JP3084267U - 名札ケ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 名札ケ−スを服に着けるに当り、服の生地を
傷めず、着脱を容易にすると共に、構造を簡単にして、
安価に供給できるようにする。 【解決手段】 磁石と鉄片を用い、名札ケ−スの側に磁
石または鉄片を直接または間接に連結し、その磁石また
は鉄片と上記磁石とを服の生地を挟んで吸着させること
で、名札ケ−スを服に取付けるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は服の上に付ける名札で、名札の内容の変更が容易なように、名札を名 札ケ−スに挿入し、そのケ−スを服のポケットの上等に着けるようにした名札ケ −スにおいて、名札ケ−スを服を傷めることなく、且つ着脱が容易であるように したものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の服へ着脱される名札ケ−スは図に示すように服への着脱手段として、安 全ピンを用いたり、クリップを用いたりしていた。 安全ピンを用いるものは、安全ピンの針を服のポケットの縁を縫うように貫通 させるので服の生地を傷める欠点があり、着脱も難しいという問題があった。ま たクリップを用いたものは、着脱は容易で生地も傷めないが、安全ピンに比し高 価であると云う欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上述したような従来例に比し、服の生地を傷めず、着脱が容易で、し かも構造的に簡単で安価な名札ケ−スを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決する手段】

テ−プの２箇所に一方に磁石、他方に鉄片（磁性体片）を固着し、このテ−プ の一部を名札ケ−スの上縁部に取付けた。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１に本考案の実施形態の一例を示す。１が名札ケ−スの本体で、透明プラス チックシ−トを折り重ね、名札を出し入れする線状の開口を残して周縁を熱圧着 して扁平な袋状にしたものである。２は柔軟なテ−プで、一方の端には小型の超 強力磁石３が固着してあり、他方の端にはテ−プの磁石３が着いている側の反対 側の面に鉄片４が固着してある。このテ−プ２が名札ケ−ス本体１の上縁に設け られた横長のスリット状窓孔５を貫通せしめられている。 テ−プ２は図示のように２箇所で折り癖が着けられており、両端の磁石３と鉄 片４とが互いに吸着するようにしてある。 このような名札ケ−スは、図１Ｂに示すようにテ−プ２の磁石３が付いている 方の端を服の胸ポケットＰに挿入し、鉄片４の付いている方の端をポケットの外 側から磁石３の付いている端に対向させることで、磁石３と鉄片４とをポケット の生地を通して吸着させ、磁石と鉄片とでポケットの生地を挟んで、名札ケ−ス を胸ポケットの前面に吊り下げるのである。

【０００６】 図２Ａは本発明の他の実施形態を示す。図１と同等の部分には同じ符号を付し て一々の説明は省略する。テープ２において、一端に磁石３を付け、同じ側の面 の途中の所に鉄片４を付けてある。テープ２の磁石３が付いていない方の端が名 札ケ−ス１の上縁部にピン６で取付けられ、テ−プ２は名札ケ−ス１に対して図 示矢印のように左右に振れるようになっている。 テ−プ２は磁石３の付いた端と鉄片４の付いた場所との中間で曲がるようにな っており、磁石３の付いている端をポケットの中に入れ、テ−プ２を折曲してポ ケットの外から鉄片４を磁石３に吸着させることで、名札ケ−スを服のポケット に取付ける。 この例ではテ−プ２は名札ケ−ス１との間の連結がル−ズで名札ケ−スはテ− プ２に対して搖動自在であるから、名札が常に垂直位置を保っていることが出来 る。

【０００７】 図２Ｂに示すものは更に本発明の他の実施形態である。名札ケ−ス１の上部裏 面に鉄片４が取付けられている。磁石３は名札ケ−ス１とはつながりが無く、通 常は鉄片４に吸着させてある。名札を服に付けるときは、磁石３を鉄片４から離 し、名札ケ−スを服のポケットの上に当て、磁石３をポケットに入れてポケット の内側から鉄片４に吸着させる。磁石３はそのまゝではポケットの内側で場所を 探る操作がやり難いから、指で摘めるようにプラスチックシ−トの舌片７が付け てある。この舌片は磁石３にかさばりを与えて紛失され難くする機能もある。 この例は前２例と異なり、蓋のついたポケットで蓋の縁に名札を着けるような ときに便利である。この例では磁石３が紛失され易いので、図３Ｂに示すように 、鎖または紐８で磁石３と名札ケ−スとをつないで置くとよい。

【０００８】 磁石３はそれだけでテ−プ等に固着してもよいが、図３に示すようにカップ状 のヨ−ク９を用いると、吸着力を著しく高めることができ、しかも鉄片４を吸着 させた状態では磁束が殆ど外に漏れないから、磁気を嫌う物の傍に寄っても、そ の物を近付けても支障が生じない。 図３の例では磁石３をテ−プ２等に取付けるのに、テ−プに孔を明けてヨ−ク ９をその孔に入れ、テ−プ２を挟むようにワッシャ１０をヨーク１０の鍔上に重 ね、ヨ−ク９の底をプレスで一撃すると、ヨ−クの底が張り出すように変形して ワッシャ１０が抜けなくなってヨ−ク９がテ−プに固着されるから、このヨ−ク の中に磁石３を接着剤で固定する。

【０００９】 図４は名札がＩＤカ−ドを兼ねているような場合で磁気記録がなされているも のを使う場合に、名札のケ−スからの出し入れに際して、名札の磁気記録部が名 札ケ−ス取付け用の磁石３の近辺を通らないように、名札をケ−スの横縁から出 入できるようにしたものである。 名札ケ−ス１の周辺の点線１０はケ−ス１の前後２シ−トを相互接着してある ことを示すもので、図示のようにケ−ス１の一方の側辺は接着してなくて、開口 させてある。この辺で下部１１が一寸だけ上方に接着してあるのは、収納した名 札Ｎの下隅が引掛って横の開口から出てしまわないようにするためで、ケ−スの 後シ−トの側辺には切込み１２が設けてあり、名札をケ−スから取出すときは、 この切込みの所で名札に直接指を当て、名札の側辺を引上げて接着部１１を越え させればよい。このようにしてあると、名札Ｎは磁石３の在る場所を通さずにケ −スから出入できるので、磁気記録が損傷されることがない。

【００１０】

【発明の効果】 本発明によれば、安全ピンを用いるのと異なり、磁石と鉄片で生地を挟むだけ であるから、生地を傷めないことは明らかであり、鉄片と磁石を近づけるだけで よいから安全ピンに比し着脱がきわめて簡単である。またクリップを用いるもの に比し、構造的にきわめて簡単であるから安価に供給することができる。 なお、上述各実施例ではケ−スに近い側に鉄片が設けられ、磁石は遠い所に取 付けられているが、これらは逆にしてもよいことは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態の斜視図。

【図２】本発明の他の実施形態の斜視図。

【図３】本発明における磁石の取付け方の一例を示す断
面図。

【図４】本発明における名札ケ−ス本体の一例の斜視
図。

【符号の説明】

１ 名札ケ−ス本体 ２ テ−プ ３ 磁石 ４ 鉄片（磁性体片） ５ 窓孔 ６ ピン ７ 舌片 ８ 鎖 ９ ヨ−ク １０ ワッシャ

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【手続補正書】

【提出日】平成１３年８月２４日（２００１．８．２
４）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図４

【補正方法】変更

【補正内容】

【図４】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 名札を入れるケ−スの上縁部に磁石また
   は磁性体片を直接またはテープ，紐等を介して連結し、
   この磁石または磁性体片と接離せられる磁性体片または
   磁石を上記名札ケースと分離して設けたことを特徴とす
   る名札ケース。