JP2002196528A - 電子写真用黒色トナー組成物、電子写真用現像剤、画像形成方法 - Google Patents
電子写真用黒色トナー組成物、電子写真用現像剤、画像形成方法Info
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Abstract
であり、地カブリが発生し難く、高品位な画質を得られ
る電子写真用黒色トナー組成物、それを用いた電子写真
用現像剤及び画像形成方法を提供すること。 【解決手段】少なくとも着色剤および結着樹脂を含むト
ナー粒子を含有してなる電子写真用トナー組成物におい
て、前記トナー粒子が、前記着色剤として、磁化が40
emu/g以下である金属酸化物を20重量%以下含有
してなり、定着後の色座標におけるL*値が10〜2
5、a*値が−3.0〜3.0、b*値が−3.0〜3.
0の範囲であることを特徴とする電子写真用黒色トナー
組成物、電子写真用黒色トナー組成物、それを用いた電
子写真用現像剤及び画像形成方法である。
Description
たは応用した複写機、プリンターに利用される画像形成
方法で用いられる電子写真用黒色トナー組成物、それを
用いた電子写真用現像剤及び画像形成方法に関するもの
であり、特にレーザビームを用いて潜像を形成するデジ
タルコピー機に適用する多色画像形成方法に用いられる
電子写真用黒色トナー組成物、それを用いた電子写真用
現像剤及び画像形成方法に関する。
剤として結着剤樹脂中にカーボンブラック等の非磁性黒
色顔料を混合分散させた黒色トナーが広く使用されてい
る。従来、電子写真法において、光導電性感光体に形成
された静電潜像をトナーを用いて可視化する現像方式
は、2成分系現像法と1成分系現像法とに大別できる。
2成分系現像法は、黒色トナーとキャリアとを摩擦して
静電潜像と反対符号の電荷を黒色トナーに与えて、静電
潜像表面に静電引力によって黒色トナーを付着せしめる
ことにより現像する方式である。一方、1成分系現像法
は、現像ロールに薄層トナー層を形成しそれによって静
電潜像を可視化する方法である。キャリアを必要としな
いので現像剤中黒色トナーの濃度制御が不要で、しか
も、現像機の構造が簡単で、小型化が可能であるという
特徴がある反面、上記2成分系現像法と同等の性能を得
るために、高度の技術が要求されている。1成分系現像
法の一つとして、磁性粒子粉末を使用せずに結着剤樹脂
中にカーボンブラック微粒子粉末を分散させた絶縁性乃
至高抵抗黒色トナーを使用する、所謂、絶縁性非磁性ト
ナー現像法がある。
トナー現像法において使用する黒色トナーは、現在、複
写機の主流を占めているPPC方式の場合、いずれも絶
縁性乃至高抵抗性であることが必要であり、体積固有抵
抗値が1012Ω・cm以上を有することが要求される。
現像に必要な帯電を保持することが必要であるため、前
述した通り、1012Ω・cm以上の体積固有抵抗値を有
することが強く要求される。これは低い体積固有抵抗値
の場合、トナーの帯電電荷が漏洩し適正な帯電量を保持
できなくなること、逆の電荷が注入され帯電量が低下す
る場合があり、これを抑制する為である。帯電量が低い
とトナーキャリア間の引力が弱い為、現像部の攪拌、感
光体との機械的衝撃力などによって、トナーが脱離し地
カブリが発生する。逆に帯電量が高すぎるとキャリアに
残り、感光体に移行するトナー量が少なくなり画像濃度
が低下する。
に適度な帯電性(帯電量、帯電分布)を付与すること、
トナーの適度な帯電性を長期にわたって維持すること、
そして湿度や温度の変化に対してもトナーの帯電性を変
化させないことが重要であり、樹脂を表面にコートした
種々のコートキャリアが提案されている。更に近年、高
画質化の必要性から、ソリッド(ベタ)画像の再現性を
改善する目的で特開平1−101560号公報、特開平
1−105264号公報にコート膜中に導電性材料分散
させ、キャリアの体積固有抵抗値を低下せしめる提案も
なされている。しかし、キャリアの体積固有抵抗値が低
下すると、トナーとキャリアが混合した現像剤としても
抵抗が低下し、現像時にキャリアを介した現像電界によ
る(トナー適正帯電と逆極性の)反対電荷のトナーへの
注入が発生するようになり、帯電量の低下したトナー、
あるいは逆極性帯電トナーによる地カブリが発生する。
するようになる。例えば、複写機を1晩放置した直後に
コピーをとると、放置により電荷漏洩し帯電量が低下し
コピーに地カブリが発生する不具合が発生する。絶縁性
乃至高抵抗の黒色トナーは、前述した通り、帯電を保ち
得るだけの絶縁性、殊に、体積固有抵抗値が1012Ω・
cm以上が必要であるが、黒色トナーの黒色度を高める
ために黒色顔料の含有量を多くした場合にも黒色トナー
の帯電量の低下を抑制できることが強く要求されてい
る。即ち、黒色トナーの体積固有抵抗値をできるだけ高
く維持するためには、黒色顔料の体積固有抵抗値をでき
るだけ高くすることが強く要求されている。
ては、主にカーボンブラック微粒子粉末が使用されてい
る(特開平4−142561号公報、特開平10−39
546号公報)。しかしカーボンブラック微粒子粉末を
使用した場合、体積固有抵抗値が1012Ω・cm以上の
黒色トナーを得るためには、カーボンブラック微粒子粉
末が導電性を呈することに起因してその使用量が制限さ
れるため、得られた黒色トナーは十分な黒色度が得られ
ないという問題があった。カーボンブラック微粒子粉末
は、それ自体導電性であって、体積固有抵抗値が10Ω
・cm以下であるため、黒色度を高めるために多量に使
用すると黒色トナーの体積固有抵抗値が低下し、絶縁性
乃至高抵抗性トナーとして使用できなくなる。また、詳
細には不明であるが、カーボンブラック微粒子粉末はト
ナー体積固有抵抗値が1012Ω・cm以上でも、前述の
電荷の漏洩が比較的大きく地カブリが発生しやすい。こ
れは、トナー表面を微視的にみた場合、カーボンブラッ
ク自体導電性である為、容易に電荷が移動するためと推
測している。
ト粒子とをトナー中に混在させる提案がいくつかされて
いる(特開平3−056973号公報、特開平6−06
7471号公報、特開平9−138527号公報)。特
開平3−056973号公報、特開平9−138527
号公報は磁化が大きい粒子を使いキャリアとトナー間、
現像担持体とトナー間の束縛力を高めて現像担持体上か
らのトナー飛散を防止することが狙いである。しかし、
これではトナーの磁化が強すぎトナーの現像量が低下し
てしまう。また、特開平6−067471号公報はトナ
ーの帯電性を改善する目的であるが、カーボンブラック
を含む為、前述の電荷の漏洩があり、トナーとキャリア
と帯電させても放置するとトナー帯電量が低下する。例
えば1昼夜放置後の1枚目コピーに地カブリが生じる問
題がある。
ナーとキャリアを攪拌することによってトナーを摩擦帯
電せしめるので、キャリアの特性、撹ハン条件を選定す
ることによって、トナーの摩擦帯電量を相当程度制御で
きるので、画像品質の信頼性が高く優れている。しか
し、前述のカーボンブラック微粒子粉末は電荷の漏洩が
比較的大きく、それを用いたトナーは地カブリが発生し
やすく、特に比較的低抵抗なキャリアと用いた場合さら
に顕著になる。
の含有量を多くした場合にも黒色トナーの帯電量の低下
を抑制することが可能である高い体積固有抵抗値を有す
る黒色トナー用黒色顔料は、現在、最も要求されている
ところであるが、このような特性を有する黒色顔料は、
未だ得られていない。
題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。
即ち、本発明の目的は、高い体積固有抵抗値を有し、か
つ黒色度が十分であり、地カブリが発生し難く、高品位
な画質を得られる電子写真用黒色トナー組成物、それを
用いた電子写真用現像剤及び画像形成方法を提供するこ
とにある。
により解決される。即ち、本発明は、 <1>少なくとも着色剤および結着樹脂を含むトナー粒
子を含有してなる電子写真用トナー組成物において、前
記トナー粒子が、前記着色剤として、磁化が40emu
/g以下である金属酸化物を20重量%以下含有してな
り、定着後の色座標におけるL*値が10〜25、a*値
が−3.0〜3.0、b*値が−3.0〜3.0の範囲
であることを特徴とする電子写真用黒色トナー組成物で
ある。 <2>前記<1>に記載の電子写真用黒色トナー組成
物、及びキャリアを含有してなることを特徴とする電子
写真用現像剤。 <3>潜像担持体表面を均一に帯電する帯電工程と、潜
像担持体表面を露光し潜像を形成する露光工程と、現像
剤担持体表面に形成されたトナーを含む現像剤からなる
現像剤層により潜像担持体表面の潜像を現像してトナー
画像を得る現像工程と、該トナー画像を転写体上に転写
する転写工程、該転写体上のトナー画像を定着する定着
工程とを含む画像形成方法であって、前記トナーの少な
くとも1種が、請求項1に記載の電子写真用黒色トナー
組成物であることを特徴とする画像形成方法。
組成物は、少なくとも着色剤および結着樹脂を含むトナ
ー粒子を含有してなり、前記着色剤として、磁化が40
emu/g以下である金属酸化物を20重量%以下含有
し、且つ定着後の色座標におけるL*値が10〜25、
a*値が−3.0〜3.0、b*値が−3.0〜3.0の
範囲であることを特徴とする。
て、磁化が40emu/g以下である金属酸化物を20
重量%以下含有し、且つ上記特定の色座標を満たすこと
で、高い体積固有抵抗値を有し、かつ黒色度が十分であ
り、地カブリが発生し難く、高品位な画質を得られる。
特に、着色剤として磁化が40emu/g以下と、低い
ので、二成分現像剤として好適に用いることもでき、さ
らには、抵抗の低いキャリア用いても地カブリが発生し
難く、高品位な画質を得られる。
色座標におけるL*値が10〜25、a*値が−3.0〜
3.0、b*値が−3.0〜3.0の範囲である。これ
ら各値が、これらの範囲を外れると、良好な黒色度が得
られない。さらに、黒色の色相を考慮すれば、L*値は
10〜24が好ましく、15〜23がより好ましい。a
*値は−2.5〜2.0が好ましく、−2.0〜1.0
がより好ましい。b*値は−2.5〜2.0が好まし
く、−2.5〜1.0がより好ましい。
ド画像をX−Rite938(光源D50の2度視野)
により表色指数L*値、a*値、b*値をそれぞれ測定し
たものである。なお、a*値は赤味を表し、値が大きい
程赤味が強いことを意味する。b*値は黄味を表し、値
が大きい程黄味が強いことを意味する。L*値は明度を
表す。また、ソリッド画像とはべた黒部を含む原稿複
写、或いはべた黒部を含むソフト画像のプリントによっ
て得られるものである。より具体的には、転写材(紙
等)上のソリッド画像を形成するトナー量が、1×d
(ここでdは使用するトナー粒子の体積平均粒径(μ
m)を示す)g/cm2である定着画像について測定す
る。
座標を上記範囲を満たす、即ち黒色の色相を調整し良好
な黒色度とするには、トナー粒子に、着色剤として、磁
化が40emu/g以下である金属酸化物を20重量%
以下含有させる他、後述するように、例えば、他の金属
原子を添加する、他の着色剤(顔料等)を併用すること
で行うことできる。
ー粒子は、少なくとも着色剤および結着樹脂を含有して
なるが、上述のように着色剤として、磁化が40emu
/g以下である金属酸化物を20重量%以下含有する。
に20重量%以下含有してなるが、好ましくは、17重
量%以下、より好ましくは15重量%以下である。一
方、5重量%を下回ると、良好な黒色度を得ることが困
難となる場合があり好ましくない。この含有量が20重
量%を超えると、地カブリが発生する。
であるが、好ましくは30emu/g以下である。この
磁化が40emu/gより高いとトナーの磁性が強ま
り、現像量が低下したり、地カブリなどが発生する。な
お、この磁化は、外部磁場10kOe時の値である。
・cm(電圧100V/cm印加時)以上であることが
好ましく、より好ましくは106Ω・cm(100V/
cm時)以上である。この体積固有抵抗値が105Ω・
cm未満であると、地カブリが発生してしまうことがあ
る。
て測定した値である。エレクトロメーター(KEITH
LEY社製、商品名:KEITHLEY610C)及び
高圧電源(FLUKE社製、商品名:FLUKE415
B)と接続された一対の20cm2の円形極板(鋼製)
である測定治具の下部極板上に、サンプルを厚さ約1m
m〜3mmの平坦な層を形成するように載置する。次い
で上部極板をサンプルの上にのせた後、サンプル間の空
隙をなくすため、上部極板上に4Kgの重しをのせる。
この状態でサンプル層の厚さを測定する。次いで、両極
板に電圧を印加することにより電流値を測定し、次式に
基づいて体積固有抵抗を計算する。{体積固有抵抗=印
加電圧×20÷(電流値−初期電流値)÷サンプル
厚}、上記式中、初期電流は印加電圧0のときの電流値
であり、電流値は測定された電流値を示す。
ナー中の分散性の観点から好ましい。粒子の大きさは、
平均粒径が0.02〜2μmであることが好ましく、よ
り好ましくは0.02〜0.5μmである。この粒径が
0.02μm未満の場合は、微粒子であるため分散が困
難となる。一方、2μmを越える場合には、粒子径が大
きすぎるため良好な黒色度が得られにくい。粒子の粒子
形状は、球状、八面体状、六面体状及び粒状等の球形度
(平均最長径と平均最短径の比)が2未満の等方性粒子
粉末や針状、紡錘状、米粒状等の軸比(平均長軸径と平
均短軸径の比)2以上の異方性粒子粉末のいずれをも使
用することができる。
ト、チタンブラックなどが挙げられる。これらの中で
も、良好な体積固有抵抗値を示す観点からフェライトが
好ましい。フェライトとしてはマグネタイト、マンガン
−亜鉛系フェライト、ニッケル−亜鉛系フェライト、マ
ンガン−マグネシウム系フェライト、銅−亜鉛系フェラ
イト等公知のものが挙げられ、これらの中でも、磁力調
整の容易性の観点からマグネタイトが好ましい。このマ
グネタイトは、スピネル構造、ヘマタイト構造のいずれ
の構造物も用いることができるが、後述する着色剤(ト
ナー)としての良好な黒色の色相を得る観点からヘマタ
イト構造であることが好ましい。
範囲内であれば、他の金属原子を含有せしめることも、
黒色の色相を調整しより良好な黒色度を得る観点から好
適である。他の金属原子としては、Ti、Cu、Znな
どが挙げられるが、安全性の観点からTiが挙げられ
る。この他の金属原子の金属酸化物への添加量は、黒色
の色相に応じて適宜選択されるが、5〜40重量%であ
ることが好ましい。他の金属原子を含有せしめた金属酸
化物として具体的には、例えばTiを含有せしめたマグ
ネタイト粒子等が挙げられ、このマグネタイト粒子はよ
り好適な黒色の色相を示す。
の製造例を示すが、これらに限定されるわけではない。
Tiを含有するマグネタイト粒子の0.05〜2.0μ
mの八面体状粒子は、第一鉄塩水溶液と該第一鉄塩水溶
液中のFe2+に対して1.01〜1.3当量の水酸化ア
ルカリ水溶液とを反応させて得られた水酸化第一鉄コロ
イドを含む懸濁液を、45〜100℃の温度範囲に加熱
しながら酸素含有ガスを通気するマグネタイト生成反応
により前記水酸化第一鉄コロイドを酸化してマグネタイ
ト粒子を生成させることによってマグネタイト粒子を含
む懸濁液とし、当該マグネタイト粒子を含む懸濁液にT
i又はTiとFe2+とを水溶液の状態で添加して液中の
全Fに対して8〜150原子%のTiを存在させた後、
当該懸濁液を前記マグネタイト生成反応と同条件下で加
熱酸化することによってマグネタイト粒子表面をTiの
水酸化物又はTiとFeの水酸化物とによって被覆し、
次いで、当該Tiの水酸化物又はTiとFeの水酸化物
とを被覆したマグネタイト粒子を濾別、水洗、乾燥し、
次いで、窒素雰囲気下600〜1000℃の温度範囲で
加熱焼成することにより得る。
径が0.05〜2.0μmの球状粒子は、第一鉄塩水溶
液と該第一鉄塩水溶液中のFe2+に対して0.80〜
0.99当量の水酸化アルカリ水溶液とを反応させて得
られた水酸化第一鉄コロイドを含む懸濁液を、45〜1
00℃の温度範囲に加熱しながら酸素含有ガスを通気す
るマグネタイト生成反応により前記水酸化第一鉄コロイ
ドを酸化してマグネタイト粒子を生成させることによっ
てマグネタイト粒子を含む懸濁液とし、当該マグネタイ
ト粒子を含む懸濁液にTi又はTiとFe2+とを水溶液
の状態で添加して液中の全Fに対して8〜150原子%
のTiを存在させた後、当該懸濁液を前記マグネタイト
生成反応と同条件下で加熱酸化することによってマグネ
タイト粒子表面をTiの水酸化物又はTiとFeの水酸
化物とによって被覆し、次いで、当該Tiの水酸化物又
はTiとFeの水酸化物とを被覆したマグネタイト粒子
を濾別、水洗、乾燥し、次いで、窒素雰囲気下600〜
1000℃の温度範囲で加熱焼成することにより得る。
おいて、第一鉄塩水溶液としては、硫酸第一鉄、塩化第
一鉄等を使用することができる。水酸化アルカリ水溶液
としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を使用
することができる。また、反応の酸化手段としては、酸
素含有ガス(例えば、空気)を反応懸濁液に通気するこ
とにより行なうことができ、攪拌機能が設置された反応
器で行なうことが好ましい。
色剤として400〜700nmの範囲の分光反射率にお
いて600〜700nmの範囲に最大ピークをもたない
顔料(以下、単に「顔料」ということがある)を含有す
ることが好ましい。着色剤として上記金属酸化物と上記
顔料とを併用することで、黒色の色相を調整できさらに
良好な黒色度を得ることができる。具体的に、上記金属
酸化物が、マグネタイト粒子(ヘマタイト構造)の場合
を説明する。マグネタイト粒子(ヘマタイト構造)は、
それ単独では色相が赤褐色乃至黒褐色を示す。これは分
光反射率で説明すると500nm以上の波長の光に対す
る反射率が、500nm未満の反射率よりも高いことを
意味する。これは構造由来の物性である。上述したよう
に、このマグネタイト粒子に対し他の金属原子(例えば
Ti、Cu、Zn等)をドープすると黒色の色相が改善
され好適である。さらに黒色の色相を調節し良好な黒色
度を得るために、上記顔料を、マグネタイト粒子(ヘマ
タイト構造)と同時にトナー粒子内に存在せしめること
で、マグネタイト粒子単独添加のトナー粒子では赤褐色
乃至黒褐色である色相を調整できさらに良好な黒色度を
得ることができる。
gとヒマシ油0.7ccとをフーバー式マーラーで練っ
てペースト状とし、このペーストにクリアーラッカー
4.5gを加え、混練、塗料化してキャストコート紙上
に6milのアプリケーターを用いて塗布した塗布片
(塗膜厚み:約30μm)を作製し、該塗料片につい
て、X−Rite938(光源D50の2度視野)によ
り測定することができる。
以上(電圧100V/cm印加時)であることが電荷の
漏洩を抑制する観点から好ましく、より好ましくは10
6Ω・cm以上(電圧100V/cm印加時)である。
なお、この体積固有抵抗値は、上述と同様にして測定さ
れる値である。
反射率において600〜700nmの範囲に最大ピーク
をもたない、即ち400〜500nmの範囲に最大ピー
クを有し、600〜700nmの範囲で分光反射率が小
さいものであれば、任意の公知顔料が使用できる。具体
的には、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー、フタ
ロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、
C.I.ピグメント・ブルー15:1、ピグメント・ブ
ルー15:3等を代表的なものとして例示することがで
きる。さらに、C.I.Pigment Blue1
5:Fastogen Blue GS(大日本インキ
社製)、Chromobine SR(日本精社製)、
C.I.Pigment Blue16:Sumito
ne Cyamine Blue LG(住友化学社
製)、C.I.Pigment Green7:Pht
halocyanine Green(東洋インキ社
製)、C.I.Pigment Green36:Cy
anine Green 2YL(東洋インキ社製)、
C.I.Pigment Blue15:13:Cya
nine GGK(日本ピグメント社製)、C.I.P
igment Blue15:3:Lionol Bl
ue FG−7351(東洋インキ社製)等も挙げられ
るが、これらに限定されるわけではない。
〜2.0重量%の範囲であることが好ましく、より好ま
しくは0.1〜1.0重量%の範囲である。この添加量
が0.1重量%未満だと色相の調整が十分でないことが
あり、一方、2.0重量%より大きいとこの顔料自体の
色相がでやすくなり好ましくない。
酸化物や顔料の他に、上記特定の色座標を満たすのであ
れば、公知の着色剤を併用してもよい。
レン等のスチレン類、エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、イソプレン等のモノオレフィン、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酢酸ビニル等のビニ
ルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オク
チル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ド
デシル等のa−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステ
ル、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビ
ニルブチルエーテル等のビニルエーテル、ビニルメチル
ケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニル
ケトン等のビニルケトン等の単独重合体あるいは共重合
体が挙げられる。特に代表的な結着樹脂としては、ポリ
スチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−ア
クリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンが挙げられる。さらに、ポリエステ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹
脂、ポリアミド樹脂、変性ロジン、パラフィン、ワック
ス類が挙げられる。この中でも、特にポリエステル樹脂
を好適に用いられる。
エステル樹脂としてはポリオール成分とポリカルボン酸
成分から重縮合により合成される。特に、ビスフェノー
ルAと多価芳香族カルボン酸とを主単量体成分とした重
縮合物よりなる線状ポリエステル樹脂が好ましく使用で
きる。ポリオール成分としては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、2,3ブタンジオール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチル
グリコール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフ
ェノールA、ビスフェノール−Aエチレンオキサイド付
加物、ビスフェノール−Aプロピレンオキサイド付加物
などが挙げられる。ポリカルボン酸成分としては、マレ
イン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、コハク酸、ドデセニルコハク酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸、シクロヘキサントリカルボン酸、
2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−
ナフタレントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリ
カルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチレンカ
ルボキシプロパンテトラメチレンカルボン酸およびそれ
らの無水物が挙げられる。
℃、ガラス転移点50〜75℃、数平均分子量2000
〜6000、重量平均分子量8000〜150000、
THF不溶のゲル分0〜30重量%、酸価0〜30、水
酸基価0〜40を示す樹脂が特に好ましく使用できる。
酸化物、結着樹脂の他に、内部添加剤として、良好な定
着性を付与する公知にワックス、帯電を調整する公知の
帯電制御剤、トナーの粉砕性や熱保存性を付与する公知
の石油系樹脂等を含有してもよい。
びその誘導体、モンタンワックス及びその誘導体、マイ
クロクリスタリンワックス及びその誘導体、フィッシャ
ートロプシュワックス及びその誘導体、ポリオレフィン
ワックス及びその誘導体等である。誘導体とは酸化物、
ビニルモノマーとの重合体、グラフト変性物を含む。こ
の他に、アルコール、脂肪酸、植物系ワックス、動物系
ワックス、鉱物系ワックス、エステルワックス、酸アミ
ド等も利用できる。帯電制御剤としては、公知のものを
使用することができるが、アゾ系金属錯化合物、サリチ
ル酸の金属錯化合物、極性基を含有するレジンタイプの
帯電制御剤等が挙げられる。湿式製法でトナー粒子を製
造する場合、イオン強度の制御と廃水汚染の低減の点で
水に溶解しにくい素材を使用するのが好ましい。石油系
樹脂としては、石油類のスチームクラッキングによりエ
チレン、プロピレンなどを製造するエチレンプラントか
ら副生する分解油留分に含まれるジオレフィンおよびモ
ノオレフィンを原料として合成されたもの等が挙げられ
る。
はなく、従来公知の方法に製造することができる。例え
ば、所定量の結着剤樹脂と所定量の着色剤とを混合、混
練、粉砕による公知の混練法によって製造することがで
きる。具体的には、着色剤と結着剤樹脂とを、必要によ
り更に離型剤、荷電制御剤、その他の添加剤等を添加し
た混合物を混合機により十分に混合した後、加熱混練機
によって樹脂等を溶融、混練して相溶化させ、次いで、
冷却固化して樹脂混練物を得、該樹脂混練物を粉砕及び
分級を行って所望の粒子サイズを有する黒色トナー粒子
を得ることができる。上記混合機としては、ヘンシェル
ミキサー、ボールミル等を使用することができる。上記
混練は、加熱混練機としては、三本ロール型、一軸スク
リュー型、二軸スクリュー型、バンバリーミキサー型等
の各種の加熱混練機を用いて行うことができる。上記混
練物の粉砕は、例えばマイクロナイザー、ウルマック
ス、Jet−o−マイザー、KTM(クリプトン)、タ
ーボミル、I式Jet−Mill等を用いて行われる。
分級は、風力式のコアンダー効果を用いたエルボージェ
ット等を用いて行われる。さらに、その後工程としてハ
イブリダイゼーションシステム(奈良機械製作所製)、
メカノフージョンシステム(ホソカワミクロン社製)、
クリプトロンシステム(川崎重工業社製)等用いて、熱
風を加えることで形状を変化することができ、熱風によ
る球形化も可能である。
重合法又は乳化重合法がある。懸濁重合法においては、
着色剤と結着樹脂とを、必要により更に、重合開始剤、
架橋剤、荷電制御剤、その他の添加剤を添加した混合物
を溶解又は分散させた単量体組成物を、懸濁安定剤を含
む水相中に攪拌しながら添加して造粒し、重合させて所
望の粒子サイズを有する黒色トナー粒子を形成すること
ができる。乳化重合法においては、着色剤と結着樹脂と
を、必要により更に重合開始剤などを水中に分散させて
重合を行う過程に乳化剤を添加することによって所望の
粒子サイズを有する黒色トナー粒子を形成することがで
きる。
の他に、外部添剤含む、即ち外部添加剤を用いてトナー
粒子表面を外添処理してもよい。例えば、外部添加剤と
して、トナーの長期保存性、流動性、現像性、転写性を
より向上させる為に、トナー粒子表面に無機粉、樹脂粉
を単独又は併用して添加する。このような無機粉として
は例えば、カーボンブラック、シリカ、アルミナ、チタ
ニア、酸化亜鉛等が挙げられる。樹脂粉としてはPMM
A,ナイロン、メラミン、ベンゾグアナミン、フッ素系
等の球状粒子、そして、塩化ビニリデン、脂肪酸金属塩
等の不定形粉末等が挙げられる。これら外部添加剤の添
加量は0.1〜4重量%であることが好ましく、より好
ましくは0.3〜3重量%である。
ー粒子と外部添加剤との混合は、公知の方法によって行
うことができる。具体的には、トナー粒子と外部添加剤
とを混合機により十分に混合することによって得ること
ができる。前記混合機としては、ヘンシェルミキサー、
ボールミル等を使用することができる。
現像剤は、前記本発明の電子写真用トナーとキャリアと
を含有してなる。本発明の電子写真用現像剤は、上述し
たように前記本発明の電子写真用トナーを用いること
で、黒色度が十分であり、地カブリが発生し難く、高品
位な画質を得られる。
制限されるものでなく、鉄粉系キャリア、フェライト系
キャリア、表面コートフェライトキャリア等が挙げられ
る。さらに、表面コートキャリア等も好適に挙げれる。
ときのトナー濃度(37×d/D(wt%):ここで、
dはトナー粒子の体積平均粒径(μm)を示す、Dはキ
ャリアの体積平均粒径(μm)を示す。)における磁気
ブラシ現像剤層のスリーブ長手方向単位長さ当たりの抵
抗(以下、「電気抵抗値」という)が2.0V/μmの
電界強度下で6.2×104〜1.0×1015Ωの範囲
にあることが好ましく、より好ましくは6.2×104
〜1.0×1010Ωの範囲である。このように電気抵抗
値を制御することにより、ソリッド画像部の再現性が良
好で、かつ低濃度部から高濃度部に至る領域で、画像抜
け、ブラシマークの発生を防止することができる。この
電気抵抗値が1.0×1015Ωよりも高くなると、ハー
フトーンとソリッド画像が接する境界においてハーフト
ーン後端部抜けが顕著になりことがあり、6.2×10
4Ωよりも低くなると、同様にブラシマークが発生する
ことがある。このような、電気抵抗の低いキャリア用い
ても、上述したように上記本発明の電子写真用トナーと
併用することで、地カブリが発生し難く、高品位な画質
を得られる。
現像ニップ構成での電気抵抗であり、現像スリーブ上に
磁気ブラシ層を形成させ、感光体と同一サイズのアルミ
ニウムパイプを実際の現像ニップと同じ配置になるよう
に対向させ、スリーブおよびアルミニウムパイプ間に直
流電圧を印加し、流れる電流から求めた抵抗を、現像剤
で覆われるスリーブ長(単位:cm)で割った値であ
る。
は、潜像担持体表面を均一に帯電する帯電工程と、潜像
担持体表面を露光し潜像を形成する露光工程と、現像剤
担持体表面に形成されたトナーを含む現像剤からなる現
像剤層により潜像担持体表面の潜像を現像してトナー画
像を得る現像工程と、該トナー画像を転写体上に転写す
る転写工程、該転写体上のトナー画像を定着する定着工
程とを含み、前記トナーの少なくとも1種として、請求
項1に記載の電子写真用黒色トナー組成物を用いる。本
発明の画像形成方法は、上述したように前記本発明の電
子写真用黒色トナー組成物を用いることで、黒色度が十
分であり、地カブリが発生し難く、高品位な画質を得ら
れる。また、その他の公知の工程を任意に含んでもよ
い。
系、アモルファスシリコン等公知のものが使用できる。
静電潜像担持体が円筒状の場合は、アルミニウム又はア
ルミニウム合金、SUS等を押出し成型後、表面加工す
る等の公知の製法により得られるが、近年の装置の小型
化、低価格化の観点からは、直径50mm以下の小径も
のが好ましく用いられる。またベルト状の静電潜像担持
体を用いることも可能である。
電および帯電ロールや帯電フィルム、ブラシ等の接触帯
電など従来公知の方法が適用できるが、オゾン発生量の
点から接触帯電器が好ましく用いられる。
電子写真法あるいは静電記録法によって、感光層あるい
は誘電体層等の潜像担持体の上に潜像を形成する。
たトナーを含む現像剤からなる現像剤層を現像ニップま
で搬送し、現像剤層と静電潜像保持体とを現像部にて接
触または一定の間隙を設けて配置し、現像剤担持体と潜
像保持体との間にバイアスを印加しながら静電潜像をト
ナーで現像する。現像剤としてはキャリアを用いてトナ
ーを帯電させる二成分現像剤または、トナーを現像剤担
持体上に弾性ブレード等を用いて薄層形成し帯電させる
一成分現像剤が用いられる。
ー、転写ベルト等を圧接させトナー画像を転写体に転写
する接触型転写やコロトロン等を用いて転写体に転写す
る非接触型ものが用いられる。
像を定着器にて定着する。定着手段としては、ヒートロ
ール或いはベルトを用いる熱定着方式が好ましく用いら
れる。
的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制
限するものではない。なお、文中、「部」とは「重量
部」を意味する。実施例における各値は、上述に従って
測定された値である。
子)>平均粒子径が0.25μm、蛍光X線分析の結
果、Ti含有量は12.5重量%。磁性は、外部磁場1
0kOeを印加した時の磁化値が14.4emu/g、
体積固有抵抗値1.8×108Ω・cmの黒色粉末Aを
用いた。 <黒色粉末B(Ti含有マグネタイト粒子)>平均粒子
径が0.25μm、蛍光X線分析の結果、Ti含有量は
14.3重量%。磁性は、外部磁場10kOeを印加し
た時の磁化値が25.4emu/g、体積固有抵抗値
2.8×108Ω・cmの黒色粉末Bを用いた。 <黒色粉末C(マグネタイト粒子)>平均粒子径が0.
2μm、磁性は、外部磁場10kOeを印加した時の磁
化値が84emu/g、体積固有抵抗値5.8×107
Ω・cmの黒色粉末Cを用いた。
ダーで混練し、表面粉砕方式の粉砕機で粉砕した後、風
力式分級機で細粒、粗粒を分級しd50=9.5μmの
黒トナー粒子1を得た。体積固有抵抗値が6.6×10
14Ω・cmであった。
C.I.Pigment Blue15:3をC.I.
Pigment Blue15(Fastogen B
lue GS、大日本インキ社製、分光反射率最大ピー
ク値460nm)に代えた以外は、トナー粒子1と同様
にして作製し、d50=6.1μmの黒トナー粒子2を
得た。体積固有抵抗値が5.8×1014Ω・cmであっ
た。
後、エクストリューダーで混錬し、ジェットミルで粉砕
した。風力式分級機で分級して、d50=8.1μmの
黒トナー粒子3を得た。体積固有抵抗値が2.3×10
15Ω・cmであった。
末Aを10部から20部、線状ポリエステルを89.5
部から79.5部に変えた以外は、トナー粒子3と同様
にして作製し、d50=5.8μmの黒トナー粒子4を
得た。体積固有抵抗値が2.6×1014Ω・cmであっ
た。
C.I.Pigment Blue15:3を除いた以
外は、トナー粒子1と同様にして作製し、d50=7.
5μmの黒トナー粒子5を得た。体積固有抵抗値が5.
6×1014Ω・cmであった。
後、エクストリューダーで混錬し、ジェットミルで粉砕
した。風力式分級機で分級して、d50=8.3μmの
黒トナー粒子6を得た。体積固有抵抗値が4.6×10
14Ω・cmであった。
色粉末Aを黒色粉末Cに変えた以外は、トナー粒子1と
同様にして作製し、d50=8.7μmの黒トナー粒子
7を得た。体積固有抵抗値が2.5×1014Ω・cmで
あった。
子100部に対して負帯電性シリカ1.0部、負帯電性
チタニア0.6部を添加して外添トナー1〜7を得た。
子径で体積平均粒径35μm、3000エルステッドに
おける飽和磁化、残留磁化および保持力が、それぞれ7
0emu/g、2emu/gおよび12エルステッドの
フェライト粒子100重量部、スチレン−メチルメタク
リレート共重合体0.5重量部、トルエン14重量部を
真空脱気型ニーダーに入れ、温度90℃において30分
撹拌した後、減圧してトルエンを留去して、被膜層を形
成してキャリアAを得た。
子径で体積平均粒子径35μm、3000エルステッド
における飽和磁化、残留磁化および保持力が、それぞれ
70emu/g、2emu/gおよび12エルステッド
のフェライト粒子100重量部、スチレン−メチルメタ
クリレート共重合体1.2重量部、トルエン14重量部
を真空脱気型ニーダーに入れ、温度90℃において30
分撹拌した後、減圧してトルエンを留去して、被膜層を
形成してキャリアBを得た。
れたトナー粒子1〜7及びキャリアA〜Cを用い、表1
に従って、それぞれキャリア100部に対してこの外添
トナー8部を添加、混合して現像剤を得て、実施例1〜
8、比較例1〜5の現像剤とした。
価を行った。結果を表1に示す。なお、比較例3に関し
ては、適正な画像が得られなかったため、色座標、帯電
量、1晩放置後の帯電量、地カブリについては評価を行
うことができなかった。 ―キャリアの初期電気抵抗値― キャリアの初期電気抵抗値は、上述に従って磁気ブラシ
現像剤層のスリーブ長手方向単位長さ当たりの抵抗を測
定した。 ―ソリッド画像濃度― 市販の電子写真複写機(A−Color630、富士ゼ
ロックス社製)を用いて湿度85%、温度28℃の環境
下で1000枚のコピーテストを行った後、1000枚
目のソリッド画像濃度を、X−Rite938(光源D
50の2度視野)により測定した。
ロックス社製)を用いて湿度85%、温度28℃の環境
下で1000枚のコピーテストを行った後、転写材(紙
等)上のソリッド画像を形成するトナー量が、1×d
(ここでdは使用するトナー粒子の体積平均粒径(μ
m)を示す)g/cm2となるように現像バイアスを調
整して得たソリッド画像の色座標を、上述に従って測定
した。
置後の帯電量、地カブリ― 市販の電子写真複写機(A−Color630、富士ゼ
ロックス社製)を用いて湿度85%、温度28℃の環境
下で1000枚のコピーテストを行った後、各現像剤を
サンプリングし帯電量を測定した。そのまま複写機を1
晩放置し、翌日、各現像剤をサンプリングし再び帯電量
を測定し、1枚目のコピーの地カブリを観察した。帯電
量は、TB200(東芝社製)による測定値である。地
カブリはコピーの目視による観察結果。 ―3000枚プリント後の帯電量、1晩放置後の帯電
量、地カブリ― 30000枚のコピーテストを行った後、各現像剤をサ
ンプリングし帯電量を測定した。そのまま複写機を1晩
放置し、翌日、各現像剤をサンプリングし再び帯電量を
測定し、1枚目のコピーの地カブリを観察した。帯電量
は、TB200(東芝社製)による測定値である。地カ
ブリはコピーの目視による観察結果。
7)を用い、市販の電子写真複写機(A−Color6
30、富士ゼロックス社製)を用いて湿度85%、温度
28℃の環境下で1000枚のコピーテストを行った
後、1000枚後のソリッド画像の分光反射率を、上述
で示した顔料の分光反射率と同様にして測定した。その
結果を図1に示す。
4は定着画像ソリッドの分光反射率でわかるように40
0〜700nm各波長で同じような反射率を示しており
色相は満足のいく黒であり、長期にわたるコピーテスト
においてもソリッド部およびハーフトーン部の再現性が
良好あった。また、安定した帯電量も示した。一方、ト
ナー5は分光反射率において550nmから反射率が明
らかに高くなり色相は黒褐色を呈しており満足できるも
のでなかった。また、トナー6の色相は満足のいく黒で
あったが、実機テストにおいて30000枚コピーテス
ト後の1晩放置で大きく帯電量が低下しコピーにも地カ
ブリが生じていた。トナー7は帯電量がさほど高くない
が現像量が低く画像濃度も低い低品位なものであった。
として用い、且つ定着後の色座標が特定の範囲満足する
電子写真用トナーを用いることで、地カブリがなく、高
品質の黒画像を得ることがわかる。また、ソリッド部お
よびハーフトーン部の再現性が良好であり高画質の画像
を得ることわかる。
抗値を有し、かつ黒色度が十分であり、地カブリが発生
し難く、高品位な画質を得られる電子写真用黒色トナー
組成物、それを用いた電子写真用現像剤及び画像形成方
法を提供することができる。
画像の分光反射率を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも着色剤および結着樹脂を含む
トナー粒子を含有してなる電子写真用トナー組成物にお
いて、前記トナー粒子が、前記着色剤として、磁化が4
0emu/g以下である金属酸化物を20重量%以下含
有してなり、定着後の色座標におけるL*値が10〜2
5、a*値が−3.0〜3.0、b*値が−3.0〜3.
0の範囲であることを特徴とする電子写真用黒色トナー
組成物。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電子写真用黒色トナー
組成物、及びキャリアを含有してなることを特徴とする
電子写真用現像剤 - 【請求項3】 潜像担持体表面を均一に帯電する帯電工
程と、潜像担持体表面を露光し潜像を形成する露光工程
と、現像剤担持体表面に形成されたトナーを含む現像剤
からなる現像剤層により潜像担持体表面の潜像を現像し
てトナー画像を得る現像工程と、該トナー画像を転写体
上に転写する転写工程、該転写体上のトナー画像を定着
する定着工程とを含む画像形成方法であって、前記トナ
ーの少なくとも1種が、請求項1に記載の電子写真用黒
色トナー組成物であることを特徴とする画像形成方法。
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