JP2002194814A - 組立及び載置式棚構造体 - Google Patents

組立及び載置式棚構造体

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JP2002194814A
JP2002194814A JP2000397397A JP2000397397A JP2002194814A JP 2002194814 A JP2002194814 A JP 2002194814A JP 2000397397 A JP2000397397 A JP 2000397397A JP 2000397397 A JP2000397397 A JP 2000397397A JP 2002194814 A JP2002194814 A JP 2002194814A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置期間及び分解撤去期間を短縮すること。 【解決手段】 支柱14及び支柱の下端部に連結される
載置用ベース部材20とからなる複数の組立要素と、隣
接する組立要素の支柱14の上端部間に連結される梁部
材8とを備えた組立及び載置式棚構造体。組立要素は、
支柱14の上端部に2個の連結板部36が90°の角度
間隔をおいて配設されている角部用組立要素2と、支柱
14の上端部に3個の連結板部36が90°の角度間隔
をおいて配設されている辺部用組立要素4と、支柱14
の上端部に4個の連結板部36が90°の角度間隔をお
いて配設されている中央部用組立要素6とを含んでい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体駐車場、立体駐輪
場、倉庫内の物置、機材置場等の組立及び載置式棚構造
体、上方が内部空間、例えば、作業所、店舗、事務所あ
るいは居所等として利用できかつ下方が車庫等の利用空
間として活用できる組立及び載置式棚構造体等として広
く適用することができる組立及び載置式棚構造体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の組立及び載置式棚構造体である立
体駐車場構造体、更に具体的には、分離自在に組み立て
られて平坦な表面上に載置される立体駐車場構造体は、
例えば、特許第2648714号公報に開示されてい
る。この立体駐車場構造体は、表面上に載置される基板
及び下端が基板上に一体に固定されて鉛直に延びる柱と
を有する複数個の組立要素と、隣接する組立要素の柱の
上端間に連結される複数個の梁部材とを備えている。組
立要素は、角部用組立要素と、辺部用組立要素と、中央
部用組立要素とを含んでいる。角部用組立要素の柱の上
端には、2個の連結部材が90°の角度間隔をおいて水
平に突出するよう固定されている。また、辺部用組立要
素の柱の上端には、3個の連結部材が90°の角度間隔
をおいて水平に突出するよう固定されている。更にはま
た、中央部用組立要素の柱の上端には、4個の連結部材
が90°の角度間隔をおいて水平に突出するよう固定さ
れている。角部用組立要素、辺部用組立要素及び中央部
用組立要素の柱の上端に配設された連結部材の各々は、
H形鋼から形成されている。上記のように構成された角
部用組立要素、辺部用組立要素及び中央部用組立要素を
所要位置に配置して、これらの組立要素の柱の上端間、
すなわち相互に間隔をおいて対向する連結部材の各々間
に梁部材を連結することによって、立体駐車場構造体が
組み立てられる。この立体駐車場構造体は、比較的短期
間にかつ比較的安価に分離自在に組み立てられ、埋設基
礎構造を全く必要としないにもかかわらず立体駐車場と
して十分な強度及び剛性を有する、との優れた特性を有
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記立
体駐車場構造体において、角部用組立要素、辺部用組立
要素及び中央部用組立要素の各々の柱の下端には基板が
一体に固定され、各々の柱の上端には、それぞれH形鋼
から形成された複数の連結部材が上記所定の方向に水平
に突出するよう固定されている。このため、組立要素の
各々の重量が相当重くなり、設置作業(組立作業)及び
分解撤去作業が大掛かりで困難となる。その結果、上記
立体駐車場構造体の設置期間及び設置コストは、それ以
前の立体駐車場構造体よりは改善されてはいるものの、
未だ充分満足できるものとはいえない。また組立要素の
各々の構成が、上記構成に起因して比較的複雑であり、
その結果、立体駐車場構造体全体の構成が複雑となっ
て、製造コストが高くなる。更にはまた、組立要素の各
々における基板及びH形鋼からなる連結部材の各々の、
対応する柱の下端及び上端から外側への突出量は比較的
大きいので、組立要素の各々の輸送が比較的困難で比較
的広い輸送スペースを要し、輸送コストが高くなる。ま
た保管が比較的困難で比較的広い保管スペースを要する
ので、保管コストが高くなる。立体駐車場構造体の設置
期間及び分解撤去期間を短縮し、トータルコストを低減
させるためにはまた、床部材の組付及び分離作業が容易
かつ迅速に行なわれること、立体駐車場構造体の周縁に
配設されるフェンスの組付及び分離作業が容易かつ迅速
に行なわれること、上記フェンスに備えられる装飾プレ
ートの組付及び分離作業が容易かつ迅速に行なわれるこ
と、簡単な構成により優れた排水性が確保されること、
等が要請される。しかしながら、一般的には、該要請は
十分満足できるものとはいえず、これらの観点からも更
なる改善が要望されるものである。もちろん、いかなる
形態の立体駐車場構造体であっても、優れた免震性が確
保されなければならないことはいうまでもない。上記し
た技術的課題は、立体駐車場構造体にのみ限定されるも
のではなく、立体駐車場構造体を含む全ての形態の組立
及び載置式棚構造体に共通して存在するものである。
【0004】本発明は上記事実に基づいてなされたもの
で、その目的は、設置現場における設置作業及び分離撤
去作業を容易かつ迅速に遂行することを可能にし、その
結果、設置期間及び分解撤去期間を短縮し、トータルコ
ストの低減を可能にする、新規な組立及び載置式棚構造
体を提供することである。
【0005】本発明の他の目的は、組立要素の各々の構
成をシンプル化しかつ重量を軽減することを可能にし、
その結果、全体の構成をシンプル化し、トータルコスト
の低減を可能にする、新規な組立及び載置式棚構造体を
提供することである。
【0006】本発明の更に他の目的は、組立要素の各々
の構成をシンプル化しかつ重量を軽減することを可能に
し、その結果、組立要素の各々の輸送及び保管を従来よ
りも容易にし、輸送及び保管コストの低減を可能にす
る、新規な組立及び載置式棚構造体を提供することであ
る。
【0007】本発明の更に他の目的は、床部材の組付及
び分離作業を容易かつ迅速に遂行することを可能にし、
その結果、トータル設置期間及び分解撤去期間を短縮
し、トータルコストの低減を可能にする、新規な組立及
び載置式棚構造体を提供することである。
【0008】本発明の更に他の目的は、フェンスの組付
及び分離作業を容易かつ迅速に遂行することを可能に
し、その結果、トータル設置期間及び分解撤去期間を短
縮し、トータルコストの低減を可能にする、新規な組立
及び載置式棚構造体を提供することである。
【0009】本発明の更に他の目的は、フェンスに備え
られる装飾プレートの組付及び分離作業を容易かつ迅速
に遂行することを可能にし、その結果、トータル設置期
間及び分解撤去期間を短縮し、トータルコストの低減を
可能にする、新規な組立及び載置式棚構造体を提供する
ことである。
【0010】本発明の更に他の目的は、簡単な構成によ
り優れた排水性を確保することを可能にする、新規な組
立及び載置式棚構造体を提供することである。
【0011】本発明の更に他の目的は、優れた免震性を
確保することを可能にする、新規な組立及び載置式棚構
造体を提供することである。
【0012】本発明のその他の目的及び特徴は、本発明
に従って構成された組立及び載置式棚構造体の実施形態
について添付図面を参照して詳細に説明する後の記載か
ら明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、分離自在に組み立てられ、実質上平坦な表面上に載
置される組立及び載置式棚構造体であって、鉛直方向に
延びる支柱及び支柱の下端部に分離自在に連結されかつ
該表面上に載置される載置用ベース部材とから構成され
ている複数の組立要素と、隣接する組立要素の支柱の上
端部間に分離自在に連結される梁部材とを備え、組立要
素は、支柱の上端部に2個の連結板部が90°の角度間
隔をおいて支柱の側面から水平方向に突出して該側面に
沿って鉛直方向に延在するよう配設されている角部用組
立要素と、支柱の上端部に3個の連結板部が90°の角
度間隔をおいて支柱の側面から水平方向に突出して該側
面に沿って鉛直方向に延在するよう配設されている辺部
用組立要素と、支柱の上端部に4個の連結板部が90°
の角度間隔をおいて支柱の側面から水平方向に突出して
該側面に沿って鉛直方向に延在するよう配設されている
中央部用組立要素とを含んでいる、ことを特徴とする組
立及び載置式棚構造体、が提供される。組立要素の各々
の支柱は、支柱本体と、支柱本体の上端に配設された支
柱頭とを備え、支柱頭は、支柱本体の側面から外方に水
平に延び出すよう支柱本体の上端に固着された下板と、
下板の上面から鉛直方向上方に延びるよう配設された支
柱頭本体と、下板の上方に間隔をおいて平行に延在する
よう支柱頭本体の上端に固着された上板とを備え、組立
要素の各々の支柱における連結板部の各々は、支柱頭本
体の側面から突出するよう支柱頭本体に配設されると共
に上端が上板の下面に固着され、下端が下板の上面に固
着されている、ことが好ましい。組立要素の各々の支柱
の支柱頭本体は、筒部と、平面から見て、筒部を縦横に
直角にクロスして貫通して筒部の側面から水平方向外方
に突出するよう延在する複数の補強板とから構成され、
連結板部の各々は筒部の側面から突出させられた補強板
の突出部によって構成されている、ことが好ましい。組
立要素の各々の支柱本体は中空鋼材から構成され、下板
及び上板は平坦な鋼板から構成され、下板は支柱本体の
上端に溶接により固着され、上板は支柱頭本体の上端に
溶接により固着され、支柱頭本体の筒部は、周方向に分
割されている複数の鋼板製部材を、それぞれ平坦な矩形
状の鋼板から構成されている複数の補強板を周方向に挟
んで一体に溶接により固着することにより構成され、か
つ支柱本体と実質上同じ形状及び大きさの横断面形状を
なすよう形成されると共に、下板を介して支柱本体と軸
方向に整合して位置付けられている、ことが好ましい。
梁部材はウェブと一対のフランジとからなるH形鋼から
形成され、隣接する組立要素の支柱の連結板部の先端
と、対応する梁部材の先端とは相互に対向して位置付け
られ、かつ連結板部の各々の両側面と、対応する梁部材
の先端部におけるウェブの両側面とは、該両側面の各々
間に跨がって配置された一対の連結板により挟まれて複
数のボルト&ナットにより分離自在に連結される、こと
が好ましい。隣接する組立要素の支柱の連結板部と、該
支柱の各々間に配置される梁部材の両端部におけるウェ
ブと、該支柱の各々の連結板部の両側面及び該梁部材
の、対応する一端部におけるウェブの両側面の各々間に
跨がって配置される一対の連結板には、それぞれ複数の
取付孔が形成され、該支柱の各々における支柱頭の下板
の下面であって連結板部が存在する位置の下面には、連
結補助板が下板の先端から水平方向外方に延び出すよう
固着され、該梁部材の両端部は、対応する連結補助板の
上面に載置され、該梁部材の両端部が、対応する連結補
助板の上面に載置された状態において、該支柱の各々の
支柱頭における上板の上面と該梁部材の上面とは、それ
ぞれ実質上共通の平面上に位置付けられるよう構成され
ると共に、該支柱の各々の連結板部及び該梁部材の、対
応する一端部におけるウェブに形成された取付孔の各々
と、該支柱の各々の連結板部の両側面及び該梁部材の、
対応する一端部におけるウェブの両側面の各々間に跨が
って配置された一対の連結板に形成された取付孔の各々
とは、相互に実質上整合して位置付けられる、ことが好
ましい。隣接する組立要素の支柱の連結板部と、該支柱
の各々間に配置される梁部材の両端部におけるウェブ
と、該支柱の各々の連結板部の両側面及び該梁部材の、
対応する一端部におけるウェブの両側面の各々間に跨が
って配置される一対の連結板には、それぞれ複数の取付
孔が形成され、該支柱の各々における支柱頭の下板であ
って連結板部が存在する位置には、連結板部の先端から
水平方向外方に延び出す連結補助部が一体に形成され、
該梁部材の両端部は、対応する下板の連結補助部の上面
に載置され、該梁部材の両端部が、対応する下板の連結
補助部の上面に載置された状態において、該支柱の各々
の支柱頭における上板の上面と該梁部材の上面とは、そ
れぞれ実質上共通の平面上に位置付けられるよう構成さ
れると共に、該支柱の各々の連結板部及び該梁部材の、
対応する一端部におけるウェブに形成された取付孔の各
々と、該支柱の各々の連結板部の両側面及び該梁部材
の、対応する一端部におけるウェブの両側面の各々間に
跨がって配置された一対の連結板に形成された取付孔の
各々とは、相互に実質上整合して位置付けられる、こと
が好ましい。組立要素の各々の支柱の下端部には、該載
置用ベース部材を含みかつ支柱の軸方向長さを調整しう
る長さ調整手段が配設され、長さ調整手段は、支柱の下
端部に配設された雌ねじ部と、雌ねじ部に分離自在にね
じ係合される雄ねじ部を含む該載置用ベース部材とを備
え、該載置用ベース部材は、表面に載置される載置板又
は載置ブロック体と、載置板又は載置ブロック体の上面
から直立するよう載置板又は載置ブロック体に固着され
かつ該雄ねじ部が配設された支持ロッド部材とを含む、
ことが好ましい。
【0014】本発明の他の局面によれば、分離自在に組
み立てられ、実質上平坦な表面上に載置される組立及び
載置式棚構造体であって、鉛直方向に延びる支柱を有す
る複数の組立要素と、隣接する組立要素の支柱の上端部
間に分離自在に連結される梁部材と、該梁部材の各々間
に分離自在に配設される他の梁部材とを備え、支柱の各
々の上端面及び梁部材の各々の上面は実質上共通の平面
上に位置付けられ、梁部材の各々は平面から見て格子状
に配列され、梁部材の各々間には平面から見て実質上矩
形状に区画された複数の空間部が形成され、空間部の各
々は、相互に間隔をおいて平行に対向する4つの梁部材
の組によって形成され、空間部の各々を形成する該梁部
材の組の上面には、それぞれ矩形状をなす床部材が相互
に水平方向に隙間をおいて載置され、床部材の各々は、
鉄筋が埋設されたコンクリートから形成されかつ、実質
上同一平面上に位置付けられた下面周縁部と、下面周縁
部に囲まれかつ下面周縁部の下面よりも下方に突出する
よう形成された下面内側領域部とを備え、床部材の各々
における下面周縁部と下面内側領域部との境界には、段
部が、ほぼ矩形の環状をなすよう連続して延在するよう
に形成され、床部材の各々は、下面周縁部を介して、対
応する空間部を形成する該梁部材の組の上面に載置さ
れ、床部材の各々の段部と、対応する空間部を形成する
該梁部材の組の内側縁との間にはそれぞれ隙間が形成さ
れ、該隙間の各々は、床部材の各々が水平方向に移動し
た際、段部の一部が、該梁部材の組において該段部の一
部に対向する内側縁に当接してその移動が阻止されて、
対応する空間部から落下しないで該梁部材の組の上面上
に保持されるよう規定されている、ことを特徴とする組
立及び載置式棚構造体、が提供される。梁部材の各々
は、ウェブと上下一対のフランジとからなるH形鋼から
形成され、床部材の各々の、下面内側領域部であって、
各辺に対応する下面周縁部の近傍位置には、内周面に雌
ねじが形成されたナット部材が、それぞれ少なくとも1
個埋設され、ナット部材の各々の一端は下面内側領域部
に開口し、床部材の各々が各々の下面周縁部を介して、
対応する空間部を形成する該梁部材の組の上面に載置さ
れた状態において、床部材の各々の下面内側領域部であ
って、ナット部材の各々が形成された部位には、押さえ
板部材が、ボルトによってナット部材にねじ係合される
ことにより分離自在に締結され、押さえ板部材の各々の
先端部の上面は、対応する梁部材の上側のフランジの下
面に圧接される、ことが好ましい。床部材の各々には内
周面に雌ねじが形成されたナット部材が複数個埋設さ
れ、該ナット部材のうちの少なくとも3個のナット部材
の一端は床部材の上面に開口させられ、床部材の上面に
一端が開口させられた該ナット部材は、該ナット部材の
各々に吊上用ねじ部材を分離自在に装着しかつ該吊上用
ねじ部材を利用してワイヤを介して吊上機械により床部
材を吊り上げたときに、床部材がほぼ水平な姿勢に保持
されるような位置に配置されている、ことが好ましい。
空間部の各々を形成する該梁部材の組の各々の上面に、
それぞれ矩形状をなす床部材が相互に水平方向に隙間を
おいて載置されることにより、全体として、平面から見
て実質上矩形状をなす床部が形成され、相互に隣接する
床部材の各々間に形成される隙間にはコーキング材が充
填され、コーキング材の上面は床部材の各々の上面より
も低く形成され、コーキング材の上面と相互に隣接する
床部材の相互に対向する側面間には排水溝が形成され
る、ことが好ましい。該排水溝の各々は、平面から見て
格子状に連結されかつ床部の幅方向の中央から幅方向の
両端に向かって徐々に深くなるよう形成されている、こ
とが好ましい。
【0015】本発明の更に他の局面によれば、分離自在
に組み立てられ、実質上平坦な表面上に載置される組立
及び載置式棚構造体であって、鉛直方向に延びる支柱を
有する複数の組立要素と、隣接する組立要素の支柱の上
端部間に分離自在に連結される梁部材とを備え、梁部材
の外側にはフェンスが分離自在に配設され、フェンス
は、梁部材の長手方向に間隔をおいて鉛直上方に延びる
よう梁部材の外側に下端部が分離自在に連結された複数
の縦柱と、縦柱の各々間に配設された複数の横ビーム部
材とを備え、縦柱の各々は中空部材から形成され、縦柱
の各々の相互に対向する部位には支持横孔が上下方向に
間隔をおいて複数個形成され、横ビーム部材の各々の両
端部には連結横孔が形成され、縦柱の各々の相互に対向
する支持横孔の各々には横ビーム部材の端部が離脱自在
に挿入されて各々の連結横孔が中空部内に突出して位置
付けられることにより、横ビーム部材の各々は縦柱の各
々間に上下方向に間隔をおいて配列され、上下方向に間
隔をおいて配列された横ビーム部材の各々の連結横孔は
共通の軸線上に位置付けられ、縦柱の各々の中空部内に
は連結ピン部材が上下方向に間隔をおいて配列された横
ビーム部材の各々の連結横孔を上方から下方に向かって
離脱自在に貫通するよう配設されている、ことを特徴と
する組立及び載置式棚構造体、が提供される。
【0016】本発明の更に他の局面によれば、分離自在
に組み立てられ、実質上平坦な表面上に載置される組立
及び載置式棚構造体であって、鉛直方向に延びる支柱を
有する複数の組立要素と、隣接する組立要素の支柱の上
端部間に分離自在に連結される梁部材とを備え、梁部材
の外側にはフェンスが分離自在に配設され、フェンス
は、梁部材の長手方向に間隔をおいて鉛直上方に延びる
よう梁部材の外側に下端部が分離自在に連結された複数
の縦柱と、縦柱の各々間に上下方向に間隔をおいて配設
された複数の横ビーム部材と、縦柱の各々に上下方向に
間隔をおいて取り付けられた複数の支持ブラケットと、
縦柱の各々間において相互に同じ高さに配置された支持
ブラケットの各々間に分離自在に装着された複数の装飾
プレートとを備え、支持ブラケットの各々は、金属製の
薄板から一体に形成されると共に、ほぼ矩形状をなす平
坦なブラケット本体部と、ブラケット本体部の両端から
片面側にかつ相互に対向する内側に向かって折曲形成さ
れた一対の係止折曲部と、ブラケット本体部の両側縁か
ら該片面側に、該片面を挟んで相互に対向して延び出す
よう折曲形成された一対の取付フランジ部とを備え、係
止折曲部の各々の外側面は曲面をなすよう形成され、装
飾プレートの各々は、一定の幅で帯状に延在するプレー
ト本体部と、プレート本体部の幅方向両端に折曲形成さ
れた一対の被係止溝部とを備え、被係止溝部の各々は、
プレート本体部の幅方向両端から片面側に、該片面を挟
んで相互に対向して延び出すよう折曲形成された被係止
側壁と、被係止側壁の各々の先端から相互に接近する方
向に延び出すよう折曲形成された被係止爪とを備え、支
持ブラケットの各々は、ブラケット本体部の係止折曲部
の各々が上下に位置付けられて、取付フランジ部の各々
を介して、対応する縦柱に該縦柱の外側から分離自在に
取り付けられ、装飾プレートの各々は、対応する支持ブ
ラケットに対し、被係止溝部の各々が、対応する係止折
曲部の各々の外側に圧入係止されることにより、プレー
ト本体部がブラケット本体部の外側に重合して分離自在
に装着される、ことを特徴とする組立及び載置式棚構造
体、が提供される。フェンスの縦柱の各々は矩形状の横
断面を有する中空角材から形成され、支持ブラケットの
各々における一対の取付フランジ部には共通の軸線を有
する取付孔が形成され、縦柱の各々の、フェンスが延在
する方向に相互に対向する両側壁には共通の軸線を有す
る取付孔が形成され、支持ブラケットの各々は、取付フ
ランジ部の各々が、対応する縦柱の該両側壁を挟んでか
つ取付孔の各々が該両側部の取付孔に整合して位置付け
られた状態でボルト&ナットにより分離自在に締結され
る、ことが好ましい。
【0017】本発明の更に他の局面によれば、分離自在
に組み立てられ、実質上平坦な表面上に載置される組立
及び載置式棚構造体であって、鉛直方向に延びる支柱を
有する複数の組立要素と、隣接する組立要素の支柱の上
端部間に分離自在に連結される梁部材とを備え、梁部材
の外側にはフェンスが分離自在に配設され、フェンス
は、梁部材の長手方向に間隔をおいて鉛直上方に延びる
よう梁部材の外側に下端部が分離自在に連結された複数
の縦柱を備え、縦柱の各々の下端には集水用の樋が該下
端の各々に跨がって延在するよう分離自在に装着され、
集水用の樋は、一定の幅で帯状に延在する底壁と、底壁
の幅方向両端から相互に対向して上方に延び出す側壁
と、側壁の各々の上端において相互に接近する方向に所
定の長さだけ延び出しかつ相互に間隔をおいて対向する
上端被係止壁とを備え、縦柱の各々の下端には矩形状の
連結板が固着され、連結板の各々の両端部はフェンスの
延在方向に延び出すよう配置され、集水用の樋の内側に
は、複数の矩形状の被連結板が、上端被係止壁の各々の
下面に対向してかつ集水用の樋の長手方向に間隔をおい
て分離自在に挿入され、被連結板の各々の、集水用の樋
の延在方向両端部の上面が、対応する縦柱の連結板の両
端部下面に実質上重合されてボルト&ナットにより分離
自在に締結されることにより、集水用の樋は、縦柱の各
々の下端に被連結板を介して分離自在に吊り下げられ
る、ことを特徴とする組立及び載置式棚構造体、が提供
される。集水用の樋は複数個装着され、相互に隣接する
集水用の樋の各々の先端は相互に間隔をおいて位置付け
られ、集水用の樋の各々の先端部には、鉛直下方に延在
する、排水用の樋が分離自在に装着され、排水用の樋
は、連結部と排水管とから構成され、連結部は、矩形状
の底壁と、底壁の幅方向両端から相互に対向して上方に
延び出す側壁と、底壁の縦方向両端から相互に対向して
上方に延び出す端壁と、側壁の各々の上端において相互
に接近する方向に所定の長さだけ延び出しかつ相互に間
隔をおいて対向する上端被係止壁とを備え、排水管は連
結部の底壁から下方に延在するよう該底壁に連結され、
該連結部において、端壁の各々の高さは側壁の各々の高
さよりも低く形成されると共に、端壁の各々の上縁と、
側壁の各々の内面と、上端被係止壁の内面との間には、
ほぼ矩形状の横断面を有しかつ該連結部の縦方向に延在
する空間部が形成され、該空間部は集水用の樋の各々に
分離自在に嵌合しうる大きさに形成され、排水用の樋
は、該連結部が、該空間部を介して集水用の樋の各々の
先端部の外側に跨がって嵌合されることにより、集水用
の樋の各々の先端部間に分離自在に吊り下げられる、こ
とが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図43を参照して、
本発明に従って構成された組立及び載置式棚構造体であ
って、分離自在に組み立てられ、実質上平坦な地面等の
表面上に載置される組立及び載置式棚構造体の実施形態
について説明する。この実施形態は組立及び載置式立体
駐車場として好適に使用することができる。なお、図1
〜図43において、実質上同一な部分及び少なくとも基
本的構成が実質上同一な部分は、同一符号で示されてい
る。図1〜図4を参照して、本発明による組立及び載置
式棚構造体の実施形態は、複数の組立要素である、角部
用組立要素2、辺部用組立要素4及び中央部用組立要素
6と、梁部材である、主梁部材8、中間梁部材10及び
補助梁部材12とを備えている。後に詳述するように、
角部用組立要素2、辺部用組立要素4及び中央部用組立
要素6は、それぞれ実質上鉛直方向に延びる支柱14
(図5〜図11参照)及び支柱14の下端部に分離自在
に連結されかつ該表面上に載置される載置用ベース部材
20を備えている。図1に示す実施形態においては、平
面から見て、角部用組立要素2は、仮想正方形の4個の
角部に相当する位置にそれぞれ配置され、中央部用組立
要素6は、該仮想正方形の内側中央部において仮想正方
形の4個の角部に相当する位置にそれぞれ配置され、辺
部用組立要素4は、隣接する角部用組立要素2の各々間
にそれぞれ間隔をおいて2個づつ配置されている。
【0019】上記各組立要素2、4及び6の配列は次の
とおりに規定されている。すなわち図1において、各梁
部材8、10及び12を無視して上記各組立要素2、4
及び6のみの配列を平面から見て、横列の、上から1列
目、2列目、3列目及び4列目における各組立要素間の
横方向間隔は、各列の各々において相互に等しく規定さ
れている。また縦列の、左から1列目及び4列目におけ
る、縦方向中央部に位置する2個の辺部用組立要素4間
の間隔は、辺部用組立要素4の各々と各々に隣接する角
部用組立要素2との間の間隔よりも大きく規定され、辺
部用組立要素4の各々と各々に隣接する角部用組立要素
2との間の該間隔は、相互に等しく規定されている。ま
た縦列の、左から2列目及び3列目における、縦方向中
央部に位置する2個の中央部用組立要素6間の間隔は、
中央部用組立要素6の各々と各々に隣接する辺部用組立
要素4との間の間隔よりも大きく規定され、中央部用組
立要素6の各々と各々に隣接する辺部用組立要素4との
間の該間隔は、相互に等しく規定されている。なお、縦
列の、左から2列目及び3列目における、縦方向中央部
に位置する2個の中央部用組立要素6間の間隔は、縦列
の、左から1列目及び4列目における、縦方向中央部に
位置する2個の辺部用組立要素4間の間隔と等しく規定
されている。縦列の、左から2列目及び3列目におけ
る、中央部用組立要素6の各々と各々に隣接する辺部用
組立要素4との間の間隔は、縦列の、左から1列目及び
4列目における、辺部用組立要素4の各々と各々に隣接
する角部用組立要素2との間の間隔と等しく規定されて
いる。図1において左端の縦列及び/又は右端の縦列に
おける辺部用組立要素4間は、該表面における車両の出
入口として好適に利用することができる。
【0020】主梁部材8は、隣接する組立要素の上端部
間、更に具体的には、角部用組立要素2と辺部用組立要
素4の上端部間、辺部用組立要素4と辺部用組立要素4
の上端部間、辺部用組立要素4と中央部用組立要素6の
上端部間、及び中央部用組立要素6と中央部用組立要素
6の上端部間に、それぞれ分離自在に連結される。主梁
部材8の各々は、それぞれ同じ高さで水平に延在するよ
う配置されると共に、各組立要素の上記配列に起因し
て、平面から見て、周縁部が実質上、正方形をなし、周
縁部に囲まれた内側部が相互に直交し、全体として格子
状をなすよう配列されている。中間梁部材10は、相互
に間隔をおいて平行に対向する主梁部材8の長手方向中
間部間に、主梁部材8の各々に対し平面から見て直交す
るよう分離自在に連結される。補助梁部材12は、相互
に間隔をおいて平行に対向する主梁部材8及び中間梁部
材10の長手方向中間部間に、主梁部材8及び中間梁部
材10に対し平面から見て直交するよう分離自在に連結
される。主梁部材8、中間梁部材10及び補助梁部材1
2の各々は、平面から見て、全体として格子状に配列さ
れる。主梁部材8の各々は、ウェブ8aと、ウェブ8a
の上端及び下端に一体に連結された上下一対のフランジ
8b及び8cとからなるH形鋼から形成されている(図
14参照)。中間梁部材10の各々は、ウェブ10a
と、ウェブ10aの上端及び下端に一体に連結された上
下一対のフランジ10b及び10cとからなるH形鋼か
ら形成されている(図16参照)。また、補助梁部材1
2の各々は、ウェブ12aと、ウェブ12aの上端及び
下端に一体に連結された上下一対のフランジ12b及び
12cとからなるH形鋼から形成されている(図16参
照)。主梁部材8、中間梁部材10及び補助梁部材12
の各々の両端部におけるウェブ8a、10a及び12a
には、複数個の(実施形態においては3個の)取付孔が
上下方向に間隔をおいて形成されている(図11、図1
4及び図16参照)。実施形態において、主梁部材8、
中間梁部材10及び補助梁部材12の各々は、横断面が
実質上、同じ大きさに規定されている。
【0021】次に角部用組立要素2の構成について説明
する。角部用組立要素2の各々は相互に実質上同じ構成
を有しているので、そのうちの一つについて説明する。
図5〜図7及び図42を参照して、角部用組立要素2
は、実質上鉛直方向に延びる支柱14と、支柱14の下
端部に分離自在に連結されかつ該表面上に載置される載
置用ベース部材20とから構成されている。支柱14
は、支持本体15と、支持本体15の上端に配設された
支持頭16とを備えている。支柱本体15は、横断面が
丸又は多角形(実施形態においてはほぼ正方形)をなす
中空鋼材(鋼製角パイプ)から形成され、その下端部内
には、円筒部の内周面に雌ねじ部が配設されかつ下端に
環状フランジが形成された被支持部材18が装着されて
いる。被支持部材18は、その環状フランジが支柱本体
15の下端に当接されて支柱本体15に溶接により固着
されている。支柱本体15の下端部には、載置用ベース
部材20が分離自在に装着されている。載置用ベース部
材20は、該表面上に載置される載置板22であって、
ほぼ矩形状をなす平坦な載置板22と、載置板22の上
面から直立するよう載置板22に固着された支持ロッド
部材24とを含んでいる。支持ロッド部材24は、横断
面が円形状をなす中空鋼材(鋼製の中空丸パイプ)から
形成され、その外周面には雄ねじ部が配設されている。
支持ロッド部材24の下端部外周面と載置板22の上面
との間には、ほぼ3角形状の補強板が周方向に間隔をお
いて4個、溶接により固着されている。載置用ベース部
材20の支持ロッド部材24の雄ねじ部が支柱本体15
の被支持部材18の雌ねじ部にねじ係合させられること
により、載置用ベース部材20は支柱本体15の下端部
に分離自在に装着される。
【0022】載置用ベース部材20を支柱本体15に対
して相対回転させることにより角部用組立要素2の軸方
向長さ(高さ)を容易かつ確実に調整する(変える)こ
とができる。支柱本体15の被支持部材18の雌ねじ部
と載置用ベース部材20とは、角部用組立要素2の支柱
14の下端部に配設されて支柱14の軸方向長さ、した
がって角部用組立要素2の軸方向長さを調整しうる長さ
調整手段を構成する。角部用組立要素2の軸方向長さの
調整は、角部用組立要素2をクレーン等の吊上機械によ
り吊り上げた状態で、載置用ベース部材20を支柱本体
15に対して相対回転させることにより容易かつ確実に
遂行することが可能であるので、載置表面が、例えばあ
る程度の高低差を有する地面あるいは勾配地であって
も、容易かつ確実にしかも迅速に設置することができ、
実用上有用である。上記長さ調整手段の一部を構成する
載置用ベース部材20は、例えば鋼板から形成すること
ができる載置板22と、載置板22の上面から直立する
よう載置板22に固着された支持ロッド部材24とから
構成されているが、載置板22に代えて、鋳造品である
鋳鉄製載置ブロック体(図示せず)から構成する他の実
施形態もある。この実施形態の場合、支持ロッド部材2
4の下端部は、載置ブロック体に一体に鋳込まれること
により固着されるので、溶接作業(支持ロッド部材24
及び補強板等との溶接作業)を必要とする載置板22に
比べて製造コストの低減を可能にするものである。ま
た、上記したように、角部用組立要素2の各々は、支柱
14と、支柱14の下端部に分離自在に連結されかつ該
表面上に載置される載置用ベース部材20とから構成さ
れているので、角部用組立要素2の各々を、支柱14と
載置用ベース部材20とに分離して輸送することができ
かつ分離して保管することができる。その結果、従来に
較べて角部用組立要素2の各々の輸送及び保管スペース
のコンパクト化を図ることができ、輸送及び保管を従来
よりも著しく容易にすることができるので、輸送及び保
管コストの低減を可能にするものである。また支柱14
と載置用ベース部材20との連結は分離自在なねじ係合
であるので、組立及び分解も容易かつ迅速に遂行するこ
とを可能にするので、角部用組立要素2の各々の、設置
現場における設置作業(組立作業)及び分解撤去作業を
容易かつ迅速に遂行することを可能にする。このこと
は、組立及び載置式棚構造体の設置作業及び分解撤去作
業を容易かつ迅速に遂行することを可能にし、設置期間
及び分解撤去期間を短縮して、トータルコストの低減を
可能にするものである。
【0023】支持頭16は、支柱本体15の上端に支柱
本体15の上端を閉塞するよう溶接により固着された下
板26と、下板26の上面から鉛直方向上方に延びるよ
う下板26に下端が溶接により固着された支柱頭本体2
8と、下板26の上方に間隔をおいて平行に延在するよ
う、支柱頭本体28の上端に該上端を閉塞するよう溶接
により固着された上板30とを備えている。平坦な鋼板
からなる下板26は、支柱本体15の側面から外方に水
平に延び出すよう配設され、平面から見て、正方形の1
個の角部が直線状に切り欠かれて傾斜辺をなすような形
状に形成されている。支柱頭本体28は、支柱本体15
と実質上、同じ形状及び大きさの横断面形状である、ほ
ぼ正方形の横断面形状を有しかつ所定の高さだけ延在す
る筒部31と、平面から見て、筒部31を縦横に直角に
クロスして貫通して筒部31の側面から水平方向外方に
突出するよう延在し、かつそれぞれ筒部31の下端から
上端まで(したがって、下板26の上面から上板30の
下面まで)鉛直方向に延在する複数の(実施形態におい
ては3個の)補強板(いわゆるダイアフラム)32、3
3及び34とから構成されている。この実施形態におい
て、筒部31は、周方向に分割されている複数の(実施
形態においては4個の)鋼板製部材31a、31b、3
1c及び31dを、それぞれ平坦な矩形状の鋼板(平
板)から構成されている3個の補強板32、33及び3
4を周方向に挟んで溶接により一体に固着することによ
り構成されている。筒部31は、下板26を介して支柱
本体15と軸方向に整合して位置付けられている。した
がって、支柱頭本体28の筒部31の4個の側面は、支
柱本体15の4個の側面と共に支柱14の側面を規定し
ているといえる。平坦な鋼板からなる上板30は、筒部
31の側面から外方に水平に延び出すよう配設され、平
面から見て、正方形の1個の角部が切り欠かれて傾斜辺
をなすよう形成されている。上板30と下板26とは実
質上、同じ形状及び大きさを有するよう形成されると共
に、平面から見てその位置が整合するよう配置されてい
る。上板30及び下板26の傾斜辺を除く4個の辺は、
平面から見て、支柱本体15及び筒部31の4個の側面
の半径方向外側位置を、それぞれ対応する側面に対して
平行に延在するよう位置付けられ、また該傾斜辺は、支
柱本体15及び筒部31の1個の角部の半径方向外側位
置を該角部の接線方向に延在するよう位置付けられてい
る。
【0024】補強板32は、筒部31の一側面(図5に
おいて上側の側面)及び該一側面に対向する他の側面
(図5において下側の側面)を貫通して外方に突出し、
その一端は、上板30及び下板26の1個の辺(傾斜辺
を挟む1個の辺であって、図5において上側の辺)と、
平面から見て整合する位置まで突出し、かつ他端は、該
辺に対向する他の辺(図5において下側の辺)と、平面
から見て整合する位置まで突出するよう形成されてい
る。また、補強板33と34は、各々の先端が、筒部3
1の内側において補強板32の両側面を挟んで対向する
よう配置されている。補強板33は、筒部31の第3の
側面(図5において右側の側面)を貫通して外方に突出
し、その先端は、上板30及び下板26の他の辺(傾斜
辺を挟む他の辺であって、図5において右側の辺)と、
平面から見て整合する位置まで延び出すよう形成されて
いる。また補強板34は、筒部31の第4の側面(図5
において左側の側面)を貫通して外方に突出し、その先
端は、上板30及び下板26の更に他の辺(傾斜辺を挟
む該他の辺と対向する他の辺であって、図5において左
側の辺)と、平面から見て整合する位置まで延び出すよ
う形成されている。補強板32の上記一端側の、筒部3
1の一側面からの突出長さと、補強板33の、筒部31
の第3の側面からの突出長さとは、等しく規定されてい
る。
【0025】角部用組立要素2の上端部、したがって支
柱14の上端部には、2個の連結板部36が90°の角
度間隔をおいて支柱14の側面から水平方向に突出しか
つ該側面に沿って鉛直方向に延在するよう配設されてい
る。更に具体的に説明すると、連結板部36の各々は、
支柱14の支柱頭本体28の筒部31の、相互に隣接す
る2個の側面から水平方向に突出するよう筒部31に固
着された補強板32及び33の突出部(平面から見て、
筒部31の一つの角部を挟んで隣接する筒部31の2個
の側面からの突出部)によって構成されている。連結板
部36の各々の上端は上板30の下面に溶接により固着
され、下端は下板26の上面に溶接により固着されてい
る。連結板部36の各々の形状、大きさ及び高さ位置は
相互に実質上、同一に規定されている。連結板部36の
各々には複数の(実施形態においては3個の)取付孔が
上下方向に間隔をおいて形成されている。
【0026】上記角部用組立要素2において、支柱14
は、支柱本体15と、支柱本体15の上端に配設された
支柱頭16とを備え、支柱頭16は、支柱本体15の側
面から外方に水平に延び出すよう支柱本体15の上端に
固着された下板26と、下板26の上面から鉛直方向上
方に延びるよう配設された支柱頭本体28と、下板26
の上方に間隔をおいて平行に延在するよう支柱頭本体2
8の上端に固着された上板30とを備え、連結板部36
の各々は、支柱頭本体28の側面から突出するよう支柱
頭本体28に配設されると共に上端が上板30の下面に
固着され、下端が下板26の上面に固着されるよう構成
されている。このような構成によって、従来におけるよ
うなH形鋼からなる連結部材を廃止することを可能にし
た。その結果、支柱頭16の軽量化及びコンパクト化を
図りながらその強度を十分に確保することができる。上
記構成により、当然、支柱14全体、ひいては角部用組
立要素2の軽量化及びコンパクト化を図りながらその強
度を十分に確保することを可能にするものである。特
に、従来におけるようなH形鋼からなる連結部材が廃止
されたことにより、支柱14自体の重量が著しく軽減さ
れ、また水平方向外方への突出量も著しく低減される。
その結果、角部用組立要素2の各々の、設置現場におけ
る設置作業及び分解撤去作業を容易かつ迅速に遂行する
ことを可能にする。このことは、組立及び載置式棚構造
体の設置現場における設置作業及び分解撤去作業を容易
かつ迅速に遂行することを可能にし、設置期間及び分解
撤去期間を短縮して、トータルコストの低減を可能にす
るものである。また、角部用組立要素2の各々の構成が
シンプル化されるので、組立及び載置式棚構造体全体の
構成をシンプル化してトータルコストの低減に寄与する
ものである。もちろん、角部用組立要素2の各々の輸送
及び保管スペースを従来よりもコンパクトにし、輸送及
び保管を従来よりも容易にして、輸送及び保管コストを
低減させることを可能にするものである。
【0027】また、上記実施形態において、支柱頭本体
28は、筒部31と、平面から見て、筒部31を縦横に
直角にクロスして貫通して筒部31の側面から水平方向
外方に突出するよう延在する複数の補強板32、33及
び34とから構成され、連結板部36の各々は筒部31
の側面から突出させられた補強板32及び33の突出部
によって構成されているので、従来におけるようなH形
鋼からなる連結部材を廃止することを実用上容易に可能
にし、その結果、支柱頭16の軽量化及びコンパクト化
を図りながらその強度を十分に確保することを実用上容
易に可能にした。上記実施形態においてはまた、支柱本
体15は中空鋼材から構成され、下板26及び上板30
は平坦な鋼板から構成され、下板26は支柱本体15の
上端に溶接により固着され、上板30は支柱頭本体28
の上端に溶接により固着され、支柱頭本体28の筒部3
1は、周方向に分割されている複数の鋼板製部材31
a、31b、31c及び31dを、それぞれ平坦な矩形
状の鋼板から構成されている複数の補強板32、33及
び34を周方向に挟んで一体に溶接により固着すること
により構成され、かつ支柱本体15と実質上同じ形状及
び大きさの横断面形状をなすよう形成されると共に、下
板26を介して支柱本体15と軸方向に整合して位置付
けられるよう構成されているので、上記効果の達成を実
用上、十分確実に保証するものである。
【0028】下板26の下面であって連結板部36が存
在する位置の各々の下面には、連結補助板37が下板2
6の先端から水平方向外方(連結板部36が筒部31
の、対応する側面から突出する水平方向と一致する水平
方向)に延び出すよう溶接により固着されている。連結
補助板37の各々は矩形状の平板から形成されている。
支柱頭本体28の筒部31の上記1個の角部(平面から
見て、上板30と下板26の傾斜辺が存在する側の角
部)には、ブレース部材取付用のブラケット38が該角
部から水平方向外方に延び出すよう溶接により固着され
ている。平板から形成されているブラケット38は、平
面から見て、筒部31の、該角部を通る対角線方向に延
び出すよう配置され、その先端部には取付孔が形成され
ている。支柱本体15の上端部寄りの位置における2個
の側面(辺部組立要素2と対向する2個の側面)には、
他のブレース部材取付用のブラケット39が溶接により
固着されている。
【0029】次に辺部用組立要素4の構成について説明
する。辺部用組立要素4の各々は相互に実質上同じ構成
を有しているので、そのうちの一つについて説明する。
図8、図9及び図42を参照して、辺部用組立要素4
は、支柱14と、支柱14の下端部に分離自在に連結さ
れかつ該表面上に載置される載置用ベース部材20を備
えている。支柱14及び載置用ベース部材20を含む長
さ調整手段の基本的構成は、先に説明した角部用組立要
素2における支柱14及び載置用ベース部材20を含む
長さ調整手段と実質上同一であるので、主として相違す
る部分について説明し、実質上共通する部分の説明は省
略する。
【0030】支持頭16の上板30と下板26は、平面
から見て、縦横の長さが相違する矩形状の、相互に縦方
向、すなわち長手方向に隣接する2個の角部が直線状に
切り欠かれて傾斜辺をなすような形状に形成されてい
る。上板30及び下板26の2個の傾斜辺を除く4個の
辺は、平面から見て、支柱本体15及び筒部31の4個
の側面の半径方向外側位置を、それぞれ対応する側面に
対して平行に延在するよう位置付けられ、該傾斜辺は支
柱本体15及び筒部31の、相互に隣接する2個の角部
の半径方向外側位置を該角部の接線方向に延在するよう
位置付けられている。補強板32の一端側の、筒部31
の一側面からの突出長さ、補強板32の他端側の、筒部
31の他側面からの突出長さ、及び、補強板33の、筒
部31の第3の側面からの突出長さは、それぞれ等しく
規定されている。
【0031】辺部用組立要素4の上端部、したがって支
柱14の上端部には、3個の連結板部36が90°の角
度間隔をおいて支柱14の側面から水平方向に突出しか
つ該側面に沿って鉛直方向に延在するよう配設されてい
る。更に具体的に説明すると、連結板部36の各々は、
支柱14の支柱頭本体28における筒部31の3個の側
面から水平方向に突出するよう筒部31に固着された補
強板32及び33の突出部(筒部31の3個の側面から
の突出部)から構成され、連結板部36の各々の上端は
上板30の下面に溶接により固着され、下端は下板26
の上面に溶接により固着されている。連結板部36の各
々の形状、大きさ及び高さ位置は相互に実質上、同一に
規定されている。連結板部36の各々には複数の(実施
形態においては3個の)取付孔が上下方向に間隔をおい
て形成されている。下板26の下面であって連結板部3
6が存在する位置の各々の下面には、連結補助板37が
下板26の先端から水平方向外方(連結板部36が筒部
31の、対応する側面から突出する水平方向と一致する
水平方向)に延び出すよう溶接により固着されている。
支柱頭本体28の筒部31の上記2個の角部(平面から
見て、上板30と下板26の傾斜辺が存在する側の2個
の角部)には、ブレース部材取付用のブラケット38が
該角部の各々から水平方向外方に延び出すよう溶接によ
り固着されている。2個のブラケット38の延び出し方
向は、平面から見て、筒部31の該角部の各々を通る対
角線方向と一致するよう規定されている。なお、支柱本
体15の上端部寄りの位置における3個の側面には、他
のブレース部材取付用のブラケット39が溶接により固
着されている。上記説明から容易に理解されるように、
辺部用組立要素4は、先に説明した角部用組立要素2が
備えている特徴ある基本的な構成と実質上同一の基本的
な構成を備えているので、先に述べた、角部用組立要素
2が奏する多くの作用効果と実質上同じ作用効果が得ら
れるものである。
【0032】次に中央部用組立要素6の構成について説
明する。中央部用組立要素6の各々は相互に実質上同じ
構成を有しているので、そのうちの一つについて説明す
る。図10、図11及び図42を参照して、中央部用組
立要素6は、支柱14と、支柱14の下端部に分離自在
に連結されかつ該表面上に載置される載置用ベース部材
20を備えている。支柱14及び載置用ベース部材20
を含む長さ調整手段の基本的構成は、先に説明した角部
用組立要素2における支柱14及び載置用ベース部材2
0を含む長さ調整手段と実質上同一であるので、主とし
て相違する部分について説明し、実質上共通する部分の
説明は省略する。
【0033】支持頭16の上板30と下板26は、平面
から見て、正8角形に形成されている。上板30及び下
板26の、相互に一辺を挟んで隣接する4個の辺は、平
面から見て、支柱本体15及び筒部31の4個の側面の
半径方向外側位置を、それぞれ対応する側面に対して等
間隔で平行に延在するよう位置付けられている。補強板
32の一端側の、筒部31の一側面からの突出長さ、補
強板32の他端側の、筒部31の他側面からの突出長
さ、補強板33の、筒部31の第3の側面からの突出長
さ、及び、補強板34の、筒部31の第4の側面からの
突出長さは、それぞれ等しく規定されている。
【0034】中央部用組立要素6の上端部、したがって
支柱14の上端部には、4個の連結板部36が90°の
角度間隔をおいて支柱14の側面から水平方向に突出し
かつ該側面に沿って鉛直方向に延在するよう配設されて
いる。更に具体的に説明すると、連結板部36の各々
は、支柱14の支柱頭本体28の筒部31の各側面から
水平方向に突出するよう筒部31に固着された補強板3
2及び33の突出部(筒部31の4個の側面からの突出
部)から構成され、連結板部36の各々の上端は上板3
0の下面に溶接により固着され、下端は下板26の上面
に溶接により固着されている。連結板部36の各々の形
状、大きさ及び高さ位置は相互に実質上、同一に規定さ
れている。連結板部36の各々には複数の(実施形態に
おいては3個の)取付孔が上下方向に間隔をおいて形成
されている。下板26の下面であって被連結板部36が
存在する位置の各々の下面には、連結補助板37が下板
26の先端から水平方向外方(連結板部36が筒部31
の、対応する側面から突出する水平方向と一致する水平
方向)に延び出すよう溶接により固着されている。支柱
頭本体28の筒部31の4個の角部には、ブレース部材
取付用のブラケット38が該角部の各々から水平方向外
方に延び出すよう溶接により固着されている。4個のブ
ラケット38の延び出し方向は、平面から見て、筒部3
1の該角部の各々を通る対角線方向と一致するよう規定
されている。なお、支柱本体15の上端部寄りの位置に
おける4個の側面には、他のブレース部材取付用のブラ
ケット39が溶接により固着されている。上記説明から
容易に理解されるように、中央部用組立要素6は、先に
説明した角部用組立要素2が備えている特徴ある基本的
な構成と実質上同一の基本的な構成を備えているので、
先に述べた、角部用組立要素2が奏する多くの作用効果
と実質上同じ作用効果が得られるものである。
【0035】上記のように構成された角部用組立要素
2、辺部用組立要素4及び中央部用組立要素6の各々
は、長さ調整手段により所定の長さ(高さ)に調整され
た後に、それぞれ所定の表面位置に載置される(図1及
び図42参照)。角部用組立要素2の上端部と、これに
隣接する2個の辺部用組立要素4の上端部とは、それぞ
れ主梁部材8により分離自在に連結される。図4〜図
6、図8、図9及び図42を参照して、角部用組立要素
2と一つの辺部用組立要素4との連結について説明す
る。主梁部材8の先端である一端が、角部用組立要素2
の、対応する連結板部36の先端に対向して位置付けら
れ、主梁部材8の他の先端である他端が、辺部用組立要
素4の、対応する連結板部36の先端に対向して位置付
けられる。角部用組立要素2及び辺部用組立要素4の上
記連結板部36の各々の両側面と、主梁部材8の両端部
におけるウェブ8aの両側面とは、該両側面の各々に跨
がって配置された一対の連結板40により挟まれて複数
のボルト&ナット42により分離自在に連結される。一
対の連結板40は、相互に実質上同じ形状及び大きさを
有する矩形状の平板から形成され、各々の幅方向(図6
において左右方向)両端部には、長手方向(図6におい
て上下方向)に間隔をおいて複数の(実施形態において
は3個の)取付孔が形成されている。
【0036】上記実施形態においては、主梁部材8の両
端部は、角部用組立要素2及び辺部用組立要素4に連結
される前に、角部用組立要素2及び辺部用組立要素4
の、対応する連結補助板37の上面に載置される。この
操作は、主梁部材8をクレーン等の吊上機械を利用して
吊り上げることにより容易に遂行される。主梁部材8の
両端部が連結補助板37の各々の上面に載置された状態
において、角部用組立要素2及び辺部用組立要素4の上
板30の上面と主梁部材8の上面(フランジ8bの上
面)、及び下板26の下面と主梁部材8の下面(フラン
ジ8cの下面)とは、それぞれ実質上、共通の平面上に
位置付けられるよう構成されている。そして、角部用組
立要素2及び辺部用組立要素4の連結板部36及び主梁
部材8の、対応する一端部におけるウェブ8aに形成さ
れた取付孔の各々と、角部用組立要素2及び辺部用組立
要素4の連結板部36の両側面及び主梁部材8の、対応
する一端部におけるウェブ8aの両側面の各々間に跨が
って配置された一対の連結板40に形成された取付孔の
各々とは、相互に実質上整合して位置付けられる。この
状態から、角部用組立要素2及び辺部用組立要素4の連
結板部36の両側面と、主梁部材8の、対応する一端部
におけるウェブ8aの両側面とは、該両側面の各々間に
跨がって配置された一対の連結板40により挟まれて、
複数個の(実施形態においては6個の)ボルト&ナット
により分離自在に連結(締結)される。
【0037】上述した、連結補助板37の各々を含む構
成及び作用は、主梁部材8による、角部用組立要素2及
び辺部用組立要素4の上端部間の連結作業を迅速かつ容
易に遂行することを可能にすると共に、上記連結板部3
6の各々及び主梁部材8の、対応する一端部におけるウ
ェブ8aに形成された取付孔の各々と、上記連結板部3
6の各々の両側面及び主梁部材8の、対応する一端部に
おけるウェブ8aの両側面の各々間に跨がって配置され
た一対の連結板40に形成された取付孔の各々間のガタ
を最小限に抑えることを可能にし、精度の高い安定した
連結を保証することができる。また、角部用組立要素2
及び辺部用組立要素4の上端部間の連結作業が迅速かつ
容易に遂行されることに起因して、組立及び載置式棚構
造体の、設置現場における設置作業及び分離撤去作業を
容易かつ迅速に遂行することを可能にし、その結果、組
立及び載置式棚構造体の設置期間及び分解撤去期間を短
縮し、トータルコストの低減を可能にするものである。
【0038】なお、角部用組立要素2の上端部と他の辺
部用組立要素4の上端部間の主梁部材8による連結、辺
部用組立要素4の上端部と辺部用組立要素4の上端部間
の主梁部材8による連結、中央部用組立要素6の上端部
と辺部用組立要素4の上端部間の主梁部材8による連
結、及び中央部用組立要素6の上端部と中央部用組立要
素6の上端部間の主梁部材8による連結も、それぞれ実
質上、上記したと同様に遂行することができ、それぞれ
上記したと実質上同じ作用効果を奏することができる。
これは、先に説明したとおり、辺部用組立要素4及び中
央部用組立要素6が備えている、特徴ある基本的な構成
が、先に説明した角部用組立要素2の基本的な構成と実
質上同一であることに起因するもので、更なる説明は省
略する。
【0039】先に、図5〜図7を参照して説明したよう
に、上記実施形態において、角部用組立要素2の支柱頭
16における下板26の下面であって連結板部36が存
在する位置の各々の下面には、連結補助板37が下板2
6の先端から水平方向外方に延び出すよう固着されてい
るが、図17及び図18には他の実施形態が示されてい
る。図17及び図18に示す他の実施形態において、支
柱頭16における下板26であって連結板部36が存在
する位置には、連結補助部26aが連結板部36の先端
から水平方向外方に延び出すよう、下板26に一体に形
成されている。連結補助部26aの先端は、平面から見
て円弧形状をなすよう形成され、外観を向上させてい
る。この実施形態においても、主梁部材8の両端部は、
角部用組立要素2及び辺部用組立要素4に連結される前
に、角部用組立要素2及び辺部用組立要素4の、対応す
る連結補助板37の上面に載置されるので、連結補助板
37を装着した実施形態におけると実質上同じ作用効果
を奏することが可能になることに加えて、連結補助部2
6aが下板26に一体に形成されているので、連結補助
板37のような別部材を容易する必要がなく、また溶接
作業も不要となるので、連結補助板37を使用する実施
形態に比べてコストを低減することが可能になる。また
上記他の実施形態は、辺部用組立要素4及び中央部用組
立要素6においても、実質上同様に適用可能であること
はいうまでもない。
【0040】次に、相互に間隔をおいて平行に対向する
主梁部材8と、中間梁部材10との連結について説明す
る。図1、図4、図13、図14及び図42を参照し
て、相互に間隔をおいて平行に対向する主梁部材8の各
々の長手方向中間部には、連結板44がウェブ8aの側
面から相互に接近する水平方向に突出しかつ該側面に沿
って鉛直方向にフランジ8b及び8c間を延在するよう
配設されている(図13及び図14には、主梁部材8の
一方と、この一側面に連結される中間梁部材10の一端
部のみが示されている)。連結板44の各々は、相互に
実質上同じ形状及び大きさを有する矩形状の平板から構
成され、主梁部材8の各々のフランジ8b及び8cの幅
方向先端から若干延び出すよう形成されている。連結板
44の各々には、複数の(実施形態においては3個の)
取付孔が上下方向に間隔をおいて形成されている。中間
梁部材10の両端部におけるウェブ10aにも同数の取
付孔が上下方向に間隔をおいて形成されている。中間梁
部材10の先端である一端が、主梁部材8の一方の連結
板44の先端に対向して位置付けられ、中間梁部材10
の他の先端である他端が、主梁部材8の他方の連結板4
4の先端に対向して位置付けられる。この操作は、中間
梁部材10をクレーン等の吊上機械を利用して吊り上げ
ることにより容易に遂行することができる。連結板44
の各々の両側面と、中間梁部材10の、対応する先端部
におけるウェブ10aの両側面とは、該両側面の各々に
跨がって配置された一対の連結板45により挟まれて複
数の図示しないボルト&ナットにより分離自在に連結さ
れる。一対の連結板45は、相互に実質上同じ形状及び
大きさを有する矩形状の平板から構成され、各々の幅方
向両端部には、長手方向に間隔をおいて複数の(実施形
態においては3個の)取付孔が形成されている。
【0041】中間梁部材10が、吊上機械によって所定
の装着位置まで吊り上げられた状態で、各対の連結板4
5の取付孔の各々と、主梁部材8の各々の連結板44及
び中間梁部材10の両端部の取付孔とが整合され、ボル
ト&ナットにより分離自在に連結される。主梁部材8の
各々のウェブ8aの側面(図13及び図14においては
一側面)には、一対のブレース部材取付用のブラケット
46が、連結板44を挟んで水平方向外方に延び出すよ
うに溶接により固着されている。ブラケット46の各々
の先端部には取付孔が形成されている。図1に示されて
いるように、上記実施形態において、中間梁部材10は
総計9か所に配設されている。
【0042】次に、相互に間隔をおいて平行に対向する
主梁部材8及び中間梁部材10と、補助梁部材12との
連結について説明する。図1、図4、図15及び図16
を参照して、相互に間隔をおいて平行に対向する主梁部
材8及び中間梁部材10の各々の長手方向中間部には、
連結板44がウェブ8a及び10aの側面から相互に接
近する水平方向に突出しかつ該側面に沿って鉛直方向に
フランジ8b及び8c間及びフランジ10b及び10c
間を延在するよう配設されている(図15及び図16に
は、中間梁部材10と、この両側面に連結される2個の
補助梁部材12の一端部のみが示されている)。連結板
44の各々は、相互に実質上同じ形状及び大きさを有す
る矩形状の平板から構成され、主梁部材8のフランジ8
b及び8cの幅方向先端及び中間梁部材10のフランジ
10b及び10cの幅方向先端から若干延び出すよう形
成されている。連結板44の各々には、複数の(実施形
態においては3個の)取付孔が上下方向に間隔をおいて
形成されている。補助梁部材12の両端部におけるウェ
ブ12aにも同数の取付孔が上下方向に間隔をおいて形
成されている。補助梁部材12の先端である一端が、主
梁部材8の連結板44の先端に対向して位置付けられ、
補助梁部材12の他の先端である他端が、中間梁部材1
0の連結板44の先端に対向して位置付けられる。この
操作は、補助梁部材12をクレーン等の吊上機械を利用
して吊り上げることにより容易に遂行することができ
る。連結板44の各々の両側面と、補助梁部材12の、
対応する先端部におけるウェブ12aの両側面とは、該
両側面の各々に跨がって配置された一対の連結板45に
より挟まれて複数の図示しないボルト&ナットにより分
離自在に連結される。一対の連結板45は、相互に実質
上同じ形状及び大きさを有する矩形状の平板から構成さ
れ、各々の長手方向両端部には、長手方向及び幅方向に
間隔をおいて複数の(実施形態においては3個の)取付
孔が形成されている。
【0043】補助梁部材12が、吊上機械によって所定
の装着位置まで吊り上げられた状態で、各対の連結板4
5の取付孔の各々と、主梁部材8及び中間梁部材10の
各々の連結板44の取付孔とが整合され、ボルト&ナッ
トにより分離自在に連結される。中間梁部材10のウェ
ブ10aの側面(図15及び図16においては両側面)
には、それぞれ一対のブレース部材取付用のブラケット
46が、連結板44の各々を挟んで水平方向外方に延び
出すよう溶接により固着されている。ブラケット46の
各々の先端部には取付孔が形成されている。図1に示さ
れているように、上記実施形態において、補助梁部材1
2は総計6か所に配設されている。
【0044】上記説明から明らかなように、相互に間隔
をおいて平行に対向する主梁部材8と中間梁部材10と
の分離自在な連結、及び相互に間隔をおいて平行に対向
する主梁部材8及び中間梁部材10と、補助梁部材12
との分離自在な連結は、それぞれ簡単な構成により、ボ
ルト&ナットを利用して容易かつ迅速にしかも確実に遂
行することが可能である。したがって、組立及び載置式
棚構造体の、設置現場における設置作業及び分離撤去作
業を容易かつ迅速に遂行することを可能にし、その結
果、設置期間及び分解撤去期間を短縮し、トータルコス
トの低減を可能にするものである。
【0045】図1、図4及び図12を参照して、図示の
実施形態においては、主梁部材8、中間梁部材10及び
補助梁部材12によって、それぞれ複数の(実施形態に
おいては24個の)、平面から見て矩形状をなす空間部
が形成されるが、各空間部を形成する4個の梁部材間に
は、平面から見て、ほぼ対角線上を延在しかつ相互にX
形に交叉して延在するようにブレース部材48(図4及
び図12参照)が配設される。各空間部において、ブレ
ース部材48の各々は、角部用組立要素2、辺部用組立
要素4及び中央部用組立要素6の支柱頭16の筒部31
に配設されたブレース部材取付用のブラケット38、主
梁部材8、中間梁部材10及び補助梁部材12の所定箇
所に配設されたブレース部材取付用のブラケット46の
何れかのうち、相互にほぼ対角線上に対向する2対のブ
ラケット間に分離自在に配設される。ブレース部材48
の各々には、例えばターンバックル等の図示しない長さ
調整手段が備えられている。ブレース部材48の各々の
配設は、角部用組立要素2、辺部用組立要素4、中央部
用組立要素6、主梁部材8、中間梁部材10及び補助梁
部材12によって構成される梁構造体の所要の強度を十
分に確保すると共に、支柱14の各々の支柱頭16の構
成を含む梁構造体の構成のシンプル化及び軽量化に寄与
するものである。他方、角部用組立要素2、辺部用組立
要素4及び中央部用組立要素6の支柱本体15に配設さ
れた、他のブレース部材取付用のブラケット39の各々
と、対応する主梁部材8の下面に配設されたブラケット
39との間には、他のブレース部材49が分離自在に配
設されている(図2、図3及び図42参照)。ブレース
部材49の各々の配設は、角部用組立要素2、辺部用組
立要素4及び中央部用組立要素6と主梁部材8との間の
所要の強度を十分に確保する。
【0046】上記のとおりにして、角部用組立要素2、
辺部用組立要素4、中央部用組立要素6、主梁部材8、
中間梁部材10及び補助梁部材12によって、地面等の
表面上に載置、組み立てられた梁構造体の上面、すなわ
ち、角部用組立要素2、辺部用組立要素4、中央部用組
立要素6の各々の支柱14における支柱頭16の上板3
0の上面、主梁部材8、中間梁部材10及び補助梁部材
12の各々の上側のフランジ8b、10b及び12bの
上面は、実質上共通の平面上に位置付けられる。図1に
明確に示されているように、主梁部材8、中間梁部材1
0及び補助梁部材12の各々は、平面から見て、周縁が
正方形をなす格子状に配列されかつ、それらの間には実
質上、矩形状に区画された複数の(実施形態においては
24個の)空間部が形成される。空間部の各々は、相互
に間隔をおいて平行に対向する4つの梁部材の組によっ
て形成される。図1に示される実施形態においては、該
空間部の各々は、3個の主梁部材8(このうちの2個は
長手方向の1/2の領域)と1個の中間梁部材10の
組、及び2個の主梁部材8(いずれも長手方向の1/2
の領域)と1個の中間梁部材10(長手方向の1/2の
領域)と1個の補助梁部材12の組、の2種類の組によ
って形成されている。前者の組によって形成される空間
部は比較的縦長の矩形状をなし、後者の組によって形成
される空間部は比較的正方形に近い矩形状をなしてい
る。
【0047】図19〜図21に示されているように、上
記空間部の各々を形成する該梁部材の組の上面には、そ
れぞれ矩形状をなす床部材50が相互に水平方向に隙間
をおいて載置、装着されている。なお、図1から容易に
理解されるように、図示の実施形態においては、上記空
間部の各々における1個の角部又は2個の角部には、角
部用組立要素2、辺部用組立要素4及び中央部用組立要
素6のうちの1個又は2個が存在するので、該空間部を
覆うよう載置される、床部材50の1個の角部又は2個
の角部の下面は、対応する組立要素の上面(上板30の
上面)に載置される。床部材50は、上記2種類の空間
部のサイズに対応して2種類のサイズが使用されている
が、基本的構成及び装着形態は実質上同じである。した
がって、以下、それらを代表して比較的縦長の矩形状を
なす1個の床部材50であって、図1において、左下角
部に形成される空間部を形成する梁部材の組の上面に載
置される床部材50(図19において左下角部に載置、
装着されている床部材50)の構成及び装着形態につい
て説明する。したがって、この床部材50は、後の詳細
な説明から容易に理解されるように、その幅方向の両側
部の下面が相互に対向する主梁部材8及び中間梁部材1
0の上面(上側のフランジ8b及び10bの上面)に載
置され、長手方向の両端部の下面が相互に対向する主梁
部材8の各々の上面(上側のフランジ8bの各々の上
面)に載置され、1個の角部が角部用組立要素2の上面
(上板30の上面)に載置され、かつ該角部に対し長手
方向に隣接する他の角部が辺部用組立要素4の上面(上
板30の上面)に載置される。
【0048】図22〜図24を参照して、床部材50
は、鉄筋が埋設されたコンクリートから形成され、平坦
な上面と、上面から直角に下方に延びる4個の辺を規定
する側面と、実質上同一平面上に位置付けられた下面周
縁部51と、下面周縁部51に囲まれかつ下面周縁部5
1の下面よりも下方に、該下面から直角に突出するよう
形成された下面内側領域部52とを備えている。下面内
側領域部52は、床部材50の上面及び下面周縁部51
と平行な平面を有している。床部材50の下面周縁部5
1と下面内側領域部52との境界には、段部53が、4
個の側面に沿って下面周縁部51を挟んで一定の幅で、
対応する側面に沿って平行に延在し、全体としてほぼ矩
形の環状をなすよう連続して延在するように形成されて
いる。しかしながら、後の説明から容易に理解されるよ
うに、角部用組立要素2、辺部用組立要素4、中央部用
組立要素6の各々の支柱14における支柱頭16の上板
30に対応する角部においては、上板30の傾斜辺との
干渉を避けるために、平面から見て、傾斜辺に対し隙間
をおいて対向しうるような傾斜部(面取部)をなすよう
に形成されている。図22に示されている床部材50
は、角部用組立要素2及びそれに隣接する辺部用組立要
素4の上板30に対応する角部に該傾斜部が形成されて
いる。
【0049】床部材50の、下面内側領域部52であっ
て、4個の辺に対応する下面周縁部51の近傍位置に
は、内周面に雌ねじが形成されたナット部材54又は5
5が、それぞれ少なくとも1個埋設されている。図示の
実施形態においては、下面内側領域部52であって、床
部材50の長手方向の両端を規定する一対の辺に対応す
る下面周縁部51の近傍位置に、幅方向に間隔をおいて
2個のナット部材54が埋設され、また床部材50の幅
方向の両端を規定する他の一対の辺に対応する下面周縁
部51の近傍位置に、長手方向に間隔をおいて2個のナ
ット部材55が埋設されている。床部材50の長手方向
両端部に配設されたナット部材54の各々の一端は下面
内側領域部52に開口し、他端は閉塞された、いわゆる
袋ナットにより構成されている。また、床部材50の幅
方向両端部に配設されたナット部材55の各々の一端は
下面内側領域部52に開口し、他端は床部材50の上面
に開口させられるよう構成されている。
【0050】図25〜図28及び図42を参照して、以
上のように構成された床部材50は、下面周縁部51を
介して、上記空間部を形成する該梁部材の組の上面に載
置される。床部材50の該載置は、床部材50をクレー
ン等の吊上機械によって吊り上げることにより容易かつ
迅速に、しかも確実に遂行することができる。床部材5
0の4個のナット部材55の他端は床部材50の上面に
開口させられるよう構成されているので、上記吊り上げ
に際しては、図42に示されているように、それ自体は
周知の構成を利用することでよい吊上用ねじ部材の好適
例であるアイボルト56をナット部材55の各々に分離
自在に締結することができる。アイボルト56と図示し
ない吊上機械とをワイヤ57により分離自在に連結する
ことにより、上記載置作業(及び分離作業)を迅速かつ
効率的に遂行することを可能にする。なお、上記吊り上
げに必要な、アイボルト56の装着位置は、床部材50
の上面側の少なくとも3か所に配設されていれば、吊り
上げバランス上は成立する。したがって、アイボルト5
6が装着しうる上記ナット部材55は、少なくとも3個
埋設することによって、上記吊り上げは可能になる。こ
れら少なくとも3個のナット部材55は、アイボルト5
6を利用してワイヤ57を介して吊上機械により床部材
50を吊り上げたときに、床部材50がほぼ水平な姿勢
に保持されるような位置に配置されていることが重要で
ある。このような配置の設定自体はきわめて容易であ
る。
【0051】図25〜図28を参照して、床部材50
が、下面周縁部51を介して、上記空間部を形成する上
記梁部材の組の上面(含む角部用組立要素2及び辺部用
組立要素4の上板30の上面)に載置された状態におい
て、床部材50の段部53と、上記梁部材の組の内側縁
との間には、それぞれ隙間が形成される。更に具体的に
は、床部材50の幅方向の一側部の段部53と主梁部材
8の上側のフランジ8bの内側縁との間、床部材50の
幅方向の他側部の段部53と中間梁部材10の上側のフ
ランジ10bの内側縁との間、床部材50の長手方向の
両端部の段部53と、対応する主梁部材8の上側のフラ
ンジ8bの内側縁との間、床部材50の1個の角部にお
ける段部53の傾斜部(平面から見た傾斜部)と角部用
組立要素2の上板30の傾斜辺(平面から見た傾斜辺)
によって規定される内側縁30Aとの間(図30及び図
31参照)、及び床部材50の、上記角部に隣接した他
の角部の段部53の傾斜部と辺部用組立要素4の上板3
0の傾斜辺30Aによって規定される内側縁との間(図
示せず)に、それぞれ隙間が形成される。該隙間の各々
は、床部材50が水平方向に相対的に移動した際、段部
53の一部が、該梁部材の組において、段部53の該一
部に対向する内側縁に当接して該相対移動が阻止され
て、上記空間部から落下しないで該梁部材の組の上面上
に保持されるよう規定されている。このような構成によ
って、例えば地震、その他の現象によって床部材50と
該梁部材の組との間に水平方向の相対的な外力が作用し
て、床部材50が上記梁部材の組に対し水平方向に相対
的に移動させられたとしても、上記空間部から落下する
ことは十分確実に防止される。
【0052】床部材50の下面内側領域部52であっ
て、ナット部材54及び55が形成された部位には、押
さえ板部材58が、ボルト59によって、対応するナッ
ト部材54又は55にねじ係合されることにより分離自
在に締結される。押さえ板部材58の各々が床部材50
の下面内側領域部52に締結された状態において、押さ
え板部材58の各々の先端部の上面は、対応する梁部材
である主梁部材8及び中間梁部材10の上側のフランジ
8b及び10bの下面に弾性的に圧接されるよう構成さ
れている。押さえ板部材58の各々は、矩形状の平板
(鋼板)からなる本体58aと、本体58aの先端部に
固着された圧接板58bとから構成されている。圧接板
58bは矩形状の平板(鋼板)から形成されているが、
これに代えて鋼板よりも摩擦係数の大きな適宜の摩擦板
により構成してもよい。本体58aは、圧接板58bよ
りも大きなサイズ及び板厚を有するよう形成され、その
他端部には取付孔が形成されている。床部材50が、下
面周縁部51を介して、上記空間部を形成する上記梁部
材の組の上面に載置された状態において、下面内側領域
部52の下面は、対応する主梁部材8及び中間梁部材1
0の上側のフランジ8b及び10bの下面よりも若干下
方に突出するよう位置付けられるので、押さえ板部材5
8の各々の圧接板58bは、本体58aの先端部の上面
と、対応する主梁部材8及び中間梁部材10の上側のフ
ランジ8b及び10bの下面との間の隙間を吸収して該
弾性的な圧接が効果的に遂行されるよう配設されている
のである(本体58aの板厚は該隙間よりも若干大きく
規定される)。したがって、該隙間が実質上存在しない
場合、あるいは微小である場合には、圧接板58bを配
設することなく、本体58aの先端部の上面が、下面内
側領域部52に装着される取付基部の上面よりも若干高
い位置に位置付けられるよう、予め変形させておく、他
の実施形態もある。この実施形態によれば、押さえ板部
材58が下面内側領域部52に締結された状態におい
て、本体58aの先端部の上面が対応する主梁部材8及
び中間梁部材10の上側のフランジ8b及び10bの下
面に弾性的に圧接される。押さえ板部材58の各々は、
いずれの実施形態においても摩擦係止手段として機能す
る。
【0053】上記したように、床部材50は、下面周縁
部51と、押さえ板部材58の先端部と、対応する主梁
部材8及び中間梁部材10の上側のフランジ8b及び1
0bの下面との間の摩擦係合により上記梁部材の組の上
面に装着されているので、床部材50が上記梁部材の組
に対し水平方向に相対的に移動させられるような外力が
作用した場合であって、該外力が摩擦係合部における摩
擦力の許容範囲を越えた大きさを有する場合には、第1
段階として、該外力は、該摩擦係合部における若干の相
対移動によって吸収され、床部材50と上記梁部材の組
との間の連結部が破損することは十分確実に防止され
る。また第2段階として、床部材50が更に大きく水平
方向に相対的に移動しても、段部53の一部が、該梁部
材の組において、段部53の該一部に対向する内側縁
(含む上記傾斜辺30A)に当接して該相対移動が阻止
され、上記空間部から落下することは十分確実に防止さ
れる。床部材50の、該梁部材の組に対する上記連結構
造により、優れた免震性が確保される。
【0054】床部材50は、上記したとおりにして、梁
部材の組の全てによって形成される空間部の各々を覆う
よう、梁部材の組の全ての上面に、相互に水平方向に隙
間をおいて載置されることにより、全体として、平面か
ら見て実質上矩形状をなす床部が形成される(図19に
はその一部が平面図で示されている)。図29にその一
例が示されているように、相互に隣接する床部材50の
側面間に形成される隙間には、それ自体は周知の構成を
利用することでよいコーキング材60が充填される。コ
ーキング材60の内部(深さ方向の中間位置)には、適
宜のシール部材61が、相互に隣接する床部材50の、
対向する側面に密着させられて挿入されている。コーキ
ング材60の上面は、相互に隣接する床部材50の各々
の上面よりも低く形成されている。この構成によって、
相互に隣接する床部材50の相互に対向する側面間には
排水溝62が形成される。床部全体において、排水溝6
2の各々は、平面から見て格子状に連結されかつ床部の
幅方向(図19においては上下方向)の中央から幅方向
の両端に向かって徐々に深くなるよう形成されている
(図32参照)。このような簡単な構成により、床部の
表面に注いだ雨水等の水は、床部の幅方向の両端に向か
って効率的に排水される。したがって、本発明によれ
ば、簡単な構成によって床部における優れた排水性を確
保することができ、組立及び載置式棚構造体の機能性の
向上及びコストダウンを図ることができる。なお、上記
実施形態においては、床部は、平面から見て、実質上、
正方形をなしているので、排水溝62の各々を床部の幅
方向の中央から幅方向の両端に向かって徐々に深くなる
よう形成する、該幅方向は、図19においては上下方向
であるが、左右方向であってもよい。また、床部が、平
面から見て、縦長の矩形状ををなしている場合には、排
水溝62の各々を床部の幅方向の中央から幅方向の両端
に向かって徐々に深くなるよう形成する、該幅方向と
は、長手方向長さよりも短い幅方向であることが好まし
い。このように構成することによって、床部の中央から
周縁までの排水溝62の長さ、すなわち排水路の長さを
最短とすることができるので、排水効率が向上する。
【0055】次に、角部用組立要素2と辺部用組立要素
4との間、及び辺部用組立要素4の各々間に配設され
て、組立及び載置式棚構造体の周縁を規定する主梁部材
8に分離自在に配設されるフェンス50について説明す
る。主として図2、図3、図33、図34及び図42を
参照して、上記主梁部材8の外側にはフェンス70が分
離自在に配設されている。フェンス70は、主梁部材8
の長手方向に間隔をおいて鉛直上方に延びるよう主梁部
材8の外側に下端部が分離自在に連結された複数の縦柱
71と、縦柱71の各々間に配設された複数の横ビーム
部材72とを備えている。主梁部材8のウェブ8aの外
側面には、複数の連結板73が、長手方向に間隔をおい
てウェブ8aの外側面から水平方向外方に突出しかつ該
外側面に沿って鉛直方向に上下フランジ8b及び8c間
を延在するよう配設されている(図33において、1個
の連結板73のみが示されている)。連結板73の各々
は、相互に実質上同じ形状及び大きさを有する矩形状の
平板から構成されている。連結板73の各々には、複数
の(実施形態においては2個の)取付孔が上下方向に間
隔をおいて形成されている。縦柱71の各々は横断面が
実質上、正方形をなす中空鋼材(中空角パイプ)から形
成され、各々の下端部の一側面には、取付ブラケット7
4(図33及び図36参照)が固着されている。取付ブ
ラケット74は、横断面が実質上U形状をなす鋼板から
構成され、平面から見て矩形状をなしている。取付ブラ
ケット74には、長手方向に間隔をおいて2個の取付孔
が形成されている。取付ブラケット74の各々は、各々
の背面が、対応する縦柱71の一側面に溶接により固着
されている(図36参照)。縦柱71の各々は、取付ブ
ラケット74が、対応する主梁部材8の連結板73の両
側面を挟んで位置付けられ、ボルト&ナット75により
分離自在に締結されることにより、主梁部材8の外側に
直立して装着される。
【0056】縦柱71の各々の相互に対向する部位であ
る側壁の各々(換言すれば、フェンス70の延在方向に
対向する側壁の各々)には、相互に共通の軸線を有する
支持横孔76が上下方向に間隔をおいて複数個(実施形
態においては2個)形成されている。支持横孔76の内
径はそれぞれ実質上同一に形成されている。横ビーム部
材72の各々は相互に共通の部品から構成されているの
で、それらを代表してそのうちの一つについてその構成
を説明する。横ビーム部材72は、金属製の中空部材、
実施形態においては、円形断面を有する中空丸棒部材
(丸パイプ)から構成され、各々の両端部には連結横孔
77が形成されている。連結横孔77の各々は、横ビー
ム部材72の軸線に直交する軸線上に形成され、外周面
の一方から直径方向反対側の他方に貫通するよう形成さ
れている。横ビーム部材72の外径は、縦柱71の各々
に形成された支持横孔76の内径に分離自在に挿入しう
るよう、僅かに小さく形成されている。縦柱71の各々
の、相互に対向する支持横孔76の各々には横ビーム部
材72の端部がそれぞれ分離自在に挿入されて、横ビー
ム部材72の各々の連結横孔77が、対応する縦柱71
の中空部内に突出して位置付けられている。これによ
り、横ビーム部材72の各々は縦柱71の各々間に上下
方向に間隔をおいて配列される。上下方向に間隔をおい
て配列された横ビーム部材72の各々の連結横孔77
は、対応する縦柱71の中空部内を該縦柱71に沿って
上下方向に延在する共通の軸線上に位置付けられる。横
ビーム部材72の各々の、対応する縦柱71の中空部内
への突出量はそれぞれ実質上一定であり、縦柱71の各
々の中空部内において、相互に共通の軸線上に位置する
横ビーム部材72の各々の先端は、所定の隙間をおいて
相互に対向するよう位置付けられている。
【0057】縦柱71の各々において、縦柱71の各々
が相互に対向する部位である側壁の各々から中空部内に
突出して位置付けられた横ビーム部材72の各々のう
ち、側壁の一方から突出して位置付けられた横ビーム部
材72の各々の連結横孔77の各々は、該中空部内を該
縦柱71に沿って上下方向に延在する共通の片側軸線上
に位置付けられ、また側壁の他方から突出して位置付け
られた横ビーム部材72の各々の連結横孔77の各々
は、該中空部内を該縦柱71に沿って上下方向に延在す
る共通の他側軸線上に位置付けられる。縦柱71の各々
の中空部内には、U形状をなす連結ピン部材78が、縦
柱71の各々の両側面から突出させられた横ビーム部材
72の各々の連結横孔77を上方から下方に向かって離
脱自在に貫通するよう配設されている。相互に共通部品
からなる連結ピン部材78の各々は、金属製の丸棒部材
から一体に形成され、相互に平行に直線状に延びかつ相
互に同じ形状をなす連結本体部78a及び78bと、連
結本体部78a及び78bの一端間をそれらに直交する
よう直線状に延在する基端部78cとから構成されてい
る。連結本体部78a及び78bの他端部は鋭角に形成
されているが、この構成は、横ビーム部材72の各々の
対応する連結横孔77の各々への上方からの挿入作業を
容易かつ円滑にすることを可能にするものである。
【0058】更に具体的に説明すると、縦柱71の各々
において、縦柱71の各々が相互に対向する部位である
側壁の各々から中空部内に突出して位置付けられた横ビ
ーム部材72の各々のうち、側壁の一方から突出して位
置付けられた横ビーム部材72の各々の、共通の片側軸
線上に位置付けられた連結横孔77の各々を、連結ピン
部材78における一方の連結本体部78aが上方から下
方に向かって離脱自在に貫通するよう配設され、また側
壁の他方から突出して位置付けられた横ビーム部材72
の各々の、共通の他側軸線上に位置付けられた連結横孔
77の各々を、連結ピン部材78における他方の連結本
体部78bが上方から下方に向かって分離自在に貫通す
るよう配設されている。縦柱71の各々において、縦柱
71の各々が相互に対向する部位である側壁の各々から
中空部内に突出して位置付けられた横ビーム部材72の
各々は、連結ピン部材78によって、分離自在に一体的
に連結されると共に縦柱71の各々の支持横孔76に対
し軸方向への移動が規制され、縦柱71の各々からの抜
けが確実に防止される。縦柱71の各々において、側壁
の一方から突出して位置付けられた横ビーム部材72の
各々の、共通の片側軸線上に位置付けられた連結横孔7
7の各々は縦柱71の該側壁の一方に近接して位置付け
られ、また側壁の他方から突出して位置付けられた横ビ
ーム部材72の各々の、共通の他側軸線上に位置付けら
れた連結横孔77の各々は、縦柱71の該側壁の他方に
近接して位置付けられることによって、連結ピン部材7
8の連結本体部78a及び78bが対応する連結横孔7
7の各々に挿入された後の、横ビーム部材72の各々の
上記軸方向へのガタを最少に抑えることを可能にする。
連結ピン部材78の各々は、基端部78cによって、最
上部に位置する横ビーム部材72の各々の連結横孔77
に対し下方への移動が阻止され、横ビーム部材72の各
々に対する装着位置が安定して保持される。連結ピン部
材78の各々の基端部78cは、最上部に位置する横ビ
ーム部材72の各々の連結横孔77に対し下方への移動
が阻止されるような抜止手段を構成する。連結ピン部材
78の各々の、対応する縦柱71の中空部内への挿入及
び分離(例えば分解時における分離)は、対応する縦柱
71の開口上端から容易に行なうことができる。
【0059】縦柱71の各々の上端間には笠木部材79
が横わたされている。笠木部材79は、金属製の中空部
材、実施形態においては矩形断面を有する中空角材(中
空パイプ)から構成されている。縦柱71の各々の上端
の相互に対向する側壁であって笠木部材79が延在する
方向の側壁の外側には、L形状をなす取付用のフランジ
71a及び71bが固着されている。取付用のフランジ
71a及び71bの上面は、対応する縦柱71の上端面
と実質上同一平面上に位置付けられている。笠木部材7
9は、その下面が、対応する縦柱71の上端面及びフラ
ンジ71a及び71bの上面に載置され、フランジ71
a及び71bを介してねじピン&ナット79aにより分
離自在に締結されることにより、縦柱71の各々の上端
間に横わたしされる。このようにして笠木部材79は、
縦柱71の各々の上端間を延在するよう配置されて分離
自在に固定される。縦柱71の各々の上端(開口端)及
びフランジ71a及び71bの各々は笠木部材79の下
側に位置付けられているので、それらの存在は笠木部材
79によって隠され、外観上好ましい。笠木部材79の
横幅を比較的広くすることにより、上記効果は一層向上
させられる。
【0060】上記説明から明らかなように、上記フェン
ス70においては、縦柱71の各々と横ビーム部材72
の各々との連結は、横ビーム部材72の各々の端部を縦
柱71の各々の、対応する支持横孔76に挿入し、縦柱
71の各々の中空部内において連結ピン部材78を対応
する横ビーム部材72の各々の連結横孔77内に挿入す
る簡単な作業によって遂行され、溶接及びボルト・ナッ
トは全く使用されていない。その結果、上記フェンス7
0は、これを設置現場において著しく容易にしかも迅速
に組み立てることを可能にするものである。このことは
また、設置現場において著しく容易にしかも迅速に分解
することを可能にするものである。上記フェンス70に
おいて、笠木部材79と、対応する縦柱71との連結
は、ねじピン&ナット79aを使用することによる、い
わゆるボルト&ナット結合により行われているが、フェ
ンス70全体の組立箇所に占める割合は従来に比べて著
しく低減されており、したがってフェンス70全体の組
立作業及び分解作業の容易性及び迅速性は、従来のフェ
ンスに比べて著しく向上される。また部品点数が低減さ
れ、コストダウンを図ることができる。フェンス70全
体の組立作業及び分解作業が従来よりも容易かつ迅速に
遂行できることに起因して、組立作業及び分解作業に要
する労力の負担も軽減される。また、分解作業が容易と
なることに起因して、リサイクルを容易に可能とするも
のである。更にはまた、組立に溶接は全く使用されてお
らず、しかもフェンス70全体の組立においていわゆる
ボルト&ナット結合による連結箇所は従来に比べて著し
く低減されているので、美観が向上し、したがって優れ
たデザイン性が確保される。上記フェンス70の組付及
び分離作業が上記したとおりに容易かつ迅速に遂行する
ことが可能になることに起因して、該フェンス70を備
えた組立及び載置式棚構造体のトータル設置期間及び分
解撤去期間を短縮し、トータルコストの低減を可能にす
るものである。
【0061】図33、図35〜図37及び図42を参照
して、縦柱71の各々には、複数の(実施形態において
は5個の)支持ブラケット80が、上下方向に間隔をお
いて分離自在に取り付けられている。縦柱71の各々間
において相互に同じ高さ位置に整合して配置された支持
ブラケット80の各々間には、装飾プレート81が分離
自在に装着されている。支持ブラケット80の各々は相
互に実質上同じ構成を有しているので、以下、その一つ
について説明する。支持ブラケット80は、金属製の薄
板(例えば鋼板)から一体に形成されると共に、ほぼ矩
形状をなす平坦なブラケット本体部80aと、ブラケッ
ト本体部80aの長手方向両端から片面側にかつ相互に
対向する内側に向かって折曲形成された一対の係止折曲
部80bと、ブラケット本体部80aの幅方向両側縁か
ら該片面側に、該片面を挟んで相互に対向して延び出す
よう折曲形成された一対の取付フランジ部80cとを備
えている。係止折曲部80bの各々は、ブラケット本体
部80aの幅方向全域にわたって延在するよう形成さ
れ、また各々の外側面が曲面をなすよう形成されるが、
実施形態においては、ブラケット本体部80aを幅方向
に見てほぼ半円形状をなすよう形成されている。係止折
曲部80bの各々は、相互に実質上、対称形状をなして
相互に対向するよう配置されている。取付フランジ部8
0cの各々は、ブラケット本体部80aを幅方向に見て
相互に実質上同一形状の、いわゆる山形状をなし、各々
の先端部には共通の軸線を有する取付孔80dが形成さ
れている。ブラケット本体部80aの幅は、縦柱71に
おける、フェンス70の延在方向に対向する側壁の各々
の外側間の幅よりもわずかに大きく形成されており、し
たがって、取付フランジ部80cの各々の内側間の間隔
は、縦柱71における該側壁の各々の外側間の幅よりも
わずかに大きく規定されている。
【0062】装飾プレート81の各々は相互に実質上同
じ構成を有しているので、以下、その一つについて説明
する。装飾プレート81は、金属製の薄板(例えば鋼
板)あるいは合成樹脂製の薄板から一体に形成されると
共に、一定の幅で帯状に延在するプレート本体部81a
と、プレート本体部81aの幅方向両端に折曲形成され
た一対の被係止溝部81bとを備えている。被係止溝部
81bの各々は、プレート本体部81aの幅方向両端か
ら片面側に、該片面を挟んで相互に対向して延び出すよ
う、プレート本体部81aに対し実質上直角に折曲形成
された被係止側壁81cと、被係止側壁81cの各々の
先端から相互に接近する方向に延び出すよう、被係止側
壁81cに対し実質上直角に折曲形成された被係止爪8
1dとを備えている。被係止爪81dの、相互に対向す
る先端間の間隔は、支持ブラケット80における一対の
係止折曲部80bの外側面間の最大幅よりも小さく規定
されている。また一対の被係止溝部81bの各々は、支
持ブラケット80における一対の係止折曲部80bの外
側面の、少なくとも上記最大幅を規定する周方向中央を
含む周方向中央部領域を分離自在に受け入れることがで
きる大きさに規定されている。
【0063】縦柱71の各々の、縦柱71の各々が相互
に対向する部位に位置する側壁の各々には、相互に共通
の軸線を有する取付孔71cが上下方向に間隔をおいて
複数対(実施形態においては5対)形成されている。支
持ブラケット80の各々は、対応する縦柱71に対し、
各々の取付フランジ部80cの取付孔80dが、対応す
る縦柱71の取付孔71cの対と整合するように、該縦
柱71の外側から各々の取付フランジ部80cが該側壁
を挟んで位置付けられ、ボルト&ナット82によって分
離自在に締結されることにより、分離自在に取り付けら
れる。支持ブラケット80の各々は、対応する縦柱71
において、係止折曲部80bの各々が該縦柱71の外側
壁面に沿った上下に位置付けられるよう装着される。係
止折曲部80bの各々の軸線は相互に平行に、フェンス
70が延在する水平方向と一致するよう配置される。装
飾プレート81の各々は、縦柱71の各々間において、
相互に高さ位置が整合された支持ブラケット80の各々
に対し、被係止溝部81bの各々が、対応する係止折曲
部80bの各々の外側に圧入係止されることにより、プ
レート本体部81aがブラケット本体部80aの外側に
重合して分離自在に装着される。
【0064】装飾プレート81の、対応する支持ブラケ
ット80への装着は、被係止溝部81bの各々を、対応
する係止折曲部80bの各々に対し、各々の外側から整
合させた状態で、装飾プレート81を対応する支持ブラ
ケット80に対して、プレート本体部81aの内側面が
ブラケット本体部80aの外側面に重合する方向に強制
するだけの簡単な、実質上ワンタッチ操作により容易か
つ確実に遂行される。この押し込み操作により、装飾プ
レート81の被係止爪81dの各々は、対応する支持ブ
ラケット80の係止折曲部80bの各々の外側を支持ブ
ラケット80の長手方向内側に向けて弾性変形させなが
ら乗り越えるよう移動させられる。該乗り越え動作終了
後、支持ブラケット80の各々の係止折曲部80bは、
その弾性により元の形状に復帰させられることにより、
装飾プレート81の、対応する被係止溝部81b内に圧
接された状態で係止させられる。そして被係止爪81d
の各々の先端は、係止折曲部80bの各々の外側面間の
最大幅よりも幅方向内側に位置付けられるので、装飾プ
レート81の、支持ブラケット80から離隔する外方向
への移動が解除自在にロックされる。なお、装飾プレー
ト81の上記装着操作において、装飾プレート81の被
係止爪81dの各々が係止折曲部80bの各々の外側を
乗り越えるに際し、係止折曲部80bの各々の弾性変形
と同時に、装飾プレート81の被係止側壁81cの各々
自体が装飾プレート81の幅方向外側に相対的に弾性変
形させられるよう構成された場合には、該乗り越えは一
層、円滑かつ確実に遂行される。上記説明から明らかな
ように、支持ブラケット80の各々は、対応する縦柱7
1において、係止折曲部80bの各々が該縦柱71の外
側壁面に沿った上下に位置付けられるよう装着され、平
坦なブラケット本体部80aの背面は、対応する縦柱7
1の外側を覆うよう該縦柱71に沿って上下方向に延在
するよう位置付けられ、装飾プレート81の各々は、支
持ブラケット80の各々に対し、被係止溝部81bの各
々が、対応する係止折曲部80bの各々の外側に圧入係
止されることにより、プレート本体部81aがブラケッ
ト本体部80aの外側に重合して分離自在に装着される
よう構成されている。以上の構成によって、水平方向に
延在する一対の装飾プレート81の先端が、支持ブラケ
ット80のブラケット本体部80aの背面において相互
に対向するよう、その配置を規定すれば、装飾プレート
81の各々の先端間に隙間が存在したとしても、該隙間
の内側には支持ブラケット80のブラケット本体部80
aの背面が存在するので、該隙間が目立つことはなく、
装飾プレート81によるデザイン性は損なわれることな
く、十分に確保される。上記のとおりにして、装飾プレ
ート81が支持ブラケット80の係止折曲部80bの各
々に嵌め込まれた状態において、装飾プレート81を支
持ブラケット80に対し、上記とは逆の方向に強制する
ことによって、装飾プレート81を支持ブラケット80
から、したがって、対応する縦柱71から容易に取り外
すことができる。
【0065】なお、説明が後になったが、先に述べた床
部には、図示しない複数の駐車スペースが設定される
が、該駐車スペースの各々において、フェンス70の近
傍における所定位置には、それぞれ車止めが配設されて
いる。図33に示されているように、車止め83は、先
に述べた床部材50に埋設されて床部材50の下面及び
上面に開口しているナット部材55を利用して分離自在
に設置される。車止め83は、横断面がほぼ正方形をな
す中空鋼材から形成され、床部材50の上面の所定位置
に載置された状態で、ブラケット84を介して、対応す
るナット部材55にボルト85により分離自在に締結さ
れる。ブラケット84は、鋼板を折り曲げることにより
一体に形成され、フラットな本体部と、該本体の先端の
上側に形成されたチャンネル形の押さえ部とを備えてい
る。押さえ部は下方側が開放されている。本体部と押さ
え部の直立壁の一方との間には、ほぼ3角形の補強板が
溶接により固着されている。図33から容易に理解され
るように、ブラケット84のチャンネル形の押さえ部が
車止め83を上方から覆うように分離自在に嵌合され、
ブラケット84の本体部がナット部材55にボルト85
によって締結されることにより、床部材50の上面の所
定位置に分離自在に装着される。図33において、2点
鎖線は、車止め83に接触した状態の車輪であって、図
示しない自動車の車輪を示している。このように、床部
材50のナット部材55は、床部材50の下面及び上面
に開口されていることに起因して、先に述べた吊上作業
用のアイボルト56を分離自在に装着するための装着部
として利用されることに加えて、車止め83その他必要
に応じた部材の装着部として利用できるので、実用上有
用である。
【0066】フェンス70の縦柱71の各々の、フェン
ス70の延在方向の一側壁であって、縦柱71の下端部
寄りの位置には、ブラケット86がフェンス70の内側
方向に延び出すようにかつ該一側壁に沿って鉛直方向に
延在するように、分離自在に装着されている。縦柱71
の各々のブラケット86間には他の車止め87が分離自
在に取り付けられている。ブラケット86は、平坦な鋼
板により形成され、ほぼ矩形状の基板部86aと、基板
部86aの先端において基板部86aの両側縁から相互
に反対方向に延び出すよう形成された係止板部86bと
を備えている。係止板部86bもほぼ矩形状をなしてい
るが、その両側縁は基板部86aの両側縁から同じ長さ
だけ突出しているので、ブラケット86は全体としてT
形状をなしている。基板部86aには幅方向に間隔をお
いて2個の取付孔86cが形成されている。なお、,縦
柱71の各々の該一側壁及びこれに対向する他側壁に
は、上下方向に間隔をおいてそれぞれ共通の軸線を有す
る2個の取付孔71dが形成されている。取付孔71d
の各々は、ブラケット86の上記取付孔86cに対応し
て形成されているものである。他の車止め87は、鋼板
から一体に形成されると共に、一定の幅で帯状に延在す
るプレート本体部87aと、プレート本体部87aの幅
方向両端に折曲形成された一対の被係止溝部87bとを
備えている。被係止溝部87bの各々は、プレート本体
部87aの幅方向両端から片面側に、該片面を挟んで相
互に対向して延び出すよう、プレート本体部87aに対
し実質上直角に折曲形成された被係止側壁87cと、被
係止側壁87cの各々の先端から相互に接近する方向に
延び出しかつ相互に間隔をおいて対向するよう、被係止
側壁87cに対し実質上直角に折曲形成された被係止爪
87dとを備えている。したがって、他の車止め87
は、ほぼチャンネル形の横断面形状を有している。
【0067】ブラケット86における係止板部86b
は、基板部86aの両側縁から突出した両側部の周縁
が、他の車止め87の、対応する被係止溝部87b内に
ほぼ密接した状態で分離自在に係合されるよう、かつ該
両側部の先端間を実質上、直線状に延在する先端が他の
車止め87の、プレート本体部87aの内側面にほぼ密
接した状態で位置付けられるよう、その形状及び大きさ
が規定されている。ブラケット86における係止板部8
6bの、基板部86aの両側縁から突出した両側部が、
他の車止め87の、対応する被係止溝部87b内に係合
された状態で、他の車止め87の被係止爪87dは、ブ
ラケット86の係止板部86bの、基板部86aの両側
縁から延び出す端面に対向して位置するよう構成され、
他の車止め87とブラケット86との間の離隔方向(ブ
ラケット86の係止板部86bが、他の車止め87の、
対応する被係止溝部87bから、相対的にチャンネル開
放側へ抜け出す方向であって、図35において左右方
向)への相対的な移動が阻止される。ブラケット86の
各々は、他の車止め87に対し相対回動させて傾けた状
態にして、係止板部86bをチャンネル開口部から挿入
した後、逆方向に相対回動させることにより、係止板部
86bの両側部を、他の車止め87の、対応する被係止
溝部87b内に係合させる。そして、ブラケット86の
各々の取付孔86cを、対応する縦柱71の取付孔71
dに整合させて、ボルト&ナット88により、該一側壁
に分離自在に締結する。以上の簡単な係止作業により、
他の車止め87はブラケット86の各々に嵌合係止さ
れ、縦柱71の各々の下端部寄りの所定位置に分離自在
に装着される。上記のように、他の車止め87が、上記
車止め83に加えて配設された場合には、安全性を更に
向上させることができる。
【0068】図33、図38、図39及び図42を参照
して、フェンス70の縦柱71の各々の下端には、集水
用の樋90が該下端の各々に跨がって延在するよう分離
自在に装着されている。樋90は、一定の幅で帯状に延
在する底壁90aと、底壁90aの幅方向両端から相互
に対向して上方に延び出す側壁90bと、側壁90bの
各々の上端において相互に接近する方向に所定の長さだ
け延び出しかつ相互に間隔をおいて対向する上端被係止
壁90cとを備え、ほぼチャンネル形の横断面形状を有
している。縦柱71の各々の下端には矩形状の平板から
なる連結板91が固着されている。連結板91の各々の
幅は、対応する縦柱71の一対の側壁(外側と内側に対
向する側壁)の外側面間の幅と実質上同一に形成され、
連結板91の各々の両端部は、対応する縦柱71の他の
一対の側壁(フェンス70の延在方向に対向する側壁)
の外側面から、フェンス70の延在方向にほぼ水平に延
び出すよう配置され、該両端部には取付孔91aが形成
されている。連結板91の各々の幅はまた、樋90の上
端被係止壁90cの各々の先端間の間隔よりも若干小さ
く規定されている。樋90の内側には、矩形状の平板か
らなる被連結板92が、複数個、上端被係止壁90cの
各々の下面に対向してかつ樋90の長手方向に間隔をお
いて分離自在に挿入される。被連結板92の各々の長手
方向両端部には取付孔92aが形成されている。被連結
板92の各々の幅は、樋90の側壁90bの内側間の間
隔よりも小さく規定され、長さは連結板91の長さと実
質上同一に規定されている。そして被連結板92の各々
の該両端部が、対応する縦柱71の連結板91の両端部
下面側に、相互の取付孔91a及び92aが整合させら
れて実質上重合され、ボルト&ナット93により分離自
在に締結される。このようにして、集水用の樋90は、
縦柱71の各々の下端に被連結板92を介して分離自在
に吊り下げられる。樋90の装着は、被連結板92をチ
ャンネル開口部から樋90内に挿入し、被連結板92を
縦柱71の下端の連結板91にボルト&ナット93によ
り分離自在に締結することにより被連結板92に吊り下
げられる形態で保持されるので、樋90の装着作業は容
易かつ迅速に遂行可能である。また集水用の樋90と縦
柱71との連結部の構成も簡単であり、したがって、簡
単な構成により優れた排水性を確保することを可能にす
るものである。
【0069】図2及び図3にその一部が示されているよ
うに、上記集水用の樋90は組立及び載置式棚構造体の
周縁の一側を規定する主梁部材8の外側に沿って複数個
装着される。図40及び図41を参照して、相互に隣接
する集水用の樋90の各々の先端は相互に間隔をおいて
対向するよう位置付けられる。集水用の樋90の各々の
先端部には、鉛直下方に延在する、排水用の樋94が分
離自在に装着される。排水用の樋94は、連結部95と
排水管96とから構成されている。連結部95は、矩形
状の底壁95aと、底壁95aの幅方向両端から相互に
対向して上方に延び出す側壁95bと、底壁95aの長
手方向両端から相互に対向して上方に延び出す端壁95
cと、側壁95bの各々の上端において相互に接近する
方向に所定の長さだけ延び出しかつ相互に間隔をおいて
対向する上端被係止壁95dとを備えている。排水管9
6は連結部95の底壁95aから下方に延在するよう該
底壁95に一体的に連結されている。上記連結部95に
おいて、端壁95cの各々の、底壁95aからの高さ
は、側壁95bの各々の、底壁95aからの高さよりも
低く形成される。連結部95の端壁95cの各々の上縁
と、側壁95bの各々の内面と、上端被係止壁95dの
内面との間には、ほぼ矩形状の横断面を有しかつ連結部
95の長手方向(集水用の樋90の各々の延在方向)に
延在する空間部が形成される。この空間部は集水用の樋
90の各々に分離自在に嵌合しうる大きさに形成されて
いる。
【0070】上記のように構成された排水用の樋94
は、その連結部95が、該空間部を介して集水用の樋9
0の各々の先端部の外側に跨がって嵌合されることによ
り、集水用の樋90の各々の先端部間に分離自在に吊り
下げられる。排水用の樋94は、相互に対向する集水用
の樋90の一方に連結部95を介してスライド自在に嵌
合しておき、集水用の樋90の一方と他方とが所定の間
隔をおいて所定の位置に配置された後に、集水用の樋9
0の一方から他方に向けてスライドさせることにより連
結部95の一部を集水用の樋90の他方に嵌合させるこ
とができるので、集水用の樋90の各々の先端部間に容
易かつ迅速に、しかも確実に吊り下げることができる。
排水用の樋94の装着は、以上のとおりボルト&ナット
を使用することなく、吊り下げのみによって、集水用の
樋90の各々の先端部間に十分確実に保持されるので、
組立及び分離作業の効率を向上させ、コストダウンに寄
与するものである。また集水用の樋90の構成もきわめ
て簡単である。図2及び図3にその一部が示されている
ように、排水用の樋94は、組立及び載置式棚構造体の
周縁に配置された角部用組立要素2及び辺部用組立要素
4の各々の外側に配置されることが好ましい。なお、集
水用の樋90の各々の、角部用組立要素2に対応する端
部は、図示しない適宜の板部材により閉塞される。本発
明による組立及び載置式棚構造体においては、複数の床
部材50により形成される矩形状の床部に注がれた雨水
等の水は、上記排水溝62の各々を通して組立及び載置
式棚構造体の周縁に向かって流される。組立及び載置式
棚構造体の周縁に流れた水は、上記集水用の樋90によ
って集められ、排水用の樋94を介して地面等に排水さ
せられる。上記説明から容易に理解されるように、本発
明によれば、簡単な構成により優れた排水性が確保され
る。
【0071】本発明による組立及び載置式棚構造体の実
施形態は、以上のとおりにして全体を分離自在に組み立
てることができる。組み立てられた組立及び載置式棚構
造体の外観の一部は図2及び図3に示されている。組立
及び載置式棚構造体の周縁には、複数の床部材50から
なる床部(フロア)を囲うように上記したフェンス70
が配設される。なお、組立及び載置式棚構造体を立体駐
車場に適用する場合には、上記床部と地表面との間に斜
路(スロープ)が設置され、車両の、上記床部への入庫
及び上記床部からの出庫を可能にする。また立体駐車場
の如何にかかわらず、上記床部と地表面との間に人の歩
行用の図示しない階段を設置することが好ましい。組立
及び載置式棚構造体に、斜路あるいは階段等の構造物が
付設される場合には、フェンス70は、該構造物と床部
との連結部を除く周縁に配設されることはいうまでもな
い。本発明による角部用組立要素2、辺部用組立要素
4、中央部用組立要素6、主梁部材8、中間梁部材1
0、補助梁部材12を適宜に組み合わせることによっ
て、所望するスペースを有する組立及び載置式棚構造体
を容易かつ迅速に組み立てることができる。本発明によ
る棚構造体は、上記したように分離自在なプレハブ式で
あり、設置、移設及び増設をきわめて容易かつ迅速に遂
行することができる。また、該棚構造体は、載置用ベー
ス部材20を介して、一般的には地表面に載置されるこ
とにより設置されるので、優れた免震性を有している。
図43に示されている、本発明による組立及び載置式棚
構造体の他の実施形態は、図1に示されている梁構造体
よりも更に多くの組立要素及び梁部材を使用することに
より組み立てられたものであって、そのスペースは、図
2及び図3に示されている組立及び載置式棚構造体より
も広く形成されている。
【0072】本発明による組立及び載置式棚構造体の上
記実施形態において、組立要素(2、4、6)の各々の
支柱14は、支柱本体15と、支柱本体15の上端に配
設された支柱頭16とを備え、支柱頭16は、支柱本体
15の側面から外方に水平に延び出すよう支柱本体15
の上端に固着された下板26と、下板26の上面から鉛
直方向上方に延びるよう配設された支柱頭本体28と、
下板26の上方に間隔をおいて平行に延在するよう支柱
頭本体28の上端に固着された上板30とを備え、組立
要素(2、4、6)の各々の支柱14における連結板部
36の各々は、支柱頭本体28の側面から突出するよう
支柱頭本体28に配設されると共に上端が上板39の下
面に固着され、下端が下板26の上面に固着されるよう
構成されている。そして、支柱頭本体28の各々は、筒
部31と、平面から見て、筒部31を縦横に直角にクロ
スして貫通して筒部31の側面から水平方向外方に突出
するよう延在する複数の補強板32、33及び34とか
ら構成されている。連結板部36の各々は筒部31の側
面から突出させられた補強板(補強板32、33及び3
4のうち、少なくとも2個の補強板)の突出部によって
構成されている。上記構成は、実用上の強度を確保する
上で有効であるが、負荷が比較的低い組立及び載置式棚
構造体であって、更に低い強度でも実用的に十分である
場合には、組立要素(2、4、6)の各々の支柱14を
支柱本体15により構成し(筒部31、補強板32、3
3及び34、下板26及び上板30は使用しない)、連
結板部36の各々を、支柱本体15の上端部の側面に直
接溶接により固着するよう構成する、他の実施形態も成
立する。この構成の場合には、図示の実施形態における
よりも、支柱頭16の構成は一層シンプル化されるが、
更に強度を強化したい場合には、下板26及び上板30
に相当する下補強フランジ板及び上補強フランジ板を、
下板26及び上板30に相当する、支柱本体15の周縁
位置に溶接により固着し、連結板部36の各々の上端を
上補強フランジ板の下面に溶接により固着し、下端を下
補強フランジ板の上面に溶接により固着する手段も考え
られる。
【0073】
【発明の効果】本発明による組立及び載置式棚構造体に
よれば、設置現場における設置作業及び分離撤去作業を
容易かつ迅速に遂行することを可能にし、その結果、設
置期間及び分解撤去期間を短縮し、トータルコストの低
減を可能にする。また、組立要素の各々の構成をシンプ
ル化しかつ重量を軽減することを可能にし、その結果、
全体の構成をシンプル化し、トータルコストの低減を可
能にする。更にはまた、組立要素の各々の構成をシンプ
ル化しかつ重量を軽減することを可能にし、その結果、
組立要素の各々の輸送及び保管を従来よりも容易にし、
輸送及び保管コストの低減を可能にする。更にはまた、
床部材の組付及び分離作業を容易かつ迅速に遂行するこ
とを可能にし、その結果、トータル設置期間及び分解撤
去期間を短縮し、トータルコストの低減を可能にする。
更にはまた、フェンスの組付及び分離作業を容易かつ迅
速に遂行することを可能にし、その結果、トータル設置
期間及び分解撤去期間を短縮し、トータルコストの低減
を可能にする。更にはまた、フェンスに備えられる装飾
プレートの組付及び分離作業を容易かつ迅速に遂行する
ことを可能にし、その結果、トータル設置期間及び分解
撤去期間を短縮し、トータルコストの低減を可能にす
る。更にはまた、簡単な構成により優れた排水性を確保
することを可能にする。更にはまた、優れた免震性を確
保することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による組立及び載置式棚構造体に含まれ
る組立要素及び梁部材のレイアウトの実施形態を概略的
に示す平面図。
【図2】図1に示す組立要素及び梁部材を含む組立及び
載置式棚構造体を、図1において矢印A方向から見た正
面図であって、一部を省略して示す正面図。
【図3】図1に示す組立要素及び梁部材を含む組立及び
載置式棚構造体を、図1において矢印B方向から見た側
面図であって、一部を省略して示す側面図。
【図4】図1に示す組立要素及び梁部材のレイアウトの
一部(図1において左側の角部を含む一部)を拡大して
示す平面図。
【図5】図4においてC部(角部用組立要素と主梁部材
との連結部)を拡大して更に詳細に示す平面図(ブレー
ス部材は省略)。
【図6】図5に示す連結部を図5において下方から見た
側面図。
【図7】図5及び図6に示す角部用組立要素を図6にお
けると同じ方向から見た全体側面図。
【図8】図4においてD部(辺部用組立要素と主梁部材
との連結部)を拡大して更に詳細に示す平面図(一対の
連結板及びブレース部材は省略)。
【図9】図8に示す連結部を図8において下方から見た
側面図(図8において下側の主梁部材は省略)。
【図10】図4においてE部(中央部用組立要素と主梁
部材との連結部)を拡大して更に詳細に示す平面図(一
対の連結板及びブレース部材は省略)。
【図11】図10に示す連結部を図10において下方か
ら見た側面図(図10において下側の主梁部材は省
略)。
【図12】図10に示す連結部を更に具体的に示す平面
図。
【図13】図4においてF部(主梁部材と中間梁部材の
連結部)を拡大して更に詳細に示す平面図(ブレース部
材は省略)。
【図14】図13のG−G矢視断面図。
【図15】図4においてH部(中間梁部材と補助梁部材
の連結部)を拡大して更に詳細に示す平面図(一対の連
結板及びブレース部材は省略)。
【図16】図13のI−I矢視断面図。
【図17】図4においてC部(角部用組立要素と主梁部
材との連結部)の他の実施形態を拡大して更に詳細に示
す平面概略図(一対の連結板及びブレース部材は省
略)。
【図18】図17に示す連結部を図17において下方か
ら見た側面図。
【図19】図1に示す組立要素及び梁部材の上面に床部
材を装着した状態を示す平面概略図。
【図20】図1に示す組立要素及び梁部材の上面に床部
材を装着した状態を、図19において矢印J方向から見
た正面図。
【図21】図1に示す組立要素及び梁部材の上面に床部
材を装着した状態を、図19において矢印K方向から見
た正面図。
【図22】図19に示す床部材の一つ(図19において
左下角に配置された床部材)を示す平面図。
【図23】図22のL−L矢視拡大断面図。
【図24】図22のM−M矢視拡大断面図。
【図25】図19のN−N矢視拡大断面図であって、一
部を省略して示す断面図。
【図26】図25のO部拡大断面図。
【図27】図26に示す押さえ板部材の平面図。
【図28】図19のP−P矢視拡大断面図。
【図29】図19のQ−Q矢視拡大断面図。
【図30】図19のR部を拡大して示す平面概略図。
【図31】図30のS−S矢視断面概略図。
【図32】図19のT−T矢視断面概略図。
【図33】図2及び図3に示す組立及び載置式棚構造体
に含まれるフェンス及び床部材の取付状態を示す横断面
図。
【図34】図33に示すフェンスの縦柱の部分を図33
において左方から見た正面部分図であって、一部を断面
で示す正面部分図。
【図35】図33に示すフェンスの一部を拡大して更に
詳細に示す図。
【図36】図35に示すフェンスの横断面図であって、
一部の部材を分解して示す横断面図。
【図37】図35に示すフェンスの一部を分解しかつ一
部を断面にして示す斜視図。
【図38】図33に示すフェンスの下端部に装着された
集水用の樋の連結部の拡大横断面図。
【図39】図38に示す集水用の樋の連結部を分解して
示す正面図であって、図38において左方から見た分解
正面図。
【図40】図39に示す集水用の樋と、排水用の樋との
連結部を示す正面図。
【図41】図40のU−U矢視断面図。
【図42】図2及び図3に示す組立及び載置式棚構造体
の要部を分解して示す構成概略図。
【図43】本発明による組立及び載置式棚構造体の他の
実施形態の斜視図であって、一部を省略して示す斜視
図。
【符号の説明】
2 角部用組立要素 4 辺部用組立要素 6 中央部用組立要素 8 主梁部材 10 中間梁部材 12 補助梁部材 14 支柱 15 支柱本体 16 支柱頭 20 載置用ベース部材 26 下板 28 支柱頭本体 30 上板 31 筒部 32、33、34 補強板(ダイアフラム) 36 連結板部 37 連結補助板 40 連結板 42 ボルト&ナット 44、45 連結板 50 床部材 51 下面周縁部 52 下面内側領域部 53 段部 54、55 ナット部材 58 押さえ板部材 62 排水溝 70 フェンス 71 縦柱 72 横ビーム部材 78 連結ピン部材 80 支持ブラケット 81 装飾プレート 90 集水用の樋 94 排水用の樋

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離自在に組み立てられ、実質上平坦な
    表面上に載置される組立及び載置式棚構造体であって、
    鉛直方向に延びる支柱及び支柱の下端部に分離自在に連
    結されかつ該表面上に載置される載置用ベース部材とか
    ら構成されている複数の組立要素と、隣接する組立要素
    の支柱の上端部間に分離自在に連結される梁部材とを備
    え、組立要素は、支柱の上端部に2個の連結板部が90
    °の角度間隔をおいて支柱の側面から水平方向に突出し
    て該側面に沿って鉛直方向に延在するよう配設されてい
    る角部用組立要素と、支柱の上端部に3個の連結板部が
    90°の角度間隔をおいて支柱の側面から水平方向に突
    出して該側面に沿って鉛直方向に延在するよう配設され
    ている辺部用組立要素と、支柱の上端部に4個の連結板
    部が90°の角度間隔をおいて支柱の側面から水平方向
    に突出して該側面に沿って鉛直方向に延在するよう配設
    されている中央部用組立要素とを含んでいる、ことを特
    徴とする組立及び載置式棚構造体。
  2. 【請求項2】 組立要素の各々の支柱は、支柱本体と、
    支柱本体の上端に配設された支柱頭とを備え、支柱頭
    は、支柱本体の側面から外方に水平に延び出すよう支柱
    本体の上端に固着された下板と、下板の上面から鉛直方
    向上方に延びるよう配設された支柱頭本体と、下板の上
    方に間隔をおいて平行に延在するよう支柱頭本体の上端
    に固着された上板とを備え、組立要素の各々の支柱にお
    ける連結板部の各々は、支柱頭本体の側面から突出する
    よう支柱頭本体に配設されると共に上端が上板の下面に
    固着され、下端が下板の上面に固着されている、請求項
    1記載の組立及び載置式棚構造体。
  3. 【請求項3】 組立要素の各々の支柱の支柱頭本体は、
    筒部と、平面から見て、筒部を縦横に直角にクロスして
    貫通して筒部の側面から水平方向外方に突出するよう延
    在する複数の補強板とから構成され、連結板部の各々は
    筒部の側面から突出させられた補強板の突出部によって
    構成されている、請求項2記載の組立及び載置式棚構造
    体。
  4. 【請求項4】 組立要素の各々の支柱本体は中空鋼材か
    ら構成され、下板及び上板は平坦な鋼板から構成され、
    下板は支柱本体の上端に溶接により固着され、上板は支
    柱頭本体の上端に溶接により固着され、支柱頭本体の筒
    部は、周方向に分割されている複数の鋼板製部材を、そ
    れぞれ平坦な矩形状の鋼板から構成されている複数の補
    強板を周方向に挟んで一体に溶接により固着することに
    より構成され、かつ支柱本体と実質上同じ形状及び大き
    さの横断面形状をなすよう形成されると共に、下板を介
    して支柱本体と軸方向に整合して位置付けられている、
    請求項3記載の組立及び載置式棚構造体。
  5. 【請求項5】 梁部材はウェブと一対のフランジとから
    なるH形鋼から形成され、隣接する組立要素の支柱の連
    結板部の先端と、対応する梁部材の先端とは相互に対向
    して位置付けられ、かつ連結板部の各々の両側面と、対
    応する梁部材の先端部におけるウェブの両側面とは、該
    両側面の各々間に跨がって配置された一対の連結板によ
    り挟まれて複数のボルト&ナットにより分離自在に連結
    される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組立及び
    載置式棚構造体。
  6. 【請求項6】 隣接する組立要素の支柱の連結板部と、
    該支柱の各々間に配置される梁部材の両端部におけるウ
    ェブと、該支柱の各々の連結板部の両側面及び該梁部材
    の、対応する一端部におけるウェブの両側面の各々間に
    跨がって配置される一対の連結板には、それぞれ複数の
    取付孔が形成され、該支柱の各々における支柱頭の下板
    の下面であって連結板部が存在する位置の下面には、連
    結補助板が下板の先端から水平方向外方に延び出すよう
    固着され、該梁部材の両端部は、対応する連結補助板の
    上面に載置され、該梁部材の両端部が、対応する連結補
    助板の上面に載置された状態において、該支柱の各々の
    支柱頭における上板の上面と該梁部材の上面とは、それ
    ぞれ実質上共通の平面上に位置付けられるよう構成され
    ると共に、該支柱の各々の連結板部及び該梁部材の、対
    応する一端部におけるウェブに形成された取付孔の各々
    と、該支柱の各々の連結板部の両側面及び該梁部材の、
    対応する一端部におけるウェブの両側面の各々間に跨が
    って配置された一対の連結板に形成された取付孔の各々
    とは、相互に実質上整合して位置付けられる、請求項5
    記載の組立及び載置式棚構造体。
  7. 【請求項7】 隣接する組立要素の支柱の連結板部と、
    該支柱の各々間に配置される梁部材の両端部におけるウ
    ェブと、該支柱の各々の連結板部の両側面及び該梁部材
    の、対応する一端部におけるウェブの両側面の各々間に
    跨がって配置される一対の連結板には、それぞれ複数の
    取付孔が形成され、該支柱の各々における支柱頭の下板
    であって連結板部が存在する位置には、連結板部の先端
    から水平方向外方に延び出す連結補助部が一体に形成さ
    れ、該梁部材の両端部は、対応する下板の連結補助部の
    上面に載置され、該梁部材の両端部が、対応する下板の
    連結補助部の上面に載置された状態において、該支柱の
    各々の支柱頭における上板の上面と該梁部材の上面と
    は、それぞれ実質上共通の平面上に位置付けられるよう
    構成されると共に、該支柱の各々の連結板部及び該梁部
    材の、対応する一端部におけるウェブに形成された取付
    孔の各々と、該支柱の各々の連結板部の両側面及び該梁
    部材の、対応する一端部におけるウェブの両側面の各々
    間に跨がって配置された一対の連結板に形成された取付
    孔の各々とは、相互に実質上整合して位置付けられる、
    請求項5記載の組立及び載置式棚構造体。
  8. 【請求項8】 組立要素の各々の支柱の下端部には、該
    載置用ベース部材を含みかつ支柱の軸方向長さを調整し
    うる長さ調整手段が配設され、長さ調整手段は、支柱の
    下端部に配設された雌ねじ部と、雌ねじ部に分離自在に
    ねじ係合される雄ねじ部を含む該載置用ベース部材とを
    備え、該載置用ベース部材は、表面に載置される載置板
    又は載置ブロック体と、載置板又は載置ブロック体の上
    面から直立するよう載置板又は載置ブロック体に固着さ
    れかつ該雄ねじ部が配設された支持ロッド部材とを含
    む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組立及び載置
    式棚構造体。
  9. 【請求項9】 分離自在に組み立てられ、実質上平坦な
    表面上に載置される組立及び載置式棚構造体であって、
    鉛直方向に延びる支柱を有する複数の組立要素と、隣接
    する組立要素の支柱の上端部間に分離自在に連結される
    梁部材と、該梁部材の各々間に分離自在に配設される他
    の梁部材とを備え、支柱の各々の上端面及び梁部材の各
    々の上面は実質上共通の平面上に位置付けられ、梁部材
    の各々は平面から見て格子状に配列され、梁部材の各々
    間には平面から見て実質上矩形状に区画された複数の空
    間部が形成され、空間部の各々は、相互に間隔をおいて
    平行に対向する4つの梁部材の組によって形成され、空
    間部の各々を形成する該梁部材の組の上面には、それぞ
    れ矩形状をなす床部材が相互に水平方向に隙間をおいて
    載置され、床部材の各々は、鉄筋が埋設されたコンクリ
    ートから形成されかつ、実質上同一平面上に位置付けら
    れた下面周縁部と、下面周縁部に囲まれかつ下面周縁部
    の下面よりも下方に突出するよう形成された下面内側領
    域部とを備え、床部材の各々における下面周縁部と下面
    内側領域部との境界には、段部が、ほぼ矩形の環状をな
    すよう連続して延在するように形成され、床部材の各々
    は、下面周縁部を介して、対応する空間部を形成する該
    梁部材の組の上面に載置され、床部材の各々の段部と、
    対応する空間部を形成する該梁部材の組の内側縁との間
    にはそれぞれ隙間が形成され、該隙間の各々は、床部材
    の各々が水平方向に移動した際、段部の一部が、該梁部
    材の組において該段部の一部に対向する内側縁に当接し
    てその移動が阻止されて、対応する空間部から落下しな
    いで該梁部材の組の上面上に保持されるよう規定されて
    いる、ことを特徴とする組立及び載置式棚構造体。
  10. 【請求項10】 梁部材の各々は、ウェブと上下一対の
    フランジとからなるH形鋼から形成され、床部材の各々
    の、下面内側領域部であって、各辺に対応する下面周縁
    部の近傍位置には、内周面に雌ねじが形成されたナット
    部材が、それぞれ少なくとも1個埋設され、ナット部材
    の各々の一端は下面内側領域部に開口し、床部材の各々
    が各々の下面周縁部を介して、対応する空間部を形成す
    る該梁部材の組の上面に載置された状態において、床部
    材の各々の下面内側領域部であって、ナット部材の各々
    が形成された部位には、押さえ板部材が、ボルトによっ
    てナット部材にねじ係合されることにより分離自在に締
    結され、押さえ板部材の各々の先端部の上面は、対応す
    る梁部材の上側のフランジの下面に圧接される、請求項
    9記載の組立及び載置式棚構造体。
  11. 【請求項11】 床部材の各々には内周面に雌ねじが形
    成されたナット部材が複数個埋設され、該ナット部材の
    うちの少なくとも3個のナット部材の一端は床部材の上
    面に開口させられ、床部材の上面に一端が開口させられ
    た該ナット部材は、該ナット部材の各々に吊上用ねじ部
    材を分離自在に装着しかつ該吊上用ねじ部材を利用して
    ワイヤを介して吊上機械により床部材を吊り上げたとき
    に、床部材がほぼ水平な姿勢に保持されるような位置に
    配置されている、請求項9記載の組立及び載置式棚構造
    体。
  12. 【請求項12】 空間部の各々を形成する該梁部材の組
    の各々の上面に、それぞれ矩形状をなす床部材が相互に
    水平方向に隙間をおいて載置されることにより、全体と
    して、平面から見て実質上矩形状をなす床部が形成さ
    れ、相互に隣接する床部材の各々間に形成される隙間に
    はコーキング材が充填され、コーキング材の上面は床部
    材の各々の上面よりも低く形成され、コーキング材の上
    面と相互に隣接する床部材の相互に対向する側面間には
    排水溝が形成される、請求項8記載の組立及び載置式棚
    構造体。
  13. 【請求項13】 該排水溝の各々は、平面から見て格子
    状に連結されかつ床部の幅方向の中央から幅方向の両端
    に向かって徐々に深くなるよう形成されている、請求項
    12記載の組立及び載置式棚構造体。
  14. 【請求項14】 分離自在に組み立てられ、実質上平坦
    な表面上に載置される組立及び載置式棚構造体であっ
    て、鉛直方向に延びる支柱を有する複数の組立要素と、
    隣接する組立要素の支柱の上端部間に分離自在に連結さ
    れる梁部材とを備え、梁部材の外側にはフェンスが分離
    自在に配設され、フェンスは、梁部材の長手方向に間隔
    をおいて鉛直上方に延びるよう梁部材の外側に下端部が
    分離自在に連結された複数の縦柱と、縦柱の各々間に配
    設された複数の横ビーム部材とを備え、縦柱の各々は中
    空部材から形成され、縦柱の各々の相互に対向する部位
    には支持横孔が上下方向に間隔をおいて複数個形成さ
    れ、横ビーム部材の各々の両端部には連結横孔が形成さ
    れ、縦柱の各々の相互に対向する支持横孔の各々には横
    ビーム部材の端部が離脱自在に挿入されて各々の連結横
    孔が中空部内に突出して位置付けられることにより、横
    ビーム部材の各々は縦柱の各々間に上下方向に間隔をお
    いて配列され、上下方向に間隔をおいて配列された横ビ
    ーム部材の各々の連結横孔は共通の軸線上に位置付けら
    れ、縦柱の各々の中空部内には連結ピン部材が上下方向
    に間隔をおいて配列された横ビーム部材の各々の連結横
    孔を上方から下方に向かって離脱自在に貫通するよう配
    設されている、ことを特徴とする組立及び載置式棚構造
    体。
  15. 【請求項15】 分離自在に組み立てられ、実質上平坦
    な表面上に載置される組立及び載置式棚構造体であっ
    て、鉛直方向に延びる支柱を有する複数の組立要素と、
    隣接する組立要素の支柱の上端部間に分離自在に連結さ
    れる梁部材とを備え、梁部材の外側にはフェンスが分離
    自在に配設され、フェンスは、梁部材の長手方向に間隔
    をおいて鉛直上方に延びるよう梁部材の外側に下端部が
    分離自在に連結された複数の縦柱と、縦柱の各々間に上
    下方向に間隔をおいて配設された複数の横ビーム部材
    と、縦柱の各々に上下方向に間隔をおいて取り付けられ
    た複数の支持ブラケットと、縦柱の各々間において相互
    に同じ高さに配置された支持ブラケットの各々間に分離
    自在に装着された複数の装飾プレートとを備え、支持ブ
    ラケットの各々は、金属製の薄板から一体に形成される
    と共に、ほぼ矩形状をなす平坦なブラケット本体部と、
    ブラケット本体部の両端から片面側にかつ相互に対向す
    る内側に向かって折曲形成された一対の係止折曲部と、
    ブラケット本体部の両側縁から該片面側に、該片面を挟
    んで相互に対向して延び出すよう折曲形成された一対の
    取付フランジ部とを備え、係止折曲部の各々の外側面は
    曲面をなすよう形成され、装飾プレートの各々は、一定
    の幅で帯状に延在するプレート本体部と、プレート本体
    部の幅方向両端に折曲形成された一対の被係止溝部とを
    備え、被係止溝部の各々は、プレート本体部の幅方向両
    端から片面側に、該片面を挟んで相互に対向して延び出
    すよう折曲形成された被係止側壁と、被係止側壁の各々
    の先端から相互に接近する方向に延び出すよう折曲形成
    された被係止爪とを備え、支持ブラケットの各々は、ブ
    ラケット本体部の係止折曲部の各々が上下に位置付けら
    れて、取付フランジ部の各々を介して、対応する縦柱に
    該縦柱の外側から分離自在に取り付けられ、装飾プレー
    トの各々は、対応する支持ブラケットに対し、被係止溝
    部の各々が、対応する係止折曲部の各々の外側に圧入係
    止されることにより、プレート本体部がブラケット本体
    部の外側に重合して分離自在に装着される、ことを特徴
    とする組立及び載置式棚構造体。
  16. 【請求項16】 フェンスの縦柱の各々は矩形状の横断
    面を有する中空角材から形成され、支持ブラケットの各
    々における一対の取付フランジ部には共通の軸線を有す
    る取付孔が形成され、縦柱の各々の、フェンスが延在す
    る方向に相互に対向する両側壁には共通の軸線を有する
    取付孔が形成され、支持ブラケットの各々は、取付フラ
    ンジ部の各々が、対応する縦柱の該両側壁を挟んでかつ
    取付孔の各々が該両側部の取付孔に整合して位置付けら
    れた状態でボルト&ナットにより分離自在に締結され
    る、請求項15記載の組立及び載置式棚構造体。
  17. 【請求項17】 分離自在に組み立てられ、実質上平坦
    な表面上に載置される組立及び載置式棚構造体であっ
    て、鉛直方向に延びる支柱を有する複数の組立要素と、
    隣接する組立要素の支柱の上端部間に分離自在に連結さ
    れる梁部材とを備え、梁部材の外側にはフェンスが分離
    自在に配設され、フェンスは、梁部材の長手方向に間隔
    をおいて鉛直上方に延びるよう梁部材の外側に下端部が
    分離自在に連結された複数の縦柱を備え、縦柱の各々の
    下端には集水用の樋が該下端の各々に跨がって延在する
    よう分離自在に装着され、集水用の樋は、一定の幅で帯
    状に延在する底壁と、底壁の幅方向両端から相互に対向
    して上方に延び出す側壁と、側壁の各々の上端において
    相互に接近する方向に所定の長さだけ延び出しかつ相互
    に間隔をおいて対向する上端被係止壁とを備え、縦柱の
    各々の下端には矩形状の連結板が固着され、連結板の各
    々の両端部はフェンスの延在方向に延び出すよう配置さ
    れ、集水用の樋の内側には、複数の矩形状の被連結板
    が、上端被係止壁の各々の下面に対向してかつ集水用の
    樋の長手方向に間隔をおいて分離自在に挿入され、被連
    結板の各々の、集水用の樋の延在方向両端部の上面が、
    対応する縦柱の連結板の両端部下面に実質上重合されて
    ボルト&ナットにより分離自在に締結されることによ
    り、集水用の樋は、縦柱の各々の下端に被連結板を介し
    て分離自在に吊り下げられる、ことを特徴とする組立及
    び載置式棚構造体。
  18. 【請求項18】 集水用の樋は複数個装着され、相互に
    隣接する集水用の樋の各々の先端は相互に間隔をおいて
    位置付けられ、集水用の樋の各々の先端部には、鉛直下
    方に延在する、排水用の樋が分離自在に装着され、排水
    用の樋は、連結部と排水管とから構成され、連結部は、
    矩形状の底壁と、底壁の幅方向両端から相互に対向して
    上方に延び出す側壁と、底壁の縦方向両端から相互に対
    向して上方に延び出す端壁と、側壁の各々の上端におい
    て相互に接近する方向に所定の長さだけ延び出しかつ相
    互に間隔をおいて対向する上端被係止壁とを備え、排水
    管は連結部の底壁から下方に延在するよう該底壁に連結
    され、該連結部において、端壁の各々の高さは側壁の各
    々の高さよりも低く形成されると共に、端壁の各々の上
    縁と、側壁の各々の内面と、上端被係止壁の内面との間
    には、ほぼ矩形状の横断面を有しかつ該連結部の縦方向
    に延在する空間部が形成され、該空間部は集水用の樋の
    各々に分離自在に嵌合しうる大きさに形成され、排水用
    の樋は、該連結部が、該空間部を介して集水用の樋の各
    々の先端部の外側に跨がって嵌合されることにより、集
    水用の樋の各々の先端部間に分離自在に吊り下げられ
    る、請求項17記載の組立及び載置式棚構造体。
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