JP2002196103A - フォトクロミック特性を有する合成樹脂積層体の製造方法 - Google Patents

フォトクロミック特性を有する合成樹脂積層体の製造方法

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JP2002196103A
JP2002196103A JP2000392440A JP2000392440A JP2002196103A JP 2002196103 A JP2002196103 A JP 2002196103A JP 2000392440 A JP2000392440 A JP 2000392440A JP 2000392440 A JP2000392440 A JP 2000392440A JP 2002196103 A JP2002196103 A JP 2002196103A
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Chiharu Nishizawa
千春 西沢
Kenji Kono
憲治 河野
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発色、消色が速い等のフォトクロミック性有
機化合物の特性を維持し、またフォトクロミック層の厚
みが均一な合成樹脂積層体を連続的に容易に製造する方
法を提供する。 【解決手段】 連続的に移動する透明な合成樹脂層の片
面に、フォトクロミック特性を有する樹脂層を連続的に
均一に塗布し、次に該樹脂層の乾燥を行なった後、他の
透明な合成樹脂層を連続的に貼り合わせることにより、
2個の透明な合成樹脂層と、該2個の透明な合成樹脂層
間に、介在するフォトクロミック特性を有する均一な厚
さが50〜250μmの樹脂層から構成される合成樹脂
積層体を連続的に製造する方法において、室温より高く
て、溶媒の沸点より80℃高い温度より低い温度範囲内
で一定の温度に保った乾燥機内を、該フォトクロミック
特性を有する固形分濃度が40〜90重量%の樹脂層を
片面に塗布した透明な合成樹脂層を、ある特定の速度V
(m/min)で通過させることによって溶媒を除去す
る合成樹脂積層体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトクロミック
特性を有する透明な合成樹脂積層体に関し、特に光学レ
ンズや眼鏡レンズ等に使用され、フォトクロミック塗膜
の厚さの制御が容易で、表面平滑性に優れ、発色、消色
速度の速いフォトクロミック特性を有する透明な合成樹
脂積層体の製造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光学レンズ、特にフォトクロミッ
クレンズは、無機系のものが一般的に普及している。更
に、CR−39等の硬化性プラスチックの表面に無色の
フォトクロミック性の塗膜層を付加する方法も行われて
いる。しかし、最近は耐衝撃性の高いプラスチックレン
ズが普及してきている。特に、米国においてはポリカー
ボネートレンズが広く普及しており、アウトドアーでの
使用が盛んなためサングラスへの需要が急増している。
【0003】従来のフォトクロミック特性を有する合成
樹脂積層体としては、シリコーン系表面硬化塗料にフォ
トクロミック性有機化合物を添加して基板片面に塗布し
硬化させたものや、ウレタン系塗料にフォトクロミック
性有機化合物を添加して合成樹脂基板片面に塗布し、硬
化させたものが知られていた(特開昭63−17819
3)。しかし、合成樹脂基板の片面にフォトクロミック
性有機化合物を含有する塗料を塗布する方法は、塗膜表
面の平滑なものを得ることが困難であり、また塗膜の厚
さを均一に保ち制御することが困難であった。このよう
に、塗膜表面が平滑でなく、塗膜の膜厚が均一でない場
合には、フォトクロミックレンズとして使用した場合、
レンズを通しての像に歪を生じることになり、実用上好
ましくなかった。
【0004】更に、フォトクロミック性有機化合物を樹
脂へ直接練り込むことも試行されたが、フォトクロミッ
ク性有機化合物の耐熱性不足から、練り込み時の加熱に
よりフォトクロミック性能の発現不足が発生する欠点を
有していた。
【0005】このようにフォトクロミックレンズとし
て、発色、消色速度が速く、フォトクロミック層の塗膜
の厚さが均一で厚さの制御に優れたフォトクロミック特
性を有する透明な合成樹脂積層体が得られていないのが
現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述のよう
な従来技術の問題点を解決しようとするものであり、本
発明の目的は、発色、消色が早い等のフォトクロミック
性有機化合物の特性を維持し、またフォトクロミック層
の厚みが均一な合成樹脂積層体を連続的に製造する方法
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる状
況に鑑み鋭意検討した結果、一定の速度V(m/mi
n)で連続的に移動する合成樹脂層の片面にフォトクロ
ミック性有機化合物を含む樹脂液を連続、且つ定量的に
塗布することにより均一な厚みの樹脂層を連続的に移動
する透明な合成樹脂層の片面に形成し、次に該樹脂層を
乾燥することにより樹脂層から溶剤を揮発除去した後、
他の透明な合成樹脂層を連続的に貼り合わせることによ
り、2個の透明な合成樹脂層と、該2個の透明な合成樹
脂層間に介在するフォトクロミック特性を有し、且つ5
0〜250μmの範囲で均一な厚みの樹脂層から構成さ
れる外観の良い、良好なフォトクロミック特性を有する
合成樹脂積層体を連続的に製造する方法を見出し、本発
明を完成させた。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、連続的に移動する透明
な合成樹脂層の片面に、フォトクロミック特性を有する
樹脂層を連続的に塗布し、次に該樹脂層の乾燥を行なっ
た後、他の透明な合成樹脂層を連続的に貼り合わせるこ
とにより、2個の透明な合成樹脂層と、該2個の透明な
合成樹脂層間に介在するフォトクロミック特性を有する
均一な厚さが50〜250μmの樹脂層から構成される
合成樹脂積層体を連続的に製造する方法において、室温
より高くて、溶媒の沸点より80℃高い温度より低い温
度範囲内で一定の温度に保った乾燥機内を、該フォトク
ロミック特性を有する固形物濃度が40〜90重量%の
樹脂層を片面に塗布した透明な合成樹脂層を、下記式で
表される速度範囲内の速度V(m/min)で通過させ
て溶媒を除去することによって、該2個の透明な合成樹
脂層間に介在するフォトクロミック特性を有する均一な
厚みの樹脂層から構成される合成樹脂積層体を連続的に
製造する合成樹脂積層体の製造方法である。 0.3≦V≦α×ρ×L×(1/t) V:乾燥機内通過速度(m/min) α:係数=2.5×10-3 ρ:固形分濃度(%) L:乾燥機長さ(m) t:フォトクロミック特性を有する樹脂層の厚み(m
m)
【0009】上記の式を満足させる乾燥機内の該樹脂層
を片面に塗布された合成樹脂層の移動速度がV(m/m
in)でないと、塗布された該樹脂層が発泡したり、接
着不良を惹起するなの不具合が生じる。
【0010】本発明に使用する透明な合成樹脂層は透明
性の高い樹脂であれば特に限定されないが、ポリカーボ
ネート樹脂やポリメチルメタクリレート樹脂等を使用す
るのが好ましい。特にメガネレンズ用途で耐衝撃性を要
求される場合はポリカーボネート樹脂を使用するのがよ
り好ましい。2個の透明な合成樹脂層の組み合わせは、
2個の透明な合成樹脂層各々がポリカーボネート樹脂、
ポリメチルメタクリレート樹脂、またはその両方が適用
される。2個の透明な合成樹脂層の厚み範囲としては、
50μm〜1mmが好ましい。50μm未満の厚み範囲
は剛性が小さいために樹脂液を塗布する際に該透明な合
成樹脂層の撓み、あるいは揺れが発生し均一な厚みの樹
脂層を得られにくいし、また後工程として、レンズ形状
に曲げ加工を施す際に該合成樹脂積層体の破れが発生し
やすい。一方、1mmを超える厚みの場合は重量が増す
だけで、特に軽量化が要求されているレンズ用途には適
さない。
【0011】次に該透明な合成樹脂層は予め予備乾燥を
実施したほうが好ましい。すなわちポリカーボネート樹
脂を使用する場合は、40℃〜130℃の範囲、より好
ましくは70℃〜120℃の温度範囲にて少なくとも4
時間以上、好ましくは6時間以上、熱風乾燥機あるいは
脱湿乾燥機などを使用して予備乾燥を実施し、水分を除
去したものを使用する。もし合成樹脂層に水分が残存す
ると、本発明による乾燥工程で該合成樹脂層より水分が
揮発し、出来あがった合成樹脂積層体に外観不良として
微小気泡が多数混入する場合がある。
【0012】該樹脂層を形成するための樹脂液は、フォ
トクロミック性有機化合物と、ジイソシアネートとポリ
オールからなるポリウレタン前駆体及び硬化剤を、有機
溶剤によって固形分濃度が40〜90重量%になるよう
に調合されたものである。固形分濃度が40重量%未満
になると樹脂液粘度が小さくなり、樹脂液を該透明な合
成樹脂層の片面に塗布する際に樹脂液が流れて液ダレ不
良が発生し、均一な厚みの樹脂層が得られにくい。ま
た、固形分濃度が90重量%を超えると樹脂液粘度が大
きすぎ、該樹脂液の流出口の縦幅(厚み方向寸法)が微
小なため詰まりが発生したり、その上流側の該樹脂液の
移送配管の詰まりが発生しやすくなり、また合成樹脂層
に塗布された該樹脂層に微小気泡が発生しやすく、更に
は樹脂液を流出させるのに必要な供給圧力が高くなり、
生産性が悪くなる。
【0013】上記樹脂液を調合する際に、攪拌機などを
使用して混ぜ合わせると樹脂液に微小の気泡が入る為、
これを取り除くには、該樹脂液の粘度範囲においては好
ましくは10分以上、より好ましくは20分以上放置
し、静置することによる方法がある。更に、樹脂液が入
った容器を若干の減圧、あるいは真空下で脱気する方法
をとると気泡の抜けが早くなるので、より好ましい方法
である。
【0014】上記樹脂液の調合の際に使用する有機溶剤
の選定については、フォトクロミック性有機化合物とジ
イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン前駆
体、更に硬化剤を溶かすことができ、沸点が常温より高
くて、常温で液体のものであって、且つ基材となる合成
樹脂層を著しく損なわないものがよく、一般的には、ト
ルエン、キシレン、スチレン等の芳香族炭化水素系、酢
酸エチル、酢酸ブチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソブ
チル等のエステル系、テトラヒドロフラン等のエーテル
系、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン系、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロ
ソルブアセテート等のセロソルブ系、シクロヘキサン、
シクロヘキサノン等の脂環式炭化水素系等の溶剤が例示
される。これらの溶剤は、単独あるいはこれらを組み合
わせた2種類以上の混合溶媒を使用することができる。
更に、乾燥工程での条件を考慮して、有機溶剤を選定す
ることも必要である。
【0015】上記ポリウレタン前駆体に使用されるジイ
ソシアネートには、芳香族系や脂肪族系、または脂環系
などがあるが、芳香族系のものが一般的で量産されてお
り、代表的なものにトリレンジイソシアネート(TD
I)やジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)が
あるが、環境衛生対策上容易に取扱いできるMDIが好
ましい。またポリオールに関しては、分子量が400〜
8000のポリエーテルポリオールまたはポリエステル
ポリオールなどが一般的に使用される。本発明のポリウ
レタン前駆体としての分子量は500〜5000のもの
であり、好ましくは2000〜3000である。
【0016】上記硬化剤は、イソシアネートとポリオー
ルから得られる両末端に水酸基を有する化合物であり、
ジイソシアネートとポリオールから得られるものや、ト
リレンジイソシアネートとポリプロピレングリコールか
ら誘導される化合物が好ましい。この硬化剤の分子量は
500〜5000であり、好ましくは2000〜300
0である。ポリウレタン前駆体のイソシアネート当量
(I)と硬化剤の水酸基(H)の比、I/Hが0.9〜
20、好ましくは1〜10を目安として調合される。
【0017】本発明で使用されるフォトクロミック性有
機化合物はポリウレタン前駆体との相溶性が良ければ特
に限定されず、スピロオキサジン系、スピロベンゾピラ
ン系、ナフトピラン系あるいはフルギド系が好ましく使
用される。
【0018】また上記、ポリウレタン前駆体や硬化剤、
及び有機溶剤により構成される樹脂液に各種の添加剤、
例えばUV吸収剤、酸化防止剤、消泡剤などを加えるこ
とも本発明による合成樹脂積層体の性能を上げるうえ
で、好ましい対応である。
【0019】次に該透明な合成樹脂層の片面に均一な厚
みの樹脂層を形成するための乾燥機の温度は、上記樹脂
液の調合の際に使用した有機溶剤の沸点より80℃高い
温度以下、より好ましくは有機溶剤の沸点より50℃高
い温度以下、且つ室温以上の温度範囲内で、一定に保つ
ようにする。乾燥機の温度が使用する有機溶剤の沸点よ
り80℃高い温度を超えると片面に樹脂液を塗布した該
透明な合成樹脂層が乾燥機に送られてきた際に、該片面
に塗布された樹脂液より激しく有機溶剤や水分が揮発し
て、乾燥機を通過した後の塗布された樹脂層に多数の気
泡が発生し、外観不良となる。また、乾燥機の温度が室
温未満であると、該透明な合成樹層の片面に塗布した樹
脂液より有機溶剤を取り除くことができない。また乾燥
機の風量は揮発した溶剤が取り除かれればよく、風速と
して好ましくは3m/sec以下、より好ましくは1m
/sec以下が好ましい。これ以上風速を上げると塗布
した樹脂液が風圧により流れやすく、均一な厚みが得ら
れにくい。また、乾燥機内と乾燥機外の差圧などを測定
し、溶剤の蒸気圧により乾燥機内が異常な加圧状況にな
らないようにすることはより好ましい方法である。
【0020】該開口部の形状については、横幅方向は使
用する該透明な合成樹脂層の幅以下の所望の長さに設定
されるが、該開口部の縦幅方向は、塗布される樹脂層の
厚みに対応する様に、通常100μm〜1mmの範囲内
で調整される。該開口部の縦幅寸法が、100μm未満
の場合、本発明における樹脂液の粘度範囲においては、
開口部に詰まりが発生しやすく、また所望の樹脂液の厚
みが得られにくく、薄い厚みとなり、また該樹脂液への
供給圧力を高くする必要性があり、泡の混入を生じやす
くなる。また該開口部の縦幅寸法が1mmを超えると、
該開口部からの均一な樹脂液の放出が難しく、該透明な
合成樹脂層の片面に塗布した樹脂液の厚みがバラツキや
すくなり、均一でなくなる。
【0021】次に、前述の該透明な合成樹脂層と該樹脂
液の開口部との距離であるが、本発明における樹脂液の
厚み範囲を得るには、通常70μm〜5mmの範囲で調
整され固定される。距離調整の目安としては、該樹脂液
が該樹脂液の開口部より放出された際、該透明な合成樹
脂層の片面に到達できる距離であり、且つ気泡や塗工ム
ラが発生しない様な距離まで該透明な合成樹脂層と該樹
脂液の開口部を近づければ良い。これは、本発明の方法
において、一旦該透明な合成樹脂層の片面に樹脂液が塗
工され、しかも外観が良ければ、該透明な合成樹脂層の
移動速度により、樹脂液の厚みが決まり、該透明な合成
樹脂層と該開口部との距離には余り影響されないからで
ある。
【0022】上記の樹脂液にかける圧力は、通常5kg
f/cm2 以下の圧力、好ましくは1kgf/cm2
下の範囲で一定の圧力が容器内の該樹脂液にかけられ
る。この圧力をかける方法は、公知のどのような方法で
も構わないが、一定に保つように通常電磁弁等で調整さ
れる。さらに、樹脂液にかける圧力は、樹脂液の粘度や
樹脂液を移送する配管長や配管径、あるいは開口部の形
状などにより決まってくるが、前述のように該開口部か
ら樹脂液が流出できる範囲でなるべく低圧にし維持して
おけば良く、樹脂液への圧力が余り高すぎると該透明な
合成樹脂層の撓みが発生したり、あるいは、樹脂液に気
泡が入りやすく、また塗工ムラも出やすくなる。また該
樹脂液にかける圧力媒体は、通常空気や窒素などが使用
される。
【0023】本発明の方法によれば、乾燥機の長さは、
1m以上あれば有機溶剤の該樹脂液からの揮発は可能で
あるが、より長い方が乾燥機の温度を低く設定して樹脂
液からの有機溶剤の揮発を徐々に行うことができ好まし
い。けれども、あまり乾燥機が長くなると、設備コスト
が高くなるので、経済性の面から通常3m〜10mの長
さの乾燥機が使用される。更に、該乾燥機を通過し、有
機溶剤の大半が揮発した樹脂液を片面に塗工された合成
樹脂層は、その後、同一の移動速度で送られてくる他の
透明な合成樹脂層と、2本のロールにて合わされ合着さ
れる。
【0024】本発明において、透明な2個の合成樹脂層
間に介在するフォトクロミック特性を有する樹脂層の厚
みは、50μm〜250μmが好ましく、より好ましく
は100μm〜200μmであり、50μm未満の範囲
では、該積層体に紫外線が照射された際、十分なフォト
クロミック特性が得られない、即ち発色性が不十分であ
るためコントラストが低いものしか得られず、また25
0μmを超えるとコントラストが高く、フォトクロミッ
ク特性に優れたものが得られるが、非常に高価なフォト
クロミック性有機化合物を多量に使用するため、経済性
が悪くなる。
【0025】
【実施例】以下に、本発明を具体的に説明するため実施
例にて説明するが、本発明は実施例に限定されるもので
はない。
【0026】実施例1 ポリウレタン前駆体〔(ポリプロピレングリコールとジ
フェニルメタン-4,4'-ジイソシアネート)を反応させた
もの〕2.25kg及び硬化剤(東洋モートン社製:B
HS−6020C)0.75kgをトルエン2kgで希
釈した溶液に、フォトクロミック性有機化合物である3,
3-ジフェニル-3H-ナフト[2,1-b] ピラン75gと1,3,3-
トリメチル−スピロ[2H-インドール-2,3'-[3H]−ナフト
[2,1-b][1,4]オキサジン] を15gを添加し、樹脂固形
分濃度60重量%の樹脂液5kgを調整した。また乾燥
機の長さは5mのものを使用した。塗工する樹脂層の厚
みが120μmになるように予め移動する速度の許容範
囲を算出した処、1m/minに設定した。また乾燥機
の温度は、トルエンの沸点が110℃ゆえ、60℃に予
め設定した。該予め調合した樹脂液5kgを攪拌機で混
ぜ合わせ15分間静置した。静置後の該樹脂液中には気
泡は見られなかった。該樹脂液をステンレス製容器に移
し、更に10分間静置し、気泡の混入が無いことを確認
した。該容器に蓋をし、0.9kgf/cm2 の空気圧
を加えた。次に連続的に1m/minの速度で搬送され
る300μm厚のポリカーボネート(以下、PCと略
記)シート(三菱瓦斯化学社製:ユーピロン)に500
μmの間隔で隣接した横幅250mmで縦幅200μm
の開口部を有したノズルブロックを介して、該ノズルブ
ロックに通ずるように繋がった配管に付設したバルブを
開いた。該樹脂液は空気圧により配管を通り該ノズルブ
ロックの開口部より噴出し、該連続的に搬送されている
PCシートの片面に該樹脂液が塗布され、且つPCシー
トと共に搬送された。該PCシート面に塗布された樹脂
液は気泡の混入や塗工ムラの無い、外観の良好なもので
あった。また空気圧は容器内の該樹脂液が減少しても、
エアーコンプレッサーにより電磁弁を介して容器内圧力
が0.9kgf/cm2 で一定に保たれるように制御さ
れた。次に樹脂液が片面に塗布されたPCシートは樹脂
液が付着していない他方の面をロールで案内されなが
ら、60℃の熱風乾燥機の中へ導かれた。該乾燥機の熱
風はフィルターを通り異物が混入しないようした。乾燥
機の長さは5mあり、該片面に樹脂液が付着したPCシ
ートは60℃で5分間乾燥され、溶媒として該樹脂液に
混入しているトルエンが揮発し該樹脂液より除かれ、該
樹脂液はフォトクロミック色素が混入したポリウレタン
接着層となった。次に、連続的に搬送されるフォトクロ
ミック色素が混入したポリウレタン接着層が形成された
PCシートに、別の300μm厚の透明なPCシートを
2個のロール間で挟み圧着することにより接着した。出
来上った合成樹脂積層体は、2個の透明なPCシートの
間にフォトクロミック色素が混入し、分散しているポリ
ウレタン層を有するものであった。また、出来あがった
該合成樹脂積層体は気泡の混入の無い外観の良いもので
あった。該合成樹脂積層体の厚みをマイクロメータで測
定したところ、厚みが750μm有り、該フォトクロミ
ック色素を含むポリウレタン層の厚みが150μm有る
ことがわかった。また1m間隔で更に4箇所の測定を行
ったところ、下表のようになり、ポリウレタン層の厚み
が150±30μmの範囲に入る均一な厚みであること
が判った。
【0027】
【表1】
【0028】次に出来あがった合成樹脂積層体を打ち抜
き、湾曲形状に曲げ加工を行ったが、問題無くレンズ形
状に賦形できた。更に、該積層体を太陽光の紫外線下に
曝したところ、約15秒後にオレンジ色に変色し、その
後暗所へ持っていくと約40秒後に透明となった。よっ
て、該積層体は良好なフォトクロミック性能を有してい
ることが確認できた。
【0029】実施例2 搬送する速度を変更し、膜厚の異なる合成樹脂積層体の
製造を行った。PCシートの搬送速度を変更した以外
は、実施例1と同様に行った。出来あがった合成樹脂積
層体の樹脂層の厚み範囲は、厚みが大きくなると厚みの
バラツキ範囲が大きくなる傾向を示していた。特に速度
を0.4m/minと遅くしたものは、厚みの幅が約1
20μmほどあり、厚みの均一性に劣った。また、後加
工として湾曲形状に賦形した際、速度0.4m/min
で製造した樹脂層厚みの大きい合成樹脂積層体で、該樹
脂層部に亀裂の入るものがあった。これらの結果を表2
に示す。
【0030】
【表2】
【0031】実施例3 固形分濃度を35重量%、40重量%、70重量%、9
0重量%、95重量%と変更し、実施例1と同様のフォ
トクロミック化合物と溶剤、及び硬化剤を使用して樹脂
液を調合し、合成樹脂積層体を製造した。固形分濃度3
5重量%と40重量%樹脂液の場合は、攪拌後10分程
度の静置により容易に気泡が取り除かれた。その後容器
内へ移し、更に10分間静置し、気泡の無いことを確認
した。ノズルブロック開口部より粘度の低い樹脂液が勢
いよく噴出すると樹脂液に気泡が入る恐れがあるため、
予め供給圧力を0.7kg/cm2 とし、また膜厚を上げる
ため搬送速度を0.5m/minとした以外は、実施例
1と同様に行った。配管に付設したバルブを開くと、該
樹脂液は配管を通り、ノズルブロックの開口部より噴出
し、連続的に搬送されているPCシートの片面に該樹脂
液が塗布され、且つPCシートと共に搬送された。該P
Cシート面に塗布された樹脂液は気泡の混入や塗工ムラ
の無いものであった。しかし、固形分濃度40重量%で
は見られないが、固形分濃度35重量%のものは塗工後
の移送において徐々に液ダレが発生し、結果として厚み
のバラツキ範囲が大きくなった。次に固形分濃度90重
量%と95重量%の場合は、樹脂液の攪拌後、静置によ
り気泡を取り除くのに40分ほどかかった。その後容器
に移し、更に20分静置して該樹脂液に気泡の無いこと
を確認した。膜厚を下げるため搬送速度を3m/min
にした以外は実施例1と同様の製造条件下で製造を開始
した。しかし、固形分濃度90重量%の樹脂液製造の
際、配管に付設したバルブを開いたところ、供給圧力
0.9kg/cm2 ではノズルブロック開口部の一部に樹脂
液の固形分が詰まったため、供給圧力を1.1kg/cm2
に上げた。その後は該開口部の詰まりは解消された。該
連続的に移動するPCシートの片面に塗布された樹脂液
は、塗工ムラや気泡の混入の無いものであった。しか
し、出来あがった合成樹脂積層体は、固形分濃度90重
量%では見られないが、固形分濃度95重量%の樹脂液
を用いた合成樹脂積層体には、微小気泡が多数混入して
いた。固形分濃度70重量%とした樹脂液は、実施例1
と同様の製造条件下で、何ら問題無く製造ができた。こ
れらの製造条件と製造結果を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】比較例1 移送する速度を12m/minに設定した以外は、実施
例1と同様に行い合成樹脂積層体を製造した。連続的に
搬送される300μm厚のポリカーボネート(PC)シ
ートに500μmの間隔で隣接した横幅250μmで縦
幅200μmの開口部を有したノズルブロックを介し
て、該ノズルブロックに通ずるように繋がった配管に付
設したバルブを開いた。該樹脂液は空気圧により配管を
通り該ノズルブロックの開口部より噴出し、該連続的に
搬送されているPCシートの片面に付着し塗布され、且
つPCシートと共に搬送された。しかし、該PCシート
面に塗布された樹脂液は塗工ムラが一部に発生し、また
仕上がった合成樹脂積層体からは、明らかにトルエンの
臭いが発生しており、またトルエンが充分に除去されて
いないので、透明な合成樹脂積層体は容易に剥がれる状
態で、接着が不完全であった。
【0034】比較例2 乾燥機の温度を200℃に設定した以外は、実施例1と
同様に行い合成樹脂積層体を製造した。出来あがった合
成樹脂積層体には多数の微小気泡が見られ、急激な乾燥
により激しく溶剤や水分が揮発したことが判り、外観の
悪い合成樹脂積層体であった。
【0035】比較例3 固形分濃度を20%とした樹脂液を用いた以外は、実施
例1と同様に行い合成樹脂積層体を製造した。該樹脂液
をノズルブロックから噴出したところ、すぐに液ダレと
塗工ムラが該PCシート面に発生し、均一な塗工厚みを
得ることができない状態であった。また出来上がった合
成樹脂積層体の一部を切り出し、厚みを測定した処、6
20μmあり、フォトクロミック特性を有すた該樹脂層
の厚みが20μmであることが判った。この切り出し片
を太陽光下に曝した処、約15秒後にブラウン色に変色
はしたが、非常に色が薄く、良好なフォトクロミック特
性を有していなかった。
【0036】
【発明の効果】本発明の方法によれば、発色、消色が速
い等のフォトクロミック性有機化合物の特性を維持し、
またフォトクロミック層の厚みが均一な合成樹脂積層体
を連続的に容易に製造する方法を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成樹脂積層体の断面図
【図2】連続製膜装置図
【符号の説明】
1:透明な合成樹脂層 2:フォトクロミック特性を有する均一な厚みの樹脂層 3:樹脂液の入った容器 4:容器からノズルブロックに繋がる配管に設置された
バルブ 5:樹脂液を放出する微小開口を有するノズルブロック 6:片面に樹脂液が塗布されるロール状に巻かれた一方
の透明な合成樹脂層 7:乾燥機 8:ロール状に巻かれた他方の透明な合成樹脂層 9:ロール状に巻いている製造された合成樹脂積層体 10:容器内の圧力制御弁 11:合成樹脂層の搬送用に設けられた多数のロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 7:00 B29L 9:00 9:00 G02B 1/10 Z Fターム(参考) 2H006 BE02 BE05 2H048 DA04 DA09 DA13 DA24 2K009 AA15 BB11 CC21 EE01 4F100 AH02B AH03B AK01A AK01B AK01C AK45A AK45C AK51B BA03 BA07 BA10A BA10C CA02B EH46B EJ86B GB90 JN01C JN30B YY00A YY00C 4F211 AA28 AA42 AD05 AD08 AG01 AG03 AH73 TA03 TC02 TD11 TH02 TH06 TH22 TN24 TN47 TQ03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に移動する透明な合成樹脂層の片
    面に、フォトクロミック特性を有する樹脂層を連続的に
    塗布し、次に該樹脂層の乾燥を行なった後、他の透明な
    合成樹脂層を連続的に貼り合わせることにより、2個の
    透明な合成樹脂層と、該2個の透明な合成樹脂層間に、
    介在するフォトクロミック特性を有する均一な厚さが5
    0〜250μmの樹脂層から構成される合成樹脂積層体
    を連続的に製造する方法において、室温より高くて、溶
    媒の沸点より80℃高い温度より低い温度範囲内で一定
    の温度に保った乾燥機内を、該フォトクロミック特性を
    有する固形分濃度が40〜90重量%の樹脂層を片面に
    塗布した透明な合成樹脂層を、下記式で表される速度範
    囲内の速度V(m/min)で通過させることによって
    溶媒を除去することを特徴とする合成樹脂積層体の製造
    方法。 0.3≦V≦α×ρ×L×(1/t) V:乾燥機内通過速度(m/min) α:係数=2.5×10-3 ρ:固形分濃度(%) L:乾燥機長さ(m) t:フォトクロミック特性を有する樹脂層の厚み(m
    m)
  2. 【請求項2】 該2個の透明な合成樹脂層の各々の厚み
    範囲が50μm〜1mmの厚みのポリカーボネート樹脂
    であることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂積層
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】 フォトクロミック性有機化合物とポリウ
    レタン前駆体及び硬化剤を、有機溶剤で混ぜ合わされた
    樹脂液を、放置又は減圧により脱気を行い、泡の混入の
    無い樹脂液とする請求項1に記載の合成樹脂積層体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記のポリウレタン前駆体がジイソシア
    ネートとポリオールから得られる化合物である請求項4
    に記載の合成樹脂積層体の製造方法。
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