JP2002196791A - 再生装置および再生方法 - Google Patents

再生装置および再生方法

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JP2002196791A
JP2002196791A JP2000391571A JP2000391571A JP2002196791A JP 2002196791 A JP2002196791 A JP 2002196791A JP 2000391571 A JP2000391571 A JP 2000391571A JP 2000391571 A JP2000391571 A JP 2000391571A JP 2002196791 A JP2002196791 A JP 2002196791A
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Sen Mun Chei
ムン チェイ・セン
Tomoharu Sakamoto
智春 坂元
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮オーディオ・データではないデータ・フ
ァイルに圧縮オーディオ・データであることを示す拡張
子が付されている場合であっても、そのようなデータを
再生することのない再生装置を提供する。 【解決手段】 再生装置が受け入れた媒体について、圧
縮オーディオ・データ・ファイルに付与されるべき拡張
子の存在をサーチし、この拡張子が付されたファイルが
圧縮オーディオ・データを格納するファイルであるか否
か確認し、前記拡張子が付されたファイルのうちで圧縮
オーディオ・データを格納するファイルであると確認さ
れたファイルを構成するデータのみを再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ・デー
タの再生装置に関し、圧縮オーディオ・データを記憶し
た媒体を再生することのできる装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在オーディオ・データを記憶する規格
または媒体として最も普及しているのは、CD−DA
(CD−Digital Audio)である。CD−DAには、直
径12cmのディスクの場合、デジタル信号を74分録
音することができる。ところが、近時、MP3(MPEG-1
Audio Layer-III)、ATRAC3(Adaptive Transfo
rmAcoustic Coding3)、WMA(Windows Media Audi
o)といったオーディオ・データ圧縮技術が開発された
ことにより、これら圧縮技術により圧縮されたオーディ
オ・データで音楽をコンピュータで楽しむユーザが増え
てきた。これら圧縮技術は、CD−DAによるオーディ
オ・データの容量を例えば1/10程度に圧縮すること
ができ、かつ音質があまり劣化しないという特質を有し
ている。音楽の収録時間でいうと、CD−DAによる非
圧縮オーディオ・データだと1枚のディスクに74分程
度が限界であるのに対し、圧縮オーディオ・データだと
1枚のディスクに700分以上の収録が可能である。圧
縮オーディオ・データは、例えばCD−R(CD Recorda
ble)またはCD−RW(CD Rewritable)に書き込むこ
とができるため、圧縮オーディオ・データが書き込まれ
たCD−R,CD−RWを再生できるオーディオ機器も
登場している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】圧縮オーディオ・デー
タを再生するオーディオ機器は、圧縮オーディオ・デー
タ・ファイルの有無を、ファイル拡張子の有無で判断し
ている。例えば、MP3プレイヤの場合、MP3のデー
タ・ファイルであることを示す拡張子「.mp3」が付され
たデータ・ファイルを再生する。このMP3フォーマッ
ト・データは、コンピュータ・データである。一方、拡
張子はコンピュータ上で容易に書き換えることができ
る。したがって、MP3データ以外のファイルに拡張子
「.mp3」が付与されることもある。このように拡張
子「.mp3」が付されたMP3データ以外のファイルをM
P3プレイヤで再生しようとすると、ノイズとなって再
生されるか、または無音状態のまま数分間にわたって再
生を継続する。これはユーザにとって不快であるし、ノ
イズはプレイヤのスピーカを破損させるおそれもある。
本発明は、圧縮オーディオ・データではないデータ・フ
ァイルに圧縮オーディオ・データであることを示す拡張
子が付されている場合であっても、そのようなデータを
再生することのない再生装置の提供を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】MP3をはじめとする圧
縮オーディオ・データは、コンピュータで処理され得る
形式のデータ(コンピュータ・データ)であり、コンピ
ュータ・データによるファイルには、ファイルを識別す
るための識別情報として、拡張子が付与される。コンピ
ュータは、この拡張子を手がかりにして処理すべきファ
イルを探す。MP3プレイヤは、「.mp3」という拡張子が
付与されたファイルを選別し、かつ選別されたファイル
を再生処理することにより、オーディオ出力を得てい
る。本発明は、再生にあたって、当該ファイルが圧縮オ
ーディオ・データ、例えばMP3形式のデータ(MP3
データ)についてのファイル(MP3データ・ファイ
ル)に該当するものか、当該ファイル中に含まれる情報
に基づき判断し、MP3データ・ファイルでなければそ
のファイルを再生対象から除外することにした。すなわ
ち本発明は、オーディオ・データを記憶した媒体を再生
するための再生装置であって、受け入れた所定の媒体に
ついて、圧縮オーディオ・データ・ファイルに対して付
与されるべき識別情報が付与されたファイルを抽出し、
かつ前記ファイルを解析して前記ファイルが圧縮オーデ
ィオ・データ・ファイルに該当するか否か判断する判断
部と、前記判断部により圧縮オーディオ・データ・ファ
イルに該当すると判断されたファイルを構成するデータ
を再生する再生機構と、を備えたことを特徴とする再生
装置である。本発明の再生装置は、圧縮オーディオ・デ
ータを再生するに際して、圧縮オーディオ・データ・フ
ァイルに対して付与されるべき識別情報が付与されたフ
ァイルが、本当に圧縮オーディオ・データ・ファイルに
該当するか否か判断し、圧縮オーディオ・データ・ファ
イルに該当すると判断されたファイルを再生するが、そ
うでないファイルは再生の対象から除外することにし
て、ユーザにとって不快な雑音、無音状態の継続といっ
た事態を回避する。
【0005】本発明の再生装置において、圧縮オーディ
オ・データ・ファイルに対して付与されるべき識別情報
が付与されたファイルが複数存在する場合には、いくつ
かの再生方法がある。まず、前記判断部による前記判断
と前記再生機構による前記再生とからなる処理を、各フ
ァイル毎に実行する方法である。より具体的にいえば、
1番目のファイルについて圧縮オーディオ・データ・フ
ァイルに該当するか否かを判断し、圧縮オーディオ・デ
ータ・ファイルに該当すると判断された場合には再生
し、該当しないと判断された場合には再生対象から除外
する。1番目のデータ・ファイルについての処理が終了
すると、2番目のファイルについて圧縮オーディオ・デ
ータ・ファイルに該当するか否かを判断し、圧縮オーデ
ィオ・データ・ファイルに該当すると判断された場合に
は再生し、該当しないと判断された場合には再生対象か
ら除外する。この処理を、圧縮オーディオ・データ・フ
ァイルに対して付与されるべき識別情報が付されたファ
イルについて順次行うのである。また他の方法として、
判断部が全てのファイルについて圧縮オーディオ・デー
タ・ファイルに該当するか否かの判断を予め行ってお
き、その後は圧縮オーディオ・データ・ファイルに該当
すると判断されたファイルを順次再生の対象とすること
もできる。
【0006】以上の本発明再生装置を実施することによ
り、オーディオ・データを記憶した媒体を再生装置で再
生する方法であって、前記再生装置が受け入れた媒体に
おいて、圧縮オーディオ・データ・ファイルに付与され
るべき拡張子の存在をサーチし、前記拡張子が付された
ファイルが圧縮オーディオ・データを格納するファイル
であるか否か確認し、前記拡張子が付されたファイルの
うちで圧縮オーディオ・データを格納するファイルであ
ると確認されたファイルを構成するデータのみを再生す
る、ことを特徴とする再生方法が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態に基づき
説明する。 (第1実施形態)図1は第1実施形態によるオーディオ
機器10のシステム構成を示すブロック図である。オー
ディオ機器10は、圧縮オーディオ・データの1種であ
るMP3形式のデータ(MP3データ)を再生する。オ
ーディオ機器10は、メカデッキ部11と、メイン・マ
イコン13と、表示部14と、操作キー15と、電源1
6と、アンプ17と、スピーカ18とから構成される。
メカデッキ部11は、ディスク1を回転駆動するスピン
ドル・モータ2と、ディスク1のデータを読み取るため
のピック・アップ3と、RF(Radio Frequency)アン
プ4と、モータ・ドライバ5と、CD DSP(Digital
Signal Processor)&サーボ6と、マイクロコンピュ
ータ(マイコン)7と、CD−ROMデコーダ部と圧縮
オーディオ・デコーダ部とからなるデコーダ8と、DA
C(D/Aコンバータ)9と、メモリ12とから構成さ
れる。
【0008】メイン・マイコン13は、オーディオ機器
10全体の制御を司る。メイン・マイコン13には、表
示部14および操作キー15が接続されている。ユーザ
が所望する動作に対応する操作キー15を操作すると、
メイン・マイコン13がメカデッキ部11のマイコン7
に当該操作を行うよう指示する。表示部14は、オーデ
ィオ機器10の動作状況その他を表示する。
【0009】次に、以上の構成からなるオーディオ機器
10において、ディスク1に収録されたオーディオ・デ
ータを再生する際の動作を説明する。ディスク1を装着
したスピンドル・モータ2をモータ・ドライバ5が回転
させる。ピック・アップ3は回転状態にあるディスク1
からMP3データを読み出す。ピック・アップ3から読
み出されたオーディオ・データはRFアンプ4で増幅さ
れ、かつCD DSP&サーボ6で復調される。CD D
SP&サーボ6で復調された信号は、デコーダ8のCD
−ROMデコーダ部において、当該データをCD−RO
Mフォーマットに復調し、その中からMP3データ、つ
まり圧縮オーディオ・データを抽出する。抽出されたM
P3データは、デコーダ8の圧縮オーディオ・デコーダ
部においてCD−DAによるオーディオ・データに復調
される。当該CD−DAオーディオ・データは、DAC
9においてオーディオ信号に変換されるとともにアンプ
17に向けて出力される。アンプ17で増幅された当該
オーディオ信号はスピーカ18を介して再生される。以
上の一連の処理は、メイン・マイコン13の指示に基づ
きマイコン7により制御される。
【0010】次に、オーディオ機器10による圧縮オー
ディオ・データ(MP3データ)の再生処理の具体的内
容を説明する。MP3データは前述のようにコンピュー
タ・データの1種であるから、それを記憶するディスク
1はCD−ROMフォーマットによるものである。CD
−ROMは、音楽用に開発されたCD−DAを発展さ
せ、コンピュータで扱うデータを記憶する媒体として、
「イエロー・ブック」においてその規格が定められてい
る。図5はCD−ROMフォーマットによるディスク1
のファイル構造を示している。CD−ROMは、図5に
示すように、ディスク1の内周側からリード・イン、P
VD(Primary Volume Descriptor:基本ボリューム記
述子)、パステーブル、ディレクトリ・レコード、デー
タ・トラック、リード・アウトが順に配列されている。
リード・インで始まりリード・アウトで終わる1つの単
位をセッションと呼んでいる。リード・インはTOC
(Table Of Contents)を含み、このTOCを参照すれ
ば、データ・トラックにコンピュータ・データが記憶さ
れていること、当該ディスク1がCD−ROMフォーマ
ットによるディスク1であることを認識することができ
る。データ・トラックには、単数または複数の曲が含ま
れる。この曲は、MP3データとして書き込まれる。M
P3データによるファイル(MP3データ・ファイル)
には「.mp3」という拡張子が付与されるものとすると、
PVDおよびパステーブルを参照することにより、「.m
p3」が付与されたファイルの存在を確認することができ
る。
【0011】図6は、MPEGオーディオのビット・ス
トリームの基本構造を示している。図6に示すように、
単一のフレームは、ヘッダと、CRC(Cyclic Redunda
ncyCheck)と、サイド情報と、メインデータと、付加デ
ータとにより構成される。このヘッダ中には、MPEG
のバージョン情報(MPEG-1またはMPEG-2)、レイヤ情報
(レイヤI、レイヤII、レイヤIII)が格納されており、
この情報を参照することにより、当該ファイル中のデー
タがMP3データであることを認識することができる。
【0012】図2は、オーディオ機器10によるMP3
データの再生処理を示すフローチャートである。図2に
示すフローチャートの処理は、メカデッキ部11のマイ
コン7内に組み込まれたプログラムにより実行される。
ディスク1に対してユーザが操作キー15により再生を
要求すると、ピック・アップ3を介してリード・インの
TOCを参照する。前述のように、TOCにはディスク
1がCD−ROMフォーマットによるもの(CD−RO
Mディスク)であるか否かを示す情報が含まれている。
したがって、その情報に基づいて、ディスク1がCD−
ROMフォーマットによるものであるか否か判断する
(S101)。
【0013】ディスク1がCD−ROMディスクである
と判断されると、パステーブルおよびディレクトリ・レ
コードをチェックする(S102)。一方、ディスク1
がCD−ROMディスクでないと判断すると、処理を終
了する。パステーブルおよびディレクトリ・レコードを
チェックすることにより、MP3データ・ファイルに付
与されるべき拡張子(MP3拡張子)が存在するか否か
判断する(S103)。ここで、MP3データ・ファイ
ルに付与されるべき拡張子を「.mp3」とする。本実施の
形態においては、図3に示すように、「xxx.mp3」,
「yyy.mp3」および「zzz.mp3」と3つのファイル
について拡張子「.mp3」が抽出されたものとする。ま
た、「xxx.mp3」,「yyy.mp3」および「zzz.m
p3」と3つのファイルの位置情報として、再生開始がそ
れぞれ「X分x秒」,「Y分y秒」,「Z分z秒」であ
ることがパステーブルおよびディレクトリ・レコードを
参照することにより判明する。これらファイル名および
再生開始位置からなるファイル情報をすべてメモリ12
に格納する(S104)。一方、S103において拡張
子「.mp3」を抽出することができなかった場合には、処
理は終了する。
【0014】ファイル情報をメモリ12に格納した後
に、当該ファイルがMP3データ・ファイルに該当する
か否か判断する(S105)。この判断は、前述したよ
うに、フレーム内のヘッダ情報を参照することにより実
行することができる。また、この判断は、当該ファイル
を構成するデータがMP3データに該当するか否か判断
することと等価である。当該ファイルがMP3データ・
ファイルと判断されると、当該ファイルを構成するMP
3データを再生する(S106)。この再生は、メモリ
12に格納されているファイル情報を参照する。つま
り、ファイル情報として、各ファイルの開始位置が格納
されているので、その情報に基づいてピック・アップ3
を迅速に移動することができる。再生が終了すると、次
のファイルがあるか否か判断し(S107)、次のファ
イルがあればMP3データ・ファイルであるか否か判断
する(S105)。次のファイルがなければ処理は終了
する。ここで、次のファイルとは、拡張子「.mp3」が付
与されたファイルのことである。当該ファイルがMP3
データ・ファイルであると判断されると、当該ファイル
を構成するMP3データを再生する(S106)。さら
に、次のファイルがあればそのファイルが真にMP3デ
ータ・ファイルであるか否か判断する(S105)、と
いうルーチンを繰り返す。つまり、第1実施形態は、各
ファイル毎にMP3データ・ファイルに該当するか否か
の判断および再生を実行する。
【0015】図3に示すように、本実施の形態では、
「xxx.mp3」,「yyy.mp3」および「zzz.mp3」
と3つのファイルが抽出されている。この3つのファイ
ルについてのより具体的な処理例を、図4を参照しつつ
説明する。なお、抽出された3つのファイルのうち、
「xxx.mp3」および「zzz.mp3」はMP3データ・
ファイル、「yyy.mp3」はMP3データ・ファイル以
外のファイルとする。はじめに、1番目のファイルであ
る「xxx.mp3」がMP3データ・ファイルであるか否
か判断する(S105)。「xxx.mp3」はMP3デー
タ・ファイルであるから、「xxx.mp3」を構成するM
P3データを再生する(S106)。再生が終了する
と、次のファイルとしての「yyy.mp3」がMP3デー
タ・ファイルであるか否か判断する(S105)。「y
yy.mp3」はMP3データ・ファイルでないから、この
ファイルは再生の対象から除外する。したがって、その
次のファイル、つまり3番目のファイルである「zz
z.mp3」がMP3データ・ファイルであるか否か判断す
る(S105)。「zzz.mp3」のデータはMP3デー
タ・ファイルであるから、「zzz.mp3」を構成するM
P3データを再生する(S106)。「zzz.mp3」を
構成するMP3データの再生が終了すると、拡張子「.m
p3」が付与されたファイルは存在しないから、処理は終
了する。
【0016】本実施の形態によれば、拡張子「.mp3」が
付与されたファイルがディスク1内に存在する場合に、
拡張子「.mp3」が付与されたファイルがMP3データ・
ファイルに該当するか否か判断し、MP3データ・ファ
イルに該当すると判断されたファイルのみ再生の対象と
する。したがって、MP3データ・ファイルに該当しな
いファイルを再生することによる雑音の発生あるいは無
音状態の継続という事態を回避することができる。また
本実施の形態によれば、パステーブルおよびディレクト
リ・レコードを参照することにより拡張子「.mp3」が付
与されたファイルを抽出し、かつ抽出したファイルの情
報をメモリ12に格納する。そして、以後の処理を、メ
モリ12に格納されたファイル情報を参照しつつ行うこ
とができるので、各ファイルに順次アクセスする手法に
比べて、以後の再生処理を迅速化することができる。ま
た、本実施の形態では、圧縮オーディオ・データとして
MP3データを例にしたが、本発明はこれに限定され
ず、他の形式の圧縮オーディオ・データについて適用す
ることもできる。また、複数の圧縮オーディオ・データ
を処理することも可能である。
【0017】(第2実施形態)以下本発明による第2実
施形態について説明する。第2実施形態によるオーディ
オ機器は、図1に示した第1実施形態のオーディオ機器
10と同様の構成を有している。また、圧縮オーディオ
・データとしてMP3データを対象としている点でも第
1実施形態と一致しているが、その再生処理の内容に相
違点がある。したがって、ここでは、再生処理について
説明することにする。
【0018】図7は第2実施形態によるMP3データの
再生処理を示すフローチャートである。ディスク1に対
してユーザが操作キー15により再生を要求すると、ピ
ック・アップ3を介してリード・インのTOC(Table
Of Contents)を参照する。前述のように、TOCには
ディスク1がCD−ROMフォーマットによるもの(C
D−ROMディスク)であるか否かを示す情報が含まれ
ている。したがって、その情報に基づいて、ディスク1
がCD−ROMフォーマットによるものであるか否か判
断する(S201)。ディスク1がCD−ROMディス
クであると判断されると、パステーブルおよびディレク
トリ・レコードをチェックする(S202)。一方、デ
ィスク1がCD−ROMディスクでないと判断すると、
処理を終了する。パステーブルおよびディレクトリ・レ
コードをチェックすることにより、MP3データ・ファ
イルに付与されるべき拡張子が存在するか否か判断する
(S203)。ここまでの処理は第1実施形態と同様で
ある。
【0019】第2実施形態では、拡張子「.mp3」が付与
された全てのファイルについて、当該ファイルが、MP
3データ・ファイルに該当するか否かを確認し、MP3
データ・ファイルに該当するファイルを選別する(S2
04)。第1実施形態では、拡張子「.mp3」が付与され
たファイルが複数ある場合に、MP3データ・ファイル
に該当するか否かの判断、この判断に基づく再生という
処理を各ファイル毎に行っていた。これに対して第2実
施形態では、MP3データ・ファイルに該当するか否か
の判断を拡張子「.mp3」が付与された全てのファイルに
ついて予め終了しておき、その後はMP3データ・ファ
イルに該当するファイルを構成するMP3データを連続
的に再生しようというものである。
【0020】S204においてMP3データ・ファイル
に該当するとして選別されたファイルは、そのファイル
名およびディスク1における位置情報とからなるファイ
ル情報をメモリ12に格納する(S205)。ついで、
メモリ12に格納されたファイル情報に基づき、MP3
データ・ファイルを構成するMP3データを再生する
(S206)。全てのMP3データ・ファイルについて
の再生が終了すると、一連の再生処理が終了する。
【0021】次に、図8に基づき、図7のS204以降
の処理をより具体的に説明する。なお、第1実施形態と
同様に、S203において、拡張子「.mp3」が付与され
たファイルが、「xxx.mp3」,「yyy.mp3」および
「zzz.mp3」と3つ抽出され、3つのファイルのう
ち、「xxx.mp3」および「zzz.mp3」はMP3デー
タ・ファイル、「yyy.mp3」はMP3データ・ファイ
ル以外のファイルとする。図8に示すように、「xx
x.mp3」,「yyy.mp3」および「zzz.mp3」からM
P3データ・ファイルに該当するファイルを選別する
(S204)。MP3データ・ファイルに該当するか否
かは、第1実施形態と同様の基準に基づき判断すればよ
い。「xxx.mp3」および「zzz.mp3」はMP3デー
タ・ファイル、「yyy.mp3」はMP3データ・ファイ
ル以外のファイルであるから、S205において、「x
xx.mp3」および「zzz.mp3」に関するファイル情報
をメモリ12に格納する。S206の再生処理では、
「xxx.mp3」を構成するMP3データを再生した後に
「zzz.mp3」を構成するMP3データを再生する。
【0022】第2実施形態においても、拡張子「.mp3」
が付与されたファイルがディスク1内に存在する場合
に、MP3データ・ファイルに該当すると判断されたフ
ァイルのみ再生の対象とする。したがって、MP3デー
タ・ファイルに該当しないファイルを再生することによ
る雑音の発生あるいは無音状態の継続という事態を回避
することができる。また、第2実施形態では、MP3デ
ータ・ファイルに該当するか否かの判断を拡張子「.mp
3」が付与された全てのファイルについて予め終了して
おき、その後はMP3データ・ファイルに該当するファ
イルを連続的に再生している。したがって、第1実施形
態に比べて、再生間隔を短縮することが可能である。
「xxx.mp3」および「zzz.mp3」を例にすると、
「xxx.mp3」の再生が終了してから他の処理を行うこ
となく「zzz.mp3」が再生されるので、「xxx.mp
3」と「zzz.mp3」との再生間隔は第1実施形態より
も短縮される。もっとも、第2実施形態は、MP3デー
タ・ファイルに該当するか否かの判断を拡張子「.mp3」
が付与された全てのファイルについて予め終了する必要
があるから、「xxx.mp3」が再生されるまでの時間は
第1実施形態に比べて長くなる。第1実施形態または第
2実施形態のいずれの手法を採用するかは、この点を考
慮する必要がある。
【0023】(第3実施形態)以下本発明による第3実
施形態について説明する。第1実施形態ではファイル名
および再生開始位置からなるファイル情報をメモリ12
に格納していたが(S104)、第3実施形態はメモリ
12への格納という処理を行うことなく、一連の再生処
理を実行することのできるシステムである。もっとも、
オーディオ機器としてのハード的な構成は、第1実施形
態のオーディオ機器10と同様なので、第3実施形態で
も同様の符号を引用する。
【0024】図9は第3実施形態によるMP3データの
再生処理を示すフローチャートである。ディスク1に対
してユーザが操作キー15により再生を要求すると、ピ
ック・アップ3を介してリード・インのTOC(Table
Of Contents)を参照する。前述のように、TOCには
ディスク1がCD−ROMフォーマットによるもの(C
D−ROMディスク)であるか否かを示す情報が含まれ
ている。したがって、その情報に基づいて、ディスク1
がCD−ROMフォーマットによるものであるか否か判
断する(S301)。ディスク1がCD−ROMディス
クであると判断されると、パステーブルおよびディレク
トリ・レコードをチェックする(S302)。一方、デ
ィスク1がCD−ROMディスクでないと判断すると、
処理を終了する。パステーブルおよびディレクトリ・レ
コードをチェックすることにより、MP3データ・ファ
イルに付与されるべき拡張子が存在するか否か判断する
(S303)。ここまでの処理は第1実施形態と同様で
ある。
【0025】MP3データ・ファイルに付与されるべき
拡張子が存在すると判断すると、ピック・アップ3はデ
ィスク1内に存在するファイルに順次アクセスする。一
般に、この種媒体は媒体の内周側のファイルから順次に
アクセスされ、本実施の形態でも同様の順にファイルに
アクセスするものとする。したがって、はじめはディス
ク1の最内周側に位置するファイル(以下、1番目のフ
ァイル)にアクセスする。そして、1番目のファイルが
MP3データ・ファイルに該当するか否か判断する(S
304)。この判断は、第1実施形態と同様に、フレー
ム内のヘッダ情報を参照することにより実行することが
できる。1番目のファイルがMP3データ・ファイルに
該当すると判断すると、当該ファイルを構成するデータ
を再生する(S305)。再生が終了すると、次のファ
イル(2番目のファイル)があるか否か判断する(S3
06)。2番目のファイルがある場合には、そのファイ
ルについてS304の判断、つまり2番目のファイルが
MP3データ・ファイルに該当するか否か判断する(S
304)。一方、1番目のファイルがMP3データ・フ
ァイルに該当しないと判断すると、1番目のファイルを
構成するデータの再生は行わず、2番目のファイルがM
P3データ・ファイルに該当するデータから構成されて
いるか否か判断する(S304)。2番目のファイルが
MP3データ・ファイルに該当する場合には、2番目の
ファイルを構成するデータを再生する(S305)。以
下、同様の処理を、次のファイルが存在するまで繰り返
し、一連の処理を終了する。
【0026】次に、図10に基づき、図9のS304以
降の処理をより具体的に説明する。なお、第1実施形態
と同様に、S203において、拡張子「.mp3」が付与さ
れたファイルが、「xxx.mp3」,「yyy.mp3」およ
び「zzz.mp3」と3つ抽出され、3つのファイルのう
ち、「xxx.mp3」および「zzz.mp3」はMP3デー
タ・ファイル、「yyy.mp3」はMP3データ・ファイ
ル以外のファイルとする。また、ディスク1の最内周か
ら順に、1番目のファイルが「xxx.mp3」、2番目の
ファイルが「yyy.mp3」、3番目のファイルが「zz
z.mp3」と配置されている。図10に示すように、はじ
めに「xxx.mp3」にアクセスし、かつ「xxx.mp3」
が、MP3データ・ファイルに該当するか否か判断する
(S304)。「xxx.mp3」はMP3データ・ファイ
ルであるから、S305において「xxx.mp3」を構成
するMP3データを再生する。「xxx.mp3」を構成す
るMP3データの再生処理が終了すると、2番目のファ
イルである「yyy.mp3」がMP3データ・ファイルに
該当するか否か判断する(S304)。「yyy.mp3」
はMP3データ・ファイルに該当しないから、「yy
y.mp3」を再生の対象から除外する。3番目のファイル
として「zzz.mp3」が存在するから、次に「zzz.m
p3」がMP3データ・ファイルに該当するか否か判断す
る(S304)。「zzz.mp3」ファイルはMP3デー
タ・ファイルに該当するから、S305において、「z
zz.mp3」を再生する。4番目以降のファイルが存在す
る場合には、以後同様の処理を順次行う。
【0027】第3実施形態においても、拡張子「.mp3」
が付与されたファイルがディスク1内に存在する場合
に、MP3データ・ファイルに該当すると判断されたフ
ァイルのみ再生の対象とする。したがって、MP3デー
タ・ファイルに該当しないファイルを再生することによ
る雑音の発生あるいは無音状態の継続という事態を回避
することができる。また、第1実施形態(あるいは第2
実施形態)はファイル名および再生開始位置からなるフ
ァイル情報を格納するためのメモリ12を有していた
が、第3実施形態ではこのような目的のためにメモリ1
2を設ける必要がない。そして、第3実施形態では、フ
ァイル情報をメモリ12に格納するという処理を再生処
理の前に行う必要がないので、再生処理を開始するまで
の時間を短縮することができる。もっとも、第3実施形
態は、ディスク1内に存在するファイル全てにアクセス
し、かつその度にMP3データ・ファイルに該当するか
否かの判断を行うため、再生間隔は、第1実施形態より
も長くなるおそれがある。例えば、「xxx.mp3」,
「yyy.mp3」および「zzz.mp3」の3つのファイル
を例にすると、「xxx.mp3」の再生開始までの時間は
第3実施形態の方が第1実施形態よりも短いが、「xx
x.mp3」の再生が終了した後に「zzz.mp3」が再生さ
れるまでの間隔は第1実施形態の方が第3実施形態より
も短い。したがって、第1〜第3実施形態のいずれの手
法を採用するかは、この点を考慮する必要がある。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、圧
縮オーディオ・データ・ファイルに対して付与されるべ
き識別情報が付されたファイルが、本当に圧縮オーディ
オ・データ・ファイルに該当するか否か判断し、圧縮オ
ーディオ・データ・ファイルに該当すると判断されたフ
ァイルを再生するが、そうでないファイルは再生の対象
から除外することになるから、ユーザにとって不快な雑
音、無音状態の継続といった事態を回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態によるオーディオ機器の構成を
示すブロック図である。
【図2】 第1実施形態によるオーディオ機器の処理を
示すフローチャートである。
【図3】 第1(2,3)実施形態においてディスクに
記憶されているファイルを示す図である。
【図4】 第1実施形態によるオーディオ機器の再生処
理の具体例を示す図である。
【図5】 CD−ROMのファイル構造を示す図であ
る。
【図6】 MP3データのデータ・ストリーム構造を示
す図である。
【図7】 第2実施形態によるオーディオ機器の処理を
示すフローチャートである。
【図8】 第2実施形態によるオーディオ機器の再生処
理の具体例を示す図である。
【図9】 第3実施形態によるオーディオ機器の処理を
示すフローチャートである。
【図10】 第3実施形態によるオーディオ機器の再生
処理の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1…ディスク、2…スピンドル・モータ、3…ピック・
アップ、4…RF(Radio Frequency)アンプ、5…モ
ータ・ドライバ、6…CD DSP&サーボ、7…マイ
コン、8…デコーダ、9…DAC(D/Aコンバー
タ)、10…オーディオ機器、11…メカデッキ部、1
2…メモリ、13…メイン・マイコン、14…表示部、
15…操作キー、16…電源、17…アンプ、18…ス
ピーカ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ・データを記憶した媒体を再
    生するための再生装置であって、 受け入れた所定の媒体について、圧縮オーディオ・デー
    タ・ファイルに対して付与されるべき識別情報が付与さ
    れたファイルを抽出し、かつ前記ファイルを解析して前
    記ファイルが圧縮オーディオ・データ・ファイルに該当
    するか否か判断する判断部と、 前記判断部により圧縮オーディオ・データ・ファイルに
    該当すると判断されたファイルを構成するデータを再生
    する再生機構と、を備えたことを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 前記識別情報が付されたファイルが前記
    媒体に複数存在する場合に、 前記判断部による前記判断と前記再生機構による前記再
    生とからなる処理を、各ファイル毎に実行することを特
    徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. 【請求項3】 前記識別情報が付されたファイルが前記
    媒体に複数存在する場合に、 前記判断部は全ての前記ファイルについて前記判断部に
    よる前記判断を行い、 前記再生機構は、前記判断部により圧縮オーディオ・デ
    ータ・ファイルに該当すると判断されたファイルを構成
    するデータを順次再生することを特徴とする請求項1に
    記載の再生装置。
  4. 【請求項4】 前記再生機構は、前記判断部により圧縮
    オーディオ・データ・ファイルに該当しないと判断され
    たファイルを構成するデータの再生を行わないことを特
    徴とする請求項1に記載の再生装置。
  5. 【請求項5】 オーディオ・データを記憶した媒体を再
    生装置で再生する方法であって、 前記再生装置が受け入れた媒体において、圧縮オーディ
    オ・データ・ファイルに付与されるべき拡張子の存在を
    サーチし、 前記拡張子が付されたファイルが圧縮オーディオ・デー
    タを格納するファイルであるか否か確認し、 前記拡張子が付されたファイルのうちで圧縮オーディオ
    ・データを格納するファイルであると確認されたファイ
    ルを構成するデータのみを再生する、ことを特徴とする
    再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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