JP2002193729A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

油中水型乳化化粧料

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JP2002193729A
JP2002193729A JP2000401004A JP2000401004A JP2002193729A JP 2002193729 A JP2002193729 A JP 2002193729A JP 2000401004 A JP2000401004 A JP 2000401004A JP 2000401004 A JP2000401004 A JP 2000401004A JP 2002193729 A JP2002193729 A JP 2002193729A
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oil
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Takashi Inagawa
敬 稲川
Soichiro Watanabe
総一郎 渡辺
Noboru Naito
昇 内藤
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Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用感とのびが良く、経時安定性に優れ、かつ
水分を多量に含有させることができる油中水型化粧料を
提供する。 【解決手段】(A)フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル、
(B)シリコーン油を含む油剤、(C)非イオン性界面
活性剤、及び(D)水を含有する油中水型乳化化粧料で
ある。上記の成分(B)中のシリコーン油の含有量は、
化粧料全量に対し1〜50質量%であることが好まし
い。上記の成分(C)が、シリコーン系界面活性剤であ
ることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油中水型乳化化粧料
に関し、さらに詳しくは、経時安定性が良好で、且つ塗
布時の伸び広がりが良く、使用後のべたつきが低減され
た優れた使用感を有する油中水型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来技術】乳化化粧料は、主に、水中油型化粧料と油
中水型化粧料に分類できる。これらの乳化化粧料は、水
を含有するため、油性化粧料に比べ、肌に塗布した場
合、さっぱり感を与え、さらに油性感が少ない。また、
外観は液状やクリーム状のものが多く、肌上でののびが
良く、ムラのない均一な仕上がりが得られやすいなどの
特性を有する。特に油中水型化粧料は、水中油型化粧料
に比べ、油相が連続相であるため、皮膚表面上に水分透
過性の低い油膜を残し、長時間にわたって肌を乾燥から
保護するとともに、水と接触しても再乳化を起こすこと
が少なく化粧崩れが起こりにくい。また、水溶性ビタミ
ン類などの比較的不安定な水溶性薬剤や美容成分をより
安定に保つ効果があり、皮膚上に塗布した際もその撥水
性により膜が長時間保持されるため、美容効果をより持
続させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
油中水型化粧料は、安定化のために水分量を制限したり
することが多く、その結果べたつき感や油性感が強く感
じられた。この問題を解決するためにシリコーン油やポ
リエーテル・アルキル変性シリコーンを含有する油中水
型乳化化粧料が提案されている(例えば、特公昭63−
36620号公報)が、この化粧料も、のびの改善を目
的として乳液状の油中水型乳化化粧料とした場合、経時
安定性が十分とは言い難い。本発明は、使用感とのびが
良く、経時安定性に優れ、かつ水分を多量に含有させる
ことができる油中水型化粧料を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
行った結果、驚くべきことに、シリコーン油を含む油分
とフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルと非イオン性界面活
性剤と水を含有する油中水型化粧料は、経時安定性が良
好でしかも使用感とのびに優れた油中水型化粧料が得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、次の成分(A)〜
(D); (A)フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル (B)シリコーン油を含む油剤 (C)非イオン性界面活性剤 (D)水 を含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料であ
る。上記の成分(B)中のシリコーン油の含有量は、化
粧料全量に対し1〜50質量%であることが好ましい。
さらに、成分(C)が、シリコーン系界面活性剤である
ことが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる成分(A)の
フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、特開平3−197
409号公報などに記載されている公知のものであり、
例えば、平均分子量300〜10000のフラクトオリ
ゴ糖の水酸基の水素原子が、基RCO−(ここでRは炭
素数7〜31の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニ
ル基を示す)で一単糖単位当たり平均で1〜3個置換さ
れたフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルなどが挙げられ
る。本発明で用いられるフラクトオリゴ糖脂肪酸エステ
ルは、例えばフラクトオリゴ糖に式RCOOH(ここで
Rは前記と同じ)であらわされる脂肪酸またはその反応
性誘導体を反応させることにより製造される。
【0007】本発明において成分(A)の原料として用
いられるフラクトオリゴ糖とは、フルクトースを主要構
成糖とするオリゴ糖を示す。フラクトオリゴ糖はいろい
ろな植物、例えばキク科、イネ科およびユリ科の根、
茎、葉、種子等に含まれており、その構造は主鎖の結合
様式が2→1結合のものと、2→6結合のものの2種類
がある。2→1結合のものとしてはイヌリン、アスパラ
ゴシン、アスホデラン、トリチカン、クリテザン、バク
モンドウ由来のフラクトオリゴ糖等が挙げられ、2→6
結合のものとしてはフレアン、レバン、セカラン等が挙
げられる。なお、フラクトオリゴ糖は酵素処理等により
加水分解されたものでも良く、その平均分子量は300
〜10000の範囲が好ましい。
【0008】フラクトオリゴ糖に反応させる脂肪酸は、
炭素数8〜32の直鎖または分岐の飽和または不飽和脂
肪酸であるが、このうち炭素数8〜22のものが好まし
い。具体的には、オクタン酸、デカン酸、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン
酸、ベヘン酸、オレイン酸、2−エチルヘキサン酸、イ
ソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン
酸、イソオレイン酸等が挙げられる。また、これらの脂
肪酸の反応性誘導体としては、酸ハライド、酸無水物等
が挙げられる。
【0009】これらの脂肪酸とフラクトオリゴ糖との反
応は、従来公知の方法により容易に行うことができる。
例えばフラクトオリゴ糖をジメチルホルムアミドおよび
ピリジン中に分散させ、60℃前後で反応させることに
より得られ、この際脂肪酸ハライドまたは脂肪酸無水物
の添加量、反応時間、反応温度を適宜調整することによ
り、脂肪酸の平均置換度を容易にコントロールできる。
なお本発明においてフラクトオリゴ糖に対する脂肪酸の
置換度は特に限定されるものではないが、糖の一単糖あ
たりに脂肪酸が平均1〜3分子置換したものが好まし
い。また本発明のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、
その反応条件等より白色から褐色の色相を有する固形状
〜ペースト状、液状のものが得られるが、必要ならば従
来公知の脱色方法、例えば活性炭、ゼオライト等で処理
することにより容易に白色に精製することができる。
【0010】本発明の油中水型乳化化粧料に用いられる
成分(A)のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの含有量
は特に限定されないが、好ましくは0.1〜20質量%
(以下、単に「%」という)であり、より好ましくは1
〜10%である。
【0011】本発明に用いられる成分(B)の油剤とし
ては、通常化粧料に用いられる油剤であれば特に限定さ
れず、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、
半固形油、液体油、揮発製油等の性状を問わず、炭化水
素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪
酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油
類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられるが、本発明
の油中水型乳化化粧料においては、良好な使用感を呈す
るため油剤中にシリコーン油を含有することが必須であ
る。
【0012】シリコーン油としてはジメチルポリシロキ
サン、環状シリコーン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級脂肪酸
変性オルガノポリシロキサン、高級アルコール変性オル
ガノポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フ
ッ素変性ポリシロキサン、トリメチルシロキシシリケー
ト等が挙げられる。
【0013】本発明における油中水型乳化化粧料中の油
剤の含有量は特に限定されないが、好ましくは10〜8
0%である。また、油剤中のシリコーン油の含有量は特
に限定されないが、好ましくは1〜90%であり、油中
水型乳化化粧料中の1〜50%がシリコーン油であると
特に好ましい
【0014】本発明における成分(C)の非イオン性界
面活性剤としては、HLB値10以下のものが好適であ
る。但し、HLB値が10を超える親水性の非イオン性
界面活性剤であっても、HLB値10以下のものと組み
合わせることによって、界面活性剤全体としてHLB値
10以下になるようにすれば、配合することが可能であ
る。
【0015】HLB値10以下の非イオン性界面活性剤
としては、例えばソルビタンモノラウレート、ソルビタ
ンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソ
ルビタンセスキステアレート、ソルビタントリステアレ
ート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオ
レエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタンモノ
イソステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル;モノ
イソステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸ジ
グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノステア
リン酸ジグリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノ
オレイン酸ジグリセリル等のグリセリン脂肪酸エステ
ル;ポリオキシエチレンソルビットヘキサステアレート
(6.E.O)、ポリオキシエチレンソルビットテトラ
オレエート(6.E.O)、ポリオキシエチレンモノス
テアレート(1.E.O)、ポリオキシエチレンモノス
テアレート(2.E.O)、ポリオキシエチレンモノス
テアレート(4.E.O)、ポリオキシエチレンモノオ
レエート(2.E.O)、ポリオキシエチレンセチルエ
ーテル(2.E.O)、ポリオキシエチレンステアリル
エーテル(2.E.O)、ポリオキシエチレンステアリ
ルエーテル(4.E.O)、ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル(2.E.O)、ポリオキシエチレンヒマシ
油(3.E.O)、ポリオキシエチレンヒマシ油(1
0.E.O)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(5.
E.O)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(10.
E.O)、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ
(6.E.O)等ポリオキシエチレン系;ポリオキシア
ルキレン変性オルガノポリシロキサン、長鎖アルキル含
有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン等
のシリコーン系界面活性剤などが挙げられ、目的に応じ
てこれらの一種又は二種を適宜選択して使用することが
できる。
【0016】これらの非イオン性界面活性剤の中では、
特にポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
ン、長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガ
ノポリシロキサン等のシリコーン系界面活性剤が好まし
い。さらに詳細には、ポリオキシアルキレン変性オルガ
ノポリシロキサンとしては、以下に示す構造のものが挙
げられ、市販品としては、ABIL EM97(ゴール
ドシュミット社製)、SH−3772C、SH3775
C(東レ・ダウコーニング社製)、KF−6012、K
F−6015、KF−6016、KF−6017(信越
化学工業社製)等を好適に用いることができる。
【0017】
【化1】
【0018】[式中、R1は、炭素数1〜5のアルキル
基又はフェニル基を示す。R2は、−Q 1−O−(C24
O)h−(C36O)i−R3(但し、Q1は、炭素数1〜
5の2価の炭化水素基を示し、R3は、水素原子、炭素
数1〜5のアルキル基又はアセチル基を示す。hは、1
〜50の整数、iは、0〜50の整数である。)G1
びG2は、同一でも異なっても良く、それぞれR1又はR
2を示す。jは、0〜150の整数、kは0〜50の整
数を示す。但し、k=0のとき、G1、G2の少なくとも
一方は、R2である。]
【0019】長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変
性オルガノポリシロキサンとしては、以下に示す構造の
ものが挙げられ、市販品としては、特にABIL EM
90(ゴールドシュミット社製)等が好適に用いられ
る。
【0020】
【化2】
【0021】[式中,R5は炭素数1〜5のアルキル基
又はフェニル基を示す。R7は、−Q2−O−(C2
4O)c−(C36O)d−R9で示され、Q2は炭素数1
〜5の2価の炭化水素基を示し、R9は水素原子、炭素
数1〜5のアルキル基又はアセチル基を示す。cは1〜
50の整数、dは0〜50の整数である。R6は−(C3
6O)e−R10で示され、eは0〜5の整数、R10は6
〜16のアルキル基である。lは5〜150の整数、m
は5〜40の整数、nは2〜40の整数である。]
【0022】本発明における成分(D)の水の含有量は
特に限定されないが、好ましくは10〜90%である。
【0023】本発明は、成分(B)を配合することによ
って、べたつき感や油性感が少なく、そして成分(A)
及び成分(C)の併用によって、多量の水分を含有させ
得る経時安定性に優れた、塗布時の伸び広がりのよい油
中水型乳化化粧料にすることができる。
【0024】本発明の油中水型乳化化粧料には、上記
(A)〜(D)の必須成分の他に、所望により通常用い
られる界面活性剤、保湿剤、水溶性高分子、粉体、防腐
剤、着色剤、安定化剤、アルコール類、薬剤、美容剤、
紫外線吸収剤、香料等を本発明の効果を損なわない範囲
で適宜配合することができる。
【0025】本発明の油中水型乳化化粧料は、粘度が低
く室温下で液状のものから、クリーム状、更には固形状
のものまで、各種の性状のものが含まれる。また、本発
明の油中水型乳化化粧料の用途は特に限定されず、例え
ば、乳液、クリーム、パック、クレンジング、マッサー
ジ料等のスキンケア化粧料、ファンデーション、アイラ
イナー、マスカラ等のメーキャップ化粧料、ヘアクリー
ム等の頭髪化粧料、サンスクリーン等の日焼け止め化粧
料等が挙げられる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明す
る。なお、本発明はこれらにより何等限定されるもので
はない。
【0027】合成例1 バクモンドウ由来フラクトオリゴ糖ステアリン酸エステ
ルの合成 バクモンドウエキスパウダー10.8gにジメチルホル
ムアミド500gを加え、60℃で攪拌して溶解した。
これにピリジン16gを加えて攪拌しながら塩化ステア
ロイル60.5g滴下し、2時間反応後ピリジン塩を濾
別し、ジメチルホルムアミドを留去した。残渣にトルエ
ンを加えて抽出し、ボウ硝にて乾燥後溶媒を留去した。
残渣をメタノールで洗浄し、バクモンドウ由来フラクト
オリゴ糖ステアリン酸エステル40gを得た。この生成
物の脂肪酸平均置換度(一単糖単位あたりに付加した脂
肪酸の分子数を示す)は、そのケン化価より2.8であ
った。
【0028】合成例2 イヌリンステアリン酸エステルの合成 バクモンドウエキスパウダーの代わりにイヌリンを用い
る以外は、合成例1と同様の操作を行い、イヌリンステ
アリン酸エステル55gを得た。この生成物の脂肪酸平
均置換度は2.7であった。
【0029】合成例3 イヌリンステアリン酸エステルの合成 イヌリン16.2gにジメチルホルムアミド200g、
ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら溶解し
た。これに、攪拌しながら塩化ステアロイル91gを滴
下し、5時間反応後、精製水1L中に投入して固形分を
析出させた。これを濾別し、残渣をメタノールで洗浄
し、イヌリンステアリン酸エステル57gを得た。この
生成物の脂肪酸平均置換度は2.8であった。
【0030】合成例4 イヌリンステアリン酸エステルの合成 塩化ステアロイル60gを用いる以外は、合成例3と同
様の操作を行い、イヌリンステアリン酸エステル45g
を得た。この生成物の脂肪酸平均置換度は1.3であっ
た。
【0031】合成例5 加水分解イヌリン(パルミチン酸/2−エチルヘキサン
酸)エステルの合成 加水分解イヌリン16.2gにジメチルホルムアミド2
00g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら
溶解した。これ塩化パルミトイル30.5gと塩化2−
エチルヘキサノイル32.5gを滴下し、5時間反応
後、n−ヘキサンで抽出しボウ硝にて乾燥後溶媒を留去
した。残渣をメタノールで洗浄し、加水分解イヌリン
(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)エステル42
gを得た。この生成物の脂肪酸平均置換度は2.5であ
った。
【0032】実施例1〜5及び比較例1〜5 下記表1に示す組成のクリームを調製し、その乳化状
態、使用感及び安定性について下記方法より評価した。
得られた評価結果を表1に併せて示す。
【0033】
【表1】
【0034】(製造方法) A:成分1〜12を70℃に加熱し、混合分散する。 B:成分13〜15を70℃に加熱し、混合分散する。 C:AにBを徐注入して乳化後、冷却してクリームを得
た。
【0035】評価項目 (乳化状態)調製したクリームを顕微鏡にて観察し、乳
化滴の均一性を下記評価方法にて評価した。 [判定][評価] ◎:非常に均一である。 ○:均一である。 △:やや乳化滴が不揃いである。 ×:乳化滴の合一が観察される。
【0036】(使用感)女性20名の専門評価パネルに
より使用テストを行い、塗布時の伸び広がり、べたつき
のなさについて以下の基準で評価を行い、その平均点で
判定した。 [評価基準] 5点:非常に良好。 4点:良好。 3点:普通。 2点:やや不良。 1点:不良。 [判定] ◎:平均点4.5点以上 ○:平均点3.5点以上4.5点未満。 △:平均点2.5点以上3.5点未満。 ×:平均点2.5点未満。
【0037】(安定性)45℃、5℃の恒温槽に1カ月
間保管し、外観の変化(きめ、分離の有無)について以
下の基準で評価を行い、判定した。 [判定] ◎:全く変化なし。 ○:変化なし。 △:やや変化あり。 ×:明らかに変化あり。
【0038】得られた結果から明らかなように、本発明
に係るクリームは、乳化状態が良く、良好な使用感を有
し、安定性にも優れるものであった。
【0039】 実施例6 美容液 (成分) (%) 1.ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン(注4) 1.5 2.長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性 オルガノポリシロキサン(注5) 1.0 3.セスキイソステアリン酸ソルビタン 1.5 4.デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0 5.イソミリスチン酸イソノニル 8.0 6.パーフルオロポリエーテル 0.5 7.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 8.香料 0.1 9.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例2) 1.0 10.精製水 59.7 11.グリセリン 3.0 12.プロピレングリコール 10.0 13.アスコルビルリン酸マグネシウム 3.0 14.クエン酸ナトリウム 0.5 (注4):KF−6015(信越化学工業社製) (注5):ABIL EM−90(ゴールドシュミット社製)
【0040】(製造方法) (製法) A:成分1〜9を70℃で混合分散する。 B:成分10〜14を70℃で混合分散する。 C:AにBを徐注入して乳化後、冷却し美容液を得た。 この美容液は、塗布時の伸び広がりが良好でべたつきも
残らず使用性に優れ、また45℃、5℃において1カ月
以上安定であった。
【0041】 実施例7 保湿パック料 (成分) (%) 1.長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性 オルガノポリシロキサン(注5) 3.0 2.デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 3.イソノナン酸イソトリデシル 15.0 4.流動パラフィン 1.0 5.マイクロクリスタリンワックス 0.5 6.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例4) 1.0 7.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 8.香料 0.1 9.シリコーン処理酸化チタン 5.0 10.シリコーン処理酸化鉄 0.2 11.ナイロン粉末 1.0 12.エタノール 3.0 13.精製水 45.9 14.ジグリセリン 3.0 15.1,3−ブチレングリコール 15.0 16.乳酸ナトリウム 1.0 17.赤色106号 0.1
【0042】(製法) A:成分1〜11を70℃にて混合分散する。 B:成分12〜17を室温にて混合分散する。 C:AにBを徐注入して乳化後、冷却して保湿パック料
を得た。 この保湿パック料は、塗布時の伸び広がりが良好でべた
つきも残らず使用性に優れ、また45℃、5℃において
1カ月以上安定であった。
【0043】 実施例8 クレンジングミルク (成分) (%) 1.ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン(注4) 1.5 2.モノイソステアリン酸ジグリセリル 1.0 3.イソノナン酸イソノニル 10.0 4.オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 5.流動パラフィン 5.0 6.架橋型メチルフェニルポリシロキサン混合物 1.0 7.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例5) 1.0 8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 9.香料 0.1 10.エタノール 15.0 11.精製水 52.0 12.ポリエチレングリコール 3.0 13.リン酸一水素ナトリウム 0.3
【0044】(製法) A:成分1〜9を70℃にて混合分散する。 B:成分10〜13を室温にて混合分散する。 C:AにBを徐注入して乳化後、冷却してクレンジング
ミルクを得た。 このクレンジングミルクは、汚れとなじみやすく汚れ落
ちがよく、クレンジング後もべとつきが残らず使用性に
優れ、また45℃、5℃において1カ月以上安定であっ
た。
【0045】 実施例9 日焼け止め料 (成分) (%) 1.ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン(注6) 1.0 2.ジメチルポリシロキサン 5.0 3.オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0 4.イソノナン酸イソトリデシル 5.0 5.オクチルメトキシシンナメート 5.0 6.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例1) 1.0 7.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 8.香料 0.2 9.シリコーン処理微粒子酸化チタン 10.0 10.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛 10.0 11.トリメチルシロキシケイ酸 0.5 12.エタノール 10.0 13.精製水 28.9 14.ジプロピレングリコール 3.0 15.塩化ナトリウム 0.2 注6:KF−6017(信越化学工業社製)
【0046】(製法) A:成分1〜11を70℃にて混合分散する。 B:成分11〜15を室温にて混合分散する。 C:AにBを徐注入して乳化後、冷却し日焼け止め料を
得た。 この日焼け止め料は、塗布時の伸び広がりが良好でべた
つきも残らず使用性や耐水性、サンカット効果に優れ、
また45℃、5℃において1カ月以上安定であった。
【0047】
【発明の効果】本発明の油中水型乳化化粧料は、塗布時
の伸び広がりが良好でべたつきも残らず使用性に優れる
とともに、安定性にも優れるものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48 (72)発明者 内藤 昇 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB051 AB052 AB232 AB242 AB282 AB332 AC022 AC122 AC302 AC352 AC422 AC442 AC482 AC912 AD042 AD072 AD151 AD152 AD162 AD172 AD211 AD212 AD642 BB04 CC04 CC05 CC07 CC23 DD32 EE01 EE06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分(A)〜(D); (A)フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル (B)シリコーン油を含む油剤 (C)非イオン性界面活性剤 (D)水 を含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料。
  2. 【請求項2】成分(B)中のシリコーン油の含有量が、
    化粧料全量に対して1〜50質量%であることを特徴と
    する請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
  3. 【請求項3】成分(C)が、シリコーン系界面活性剤で
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の油中水型
    乳化化粧料。
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