JP2002197206A - 情報配信システム及び情報配信方法 - Google Patents

情報配信システム及び情報配信方法

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JP2002197206A
JP2002197206A JP2000395573A JP2000395573A JP2002197206A JP 2002197206 A JP2002197206 A JP 2002197206A JP 2000395573 A JP2000395573 A JP 2000395573A JP 2000395573 A JP2000395573 A JP 2000395573A JP 2002197206 A JP2002197206 A JP 2002197206A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明では、情報提供者の希望する地理的属
性を含む配信条件に従い、登録された配信先から配信先
を選定して提供情報を的確に配信する。 【解決手段】 情報配信システムは、地理的属性及び情
報属性を含む配信条件情報と提供情報を記憶した情報記
憶手段、配信先に係る地理的属性、配信先アドレス、情
報属性を含む配信先情報を記憶した配信先データベー
ス、前記配信先情報に含まれる前記地理的属性又は情報
属性に基づいて前記配信条件情報の配信条件を満たす配
信先を特定する配信先特定手段、特定された前記配信先
の前記配信先アドレスに対して前記提供情報を送信する
配信制御手段とを備えた。前記情報記憶手段及び前記配
信先データベースは配信サーバにあり、前記配信条件情
報及び提供情報はネットワーク経由で情報提供者により
記憶され、前記配信先情報は、ネットワーク経由で配信
先により入力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定条件に合致し
た配信先に必要情報を配信する情報配信システムに関
し、特に地理的情報に基づき配信先を特定して配信する
ことができる情報配信システム及び情報配信方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の情報配信システムには、例えば、
インターネット上の電子メールにおける同報通信機能を
活用したメーリングリストによる配信システムがある。
このメーリングリストによる配信システムでは、登録さ
れた電子メールアドレスにメッセージが入力されると、
登録者全員の電子メールアドレスに対して、メッセージ
が送信されるようになっている。
【0003】この場合に、メッセージの配信を受ける受
信者は、自分が必要とする情報のみを得るため、メーリ
ングリストに受信登録する際に、受信する情報種別等の
条件を予め設定することができるようになっている。例
えば、百貨店において、顧客との連絡手段に、メーリン
グリストによる配信システムを利用することが考えられ
る。この場合には、百貨店がバーゲンセールを行うにあ
たり、メーリングリストに登録している顧客に対して、
「バーゲンセールのお知らせ」メッセージを同報するこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の情報配
信システムでは、百貨店等の情報提供者(情報内容を含
む)に関する、あるいは顧客である配信先に関する情報
として、地理的属性を持っていなかった。ここで、地理
的属性とは、登録者の居所、住所等を経度・緯度・高度
等の地球上に係る位置情報、又はエリア情報のことであ
る。
【0005】このため、メッセージを配信するに際して
は、情報提供者又は配信先の地理的属性を考慮できず、
登録された受信者により選択された受信条件の範囲での
みこのメッセージの配信先を特定している。このため、
メッセージは、受信者が選択した受信条件に応じて決定
された配信先の電子メールアドレスに対し、送信される
ので、情報提供者と配信先との相互の地理的な位置に応
じてダイナミックに配信先を特定することができない。
【0006】具体的に説明すると、メッセージの提供者
が、特定の地域にいる人にのみメッセージを送信したい
場合に、メーリングリストを利用できず、何らかの方法
により個別に配信先を特定したうえで、当該受信者の電
子メールアドレスに対してメッセージを送信しなければ
ならなかった。例えば、百貨店における「バーゲンセー
ルのお知らせ」を送信するとき、メーリングリストに登
録されている顧客全員に対し送信される。顧客が、例え
ば、札幌店の顧客である場合であっても、沖縄店での
「バーゲンセールのお知らせ」が配信され、顧客にとっ
ては不必要な情報となり、百貨店にとっても無駄な配信
となるという問題があった。
【0007】この情報を沖縄店の顧客に限定して配信し
ようとすれば、沖縄店の顧客用にメーリングリストを作
成するか、あるいは沖縄店の顧客の電子メールアドレス
に対し、個別に送信する必要があった。このように、従
来のメーリングリストのシステムでは、情報提供者は配
信先を地理的位置条件に応じて選択することができず、
無駄な配信がなされるという問題があった。あるいは、
情報提供者が情報を提供する都度、情報提供の目的に合
致したメーリングリストを作成する必要があり、煩雑で
あった。
【0008】そこで、本発明は、情報の地理的属性に基
づいて、配信先を特定できる情報配信システムを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本発明による情報配信システムにおいて、地理的属
性を含む配信条件情報と、提供情報とを記憶した情報記
憶手段と、配信先に係る地理的属性及び配信先アドレス
を含む配信先情報を記憶した配信先データベースと、前
記配信先情報に含まれる前記地理的属性に基づいて前記
配信条件情報の配信条件を満たす配信先を特定する配信
先特定手段と、特定された前記配信先の前記配信先アド
レスに対して前記提供情報を送信する配信制御手段とを
備えた。
【0010】さらに、前記配信条件情報は、情報属性を
含み、前記配信先情報は、配信先が選択した情報属性を
含むものであり、前記配信先特定手段は、前記配信先情
報に含まれる前記情報属性に基づき前記配信条件情報の
配信条件を満たす配信先を特定することとした。そし
て、前記情報記憶手段及び前記配信先データベースは、
配信サーバに備えられ、前記配信条件情報及び前記提供
情報は、ネットワークを介して情報入力端末装置によっ
て入力され、前記情報記憶手段に記憶されるものであ
り、前記配信先情報は、ネットワークを介して配信先端
末装置によって入力され、前記配信先データベースに記
憶されるものであり、前記配信条件情報の地理的属性
は、前記配信サーバから前記情報入力端末装置に提供さ
れる地理情報に基づいて設定され、前記配信先情報の地
理属性は、前記サーバ装置から前記配信先端末装置に提
供された地理情報に基づいて設定されるようにした。
【0011】また、本発明の情報配信方法においては、
地理的属性を含む配信条件情報と、提供情報とを記憶す
るステップと、前記配信先に係る地理的属性及び配信先
アドレスを含む配信先情報を記憶するステップと、前記
配信先情報に含まれる前記地理的属性に基づいて前記配
信条件情報の配信条件を満たす配信先を特定するステッ
プと、特定された前記配信先の前記配信先アドレスに対
して前記提供情報を送信するステップとを有している。
【0012】さらに、前記配信条件情報の配信条件に
は、情報属性を含め、前記配信先情報には、配信先が選
択した情報属性を含め、前記配信先情報に含まれる前記
情報属性に基づき前記配信条件情報の配信条件を満たす
配信先を特定することとした。そして、前記配信条件情
報及び前記提供情報は、ネットワークを介して情報入力
端末装置により入力され、配信サーバに備えられた前記
情報記憶手段に記憶され、前記配信先情報は、ネットワ
ークを介して配信先端末装置により入力され、前記配信
サーバに備えられた配信先データベースに記憶されるよ
うにし、前記配信条件情報の地理的属性は、前記配信サ
ーバから前記情報入力端末装置に提供される地理情報に
基づいて設定され、前記配信先情報の地理属性は、前記
サーバ装置から前記配信先端末装置に提供された地理情
報に基づいて設定されることとした。
【0013】
【発明の実施の形態】地理的属性に基づいて配信先を特
定することができる情報配信システムについての実施形
態を、図を参照しながら説明する。図1に、ネットワー
ク接続による情報配信システムに係る全体の概略構成を
示す。
【0014】インターネット等のネットワーク1に、配
信サーバ装置2、情報入力端末装置3、そして複数の配
信先端末装置4a、4b、4c、…がそれぞれ接続され
ている。情報入力端末装置3は、メッセージ等の配信情
報を提供する情報提供者によって利用され、配信サーバ
装置2に、ネットワーク1を介して配信情報を登録する
ものであり、百貨店の本部、市役所、プロバイダーのセ
ンター等に設置される。
【0015】配信サーバ装置2は、情報入力端末装置3
から送信された配信条件情報を登録し、その配信条件に
基づき、ネットワーク1を介して、提供情報を各配信先
端末装置4a、4b、4c等に送信することができるも
のである。配信先端末装置4a、4b、4c等は、配信
サーバ装置2に対し、受信条件を設定して受信登録を行
うことができ、また、配信サーバ装置2から、ネットワ
ーク1を介して、受信条件に応じた受信情報を受信する
ことができる。
【0016】ここで、情報入力端末装置3、配信先端末
装置4a、4b、4c等には、ネットワークを介した情
報通信を行うことができ、情報を画面表示できる端末装
置であれば、利用することができる。また、配信先端末
装置4a、4b、4c等は、携帯電話等の携帯情報通信
端末を利用することができる。配信サーバ装置2に関す
る詳細な機能ブロック構成を、図2に示す。
【0017】配信サーバ装置2は、配信制御部20、W
ebサーバ21、情報入力部22、認証部23、GIS
制御部24、配信先登録処理部30、そしてホームペー
ジ記憶部31から構成され、データベースとして、情報
提供者情報データベース25、地理情報データベース2
6、アドレスマッチ・データベース27、配信条件情報
データベース28、さらに配信先データベース29を備
えている。
【0018】配信サーバ装置2における配信制御部20
の詳細な機能ブロック構成を、図3に示す。配信制御部
20は、配信情報管理手段201、情報属性抽出手段2
02、地理的属性抽出手段203、提供情報抽出20
4、配信先特定手段205、そして送信データ作成手段
206により構成されており、情報入力端末装置3から
の配信情報の入力処理、配信先端末装置4からの受信登
録処理、配信先端末装置4へ特定及び配信処理を行う。
【0019】配信サーバ装置2は、Webサーバ21を
介してネットワークに接続されており、Webサーバ2
1は、情報入力端末3、配信先端末装置4と、ネットワ
ークを介して通信を行うインターフェイスである。情報
入力部22は、Webサーバ21にアクセスされた要求
が何かを判断している。例えば、情報入力端末装置3か
らWebサーバ21に、配信情報の登録のためのアクセ
スがあった場合、情報入力部22は、このアクセスが、
情報配信システムの正当な利用者であるかどうかを認証
部23に判断させる。認証部23では、入力されたI
D、パスワードを情報提供者データベース25に格納さ
れている認証情報に基づいて確認する。
【0020】そして、認証部22で確認できると、情報
入力部22は、配信制御部20に受信情報を伝送する。
ここで、情報入力端末装置3からのアクセスに対して
は、認証を確認するが、配信先端末装置4からのアクセ
スには、例えば、情報配信に課金することが無ければ、
配信顧客を増やすことができるので、自由にアクセスさ
せて配信登録を促すため、認証を確認しなくてもよい。
【0021】配信制御部24は、配信先特定手段205
にて特定した配信先端末装置4に対して、Webサーバ
21を介して提供情報を送信する。次に、配信サーバ装
置2に備えられた各データベースについて説明すると、
情報提供者情報データベース25には、情報提供者に係
る情報が格納されており、その情報として、情報提供者
の地図上の位置座標、情報提供者の認証情報、配信履歴
情報等が含まれる。
【0022】図4に、配信履歴情報の例を示した。この
配信履歴情報は、情報提供者が意図する地理的属性及び
情報属性に基づいて配信先を選択し、実際にどの配信先
に、提供情報が配信されたかを記録しておくものであ
り、情報提供者に、例えば、配信件数に応じて課金する
元となる。図4の例では、配信履歴情報は、情報提供者
毎にまとめられ、配信先毎に履歴管理番号を付し、その
番号毎に配信先電子メールアドレス、配信日時を記録し
ている。そして、提供情報、配信条件である地理的属性
と情報属性、配信件数等も記録しておく。
【0023】また、地理情報データベース26には、地
図関連情報が格納されており、地図上の位置座標デー
タ、地図属性データ等が含まれている。アドレスマッチ
ング・データベース27には、住所と、住所に対応した
位置座標とが階層的に格納されている。アドレスマッチ
ングとは、位置を特定したい住所と、アドレスマッチン
グ・データベース27に格納されている住所を照合し、
一致した住所の位置座標を特定することである。
【0024】アドレスマッチング・データベース27内
に格納されている住所に対応した位置座標値は、緯度、
経度、もしくは、測量法で規定された投影法等の特定の
地図投影法で算定された位置座標である。なお、その他
の情報から地図上の位置座標(経度、緯度、高度)を求
めるジオコーディングシステムによって地図上の位置座
標を求めるようにしてもよい。
【0025】配信条件データベース28には、情報提供
者毎に、条件管理番号を付して、配信条件である情報属
性と地理的属性が格納されている。これらの情報属性及
び地理的属性の各項目については、情報提供者が、情報
入力端末装置3を用いて登録するものである。図5に、
配信条件データベース28に格納されている配信条件情
報のテーブル例を示した。
【0026】顧客名は、店舗、自治体、飲食店等、広告
あるいは広報したい情報を提供する者の名称である。情
報属性欄には、提供情報に係るサービス内容と、そのサ
ービス内容の詳細を示す物件種別とが記録される。サー
ビス内容欄は、顧客がどのような情報を提供しようとし
ているのかを記録しており、イベント、店舗情報、道路
状況、施設情報等の区分けがある。さらに、それらの詳
細を示す物件種別として、イベントには、売出しセー
ル、運動会、選挙等、様々な行事が含まれる。また、店
舗情報についても、小規模又は大規模小売店、飲食店、
書店等の種別が記録され、道路状況には、工事情報、交
通規制、渋滞情報等が含まれる。
【0027】地理的属性欄には、顧客が提供情報をどの
地域あるいはどの範囲に配信することを希望しているの
かを記録する。図5に示した例では、エリア、距離、徒
歩の条件で希望を記録できる。エリアでは、学校区域、
選挙区、行政区等が挙げられ、地図上でエリアを特定で
きるものであれば、エリアとして記録できる。そして、
距離には、例えば、○○デパートの所在位置から半径4
kmで囲まれる範囲内に、提供情報の配信を希望する場
合、4と記録する。また、徒歩についても、例えば、○
レストランの所在位置から徒歩で20分の範囲内に、提
供情報の配信を希望する場合、20と記録する。
【0028】なお、エリアに係るデータついては、地理
情報データベース26に格納されている地理属性データ
と対応付けられている。また、距離に係る範囲について
は、顧客の住所に基づいて、地図情報システム(GI
S)により顧客の地図上の位置座標を求めることがで
き、この位置座標から、記録された半径に係る地図上の
位置座標が求められ、その範囲を特定することができ
る。そして、徒歩に係る範囲についても、徒歩の速さを
設定すれば距離を求めることができ、配信距離の場合と
同様にして、顧客の地図上の位置座標から、求めた距離
に係る地図上の位置座標を求められ、その範囲を特定す
ることができる。
【0029】次いで、配信先データベース29には、配
信先毎に配信先管理番号を付して、利用者の位置座標、
利用者の氏名、住所、電子メールアドレス、そして受信
条件となる情報属性が格納される。これらの各項目につ
いては、利用者が、配信先端末装置4を用いて登録する
ものである。情報属性欄には、利用者がどのような提供
情報の配信を希望するかが登録されており、配信条件デ
ータベース28に格納されている情報属性のうちから、
複数選択して、サービス内容と物件種別を登録できる。
図6の例では、情報属性1と2の2つを選択した場合を
示している。なお、配信の希望を、地理的属性として自
己の位置から所定の範囲に限定するように設定しても良
い。
【0030】図6の例では、提供情報の配信先として、
配信先端末装置4の電子メールアドレスを登録するよう
にしたが、提供情報をファクシミリ等で送信することも
できるので、電子メールアドレスの代りに、電話番号を
配信先として登録することもできる。この場合には、当
該電話番号が配信先に選択されたときのために、配信サ
ーバ装置2にFAX等の自動発信機能を付加しておく。
【0031】また、図6は、利用者に係る地図上の位置
座標として、経度(X)及び緯度(Y)を示したが、さ
らに、高度(H)を加えてもよい。この位置座標につい
ては、利用者の住所に基づいて、GISにより利用者の
地図上の位置座標を求めて記録する。以上で、配信サー
バ装置2の詳細な説明をしてきたが、次に、情報配信シ
ステムが稼動しているとき、配信先端末装置4を利用し
て、利用者が提供情報についての受信希望を登録する処
理の例について、図7及び図8を参照して説明する。こ
こでは、既に、例えば、配信先端末装置4aについての
利用登録の処理は終了しているものとする。
【0032】先ず、配信先端末装置4aを操作して、配
信サーバ装置2のホームページにアクセスする。配信サ
ーバ装置2の配信先登録処理部30は、ホームページ記
憶部31から読み出した、図8に示されるような配信先
登録画面を配信先端末4aに送信する。配信先端末装置
4aでは、送信された配信先登録画面を表示装置に表示
する。配信先登録画面には、氏名、住所、電子メールア
ドレス、性別、年齢、職業等を入力できるようになって
いる。これらのうち、氏名、住所、電子メールアドレス
は必須入力項目である。特に、電子メールアドレスは、
提供情報を受信するための必要データとなる。
【0033】また、利用者は、受信したい情報を受信条
件として選択することができる。提供情報全ての配信を
希望する場合には、「全て選択」欄に入力すればよい
が、サービス内容を選択的に配信されることを希望する
場合には、「イベント」、「店舗情報」、「交通情報」
の一つ又は複数に入力し、さらに、例えば、「イベン
ト」のうち売出しセールだけを希望する場合には、「売
出しセール」欄に入力するし、「店舗情報」のうち小売
店と飲食店を希望する場合には、「小売店」欄と「飲食
店」欄に入力する。なお、本例では、地理的属性による
受信条件を示していないが、例えば、住所から4km以
内の店舗情報といった受信条件を設けても良い。
【0034】ここで、登録画面中の必要項目について入
力ができたとき、利用者は、登録画面に設けられている
「送信」ボタンを選択する。そうすると、配信サーバ装
置2では、配信先登録処理部30からGIS制御部24
を制御する。GIS制御部24は、入力された住所情報
に基づきアドレスマッチ・データベース27から、当該
住所の地図上の位置座標を求める。そして、GIS制御
部24は、地理情報データベース26を参照し、地図上
に当該位置座標の地点について、例えば、矢印、×印等
で場所を示し、その場所を表示した地図画面を作成す
る。そして、当該地図画面を配信先登録処理部30から
Webサーバ21を介して、配信先端末装置4aに返送
する。
【0035】配信先端末装置4aでは、返信されてきた
地図画面が地図表示欄に表示される。そこで、利用者
は、この地図画面を見て、表示された地点が自分の住所
を正確に示しているかどうかを確認する。当該地点の周
辺の表示状況から正しい位置を指し示していると確認で
きたときには、地図表示欄にある「位置確定」ボタンを
選択する。
【0036】ところが、例えば、地図情報データベース
26に格納されている地図属性データが更新されていな
い古いバージョンである等により、指し示されている地
点が間違っている又はずれている場合には、利用者は、
その表示されている地点上にカーソルを合わせてクリッ
ク後、カーソルを正しい位置に移動させクリックする。
これにより新しい地点の位置座標をポインタできる。そ
こで、地図表示欄に設けられた「位置変更」ボタンを選
択する。
【0037】位置確定と位置変更のどちらかを選択した
ならば、利用者による配信先の入力処理は終了であるの
で、「終了」ボタンを選択し送信する。配信サーバ装置
2では、この送信を受けて、配信先登録処理部30によ
って、図6に示されるように、配信先データベース29
に各データを記憶する。次に、情報配信システムが稼動
しているとき、情報提供者であるAデパートが、情報入
力端末装置3を利用して、「セールのお知らせ」を店舗
情報(サービス内容)として提供情報を入力し、Aデパ
ートが意図する宣伝になるように配信先端末装置を選択
して「セールのお知らせ」を配信する場合の例を、図9
及び図10を参照しながら説明する。ここでは、このA
デパートは、情報提供者として登録済みであり、既に、
認証ID、パスワードを取得しているものとする。な
お、情報入力端末装置3は、Aデパート内に設置されて
も、また別の場所にあってもよい。
【0038】先ず、Aデパートの担当者が、情報入力端
末装置3を操作して、配信サーバ装置2に情報入力のア
クセスをする。配信サーバ装置2では、情報入力のアク
セスがあると、認証部23で、送信されたAデパートの
ID、パスワードと、情報提供者情報データベース25
に格納されているAデパートの認証情報と比較する。そ
して、認証が確認されOKの場合には、配信制御部20
によって、当該Aデパートが前回配信したときの配信情
報を配信条件データベース28から読み出し、図10の
画面例に示されるように、Webサーバ21から情報入
力端末装置3に情報提供入力画面が送信される。
【0039】なお、初めての配信の場合は、フォーマッ
トのみが送信される。Aデパートの担当者は、配信サー
バ装置2から送信された情報提供入力画面を見ながら、
提供するサービス内容欄、配信条件欄、提供情報のメモ
欄に必要事項を入力する。サービス内容欄には、「セー
ルのお知らせ」についてであるので、「売出しセール」
に入力し、配信条件欄には、Aデパートを中心として半
径4kmの範囲に宣伝したい場合、直線距離欄に4000
を入力する。あるいは、徒歩20分の範囲を目指すので
あれば、時間距離欄に20と入力することになる。そし
て、提供情報のメモ欄には、実際に、セールの宣伝内容
を記入する。
【0040】また、情報提供入力画面には、文字情報ば
かりでなく、イメージデータを添付できるようにしても
よい。イメージデータ添付欄を設けておけば、商品図形
等をここに入力できる。あるいは、Aデパートのホーム
ページのURLアドレスを記入できるようにすれば、ホ
ームページに掲載された内容を転送することができるよ
うになる。
【0041】ところで、配信サーバ装置2から送信され
た情報提供入力画面には、地図表示欄が設けられてお
り、該欄には、Aデパートの所在地を含む周辺の地図画
面が表示されている。地理的な配信範囲を特定する上で
は、Aデパートに係る地図上の位置座標が重要であるの
で、表示された地図画面で確認する。なお、かかる地図
画面は、情報提供者情報データベース25からAデパー
トの位置情報を確認し、当該位置情報に基づきGIS制
御部24によって地理情報データベース26から抽出さ
れた地図上に当該位置をプロットして得られる。
【0042】表示されている地図画面上のAデパートの
所在位置表示が正しければ、「位置確定」ボタンを選択
する。また、例えば、配信サーバ装置2に登録してある
Aデパートの住所は、本店のものであり、今回の「セー
ルのお知らせ」が、別の地点にある支店に係ることであ
る場合には、地図位置を変更しなければならない。そこ
で、表示された地図画面上でのカーソル移動によってそ
の変更地点をポインタし、「位置変更」ボタンを選択す
る。
【0043】ここで、入力が終わったならば、「送信」
ボタンを選択する。そうすると、情報提供入力画面で入
力した各情報が、配信サーバ装置2に送信される。配信
サーバ装置2では、情報属性抽出手段202が、入力さ
れているサービス内容を確認し、さらに地理的属性抽出
手段203は、入力されている地理的属性を抽出する。
【0044】また、例えば、登録してある住所と異なる
場所に係るサービス内容を情報提供しようとする場合に
は、配信情報管理手段201は、位置変更情報が入力さ
れていると、GIS制御部24にて変更された位置の座
標を得て、情報入力端末装置3に変更した位置を表示し
た地図を確認メッセージとともに送出する。情報入力端
末装置3から、確認応答の返答がると、情報入力処理は
終了する。情報入力端末装置3では、情報入力画面に設
けられている「終了」ボタンを選択すると、情報入力端
末装置3での入力処理を終了する。
【0045】次いで、配信サーバ装置2から提供情報を
配信先として特定された配信先端末装置4に配信する場
合について説明する。この場合の配信処理フローは、図
9に示されたフローの後半部に示されている。配信サー
バ装置2から配信先端末装置4に提供情報を配信するタ
イミングは、上述した情報入力端末装置3から提供情報
の入力が終了したときから開始されてもよく、また、配
信日時が指定されるようになっていてもよい。
【0046】配信制御部20が配信処理を開始すると、
先ず、地理的属性抽出手段203は、配信条件情報か
ら、例えば、図5の○○デパートに係る提供情報を配信
する場合であれば、距離4kmのデータを抽出して配信先
特定手段205に送出する。情報属性抽出手段202
は、配信条件情報からサービス内容、物件種別等の情報
属性を抽出し、配信先特定手段205に送出する。配信
情報管理手段201は、配信条件情報に基づいて配信先
を特定するための基点となる位置(緯度、経度)を配信
先特定手段205に送出する。ここで、基点となる位置
とは、○○デパートの地図上の位置座標である。配信先
特定手段205は、情報属性と合致する配信先を配信先
DB29にある受信条件により選択する。
【0047】配信先特定手段205は、○○デパートの
地図上の位置座標と、配信先データベース29から読み
出した配信先の位置座標とから直線距離を計算し、距離
4km以内の条件に合致する配信先を選定していく。この
とき、先に半径4kmの円周上にある位置座標を求め、位
置座標がその円内に入る配信先を選定するようにしても
よい。そして、配信先データベース29から、選定され
た配信先の電子メールアドレスを全て読み出す。なお、
かかる処理は、GIS制御部にて地理情報データベース
26を用いて行われる。
【0048】このように、配信先特定手段205によっ
て、配信条件に合致して読み出された電子メールアドレ
スは、送信データ作成手段206に送出される。送信デ
ータ作成手段206は、情報提供者情報データベース2
5から、当該提供情報を読み出し、所定フォーマットに
提供情報を当て嵌め、選定された配信先の電子メールア
ドレスとともにWebサーバ21に出力する。
【0049】Webサーバ21では、送信データ作成手
段206から送出された電子メールアドレスに基づい
て、当該提供情報を、配信条件に合致している配信先端
末装置4bに送信する。そこで、送信データ作成手段2
06は、Webサーバ21から送信したことを確認する
と、情報提供者情報データベース25の履歴情報とし
て、配信先毎に、配信した電子メールアドレス、配信日
時を記録し、さらに、情報提供元の氏名又は名称、配信
条件等を記録する。
【0050】そして、情報提供毎の配信先件数をカウン
トして、合計件数欄にそのカウント値を記録する。以上
のようにして、情報提供者及び情報受信者の希望する地
理的属性を含む配信条件に従い、登録された配信先から
該条件に合致した配信先を選定でき、電子メールで提供
情報を的確に配信することができる。
【0051】本実施形態によれば、配信条件情報に含ま
れる地理的属性及び情報属性に基づき前記配信条件デー
タベースから配信条件を抽出する手段を設け、予め登録
された配信先の受信条件をも重畳させるので、より適切
な配信が可能となる。さらに、情報提供者にかかる地理
的属性を記憶した情報提供者情報データベースを設け、
提供情報の情報提供者にかかる地理的属性を情報提供者
情報データベースから入力すると、情報提供者による地
理的属性情報の入力の手間を削減できる。
【0052】また、地理的属性を含む配信先データベー
スヘの登録を、配信先端末装置で表示される登録画面で
行うようにしたので、配信先登録を一般に促すことで、
広く一般に配信情報の提供が可能となる。特に、配信条
件として地理的属性が入力されると、予め登録されてい
る配信先の中から地理的属性に合致する配信先が特定さ
れ、特定された配信先に提供情報を送信するようにした
ので、例えば、会社での連絡情報の配信などのように、
営業エリア(地理的属性)に応じた必要情報を適切に配
信することができる。
【0053】
【発明の効果】本発明にかかる情報配信システムによれ
ば、提供する情報の地理的属性に合致した配信先にのみ
情報を送信でき、情報提供者は、自ら配信先データベー
スを所有しなくても、必要な情報の提供が可能となる。
また、受信者は、不特定多数の情報提供者から必要な情
報を受信することが可能となり、情報提供者と配信先と
の地理的属性の相対的な位置関係に基づいて、より適切
な配信先特定が可能となる。
【0054】さらに、提供情報の内容を地理的属性に合
わせて、情報提供元からの指定距離又は指定区域(道路
工事等の施設情報、行政による催し物の場合は、当該行
政区域)等によって選択することにより、提供する情報
に促した配信先指定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネットワーク接続による情報配信システム全体
の概略構成を示す図である。
【図2】配信サーバ装置の機能ブロックを示す図であ
る。
【図3】配信サーバ装置における配信制御部の機能ブロ
ックを示す図である。
【図4】配信サーバ装置から配信先端末装置へ配信情報
を送信した履歴情報を表にして示した図である。
【図5】配信条件データベースに格納されている配信条
件情報を表にして示した図である。
【図6】配信先データベースに格納されている配信先情
報を表にして示した図である。
【図7】配信先端末装置からの登録処理フローを示す図
である。
【図8】配信サーバ装置から送られ、配信先端末装置で
表示された登録画面例を示す図である。
【図9】情報入力端末装置から配信サーバ装置に提供さ
れる情報入力処理フローを示す図である。
【図10】配信サーバ装置から送られ、情報入力端末装
置で表示される情報提供入力画面例を示す図である。
【符号の説明】
1…ネットワーク 2…配信サーバ装置 20…配信制御部 21…Webサーバ 201…配信情報管理手段 202…情報属性抽出手段 203…地理的属性抽出手段 204…提供情報抽出手段 205…配信先特定手段 206…送信データ作成手段 22…情報入力部 23…認証部 24…GIS制御部 25…情報提供者情報データベース 26…地理情報データベース 27…アドレスマッチ・データベース 28…配信条件データベース 29…配信先データベース 30…配信先登録制御部 31…ホームページ記憶部 4a〜4c…配信先端末装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地理的属性を含む配信条件情報と、提供
    情報とを記憶した情報記憶手段と、 配信先に係る地理的属性及び配信先アドレスを含む配信
    先情報を記憶した配信先データベースと、 前記配信先情報に含まれる前記地理的属性に基づいて前
    記配信条件情報の配信条件を満たす配信先を特定する配
    信先特定手段と、 特定された前記配信先の前記配信先アドレスに対して前
    記提供情報を送信する配信制御手段とを具備することを
    特徴とした情報配信システム。
  2. 【請求項2】 前記配信条件情報は、情報属性を含み、
    前記配信先情報は、配信先が選択した情報属性を含むも
    のであり、 前記配信先特定手段は、前記配信先情報に含まれる前記
    情報属性に基づき前記配信条件情報の配信条件を満たす
    配信先を特定することを特徴とする請求項1に記載の情
    報配信システム。
  3. 【請求項3】 前記情報記憶手段及び前記配信先データ
    ベースは、配信サーバに備えられ、 前記配信条件情報及び前記提供情報は、ネットワークを
    介して情報入力端末装置によって入力され、前記情報記
    憶手段に記憶されるものであり、 前記配信先情報は、ネットワークを介して配信先端末装
    置によって入力され、前記配信先データベースに記憶さ
    れることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報配信
    システム。
  4. 【請求項4】 前記配信条件情報の地理的属性は、前記
    配信サーバから前記情報入力端末装置に提供される地理
    情報に基づいて設定され、 前記配信先情報の地理属性は、前記サーバ装置から前記
    配信先端末装置に提供された地理情報に基づいて設定さ
    れることを特徴とする請求項3に記載の情報配信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 地理的属性を含む配信条件情報と、提供
    情報とを記憶するステップと、 前記配信先に係る地理的属性及び配信先アドレスを含む
    配信先情報を記憶するステップと、 前記配信先情報に含まれる前記地理的属性に基づいて前
    記配信条件情報の配信条件を満たす配信先を特定するス
    テップと、 特定された前記配信先の前記配信先アドレスに対して前
    記提供情報を送信するステップとを有することを特徴と
    した情報配信方法。
  6. 【請求項6】 前記配信条件情報は、情報属性を含み、
    前記配信先情報は、配信先が選択した情報属性を含むも
    のであり、 前記配信先情報に含まれる前記情報属性に基づき前記配
    信情報の配信条件を満たす配信先を特定することを特徴
    とする請求項5に記載の情報配信方法。
  7. 【請求項7】 前記配信条件情報及び前記提供情報は、
    配信サーバに備えられた情報記憶手段に、ネットワーク
    を介して情報入力端末装置により記憶され、前記配信先
    情報は、ネットワークを介して配信先端末装置により入
    力され、前記配信サーバに備えられた配信先データベー
    スに記憶されることを特徴とする請求5又は6に記載の
    情報配信方法。
  8. 【請求項8】 前記配信条件情報の地理的属性は、前記
    配信サーバから前記情報入力端末装置に提供される地理
    情報に基づいて設定され、 前記配信先情報の地理属性は、前記サーバ装置から前記
    配信先端末装置に提供された地理情報に基づいて設定さ
    れることを特徴とする請求項7に記載の情報配信方法。
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