JP2002194391A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JP2002194391A
JP2002194391A JP2000404589A JP2000404589A JP2002194391A JP 2002194391 A JP2002194391 A JP 2002194391A JP 2000404589 A JP2000404589 A JP 2000404589A JP 2000404589 A JP2000404589 A JP 2000404589A JP 2002194391 A JP2002194391 A JP 2002194391A
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sodium
detergent composition
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JP2000404589A
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Satoshi Nagata
聡 永田
Junichi Saito
純一 斉藤
Koji Nanbu
浩司 南部
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】洗濯され、使い込まれた衣類等に対しても優れ
た風合いを付与できる洗浄剤組成物を提供。 【解決手段】界面活性剤及び水不溶性水膨潤性の有機物
と、粘土鉱物、アルキレンテレフタレート及び/または
アルキレンイソフタレート単位とポリオキシアルキレン
単位を基本骨格とする高分子化合物、シリコーン誘導体
から選ばれる成分を含有する洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄剤組成物に関
し、特に洗濯・乾燥後の衣類等の風合いに優れた組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から洗濯・乾燥後の衣類等の風合い
を改善するため、数多くの提案がある。例えば、衣類等
に柔軟効果を付与することを目的に、スメクタイト、ベ
ントナイト、カオリナイト等の粘土鉱物を洗浄剤組成物
に配合する例が開示されている(特開昭57−2023
94号公報、特開昭60−262899号公報、特開昭
61−130398号公報、特開昭61−176699
号公報、特開昭61−213298号公報、特開平1−
98697号公報、特開平1−65199号公報、)。
また、特定のカチオン性界面活性剤とベントナイトと
を有機バインダーで造粒してなる添加剤により衣類等に
柔軟性を付与する提案もある(特開平01−15379
8号公報)。これらはいずれも新品ないしは使い始めの
衣類等に対する柔軟付与効果に優れているが、日常の使
用において何回も繰り返し洗濯された、かなり使い込ま
れた衣類等に対する風合い改善効果に対しては未だ不十
分であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記事情に
鑑みてなされたもので、何回も洗濯され、使い込まれた
衣類等に対しても優れた風合いを付与することの出来る
洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、洗濯・乾燥後の衣類等の風合い改善に関し、水
不溶性水膨潤性の有機物が特定の成分の効果を増強させ
ることを見出し、本発明を完成した。即ち、本発明は、
界面活性剤、水不溶性水膨潤性の有機物及び下記A)〜
C)から選ばれる少なくとも1種の成分を含有すること
を特徴とする洗浄剤組成物である。 A)粘土鉱物及び/または有機処理粘土鉱物 B)アルキレンテレフタレート及び/またはアルキレン
イソフタレート単位とポリオキシアルキレン単位を基本
骨格とする高分子化合物 C)シリコーン誘導体
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。前記界面活性剤の配合量は、10〜60質
量%、好ましくは、15〜50質量%である。前記水不
溶性水膨潤性の有機物の配合量は、0.5〜30質量
%、好ましくは、1〜20質量%、特に、3〜10質量
%とすると好適である。前記A)〜C)から選ばれる少
なくとも1種の成分の配合量は、0.1〜30質量%、
好ましくは、1〜20質量%、特に、3〜10質量%と
すると好適である。前記成分の配合量が前記下限値未満
では、充分な効果が得られないことがあり、また、前記
上限値を越えると、効果が飽和することがある。
【0006】本発明に用いられる界面活性剤としては、
アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界
面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。アニオン界
面活性剤の具体例としては、以下のものが例示できる。 (1)炭素数8〜16のアルキル基を有する直鎖アルキ
ルベンゼンスルホン酸またはその塩。 (2)炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸ま
たはその塩。 (3)下記化1で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエ
ステルまたはその塩。
【化1】 (式中、R:炭素数8〜20のアルキル基またはアルケ
ニル基、 Y:炭素数1〜3のアルキル基または対イオン、 Z:対イオン、を表す。) (4)炭素数10〜20のアルキル硫酸エステルまたは
その塩。 (5)炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル
基もしくはアルケニル基を有し、平均0.5〜8モルの
エチレンオキサイドを付加したアルキルエーテル硫酸エ
ステルまたはその塩。 (6)炭素数10〜20の飽和または不飽和脂肪酸塩。 前記のアニオン界面活性剤における対イオンとしては、
通常ナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属塩が好適
である。
【0007】前記ノニオン界面活性剤の具体例として
は、以下のものが例示できる。 (1)炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基
もしくはアルケニル基を有し、エチレンオキサイドを付
加したポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオ
キシエチレンアルケニルエーテル。 (2)炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基
もしくはアルケニル基を有し、エチレンオキサイド及び
プロピレンオキサイドを付加したポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンアルキルエーテル又はポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンアルケニルエーテル。 (3)平均炭素数10〜20の脂肪酸アルカノールアミ
ド。 (4)平均炭素数10〜20のアルキルアミンオキサイ
ド。 (5)下記化2で表される脂肪酸エステル型ノニオン界
面活性剤。
【化2】 (式中、R1は炭素数5〜21、好ましくは炭素数9〜
17のアルキル基またはアルケニル基、R2は炭素数2
〜4であり、エチレンオキサイドが単独で、またはエチ
レンオキサイドおよびプロピレンオキサイドが混合して
付加してOR2を構成することが好ましい、R3は炭素
数1〜4のアルキル基、好ましくは炭素数1〜2のアル
キル基、 nはOR2の平均付加モル数を示し、5〜3
0の数、好ましくは5〜20の数、を示す。) (6)糖残基が、グルコース、ガラクトース、キシロー
ス、マンノース、リキソース、アラビノース等の単糖、
あるいはマルトース、キシロピオース、ラクトース、ス
クロース等の多糖である糖脂肪酸エステル系界面活性
剤。 (7)下記化3で示されるアルキルグリコシド
【化3】 (式中、zは炭素数5〜6の還元糖に由来する残基、R
1はアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル
基、ヒドロキシアルキルフェニル基またはそれらの混合
物であり、アルキル基またはアルケニル基の炭素数が8
〜20のもの、R2は炭素数2〜4のアルキレン基、y
は0〜30の数、xは1.0〜1.42の数、を示
す。) (8)ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
【0008】前記カチオン界面活性剤の具体例として
は、ジアルキル型4級アンモニウム塩、モノアルキル型
4級アンモニウム塩等があげられる。前記両性界面活性
剤としては、カルボキシベタイン、スルホベタイン等が
あげられる。なお、本発明における界面活性剤は、通常
単独又は二種以上を組み合わせて用いる。
【0009】本発明に用いられる前記水不溶性水膨潤性
の有機物は、吸水して膨潤するが、水には溶解しない有
機物で、好ましくは、該有機物の質量の1.5倍以上の
吸水率を有するものである。水不溶性水膨潤性の有機物
の具体例としては、内部架橋CMC−Na、CMC−C
a、粉末セルロース、結晶性セルロース、架橋ポリアク
リル酸および/またはその塩、アルギン酸ナトリウム、
キトサン、ヒドロキシプロピルセルロース、トウモロコ
シデンプン、米デンプン、ジャガイモデンプンまたはそ
れらの混合物、部分アルファー化デンプン、セルロース
エーテル、不飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、マ
レイン酸)のホモポリマーおよびコポリマー、並びに共
重合し得るビニル化合物(例えばビニルエーテル、アク
リルアミドおよびエチレン)、微結晶セルロース、内部
架橋ポリビニルピロリドン、デンプングリコール酸ナト
リウムがあげられ、特に、粉末セルロース、結晶性セル
ロースが好ましい。粉末セルロースの具体例としては、
レッテンマイヤー社のARBOCELシリーズや日本製
紙社のKCフロックシリーズ等が挙げられ、結晶性セル
ロースの具体例としては、旭化成工業社のアビセルPH
シリーズ、アビセルFDシリーズが挙げられる。これら
の中では繊維長として1〜500μm、好ましくは5〜
400μm、更に好ましくは10〜300μmのものが
好ましい。 なお、本発明における水不溶性水膨潤性の
有機物は、通常単独又は二種以上を組み合わせて用い
る。
【0010】本発明で用いられる下記A)〜C)から選
ばれる少なくとも1種の成分について、以下詳細に説明
する。 A)粘土鉱物及び/または有機処理粘土鉱物 B)アルキレンテレフタレート及び/またはアルキレン
イソフタレート単位とポリオキシアルキレン単位を基本
骨格とする高分子化合物 C)シリコーン誘導体 これらのなかで、A)粘土鉱物、有機処理粘土鉱物が好
ましく、特に粘土鉱物が好ましい。
【0011】本発明に用いられる前記A)成分である粘
土鉱物の具体例としては、モンモリロナイト、バイデラ
イト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ソ
ーコナイト、スチーブンサイト等のスメクタイトおよび
膨潤性の雲母などがあげられる。これらの粘土鉱物は層
間に水分子を伴った交換性のイオンを有しており、有機
複合体を形成する、膨潤能を有するなどのほかの粘土鉱
物とは異なった性質を示す。特に、スメクタイト群に属
し、その結晶構造がジオクタヘドラル型3層構造又はト
リオクタヘドラル型3層構造をとるものが好ましく使用
することができる。このような粘土鉱物は、劈開性を有
し、層状構造をしている。本発明で好ましく使用できる
粘土鉱物の具体例には、例えば、ジオクタヘドラル型3
層構造をとる粘土鉱物として、モンモリロナイト、ノン
トロナイト、バイデライト、パイロフィライトなどが挙
げられる。トリオクタヘドラル型3層構造をとる粘土鉱
物として、サポナイト、ヘクトライト、スチーブンサイ
ト、タルクなどが挙げられる。これらの粘土鉱物は、一
般に天然に産出されたもの、人工的に水熱合成されたも
の両方があるが特には限定されない。このような粘土鉱
物は、X線分析で10〜20Åに検出される粘土の層の
拡がりに由来するピークと4〜5Åに検出される粘土の
3層構造に由来するピークが発達したものであれば、特
に制限なく使用することができる。また、粘土鉱物は、
特に天然物の場合、クォーツ、クリストバライト、カル
サイト、オパール、長石などの不純物を多く含有するこ
とがあり、これら不純物が多いものは本発明には好適で
はなく、純度として少なくとも60%、更に好ましくは
70%以上以上、最良のものとしては100%のものを
使用することが好ましい。特に好ましく使用することの
できる粘土鉱物としては、Na型モンモリロナイト、C
a型モンモリロナイト、活性化ベントナイト(Na/C
a型モンモリロナイト)、Na型ヘクトライト、Ca型
ヘクトライトである。
【0012】このようなスメクタイトのうち、天然より
産出されるものとして、例えば、モンモンリロナイトを
含有する物としては、クニミネ工業(株)社から、クニ
ピアG及びクニピアF、アメリカンコロイド社からウエ
スタンボンド、ドレッサーミネラルズ社からのイエロー
ストーンなどが、サポナイトを含有する物としては、バ
ンダービルド社からビーガムT、ビーガムHV、ビーガ
ムF及びビーガムKなどが、また、ヘクトライトを含有
するものとしては、アメリカンコロイド社からヘクタブ
ライトAW、ヘクタブライト200及びベントンEW、
ナショナルリード社からマカロイドなどが市販されてい
る。また、合成スメクタイトも各種販売されており、水
澤化学工業(株)社からイオナイトH、コープケミカル
(株)社からSWN、SAN、ラポルテインダストリー
社からラポナイトなどが市販されている。
【0013】膨潤性の雲母としては、コープケミカル
(株)社製の膨潤性合成雲母MEシリーズ、トピー工業
(株)社製のナトリウム四ケイ素雲母(商品名、DP−
DMおよびDMクリーン)などが挙げられる。また、本
発明の粘土鉱物の原料としては酸性白土のアルカリ処理
物も用いることが出来る。酸性白土は、通常1質量%
(以下、%と略称する)水溶液分散液のpHが5〜6以
下、膨潤度が10mL/2g以下、SiO2とAl2O
3の含有量がモル比でSiO2/Al2O3=6〜10
のものである。この様なものとしては、新潟県中条、小
戸、上赤谷、糸魚川産の酸性白土、山形県水澤産、川
崎、松根、上赤谷、三川、青梅、上砂見産の酸性白土な
どの他、これらの酸性白土と類似の性質を示す英国産の
Fuller’s earth、米国産のFlorid
e earth、ドイツ産のWarkel erdeな
どが挙げられる。酸性白土中に存在する交換性の陽イオ
ンとしてはナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネ
シウムイオン、鉄イオンなどがある。これらの酸性白土
はアルカリ処理することにより、上記の粘土鉱物と同様
に扱うことが出来る。
【0014】粘土鉱物は、洗剤組成物中に、好ましくは
0.1〜30質量%、更に好ましくは1〜20質量%、
特に好ましくは3〜10質量%で含有される。この量が
0.1質量%未満では、性能を十分に発現しない。一
方、30質量%を超えると性能が飽和に達するため、経
済上好ましくない。
【0015】本発明で用いられるA)成分の有機処理粘
土鉱物は、陽荷電窒素原子を含有する界面活性剤を粘土
鉱物の結晶層間にインターカレーションされたものであ
る。このような有機処理粘土鉱物は、市場において入手
可能なものである。また、このように粘土鉱物の結晶層
間に陽荷電窒素原子を含有する界面活性剤をインターカ
レーションする方法としては、例えば、粘土鉱物を水中
に微分散後、この中に陽荷電窒素原子を含有する界面活
性剤を添加し、粘土鉱物の結晶層間に存在するアルカリ
金属イオン又はアルカリ土類金属イオンとイオン交換反
応させ(インターカレーション)た後、副生成した塩を
水洗、濾過によって除去し、濾過ケークを乾燥する方法
が好適なものとして挙げることができる。ここで使用さ
れる粘土鉱物としては、前記A)粘土鉱物で記載したス
メクタイト群に属するものが好適に用いられる。また、
陽荷電窒素原子を含有する界面活性剤としては、分子中
に陽荷電窒素原子を含有するものであれば、各種の界面
活性剤を制限なく広範に使用することができる。このよ
うな界面活性剤の好ましいものとしては、例えば、以下
のものを例示することができる。
【0016】(1)カチオン界面活性剤 1)ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキル型4級アンモニウム
塩 具体的には、ジステアリルジメチルアンモニウム塩や、
ジ水添牛脂アルキルジメチルアンモニウム塩、ジ水添牛
脂アルキルベンゼンメチルアンモニウム塩、ジステアリ
ルメチルベンジルアンモニウム塩、ジステアリルメチル
ヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジステアリルメチル
ヒドロキシプロピルアンモニウム塩、ジステアリルジヒ
ドロキシエチルアンモニウム塩、ジオレイルジメチルア
ンモニウム塩、ジココナッツアルキルジメチルアンモニ
ウム塩などが挙げられる。また、これらカチオンの対イ
オンしては、塩素、臭素イオンやメチル硫酸イオン等が
挙げられる。
【0017】2)モノ長鎖アルキルトリ短鎖アルキル型
4級アンモニウム塩 具体的には、ラウリルトリメチルアンモニウム塩や、ス
テアリルトリメチルアンモニウム塩、水添牛脂アルキル
トリメチルアンモニウム塩、水添牛脂アルキルベンゼン
ジメチルアンモニウム塩、ステアリルジメチルベンジル
アンモニウム塩、ステアリルジメチルヒドロキシエチル
アンモニウム塩、ステアリルジメチルヒドロキシプロピ
ルアンモニウム塩、ステアリルトリヒドロキシエチルア
ンモニウム塩、オレイルトリメチルアンモニウム塩、コ
コナッツアルキルトリメチルアンモニウム塩などが挙げ
られる。これらカチオンの対イオンしては、塩素、臭素
イオンやメチル硫酸イオン等が挙げられる。
【0018】3)テトラ短鎖アルキル型4級アンモニウ
ム塩 具体的には、テトラメチルアンモニウムクロライド、テ
トラエチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアン
モニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムヒドロ
キサイド、テトラブチルアンモニウムハイドロゲンサル
フェート、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ベンジルトリメチルアンモニウムハイドロキサイ
ド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド、ベン
ジルトリブチルアンモニウムブロマイド、ベンジルトリ
ブチルアンモニウムクロライド、トリメチルフェニルア
ンモニウムクロライドなどが挙げられる。
【0019】4)トリ長鎖アルキルモノ短鎖アルキル型
4級アンモニウム塩[R1R2R3R4N]+・X−
(式中、R1、R2及びR3は通常、炭素数が12〜2
6、好ましくは14〜18のアルキル基を示す。R4は
通常、炭素数が1〜4、好ましくは1〜2アルキル基、
ベンジル基、通常、炭素数が2〜4、好ましくは2〜3
のヒドロキシアルキル基又はポリオキシアルキレン基を
示す。Xは、ハロゲン、CH3SO4、C2H5SO
4、1/2SO4、OH、HSO4、CH3CO2又は
CH3−C6H4−SO3を示す。) トリ長鎖アルキルモノ短鎖アルキル型4級アンモニウム
塩としては、具体的には、トリラウリルメチルアンモニ
ウムクロライド、トリステアリルメチルアンモニウムク
ロライド、トリオレイルメチルアンモニウムクロライ
ド、トリココナッツアルキルメチルアンモニウムクロラ
イドなどが挙げられる。 (2)両性界面活性剤 1)以下の式で示されるベタイン類
【0020】
【化3】 (式中、R1は通常、炭素数が12〜18、好ましくは
12〜16のアルキル基である。R2及びR3は、それ
ぞれ、CH3、C2H5、C3H7、CH2COOH等
である。nは、1〜3の整数を示す。)
【0021】前記ベタイン類の具体例としては、ラウリ
ン酸アミドプロピルベタインや、ステアリン酸アミドエ
チルベタイン等が挙げられる。
【0022】2)以下の式で示されるイミダゾリン誘導
体類
【化4】 (式中、R1は通常、炭素数が12〜18、好ましくは
12〜16のアルキル基である。)
【0023】前記イミダゾリン誘導体類の具体例として
は、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタインや、N−ヤシ油脂
肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエ
チルエチレンジアミンナトリウム等が挙げられる。
【0024】3)リン酸塩型リン酸塩型としては、以下
の式で示されるレシチン(ホスファチジルコリン)が好
ましいものとして挙げられる。
【0025】
【化5】 (式中、R1及びR2は通常、炭素数が14〜22、好
ましくは14〜18のアルキル基である。)
【0026】なお、陽荷電窒素原子を含有する界面活性
剤は、高温で処理すると、変質する。例えば、80℃以
上では、得られる洗剤中には陽荷電窒素原子を含有する
界面活性剤は、インターカレーションにより粘土鉱物の
結晶層間に存在していても、カチオン臭、アンモニア臭
を発生しながら分解して、他の化合物に変化する。従っ
て、製造工程で80℃以上で処理する方法、例えば、こ
の化合物を含有するスラリーを80℃以上で噴霧乾燥の
ような工程は避けなければならない。上記有機処理粘土
鉱物は、洗剤組成物中に、好ましくは0.1〜30質量
%、更に好ましくは1〜20質量%、特に好ましくは3
〜10質量%で含有される。この量が0.1質量%未満
では、性能を十分に発現しない。一方、30質量%を超
えると性能が飽和に達するため、経済上好ましくない。
【0027】本発明で用いられるB)アルキレンテレフ
タレート及び/またはアルキレンイソフタレート単位と
ポリオキシアルキレン単位を基本骨格とする高分子化合
物は、アルキレンアルキレンテレフタレート及び/また
はアルキレンイソフタレート単位とポリオキシアルキレ
ンテレフタレート単位を基本単位として、ランダムまた
はブロックで重合した高分子化合物であり、アルキレン
テレフタレートとしてはエチレンテレフタレート、プロ
ピレンテレフタレート、ブチレンテレフタレート及びこ
れらの混合物が挙げられ、中でもエチレンテレフタレー
トが好ましい。アルキレンイソフタレートとしてはエチ
レンイソフタレート、プロピレンイソフタレート、ブチ
レンイソフタレート及びこれらの混合物が挙げられ、中
でもエチレンイソフタレートが好ましい。アルキレンテ
レフタレートとアルキレンイソフタレートはランダム共
重合したものでもブロック共重合したものでもよい。ポ
リオキシアルキレンとしては、ポリオキシエチレン、ポ
リオキシプロピレン、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレン等が挙げられる。また、水への溶解分散性を向
上させるために、一部スルホン酸基を導入した高分子化
合物を用いることもできる。
【0028】前記高分子化合物の質量平均分子量は特に
限定されないが、500〜1,000,000のものが
好ましく、特に500〜20,000のものが好まし
い。前記高分子化合物の製造方法は、各種の文献、教科
書及び特許等に開示されており、例えば、Journa
l of Polymer Science,第3巻,
609〜630ページ(1948年)、Journal
of Polymer Science,第8巻,1
〜22ページ(1951年)、特開昭61−21869
9号公報記載の方法を用いてもよく、それ以外の方法を
用いて製造してもよい。前記高分子化合物のうち、好ま
しくは、商品名SRC−1やTexCare4291
(クラリアント社製)として市販されているものを挙げ
られる。前記高分子化合物は、洗剤組成物中に、好まし
くは0.1〜30質量%、更に好ましくは1〜20質量
%、特に好ましくは3〜10質量%で含有される。この
量が0.1質量%未満では、性能を十分に発現しない。
一方、30質量%を超えると性能が飽和に達するため、
経済上好ましくない。
【0029】本発明に用いられるC)シリコーン誘導体
としては、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シ
リコーン、カチオン変性シリコーンが好ましい。ポリエ
ーテル変性シリコーンの具体例としては、Polon
SR−Conc(信越シリコーン製)が挙げられる。
前記シリコーン誘導体は、洗剤組成物中に、0.1〜3
0質量%、好ましくは1〜20質量%、特に3〜10質
量%とすると好適である。この量が0.1質量%未満で
は、性能を十分に発現しない。一方、30質量%を超え
ると性能が飽和に達するため、経済上好ましくない。
【0030】本発明において、以下のビルダーを配合す
ることが好ましい。本発明に用いられるビルダーとして
は、無機及び有機ビルダーがあげられる。無機ビルダー
としては、たとえば、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウ
ム、亜硫酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、珪酸ナ
トリウム、結晶性層状珪酸ナトリウム、非結晶性層状珪
酸ナトリウムなどのアルカリ性塩、硫酸ナトリウム等の
中性塩、オルソリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン
酸塩、メタリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、フィチン酸
塩等のリン酸塩、一般式:x1(M2O)・Al2O2
・y1(SiO2)・w1(H2O)(式中、Mはナト
リウム、カリウム等のアルカリ金属原子、x1、y1お
よびw1は各成分のモル数を示し、一般的には、x1は
0.7〜1.5の数、y1は0.8〜6の数、w1は任
意の正数を示す)で表される結晶性アルミノ珪酸塩、一
般式:x2(M2O)・Al2O3・y2(SiO2)
・w2(H2O)(式中、Mはナトリウム、カリウム等
のアルカリ金属原子、x2、y2およびw2は各成分の
モル数を示し、一般的には、x2は0.7〜1.2の
数、y2は1.6〜2.8の数、w2は0または任意の
正数を示す)で表される無定形アルミノ珪酸塩、x3
(N2O)・Al2O3・y3(SiO2)・z3(P
2O5)・w3(H2O)(式中、Mはナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属原子、x3、y3、Z3および
w3は各成分のモル数を示し、一般的には、x3は0.
2〜1.1の数、y3は0.2〜4.0の数、z3は
0.001〜0.8、w3は0または任意の正数を示
す)で表される無定形アルミノ珪酸塩等があげられる。
前記無機ビルダーの中では、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、珪酸ナトリウム、結晶性層状珪酸ナトリウム、ア
ルミノ珪酸ナトリウムが好ましい。
【0031】前記有機ビルダーとしては、たとえば、ニ
トリロトリ酢酸塩、エチレンジアミンテトラ酢酸塩、β
−アラニンジ酢酸塩、アスパラギン酸ジ酢酸塩、メチル
グリシンジ酢酸塩、イミノジコハク酸塩等のアミノカル
ボン酸塩:セリンジ酢酸塩、ヒドロキシイミノジコハク
酸塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩、ジ
ヒドロキシエチルグリシン塩等のヒドロキシアミノカル
ボン酸塩;ヒドロキシ酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、
グルコン酸塩等のヒドロキシカルボン酸塩;ピロメリッ
ト酸塩、ベンゾポリカルボン酸塩、シクロペンタンテト
ラカルボン酸塩等のシクロカルボン酸塩;カルボキシメ
チルタルトロネート、カルボキシメチルオキシサクシネ
ート、オキシジサクシネート、酒石酸モノまたはジサク
シネート等のエーテルカルボン酸塩;ポリアクリル酸、
アクリル酸−アリルアルコール共重合体、水溶性アクリ
ル酸−マレイン酸共重合体、ヒドロキシアクリル酸重合
体、多糖類−アクリル酸共重合体等のアクリル酸重合体
および共重合体;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、
テトラメチレン1,2−ジカルボン酸、コハク酸、アス
パラギン酸等の重合体または共重合体;デンプン、セル
ロース、アミロース、ペクチン等の多糖類酸化物やカル
ボキシメチルセルロース等の多糖類;ポリエチレングリ
コール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン
等の非解離高分子化合物等があげられる。これらの有機
ビルダーの中では、クエン酸塩、アミノカルボン酸塩、
ポリアクリル酸塩、および水溶性アクリル酸−マレイン
酸共重合体、が好ましい。前記ビルダーは、通常、単独
又は2種以上を混合して用いられる。前記ビルダーの量
は、十分な洗浄性を付与するために洗剤組成物中に好ま
しくは、5〜60質量%、特に好ましくは10〜50質
量%含まれるように配合することが望ましい。
【0032】本発明の洗浄剤組成物には、前記配合成分
の他、通常洗剤に配合されている以下のような成分を配
合することができる。 (1)蛍光剤として、ビス(トリアジニルアミノ)スチ
ルベンジスルホン酸誘導体、ビス(スルホスチリル)ビ
フェニル塩[チノパールCBS−X]など。 (2)酵素として、リパーゼ、プロテアーゼ、セルラー
ゼ、アミラーゼなど。 (3)漂白剤として、過炭酸塩、過硼酸塩など。 (4)漂白活性化剤として、炭素数11〜19のアルカ
ノイルオキシベンゼンスルホン酸/塩、炭素数8〜19
のアルカノイルオキシ安息香酸/塩など。 (5)表面改質剤として、微粉炭酸カルシウム、微粉ゼ
オライト、顆粒ゼオライト、ポリエチレングリコールな
ど。 (6)再汚染防止剤として、カルボキシメチルセルロー
スなどのセルロース誘導体など。 (7)多孔質吸油剤として、非晶質無水珪酸、珪酸カル
シウムなど。 (8)油ゲル化剤として、12−ヒドロキシステアリン
酸、金属石鹸など。 (9)還元剤として、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ムなど。 (10)すすぎ剤として、シリコーン油など。 (11)香料 例えば、特願2000−346626号公報に記載の香
料組成物など。
【0033】本発明において、洗浄剤組成物の剤型は、
限定されないが、好ましくは、粒状、タブレットやブリ
ケットなどの特定形状に成形した組成物、1回使用量の
粒状洗剤を水溶性のフィルムないしシートに個別包装し
た分包型組成物又は、高分子基体でドウ状や粒状の組成
物を成形したシート状の組成物である。
【0034】本発明において、粒状洗浄剤組成物の場
合、嵩密度は、0.3〜1.2g/cm、好ましく
は、0.6〜1.2g/cm、特に、0.7〜1g/
cmとすると好適である。粒子径は、100〜300
0μm、好ましくは、200〜2000μm、特に、3
00〜1500μmの範囲とすると好適である。平均粒
子径は、200〜1500μm、好ましくは、300〜
1200μm、特に、350〜1000μmとすると好
適である。粒状洗剤組成物は、捏和押出造粒法、捏和破
砕造粒法、転動造粒法、撹拌造粒法等の方法で製造でき
る。
【0035】シート状洗浄剤組成物は、薄層の洗浄剤組
成物の片面、好ましくは、両面に、水溶性基体からなる
ものである。該薄層の洗浄剤組成物は、ドウ状、粒状の
いずれでもよいが、好ましくは、ドウ状である。シート
の厚さは0.05〜5mm、好ましくは0.1〜4mm
とされる。厚さが0.05mm未満であると、例えばシ
ート状組成物を複数枚積層して容器に充填した場合に、
シート状組成物を1枚ずつ容器から取り出し難くなった
りする場合がある。5mmをこえると、使用量を調節す
るためにシート状組成物を破いて使用する場合に不都合
である。シート状の組成物は、例えば、多段ロールを用
いてドウ状の組成物を水溶性高分子フィルムで夾み、連
続的にシート状に成形する方法や成形可能な高分子と成
分を混合し、シート状に成形する方法などで製造でき
る。
【0036】水溶性基体としては、水溶性フィルム、水
溶性高分子繊維からなる不織布もしくは織布、又は、水
溶性フィルムと水溶性高分子繊維からなる不織布もしく
は織布の積層基体が好ましい。材料の具体例としては、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、プルラ
ン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリメタク
リル酸、ポリイタコン酸、ポリエチレンオキシド、ポリ
ビニルメチレンエーテル、キサンタンガム、グアーガ
ム、コラーゲン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリアクリル酸
ソーダ、澱粉、寒天、カゼイン等が例示される。これら
の材料は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用して
もよい。特にポリビニルアルコール或いはマレイン酸や
イタコン酸で変性されたポリビニルアルコールが好まし
い。水溶性基体の厚さは、0.005〜1mm、好まし
くは、0.01〜0.1mm、特に、0.01〜0.0
5mmとすると好適である。
【0037】タブレット洗剤組成物は、前記の粒状洗剤
組成物に、崩壊剤を混合後、打錠機で圧縮成形すること
により製造できる。タブレット洗剤組成物の嵩密度とし
ては、0.9〜1.6g/mL、好ましくは1.0〜
1.5g/mL、さらに好ましくは1.2〜1.4g/
mLである。
【0038】粒状洗剤を内包する分包型洗剤組成物は、
ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコ
ール、カルボキシメチルセルロースなどの水溶性のフィ
ルムないしシートに、前記の方法で得た粒状洗剤組成物
を個別包装したものである。例えば、特開平5−990
0号公報記載の包装体が好適に使用できる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、洗濯され、使い込まれ
た衣類等に対しても優れた風合いを付与することができ
る。
【0040】次に、本発明を実施例により詳しく説明す
るが、本発明はこれら実施例によつて限定されるもので
はない。
【実施例】(i)粒状洗剤組成物の調製 〔製造方法I〕(洗剤種A、B、D、Eの製造方法) 後記表1に示す洗剤成分のうち、ノニオン界面活性剤、
ゼオライトの一部(顆粒A型ゼオライトおよび微粉A型
ゼオライト)、前記A)〜C)成分の造粒物、酵素、香
料、色素、過炭酸ナトリウム、漂白活性化剤造粒物を除
いた各成分を用いて固形分40質量%の洗剤水性スラリ
ーを調製し、このスラリーを向流式噴霧乾燥塔を用いて
230℃の温度でスプレー乾燥し、水分3質量%の乾燥
粉を得た。なお、洗剤水性スラリー用のゼオライトは微
粉A型ゼオライト(シルトンB、水沢化学)を使用し
た。これを40℃に保温した二軸式連続ニーダー(栗本
鐵工所製、KRCニーダ#2型)に、ノニオン界面活性
剤及び水分調整用の水と共に入れて捏和物を得た。その
後、この捏和物を押出して1〜2cm角のサイコロ状に
細断し、顆粒A型ゼオライト(平均粒径200μm:コ
スモ社製)4質量%と共に破砕造粒した。破砕機(岡田
精工製、スピードミルND−10型)は、回転数150
0rpmで開口径2mmスクリーンを用いた。得られた
破砕造粒物に微粉A型ゼオライト(シルトンB、水沢化
学)2質量%をコートし、色素を噴霧した後、平均粒径
が500μmになるように調整し、界面活性剤、水不溶
性水膨潤性有機物を含有する粒子を調製した。これに、
過炭酸ナトリウム、下記に従って調製した漂白活性化剤
造粒物及び前記A)〜C)成分の造粒物、更に、酵素、
色素、香料を混合して粒状洗剤組成物A、B、D及びE
を得た。なお、水不溶性水膨潤性有機物のうち、aの粉
末セルロース“ARBOCEL TF30HG”(レッ
テンマイヤー)については、洗剤水性スラリーに配合し
ないで酵素等と共に混合した。
【0041】〔製造方法II〕(洗剤種Cの製造方法) 後記表1に示す洗剤成分のうち、ノニオン界面活性剤、
ゼオライトの一部、前記A)〜C)成分の造粒物、酵
素、香料、色素を除いた各成分をレディゲミキサー(松
坂技研(株)製M−20型)に投入し、主軸(200r
pm)とチョッパー(6000rpm)の撹拌を開始し
た。それに表1に示した量のノニオン界面活性剤を投入
し、平均粒子径500μmとなるまで造粒した。続いて
ゼオライト5質量%をコートし、さらに酵素及び下記に
従って調製した漂白活性化剤造粒物及び前記A)〜C)
成分の造粒物を混合した後、色素及び香料を噴霧して粒
状ノニオン洗剤組成物Cを得た。なお、ゼオライトは微
粉A型ゼオライト(シルトンB、水沢化学)を使用し
た。
【0042】(ii)漂白活性化剤造粒物の調製 ホソカワミクロン社製エクストルード・オーミックスE
M−6型に、漂白活性化剤である4−デカノイルオキシ
安息香酸とポリエチレングリコール(PEG)#600
0とC14α−オレフィンスルホン酸ナトリウム粉末品
を質量比で70/25/5になるように混合した後投入
し、混練押し出しすることにより径が0.8mmφのヌ
ードル状の押し出し品を得た。この押し出し品(60
℃)を、ホソカワミクロン社製フィッツミルDKA−3
型により、混練押し出し造粒品を導入するのと同じ方向
から導入し、また助剤として微粉A型ゼオライト(シル
トンB、水沢化学)5質量%を同様に供給し、粉砕して
平均粒径700μmの漂白活性化剤造粒物粒子を得た。
【0043】(iii)前記A)〜C)成分の造粒物の
調製 (1)A)粘土鉱物造粒物および有機処理粘土鉱物造粒
物の調製 A)成分である粘土鉱物または有機処理粘土鉱物に対
し、回転するドラムを用いて、対粘土鉱物10〜50質
量%の硫酸マグネシウム水溶液を添加しながら混合した
混合物(この時、混合後の硫酸マグネシウムの量が、対
粘土鉱物3質量%になるように調整する)を、ホソカワ
ミクロン社製エクストルード・オーミックスEM−6型
にて混練押し出しすることにより、径が0.8mmφの
ヌードル状の押し出し品を得た。この押し出し品を水分
が105℃にて平衡になるまで乾燥機で乾燥する。次い
でホソカワミクロン社製フィッツミルDKA−3型によ
り、混練押し出し造粒品を導入するのと同じ方向から導
入し、また助剤として微粉A型ゼオライト(シルトン
B、水沢化学)5質量%を同様に供給し、粉砕して平均
粒径700μmの粘土鉱物造粒物粒子または有機処理粘
土鉱物造粒物粒子を得た。 (2)B)成分の造粒物の調製 前記(ii)の漂白活性化剤造粒物の調製において、4
−デカノイルオキシ安息香酸を予め70℃に加温して溶
融したSRC1(クラリアント)に置き換えた以外は同
様の方法で造粒し、平均粒径700μmのSRC1造粒
物粒子を得た。 (3)C)成分の造粒物の調製 前記(ii)の漂白活性化剤造粒物の調製において、4
−デカノイルオキシ安息香酸をPolon SR−Co
nc(信越シリコーン)に置き換えた以外は同様の方法
で造粒し、平均粒径700μmのシリコーン誘導体造粒
物粒子を得た。
【0044】(iv)タブレット洗剤組成物の調製方法 (1)タブレットの調製 表1に示す洗剤成分のうち、ノニオン界面活性剤、ゼオ
ライトの一部(顆粒A型ゼオライト;コート用微粉A型
ゼオライト)、前記A)〜C)成分の造粒物、水不溶性
水膨潤性の有機物、過炭酸ナトリウム、漂白活性化剤造
粒物、酵素、香料、色素を除いた各成分を用いて固形分
40質量%の洗剤スラリーを調製し、このスラリーを向
流式噴霧乾燥塔を用いて230℃の条件でスプレー乾燥
し、水分3質量%の乾燥粉を得た。なお、洗剤スラリー
用のゼオライトは微粉A型ゼオライト(シルトンB、水
沢化学)を使用した。これを40℃に保温した二軸式連
続ニーダー(栗本鐵工所製、KRCニーダ#2型)に表
1に示すノニオン界面活性剤及び水分調整用の水と共に
入れて捏和物を得た。その後、この捏和物を押し出し機
で1〜2cm角のサイコロ状に細断し、顆粒A型ゼオラ
イト3質量%(平均粒径200μm:コスモ社製)と共
に粉砕した。粉砕機(岡田精工製、スピードミルND−
10型)は、回転数1000rpmで開口径2mmスク
リーンを用いた。得られた顆粒は微粉A型ゼオライト
(シルトンB、水沢化学)1質量%でコートし、色素を
噴霧した後、必要に応じ、打錠前に篩を用いて粒度の調
整を行って洗剤顆粒を得た。なお、いずれのサンプルも
打錠前に400μm以下の微粉を5質量%に調節した。
得られた洗剤顆粒の平均粒径は約900μmであった。
【0045】続いて洗剤顆粒と酵素を混合し、香料を噴
霧した後、微粉A型ゼオライト(シルトンB、水沢化
学)1質量%、A)〜C)成分の造粒物(配合量は表2
〜7に記載)、水不溶性水膨潤性の有機物であるArb
ocel TF30HG(レッテンマイヤー)8質量%
となるように各々加え、必要であれば過炭酸ナトリウ
ム、漂白活性化剤造粒物を更に加えてよく混合して打錠
用混合物(混合粒子)を得た。打錠用混合物35gを直
径44mmの打錠金型(平面の形状:丸型、側面の形
状:平型ふち角)に入れ、単発打錠機(N60E:岡田
精工)にて打錠用混合物の温度25℃で打錠し、成形直
後のタブレット強度が下記評価方法において50Nとな
るように打錠圧を調整して圧縮成形した。なお、得られ
たタブレットの強度は下記タブレットの強度の測定方法
に従って確認した。実施例36〜40についてタブレッ
トの崩壊時間の測定をしたところ、いずれも20秒以下
と良好であった。
【0046】(2)タブレット強度の測定方法 上記方法にて調製したタブレットを錠剤強度計(TD−
50:岡田精工)にかけ、毎分20mmの速度で加圧ア
ームを動かし、タブレットの直径方向に力を加えて、崩
れるまでの最大応力をタブレット強度とした。
【0047】(3)タブレットの崩壊時間の測定方法 1リットルのガラスビーカーに5℃の水約800mLを
入れ、目開き1cmの小型の網に載せたタブレットを静
かに水中に入れ、水面より2〜3cmの深さの位置に保
つ。タブレットを水に浸けてから崩壊して完全に網から
落下するまでに要する時間を崩壊時間とし、30秒以内
を崩壊性良好と判断した。
【0048】(v)衣類等の風合い評価試験方法 市販の木綿タオル3kgを市販の高嵩密度粒状洗剤(ラ
イオン(株)製トップ)35gを用いて全自動洗濯機愛
妻号F60K1型(松下電器産業(株)製)の標準コー
スにより水温50℃の水道水(硬度約3°DH)で2回
繰り返し洗濯したあと乾燥し、続いて、繰り返し洗濯さ
れた、使い込まれたタオルの風合いを再現するために、
同じく標準コースにより約25℃の水道水で水洗いを5
0回繰り返したあと乾燥し、試験布とした。上記試験布
3kgを表1に示す本発明の粒状洗剤組成物35g又は
タブレット洗剤組成物1錠(35g)を用いて、全自動
洗濯機愛妻号F60K1型(松下電器産業(株)製)の
標準コースにより水道水(水温約25℃、硬度約3°D
H)で洗浄後、25℃、65%RHで十分に乾燥させ評
価用タオルとした。評価用タオルの風合いを10人の専
門パネラーによる判定により、「工業における官能検査
ハンドブック」(日科技連官能検査委員会編、日科技連
出版社刊、1963年)第300〜309ページに記載
されている方法に従って測定した。シェッフェ(Sch
effe)の一対比較法により、比較すべき2種類の洗
剤で洗った一対のタオルの風合いの間にはっきりと差が
あれば、ごわつかない方のタオルに+2点、ごわつく方
のタオルに−2点を与え、やや差があるときにはそれぞ
れ+1点、−1点を与え、全く差が無ければ両者に0点
を与える。こうして得た配点をコンピューターを用いて
統計的に処理し、風合いの相対的な優劣順位をつけた。
結果を表2〜表7に示す。
【0049】<使用原料> LAS−K:C10〜13直鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸カリウム LAS−Na:C10〜13直鎖アルキルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム AOS−K:C14〜18α−オレフィンスルホン酸カ
リウム α−SF−Na:C14〜16α−スルホ脂肪酸メチル
エステルナトリウム AS−Na:C12〜14アルキル硫酸ナトリウム ノニオンA:ダイアドール13(三菱化学)の酸化エチ
レン25モル付加体 ノニオンB:ダイアドール13(三菱化学)の酸化エチ
レン10モル付加体 ノニオンC:ダイアドール13(三菱化学)の酸化エチ
レン15モル付加体 石鹸:C12〜18脂肪酸ナトリウム ゼオライト:4A型ゼオライト 高分子ビルダー:アクリル酸/マレイン酸共重合体のナ
トリウム塩(水溶性)、商品名ソカランCP7(BAS
F) 炭酸カリウム:試薬グレード 炭酸ナトリウム:軽灰(旭硝子) 珪酸ナトリウム:JIS1号珪酸ナトリウム 亜硫酸ナトリウム:試薬グレード 非晶質シリカ:トクシールN(徳山曹達) 蛍光増白剤A:チノパールCBS−X(チバ・スペシャ
ルティ・ケミカルズ) 蛍光増白剤B:チノパールAMS−GX(チバ・スペシ
ャルティ・ケミカルズ) 酵素A:カンナーゼ12T(ノボノルディスク) 酵素B:リポラーゼ ウルトラ50T(ノボノルディス
ク) 酵素C:エバラーゼ8T(ノボノルディスク) 過炭酸ナトリウム:SPC−D(三菱ガス化学) 漂白活性化剤造粒物:前記(ii)漂白活性化剤造粒物
の調製に示す漂白活性化剤造粒物 色素:群青(大日精化工業) 香料組成物A:特願2000−346626号公報の表
11〜18に記載の香料組成物A 香料組成物B:特願2000−346626号公報の表
11〜18に記載の香料組成物B 香料組成物C:特願2000−346626号公報の表
11〜18に記載の香料組成物C 香料組成物D:特願2000−346626号公報の表
11〜18に記載の香料組成物D A)成分: ア:クミピアF(クニミネ工業) イ:有機処理粘土鉱物“ニューエスベンD”(豊順洋
行) B)成分 ウ:SRC1(クラリアント) C)成分 エ:Polon SR−Conc(信越シリコーン) 水不溶性水膨潤性の有機物; a:粉末セルロース“ARBOCEL TF30HG”
(レッテンマイヤー) b:粉末セルロース“KCフロック400G”(日本製
紙) c:粉末セルロース“ARBOCEL BE600/3
0”(レッテンマイヤー) d:粉末セルロース“ARBOCEL FD600/3
0”(レッテンマイヤー) e:粉末セルロース“ARBOCEL BE00”(レ
ッテンマイヤー) f:粉末セルロース“ARBOCEL BC200”
(レッテンマイヤー) g:粉末セルロース“ARBOCEL PWC500”
(レッテンマイヤー) h:結晶性セルロース“アビセルPH−101”(旭化
成工業)
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H003 AB03 AB15 AB19 AB21 AB27 AB44 AC08 BA10 BA17 BA19 DA01 EA12 EA15 EA16 EA20 EA24 EA27 EA28 EB09 EB22 EB32 EB36 EB37 EB38 EB42 EC01 EC02 EC03 EE05 FA21 FA22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】界面活性剤、水不溶性水膨潤性の有機物及
    び下記A)〜C)から選ばれる少なくとも1種の成分を
    含有することを特徴とする洗浄剤組成物。 A)粘土鉱物及び/または有機処理粘土鉱物 B)アルキレンテレフタレート及び/またはアルキレン
    イソフタレート単位とポリオキシアルキレン単位を基本
    骨格とする高分子化合物 C)シリコーン誘導体
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