JP2002190744A - 復号装置及び復号方法 - Google Patents

復号装置及び復号方法

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JP2002190744A
JP2002190744A JP2000386052A JP2000386052A JP2002190744A JP 2002190744 A JP2002190744 A JP 2002190744A JP 2000386052 A JP2000386052 A JP 2000386052A JP 2000386052 A JP2000386052 A JP 2000386052A JP 2002190744 A JP2002190744 A JP 2002190744A
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Toshiyuki Miyauchi
俊之 宮内
Mineshi Yokogawa
峰志 横川
Kohei Yamamoto
耕平 山本
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TTCMによる符号を繰り返し復号する際の
事前確率情報の初期値の算出を省略し、性能の劣化なし
に回路規模の削減を図る。 【解決手段】 復号装置3は、2つのスイッチ11
,110と、2つの軟出力復号回路120,15
0と、2つのインターリーバ130,140と、2つの
デインターリーバ160,170と、2値化回路180
とを備える。スイッチ110,110は、それぞ
れ、繰り返し復号における最初の復号動作の際には、端
子c,dと連結し、軟出力復号回路120に入力すべき
事前確率情報として、設定されたとり得る任意の固定値
APP,APPを選択し、それ以外の復号動作の際
には、端子e,fと連結し、デインターリーバ160か
ら供給された事前確率情報D35,D36を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繰り返し復号を行
う復号装置及び復号方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、移動体通信や深宇宙通信
といった通信分野、地上波又は衛星ディジタル放送とい
った放送分野、及び記録媒体に対する記録及び/又は再
生を行う磁気、光又は光磁気記録分野の研究が著しく進
められているが、それにともない、誤り訂正符号化及び
復号の効率化を目的として符号理論の研究も盛んに行わ
れている。
【0003】符号性能の理論的限界としては、いわゆる
シャノンの通信路符号化定理によって与えられるシャノ
ン限界が知られている。シャノンの通信路符号化定理と
は、「通信路容量C(ビット/シンボル)の通信路を用
いて伝送速度R(ビット/シンボル)で情報を伝送する
場合に、R≦Cであるならば、誤り確率を限りなく
“0”に近づけることができる符号化方法が存在する」
という定理であり、シャノン限界とは、誤りなしに送信
可能な伝送速度の理論上の限界である。
【0004】このシャノン限界に近い性能を示す符号化
方法として、C. BerrouらによるU.S. Patent #5,446,74
7号公報に記載され、ターボ符号と呼ばれる並列連接畳
み込み符号(Parallel Concatenated Convolutional Co
des;以下、PCCCと記す。)による符号化が知られ
ており、この符号の復号方法として、いわゆる繰り返し
復号が知られている。
【0005】このPCCCによる符号化は、並列に連接
した2つの畳み込み符号化器の間にインターリーバ設け
て構成される装置によって行われる。そして、PCCC
の復号は、軟出力(soft-output)を出力する2つの復
号回路によって構成される装置による繰り返し復号によ
って行われ、2つの復号回路の間で情報をやり取りし、
最終的な復号結果が得られる。
【0006】また、「Patrick Robertson and Thomas W
orz, “Bandwidth-Efficient TurboTrellis-Coded Modu
lation Using Punctured Component Codes”, IEEE Jou
rnal On Selected Areas In Communications, vol. 16,
no. 2, pp. 206-218, February 1998」に記載されてい
るように、PCCCを応用して多値変調と組み合わせ、
信号点の配置と誤り訂正符号の復号特性とを統括して考
慮するターボ符号化変調(Turbo Trellis Coded Modula
tion;以下、TTCMと記す。)も知られている。
【0007】このTTCMによる符号化は、PCCCと
同様に、並列に連接した2つの畳み込み符号化器の間に
インターリーバを設け、さらに、2つの畳み込み符号化
器のそれぞれの後段に、所定の変調方式に基づいて信号
点のマッピングを行う変調器を設けるとともに、インタ
ーリーバに対応するデインターリーバを設けて構成され
る装置によって行われる。そして、TTCMの復号は、
PCCCと同様に、軟出力を出力する2つの復号回路に
よって構成される装置による繰り返し復号によって行わ
れ、2つの復号回路の間で情報をやり取りし、最終的な
復号結果が得られる。
【0008】以下、TTCMによる符号化を行う符号化
装置、及びTTCMの復号を行う復号装置について説明
する。なお、以下の説明においては、図5に示すよう
に、ディジタル情報を図示しない送信装置が備える符号
化装置301によってTTCMによる符号化を行い、そ
の出力を雑音のある無記憶通信路302を介して図示し
ない受信装置に入力して、この受信装置が備える復号装
置303によって復号し、観測する場合を考える。
【0009】TTCMによる符号化を行う符号化装置3
01は、例えば図6に示すように、畳み込み演算を行う
2つの畳み込み符号化器310,330と、入力したデ
ータの順序を並べ替えるインターリーバ320と、所定
の変調方式に基づいて信号点のマッピングを行う2つの
マッピング器340,350と、入力したデータの順序
を元に戻すデインターリーバ360と、択一的にデータ
を選択するセレクタ370とを備える。
【0010】畳み込み符号化器310は、入力データD
301を入力すると、この入力データD301に対して
畳み込み演算を行い、演算結果を符号化データD302
として後段のマッピング器340に供給する。
【0011】インターリーバ320は、入力データD3
01を入力し、この入力データD301を構成する各ビ
ット又は各シンボルの順序を並べ替え、生成したインタ
ーリーブデータD303を後段の畳み込み符号化器33
0及びマッピング器350に供給する。
【0012】畳み込み符号化器330は、インターリー
バ320から供給されたインターリーブデータD303
を入力すると、このインターリーブデータD303に対
して畳み込み演算を行い、演算結果を符号化データD3
04として後段のマッピング器350に供給する。
【0013】マッピング器340は、組織成分として入
力された入力データD301と、畳み込み符号化器31
0から供給された符号化データD302とを、クロック
に同期させて、例えば8PSK(8-Phase Shift Keyin
g)変調方式の伝送シンボルD305にマッピングす
る。マッピング器340は、生成した伝送シンボルD3
05を端子aaに供給する。
【0014】マッピング器350は、組織成分としてイ
ンターリーバ320から供給されたインターリーブデー
タD303と、畳み込み符号化器330から供給された
符号化データD304とを、クロックに同期させて、例
えば8PSK変調方式の伝送シンボルD306にマッピ
ングする。マッピング器350は、生成した伝送シンボ
ルD306を後段のデインターリーバ360に供給す
る。
【0015】デインターリーバ360は、インターリー
バ320によってインターリーブされたインターリーブ
データD303のビット配列又はシンボル配列を、それ
ぞれ、元の入力データD301のビット配列又はシンボ
ル配列に戻すように、マッピング器350から供給され
た伝送シンボルD306にデインターリーブを施す。デ
インターリーバ360は、デインターリーブして得られ
た伝送シンボルD307を端子bbに供給する。
【0016】セレクタ370は、マッピング器340か
ら端子aaに供給された伝送シンボルD305と、デイ
ンターリーバ360から端子bbに供給された伝送シン
ボルD307とを、択一的に選択する。すなわち、符号
化装置301は、このセレクタ370を備えることによ
ってパンクチャ符号化を行う。セレクタ370は、選択
した伝送シンボルD308を外部に出力する。
【0017】このような符号化装置301は、入力デー
タD301を入力すると、この入力データD301を組
織成分のデータとしてマッピング器340に供給すると
ともに、畳み込み符号化器310による入力データD3
01の畳み込み演算の結果得られる符号化データD30
2をマッピング器340に供給する。また、符号化装置
301は、インターリーバ320によるインターリーブ
の結果得られるインターリーブデータD303をマッピ
ング器350に供給するとともに、畳み込み符号化器3
30によるインターリーブデータD303の畳み込み演
算の結果得られる符号化データD304をマッピング器
350に供給する。そして、符号化装置301は、マッ
ピング器340によってマッピングされた伝送シンボル
D305と、マッピング器350によってマッピングさ
れた伝送シンボルD306をデインターリーバ360に
よってデインターリーブして得られた伝送シンボルD3
07とを、セレクタ370によって択一的に選択して外
部に出力することにより、TTCMによる符号化を行
う。この符号化装置301によって符号化されたデータ
は、無記憶通信路302を介して受信装置に出力され
る。
【0018】一方、符号化装置301によるTTCMの
復号を行う復号装置303は、例えば図7に示すよう
に、軟入力(soft-input)の情報ビット又は情報シンボ
ルに対する事前確率情報(a priori probability infor
mation)の初期値を算出する初期事前確率情報算出回路
410と、後段へと供給するデータを切り替えるスイッ
チ420と、軟出力復号を行う2つの軟出力復号回路4
30,460と、入力したデータの順序を並べ替える2
つのインターリーバ440,450と、入力したデータ
の順序を元に戻す2つのデインターリーバ470,48
0とを備える。
【0019】なお、後述するが、軟出力復号回路43
0,460は、それぞれ、確率を直接値として保持して
演算を行う「Bahl, Cocke, Jelinek and Raviv, “Opti
mal decoding of linear codes for minimizing symbol
error rate”, IEEE Trans. Inf. Theory, vol. IT-2
0, pp. 284-287, Mar. 1974」に記載されているBCJ
Rアルゴリズムを改良したアルゴリズムであって、確率
を自然対数を用いて対数尤度(log likelihood)の形式
で対数表記した対数尤度を用いて演算を行う「Robertso
n, Villebrun and Hoeher, “A comparison of optimal
and sub-optimal MAP decoding algorithms operating
in the domain”, IEEE Int. Conf. on Communication
s, pp. 1009-1013, June 1995」に記載されているMa
x−Log−MAPアルゴリズム又はLog−MAPア
ルゴリズム(以下、Max−Log−BCJRアルゴリ
ズム又はLog−BCJRアルゴリズムと称する。)に
基づく最大事後確率(Maximum A Posteriori probabili
ty;以下、MAPと記す。)復号を行うものとして説明
する。
【0020】初期事前確率情報算出回路410は、無記
憶通信路302上で発生したノイズの影響によって軟入
力とされる受信値D401に基づいて、繰り返し復号に
おける最初の復号動作において軟出力復号回路430に
入力すべき事前確率情報の初期値を算出する。具体的に
は、初期事前確率情報算出回路410は、符号化装置3
01においてマッピングされた全ての送信信号点につい
て、受信値D401と送信信号点との内積を求め、さら
に、送信信号点のうち、符号化装置301における組織
成分が同一の送信信号点同士の内積を変数として次式
(1)に示す演算を行う。なお、次式(1)に示すma
x(x,y)は、x,yのうち大きい値を有するものを
選択する関数である。
【0021】
【数1】
【0022】なお、上式(1)における左辺に示す演算
をlog−sum演算と称するものとする。また、上式
(1)は、負値として算出される対数尤度をそのまま負
値として扱う系におけるlog−sum演算を示してい
る。ここで、ハードウェアを用いて演算を行う場合に
は、ビット数の削減を目的として、算出される負値の正
負識別符号を反転して正値として扱う方が望ましい。そ
こで、負値として算出される対数尤度を符号反転して正
値として扱う系における上式(1)に相当する演算は、
次式(2)に示すようになる。なお、次式(2)に示す
min(x,y)は、x,yのうち小さい値を有するも
のを選択する関数である。
【0023】
【数2】
【0024】初期事前確率情報算出回路410は、受信
値D401に基づいてこのような演算を行って得られた
情報を、事前確率情報D402として端子ccに供給す
る。
【0025】スイッチ420は、繰り返し復号における
最初の復号動作の際には、端子ccと連結し、後述する
軟出力復号回路430に入力すべき事前確率情報とし
て、初期事前確率情報算出回路410から供給された事
前確率情報D402を選択する。また、スイッチ420
は、繰り返し復号における最初の復号動作以外の復号動
作の際には、端子ddと連結し、後述するデインターリ
ーバ470から端子ddに供給された事前確率情報D4
10を選択する。このスイッチ420によって選択され
た事前確率情報は、情報ビット又は情報シンボルに対す
る事前確率情報D403として軟出力復号回路430に
供給される。
【0026】軟出力復号回路430は、符号化装置30
1における畳み込み符号化器310に対応して備えられ
るものであり、上述したように、Max−Log−BC
JRアルゴリズム又はLog−BCJRアルゴリズムに
基づくMAP復号を行うものである。具体的には、軟出
力復号回路430は、MAP復号を行うMAP復号器4
31と、差分器432とを有する。
【0027】MAP復号器431は、軟入力である受信
値D401と、スイッチ420から供給された軟入力で
ある情報ビット又は情報シンボルに対する事前確率情報
D403とを入力し、Max−Log−BCJRアルゴ
リズム又はLog−BCJRアルゴリズムに基づくMA
P復号を行い、受信値D401をもとに情報ビット又は
情報シンボルに対する事後確率情報(a posteriori pro
bability information)D404を生成する。MAP復
号器431は、生成した事後確率情報D404を差分器
432に供給する。
【0028】差分器432は、軟入力とされる事後確率
情報D404と、軟入力とされる事前確率情報D403
との差分値を求め、この差分値を符号の拘束条件によっ
て求められる情報ビット又は情報シンボルに対する外部
情報(extrinsic information)D405として後段の
インターリーバ450に軟出力として出力する。
【0029】このような軟出力復号回路430は、軟入
力である受信値D401を入力するとともに、スイッチ
420から供給された軟入力である情報ビット又は情報
シンボルに対する事前確率情報D403を入力し、これ
らの受信値D401と事前確率情報D403とを用いて
軟出力復号を行う。そして、軟出力復号回路430は、
符号の拘束条件によって求められる情報ビット又は情報
シンボルに対する外部情報D405を生成し、この外部
情報D405を後段のインターリーバ450に軟出力と
して出力する。
【0030】インターリーバ440は、軟入力である受
信値D401に対して、符号化装置301におけるイン
ターリーバ320と同一の置換位置情報に基づいたイン
ターリーブを施す。インターリーバ440は、インター
リーブして得られたデータを後段の軟出力復号回路46
0における符号ビット又は符号シンボルに対する事前確
率情報D406として、軟出力復号回路460に供給す
る。
【0031】インターリーバ450は、軟出力復号回路
430から供給された軟入力である情報ビット又は情報
シンボルに対する外部情報D405に対して、符号化装
置301におけるインターリーバ320と同一の置換位
置情報に基づいたインターリーブを施す。インターリー
バ450は、インターリーブして得られたデータを後段
の軟出力復号回路460における情報ビット又は情報シ
ンボルに対する事前確率情報D407として、軟出力復
号回路460に供給する。
【0032】軟出力復号回路460は、符号化装置30
1における畳み込み符号化器330に対応して備えられ
るものであり、軟出力復号回路430と同様に、Max
−Log−BCJRアルゴリズム又はLog−BCJR
アルゴリズムに基づくMAP復号を行うものである。具
体的には、軟出力復号回路460は、MAP復号を行う
MAP復号器461と、差分器462とを有する。
【0033】MAP復号器461は、インターリーバ4
40から供給された軟入力である符号ビット又は符号シ
ンボルに対する事前確率情報D406と、インターリー
バ450から供給された軟入力である情報ビット又は情
報シンボルに対する事前確率情報D407とを入力し、
Max−Log−BCJRアルゴリズム又はLog−B
CJRアルゴリズムに基づくMAP復号を行い、事前確
率情報D406をもとに情報ビット又は情報シンボルに
対する事後確率情報D408を生成する。MAP復号器
461は、生成した事後確率情報D408を差分器46
2及び後段のデインターリーバ480に供給する。
【0034】差分器462は、軟入力とされる事後確率
情報D408と、軟入力とされる事前確率情報D407
との差分値を求め、この差分値を符号の拘束条件によっ
て求められる情報ビット又は情報シンボルに対する外部
情報D409として後段のデインターリーバ470に軟
出力として出力する。
【0035】このような軟出力復号回路460は、イン
ターリーバ440から供給された軟入力である符号ビッ
ト又は符号シンボルに対する事前確率情報D406を入
力するとともに、インターリーバ450から供給された
軟入力である情報ビット又は情報シンボルに対する事前
確率情報D407を入力し、これらの事前確率情報D4
07,D408を用いて軟出力復号を行う。そして、軟
出力復号回路460は、符号の拘束条件によって求めら
れる情報ビット又は情報シンボルに対する外部情報D4
09を生成し、この外部情報D409を後段のデインタ
ーリーバ470に軟出力として出力する。
【0036】デインターリーバ470は、符号化装置3
01におけるインターリーバ320によってインターリ
ーブされたインターリーブデータD303のビット配列
又はシンボル配列を、それぞれ、元の入力データD30
1のビット配列又はシンボル配列に戻すように、軟出力
復号回路460から供給された軟入力である外部情報D
409にデインターリーブを施す。デインターリーバ4
70は、デインターリーブして得られたデータを軟出力
復号回路430における情報ビット又は情報シンボルに
対する事前確率情報D410として、端子ddに供給す
る。
【0037】デインターリーバ480は、符号化装置3
01におけるインターリーバ320によってインターリ
ーブされたインターリーブデータD303のビット配列
又はシンボル配列を、それぞれ、元の入力データD30
1のビット配列又はシンボル配列に戻すように、繰り返
し復号における最後の復号動作の後、軟出力復号回路4
60から供給された軟入力である事後確率情報D408
にデインターリーブを施す。このデインターリーバ48
0によってデインターリーブされて得られたデータは、
必要に応じて、図示しない2値化回路によって2値化さ
れ、硬出力(hard-output)の復号データD411とし
て外部に出力される。
【0038】このような復号装置303は、受信値D4
01を受信すると、軟出力復号回路430乃至軟出力復
号回路460の復号動作を例えば数回乃至数十回といっ
た所定の回数だけ反復して行い、受信値D401から符
号化装置301における入力データD301を推定し、
復号データD411として出力する。
【0039】以上のように、符号化装置301と復号装
置303とによって構成されるシステムにおいては、T
TCMによる符号化及びTTCMの復号を行うことが可
能となる。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の復号装置303においては、繰り返し復号における
最初の復号動作において軟出力復号回路430に入力す
べき事前確率情報の初期値を算出する初期事前確率情報
算出回路410を備えることが必須である。復号装置3
03においては、初期事前確率情報算出回路410を備
えない場合には、最初の復号動作によって得られる事後
確率情報D408が非常に的を外れた結果となることが
多い。その結果、復号装置303においては、収束する
までの時間が長くなる、すなわち、繰り返し復号におけ
る繰り返し回数が大きくなることになる。そのため、復
号装置303においては、初期事前確率情報算出回路4
10を備え、収束時間の短縮化を図っている。
【0041】しかしながら、復号装置303において
は、初期事前確率情報算出回路410が、上述したよう
に、内積演算やlog−sum演算を行うものであるこ
とから、回路規模が膨大となり、演算に要する時間も長
いといった問題があった。
【0042】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、性能の劣化なしに回路規模の削減を図る
ことができる復号装置及び復号方法を提供することを目
的とする。
【0043】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる復号装置は、ターボ符号化変調された符
号を繰り返し復号する復号装置であって、入力された軟
入力である受信値と、入力された軟入力である情報ビッ
トに対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行う第
1の軟出力復号手段と、ターボ符号化変調を行う符号化
装置において並列に連接された複数の要素符号間に備え
られるインターリーバと同一の置換位置情報に基づい
て、第1の軟出力復号手段から供給された軟入力である
情報ビットに対する外部情報を構成する各ビットの順序
を置換して並べ替えるインターリーブ手段と、入力され
た軟入力である受信値と、インターリーブ手段から供給
された軟入力である情報ビットに対する事前確率情報と
を用いて軟出力復号を行う第2の軟出力復号手段と、イ
ンターリーバによって並べ替えられたデータのビット配
列を、元のデータのビット配列に戻すように、第2の軟
出力復号手段から供給された軟入力である情報ビットに
対する外部情報を構成する各ビットの順序を並べ替える
第1のデインターリーブ手段と、インターリーバによっ
て並べ替えられたデータのビット配列を、元のデータの
ビット配列に戻すように、第2の軟出力復号手段から供
給された軟入力である情報ビットに対する事後確率情報
を構成する各ビットの順序を並べ替える第2のデインタ
ーリーブ手段と、繰り返し復号における最初の復号動作
の際には、第1の軟出力復号手段に入力すべき情報ビッ
トに対する事前確率情報として、設定されたとり得る任
意の固定値を選択し、繰り返し復号における最初の復号
動作以外の復号動作の際には、第1の軟出力復号手段に
入力すべき情報ビットに対する事前確率情報として、第
1のデインターリーブ手段によって並べ替えられて得ら
れた軟入力である事前確率情報を選択するように、第1
の軟出力復号手段に対して情報ビットに対する事前確率
情報として入力すべきデータを切り替える切り替え手段
とを備えることを特徴としている。
【0044】このような本発明にかかる復号装置は、切
り替え手段により、繰り返し復号における最初の復号動
作の際には、設定されたとり得る任意の固定値を選択
し、情報ビットに対する事前確率情報として第1の軟出
力復号手段に供給し、繰り返し復号における最初の復号
動作以外の復号動作の際には、第1のデインターリーブ
手段によって並べ替えられて得られた軟入力である事前
確率情報を選択し、情報ビットに対する事前確率情報と
して第1の軟出力復号手段に供給する。
【0045】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる復号方法は、ターボ符号化変調された符号を繰り返
し復号する復号方法であって、入力された軟入力である
受信値と、入力された軟入力である情報ビットに対する
事前確率情報とを用いて軟出力復号を行う第1の軟出力
復号工程と、ターボ符号化変調を行う符号化方法におい
て並列に連接された複数の要素符号工程間に備えられる
インターリーブ工程と同一の置換位置情報に基づいて、
第1の軟出力復号工程にて生成された軟入力である情報
ビットに対する外部情報を構成する各ビットの順序を置
換して並べ替える第1のインターリーブ工程と、入力さ
れた軟入力である受信値と、第1のインターリーブ工程
にて並べ替えられた軟入力である情報ビットに対する事
前確率情報とを用いて軟出力復号を行う第2の軟出力復
号工程と、符号化方法におけるインターリーブ工程にて
並べ替えられたデータのビット配列を、元のデータのビ
ット配列に戻すように、第2の軟出力復号工程にて生成
された軟入力である情報ビットに対する外部情報を構成
する各ビットの順序を並べ替える第1のデインターリー
ブ工程と、符号化方法におけるインターリーブ工程にて
並べ替えられたデータのビット配列を、元のデータのビ
ット配列に戻すように、第2の軟出力復号工程にて生成
された軟入力である情報ビットに対する事後確率情報を
構成する各ビットの順序を並べ替える第2のデインター
リーブ工程とを備え、繰り返し復号における最初の復号
動作の際には、第1の軟出力復号工程にて入力すべき情
報ビットに対する事前確率情報として、設定されたとり
得る任意の固定値を選択し、繰り返し復号における最初
の復号動作以外の復号動作の際には、第1の軟出力復号
工程にて入力すべき情報ビットに対する事前確率情報と
して、第1のデインターリーブ工程にて並べ替えられて
得られた軟入力である事前確率情報を選択するように、
第1の軟出力復号工程に対して情報ビットに対する事前
確率情報として入力すべきデータを切り替えることを特
徴としている。
【0046】このような本発明にかかる復号方法は、繰
り返し復号における最初の復号動作の際には、設定され
たとり得る任意の固定値を選択し、情報ビットに対する
事前確率情報として第1の軟出力復号工程にて用い、繰
り返し復号における最初の復号動作以外の復号動作の際
には、第1のデインターリーブ手段によって並べ替えら
れて得られた軟入力である事前確率情報を選択し、情報
ビットに対する事前確率情報として第1の軟出力復号工
程にて用いる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0048】この実施の形態は、図1に示すように、デ
ィジタル情報を図示しない送信装置が備える符号化装置
1によって符号化し、その出力を雑音のある無記憶通信
路2を介して図示しない受信装置に入力して、この受信
装置が備える復号装置3によって復号する通信モデルに
適用したデータ送受信システムである。
【0049】このデータ送受信システムにおいて、符号
化装置1は、畳み込み符号等のトレリス符号を要素符号
とするターボ符号化変調(Turbo Trellis Coded Modula
tion;以下、TTCMと記す。)による符号化を行うも
のとして構成される。
【0050】一方、復号装置3は、符号化装置1によっ
て符号化がなされた符号の復号をいわゆる繰り返し復号
によって行うものであって、「Bahl, Cocke, Jelinek a
nd Raviv, “Optimal decoding of linear codes for m
inimizing symbol error rate”, IEEE Trans. Inf. Th
eory, vol. IT-20, pp. 284-287, Mar. 1974」に記載さ
れているBCJRアルゴリズムを改良したアルゴリズム
であって、確率を自然対数を用いて対数尤度(log like
lihood)の形式で対数表記した対数尤度を用いて演算を
行う「Robertson, Villebrun and Hoeher, “A compari
son of optimaland sub-optimal MAP decoding algorit
hms operating in the domain”, IEEEInt. Conf. on C
ommunications, pp. 1009-1013, June 1995」に記載さ
れているMax−Log−MAPアルゴリズム又はLo
g−MAPアルゴリズム(以下、Max−Log−BC
JRアルゴリズム又はLog−BCJRアルゴリズムと
称する。)に基づく最大事後確率(Maximum A Posterio
ri probability;以下、MAPと記す。)復号を行うも
のとして構成される。特に、復号装置3は、繰り返し復
号における最初の復号動作において必要となる事前確率
情報(a priori probability information)の初期値の
算出を省略し、とり得る任意の固定値を事前確率情報の
初期値として用いるものである。
【0051】符号化装置1は、例えば図2に示すよう
に、畳み込み演算を行う2つの畳み込み符号化器10,
30と、入力したデータの順序を並べ替えるインターリ
ーバ20と、所定の変調方式に基づいて信号点のマッピ
ングを行う2つのマッピング器40,50と、入力した
データの順序を元に戻すデインターリーバ60と、択一
的にデータを選択するセレクタ70とを備える。この符
号化装置1は、入力した2ビットの入力データD1,D
2に対して、符号化率が“2/6”の並列連接畳み込み
演算を行い、6ビットの符号化データD3,D4,D
5,D8,D9,D10に変換し、例えば8PSK(8-
Phase Shift Keying)変調方式の伝送シンボルにマッピ
ングし、さらに、パンクチャを施して3ビットの1つの
符号化伝送シンボルD14として出力する。
【0052】畳み込み符号化器10としては、2つの排
他的論理和回路11,13と、3つのシフトレジスタ1
2,14,15とを有するいわゆるマッシィ型のものが
考えられる。
【0053】排他的論理和回路11は、2ビットの入力
データD1,D2のうちの1ビットの入力データD1
と、シフトレジスタ15から供給されるデータとを用い
て排他的論理和演算を行い、演算結果をシフトレジスタ
12に供給する。
【0054】シフトレジスタ12は、保持している1ビ
ットのデータを排他的論理和回路13に供給し続ける。
そして、シフトレジスタ12は、クロックに同期させ
て、排他的論理和回路11から供給される1ビットのデ
ータを新たに保持し、このデータを排他的論理和回路1
3に新たに供給する。
【0055】排他的論理和回路13は、2ビットの入力
データD1,D2のうちの1ビットの入力データD2
と、シフトレジスタ12から供給されるデータとを用い
て排他的論理和演算を行い、演算結果をシフトレジスタ
14に供給する。
【0056】シフトレジスタ14は、保持している1ビ
ットのデータをシフトレジスタ15に供給し続ける。そ
して、シフトレジスタ14は、クロックに同期させて、
排他的論理和回路13から供給される1ビットのデータ
を新たに保持し、このデータをシフトレジスタ15に新
たに供給する。また、シフトレジスタ14は、シフトレ
ジスタ15に供給する1ビットのデータを符号化データ
D5として後段のマッピング器40に供給する。
【0057】シフトレジスタ15は、保持している1ビ
ットのデータを排他的論理和回路11に供給し続ける。
そして、シフトレジスタ15は、クロックに同期させ
て、シフトレジスタ14から供給される1ビットのデー
タを新たに保持し、このデータを排他的論理和回路11
に新たに供給する。
【0058】このような畳み込み符号化器10は、2ビ
ットの入力データD1,D2を入力すると、これらの入
力データD1,D2をそのまま組織成分の符号化データ
D3,D4として後段のマッピング器40に供給すると
ともに、これらの入力データD1,D2に対して畳み込
み演算を行い、演算結果を1ビットの符号化データD5
として後段のマッピング器40に供給する。すなわち、
畳み込み符号化器10は、入力した2ビットの入力デー
タD1,D2に対して、符号化率が“2/3”の畳み込
み演算を行い、3ビットの符号化データD3,D4,D
5を生成する。
【0059】インターリーバ20は、2つのビット系列
からなる入力データD1,D2を入力し、これらの入力
データD1,D2を構成する各ビットの順序を予め格納
している置換位置情報に基づいて並べ替え、2つのビッ
ト系列からなるインターリーブデータD6,D7を生成
する。インターリーバ20は、入力データD1,D2に
対していかなる置換を施してもよいが、例えば、2ビッ
トの入力データD1,D2を1シンボルとし、このシン
ボル単位で置換を行い、且つ、奇数位置のシンボルを奇
数位置に、偶数位置のシンボルを偶数位置に置換するよ
うなものが考えられる。インターリーバ20は、生成し
たインターリーブデータD6,D7を後段の畳み込み符
号化器30に供給する。
【0060】畳み込み符号化器30としては、上述した
畳み込み符号化器10と同様に、2つの排他的論理和回
路31,33と、3つのシフトレジスタ32,34,3
5とを有するマッシィ型のものが考えられる。
【0061】排他的論理和回路31は、2ビットのイン
ターリーブデータD6,D7のうちの1ビットのインタ
ーリーブデータD6と、シフトレジスタ35から供給さ
れるデータとを用いて排他的論理和演算を行い、演算結
果をシフトレジスタ32に供給する。
【0062】シフトレジスタ32は、保持している1ビ
ットのデータを排他的論理和回路33に供給し続ける。
そして、シフトレジスタ32は、クロックに同期させ
て、排他的論理和回路31から供給される1ビットのデ
ータを新たに保持し、このデータを排他的論理和回路3
3に新たに供給する。
【0063】排他的論理和回路33は、2ビットのイン
ターリーブデータD6,D7のうちの1ビットの入力デ
ータD7と、シフトレジスタ32から供給されるデータ
とを用いて排他的論理和演算を行い、演算結果をシフト
レジスタ34に供給する。
【0064】シフトレジスタ34は、保持している1ビ
ットのデータをシフトレジスタ35に供給し続ける。そ
して、シフトレジスタ34は、クロックに同期させて、
排他的論理和回路33から供給される1ビットのデータ
を新たに保持し、このデータをシフトレジスタ35に新
たに供給する。また、シフトレジスタ34は、シフトレ
ジスタ35に供給する1ビットのデータを符号化データ
D10として後段のマッピング器50に供給する。
【0065】シフトレジスタ35は、保持している1ビ
ットのデータを排他的論理和回路31に供給し続ける。
そして、シフトレジスタ35は、クロックに同期させ
て、シフトレジスタ34から供給される1ビットのデー
タを新たに保持し、このデータを排他的論理和回路31
に新たに供給する。
【0066】このような畳み込み符号化器30は、2ビ
ットのインターリーブデータD6,D7を入力すると、
これらのインターリーブデータD6,D7をそのまま組
織成分の符号化データD8,D9として後段のマッピン
グ器50に供給するとともに、これらのインターリーブ
データD6,D7に対して畳み込み演算を行い、演算結
果を1ビットの符号化データD10として後段のマッピ
ング器50に供給する。すなわち、畳み込み符号化器3
0は、入力した2ビットのインターリーブデータD6,
D7に対して、符号化率が“2/3”の畳み込み演算を
行い、3ビットの符号化データD8,D9,D10を生
成する。
【0067】マッピング器40は、畳み込み符号化器1
0から供給された符号化データD3,D4,D5を、ク
ロックに同期させて、例えば8PSK変調方式の伝送シ
ンボルにマッピングする。すなわち、マッピング器40
は、畳み込み符号化器10から供給された3ビットの符
号化データD3,D4,D5を1つの伝送シンボルとし
てマッピングし、1つの符号化伝送シンボルD11を生
成する。マッピング器40は、生成した符号化伝送シン
ボルD11を端子aに供給する。
【0068】マッピング器50は、畳み込み符号化器3
0から供給された符号化データD8,D9,D10を、
クロックに同期させて、例えば8PSK変調方式の伝送
シンボルにマッピングする。すなわち、マッピング器5
0は、畳み込み符号化器30から供給された3ビットの
符号化データD8,D9,D10を1つの伝送シンボル
としてマッピングし、1つの符号化伝送シンボルD12
を生成する。マッピング器50は、生成した符号化伝送
シンボルD12を後段のデインターリーバ60に供給す
る。
【0069】デインターリーバ60は、インターリーバ
20によってインターリーブされたインターリーブデー
タD6,D7のビット配列を、それぞれ、元の入力デー
タD1,D2のビット配列に戻すように、マッピング器
50から供給された符号化伝送シンボルD12にデイン
ターリーブを施す。例えば、デインターリーバ60は、
インターリーバ20が、上述したように、シンボル単位
で置換を行うものであった場合には、シンボル単位で置
換を行う。デインターリーバ60は、デインターリーブ
して得られたデータを1つの符号化伝送シンボルD13
として端子bに供給する。
【0070】セレクタ70は、マッピング器40から端
子aに供給された符号化伝送シンボルD11と、デイン
ターリーバ60から端子bに供給された符号化伝送シン
ボルD12とを、択一的に選択する。すなわち、符号化
装置1は、このセレクタ70を備えることによってパン
クチャ符号化を行う。例えば、セレクタ70は、符号化
伝送シンボルD11と、符号化伝送シンボルD12と
を、クロック毎に交互に選択する。セレクタ70は、選
択した符号化伝送シンボルD14を外部に出力する。
【0071】このような符号化装置1は、畳み込み符号
化器10によって符号化率が“2/3”の畳み込み演算
を行い、符号化データD3,D4,D5を生成して出力
するとともに、畳み込み符号化器30によって符号化率
が“2/3”の畳み込み演算を行い、符号化データD
8,D9,D10を生成して出力することにより、並列
連接畳み込み演算を行う。そして、符号化装置1は、マ
ッピング器40によって符号化データD3,D4,D5
に対して信号点のマッピングを行うとともに、マッピン
グ器50によって符号化データD8,D9,D10に対
して信号点のマッピングを行い、さらに、デインターリ
ーバ60によって符号化伝送シンボルD12に対してデ
インターリーブを施し、得られた2つの符号化伝送シン
ボルD11,D13をセレクタ70によって択一的に選
択して外部に出力することにより、TTCMによる符号
化を行う。この符号化装置1によって符号化され且つ変
調されたデータは、無記憶通信路2を介して受信装置に
出力される。
【0072】一方、復号装置3は、図3に示すように、
後段へと供給するデータを切り替える切り替え手段であ
る2つのスイッチ110,110と、軟出力(soft
-output)復号を行う第1の軟出力復号手段及び第2の
軟出力復号手段である2つの軟出力復号回路120,1
50と、入力したデータの順序を並べ替えるインターリ
ーバ130と、入力したデータの順序を並べ替えるイン
ターリーブ手段であるインターリーバ140と、入力し
たデータの順序を元に戻す第1のデインターリーブ手段
及び第2のデインターリーブ手段である2つのデインタ
ーリーバ160,170と、入力したデータを2値化す
る2値化手段である2値化回路180とを備える。この
復号装置3は、無記憶通信路2上で発生したノイズの影
響によって軟入力(soft-input)とされる受信値D21
から符号化装置1における入力データD1,D2を推定
し、復号データD39,D40として出力する。
【0073】スイッチ110は、繰り返し復号におけ
る最初の復号動作の際には、端子cと連結し、後述する
軟出力復号回路120に入力すべき事前確率情報とし
て、後述するように、設定されたとり得る任意の固定値
APPを選択する。また、スイッチ110は、繰り
返し復号における最初の復号動作以外の復号動作の際に
は、端子eと連結し、後述するデインターリーバ160
から端子eに供給された事前確率情報D35を選択す
る。このスイッチ110によって選択された事前確率
情報は、情報ビットに対する事前確率情報(a posterio
ri probability information)D22として軟出力復号
回路120に供給される。
【0074】スイッチ110は、繰り返し復号におけ
る最初の復号動作の際には、端子dと連結し、軟出力復
号回路120に入力すべき事前確率情報として、後述す
るように、設定されたとり得る任意の固定値APP
選択する。また、スイッチ110は、繰り返し復号に
おける最初の復号動作以外の復号動作の際には、端子f
と連結し、デインターリーバ160から端子fに供給さ
れた事前確率情報D36を選択する。このスイッチ11
によって選択された事前確率情報は、情報ビットに
対する事前確率情報D23として軟出力復号回路120
に供給される。
【0075】軟出力復号回路120は、符号化装置1に
おける畳み込み符号化器10に対応して備えられるもの
である。軟出力復号回路120は、Max−Log−B
CJRアルゴリズム又はLog−BCJRアルゴリズム
に基づくMAP復号を行うMAP復号器121と、2つ
の差分器122,123とを有する。
【0076】MAP復号器121は、符号化装置1から
出力された3ビットからなる符号化伝送シンボルD14
に対応する軟入力である受信値D21と、軟入力である
2ビットの情報ビットに対する事前確率情報D22,D
23とを入力し、Max−Log−BCJRアルゴリズ
ム又はLog−BCJRアルゴリズムに基づくMAP復
号を行い、受信値D21をもとに2ビットの情報ビット
に対する事後確率情報D24,D25を生成する。MA
P復号器121は、生成した事後確率情報D24を差分
器122に供給するとともに、生成した事後確率情報D
25を差分器123に供給する。
【0077】差分器122は、軟入力とされる事後確率
情報D24と軟入力とされる事前確率情報D22との差
分値を求め、この差分値を符号の拘束条件によって求め
られる2ビットの情報ビットに対する外部情報(extrin
sic information)D26,D27のうちの1ビットの
外部情報D26として後段のインターリーバ140に軟
出力として出力する。
【0078】差分器123は、軟入力とされる事後確率
情報D25と軟入力とされる事前確率情報D23との差
分値を求め、この差分値を2ビットの情報ビットに対す
る外部情報D26,D27のうちの1ビットの外部情報
D27として後段のインターリーバ140に軟出力とし
て出力する。
【0079】このような軟出力復号回路120は、受信
装置によって受信された軟入力である受信値D21を入
力するとともに、軟入力である情報ビットに対する事前
確率情報D22,D23を入力し、これらの受信値D2
1と事前確率情報D22,D23とを用いて軟出力復号
を行う。そして、軟出力復号回路120は、符号の拘束
条件によって求められる外部情報D26,D27を生成
し、これらの外部情報D26,D27を後段のインター
リーバ140に軟出力として出力する。
【0080】具体的に説明するために、情報ビットをu
,u、受信値D21をyとすると、軟出力復号回路
120は、MAP復号器121に対して、受信値D21
(y)とともに、次式(3)で表される事前確率情報D
22(L(u))と、次式(4)で表される事前確率
情報D23(L(u))とを入力する。
【0081】
【数3】
【0082】
【数4】
【0083】すなわち、軟出力復号回路120は、MA
P復号器121に対して、受信値D21(y)と、情報
ビットuが“1”である確率Pr{u=1}と情報
ビットuが“0”である確率Pr{u=0}との比
の自然対数で表される符号の拘束条件がない事前確率情
報D22(L(u))と、情報ビットuが“1”で
ある確率Pr{u=1}と情報ビットuが“0”で
ある確率Pr{u=0}との比の自然対数で表される
符号の拘束条件がない事前確率情報D23(L
(u))とを入力する。
【0084】続いて、軟出力復号回路120は、MAP
復号器121により、Max−Log−BCJRアルゴ
リズム又はLog−BCJRアルゴリズムに基づくMA
P復号を行い、次式(5)で表される事後確率情報D2
4(L(u))と、次式(6)で表される事後確率
情報D25(L(u))とを生成する。
【0085】
【数5】
【0086】
【数6】
【0087】すなわち、軟出力復号回路120は、MA
P復号器121により、受信値D21(y)を受信した
際に情報ビットuが“1”である確率Pr{u=1
|y}と、受信値D21(y)を受信した際に情報ビッ
トuが“0”である確率Pr{u=0|y}との比
の自然対数で表される符号の拘束条件に基づく事後確率
情報D24(L(u))を生成するとともに、受信
値D21(y)を受信した際に情報ビットuが“1”
である確率Pr{u=1|y}と、受信値D21
(y)を受信した際に情報ビットuが“0”である確
率Pr{u=0|y}との比の自然対数で表される符
号の拘束条件に基づく事後確率情報D25(L
(u))を生成する。
【0088】そして、軟出力復号回路120は、差分器
122により、次式(7)で表されるように、事後確率
情報D24(L(u))と事前確率情報D22(L
(u ))との差分値である外部情報D26(L(u
))を求めるとともに、差分器123により、次式
(8)で表されるように、事後確率情報D25(L
(u))と事前確率情報D23(L(u))との
差分値である外部情報D27(L(u))を求め
る。
【0089】
【数7】
【0090】
【数8】
【0091】軟出力復号回路120は、このようにして
外部情報D26,D27を生成し、これらの外部情報D
26,D27を後段のインターリーバ140に軟出力と
して出力する。なお、事後確率情報D24,D25は、
それぞれ、符号化装置1におけるインターリーバ20に
よってインターリーブされたインターリーブデータD
6,D7に対応するものである。
【0092】なお、上述した事前確率情報D22,D2
3(L(u),L(u))のように、2つの確率の
比の自然対数は、対数尤度比(log likelihood ratio)
と呼ばれる形式である。軟出力復号回路120は、事前
確率情報D22,D23をそれぞれ対数尤度比の形式で
入力するのではなく、確率の自然対数、すなわち、対数
尤度の形式で入力してもよい。この場合、軟出力復号回
路120には、確率Pr{u=1}と確率Pr{u=
0}との和が“1”であることを考慮して、事前確率情
報D22として、確率Pr{u=1}の自然対数値又
は確率Pr{u=0}の自然対数値のいずれかが与え
られ、事前確率情報D23として、確率Pr{u
1}の自然対数値又は確率Pr{u=0}の自然対数
値のいずれかが与えられる。勿論、この場合には、軟出
力復号回路120は、事後確率情報D24,D25を対
数尤度の形式で求めることになる。
【0093】インターリーバ130は、軟入力である受
信値D21に対して、符号化装置1におけるインターリ
ーバ20と同一の置換位置情報に基づいたインターリー
ブを施す。インターリーバ130は、インターリーブし
て得られたデータを後段の軟出力復号回路150におけ
る符号ビットに対する事前確率情報D28として、軟出
力復号回路150に供給する。
【0094】インターリーバ140は、軟出力復号回路
120から供給された軟入力である情報ビットに対する
外部情報D26,D27に対して、符号化装置1におけ
るインターリーバ20と同一の置換位置情報に基づいた
インターリーブを施す。インターリーバ140は、イン
ターリーブして得られたデータを後段の軟出力復号回路
150における情報ビットに対する事前確率情報D2
9,D30として、軟出力復号回路150に供給する。
【0095】軟出力復号回路150は、符号化装置1に
おける畳み込み符号化器30に対応して備えられるもの
である。軟出力復号回路150は、Max−Log−B
CJRアルゴリズム又はLog−BCJRアルゴリズム
に基づくMAP復号を行うMAP復号器151と、2つ
の差分器152,153とを有する。
【0096】MAP復号器151は、インターリーバ1
30から供給された軟入力である符号ビットに対する事
前確率情報D28と、インターリーバ140から供給さ
れた軟入力である2ビットの情報ビットに対する事前確
率情報D29,D30とを入力し、Max−Log−B
CJRアルゴリズム又はLog−BCJRアルゴリズム
に基づくMAP復号を行い、事前確率情報D28をもと
に2ビットの情報ビットに対する事後確率情報D31,
D32を生成する。MAP復号器151は、生成した事
後確率情報D31を差分器152に供給するとともに、
生成した事後確率情報D32を差分器153及び後段の
デインターリーバ170に供給する。
【0097】差分器152は、軟入力とされる事後確率
情報D31と軟入力とされる事前確率情報D29との差
分値を求め、この差分値を符号の拘束条件によって求め
られる2ビットの情報ビットに対する外部情報D33,
D34のうちの1ビットの外部情報D33として後段の
デインターリーバ160に軟出力として出力する。
【0098】差分器153は、軟入力とされる事後確率
情報D32と軟入力とされる事前確率情報D30との差
分値を求め、この差分値を2ビットの情報ビットに対す
る外部情報D33,D34のうちの1ビットの外部情報
D34として後段のデインターリーバ160に軟出力と
して出力する。
【0099】このような軟出力復号回路150は、イン
ターリーバ130から供給された軟入力である符号ビッ
トに対する事前確率情報D28を入力するとともに、イ
ンターリーバ140から供給された軟入力である2ビッ
トの情報ビットに対する事前確率情報D29,D30を
入力し、これらの事前確率情報D28,D29,D31
を用いて軟出力復号を行う。そして、軟出力復号回路1
50は、符号の拘束条件によって求められる外部情報D
33,D34を生成し、これらの外部情報D33,D3
4を後段のデインターリーバ160に軟出力として出力
する。
【0100】具体的に説明するために、情報ビットをu
,u、事前確率情報D28をyとすると、軟出力復
号回路150は、MAP復号器151に対して、事前確
率情報D28(y)とともに、次式(9)で表される事
前確率情報D29(L(u))と、次式(10)で表
される事前確率情報D30(L(u))とを入力す
る。
【0101】
【数9】
【0102】
【数10】
【0103】すなわち、軟出力復号回路150は、MA
P復号器151に対して、事前確率情報D28(y)
と、情報ビットuが“1”である確率Pr{u
1}と情報ビットuが“0”である確率Pr{u
0}との比の自然対数で表される符号の拘束条件に基づ
く事前確率情報D29(L(u))と、情報ビットu
が“1”である確率Pr{u=1}と情報ビットu
が“0”である確率Pr{u=0}との比の自然対
数で表される符号の拘束条件に基づく事前確率情報D3
0(L(u))とを入力する。なお、上式(9)及び
上式(10)における右辺に記されるべき符号の拘束条
件は、ここでは省略している。
【0104】続いて、軟出力復号回路150は、MAP
復号器151により、Max−Log−BCJRアルゴ
リズム又はLog−BCJRアルゴリズムに基づくMA
P復号を行い、次式(11)で表される事後確率情報D
31(L(u))と、次式(12)で表される事後
確率情報D32(L(u))とを生成する。
【0105】
【数11】
【0106】
【数12】
【0107】すなわち、軟出力復号回路150は、MA
P復号器151により、情報ビットuが“1”である
確率Pr{u=1}と、情報ビットuが“0”であ
る確率Pr{u=0}との比の自然対数で表される符
号の拘束条件に基づく事後確率情報D31(L
(u))を生成するとともに、情報ビットu
“1”である確率Pr{u=1}と、情報ビットu
が“0”である確率Pr{u=0}との比の自然対数
で表される符号の拘束条件に基づく事後確率情報D32
(L(u))を生成する。なお、上式(11)及び
上式(12)における右辺に記されるべき符号の拘束条
件は、ここでは省略している。
【0108】そして、軟出力復号回路150は、差分器
152により、次式(13)で表されるように、事後確
率情報D31(L(u))と事前確率情報D29
(L(u))との差分値である外部情報D33(L
(u))を求めるとともに、差分器153により、次
式(14)で表されるように、事後確率情報D32(L
(u))と事前確率情報D30(L(u))との
差分値である外部情報D34(L(u))を求め
る。
【0109】
【数13】
【0110】
【数14】
【0111】軟出力復号回路150は、このようにして
外部情報D33,D34を生成し、これらの外部情報D
33,D34を後段のデインターリーバ160に軟出力
として出力する。また、軟出力復号回路150は、事後
確率情報D31,D32を後段のデインターリーバ17
0に軟出力として出力する。なお、事後確率情報D3
1,D32は、それぞれ、符号化装置1における入力デ
ータD1,D2に対応するものである。
【0112】なお、軟出力復号回路150は、軟出力復
号回路120が対数尤度の形式で情報を入力する場合に
は、事前確率情報D29として、確率Pr{u=1}
の自然対数値又は確率Pr{u=0}の自然対数値の
いずれかが与えられ、事前確率情報D30として、確率
Pr{u=1}の自然対数値又は確率Pr{u
0}の自然対数値のいずれかが与えられる。勿論、この
場合には、軟出力復号回路150は、事後確率情報D3
1,D32を対数尤度の形式で求めることになる。
【0113】デインターリーバ160は、符号化装置1
におけるインターリーバ20によってインターリーブさ
れたインターリーブデータD6,D7のビット配列を、
それぞれ、元の入力データD1,D2のビット配列に戻
すように、軟出力復号回路150から供給された軟入力
である外部情報D33,D34にデインターリーブを施
す。デインターリーバ160は、デインターリーブして
得られたデータを後段の軟出力復号回路120における
情報ビットに対する事前確率情報D35,D36とし
て、それぞれ、端子e,fに供給する。
【0114】デインターリーバ170は、符号化装置1
におけるインターリーバ20によってインターリーブさ
れたインターリーブデータD6,D7のビット配列を、
それぞれ、元の入力データD1,D2のビット配列に戻
すように、繰り返し復号における最後の復号動作の後、
軟出力復号回路150から供給された軟入力である事後
確率情報D31,D32にデインターリーブを施す。デ
インターリーバ170は、デインターリーブして得られ
たデータD37,D38を後段の2値化回路180に供
給する。
【0115】2値化回路180は、デインターリーバ1
70から供給されたデータD37,D38を2値化し、
硬出力(hard-output)の復号データD39,D40と
して出力する。
【0116】このような復号装置3は、符号化装置1に
おける畳み込み符号化器10,30のそれぞれに対応す
る軟出力復号回路120,150を備えることにより、
復号複雑度が高い符号を複雑度の小さい要素に分解し、
軟出力復号回路120,150の間の相互作用によって
特性を逐次的に向上させることができる。復号装置3
は、受信値D21を入力すると、軟出力復号回路120
乃至軟出力復号回路150の復号動作を例えば数回乃至
数十回といった所定の回数だけ反復して行い、所定の回
数の復号動作の結果得られた軟出力の事後確率情報D3
1,D32に基づいて、復号データD39,D40を出
力する。
【0117】さて、復号装置3は、繰り返し復号におけ
る最初の復号動作において軟出力復号回路120に入力
すべき事前確率情報D22,D23の初期値として、と
り得る任意の固定値APP,APPを設定する。す
なわち、復号装置3は、受信値D21に基づいて事前確
率情報D22,D23の初期値を算出することなく、固
定値APP,APPを入力する。
【0118】この固定値APP,APPとしては、
事前確率情報D22,D23が上式(3)及び上式
(4)を用いて表される場合には、“0”を設定するこ
とが望ましい。すなわち、固定値APP,APP
しては、Pr{u=1}/Pr{u=0}と、Pr
{u=1}/Pr{u=0}とが、ともに“1”と
なる条件を満たす任意の定数を設定することが望まし
い。さらに換言すれば、復号装置3は、固定値AP
,APPとして、確率Pr{u=1}と確率P
r{u=0}とが等しくなるとともに、確率Pr{u
=1}と確率Pr{u=0}とが等しくなる条件、
すなわち、情報ビットu,uがそれぞれ“1”又は
“0”である確率が“1/2”であるという条件のもと
に、繰り返し復号における最初の復号動作を行う。
【0119】なお、復号装置3が“∞”を正確に処理で
きる系であった場合、すなわち、任意の数値xに対して
∞+x=∞且つ∞−x=∞となる系であった場合には、
固定値APP,APPとして“∞”を設定すること
は望ましくない。これは、事前確率情報D22,D23
の初期値を“∞”とすると、繰り返し復号を行っても初
期値から離れられなくなる可能性があるためである。
【0120】以上説明したように、符号化装置1と復号
装置3とを用いて構成されるデータ送受信システムは、
復号装置3において、事前確率情報D22,D23の初
期値として、とり得る任意の固定値APP,APP
を設定することにより、受信値D21に基づいて事前確
率情報D22,D23の初期値を算出するための回路を
備える必要がなく、性能の劣化なしに回路規模の削減を
図ることができる。
【0121】すなわち、これらの符号化装置1と復号装
置3とを用いて構成されるデータ送受信システムは、高
性能且つ小さい回路規模での繰り返し復号を実現するも
のであり、ユーザに高い信頼性及び利便性を提供するこ
とができるものである。
【0122】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、例えば、固定値APPは、事前
確率情報の表記形式に応じて、条件に沿ったとり得る任
意の値とすることができる。
【0123】例えば、「Patrick Robertson and Thomas
Worz, “Bandwidth-Efficient Turbo Trellis-Coded M
odulation Using Punctured Component Codes”, IEEE
Journal On Selected Areas In Communications, vol.
16, no. 2, pp. 206-218, February 1998」に記載され
ているTTCMの復号を行う復号装置においては、符号
化装置における要素符号が2入力3出力であることを利
用して、次式(15)に示す4組の事前確率情報を求め
ているが、このような場合には、固定値APPとして
は、次式(16)に示す条件を満たす任意の定数を設定
するのが望ましい。なお、次式(15)及び次式(1
6)においては、2ビットの情報ビットをu ,u
している。
【0124】
【数15】
【0125】
【数16】
【0126】また、上述した実施の形態では、符号化装
置として、畳み込み符号を要素符号とするTTCMを行
うものとして説明したが、本発明は、TTCMによる符
号化を行うものであれば、要素符号としては畳み込み符
号以外であってもよく、いかなる符号化率の符号化を行
うものであっても適用することができる。
【0127】さらに、上述した実施の形態では、復号装
置における軟出力復号回路として、Max−Log−B
CJRアルゴリズム又はLog−BCJRアルゴリズム
に基づくMAP復号を行うものについて説明したが、本
発明は、上述したBCJRアルゴリズムに基づくMAP
復号を行い、確率を直接値として扱う場合にも適用可能
である。
【0128】さらにまた、上述した実施の形態では、符
号化装置及び復号装置をデータ送受信システムにおける
送信装置及び受信装置に適用して説明したが、本発明
は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、CD−R
OM(Read Only Memory)又はMO(Magneto Optica
l)といった磁気、光又は光磁気ディスク等の記録媒体
に対する記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生
装置に適用することもできる。この場合、符号化装置に
より符号化されたデータは、無記憶通信路に等価とされ
る記録媒体に記録され、復号装置によって復号されて再
生される。
【0129】また、上述した実施の形態では、符号化装
置及び復号装置ともハードウェアによって構成された装
置であるものとして説明したが、これらの符号化装置及
び復号装置とも、例えばワークステーションやパーソナ
ルコンピュータといったコンピュータ装置において実行
可能なソフトウェアとして実現することが可能である。
以下、この例について、図4を参照して説明する。
【0130】コンピュータ装置200は、同図に示すよ
うに、各部を統括して制御するCPU(Central Proces
sing Unit)201と、各種プログラムを含む情報を格
納する読みとり専用のROM202と、ワークエリアと
して機能するRAM(RandomAccess Memory)203
と、各種プログラムやデータ等の記録及び/又は再生を
行うHDD(Hard Disk Drive)204と、これらのC
PU201、ROM202、RAM203及びHDD2
04を接続するバス205と、CPU201、ROM2
02、RAM203及びHDD204と後述する表示部
207、入力部208、通信部209及びドライブ21
0との間でデータの入出力を行うための入出力インター
フェース206と、各種情報を表示する表示部207
と、ユーザによる操作を受け付ける入力部208と、外
部との通信を行うための通信部209と、着脱自在とさ
れる記録媒体220に対する各種情報の記録及び/又は
再生を行うドライブ210とを備える。
【0131】CPU201は、バス205を介してRO
M202、RAM203及びHDD204と接続してお
り、これらのROM202、RAM203及びHDD2
04を制御する。また、CPU201は、バス205を
介して入出力インターフェース206に接続しており、
この入出力インターフェース206に接続されている表
示部207、入力部208、通信部209及びドライブ
210を制御する。さらに、CPU201は、ROM2
02、HDD204又はドライブ210に装着された記
録媒体220に記録されている各種プログラムを実行す
る。
【0132】ROM202は、各種プログラムを含む情
報を格納している。このROM202に格納されている
情報は、CPU201の制御の下に読み出される。
【0133】RAM203は、CPU201が各種プロ
グラムを実行する際のワークエリアとして機能し、CP
U201の制御の下に、各種データを一時記憶する。
【0134】HDD204は、CPU201の制御の下
に、ハードディスクに対して各種プログラムやデータ等
の記録及び/又は再生を行う。
【0135】バス205は、CPU201の制御の下
に、ROM202、RAM203及びHDD204から
読み出された各種データ等を伝送するとともに、RAM
203及びHDD204に記録する各種データ等を伝送
する。
【0136】入出力インターフェース206は、CPU
201の制御の下に表示部207に各種情報を表示する
ためのインターフェースと、ユーザによって入力部20
8を介して操作された内容を示す制御信号をCPU20
1に対して伝送するためのインターフェースと、CPU
201の制御の下に通信部209を介して外部との間で
データを入出力するためのインターフェースと、ドライ
ブ210に装着された記録媒体220に対して各種情報
の記録及び/又は再生を行うためのインターフェースと
を有し、CPU201、ROM202、RAM203及
びHDD204からのデータを表示部207、入力部2
08、通信部209及びドライブ210に対して出力し
たり、表示部207、入力部208、通信部209及び
ドライブ210からのデータをCPU201、ROM2
02、RAM203及びHDD204に対して入力す
る。
【0137】表示部207は、例えばLCD(Liquid C
rystal Display)からなり、CPU201の制御の下
に、例えばHDD204に記録されていたデータ等の各
種情報を表示する。
【0138】入力部208は、例えばユーザによるキー
ボードやマウスの操作を受け付け、操作内容を示す制御
信号をCPU201に対して出力する。
【0139】通信部209は、CPU201の制御の下
に、例えばネットワーク回線や衛星回線等によって外部
との通信を行うインターフェースとして機能する。
【0140】ドライブ210は、例えばフロッピーディ
スク、CD−ROM又はMOといった磁気、光又は光磁
気ディスク等の記録媒体220を着脱し、CPU201
の制御の下に、装着された記録媒体220に対する各種
情報の記録及び/又は再生を行う。
【0141】このようなコンピュータ装置200は、C
PU201により、上述した符号化装置1における符号
化処理及び/又は復号装置3における復号処理をプログ
ラムを実行することによって実現する。
【0142】まず、コンピュータ装置200における符
号化処理について説明する。コンピュータ装置200
は、例えばユーザが符号化プログラムを実行するための
所定の操作を行うと、入力部208により、操作内容を
示す制御信号をCPU201に対して供給する。これに
応じて、コンピュータ装置200は、CPU201によ
り、符号化プログラムをRAM203にロードして実行
し、符号化して得られた符号化伝送シンボルを通信部2
09を介して外部へと出力するとともに、必要に応じ
て、表示部207に処理結果等を表示する。
【0143】ここで、符号化プログラムは、例えば記録
媒体220によって提供されるものであって、CPU2
01の制御の下に、この記録媒体220から直接読み出
されてもよく、ハードディスクに1度記録されたものが
読み出されてもよい。また、符号化プログラムは、RO
M202に予め格納されていてもよい。さらに、符号化
の対象とするデータは、ここではハードディスクに記録
されているものとする。なお、このデータは、上述した
入力データD1,D2に対応するものである。
【0144】具体的には、コンピュータ装置200は、
CPU201によって符号化プログラムを実行すると、
CPU201の制御の下に、ハードディスクに記録され
ている所望のデータを読み出し、このデータに対して畳
み込み演算を行い、上述した符号化データD3,D4,
D5に対応する符号化データを生成する。また、コンピ
ュータ装置200は、CPU201の制御の下に、ハー
ドディスクから読み出したデータに対してインターリー
ブを施し、上述したインターリーブデータD6,D7に
対応するインターリーブデータを生成した後、このイン
ターリーブデータに対して畳み込み演算を行い、上述し
た符号化データD8,D9,D10に対応する符号化デ
ータを生成する。
【0145】続いて、コンピュータ装置200は、CP
U201の制御の下に、生成した符号化データを例えば
8PSK変調方式の伝送シンボルにマッピングし、上述
した符号化伝送シンボルD11,D12に対応する符号
化伝送シンボルを生成する。さらに、コンピュータ装置
200は、CPU201の制御の下に、符号化伝送シン
ボルD12に対応する符号化伝送シンボルに対してデイ
ンターリーブを施し、上述した符号化伝送シンボルD1
3に対応する符号化伝送シンボルを生成する。
【0146】コンピュータ装置200は、CPU201
の制御の下に、生成した符号化伝送シンボルを1度ハー
ドディスク等に記録した後、所望のタイミングで符号化
伝送シンボルを読み出し、上述した符号化伝送シンボル
D14に対応する符号化伝送シンボルとして、通信部2
09を介して外部へと出力するとともに、必要に応じ
て、表示部207に処理結果等を表示する。なお、生成
した符号化伝送シンボルは、記録媒体220等に記録さ
れてもよい。
【0147】このように、コンピュータ装置200は、
上述した符号化装置1における符号化処理を符号化プロ
グラムを実行することによって実現することができる。
【0148】つぎに、コンピュータ装置200における
復号処理について説明する。コンピュータ装置200
は、例えばユーザが復号プログラムを実行するための所
定の操作を行うと、入力部208により、操作内容を示
す制御信号をCPU201に対して供給する。これに応
じて、コンピュータ装置200は、CPU201によ
り、復号プログラムをRAM203にロードして実行
し、通信部209を介して外部から受信し、上述した受
信値D21に対応するものでありハードディスク等に記
録されている受信値を復号するとともに、必要に応じ
て、表示部207に処理結果等を表示する。
【0149】なお、復号プログラムも、符号化プログラ
ムと同様に、例えば記録媒体220によって提供される
ものであって、CPU201の制御の下に、この記録媒
体220から直接読み出されてもよく、ハードディスク
に1度記録されたものが読み出されてもよい。また、復
号プログラムは、ROM202に予め格納されていても
よい。
【0150】具体的には、コンピュータ装置200は、
CPU201によって復号プログラムを実行すると、C
PU201の制御の下に、ハードディスクから読み出し
た受信値、若しくは通信部209を介して受信した受信
値に対して例えばMax−Log−BCJRアルゴリズ
ム又はLog−BCJRアルゴリズムに基づくMAP復
号を行うことにより、軟出力復号を行い、上述した外部
情報D26,D27に対応する外部情報を生成する。こ
のとき、コンピュータ装置200は、上述した事前確率
情報D22,D23に対応する事前確率情報として、設
定された固定値APP,APPを入力する。
【0151】続いて、コンピュータ装置200は、CP
U201の制御の下に、受信値に対してインターリーブ
を施し、上述した事前確率情報D28に対応する事前確
率情報を生成する。また、コンピュータ装置200は、
CPU201の制御の下に、生成した外部情報に対して
インターリーブを施し、上述した事前確率情報D29,
D30に対応する事前確率情報を生成する。
【0152】続いて、コンピュータ装置200は、CP
U201の制御の下に、生成した事前確率情報に対して
例えばMax−Log−BCJRアルゴリズム又はLo
g−BCJRアルゴリズムに基づくMAP復号を行うこ
とにより、軟出力復号を行い、上述した外部情報D3
3,D34に対応する外部情報を生成し、この外部情報
に対してデインターリーブを施し、上述した事前確率情
報D35,D36に対応する事前確率情報を生成する。
【0153】以後、コンピュータ装置200は、CPU
201の制御の下に、上述した事前確率情報D22,D
23に対応する事前確率情報として、上述した事前確率
情報D35,D36に対応する事前確率情報を用い、上
述した処理と同様の復号動作を例えば数回乃至数十回と
いった所定の回数だけ反復して行う。
【0154】そして、コンピュータ装置200は、CP
U201の制御の下に、上述した事後確率情報D31,
D32に対応する所定の回数の復号動作の結果得られた
軟出力の事後確率情報に対してデインターリーブを施
し、上述したデータD37,D38に対応するデータを
生成した後、上述した復号データD39,D40に対応
する硬出力の復号データを出力する。
【0155】コンピュータ装置200は、CPU201
の制御の下に、得られた復号データをハードディスク等
に記録し、必要に応じて、表示部207に処理結果等を
表示する。なお、得られた復号データは、記録媒体22
0等に記録されてもよい。
【0156】このように、コンピュータ装置200は、
上述した復号装置3における復号処理を復号プログラム
を実行することによって実現することができる。
【0157】以上のように、本発明は、その趣旨を逸脱
しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0158】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる復号装置は、ターボ符号化変調された符号を繰り返
し復号する復号装置であって、入力された軟入力である
受信値と、入力された軟入力である情報ビットに対する
事前確率情報とを用いて軟出力復号を行う第1の軟出力
復号手段と、ターボ符号化変調を行う符号化装置におい
て並列に連接された複数の要素符号間に備えられるイン
ターリーバと同一の置換位置情報に基づいて、第1の軟
出力復号手段から供給された軟入力である情報ビットに
対する外部情報を構成する各ビットの順序を置換して並
べ替えるインターリーブ手段と、入力された軟入力であ
る受信値と、インターリーブ手段から供給された軟入力
である情報ビットに対する事前確率情報とを用いて軟出
力復号を行う第2の軟出力復号手段と、インターリーバ
によって並べ替えられたデータのビット配列を、元のデ
ータのビット配列に戻すように、第2の軟出力復号手段
から供給された軟入力である情報ビットに対する外部情
報を構成する各ビットの順序を並べ替える第1のデイン
ターリーブ手段と、インターリーバによって並べ替えら
れたデータのビット配列を、元のデータのビット配列に
戻すように、第2の軟出力復号手段から供給された軟入
力である情報ビットに対する事後確率情報を構成する各
ビットの順序を並べ替える第2のデインターリーブ手段
と、繰り返し復号における最初の復号動作の際には、第
1の軟出力復号手段に入力すべき情報ビットに対する事
前確率情報として、設定されたとり得る任意の固定値を
選択し、繰り返し復号における最初の復号動作以外の復
号動作の際には、第1の軟出力復号手段に入力すべき情
報ビットに対する事前確率情報として、第1のデインタ
ーリーブ手段によって並べ替えられて得られた軟入力で
ある事前確率情報を選択するように、第1の軟出力復号
手段に対して情報ビットに対する事前確率情報として入
力すべきデータを切り替える切り替え手段とを備える。
【0159】したがって、本発明にかかる復号装置は、
切り替え手段により、繰り返し復号における最初の復号
動作の際には、設定されたとり得る任意の固定値を選択
し、情報ビットに対する事前確率情報として第1の軟出
力復号手段に供給し、繰り返し復号における最初の復号
動作以外の復号動作の際には、第1のデインターリーブ
手段によって並べ替えられて得られた軟入力である事前
確率情報を選択し、情報ビットに対する事前確率情報と
して第1の軟出力復号手段に供給することにより、受信
値に基づいて事前確率情報の初期値を算出するための回
路を備える必要がなく、性能の劣化なしに回路規模の削
減を図ることができる。
【0160】また、本発明にかかる復号方法は、ターボ
符号化変調された符号を繰り返し復号する復号方法であ
って、入力された軟入力である受信値と、入力された軟
入力である情報ビットに対する事前確率情報とを用いて
軟出力復号を行う第1の軟出力復号工程と、ターボ符号
化変調を行う符号化方法において並列に連接された複数
の要素符号工程間に備えられるインターリーブ工程と同
一の置換位置情報に基づいて、第1の軟出力復号工程に
て生成された軟入力である情報ビットに対する外部情報
を構成する各ビットの順序を置換して並べ替える第1の
インターリーブ工程と、入力された軟入力である受信値
と、第1のインターリーブ工程にて並べ替えられた軟入
力である情報ビットに対する事前確率情報とを用いて軟
出力復号を行う第2の軟出力復号工程と、符号化方法に
おけるインターリーブ工程にて並べ替えられたデータの
ビット配列を、元のデータのビット配列に戻すように、
第2の軟出力復号工程にて生成された軟入力である情報
ビットに対する外部情報を構成する各ビットの順序を並
べ替える第1のデインターリーブ工程と、符号化方法に
おけるインターリーブ工程にて並べ替えられたデータの
ビット配列を、元のデータのビット配列に戻すように、
第2の軟出力復号工程にて生成された軟入力である情報
ビットに対する事後確率情報を構成する各ビットの順序
を並べ替える第2のデインターリーブ工程とを備え、繰
り返し復号における最初の復号動作の際には、第1の軟
出力復号工程にて入力すべき情報ビットに対する事前確
率情報として、設定されたとり得る任意の固定値を選択
し、繰り返し復号における最初の復号動作以外の復号動
作の際には、第1の軟出力復号工程にて入力すべき情報
ビットに対する事前確率情報として、第1のデインター
リーブ工程にて並べ替えられて得られた軟入力である事
前確率情報を選択するように、第1の軟出力復号工程に
対して情報ビットに対する事前確率情報として入力すべ
きデータを切り替える。
【0161】したがって、本発明にかかる復号方法は、
繰り返し復号における最初の復号動作の際には、設定さ
れたとり得る任意の固定値を選択し、情報ビットに対す
る事前確率情報として第1の軟出力復号工程にて用い、
繰り返し復号における最初の復号動作以外の復号動作の
際には、第1のデインターリーブ手段によって並べ替え
られて得られた軟入力である事前確率情報を選択し、情
報ビットに対する事前確率情報として第1の軟出力復号
工程にて用いることにより、受信値に基づいて事前確率
情報の初期値を算出する必要がなく、性能の劣化なしに
回路規模の削減を図ることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すデータ送受信シ
ステムを適用する通信モデルの構成を説明するブロック
図である。
【図2】同データ送受信システムにおける符号化装置の
構成を説明するブロック図である。
【図3】同データ送受信システムにおける復号装置の構
成を説明するブロック図である。
【図4】コンピュータ装置の構成を説明するブロック図
である。
【図5】通信モデルの構成を説明するブロック図であ
る。
【図6】従来の符号化装置の構成を説明するブロック図
である。
【図7】従来の復号装置の構成を説明するブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 符号化装置、 3 復号装置、 110,110
スイッチ、 120,150 軟出力復号回路、
121,151 MAP復号器、 122,123,1
52,153 差分器、 130,140 インターリ
ーバ、 160,170 デインターリーバ、 180
2値化回路、 APP,APP固定値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 耕平 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B001 AA13 AC05 AD06 5J065 AA01 AB01 AC02 AD10 AE06 AF01 AF03 AG06 AH09 AH21

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターボ符号化変調された符号を繰り返し
    復号する復号装置であって、 入力された軟入力である受信値と、入力された軟入力で
    ある情報ビットに対する事前確率情報とを用いて軟出力
    復号を行う第1の軟出力復号手段と、 上記ターボ符号化変調を行う符号化装置において並列に
    連接された複数の要素符号間に備えられるインターリー
    バと同一の置換位置情報に基づいて、上記第1の軟出力
    復号手段から供給された軟入力である情報ビットに対す
    る外部情報を構成する各ビットの順序を置換して並べ替
    えるインターリーブ手段と、 入力された軟入力である受信値と、上記インターリーブ
    手段から供給された軟入力である情報ビットに対する事
    前確率情報とを用いて軟出力復号を行う第2の軟出力復
    号手段と、 上記インターリーバによって並べ替えられたデータのビ
    ット配列を、元のデータのビット配列に戻すように、上
    記第2の軟出力復号手段から供給された軟入力である情
    報ビットに対する外部情報を構成する各ビットの順序を
    並べ替える第1のデインターリーブ手段と、 上記インターリーバによって並べ替えられたデータのビ
    ット配列を、元のデータのビット配列に戻すように、上
    記第2の軟出力復号手段から供給された軟入力である情
    報ビットに対する事後確率情報を構成する各ビットの順
    序を並べ替える第2のデインターリーブ手段と、 繰り返し復号における最初の復号動作の際には、上記第
    1の軟出力復号手段に入力すべき上記情報ビットに対す
    る事前確率情報として、設定されたとり得る任意の固定
    値を選択し、繰り返し復号における上記最初の復号動作
    以外の復号動作の際には、上記第1の軟出力復号手段に
    入力すべき上記情報ビットに対する事前確率情報とし
    て、上記第1のデインターリーブ手段によって並べ替え
    られて得られた軟入力である事前確率情報を選択するよ
    うに、上記第1の軟出力復号手段に対して上記情報ビッ
    トに対する事前確率情報として入力すべきデータを切り
    替える切り替え手段とを備えることを特徴とする復号装
    置。
  2. 【請求項2】 上記固定値としては、情報ビットが1又
    は0である確率が1/2であるという条件を満たす任意
    の定数が設定されることを特徴とする請求項1記載の復
    号装置。
  3. 【請求項3】 上記第2のデインターリーブ手段から供
    給された軟入力であるデータを2値化し、硬出力の復号
    データとして出力する2値化手段を備えることを特徴と
    する請求項1記載の復号装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の軟出力復号手段及び上記第2
    の軟出力復号手段は、それぞれ、BCJRアルゴリズム
    に基づく最大事後確率復号を行うことを特徴とする請求
    項1記載の復号装置。
  5. 【請求項5】 上記符号化装置は、上記要素符号とし
    て、畳み込み符号を用いていることを特徴とする請求項
    1記載の復号装置。
  6. 【請求項6】 ターボ符号化変調された符号を繰り返し
    復号する復号方法であって、 入力された軟入力である受信値と、入力された軟入力で
    ある情報ビットに対する事前確率情報とを用いて軟出力
    復号を行う第1の軟出力復号工程と、 上記ターボ符号化変調を行う符号化方法において並列に
    連接された複数の要素符号工程間に備えられるインター
    リーブ工程と同一の置換位置情報に基づいて、上記第1
    の軟出力復号工程にて生成された軟入力である情報ビッ
    トに対する外部情報を構成する各ビットの順序を置換し
    て並べ替える第1のインターリーブ工程と、 入力された軟入力である受信値と、上記第1のインター
    リーブ工程にて並べ替えられた軟入力である情報ビット
    に対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行う第2
    の軟出力復号工程と、 上記符号化方法における上記インターリーブ工程にて並
    べ替えられたデータのビット配列を、元のデータのビッ
    ト配列に戻すように、上記第2の軟出力復号工程にて生
    成された軟入力である情報ビットに対する外部情報を構
    成する各ビットの順序を並べ替える第1のデインターリ
    ーブ工程と、 上記符号化方法における上記インターリーブ工程にて並
    べ替えられたデータのビット配列を、元のデータのビッ
    ト配列に戻すように、上記第2の軟出力復号工程にて生
    成された軟入力である情報ビットに対する事後確率情報
    を構成する各ビットの順序を並べ替える第2のデインタ
    ーリーブ工程とを備え、 繰り返し復号における最初の復号動作の際には、上記第
    1の軟出力復号工程にて入力すべき上記情報ビットに対
    する事前確率情報として、設定されたとり得る任意の固
    定値を選択し、繰り返し復号における上記最初の復号動
    作以外の復号動作の際には、上記第1の軟出力復号工程
    にて入力すべき上記情報ビットに対する事前確率情報と
    して、上記第1のデインターリーブ工程にて並べ替えら
    れて得られた軟入力である事前確率情報を選択するよう
    に、上記第1の軟出力復号工程に対して上記情報ビット
    に対する事前確率情報として入力すべきデータを切り替
    えることを特徴とする復号方法。
  7. 【請求項7】 上記固定値としては、情報ビットが1又
    は0である確率が1/2であるという条件を満たす任意
    の定数が設定されることを特徴とする請求項6記載の復
    号方法。
  8. 【請求項8】 上記第2のデインターリーブ工程にて並
    べ替えられた軟入力であるデータを2値化し、硬出力の
    復号データとして出力する2値化工程を備えることを特
    徴とする請求項6記載の復号方法。
  9. 【請求項9】 上記第1の軟出力復号工程及び上記第2
    の軟出力復号工程では、それぞれ、BCJRアルゴリズ
    ムに基づく最大事後確率復号が行われることを特徴とす
    る請求項6記載の復号方法。
  10. 【請求項10】 上記符号化方法では、上記要素符号と
    して、畳み込み符号が用いられていることを特徴とする
    請求項6記載の復号方法。
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