JP2002192123A - 脱臭装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒と排ガスとの接触面積を多くして、排ガ
スの浄化能力を高くし、浄化効率の高い脱臭装置を実現
する。 【解決手段】 パイプ状のケース１の内部と外部とを排
ガス流入口４と排ガス流出口５により連通し、ケース１
の内部に加熱ヒータ６を配設し、その外周に金属パイプ
７が密着して固定し、この金属パイプ７の外周に帯状の
金属薄板を螺旋状に巻回してフィン１０を形成し、その
外周側を金属薄板９で覆うものにおいて、前記フィン１
０と、このフィン１０が巻回される金属パイプ７の表面
に触媒１１を担持させた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、厨芥処理機等に組
み込まれ、厨芥処理時等に発生する臭気成分や油煙など
を浄化する脱臭装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の厨芥処理機は、図３に示すよう
に、本体１２内に収納した処理容器１３に厨芥ごみを投
入して撹拌羽根１４により撹拌しながら処理容器１３の
外側底部に設けたヒータ１５により加熱乾燥させると、
臭気が発生するため、その排ガス排出通路１６内に脱臭
装置１７を組込み、この脱臭装置１７によって臭気を脱
臭するようにしている。（例えば特開平７−８８４６３
号公報）この脱臭装置として図４示すものが公知であ
る。この図４は脱臭装置の縦断面図を示すもので、１は
脱臭装置の外郭を構成するパイプ状のケースで、上下端
の開口部を固定キャップ２、３によって閉じている。

【０００３】固定キャップ２、３にはケース１の内部と
外部とを連通する排ガス流入口４と排ガス流出口５が夫
々固定されている。

【０００４】６はシーズヒータ等よりなる加熱ヒータ
で、固定キャップ２、３を貫通してケース１の中央部に
配設されており、その外周に金属パイプ７が密着して固
定されている。

【０００５】８はケース１の内壁に取り付けられたバイ
プ状の断熱材で、その内側面を同じくパイプ状の金属薄
板９により保持している。

【０００６】１０はフィンで、前記金属パイプ７の外周
に帯状の金属薄板を螺旋状に巻回して形成されており、
その表面に白金等の触媒１１を担持させてあり、また外
周を前記金属薄板９で覆っている。

【０００７】この構成において、加熱ヒータ６に通電す
ると、この発熱が金属パイプ７を通してフィン１０に速
やかに伝達され、このフィン１０の表面に担持している
触媒１１を活性化させる。

【０００８】このため、厨芥処理機（図示せず）で発生
して排ガス流入口４から流入した臭気を含んだ排ガス
は、金属パイプ７と金属薄板９及びフィン１０に沿って
螺旋状に上昇し、この間に、フィン１０の表面に担持さ
せた触媒１１によって排ガスを酸化により浄化し、排ガ
ス流出口５から清浄なガスとなって排出される。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の脱臭
装置は、白金等の触媒１１がフィン１０にのみしか担持
されていないため、白金等の触媒物質が少なくてすむ利
点はあるが、排ガス流入口４よりケース１内に流入した
排ガスはフィン１０の触媒と接触する部分のみ酸化によ
り浄化されて、金属パイプ７の表面及び金属薄板９と接
触する部分が浄化されず、このため、この部分の排ガス
の浄化能力が低く、脱臭効果が十分でないという欠点が
あった。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたもので、排ガス流入口からケー
ス内に流入した排ガスと触媒との接触面積を多くするも
のである。

【００１１】そのために、フィンのみならず、このフィ
ンが巻回される金属パイプの表面にも触媒を担持するも
のである。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明は、フィンのみならず、こ
のフィンが巻回される金属パイプの表面にも触媒を担持
するものである。

【００１３】また、フィンの外周を覆う金属薄板の表面
にも触媒を担持すれば、さらに触媒と排ガスとの接触面
積が多くなり、排ガスの浄化能力が高くなるものであ
る。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１から図３を用い
て説明する。

【００１５】本発明では、金属パイプ７及びこの金属パ
イプ７の外周に巻回されるフィン１０を２２Ｃｒ−２Ｍ
ｏ系フェライト系ステンレス鋼により構成し両者の表面
に触媒１１を担持する。

【００１６】この触媒１１は、γアルミナと２０μｍ前
後のαアルミナ粒子を適量混合したものをコートとして
使用し、さらにその上に白金硝酸塩等を白金の担持量が
適量の割合になるように調整して塗布し、乾燥後、焼成
するものである。

【００１７】また、本発明では、フィン１０の外側を覆
った金属薄板９にも上記と同様の触媒１１を担持してお
り、その担持の処理方法も上記と同様である。

【００１８】なお、その他の構成は、図４に示す従来物
と同様であり、説明を省略する。

【００１９】上記の構成において、加熱ヒータ６に通電
すると、この発熱が金属パイプ７を通してフィン１０に
速やかに伝達され、またその後、フィン１０の外周を覆
う金属薄板９にも伝達され、この金属パイプ７とフィン
１０及び金属薄板９の表面に担持している触媒１１を活
性化させる。

【００２０】このため、排ガス流入口４から流入した排
ガスは、金属パイプ７と金属薄板９及びフィン１０に沿
って螺旋状に上昇し、この間に、フィン１０、金属パイ
プ７及び金属薄板９の内側表面に担持した触媒１１と夫
々と接触し、酸化により浄化されて排ガス流出口５から
排出される。

【００２１】このため、触媒１１と排ガスの接触面積が
増えて排ガスの浄化能力が高くなり、脱臭効果が十分で
排ガス流出口５から清浄なガスが排出され、浄化効率の
高い脱臭装置を実現できるものである。

【００２２】

【発明の効果】本発明によれば、パイプ状のケースの内
部と外部とを排ガス流入口と排ガス流出口により連通
し、ケースの内部に加熱ヒータを配設し、その外周に金
属パイプを密着して固定し、この金属パイプの外周に帯
状の金属薄板を螺旋状に巻回してフィンを形成し、その
外周側を金属薄板で覆うものにおいて、前記フィンと、
このフィンが巻回される金属パイプの表面に触媒を担持
させたので、排ガスと触媒の接触面積が増え、非常に高
い浄化効率を実現する脱臭装置を提供することができ
る。

【００２３】また、フィンの外周を覆う金属薄板の表面
にも触媒を担持させたので、排ガスと触媒の接触面積が
さらに増えて高い浄化効率を実現する脱臭装置を実現す
ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例である脱臭装置の構成を示す断
面図である。

【図２】同排ガスガイドと加熱ヒータの構成を示す断面
図である。

【図３】従来の厨芥処理機の断面図である。

【図４】同脱臭装置の構成を示す断面図である。

【符号の説明】

１ ケース ４ 排ガス流入口 ５ 排ガス流出口 ６ 加熱ヒータ ７ 金属パイプ ９ 金属薄板 １０ フィン １１ 触媒

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4C080 AA07 CC15 MM03 QQ12 4D004 AA03 AC04 CA15 CA22 CA42 CA48 CB04 CB26 CB32 CC09 4D048 AA22 AA24 AB01 AB03 BA03X BA30X BA41X CA07 CC38 CC43

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パイプ状のケース（１）の内部と外部と
   を排ガス流入口（４）と排ガス流出口（５）により連通
   し、ケース（１）の内部に加熱ヒータ（６）を配設し、
   その外周に金属パイプ（７）を密着して固定し、この金
   属パイプ（７）の外周に帯状の金属薄板を螺旋状に巻回
   してフィン（１０）を形成し、その外周を金属薄板
   （９）で覆うものにおいて、前記フィン（１０）と、こ
   のフィン（１０）が巻回される金属パイプ（７）の表面
   に触媒（１１）を担持させたことを特徴とする脱臭装
   置。
2. 【請求項２】 フィン（１０）の外周を覆う金属薄板
   （９）の内側表面に触媒（１１）を担持させたことを特
   徴とする請求項１記載の脱臭装置。