JP2002195322A - シュー間隙自動調節機能付ホイールシリンダ - Google Patents

シュー間隙自動調節機能付ホイールシリンダ

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JP2002195322A
JP2002195322A JP2000396055A JP2000396055A JP2002195322A JP 2002195322 A JP2002195322 A JP 2002195322A JP 2000396055 A JP2000396055 A JP 2000396055A JP 2000396055 A JP2000396055 A JP 2000396055A JP 2002195322 A JP2002195322 A JP 2002195322A
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JP
Japan
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adjuster
cylinder
support shaft
wheel cylinder
piston
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JP2000396055A
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Norihiro Kobayashi
則博 小林
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アジャスタ解除機能を損なうことなくアジャ
スタレバーと支軸とのシリンダ軸方向隙間を低減したシ
ュー間隙自動調節装置付ホイールシリンダを提供する。 【解決手段】アジャスタレバー5の支軸開口部5bを楕
円とし(または支軸開口部5bに支軸方向に対し傾斜を
設けて)、アジャスタレバー5のシリンダ軸回りの遊び
を抑制しつつ、シリンダ軸方向の動きの自由度を適正に
維持し、整備時、アジャスタレバー5を容易にラチェッ
トから離脱させることを可能にし、ラチェットへの回転
ロスを低減してピストン1の適正アイドル量に設定可能
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のシュー間
隙自動調節機能付ホイールシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のラチェットレバータイプのシュー
間隙自動調節装置の部分拡大図を、図3乃至図6に示
す。
【0003】板バネ材料で形成されアジャスタレバー1
05は、支軸106によりシリンダボデイに枢着されて
いる。アジャスタレバー105の爪105aは、これと
支軸106との間の部分に予め与えられた撓みに基く弾
性力で、ラチェットホイール部103aの歯と係合され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】支軸106の支軸ガイ
ド部106aと、アジャスタレバー105に設けられた
支軸開口部105bの間には、隙間が存在する。シリン
ダ軸方向の隙間δ1は過小であれば、高負荷時にブレー
キドラムが高温で膨張した場合に、オーバアジャストと
なり、ブレーキシューの引き摺りを惹起する要因ともな
り、かつ、図6に示す如く、アジャスタを解除整備する
際、アジャスタレバー105をラチェットホイール部1
03aから、上方へ離脱させるための自由度を損なうこ
とにもなる。また、過大であれば、ピストン無効ストロ
ークが増大し、シュークリアランスは、過大となる。
【0005】シリンダ軸方向と直角方向の隙間δ2は、
図4及び図5に示すように、アジャスタレバー105を
ラチェットホイール回転方向に傾斜させる自由度を付与
することになり、回転伝達ロスを発生させ、シュークリ
アランス設計狙い値を大きくさせる。
【0006】以上の如く、隙間は、シリンダ軸方向には
最適値を選択し、シリンダ軸直角方向には小さくする必
要性がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、バックプレートに取付けられるホイールシリ
ンダボディと、該シリンダボディに往復摺動可能に装着
されたピストンと、該ピストン内に回転可能に挿入さ
れ、外周部にラチェットホイール部を形成したアジャス
タナットと、該アジャスタナットにネジ係合され該ナッ
トが回転することにより前記ピストンの摺動方向に往復
動するアジャスタボルトと、一端が前記ピストンに固定
され、他端がボディの軸方向に延び全体がピストンと共
に往復動可能なリンクと、前記シリンダボディ上に回動
可能に装着され、一端が前記アジャスタナットのラチェ
ットホイール部の歯と係合するとともに他端が前記リン
クの軸方向に延びた端部に当接するアジャスタレバー
と、該アジャスタレバーと前記リンクとの間にセットさ
れ、両者間に引付力を保持させるアジャスタスプリング
とを備えたシュー間隙自動調節機能付ホイールシリンダ
において、前記アジャスタレバーの前記シリンダボディ
への装着部は、前記シリンダボデイにネジ係合する支軸
に嵌合する支軸開口部を有し、前記支軸と前記支軸開口
部との隙間は、シリンダ軸方向の隙間がシリンダ軸直角
方向の隙間よりも大いことを特徴とするシュー間隙自動
自動調節機能付ホイールシリンダを構成した。
【0008】本発明によれば、隙間のバラツキを構成す
る部品の寸法を高精度にすることなく、アジャスタ解除
機能を損なわないでアジャスタレバーと支軸とのシリン
ダ軸方向隙間を低減できる。また、過大アイドル量を見
込むことによる、シュークリアランスの余裕も多く見込
む必要がなくなり、惹いては、ブレーキシステム全体の
サイズ、容量等の設定を効率的なものとなすことにつな
がる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面につ
いて説明すると、図1及び図2は、本発明を適用するラ
チェットタイプのシュー間隙自動調節機能付ホイールシ
リンダの一例で、ツー・リーデイング型ドラムブレーキ
に用いる形式の正面図と断面を表す。本発明は、デュア
ル・ツー・リーデイング型に用いることも、当然可能で
ある。
【0010】図1及び図2において、1はピストンであ
り、制動時、液圧室2の液圧により摺動し、ピストン1
により回転可能に支持されたアジャスタナット3と、こ
のナット3に螺着されたアジャスタボルト4を介してブ
レーキシューの端部を押動し、ブレーキドラムに圧接す
る。
【0011】5は板バネ材料で形成され、支軸6により
シリンダボデイ7に枢着されたアジャスタレバーで、レ
バー5の爪5aは、これと支軸ガイド部6aとの間の部
分に予め与えられた撓みに基く弾性力で、ラチェットホ
イール部3aの歯と係合されている。8はアジャスタス
プリング、9はピストン1に固定されると共に一端はス
プリング8に係合して他端がレバー5に当節するリンク
である。アジャスタナット3のラチェットホイール部3
aの歯と係合するアジャスタレバー5の爪5aで該ナッ
ト3を回転させることにより、アジャスタボルト4を突
出してシュー間隙を補正することとなる。
【0012】図7に本発明の第1実施形態を示す。
【0013】アジャスタレバー5の、支軸開口部5bを
真円でなく、シリンダ軸方向に長軸を有する楕円形状と
することにより、シリンダ軸方向の隙間Aは適切にした
ままシリンダ軸直角方向の隙間Bを小さくでき、アジャ
スタレバー5のアジャスタホイール回転方向のロス量を
極小化することができる。
【0014】図8及び図9に本発明の第2実施形態を示
す。
【0015】支軸開口部5bと支軸ガイド部6aの関係
を傾斜にすることによって、図9に示す如くアジャスタ
レバー5の、開放のための傾斜自由度をこの傾斜分で吸
収可能となるため、シリンダ軸方向の隙間を小さく設定
でき、アイドル量を節約することができる。
【0016】図10に本発明の第3実施形態を示す。
【0017】支軸ガイド部6aの方を傾斜させ、支軸開
口部5bの方は、支軸中心線に平行にしても、効果は、
図9のものと同じであることは自明であり、かつまた、
図7の方法と、図8の方法を併せ用いても、効果的であ
ることも自明である。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、隙間のバラツキを構成
する部品の寸法を高精度にすることなく、アジャスタ解
除機能を損なわないでアジャスタレバーと支軸とのシリ
ンダ軸方向隙間を低減できる。また、過大アイドル量を
見込むことによる、シュークリアランスの余裕も多く見
込む必要がなくなり、惹いては、ブレーキシステム全体
のサイズ、容量等の設定を効率的なものとなすことにつ
ながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるシュー間隙自動調節機能付ホイ
ールシリンダの正面図である。
【図2】本発明にかかるシュー間隙自動調節機能付ホイ
ールシリンダの断面図である。
【図3】従来のシュー間隙自動調節機能付ホイールシリ
ンダの部分断面図である。
【図4】従来のシュー間隙自動調節機能付ホイールシリ
ンダの部分断面図である。
【図5】従来のシュー間隙自動調節機能付ホイールシリ
ンダの部分断面図である。
【図6】従来のシュー間隙自動調節機能付ホイールシリ
ンダの部分断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態にかかるシュー間隙自動
調節機能付ホイールシリンダの部分断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態にかかるシュー間隙自動
調節機能付ホイールシリンダの部分断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態にかかるシュー間隙自動
調節機能付ホイールシリンダの部分断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態にかかるシュー間隙自
動調節機能付ホイールシリンダの部分断面図である。
【符号の説明】
1 ピストン 2 液圧室 3 アジャスタナット 3a ラチェット
ホイール部 4 アジャスタボルト 5 アジャスタレバー 5a 爪 5b 支軸開口部 6 支軸 6a 支軸ガイド
部 7 シリンダボディ 8 アジャスタス
プリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックプレートに取付けられるホイール
    シリンダボディと、該ボディに往復摺動可能に装着され
    たピストンと、該ピストン内に回転可能に挿入され、外
    周部にラチェットホイール部を形成したアジャスタナッ
    トと、該アジャスタナットにネジ係合され該ナットが回
    転することにより前記ピストンの摺動方向に往復動する
    アジャスタボルトと、一端が前記ピストンに固定され、
    他端がシリンダボディの軸方向に延び全体がピストンと
    共に往復動可能なリンクと、前記シリンダボディ上に回
    動可能に装着され、一端が前記アジャスタナットのラチ
    ェットホイール部の歯と係合するとともに他端が前記リ
    ンクの軸方向に延びた端部に当接するアジャスタレバー
    と、該アジャスタレバーと前記リンクとの間にセットさ
    れ、両者間に引付力を保持させるアジャスタスプリング
    とを備えたシュー間隙自動調節機能付ホイールシリンダ
    において、前記アジャスタレバーの前記ボディへの装着
    部は、前記シリンダボデイにネジ係合する支軸に嵌合す
    る支軸開口部を有し、前記支軸と前記支軸開口部との隙
    間は、シリンダ軸方向の隙間がシリンダ軸直角方向の隙
    間よりも大きいことを特徴とするシュー間隙自動自動調
    節機能付ホイールシリンダ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、アジャスタレバーの
    支軸開口部がシリンダ軸方向に長軸を有する楕円である
    ことを特徴とするシュー間隙自動自動調節機能付ホイー
    ルシリンダ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、アジャスタレバーの
    支軸開口部が支軸方向に対し傾斜していることを特徴と
    するシュー間隙自動自動調節機能付ホイールシリンダ。
  4. 【請求項4】 請求項1においてアジャスタレバーの支
    軸開口部が、シリンダ軸方向に延在する楕円形状をな
    し、かつ、支軸方向に対し傾斜していることを特徴とす
    るシュー間隙自動自動調節機能付ホイールシリンダ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、支軸ガイド部が支軸
    方向に対し傾斜していることを特徴とするシュー間隙自
    動自動調節機能付ホイールシリンダ。
JP2000396055A 2000-12-26 2000-12-26 シュー間隙自動調節機能付ホイールシリンダ Pending JP2002195322A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61160335A (ja) * 1984-10-27 1986-07-21 シユトリ−ベル・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 車両用の集中配列装置
JPH01158832A (ja) * 1987-12-16 1989-06-21 Hitachi Ltd 選局装置
JPH074454A (ja) * 1993-06-18 1995-01-10 Nisshinbo Ind Inc ドラムブレーキの間隙自動調整装置

Patent Citations (3)

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