JP2002193582A - コンテナクレーンの振止装置 - Google Patents

コンテナクレーンの振止装置

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JP2002193582A
JP2002193582A JP2000400779A JP2000400779A JP2002193582A JP 2002193582 A JP2002193582 A JP 2002193582A JP 2000400779 A JP2000400779 A JP 2000400779A JP 2000400779 A JP2000400779 A JP 2000400779A JP 2002193582 A JP2002193582 A JP 2002193582A
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JP
Japan
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container
wire rope
run
trolley
container crane
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Application number
JP2000400779A
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English (en)
Inventor
Katsuya Tabuchi
勝也 田渕
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡素でメンテナンスが容易なコンテナ
クレーンの振止装置を提供する。 【解決手段】 コンテナクレーンのトロリ1と、そのト
ロリ1より垂下された複数のワイヤロープ4の先端に取
り付けられたコンテナ保持具2との間に、各ワイヤロー
プ4に接してワイヤロープ4の振れを規制する振れ規制
具3を設けた。振れが起きているロープ長を短くするこ
とで、振幅を小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナクレーン
において吊り下げたコンテナに生じる旋回方向の振動を
解消する振止装置に係り、特に、構造が簡素でメンテナ
ンスが容易なコンテナクレーンの振止装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】コンテナクレーンは、図4に示されるよ
うに、岸壁の陸上より海上に伸び出された横行ブーム1
1を設け、この横行ブーム11に沿って横行するトロリ
1より4本のワイヤロープ4を垂下し、そのワイヤロー
プ4の先端に四角形のコンテナ保持具(スプレッダ)2
を取り付けたものである。ワイヤロープ4は、図示しな
い機械室に設けられた巻き上げドラムで巻き取られるこ
とにより、トロリ1に設けられたシーブ(図示せず)を
介して上下に移動するようになっている。このコンテナ
クレーンにおいて、例えば、岸壁に接岸した船Sよりコ
ンテナを陸揚げする際には、ワイヤロープ4を巻き下げ
てコンテナ保持具2をコンテナCに着床させ、このコン
テナ保持具2にコンテナCを保持させた状態でワイヤロ
ープ4を巻き上げた後、トロリ1を横行させて陸上へコ
ンテナCを移送する。10は、トロリ1に設けられた運
転室であり、コンテナクレーンの運転者は、この運転室
10で巻き上げ、横行等の運転操作を行うようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コンテナクレーンで
は、4本のワイヤロープ4が互いにほぼ平行に垂下され
コンテナ保持具2の4隅が吊られているが、コンテナC
内の荷の重量が偏っているなどの原因により、コンテナ
Cを吊り上げるとき、コンテナCが旋回することがあ
る。コンテナCの旋回は、正逆旋回を繰り返す振動とな
り、なかなか減衰しない。陸上へ到着したとき振れが治
まっていないと、コンテナCをトラックに降ろすことが
できず、振れが止まるのを待つ時間のために荷役効率が
低下する。
【0004】従来は、コンテナCが旋回しないよう、コ
ンテナCを上昇させるときに作業員がコンテナCを手で
押さえている。この作業は、注意力、腕力等を必要とす
るので、労働負荷が重く、機械化できることが望まし
い。しかし、4本のワイヤロープ4で吊り下げているコ
ンテナCの旋回停止させるには、ワイヤロープ4を調整
する以外に手段がない。そこで、例えば、トロリ1に設
けられた4つのシーブを個別に移動させたり、4つの巻
き上げ用ドラムの巻き上げ量を個別に制御したりする対
策が考えられるが、このような対策ではコンテナクレー
ンの構造が複雑になり、メンテナンスが困難になるとい
う不利益が避けられない。また、コンテナCを吊ってい
る4本のワイヤロープ4をうまく振動が止まるように制
御するのは困難である。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、構造が簡素でメンテナンスが容易なコンテナクレー
ンの振止装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、コンテナクレーンのトロリと、そのトロリ
より垂下された複数のワイヤロープの先端に取り付けら
れたコンテナ保持具との間に、各ワイヤロープに接して
ワイヤロープの振れを規制する振れ規制具を設けたもの
である。
【0007】上記振れ規制具を一方のワイヤロープから
他方のワイヤロープに渡らせた剛体で構成してもよい。
【0008】上記振れ規制具をコンテナ保持具用とは別
の振れ規制具用ワイヤロープで吊り下げて上下に移動自
在に形成してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0010】図1に示されるように、本発明に係るコン
テナクレーンの振止装置は、トロリ1(図4に示す)と
コンテナ保持具2との間に振れ規制具3を設けたもので
ある。振れ規制具3は、コンテナ保持具2を吊っている
4本のワイヤロープ(以下、コンテナ保持具用ワイヤロ
ープと記す)4に接するものであり、一方のコンテナ保
持具用ワイヤロープ4から他方のコンテナ保持具用ワイ
ヤロープ4に渡らせた剛体で構成されている。図1は、
基本的な機能が分かるように簡略に描かれており、振れ
規制具3は、4本のコンテナ保持具用ワイヤロープ4に
4隅を臨ませた矩形の板3aで示されている。振れ規制
具3の4隅には、各々のコンテナ保持具用ワイヤロープ
4をこれらのコンテナ保持具用ワイヤロープ4が囲む空
間の内側に押し込むように押し付けると共にコンテナ保
持具用ワイヤロープ4と振れ規制具3との相対的な上下
運動を円滑にするためのシーブ5が設けられている。振
れ規制具3は、コンテナ保持具用とは別の振れ規制具用
ワイヤロープ6で吊り下げてあり、この振れ規制具用ワ
イヤロープ6は、運転室より操作される図示しない振れ
規制具用の巻き上げドラムで巻き取られることにより、
トロリ1に設けられたシーブ7を介して上昇するように
なっている。また、振れ規制具用ワイヤロープ6を巻き
上げドラムから繰り出すと、振れ規制具3は自重で下降
する。下降時、シーブ5がワイヤロープ4を押し付けて
いるために、ブレーキ力が生じるが、振れ規制具3の重
量によって、所望の下降スピードが実現されるようにな
っている。振れ規制具3の上下移動可能範囲は、トロリ
1とコンテナ保持具2との間ということになる。8は、
コンテナ保持具用ワイヤロープ4を掛けているシーブ、
Cはコンテナである。
【0011】図1の振止装置の動作を説明する。
【0012】いま、振れ規制具3がトロリ1とコンテナ
保持具2との間の適宜な位置にあるものとする。コンテ
ナCを船より上昇させるとき、コンテナCに旋回振れが
生じているようであれば、運転者は、振れ規制具3を上
または下に移動させる。
【0013】振れ規制具3では、各コンテナ保持具用ワ
イヤロープ4間に渡らせた剛体の4隅に設けたシーブ5
が各々のコンテナ保持具用ワイヤロープ4をこれらのワ
イヤロープ4が囲む空間の内側に押し込むように押し付
けているので、各コンテナ保持具用ワイヤロープ4は、
このシーブ5が節目となり、シーブ5より上と下とで振
れの様子が異なってくる。例えば、最初に、振れ規制具
3がトロリ1の近傍に位置しており、コンテナ保持具2
までのロープ長がlだったとする。コンテナCの旋回振
れは、ロープ長lに関係した振幅を有し、ロープ長lが
長ければそれだけ振幅も大きい。また、旋回が発生して
いるときの各コンテナ保持具用ワイヤロープ4は、一方
が強く張っているのに他方がそれより緩んでいるという
アンバランスな状態となる。
【0014】このとき、振れ規制具3が一点鎖線で示し
たように下降してくると、ロープ長lはトロリ1から振
れ規制具3までのロープ長l1 と振れ規制具3からコン
テナ保持具2までのロープ長l2 とに分割される。この
とき緩んでいたコンテナ保持具用ワイヤロープ4におい
ても、振れ規制具3から上にはテンションが加わること
になり、アンバランスな状態がロープ長l2 の範囲に限
定される。このため、コンテナCの旋回振れの振幅が小
さくなる。さらに振れ規制具3を下降させると、いっそ
う振幅が小さくなる。このようにして、急速に振幅を小
さくすることができる。
【0015】その後、トロリ1から振れ規制具3までの
間に旋回振れが残っているようであれば、今度は、振れ
規制具3を上昇させることでロープ長l1 を短くして振
幅を小さくすることができる。このようにして、振れ規
制具3の上下移動を適宜なタイミングで繰り返すこと
で、従来はなかなか止まらなかった振れを短時間で止め
ることが可能になる。
【0016】振れ規制具3の上下移動は、コンテナ保持
具用ワイヤロープ4を巻き上げているときに限らず、ト
ロリ1を横行運転している間でも行うことができる。従
って、コンテナCを船より上昇させる際に発生した旋回
は、コンテナCをトラックに降ろす作業を開始する以前
に確実に解消させることができる。
【0017】なお、本発明のコンテナクレーンの振止装
置は、船から陸上へ荷揚げをするときだけでなく、陸か
ら船上へ荷積みをするときにも上記と同様の効果を発揮
するものである。
【0018】図2に、振れ規制具3の具体的な構成例を
示す。この振れ規制具3は、4本のコンテナ保持具用ワ
イヤロープ4に4隅を臨ませた矩形の枠体3bで構成さ
れている。枠体3bで囲まれた中央部分は空間になって
いる。これにより、運転室から振れ規制具3に遮蔽され
ることなくコンテナ保持具2を直視することができる。
従って、コンテナCの上昇や下降の運転に際してコンテ
ナ保持具2の動きを確認しながら運転ができると共に、
振れ規制具3の上下移動やコンテナCの振れが小さくな
る様子を確認しながら運転ができることになる。
【0019】振れ規制具3の4隅には、それぞれワイヤ
ロープ押しつけ具9が設けられている。このワイヤロー
プ押しつけ具9は、図1のシーブ5と同様の働きをする
ものである。
【0020】ワイヤロープ押しつけ具9は、図3に示さ
れるように、シーブ8から垂下されるコンテナ保持具用
ワイヤロープ4を挿通するための穴91を有するパイプ
部92の上端に、枠体3bの対角線の外側方向Dに伸び
たガイド部93を設け、穴91にはガイド部93に向け
て曲線的な曲がりを形成したものである。各コンテナ保
持具用ワイヤロープ4は、枠体3bの4隅のワイヤロー
プ押しつけ具9によって枠体3bの対角線の内側方向に
押しつけられる。コンテナ保持具用ワイヤロープ4と振
れ規制具3との相対的な上下運動において、穴91の曲
がりとガイド部93とにより、コンテナ保持具用ワイヤ
ロープ4を滑らかに案内することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0022】(1)作業員が手作業でコンテナを押さえ
なくてもよいので、労働負荷が軽減される。
【0023】(2)コンテナ保持具用ワイヤロープを制
御する方式に比べ、機械的にも電気的にも構造が簡素で
あり、メンテナンスも容易になる。また、構造が簡素で
あることから、低コストで実現でき、経済性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンテナクレーンの振止装置の原理的
な構造図である。
【図2】本発明のコンテナクレーンの振止装置の具体的
実施例における振れ規制具を示す斜視図である。
【図3】図2の振れ規制具に設けられたワイヤロープ押
しつけ部材を詳細に示した斜視図である。
【図4】コンテナクレーンの構成図である。
【符号の説明】
1 トロリ 2 コンテナ保持具 3 振れ規制具 4 コンテナ保持具用ワイヤロープ 5 シーブ 6 規制具用ワイヤロープ 7 シーブ 8 シーブ 9 ワイヤロープ押しつけ具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテナクレーンのトロリと、そのトロ
    リより垂下された複数のワイヤロープの先端に取り付け
    られたコンテナ保持具との間に、各ワイヤロープに接し
    てワイヤロープの振れを規制する振れ規制具を設けたこ
    とを特徴とするコンテナクレーンの振止装置。
  2. 【請求項2】 上記振れ規制具を一方のワイヤロープか
    ら他方のワイヤロープに渡らせた剛体で構成したことを
    特徴とする請求項1記載のコンテナクレーンの振止装
    置。
  3. 【請求項3】 上記振れ規制具をコンテナ保持具用とは
    別の振れ規制具用ワイヤロープで吊り下げて上下に移動
    自在に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の
    コンテナクレーンの振止装置。
JP2000400779A 2000-12-28 2000-12-28 コンテナクレーンの振止装置 Pending JP2002193582A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1071117A (ja) * 1997-07-28 1998-03-17 Clean Tex Japan Kk ダストコントロールマット
JP2014213994A (ja) * 2013-04-25 2014-11-17 東亜建設工業株式会社 クレーンを用いた吊り上げ方法および吊り上げ補助装置
JP2018065667A (ja) * 2016-10-20 2018-04-26 東亜建設工業株式会社 起重機船による吊荷の設置方法

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