JP2002196542A - 静電潜像現像用キャリアと、負帯電性現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

静電潜像現像用キャリアと、負帯電性現像剤及び画像形成方法

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JP2002196542A
JP2002196542A JP2000396646A JP2000396646A JP2002196542A JP 2002196542 A JP2002196542 A JP 2002196542A JP 2000396646 A JP2000396646 A JP 2000396646A JP 2000396646 A JP2000396646 A JP 2000396646A JP 2002196542 A JP2002196542 A JP 2002196542A
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carrier
latent image
toner
developing
electrostatic latent
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JP2000396646A
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English (en)
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Hiroyuki Kozuru
浩之 小鶴
Sayuri Kushi
さゆり 櫛
Kenji Yamane
健二 山根
Hajime Tadokoro
肇 田所
Hiroshi Yamazaki
弘 山崎
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窒素原子を含有する添加剤を添加したシリコ
ーン樹脂を被覆したキャリアを用いながら、実写初期に
おける現像剤の流動性変化が小さく、従来以上に耐久性
があり、従って長期に亘って画像品質が良い静電潜像現
像用キャリアと、それを用いた現像剤及び画像形成方法
を提供する。 【解決手段】 磁性体粒子にシリコーン樹脂を被覆して
なる静電潜像現像用キャリアにおいて、該シリコーン樹
脂が少なくとも窒素原子を含有するカップリング剤を含
有し、キャリア後処理後の表面窒素原子の個数%が0.
2〜1.5%であり、且つ被覆層の層厚が0.2〜2.
0μmであることを特徴とする静電潜像現像用キャリ
ア。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成方法に用いられる静電潜像現像用キャリア
と負帯電性現像剤及び画像形成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機の画像形成方法に用いられ
ている静電潜像現像法は、多くの場合電子写真法であ
り、光導電性材料よりなる感光層を有してなる感光体に
一様な静電荷が付与された後、像露光により当該感光体
の表面に原稿に対応した静電潜像が形成され、この潜像
が現像剤により現像されてトナー像が形成され、さらに
このトナー像を紙等の転写材に転写した後、分離、定着
するという方法である。この電子写真法で使用される現
像剤としてキャリアとトナーからなる二成分現像剤が多
く使用されている。
【0003】近年、キャリアの耐久性及び画質、特に細
線再現性の改良の点から鉄、マグネタイト、フェライト
等の磁性体粒子に樹脂をコートした樹脂被覆キャリア
(コーティングキャリア)が主流になっている。しかし
樹脂被覆キャリアは繰り返して画像を形成していくと、
被覆樹脂が摩耗或いは剥離し、コアである磁性体粒子が
キャリア表面に露出してくる。その結果、キャリアのト
ナーに対する帯電付与能が著しく低下し、地カブリの発
生及び機内でのトナー飛散を生じる。また、トナー成分
の一部がキャリア表面に付着するいわゆるスペント現象
も発生するが、この場合もキャリアのトナーに対する帯
電付与能が著しく低下し、地カブリの発生及び機内での
トナー飛散を生じる。
【0004】特に連続複写(プリント)時には、トナー
とキャリアに大きな剪断力がかかり、樹脂層の摩耗、剥
離が起こりやすく、トナースペント現象が加速し、耐久
性の劣化が起こりやすい。このように二成分現像剤の耐
久性を決定しているのは、多くの場合キャリアの耐久性
であるため、その耐久性向上は大きな課題となってい
る。
【0005】キャリアの高耐久性被覆樹脂としてシリコ
ーン樹脂が注目されている。シリコーン樹脂は三次元架
橋構造であるため耐摩耗性が大幅に向上し、かつ低表面
エネルギー樹脂であるため、トナースペント現象が発生
しにくくなり、高耐久化が達成される。
【0006】しかし、シリコーン樹脂被覆キャリアは一
般に負帯電付与能が低いために、アミノシランカップリ
ング剤等の窒素原子を有する添加剤を加えることが多
い。しかし、シリコーン樹脂に窒素含有添加剤を組み合
わせたキャリアは、実写初期に流動性の変化や帯電量の
変化が大きいことが明らかとなり、画像特性が良くまた
耐久性の高いキャリアを造る為には、更に検討を進める
必要があることがわかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決することにある。
【0008】即ち、本発明の目的は、窒素原子を含有す
る添加剤を添加したシリコーン樹脂を被覆したキャリア
を用いながら、実写初期における現像剤の流動性変化が
小さく、従来以上に耐久性があり、従って長期に亘って
画像品質が良い静電潜像現像用キャリアと、それを用い
た現像剤及び画像形成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、本発明の目的は、下記構成の何れかを採るこ
とにより達成されることがわかった。
【0010】〔1〕 磁性体粒子にシリコーン樹脂を被
覆してなる静電潜像現像用キャリアにおいて、該シリコ
ーン樹脂が少なくとも窒素原子を含有するカップリング
剤を含有し、キャリア後処理後の表面窒素原子の個数%
が0.2〜1.5%であり、且つ被覆層の層厚が0.2
〜2.0μmであることを特徴とする静電潜像現像用キ
ャリア。
【0011】〔2〕 〔1〕記載の静電潜像現像用キャ
リアとトナーからなることを特徴とする負帯電性現像
剤。
【0012】〔3〕 潜像担持体上の静電潜像を〔2〕
記載の現像剤により現像してトナー像を形成する工程
と、潜像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写
する工程と、トナー像が転写された転写材を潜像担持体
から分離する工程と、転写後における潜像担持体上の残
留物をクリーニングする工程とを含むことを特徴とする
画像形成方法。
【0013】本発明の目的は、上記の如く特定の樹脂被
覆したキャリアを使用することにより達成することがで
きる。
【0014】即ち、本発明の如くシリコーン樹脂と窒素
原子含有添加剤を組み合わせたキャリアにおいては、実
写初期に流動性の変化や帯電量の変化が大きくなるが、
このキャリアの初期変動を低減するため、コーティング
処理後のキャリアにキュア処理を行いさらにその後に機
械的ストレスを加える処理を行う。本発明ではこれら処
理をキャリア後処理と呼んでいる。
【0015】キャリア後処理によりキャリアのバリが減
少し実写での流動性の変化が少なくなり、キャリアがチ
ャージアップし実写中の帯電量を安定化することが出来
るが、これだけではなお不十分であり、処理後のキャリ
ア粒子の表面の状態も特定条件内になるよう調整するこ
とが重要であることがわかった。
【0016】本発明者等の検討で、後処理をした後のキ
ャリアの表面窒素原子の個数%が0.2〜1.5%で、
被覆層の膜厚が0.2〜2.0μmであることが帯電性
及び画像品質を安定化するために、極めて重要な必要な
条件であることが判明し本発明にいたった。
【0017】キャリア表面の窒素原子の個数%が0.2
%未満では高湿環境下で十分な帯電量が得られず、実写
時に画像かぶりが発生し、トナー飛散が多くなる。ま
た、1.5%を超えると低湿環境での帯電量が高すぎ、
十分な画像濃度が得られない。一方、被覆層の膜厚が
0.2μm未満ではロングレンジでの帯電量が安定せ
ず、キャリア付着が多くなり、2.0μmを超えると十
分な画像濃度が得られない。
【0018】キャリア表面の窒素原子量の測定方法は、
ESCAにより測定することができ、例えば島津製作所
社製のESCA1000を用いて測定することが出来
る。キャリア表面に存在する全元素(C、H、N、O、
Si等)を100%としたときの、Nの割合を表面窒素
原子個数%と定義する。なお、比率の算出にはピーク全
面積により算出した。
【0019】窒素原子の表面存在個数%が0.2%未満
では全環境で帯電量レベルが低くなり、目標帯電量であ
る15〜30μC/gを得ることが出来ない。また1.
5%より大きいと低湿での帯電を抑えられないため環境
特性が改善できない。本発明において窒素原子の表面存
在個数%は、より好ましくは0.3〜1.2個数%であ
り、更に好ましくは0.3〜1.0個数%である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の構成要件、実施の態様に
ついて更に説明する。
【0021】1.キャリアの構成 本発明で使用されるキャリアの磁性体粒子としては鉄
粉、マグネタイト、各種フェライトが使用できる。好ま
しくはマグネタイトや各種フェライトである。フェライ
トとしては銅、亜鉛、ニッケル、マンガン等の重金属を
含有するフェライトやアルカリ金属及び/又はアルカリ
土類金属を含有する軽金属フェライトが好ましく、特に
好ましくはアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属を
含有する軽金属フェライトである。
【0022】このキャリアの組成としては、Li、Na
等のアルカリ金属及び/又はMg、Ca、Sr、Baの
アルカリ土類金属を含有するものであり、下記組成を有
するものである。
【0023】(M2O)x(Fe231-x あるいは
(MO)x(Fe231-x さらに、このM2O及び/又はFe23の一部をアルカ
リ土類金属酸化物で置換したものであってもよい。Mと
しては前述のLi、Na等のアルカリ金属及び/又はM
g、Ca、Sr、Baのアルカリ土類金属を示す。ま
た、xとしては30mole%以下、好ましくは18m
ole%以下であり、さらに置換されるアルカリ土類金
属及び/又はアルカリ金属酸化物は1〜10mole%
が好ましい。さらに好ましくは3〜15mole%であ
る。
【0024】この軽金属フェライトあるいはマグネタイ
トが好ましい理由としては、単に近年で盛んとなってい
る廃棄物、環境汚染問題のみでは無く、これらに加えて
キャリア自体を軽量化することができ、トナーに対する
ストレスを軽減することができる利点を有しているから
である。
【0025】キャリアの磁性粒子径としては、体積平均
粒径で10〜100μm、好ましくは20〜80μmで
ある。さらに、キャリア自体が有する磁化特性として
は、飽和磁化で2.5×10-5〜10.0×10-5Wb
・m/kgがよい。
【0026】なお、キャリアの平均粒径は、湿式分散器
を備えてなるレーザー回折式粒度分布測定装置「HEL
OS」(シンパテック社製)により測定される体積基準
の平均粒径である。
【0027】キャリアの組成を構成する軽金属酸化物
は、原料時に必ずしも酸化物である必要はなく、焼結後
に酸化物になればよい。たとえば、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、炭酸リチウム、硫酸リチウムなどの酸
素酸塩、ハロゲン化物、リチアキ石などの軽金属(リチ
ウム)を主成分とする鉱物などがある。
【0028】キャリアの強度を向上させるために添加す
るリン化合物とは、たとえば黄リン、赤リン、白リン、
黒リン、紫リン、金属リン、リン酸化物などがある。リ
ン化合物はキャリア組成物全量に対して2質量%以下が
好ましく、特に1質量%以下が好ましい。リン化合物が
2質量%より多い場合キャリアの磁気特性及び低比重化
に悪影響を及ぼしてしまう。
【0029】また、Fe23及び該グループの成分を除
く他の成分の含有量を、3質量%以下にすることによっ
て磁気特性及び低比重化に悪影響を及ぼすこと無く、そ
の効果を発揮することができる。Fe23及び該グルー
プの成分を除く他の成分としては、キャリアの電気抵抗
及び帯電量を制御する成分、あるいは、焼結促進剤とし
てV25、As23、Bi23、Sb23、PbO2
CuO、B23、SiO2、CaO、Cs、Nb等の希
土類化合物、Li2CO3、CuCl2、CaCO 3などの
金属化合物がある。
【0030】キャリアは焼結法、アトマイズ法等の製造
方法によって製造でき、必要に応じて2種以上の微粉末
を混合焼結することによって得られる。
【0031】このような組成形態をとり、感光体上に形
成した静電潜像を正確に現像するためには、79000
(A/m)における磁化の強さは4.4×10-5〜1
2.56×10-5(Wb・m/kg)が好ましく、より
好ましくは、5.6×10-5〜10.0×10-5(Wb
・m/kg)である。4.4×10-5(Wb・m/k
g)より小さい場合は、現像スリーブへの磁気束縛力が
小さいためキャリア付着が発生したり、磁気ブラシが小
さくなるため、高濃度で良好な画像が得られない。1
2.56×10-5(Wb・m/kg)より大きい場合
は、磁気ブラシが堅くなり、潜像に現像されたトナーを
掃き取るすなわちスカベーション現象を起こし、現像方
向に対して垂直な線を消失し易い。
【0032】また、保持力が7900(A/m)以下が
好ましく、より好ましくは、3950(A/m)以下で
ある。7900(A/m)を超える場合は、キャリア自
身の凝集が強くなり、トナーとの混合性が低下したり、
固定磁石を備えてなる現像スリーブ上においてキャリア
が強く密着し、現像剤の搬送性が大きく低下するため
に、画像ムラが発生することもある。
【0033】なお、磁気特性の測定は、直流磁化特性自
動記録装置(3257−35型 横河電気社製)により
測定される。
【0034】磁性体粒子の電気抵抗は107〜10
13(Ω・cm)が好ましい。107(Ω・cm)より小
さい場合は、キャリア粒子への感光体表面から電荷の注
入によるキャリア付着が発生しやすく、1013(Ω・c
m)より大きい場合は、高濃度の画像が得られにくい。
【0035】電気抵抗の測定は常温常湿環境下で、二つ
の電極に常温常湿下で調湿されたキャリアを厚さ約3
(mm)ではさみ込み、直流電圧100(V)を印加
し、電流値を測定し算出する。
【0036】キャリア表面をコーティングする樹脂とし
ては、一般には以下のようなものを用いている。例えば
フッ素樹脂(フッ化ビニリデン、テトラフロロエチレ
ン、フッ化ビニリデン−テトラフロロエチレン系共重合
体フッ化アルキル(メタ)アクリレート系共重合体
等)、シリコーン樹脂(メチルシリコーン、ジメチルシ
リコーン、フェニルシリコーン等)、スチレン系樹脂
(スチレン、クロルスチレン、メチルスチレン等)、ア
クリル系樹脂(メチルメタクリレート、メチルアクリレ
ート、プロピルアクリレート、ラウリルアクリレート、
ラウリルメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、
ブチルメタクリレート、ブチルアクリルレート等)、ス
チレン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、エチレン
系樹脂、ロジン変性樹脂、ポリアミド樹脂等またこれら
を組み合わせてたものがあるが、高耐久性の観点から本
発明ではシリコーン樹脂を選定した。
【0037】本発明の含窒素原子カップリング剤は、例
えば下記のものがあが、上記シリコーン樹脂の分子間に
架橋構造を形成することで、樹脂分子間の結合力を強化
させることが出来る。
【0038】
【化1】
【0039】R1、R2、R3は水素原子、メチル基、エ
チル基、フェニル基及びこれらの誘導体から選ばれる置
換基である(m、nは1〜5の整数)。
【0040】上記含窒素原子カップリング剤の添加量
は、シリコーン樹脂固形分100質量部に対して、0.
01〜8質量部、好ましくは0.1〜5質量部である。
0.01質量部未満では、帯電量の環境変動低下の効果
が得られない可能性がある。また、8質量部を超えると
トナーに対する帯電付与効果が低下し、低帯電量になる
こともある。
【0041】コーティング樹脂の層厚は0.2〜2.0
μmが好ましく、特に0.3〜1.5μmが好ましい。
層厚が2.0μmより厚い場合、画像濃度が低く、良好
な画像が得られない。層厚が0.2μmより薄い場合、
現像スリーブから電荷が注入され、感光体表面にキャリ
ア付着が発生しやすくなる。コーティング樹脂の層厚の
測定はキャリア粒子を破壊し、その破断面を走査型顕微
鏡で観察し、無作為に数カ所を抽出し、その平均値を層
厚とした。
【0042】コーティング方法としては、湿式法として
浸漬法、スプレードライ法等が挙げられる。
【0043】前記したキャリア後処理におけるキュア処
理とはコーティング加工されたキァリアを、シリコーン
樹脂の架橋を十分に行わせるため約200℃に加熱する
処理をいう。又、機械的ストレスを加える処理とは、キ
ュア処理後のキャリアをさらに撹拌機中でストレスを掛
けながら混合し、塊合しているキャリア粒子をほぐし、
球状度を上げる処理をいい、本発明ではこれらを併せて
キャリア後処理という。
【0044】キュア処理のための加熱装置は130℃以
上可能であれば、どのような装置でも良く、例えばバケ
ット内にキャリアを入れ加熱して乾燥する乾燥機等を用
いることができる。130℃以下では十分な架橋反応が
進まないため膜摩耗が発生し十分な耐久性が得られず、
300℃以上では膜が劣化する。
【0045】キャリアに機械的ストレスを加える処理に
用いる衝撃を加える装置としては、ナウターミキサー、
ターブラミキサー、V型混合器、Wコーン型混合器、水
平方向回転体を有する撹拌混合器等を用いる。但し、ナ
ウターミキサー等の装置は単位時間当たりの衝撃エネル
ギーが少ないため、性能を満足するキャリアを得るには
長時間を要するため、単位時間当たりの衝撃エネルギー
が高い装置を用いることが好ましい。本発明を達成する
機械的装置としては、ターブラーミキサー、V型混合
器、Wコーン型混合器、水平方向回転体を有する撹拌混
合器が好ましい。
【0046】2.使用されるトナー トナーは結着樹脂と着色剤と必要に応じて使用されるそ
の他の添加剤とを含有してなり、その平均粒径は体積平
均粒径で通常1〜20μm、好ましくは5〜12μmで
ある。
【0047】トナーを構成する結着樹脂としては特に限
定されず、従来公知の種々の樹脂が用いられる。例え
ば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン/アク
リル系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。
【0048】トナーを構成する着色剤としては特に限定
されず、従来公知の種々の材料が使用される。例えば、
カーボンブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、
カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブ
ルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチ
レンブルークロライド、フタロシアニンブルー、マラカ
イトグリーンオクサレート、ローズベンガル等が挙げら
れる。その他の添加剤としては例えばクロム錯体等の荷
電制御剤等が挙げられる。
【0049】また、流動性付与の観点から、無機微粒子
や有機微粒子を添加してもよい。無機微粒子としてはシ
リカ、チタニア、アルミナ等の無機酸化物が好ましく、
さらに、これら無機微粒子はシランカップリング剤やチ
タンカップリング剤等によって疎水化処理されているこ
とが好ましい。
【0050】二成分現像剤を調製するためには、トナー
と本発明のキャリアとを混合して調製される。通常トナ
ー濃度としては3〜15質量%に混合して使用される。
【0051】尚、好ましく使用できる感光体としては、
通常使用される有機感光体が挙げられる。
【0052】3.画像形成方法 通常知られている画像形成方法が使用できる。
【0053】図1は本発明の画像形成方法の実施に用い
ることができる画像形成装置を示す。光導電性感光層を
備えた潜像担持体(感光体)10の周囲に、帯電極1
1、現像機構12、転写分離極13、クリーニング機構
14、除電ランプ15が配置されている。給紙機構16
からの記録材(転写材)は、転写分離極13によりトナ
ー像の転写を受けた後、搬送機構17により搬送され、
定着機構18により定着されて画像が形成される。転写
後に潜像担持体(感光体)10上に残留したトナーはク
リーニング機構14により掻き取り除去される。回収し
たトナーは19のごときリサイクル機構により再度現像
機構12に戻されて再使用される方式を用いることが出
来る。以下、各工程ごとに説明する。
【0054】現像工程 本発明のキャリアを用いた現像剤を現像剤搬送担体によ
り現像領域に搬送し、この現像剤により像担持体上の静
電潜像を現像して、未定着トナー画像を形成する。現像
方法としては、特に限定されず、従来公知の方法を適用
することができる。
【0055】現像電界強度は以下の式により求められる
ものである。 現像電界強度E(V/cm)=(V−Vs)/d V:表面電位 Vs:直流バイアス電位 d:現像スリーブと感光体との現像ギャップ 現像電界強度が4000〜25000(V/cm)であ
る現像条件に本発明の現像剤を適用することにより、好
適な作用効果を生じるものである。現像電界強度が40
00(V/cm)より小さい場合、高濃度の画像が得ら
れないこともある。一方、現像電界強度が25000
(V/cm)より大きい場合、感光体と現像スリーブ
(現像剤搬送体)との間がリークし画像形成が出来ない
こともある。
【0056】現像時の感光体の表面電位は耐久性の観点
より400〜800(V)が好ましい。
【0057】現像スリーブと感光体との現像ギャップは
100〜2000μmが好ましく、特に300〜100
0μmが好ましい。現像ギャップが2000μmより大
きい場合、高濃度の画像が得にくく、100μmより小
さい場合、現像ブラシにより感光体面を摺擦し、横線が
消失したり、ベタ部に掃き目がみられるようになること
がある。
【0058】また、現像スリーブと感光体10の間には
現像バイアス電源(図示せず)によりバイアス電圧が印
加されている。バイアスは直流バイアスのみでも良い
し、交流バイアスと組み合わせても良い。直流バイアス
は50〜300Vが好ましい。
【0059】具体的には以下の方法を挙げることができ
る。 (1)接触磁気ブラシ現像法 この方法では、図2に示すように、現像剤搬送体(現像
スリーブ)1上に、現像領域の間隙より穂立ちの高い現
像剤の磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシを現像領域
に搬送して潜像担持体10上の静電潜像を摺擦しながら
磁気ブラシ中のトナーを静電潜像に付着させて現像を行
う。なお、2は主撹拌ローラ、3は補助撹拌ローラ、4
はトナー搬送スクリュー、5は穂立ち規制板、6はドク
ターブレードである。
【0060】(2)非接触磁気ブラシ現像法 この方法では、現像剤搬送体上に、現像領域の間隙より
穂立ちの低い現像剤の磁気ブラシを形成し、この磁気ブ
ラシを現像領域に搬送するとともに、現像領域に振動電
界を作用させることにより磁気ブラシ中のトナーを飛翔
させて、静電潜像に付着させて現像を行う。
【0061】クリーニング工程 転写工程を経た後に像担持体上に残留したトナーをクリ
ーニングする。クリーニング手段は、特に限定されない
が、像担持体の表面に接触配置したクリーニングブレー
ドを有するクリーニング装置が好ましい。このクリーニ
ング装置によれば、潜像担持体の表面がクリーニングブ
レードにより摺擦されることにより、残留トナーが掻き
取り除去される。
【0062】定着工程 次に転写工程によって、未定着トナー画像が転写された
転写材を、加熱定着機構により定着処理し、転写材上に
定着トナー画像を形成する。
【0063】
【実施例】次に、本発明の構成と効果を実施例により説
明するが、本発明はこの態様に限定されるものではな
い。尚、以下単に「部」と記載したものは「質量部」を
表す。
【0064】(キャリア磁性体粒子「キャリアコア」の
製造)モル比で表1の如き組成になるように原料をそれ
ぞれ秤量し、ボールミルで混合した。得られた混合粉を
仮焼、粉砕し、バインダーを加えスプレードライヤーに
より造粒し、その後焼成した。
【0065】(キャリアの製造例)C1のキャリアを用
いて説明すると、メチルシリコーン樹脂1.5質量部と
下記「化2」に示すアミノシランカップリング剤A0.
30質量部をキシレン50質量部に溶解してなる被覆樹
脂溶液中に、キャリアコア100質量部を浸漬した後、
加熱してキシレンを除去し、さらに180℃で2時間に
わたり熱処理して、ついで凝集物をふるい分けした。膜
厚はメチルシリコーン樹脂及びアミノシランカップリン
グ剤量で調整した。
【0066】
【化2】
【0067】以下、表1に記載した部分をC1より変更
した以外はC1と同様にして、C2〜C8及びC11〜
C14を作製した。
【0068】
【表1】
【0069】(トナーの製造)スチレン−アクリル共重
合体100質量部と、カーボンブラック8質量部と、荷
電制御剤(Cr錯体)2質量部、ポリプロピレン4質量
部とを混合した後、溶融混練し、冷却後粉砕及び分級し
体積平均径が8.0μmの着色粒子を得た。
【0070】この着色粒子にシリカ微粉体を0.6質量
%添加し、高速撹拌型混合機により着色粒子表面に付着
させたトナーT1を得た。
【0071】(実施例1〜8及び比較例1〜4)各実施
例及び比較例においては、トナーの含有濃度が4質量%
になるように、それぞれのキャリアと上記トナーとを混
合し、負帯電性現像剤を調製した。
【0072】帯電性はブローオフ粉体帯電量測定装置
(東芝ケミカル社製:TB−200)により測定し、全
現像剤が負帯電性現像剤であることを確認した。
【0073】実施例1〜8は、キャリアC1〜C8を用
い、比較例1〜4は、キャリアC11〜C14を用い
た。
【0074】(現像剤の評価)負帯電性有機感光体を搭
載してなる電子複写機(Konica7050 コニカ
社製)改造機を使用して、現像条件を感光体表面電位6
00V、現像電界強度9000V/cm(直流バイアス
電位150V、現像スリーブと感光体との現像ギャップ
500μm)とし反転現像にて、各10万コピー(10
0kc)にわたる実写テスト(環境条件:HH;温度3
0℃、相対湿度80%及び、LL;温度10℃、相対湿
度20%)を行い、以下の項目について評価した。
【0075】評価結果を表2に示す。 画像濃度 マクベス濃度計(RD−918:コニカ社製)によりコ
ピー画像のベタ黒部分の絶対反射濃度を4点測定し平均
値を示した。
【0076】かぶり サクラデンシトメーター(コニカ社製)により、転写紙
の白地部分(反射濃度0.00)に対応するコピー画像
の白地部分の相対濃度を測定した。0.01未満は問題
ないレベルであり、一方、0.01以上は実用上問題の
あるレベルである。
【0077】スペント 現像剤から界面活性剤を用いてキャリアのみを分離し、
そのキャリア3.0gを100mlのメチルエチルケト
ン中に入れ、スペント物を溶かし、その溶液の500n
mにおける透過率を分光光度計(330型日立自記分光
光度計:日立製作所社製)により測定し、その値をスペ
ント量(キャリア汚染度)とした。スペント物がない場
合は100%であり、スペントの増加により値は小さく
なる。
【0078】100〜90%の場合を「○」、90〜7
0%の場合を「△」、70%以下の場合現像剤の帯電量
が著しく低下し、トナー飛散、かぶりを発生するので
「×」とした。
【0079】トナー飛散 現像領域の下の部分に白紙を置き、飛散するトナーを付
着させ、その白紙を同評価機と同じ定着条件で定着さ
せ、その濃度をサクラデンシトメーターにより、紙の白
地部分(反射濃度0.00)に対応する相対濃度を測定
し、相対濃度が0.01未満の場合を「○」、0.01
以上0.02未満の場合を「△」、0.02以上の場合
を「×」とした。
【0080】
【表2】
【0081】表2で明らかなように、実施例1〜8で
は、10万コピーまで画像濃度が高く安定しており、か
ぶり、トナー飛散の発生もなく、高画質な画像が得られ
た。またスペントの発生もほとんど無くキャリアとして
も十分な耐久性が得られた。
【0082】一方、比較例1、2では低温低湿環境で帯
電量が高くなるため、十分な画像濃度を得ることができ
ない。比較例3では被覆樹脂の層厚が薄いため、十分に
帯電制御ができず初期からかぶりの発生を伴い、かつ耐
久性も不十分であった。また比較例4では被覆樹脂の層
厚が厚いため、初期から十分な濃度が得られていない
が、その傾向は実写テストを進める中でひどくなる。
【0083】
【発明の効果】本発明により、下記の効果が得られる。
【0084】窒素原子を含有する添加剤を添加したシリ
コーン樹脂を被覆したキャリアを用いながら、実写初期
における現像剤の流動性変化が小さく、従来以上に耐久
性があり、従って長期に亘って画像品質が良い静電潜像
現像用キャリアと、それを用いた現像剤及び画像形成方
法を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法を説明する概要断面図。
【図2】本発明に係る接触磁気ブラシ現像法を説明する
概要断面図。
【符号の説明】
10 潜像担持体(感光体) 11 帯電極 13 転写分離極 14 クリーニング機構 15 除電ランプ 16 給紙機構 18 定着機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田所 肇 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 山崎 弘 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 BA06 BA07 CA12 CA26 CA28 FA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体粒子にシリコーン樹脂を被覆して
    なる静電潜像現像用キャリアにおいて、該シリコーン樹
    脂が少なくとも窒素原子を含有するカップリング剤を含
    有し、キャリア後処理後の表面窒素原子の個数%が0.
    2〜1.5%であり、且つ被覆層の層厚が0.2〜2.
    0μmであることを特徴とする静電潜像現像用キャリ
    ア。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の静電潜像現像用キャリア
    とトナーからなることを特徴とする負帯電性現像剤。
  3. 【請求項3】 潜像担持体上の静電潜像を請求項2記載
    の現像剤により現像してトナー像を形成する工程と、潜
    像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写する工
    程と、トナー像が転写された転写材を潜像担持体から分
    離する工程と、転写後における潜像担持体上の残留物を
    クリーニングする工程とを含むことを特徴とする画像形
    成方法。
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