JP2002192254A - 薄板打抜き加工方法及び薄板打抜きダイセット - Google Patents
薄板打抜き加工方法及び薄板打抜きダイセットInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カス上がりやカスづまりが生じにくい薄板打
抜き方法及びそのための薄板打抜きダイセットを提供す
る。また、高速運転を行っても温度上昇が生じにくい薄
板打抜きダイセットを提供する。 【解決手段】 打抜きパンチと、打抜きパンチの先端が
通過する貫通孔を有する板状のストリッパーと、打抜き
パンチの先端形状に対応した形状の打抜き穴を有する雌
型と、雌型の打抜き穴の他端を真空吸引装置と連結する
ため手段と、を備えた薄板打抜きダイセットにおいて、
ストリッパーの貫通孔の周囲にエアー溝が設けてある。
また、上型に第1の貫通孔を設け、下型に第2の貫通孔
を設け、下死点において型が閉じ上型と下型とが近接し
た時に第1の貫通孔の一端と第2の貫通孔の一端とが実
質的に連通し、第2の貫通孔の他端が真空吸引装置と連
結されている。
抜き方法及びそのための薄板打抜きダイセットを提供す
る。また、高速運転を行っても温度上昇が生じにくい薄
板打抜きダイセットを提供する。 【解決手段】 打抜きパンチと、打抜きパンチの先端が
通過する貫通孔を有する板状のストリッパーと、打抜き
パンチの先端形状に対応した形状の打抜き穴を有する雌
型と、雌型の打抜き穴の他端を真空吸引装置と連結する
ため手段と、を備えた薄板打抜きダイセットにおいて、
ストリッパーの貫通孔の周囲にエアー溝が設けてある。
また、上型に第1の貫通孔を設け、下型に第2の貫通孔
を設け、下死点において型が閉じ上型と下型とが近接し
た時に第1の貫通孔の一端と第2の貫通孔の一端とが実
質的に連通し、第2の貫通孔の他端が真空吸引装置と連
結されている。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は薄板打抜き加工方法
に関する。また、本発明は薄板打抜きダイセットに関す
る。ここで薄板には金属製薄板のみならず半導体製造用
フィルム等も含まれる。
に関する。また、本発明は薄板打抜きダイセットに関す
る。ここで薄板には金属製薄板のみならず半導体製造用
フィルム等も含まれる。
【0002】
【従来の技術】図2、3は薄板打抜きダイセットを用い
た打抜き加工の工程図である。
た打抜き加工の工程図である。
【0003】雌型あるいはダイス4はダイプレート41
0に取り付けられており、ダイス4には打抜き穴が形成
されており、打抜き穴の上端402の形状はポンチ先端
の刃部101の断面形状に対応している。また、打抜き
穴の下端403は上端402よりも広く設計されてお
り、打抜きカスが下方へ落下しやすいようにしてある。
ダイプレート410は下型としてプレス機のベースプレ
ート(不図示)に固定され静止している。
0に取り付けられており、ダイス4には打抜き穴が形成
されており、打抜き穴の上端402の形状はポンチ先端
の刃部101の断面形状に対応している。また、打抜き
穴の下端403は上端402よりも広く設計されてお
り、打抜きカスが下方へ落下しやすいようにしてある。
ダイプレート410は下型としてプレス機のベースプレ
ート(不図示)に固定され静止している。
【0004】打抜きパンチ1は先端の刃部101は刃先
が同一断面の部分と他端の取付部102との間に断面が
増大する中間部103とからなり、取付部102によっ
てパンチプレート110に取り付けられている。パンチ
プレート110は不図示のガイドポストに案内されて、
上下に直線運動を行う。打抜きパンチ1は工具鋼、高速
度鋼、超硬合金、あるいはセラミック製であり、精密な
寸法、面粗度で加工されている。
が同一断面の部分と他端の取付部102との間に断面が
増大する中間部103とからなり、取付部102によっ
てパンチプレート110に取り付けられている。パンチ
プレート110は不図示のガイドポストに案内されて、
上下に直線運動を行う。打抜きパンチ1は工具鋼、高速
度鋼、超硬合金、あるいはセラミック製であり、精密な
寸法、面粗度で加工されている。
【0005】ストリッパー2は板状であり、打抜きポン
チの刃部は101が通過する貫通孔201が精密に加工
されている。ストリッパー2は不図示のサブガイドに案
内されて上下に直線運動を行う。
チの刃部は101が通過する貫通孔201が精密に加工
されている。ストリッパー2は不図示のサブガイドに案
内されて上下に直線運動を行う。
【0006】また、被加工材料である薄板3はダイス4
に平行に間欠的に移動し、停止している間に打抜きポン
チ1とダイス4によって打抜き加工される。
に平行に間欠的に移動し、停止している間に打抜きポン
チ1とダイス4によって打抜き加工される。
【0007】図2(a)では、打抜きポンチ1が上死点
にあり、ストリッパー2も上死点にあり、薄板3はダイ
ス4からわずかに離れた位置で搬送されている
にあり、ストリッパー2も上死点にあり、薄板3はダイ
ス4からわずかに離れた位置で搬送されている
【0008】次に、図2(b)では、打抜きポンチ1は
上死点に保たれているが、ストリッパー2が下降し、薄
板3を押し下げダイス4の上面に密接させており、スト
リッパー2は下死点にある。
上死点に保たれているが、ストリッパー2が下降し、薄
板3を押し下げダイス4の上面に密接させており、スト
リッパー2は下死点にある。
【0009】その次に、図2(c)では、ストリッパー
2は依然として下死点に保たれているが、打抜きポンチ
1が下降し、刃部101がストリッパー2の貫通孔20
1を通過し、薄板2に当接し、さらに打抜きポンチ1が
下降し、薄板2の一部が打抜きポンチ1とダイス4の打
抜き穴の周縁によってせん断され、打ち抜かれる。打抜
きカスは通常は、ダイスの打抜き穴を落下して自然に排
出される。
2は依然として下死点に保たれているが、打抜きポンチ
1が下降し、刃部101がストリッパー2の貫通孔20
1を通過し、薄板2に当接し、さらに打抜きポンチ1が
下降し、薄板2の一部が打抜きポンチ1とダイス4の打
抜き穴の周縁によってせん断され、打ち抜かれる。打抜
きカスは通常は、ダイスの打抜き穴を落下して自然に排
出される。
【0010】続いて、図3(d)において、ストリッパ
ー2は依然として下死点にあるが、打抜きポンチ1は上
昇して上死点に戻る。
ー2は依然として下死点にあるが、打抜きポンチ1は上
昇して上死点に戻る。
【0011】さらに続いて、図3(e)において、スト
リッパー2が上昇し上死点に戻る。
リッパー2が上昇し上死点に戻る。
【0012】図2(a)、(b)、(c)、図3
(d)、(e)の順に打抜き加工の工程が進む。
(d)、(e)の順に打抜き加工の工程が進む。
【0013】従来の薄板打抜きダイセットにおいては、
打抜きカスの「カス上がり」を防止するために、ダイス
4の打抜き穴を真空排気装置の吸引口に気密に連結して
打抜きカスを下方へ吸引除去している。
打抜きカスの「カス上がり」を防止するために、ダイス
4の打抜き穴を真空排気装置の吸引口に気密に連結して
打抜きカスを下方へ吸引除去している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、打抜き
パンチが下降し下死点に至り、型が閉まった時に、打抜
きパンチの刃部の先端に打抜きカスが密着し、その後の
打抜きパンチの上昇の際に、打抜きカスが上昇してしま
い問題である。
パンチが下降し下死点に至り、型が閉まった時に、打抜
きパンチの刃部の先端に打抜きカスが密着し、その後の
打抜きパンチの上昇の際に、打抜きカスが上昇してしま
い問題である。
【0015】図4は、従来の打抜きカスのカス上がりを
防止する方法を示す概略図である。ダイス4の打抜き穴
の途中の内側面412に肉盛り突起411が被覆放電な
どによって形成されている。すなわち、打抜きカス5が
上へ移動しようとする際に打抜きカスの側面が肉盛り突
起411にひっかかりカス上がりが起きにくくなる。
防止する方法を示す概略図である。ダイス4の打抜き穴
の途中の内側面412に肉盛り突起411が被覆放電な
どによって形成されている。すなわち、打抜きカス5が
上へ移動しようとする際に打抜きカスの側面が肉盛り突
起411にひっかかりカス上がりが起きにくくなる。
【0016】しかし、打抜き加工を高速で行うと、ダイ
スの温度が上昇し、ダイス4の内側面412の寸法が小
さくなり、下降しようとする打抜きカスが肉盛り突起4
11にひっかかり、カスづまりが発生し、問題である。
スの温度が上昇し、ダイス4の内側面412の寸法が小
さくなり、下降しようとする打抜きカスが肉盛り突起4
11にひっかかり、カスづまりが発生し、問題である。
【0017】「カス上がり」が発生すると、打抜きカス
が被加工材である薄板3の表面上に載り、圧縮される
と、薄板3の表面に打痕が生じ、不良製品が製造されて
しまう。
が被加工材である薄板3の表面上に載り、圧縮される
と、薄板3の表面に打痕が生じ、不良製品が製造されて
しまう。
【0018】一方、「カスづまり」が生ずると、ダイス
の内側面に非常に大きな力が加わり、ついには、ダイス
が割れてしまう。
の内側面に非常に大きな力が加わり、ついには、ダイス
が割れてしまう。
【0019】また、打抜き加工速度が700〜1000
rpmであったものが、近年では2000rpmや22
00rpmとなり、高速化されてきた。その結果とし
て、打抜き加工や繰返し直線運動に伴い発生する単位時
間当りの発熱量もほぼ倍増し、ダイセットの温度上昇が
問題となっている。ダイセットの温度上昇によって、ポ
ンチや打抜き穴の寸法が変化してしまい、寸法精度が劣
化してしまったり、あるいは潤滑特性が変化したり、焼
付きが生じてしまい問題である。
rpmであったものが、近年では2000rpmや22
00rpmとなり、高速化されてきた。その結果とし
て、打抜き加工や繰返し直線運動に伴い発生する単位時
間当りの発熱量もほぼ倍増し、ダイセットの温度上昇が
問題となっている。ダイセットの温度上昇によって、ポ
ンチや打抜き穴の寸法が変化してしまい、寸法精度が劣
化してしまったり、あるいは潤滑特性が変化したり、焼
付きが生じてしまい問題である。
【0020】そこで、本発明の第1の目的は、カス上が
りやカスづまりが生じにくい薄板打抜き方法及びそのた
めの薄板打抜きダイセットを提供することである。
りやカスづまりが生じにくい薄板打抜き方法及びそのた
めの薄板打抜きダイセットを提供することである。
【0021】本発明の第2の目的は、高速運転を行って
も温度上昇が生じにくい薄板打抜きダイセットを提供す
ることである。
も温度上昇が生じにくい薄板打抜きダイセットを提供す
ることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、請求
項1に記載の薄板打抜き加工方法、すなわち、打抜きパ
ンチの先端が通過する貫通孔を有する板状のストリッパ
ーを薄板に当接して、打抜きパンチの先端形状に対応し
た形状の打抜き穴を有する雌型と当該ストリッパーとの
間に当該薄板をはさみ、次に、当該打抜きパンチを当該
ストリッパーの当該貫通孔を通して押し込み、当該打抜
きパンチの先端と当該雌型の打抜き穴とによって、当該
薄板を打ち抜き加工する際に、雌型の打抜き穴の他端を
真空吸引するとともに、ストリッパーの貫通孔の周囲に
エアー溝を設けて、パンチの先端が薄板に接触し打抜き
を行っている期間に、当該エアー溝を通して空気が吸引
されることを特徴とする薄板打抜き加工方法によって、
達成される。
項1に記載の薄板打抜き加工方法、すなわち、打抜きパ
ンチの先端が通過する貫通孔を有する板状のストリッパ
ーを薄板に当接して、打抜きパンチの先端形状に対応し
た形状の打抜き穴を有する雌型と当該ストリッパーとの
間に当該薄板をはさみ、次に、当該打抜きパンチを当該
ストリッパーの当該貫通孔を通して押し込み、当該打抜
きパンチの先端と当該雌型の打抜き穴とによって、当該
薄板を打ち抜き加工する際に、雌型の打抜き穴の他端を
真空吸引するとともに、ストリッパーの貫通孔の周囲に
エアー溝を設けて、パンチの先端が薄板に接触し打抜き
を行っている期間に、当該エアー溝を通して空気が吸引
されることを特徴とする薄板打抜き加工方法によって、
達成される。
【0023】また、上記第1の目的は、請求項3に記載
の薄板打抜きダイセット、すなわち、打抜きパンチと、
打抜きパンチの先端が通過する貫通孔を有する板状のス
トリッパーと、打抜きパンチの先端形状に対応した形状
の打抜き穴を有する雌型と、雌型の打抜き穴の他端を真
空吸引装置と連結するため手段と、を備えた薄板打抜き
ダイセットにおいて、ストリッパーの貫通孔の周囲にエ
アー溝を設けていることを特徴とする薄板打抜きダイセ
ットによっても、達成される。
の薄板打抜きダイセット、すなわち、打抜きパンチと、
打抜きパンチの先端が通過する貫通孔を有する板状のス
トリッパーと、打抜きパンチの先端形状に対応した形状
の打抜き穴を有する雌型と、雌型の打抜き穴の他端を真
空吸引装置と連結するため手段と、を備えた薄板打抜き
ダイセットにおいて、ストリッパーの貫通孔の周囲にエ
アー溝を設けていることを特徴とする薄板打抜きダイセ
ットによっても、達成される。
【0024】上記第2の目的は、請求項5に記載の薄板
打抜きダイセット、すなわち、上型に第1の貫通孔を設
け、下型に第2の貫通孔を設け、下死点において型が閉
じ上型と下型とが近接した時に第1の貫通孔の一端と第
2の貫通孔の一端とが実質的に連通し、第2の貫通孔の
他端が真空吸引装置と連結されていることを特徴とする
薄板打抜きダイセットによって、達成される。
打抜きダイセット、すなわち、上型に第1の貫通孔を設
け、下型に第2の貫通孔を設け、下死点において型が閉
じ上型と下型とが近接した時に第1の貫通孔の一端と第
2の貫通孔の一端とが実質的に連通し、第2の貫通孔の
他端が真空吸引装置と連結されていることを特徴とする
薄板打抜きダイセットによって、達成される。
【0025】さらに、上記第2の目的は、請求項6に記
載の薄板打抜きダイセット、すなわち、上型に第1の貫
通孔を設け、下型に第2の貫通孔を設け、下死点におい
て型が閉じ上型と下型とが近接した時に第1の貫通孔の
一端と第2の貫通孔の一端とが実質的に連通し、第2の
貫通孔の他端が送風装置と連結されていることを特徴と
する薄板打抜きダイセットによっても達成される。
載の薄板打抜きダイセット、すなわち、上型に第1の貫
通孔を設け、下型に第2の貫通孔を設け、下死点におい
て型が閉じ上型と下型とが近接した時に第1の貫通孔の
一端と第2の貫通孔の一端とが実質的に連通し、第2の
貫通孔の他端が送風装置と連結されていることを特徴と
する薄板打抜きダイセットによっても達成される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、添付図面を参照して、詳細に説明する。
て、添付図面を参照して、詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明の薄板打抜きダイセットの
実施形態におけるストリッパーの平面図である。
実施形態におけるストリッパーの平面図である。
【0028】図1(a)においては、ストリッパー2に
形成した貫通孔201は円形であり、貫通孔201の周
囲の2ヶ所に半円形の小さなエアー溝231,232が
形成されている。一方、不図示の打抜きパンチの刃部の
断面は円形であるため、打抜きパンチが下死点近くで型
が閉じている期間も、打抜きパンチとストリッパーとの
間に空気が流れることができるので、打抜きパンチの刃
部の先と打抜きカスの間に空気が流れ込みやすくなり、
その結果、打抜きカスが打抜きパンチの先に吸着され、
カス上がりがほとんど生じなくなる。
形成した貫通孔201は円形であり、貫通孔201の周
囲の2ヶ所に半円形の小さなエアー溝231,232が
形成されている。一方、不図示の打抜きパンチの刃部の
断面は円形であるため、打抜きパンチが下死点近くで型
が閉じている期間も、打抜きパンチとストリッパーとの
間に空気が流れることができるので、打抜きパンチの刃
部の先と打抜きカスの間に空気が流れ込みやすくなり、
その結果、打抜きカスが打抜きパンチの先に吸着され、
カス上がりがほとんど生じなくなる。
【0029】また、ストリッパーのエアー溝から空気が
吸い込まれる際に、その周囲にある金属粉など打抜き加
工によって発生した粉末や外部から混入した粉末も吸い
取ってしまい、周囲の粉末の量が減る。その結果、粉末
が薄板の上に載る確率が非常に小さくなり、圧縮されて
生ずる圧痕を大幅に減少することができる。
吸い込まれる際に、その周囲にある金属粉など打抜き加
工によって発生した粉末や外部から混入した粉末も吸い
取ってしまい、周囲の粉末の量が減る。その結果、粉末
が薄板の上に載る確率が非常に小さくなり、圧縮されて
生ずる圧痕を大幅に減少することができる。
【0030】図1(b)においては、ストリッパー2に
長方形断面の貫通孔201を形成し、長辺の中央に1つ
ずつ半円形の小さなエアー溝233,234が形成され
ている。
長方形断面の貫通孔201を形成し、長辺の中央に1つ
ずつ半円形の小さなエアー溝233,234が形成され
ている。
【0031】図5は本発明に係る薄板打抜きダイセット
の実施形態の正面図である。
の実施形態の正面図である。
【0032】上型はセッティングプレート72、パンチ
ホルダー7、バッキングプレート6、パンチプレート1
10、ストリッパーフレーム71及びストリッパー2か
らなる。パンチプレート110にはパンチ1が取り付け
られている。
ホルダー7、バッキングプレート6、パンチプレート1
10、ストリッパーフレーム71及びストリッパー2か
らなる。パンチプレート110にはパンチ1が取り付け
られている。
【0033】一方、下型はダイホルダー73、ダイフレ
ーム10及びダイプレート410からなる。ダイプレー
ト410にはダイス4が取り付けられている。
ーム10及びダイプレート410からなる。ダイプレー
ト410にはダイス4が取り付けられている。
【0034】ストリッパーフレーム71及びダイプレー
ト410には、それぞれ円筒形状のブッシュ81、82
が取り付けられている。またパンチホルダー7には円柱
状のサブガイドポスト8が下方へ突出して取り付けられ
ている。ブッシュ81、82の中空部にサブガイドポス
ト8が挿入されており、直線摺動可能となっている。
ト410には、それぞれ円筒形状のブッシュ81、82
が取り付けられている。またパンチホルダー7には円柱
状のサブガイドポスト8が下方へ突出して取り付けられ
ている。ブッシュ81、82の中空部にサブガイドポス
ト8が挿入されており、直線摺動可能となっている。
【0035】ダイホルダー73には円柱状のガイドポス
ト9が上方へ突出して取り付けられている。パンチホル
ダー7には円筒状のブッシュ92が取り付けられてい
る。ブッシュ92とガイドポスト9との間にリテーナー
91が介在されており、同様に直線摺動可能となってい
る。
ト9が上方へ突出して取り付けられている。パンチホル
ダー7には円筒状のブッシュ92が取り付けられてい
る。ブッシュ92とガイドポスト9との間にリテーナー
91が介在されており、同様に直線摺動可能となってい
る。
【0036】下型には第2の貫通孔12、14が形成さ
れており、他端121,141は不図示の真空吸引装置
にフレキシブルチューブによって連結されている。この
真空吸引装置は、ガスの吸引除去のためのものを用いる
ことができる。
れており、他端121,141は不図示の真空吸引装置
にフレキシブルチューブによって連結されている。この
真空吸引装置は、ガスの吸引除去のためのものを用いる
ことができる。
【0037】上型には第1の貫通孔13、15が形成さ
れており、他端131,151はゴミ等の混入を防ぐた
め水平方向を向いている。
れており、他端131,151はゴミ等の混入を防ぐた
め水平方向を向いている。
【0038】第2の貫通孔12、14の一端122,1
42と第1の貫通孔13、15の一端132,152と
は下死点において上型と下型とが近接したときに、ほぼ
直線上に接触するように位置が合せてあり、真空吸引装
置によって第1の貫通孔13、15の他端131,15
1から空気を吸い込み第1の貫通孔13、15、続いて
第2の貫通孔12、14を空気が通過し冷却する。
42と第1の貫通孔13、15の一端132,152と
は下死点において上型と下型とが近接したときに、ほぼ
直線上に接触するように位置が合せてあり、真空吸引装
置によって第1の貫通孔13、15の他端131,15
1から空気を吸い込み第1の貫通孔13、15、続いて
第2の貫通孔12、14を空気が通過し冷却する。
【0039】
【発明の効果】本発明の薄板打抜きダイセットは、スト
リッパー貫通孔の周囲にエアー溝を設けているので、打
抜きパンチの刃部が被加工材である薄板に当接している
状態、すなわち、型が閉じている期間において、当該エ
アー溝を通って打抜きパンチ刃部の先端へ空気が流入
し、打抜きカスと打抜きパンチ刃部との間が真空となら
ず、打抜きカスが打抜きパンチに吸着してカス上がりが
生じることがないという効果が得られる。したがって、
打抜きカスのカス上がりに起因する製品の打痕発生が低
減され、不良率を大幅に低下させることができる。
リッパー貫通孔の周囲にエアー溝を設けているので、打
抜きパンチの刃部が被加工材である薄板に当接している
状態、すなわち、型が閉じている期間において、当該エ
アー溝を通って打抜きパンチ刃部の先端へ空気が流入
し、打抜きカスと打抜きパンチ刃部との間が真空となら
ず、打抜きカスが打抜きパンチに吸着してカス上がりが
生じることがないという効果が得られる。したがって、
打抜きカスのカス上がりに起因する製品の打痕発生が低
減され、不良率を大幅に低下させることができる。
【0040】また、エアー溝を通って周囲の空気が吸引
されるとともに、金属粉なども吸引され、薄板表面に載
る金属粉が少なくなり、金属粉に起因する製品の打痕発
生が低減され、不良率を低下させることができる。
されるとともに、金属粉なども吸引され、薄板表面に載
る金属粉が少なくなり、金属粉に起因する製品の打痕発
生が低減され、不良率を低下させることができる。
【0041】本発明の薄板打抜きダイセットは、上型に
第1の貫通孔を形成し、下型に第2の貫通孔を形成し、
これらが一直線上に並ぶように配置し、第2の貫通孔の
他端を真空吸引装置に連結しているので、上型及び下型
を空気によって十分に冷却することができ、高速運転を
行う際のダイセットの温度上昇を抑えることができる。
第1の貫通孔を形成し、下型に第2の貫通孔を形成し、
これらが一直線上に並ぶように配置し、第2の貫通孔の
他端を真空吸引装置に連結しているので、上型及び下型
を空気によって十分に冷却することができ、高速運転を
行う際のダイセットの温度上昇を抑えることができる。
【図1】本発明の薄板打抜きダイセットの実施形態にお
けるストリッパーの平面図である。
けるストリッパーの平面図である。
【図2】薄板打抜きダイセットを用いた打抜き加工の工
程図である。
程図である。
【図3】薄板打抜きダイセットを用いた打抜き加工の工
程図である
程図である
【図4】従来の打抜きカスのカス上がりを防止する方法
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図5】本発明に係る薄板打抜きダイセットの実施形態
の正面図である。
の正面図である。
1 打抜きパンチ 2 ストリッパー 3 薄板 4 ダイス 5 カス 6 バッキングプレート 7 パンチホルダー 8 サブガイドポスト 9 ガイドポスト 10 ダイフレーム 11 ダイホルダー 12 第2の貫通孔 13 第1の貫通孔 14 第2の貫通孔 15 第1の貫通孔 71 ストリッパーフレーム 72 セッティングプレート 73 ダイホルダー 81 ブッシュ 82 ブッシュ 91 リテーナー 92 ブッシュ 101 刃部 102 取付部 110 パンチプレート 121 他端 122 一端 131 他端 132 一端 141 他端 142 一端 151 他端 152 一端 201 貫通孔 231 エアー溝 232 エアー溝 233 エアー溝 234 エアー溝 402 上端 403 下端 410 ダイプレート 411 突起 412 内側面
Claims (6)
- 【請求項1】 打抜きパンチの先端が通過する貫通孔を
有する板状のストリッパーを薄板に当接して、打抜きパ
ンチの先端形状に対応した形状の打抜き穴を有する雌型
と当該ストリッパーとの間に当該薄板をはさみ、 次に、当該打抜きパンチを当該ストリッパーの当該貫通
孔を通して押し込み、当該打抜きパンチの先端と当該雌
型の打抜き穴とによって、当該薄板を打ち抜き加工する
際に、雌型の打抜き穴の他端を真空吸引するとともに、
ストリッパーの貫通孔の周囲にエアー溝を設けて、パン
チの先端が薄板に接触し打抜きを行っている期間に、当
該エアー溝を通して空気が吸引されることを特徴とする
薄板打抜き加工方法。 - 【請求項2】 雌型の打抜き穴の内面の一部と雌型の表
面の一部とを連通するエアーホールが形成されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の薄板打抜き加工方法。 - 【請求項3】 打抜きパンチと、 打抜きパンチの先端が通過する貫通孔を有する板状のス
トリッパーと、 打抜きパンチの先端形状に対応した形状の打抜き穴を有
する雌型と、 雌型の打抜き穴の他端を真空吸引装置と連結するため手
段と、を備えた薄板打抜きダイセットにおいて、 ストリッパーの貫通孔の周囲にエアー溝を設けているこ
とを特徴とする薄板打抜きダイセット。 - 【請求項4】 雌型の打抜き穴の他端を真空吸引装置と
連結するための手段が、雌型の打抜き穴の他端に設けた
耐油性配管ジョイントである請求項3に記載の薄板打抜
きダイセット。 - 【請求項5】 上型に第1の貫通孔を設け、下型に第2
の貫通孔を設け、下死点において型が閉じ上型と下型と
が近接した時に第1の貫通孔の一端と第2の貫通孔の一
端とが実質的に連通し、第2の貫通孔の他端が真空吸引
装置と連結されていることを特徴とする薄板打抜きダイ
セット。 - 【請求項6】 上型に第1の貫通孔を設け、下型に第2
の貫通孔を設け、下死点において型が閉じ上型と下型と
が近接した時に第1の貫通孔の一端と第2の貫通孔の一
端とが実質的に連通し、第2の貫通孔の他端が送風装置
と連結されていることを特徴とする薄板打抜きダイセッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000390960A JP2002192254A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | 薄板打抜き加工方法及び薄板打抜きダイセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000390960A JP2002192254A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | 薄板打抜き加工方法及び薄板打抜きダイセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002192254A true JP2002192254A (ja) | 2002-07-10 |
Family
ID=18857214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000390960A Pending JP2002192254A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | 薄板打抜き加工方法及び薄板打抜きダイセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002192254A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102909254A (zh) * | 2012-11-01 | 2013-02-06 | 昆山嘉华电子有限公司 | 冲压模具结构 |
CN103495640A (zh) * | 2013-09-28 | 2014-01-08 | 安徽省宁国市东波紧固件有限公司 | 一种孔用挡圈套排连续模以及孔用挡圈加工工艺 |
CN107932614A (zh) * | 2017-12-20 | 2018-04-20 | 江苏仅联合智造有限公司 | 组合式条袋切刀 |
CN114367574A (zh) * | 2022-01-05 | 2022-04-19 | 广东日信高精密科技有限公司 | 一种电池极片模切装置及其模切方法 |
-
2000
- 2000-12-22 JP JP2000390960A patent/JP2002192254A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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