JP3078571U - バッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓋体に柔軟性があり、しかも破損しにくいバ
ッグを提供すること。 【構成】 この考案のバッグは、蓋体が柔軟性を有する
バッグであって、前記蓋体の内部に、四角枠形状で柔軟
性を有する基体２の少なくとも３辺に、弾力性部材３と
して鋼製の板バネ、ピアノ線、又はコイルばねを固定し
た芯材を設けたものとしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、蓋体を柔軟に曲げられるようにした、ビジネスバッグ等適宜のバ ッグに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ビジネスバッグ等の四角形状のバッグの蓋体の内部には、四角形状の紙 製の芯材が設けられている。

【０００３】 しかし、従来の芯材は柔軟性がないため、蓋体が曲げにくく、蓋体を外側に曲 げて開き、収納物を出し入れしやすいようにすることはできなかった。そのため 、図７のように四角形状のボール紙の内側を打ち抜いて枠形状とした芯材を使用 することにより、蓋体を柔軟に曲げられるようにしたものもあったが、蓋体を曲 げたときに芯材が折れ、破損することが多かった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこでこの考案では、蓋体に柔軟性があり、しかも破損しにくいバッグを提供 することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、この考案は次のような技術的手段を講じている。

【０００６】 この考案のバッグは、蓋体１が柔軟性を有するバッグであって、前記蓋体１の 内部に、四角枠形状で柔軟性を有する基体２の少なくとも３辺に、弾力性部材３ として鋼製の板バネ、ピアノ線、又はコイルばねを固定した芯材を設けたものと している。

【０００７】 基体２は、四角形のボール紙の内側を打ち抜いて形成されたもの、あるいは、 ベルポーレン製とすることができる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施形態を図面を参照して説明する。

【０００９】 この考案のバッグは、蓋体１が柔軟性を有するバッグであって、前記蓋体１の 内部に、四角枠形状で柔軟性を有する基体２の少なくとも３辺に、弾力性部材３ として鋼製の板バネ、ピアノ線、又はコイルばねを固定した芯材を設けたもので ある。

【００１０】 図１は、弾力性部材３を板バネとした場合の芯材の正面図、図２はこの芯材に 生地４を取り付けた状態の背面図、図３は、芯材及びその外側に設けられる蓋体 １の生地４の分解状態を示す図、図４はこの芯材を使用したバッグの蓋体を外側 に曲げて開いた状態を示す図である。

【００１１】 前記芯材は、基体２の４辺の表面に、それぞれ弾力性部材３として鋼製の板バ ネを接着により固定し、基体２の裏面側にクッション材５を配し、さらに表側と 裏側に生地４を配している。

【００１２】 基体２は四角形のボール紙の内側を打ち抜いて形成されたものとしているが、 ベルポーレン等の合成樹脂製とすることもできる。基体２は、紙や合成樹脂から なる枠形状であるため、柔軟性があり、曲げることが可能である。

【００１３】 弾力性部材３は、基体２の各辺に接着剤でとりつけられている。各弾力性部材 ３の端部は、生地片６等で覆うようにするとよい。弾力性部材３は、基体２の３ 辺に設ければよいが、４辺すべてに設ければより蓋体の強度が増す。弾力性部材 ３を３辺のみに設ける場合は、図１中における上辺又は下辺を除く辺に設けると よい。

【００１４】 クッション材５は四角形状のウレタン製で、基体２に縫製により取り付けられ ている。このクッション材５が、打ち抜かれた基体２の内側部分を覆うので、蓋 体１に加わる衝撃が吸収される。前記生地４は、合成繊維等で、基体２に縫製に より取り付けられている。

【００１５】 この芯材を使用したバッグの蓋体１は、四角枠形状の基体２が柔軟性を有して おり、しかも、弾力性部材３によって補強されているため、図４に示すように、 蓋体１を柔軟に曲げることができるとともに、蓋体１を大きく曲げても、芯材が 折れにくいようになっている。

【００１６】 従って、この芯材を使用したバッグは、蓋体１を大きく開いて収納物を出し入 れしやすく、しかも、長期にわたって使用することができる。

【００１７】 図５は、弾力性部材３として、ピアノ線を使用した場合、図６は、コイルばね を使用した場合を示す図である。これらの場合、弾力性部材３は、１本のピアノ 線やコイルばねとし、基体２の形状にあわせて曲げて固定するとよい。

【００１８】

【考案の効果】

この考案のバッグは、上述のように構成されているため、蓋体を柔軟に曲げる ことができ、しかも破損しにくい。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施形態のバッグの蓋体の内部に設
けられる芯材の正面図。

【図２】この考案の実施形態のバッグの蓋体の内部に設
けられる芯材に生地を取り付けた状態の背面図。

【図３】この考案の実施形態のバッグの蓋体の内部に設
けられる芯材及びその外側に設けられる蓋体の生地の分
解状態を示す説明図。

【図４】バッグの蓋体を外側に曲げて開いた状態を示す
斜視図。

【図５】この考案の他の実施形態のバッグの蓋体の内部
に設けられる芯材の正面図。

【図６】この考案のさらに他の実施形態のバッグの蓋体
の内部に設けられる芯材の正面図。

【図７】従来の芯材の正面図。

【符号の説明】

１ 蓋体 ２ 基体 ３ 弾力性部材

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蓋体（１）が柔軟性を有するバッグであ
   って、前記蓋体（１）の内部に、四角枠形状で柔軟性を
   有する基体（２）の少なくとも３辺に、弾力性部材
   （３）として鋼製の板バネを固定した芯材を設けている
   ことを特徴とするバッグ。
2. 【請求項２】 蓋体（１）が柔軟性を有するバッグであ
   って、前記蓋体（１）の内部に、四角枠形状で柔軟性を
   有する基体（２）の少なくとも３辺に、弾力性部材
   （３）としてピアノ線を固定した芯材を設けていること
   を特徴とするバッグ。
3. 【請求項３】 蓋体（１）が柔軟性を有するバッグであ
   って、前記蓋体（１）の内部に、四角枠形状で柔軟性を
   有する基体（２）の少なくとも３辺に、弾力性部材
   （３）としてコイルばねを固定した芯材を設けているこ
   とを特徴とするバッグ。
4. 【請求項４】 基体（２）が、四角形のボール紙の内側
   を打ち抜いて形成されたものである請求項１、２又は３
   記載のバッグ。
5. 【請求項５】 基体（２）がベルポーレン製である請求
   項１、２又は３記載のバッグ。