JP2002207323A - 電子写真用キャリアとその製造方法及び電子写真用現像剤 - Google Patents

電子写真用キャリアとその製造方法及び電子写真用現像剤

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JP2002207323A
JP2002207323A JP2001001263A JP2001001263A JP2002207323A JP 2002207323 A JP2002207323 A JP 2002207323A JP 2001001263 A JP2001001263 A JP 2001001263A JP 2001001263 A JP2001001263 A JP 2001001263A JP 2002207323 A JP2002207323 A JP 2002207323A
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magnetic particles
resin
silicone resin
coating
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JP2001001263A
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Kenji Yamane
健二 山根
Sayuri Kushi
さゆり 櫛
Hiroyuki Kozuru
浩之 小鶴
Hajime Tadokoro
肇 田所
Hiroshi Yamazaki
弘 山崎
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーに対する帯電付与能が高く、特に高温
高湿環境下での電荷保持力に優れ、キャリア付着、地カ
ブリの無い安定した高画質画像が得られる電子写真用キ
ャリアとその製造方法及び現像剤を提供する。 【解決手段】 下記式にて定義される表面性が1.6〜
4.0である磁性体粒子にシリコーン樹脂を被覆してな
るキャリアにおいて、該磁性体粒子にシリコーン樹脂を
被覆して一次焼き付けする工程を経た磁性体粒子に、更
にシリコーン樹脂を被覆し二次焼き付けする工程を経て
製造され、一次被覆樹脂量に対し二次被覆樹脂量が同等
以下であることを特徴とする電子写真用キャリア。 表面性=(磁性体粒子の実比表面積)/(磁性体粒子の
真球相当比表面積)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成方法に用いられる電子写真用キャリアとそ
の製造方法及び電子写真用現像剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機の画像形成方法に用いられ
ている電子写真法は、光導電性材料よりなる感光層を有
してなる感光体に一様な静電荷が付与された後、像露光
により当該感光体の表面に原稿に対応した静電潜像が形
成され、この静電潜像が現像剤により現像されてトナー
像が形成され、さらにこのトナー像を紙等の記録材料に
転写した後、分離、定着するという方法である。この電
子写真法で使用される現像剤としてキャリアとトナーか
らなる二成分現像剤が多く使用されている。
【0003】近年、キャリアの耐久性及び画質、特に細
線再現性の改良の点から鉄、マグネタイト、フェライト
等の磁性体粒子に樹脂をコートした樹脂被覆キャリア
(コーティングキャリア)が主流になっている。しかし
樹脂被覆キャリアは繰り返して画像を形成していくと、
被覆樹脂が摩耗或いは剥離し、コアである磁性体粒子が
キャリア表面に露出してくる。その結果、キャリアのト
ナーに対する帯電付与能が著しく低下し、地カブリの発
生及び機内でのトナー飛散を生じる。また、トナー成分
の一部がキャリア表面に付着するいわゆるスペント現象
も発生する。この場合もキャリアのトナーに対する帯電
付与能が著しく低下し、地カブリの発生及び機内でのト
ナー飛散を生じる。このように二成分現像剤の耐久性を
決定しているのは、多くの場合キャリアの耐久性である
ため、その耐久性向上は大きな課題となっている。
【0004】キャリアの高耐久性被覆樹脂としてシリコ
ーン樹脂が注目されている。シリコーン樹脂は三次元架
橋構造であるため耐摩耗性が大幅に向上し、かつ低表面
エネルギー樹脂であるため、トナースペント現象が発生
しにくくなり、高耐久化が達成される。
【0005】しかし、シリコーン樹脂被覆キャリアは、
シリコーン樹脂と磁性体粒子との接着性が低いため、繰
り返し画像形成を行うことによって、シリコーン樹脂と
磁性体粒子の界面から膜が剥がれ、耐久性を落とす欠点
が知られている。そこで有機物であるシリコーン樹脂と
無機酸化物である磁性体粒子の接着性を向上させるため
に磁性体粒子表面にシランカップリング剤を被覆し、そ
の上からシリコーン樹脂を被覆する方法などが提案され
ている。しかしこの方法でも十分な接着性は得られてい
ない。
【0006】また、コアである磁性体粒子は原料微粒子
を造粒、焼結して製造されるために、表面に少なからず
凹凸部分を生じる。
【0007】耐久性に関して言えば、キャリア表面の凹
部に被覆樹脂がしみこむことによるアンカー効果によ
り、膜が剥がれ難くなり、高耐久性が期待できる。すな
わち適度な凹凸が必要であるとされている。しかし、こ
の磁性体粒子にシリコーン樹脂を被覆した場合、磁性体
粒子表面の凸部分が露出しやすくなる。特に高温高湿環
境下においては、キャリア表面の磁性体粒子が露出して
いる部分から電荷のリークが起こり、帯電量の著しい低
下を招き、その結果高温高湿環境下で繰り返し画像形成
を行った後、長時間(一昼夜以上)放置し、再び画像を
形成する際、地かぶりを発生してしまう。
【0008】また、長時間繰り返し画像を形成していく
と、キャリア抵抗の低下を招き、電荷注入型のキャリア
付着(ドラムにキャリアが現像される現象)が発生す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決することにある。
【0010】即ち、トナーに対する帯電付与能が高く、
特に高温高湿環境下での電荷保持力に優れ、キャリア付
着、地カブリの無い安定した高画質画像が得られる電子
写真用キャリアを提供する。
【0011】トナーに対する帯電付与能が高く、特に高
温高湿環境下での電荷保持力に優れ、キャリア付着、地
カブリの無い安定した高画質画像が得られる電子写真用
キャリアの製造方法を提供する。
【0012】高帯電量を確保し、特に高温高湿環境下で
の電荷保持力に優れ、キャリア付着、地カブリの無い安
定した高画質画像が得られる電子写真用現像剤を提供す
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成を採ることにより達成することが出来る。
【0014】〔1〕 下記式にて定義される表面性が
1.6〜4.0である磁性体粒子にシリコーン樹脂を被
覆してなるキャリアにおいて、該磁性体粒子にシリコー
ン樹脂を被覆して一次焼き付けする工程を経た磁性体粒
子に、更にシリコーン樹脂を被覆し二次焼き付けする工
程を経て製造され、一次被覆樹脂量に対し二次被覆樹脂
量が同等以下であることを特徴とする電子写真用キャリ
ア。
【0015】表面性=(磁性体粒子の実比表面積)/
(磁性体粒子の真球相当比表面積) 〔2〕 下記式にて定義される表面性が1.6〜4.0
である磁性体粒子にシリコーン樹脂を被覆する電子写真
用キャリアの製造方法において、該磁性体粒子にシリコ
ーン樹脂を被覆し一次焼き付けする工程、更に磁性体粒
子にシリコーン樹脂を被覆し二次焼き付けする工程を経
て製造し、一次樹脂被覆量に対して二次樹脂被覆量が同
等以下であることを特徴とする電子写真用キャリアの製
造方法。
【0016】表面性=(磁性体粒子の実比表面積)/
(磁性体粒子の真球相当比表面積) 〔3〕 〔1〕記載の電子写真用キャリアとトナーから
なることを特徴とする電子写真用現像剤。
【0017】尚、本発明でいう表面性とは次のように定
義される。表面性は、キャリアの実際の表面積(測定
値)と、キャリアを真球に近似した場合の表面積(理論
値)の比で定義されている。真球への近似とは、一定個
数のキャリアにおいて、ランダムな部分の径を一定方向
から測定し、キャリアを、その径を直径とする真球であ
るとして表面積を計算することにより行う。表面性の値
は、凹凸が少ないほど1.0に近づき、凹凸が多いほど
大きくなる。
【0018】具体的な測定法としては、キャリアの実比
表面積をBET比表面積計フローソープII2300型
(島津製作所社製)により測定し、真球相当比表面積を
湿式分散器を備えたレーザー回折式粒度分布測定器HE
LOS(日本電子社製)により測定、算出する。それら
を上記定義式に代入し、表面性を算出する。
【0019】表面性が1.6より小さい場合、ほとんど
凹凸が無い真球に近い状態である。この場合シリコーン
樹脂のアンカー効果が無くなり、磁性体粒子から剥離し
易くなる。一方、表面性が4.0より大きい場合、凹凸
が多いため、シリコーン樹脂で均一に被覆することが困
難になり、磁性体粒子の凸部が露出してしまう。その結
果、高温高湿環境下においては、キャリア表面の磁性体
粒子が露出している部分から電荷のリークが起こり、帯
電量の著しい低下を招き、地かぶりを発生してしまう。
また、長時間繰り返し画像を形成していくと、キャリア
抵抗が低下し、電荷注入型のキャリア付着(ドラムにキ
ャリアが現像される現象)が発生する。より好ましくは
表面性が1.8〜3.8が好ましい。
【0020】シリコーン樹脂を適度な凹凸を有する磁性
体粒子に均一に被覆するには、磁性体粒子に該シリコー
ン樹脂を被覆し一次焼き付け処理を行い、その後再度、
該シリコーン樹脂を被覆し、二次焼き付け処理を行うこ
とが必要である。
【0021】すなわち一次焼き付け処理を施して該シリ
コーン樹脂を磁性体粒子に固定化し、その後さらにシリ
コーン樹脂を被覆することで、磁性体粒子が露出した部
分を再度被覆でき、該シリコーン樹脂を均一に被覆する
ことが可能となる。
【0022】また一次被覆量よりも二次被覆量が同じ或
いは少ないことにより、更に均一な被覆状態となり、被
覆後の乾燥時或いは焼き付け処理時に発生するキャリア
同士の造粒も少なくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に本発明に係わる要件、構成素
材、画像形成方法等を説明する。
【0024】樹脂被覆キャリア 本発明で使用されるキャリアの磁性体粒子としては鉄
粉、マグネタイト、各種フェライトが使用できる。好ま
しくはマグネタイトや各種フェライトである。フェライ
トとしては銅、亜鉛、ニッケル、マンガン等の重金属を
含有するフェライトやアルカリ金属及び/又はアルカリ
土類金属を含有する軽金属フェライトが好ましく、特に
好ましくはアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属を
含有する軽金属フェライトである。
【0025】このキャリアの組成としては、Li、Na
等のアルカリ金属及び/又はMg、Ca、Sr、Baの
アルカリ土類金属を含有するものであり、下記組成を有
するものである。
【0026】(M2O)x(Fe231-x あるいは
(MO)x(Fe231-x さらに、このM2O及び/又はFe23の一部をアルカ
リ土類金属酸化物で置換したものであってもよい。Mと
しては前述のLi、Na等のアルカリ金属及び/又はM
g、Ca、Sr、Baのアルカリ土類金属を示す。ま
た、xとしては30mole%以下、好ましくは18m
ole%以下であり、さらに置換されるアルカリ土類金
属及び/又はアルカリ金属酸化物は1〜10mole%
が好ましい。さらに好ましくは3〜15mole%であ
る。
【0027】この軽金属フェライトあるいはマグネタイ
トが好ましい理由としては、単に近年で盛んとなってい
る廃棄物、環境汚染問題のみでは無く、これらに加えて
キャリア自体を軽量化することができ、トナーに対する
ストレスを軽減することができる利点を有しているから
である。
【0028】キャリアの磁性粒子径としては、体積平均
粒径で10〜100μm、好ましくは20〜80μmで
ある。さらに、キャリア自体が有する磁化特性として
は、飽和磁化で2.5×10-5〜10.0×10-5Wb
・m/kgがよい。
【0029】なお、キャリアの平均粒径は、湿式分散器
を備えてなるレーザー回折式粒度分布測定装置「HEL
OS」(シンパテック社製)により測定される体積基準
の平均粒径である。
【0030】キャリアの組成を構成する軽金属酸化物
は、原料時に必ずしも酸化物である必要はなく、焼結後
に酸化物になればよい。たとえば、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、炭酸リチウム、硫酸リチウムなどの酸
素酸塩、ハロゲン化物、リチアキ石などの軽金属(リチ
ウム)を主成分とする鉱物などがある。
【0031】キャリアの強度を向上させるために添加す
るリン化合物とは、たとえば黄リン、赤リン、白リン、
黒リン、紫リン、金属リン、リン酸化物などがある。リ
ン化合物はキャリア組成物全量に対して2質量%以下が
好ましく、特に1質量%以下が好ましい。リン化合物が
2質量%より多い場合キャリアの磁気特性及び低比重化
に悪影響を及ぼしてしまう。
【0032】また、Fe23及び該グループの成分を除
く他の成分の含有量を、3質量%以下にすることによっ
て磁気特性及び低比重化に悪影響を及ぼすこと無く、そ
の効果を発揮することができる。Fe23及び該グルー
プの成分を除く他の成分としては、キャリアの電気抵抗
及び帯電量を制御する成分、あるいは、焼結促進剤とし
てV25、As23、Bi23、Sb23、PbO2
CuO、B23、SiO2、CaO、Cs、Nb等の希
土類化合物、Li2CO3、CuC12、CuC1 2、Ca
CO3などの金属化合物がある。
【0033】キャリアは焼結法、アトマイズ法等の製造
方法によって製造でき、必要に応じて2種以上の微粉末
を混合焼結することによって得られる。
【0034】このような組成形態をとり、感光体上に形
成した静電潜像を正確に現像するためには、79000
(A/m)における磁化の強さは4.4×10-5〜1
2.56×10-5(Wb・m/kg)が好ましく、より
好ましくは、5.6×10-5〜10.0×10-5(Wb
・m/kg)である。4.4×10-5(Wb・m/k
g)より小さい場合は、現像スリーブへの磁気束縛力が
小さいためキャリア付着が発生したり、磁気ブラシが小
さくなるため、高濃度で良好な画像が得られない。1
2.56×10-5(Wb・m/kg)より大きい場合
は、磁気ブラシが堅くなり、潜像に現像されたトナーを
掃き取るすなわちスカベーション現象を起こし、現像方
向に対して垂直な線を消失し易い。
【0035】また、保持力が7900(A/m)以下が
好ましく、より好ましくは、3950(A/m)以下で
ある。7900(A/m)を超える場合は、キャリア自
身の凝集が強くなり、トナーとの混合性が低下したり、
固定磁石を備えてなる現像スリーブ上においてキャリア
が強く密着し、現像剤の搬送性が大きく低下するため
に、画像ムラが発生することもある。
【0036】なお、磁気特性の測定は、直流磁化特性自
動記録装置(3257−35型 横河電気社製)により
測定される。
【0037】磁性体粒子の電気抵抗は107〜10
13(Ω・cm)が好ましい。107(Ω・cm)より小
さい場合は、キャリア粒子への感光体表面から電荷の注
入によるキャリア付着が発生しやすく、1013(Ω・c
m)より大きい場合は、高濃度の画像が得られにくい。
【0038】電気抵抗の測定は常温常湿環境下で、二つ
の電極に常温常湿下で調湿されたキャリアを厚さ約3
(mm)ではさみ込み、直流電圧100(V)を印加
し、電流値を測定し算出する。
【0039】キャリア表面をコーティングする樹脂とし
ては、一般には以下のようなものを用いている。例えば
フッ素樹脂(フッ化ビニリデン、テトラフロロエチレ
ン、フッ化ビニリデン−テトラフロロエチレン系共重合
体フッ化アルキル(メタ)アクリレート系共重合体
等)、シリコーン樹脂(メチルシリコーン、ジメチルシ
リコーン、フェニルシリコーン等)、スチレン系樹脂
(スチレン、クロルスチレン、メチルスチレン等)、ア
クリル系樹脂(メチルメタクリレート、メチルアクリレ
ート、プロピルアクリレート、ラウリルアクリレート、
ラウリルメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、
ブチルメタクリレート、ブチルアクリルレート等)、ス
チレン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、エチレン
系樹脂、ロジン変性樹脂、ポリアミド樹脂等またこれら
を組み合わせてたものがあるが、高耐久性の観点から本
発明ではシリコーン樹脂を選定した。
【0040】上記した磁性体粒子の表面性は以下の手段
にて調整できる。磁性体粒子の原料である酸化物、炭酸
塩などの金属化合物と三酸化二鉄の混合物を湿式あるい
は乾式粉砕する。この粉砕物を造粒、仮焼成する。場合
によっては仮焼成工程を省いても良い。仮焼成後更に湿
式粉砕した後必要に応じて分散剤、バインダーなどを添
加し、粘度調整後、造粒し、本焼成、解砕、分級を行い
磁性体粒子を得る。この際、本焼成温度を変化させるこ
とにより、表面性を制御することができる。
【0041】本焼成温度が低いと、表面性の値は大きく
なり、本焼成温度が高いと、表面性の値は小さくなる。
本焼成温度は好ましくは600〜2000℃、より好ま
しくは1000〜1500℃で1〜24時間保持するの
が良い。
【0042】また、結晶成長助剤として、赤燐や酸化ビ
スマスなどを添加することによっても表面性を変化させ
ることができる。
【0043】本発明に好ましく使用できるシリコーン樹
脂は、下記一般式(I),(II)で表されるセグメント
の集合体である。
【0044】
【化1】
【0045】一般式(I)及び(II)で表わされるセグ
メント中、R5〜R8はそれぞれメチル基、エチル基、フ
ェニル基、ビニル基から選ばれる炭化水素基を表わす。
接着性及び強度の観点からメチル基のものが特に好まし
い。又、アルキッド変性、アクリル変性、ポリエステル
変性、フェノール変性、メラミン変性及びウレタン変性
等の変性成タイプを使用しても良い。
【0046】セグメント(I)及び(II)の比は(I)
/(II)=0/100〜70/30が好ましく、より好
ましいのは0/100〜50/50である。
【0047】(I)/(II)>70/30の場合、直鎖
成分が多いために硬度が低下し、十分な耐久性が得られ
ない可能性がある。
【0048】例えば、市販品としては、信越化学製のK
R271、KR255、東レダウコーニングシリコーン
製のSR2400、SR2406、SR2410、SR
2411、東芝シリコーン製のTSR116等があり、
変性シリコーン樹脂は信越化学製のKR206(アルキ
ッド変性)、KR9706(アクリル変性)、ES10
01N(エポキシ変性)、KR5203(ポリエステル
変性)、東レシリコーン製のSR2115(エポキシ変
性)、SR2107(アルキッド変性)、東芝シリコー
ン製のTSR175(ウレタン変性)、TSR171
(アクリル変性)などがある。
【0049】本発明にキャリアの帯電付与能力を制御す
るためにアミノシランカップリング剤を用いてもよく、
使用されるカップリング剤は、特に限定されるものでは
無いが以下のものの使用が好ましい。
【0050】γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノエ
チル−アミノプロピルトリメトキシシラン、メチル−γ
−アミノプロピルジメトキシシラン、メチル−γ−アミ
ノエチルアミノプロピルジメトキシシラン、γ−ジメチ
ルアミノ−プロピルトリメトキシシラン、γ−アニリノ
プロピルトリメトキシシラン、γ−モルホリノプロピル
トリメトキシシラン、N,N′−ビス(3−トリメトキ
シシリル)エチレンジアミン及びこれらの部分縮合物を
使用できる。更に2種以上のアミノシランカップリング
剤を混合して使用しても良い。
【0051】上記アミノシランカップリング剤の添加量
はシリコーン樹脂固形分100質量部に対して0.01
〜60質量部、好ましくは0.1〜40質量部である。
0.01質量部未満の場合は、キャリアの帯電付与能力
を制御する効果が得られない可能性がある。一方、60
質量部を越える場合、シリコーン樹脂の膜強度が低下
し、キャリアの耐久性が低下して好ましくないこともあ
る。
【0052】本発明において、シリコーン樹脂に他の添
加物を添加しても良い。例えば架橋剤としては、一般に
知られている脱アルコール型、脱酢酸型、脱オキシム
型、脱アミド型、脱アミノキシ型、脱アセトン型等の低
分子シラン化合物を使用することができる。
【0053】硬化触媒として、Zn,Sn,Fe,P
b,Co,Ni,Al,Zrなどの金属石鹸、キレート
化合物、蟻酸、酢酸などの有機酸、アミン等の塩基を使
用することができる。
【0054】これらの添加物の添加量はシリコーン樹脂
固形分100質量部に対して0.01〜10質量部であ
ることが好ましく、より好ましくは0.1〜5質量部が
好ましい。
【0055】コーティングするために用いられる溶剤
は、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトンなどである。
【0056】樹脂被覆キャリア中のシリコーン樹脂被覆
量としてはキャリアコアに対して0.01〜10質量%
であり、より好ましくは0.5〜5質量%である。シリ
コーン樹脂被覆量が0.01質量%未満の場合、コア表
面に均一な被覆層が形成できない。一方、10質量%を
越える場合は、キャリア粒子同士の造粒が生じ、流動性
が著しく低下し、トナーとの混合性が落ちる可能性があ
る。
【0057】キャリアコア(磁性体粒子)にコーティン
グ層(被覆層)を被覆する方法としては、シリコーン樹
脂を溶剤に溶解させた後、浸漬法、スプレードライ法な
どによりコア表面に塗布し、乾燥により溶剤を除去し、
焼き付け処理を行う。焼き付け処理終了後、キャリア粒
子は、凝集しているため、解砕し篩にかけ、所望の粒径
のキャリアを得る。本発明において上記焼き付け処理を
「一次焼き付け工程」とする。
【0058】この一次焼き付け工程、解砕を経て得られ
たキャリアに対して、更に塗布、焼き付け処理、解砕工
程を繰り返し行う。一次焼き付け処理後の焼き付け処理
を「二次焼き付け工程」とする。
【0059】この焼き付け処理によってキャリア表面上
に塗布されたシリコーン樹脂の三次元架橋反応がすす
み、低表面エネルギーでかつ高硬度なシリコーン樹脂被
覆層が得られる。
【0060】焼き付け工程にてキャリアに付与される熱
量は焼き付け温度と焼き付け時間の積により、ほぼ決定
される。焼き付け温度は100〜400℃が好ましい。
100℃より低い場合、三次元架橋反応の進行が遅く、
未架橋成分、溶剤、触媒等がシリコーン樹脂中に多く残
存する。400℃より高い場合、シリコーン樹脂自体が
分解し、磁性体粒子からの剥離が生じることもある。
【0061】焼き付け時間は、焼き付け温度にもよる
が、1〜5時間が好ましい。 トナーの構成 本発明において用いられるトナーは少なくとも結着樹脂
と着色剤より成り、着色剤にはカーボンブラック、ラン
プブラック、磁性体等の黒色顔料及びシアン、マゼン
タ、イエロー等のカラー顔料、染料が含まれる。
【0062】本発明において、トナーへの着色剤の添加
量は、バインダ樹脂100質量部に対し6〜15質量
部、より好ましくは8〜12質量部であることが好まし
い。
【0063】本発明に用いるトナーの結着樹脂は特に限
定されず、従来公知の種々の樹脂が用いられ、例えば、
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル
系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。
【0064】本発明のトナーは必要に応じて離型剤を含
有しても良い。離型剤としては、従来使用されている離
型剤は全て使用することができる。具体的には、低分子
量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、エチレン−
プロピレン共重合体等のオレフィン類、マイクロクリス
タンワックス、カルナウバワックス、サゾールワック
ス、パラフィンワックス等が挙げられる。離型剤の添加
量はバインダ樹脂100質量部に対し、1〜10質量
部、より好ましくは1〜6質量部添加することが好まし
い。
【0065】トナーを作製する方法には特に限定はない
が、代表的な本発明のトナーは原材料を予め乾式混合し
た後、溶融混練、粉砕、分級して得られる。原材料を乾
式混合する方法としては、ヘンシェルミキサー、V型混
合機、レーディゲミキサー、ナウターミキサー、Wコー
ンミキサー、バイブローミル、ターブラー等を用いる方
法が挙げられる。
【0066】また、本発明に用いるトナーには、流動性
付与の観点から、無機微粒子を添加してもよい。無機微
粒子としてはシリカ、チタニア、アルミナ等の無機酸化
物粒子が好ましく、更にこれらの無機微粒子はシランカ
ップリング剤やチタンカップリング剤等によって疎水化
処理されていてもよい。中でも疎水性シリカの添加が特
に好ましく、疎水性シリカ微粒子の一次粒子の数平均粒
径は5〜300nmの範囲が好ましい。また、疎水性シ
リカ微粒子の添加割合は、トナーに対し0.1〜2質量
部の範囲が好ましい。
【0067】画像形成方法 図1は本発明の画像形成方法の実施に用いることができ
る画像形成装置を示す。光導電性感光層を備えた像担持
体(感光体)10の周囲に、帯電極11、現像機構1
2、転写分離極13、クリーニング機構14、除電ラン
プ15が配置されている。給紙機構16からの記録材
(転写材)は、転写分離極13によりトナー像の転写を
受けた後、搬送機構17により搬送され、定着機構18
により定着されて画像が形成される。転写後に像担持体
(感光体)10上に残留したトナーはクリーニング機構
14により掻き取り除去される。回収したトナーは好ま
しくは19のごときリサイクル機構により再度現像機構
12に戻されて再使用される。以下、各工程ごとに説明
する。
【0068】現像工程 本発明のキャリアを用いた現像剤を現像剤搬送担体によ
り現像領域に搬送し、この現像剤により像担持体上の静
電潜像を現像して、未定着トナー画像を形成する。現像
方法としては、特に限定されず、従来公知の方法を適用
することができる。
【0069】具体的には以下の方法を挙げることができ
る。 (1)接触磁気ブラシ現像法 この方法では、図2に示すように、現像剤搬送担体1上
に、現像領域の間隙より穂立ちの高い現像剤の磁気ブラ
シを形成し、この磁気ブラシを現像領域に搬送して像担
持体10上の静電潜像を摺擦しながら磁気ブラシ中のト
ナーを静電潜像に付着させて現像を行う。なお、2は主
撹拌ローラ、3は補助撹拌ローラ、4はトナー搬送スク
リュー、5は穂立ち規制板、6はドクターブレードであ
る。
【0070】(2)非接触磁気ブラシ現像法 この方法では、現像剤搬送担体上に、現像領域の間隙よ
り穂立ちの低い現像剤の磁気ブラシを形成し、この磁気
ブラシを現像領域に搬送するとともに、現像領域に振動
電界を作用させることにより磁気ブラシ中のトナーを飛
翔させて、静電潜像に付着させて現像を行う。
【0071】クリーニング工程 転写工程を経た後に像担持体上に残留したトナーをクリ
ーニングする。クリーニング手段は、特に限定されない
が、像担持体の表面に接触配置したクリーニングブレー
ドを有するクリーニング装置が好ましい。このクリーニ
ング装置によれば、像担持体の表面がクリーニングブレ
ードにより摺擦されることにより、残留トナーが掻き取
り除去される。
【0072】クリーニングブレードの構成としては、図
3及び4に記載される構成の何れも使用することができ
る。図3及び4に於いてはホルダー33にクリーニング
ブレード31を保持する構成である。又、像担持体(感
光体)は10である。ホルダーと感光体が形成する角度
は図3、4何れでも図に示したθ1が20〜90°、好
ましくは30〜75°である。クリーニングブレード自
体を構成する材料としては、シリコーンゴム、ウレタン
ゴムなどの弾性体を使用することができる。この場合、
ゴム硬度が30〜90°のものがよい。厚みは2〜10
mm、ホルダー部外の長さは5〜40mmがよい。感光
体に対する圧接力は50〜300mN/mmが好適であ
る。
【0073】このクリーニング工程により回収されたト
ナーは、好ましくはリサイクル工程に導入されリサイク
ルされる。
【0074】定着工程 転写工程によって、未定着トナー画像が転写された記録
材を、加熱定着機構により定着処理し、記録材上に定着
トナー画像を形成する。
【0075】
【実施例】以下、本発明の構成と効果を、実施例にて具
体的に説明するが、本発明の態様はこれに限定されるわ
けではない。尚、文中「部」とは「質量部」を表す。
【0076】磁性体粒子1の製造 MgO;39mol%、Fe23;50mol%、Mn
O;10mol%、SnO2;1mol%を湿式ボール
ミルにて4時間粉砕し、混合、乾燥させた後、850℃
で1時間保持し仮焼成を行った。
【0077】これを更に湿式ボールミルで6時間粉砕し
た。このスラリーに分散剤及びバインダーを適量添加
し、スプレードライヤーにより造粒、乾燥し、造粒物を
得た。
【0078】この造粒物を大気雰囲気の電気炉にて、1
250℃、4時間保持し本焼成を行った。
【0079】その後解砕、分級し重量平均粒径65μ
m、表面性3.8の磁性体粒子1を得た。
【0080】磁性体粒子2の製造 Li2O;14mol%、MgO;6mol%、Ca
O;2moll%、Fe23;78mol%を湿式ボー
ルミルにて5時間粉砕、混合、乾燥させた後、900℃
で1時間保持し仮焼成を行った。
【0081】これを更に湿式ボールミルで6時間粉砕し
た。このスラリーに分散剤及びバインダーを適量添加
し、スプレードライヤーにより造粒、乾燥し、造粒物を
得た。
【0082】この造粒物を大気雰囲気の電気炉にて、1
250℃、4時間保持し本焼成を行った。
【0083】その後解砕、分級し重量平均粒径65μ
m、表面性1.8の磁性体粒子2を得た。
【0084】磁性体粒子3の製造 MgO;39mol%、Fe23;50mol%、Mn
O;10mol%、SnO2;1mol%を湿式ボール
ミルにて4時間粉砕、混合、乾燥させた後、850℃で
1時間保持し仮焼成を行った。
【0085】これを更に湿式ボールミルで6時間粉砕し
た。このスラリーに分散剤及びバインダーを適量添加
し、スプレードライヤーにより造粒、乾燥し、造粒物を
得た。
【0086】この造粒物を大気雰囲気の電気炉にて、1
100℃、3時間保持し、本焼成を行った。
【0087】その後解砕、分級し重量平均粒径65μ
m、表面性4.3の磁性体粒子3を得た。
【0088】磁性体粒子4の製造方法 Li2O;14mol%、MgO;6mol%、Ca
O;2moll%、Fe23;78mol%を湿式ボー
ルミルにて5時間粉砕、混合、乾燥させた後、900℃
で1時間保持し、仮焼成を行った。
【0089】これを更に湿式ボールミルで6時間粉砕し
た。このスラリーに分散剤及びバインダーを適量添加
し、スプレードライヤーにより造粒、乾燥し、造粒物を
得た。
【0090】この造粒物を大気雰囲気の電気炉にて、1
300℃、5時間保持し、本焼成を行った。
【0091】その後解砕、分級し重量平均粒径65μ
m、表面性1.3の磁性体粒子4を得た。
【0092】被覆量の測定方法 被覆量の測定は、以下の手段により行った。
【0093】カーボンアナライザーEMIA−521型
(堀場製作所社製)を用いてキャリア被覆樹脂中の炭素
含有量を測定した。日本鉄鋼協会の標準試料168−3
(炭素含有量;0.042質量%)、158−8(同;
0.12質量%)、150−12(同;0.49質量
%)を用いて作製した検量線より、磁性体粒子のみの炭
素含有量及び被覆キャリアの炭素含有量を求め、キャリ
ア被覆樹脂(仕込み固形分量)に相当する炭素含有量を
求めた。第一次及び第二次被覆量はそれぞれの焼き付け
工程終了時に測定した。
【0094】本発明用キャリア1の製造方法 シリコーン樹脂液(東レシリコーンSR2406:固形
分20%)100部、γ−(2−アミノエチル)アミノ
プロピルトリメトキシシラン5部をトルエン300部に
溶解分散してなる被覆樹脂溶液を調製した。
【0095】回転円筒型流動装置に上記磁性体粒子1を
1000部入れ流動させながら上記被覆樹脂溶液を70
℃の加熱下に散布し被覆した。その後150℃、1時間
にわたり焼き付け処理を行い、解砕、分級(一次焼き付
け工程)後シリコーン樹脂で被覆されたキャリアを得
た。
【0096】このキャリアに対し、シリコーン樹脂液5
0部、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメ
トキシシラン2.5部とした以外は上記同様に被覆し、
焼き付け(180℃、3時間)、解砕、分級(二次焼き
付け工程)を行い本発明用キャリア1を得た。第一次及
び第二次被覆量はそれぞれ0.2質量%及び0.1質量
%であった。
【0097】本発明用キャリア2〜4及び比較用キャリ
ア1〜5の製造 本発明用キャリア1の製造法において磁性体粒子及び第
一次及び第二次被覆におけるシリコーン樹脂液の配合量
を変えた他は同様にして、表1に示したキャリアを作製
した。またγ−(2−アミノエチル)アミノプロピルト
リメトキシシランの量はシリコーン樹脂液に対し5質量
%になるように配合した。
【0098】これらをまとめて下記表1に示す。
【0099】
【表1】
【0100】トナーの製造方法 スチレン/n−ブチルアクリレート/メチルメタクリレ
ート共重合体(共重合比=86/10/4)100部、
カーボンブラック12部、低分子量ポリプロピレン5
部、荷電制御剤(アゾ系Cr錯体)1.0部を混合、溶
融混練を行い、粉砕分級した後に体積平均粒径が7.5
μmの着色粒子を得た。
【0101】得られた着色粒子100部に、オクチルト
リメトキシシランにより疎水化処理された平均粒径12
nmのシリカ微粉末0.8部を高速撹拌型混合機で混合
し、疎水性シリカが外部添加されたトナーを得た。
【0102】本発明現像剤1〜4、比較用現像剤1〜5
の製造方法 上記トナーとシリコーン樹脂で被覆されたフェライトキ
ャリアとを用いてトナー濃度5.0質量%になるように
混合し、本発明現像剤1〜4、比較用現像剤1〜5を製
造した。
【0103】現像剤の評価 以上のようにして製造した現像剤を用い、トナーリサイ
クルシステムを搭載したKonica Sitios7
065(コニカ社製)により、高温高湿下(温度33
℃、湿度80%)で20万にわたる実写テストを行い、
帯電量の変化、地カブリ、キャリア付着の程度を評価し
た。帯電量、地カブリについては、スタート時及び20
万コピー終了時と、その後24時間放置後、再びコピー
した時点で評価した。
【0104】スタート時では全現像剤とも地カブリ及び
キャリア付着は未発生であった。 帯電量測定方法 現像剤担持体から現像剤1.0gを採り、ステンレスス
チール製のメッシュを張ったセルに入れ、窒素ガス圧2
(N/cm2)で6(sec)間ブローし、残ったキャ
リアの電荷量(Q)を測定することにより、現像剤の帯
電量を算出した。
【0105】帯電量(μC/g)=Q/(M−M0) M:ブロー前のサンプル質量 M0:ブロー後のサンプル質量 地カブリ サクラデンシトメーター(コニカ社製)により、転写紙
の白地部分(反射濃度0.00)に対応するコピー画像
またはプリント画像の白地部分の相対濃度を測定した。
0.01未満は問題ないレベルであり、一方、0.01
以上は実用上問題のあるレベルである。
【0106】キャリア付着 20万コピー終了時、ベタ黒画像をコピーし、キャリア
付着に起因する画像欠陥があるかどうかを評価した。画
像欠陥のあるものを「×」とした。
【0107】現像剤の評価
【0108】
【表2】
【0109】表2から明らかなように実施例1〜4は2
0万コピーにわたる高温高湿環境下での実写評価におい
ても、現像剤の帯電量が安定推移したため、地カブリ及
びキャリア付着に起因する画像欠陥のない高画質な画像
が得られた。
【0110】一方、比較例1〜3は第一被覆量が第二被
覆量よりも大きいため、或いは1回の被覆のみであるた
め繰り返し画像形成を行うに従い、シリコーン樹脂の剥
がれが増加し、磁性体粒子が露出したため、24時間放
置後の帯電量が急激に低下し、地カブリが発生した。ま
た磁性体粒子の露出により、キャリア抵抗が低下し、電
荷注入型のキャリア付着が発生した。
【0111】また比較例4は、コアである磁性体粒子の
表面の凹凸が多いため、20万コピーにより凸部がキャ
リア表面に露出し、地カブリ、キャリア付着が発生し
た。
【0112】比較例5は、コアである磁性体粒子の表面
凹凸が無いため、20万コピーによりシリコーン樹脂が
剥がれ、キャリア表面に露出し、地カブリ、キャリア付
着が発生した。
【0113】
【発明の効果】本発明により、下記の効果が得られる。
【0114】トナーに対する帯電付与能が高く、特に高
温高湿環境下での電荷保持力に優れ、キャリア付着、地
カブリの無い安定した高画質画像が得られる電子写真用
キャリアを提供することが出来る。
【0115】トナーに対する帯電付与能が高く、特に高
温高湿環境下での電荷保持力に優れ、キャリア付着、地
カブリの無い安定した高画質画像が得られる電子写真用
キャリアの製造方法を提供することが出来る。
【0116】高帯電量を確保し、特に高温高湿環境下で
の電荷保持力に優れ、キャリア付着、地カブリの無い安
定した高画質画像が得られる電子写真用現像剤を提供す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法を説明する概要断面図。
【図2】本発明に係る接触磁気ブラシ現像法を説明する
概要断面図。
【図3】クリーニングブレードの構成を説明する図。
【図4】クリーニングブレードの構成を説明する図。
【符号の説明】
10 像担持体(感光体) 11 帯電極 13 転写分離極 14 クリーニング機構 15 除電ランプ 16 給紙機構 18 定着機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田所 肇 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 山崎 弘 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 BA05 BA06 CA12 EA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式にて定義される表面性が1.6〜
    4.0である磁性体粒子にシリコーン樹脂を被覆してな
    るキャリアにおいて、該磁性体粒子にシリコーン樹脂を
    被覆して一次焼き付けする工程を経た磁性体粒子に、更
    にシリコーン樹脂を被覆し二次焼き付けする工程を経て
    製造され、一次被覆樹脂量に対し二次被覆樹脂量が同等
    以下であることを特徴とする電子写真用キャリア。 表面性=(磁性体粒子の実比表面積)/(磁性体粒子の
    真球相当比表面積)
  2. 【請求項2】 下記式にて定義される表面性が1.6〜
    4.0である磁性体粒子にシリコーン樹脂を被覆する電
    子写真用キャリアの製造方法において、該磁性体粒子に
    シリコーン樹脂を被覆し一次焼き付けする工程、更に磁
    性体粒子にシリコーン樹脂を被覆し二次焼き付けする工
    程を経て製造し、一次樹脂被覆量に対して二次樹脂被覆
    量が同等以下であることを特徴とする電子写真用キャリ
    アの製造方法。 表面性=(磁性体粒子の実比表面積)/(磁性体粒子の
    真球相当比表面積)
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子写真用キャリアとト
    ナーからなることを特徴とする電子写真用現像剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122444A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用キャリア、並びに、これを用いた静電荷像現像用現像剤、静電荷像現像用現像剤カートリッジ、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
WO2010055933A1 (en) * 2008-11-12 2010-05-20 Ricoh Company, Ltd. Carrier, developer, and image forming method

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