基づいて計測する方法であって、
前記第1ディスク層側に前記計測光線を照射し、この計
測光線が反射する前記第1ディスク層のディスク層第1
反射面の変位値及びディスク層第2反射面の変位値(=
接着層第1反射面の変位値)あるいはいずれか一方の変
位値を計測するディスク層変位計測段階と、前記ディス
ク層反射面の変位値の計測位置と殆ど同一軸上(第1反
射面の変位計測位置あるいはディスク層第2反射面の変
位計測位置と殆ど同一軸上)において計測光線を照射
し、該計測光線が反射する接着層第1反射面の変位値と
接着層第2反射面の変位値を計測する接着層変位計測段
階と、以上の計測段階を有することを特徴とする。「殆
ど同一軸上」の「殆ど」は、一般的には円盤状のディス
クの場合、ディスクを回転させながら円軌条の多数箇所
の変位値を計測して行くが、ディスクが回転しているた
めに主にレーザーフォーカスセンサーの場合は、前方反
射面の変位値を計測してその後から後方反射面の変位値
を計測するので、その間僅かな時間がかかり、その時間
分だけ回転するディスクにより計測位置が微細ではある
がずれることを考慮し、完全停止状態で計測することと
区別したものである。実際の計測は、円盤状のディスク
の場合、ディスクを回転させながら複数の円軌条の多数
箇所を計測して、ディスクの全体の変位を計測すること
が一般的である。
【0006】<請求項2記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明>請求項1記載の発明において、接着層第1
反射面の変位値と接着層第2反射面の変位値とから前記
接着層の厚みを算出する接着層厚み算出段階を設けてな
ることを特徴とする。
【0007】<請求項3記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明>請求項1記載の発明において、光学式セン
サーが変位読取りモードと厚み読取りモードを切替えて
計測するものであり、計測対象が光学記録ディスクが円
盤ディスクであり、前記変位読取りモードで第1デスク
層反射面の同一円周軌条の一周分の変位計測位置(0.
1.2・・・・.n)の変位値を計測し、変位読取りモ
ードによる読取りが完了したら前記厚み読取りモード
(接着層第1反射面の変位値と接着層第2反射面の変位
値を殆ど同時に計測してその差から接着層の厚みを算出
して出力するようになっている。)で前記変位計測位置
の接着層の厚みを出力するようにしてなることを特徴と
する。
【0008】<請求項4記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明>請求項1、2又は3記載の発明において、
光学光センサーが接着層第1反射面の変位値と接着層第
2反射面の変位値を殆ど同時に計測し、この計測した該
接着層第1反射面の変位値と接着層第2反射面の変位値
を出力するようになっていて、この出力変位値にもとづ
いてコンピューター側で接着層第1反射面(=ディスク
層第2反射面)の変位値と接着層第2反射面の変位値あ
るいは接着層の厚みを算出するようにしてなることを特
徴とする。すなわち、少なくとも、殆ど同時に計測した
2箇所の変位値を出力する読取り複数変位値出力モード
ということができる。もちろん、このような切り換えモ
ードをセンサーに設けるのもよい。また、3箇所、4箇
所等の同時計測とそれら全ての読取り変位値の出力を行
うものも、2箇所の計測とその2箇所の変位値の出力を
含むものであるから、本発明の技術的範囲に含まれるも
のである。
【0009】<請求項5記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明>請求項1、2、3又は4記載の発明におい
て、光センサーがディスク層第1反射面の変位値、ディ
スク層第2反射面の変位値(=接着層第1反射面の変位
値)及び接着層第2反射面の変位値を殆ど同時に計測
し、この計測した該ディスク層第1反射面の変位値、該
ディスク層第2反射面の変位値及び該接着層第2反射面
の変位値を出力するようになっていて、この出力値にも
とづいてコンピュータ側で必要とする変位値を選択して
必要なデーターを作成するようにしてなることを特徴と
する。
【0010】<請求項6記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明>請求項1、2、3、4又は5記載の発明に
おいて、前もって特定されている第1ディスク層の基準
変位値(ディスク層第1反射面の基準変位値及びディス
ク層第2反射面の基準変位値あるいはいずれか一方の基
準変位値)と接着層基準値(接着層第1反射面の基準変
位値及び接着層第2反射面の基準変位値あるいは接着層
基準厚み)とからなる比較基準値と、計測した前記第1
ディスク層反射面の変位値(ディスク層第1反射面の変
位値及び)ディスク層第2反射面の変位値あるいはいず
れか一方の変位値)及び前記接着層第1反射面の変位値
及び接着層第2の反射面の変位値あるいは接着層の厚み
とを比較する比較段階を設けたことを特徴とする。
【0011】<請求項7記載の光学式記録媒体等の計測
装置の発明>少なくとも第1ディスク層と第2ディスク
層と、該第1ディスク層と該第2ディスク層を接合する
透過性接着層とを有するDVDディスクなどの光学式記
録媒体をセットするディスクセット部と、このディスク
セット部にセットされた前記光学式記録媒体の変位を計
測するためのレーザーフォーカス変位センサーなどの光
学式センサーと、この光学式センサーあるいは前記ディ
スクセット部を計測駆動するための計測駆動手段と、こ
の計測駆動手段及び前記光学式センサーを制御する制御
部とからなり、前記光学式センサーから計測光線を照射
し、この計測光線が反射する前記第1ディスク層のディ
スク層第1反射面の変位値、ディスク層第2反射面の変
位値(=接着層第1反射面の変位値)及び接着層第2反
射面の変位値を殆ど同一軸上で計測するようにしてなる
ことを特徴とする。
【0012】<請求項8記載の光学式記録媒体等のレー
ザーフォーカス変位センサーの発明>複数の透過性層を
有する被測定体(二層の場合の反射面は第1層第1反射
面、第1層第2反射面(=第2層第1反射面)及び第2
層第2反射面の3つの反射面を有する。)の各反射面の
変位値を殆ど同時に計測し、計測した3つの変位値をコ
ンピューターに出力できるようにしてなることを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。 <実施の形態1>図1は本発明の実施の形態1の光学式
記録媒体等の計測装置の概念図、図2は同じ実施の形態
1のディスク層第1反射面計測モードでの計測を示す概
念図、図3は同じ実施の形態1のディスク層第2反射面
計測モードでの計測を示す概念図である。光学式記録媒
体等の計測装置1は、透過性の第1ディスク層2と透過
性の第2ディスク層3と、第1ディスク層2と第2ィス
ク層3を接合する透過性接着層4とを有するDVDディ
スクからなる光学式記録媒体6をセットするクランプな
どからなるディスクセット部7と、このディスクセット
部7にセットされた記光学式記録媒体6の変位を計測す
るための、レーザーフォーカス変位センサーからなり垂
直移動制御されるようにしてなる光学式センサー8と、
ディスクセット部7にセットされた光学式記録媒体6を
計測回転させるために、ディスクセット部を計測駆動す
る駆動モーターからなる計測駆動手段9と、ディスクセ
ット部7にセットされた光学式記録媒体6の測定位置を
中心に向かって変えることができるように、光学式記録
媒体6を光学式センサー8に対して水平に移動させるた
めの、ディスクセット部7を水平移動する水平移動手段
10と、計測駆動手段9、水平移動手段10、光学式セ
ンサー8を制御し計測結果の表示、演算、判定表示等を
する制御部11とからなっている。光学式センサー8の
計測モードは図2に示すディスク層第1反射面計測モー
ドと図3に示すディスク層第2反射面計測モードを選択
できるようになっている。また、1計測位置の計測は第
1ディスク層の変位を計測する変位計測モードで第1計
測位置の計測点の全計測を完了してから、自動的に透過
性接着層(中間層4)の厚みを計測する厚み計測モード
による計測点の全計測を行うようになっている。すなわ
ち2回計測を行っている。一回計測は出発点は計測でき
ないし、ディスクの回転を止めないで厚み測定モードに
切り替えて測定を連続的に続行するので、一回の回転で
は計測できない計測点が生じるので2回の回転により全
ての計測点の計測を行うようになっている。すなわち、
1計測位置の計測はディスクを4回転させて行うもので
ある。
【0014】計測手順は、ディスクセット部7に光学式
記録媒体6をセットしスタピライザー(重石)5を載せ
押さえる。計測モードを選択し計測間隔(計測点間の距
離)を設定あるいは選択(固定の場合もある)する。水
平移動手段10を動作させて光学式センサー8の測定部
位まで光学式記録媒体6の第1計測位置を移動させる。
計測駆動手段9を動作させ光学式記録媒体6を4回転
(同一円周測定軌条)させ第1計測位置の計測を行う。
水平移動手段10を動作させて光学式センサーの測定部
位まで光学式記録媒体6の第2計測位置を持って行き前
述と同じように4回転計測による第2計測位置の計測を
行う。こうして全ての計測位置の計測を行う。
【0015】図2において、ディスク層第1反射面計測
モードによる計測方法を説明する。図2及び以下に述べ
る図において、レーザー光線からなる計測光線12は光
学式センサー(レーザーフォーカス変位センサー)8で
は、垂直に測定位置に照射されてその反射光線12a、
12b、12cは垂直に光学式センサー8に入射される
ものであるが、説明便宜上斜めに図示して説明する。変
位読取りモードで、光学式センサー8から計測光線12
を照射し、この計測光線12が反射する第1ディスク層
2のディスク層第1反射面aからの反射光線12aを検
出して、光学式センサー8とディスク層第1反射面aと
の距離からなるのディスク層第1反射面の変位値A(計
測点A1.A2・・・An箇所)を計測するディスク層
変位計測段階Hと、このディスク層変位計測段階H完了
後に回転を止めることなく自動的に厚み読取りモードに
切り替わり、光学式センサー8はディスク層第1反射面
aを計測出来ない部位まで移動(ディスク面に近づく)
し、ディスク層第2反射面b(=接着層第1反射面b)
までの距離であるディスク層第2反射面の変位値B(=
接着層第1反射面の変位値B)と接着層第2反射面cま
での距離である接着層第2反射面の変位値Cを計測し、
光学式センサー8でC−B演算を行い接着層の厚みEを
算出する接着層厚み計測段階Iと、ディスク層第1反射
面の変位値Aと接着層の厚みEを制御部11に出力する
センサーからの出力段階Jと、制御部11の記憶部(図
示せず)に前もって記憶されている基準変位値及び基準
厚み(絶対的な基準と相対的な基準の組合せ)からなる
基準値と比較する比較判定段階Kと、比較判定結果をモ
ニター(図示せず)などに出力する比較データー出力段
階Lと、以上のようになっている。
【0016】図3においての、ディスク層第2反射面計
測モードによる計測方法は、前述したディスク層第1反
射面モードによる計測方法のディスク層第1反射面の変
位値Aの計測に変わって、ディスク層第2反射面の変位
値Bを計測し、光学式センサー8の垂直移動はせずに厚
み読取りモードに切り替わり接着層第1反射面の変位値
Bと接着層第2反射面Cとを計測し接着層厚みE(C−
B)を算出し、制御部11に出力するものである。ディ
スク層第1反射面計測モードによる計測なのか、ディス
ク層第2反射面計測モードによる計測なのかは選択する
ことができるようになっている。以下に述べる実施の形
態の説明において、前述した実施の形態の構成と同じ構
成には同じ符号を付しその説明を省略する。
【0017】<実施の形態2>図4は本発明の実施の形
態2の計測装置による計測方法を示す概念図である。計
測装置15は、計測装置1の光学式センサー8をレーザ
ーフォーカス変位センサーからなる光学式センサー16
に変え、それに伴い計測方法を変えたものである。光学
式センサー8は、ディスク層第2反射面の変位値Bと接
着層第2反射面の変位値Cを同時に計測し、ディスク層
第2反射面の変位値Bと接着層第2反射面の変位値Cを
制御部(コンピューター)11に出力するというもので
ある。ディスク層第2反射面の変位値Bと接着層第2反
射面の変位値Cから厚みEを算出して使用するのか、そ
のまま変位値のみで行うのかは制御部11側で処理する
ようにしているものである。このようにすることによ
り、1計測位置の計測を2回転計測で行う変位・厚み同
時読取りモードとすることができ、計測時間を計測装置
1の半分とすることができる。
【0018】<実施の形態3>図5は本発明の実施の形
態3の計測装置による計測方法を示す概念図である。計
測装置20は、計測装置15の光学式センサー8をレー
ザーフォーカス変位センサーからなる光学式センサー2
1に変え、それに伴い計測方法を変えたものである。光
学式センサー21は、ディスク層第1の反射面の変位値
Aと、ディスク層第2反射面の変位値Bと接着層第2反
射面の変位値Cを同時に計測し、ディスク層第1の反射
面の変位値Aとディスク層第2反射面の変位値Bと接着
層第2反射面の変位値C(全計測変位値出力モード2
2)を制御部(コンピューター)11に出力するという
ものである。これにより、全ての反射面の変位値及び第
1デスク層の厚みD及び接着層の厚みEを制御部11側
で自在に演算・使用することができ、目的に応じたり、
より複雑な因果関係を解明するデーターを得ることがで
き、またより精密な検査を行うことができるものであ
る。
【0019】光学式センサー21に全変位値・演算値出
力モード23を設けて、全変位値・全厚みを出力するよ
うにしてなるものもよい。光学式センサー21に出力選
択値モード24を設けて、出力内容を自由に選択出来る
ようにするのもよい。 <付記>第1ディスク層と第2ディスク層と、該第1デ
ィスク層と該第2ディスク層を接合する透過性の接着層
を有するDVDディスクなどの光学式記録媒体を計測す
るのに適した光学式センサーであって、複数の透過性層
を有する被測定体(二層の場合の反射面は第1層第1反
射面、第1層第2反射面(=第2層第1反射面)及び第
2層第2反射面の3つの反射面を有する。)の各反射面
の変位値を殆ど同時に計測し、計測した3つの変位値を
コンピューター等に出力できるようにしてなることを特
徴とするレーザーフォーカス変位センサー。請求項4又
は5に記載の発明を実現することができるという効果を
奏する。本発明は、第1ディスク層と第2ディスク層
と、該第1ディスク層と該第2ディスク層を接合する透
過性の接着層を有するDVDディスクなどの光学式記録
媒体を計測するのに適したレーザーフォーカス変位セン
サーに関する。従来技術のDVDディスクなどの光学式
記録媒体を計測するーザーフォーカス変位センサーは、
変位値計測モードと厚み計測モードを切り替えて計測す
るものであった。このため、1計測位置を計測するのに
ディスクを4回転させなければならず、計測時間がかか
るという問題を持つものであった。また、計測データー
項目が不足してしまうという問題があった。本発明は、
従来技術の以上のような問題点に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、計測時間を短くできると共に計測
データー項目が多く得られるレーザーフォーカス変位セ
ンサーを提供するにある。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のようになっているので次
に述べるような効果を奏する。 <請求項1記載の光学式記録媒体等の計測方法の発明の
効果>殆ど同軸上位置の第1ディスク層の反射面変位値
(ディスク層第1反射面の変位値及びディスク層第2反
射面の変位値あるいはいずれか一方の変位値)と、接着
層の第1反射面変位値及び接着層の第2反射面変位値を
得ることができるものであるので、同一場所の接着層の
厚み(接着層第2反射面の変位値−接着層第1反射面の
変位値)と第1ディスク層の変位を得ることができると
いう効果を奏する。
【0021】<請求項2記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明の効果>このようにしても請求項1に記載の
発明と同じ効果を奏する。
【0022】<請求項3記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明の効果>このようにしても請求項1に記載の
発明と同じ効果を奏する。
【0023】<請求項4記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明の効果>請求項1、2又は3記載の発明の効
果に加えて、特に請求項3記載の発明においては少なく
とも計測開始出発点は計測漏れとなるので、一周の全計
測位置を計測するには2周しなければならず、それをモ
ードを変えてもう一回(計2回)計測するので4周する
ことになり時間がかかるが、本請求項の発明は「計測し
た該接着層第1反射面の変位値と接着層第2反射面の変
位値を出力する」ので、請求項3記載の発明の半分の2
周で計測ができ、計測時間を短縮できるという効果を奏
する。
【0024】<請求項5記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明の効果>請求項1、2、3又は4記載の発明
の効果に加えて、3箇所の反射面の変位値を殆ど同時に
計測し、その3箇所の変位値を出力してコンピューター
側で、それに基づいたデーターを自由に作成できるとい
う効果を奏する。特に、第1ディスク層の厚み、接着層
の厚み、第1ディスク層の変位の関係を解析するデータ
ーが得られるという効果を奏する。
【0025】<請求項6記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明の効果>請求項1、2、3、4又は5記載の
発明に加えて、比較基準値と計測データーを比較して、
製品の良否判定が行えるという効果を奏する。
【0026】<請求項7記載の光学式記録媒体等の計測
装置の発明の効果>請求項1記載の発明の効果と同じ効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の光学式記録媒体等の計
測装置の概念図。
【図2】本発明の実施の形態1のディスク層第1反射面
計測モードでの計測を示す概念図。
【図3】本発明の実施の形態1のディスク層第2反射面
計測モードでの計測を示す概念図。
【図4】本発明の実施の形態2の計測装置による計測方
法を示す概念図。
【図5】本発明の実施の形態3の計測装置による計測方
法を示す概念図。
【符号の説明】
a・・・・・ディスク層第1反射面 b・・・・・ディスク層第2反射面b(=接着層第1反
射面b) c・・・・・接着層第2反射面 A・・・・・ディスク層第1反射面の変位値 B・・・・・ディスク層第2反射面の変位値B(=接着
層第1反射面の変位値B) C・・・・・接着層第2反射面の変位値 D・・・・・接着層の厚み E・・・・・第1ディスク層の厚み 1・・・・・計測装置 2・・・・・第1ディスク層 3・・・・・第2ディスク層 4・・・・・透過性接着層 5・・・・・スタピライザー 6・・・・・光学式記録媒体 7・・・・・ディスクセット部 8・・・・・光学式センサー 9・・・・・計測駆動手段 10・・・・・水平移動手段 11・・・・・制御部 12・・・・・照射光線 12a・・・・反射光線 12b・・・・反射光線 12c・・・・反射光線 15・・・・・計測装置 16・・・・・光学式センサー 20・・・・・計測装置 21・・・・・光学式センサー 22・・・・・全計測変位値出力モード 23・・・・・全変位値・演算値出力モード 24・・・・・出力選択値モード 25・・・・・記憶演算部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月27日(2000.12.
27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 光学式記録媒体等の計測方法並びに光
学式記録媒体等の計測装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光透過性板を光透過
性接着剤により接着してなる主にディスク部材、その中
でもDVDディスクなどの光学式記録媒体等の計測方法
並びに光学式記録媒体等の計測装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来技術において、DVDディスクの検査
や解析に必要なデーターを得るために変位(凸凹)、加
速度(凸凹の幅)、チルト(傾き)、中心ズレなどの計
測が行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術の計
測内容だけでは、DVDディスクの基準に合格したもの
であっても、A社製のDVDディスクがB社製のDVD
ディスク読取り装置で使用すると、使用不能ディスクに
なってしまうという問題(課題)が生じている。また、
変位(凸凹)、加速度(凸凹の幅)、チルト(傾き)な
どがどうして起こるのかという根本的な原因の究明が課
題となっている。前述した課題の原因を探求した結果、
接着層の厚みが何らかの影響をおよぼしているとの結論
に達した。光ディスクの高密度化(大容量化)につれ、
上記原因により不良要因となる事態はいっそう深刻な問
題となるものと考えられ、不良ディスクとならない接着
層の構造や機能のあり方とその製造方法の確立、製造さ
れた不良ディスクの摘出などのために、新たな計測方法
とその装置の開発が必要となっている。
【0004】本発明の目的は、主にDVDディスクの変
位と接着層(接着層)関係を明らかにする光学式記録媒
体等の計測方法並びに光学式記録媒体等の計測装置を提
供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために本発明は次のようになっている。 <請求項1記載の光学式記録媒体等の計測方法の発明>
少なくとも第1ディスク層と第2ディスク層と、該第1
ディスク層と該第2ディスク層を接合する透過性の接着
層を有するDVDディスクなどの光学式記録媒体に、レ
ーザーフォーカス変位センサーなどの光学式センサーか
ら照射されたレーザー光線などの計測光線を照射してそ
の計測値(変位値)に基づいて計測する方法であって、
前記第1ディスク層側に前記計測光線を照射し、この計
測光線が反射する前記第1ディスク層のディスク層第1
反射面の変位値及びディスク層第2反射面の変位値(=
接着層第1反射面の変位値)あるいはいずれか一方の変
位値を計測するディスク層変位計測段階と、前記ディス
ク層反射面の変位値の計測位置と殆ど同一軸上(第1反
射面の変位計測位置あるいはディスク層第2反射面の変
位計測位置と殆ど同一軸上)において計測光線を照射
し、該計測光線が反射する接着層第1反射面の変位値と
接着層第2反射面の変位値を計測する接着層変位計測段
階と、以上の計測段階を有することを特徴とする。「殆
ど同一軸上」の「殆ど」は、一般的には円盤状のディス
クの場合、ディスクを回転させながら円軌条の多数箇所
の変位値を計測して行くが、ディスクが回転しているた
めに主にレーザーフォーカスセンサーの場合は、前方反
射面の変位値を計測してその後から後方反射面の変位値
を計測するので、その間僅かな時間がかかり、その時間
分だけ回転するディスクにより計測位置が微細ではある
がずれることを考慮し、完全停止状態で計測することと
区別したものである。実際の計測は、円盤状のディスク
の場合、ディスクを回転させながら複数の円軌条の多数
箇所を計測して、ディスクの全体の変位を計測すること
が一般的である。
【0006】<請求項2記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明>請求項1記載の発明において、接着層第1
反射面の変位値と接着層第2反射面の変位値とから前記
接着層の厚みを算出する接着層厚み算出段階を設けてな
ることを特徴とする。
【0007】<請求項3記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明>請求項1記載の発明において、光学式セン
サーが変位読取りモードと厚み読取りモードを切替えて
計測するものであり、計測対象が光学記録ディスクが円
盤ディスクであり、前記変位読取りモードで第1デスク
層反射面の同一円周軌条の一周分の変位計測位置(0.
1.2・・・・.n)の変位値を計測し、変位読取りモ
ードによる読取りが完了したら前記厚み読取りモード
(接着層第1反射面の変位値と接着層第2反射面の変位
値を殆ど同時に計測してその差から接着層の厚みを算出
して出力するようになっている。)で前記変位計測位置
の接着層の厚みを出力するようにしてなることを特徴と
する。
【0008】<請求項4記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明>請求項1、2又は3記載の発明において、
光学光センサーが接着層第1反射面の変位値と接着層第
2反射面の変位値を殆ど同時に計測し、この計測した該
接着層第1反射面の変位値と接着層第2反射面の変位値
を出力するようになっていて、この出力変位値にもとづ
いてコンピューター側で接着層第1反射面(=ディスク
層第2反射面)の変位値と接着層第2反射面の変位値あ
るいは接着層の厚みを算出するようにしてなることを特
徴とする。すなわち、少なくとも、殆ど同時に計測した
2箇所の変位値を出力する読取り複数変位値出力モード
ということができる。もちろん、このような切り換えモ
ードをセンサーに設けるのもよい。また、3箇所、4箇
所等の同時計測とそれら全ての読取り変位値の出力を行
うものも、2箇所の計測とその2箇所の変位値の出力を
含むものであるから、本発明の技術的範囲に含まれるも
のである。
【0009】<請求項5記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明>請求項1、2、3又は4記載の発明におい
て、光センサーがディスク層第1反射面の変位値、ディ
スク層第2反射面の変位値(=接着層第1反射面の変位
値)及び接着層第2反射面の変位値を殆ど同時に計測
し、この計測した該ディスク層第1反射面の変位値、該
ディスク層第2反射面の変位値及び該接着層第2反射面
の変位値を出力するようになっていて、この出力値にも
とづいてコンピュータ側で必要とする変位値を選択して
必要なデーターを作成するようにしてなることを特徴と
する。
【0010】<請求項6記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明>請求項1、2、3、4又は5記載の発明に
おいて、前もって特定されている第1ディスク層の基準
変位値(ディスク層第1反射面の基準変位値及びディス
ク層第2反射面の基準変位値あるいはいずれか一方の基
準変位値)と接着層基準値(接着層第1反射面の基準変
位値及び接着層第2反射面の基準変位値あるいは接着層
基準厚み)とからなる比較基準値と、計測した前記第1
ディスク層反射面の変位値(ディスク層第1反射面の変
位値及び)ディスク層第2反射面の変位値あるいはいず
れか一方の変位値)及び前記接着層第1反射面の変位値
及び接着層第2の反射面の変位値あるいは接着層の厚み
とを比較する比較段階を設けたことを特徴とする。
【0011】<請求項7記載の光学式記録媒体等の計測
装置の発明>少なくとも第1ディスク層と第2ディスク
層と、該第1ディスク層と該第2ディスク層を接合する
透過性接着層とを有するDVDディスクなどの光学式記
録媒体をセットするディスクセット部と、このディスク
セット部にセットされた前記光学式記録媒体の変位を計
測するためのレーザーフォーカス変位センサーなどの光
学式センサーと、この光学式センサーあるいは前記ディ
スクセット部を計測駆動するための計測駆動手段と、こ
の計測駆動手段及び前記光学式センサーを制御する制御
部とからなり、前記光学式センサーから計測光線を照射
し、この計測光線が反射する前記第1ディスク層のディ
スク層第1反射面の変位値、ディスク層第2反射面の変
位値(=接着層第1反射面の変位値)及び接着層第2反
射面の変位値を殆ど同一軸上で計測するようにしてなる
ことを特徴とする。
【0012】<レーザーフォーカス変位センサーの発明
複数の透過性層を有する被測定体(二層の場合の反射
面は第1層第1反射面、第1層第2反射面(=第2層第
1反射面)及び第2層第2反射面の3つの反射面を有す
る。)の各反射面の変位値を殆ど同時に計測し、計測し
た3つの変位値をコンピューターに出力できるようにし
てなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。 <実施の形態1>図1は本発明の実施の形態1の光学式
記録媒体等の計測装置の概念図、図2は同じ実施の形態
1のディスク層第1反射面計測モードでの計測を示す概
念図、図3は同じ実施の形態1のディスク層第2反射面
計測モードでの計測を示す概念図である。光学式記録媒
体等の計測装置1は、透過性の第1ディスク層2と透過
性の第2ディスク層3と、第1ディスク層2と第2ィス
ク層3を接合する透過性接着層4とを有するDVDディ
スクからなる光学式記録媒体6をセットするクランプな
どからなるディスクセット部7と、このディスクセット
部7にセットされた記光学式記録媒体6の変位を計測す
るための、レーザーフォーカス変位センサーからなり垂
直移動制御されるようにしてなる光学式センサー8と、
ディスクセット部7にセットされた光学式記録媒体6を
計測回転させるために、ディスクセット部を計測駆動す
る駆動モーターからなる計測駆動手段9と、ディスクセ
ット部7にセットされた光学式記録媒体6の測定位置を
中心に向かって変えることができるように、光学式記録
媒体6を光学式センサー8に対して水平に移動させるた
めの、ディスクセット部7を水平移動する水平移動手段
10と、計測駆動手段9、水平移動手段10、光学式セ
ンサー8を制御し計測結果の表示、演算、判定表示等を
する制御部11とからなっている。光学式センサー8の
計測モードは図2に示すディスク層第1反射面計測モー
ドと図3に示すディスク層第2反射面計測モードを選択
できるようになっている。また、1計測位置の計測は第
1ディスク層の変位を計測する変位計測モードで第1計
測位置の計測点の全計測を完了してから、自動的に透過
性接着層(中間層4)の厚みを計測する厚み計測モード
による計測点の全計測を行うようになっている。すなわ
ち2回計測を行っている。一回計測は出発点は計測でき
ないし、ディスクの回転を止めないで厚み測定モードに
切り替えて測定を連続的に続行するので、一回の回転で
は計測できない計測点が生じるので2回の回転により全
ての計測点の計測を行うようになっている。すなわち、
1計測位置の計測はディスクを4回転させて行うもので
ある。
【0014】計測手順は、ディスクセット部7に光学式
記録媒体6をセットしスタピライザー(重石)5を載せ
押さえる。計測モードを選択し計測間隔(計測点間の距
離)を設定あるいは選択(固定の場合もある)する。水
平移動手段10を動作させて光学式センサー8の測定部
位まで光学式記録媒体6の第1計測位置を移動させる。
計測駆動手段9を動作させ光学式記録媒体6を4回転
(同一円周測定軌条)させ第1計測位置の計測を行う。
水平移動手段10を動作させて光学式センサーの測定部
位まで光学式記録媒体6の第2計測位置を持って行き前
述と同じように4回転計測による第2計測位置の計測を
行う。こうして全ての計測位置の計測を行う。
【0015】図2において、ディスク層第1反射面計測
モードによる計測方法を説明する。図2及び以下に述べ
る図において、レーザー光線からなる計測光線12は光
学式センサー(レーザーフォーカス変位センサー)8で
は、垂直に測定位置に照射されてその反射光線12a、
12b、12cは垂直に光学式センサー8に入射される
ものであるが、説明便宜上斜めに図示して説明する。変
位読取りモードで、光学式センサー8から計測光線12
を照射し、この計測光線12が反射する第1ディスク層
2のディスク層第1反射面aからの反射光線12aを検
出して、光学式センサー8とディスク層第1反射面aと
の距離からなるのディスク層第1反射面の変位値A(計
測点A1.A2・・・An箇所)を計測するディスク層
変位計測段階Hと、このディスク層変位計測段階H完了
後に回転を止めることなく自動的に厚み読取りモードに
切り替わり、光学式センサー8はディスク層第1反射面
aを計測出来ない部位まで移動(ディスク面に近づく)
し、ディスク層第2反射面b(=接着層第1反射面b)
までの距離であるディスク層第2反射面の変位値B(=
接着層第1反射面の変位値B)と接着層第2反射面cま
での距離である接着層第2反射面の変位値Cを計測し、
光学式センサー8でC−B演算を行い接着層の厚みEを
算出する接着層厚み計測段階Iと、ディスク層第1反射
面の変位値Aと接着層の厚みEを制御部11に出力する
センサーからの出力段階Jと、制御部11の記憶部(図
示せず)に前もって記憶されている基準変位値及び基準
厚み(絶対的な基準と相対的な基準の組合せ)からなる
基準値と比較する比較判定段階Kと、比較判定結果をモ
ニター(図示せず)などに出力する比較データー出力段
階Lと、以上のようになっている。
【0016】図3においての、ディスク層第2反射面計
測モードによる計測方法は、前述したディスク層第1反
射面モードによる計測方法のディスク層第1反射面の変
位値Aの計測に変わって、ディスク層第2反射面の変位
値Bを計測し、光学式センサー8の垂直移動はせずに厚
み読取りモードに切り替わり接着層第1反射面の変位値
Bと接着層第2反射面Cとを計測し接着層厚みE(C−
B)を算出し、制御部11に出力するものである。ディ
スク層第1反射面計測モードによる計測なのか、ディス
ク層第2反射面計測モードによる計測なのかは選択する
ことができるようになっている。以下に述べる実施の形
態の説明において、前述した実施の形態の構成と同じ構
成には同じ符号を付しその説明を省略する。
【0017】<実施の形態2>図4は本発明の実施の形
態2の計測装置による計測方法を示す概念図である。計
測装置15は、計測装置1の光学式センサー8をレーザ
ーフォーカス変位センサーからなる光学式センサー16
に変え、それに伴い計測方法を変えたものである。光学
式センサー8は、ディスク層第2反射面の変位値Bと接
着層第2反射面の変位値Cを同時に計測し、ディスク層
第2反射面の変位値Bと接着層第2反射面の変位値Cを
制御部(コンピューター)11に出力するというもので
ある。ディスク層第2反射面の変位値Bと接着層第2反
射面の変位値Cから厚みEを算出して使用するのか、そ
のまま変位値のみで行うのかは制御部11側で処理する
ようにしているものである。このようにすることによ
り、1計測位置の計測を2回転計測で行う変位・厚み同
時読取りモードとすることができ、計測時間を計測装置
1の半分とすることができる。
【0018】<実施の形態3>図5は本発明の実施の形
態3の計測装置による計測方法を示す概念図である。計
測装置20は、計測装置15の光学式センサー8をレー
ザーフォーカス変位センサーからなる光学式センサー2
1に変え、それに伴い計測方法を変えたものである。光
学式センサー21は、ディスク層第1の反射面の変位値
Aと、ディスク層第2反射面の変位値Bと接着層第2反
射面の変位値Cを同時に計測し、ディスク層第1の反射
面の変位値Aとディスク層第2反射面の変位値Bと接着
層第2反射面の変位値C(全計測変位値出力モード2
2)を制御部(コンピューター)11に出力するという
ものである。これにより、全ての反射面の変位値及び第
1デスク層の厚みD及び接着層の厚みEを制御部11側
で自在に演算・使用することができ、目的に応じたり、
より複雑な因果関係を解明するデーターを得ることがで
き、またより精密な検査を行うことができるものであ
る。
【0019】光学式センサー21に全変位値・演算値出
力モード23を設けて、全変位値・全厚みを出力するよ
うにしてなるものもよい。光学式センサー21に出力選
択値モード24を設けて、出力内容を自由に選択出来る
ようにするのもよい。 <付記>第1ディスク層と第2ディスク層と、該第1デ
ィスク層と該第2ディスク層を接合する透過性の接着層
を有するDVDディスクなどの光学式記録媒体を計測す
るのに適した光学式センサーであって、複数の透過性層
を有する被測定体(二層の場合の反射面は第1層第1反
射面、第1層第2反射面(=第2層第1反射面)及び第
2層第2反射面の3つの反射面を有する。)の各反射面
の変位値を殆ど同時に計測し、計測した3つの変位値を
コンピューター等に出力できるようにしてなることを特
徴とするレーザーフォーカス変位センサー。請求項4又
は5に記載の発明を実現することができるという効果を
奏する。本発明は、第1ディスク層と第2ディスク層
と、該第1ディスク層と該第2ディスク層を接合する透
過性の接着層を有するDVDディスクなどの光学式記録
媒体を計測するのに適したレーザーフォーカス変位セン
サーに関する。従来技術のDVDディスクなどの光学式
記録媒体を計測するーザーフォーカス変位センサーは、
変位値計測モードと厚み計測モードを切り替えて計測す
るものであった。このため、1計測位置を計測するのに
ディスクを4回転させなければならず、計測時間がかか
るという問題を持つものであった。また、計測データー
項目が不足してしまうという問題があった。本発明は、
従来技術の以上のような問題点に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、計測時間を短くできると共に計測
データー項目が多く得られるレーザーフォーカス変位セ
ンサーを提供するにある。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のようになっているので次
に述べるような効果を奏する。 <請求項1記載の光学式記録媒体等の計測方法の発明の
効果>殆ど同軸上位置の第1ディスク層の反射面変位値
(ディスク層第1反射面の変位値及びディスク層第2反
射面の変位値あるいはいずれか一方の変位値)と、接着
層の第1反射面変位値及び接着層の第2反射面変位値を
得ることができるものであるので、同一場所の接着層の
厚み(接着層第2反射面の変位値−接着層第1反射面の
変位値)と第1ディスク層の変位を得ることができると
いう効果を奏する。
【0021】<請求項2記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明の効果>このようにしても請求項1に記載の
発明と同じ効果を奏する。
【0022】<請求項3記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明の効果>このようにしても請求項1に記載の
発明と同じ効果を奏する。
【0023】<請求項4記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明の効果>請求項1、2又は3記載の発明の効
果に加えて、特に請求項3記載の発明においては少なく
とも計測開始出発点は計測漏れとなるので、一周の全計
測位置を計測するには2周しなければならず、それをモ
ードを変えてもう一回(計2回)計測するので4周する
ことになり時間がかかるが、本請求項の発明は「計測し
た該接着層第1反射面の変位値と接着層第2反射面の変
位値を出力する」ので、請求項3記載の発明の半分の2
周で計測ができ、計測時間を短縮できるという効果を奏
する。
【0024】<請求項5記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明の効果>請求項1、2、3又は4記載の発明
の効果に加えて、3箇所の反射面の変位値を殆ど同時に
計測し、その3箇所の変位値を出力してコンピューター
側で、それに基づいたデーターを自由に作成できるとい
う効果を奏する。特に、第1ディスク層の厚み、接着層
の厚み、第1ディスク層の変位の関係を解析するデータ
ーが得られるという効果を奏する。
【0025】<請求項6記載の光学式記録媒体等の計測
方法の発明の効果>請求項1、2、3、4又は5記載の
発明に加えて、比較基準値と計測データーを比較して、
製品の良否判定が行えるという効果を奏する。
【0026】<請求項7記載の光学式記録媒体等の計測
装置の発明の効果>請求項1記載の発明の効果と同じ効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の光学式記録媒体等の計
測装置の概念図。
【図2】本発明の実施の形態1のディスク層第1反射面
計測モードでの計測を示す概念図。
【図3】本発明の実施の形態1のディスク層第2反射面
計測モードでの計測を示す概念図。
【図4】本発明の実施の形態2の計測装置による計測方
法を示す概念図。
【図5】本発明の実施の形態3の計測装置による計測方
法を示す概念図。
【符号の説明】 a・・・・・ディスク層第1反射面 b・・・・・ディスク層第2反射面b(=接着層第1反
射面b) c・・・・・接着層第2反射面 A・・・・・ディスク層第1反射面の変位値 B・・・・・ディスク層第2反射面の変位値B(=接着
層第1反射面の変位値B) C・・・・・接着層第2反射面の変位値 D・・・・・接着層の厚み E・・・・・第1ディスク層の厚み 1・・・・・計測装置 2・・・・・第1ディスク層 3・・・・・第2ディスク層 4・・・・・透過性接着層 5・・・・・スタピライザー 6・・・・・光学式記録媒体 7・・・・・ディスクセット部 8・・・・・光学式センサー 9・・・・・計測駆動手段 10・・・・・水平移動手段 11・・・・・制御部 12・・・・・照射光線 12a・・・・反射光線 12b・・・・反射光線 12c・・・・反射光線 15・・・・・計測装置 16・・・・・光学式センサー 20・・・・・計測装置 21・・・・・光学式センサー 22・・・・・全計測変位値出力モード 23・・・・・全変位値・演算値出力モード 24・・・・・出力選択値モード 25・・・・・記憶演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA09 AA30 BB03 BB22 CC03 FF44 GG04 HH13 JJ09 MM04 MM07 PP02 PP13 QQ25 2G051 AA71 AB20 BA10 BC05 CB01 CD03 DA08 EA11 EA14 5D121 AA03 AA07 HH04 HH18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1ディスク層と第2ディス
    ク層と、該第1ディスク層と該第2ディスク層を接合す
    る透過性の接着層を有するDVDディスクなどの光学式
    記録媒体に、レーザーフォーカス変位センサーなどの光
    学式センサーから照射されたレーザー光線などの計測光
    線を照射してその計測値(変位値)に基づいて計測する
    方法であって、 前記第1ディスク層側に前記計測光線を照射し、この計
    測光線が反射する前記第1ディスク層のディスク層第1
    反射面の変位値及びディスク層第2反射面の変位値(=
    接着層第1反射面の変位値)あるいはいずれか一方の変
    位値を計測するディスク層変位計測段階と、 前記ディスク層反射面の変位値の計測位置と殆ど同一軸
    上(第1反射面の変位計測位置あるいはディスク層第2
    反射面の変位計測位置と殆ど同一軸上)において計測光
    線を照射し、該計測光線が反射する接着層第1反射面の
    変位値と接着層第2反射面の変位値を計測する接着層変
    位計測段階と、 以上の計測段階を有することを特徴とする光学式記録媒
    体等の計測方法。
  2. 【請求項2】 接着層第1反射面の変位値と接着層第2
    反射面の変位値とから前記接着層の厚みを算出する接着
    層厚み算出段階を設けてなることを特徴とする請求項1
    記載の光学式記録媒体等の計測方法。
  3. 【請求項3】 光学式センサーが変位読取りモードと厚
    み読取りモードを切替えて計測するものであり、計測対
    象が光学記録ディスクが円盤ディスクであり、前記変位
    読取りモードで第1デスク層反射面の同一円周軌条の一
    周分の変位計測位置(0.1.2・・・・.n)の変位
    値を計測し、変位読取りモードによる読取りが完了した
    ら前記厚み読取りモード(接着層第1反射面の変位値と
    接着層第2反射面の変位値を殆ど同時に計測してその差
    から接着層の厚みを算出して出力するようになってい
    る。)で前記変位計測位置の接着層の厚みを出力するよ
    うにしてなることを特徴とする請求項1記載の光学式記
    録媒体等の計測方法。
  4. 【請求項4】 光学光センサーが接着層第1反射面の変
    位値と接着層第2反射面の変位値を殆ど同時に計測し、
    この計測した該接着層第1反射面の変位値と接着層第2
    反射面の変位値を出力するようになっていて、この出力
    変位値にもとづいてコンピュータ側で接着層第1反射面
    (=ディスク層第2反射面)の変位値と接着層第2反射
    面の変位値あるいは接着層の厚みを算出するようにして
    なることを特徴とする請求項1、2又は3記載の光学式
    記録媒体等の計測方法。
  5. 【請求項5】 光センサーがディスク層第1反射面の変
    位値、ディスク層第2反射面の変位値(=接着層第1反
    射面の変位値)及び接着層第2反射面の変位値を殆ど同
    時に計測し、この計測した該ディスク層第1反射面の変
    位値、該ディスク層第2反射面の変位値及び該接着層第
    2反射面の変位値を出力するようになっていて、この出
    力値にもとづいてコンピュータ側で必要とする変位値を
    選択して必要なデーターを作成するようにしてなること
    を特徴とする請求項1、2、3又は4記載の光学式記録
    媒体等の計測方法。
  6. 【請求項6】 前もって特定されている第1ディスク
    層の基準変位値(ディスク層第1反射面の基準変位値及
    びディスク層第2反射面の基準変位値あるいはいずれか
    一方の基準変位値)と接着層基準値(接着層第1反射面
    の基準変位値及び接着層第2反射面の基準変位値あるい
    は接着層基準厚み)とからなる比較基準値と、計測した
    前記第1ディスク層反射面の変位値(ディスク層第1反
    射面の変位値及び)ディスク層第2反射面の変位値ある
    いはいずれか一方の変位値)及び前記接着層第1反射面
    の変位値及び接着層第2の反射面の変位値あるいは接着
    層の厚みとを比較する比較段階を設けたことを特徴とす
    る請求項1、2、3、4又は5記載の光学式記録媒体等
    の計測方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも第1ディスク層と第2ディス
    ク層と、該第1ディスク層と該第2ディスク層を接合す
    る透過性接着層とを有するDVDディスクなどの光学式
    記録媒体をセットするディスクセット部と、 このディスクセット部にセットされた前記光学式記録媒
    体の変位を計測するためのレーザーフォーカス変位セン
    サーなどの光学式センサーと、 この光学式センサーあるいは前記ディスクセット部を計
    測駆動するための計測駆動手段と、 この計測駆動手段及び前記光学式センサーを制御する制
    御部とからなり、 前記光学式センサーから計測光線を照射し、この計測光
    線が反射する前記第1ディスク層のディスク層第1反射
    面の変位値、ディスク層第2反射面の変位値(=接着層
    第1反射面の変位値)及び接着層第2反射面の変位値を
    殆ど同一軸上で計測するようにしてなることを特徴とす
    る光学式記録媒体等の計測装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1655571A1 (en) * 2004-11-05 2006-05-10 DaTARIUS Technologies GmbH Device for measuring the thickness of optical media stampers
EP1655572A1 (en) * 2004-11-05 2006-05-10 DaTARIUS Technologies GmbH Device for measuring surface properties of optical media stampers
CN104870933A (zh) * 2012-11-12 2015-08-26 索泰克公司 用于测量多层半导体结构的层的厚度变化的方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9759546B2 (en) 2012-11-12 2017-09-12 Soitec Method for measuring thickness variations in a layer of a multilayer semiconductor structure

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