JP2002193308A - ガラス容器の密封装置 - Google Patents
ガラス容器の密封装置Info
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- JP2002193308A JP2002193308A JP2000396412A JP2000396412A JP2002193308A JP 2002193308 A JP2002193308 A JP 2002193308A JP 2000396412 A JP2000396412 A JP 2000396412A JP 2000396412 A JP2000396412 A JP 2000396412A JP 2002193308 A JP2002193308 A JP 2002193308A
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- Japan
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- glass container
- main body
- sealing device
- skirt
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルミニウムまたはその合金製の加絞め方式
のキャップを用いることなく、ガラス容器の開口部を確
実に密封でき、しかも簡単に開封できるようにする。 【解決手段】 液状内容物を収容するガラス容器の開口
端面に、熱可塑性樹脂を形成する。シート状の内蓋4と
熱可塑性樹脂製の外蓋5とを、インモールド成型により
一体化し、これを前記ガラス容器に装着する。内蓋4
を、アルミニウム箔製またはアルミニウム合金箔製の本
体と、本体下面のヒートシール層と、本体上面の接着層
とで構成する。そして、例えば高周波誘導加熱方式によ
り、内蓋4をガラス容器に接着する。外蓋5を、浅底キ
ャップ状の本体5aと、リング状の袴部5bとで構成す
る。本体部5aと袴部5bとを完全な連結部と複数の部
分連結片11aで構成される不連続連結部11とで連結
する。袴部5bの不連続連結部11に対応する上端部
に、本体部5aの下端よりも上方位置まで突出する突出
部12を設ける。
のキャップを用いることなく、ガラス容器の開口部を確
実に密封でき、しかも簡単に開封できるようにする。 【解決手段】 液状内容物を収容するガラス容器の開口
端面に、熱可塑性樹脂を形成する。シート状の内蓋4と
熱可塑性樹脂製の外蓋5とを、インモールド成型により
一体化し、これを前記ガラス容器に装着する。内蓋4
を、アルミニウム箔製またはアルミニウム合金箔製の本
体と、本体下面のヒートシール層と、本体上面の接着層
とで構成する。そして、例えば高周波誘導加熱方式によ
り、内蓋4をガラス容器に接着する。外蓋5を、浅底キ
ャップ状の本体5aと、リング状の袴部5bとで構成す
る。本体部5aと袴部5bとを完全な連結部と複数の部
分連結片11aで構成される不連続連結部11とで連結
する。袴部5bの不連続連結部11に対応する上端部
に、本体部5aの下端よりも上方位置まで突出する突出
部12を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス容器等の密
封装置に係り、特に液状内容物に対しても、長期に亘っ
て優れた密封性が得られ、しかも開封が容易なガラス容
器の密封装置に関する。
封装置に係り、特に液状内容物に対しても、長期に亘っ
て優れた密封性が得られ、しかも開封が容易なガラス容
器の密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば駅の売店等で販売される酒
類は、有底円筒状のガラス容器に収容され、ガラス容器
の開口部は、アルミニウムまたはその合金製のキャップ
を加絞め固定することにより密封する方法が採られてい
る。
類は、有底円筒状のガラス容器に収容され、ガラス容器
の開口部は、アルミニウムまたはその合金製のキャップ
を加絞め固定することにより密封する方法が採られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の加絞め方式
の密封装置において、開封に際しては、アルミニウムま
たはその合金製のキャップに設けられている開封用舌片
を引張り、キャップの加絞め部分を周方向に切除して開
封する方法が採られるが、加絞め部分を切除する際に大
きな力を要するとともに、切除部分の端縁が鋭利な刃物
のような状態になっているため、開封作業時に指等を傷
付けるおそれがある。このため、駅の売店によっては、
店員が開封作業を行ない、キャップを外した状態でお客
にガラス容器を手渡すようにしているところもあるが、
この方法の場合には店員の負担が極めて大きくなり、加
絞め方式の密封装置を用いたガラス容器入りの酒類の販
売を中止することも検討され始めている。
の密封装置において、開封に際しては、アルミニウムま
たはその合金製のキャップに設けられている開封用舌片
を引張り、キャップの加絞め部分を周方向に切除して開
封する方法が採られるが、加絞め部分を切除する際に大
きな力を要するとともに、切除部分の端縁が鋭利な刃物
のような状態になっているため、開封作業時に指等を傷
付けるおそれがある。このため、駅の売店によっては、
店員が開封作業を行ない、キャップを外した状態でお客
にガラス容器を手渡すようにしているところもあるが、
この方法の場合には店員の負担が極めて大きくなり、加
絞め方式の密封装置を用いたガラス容器入りの酒類の販
売を中止することも検討され始めている。
【0004】本発明はかかる現況に鑑みなされたもの
で、アルミニウムまたはその合金製のキャップを加絞め
固定することなく、ガラス容器の開口部を確実に密封す
ることができるとともに、開封が容易で開封時に指等を
傷付けるおそれが全くなく、しかも開封後のガラス容器
の開口端に、内蓋の一部が残ってしまうといったおそれ
がないガラス容器の密封装置を提供することを目的とす
る。
で、アルミニウムまたはその合金製のキャップを加絞め
固定することなく、ガラス容器の開口部を確実に密封す
ることができるとともに、開封が容易で開封時に指等を
傷付けるおそれが全くなく、しかも開封後のガラス容器
の開口端に、内蓋の一部が残ってしまうといったおそれ
がないガラス容器の密封装置を提供することを目的とす
る。
【0005】本発明の他の目的は、外蓋を成形加工した
際に、袴部が本体部の下側に入り込んでしまって、袴部
を用いて開封することができないといった不具合が全く
ないガラス容器の密封装置を提供するにある。
際に、袴部が本体部の下側に入り込んでしまって、袴部
を用いて開封することができないといった不具合が全く
ないガラス容器の密封装置を提供するにある。
【0006】本発明の他の目的は、不連続連結部を切断
して袴部全体を大きなリング状の手掛け部とする際に、
小さな力で簡単に不連続連結部を切断することができ、
しかも外力に対する所期の連結強度は、充分に確保する
ことができるガラス容器の密封装置を提供するにある。
して袴部全体を大きなリング状の手掛け部とする際に、
小さな力で簡単に不連続連結部を切断することができ、
しかも外力に対する所期の連結強度は、充分に確保する
ことができるガラス容器の密封装置を提供するにある。
【0007】本発明の他の目的は、開封のために不連続
連結部を切断する際に、より小さな力で切断することが
できるガラス容器の密封装置を提供するにある。
連結部を切断する際に、より小さな力で切断することが
できるガラス容器の密封装置を提供するにある。
【0008】本発明の他の目的は、開封のために不連続
連結部を切断する際に、最も小さな力で切断することが
できるガラス容器の密封装置を提供するにある。
連結部を切断する際に、最も小さな力で切断することが
できるガラス容器の密封装置を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、開封のために袴部を
持ち上げる際の操作が容易となり、また持ち上げる位置
を容易に知ることができるガラス容器の密封装置を提供
するにある。
持ち上げる際の操作が容易となり、また持ち上げる位置
を容易に知ることができるガラス容器の密封装置を提供
するにある。
【0010】本発明の他の目的は、どのような場合であ
っても、開封時に袴部の一部が本体部の下側に入り込ん
でしまうことがないガラス容器の密封装置を提供するに
ある。
っても、開封時に袴部の一部が本体部の下側に入り込ん
でしまうことがないガラス容器の密封装置を提供するに
ある。
【0011】本発明の他の目的は、外蓋の製造時および
開封時のいずれの場合にも、袴部が本体の下側に入り込
んでしまうのを完全に防止することができるガラス容器
の密封装置を提供するにある。
開封時のいずれの場合にも、袴部が本体の下側に入り込
んでしまうのを完全に防止することができるガラス容器
の密封装置を提供するにある。
【0012】本発明の他の目的は、袴部の突出部分が断
続的に設けられている場合であっても、袴部が本体部の
下側に入り込んでしまうのを防止することができるガラ
ス容器の密封装置を提供するにある。
続的に設けられている場合であっても、袴部が本体部の
下側に入り込んでしまうのを防止することができるガラ
ス容器の密封装置を提供するにある。
【0013】本発明のさらに他の目的は、袴部の突出部
分が断続的に設けられている場合に、袴部が本体部の下
側に入り込んでしまうのを、より有効に防止することが
できるガラス容器の密封装置を提供するにある。
分が断続的に設けられている場合に、袴部が本体部の下
側に入り込んでしまうのを、より有効に防止することが
できるガラス容器の密封装置を提供するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、ガラス容器の開口端面に形成された熱可塑性
樹脂層と;内蓋基材の下面に形成したヒートシール層を
介してガラス容器にヒートシールされる内蓋と;キャッ
プ状をなして内蓋の上面側からガラス容器上に配置さ
れ、内蓋との接着によりガラス容器に固定される熱可塑
性樹脂製の外蓋と;を備え、前記両蓋の接着力が、前記
ヒートシールによる接着力を超える値に設定されている
ガラス容器の密封装置であって、前記外蓋を、ガラス容
器の開口端に装着される浅底キャップ状の本体部と、本
体部の周縁部から垂下し連結機構を介して本体部に連結
される短筒状の袴部とで構成するとともに、前記連結機
構を、周方向の一部に形成された連結部と、残部に形成
され開封時に袴部に加えられる外力により切断される不
連続連結部とで構成し、かつ袴部の不連続連結部に対応
する上端部のうちの少なくとも一部を、前記本体部の下
端よりも上方位置まで突出させるようにしたことを特徴
とする。そしてこれにより、アルミニウムまたはその合
金製のキャップを加絞め固定することなく、ガラス容器
の開口部を確実に密封することが可能となり、また開封
時には、内蓋を外蓋とともに一回の開封動作で開封する
ことが可能となる。
本発明は、ガラス容器の開口端面に形成された熱可塑性
樹脂層と;内蓋基材の下面に形成したヒートシール層を
介してガラス容器にヒートシールされる内蓋と;キャッ
プ状をなして内蓋の上面側からガラス容器上に配置さ
れ、内蓋との接着によりガラス容器に固定される熱可塑
性樹脂製の外蓋と;を備え、前記両蓋の接着力が、前記
ヒートシールによる接着力を超える値に設定されている
ガラス容器の密封装置であって、前記外蓋を、ガラス容
器の開口端に装着される浅底キャップ状の本体部と、本
体部の周縁部から垂下し連結機構を介して本体部に連結
される短筒状の袴部とで構成するとともに、前記連結機
構を、周方向の一部に形成された連結部と、残部に形成
され開封時に袴部に加えられる外力により切断される不
連続連結部とで構成し、かつ袴部の不連続連結部に対応
する上端部のうちの少なくとも一部を、前記本体部の下
端よりも上方位置まで突出させるようにしたことを特徴
とする。そしてこれにより、アルミニウムまたはその合
金製のキャップを加絞め固定することなく、ガラス容器
の開口部を確実に密封することが可能となり、また開封
時には、内蓋を外蓋とともに一回の開封動作で開封する
ことが可能となる。
【0015】また、袴部の不連続連結部に対応する上端
部のうちの少なくとも一部は、本体部の下端よりも上方
位置まで突出しているので、外蓋を成形加工した際に、
袴部が本体部の下側に入り込んでしまって、袴部を用い
て開封することができないといった不具合がない。
部のうちの少なくとも一部は、本体部の下端よりも上方
位置まで突出しているので、外蓋を成形加工した際に、
袴部が本体部の下側に入り込んでしまって、袴部を用い
て開封することができないといった不具合がない。
【0016】本発明はまた、不連続連結部の各部分連結
片を、連結部に径方向に対向する所定範囲を除き、その
両側から連結部までの範囲に、少なくとも3個ずつ配す
るようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、不
連続連結部を切断して袴部全体を大きなリング状の手掛
け部とする際に、小さな力で簡単に不連続連結部を切断
することが可能となり、しかも外力に対する所期の連結
強度は、充分に確保することが可能となる。
片を、連結部に径方向に対向する所定範囲を除き、その
両側から連結部までの範囲に、少なくとも3個ずつ配す
るようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、不
連続連結部を切断して袴部全体を大きなリング状の手掛
け部とする際に、小さな力で簡単に不連続連結部を切断
することが可能となり、しかも外力に対する所期の連結
強度は、充分に確保することが可能となる。
【0017】本発明はまた、各部分連結片の延在方向
を、本体部の中心と各部分連結片とを結ぶ線分に対し、
連結部側に所定角度傾けるようにしたことを特徴とす
る。そしてこれにより、開封のために不連続連結部を切
断する際に、より小さな力で切断することが可能とな
る。
を、本体部の中心と各部分連結片とを結ぶ線分に対し、
連結部側に所定角度傾けるようにしたことを特徴とす
る。そしてこれにより、開封のために不連続連結部を切
断する際に、より小さな力で切断することが可能とな
る。
【0018】本発明はまた、各部分連結片の傾き角度が
25〜35度となるようにしたことを特徴とする。そし
てこれにより、開封のために不連続連結部を切断する際
に、最も小さな力で切断することが可能となる。
25〜35度となるようにしたことを特徴とする。そし
てこれにより、開封のために不連続連結部を切断する際
に、最も小さな力で切断することが可能となる。
【0019】本発明はまた、袴部の連結部に径方向に対
向する位置に、外径側に突出する手掛け部を設けるよう
にしたことを特徴とする。そしてこれにより、開封のた
めに袴部を持ち上げる際の操作が容易となり、また持ち
上げる位置を容易に知ることが可能となる。
向する位置に、外径側に突出する手掛け部を設けるよう
にしたことを特徴とする。そしてこれにより、開封のた
めに袴部を持ち上げる際の操作が容易となり、また持ち
上げる位置を容易に知ることが可能となる。
【0020】本発明はまた、本体部の下端よりも上方位
置まで突出する袴部の突出部分を、連結部に径方向に対
向する位置を中心に、両側に少なくとも合計210度の
範囲で設けるようにしたことを特徴とする。そしてこれ
により、どのような場合であっても、開封時に袴部の一
部が本体部の下側に入り込んでしまうことがなく、開封
操作が容易である。
置まで突出する袴部の突出部分を、連結部に径方向に対
向する位置を中心に、両側に少なくとも合計210度の
範囲で設けるようにしたことを特徴とする。そしてこれ
により、どのような場合であっても、開封時に袴部の一
部が本体部の下側に入り込んでしまうことがなく、開封
操作が容易である。
【0021】本発明はまた、本体部の下端よりも上方位
置まで突出する袴部の突出部分を、周方向に連続して設
けらるようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、外蓋の製造時および開封時のいずれの場合にも、袴
部が本体部の下側に入り込んでしまうのを完全に防止す
ることが可能となる。
置まで突出する袴部の突出部分を、周方向に連続して設
けらるようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、外蓋の製造時および開封時のいずれの場合にも、袴
部が本体部の下側に入り込んでしまうのを完全に防止す
ることが可能となる。
【0022】本発明はまた、本体部の下端よりも上方位
置まで突出する袴部の突出部分を、連結部に径方向に対
向する位置およびその両側位置に断続的に設けるように
したことを特徴とする。そしてこれにより、袴部の突出
部分が断続的に設けられている場合であっても、袴部が
本体部の下側に入り込んでしまうのを防止することが可
能となる。
置まで突出する袴部の突出部分を、連結部に径方向に対
向する位置およびその両側位置に断続的に設けるように
したことを特徴とする。そしてこれにより、袴部の突出
部分が断続的に設けられている場合であっても、袴部が
本体部の下側に入り込んでしまうのを防止することが可
能となる。
【0023】本発明はさらに、連結部に径方向に対向す
る位置の両側に設けられた袴部の突出部分を、不連続連
結部の各部分連結片の位置とほぼ一致させるようにした
ことを特徴とする。そしてこれにより、袴部の突出部分
を断続的に設けた場合に、袴部が本体部の下側に入り込
んでしまうのを、より有効に防止することが可能とな
る。
る位置の両側に設けられた袴部の突出部分を、不連続連
結部の各部分連結片の位置とほぼ一致させるようにした
ことを特徴とする。そしてこれにより、袴部の突出部分
を断続的に設けた場合に、袴部が本体部の下側に入り込
んでしまうのを、より有効に防止することが可能とな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るガラ
ス容器の密封装置を示すもので、図中、符号1は有底円
筒状をなすガラス容器であり、このガラス容器1には、
例えば酒等の液状内容物2が収容され、またガラス容器
1の開口端面には、熱可塑性樹脂層3が形成されてい
る。そして、このガラス容器1の開口端面は、内蓋4と
外蓋5とにより密封されるようになっている。
明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るガラ
ス容器の密封装置を示すもので、図中、符号1は有底円
筒状をなすガラス容器であり、このガラス容器1には、
例えば酒等の液状内容物2が収容され、またガラス容器
1の開口端面には、熱可塑性樹脂層3が形成されてい
る。そして、このガラス容器1の開口端面は、内蓋4と
外蓋5とにより密封されるようになっている。
【0025】前記ガラス容器1の表面,特に開口端面に
は、スズ化合物,チタン化合物あるいはジルコニウム化
合物等の金属酸化物の被膜が、100〜2000Å程度
の厚さで形成されていてもよいが、必ずしも必要なもの
でもない。この金属酸化物被膜は、300〜600℃程
度で金属酸化物の蒸気をスプレー等することにより形成
されるようになっている。そして、金属酸化物の皮膜を
有するかまたは有しないガラス容器1の開口端面には、
図2に示すように、接着性を向上させるためのシラン系
カップリング剤層6を介して熱可塑性樹脂層3が形成さ
れるか、もしくはシラン系カップリング剤を含有する熱
可塑性樹脂層が形成されるようになっている。
は、スズ化合物,チタン化合物あるいはジルコニウム化
合物等の金属酸化物の被膜が、100〜2000Å程度
の厚さで形成されていてもよいが、必ずしも必要なもの
でもない。この金属酸化物被膜は、300〜600℃程
度で金属酸化物の蒸気をスプレー等することにより形成
されるようになっている。そして、金属酸化物の皮膜を
有するかまたは有しないガラス容器1の開口端面には、
図2に示すように、接着性を向上させるためのシラン系
カップリング剤層6を介して熱可塑性樹脂層3が形成さ
れるか、もしくはシラン系カップリング剤を含有する熱
可塑性樹脂層が形成されるようになっている。
【0026】この熱可塑性樹脂層3は、ポリビニルブチ
ラール,アイオノマー,エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA),けん化EVA,カルボキシル化EVA,け
ん化カルボキシル化EVA,エチレン−アクリル酸共重
合体(EAA),エチレン−エチルアクリレート共重合
体(EEA),ポリアクリレート,ポリアミド,ポリエ
ステルあるいは塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の熱
可塑性樹脂で形成されており、その層厚は、開口端面の
凹凸や平行度のバラツキ等も考慮して、2〜400μ
m,好ましくは3〜10μm程度に設定されている。そ
して、この熱可塑性樹脂層3は、夫々の熱可塑性樹脂に
適した温度,例えば約80〜250℃で5秒〜10分程
度,好ましくは約100〜200℃で10秒〜5分程度
焼付けることにより形成されるようになっている。
ラール,アイオノマー,エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA),けん化EVA,カルボキシル化EVA,け
ん化カルボキシル化EVA,エチレン−アクリル酸共重
合体(EAA),エチレン−エチルアクリレート共重合
体(EEA),ポリアクリレート,ポリアミド,ポリエ
ステルあるいは塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の熱
可塑性樹脂で形成されており、その層厚は、開口端面の
凹凸や平行度のバラツキ等も考慮して、2〜400μ
m,好ましくは3〜10μm程度に設定されている。そ
して、この熱可塑性樹脂層3は、夫々の熱可塑性樹脂に
適した温度,例えば約80〜250℃で5秒〜10分程
度,好ましくは約100〜200℃で10秒〜5分程度
焼付けることにより形成されるようになっている。
【0027】また、前記シラン系カップリング剤層6
は、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ビニルト
リクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル−
トリス−β−メトキシエトキシシラン、γ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン、β−3,4−エポキ
シシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β
−アミノエトキシ−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン等のシラン系カップリング剤で形成されており、そ
の層厚は0.1〜1.0μm程度に設定されている。そ
して、このシラン系カップリング剤層6は、シラン系カ
ップリング剤の約5〜10%溶液を塗布し、必要に応じ
約100〜200℃で5〜60秒程度乾燥処理すること
により形成されるようになっている。
は、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ビニルト
リクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル−
トリス−β−メトキシエトキシシラン、γ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン、β−3,4−エポキ
シシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β
−アミノエトキシ−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン等のシラン系カップリング剤で形成されており、そ
の層厚は0.1〜1.0μm程度に設定されている。そ
して、このシラン系カップリング剤層6は、シラン系カ
ップリング剤の約5〜10%溶液を塗布し、必要に応じ
約100〜200℃で5〜60秒程度乾燥処理すること
により形成されるようになっている。
【0028】本発明では、上記のようにガラス容器1の
開口端面に、熱可塑性樹脂層に先立ってシラン系カップ
リング剤層を形成する方法以外に、ガラス容器1の開口
端面に、シラン系カップリング剤を含む熱可塑性樹脂層
を形成するようにする方法もある。この場合、熱可塑性
樹脂およびシラン系カップリング剤には前記と同様のも
のが使用でき、熱可塑性樹脂には、シラン系カップリン
グ剤を0.1〜20重量%程度(両者とも固形分とし
て)添加する。なお、この場合の膜厚も、前記熱可塑性
樹脂単独の場合と同じ2〜400μm、好ましくは3〜
10μmとすることができる。
開口端面に、熱可塑性樹脂層に先立ってシラン系カップ
リング剤層を形成する方法以外に、ガラス容器1の開口
端面に、シラン系カップリング剤を含む熱可塑性樹脂層
を形成するようにする方法もある。この場合、熱可塑性
樹脂およびシラン系カップリング剤には前記と同様のも
のが使用でき、熱可塑性樹脂には、シラン系カップリン
グ剤を0.1〜20重量%程度(両者とも固形分とし
て)添加する。なお、この場合の膜厚も、前記熱可塑性
樹脂単独の場合と同じ2〜400μm、好ましくは3〜
10μmとすることができる。
【0029】一方、前記内蓋4は、図3に示すように、
アルミニウムまたはその合金等の金属箔で形成された本
体7aと本体7aの上面側にラミネートされた接着層7
bとからなる内蓋基材7を備えており、この内蓋基材7
の下面側には、ヒートシール層8が形成されている。そ
してこの内蓋4は、前記ヒートシール層8を介し前記ガ
ラス容器1の熱可塑性樹脂層3にヒートシールされると
ともに、前記接着層7bを介し後に詳述する外蓋5に接
着されるようになっている。なお、本体7aとして、ア
ルミニウムまたはその合金製の箔を用いる場合には、通
常20〜100μmの厚さのものが用いられるようにな
っている。
アルミニウムまたはその合金等の金属箔で形成された本
体7aと本体7aの上面側にラミネートされた接着層7
bとからなる内蓋基材7を備えており、この内蓋基材7
の下面側には、ヒートシール層8が形成されている。そ
してこの内蓋4は、前記ヒートシール層8を介し前記ガ
ラス容器1の熱可塑性樹脂層3にヒートシールされると
ともに、前記接着層7bを介し後に詳述する外蓋5に接
着されるようになっている。なお、本体7aとして、ア
ルミニウムまたはその合金製の箔を用いる場合には、通
常20〜100μmの厚さのものが用いられるようにな
っている。
【0030】前記ヒートシール層8は、例えばポリビニ
ルブチラールあるいはポリアミド等の熱可塑性樹脂で形
成されており、このヒートシール層8は、例えば約15
0〜180℃で1〜3秒、3kg/cm2程度の加圧下
で加熱することにより、前記熱可塑性樹脂層3にヒート
シールされるようになっている。
ルブチラールあるいはポリアミド等の熱可塑性樹脂で形
成されており、このヒートシール層8は、例えば約15
0〜180℃で1〜3秒、3kg/cm2程度の加圧下
で加熱することにより、前記熱可塑性樹脂層3にヒート
シールされるようになっている。
【0031】また、前記接着層7bは、後に詳述する外
蓋5と同一または異種の熱可塑性樹脂で形成されてお
り、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密
度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン
(HDPE)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EV
A)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステルあるいは
これらと他の樹脂とのブレンド品等の樹脂を用いること
ができる。この接着層7bは、前記ヒートシール層8と
同様の条件で加熱することにより、外蓋5に接着される
ようになっている。そして、その際の接着力は、前記ヒ
ートシール層8と熱可塑性樹脂層3とのヒートシールに
よる接着力を超える値が得られるようになっており、こ
れにより、開封時に両蓋4,5を一体としてガラス容器
1から剥離撤去できるようになっている。
蓋5と同一または異種の熱可塑性樹脂で形成されてお
り、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密
度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン
(HDPE)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EV
A)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステルあるいは
これらと他の樹脂とのブレンド品等の樹脂を用いること
ができる。この接着層7bは、前記ヒートシール層8と
同様の条件で加熱することにより、外蓋5に接着される
ようになっている。そして、その際の接着力は、前記ヒ
ートシール層8と熱可塑性樹脂層3とのヒートシールに
よる接着力を超える値が得られるようになっており、こ
れにより、開封時に両蓋4,5を一体としてガラス容器
1から剥離撤去できるようになっている。
【0032】前記外蓋5は、図4ないし図8に示すよう
に、ガラス容器1開口端の外形に倣った平面形状の浅底
キャップ状をなす本体部5aと、この本体部5aの下端
周縁部から垂下する短筒状の袴部5bとで構成されてお
り、この外蓋5と内蓋4とは、外蓋5のインモールド成
型時に一体化されるようになっている。
に、ガラス容器1開口端の外形に倣った平面形状の浅底
キャップ状をなす本体部5aと、この本体部5aの下端
周縁部から垂下する短筒状の袴部5bとで構成されてお
り、この外蓋5と内蓋4とは、外蓋5のインモールド成
型時に一体化されるようになっている。
【0033】また、前記外蓋5は、低密度ポリエチレン
(LDPE),線状低密度ポリエチレン(LLDP
E),高密度ポリエチレン(HDPE),ポリプロピレ
ン(PP)あるいはこれらと他の樹脂とのブレンド品等
の樹脂を用いて一体成形されるようになっている。
(LDPE),線状低密度ポリエチレン(LLDP
E),高密度ポリエチレン(HDPE),ポリプロピレ
ン(PP)あるいはこれらと他の樹脂とのブレンド品等
の樹脂を用いて一体成形されるようになっている。
【0034】前記袴部5bは、図4ないし図8に示すよ
うに、前記本体部5aの外径よりも稍大きい外径寸法に
設定されており、その外周面の一部には、外径側に突出
する手掛け部9が設けられている。そして、この袴部5
bと本体部5aとは、周方向の一部に形成された連結部
10と、残部に形成された不連続連結部11とを介して
相互に連結されている。
うに、前記本体部5aの外径よりも稍大きい外径寸法に
設定されており、その外周面の一部には、外径側に突出
する手掛け部9が設けられている。そして、この袴部5
bと本体部5aとは、周方向の一部に形成された連結部
10と、残部に形成された不連続連結部11とを介して
相互に連結されている。
【0035】すなわち、前記連結部10は、図4ないし
図6に示すように、前記手掛け部9と径方向に対向する
位置に、例えば30〜60度程度の角度で設けられてお
り、また前記不連続連結部11は、例えば5〜30度程
度の間隔で複数の部分連結片11aを設けることにより
構成されている。
図6に示すように、前記手掛け部9と径方向に対向する
位置に、例えば30〜60度程度の角度で設けられてお
り、また前記不連続連結部11は、例えば5〜30度程
度の間隔で複数の部分連結片11aを設けることにより
構成されている。
【0036】これら各部分連結片11aは、図5に示す
ように、前記手掛け部9を中心とする角度θ1の範囲を
除き、その両側から前記連結部10までの範囲に少なく
とも3個ずつ配されており、前記角度θ1は、20〜6
0度程度に設定されている。
ように、前記手掛け部9を中心とする角度θ1の範囲を
除き、その両側から前記連結部10までの範囲に少なく
とも3個ずつ配されており、前記角度θ1は、20〜6
0度程度に設定されている。
【0037】また、前記各部分連結片11aの延在方向
は、図6に示すように、本体部5aの中心Oと各部分連
結片11aとを結ぶ線分Lに対し、角度θ2だけ連結部
10側に傾いており、この傾き角度θ2は、25〜35
度,より好ましくは30度程度に設定されている。そし
て、この傾き角度θ2により、開封時に手掛け部9に手
を掛けて袴部5bに外力を加えた際に、各部分連結片1
1aを小さな力で容易に切断できるようになっている。
は、図6に示すように、本体部5aの中心Oと各部分連
結片11aとを結ぶ線分Lに対し、角度θ2だけ連結部
10側に傾いており、この傾き角度θ2は、25〜35
度,より好ましくは30度程度に設定されている。そし
て、この傾き角度θ2により、開封時に手掛け部9に手
を掛けて袴部5bに外力を加えた際に、各部分連結片1
1aを小さな力で容易に切断できるようになっている。
【0038】また、前記各部分連結片11aは、図7に
示すように、袴部5bとの連結面積を小さくするため、
側面形状が台形の細棒状に形成されており、これによ
り、開封時に手掛け部9に手を掛けて袴部5bに外力を
加えた際に、各部分連結片11aをより小さな力で容易
に切断できるようになっている。そしてこれにより、図
8に鎖線で示すように、連結部10のみを介し本体部5
aと連結している状態で、袴部5bを垂直状に引き起こ
すことができ、引き起こされたリング状の袴部5b内に
手を入れて引張ることにより、容易に開封することがで
きるようになっている。
示すように、袴部5bとの連結面積を小さくするため、
側面形状が台形の細棒状に形成されており、これによ
り、開封時に手掛け部9に手を掛けて袴部5bに外力を
加えた際に、各部分連結片11aをより小さな力で容易
に切断できるようになっている。そしてこれにより、図
8に鎖線で示すように、連結部10のみを介し本体部5
aと連結している状態で、袴部5bを垂直状に引き起こ
すことができ、引き起こされたリング状の袴部5b内に
手を入れて引張ることにより、容易に開封することがで
きるようになっている。
【0039】また、前記袴部5bの上端部には、図5お
よび図7に示すように、前記手掛け部9を中心に角度θ
3の範囲に亘って、本体部5aの下端よりも上方位置ま
で突出する突出部12が連続して設けられており、この
突出部12の突出寸法L1は、1〜2mm程度に設定さ
れ、また、前記角度θ3は、210度以上に設定されて
いる。そしてこれにより、外蓋5の成形加工時に、袴部
5bが本体部5aの下側に入り込んでしまうといった不
具合を防止することができるようになっている。なお、
これについては後に詳述する。
よび図7に示すように、前記手掛け部9を中心に角度θ
3の範囲に亘って、本体部5aの下端よりも上方位置ま
で突出する突出部12が連続して設けられており、この
突出部12の突出寸法L1は、1〜2mm程度に設定さ
れ、また、前記角度θ3は、210度以上に設定されて
いる。そしてこれにより、外蓋5の成形加工時に、袴部
5bが本体部5aの下側に入り込んでしまうといった不
具合を防止することができるようになっている。なお、
これについては後に詳述する。
【0040】次に、本実施の形態について説明する。ガ
ラス容器1の密封に際しては、まず開口端面に、予めシ
ラン系カップリング剤層6および熱可塑性樹脂層3が順
次形成されたガラス容器1を用意するか、もしくは開口
端面にカップリング剤を含んだ熱可塑性樹脂層が形成さ
れているガラス容器1を用意するとともに、インモール
ド成形により内蓋4が一体化された外蓋5を用意する。
そして、前記ガラス容器1内に酒等の液状内容物2を収
容する。
ラス容器1の密封に際しては、まず開口端面に、予めシ
ラン系カップリング剤層6および熱可塑性樹脂層3が順
次形成されたガラス容器1を用意するか、もしくは開口
端面にカップリング剤を含んだ熱可塑性樹脂層が形成さ
れているガラス容器1を用意するとともに、インモール
ド成形により内蓋4が一体化された外蓋5を用意する。
そして、前記ガラス容器1内に酒等の液状内容物2を収
容する。
【0041】次いで、内蓋4が一体化された前記外蓋5
を、ガラス容器1の開口端部に冠着するとともに、外蓋
5を上面側から3kg/cm2程度の圧力で加圧しなが
ら、高周波誘導加熱方式により内蓋4を加熱する。する
と、内蓋基材7の本体7aが瞬時に昇温し、この昇温に
より、ヒートシール層8が熱可塑性樹脂層3にヒートシ
ールされ、ガラス容器1の開口端が両蓋4,5により密
封される。
を、ガラス容器1の開口端部に冠着するとともに、外蓋
5を上面側から3kg/cm2程度の圧力で加圧しなが
ら、高周波誘導加熱方式により内蓋4を加熱する。する
と、内蓋基材7の本体7aが瞬時に昇温し、この昇温に
より、ヒートシール層8が熱可塑性樹脂層3にヒートシ
ールされ、ガラス容器1の開口端が両蓋4,5により密
封される。
【0042】以上の密封状態において、両蓋4,5の開
封に際しては、まず袴部5bの手掛け部9に指を掛け
て、袴部5bを上方に持ち上げる。ところで、袴部5b
は、連結部10と不連続連結部11とを、介して本体部
5aに連結されているので、袴部5bを持ち上げること
により、まず手掛け部9に最も近い両側の2個の部分連
結片11aに集中的に外力が加わることになる。このた
め、この2個の部分連結片11aは、この外力により切
断されることになる。
封に際しては、まず袴部5bの手掛け部9に指を掛け
て、袴部5bを上方に持ち上げる。ところで、袴部5b
は、連結部10と不連続連結部11とを、介して本体部
5aに連結されているので、袴部5bを持ち上げること
により、まず手掛け部9に最も近い両側の2個の部分連
結片11aに集中的に外力が加わることになる。このた
め、この2個の部分連結片11aは、この外力により切
断されることになる。
【0043】手掛け部9に最も近い両側の2個の部分連
結片11aが切断されると、外力は次の2個の部分連結
片11aに集中的に加わり、これによりこの2個の部分
連結片11aが切断されることになる。そして、このよ
うな動作が残りの部分連結片11aに対し順次なされ、
最終的には、図8に示すように、連結部10のみを介し
本体部5aと連結している状態で、袴部5bが垂直状に
引き起こされることになる。そこで、引き起こされたリ
ング状の袴部5b内に手を入れて、外蓋5を上方に引張
る。これにより、内外の両蓋4,5が一体としてガラス
容器1から離脱する。
結片11aが切断されると、外力は次の2個の部分連結
片11aに集中的に加わり、これによりこの2個の部分
連結片11aが切断されることになる。そして、このよ
うな動作が残りの部分連結片11aに対し順次なされ、
最終的には、図8に示すように、連結部10のみを介し
本体部5aと連結している状態で、袴部5bが垂直状に
引き起こされることになる。そこで、引き起こされたリ
ング状の袴部5b内に手を入れて、外蓋5を上方に引張
る。これにより、内外の両蓋4,5が一体としてガラス
容器1から離脱する。
【0044】ところで、不連続連結部11の部分連結片
11aは、手掛け部9に対応する部分には設けられてい
ない。このため、開封の際に、手掛け部9に指を掛け
て、袴部5bを容易に上方に持ち上げることができる。
11aは、手掛け部9に対応する部分には設けられてい
ない。このため、開封の際に、手掛け部9に指を掛け
て、袴部5bを容易に上方に持ち上げることができる。
【0045】また、各部分連結片11aの延在方向は、
図6に示すように、線分Lに対し、連結部10側に傾き
角度θ2で傾いている。このため、線分Lと同一方向に
延在している場合に比較して、より小さな力で各部分連
結片11aを切断することができる。
図6に示すように、線分Lに対し、連結部10側に傾き
角度θ2で傾いている。このため、線分Lと同一方向に
延在している場合に比較して、より小さな力で各部分連
結片11aを切断することができる。
【0046】また、袴部5bの上端部には、手掛け部9
を中心として210度以上の範囲に亘って、突出部12
が連続して設けられているので、袴部5bが本体部5a
の下側に入り込んでしまうことがない。
を中心として210度以上の範囲に亘って、突出部12
が連続して設けられているので、袴部5bが本体部5a
の下側に入り込んでしまうことがない。
【0047】すなわち、外蓋5を成形加工した場合、本
体部5aと袴部5bとは、不連続連結部11の範囲は、
耐力が小さな部分連結片11aを介して連結されている
のみである。このため、成形加工後の収縮により袴部5
bの径が小さくなった際に、袴部5bが本体部5aの下
側に入り込んでしまい、この場合には、開封時に袴部5
bを上方に持ち上げることが不可能あるいは極めて困難
となるおそれがある。
体部5aと袴部5bとは、不連続連結部11の範囲は、
耐力が小さな部分連結片11aを介して連結されている
のみである。このため、成形加工後の収縮により袴部5
bの径が小さくなった際に、袴部5bが本体部5aの下
側に入り込んでしまい、この場合には、開封時に袴部5
bを上方に持ち上げることが不可能あるいは極めて困難
となるおそれがある。
【0048】ところが、本実施の形態においては、袴部
5bの上端部に、本体部5aの下端よりも上方位置まで
突出する突出部12が設けられているので、成形加工後
の収縮により袴部5bの径が小さくなった際に、袴部5
bが本体部5aの外面に接触することはあっても、袴部
5bが本体5aの下側に入り込んでしまうといった事態
は、完全に防止することができる。このため、開封時に
袴部5bを容易に上方に持ち上げることができる。
5bの上端部に、本体部5aの下端よりも上方位置まで
突出する突出部12が設けられているので、成形加工後
の収縮により袴部5bの径が小さくなった際に、袴部5
bが本体部5aの外面に接触することはあっても、袴部
5bが本体5aの下側に入り込んでしまうといった事態
は、完全に防止することができる。このため、開封時に
袴部5bを容易に上方に持ち上げることができる。
【0049】しかして、この外蓋5を用いることによ
り、大きなリング状の把手部が得られ、開封操作を容易
に行なうことができる。また、外蓋5と内蓋4とは、外
蓋5のインモールド成型時に一体化されるので、一体強
度を安定させることができるとともに、密封作業も容易
となる。
り、大きなリング状の把手部が得られ、開封操作を容易
に行なうことができる。また、外蓋5と内蓋4とは、外
蓋5のインモールド成型時に一体化されるので、一体強
度を安定させることができるとともに、密封作業も容易
となる。
【0050】図9および図10は、本発明の第2の実施
の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における突
出部12に代え、突出部22を設けるようにしたもので
ある。
の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における突
出部12に代え、突出部22を設けるようにしたもので
ある。
【0051】すなわち、この突出部22は、図9および
図10に示すように、手掛け部9を中心に角度θ4の範
囲に亘って、本体部5aの下端よりも上方位置まで突出
するように袴部5bの上端部に設けられており、この突
出部22の突出寸法L2は、前記第1の実施の形態にお
ける突出部12と同様、1〜2mm程度に設定され、ま
た前記角度θ4も、前記突出部12と同様210度以上
に設定されている。
図10に示すように、手掛け部9を中心に角度θ4の範
囲に亘って、本体部5aの下端よりも上方位置まで突出
するように袴部5bの上端部に設けられており、この突
出部22の突出寸法L2は、前記第1の実施の形態にお
ける突出部12と同様、1〜2mm程度に設定され、ま
た前記角度θ4も、前記突出部12と同様210度以上
に設定されている。
【0052】この突出部22は、図9および図10に示
すように、複数の小突部22aを周方向に断続的に配し
て構成されており、これら各小突部22aは、手掛け部
9に対応する部位および各部分連結片11aに対応する
部位にそれぞれ設けられている。そして、各小突部22
aをこのように配することにより、外蓋5の成形加工時
はもとより開封時においても、袴部5bが本体部5aの
下側に入り込むのを有効に防止することができるように
なっている。
すように、複数の小突部22aを周方向に断続的に配し
て構成されており、これら各小突部22aは、手掛け部
9に対応する部位および各部分連結片11aに対応する
部位にそれぞれ設けられている。そして、各小突部22
aをこのように配することにより、外蓋5の成形加工時
はもとより開封時においても、袴部5bが本体部5aの
下側に入り込むのを有効に防止することができるように
なっている。
【0053】すなわち、手掛け部9に対応する部位に
は、前述のように部分連結片11aは設けられておら
ず、成形加工時に袴部5bが本体部5aの下側に入り込
み易い部位である。したがって、この部位に小突部22
aを配することは、成形加工時に袴部5bが本体部5a
の下側に入り込むのを防止する上で極めて有効である。
は、前述のように部分連結片11aは設けられておら
ず、成形加工時に袴部5bが本体部5aの下側に入り込
み易い部位である。したがって、この部位に小突部22
aを配することは、成形加工時に袴部5bが本体部5a
の下側に入り込むのを防止する上で極めて有効である。
【0054】一方、その他の部位の小突部22aについ
ては、一定以下の狭い間隔で設けておきさえすれば、成
形加工時に袴部5bが本体部5aの下側に入り込むのを
防止することはでき、この点だけからすれば、各小突部
22aを部分連結片11aに対応する部位に設ける必要
はない。
ては、一定以下の狭い間隔で設けておきさえすれば、成
形加工時に袴部5bが本体部5aの下側に入り込むのを
防止することはでき、この点だけからすれば、各小突部
22aを部分連結片11aに対応する部位に設ける必要
はない。
【0055】ところが、開封時において、袴部5bを上
方に持ち上げようとすると、袴部5bの各部分連結片1
1aに対応する部位が下方に引張られ、この部位が最
も、本体部5aの下側に入り込む可能性が高くなる。し
たがって、各部分連結片11aに対応する部位に小突部
22aを配することは、開封時に袴部5bが本体部5a
の下側に入り込むのを防止する上で極めて有効である。
方に持ち上げようとすると、袴部5bの各部分連結片1
1aに対応する部位が下方に引張られ、この部位が最
も、本体部5aの下側に入り込む可能性が高くなる。し
たがって、各部分連結片11aに対応する部位に小突部
22aを配することは、開封時に袴部5bが本体部5a
の下側に入り込むのを防止する上で極めて有効である。
【0056】しかして、断続的な突出部22を設けた場
合であっても、連続的な突出部12の場合と同様の効果
が得られ、しかも少ない材料で外蓋5を製造することが
できる。
合であっても、連続的な突出部12の場合と同様の効果
が得られ、しかも少ない材料で外蓋5を製造することが
できる。
【0057】なお、前記各実施の形態においては、内蓋
基材7の本体7aを、アルミニウムまたはその合金等の
金属箔で形成する場合について説明したが、誘導性材料
であれば必ずしも金属である必要はない。
基材7の本体7aを、アルミニウムまたはその合金等の
金属箔で形成する場合について説明したが、誘導性材料
であれば必ずしも金属である必要はない。
【0058】また、前記各実施の形態においては、イン
モールド成型により両蓋4,5を一体に連結する場合に
ついて説明したが、高周波誘導加熱方式や超音波工具ホ
ーンを用いて両蓋4,5を溶着するようにしてもよい。
モールド成型により両蓋4,5を一体に連結する場合に
ついて説明したが、高周波誘導加熱方式や超音波工具ホ
ーンを用いて両蓋4,5を溶着するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ガラス容
器の開口端面に形成された熱可塑性樹脂層と;内蓋基材
の下面に形成したヒートシール層を介してガラス容器に
ヒートシールされる内蓋と;キャップ状をなして内蓋の
上面側からガラス容器上に配置され、内蓋との接着によ
りガラス容器に固定される熱可塑性樹脂製の外蓋と;を
備え、前記両蓋の接着力が、前記ヒートシールによる接
着力を超える値に設定されているガラス容器の密封装置
であって、前記外蓋を、ガラス容器の開口端に装着され
る浅底キャップ状の本体部と、本体部の周縁部から垂下
し連結機構を介して本体部に連結される短筒状の袴部と
で構成するとともに、前記連結機構を、周方向の一部に
形成された連結部と、残部に形成され開封時に袴部に加
えられる外力により切断される不連続連結部とで構成
し、かつ袴部の不連続連結部に対応する上端部のうちの
少なくとも一部を、前記本体部の下端よりも上方位置ま
で突出させるようにしているので、アルミニウムまたは
その合金製のキャップを加絞め固定することなく、ガラ
ス容器の開口部を確実に密封することができ、また開封
時には、内蓋を外蓋とともに一回の開封動作で開封する
ことができる。
器の開口端面に形成された熱可塑性樹脂層と;内蓋基材
の下面に形成したヒートシール層を介してガラス容器に
ヒートシールされる内蓋と;キャップ状をなして内蓋の
上面側からガラス容器上に配置され、内蓋との接着によ
りガラス容器に固定される熱可塑性樹脂製の外蓋と;を
備え、前記両蓋の接着力が、前記ヒートシールによる接
着力を超える値に設定されているガラス容器の密封装置
であって、前記外蓋を、ガラス容器の開口端に装着され
る浅底キャップ状の本体部と、本体部の周縁部から垂下
し連結機構を介して本体部に連結される短筒状の袴部と
で構成するとともに、前記連結機構を、周方向の一部に
形成された連結部と、残部に形成され開封時に袴部に加
えられる外力により切断される不連続連結部とで構成
し、かつ袴部の不連続連結部に対応する上端部のうちの
少なくとも一部を、前記本体部の下端よりも上方位置ま
で突出させるようにしているので、アルミニウムまたは
その合金製のキャップを加絞め固定することなく、ガラ
ス容器の開口部を確実に密封することができ、また開封
時には、内蓋を外蓋とともに一回の開封動作で開封する
ことができる。
【0060】また、袴部の不連続連結部に対応する上端
部のうちの少なくとも一部は、本体部の下端よりも上方
位置まで突出しているので、外蓋を成形加工した際に、
袴部が本体部の下側に入り込んでしまって、袴部を開い
て開封することができないといった不具合がない。
部のうちの少なくとも一部は、本体部の下端よりも上方
位置まで突出しているので、外蓋を成形加工した際に、
袴部が本体部の下側に入り込んでしまって、袴部を開い
て開封することができないといった不具合がない。
【0061】本発明はまた、不連続連結部の各部分連結
片を、連結部に径方向に対向する所定範囲を除き、その
両側から連結部までの範囲に、少なくとも3個ずつ配す
るようにしているので、不連続連結部を切断して袴部全
体を大きなリング状の手掛け部とする際に、小さな力で
簡単に不連続連結部を切断することができ、しかも外力
に対する所期の連結強度は、充分に確保することができ
る。
片を、連結部に径方向に対向する所定範囲を除き、その
両側から連結部までの範囲に、少なくとも3個ずつ配す
るようにしているので、不連続連結部を切断して袴部全
体を大きなリング状の手掛け部とする際に、小さな力で
簡単に不連続連結部を切断することができ、しかも外力
に対する所期の連結強度は、充分に確保することができ
る。
【0062】本発明はまた、各部分連結片の延在方向
を、本体部の中心と各部分連結片とを結ぶ線分に対し、
連結部側に所定角度傾けるようにしているので、開封の
ために不連続連結部を切断する際に、より小さな力で切
断することができる。
を、本体部の中心と各部分連結片とを結ぶ線分に対し、
連結部側に所定角度傾けるようにしているので、開封の
ために不連続連結部を切断する際に、より小さな力で切
断することができる。
【0063】本発明はまた、各部分連結片の傾き角度が
25〜35度となるようにしているので、開封のために
不連続連結部を切断する際に、最も小さな力で切断する
ことができる。
25〜35度となるようにしているので、開封のために
不連続連結部を切断する際に、最も小さな力で切断する
ことができる。
【0064】本発明はまた、袴部の連結部に径方向に対
向する位置に、外径側に突出する手掛け部を設けるよう
にしているので、開封のために袴部を持ち上げる際の操
作が容易となり、また持ち上げる位置を容易に知ること
ができる。
向する位置に、外径側に突出する手掛け部を設けるよう
にしているので、開封のために袴部を持ち上げる際の操
作が容易となり、また持ち上げる位置を容易に知ること
ができる。
【0065】本発明はまた、本体部の下端よりも上方位
置まで突出する袴部の突出部分を、連結部に径方向に対
向する位置を中心に、両側に少なくとも合計210度の
範囲で設けるようにしているので、どのような場合であ
っても、開封時に袴部の一部が本体部の下側に入り込ん
でしまうことがなく、開封操作が容易である。
置まで突出する袴部の突出部分を、連結部に径方向に対
向する位置を中心に、両側に少なくとも合計210度の
範囲で設けるようにしているので、どのような場合であ
っても、開封時に袴部の一部が本体部の下側に入り込ん
でしまうことがなく、開封操作が容易である。
【0066】本発明はまた、本体部の下端よりも上方位
置まで突出する袴部の突出部分を、周方向に連続して設
けるようにしているので、外蓋の製造時および開封時の
いずれの場合にも、袴部が本体部の下側に入り込んでし
まうのを完全に防止することができる。
置まで突出する袴部の突出部分を、周方向に連続して設
けるようにしているので、外蓋の製造時および開封時の
いずれの場合にも、袴部が本体部の下側に入り込んでし
まうのを完全に防止することができる。
【0067】本発明はまた、本体部の下端よりも上方位
置まで突出する袴部の突出部分を、連結部に径方向に対
向する位置およびその両側位置に断続的に設けるように
しているので、袴部の突出部分が断続的に設けられてい
る場合であっても、袴部が本体部の下側に入り込んでし
まうのを防止することができる。
置まで突出する袴部の突出部分を、連結部に径方向に対
向する位置およびその両側位置に断続的に設けるように
しているので、袴部の突出部分が断続的に設けられてい
る場合であっても、袴部が本体部の下側に入り込んでし
まうのを防止することができる。
【0068】本発明はさらに、連結部に径方向に対向す
る位置の両側に設けられた袴部の突出部分を、不連続連
結部の各部分連結片の位置とほぼ一致させるようにして
いるので、袴部の突出部分を断続的に設けた場合に、袴
部が本体部の下側に入り込んでしまうのを、より有効に
防止することができる。
る位置の両側に設けられた袴部の突出部分を、不連続連
結部の各部分連結片の位置とほぼ一致させるようにして
いるので、袴部の突出部分を断続的に設けた場合に、袴
部が本体部の下側に入り込んでしまうのを、より有効に
防止することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るガラス容器の
密封装置を示す断面図である。
密封装置を示す断面図である。
【図2】ガラス容器の開口端の状態を示す詳細断面図で
ある。
ある。
【図3】内蓋の構成を示す断面図である。
【図4】図1の要部拡大図である。
【図5】図4の外蓋の平面図である。
【図6】図4の外蓋の底面図である。
【図7】図4の外蓋の要部拡大図である。
【図8】図4の袴部を把手部として開封を行なう方法を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示す外蓋の構成図
である。
である。
【図10】図9の平面図である。
1 ガラス容器 2 液状内容物 3 熱可塑性樹脂層 4 内蓋 5 外蓋 5a 本体部 5b 袴部 6 シラン系カップリング剤層 7 内蓋基材 7a 本体 7b 接着層 8 ヒートシール層 9 手掛け部 10 連結部 11 不連続連結部 11a 部分連結片 12,22 突出部 22a 小突部 θ1,θ3,θ4 角度 θ2 傾き角度 L 線分 L1,L2 突出寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591113297 株式会社ジェイアール東日本商事 東京都渋谷区代々木二丁目2番2号 (71)出願人 000185868 小野産業株式会社 東京都中央区東日本橋3丁目4番14号 (72)発明者 白藤 力義 東京都台東区元浅草2丁目6番7号 日本 マタイ株式会社内 (72)発明者 大田 敏幸 大阪府大阪市中央区久太郎町3丁目6番8 号 東洋アルミニウム株式会社内 (72)発明者 橋本 雄一郎 愛知県名古屋市中区丸の内1丁目17番19号 日本山村硝子株式会社名古屋支店内 (72)発明者 小柳 晶嗣 東京都渋谷区代々木2丁目2番2号 株式 会社ジェイアール東日本商事内 (72)発明者 勝間 榮雄 東京都中央区東日本橋3丁目4番14号 小 野産業株式会社内 Fターム(参考) 3E084 AA02 AA12 AA32 AB02 BA02 BA03 BA06 BA08 BA09 CA01 CC04 CC05 DA01 DB03 DB09 DC04 DC05 FA09 FD13 GA08 GB08 GB17
Claims (9)
- 【請求項1】 ガラス容器の開口端面に形成された熱可
塑性樹脂層と;内蓋基材の下面に形成したヒートシール
層を介してガラス容器にヒートシールされる内蓋と;キ
ャップ状をなして内蓋の上面側からガラス容器上に配置
され、内蓋との接着によりガラス容器に固定される熱可
塑性樹脂製の外蓋と;を備え、前記両蓋の接着力が、前
記ヒートシールによる接着力を超える値に設定されてい
るガラス容器の密封装置であって、前記外蓋は、ガラス
容器の開口端に装着される浅底キャップ状の本体部と、
本体部の周縁部から垂下し連結機構を介して本体部に連
結される短筒状の袴部とを備え、前記連結機構は、周方
向の一部に形成された連結部と、残部に形成され開封時
に袴部に加えられる外力により切断される不連続連結部
とを有し、かつ袴部の不連続連結部に対応する上端部の
うちの少なくとも一部は、前記本体部の下端よりも上方
位置まで突出していることを特徴とするガラス容器の密
封装置。 - 【請求項2】 不連続連結部の各部分連結片は、連結部
に径方向に対向する所定範囲を除き、その両側から連結
部までの範囲に、少なくとも3個ずつ配されていること
を特徴とする請求項1記載のガラス容器の密封装置。 - 【請求項3】 各部分連結片の延在方向は、本体部の中
心と各部分連結片とを結ぶ線分に対し、連結部側に所定
角度傾いていることを特徴とする請求項2記載のガラス
容器の密封装置。 - 【請求項4】 各部分連結片の傾き角度は25〜35度
であることを特徴とする請求項3記載のガラス容器の密
封装置。 - 【請求項5】 袴部は、連結部に径方向に対向する位置
に、外径側に突出する手掛け部を有していることを特徴
とする請求項1,2,3または4記載のガラス容器の密
封装置。 - 【請求項6】 本体部の下端よりも上方位置まで突出す
る袴部の突出部分は、連結部に径方向に対向する位置を
中心に、両側に少なくとも合計210度の範囲で設けら
れていることを特徴とする請求項1,2,3,4または
5記載のガラス容器の密封装置。 - 【請求項7】 本体部の下端よりも上方位置まで突出す
る袴部の突出部分は、周方向に連続して設けられている
ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記
載のガラス容器の密封装置。 - 【請求項8】 本体部の下端よりも上方位置まで突出す
る袴部の突出部分は、連結部に径方向に対向する位置お
よびその両側位置に断続的に設けられていることを特徴
とする請求項1,2,3,4,5または6記載のガラス
容器の密封装置。 - 【請求項9】 連結部に径方向に対向する位置の両側に
設けられた袴部の突出部分は、不連続連結部の各部分連
結片の位置とほぼ一致していることを特徴とする請求項
8記載のガラス容器の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000396412A JP2002193308A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | ガラス容器の密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000396412A JP2002193308A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | ガラス容器の密封装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002193308A true JP2002193308A (ja) | 2002-07-10 |
Family
ID=18861706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000396412A Pending JP2002193308A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | ガラス容器の密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002193308A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009227296A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Picaso Cosmetic Laboratory Ltd | 複式包装による物品の保存方法 |
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JPS5724248A (en) * | 1980-07-19 | 1982-02-08 | Sano Shigei Kk | Tile-like decorative board |
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-
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- 2000-12-27 JP JP2000396412A patent/JP2002193308A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101130 |
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