JP2002191109A - ワイヤハーネスにおける電線接続構造及び電線接続方法 - Google Patents

ワイヤハーネスにおける電線接続構造及び電線接続方法

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JP2002191109A
JP2002191109A JP2000385559A JP2000385559A JP2002191109A JP 2002191109 A JP2002191109 A JP 2002191109A JP 2000385559 A JP2000385559 A JP 2000385559A JP 2000385559 A JP2000385559 A JP 2000385559A JP 2002191109 A JP2002191109 A JP 2002191109A
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wire
electric wire
connection
electric
wires
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Kazuhiro Maeda
和宏 前田
Katsutoshi Hanzawa
勝利 半澤
Mitsufumi Kawahito
充史 川人
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Yonezawa Densen Co Ltd
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Yonezawa Densen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネスにおいて、接続時の取り扱い
が容易な電線接続構造及び電線接続方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも一方の電線の接続位置が末端
であり、接続位置が電線21の途中である場合は被覆層
を剥離し、接続位置が電線22、23、24の末端であ
る場合は本体被覆層から分離した末端被覆層22a、2
3a、24aを芯線3、4末端に付けたままとし、次い
で露出芯線3、4同士を一体化する。その後、一体化し
た芯線の両側の被覆層に渡って外装部材5を被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】末端にコネクタや電気回路を
予め接続した状態で複数本の電線を束ねて一体化したワ
イヤハーネスにおける電線接続構造及び電線接続方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、車には様々なエレクトロニクス
機器が搭載されており、これらのエレクトロニクス機器
は、多数本の電線等を束ねたワイヤハーネスによって互
いに配線接続することにより、正確に制御され、動作さ
れる。この種のワイヤーハーネスの製造においては、電
線間の接続作業がつきものである。
【0003】ワイヤーハーネスにおける一般的な電線の
接続方法の一例を説明すると、例えば、図3(a)に示
すように、先ず、接続しようとする電線11、12のそ
れぞれの末端の被覆層11a、12aを所定長切り離し
て芯線13、14を露出させ、これら露出芯線13、1
4同士を揃えるようにして配置し、超音波溶着、抵抗溶
接等により接続する。そして、最後に、図3(c)に示
すように、溶着部に外装部材15が取り付けられる(例
えば保護テープの巻き付け等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電線11、
12の芯線の露出は、電線切断工程において、自動機に
より行われている。その後、被覆層が切り離され芯線が
露出した電線は、工程間を移動した後に、電線同士を組
み合わせるアセンブリ工程内、または、専用の接続工程
にて接続される。このように工程間の移動を伴うため、
被覆が切り離されて露出した芯線は、手や周囲の部材に
触れて芯線がばらけやすい。そこで、そのばらけの修復
又は未然に防ぐといった無駄な工程が発生している。ま
た、外装部材が芯線を直接覆っているため、芯線先端が
外装部材を破って突き出さないように、前記外装部材と
しては丈夫なものを使用せざるを得ず、選択の幅が限ら
れていた。
【0005】本発明は、ワイヤハーネスにおいて、接続
部の信頼性に優れかつ接続までの電線の取り扱いが容易
になる電線接続構造及び電線接続方法を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するするための手段】本発明のワイヤハー
ネスにおける電線接続構造は、複数の電線の芯線を一体
化した接続部から延びる少なくとも一つの芯線に本体被
覆層から分離した末端被覆層が存在しており、前記接続
部から延びる他の芯線にも本体被覆層又は本体被覆層か
ら分離した末端被覆層が存在し、前記接続部を外側から
覆う外装部材が接続された前記各電線の前記接続部を介
した両側の被覆層にわたって被覆されていることを特徴
とする。
【0007】本発明のワイヤハーネスにおける電線接続
方法は、前記接続部を形成するにあたって、接続位置が
長手方向途中となる電線については被覆層を剥離して芯
線を露出させ、接続位置が長手方向末端となる電線につ
いては末端の被覆層を本体被覆層から分離して芯線を露
出させるとともに分離した前記末端被覆層を芯線末端に
付けたままとし、次いでそれらの露出芯線を一体化する
ことを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項2に
記載のワイヤハーネスにおける電線接続方法において、
露出芯線一体化後に、前記接続部を外側から覆う外装部
材によって接続された前記各電線の前記接続部を介した
両側の被覆層にわたって被覆することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1ないし図2を参照し、本発明
のワイヤハーネスにおける電線接続構造及び電線接続方
法の実施の形態について説明する。
【0009】図1は、2本の電線1、2の各末端を横並
びに揃えて接続する方法を説明する。先ず、図1(a)
に示すように、接続しようとする電線1、2における被
覆層の末端から所定位置を切った末端被覆層1a、2a
を引き抜くようにして移動して本体被覆層(図1(a)
下側の被覆層)に対して分離させ、芯線3、4を露出さ
せる(以下「露出芯線」と称する場合がある)。しかし
ながら、末端被覆層1a、2aは、芯線3、4より決し
て分離せずに付けたままとする。この点が、従来のもの
と異なる重要な点である。例えば、末端被覆層1a、2
aの中に残っている芯線3、4の長さは、末端被覆層1
a、2aの長さが15〜25mmの場合、5〜10mmであ
る。次いで、露出芯線3、4同士を図1(c)に示すよ
うに接続する。その際、末端被覆層1a、2aは、芯線
3、4に依然として付いた状態にある。ここで、電線接
続手段(詳細には露出芯線同士の接続手段)としては、
圧着ジョイント端子による圧着、抵抗溶接、電気溶接、
レーザ溶接、超音波溶着等、各種採用可能である。これ
ら電線接続手段による露出芯線同士の接続では、必要に
応じて、図1(b)に示すように、各露出芯線3、4を
接続工具の押圧子7、8間に挟んで接続加工を行う。芯
線3、4同士の接続が完了したら、図1(d)に示すよ
うに、芯線3、4同士の接続部10を中心にした両側の
電線本体1、2(詳細には本体被覆部)及び末端被覆層
1a、2aに渡ってテープ等の外装部材5を用いて被覆
する。
【0010】本発明に係る電線接続構造及び電線接続方
法によれば、芯線3、4同士の接続まで(接続後も)末
端被覆層1a、2aを芯線3、4に付けたままにするこ
とで、工程間の移動や電線同士の接続以外の作業中に何
かに触れても、触れる部分は末端被覆層1a、2aであ
るので、露出芯線3、4がばらけず、露出芯線3、4の
曲がり(露出芯線がばらけずに纏まったまま曲がる)も
ほとんど生じない。もし、露出芯線3、4が曲がったと
しても、末端被覆層1a、2aを手で持って簡単に真っ
直ぐに直すことができる。露出芯線3、4同士の超音波
溶着では、露出芯線3、4表面の手油等の汚染物質の付
着が接続強度に悪影響を与えるが、芯線3、4先端に付
けたままになっている末端被覆層1a、2aを用いて芯
線3、4の曲がり修正等を行える構成であれば、露出芯
線3、4への手油等の付着を防ぐことができるから、接
続強度を安定に確保できる。
【0011】また、芯線3、4先端が末端被覆層1a、
2aに覆われたまま外装部材5によって被覆される構造
では、ばらけた芯線や、先端が不揃いの芯線によって、
外装部材5から芯線が突き出すといった不都合を生じる
心配が無い。このため、外装部材5として、簡易な低コ
ストのものを採用できる。接続部10を介した両側で太
さ、周長が同じ被覆層間(末端被覆層1a、2aと本体
被覆層)にわたって外装部材5で被覆することになるた
め、接続部10の両側での被覆条件が同じになり、被覆
作業の単純化、作業性の向上を図ることができるといっ
た利点もある。さらには、外装部材5によって末端被覆
層1a、2aが引き止められ、外装部材5による被覆後
も、芯線3、4先端がばらけることを末端被覆層1a、
2aによって確実に防止できることから、芯線3、4の
ばらけに起因する接続部10の強度低下をも防止するこ
とができ、長期にわたって接続強度を安定に維持するこ
とができ、製品の信頼性が向上する。外装部材5による
被覆後も、ばらけた芯線や、先端が不揃いの芯線によっ
て、外装部材5から芯線が突き出すといった不都合を防
止できる。なお、末端被覆層1a、2aの電線1、2か
ら突き出た端末を含んで被覆する外装部材を用いたり、
前記末端被覆層1a、2a端末を別途設ける封止材で密
封することで、接続部10の防水性等の性能維持も確実
に行える。
【0012】このような接続方法は、図2(a)に示
す、主電線21の長手方向途中の被覆を剥離して露出し
た芯線3と枝電線22の末端に露出した芯線4との接続
や、図2(b)に示す、2本の電線23、24における
芯線3、4の露出部分とその末端に移動した末端被覆層
23a、24aとの位置関係を逆向きにした接続等にも
応用することができる。何れも、接続位置、態様が異な
る以外は、前述の図1に示す接続と同様である。即ち、
電線22、23、24の被覆層の末端から所定位置を切
り、末端被覆層22a、23a、24aを電線22、2
3、24末端から引き抜く方向に移動して芯線3、4を
露出させるときに、末端被覆層22a、23a、24a
を芯線3、4より分離せずに付けたままとする点、及び
接続部を中心にした両側の同じ周長の被覆層にわたって
外装部材5を設けて接続部を被覆する点は、前述の図1
に示す接続と同様である。
【0013】図1、図2のいずれの電線接続構造や電線
接続方法接続でも、末端被覆層を抜き取らないため、ゴ
ミの発生を減少できるといった利点がある。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明のワイヤハー
ネスにおける電線接続構造及び電線接続方法は、電線接
続までの工程並びに接続後も、本体被覆層から分離した
末端被覆層を芯線に付けたままとするので、露出芯線一
体化作業の過程で、手や周囲の部材に触れてもばらけな
いし、曲がりにくく、たとえ曲がったとしても、末端被
覆層をもって簡単に修復できるなど、接続時の取り扱
い、移動に気配りする必要がなく、接続作業に至るまで
の取り扱い作業性を向上できる。また、露出芯線同士の
接続部の両側には、同じ周長の被覆層が存在することに
なり、外装部材による被覆の単純化、作業性の向上を図
ることができる。さらに、芯線末端が末端被覆層に覆わ
れたままであるため、接続後も芯線のばらけが生じず、
接続部の強度を維持できるとともに、ばらけた芯線や、
不揃いの芯線先端等が外装部材から突き出すといった不
都合が防止されるため、外装部材として簡易な低コスト
のものを採用できる。また、末端被覆層を引き抜かなな
いので、工程数が減少し、ゴミの発生も激減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(d)は本発明のワイヤハーネスに
おける電線接続方法を説明する図であり、(d)は電線
接続構造の説明図も兼ねる。
【図2】 (a)、(b)はそれぞれ本発明における異
なる電線接続態様を説明する図である。
【図3】 従来のワイヤハーネスにおける電線接続方法
を説明する図である。
【符号の説明】
1 電線 1a 被覆層(末端被覆層) 2 電線 2a 被覆層(末端被覆層) 3 芯線(露出芯線) 4 芯線(露出芯線) 5 外装部材 21 電線 22 電線 22a被覆層(末端被覆層) 23 電線 23a被覆層(末端被覆層) 24 電線 24a被覆層(末端被覆層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川人 充史 山形県米沢市八幡原1丁目1番3号 米沢 電線株式会社八幡原事業所内 Fターム(参考) 5E085 BB01 CC03 DD03 DD04 DD13 HH06 HH11 JJ38 5G355 AA03 BA01 BA11 CA15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスにおける電線接続構造で
    あって、複数の電線の芯線を一体化した接続部から延び
    る少なくとも一つの芯線に本体被覆層から分離した末端
    被覆層が存在しており、前記接続部から延びる他の芯線
    にも本体被覆層又は本体被覆層から分離した末端被覆層
    が存在し、前記接続部を外側から覆う外装部材が接続さ
    れた前記各電線の前記接続部を介した両側の被覆層にわ
    たって被覆されていることを特徴とするワイヤハーネス
    における電線接続構造。
  2. 【請求項2】 ワイヤハーネスにおいて該ワイヤハーネ
    スを構成する複数の電線同士を接続して接続部を形成す
    る電線接続方法であって、 前記接続部を形成するにあたって、 接続位置が長手方向途中となる電線については被覆層を
    剥離して芯線を露出させ、接続位置が長手方向末端とな
    る電線については末端の被覆層を本体被覆層から分離し
    て芯線を露出させるとともに分離した前記末端被覆層を
    芯線末端に付けたままとし、次いでそれらの露出芯線を
    一体化することを特徴とするワイヤハーネスにおける電
    線接続方法。
  3. 【請求項3】 露出芯線一体化後に、前記接続部を外側
    から覆う外装部材を接続された前記各電線の前記接続部
    を介した両側の被覆層にわたって被覆することを特徴と
    する請求項2に記載のワイヤハーネスにおける電線接続
    方法。
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