JP2002193902A - ジアルキルエチレンジアミンジマロン酸類、その製造法及びその用途 - Google Patents

ジアルキルエチレンジアミンジマロン酸類、その製造法及びその用途

Info

Publication number
JP2002193902A
JP2002193902A JP2000392350A JP2000392350A JP2002193902A JP 2002193902 A JP2002193902 A JP 2002193902A JP 2000392350 A JP2000392350 A JP 2000392350A JP 2000392350 A JP2000392350 A JP 2000392350A JP 2002193902 A JP2002193902 A JP 2002193902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dialkylethylenediamine
dimalonic
acid
acids
salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000392350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4759809B2 (ja
Inventor
Masahiro Aoki
雅裕 青木
Yasushi Hara
靖 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP2000392350A priority Critical patent/JP4759809B2/ja
Publication of JP2002193902A publication Critical patent/JP2002193902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4759809B2 publication Critical patent/JP4759809B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】従来のキレート剤よりキレート能が高く生分解
性もある化合物、この化合物を高純度で高収率に得る製
造法及びこの化合物を用いた生分解性キレート剤を提供
する。 【解決手段】一般式1のN,N’−ジアルキルエチレン
ジアミン−N,N’−ジマロン酸類 (R1及びR2は各々独立してアルキル基、M1〜M4は各
々独立して水素又は陽イオン。)であり、アルカリ水溶
液中で、N,N’−ジメチルエチレンジアミンとマロン
酸エステル誘導体を反応させることにより製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キレート剤として
有用な生分解性N,N’−ジアルキルエチレンジアミン
−N,N’−ジマロン酸及びその塩、その製造法及びこ
れを用いた生分解性キレート剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、キレート剤としては、ポリアクリ
ル酸やポリマレイン酸等の電解質ポリマー、エチレンジ
アミン四酢酸(EDTA)やニトリロトリ酢酸等のアミ
ノカルボン酸塩、トリポリリン酸ナトリウム等のポリリ
ン酸塩が使用されてきた。しかしながら、これら従来の
キレート剤はいずれも生分解性が低く、近年、環境に対
する悪影響が懸念されるようになってきた。このため、
生分解性を有する種々のキレート剤が提案されている。
特開平5−72695号公報にはN,N’−アルキレン
ジアミンジコハク酸、特開平8−165271号公報に
は、2−ヒドロキシ−1,3−プロパンジアミンポリカ
ルボン酸、特開平9−87675号公報には不飽和アミ
ノカルボン酸、特開平9−124567号公報には2,
2’−ジメチルイミノ二酢酸誘導体、特開平8−188
549号公報にはグリセリン誘導体、特開平8−921
97号公報には2−スルホエチルアミノカルボン酸、特
開平7−89913号公報にはアスパラギン酸誘導体が
開示されている。
【0003】しかしながら、これらの従来提案されてき
た生分解性を有するキレート剤は、キレート能力が低
く、工業的に満足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来提案さ
れていたキレート剤よりキレート能が高く生分解性もあ
る化合物、この化合物を高純度で高収率に得る製造法及
びこの化合物を用いた生分解性キレート剤を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アミノポ
リカルボン酸系キレート剤について鋭意検討した結果、
N,N’−ジアルキルエチレンジアミン−N,N’−ジ
マロン酸及びその塩が高いキレート能を示し、しかもマ
ロン酸エステル誘導体およびN,N’−ジメチルエチレ
ンジアミンから容易に誘導できるという新規な事実を見
い出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】すなわち、本発明は、N,N’−ジアルキ
ルエチレンジアミン−N,N’−ジマロン酸及びその
塩、N,N’−ジアルキルエチレンジアミンとマロン酸
エステル誘導体を反応させることを特徴とするN,N’
−ジ アルキルエチレンジアミン−N,N’−ジマロン
酸及びその塩の製造法、さらに、N,N’−ジアルキル
エチレンジアミン−N,N’−ジマロン酸及びその塩を
有効成分として含有する生分解性キレート剤である。
【0007】以下に本発明をさらに詳細に説明する。
【0008】本発明の物質は、下記一般式(1)で示さ
れる化合物であるN,N’−ジアルキルエチレンジアミ
ン−N,N’−ジマロン酸(以下、DAEDDMと略記
する)及びその塩であり、その水和物も含まれる。
【0009】
【化2】 (式中、R1及びR2は各々独立してアルキル基を表し、
1〜M4は各々独立して水素原子又は陽イオンを表
す。) ここで、一般式(1)中、R1及びR2は、各々独立して
水酸基を有することがあるアルキル基を表し、そのキレ
ート能を考慮すると、メチル基、エチル基、プロピル基
などのアルキル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプ
ロピル基などの炭素数が1〜3の水酸基を有するヒドロ
キシアルキル基が好ましく、さらに、メチル基が好まし
い。具体的に例示するとN,N’−ジメチルエチレンジ
アミンジマロン酸、N,N’−ジエチルエチレンジアミ
ンジマロン酸、N,N’−ジ−n−プロピルエチレンジ
アミンジマロン酸、N,N’−ジイソプロピルエチレン
ジアミンジマロン酸、N,N’−ジヒドロキシエチルエ
チレンジアミンジマロン酸、N,N’−ジヒドロキシプ
ロピルエチレンジアミンジマロン酸、及びその塩であ
る。
【0010】DAEDDMの塩を形成する陽イオンとし
ては、アンモニウムイオンと金属イオンがある。金属イ
オンとしては、通常アミノポリカルボン酸とキレートを
形成するものなら、DAEDDMとも容易に塩を形成す
るが、あえて例示すると、アルカリ金属イオン(Li,
Na,K,Rb,Cs)、アルカリ土類金属イオン(B
e,Mg,Ca,Sr,Ba)、その他にもAg,A
l,Cd,Co,Cr,Cu,Fe,Ga,Hg,L
a,Mn,Ni,Pb,Pd,Pu,PuO2,Sc,
Sn,Th,Ti,Tl,V,VO,Zn,Zr等のイ
オンが挙げられ、これらは1種のみであってもよいが、
2種以上となっていても差し支えない。尚、この陽イオ
ンが2価以上の多価イオンの場合、水素原子及び/又は
陽イオンであるM1〜M4の数は、陽イオンの価数に応じ
て3以下となることがある。
【0011】本発明の方法において、DAEDDMおよ
びその塩は、一分子のN,N’−ジアルキルエチレンジ
アミンおよび二分子のマロン酸エステル誘導体から得ら
れる。
【0012】本発明の方法で用いられるN,N’−ジア
ルキルエチレンジアミン中のアミンの窒素に結合するア
ルキル基は、本発明のDAEDDMを製造するために、
メチル基、エチル基、プロピル基、ヒドロキシエチル
基、ヒドロキシプロピル基などの炭素数が1〜3の水酸
基を有することがあるアルキル基が好ましく用いられ、
これらのアルキル基は同じ置換基であっても異なる置換
基となっていてもよい。さらに、これらの内でもメチル
基が好ましく用いられる。
【0013】本発明の方法において肝要なのは、原料と
してマロン酸エステル誘導体を使用することにある。原
料としてマロン酸エステル誘導体以外のマロン酸誘導体
を使用すると、著しく安定性が低下、すなわち脱炭酸し
易くなるため、収量が低下し、工業的に満足できるもの
ではない。
【0014】本発明の方法で用いられるマロン酸エステ
ル誘導体には、マロン酸エステルのメチレン部分に脱離
基を有するものが使用できる。脱離基としてはハロゲ
ン、スルホン酸エステル等が挙げられるが、合成しやす
いハロゲンが好ましい。ハロゲン化マロン酸エステルの
製造方法としては特に限定するものではないが、例え
ば、Organic Syntheses,I,245
頁(1941年)記載のマロン酸エステルのハロゲン化
を行うのがもっとも容易である。ハロゲン化の際にはフ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素のいずれを用いても差支えな
いが、取扱いの容易さから塩素および臭素を用いるのが
好ましい。
【0015】本発明の方法において、マロン酸エステル
誘導体とN,N’−ジアルキルエチレンジアミンの反応
は、加熱してもよいし、反応液が固結しない程度の低
温、または室温で行ってもよい。
【0016】本発明の方法において使用されるマロン酸
エステル誘導体の量については特に限定するものではな
いが、N,N’−ジアルキルエチレンジアミンに対して
2〜3倍モルの添加が好ましい。2倍モル未満を添加し
た場合には、エチレンジアミンに1分子のマロン酸エス
テルが付加した反応中間体が生成し、反応生成物中に混
入することになるし、3倍モル以上は工業的に不利益で
ある。
【0017】本発明の方法において、特にDAEDDM
のアルカリ金属塩を製造する場合について言及すると、
添加方法は特に限定されないが、N,N’−ジアルキル
エチレンジアミンのアルカリ水溶液中にマロン酸エステ
ル誘導体を滴下してもよいし、アルカリ水溶液中にN,
N’−ジアルキルエチレンジアミンおよびマロン酸エス
テル誘導体を同時に添加してもよい。
【0018】本発明の方法において、マロン酸エステル
誘導体とN,N’−ジアルキルエチレンジアミンの反応
はアルカリ水溶液中で実施される。反応液のpHは7以
上であればよいが、好ましくはpH8から14の間で反
応するのが好ましい。用いられるアルカリとしては、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムのよ
うな水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リ
チウムのような炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム、炭酸水素リチウムのような炭酸水素塩、酸化
ナトリウム、酸化カリウム、酸化リチウムのような酸化
物、金属ナトリウム、金属カリウム、金属リチウムのよ
うな金属など水に溶かしたり、水と反応してアルカリ性
を示すものなら問題なく使用できる。加えるアルカリの
量は反応中に生成するハロゲンを捕捉し、かつエステル
を加水分解するために、マロン酸エステル誘導体に対し
て1倍モル以上、さらに2モル以上、特に4倍モル以上
の添加が好ましい。
【0019】本発明の方法において、反応により生成す
るDAEDDMやそのアルカリ金属塩等の塩は、晶析あ
るいは再結晶により容易に精製できる。
【0020】晶析する場合は、DAEDDMのアルカリ
金属塩の水溶液にアルコールやテトラヒドロフラン(T
HF)等の水と相溶性の有る貧溶媒を添加する。また再
結晶の場合は、水と相溶性のあるアルコール、THFな
どの貧溶媒と水を混合した溶液中で行う。これらの場
合、水と相溶性があれば、アルコールに限らず使用する
ことができるが、最も安価なアルコールが工業的には有
利である。用いられるアルコールを例示すると、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタ
ノール、ヘキサノール、ヘプタノール、シクロヘキサノ
ール、エチレングリコール、グリセリンなどが使用でき
るが、水との相溶性のよいメタノール、エタノール、プ
ロパノールが好ましく用いられる。
【0021】本発明の方法において、DAEDDMの酸
を得る場合にはDAEDDMのアルカリ金属塩等の水溶
液に酸を添加することで結晶化することができる。この
際に使用できる酸としては塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸や
酢酸スルホン酸等の有機酸等酸性を示す物であれば問題
なく使用できる。
【0022】また本発明の方法において、アルカリ金属
塩以外のDAEDDMの塩を得る場合には、DAEDD
M又はDAEDDMのアルカリ金属塩と所望の陽イオン
を接触させれば得られる。例えば、DAEDDMのナト
リウム塩を鉄イオンを含む水溶液に添加するとDAED
DMの鉄錯塩が生成するし、DAEDDMのナトリウム
塩をカルシウムイオンを含む水溶液に添加すれば、DA
EDDMのカルシウム錯塩が生成する。
【0023】本発明のDAEDDM及びその塩はキレー
ト剤として使用することができる。キレート剤として
は、DAEDDM及びその塩だけを使用してもよいし、
他の剤と併用してもよい。
【0024】本発明のDAEDDM類は、一般にアミノ
ポリカルボン酸とキレートを形成する多くの金属イオン
とキレートを形成する。
【0025】本発明のキレート剤は、銀の処理剤、漂白
剤(鉄錯塩として使用される)、反転浴添加剤(スズ錯
塩として使用される)などの写真用薬剤、繊維・染色用
薬剤、紙パルプ漂白剤、石鹸、洗剤用ビルダー、スケー
ル防止剤、金属表面処理用錯化剤、分析用金属イオン隠
蔽剤などに広く使用することができる。
【0026】このキレート剤は、生分解性を有し、エチ
レンジアミン四酢酸の様な従来のキレート剤が環境にか
けていた負荷を軽減することができる。本発明のキレー
ト剤の具体的な使用方法、使用量はそれぞれの用途に応
じて異なるため一概には言えないが、原則的にはそれぞ
れの用途における一般的な使用方法と大幅に異なること
はない。ただし本発明のキレート剤は、その優れた機
能、効果の故に従来にない使用例が期待でき、また、同
程度の効果の達成に対して使用量の削減が可能であるこ
とは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。
【0028】1)本発明のDAEDDM及びその塩は、
環境問題が生じないほどの生分解性を有し、従来提案さ
れてきた生分解性キレート剤に比べて極めてキレート能
が高い。 2)本発明の製造法によれば、DAEDDM及びその塩
を、高純度で高収率に得ることができる。
【0029】3)本発明の剤は、キレート能が高く、さ
らに生分解性も極めて高いため、環境問題にも対応でき
る優れた剤である。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例にて説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0031】製造例1(ハロゲン化マロン酸エステルの
製造例) 四塩化炭素27.3gにマロン酸ジエチル16.0gを
加え、室温、攪拌下、臭素16.4gを滴下した。滴下
終了後、80℃まで加熱し、1時間還流を行うことによ
り反応で生成した臭化水素を取り除いた。得られた反応
液を5%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、四塩化炭素を
留去した後、蒸留操作を行うことで19.1g(収率8
0.0%)の臭化マロン酸ジエチルを得た。
【0032】実施例1 N,N’−ジメチルエチレンジアミン3.5g、水酸化
ナトリウム10.6g、水48.7gを入れたガラス製
ナス型フラスコに攪拌、氷冷下、製造例1で合成した臭
化マロン酸ジエチル21.0gを約1時間かけて滴下し
た。滴下終了時のpHは12.7であった。この反応液
を冷却したメタノールに徐々に加え、晶析を行なうこと
によって、白色のN,N’−ジメチルエチレンジアミン
ジマロン酸(以下「DMEDDM」という)四ナトリウ
ム塩結晶が析出した。この四ナトリウム塩結晶の収率は
91.8%であった。 DMEDDMのナトリウム塩1 H−NMR:CH3(δ2.18ppm、s) CH2(δ2.46ppm、s) CHCOO(δ3.46ppm、s)13 C−NMR:CH3(δ43.7ppm) CH2(δ56.7ppm) CH(δ84.5ppm) COO(δ181.0ppm) このDMEDDMの四ナトリウム塩を50℃の加熱条件
下で安定性試験を実施したところ、二週間経過した時点
でも分解物の増加は見られなかった。
【0033】次にこのDMEDDMの四ナトリウム塩の
1mmol/l水溶液に1mmol/lの塩化カルシウ
ム水溶液を当量添加した。pH10.0におけるカルシ
ウムイオン濃度をカルシウムイオン電極で測定し、DM
EDDMのカルシウム錯塩の安定度定数pKCa2+を求
めた。25℃におけるpKCa2+は4.6であった。
【0034】さらに、このDMEDDMの四ナトリウム
塩をOECDテストガイドライン301C修正MITI
法に準じて生分解性試験を実施した。すなわち、DME
DDMの四ナトリウム塩を100mg/lの濃度にし、
これに30mg/lの濃度の活性汚泥を添加し、25℃
で四週間生分解性試験を実施した。その結果、DMED
DMの四ナトリウム塩は42%が分解された。
【0035】実施例2 純度90.7%のDMEDDMの四ナトリウム塩結晶
3.0gを水−メタノール溶液中で再結晶を行なったと
ころ、白色のDMEDDMの四ナトリウム塩結晶2.8
gが析出した。この結晶の純度は99.3%であった。
【0036】実施例3 DMEDDMの四ナトリウム塩結晶を水に溶かし、0℃
まで冷却し、塩酸を加えた。pH3以下になると、白色
結晶が析出した。元素分析の結果、DMEDDMの結晶
であった。
【0037】実施例4 DMEDDMの四ナトリウム塩結晶を水に溶かし、50
℃で硝酸鉄(III)を添加した。メタノールにこの液
を注ぐと、茶色のDMEDDM鉄錯塩の結晶が得られ
た。元素分析の結果、DMEDDM1分子に鉄イオンが
1個キレートした錯体であることがわかった。
【0038】実施例5 DMEDDMの四ナトリウム塩結晶を水に溶かし、室温
で塩化スズ水溶液を添加した。メタノールにこの液を注
ぐと、白色のDMEDDMスズ錯塩の結晶が得られた。
元素分析の結果、DMEDDM2分子にスズイオンが1
個キレートした錯体であることがわかった。
【0039】比較例1 市販の生分解性キレート剤(N,N’−エチレンジアミ
ンジコハク酸三ナトリウム塩)の1mmol/l水溶液
に1mmol/lの塩化カルシウム水溶液を等量添加し
た。pH10におけるカルシウムイオン濃度をカルシウ
ムイオン電極で測定し、カルシウムイオンの安定度定数
pKCa2+を求めた。25℃におけるpKCa2+は3.
8であった。さらに、このN,N’−エチレンジアミン
ジコハク酸三ナトリウム塩をOECDテストガイドライ
ン301C修正MITI法に準じて生分解性試験を実施
した。すなわち、このN,N’−エチレンジアミンジコ
ハク酸三ナトリウム塩100mg/lの濃度にし、これ
に30mg/lの濃度の活性汚泥を添加し、25℃で四
週間生分解性試験を実施した。その結果、N,N’−エ
チレンジアミンジコハク酸三ナトリウム塩は80%以上
が分解された。
【0040】比較例2 市販のキレート剤(エチレンジアミン四酢酸四ナトリウ
ム塩)の1mmol/l水溶液に1mmol/lの塩化
カルシウム水溶液を等量添加した。pH10におけるカ
ルシウムイオン濃度をカルシウムイオン電極で測定し、
カルシウムイオンの安定度定数pKCa2+を求めた。2
5℃におけるpKCa2+は6.6であった。このキレー
ト剤の生分解性試験を実施例1と同条件で実施したとこ
ろ、ほとんど分解されなかった。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で示されるN,N’−ジ
    アルキルエチレンジアミン−N,N’−ジマロン酸類。 【化1】 (式中、R1及びR2は各々独立してアルキル基を表し、
    1〜M4は各々独立して水素原子又は陽イオンを表
    す。)
  2. 【請求項2】前記一般式(1)中、R1及びR2がメチル
    基であることを特徴とする請求項1に記載のN,N’−
    ジアルキルエチレンジアミン−N,N’−ジマロン酸
    類。
  3. 【請求項3】N,N’−ジアルキルエチレンジアミン−
    N,N’−ジマロン酸の塩を形成する陽イオンが、金属
    陽イオン及び/又はアンモニウムイオンである請求項1
    又は請求項2に記載のN,N’−ジアルキルエチレンジ
    アミン−N,N’−ジマロン酸類。
  4. 【請求項4】N,N’−ジアルキルエチレンジアミン−
    N,N’−ジマロン酸の塩を形成する金属陽イオンが、
    アルカリ金属イオン及び/又はアルカリ土類金属イオン
    である請求項3に記載のN,N’−ジアルキルエチレン
    ジアミン−N,N’−ジマロン酸類。
  5. 【請求項5】N,N’−ジアルキルエチレンジアミン−
    N,N’−ジマロン酸の塩を形成する金属陽イオンが、
    Ag,Al,Cd,Co,Cr,Cu,Fe,Ga,H
    g,La,Mn,Ni,Pb,Pd,Pu,PuO2
    Sc,Sn,Th,Ti,Tl,V,VO,Zn及びZ
    rからなる群より選ばれる1種又は2種以上のイオンで
    ある請求項3に記載のN,N’−ジアルキルエチレンジ
    アミン−N,N’−ジマロン酸類。
  6. 【請求項6】アルカリ水溶液中で、N,N’−ジメチル
    エチレンジアミンとマロン酸エステル誘導体を反応させ
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    N,N’−ジアルキルエチレンジアミン−N,N’−ジ
    マロン酸類の製造法。
  7. 【請求項7】マロン酸エステル誘導体が、ハロゲン化マ
    ロン酸エステルであることを特徴とする請求項6に記載
    のN,N’−ジアルキルエチレンジアミン−N,N’−
    ジマロン酸類の製造法。
  8. 【請求項8】N,N’−ジアルキルエチレンジアミン−
    N,N’−ジマロン酸のアルカリ金属塩の水溶液にアル
    コールを加えて晶析することを特徴とする請求項6又は
    請求項7に記載のN,N’−ジアルキルエチレンジアミ
    ン−N,N’−ジマロン酸類の製造法。
  9. 【請求項9】N,N’−ジアルキルエチレンジアミン−
    N,N’−ジマロン酸のアルカリ金属塩を水及びアルコ
    ールの混合溶媒中で再結晶することを特徴とする請求項
    6又は請求項7に記載のN,N’−ジアルキルエチレン
    ジアミン−N,N’−ジマロン酸類の製造法。
  10. 【請求項10】N,N’−ジアルキルエチレンジアミン
    −N,N’−ジマロン酸類の水溶液に酸を添加して結晶
    化することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の
    N,N’−ジアルキルエチレンジアミン−N,N’−ジ
    マロン酸類の製造法。
  11. 【請求項11】請求項1〜5のいずれかに記載のN,
    N’−ジアルキルエチレンジアミン−N,N’−ジマロ
    ン酸類を有効成分として含有する生分解性キレート剤。
JP2000392350A 2000-12-25 2000-12-25 ジアルキルエチレンジアミンジマロン酸類、その製造法及びその用途 Expired - Fee Related JP4759809B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000392350A JP4759809B2 (ja) 2000-12-25 2000-12-25 ジアルキルエチレンジアミンジマロン酸類、その製造法及びその用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000392350A JP4759809B2 (ja) 2000-12-25 2000-12-25 ジアルキルエチレンジアミンジマロン酸類、その製造法及びその用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002193902A true JP2002193902A (ja) 2002-07-10
JP4759809B2 JP4759809B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=18858354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000392350A Expired - Fee Related JP4759809B2 (ja) 2000-12-25 2000-12-25 ジアルキルエチレンジアミンジマロン酸類、その製造法及びその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4759809B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024058216A1 (ja) * 2022-09-15 2024-03-21 富士フイルム株式会社 金属抽出剤、及びこの金属抽出剤を用いた金属イオンの分離回収方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024058216A1 (ja) * 2022-09-15 2024-03-21 富士フイルム株式会社 金属抽出剤、及びこの金属抽出剤を用いた金属イオンの分離回収方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4759809B2 (ja) 2011-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5191540B2 (ja) グルタミン酸n,n−二酢酸アミド、グルタミン酸n−酢酸アミドn−アセトニトリル、これらのアルカリ金属塩、それらの調製プロセス及びそれらの使用
JP3182464B2 (ja) 1−シアノメチル−4−カルボキシメチル−2−ケトピペラジン、それの塩類、およびそれらの製造
JP2004035549A (ja) イミノジコハク酸アンモニウム金属塩の製法および該イミノジコハク酸アンモニウム金属塩
JP4759809B2 (ja) ジアルキルエチレンジアミンジマロン酸類、その製造法及びその用途
EP1244612B1 (en) Process for preparing alkylene diamine triacetic acid
JP4423733B2 (ja) アミノポリカルボン酸塩、その製造法及びその用途
JPH0710973B2 (ja) 金属イオン封鎖キレート化剤組成物の製造方法
JP4599681B2 (ja) プロパンジアミンポリカルボン酸塩の製造法及びその用途
JP3870448B2 (ja) アミノジカルボン酸−n,n−二酢酸塩類の製造法
US6465676B2 (en) Aminopolycarboxylates, process for producing the same and use thereof
JP2001270852A (ja) アミノポリカルボン酸の製造方法
JPH09194448A (ja) 二分子のアミノ酸の連結によるジアミン型ポリアミノ酸の製造方法およびそれらを含む生分解性キレート剤
JP4491664B2 (ja) アミノポリカルボン酸塩、その製造法及びその用途
JP4399972B2 (ja) β−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の製造方法
JP2002030052A (ja) ヒドロキシアミノカルボン酸、その用途、及びその製造法
JPH08165271A (ja) 2−ヒドロキシ−1,3−プロパンジアミンポリカルボン酸とそのアルカリ金属塩の製造法およびそれらを含む生分解性キレート剤
JP3150192B2 (ja) アントラニル酸誘導体
JP4742419B2 (ja) エチレンジアミン−n,n’−ジマロン酸錫(ii)錯体、その製造法およびその用途
JPH07278047A (ja) アリールオキシプロピオン酸の製造法
JP4212821B2 (ja) 高純度4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンモノエーテル又はその誘導体の製造方法
JP3720860B2 (ja) 新規アミノポリカルボン酸誘導体及びその製造方法
JP2001322971A (ja) エチレンジアミン−n,n’−ジマロン酸鉄(iii)錯体の製造法
JPH06116203A (ja) 新規ポリカルボン酸、その塩及びその製造方法
JPH09110812A (ja) アミノポリカルボン酸類の製造方法
JPH10259170A (ja) アミノポリカルボン酸の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101013

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110412

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110523

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees