JP2002194089A - フィラー含有成形品を製造する方法およびそのための装置 - Google Patents
フィラー含有成形品を製造する方法およびそのための装置Info
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Abstract
ば材料を損失することなく、異なるフィラー含量の反応
混合物へより迅速に変更できるようにする。 【解決手段】 反応成分の少なくとも1種が2つの部分
に分けられる。それらの部分の1つはフィラーを含み、
他の部分はフィラーを含まない。それらの部分の混合比
を調節することにより、製造プロセスを大きく乱すこと
なく、完成成形品中のフィラー含量を変えることができ
る。
Description
流動性)反応混合物からフィラー(または充填材もしく
は充填剤)を含む成形部品または成形物品(これらを総
称して、「成形品」とも呼ぶ。)を製造する方法および
装置に関する。本発明の方法(またはプロセス)におい
て、少なくとも1種がフィラーを含む2種の易流動性化
学反応成分を混合により反応させる。易流動性反応混合
物を型(またはモールドもしくは金型、mold)の中
へ導入し、そこで反応を終了させる。その後、成形物品
または部品をモールドから取り出す。
を混合および反応させることによってフィラーを含むポ
リウレタンの成形品を製造することは知られており、ポ
リオールおよびイソシアネートの少なくとも一方がフィ
ラーを含み、得られる反応混合物をモールドの中へ導入
し、硬化させて、その後モールドから取り出している。
学反応成分の例としてはイソシアネートおよびポリオー
ルが含まれる。好ましいフィラーには、ガラス繊維(ま
たはグラスファイバー)、炭素繊維(またはカーボンフ
ァイバー)、ならびに例えばジュートおよび麻繊維のよ
うな天然繊維等の繊維(またはファイバー)が含まれ
る。しかしながら、粒状および粉状の材料、例えばリサ
イクルされるもの、メラミン(またはメラミン樹脂)お
よびチョーク(または白墨)等も使用してよい。
(または施設もしくはプラント)で通常製造される。攪
拌機を有する貯槽からのラインは、例えばいわゆる多点
計量システムで各ケースの1つのモールドに割り当てら
れている混合装置に計量供給装置を介してつながる。か
かるモールドの1または2つは固定モールドの支持体上
に配置され得る。
含量を有する同一形状または異なる形状の成形物品また
は成形部品を製造する必要がある。この目的のために、
対応する量の1種の反応成分およびフィラーのバッチ
(または1回分)を貯槽にて調製する。
ー含量の別のシリーズの成形品に変更する場合は、反応
成分の新しいバッチを調製する必要があり、また、前の
フィラーを含む反応成分を除去するために設備を清掃す
る必要がある。このことは、材料を損失すること、およ
び変更に要する時間により製造時間が無駄になることを
意味する。
ラーを含む成形品を製造する間、可能ならば材料を損失
することなく、異なるフィラー含量の反応混合物へより
迅速に変更できるようにすることである。
業者にとっては容易に判る他の課題は、少なくとも1種
の反応成分を少なくとも2つのパート(または部分)に
分け、そして、それらのパートの少なくとも1つにフィ
ラーを仕込む(または供給するもしくは投入する)こと
により達成される。また、反応成分のパートの混合比を
調節することは、完成した成形品中のフィラー含量を調
節することである。
分の少なくとも1種が2つの部分(またはパート)に分
けられる。それらの1つの部分はフィラーを含み、他の
部分はフィラーを含まない。このような部分の混合比
(または混合割合)を調節することにより、製造プロセ
ス(または製造方法)を大きく乱すことなく、完成した
成形品中のフィラー含量を変えることができる。
るフィラーを含まない部分の割合(またはフィラーを含
む部分に対する供給されるフィラーを含まない部分の割
合)を変えることによって、また別法では、フィラーを
含む第2部分に供給されるフィラーを含む第1部分の割
合(またはフィラーを含む第2部分に対する供給される
フィラーを含む第1部分の割合)を変えることによっ
て、ポリオール−ポリイソシアネートの配合比を保持し
ながら、簡単な切り換えによって異なるフィラー含量を
有する反応混合物への変更が実施可能となる。
プロセス)においてフィラー含量を変える間、化学組
成、例えば相互に対する反応成分の量的な割合は一定に
保たれる。一種のフィラーを含む成分の部分のみを使用
できる場合には、フィラー含量を全て有り得る最大の含
量に調節できるように、それを完成成形品において予想
される最大フィラー含量に少なくとも対応させる必要が
ある。成分の複数の部分にフィラーを仕込む場合、フィ
ラーの仕込量が異なっている必要がある。成形品中のフ
ィラーを所望含量に調節するために、1つの部分は高含
量のフィラーを有し、他の部分は低含量のフィラーを有
する必要がある。
る量のフィラーが仕込まれた同じ種類の反応成分の少な
くとも2つの部分を処理のために利用できるようにす
る、または処理する。従って、本発明の方法を実施する
ために利用できるようにする、または2つの部分を用い
て実施する。
ーを含まない1つの部分およびフィラーを含む1つの部
分を処理するのに利用できるようにする、または処理す
ることが可能である。従って、本発明の方法を実施する
ために利用してもよい、または2つの部分を用いて実施
してもよい。
上の部分に分けてもよく、その少なくとも2つの部分に
フィラーを仕込んでよいことは明白である。しかし、こ
のことは、概して必要ではないが、多くの装置が必要と
なる。
い。適当な繊維材料の例としては、ガラス繊維等の鉱物
繊維;ポリアミド系繊維等の合成繊維;およびジュート
または麻繊維等の天然繊維が含まれる。
れる製品等の粒状形態またはメラミンもしくはチョーク
等の粉状形態の一般的なフィラーが含まれる。
フィラーを含む成形品を製造する装置は、易流動性化学
反応成分用の少なくとも2つの貯槽であって、その少な
くとも1つにフィラーが仕込まれることを基本とする。
貯槽は、一般に計量供給装置(metering de
vice、または計量装置もしくは供給装置)によっ
て、モールドにつながっている少なくとも1つの混合装
置に接続されている。
とも2つの貯槽を設ける。この反応成分の2つの部分の
うち少なくとも1つにフィラーを仕込む。これらの2つ
の貯槽と混合装置との間に調節可能な計量供給装置を配
置する。
って、イソシアネート反応成分およびポリオール反応成
分からフィラーを含むポリウレタンの成形品を製造する
のに適当な装置を模式的に示す。図1には適当な装置の
第1の態様を示し、図2には装置の第2の態様を示し、
および図3には混合装置の上面図および場合によってフ
ィラーを仕込んだ反応成分用の混合装置につながるライ
ンを示す。
たフィラーを含まないイソシアネート用の貯槽2からピ
ストン型の計量供給装置(計量装置または供給装置)3
につながり、最終的に混合装置5につながる。ライン8
は、攪拌機6を設けた高含量でフィラーを仕込んだポリ
オール用の貯槽7からピストン型の計量供給装置9を介
して混合装置5につながる。ライン12は、攪拌機10
を設けた、より低い含量でフィラーを仕込んだポリオー
ル用の貯槽11からピストン型の計量供給装置13を介
して混合装置5につながる。混合装置5は成形品15が
中に示されているモールド14に最終的につながる。説
明した装置を実質的に変えることなく、別法では貯槽1
1を純粋なポリオールで満たしてもよく、貯槽7に含ま
れるポリオールには、製造される成形品15に対して予
想される最大フィラー含量が少なくとも仕込まれる。
を設けた、フィラーを含まないイソシアネート用の貯槽
22からピストン型の計量供給装置23を介して最終的
に混合装置25につながる。ライン28は、攪拌機26
を設けた、低含量でフィラーを仕込んだイソシアネート
用の貯槽27からピストン型の計量供給装置29を介し
て混合装置25につながる。ライン32は、攪拌機30
を設けた、フィラーを含まないポリオール用の貯槽31
からピストン型の計量供給装置33を介して混合装置2
5につながる。最後に、ライン36は、攪拌機34を設
けた高含量でフィラーを仕込んだポリオール用の貯槽3
5からピストン型の計量供給装置37を介して混合装置
25につながる。混合装置25は成形品39が中に示さ
れているモールド38に最終的につながる。この態様に
おいても、装置の構成を実質的に変えることなく、実施
する方法に応じて異なる方式で貯槽22、27、31お
よび35を満たすことができる。
分のフィラーを含むパート(または部分)に用いる2つ
の供給ライン41、42は混合装置43につながる。こ
れらの供給ライン41、42は分岐ライン44から供給
され、最終的にちょうど正反対の向きで混合装置43に
つながる。これらに対して90°で、フィラーを含まな
いポリオール用供給ライン45およびフィラーを含まな
いイソシアネート用供給ライン46が相互に反対方向に
て終端する(または混合装置につながる)。選択される
運転モードに応じ、供給ライン41、42、45、46
を介して異なる方式で混合装置43に供給できることは
明白である。1つの変更のみを例示するものとして、例
えば、同じ反応成分のフィラーを含む2つの部分だけを
供給ライン41および42を介して相互に反対方向から
導入でき、他方、他の2つの供給ライン45および46
にフィラーを含まない他の反応成分を供給する。特に良
好な混合を達成するには、反対方向にある供給ラインの
流れのエネルギーが同じオーダーである場合が有利とな
る。
成するイソシアネート−ポリオール−フィラーの混合物
は常に必要な割合であることを満たす必要がある。つま
り、モールド中において個々の成分の量的な割合が絶対
的に適正であるのみならず、相互に対する個々の体積流
量の割合も同様に常時満足する必要がある。
置を用いて実施できる。
して含むポリウレタンの成形品を製造した。反応成分は
イソシアネート、ならびにポリオールおよびガラスであ
った。全体積は3000cm3であった。完成成形品中
のガラス含量は14重量%であった。2種の反応成分を
100:170.9の質量比で供給した。ポリオール成
分をフィラーを含まないパートとフィラーを含むパート
とに分けた。フィラーを含む反応成分中のポリオールと
ガラスとの質量比は100:80であった。反応成分の
密度はポリオールが1.02kg/l、イソシアネート
が1.12kg/lおよびガラスが2.56kg/lで
あった。それより、フィラーを含むポリオールの密度は
1.392kg/lと計算できる。0.8秒の計量供給
時間または充填時間を選択すると、次の体積流量とな
る:
2重量%に増加させるために、同じ成形品体積を維持し
ながら製造を変更した。この場合においても、反応成分
を100:170.9の質量比で供給する必要がある。
フィラーを含む成分中のポリオールとガラスとの質量比
を同様に100:80に維持した。同じ0.8秒の計量
供給時間または充填時間および完成成形品中のガラス含
量の22重量%を用いて、次の体積流量が計算される:
して含むポリウレタンの成形品を製造した。反応成分を
イソシアネート、ポリオールおよびガラスとした。全体
積は3000cm3であった。完成成形品中のガラス含
量は14重量%であった。2種の反応成分を100:1
70.9の質量比で供給した。ポリオール成分を、ポリ
オールとガラスとの質量比が100:40のフィラーが
少ないパートと、ポリオールとガラスとの質量比が10
0:80のフィラーが多いパートとに分けた。純粋な反
応成分の密度はポリオールが1.02kg/l、イソシ
アネートが1.12kg/lおよびガラスが2.56k
g/lであった。フィラーが少ないポリオールおよびフ
ィラーが多いポリオールの密度はそれぞれ1.232k
g/l、および1.392kg/lであった。0.8秒
の計量供給時間または充填時間を選択すると、次の体積
流量が計算される:
量を22重量%に増加させる場合、次の体積流量が計算
される:
して含むポリウレタンの成形品を製造した。反応成分を
イソシアネート、ポリオールおよびガラスとした。全体
積は3000cm3であった。完成成形品中のガラス含
量は30重量%であった。2種の反応成分を100:1
70.9の質量比で供給した。ポリオール成分をフィラ
ーを含まないパートとフィラーを含むパートとに分け
た。フィラーを含む反応成分中のポリオールとガラスと
の質量比を100:80とした。また、イソシアネート
もフィラーを含むものとした。イソシアネートとガラス
との質量比を100:60とした。純粋な反応成分の密
度はポリオールが1.02kg/l、イソシアネートが
1.12kg/lおよびガラスが2.56kg/lであ
った。それより、フィラーを含むポリオールの密度は
1.392kg/lと計算できる。フィラーを含むイソ
シアネートの密度は1.419kg/lと計算できる。
0.8秒の計量供給時間または充填時間を選択すると、
次の体積流量が得られる:
ス含量を38重量%に増加させる場合、次の体積流量を
設定する必要がある:
して含むポリウレタンの成形品を製造した。反応成分を
イソシアネート、ポリオールおよびガラスとした。全体
積は3000cm3であった。完成成形品中のガラス含
量は30重量%であった。2種の反応成分を100:1
70.9の質量比で供給した。ポリオール成分をフィラ
ーを含まないパートとフィラーを含むパートとに分け
た。フィラーを含む反応成分中のポリオールとガラスと
の質量比を100:80とした。イソシアネート成分も
同様にフィラーを含まないパートとフィラーを含むパー
トとに分けた。フィラーを含むパート中のイソシアネー
トとガラスとの質量比を100:60とした。純粋な反
応成分の密度はポリオールが1.02kg/l、イソシ
アネートが1.12kg/lおよびガラスが2.56k
g/lであった。それより、フィラーを含むポリオール
の密度は1.392kg/lと計算できる。フィラーを
含むイソシアネートの密度は1.493kg/lと計算
できる。0.8秒の計量供給時間または充填時間を選択
すると、次の体積流量が得られる:
ス含量を38重量%に増加させる場合、次の体積流量を
設定する必要がある:
いるが、これは単にかかる目的のためのみに詳細に説明
したものであり、特許請求の範囲に限定され得ることを
除き、本発明の概念および範囲から逸脱することなく、
発明の変更が当業者により為され得るものであると理解
されよう。
当な装置を示しており、そこでは化学反応成分の1種の
みをフィラーを含む1つの部分とフィラーを含まない他
の部分との2つの部分に分割する。
当な装置を示しており、そこでは双方の化学反応成分を
フィラーを含む各成分の1つの部分とフィラーを含まな
い他の部分との2つの部分に分ける。
流入する流れを模式的に示したものである。
ン、5…混合装置、6…攪拌機、7…貯槽、8…ライ
ン、9…計量供給装置、10…攪拌機、11…貯槽、1
2…ライン、13…計量供給装置、14…型、15…成
形品、21…攪拌機、22…貯槽、23…計量供給装
置、24…ライン、25…混合装置、26…攪拌機、2
7…貯槽、28…ライン、29…計量供給装置、30…
攪拌機、31…貯槽、32…ライン、33…計量供給装
置、34…攪拌機、35…貯槽、36…ライン、37…
計量供給装置、38…型、39…成形品、41…供給ラ
イン、42…供給ライン、43…混合装置、44…分岐
ライン、45…供給ライン、46…供給ライン
Claims (12)
- 【請求項1】 易流動性反応混合物からフィラーを含む
成形品を製造する方法であって、 (a)(1)第1反応成分、および(2)少なくとも2
つの部分に分割され、その少なくとも2つの部分のうち
少なくとも1つにフィラーが仕込まれている第2反応成
分を含んで成る少なくとも2種の易流動性化学反応成分
を、第2成分の部分の混合比を調節して成形品中のフィ
ラー含量を変えることができるように混合すること、 (b)易流動性反応混合物を型の中に導入すること、 (c)型内で反応混合物の反応を終了させること、およ
び (d)型から成形品を取り出すことを含んで成る方法。 - 【請求項2】 第2反応成分の少なくとも2つの部分に
異なる量でフィラーが仕込まれている請求項1に記載の
方法。 - 【請求項3】 第1反応成分が、フィラーを含まない1
つの部分とフィラーを含む1つの部分とに分割される請
求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 第1反応成分および第2反応成分のそれ
ぞれをフィラーを含まない1つの部分とフィラーを含む
1つの部分とに分ける請求項1に記載の方法。 - 【請求項5】 フィラーとして繊維を用いる請求項4に
記載の方法。 - 【請求項6】 フィラーとして繊維を用いる請求項3に
記載の方法。 - 【請求項7】 フィラーとして繊維を用いる請求項2に
記載の方法。 - 【請求項8】 フィラーとして繊維を用いる請求項1に
記載の方法。 - 【請求項9】 フィラーとしてガラス繊維を用いる請求
項1に記載の方法。 - 【請求項10】 フィラーとして天然繊維を用いる請求
項1に記載の方法。 - 【請求項11】 フィラーとしてジュートまたは麻繊維
を用いる請求項1に記載の方法。 - 【請求項12】 少なくとも2種の易流動性化学反応成
分から構成される易流動性反応混合物からフィラーを含
む成形品を製造する装置であって、 (a)第1易流動性化学反応成分用の第1貯槽、 (b)フィラーを仕込んだ第2易流動性化学反応成分の
第1部分用の第2貯槽、 (c)第2易流動性化学反応成分の第2部分用の第3貯
槽、 (d)第1貯槽からの第1易流動性化学反応成分の流れ
を制御する計量供給装置、 (e)第2貯槽からの第2易流動性化学反応成分の第1
部分の流れを制御する計量供給装置、 (f)第3貯槽からの第2易流動性化学反応成分の第2
部分の流れを制御する計量供給装置、 (g)計量供給される易流動性反応混合物成分を受け入
れる混合装置、および (h)混合装置から反応混合物を受け入れる型を含んで
成る装置。
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