JP2002191424A - バッグ用芯材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッグの蓋体を柔軟性のあるものとし、しか
も破損しにくいバッグ用芯材を提供すること。 【構成】 この発明のバッグ用芯材は、バッグの蓋体の
内部に設けられる芯材であって、枠形状で柔軟性を有す
る基体２に、弾力性部材３を固定したものとしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ビジネスバッ
グ、その他適宜のバッグの蓋体の内部に設けられる芯材
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ビジネスバッグ等の四角形状のバ
ッグの蓋体の内部には、四角形状の紙製の芯材が設けら
れている。

【０００３】しかし、従来の芯材は柔軟性がないため、
蓋体が曲げにくく、蓋体を外側に曲げて開き、収納物を
出し入れしやすいようにすることはできなかった。その
ため、図７のように四角形状のボール紙の内側を打ち抜
いて枠形状とした芯材を使用することにより、蓋体を柔
軟に曲げられるようにしたものもあったが、蓋体を曲げ
たときに芯材が折れ、破損することが多かった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
バッグの蓋体を柔軟性のあるものとし、しかも破損しに
くいバッグ用芯材を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明は次のような技術的手段を講じている。

【０００６】この発明のバッグ用芯材は、バッグの蓋体
１の内部に設けられる芯材であって、枠形状で柔軟性を
有する基体２に、弾力性部材３を固定したものとしてい
る。

【０００７】前記基体２は四角枠形状とし、弾力性部材
３を基体の少なくとも３辺に設けたものとすることがで
きる。

【０００８】また、弾力性部材３は、板バネ、ピアノ
線、あるいはコイルばねとすることができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。

【００１０】この発明のバッグ用芯材は、バッグの蓋体
１の内部に設けられる芯材であって、四角枠形状で柔軟
性を有する基体２の表面に、弾力性部材３を固定したも
のである。

【００１１】図１は、この芯材の正面図、図２はこの芯
材に生地４を取り付けた状態の背面図、図３は、芯材及
びその外側に設けられる蓋体１の生地４の分解状態を示
す図である。

【００１２】この芯材は、基体２の４辺の表面に、それ
ぞれ弾力性部材３として鋼製の板バネを接着により固定
し、基体２の裏面側にクッション材５を配し、さらに表
側と裏側に生地４を配している。

【００１３】基体２は四角形のボール紙の内側を打ち抜
いて形成されたものとしているが、ベルポーレン等の合
成樹脂製とすることもできる。基体２は、紙や合成樹脂
からなる枠形状であるため、柔軟性があり、曲げること
が可能である。

【００１４】弾力性部材３は、基体２の各辺に接着剤で
とりつけられている。各弾力性部材３の端部は、生地片
６等で覆うようにするとよい。弾力性部材３は、基体２
の４辺すべてに設けることが望ましいが、３辺あるいは
２辺のみに設けてもよい。弾力性部材３を３辺に設ける
場合は、図１中における上辺又は下辺を除く辺に設け、
２辺に設ける場合は、左右の辺に設けるとよい。

【００１５】クッション材５は四角形状のウレタン製
で、基体２に縫製により取り付けられている。このクッ
ション材５が、打ち抜かれた基体２の内側部分を覆うの
で、蓋体１に加わる衝撃が吸収される。前記生地４は、
合成繊維等で、基体２に縫製により取り付けられてい
る。

【００１６】この芯材を使用したバッグの蓋体１は、四
角枠形状の基体２が柔軟性を有しており、しかも、弾力
性部材３によって補強されているため、図４に示すよう
に、蓋体１を柔軟に曲げることができるとともに、蓋体
１を大きく曲げても、芯材が折れにくいようになってい
る。

【００１７】従って、この芯材を使用したバッグは、蓋
体１を大きく開いて収納物を出し入れしやすく、しか
も、長期にわたって使用することができる。

【００１８】なお、弾力性部材３は、前記板バネ以外に
も、ピアノ線（図５）やコイルばね（図６）のような線
状のものとすることもできる。これらの場合、弾力性部
材３は１本の線状のものとし、基体２の形状にあわせて
曲げて固定するとよい。

【００１９】

【発明の効果】この発明のバッグ用芯材は、上述のよう
に構成されており、バッグの蓋体１を柔軟性のあるもの
とし、しかも破損しにくいものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施形態のバッグ用芯材の正面図。

【図２】この発明の実施形態のバッグ用芯材に生地を取
り付けた状態の背面図。

【図３】この発明の実施形態のバッグ用芯材及びその外
側に設けられる蓋体の生地の分解状態を示す説明図。

【図４】バッグの蓋体を外側に曲げて開いた状態を示す
斜視図。

【図５】この発明の他の実施形態のバッグ用芯材の正面
図。

【図６】この発明のさらに他の実施形態のバッグ用芯材
の正面図。

【図７】従来の芯材の正面図。

【符号の説明】

１ バッグの蓋体 ２ 基体 ３ 弾力性部材

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バッグの蓋体（１）の内部に設けられる
   芯材であって、枠形状で柔軟性を有する基体（２）に、
   弾力性部材（３）を固定したことを特徴とするバッグ用
   芯材。
2. 【請求項２】 基体（２）を四角枠形状とし、弾力性部
   材（３）を基体（２）の少なくとも３辺に設けた請求項
   １記載のバッグ用芯材。
3. 【請求項３】 弾力性部材（３）を板バネとした請求項
   １又は２記載のバッグ用芯材。
4. 【請求項４】 弾力性部材（３）をピアノ線とした請求
   項１又は２記載のバッグ用芯材。
5. 【請求項５】 弾力性部材（３）をコイルばねとした請
   求項１又は２記載のバッグ用芯材。