JP2002195475A - 樹脂製コルゲート管用継手 - Google Patents

樹脂製コルゲート管用継手

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JP2002195475A
JP2002195475A JP2000396552A JP2000396552A JP2002195475A JP 2002195475 A JP2002195475 A JP 2002195475A JP 2000396552 A JP2000396552 A JP 2000396552A JP 2000396552 A JP2000396552 A JP 2000396552A JP 2002195475 A JP2002195475 A JP 2002195475A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製コルゲート管を簡単に且つ所要の通り
に接続することができる樹脂製コルゲート管用継手を提
供すること。 【解決手段】 継手本体2、締付部材4及びリテーナ6
から構成され、締付部材4と継手本体2とが螺合される
樹脂製コルゲート管用継手。リテーナ6は、リング状の
ベース部36と、このベース部36に設けられた係合押
圧爪部38を有し、周方向に複数個に分割して形成さ
れ、係合押圧爪部38の先端押圧面は半径方向内方に向
けて軸線方向内側にテーパ状に形成されている。締付部
材4は、リテーナ6の他端部に作用する環状突起26を
有し、継手本体2には、係合押圧爪部38と対向してパ
ッキン部材22が装着され、コルゲート管14の先端山
部は、この係合押圧爪部38とパッキン部材22との間
にくさび状に押し潰される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製コルゲート
管を接続するための継手に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス管、水道管等の既設管は鋼
管から構成されており、このような鋼管においては、長
期にわたって使用していると腐食が起こり、この腐食が
進行すると漏れが発生する。そこで、既設管の漏れの修
理、予防を行うために、ポリエチレン等のポリオレフィ
ン系樹脂から形成された樹脂配管を既設管の内部に敷設
する方法が提案されている。このような修理、防止方法
では、既設管内に所要の通りに配設するには、樹脂配管
を蛇腹状に形成するのが好ましく、このような蛇腹状の
コルゲート管を用いる場合、コルゲート管内を流れる流
体への抵抗を少なくするために、樹脂配管のコルゲート
断面を平滑化するとともに、その内径を拡径することが
望まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような樹脂製コル
ゲートを平滑化及び拡径化するためには、例えば、その
内部を通して加熱流体を流して所要の通りに加熱すれば
よいが、このように加熱流体を流すと、樹脂製コルゲー
ト管自体が軟化する。従来から、コルゲート管を接続す
るために各種継手が提案され実用に供されているが、こ
れらは主として金属製コルゲート管用のものであり、従
来の継手を樹脂製コルゲート管の接続に用いた場合、加
熱流体を流したときの樹脂の軟化によって充分なシール
性能が確保されず、また加熱条件下において引き抜き方
向の力が作用すると、コルゲート管と継手との接続部に
伸びが生じ、漏れ、接続したコルゲート管の抜けの原因
となる。
【0004】本発明の目的は、樹脂製コルゲート管を簡
単に且つ所要の通りに接続することができる樹脂製コル
ゲート管用継手を提供することである。また、本発明の
他の目的は、内部を通して加熱流体が流れたとしても漏
れ、抜け等の発生を防止することができる樹脂製コルゲ
ート管用継手を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸線方向に延
びる通孔を有する継手本体と、軸線方向に延びる貫通孔
を有する締付部材と、樹脂製コルゲート管に係合するリ
テーナとを具備し、前記締付部材と前記継手本体とが螺
合される樹脂製コルゲート管用継手であって、前記リテ
ーナは、リング状のベース部と、このベース部の一端部
に設けられた係合押圧爪部を有し、周方向に複数個に分
割して形成されており、前記係合押圧爪部は半径方向内
方に突出し、この係合押圧爪部の先端押圧面は半径方向
内方に向けて前記軸線方向内側にテーパ状に傾斜してお
り、前記締付部材は、前記リテーナの前記ベース部の他
端部に作用する押圧部を有しており、前記継手本体は、
前記リテーナの前記係合押圧爪部と対向する受面を有
し、前記受面は前記軸線方向に対して実質上垂直に延び
ており、前記リテーナを装着してその係合押圧爪部を前
記樹脂製コルゲート管の谷部に係合し、前記締付部材を
前記継手本体に螺合して締め付けると、前記締付部材が
前記リテーナの他端部に作用してこれを前記継手本体に
近接する方向に移動し、前記係合押圧爪部から突出する
前記樹脂製コルゲート管の山部は、前記係合押圧爪部の
先端押圧面と前記継手本体の前記受面によって、断面形
状くさび状に変形されることを特徴とする。
【0006】本発明に従えば、係合押圧爪部が設けられ
たリテーナは複数個に分割されているので、この係合押
圧爪部が樹脂製コルゲート管の谷部に係合するように容
易に取り付けることができる。締付部材にはリテーナの
ベース部に作用する押圧部が設けられ、また継手本体に
はリテーナと対向する受面が設けられ、係合押圧爪部か
ら突出するコルゲート管の山部は上記受面との間に位置
付けられる。樹脂製コルゲート管にリテーナを装着した
状態で締付部材及び継手本体を螺合させて締め付ける
と、締付部材の押圧部がリテーナに作用し、このリテー
ナは継手本体側に移動される。従って、その係合押圧爪
部は、そこから突出するコルゲート管の山部を継手本体
の受面に押圧して押し潰し、これによってコルゲート管
と継手本体との間が所要の通りにシールされる。
【0007】このシール状態においては、係合押圧爪部
の先端面が半径方向内方に向けて軸線方向内側にテーパ
状に傾斜しているので、係合爪部から突出するコルゲー
ト管の山部は断面形状がくさび状になるように変形し、
これによってコルゲート管の先端山部の端面全域が継手
本体の受面に押し付けられ、コルゲート管と継手本体と
はかかる端面による面状のシールとなり、従ってシール
面積を大きくして両者間のシールを確実にすることがで
きる。加えて、リテーナの係合押圧爪部の先端面と継手
本体の受面との間の空間(この空間にてコルゲート管の
山部が押し潰される)は、半径方向外方に向けて隙間が
漸減しているので、例えばコルゲート管内を通して加熱
流体が流れても押し潰された山部の半径方向外方への伸
びが抑えられ、これによって、コルゲート管と継手本体
との間のシール状態が維持されるとともに、コルゲート
管の継手からの抜けも防止することができる。
【0008】尚、リテーナの係合押圧爪部によって押し
潰すコルゲート管の山部の数は、継手本体のコンパクト
化等を図るためには1山が望ましいが、2〜3山程度押
し潰すようにしてもよい。また、継手本体の受面は、継
手本体に直接的に設けるようにしてもよいが、継手本体
にパッキン部材を設け、このパッキン部材によって上記
受面を構成するようにしてもよい。また、リテーナの係
合押圧爪部のテーパ状先端面は、例えば3〜15度程度
傾斜させるのがよい。
【0009】また、本発明では、前記リテーナは、更
に、前記ベースの前記軸線方向中間部から半径方向内方
に突出する中間係合爪部を有し、前記係合押圧爪部は前
記樹脂製コルゲート管の先端から一山の次の谷部に係合
し、前記中間係合爪部は前記係合押圧爪部が係合する前
記谷部の次の谷部に係合することを特徴とする。本発明
に従えば、リテーナは更に中間係合爪部を有し、係合押
圧爪部はコルゲート管の先端から一山の次の谷部に係合
し、中間係合爪部は係合押圧爪部が係合する谷部の次の
谷部に係合するので、継手本体及びリテーナをコンパク
ト化して継手全体を小型化することができる。また、中
間係合爪部が上述したようにコルゲート管の谷部に係合
するので、コルゲート管に引き抜き方向の力が作用した
とき、中間係合爪部がコルゲート管の移動を阻止し、コ
ルゲート管の継手からの抜けを確実に防止することがで
きる。
【0010】更に、本発明では、前記継手本体にはリン
グ状のパッキン部材が配設され、前記係合押圧爪部から
突出する前記樹脂製コルゲート管の前記山部は、前記係
合押圧爪部の前記先端押圧面と前記パッキン部材の端面
によって、断面形状くさび状に変形され、前記パッキン
部材の前記端面が前記継手本体の前記受面として機能す
ることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、継手部材にパッキン部材
が装着され、このパッキン部材の端面が継手本体の受面
として機能するので、樹脂製コルゲート管の先端山部の
端面とパッキン部材との間のシール性が高められ、コル
ゲート管と継手本体との間を一層確実にシールすること
ができる。尚、このようなパッキン部材は、フッ素系樹
脂(例えばPTFE)等から形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う樹脂製コルゲート管用継手の一実施形態につい
て説明する。図1は、一実施形態の継手に樹脂製コルゲ
ート管を接続した状態を示す断面図であり、図2は、図
1の継手を分解して示す分解斜視図であり、図3は、図
1の継手において締付部材を締め付ける前の状態を示す
部分拡大断面図であり、図4は、図1の継手において締
付部材を締め付けた後の状態を示す部分拡大断面図であ
る。
【0013】図1及び図2において、図示の樹脂製コル
ゲート管用継手は、継手本体2、締付部材4及びリテー
ナ6から構成され、継手本体2と締付部材4とが相互に
螺合される。継手本体2は円筒状の本体部8を有し、こ
の本体部の一端部は外径が幾分小さく形成され、この一
端部に雄ねじ部10が設けられている。この本体部8の
一端面には図1及び図2において左方に突出する位置決
め突部12が設けられ、この位置決め突部12の外径
は、接続される樹脂製コルゲート管14(後述する)の
谷部16(図1参照)の内径よりも幾分小さく形成され
ている。この環状突部12の軸線方向(図1及び図2に
おいて左右方向)の長さは、接続されるコルゲート管1
4の3山以上(それら山部の間の2谷部を含む)である
のが望ましく、このような長さにすることによって、コ
ルゲート管14の先端部を所要の通りに位置決め支持す
ることができる。
【0014】継手本体2の本体部8の他端面には、図1
及び図2において右方に伸びる接続部18が設けられ、
この接続部18の外径は本体部8の外径より小さく形成
されている。この接続部18には、一般的な金属継手
(図示せず)が接続される。継手本体2には、位置決め
突部12、本体部8及び接続部18を軸線方向に貫通す
る通孔20が形成され、かかる通孔20を通して、燃料
用ガス、水道水等の流体が流れる。この形態では、位置
決め突部12に形成された通孔20の部分20aの内径
は、本体部8及び接続部18に形成された通孔20の部
分20bの内径よりも大きくなっている。
【0015】この形態では、継手本体2の位置決め突部
12にリング状のパッキン部材22が被嵌されている。
このパッキン部材22の一端面は、上記軸線方向に対し
て実質上垂直に延びている。このパッキン部材22の他
端面は継手本体2の本体部8の一端面に接し、パッキン
部材22の上記一端面が、後述するように、接続するコ
ルゲート管14の先端部を受ける継手本体2の受面とし
て機能する。このパッキン部材22は、フッ素樹脂(例
えばPTFE)から形成することができ、このようなパ
ッキン部材22を設けることによって、継手本体2とコ
ルゲート管14との間のシール性を高めることができ
る。尚、パッキン部材22は必ずしも設ける必要はな
く、パッキン部材22を省略した場合、継手本体2の本
体部8の上記一端面(図1及び図2において左端面)が
受面として作用する。
【0016】図示の締付部材4は略中空円筒状であり、
その内部に軸線方向に延びる貫通孔24が形成されてい
る。この締付部材4の一端部(図1及び図2において左
端部)には、半径方向に突出する環状突起26が設けら
れ、この環状突起26がリテーナ6を押圧する押圧部と
して機能する。図1に示すように、環状突起26の内径
は、接続するコルゲート管14の山部30の外径よりも
幾分大きく、接続すべきコルゲート管14の先端部はこ
の貫通孔24を通して軸線方向に挿通される。
【0017】この締付部材4の他端部の内周面には雌ね
じ部32が設けられ、この雌ねじ部32が継手本体2の
雄ねじ部10に螺合され、後述する如く螺合すると、継
手本体2及び締付部材4は、図1に示すように、実質上
連続した円筒状外面を規定する。この形態では、継手本
体2に雄ねじ部10を設け、締付部材4に雌ねじ部32
を設けているが、これとは反対に、継手本体2に雌ねじ
部を設け、締付部材4に雄ねじ部を設けるようにしても
よい。
【0018】図示のリテーナ6は、ベース部36と、こ
のベース部36の先端部に設けられた係合押圧爪部38
と、ベース部36の軸線方向(図1及び図2において左
右方向)中間部に設けられた中間係合爪部40とを有
し、この形態では、周方向に2分割された分割部材34
a,34bから構成されている。分割部材34a,34
bは、断面略半円状の実質上同一の形状であり、図1に
示すように円筒状となるようにコルゲート管14の外周
面に組み付けられ、このように組み付けることによっ
て、ベース部36は接続すべきコルゲート管14の山部
30の外周面を覆い、係合押圧爪部38はコルゲート管
14の先端から一山の次の谷部16、即ち先端から第1
番目の谷部に係合し(従って、コルゲート管14の先端
側一山が係合押圧爪部38から突出する)、また中間係
合爪部40は係合押圧爪部38が係合する谷部16の次
の谷部16、即ち先端側から第2番目の谷部に係合す
る。一対の分割部材34a,34bを組み合わせること
によって形成されるリテーナ6の外径は、締付部材4の
貫通孔24の内径よりも幾分小さく、従って締付部材4
の貫通孔24内に挿入された状態では、締付部材4と一
対の分割部材34a,34bとの間にほとんど隙間が存
在せず、一対の分割部材34a、34bは組み付けられ
た状態に保持される。
【0019】リテーナ6の係合押圧爪部38の先端押圧
面は、図1及び図3に示すように、半径方向内方に向け
て軸線方向内側(即ち、図1及び図3において左側)に
テーパ状に傾斜している。このようにテーパ状に傾斜さ
せることによって、図1及び図3に示すように、係合押
圧爪部38の先端押圧面とパッキン部材22の一端面
(継手本体2の受面として機能する面)との間の隙間
は、半径方向外方に向けて先細のくさび状になる。この
係合押圧爪部38の先端押圧面のテーパ傾斜角度α(図
3参照)は、例えば3〜15度程度に設定することがで
き、このような角度に設定することによって、後述する
所定の作用効果が達成される。
【0020】この実施形態では、後述するように、コル
ゲート管14の先端一山を押し潰す構成であるので、リ
テーナ6の係合押圧爪部38をコルゲート管14の先端
から第1番目の谷部16に係合させているが、押し潰す
山数が2つ(又は3つ・・・)である場合、その係合押
圧爪部38をコルゲート管14の第2番目(又は第3番
目・・・)の谷部に係合させればよい。
【0021】また、この形態では、リテーナ6のベース
部36に中間係合爪部40を一つ設けているが、必要に
応じて二つ以上設けるようにしてもよく、かかる場合、
より多くの中間係合爪部40がコルゲート管14の谷部
16に係合するようになり、後述するように、コルゲー
ト管14の継手からの抜けを一層確実に防止することが
できる。
【0022】この継手では、継手本体2、締付部材4及
びリテーナ6は、例えば黄銅等の金属材料から形成され
る。コルゲート管14は、合成樹脂、例えばポリエチレ
ン等のポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂から形成
される。コルゲート管14には、上述したように、谷部
16と山部30とが交互に設けられ、その先端部は締付
部材4の貫通孔24を通して挿通される。
【0023】次に、樹脂製コルゲート管14の継手への
接続様式について説明する。樹脂製コルゲート管14を
接続するには、接続すべきコルゲート管14の先端部を
所要の通りに切断してその先端に山部30が位置するよ
うにし、かく切断した後コルゲート管14の先端部を環
状突起26側から締付部材4の貫通孔24を通して幾分
突出させる(コルゲート管14の先端に山部30が位置
するときには、上述した切断作業は省略することができ
る)。そして、締付部材4から突出するコルゲート管1
4の先端部に、図3に示すように、リテーナ6を装着す
る。リテーナ6は二分割されており、一対の分割部材3
4a,34bを外側から相互に合わせるようにしてコル
ゲート管14にリング状に被嵌する。このとき、リテー
ナ6の係合押圧爪部38がコルゲート管14の先端から
第1番目の谷部16に係合するとともに、その中間係合
爪部40がコルゲート管14の先端から第2番目の谷部
16に係合するように装着する。
【0024】次いで、コルゲート管14を図3において
矢印46で示す方向に相対的に引っ張り、装着したリテ
ーナ6を締付部材4の貫通孔24内に収容してその他端
部(図1及び図3において左端部)を締付部材4の環状
突起26に当接させる。そして、かく当接した状態に
て、図3に示すように、締付部材4の雌ねじ部32を継
手本体2の雄ねじ部10に螺合する。
【0025】その後、締付部材4を所定方向に回して継
手本体2に締め付ける。かくすると、締付部材4の環状
突起26(押圧部)がリテーナ6の他端部に作用してこ
れを継手本体2に近接する方向に移動させ、その係合押
圧爪部38はコルゲート管14の先端一山を継手本体2
に装着されたパッキン部材22に押し付け、このように
してリテーナ6の係合押圧爪部38から突出する山部3
0が押し潰される。この締付状態においては、図4に示
すように、リテーナ6の係合押圧爪部38の先端押圧面
とパッキン部材22の受面によって、コルゲート管14
の先端一山がくさび状に変形され、その先端一山の端面
は、その実質上全域がパッキン部材22の端面に押し付
けられる。かくして、コルゲート管14とパッキン部材
22とのシール面の面積が大きくなり、コルゲート管1
4と継手本体2とを確実にシールすることができる。
【0026】このような接続状態においては、図4に示
すように、リテーナ6の係合押圧爪部38の先端押圧面
とパッキン部材22の一端面(受面)との間の隙間は、
半径方向外方に向けて先細のくさび状に形成されている
ので、樹脂製のコルゲート管14を通して加熱流体、例
えば60〜80℃程度の温水が流れたとしても、コルゲ
ート管14の押し潰された先端一山は半径方向外方への
伸びが抑えられ、これによって上記先端一山とパッキン
部材22との間の上述した所謂面シール状態が維持さ
れ、コルゲート管14を流れる流体の漏れを防止するこ
とができる。
【0027】また、リテーナ6の中間係合爪部40がコ
ルゲート管14の先端から第2番目の谷部16に係合し
ているので、このコルゲート管14を通して加熱流体が
流れたとしても、この中間係合爪部40に係合するコル
ゲート管14の谷部16の半径方向への伸びが抑えら
れ、これによって中間係合爪部40とコルゲート管14
の上記谷部16との係合状態が維持され、コルゲート管
14を引っ張ることによる継手からの外れを確実に防止
することができる。
【0028】以上、本発明に従う樹脂製コルゲート管用
継手の一実施形態について説明したが、本発明はかかる
実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱することな
く種々の変形乃至修正が可能である。例えば、図示の実
施形態では、リテーナを周方向に2分割しているが、3
分割以上するようにしてもよい。このような樹脂製コル
ゲート管用継手は、加熱流体が流れない場合、熱間クリ
ープ試験等の外部雰囲気が高温である場合にも有効に用
いることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の請求項1の継手によれば、リテ
ーナは複数個に分割されているので、係合押圧爪部が樹
脂製コルゲート管の谷部に係合するように容易に取り付
けることができる。また、継手本体にはリテーナと対向
する受面が設けられ、係合押圧爪部から突出するコルゲ
ート管の山部は上記受面との間に位置付けられるので、
締付部材を締め付けることによって、コルゲート管の突
出する山部を押し潰してコルゲート管と継手本体との間
を所要の通りにシールすることができる。更に、係合押
圧爪部の先端面が半径方向内方に向けて軸線方向内側に
テーパ状に傾斜しているので、係合爪部から突出するコ
ルゲート管の山部は断面形状くさび状に変形し、コルゲ
ート管の先端山部の端面全域が継手本体の受面に押し付
けられ、従ってコルゲート管と継手本体との間のシール
面積を大きくして両者間を確実にシールすることができ
る。
【0030】また、本発明の請求項2の継手によれば、
リテーナの係合押圧爪部はコルゲート管の先端から一山
の次の谷部に係合し、その中間係合爪部は係合押圧爪部
が係合する谷部の次の谷部に係合するので、継手本体及
びリテーナをコンパクト化して継手全体を小型化するこ
とができる。また、中間係合爪部がコルゲート管の谷部
に係合するので、コルゲート管の継手からの抜けを確実
に防止することができる。更に、本発明の請求項3の継
手によれば、継手部材にパッキン部材が装着され、この
パッキン部材の端面が継手本体の受面として機能するの
で、樹脂製コルゲート管の先端山部の端面とパッキン部
材との間のシール性能を高め、コルゲート管と継手本体
との間を一層確実にシールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う継手の一実施形態に樹脂製コルゲ
ート管を接続した状態を示す断面図である。
【図2】図1の継手を分解して示す分解斜視図である。
【図3】図1の継手において、締付部材を締め付ける前
の状態を示す部分拡大断面図である。
【図4】図1の継手において、締付部材を締め付けた後
の状態を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
2 継手本体 4 締付部材 6 リテーナ 14 樹脂製コルゲート管 16 谷部 20 通孔 22 パッキン部材 24 貫通孔 26 環状突起(押圧部) 30 山部 36 ベース部 38 係合押圧爪部 40 中間係合爪部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に延びる通孔を有する継手本体
    と、軸線方向に延びる貫通孔を有する締付部材と、樹脂
    製コルゲート管に係合するリテーナとを具備し、前記締
    付部材と前記継手本体とが螺合される樹脂製コルゲート
    管用継手であって、 前記リテーナは、リング状のベース部と、このベース部
    の一端部に設けられた係合押圧爪部を有し、周方向に複
    数個に分割して形成されており、 前記係合押圧爪部は半径方向内方に突出し、この係合押
    圧爪部の先端押圧面は半径方向内方に向けて前記軸線方
    向内側にテーパ状に傾斜しており、 前記締付部材は、前記リテーナの前記ベース部の他端部
    に作用する押圧部を有しており、 前記継手本体は、前記リテーナの前記係合押圧爪部と対
    向する受面を有し、前記受面は前記軸線方向に対して実
    質上垂直に延びており、 前記リテーナを装着してその係合押圧爪部を前記樹脂製
    コルゲート管の谷部に係合し、前記締付部材を前記継手
    本体に螺合して締め付けると、前記締付部材が前記リテ
    ーナの他端部に作用してこれを前記継手本体に近接する
    方向に移動し、前記係合押圧爪部から突出する前記樹脂
    製コルゲート管の山部は、前記係合押圧爪部の先端押圧
    面と前記継手本体の前記受面によって、断面形状くさび
    状に変形されることを特徴とする樹脂製コルゲート管用
    継手。
  2. 【請求項2】 前記リテーナは、更に、前記ベースの前
    記軸線方向中間部から半径方向内方に突出する中間係合
    爪部を有し、前記係合押圧爪部は前記樹脂製コルゲート
    管の先端から一山の次の谷部に係合し、前記中間係合爪
    部は前記係合押圧爪部が係合する前記谷部の次の谷部に
    係合することを特徴とする請求項1記載の樹脂製コルゲ
    ート管用継手。
  3. 【請求項3】 前記継手本体にはリング状のパッキン部
    材が配設され、前記係合押圧爪部から突出する前記樹脂
    製コルゲート管の前記山部は、前記係合押圧爪部の前記
    先端押圧面と前記パッキン部材の端面によって、断面形
    状くさび状に変形され、前記パッキン部材の前記端面が
    前記継手本体の前記受面として機能することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の樹脂製コルゲート管用継手。
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