JPH11320584A - 繊維強化樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂成形品の製造方法

Info

Publication number
JPH11320584A
JPH11320584A JP10130569A JP13056998A JPH11320584A JP H11320584 A JPH11320584 A JP H11320584A JP 10130569 A JP10130569 A JP 10130569A JP 13056998 A JP13056998 A JP 13056998A JP H11320584 A JPH11320584 A JP H11320584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermosetting resin
resin composition
coupling agent
long fiber
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10130569A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Ishijima
勇治 石島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP10130569A priority Critical patent/JPH11320584A/ja
Publication of JPH11320584A publication Critical patent/JPH11320584A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】熱硬化性樹脂とガラス繊維等の無機質材料との
相溶性や接着性を向上させて、強度的に優れた繊維強化
樹脂成形品を安定かつ効率よく製造することができる繊
維強化樹脂成形品の製造方法を提供することを目的とし
ている。 【解決手段】混練押出機62内で一方の液状主原料72とシ
ランカップリング剤および/またはチタネートカップリ
ング剤77とを連続的に混合して得られる予備混合物74を
順次吐出機2の攪拌部21に送り込み他方の液状主原料71
と混合して熱硬化性樹脂組成物7aを得たのち吐出機2か
らロービング群8上に振りかけるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化樹脂成形
品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】枕木や建築材として使用される人工木材
(たとえば、積水化学工業社製、エスロンネオランバー
FFU)等のガラス繊維等によって繊維強化された熱硬
化性樹脂成形品の製造方法として、補強材となる多数の
長繊維束を所定の間隔に引き揃えながら一方向に進行さ
せ、進行途中で引き揃えられた長繊維束群の上方から、
少なくとも2つの液状主原料を混合して得られた液状の
熱硬化性樹脂組成物を振りかける熱硬化性樹脂組成物供
給工程と、各長繊維束を構成する繊維と繊維との間に、
振りかけられた熱硬化性樹脂組成物を含浸させる含浸工
程と、熱硬化性樹脂組成物を,各長繊維束を構成する繊
維と繊維との間に含浸された長繊維束を筒状の成形用通
路内に導入し、熱硬化性樹脂組成物を加熱硬化させると
ともに、成形用通路内の断面形状に成形する加熱成形工
程とを備える繊維強化樹脂成形品の製造方法がある(特
開昭53−48866号公報等参照)。
【0003】また、上記製造方法において、得られる成
形品の圧縮強度、軽量化、導電性付与、難燃化などの機
能性を向上させる目的で、熱硬化性樹脂組成物中に、い
ろいろな粉末充填剤が添加されたりしている。
【0004】しかしながら、補強繊維としてのガラス繊
維や無機質充填剤等の無機質材料を用いた場合、熱硬化
性樹脂と無機質材料との接着性や相溶性の点で少し問題
があり、含浸工程で含浸していない部分が若干残ったり
して強度的に不十分となる恐れがある。しかも、無機質
充填剤を添加しても、無機質充填剤の種類や添加量によ
って、十分な機能の向上が望めない恐れがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、熱硬化性樹脂とガラス繊維等の無機質材
料との相溶性や接着性を向上させて、強度的に優れた繊
維強化樹脂成形品を安定かつ効率よく製造することがで
きる繊維強化樹脂成形品の製造方法を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明にかかる繊維強化樹脂
成形品の製造方法(以下、「請求項1の製造方法」と記
す)は、補強材となる多数の長繊維束を所定の間隔に引
き揃えながら一方向に進行させ、進行途中で引き揃えら
れた長繊維束群の上方から、少なくとも2つの液状主原
料を混合して得られた液状の熱硬化性樹脂組成物を振り
かける熱硬化性樹脂組成物供給工程と、各長繊維束を構
成する繊維と繊維との間に、振りかけられた熱硬化性樹
脂組成物を含浸させる含浸工程と、熱硬化性樹脂組成物
が繊維と繊維との間に含浸された長繊維束を筒状の成形
用通路内に導入し、熱硬化性樹脂組成物を加熱硬化させ
るとともに、成形用通路内の断面形状に成形する加熱成
形工程とを備える繊維強化樹脂成形品の製造方法におい
て、予備混合装置内で一方の液状主原料とシランカップ
リング剤および/またはチタネートカップリング剤とを
連続的に混合して得られる予備混合物を順次主混合装置
に送り込み他方の液状主原料と混合して熱硬化性樹脂組
成物を得るにようにした。
【0007】請求項2に記載の発明にかかる繊維強化樹
脂成形品の製造方法(以下、「請求項2の製造方法」と
記す)は、請求項1の製造方法において、予備混合装置
内に粉末充填剤を連続的に供給するようにした。
【0008】請求項3に記載の発明にかかる繊維強化樹
脂成形品の製造方法(以下、「請求項3の製造方法」と
記す)は、補強材となる多数の長繊維束を所定の間隔に
引き揃えながら一方向に進行させ、進行途中で引き揃え
られた長繊維束群の上方から、少なくとも2つの液状主
原料を混合して得られた液状の熱硬化性樹脂組成物を振
りかける熱硬化性樹脂組成物供給工程と、各長繊維束を
構成する繊維と繊維との間に、振りかけられた熱硬化性
樹脂組成物を含浸させる含浸工程と、熱硬化性樹脂組成
物が繊維と繊維との間に含浸された長繊維束を筒状の成
形用通路内に導入し、熱硬化性樹脂組成物を加熱硬化さ
せるとともに、成形用通路内の断面形状に成形する加熱
成形工程とを備える繊維強化樹脂成形品の製造方法にお
いて、含浸工程中で、熱硬化性樹脂組成物とともに、シ
ランカップリング剤および/またはチタネートカップリ
ング剤を同時に長繊維束群の上方から供給し、熱硬化性
樹脂組成物中にシランカップリング剤および/またはチ
タネートカップリング剤を混合しつつ繊維と繊維との間
に含浸するようにした。
【0009】上記請求項1〜3の製造方法において、補
強繊維としては、特に限定されず、たとえば、ガラス繊
維、カーボン繊維、ビニロン繊維、セルロース繊維等が
挙げられる。ガラス繊維としては、その形状が、特に限
定されないが、長繊維に短繊維を絡ませた糸状のもの
や、モノフィラメントが挙げられる。
【0010】本発明の熱硬化性樹脂としては、特に限定
されないが、たとえば、ポリウレタン樹脂,フェノール
樹脂,ポリエステル樹脂等が挙げられる。液状主原料と
は、たとえば、ポリウレタン樹脂の場合、ポリオール
と、イソシアネートである。熱硬化性樹脂組成物中に
は、請求項2の製造方法のような粉末充填剤以外に、発
泡剤、発泡助剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、
難燃剤等を必要に応じて混合するようにしても構わな
い。
【0011】粉末充填剤としては、有機質のものでも構
わないし、無機質のものでも構わない。無機質充填剤と
しては、特に限定されないが、たとえは、炭酸カルシウ
ム、タルク、木粉、水酸化アルミニウム、吸水性高分
子、カーボンブラック等の粉体が挙げられる。
【0012】なお、無機質充填剤として炭酸カルシウ
ム、タルク等の安価なものを使用すると、安価で圧縮強
度の大きい成形品を得ることができ、水酸化アルミニウ
ムを使用すると、難燃性に富んだ成形品を得ることがで
き、カーボンブラックを使用すると、導電性を有する成
形品を得ることができ、木粉を使用する軽量な成形品を
得ることができる。
【0013】有機質充填剤としては、特に限定されない
が、安価で、廃棄物の有効利用と言う点を考慮すると、
熱硬化樹脂成形体の不要物あるいは不良品等の粉砕物が
好ましい。
【0014】シランカップリング剤とは、一般式、X−
Si−(OR)3 〔式中、Xは種々の炭素官能基であって、ビ
ニル基,γ−メタクリロキシプロピル基,γ−グリシド
キシプロピル基,γ−アミノプロピル基,γ−メルカプ
トプロピル基などが挙げられ、Rはメチル基,エチル
基、β−メトキシエチル基などが挙げられる。〕であら
わされるものを言い、チタネートカップリング剤とは、
一般式、(RO)m −Ti−(OR ´) 4-m 〔式中、mは0〜4
の整数、Rはアルキル基,オキシ酢酸基,エチレン基な
どが挙げられ、R´は長鎖アルキル基が挙げられる。〕
であらわされるものを言う。
【0015】請求項1の製造方法において、予備混合装
置としては、連続的に混合して送り出せるものであれ
ば、特に限定されないが、たとえば、押出機が好まし
い。押出機としては、単軸でも構わないが、混合効率を
考慮すると多軸のものが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1および図2は、
本発明にかかる繊維強化樹脂成形品の製造方法の第1の
実施の形態をあらわしている。
【0017】図1および図2に示すように、この製造方
法に用いる製造装置Aは、吐出機2と、含浸装置3と、
成形用通路4と、2つの樹脂原料供給装置5,6とを備
えている。一方の樹脂原料供給装置5は、図2に示すよ
うに、第1の液状主原料(以下、「第1主原料」と記
す)71の貯蔵タンク51と、この貯蔵タンク51に貯
蔵された第1主原料71を吐出機2に定量供給する排出
ポンプ52を備えている。
【0018】他方の樹脂原料供給装置6は、図2に示す
ように、第2の液状主原料(以下、「第2主原料」と記
す)72の貯蔵タンク61と、シランカップリング剤
(またはチタネートカップリング剤)77の貯蔵タンク
67と、シランカップリング剤(またはチタネートカッ
プリング剤)77,第2主原料72およびホッパ66か
ら供給される熱硬化性樹脂成形品の粉砕物である粉末充
填剤73を混合混練する混練押出機62と、この混練押
出機62から押し出される予備混合物74を輸送する輸
送ポンプ63と、輸送ポンプ63から送られてきた予備
混合物74中に含まれる気泡を脱泡する脱泡用タンク6
4と、脱泡用タンク64に溜められた脱泡済みの予備混
合物74´を吐出機2に定量供給する排出ポンプ65と
を備えている。
【0019】脱泡用タンク64は、分配機64aと真空
ポンプ64bとを備え、分配機64aによって輸送ポン
プ63を介して混練押出機62から送られてきた予備混
合物74を分配しつつ脱泡用タンク64内に流下させる
ようになっているとともに、真空ポンプ64bによって
脱泡用タンク64内を減圧できるようになっている。
【0020】吐出機2は、図2に示すように、第1主原
料71と脱泡済みの予備混合物74´とを吐出機2に設
けられた攪拌部21で攪拌混合して熱硬化性樹脂組成物
7aを得るとともに、図1に示すように、引き揃えられ
た状態で進行する長繊維束としての多数のガラス繊維ロ
ービング81に交差する方向に往復動しながら、熱硬化
性樹脂組成物7aを吐出口22から吐出し、各ガラス繊
維ロービング81に熱硬化性樹脂組成物7aを付着させ
るようになっている。
【0021】含浸装置3は、図1に示すように、含浸台
31と含浸板32,32とからなり、含浸板32,32
が含浸台31に沿って後述するガラス繊維ロービング8
1の進行方向に直交する方向に往復動するようになって
いる。成形用通路4は、駆動手段によって同一方向に回
転駆動する4つの無端ベルト41(図では3つしかあら
われていない)を組み合わせて断面矩形に形成されてい
る。
【0022】なお、図2中、64cは分配機用電動機、
64dは位置センサーである。
【0023】つぎに、この製造装置1を用いた本発明の
製造方法を説明する。この製造方法は、サプライ(図示
せず)にセットされた多数のガラス繊維ロービングロー
ルからそれぞれガラス繊維ロービング81を引出し、各
ガラス繊維ロービング81を平行に引き揃えながらロー
ビング群8として成形用通路4方向に進行させるととも
に、脱泡用タンク64内を真空ポンプ64bによって減
圧することによって予備混合物74中に含まれる気泡を
脱泡したのち、第1主原料71とを吐出機2の攪拌部2
1で攪拌混合して液状の熱硬化性樹脂組成物7aを得
る。
【0024】そして、ロービング群8の進行途中に、液
状の熱硬化性樹脂組成物7aをロービング群8の上方か
ら吐出機2の吐出口22から吐出させてロービング群8
に付着させる。つぎに、この熱硬化性樹脂組成物7aが
付着したロービング群8を含浸装置3の含浸台31と含
浸板32,32との間で挟みつつ含浸板32,32の往
復動によってロービング群8を揉み、各ロービング81
の繊維内に均一に熱硬化性樹脂組成物7aを含浸させ
る。
【0025】そして、この均一に繊維内に熱硬化性樹脂
組成物7aが含浸されたロービング群8を成形用通路4
に送り込み成形用通路4の断面形状に成形しつつ熱硬化
性樹脂組成物7aを熱硬化させて連続的に繊維強化樹脂
成形品9を得るようになっている。
【0026】この製造方法は、以上のように、熱硬化性
樹脂組成物7a中に熱硬化性樹脂成形品の粉砕物である
粉末充填剤73が含まれているとともに、シランカップ
リング剤(またはチタネートカップリング剤)77も含
まれているため、粉末充填剤73と熱硬化性樹脂との接
着性が向上し、圧縮強度に優れ成形品9を安定して得る
ことができる。
【0027】また、シランカップリング剤(またはチタ
ネートカップリング剤)77を混練押出機62に連続的
に供給するようにしたので、配合槽等の中で、大量の
他の原料と共に攪拌混合するバッチ式配合に比べ、その
配合精度(均一性)に優れ、より製品の品質が安定す
る、配合に必要な時間が少なくて済み、結果として製
造コストの削減にも繋がる、混入量を自由に設定で
き、しかもリアルタイムで添加量を変更できると言う効
果を奏する。
【0028】さらに、脱泡用タンク64内を真空ポンプ
64bによって減圧することによって、第2主原料72
と粉末充填剤73の混練時あるいは移送経路中に予備混
合物74内に発生する気泡を脱泡したのち、一方の第1
主原料71と混合するようになっているので、気泡を含
まない熱硬化性樹脂組成物7を吐出機2から吐出するこ
とができる。すなわち、気泡が原因となる間欠吐出を防
止することができ、製品不良を減少させることができ
る。
【0029】図3は本発明にかかる繊維強化樹脂成形品
の製造方法の第2の実施の形態をあらわしている。
【0030】図3に示すように、この製造方法に用いる
製造装置Bは、混練押出機62にホッパ66から粉末充
填剤を供給する代わりに、シランカップリング剤(また
はチタネートカップリング剤)77とともに、以外の液
状添加剤78a,78b,78cを混練押出機62に供
給して予備混合物79を得たのち、この予備混合物79
を一旦貯留タンク69に溜めて、この貯留タンク69か
ら吐出機2に連続的に供給し、吐出機2の攪拌部21で
第1主原料71と混合して粉末充填剤を含まない熱硬化
性樹脂組成物7bとし、この熱硬化性樹脂組成物7bを
ロービング群8上に振りかけるようにした以外は、上記
図1の製造装置Aと同様になっている。
【0031】すなわち、この製造方法によれば、上記製
造方法同様に、シランカップリング剤(またはチタネー
トカップリング剤)77を混練押出機62に連続的に供
給するようにしたので、配合槽等の中で、大量の他の
原料と共に攪拌混合するバッチ式配合に比べ、その配合
精度(均一性)に優れ、より製品の品質が安定する、
配合に必要な時間が少なくて済み、結果として製造コス
トの削減にも繋がる、混入量を自由に設定でき、しか
もリアルタイムで添加量を変更できると言う効果を奏す
る。
【0032】図4は本発明にかかる繊維強化樹脂成形品
の製造方法の第3の実施の形態をあらわしている。
【0033】図4に示すように、この製造方法に用いる
製造装置Cは、シランカップリング剤(またはチタネー
トカップリング剤)77を貯蔵タンク67から混練押出
機62に供給するのに代えて、まず、シランカップリン
グ剤(またはチタネートカップリング剤)77を含まず
粉末充填剤のみ含有する熱硬化性樹脂組成物7cを吐出
機2からロービング群8上に吐出してロービング群8に
熱硬化性樹脂組成物7cを塗布したのち、含浸板32と
含浸板32との間に設けた噴霧装置69からシランカッ
プリング剤(またはチタネートカップリング剤)77を
ロービング群8上に散布するようにした以外は、上記図
1の製造装置Aと同様になっている。
【0034】すなわち、この製造方法によれば、含浸装
置3と所でシランカップリング剤(またはチタネートカ
ップリング剤)77を噴霧して、含浸台31と含浸板3
2との間でロービング群8を揉み,熱硬化性樹脂組成物
7cとともにシランカップリング剤(またはチタネート
カップリング剤)77を繊維と繊維との間に含浸させる
ようにしたので、繊維間に深く入り込み、より均一に分
散させることができるために粉末添加剤の硬化が大きく
なくなるとともに、ばらつきが少なく品質が進呈する。
【0035】勿論、配合槽等の中で、大量の他の原料
と共に攪拌混合するバッチ式配合に比べ、その配合精度
(均一性)に優れ、より製品の品質が安定する、配合
に必要な時間が少なくて済み、結果として製造コストの
削減にも繋がる、混入量を自由に設定でき、しかもリ
アルタイムで添加量を変更できると言う効果を奏する。
【0036】
【実施例】以下に、本発明の実施例をより詳しく説明す
る。
【0037】(実施例1)製造装置Aを用い、以下の表
1に示す試作条件で、成形品を製造した。
【0038】(比較例1)充填剤(7号珪砂)およびシ
ランカップリング剤(チッソ社製、サイラエースS51
0)を予め第2主原料であるポリオールと混合槽でバッ
チ式で混合して予備混合物を得ておいた以外は、実施例
1と同様にして成形品を製造した。実施例1および比較
例1で得られた成形品の製品比重、曲げ強度、縦圧縮強
度、剪断強度、製品外観、ポリオール200kgに対して
充填剤100kgおよびシランカップリング剤1kgを混合
するのに要した時間をそれぞれ調べ、その結果を表1に
合わせて示した。なお、各結果は、試験数N=20の平
均値であらわした。
【0039】
【表1】
【0040】表1から本発明の製造方法を用いれば、バ
ッチ式に比べ配合に必要な時間が少なくて済み、工程の
時間ロスが少なくなるとともに、粉末充填剤の添加効果
がより大きくなり、高強度で安定した品質の成形品を得
られることがよくわかる。
【0041】(実施例2)製造装置Cを用い、以下の表
2に示す試作条件で、成形品を製造した。
【0042】(比較例2)シランカップリング剤サイラ
エース S510)を予め第2主原料であるポリオール
と混合槽でバッチ式で混合して予備混合物を得ておいた
以外は、実施例2と同様にして成形品を製造した。
【0043】実施例2および比較例2で得られた成形品
の製品比重、曲げ強度、縦圧縮強度、剪断強度、製品外
観、ポリオール200kgに対して充填剤100kgおよび
シランカップリング剤1kgを混合するのに要した時間を
それぞれ調べ、その結果を表2に合わせて示した。な
お、各結果は、試験数N=20の平均値であらわした。
【0044】
【表2】
【0045】表2から本発明の製造方法によれば、バッ
チ式に比べ配合に必要な時間が少なくて済み、設備可動
時間伊賀のオフライン工程においても作業時間が短縮で
きるとともに、高強度で安定した品質の成形品を得られ
ることがよくわかる。
【0046】(実施例3)製造装置Bを用い、以下の表
3に示す試作条件で、成形品を製造した。
【0047】(比較例3)シランカップリング剤サイラ
エース S510)を予め第1主原料であるポリオール
と混合槽でバッチ式で混合して予備混合物を得ておいた
以外は、実施例3と同様にして成形品を製造した。
【0048】実施例3および比較例3で得られた成形品
の製品比重、曲げ強度、縦圧縮強度、剪断強度、製品外
観、200リットルの予備混合原料を得るのに要した時
間、配合変更に要する時間(配合槽および貯留タンクか
らの前の配合の予備混合原料と交換に要する時間)をそ
れぞれ調べ、その結果を表3に合わせて示した。なお、
各結果は、試験数N=20の平均値であらわした。
【0049】
【表3】
【0050】表3から、本発明の製造方法によれば、バ
ッチ式に比べ配合に必要な時間が少なくて済み、設備可
動時間伊賀のオフライン工程においても作業時間が短縮
できるとともに、高強度で安定した品質の成形品を得ら
れることがよくわかる。
【0051】
【発明の効果】本発明にかかる繊維強化樹脂成形品の製
造方法は、以上のように構成されているので、熱硬化性
樹脂とガラス繊維等の無機質材料との相溶性や接着性を
向上させて、強度的に優れた繊維強化樹脂成形品を安定
かつ効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる繊維強化樹脂成形品の製造方法
の第1の実施の形態であって、この製造方法に使用する
製造装置を模式的にあらわした模式図である。
【図2】図1の製造装置の要部拡大図である。
【図3】本発明にかかる繊維強化樹脂成形品の製造方法
の第2の実施の形態であって、この製造方法に使用する
製造装置を模式的にあらわした模式図である。
【図4】本発明にかかる繊維強化樹脂成形品の製造方法
の第3の実施の形態であって、この製造方法に使用する
製造装置を模式的にあらわした模式図である。
【符号の説明】
3 含浸装置 4 成形用通路 8 ロービング群(長繊維束群) 21 攪拌部(主混合装置) 62 混練押出機(予備混合装置) 7a,7b,7c 熱硬化性樹脂組成物 71 第1主原料(他方の液状主原料) 72 第2主原料(一方の液状主原料) 73 粉末充填剤 74,79 予備混合物 74´ 脱泡済みの予備混合物 77 シランカップリング剤(またはチタネートカップ
リング剤) 81 ガラス繊維ロービング(長繊維束)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補強材となる多数の長繊維束を所定の間隔
    に引き揃えながら一方向に進行させ、進行途中で引き揃
    えられた長繊維束群の上方から、少なくとも2つの液状
    主原料を混合して得られた液状の熱硬化性樹脂組成物を
    振りかける熱硬化性樹脂組成物供給工程と、各長繊維束
    を構成する繊維と繊維との間に、振りかけられた熱硬化
    性樹脂組成物を含浸させる含浸工程と、熱硬化性樹脂組
    成物が繊維と繊維との間に含浸された長繊維束を筒状の
    成形用通路内に導入し、熱硬化性樹脂組成物を加熱硬化
    させるとともに、成形用通路内の断面形状に成形する加
    熱成形工程とを備える繊維強化樹脂成形品の製造方法に
    おいて、予備混合装置内で一方の液状主原料とシランカ
    ップリング剤および/またはチタネートカップリング剤
    とを連続的に混合して得られる予備混合物を順次主混合
    装置に送り込み他方の液状主原料と混合して熱硬化性樹
    脂組成物を得ることを特徴とする繊維強化樹脂成形品の
    製造方法。
  2. 【請求項2】予備混合装置内に粉末充填剤を連続的に供
    給する請求項1に記載の繊維強化樹脂成形品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】補強材となる多数の長繊維束を所定の間隔
    に引き揃えながら一方向に進行させ、進行途中で引き揃
    えられた長繊維束群の上方から、少なくとも2つの液状
    主原料を混合して得られた液状の熱硬化性樹脂組成物を
    振りかける熱硬化性樹脂組成物供給工程と、各長繊維束
    を構成する繊維と繊維との間に、振りかけられた熱硬化
    性樹脂組成物を含浸させる含浸工程と、熱硬化性樹脂組
    成物が繊維と繊維との間に含浸された長繊維束を筒状の
    成形用通路内に導入し、熱硬化性樹脂組成物を加熱硬化
    させるとともに、成形用通路内の断面形状に成形する加
    熱成形工程とを備える繊維強化樹脂成形品の製造方法に
    おいて、含浸工程中で、熱硬化性樹脂組成物とともに、
    シランカップリング剤および/またはチタネートカップ
    リング剤を同時に長繊維束群の上方から供給し、熱硬化
    性樹脂組成物中にシランカップリング剤および/または
    チタネートカップリング剤を混合しつつ繊維と繊維との
    間に含浸することを特徴とする繊維強化樹脂成形品の製
    造方法。
JP10130569A 1998-05-13 1998-05-13 繊維強化樹脂成形品の製造方法 Pending JPH11320584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10130569A JPH11320584A (ja) 1998-05-13 1998-05-13 繊維強化樹脂成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10130569A JPH11320584A (ja) 1998-05-13 1998-05-13 繊維強化樹脂成形品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11320584A true JPH11320584A (ja) 1999-11-24

Family

ID=15037389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10130569A Pending JPH11320584A (ja) 1998-05-13 1998-05-13 繊維強化樹脂成形品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11320584A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101054720B1 (ko) 2008-11-26 2011-08-05 한국기계연구원 액상 수지 주입장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101054720B1 (ko) 2008-11-26 2011-08-05 한국기계연구원 액상 수지 주입장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5114633A (en) Method for the resin-impregnation of fibers
EP0004712B1 (en) Process for the manufacture of a glass fibre-reinforced plastics article and a glass fibre paste or slurry for use in the process
KR101271454B1 (ko) 공기혼합분사를 이용한 유리섬유 강화수지 저장탱크의 제조방법 및 그 제조방법에 의해 제조된 유리섬유 강화수지 저장탱크
US6468464B1 (en) Method and apparatus for injection molding parts
JPH0853562A (ja) 高い充填剤含有量を有する2−成分反応系からの成形体の製造方法
AU653400B2 (en) Resin-impregnation of fibers
CN102333624A (zh) 将用于纤维增强的结构水泥板的水泥浆进料的改进方法及装置
US5112206A (en) Apparatus for the resin-impregnation of fibers
JP3973625B2 (ja) 成型品を製造する方法
JPS6189810A (ja) 繊維強化熱硬化性樹脂成形材料の製造方法
JPH11320584A (ja) 繊維強化樹脂成形品の製造方法
CN109228410B (zh) 纤维增强复合材料浸渍系统及其树脂纤维混合模具和应用
US5770141A (en) Process for the production of a filled reaction mixture
JPS6142610B2 (ja)
CN109501321B (zh) 纤维增强复合材料浸渍系统及其曲轴旋转振动设备和应用
JPH11151756A (ja) 繊維強化樹脂成形品の製造方法
JP3483380B2 (ja) 長繊維補強発泡成形体の製造方法および製造装置
JP2000296572A (ja) 複合材料及び複合材料の連続的製造方法
JP2002194089A (ja) フィラー含有成形品を製造する方法およびそのための装置
JP3670721B2 (ja) 長繊維補強発泡成形体の製造方法
JPH10166463A (ja) 長繊維補強発泡成形体の製造方法
JPH10166464A (ja) 長繊維補強発泡成形体の製造方法
JPS6097808A (ja) 繊維強化樹脂成形材料の製造方法
KR20100011587U (ko) 난연성 발포 스티로폼 제조기의 약품공급장치
KR20050029496A (ko) 스틸벨트를 이용한 섬유보강 수지판의 연속 제조장치 및그 제조방법