JP3231738U - アクセサリ留め具 - Google Patents

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進弥 真々田
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Abstract

【課題】衣服生地を損傷することなくアクセサリを装着できる留め具を提供する。【解決手段】取付け治具を用いてアクセサリに取り付ける磁性体材料を含む台座治具10および台座治具を衣服に固定するマグネット治具41を含むアクセサリ留め具であり、取付け治具は、ピン基部およびピン針先部を有する安全ピン20であり、台座治具は安全ピンと結合する結合部を有し、ピン基部はアクセサリ31に取り付けられ、結合部はピン針先部を挿入するピン挿入穴を有し、台座治具の一方の面において凸状部12であり、ピン挿入穴は凸状の内側部分に配置される。あるいは、結合部は、台座治具において平坦状であり、ピン挿入穴は台座治具の内部に存在する。取付け治具は、アクセサリに押さえ部材32を用いて取り付けられる。【選択図】図5

Description

本考案は、コサージュやブローチ等のアクセサリを衣服等に固定するアクセサリ留め具に関する。
一般に市販されているコサージュやブローチ等のアクセサリを衣服等に固定または留めるにはアクセサリに取り付けられた安全ピンを用いて行なう。すなわち、安全ピンの針を衣服等の生地に刺してアクセサリを衣服に固定する。その際、衣服等の生地に穴が開き衣服等を損壊する。さらには、安全ピンの針を留めているフックから針が外れて身体を傷つける恐れもある。このような問題点を克服するために、安全ピンを用いない固定具が提案されている。(特許文献1)特許文献1では、マグネットコサージュにはピンの代わりにマグネット(磁石)が装着されており、生地越しにその磁力によりコサージュを固定するもので、生地にピンの穴を開ける必要がなく、衣服にコサージュを固定することができる。
実用新案登録第3202668号
特許文献1のマグネット付きコサージュはコサージュ本体にマグネットを埋め込む構造をしている。そのため製作工程が複雑になり、商品価格は高価になるという問題がある。またコサージュの流行デザインが変遷し、新たなコサージュを購入する場合、そこに使用されるマグネットは不要になるので、マグネットをその都度廃棄することになる。マグネット自体は小さいのでリサイクルやリユースが困難であるから、資源の無駄使いになるという問題もある。さらに、マグネットは危険物に指定されており、その廃棄方法が難しいという課題もある。
本考案は、上記問題点を解決するために、コサージュ本体にマグネットを埋め込むことなく、台座治具とマグネットを部品として付属させることにより、衣服等の生地越しにその磁力によりコサージュ等のアクセサリを固定し装着するものであり、以下の特徴を有する。
(1)本考案は、取付け治具を用いてアクセサリに取り付ける磁性体材料を含む台座治具および前記台座治具を衣服に固定するマグネット治具を含むアクセサリ留め具であり、前記取付け治具は、ピン基部およびピン針先部を有する安全ピンであり、前記台座治具は前記安全ピンと結合する結合部を有し、前記ピン基部は前記アクセサリに取り付けられ、前記結合部には前記ピン針先部を挿入するピン挿入穴を有することを特徴とする。
(2)本考案は、(1)に加えて、前記結合部は、前記台座治具の一方の面において凸状であり、前記ピン挿入穴は前記凸状の内側部分に配置されており、あるいは、前記結合部は、前記台座治具において平坦状であり、前記ピン挿入穴は前記台座治具の内部に存在し、前記取付け治具は、アクセサリに押さえ部材を用いて取り付けられていることを特徴とする。
(3)本考案は、(1)に加えて、前記取付け治具は面ファスナーであり、前記面ファスナーの一方が前記アクセサリに、前記面ファスナーの他方が前記台座治具に取り付けられることを特徴とする。
(4)本考案は、(1)〜(3)に加えて、前記アクセサリを衣服生地に装着する場合、衣服生地は前記台座治具と前記マグネット治具の間に配置され、衣服生地に接触する側の前記台座治具の面は平坦状であることを特徴とする。
本考案のアクセサリ留め具は、衣服生地をアクセサリに取り付けた台座治具とマグネット治具の間に挟んで、アクセサリを衣服に固定し装着するので、衣服を損傷することがない。マグネットを埋め込んだコサージュ等のアクセサリ(商品)は高価なものとなるが、本考案のアクセサリ留め具は、台座治具およびマグネット治具はアクセサリとは別部品で分離可能部品であるから、コサージュ等のアクセサリの構造は単純であり、コサージュ等のアクセサリ(商品)のコストを大幅に抑えることができる。台座治具およびマグネット治具は磁性体材料を含む材料で構成されているので強固であるから、繰り返し利用できる。従って、アクセサリの種類が変わっても、同じ台座治具やマグネット治具を長期に使用できるのでコストの節約になるとともに、廃棄物を少なくすることができるので環境負荷も小さい。マグネット治具も使用しないときは、台座治具に磁力で直接付着して置けば良いので、紛失することもない。台座治具をアクセサリに取り付ける安全ピンや面ファスナー等の取付け治具もアクセサリを変えても繰り返し使用できるので、同様にコストの節約になるとともに、廃棄物を少なくすることができて環境負荷も小さい。また取付け治具をアクセサリから取り外した後には台座治具に取り付けておけば良いので、紛失することも少ない。本考案のアクセサリ留め具を取り付けたアクセサリは、衣服に簡単にしかも素早く装着し取り外し(離脱)できるので、ワンタッチ(装着・離脱)アクセサリ留め具と考えることができる。本考案の採用により、廉価な一般のコサージュにマグネットコサージュと同じ機能を持たせることができる。
図1は、本考案のアクセサリ留め具の台座治具を示す図である。 図2は、本考案のアクセサリ留め具の安全ピンおよび台座治具を接続した状態を示す図である。 図3は、本考案のアクセサリ留め具において、ピン針先部をピン締結部に留めて台座治具と安全ピンを一体化した状態を示す図である。 図4は、本考案のアクセサリ留め具の台座治具を接続し結合した安全ピンを取り付けたアクセサリ(コサージュ)を示す図である。 図5は、本考案のアクセサリ留め具の台座治具を接続した安全ピンを備えるコサージュを、マグネット治具を用いて衣服(生地)に取り付けた状態を示す図である。 図6は、本考案のアクセサリ留め具に用いる台座治具の平面図と立面図を示す図である。 図7は、本考案のアクセサリ留め具に用いるマグネット治具の平面図と立面図を示す図である。 図8は、本考案のアクセサリ(コサージュ)留め具を用いてコサージュを衣服(上着)に装着した状態を示す図である。 図9は、台座治具裏面に凸部を形成せず、台座治具の内部に台座治具を短辺側に貫通する貫通穴を有する台座治具を示す図である。 図10は、内部に貫通穴を有する台座治具に安全ピンのピン針部を通したアクセサリ留め具を示す図である。
本考案は、コサージュ、ブローチ、バッジ等のアクセサリを衣服に留めるアクセサリ留め具であり、衣服生地を損傷することがないように、マグネット治具を使用した留め具である。本考案のアクセサリ留め具は、磁性材料を含む台座治具、台座治具をアクセサリに取り付ける(付着または装着する)取付け治具、台座治具を衣服に固定し装着するマグネット治具を含む。図1は、本考案のアクセサリ留め具の台座治具10を示す図である。台座治具は略一定の厚みを有する板状体である。形状は、略長丸形で描いているが、長方形状、多角形状、楕円形、円形や卵形等、後に示す取付け治具を結合する結合部およびマグネット治具を付着できる領域を有することができる形状であれば良い。
図1(a)はアクセサリが取り付けられる側の面(裏面11B)を示す図であり、図1(b)は裏面に対して反対の面(表(おもて)面11S)、すなわち衣服に固定し装着する側を示す図である。台座治具10は平板状であるが、裏面11B側の一部に台座治具をアクセサリに取り付ける取付け治具を結合する(取り付ける)結合部を有する。図1(a)では結合部は凸部(凸状)12になっており、凸部12の内側は貫通穴13が形成されている。図1(b)に示すように、表面11S側においては、裏面11B側で凸部12になっている部分は凹部(凹状)14になっており、この凹部14が貫通穴13である。図1では、凸部12は2か所で示しているが、1か所でも良いし、3か所以上でも良い。この貫通穴13には安全ピンのピン(安全ピン針部)が通るが、1か所の場合は貫通穴13が短いと安全ピンまたは台座治具10が回転等して固定または安定しないので、安全ピンまたは台座治具10が回転等せず固定等する程度の長さを有する貫通穴13が必要である。また、貫通穴13が2か所以上のときは、安全ピンの真っ直ぐなピン(安全ピン針部)を曲げずに2か所以上の貫通穴13を通すように2か所以上の凸部の位置をそろえて配置する必要がある。貫通穴13はピン(安全ピン針部)が通るので、ピン挿入穴と称しても良い。尚、貫通穴13は、安全ピンのピン(安全ピン基部)を通すことができるような貫通穴としても良い。この場合、安全ピン針部はアクセサリ側に取り付ける。
あるいは、台座治具10の裏面11Bに凸部を形成せずに台座治具10の内部に台座治具10を短辺側に貫通する貫通穴を形成すれば、裏面11Bおよび表(おもて)面11Sを平坦状のままにした台座治具を作製することができる。この場合、結合部は貫通穴が通る部分を言う。短辺側が安全ピンのピン針部より長い場合は結合部の部分(近傍)を短くすれば良い。この場合、貫通穴のサイズはピン針部またはピン基部より大きくなければならず、台座治具の厚みも貫通穴のサイズよりも大きくなる。図9は、上記説明したような台座治具10の裏面11Bに凸部を形成せず、台座治具10の内部に台座治具10を短辺側に貫通する貫通穴17を有する台座治具10を示す図である。本実施形態では、台座治具10は平坦状であり、台座治具10に一方の短辺側側面から他方の短辺側側面に貫通する貫通穴17を有する。すなわち、貫通穴17は台座治具の内部に存在するので、台座治具10の裏面11B側からも表面11S側からも見えず、台座治具10は表面も裏面も平坦状で、凸(状)部や凹(状)部を形成しなくても良い。貫通穴17は表面11S(図9(b))からも裏面11B(図9(a))からも見えないが、台座治具10の内部を通っているので、破線17Hで示している。この貫通穴17の開口部は、図9に示すように短辺側側面に出ている。貫通穴はトンネルと呼んでも良いが、安全ピンのピン(針部)等が通るのでストレート(真っ直ぐで直線状)の貫通穴17となる。尚、長辺側に貫通穴を形成することもできるし、あるいは台座治具10の任意の側面の任意の位置に形成することもできる。
図10は、図9に示した内部に貫通穴を有する台座治具に安全ピンのピン針部を通したアクセサリ留め具を示す図である。図10(a)は、図2と類似した図であるが、安全ピン20のピン針部22は台座治具10の内部を通るので破線22Hで示している。台座治具10の内部に形成した貫通穴(図9の17)は見にくくなるので破線で示していないが、貫通穴のサイズ(穴径)はピン針部22のサイズ(直径)より少し大きい。貫通穴のサイズ(穴径)を大きくすればピン針部22は通りやすくなるが、台座治具10の厚みもそれに従い大きくなるので、重さをできるだけ小さくすることが望ましく、また材料費の節約のために、貫通穴のサイズ(穴径)はピン針部22のサイズ(直径)より少し大きめにするのが良い。たとえば、ピン針部22が通るほどのサイズとする。図10(a)では、台座治具10の裏面11Bが見えているが、台座治具の裏面11Bは平坦である。図10(b)は、図3と類似する図であり、内部に貫通穴を有する台座治具を用いたアクセサリ留め具において、ピン針先部をピン締結部に留めて台座治具と安全ピンを一体化した状態を示す図である。図10(b)では、台座治具10の表面11Sが見えているが、表面11Sは平坦状である。ピン針部22は台座治具10の内部に存在する貫通穴を通っているので、表面11Sでは外側から見えないので破線22Hで示す。このような内部に貫通穴17を有する台座治具を作製する方法として、たとえば、貫通穴と同程度のサイズの棒を用いた鋳型で作製することができる。
図1に示す凸部12および凹部14を形成する方法として、たとえば、表面11Sから裏面11Bに通る長丸長辺に平行な切れ込み(15−1、15−2)を形成して、その中央付近を表面11Sから裏面11Bに押圧してへこませれば凸部12および凹部14および貫通穴13を形成することができる。あるいは、平板状の台座治具10に略中央が凸になったコの字状の帯状板を付着すれば台座治具10の裏面11Bに貫通穴13を有する凸部12を形成することもできる。この場合は、台座治具10の表面11Sには凹部14は存在しない。あるいは、貫通穴13を有する部材12(たとえば、内部が空洞の管状部材)を台座治具10に付着しても、台座治具10の裏面11Bに貫通穴13を有する凸部12を形成することもできる。この場合も、台座治具10の表面11Sには凹部14は存在しない。
台座治具10は一部または全体が磁性体材料で形成されているので、その磁性体材料部分は磁石に付着する。磁性体材料の表面はプラスチックや繊維や紙等の非磁性体で被覆されていても良い。磁性体材料は、たとえば、鉄、ニッケル、コバルト等の金属、あるいは、FeNi系、FeCo系、ステンレス(Fe-Cr-C系)等の合金、あるいは、Fe3O4(マグネタイト)等の酸化物、あるいは、BaO・6Fe2O3等のフェライト、CrO2、遷移金属化合物等の各種化合物である。あるいは、各種磁石(鉄系、ニッケル系、コバルト系、フェライト系、サマリウムコバルト系、MnAl系、ネオジウム系等)でも良い。台座治具10の一部が磁性体材料である場合は、その部分に対向して衣服等を介在して磁石(マグネット治具)が付着して、衣服等に台座治具10を固定する。尚、台座治具10の通し穴16にひもを通したり、金具にかけたりして台座治具10を保管できる。
図2は、安全ピン20および台座治具10を接続(結合)した状態を示す図である。安全ピン20は、ピン基部21、ピン基部21にピン固定部23で接続するピン針部22、ピン針部22の先端であるピン針先部22Cを留めるピン締結部24を含む。ピン基部21はアクセサリに付着または固定して取り付けられる。ピン針部22は台座治具10の裏面11Bにある凸部12の貫通穴13に通っている。凸部21は2か所あるので、この2か所の凸部21の2つの貫通穴13にピン針部22が入っており、ピン針先部22Cは貫通穴13から出た状態になる。ピン固定部23は安全ピンで用いられているようなバネ構造または回転可能な構造になっているので、ピン針部22をピン固定部23でピン締結部24側に回すことができて、ピン針先部22Cをピン締結部(ピン針先留め部)24に備わる溝等に入れてピン針部22をピン基部21に固定することができる。この状態を図3に示す。すなわち、図3は、ピン針先部22Cをピン締結部(ピン針先留め部)24に留めて台座治具10と安全ピン20を一体化した状態を示す図である。この結果、台座治具10もピン基部側に回るので、台座治具10はアクセサリとも一体となる。図3では、台座治具10を表面11S側から見ているので、凹部14が作る貫通穴13をピン針部22が通っているのが分かる。また、安全ピン20は、ピン針部22がピン固定部23で回って、ピン針先部22Cがピン締結部(ピン針先留め部)24に留められている。ピン固定部23はバネ構造になっているので、ピン針先部22Cをピン締結部(ピン針先留め部)24に留めると、ピン針先部22Cがピン締結部(ピン針先留め部)24の溝部に強く固定できる。
図4は、台座治具10を接続し結合した安全ピン20を取り付けたアクセサリ(コサージュ)を示す図である。ここで安全ピンはコサージュに取り付けるものなのでコサージュピンと呼んでも良い。図4は、コサージュ31の裏側から見ている。安全ピン20は押さえ生地(押さえ部材と呼んでも良い)32でコサージュ31に取り付けられている。すなわち、安全ピン20のピン基部21が押さえ生地32とコサージュ(本体)31の間に入り、安全ピン20がコサージュ31と一体化している。従って、ピン基部21は図4では見えていない。ピン針部22のピン針先部22Cはピン締結部24で留まっている。
図5は、台座治具10を接続した安全ピン20を備えるコサージュ31を、マグネット治具41を用いて衣服(生地)42に取り付けた状態を示す図である。図5は、衣服への取付けた状態の断面構造で示す。安全ピン20(のピン基部)はコサージュ31に押さえ生地(押さえ部材)32で取り付けられる。衣服生地42は、安全ピン20に接続した台座治具10とマグネット治具41との間に配置される。すなわち、台座治具10およびマグネット治具41は衣服生地42を挟んで対面して配置されている。マグネット治具41は文字通り磁石である。磁石材料については前述の通りである。台座治具10の一部が磁性体材料である場合は、マグネット治具41は台座治具10の一部の磁性体材料が存在する領域に合わせる。台座治具10の全部が磁性体材料である場合は、マグネット治具41は台座治具10の領域のどこでも良いが、マグネット治具41の中心付近が台座金具10の中心付近に配置するのが、付着力が均衡するので望ましい。台座治具10の磁性体材料の領域のサイズ(面積)とマグネット治具41の付着面の面積を同程度にしておけば、互いの中央付近を合わせて配置すれば、台座治具10とマグネット治具41の付着力(磁力による)が最も大きくなり、確実に衣服(生地)42に固定できる。
また、台座治具10が衣服生地42に接触する面(表面11S)は平坦状であることが望ましい。尚、台座治具10の表面11Sは図1等に示すように、凹部14が形成されているが、凹部14の大きさは小さく、台座治具10の表面11Sの平坦性には殆ど影響を与えないので、衣服生地42と台座治具10との接触面にはほぼ均等な力(磁力)が働き、また、衣服生地42を傷めることは殆どない。ただし、台座治具の表面11Sの面が一部でも凸部分が存在すると、衣服生地42と台座治具10との接触面に均等な力(磁力)が働かない場合があり、その凸部分で衣服生地42を傷める可能性もある。同様に、マグネット治具41の方も、衣服生地42とのマグネット治具41の接触面は平坦であることが望ましい。マグネット治具41の一部に凹部が存在しても良いが、凸部分は存在しないようにするのが望ましい。尚、マグネット治具41については、表裏の区別なく使用できる方が扱い易いので、マグネット治具41の両面について平坦であることが望ましい。
このように、台座治具10の一部または全部が磁性体材料であるから、マグネット治具41と台座治具10は磁力により強く付着する。従って、衣服生地42が台座治具10とマグネット治具41との間に配置されているので、台座治具10が衣服生地42に強く固定される。台座治具10に安全ピン20が接続し、安全ピン20にコサージュ31が固着しているので、コサージュ31も衣服生地42に固定される。図5から分かるように、衣服生地42は台座治具10とマグネット治具41とで挟まれて、台座治具10とマグネット治具41は衣服生地42に固定されており、台座治具10に接続した安全ピン(コサージュピン)20およびコサージュ31も衣服生地42に固定され、コサージュ31を衣服の所望の場所に配置し固定できる。この場合、衣服生地42には傷がつかないので、衣服を傷めることなく何回でも取り外しが可能である。衣服生地42に固定したコサージュ31を取り外すときには、マグネット治具41を取り外せば良い。このときにも衣服生地42を傷めることはない。尚、図5では、台座治具41およびマグネット治具41は衣服生地42に対して対面して配置されている
図6は、本考案のアクセサリ留め具に用いる台座治具10の平面図と立面図を示す図である。図6(a)は、台座治具10の平面図であり、長丸形状であるが、前述したように、その他の形状、たとえば長方形状や楕円形状、円形状等でも良い。図6(a)で見えている面が裏面11Bになり、アクセサリ側を向く面であり、この反対面が表面11Sになり、衣服生地やマグネット治具側の面となる。図6(b)は、台座治具10の立面図であり、台座治具は板状体である。台座治具10の中心部付近に2か所の(裏面側で)凸(状)部12が配置される。凸部12の内側は貫通穴13が形成されており、安全ピンのピン針部22が通る。図1から分かるように凸(状)部12となっている部分は表面11S側から見ると凹部14となる。凹部14があっても、表面11Sは平坦状と考えて良く、表側から衣服生地に接触させ衣服生地の裏側からマグネット治具をあてても、衣服生地に損傷(たとえば、衣服のくぼみ)等の目立った影響は与えない。
既に説明したように、たとえば、完全平坦状の板状体の裏面11Bに内側に貫通穴13ができるような凸(状)部12を有する部材12を付着させることもできるので、台座治具10の表面11Sはくぼみもない平坦にすることもできる。この場合は、マグネット治具を、衣服生地を挟んで台座治具10の表面11S側に付着したときに、くぼみがないので、広い領域で台座治具10を衣服生地に配置固定できる。台座治具10のサイズや形状は、アクセサリの大きさやマグネット治具の大きさ・磁力の大きさなどにより適宜設定できる。一例として台座治具10のサイズを挙げると、図8に示すコサージュ(アクセサリ)を上着に装着する場合、(長丸形状の)台座治具10の長辺側の長さL1は20〜30mm、(長丸形状の)台座治具10の短辺側の長さL2は10〜20mm、台座治具10の厚さは1〜3mm、凸(状)部12の幅L3は2〜4mm、凸(状)部12の長さL4は5〜8mmであり、凸(状)部12の高さHは2〜4mmである。また(長丸形状の)台座治具10の短辺側から凸(状)部12までの距離は1〜2mmである。貫通穴13に入るピン針部22の直径は0.5〜1mmである。貫通穴13の大きさはピン針部22が通る程度のサイズとすれば良い。台座治具10の材料は、この場合全体が磁性体材料で、たとえば鉄系磁性体材料である。尚、台座治具10の表面を塗料や塗膜等で薄くコーティングしても良いし、別の金属膜等でメッキ等しても良い。
図7は、本考案のアクセサリ留め具に用いるマグネット治具41の平面図と立面図を示す図である。図7(a)がマグネット治具の立面図で、図7(b)がマグネット治具の平面図である。図7に示すマグネット治具は円柱板形状であるが、他の形状、たとえば、正方形板状等の多角形板状や楕円形板状等の曲線形板状であっても良く、台座治具の形状に合わせて任意の形状やサイズを設定できる。サイズの一例として、厚みS1は5〜8mm、直径は10〜20mmである。図7のマグネット治具は片側周囲を2〜3mm縁取りしている。通常は縁取りしていない側の面を衣服生地側、すなわち台座治具10側にして、接触面積を大きくするのが良い。
図8は、本考案のアクセサリ(コサージュ)留め具を用いてコサージュを衣服(上着)に装着した状態を示す図である。図8は、装着したコサージュ31の正面から見た図である。コサージュ31は衣服44の襟元に取り付けられているが、コサージュ31が衣服44にどのように取り付けられているかは分からない(見えない)のが良い。衣服44を傷めることもないので、コサージュ31を衣服44の種々の位置に配置することができる。たとえば、胸元や上腕等にも配置できる。マグネット治具を柔らかい布やプラスチックで被覆しても磁力による付着効果は余り小さくならないので、マグネット治具が身体に接触しても身体には殆ど影響を与えないようにすることもできる。取付け治具として安全ピンを実施例として説明したが、他の種々の取付け治具を使用することもできる。たとえば、取付け治具として面ファスナーを用いることもできる。面ファスナーは、一般的にはフック状に起毛された側とループ状に密集して起毛された側で構成され、これらを押し付けると貼り付くようになっている。この面ファスナーの一方側をアクセサリに取り付け、他方側を台座治具(裏面)に取り付ける(結合する)ことにより、アクセサリと台座治具を面ファスナーで一体化できる。この一体化されたアクセサリの台座治具の表面を衣服生地に配置し、その配置部分の衣服生地の裏側にマグネット治具を配置すれば、台座治具(の磁性体領域)とマグネット治具との磁力により衣服生地にアクセサリを固定配置できる。マグネット治具も磁力が大きい磁石(たとえば、ネオジウム磁石)を用いれば、同じ面積でも大きな磁力で強くアクセサリを衣服生地に固定できる。逆に言えば、マグネット治具や台座治具の大きさも小さくすることもでき、たとえば、小型のアクセサリ(たとえば、バッジ)にも使用できる。
以上本考案のアクセサリ留め具は、取付け治具、台座治具、マグネット治具を含むもので、コサージュやブローチ等のアクセサリに取付け治具で台座治具を取り付けておき、台座治具を衣服生地の表側に配置して、衣服生地の裏側の対向する部分にマグネット治具を配置すれば、衣服生地を挟んで台座治具とマグネット治具が磁力により強く付着して、衣服生地にアクセサリを装着することができる。この操作は、ワンタッチで可能であるから急ぎの時にも素早く装着できる。また、マグネット治具を取り外せば、台座治具も衣服生地から直ぐに離れるから、ワンタッチでアクセサリを衣服から取り外し可能である。尚、明細書のある部分に記載し説明した内容について、記載しなかった他の部分においても矛盾なく適用できることに関しては、当該他の部分に当該内容を適用できることは言うまでもない。さらに、前記実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施でき、本考案の権利範囲が前記実施形態に限定されないことも言うまでもない。
本考案のアクセサリ留め具は、アクセサリ以外の衣服へ装着するもの、たとえばネームカード等を衣服に取り付けるときにも適用できる。
10・・・台座治具、11S・・・台座治具の表面、11B・・・台座治具の裏面、12・・・凸(状)部、13・・・貫通穴、14・・・凹部、15・・・切れ込み、16・・・台座治具の通し穴、17・・・貫通穴、21・・・ピン基部、22・・・ピン針部、22C・・・ピン針先部、23・・・ピン固定部、24・・・ピン締結部(ピン針先留め部)、31・・・コサージュ、32・・・押さえ生地、41・・・マグネット治具、42・・・衣服生地、44・・・衣服

Claims (9)

  1. 取付け治具を用いてアクセサリに取り付ける磁性体材料を含む台座治具および前記台座治具を衣服に固定するマグネット治具を含むことを特徴とするアクセサリ留め具。
  2. 前記取付け治具は、ピン基部およびピン針先部を有する安全ピンであり、
    前記台座治具は前記安全ピンと結合する結合部を有することを特徴とする、請求項1に記載のアクセサリ留め具。
  3. 前記ピン基部は前記アクセサリに取り付けられ、前記結合部には前記ピン針先部を挿入するピン挿入穴を有することを特徴とする、請求項2に記載のアクセサリ留め具。
  4. 前記結合部は、前記台座治具の一方の面において凸状であり、前記ピン挿入穴は前記凸状の内側部分に配置されていることを特徴とする、請求項2または3に記載のアクセサリ留め具。
  5. 前記結合部は、前記台座治具において平坦状であり、前記ピン挿入穴は前記台座治具の内部に存在することを特徴とする、請求項2または3に記載のアクセサリ留め具。
  6. 前記取付け治具は、アクセサリに押さえ部材を用いて取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかの項に記載のアクセサリ留め具。
  7. 前記取付け治具は面ファスナーであり、前記面ファスナーの一方が前記アクセサリに、前記面ファスナーの他方が前記台座治具に取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載のアクセサリ留め具。
  8. 前記アクセサリを衣服生地に装着する場合、衣服生地は前記台座治具と前記マグネット治具の間に配置されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載のアクセサリ留め具。
  9. 衣服生地に接触する側の前記台座治具の面は平坦状であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかの項に記載のアクセサリ留め具。

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