JP2002191512A - おろし器 - Google Patents

おろし器

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JP2002191512A
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(57)【要約】 【課題】セラミックス製のおろし器は、繊維質を多量に
含む薬味をおろす機能を満足することができず、また取
り扱い時に刃先が欠けるという問題がある。 【解決手段】突起刃の刃密度を10〜20個/cm2
し、これら複数の突起刃を備えたおろし部の面積を15
〜20cm2とし、かつ上記おろし部の中央部における
突起刃の刃先高さを1〜1.5mmとしてセラミック製
おろし器を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に薬味等をおろ
すのに使用するおろし器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、主に大根をおろすのに使用す
るおろし器としては、種々のものが提案され、また使用
されている。
【0003】例えば、従来のおろし器では、図3に示し
たように、突起刃の形成されているおろし器11を容器
12に装着して使用するように構成されている。寸法が
小さいと使用感が劣るので、おろし器11としてはある
程度の大きさが必要である。例えば、10cm×20c
m程度の略長方形の形状である。
【0004】一方、薬味等をおろすのに使用するおろし
器としても種々のものが提案されており、例えばおろし
部の面積を20〜30cm2とし刃密度(刃先数/面
積)を5〜10個/cm2で形成し、突起刃の刃先高さ
を1mm以下にしたものがある(実開平4−80447
号公報参照)。
【0005】薬味は、大根に比べておろす量が少ないた
めこの程度のおろし部面積が適当であるとされていた。
【0006】また、これらのおろし器をセラミックスで
形状することにより、腐食し難い点及び金属イオンが出
ないので、素材(食物)の旨味を損なわないという優れ
た効果があることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のセラミック製おろし器では、繊維質を多量に
含む薬味をおろす機能を満足することができず、また取
り扱い時に刃先が欠けるという問題があった。
【0008】そこで、本発明は、使用感の優れた薬味用
のおろし器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、本発明のセラミックスからなるおろし器は、突起刃
の刃密度を10〜20個/cm2とし、これら複数の突
起刃を備えたおろし部の面積を15〜20cm2とし、
かつ上記おろし部の中央部における突起刃の刃先高さを
1〜1.5mmとしたことを特徴とする。また、おろし
部の外周部における突起刃の先端を曲面状としその刃先
高さを1mm以下としたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。
【0011】図1に示すように、本発明のおろし器は、
円形の皿状体の中央部に突出したおろし部1を有し、そ
の周辺にはおろしたものをためる外周溝2を持ってお
り、全体がセラミックからなる。おろし部1の表面に
は、薬味をおろすための小さい突起刃3を多数備えてお
り生姜・山葵等の薬味をおろし部1に押し当てて滑らせ
ながら往・反復運動することにより、おろされた薬味が
外周溝2に溜まる構造となっている。また、図2に示す
ように裏面にはシリコンやゴムなどのすべり止め部4を
備えている。
【0012】本発明のおろし器によれば突起刃3がセラ
ミックスであるため、耐磨耗性に優れ長時間良好な切れ
味を維持し、また錆びが生じない。但し、セラミックス
には、金属材に比べて靭性が低いため、取り扱いによっ
ては刃先が欠ける恐れがある。
【0013】そこで、本発明においては、図3(a)に
示すようにおろし部1の少なくとも中央部における突起
刃3の刃先高さhを1〜1.5mmとしている。これ
は、刃先高さhを1.5mmより高くすると突起刃3の
刃先が欠けやすく、また繊維質を多量に含む薬味をおろ
すことは、容易ではあるが突起刃3と突起刃3の間にお
ろしたものが詰まり当初の切れ味が低下しやすくなり、
逆に刃先高さhを1mmより低くすると、繊維質を多量
に含む薬味をおろすことが困難となるためである。
【0014】また、この突起刃3の先端は、曲率半径
0.2mm以下のシャープエッジとし、中央部とは、お
ろし部1の中心点まわりの5〜10m2の面積の範囲を
言う。
【0015】また、おろし部1の外周部の突起刃3’
は、図3(b)に示すように先端部の曲率半径を0.2
〜0.5mmとし、且つ刃先高さh’を1mm以下とし
て欠けにくくすることが好ましい。これは、おろし器を
取り扱う中で、他の皿を上に乗せたり食器乾燥機から取
り出す際に他の食器を接触させたりしておろし部1の外
周側にある突起刃3’が他品材と接触することが多いた
めである。
【0016】更に本発明のおろし器は、おろし部1の面
積を15〜20cm2、突起刃3の刃密度(刃先数/面
積)を10〜20個/cm2とすることにより、長時間
切れ味を維持することができる。
【0017】薬味は、一般的に生姜・山葵等に代表され
るように大根と比べて食物が小さいのでおろす際の往・
反復運動が小さくても機能を十分に満足出来る。そこで
おろし部1の面積は、15〜20cm2とした。これ
は、面積が15cm2未満であるとおろす際の往・反復
運動が困難であり、逆に20cm2を超えるとおろす際
の往・反復運動はやりやすいが、おろした物が煩雑にな
りおろした物を収集するのに非常に手間がかかるためで
ある。
【0018】突起刃3の刃密度を10〜20個/cm2
としたのは、10個/cm2より少ないと刃先と刃先の
間隔が広いために繊維質を多量に含んだ薬味をおろす際
の切れ味が悪く、20個/cm2より多いと刃先と刃先
の間隔が狭いためにおろしたものが詰まってしまい除除
に切れ味が低下してしまうためである。
【0019】なお、本発明のおろし器をなすセラミック
スとしては、アルミナ、ジルコニア・窒化珪素などさま
ざまなものを用いることが出来るが、例えば、陶石30
%とアルミナ70%の材質を用いるとよい。
【0020】次に本発明のおろし器の製法を説明する。
【0021】固形原料に水と分散材を入れ攪拌し真空状
態で脱泡し鋳込成形によって所定形状に成形する。突起
刃3の形成は、鋳込成形用の元型に刃先が転写されてい
る銅製釘を打ち込み刃先高さを決め、元型からケースを
作り、ケース型から使用型を作る。その後、使用型を用
いて成形圧1〜5kgfで圧力鋳込みを実施した後、4
0〜50℃で約12時間乾燥させる。
【0022】次工程としては、バリ取りを目的にした仕
上げ作業後、素焼きを約1000℃で10時間、自然冷
却で合計14時間行う。
【0023】そして、突起刃3の強度向上の為に釉薬を
塗布後、約1300度で約12時間焼成する。
【0024】最後に薬味等をおろす際におろし器が動か
ないように、裏面にシリコンなどを塗布してすべり止め
4を備え完成である。
【0025】また、以上の実施形態では、円形状のおろ
し器を説明したが、長方形・正方形・楕円形状やその
他、様々なデザインのものに適用できることは言うまで
もない。
【0026】
【実施例】原料として陶石30%とアルミナ70%の材
質を用い、上述した製造方法にて、表1に示す種々のお
ろし器を製作し、表2のようにさまざまな材料をおろし
て順位づけを行い機能テストを実施した。また、表3の
ようにそれぞれのおろし器を使用した後、食器乾燥機、
煮沸を実施し、刃先の欠けの有無を観察した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】従来例であるNo.8は、面積が広いわり
に生姜・山葵がおろしにくい、また、刃先数が少なく当
然、刃先密度が少ない。その上、刃先高さが低いので機
能性を十分満足することが出来なかった。従来例である
No.5は、面積は適切であるが繊維質が多量に含まれ
ている生姜・山葵などをおろす場合、時間経過とともに
刃先と刃先の間に食物が詰まり、当初の良好な切れ味が
低下してしまった。また、刃先が高い為外周部がほとん
ど欠けていた。
【0031】これに対して本発明実施例は、野菜・果物
の種類にかかわらず機能性を十分に満足することが出
来、また、おろし器使用後、食器乾燥機及び煮沸を実施
した後も刃先欠けの発生は全く見られなかった。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明のセラミックスか
らなる(薬味)おろし器においては、突起刃の刃密度を
10〜20個/cm2とし、これら複数の突起刃を備え
たおろし部の面積を15〜20cm2とし、かつ上記お
ろし部の中央部における突起刃の刃先高さを1〜1.5
mmとしたことにより野菜・果物にかかわらず優れた切
れ味を有し、この切れ味を長時間維持することが出来、
使用感の優れたおろし器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のおろし器を示す平面図である。
【図2】本発明のおろし器の断面図である。
【図3】(a)はおろし部中央付近、(b)はおろし部
外周付近のそれぞれ突起刃の断面図である。
【図4】従来の大根おろし器の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 おろし部 2 外周溝 3 突起刃 4 すべり止め h 刃先高さ 11 おろし器 12 容器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックスからなる複数の突起刃を備え
    たおろし器において、上記突起刃の刃密度を10〜20
    個/cm2とし、これら複数の突起刃を備えたおろし部
    の面積を15〜20cm2とし、かつ上記おろし部の中
    央部における突起刃の刃先高さを1〜1.5mmとした
    ことを特徴とするおろし器。
  2. 【請求項2】上記おろし部の外周部における突起刃の先
    端を曲面状とし、その刃先高さを1mm以下としたこと
    を特徴とする請求項1記載のおろし器。
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