JP2002194795A - 局部洗浄装置 - Google Patents

局部洗浄装置

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JP2002194795A
JP2002194795A JP2000395384A JP2000395384A JP2002194795A JP 2002194795 A JP2002194795 A JP 2002194795A JP 2000395384 A JP2000395384 A JP 2000395384A JP 2000395384 A JP2000395384 A JP 2000395384A JP 2002194795 A JP2002194795 A JP 2002194795A
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Japan
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flow path
water
cleaning device
local cleaning
main flow
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JP2000395384A
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English (en)
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Yoshikazu Ushijima
義和 牛島
Eiji Kitamoto
英二 北本
Yoshinori Sagara
芳則 相良
Haruo Tsutsui
治雄 筒井
Ryosuke Hayashi
良祐 林
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路の水抜き性に優れ、凍結による流路のシ
ール性が破壊されにくい局部洗浄装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 噴出孔を有するノズルを備えた局部洗浄
装置において、止水栓と前記ノズルの噴出孔を繋ぐ主流
路と、前記主流路から分岐し、前記ノズルの胴体洗浄口
に繋がる胴体洗浄流路と、該胴体洗浄流路に配設され、
該胴体洗浄流路を開閉する胴体洗浄電磁弁と、該胴体洗
浄電磁弁の上流に設けられ大気に開放された第一の開口
を開閉する栓と、前記胴体洗浄電磁弁の下流に設けられ
た第一の真空破壊弁と、所定の条件が成立したとき、前
記胴体洗浄電磁弁を開放する制御手段と、を備えたこと
を特徴とする局部洗浄装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局部洗浄装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の局部洗浄装置は、図13に示すよ
うに、水道源に接続された止水栓5、ストレーナ6、給
水弁となる電磁弁7、流量調節弁8、逆止弁9、温水タ
ンク10、真空破壊弁11およびノズル4で主流路が構
成されている。また、主流路とは別に電磁弁7と流量調
節弁8との間から分岐し、絞り12と真空破壊弁13お
よびノズル4付近の吐出口14で胴体洗浄流路を構成
し、この吐出口14から水を吐出しノズル4の胴体を洗
浄するようにしている。
【0003】このように構成された局部洗浄装置は、使
用者が洗浄操作を行うと、電磁弁7が開放され、主流路
を通じて給水された水がノズル4から吐水されるととも
に、胴体洗浄流路を通じて供給した水を吐出口14から
吐出してノズル4の胴体を洗浄し、ノズル4に付いた汚
水等を洗い流し清潔にする。また、使用者が流量調節弁
8を開放していくと、温水タンク10にも水圧が印加さ
れ、ヒータにより暖められた温水が清潔になったノズル
4より噴出し、水量を調節しながら衛生的に肛門部等の
洗浄を行うことができる。また、使用者が止水操作を行
うと、電磁弁7が閉じられ、主流路および胴体洗浄流路
への水の給水が停止する。そして、真空破壊弁11とノ
ズルの間および真空破壊弁13と吐出口14との間の水
が抜ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の局部洗浄装置で
は、電磁弁7が閉じられたとき、真空破壊弁11とノズ
ルとの間および真空破壊弁13と吐出口14との間の水
は抜けるものの、真空破壊弁11よりも上流の主流路お
よび真空破壊弁13よりも上流の胴体洗浄流路の水は抜
けず、その抜けずに残った残水が、冬場に凍結し体積が
膨張することによって主流路および胴体洗浄流路のシー
ル性を破壊する恐れがあった。
【0005】本発明は、かかる従来の課題を解決するた
めになされたものであり、流路の水抜き性に優れ、凍結
によって流路のシール性が破壊されにくい局部洗浄装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するための請求項1の局部洗浄装置は、噴
出孔を有するノズルを備えた局部洗浄装置において、止
水栓と前記ノズルを繋ぐ主流路と、前記主流路から分岐
し、前記ノズルの胴体洗浄口に繋がる胴体洗浄流路と、
該胴体洗浄流路に配設され、該胴体洗浄流路を開閉する
胴体洗浄電磁弁と、該胴体洗浄電磁弁の上流に設けられ
大気に開放された第一の開口を開閉する栓と、前記胴体
洗浄電磁弁の下流に設けられた第一の真空破壊弁と、所
定の条件が成立したとき、前記胴体洗浄電磁弁を開放す
る制御手段と、を備えたことを特徴とする局部洗浄装置
である。
【0007】請求項1に記載の局部洗浄装置によれば、
主流路を通じて止水栓側から供給された水をノズルの噴
出孔から噴射することにより、局部を洗浄することがで
きる。また、胴体洗浄電磁弁が開放された場合には、胴
体洗浄流路を通じて止水栓側から供給された水を胴体洗
浄口からノズルに吐水することにより、ノズルの胴体を
洗浄することができる。
【0008】また、胴体洗浄電磁弁を閉じ、胴体洗浄流
路を通じた止水栓側から水の供給を停止した状態では、
第一の真空破壊弁と胴体洗浄口との間の水が抜ける。更
に、止水栓を閉じかつ第一の開口を大気開放すべく栓を
開いた状態で、制御手段により胴体洗浄電磁弁が開放さ
れると、第一の開口と第一の真空破壊弁との間の水抜き
が行われる。このようにして、胴体洗浄流路内の水が抜
けることにより、凍結によって胴体洗浄流路のシール性
が破壊されることを防止することができるのである。
【0009】請求項2は、請求項1に記載の局部洗浄装
置において、前記主流路に配設され、該主流路を開閉す
る主流路電磁弁と、該主流路電磁弁の下流に設けられた
第二の真空破壊弁と、を備え、更に、前記第一の開口を
前記主流路電磁弁の上流に設け、前記所定の条件が成立
したとき、前記制御手段が前記主流路電磁弁をも開放す
ることを特徴とする局部洗浄装置である。
【0010】請求項2に記載の局部洗浄装置によれば、
主流路電磁弁が開放された場合には、主流路を通じて止
水栓側から供給された水をノズルの噴出孔から噴射する
ことにより、局部を洗浄することができる。また、主流
路電磁弁を閉じ、主流路を通じた止水栓側から水の供給
を停止した状態では、第二の真空破壊弁とノズルとの間
の水が抜ける。更に、止水栓を閉じかつ第一の開口を大
気開放すべく栓を開いた状態で、制御手段により主流路
電磁弁が開放されると、第一の開口と第二の真空破壊弁
の間の水抜きが行われる。このようにして、主流路内の
水が抜けることにより、凍結によって主流路のシール性
が破壊されることを防止することができるのである。
【0011】請求項3は、請求項2に記載の局部洗浄装
置において、前記主流路電磁弁と第二の真空破壊弁との
間に温水タンクを備え、該温水タンクに大気開放された
第二の開口を開閉する栓を備えたことを特徴とする局部
洗浄装置である。
【0012】請求項3に記載の局部洗浄装置によれば、
温水タンクを備えたので、主流路電磁弁が開放された場
合には、主流路を通じて止水栓側から供給された水が温
水となりノズルの噴出孔から噴射されることにより、局
部を洗浄することができる。したがって、冬場の寒い時
期であっても使用者は冷たい水を浴びなくて済む。更
に、第二の開口を開放すべく栓を開くと、温水タンク内
の水を排出することもできる。このようにして、温水タ
ンク内の水が抜けることにより、凍結によって温水タン
クのシール性が破壊されることを防止することができ
る。
【0013】請求項4に記載の局部洗浄装置は、請求項
3に記載の局部洗浄装置において、前記温水タンクは、
水位を検知するフロートスイッチを備え、制御手段は、
前記フロートスイッチに基づく水位が所定以下であるこ
とが検知されたときに、前記所定の条件が成立したとみ
なして前記胴体洗浄電磁弁を開放することを特徴とする
局部洗浄装置である。
【0014】請求項4に記載の局部洗浄装置によれば、
温水タンクの水が抜け、フロートスイッチにより水位が
所定以下であることが検出されたときに、所定の条件が
成立したとみなして自動的に胴体洗浄電磁弁を開放する
ので、この動作が止水栓を閉じかつ第一の開口が開放さ
れた状態で行われた場合には、第一の開口と第一の真空
破壊弁の間の水抜きが自動的に行われ、胴体洗浄流路の
水の抜き忘れを防止することができる。
【0015】請求項5は、請求項4に記載の局部洗浄装
置において、前記制御手段は、前記フロートスイッチに
基づく水位が所定以下であることが検知されたときに、
前記所定の条件が成立したとみなして前記主流路電磁弁
をも開放することを特徴とする局部洗浄装置である。
【0016】請求項5に記載の局部洗浄装置によれば、
温水タンクの水が抜け、フロートスイッチにより水位が
所定以下であることが検出されたときに、所定の条件が
成立したとみなして自動的に主流路電磁弁を開放するの
で、この動作が止水栓を閉じかつ第一の開口が開放され
た状態で行われた場合には、第一の開口と第二の真空破
壊弁の間の水抜きが自動的に行われ、主流路の水の抜き
忘れを防止することができる。
【0017】請求項6は、請求項5に記載の局部洗浄装
置において、前記制御手段は、前記主流路電磁弁を一旦
開放した後は、電源が再投入されるまで、前記フロート
スイッチに基づく水位所定以下検知による前記主流路電
磁弁の開放を禁止することを特徴とする局部洗浄装置で
ある。
【0018】一般に、止水栓が開かれた状態での局部洗
浄装置の止水は、主流路電磁弁に委ねられるが、フロー
トスイッチが水位所定以下を検知したときに常に胴体洗
浄電磁弁を開放すると、万一、何らかの原因により温水
タンクのシール性が破壊された場合、温水タンクからの
漏水が延々と続くことになる。すなわち、温水タンクか
らの漏水が発生すると、フロートスイッチにより水位が
所定値以下であることが検知されるので、主流路電磁弁
が開放され、また温水タンクに水が給水されるが、その
給水された水もまた漏水することになるからである。そ
こで、請求項6に記載の局部洗浄装置によれば、制御手
段が主流路電磁弁を一旦開放した後は、電源が再投入さ
れるまで、前記フロートスイッチに基づく水位所定以下
検知による前記主流路電磁弁の開放を禁止するので、温
水タンクからの漏水が延々と続くことを防止できる。
【0019】請求項7は、請求項1乃至6に記載の局部
洗浄装置において、前記制御手段は、使用者による水抜
きの要求があったときに、前記所定の条件が成立したと
みなして前記胴体洗浄電磁弁を開放することを特徴とす
る局部洗浄装置である。
【0020】請求項7に記載の局部洗浄装置によれば、
使用者による水抜きの要求があったときに、所定の条件
が成立したとみなして胴体洗浄電磁弁を開放するので、
使用者は止水栓を閉じかつ第一の開口が開放されたこと
を確認した上で胴体洗浄流路の水抜きを行わせることが
できる。なお、請求項7でいう「使用者による水抜きの
要求」を検出する構成としては、「専用のスイッチ」を
設けたり、「他用途のスイッチを5秒以上押し続ける」
としてもよいし、さらには、「音声認識手段」を設けて
もよい。
【0021】請求項8は、請求項7に記載の局部洗浄装
置において、前記制御手段は、使用者による水抜きの要
求があったときに、前記所定の条件が成立したとみなし
て前記主流路電磁弁をも開放することを特徴とする局部
洗浄装置である。
【0022】請求項8に記載の局部洗浄装置によれば、
使用者による水抜きの要求があったときに、所定の条件
が成立したとみなして主流路電磁弁を開放するので、使
用者は止水栓を閉じかつ第一の開口が開放されたことを
確認した上で主流路の水抜きを行わせることができる。
なお、請求項8でいう「使用者による水抜きの要求」を
検出する構成としては、「専用のスイッチ」を設けた
り、「他用途のスイッチを5秒以上押し続ける」として
もよいし、さらには、「音声認識手段」を設けてもよ
い。
【0023】請求項9は、請求項1乃至8に記載の局部
洗浄装置において、局部洗浄装置の便器への装着状態を
検出する着脱スイッチを備え、前記制御手段は、該着脱
スイッチが脱状態を検出したとき、前記胴体洗浄電磁弁
の開放を禁止することを特徴とする局部洗浄装置であ
る。
【0024】一般に、局部洗浄装置が便器から外された
状態では、装置がトイレの床などに置かれるが、このト
イレの床に置かれた状態で水抜き動作が行われると、ト
イレの床が濡れてしまう。請求項9に記載の局部洗浄装
置によれば、着脱スイッチが脱状態を検出したときに、
胴体洗浄電磁弁の開放を禁止するので、装置がトイレの
床に置かれた状態で第一の開口と第一の真空破壊弁の水
抜きが行われることがなく、トイレの床を濡らすことが
ない。
【0025】請求項10は、請求項9に記載の局部洗浄
装置において、前記制御手段は、該着脱スイッチが脱状
態を検出したとき、前記主流路電磁弁の開放をも禁止す
ることを特徴とする局部洗浄装置である。
【0026】一般に、局部洗浄装置が便器から外された
状態では、装置がトイレの床などに置かれるが、このト
イレの床に置かれた状態で水抜き動作が行われると、ト
イレの床が濡れてしまう。そこで、請求項10に記載の
局部洗浄装置によれば、着脱スイッチが脱状態を検出し
たときに、主流路電磁弁の開放を禁止するので、装置が
トイレの床に置かれた状態で第一の開口と第二の真空破
壊弁の水抜きが行われることがなく、トイレの床を濡ら
すことがない。
【0027】請求項11は、請求項1乃至10に記載の
局部洗浄装置において、前記制御手段は、前記主流路電
磁弁が開放状態にあるとき、使用者による局部洗浄の要
求受付を禁止することを特徴とする局部洗浄装置であ
る。
【0028】制御手段により主流路電磁弁が開放された
ときは水抜中であり、温水タンクの第二の開口が大気開
放されている可能性が高く、万一、この第二の開口が開
放された状態で止水栓側から水が温水タンクに給水され
た場合には、第二の開口から水が大量に漏れてしまう。
そこで、請求項11に記載の局部洗浄装置によれば、主
流路電磁弁が開放状態にあるときには、使用者による局
部洗浄の要求受付を禁止するようにしたので、温水タン
クに給水された水が第二の開口から水が大量に漏れるこ
とを防止できる。
【0029】請求項12は、請求項1乃至11に記載の
局部洗浄装置において、前記止水栓と給水接続部とを連
結する可撓性を有する連結ホースを備えたことを特徴と
する局部洗浄装置である。
【0030】一般に、止水栓と給水接続部とを連結する
有する連結ホースは、現場による止水栓と給水接続部の
距離違いを許容するために長めに設計され、止水栓と給
水接続部とを連結した状態では多少たるみが発生し、逆
止弁22とストレーナ24が内蔵された栓を抜いてもそ
のたるみ部分には水が抜けずに残ってしまう。そこで、
請求項12に記載の局部洗浄装置によれば、止水栓を閉
じかつ逆止弁22とストレーナ24が内蔵された栓を抜
いた状態で、連結ホースを手で持ち上げることにより、
連結ホース内のたるみの水を抜くことができ、凍結によ
る連結ホースのシール性破壊を防止することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0032】図1は、本発明の局部洗浄装置を便器に装
着したときの概略斜視図である。図1に示すように、ト
イレ内では腰掛式の便器の上面に局部洗浄装置が装着さ
れており、この局部洗浄装置は後壁に設けられたコンセ
ントから電源コードを通じて電気エネルギーを受け取っ
ている。また、同じく後壁に設けられ水道源に接続され
た止水栓が固定されており、この止水栓は便器洗浄タン
クと配管で接続されている。一方、止水栓は、局部洗浄
装置と連結ホースで接続されており、この連結ホースを
通じて止水栓側から給水した水は、局部洗浄装置に内蔵
された水回路(図2参照)を通じてノズル44から人体
の局部に噴射される。
【0033】なお、局部洗浄装置は、この便器に対して
着脱自在に装着されており、この装着状態は着脱SW
(着脱スイッチ)39(図2参照)によって検出される
ようになっている。また、局部洗浄装置の背面と便器洗
浄タンクとの間には、局部洗浄装置を便器に装着した状
態で水抜きレバー(図8参照)が操作されうる程度の隙
間が形成されている。
【0034】図2は、局部洗浄装置の水回路を示したも
のである。図2において、水道源側(上流側)から下流
に向かって説明すると、前述した止水栓、可撓性を有す
る連結ホース、20は連結ホースが接続される給水接続
部、22は水道源への逆流防止のための逆止弁、24は
給水された洗浄水中の異物を除去するストレーナ、26
は給水圧の変動によらず下流を一定の圧力に保つ調圧
弁、30は主流路電磁弁、34は下流の圧力が上昇した
場合にその圧力上昇を抑えるためのリリーフ弁、36は
給水された洗浄水を加熱する温水タンク、38は第二の
真空破壊弁、40は流調弁(絞り弁)、42は切替弁、
44は伸縮自在であって表面にPP(ポリプロピレン)
製のフィルムを装着した噴出孔を有するノズル、46は
ノズル伸縮駆動モータである。また、31は主流路19
の調圧弁26と主流路電磁弁30の間から分岐した胴体
洗浄流路、32は胴体洗浄流路を開閉する胴体洗浄電磁
弁、33は第一の真空破壊弁である。なお、逆止弁22
とストレーナ24は、主流路19に設けられた大気に開
放された第一の開口23(図10参照)を開閉する栓に
内蔵されており、図8に示すように人の手で簡単に開閉
できるようになっている。
【0035】これらの構成部材は、電子制御部35(制
御手段)の出力側に点線で示すように接続されており、
この電子制御部35から下される命令に従って動作す
る。また、この電子制御部35の入力側には、温水タン
ク36の水位を検出するフロートSW(フロートスイッ
チ)36a、着座SW(着座スイッチ)37、着脱SW
(着脱スイッチ)39、おしり洗浄SW(おしり洗浄ス
イッチ)41a、やわらか洗浄SW(やわらか洗浄スイ
ッチ)41b、ビデ洗浄SW(ビデ洗浄スイッチ)41
c、乾燥SW(乾燥スイッチ)41d、止SW(止スイ
ッチ)41e、ノズル掃除SW(ノズル掃除スイッチ)
41f、水量(水勢)調節SW(水量(水勢)調節スイ
ッチ:図示しない)等が点線で示すように接続されてい
る。
【0036】なお、ここで、流調弁(絞り弁)40、切
替弁42を説明のため、別々のブロックとしているが、
一体で構成することも可能であり、以下の説明では一体
として流調切替弁40、42として説明する。この場
合、流調切替弁40、42には、1つの流入路に対し3
つの流出路を備えており、かつ内蔵する弁は、流入路と
流出路の連通面積を回転角度により、選択的に可変かつ
止水可能な構成としている。また、弁はステッピングモ
ータの駆動力により回転可能としている。
【0037】また、温水タンク36は、図3に示すよう
に、温水タンク36内の水位が所定の水位以上であると
きにON、所定の水位以下のときにOFFとなるフロー
トSW36aを始め、温水サーミスタ、大気に開閉自在
な第二の真空破壊弁(バキュームブレーカ)38、第二
の開口とこの第二の開口を開閉する水抜栓、温水ヒー
タ、バイメタルスイッチ等が付属してある。
【0038】図4は、ノズル44の外観を示す斜視図で
ある。図4において、おしり洗浄用噴出孔44aと、や
わらか洗浄用噴出孔44bとは肛門に向かって洗浄水を
噴射するものであり、ビデ洗浄噴出孔44cは女性のビ
デに向かって洗浄水を噴射するものである。
【0039】また、洗浄部屋構成部材45は、ガイド4
7に沿って移動するノズル44の伸縮軌跡上に配設され
ている。洗浄部屋構成部材45において、胴体洗浄流路
31から給水されたノズル胴体洗浄用の洗浄水は、洗浄
部屋構成部材45の内側に設けられた胴体洗浄口から噴
射され、一点鎖線の矢印で示すような経路をたどって伸
縮中のノズル44の表面を洗浄するのである。
【0040】図5は、ノズル44の伸縮状態を説明する
ための説明図である。図5において、収納状態にあるノ
ズル44を実線で示し、伸出状態にあるノズル44を破
線で示す。また、a、bはそれぞれ人体局部である肛
門、ビデの洗浄位置であり、A、Bはそれぞれ肛門a
(やわらか洗浄)、ビデb(ビデ洗浄)に対して洗浄水
を噴射するためのノズルの伸出位置である。なお、おし
り洗浄をするときには、AとBとの中間(便宜上Cとす
る)となるが煩雑となるため図示は省略してある。
【0041】また、図5において、矢印で示すように、
伸出位置A、B、Cにおいてノズル44を微少ストロー
クで往復移動させることにより、局部の洗浄範囲を拡大
できる。
【0042】さらに、到達する位置を瞬間的に変化させ
ることによって、瞬時に広範囲に亘って局部を洗浄する
ことが可能となる。また、繰り返し位置を変化させるこ
とで、瞬時に異なる洗浄感を味わうことができ、単調感
をなくすことができる。
【0043】以上の構成において、人体に対して洗浄水
を噴射するまでに人体局部洗浄装置の水回路を構成する
部位の動作を図6〜図7に示すタイミングチャートを用
いて説明する。
【0044】図6は、おしり洗浄を開始して終了するタ
イミングチャートである。図6に示すように、まず、待
機状態(着座SWはON状態)では、おしり洗浄SW4
1a、主流路電磁弁30、胴体洗浄電磁弁32はOFF
状態(非動作状態)にあり、ノズル44は収納状態、流
調切替弁40、42は、流入路と3つの流出路が全て連
通された位置(=SC)にある。
【0045】次に、肛門への洗浄水の噴射要求としての
おしりSW41aが操作されると、主流路電磁弁30が
ON状態(水路開放状態)となり、収納状態にあるノズ
ル44の噴出孔から洗浄水が噴射される。この噴射され
た洗浄水は対面に配設された洗浄部屋構成部材45に反
射し、ノズル44を洗浄する(=前洗浄)。前洗浄終了
後(すなわち、主流路電磁弁30をOFF状態とした
後)、温水タンク36に籠もった圧力を開放する(=圧
抜き)。圧抜き後、流調切替弁40、42は止水位置に
移動(=流調移動)する。流調移動後、ノズル44が伸
出するが、ノズル伸出開始に少し遅れて(0.3秒程
度)胴体洗浄電磁弁32がON状態(水路開放状態)と
なり、伸出中のノズル44の表面を洗浄する(=伸出
(胴体洗浄))。
【0046】伸出(胴体洗浄)後、実際のおしり洗浄す
るため、主流路電磁弁30をON状態とし、流調切替弁
40、42による水路開放を徐々に進行させる(=ソフ
トスタート)。ソフトスタート後、人体の好みの水勢に
よる局部洗浄をする(=本洗浄)。
【0047】洗浄水の止水要求としての止SW41e
(又は乾燥SW41d)が操作されると、主流路電磁弁
30がOFF状態(水路閉鎖状態)となり、洗浄水の噴
射が停止するが、その際、ノズル44、流調切替弁4
0、42はそのままの状態を保持し、温水タンク36に
籠もった圧力を開放させる(=圧抜き)。
【0048】圧抜き後、流調切替弁40、42を止水位
置に移動させる(=流調移動)。流調移動完了後、ノズ
ル44を収納位置へ収納すると同時に胴体洗浄電磁弁3
2をON状態とし、ノズル44の表面を洗浄する(=収
納(胴体洗浄))。ここで、ノズル44の収納終了より
もやや早く(0.5秒程度)胴体洗浄電磁弁32をOF
Fする。
【0049】収納(胴体洗浄)後、流調切替弁40、4
2をSC位置に移動させ、主流路電磁弁30がON状態
(水路開放状態)となり、収納状態にあるノズル44の
噴出孔から洗浄水が噴射される。この噴射された洗浄水
は対面に配設された洗浄部屋構成部材45に反射し、ノ
ズル44を洗浄する(=後洗浄)。
【0050】後洗浄後、流調切替弁40、42を原点位
置に移動させ(=原点合わせ)、さらに、流調切替弁4
0、42をSC位置に移動させる(=流調移動)。
【0051】本実施の形態によれば、排便中にノズル4
4を収納位置に収納させておくことにより、排泄物がノ
ズル44に付着することを回避できる。また、排泄後に
ノズル44を洗浄位置に伸出させ、主流路19により噴
出孔へ局部洗浄水を供給すると、局部に向かって局部洗
浄水が噴出し局部を洗浄することができる。
【0052】さらに、ノズル44が収納状態の際にノズ
ル先端が対面する位置に、ノズル44を包囲する洗浄部
屋として洗浄部屋構成部材45が配設されているため、
電子制御部35により胴体洗浄流路31から洗浄部屋構
成部材45に洗浄水を供給した場合には、洗浄部屋に洗
浄水が供給されノズル44を洗浄することができる。
【0053】しかも、この胴体洗浄流路31からの洗浄
水は、主流路電磁弁30の上流から分岐したところから
供給されるため、主流路電磁弁30を開放する必要がな
く、局部洗浄水がノズルの噴出孔から噴出しない状態で
ノズルを洗浄することができる。
【0054】また、電子制御部35により、ノズル44
の移動と同期して胴体洗浄流路31から洗浄部屋構成部
材45に対して洗浄水を供給する。そのため、ノズル4
4の先端から根本部(いわゆる胴体部)まで洗浄するこ
とができる。
【0055】また、電子制御部35により、ノズル44
の伸出と同期して胴体洗浄流路31から洗浄部屋構成部
材45に対して洗浄水を供給する。そのため、局部洗浄
前に予めノズルを濡らしておくことでノズルに汚物が付
着することを抑えることができ、使用者はその洗浄され
た清潔なノズル44で局部を洗浄することができる。
【0056】また、ノズル44の伸出開始から所定時間
遅らせて胴体洗浄流路31から洗浄部屋構成部材45に
対して洗浄水の供給を開始するため、ノズル44の先端
に直接洗浄水が吐水されることがなく、ノズル噴出孔に
ノズル洗浄水が浸入したり、あるいはノズル洗浄水が表
面張力で付着したりすることが回避される。このため、
冬場等の寒い時期に、ノズル噴出孔に浸入あるいは付着
したノズル洗浄水がノズル44の噴出孔から噴射され、
使用者に冷たい洗浄水が噴射されることもない。
【0057】また、電子制御部35により、ノズル44
の後退と同期して胴体洗浄流路31から洗浄部屋構成部
材45に対して洗浄水の供給を開始する。そのため、局
部洗浄後にノズルが洗浄され、次回使用者はその洗浄さ
れた清潔なノズル44で局部を洗浄することができる。
【0058】また、ノズル44の後退終了から所定時間
早めて胴体洗浄流路から洗浄部屋構成部材45に対して
洗浄水の供給を終了させるため、ノズル44の先端に直
接ノズル洗浄水が吐水されることがなく、ノズル噴出孔
にノズル洗浄水が浸入したり、あるいはノズル洗浄水が
表面張力で付着したりすることが回避される。このた
め、冬場等の寒い時期に、ノズル噴出孔に浸入あるいは
付着したノズル洗浄水がノズル44の噴出孔から噴射さ
れ、次回使用者に冷たい洗浄水が噴射されることもな
い。
【0059】なお、図6において、おしり洗浄SW41
aの代わりに、やわらか洗浄SW41bが操作された場
合、局部洗浄装置の水回路は、おしり洗浄の場合とほぼ
同様な動作を実行するが、ノズル44と流調切替弁4
0、42の動作については、2点鎖線で示すように若干
異なる。
【0060】図7は、ビデ洗浄を開始して終了するタイ
ミングチャートである。図7に示すように、まず、待機
状態(着座SWはON状態)では、ビデSW41c、主
流路電磁弁30、胴体洗浄電磁弁32はOFF状態(非
動作状態)にあり、ノズル44は収納状態、流調切替弁
40、42は、流入路と3つの流出路が全て連通された
位置(=SC)にある。
【0061】次に、ビデへの洗浄水の噴射要求としての
ビデSW41cが操作されると、主流路電磁弁30がO
N状態(水路開放状態)となり、収納状態にあるノズル
44の噴出孔から洗浄水が噴射される。この噴射された
洗浄水は対面に配設された洗浄部屋構成部材45に反射
し、ノズル44を洗浄する(=前洗浄)。
【0062】前洗浄終了後(すなわち、主流路電磁弁3
0をOFF状態とした後)、温水タンク36に籠もった
圧力を開放する(=圧抜き)。圧抜き後、流調切替弁4
0、42は止水(原点)位置に移動(=流調移動)す
る。流調移動後、ノズル44が伸出するが、ノズル伸出
開始に少し遅れて(0.3秒程度)胴体洗浄電磁弁32
がON状態(水路開放状態)となり、伸出中のノズル4
4の表面を洗浄する(=伸出(胴体洗浄))。
【0063】伸出(胴体洗浄)後、ビデ洗浄をするた
め、主流路電磁弁30をON状態とし、流調切替弁4
0、42による水路開放を徐々に進行させる(=ソフト
スタート)。ソフトスタート後、人体の好みの水勢によ
る局部洗浄をする(=本洗浄)。
【0064】洗浄水の止水要求としての止SW41eが
操作されると、主流路電磁弁30がOFF状態(水路閉
鎖状態)となり、洗浄水の噴射が停止するが、その際、
ノズル44、流調切替弁40、42はそのままの状態を
保持し、温水タンク36に籠もった圧力を開放させる
(=圧抜き)。圧抜き後、流調切替弁40、42を止水
位置に移動させる(=流調移動)。流調移動完了後、ノ
ズル44を収納位置へ収納すると同時に胴体洗浄電磁弁
32をON状態とし、ノズル44の表面を洗浄する(=
収納(胴体洗浄))。ここで、ノズル44の収納終了よ
りもやや早く(0.5秒程度)胴体洗浄電磁弁32をO
FFする。
【0065】収納(胴体洗浄)後、流調切替弁40、4
2をSC位置に移動させ、主流路電磁弁30がON状態
(水路開放状態)となり、収納状態にあるノズル44の
噴出孔から洗浄水が噴射される。この噴射された洗浄水
は対面に配設された洗浄部屋構成部材45に反射し、ノ
ズル44を洗浄する(=後洗浄)。
【0066】後洗浄後、流調切替弁40、42を原点位
置に移動させ(=原点合わせ)、さらに、流調切替弁4
0、42をSC位置に移動させる(=流調移動)。
【0067】本実施の形態によれば、排便中にノズル4
4を収納位置に収納させておくことにより、排泄物がノ
ズル44に付着することを回避できる。また、排泄後に
ノズル44を洗浄位置に伸出させ、主流路19により噴
出孔へ局部洗浄水を供給すると、局部に向かって局部洗
浄水が噴出し局部を洗浄することができる。
【0068】さらに、ノズル44が収納状態の際にノズ
ル先端が対面する位置に、ノズル44を包囲する洗浄部
屋として洗浄部屋構成部材45が配設されているため、
電子制御部35により胴体洗浄流路31から洗浄部屋構
成部材45に洗浄水を供給した場合には、洗浄部屋に洗
浄水が供給されノズル44を洗浄することができる。
【0069】しかも、この胴体洗浄流路31からの洗浄
水は、主流路電磁弁30の上流から分岐したところから
供給されるため、主流路電磁弁30を開放する必要がな
く、局部洗浄水がノズルの噴出孔から噴出し便器から飛
び出すことがない。
【0070】また、電子制御部35により、ノズル44
の移動と同期して胴体洗浄流路31から洗浄部屋構成部
材45に対して洗浄水を供給する。そのため、ノズル4
4の先端から根本部(いわゆる胴体部)まで洗浄するこ
とができる。
【0071】また、電子制御部35により、ノズル44
の伸出と同期して胴体洗浄流路31から洗浄部屋構成部
材45に対して洗浄水を供給する。そのため、局部洗浄
前に予めノズルを濡らしておくことでノズルに汚物が付
着することを抑えることができ、使用者はその洗浄され
た清潔なノズル44で局部を洗浄することができる。
【0072】また、ノズル44の伸出開始から所定時間
遅らせて胴体洗浄流路31から洗浄部屋構成部材45に
対して洗浄水の供給を開始するため、ノズル44の先端
に直接洗浄水が吐水されることがなく、ノズル噴出孔に
ノズル洗浄水が浸入したり、あるいはノズル洗浄水が表
面張力で付着したりすることが回避される。このため、
冬場等の寒い時期に、ノズル噴出孔に浸入あるいは付着
したノズル洗浄水がノズル44の噴出孔から噴射され、
使用者に冷たい洗浄水が噴射されることもない。
【0073】また、電子制御部35により、ノズル44
の後退と同期して胴体洗浄流路31から洗浄部屋構成部
材45に対して洗浄水の供給を開始する。そのため、局
部洗浄後にノズルが洗浄され、次回使用者はその洗浄さ
れた清潔なノズル44で局部を洗浄することができる。
【0074】また、ノズル44の後退終了から所定時間
早めて胴体洗浄流路31から洗浄部屋構成部材45に対
して洗浄水の供給を終了させるため、ノズル44の先端
に直接ノズル洗浄水が吐水されることがなく、ノズル噴
出孔にノズル洗浄水が浸入したり、あるいはノズル洗浄
水が表面張力で付着したりすることが回避される。この
ため、冬場等の寒い時期に、ノズル噴出孔に浸入あるい
は付着したノズル洗浄水がノズル44の噴出孔から噴射
され、次回使用者に冷たい洗浄水が噴射されることもな
い。
【0075】次に、凍結によって局部洗浄装置の水回路
のシール性が破壊されるのを防止するため、主流路19
および胴体洗浄流路31の水を抜く方法について図2、
図3、図8〜図11を参照しながら説明する。
【0076】そもそも凍結によって局部洗浄装置の水回
路のシール性が破壊される可能性があるのは、冬場の寒
い時期で局部洗浄装置の水回路中の水の流動が長期間停
止(主流路電磁弁30および胴体洗浄電磁弁32が閉じ
ているとき)している状態の時である。この主流路電磁
弁30および胴体洗浄電磁弁32が閉じた状態では、第
二の真空破壊弁38とノズル44との間および第一の真
空破壊弁33と胴体洗浄口との間は水が抜けているが、
第二の真空破壊弁38から上流の主流路19内および第
一の真空破壊弁33から上流の胴体洗浄流路31内には
水が残っている。したがって、この残水を処理すること
が、シール性の破壊を防止するために必要である。
【0077】まず最初に、止水栓を閉めて水道源からの
水の給水を止め、水道源からの給水を完全に遮断する。
次に、逆止弁22とストレーナ24とが内蔵された栓を
開き(図9参照)、主水路19の第一の開口23(図1
0参照)を大気開放する。第一の開口23が大気開放さ
れた状態では、図2で示した局部洗浄装置の水回路は、
図10のように給水接続部20と調圧弁26との流路的
な結合がなくなり、大気に開放される。更に、図8に示
すように、局部洗浄装置の裏側にある水抜きレバーを局
部洗浄装置本体中心側に操作すると、温水タンク36の
第二の開口(図3参照)が大気開放され、温水タンク3
6内の水が便器に排出される。ここで、第二の開口(図
3参照)が温水タンク36の低い位置にあり、温水タン
ク36の水は2分程度で完全に空となる。
【0078】温水タンク36が空になり、フロートSW
36aによって温水タンクの水位が所定以下になったこ
とが検出されると、3秒後に自動的に主流路電磁弁30
と胴体洗浄電磁弁32とが1秒間開く(図11のt1参
照)。このとき、第二の真空破壊弁38と第一の開口と
の間および第一の真空破壊弁33と第一の開口との間の
水抜きが行われる。最後に、連結ホースを図9の矢印に
示す要領で持ち上げると、連結ホース内の弛み部分に残
っていた水も抜ける。
【0079】このような経過をたどり、主流路19内お
よび胴体洗浄流路31内の水が完全に抜け、冬場の寒い
ときであっても凍結によって流路のシール性が破壊され
ることがなくなるのである。
【0080】水抜き後は、図8に示すように、水抜きレ
バーを局部洗浄装置本体外側に操作し温水タンク36の
第二の開口を閉じるとともに、逆止弁22とストレーナ
24を内蔵した栓で第一の開口を閉じる。また、再度局
部洗浄装置の水回路に通水する場合には、まず、止水栓
を開き水道源からの水の給水を再開すればよい。
【0081】本実施の形態によれば、胴体洗浄電磁弁3
2を閉じ、胴体洗浄流路31を通じた止水栓側から水の
供給を停止したすることで、第一の真空破壊弁33と胴
体洗浄口の間の水が抜ける。更に、止水栓を閉じかつ第
一の開口を大気開放すべく栓を開いた状態で、制御手段
25により胴体洗浄電磁弁32を開放させることで、第
一の開口と第一の真空破壊弁33との間の水抜きが行わ
れる。このようにして、胴体洗浄流路31内の水が抜け
ることにより、凍結によって胴体洗浄流路31のシール
性が破壊されることを防止することができる。
【0082】また、主流路電磁弁30を閉じ、主流路1
9を通じた止水栓側から水の供給を停止することで、第
二の真空破壊弁38とノズル44の間の水が抜ける。更
に、止水栓を閉じかつ第一の開口を大気開放すべく栓を
開いた状態で、制御手段25により主流路電磁弁30を
開放することで、第一の開口と第二の真空破壊弁38と
の間の水抜きが行われる。このようにして、主流路19
内の水が抜けることにより、凍結によって主流路19の
シール性が破壊されることを防止することができる。
【0083】なお、本実施例では、図11に示すよう
に、「温水タンク36の水位が所定以下」であることを
検出する条件を、フロートSW36aが所定時間(約3
秒程度)以上継続してOFF状態を検出することとし
た。これは、温水タンク36内の液面の揺れ等のいわゆ
るチャタリングによる誤検出を防止するためである。
【0084】上述した実施の形態は上記に限定されるこ
となく、たとえば下記のように変更することも可能であ
る。
【0085】(1)止水栓が開かれた状態での局部洗浄
装置の止水は、主流路電磁弁30および胴体洗浄電磁弁
32に委ねられているが、フロートSW36aが水位所
定以下を検知したときに、常に主流路電磁弁30および
胴体洗浄電磁弁32を開放するようにしておくと、万
一、何らかの原因により温水タンク36のシール性が破
壊された場合、温水タンク36からの漏水が延々と続く
ことになる。すなわち、温水タンク36内の水が漏水す
ると、フロートSW36aにより水位が所定以下になっ
たことを検知するので、主流路電磁弁30および胴体洗
浄電磁弁32が1秒間開放され、また温水タンク36に
水が給水されるが、その給水された水もまた漏水するか
らである。この不具合を防止するため、主流路電磁弁3
0と胴体洗浄電磁弁32とが1秒間開く動作が一旦行わ
れると、再度フロートSW36aによって、温水タンク
36の水位が所定以下になったことが検知されても電源
ONが継続している間は、主流路電磁弁30と胴体洗浄
電磁弁32は開かない(図11のt2参照)。しかし、
電源が再投入され再度フロートSW36aによって温水
タンク36の水位が所定以下になったことが検知される
と、3秒後に自動的に主流路電磁弁30と胴体洗浄電磁
弁32とが1秒間開く(図11のt3参照)ようにする
ことが考えられる。
【0086】(2)フロートSW36aによって水位が
所定以下になったことを検知したときに主流路電磁弁3
0および胴体洗浄電磁弁32を開放する代わりに、おし
り洗浄SW41aとビデ洗浄SW41cとを同時に5秒
間押し続けたときに、自動的に主流路電磁弁30と胴体
洗浄電磁弁32とを開く構成としてもよい。この場合、
使用者は止水栓を閉じかつ第一の開口が開放されたこと
を確認した上で胴体洗浄流路の水抜きを行わせることが
できる。
【0087】(3)図11に示す水抜きの例では、主流
路電磁弁30と胴体洗浄電磁弁32とを同時に開くよう
にしたが、これに限らず、図12のt1、t3に示すよ
うに同時に開かないようタイミングをずらしてもよい。
すなわち、図12のt1、t3のように、フロートSW
36aによって温水タンク36の水位が所定以下になっ
たことが検出されると、3秒後に自動的に主流路電磁弁
30が1秒間開いて閉じたのち、胴体洗浄電磁弁32を
1秒間開くのである。この場合、瞬間的な電力負荷を低
減することができ、小型で安価な半導体部品を用いて制
御手段を設計することができる。
【0088】(4)局部洗浄装置が便器から取り外され
た状態では、局部洗浄装置がトイレの床等に置かれてい
る可能性が高く、この場合に水抜きを行うとトイレの床
を濡らしてしまうといった不具合がある。そこで、着脱
SW39により局部洗浄装置が便器から取り外されてい
ると判断される場合には、図11、図12に示すt1、
t3のタイミングで主流路電磁弁30あるいは胴体洗浄
電磁弁32の開放を禁止するよう構成してもよい。
【0089】(5)図11、図12に示すt1、t3の
タイミングで主流路電磁弁30あるいは胴体洗浄電磁弁
32が開放状態にある期間中には水抜中であり、温水タ
ンク36の第二の開口が大気開放されている可能性が高
く、万一、この第二の開口が開放された状態で水が止水
栓側から温水タンク36に給水された場合には、第二の
開口から水が大量に漏れてしまう。そこで、図11、図
12に示すt1、t3のタイミングで主流路電磁弁30
あるいは胴体洗浄電磁弁32が開放状態にある期間中
は、おしり洗浄SW41a、やわらか洗浄SW41b、
ビデ洗浄SW41cの受付を禁止するよう構成してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 局部洗浄装置の外観を示す斜視図
【図2】 局部洗浄装置の水回路
【図3】 温水タンクの外観を示す斜視図
【図4】 ノズル44の外観を示す斜視図
【図5】 ノズル44の伸縮状態を説明するための説明
【図6】 おしり洗浄あるいはやわらか洗浄を開始して
終了するまでのタイミングチャート
【図7】 ビデ洗浄を開始して終了するまでのタイミン
グチャート
【図8】 温水タンクの水抜きレバーの操作を説明する
ための説明図
【図9】 逆止弁22とストレーナ24とが内蔵された
栓を抜く操作を説明するための説明図
【図10】 逆止弁22とストレーナ24とが内蔵され
た栓を抜いた場合の局部洗浄装置の水回路
【図11】 主流路電磁弁30および胴体洗浄電磁弁3
2を開閉するタイミングを説明するための説明図
【図12】 主流路電磁弁30および胴体洗浄電磁弁3
2を開閉する他の例のタイミングを説明するための説明
【図13】 従来の局部洗浄装置の水回路を示す
【符号の説明】 19…主流路、20…給水接続部、22…逆止弁、24
…ストレーナ、26…調圧弁、30…主流路電磁弁、3
1…胴体洗浄流路、32…胴体洗浄電磁弁、33…第一
の真空破壊弁、34…リリーフ弁、35…電子制御部
(制御手段)、36…温水タンク、36a…フロートS
W、38…第二の真空破壊弁、39…着脱SW、40…
流調弁(絞り弁)、42…切替弁、44…ノズル、45
…洗浄部屋構成部材、46…ノズル伸縮駆動モータ、4
7…ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 治雄 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 林 良祐 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JA03 JA05 JB01 JH12 KA29

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴出孔を有するノズルを備えた局部洗浄
    装置において、 止水栓と前記ノズルの噴出孔を繋ぐ主流路と、 前記主流路から分岐し、前記ノズルの胴体洗浄口に繋が
    る胴体洗浄流路と、 該胴体洗浄流路に配設され、該胴体洗浄流路を開閉する
    胴体洗浄電磁弁と、 該胴体洗浄電磁弁の上流に設けられ大気に開放された第
    一の開口を開閉する栓と、 前記胴体洗浄電磁弁の下流に設けられた第一の真空破壊
    弁と、 所定の条件が成立したとき、前記胴体洗浄電磁弁を開放
    する制御手段と、 を備えたことを特徴とする局部洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の局部洗浄装置におい
    て、 前記主流路に配設され、該主流路を開閉する主流路電磁
    弁と、 該主流路電磁弁の下流に設けられた第二の真空破壊弁
    と、を備え、更に、 前記第一の開口を前記主流路電磁弁の上流に設け、 前記所定の条件が成立したとき、前記制御手段が前記主
    流路電磁弁をも開放することを特徴とする局部洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の局部洗浄装置におい
    て、 前記主流路電磁弁と第二の真空破壊弁との間に温水タン
    クを備え、 該温水タンクに大気開放された第二の開口を開閉する栓
    を備えたことを特徴とする局部洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の局部洗浄装置におい
    て、 前記温水タンクは、水位を検知するフロートスイッチを
    備え、 制御手段は、前記フロートスイッチに基づく水位が所定
    以下であることが検知されたときに、前記所定の条件が
    成立したとみなして前記胴体洗浄電磁弁を開放すること
    を特徴とする局部洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の局部洗浄装置におい
    て、 前記制御手段は、前記フロートスイッチに基づく水位が
    所定以下であることが検知されたときに、前記所定の条
    件が成立したとみなして前記主流路電磁弁をも開放する
    ことを特徴とする局部洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の局部洗浄装置におい
    て、 前記制御手段は、前記主流路電磁弁を一旦開放した後
    は、電源が再投入されるまで、前記フロートスイッチに
    基づく水位所定以下検知による前記主流路電磁弁の開放
    を禁止することを特徴とする局部洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6に記載の局部洗浄装置に
    おいて、 前記制御手段は、使用者による水抜きの要求があったと
    きに、前記所定の条件が成立したとみなして前記胴体洗
    浄電磁弁を開放することを特徴とする局部洗浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の局部洗浄装置におい
    て、 前記制御手段は、使用者による水抜きの要求があったと
    きに、前記所定の条件が成立したとみなして前記主流路
    電磁弁をも開放することを特徴とする局部洗浄装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8に記載の局部洗浄装置に
    おいて、 局部洗浄装置の便器への装着状態を検出する着脱スイッ
    チを備え、 前記制御手段は、該着脱スイッチが脱状態を検出したと
    き、前記胴体洗浄電磁弁の開放を禁止することを特徴と
    する局部洗浄装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の局部洗浄装置におい
    て、 前記制御手段は、該着脱スイッチが脱状態を検出したと
    き、前記主流路電磁弁の開放をも禁止することを特徴と
    する局部洗浄装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10に記載の局部洗浄装
    置において、 前記制御手段は、前記主流路電磁弁が開放状態にあると
    き、使用者による局部洗浄の要求受付を禁止することを
    特徴とする局部洗浄装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11に記載の局部洗浄装
    置において、 前記止水栓と給水接続部とを連結する可撓性を有する連
    結ホースを備えたことを特徴とする局部洗浄装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008115559A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Inax Corp 温水洗浄装置

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