JP2001352253A - 符号化装置及び符号化方法、並びに、復号装置及び復号方法 - Google Patents

符号化装置及び符号化方法、並びに、復号装置及び復号方法

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JP2001352253A
JP2001352253A JP2000172679A JP2000172679A JP2001352253A JP 2001352253 A JP2001352253 A JP 2001352253A JP 2000172679 A JP2000172679 A JP 2000172679A JP 2000172679 A JP2000172679 A JP 2000172679A JP 2001352253 A JP2001352253 A JP 2001352253A
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JP2000172679A
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Masayuki Hattori
雅之 服部
Toshiyuki Miyauchi
俊之 宮内
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能の符号化及び復号を行う。 【解決手段】 符号化装置1は、入力されたデータに対
して繰り返し符号化を行う繰り返し符号化器10と、こ
の繰り返し符号化器10により符号化されたデータを構
成する各ビットの順序を置換して並べ替えるインターリ
ーバ20と、このインターリーバ20から供給されたデ
ータに対して累積加算による畳み込み符号化を行うアキ
ュムレータ30と、繰り返し符号化器10における繰り
返し数の分布を設定する設定器40とを備える。この符
号化装置1において、繰り返し符号化器10は、設定器
40から供給される制御信号Sに応じて、入力データD
1を構成する各ビット毎に繰り返し数を変化させた繰り
返し符号化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力されたデータ
に対して縦列連接符号化を行う符号化装置及び符号化方
法、並びに、縦列連接符号化されたデータを復号する復
号装置及び復号方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、移動体通信や深宇宙通信
といった通信分野、地上波又は衛星ディジタル放送とい
った放送分野、及び記録媒体に対する記録及び/又は再
生を行う磁気、光又は光磁気記録分野の研究が著しく進
められているが、それにともない、誤り訂正符号化及び
復号の効率化を目的として符号理論の研究も盛んに行わ
れている。
【0003】符号性能の理論的限界としては、いわゆる
シャノンの通信路符号化定理により与えられるシャノン
限界が知られている。シャノンの通信路符号化定理と
は、「通信路容量C(ビット/シンボル)の通信路を用
いて伝送速度R(ビット/シンボル)で情報を伝送する
場合に、R≦Cであるならば、誤り確率を限りなく
“0”に近づけることができる符号化方法が存在する」
という定理であり、シャノン限界とは、誤りなしに送信
可能な伝送速度の理論上の限界である。
【0004】このシャノン限界に近い性能を示す符号化
方法として、例えば、「S. Benedetto, G. Montorsi,
D. Divsalar, F. Pollara, “Serial Concatenation of
Interleaved Codes: Performance Analysis, Design,
and Iterative Decoding”, TDA Progress Report 42-1
26, Jet Propulsion Laboratory, Pasadena, Californi
a, Aug. 15, 1996」に記載されている縦列連接畳み込み
符号(Serially Concatenated Convolutional Codes)
による符号化方法が知られている。
【0005】この縦列連接畳み込み符号による符号化
は、2つの畳み込み符号化器とインターリーバとを縦列
に連接して構成される装置により行われる。そして、縦
列連接畳み込み符号の復号は、軟出力(soft-output)
を出力する2つの復号回路を縦列に連接して構成される
装置により行われ、2つの復号回路の間で情報をやり取
りし、最終的な復号結果が得られる。
【0006】また、この縦列連接畳み込み符号による符
号化をさらに簡略化したものとして、「Hui Jin and Ro
bert J. McEliece, “RA codes achieve AWGN channel
capacity”, pp. 10-18, in Proc. 13th International
Symposium on Applied Algebra, Algebraic Algorithm
s, and Error-Correcting Codes. (Springer LectureNo
tes in Computer Science no. 1719)」に記載されてい
るRA(Repeat-Accumulate)符号がある。このRA符
号は、繰り返し符号化を行う符号化器と入力したデータ
を累積加算するアキュムレータとを、インターリーバを
介して縦列連接した装置により生成されるものであり、
繰り返し数を無限大とした場合には、性能がシャノン限
界に到達するものである。
【0007】以下、RA符号による符号化を行う符号化
装置、及びRA符号の復号を行う復号装置について説明
する。なお、以下の説明においては、図18に示すよう
に、ディジタル情報を図示しない送信装置が備える符号
化装置201により符号化し、その出力を雑音のある無
記憶通信路202を介して図示しない受信装置に入力し
て、この受信装置が備える復号装置203により復号
し、観測する場合を考える。
【0008】RA符号による符号化を行う符号化装置2
01は、図19に示すように、第1の符号(以下、外符
号と記す。)の符号化として繰り返し符号化を行う繰り
返し符号化器210と、入力したデータの順序を並べ替
えるインターリーバ220と、第2の符号(以下、内符
号と記す。)の符号化として累積加算による畳み込み符
号化を行うアキュムレータ230とを備える。この符号
化装置201は、入力したkビットの入力データD20
1に対して、符号化率が“k/qk=1/q”のRA符
号化を行い、qkビットの符号化データD204に変換
し、図示しない変調器等を介して外部に出力する。
【0009】繰り返し符号化器210は、kビットの入
力データD201を入力すると、この入力データD20
1に対して繰り返し数qの繰り返し符号化を行い、qk
ビットの符号化データD202として後段のインターリ
ーバ220に出力する。すなわち、繰り返し符号化器2
10は、外符号の符号化として符号化率が“k/qk=
1/q”の繰り返し符号化を行い、符号化データD20
2を後段のインターリーバ220に出力する。なお、繰
り返し数qとしては、通常、小さな値が選択され、例え
ばq=3程度が一般的である。
【0010】インターリーバ220は、繰り返し符号化
器210から出力されたqkビットの符号化データD2
02を入力し、所定の長さのインターリーブを施す。す
なわち、インターリーバ220は、入力した符号化デー
タD202を構成する各ビットの順序を並べ替え、生成
したqkビットのインターリーブデータD203を後段
のアキュムレータ230に出力する。
【0011】アキュムレータ230は、qkビットのイ
ンターリーブデータD203を入力すると、このインタ
ーリーブデータD203に対して再帰的畳み込み演算を
行うことによって、順次入力されるインターリーブデー
タD203の各ビットを累積加算し、演算結果をqkビ
ットの符号化データD204として外部に出力する。す
なわち、アキュムレータ230は、内符号の符号化とし
て符号化率が“1”の再帰的畳み込み演算を行い、符号
化データD204を外部に出力する。
【0012】このような符号化装置201は、繰り返し
符号化器210により外符号の符号化として符号化率が
“1/q”の繰り返し符号化を行い、アキュムレータ2
30により内符号の符号化として符号化率が“1”の再
帰的畳み込み演算を行うことによって、全体として、符
号化率が“(1/q)×1=1/q”のRA符号による
縦列連接符号化を行う。この符号化装置201により符
号化されたデータは、図示しない変調器により所定の変
調方式に基づいて信号点のマッピングが行われ、無記憶
通信路202を介して受信装置に出力される。
【0013】一方、符号化装置201によるRA符号の
復号を行う復号装置203としては、例えば図20に示
すように、内符号の復号を行う軟出力復号回路240
と、入力したデータの順序を元に戻すデインターリーバ
250と、入力したデータの順序を並べ替えるインター
リーバ260と、外符号の復号を行う軟出力復号回路2
70とを備えるものがある。この復号装置203は、無
記憶通信路202上で発生したノイズの影響によりアナ
ログ値をとり軟入力(soft-input)とされる受信値D2
05から符号化装置201における入力データD201
を推定し、復号データD210として出力する。
【0014】軟出力復号回路240は、符号化装置20
1におけるアキュムレータ230に対応して備えられる
ものであり、いわゆるBCJR(Bahl, Cocke, Jelinek
andRaviv)アルゴリズムに基づくMAP(Maximum A P
osteriori probability)復号やSOVA(Soft Output
Viterbi Algorithm)復号を行うものである。軟出力復
号回路240は、受信装置により受信された軟入力の受
信値D205を入力するとともに、インターリーバ26
0から供給された軟入力の情報ビットに対する事前確率
情報D206を入力し、これらの受信値D205と事前
確率情報D206とを用いて、内符号の軟出力復号を行
う。そして、軟出力復号回路240は、符号の拘束条件
により求められる情報ビットに対する外部情報D207
を生成し、この外部情報D207を後段のデインターリ
ーバ250に軟出力として出力する。なお、この外部情
報D207は、符号化装置201におけるインターリー
バ220によりインターリーブされたインターリーブデ
ータD203に対応するものである。
【0015】デインターリーバ250は、符号化装置2
01におけるインターリーバ220によりインターリー
ブされたインターリーブデータD203のビット配列
を、それぞれ、元の符号化データD202のビット配列
に戻すように、軟出力復号回路240から出力される軟
入力の外部情報D207にデインターリーブを施す。デ
インターリーバ250は、デインターリーブして得られ
たデータを後段の軟出力復号回路270における符号ビ
ットに対する事前確率情報D208として出力する。
【0016】インターリーバ260は、軟出力復号回路
270から出力された軟入力である符号ビットに対する
外部情報D209に対して、符号化装置201における
インターリーバ220と同一の置換位置情報に基づいた
インターリーブを施す。インターリーバ260は、イン
ターリーブして得られたデータを軟出力復号回路240
における情報ビットに対する事前確率情報D206とし
て出力する。
【0017】軟出力復号回路270は、符号化装置20
1における繰り返し符号化器210に対応して備えられ
るものであり、MAP復号やSOVA復号を行うもので
ある。軟出力復号回路270は、デインターリーバ25
0から出力された軟入力の符号ビットに対する事前確率
情報D208を入力するとともに、図示しないが、値が
“0”である情報ビットに対する事前確率情報を入力
し、これらの事前確率情報を用いて、外符号の軟出力復
号を行う。そして、軟出力復号回路270は、符号の拘
束条件により求められる符号ビットに対する外部情報D
209を生成し、この外部情報D209をインターリー
バ260に軟出力として出力する。また、軟出力復号回
路270は、図示しないが、符号の拘束条件により求め
られる情報ビットに対する外部情報を生成し、この外部
情報に基づいて、硬出力(hard-output)の復号データ
D210を出力する。
【0018】このような復号装置203は、受信値D2
05を受信すると、軟出力復号回路240乃至軟出力復
号回路270の復号動作を例えば数回乃至数十回といっ
た所定の回数だけ反復して行い、所定の回数の復号動作
の結果得られた軟出力の外部情報に基づいて、復号デー
タD210を出力する。
【0019】以上のように、符号化装置201と復号装
置203とにより構成されるシステムにおいては、RA
符号による符号化及びRA符号の復号を行うことが可能
となる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したR
A符号は、符号化装置及び復号装置を、ともに、簡便な
構成とすることができるものの、外符号の繰り返し数を
大きくしなければ高い性能を得ることができず、現状で
は理論解析に用いられるのみであった。すなわち、RA
符号及びその復号は、理論的には、誤り訂正符号化及び
復号を行うことができるものの、実用的ではなく、性能
の面では未だ改善の余地が残るのが実情であった。
【0021】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、従来のRA符号を改良し、性能を改善す
ることができる符号化装置及び符号化方法、並びに、復
号装置及び復号方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる符号化装置は、入力されたデータに対し
て、少なくとも繰り返し符号を要素符号として縦列連接
符号化を行う符号化装置であって、入力されたデータに
対して第1の符号の符号化を行う第1の符号化手段と、
この第1の符号化手段により符号化されたデータを構成
する各ビットの順序を置換して並べ替える置換手段と、
この置換手段から供給されたデータに対して第2の符号
の符号化を行う第2の符号化手段と、第1の符号化手段
又は第2の符号化手段のうち、繰り返し符号化を行う符
号化手段における繰り返し数の分布を設定する設定手段
とを備え、第1の符号化手段又は第2の符号化手段のう
ち、繰り返し符号化を行う符号化手段は、設定手段によ
る設定内容に応じて、入力されたデータを構成する各ビ
ット毎に繰り返し数を変化させることを特徴としてい
る。
【0023】このような本発明にかかる符号化装置は、
繰り返し符号化を行う符号化手段によって、設定手段に
よる設定内容に応じて繰り返し数を変化させた繰り返し
符号化を行う。
【0024】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる符号化方法は、入力されたデータに対して、少なく
とも繰り返し符号を要素符号として縦列連接符号化を行
う符号化方法であって、入力されたデータに対して第1
の符号の符号化を行う第1の符号化工程と、この第1の
符号化工程にて符号化されたデータを構成する各ビット
の順序を置換して並べ替える置換工程と、この置換工程
にて並べ替えられたデータに対して第2の符号の符号化
を行う第2の符号化工程とを備え、第1の符号化工程又
は第2の符号化工程のうち、繰り返し符号化を行う符号
化工程では、繰り返し数の分布が設定され、この設定内
容に応じて、入力されたデータを構成する各ビット毎に
繰り返し数を変化させることを特徴としている。
【0025】このような本発明にかかる符号化方法は、
繰り返し符号化を行う符号化工程にて、設定内容に応じ
て繰り返し数を変化させた繰り返し符号化を行う。
【0026】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる復号装置は、入力されたデータに対して第1の符
号の符号化を行う第1の符号化手段と、この第1の符号
化手段により符号化されたデータを構成する各ビットの
順序を置換して並べ替える第1の置換手段と、この第1
の置換手段から供給されたデータに対して第2の符号の
符号化を行う第2の符号化手段と、第1の符号化手段又
は第2の符号化手段のうち、繰り返し符号化を行う符号
化手段における繰り返し数の分布を設定する設定手段と
を備え、第1の符号化手段又は第2の符号化手段のう
ち、繰り返し符号化を行う符号化手段は、設定手段によ
る設定内容に応じて、入力されたデータを構成する各ビ
ット毎に繰り返し数を変化させる符号化機器により少な
くとも繰り返し符号を要素符号として縦列連接符号化さ
れた符号の復号を行う復号装置であって、第2の符号化
手段に対応して備えられ、入力された軟入力である受信
値と、入力された軟入力である情報ビットに対する事前
確率情報とを用いて軟出力復号を行う第1の軟出力復号
手段と、この第1の軟出力復号手段に縦列に連接し、第
1の置換手段により並べ替えられたデータのビット配列
を、第1の符号化手段により符号化されたデータのビッ
ト配列に戻すように、入力された軟入力のデータを並べ
替える逆置換手段と、第1の符号化手段に対応して備え
られ、入力された軟入力である符号ビットに対する事前
確率情報と、入力された軟入力である情報ビットに対す
る事前確率情報とを用いて軟出力復号を行う第2の軟出
力復号手段と、第1の置換手段と同一の置換位置情報に
基づいて、入力された軟入力のデータを構成する各ビッ
トの順序を置換して並べ替える第2の置換手段とを備
え、第1の軟出力復号手段は、情報ビットに対する事前
確率情報として、第2の置換手段から出力された軟入力
のデータを入力することを特徴としている。
【0027】このような本発明にかかる復号装置は、符
号化機器が備える繰り返し符号化を行う符号化手段によ
って、設定手段による設定内容に応じて繰り返し数を変
化させた繰り返し符号化がなされた符号を復号する。
【0028】さらにまた、上述した目的を達成する本発
明にかかる復号方法は、入力されたデータに対して第1
の符号の符号化を行う第1の符号化工程と、この第1の
符号化工程にて符号化されたデータを構成する各ビット
の順序を置換して並べ替える第1の置換工程と、この第
1の置換工程にて並べ替えられたデータに対して第2の
符号の符号化を行う第2の符号化工程とを備え、第1の
符号化工程又は第2の符号化工程のうち、繰り返し符号
化を行う符号化工程では、繰り返し数の分布が設定さ
れ、この設定内容に応じて、入力されたデータを構成す
る各ビット毎に繰り返し数を変化させる符号化方法によ
り少なくとも繰り返し符号を要素符号として縦列連接符
号化された符号の復号を行う復号方法であって、第2の
符号化工程に対応して備えられ、入力された軟入力であ
る受信値と、入力された軟入力である情報ビットに対す
る事前確率情報とを用いて軟出力復号を行う第1の軟出
力復号工程と、第1の置換工程にて並べ替えられたデー
タのビット配列を、第1の符号化工程にて符号化された
データのビット配列に戻すように、入力された軟入力の
データを並べ替える逆置換工程と、第1の符号化工程に
対応して備えられ、入力された軟入力である符号ビット
に対する事前確率情報と、入力された軟入力である情報
ビットに対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行
う第2の軟出力復号工程と、第1の置換工程と同一の置
換位置情報に基づいて、入力された軟入力のデータを構
成する各ビットの順序を置換して並べ替える第2の置換
工程とを備え、第1の軟出力復号工程では、情報ビット
に対する事前確率情報として、第2の置換工程にて並べ
替えられた軟入力のデータを入力することを特徴として
いる。
【0029】このような本発明にかかる復号方法は、符
号化方法が備える繰り返し符号化を行う符号化工程に
て、設定内容に応じて繰り返し数を変化させた繰り返し
符号化がなされた符号を復号する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0031】この実施の形態は、図1に示すように、デ
ィジタル情報を図示しない送信装置が備える符号化装置
1により符号化し、その出力を雑音のある無記憶通信路
2を介して図示しない受信装置に入力して、この受信装
置が備える復号装置3により復号する通信モデルに適用
したデータ送受信システムである。
【0032】このデータ送受信システムにおいて、符号
化装置1は、縦列連接符号化の1種であるRA(Repeat
-Accumulate)符号による符号化を改良した符号化を行
うものであり、繰り返し符号の繰り返し数を任意の分布
にしたがって変化させるものである。また、復号装置3
は、符号化装置1による符号の復号を行うものである。
【0033】符号化装置1は、図2に示すように、第1
の符号(以下、外符号と記す。)の符号化として繰り返
し符号化を行う(第1の)符号化手段である繰り返し符
号化器10と、入力したデータの順序を並べ替える(第
1の)置換手段であるインターリーバ20と、第2の符
号(以下、内符号と記す。)の符号化として累積加算に
よる畳み込み符号化を行う(第2の)符号化手段である
アキュムレータ30と、繰り返し符号化器10における
繰り返し数の分布を設定する設定手段である設定器40
とを備える。この符号化装置1は、入力したkビットの
入力データD1に対して、符号化率が“R”の符号化を
行い、k/Rビットの符号化データD4に変換し、図示
しない変調器等を介して外部に出力する。
【0034】繰り返し符号化器10は、kビットの入力
データD1を入力すると、設定器40から供給される制
御信号Sに基づいて、入力データD1に対して繰り返し
符号化を行い、k/Rビットの符号化データD2として
後段のインターリーバ20に出力する。すなわち、繰り
返し符号化器10は、外符号の符号化として符号化率が
“R”の繰り返し符号化を行い、符号化データD2を後
段のインターリーバ20に出力する。ここで、繰り返し
数は、設定器40から供給される制御信号Sに応じて、
入力データD1を構成する各ビット毎に変化する。この
繰り返し数については、後に詳述する。
【0035】インターリーバ20は、繰り返し符号化器
10から出力されたk/Rビットの符号化データD2を
入力し、所定の長さNのインターリーブを施す。インタ
ーリーバ20は、図3に示すように、入力したデータを
保持する入力データ保持メモリ21と、入力したデータ
の順序の並べ替え(置換)を行うデータ置換回路22
と、データの置換位置情報を生成する置換データ生成部
23と、出力するデータを保持する出力データ保持メモ
リ24とを有する。
【0036】入力データ保持メモリ21は、繰り返し符
号化器10から出力されたk/Rビットの符号化データ
D2を入力して保持し、この符号化データD2を所定の
タイミングでデータ置換回路22に供給する。
【0037】データ置換回路22は、置換データ生成部
23により生成されたデータの置換位置情報に基づい
て、入力データ保持メモリ21から供給された符号化デ
ータD2の順序の並べ替えを行う。データ置換回路22
は、並べ替えたデータを出力データ保持メモリ24に供
給する。
【0038】置換データ生成部23は、例えば、図示し
ないROM(Read Only Memory)等を有しており、発生
した乱数等に基づいてデータの置換位置情報を生成し、
この置換位置情報をROMに格納する。置換データ生成
部23により生成されて格納されている置換位置情報
は、随時データ置換回路22により読み出される。
【0039】出力データ保持メモリ24は、データ置換
回路22から供給されるデータを保持し、これらのデー
タをk/RビットのインターリーブデータD3として、
所定のタイミングで後段のアキュムレータ30に出力す
る。
【0040】このようなインターリーバ20は、繰り返
し符号化器10から出力された符号化データD2に長さ
Nのインターリーブを施し、後段のアキュムレータ30
に出力する。
【0041】より具体的には、入力データ保持メモリ2
1は、繰り返し符号化器10から出力された符号化デー
タD2を順次入力して保持する。そして、入力データ保
持メモリ21は、所定のタイミングで、例えば、符号化
データD2を構成する各ビットを順次保持し、Nビット
(Nは任意の自然数)からなるビット系列が生成された
タイミングで、保持しているデータをデータ置換回路2
2に供給する。
【0042】続いて、データ置換回路22は、置換デー
タ生成部23により生成された置換位置情報に基づい
て、入力データ保持メモリ21から供給されたビット系
列を構成するN個の各ビットの順序を並べ替える。デー
タ置換回路22は、並べ替えにより得られた新たなビッ
ト系列を出力データ保持メモリ24に供給する。
【0043】そして、出力データ保持メモリ24は、デ
ータ置換回路22から供給されたビット系列を構成する
各ビットを保持し、保持したデータをインターリーブデ
ータD3として、所定のタイミングで後段のアキュムレ
ータ30に出力する。
【0044】このように、インターリーバ20は、繰り
返し符号化器10から出力されたk/Rビットの符号化
データD2を入力し、この符号化データD2を構成する
各ビットの順序を予め格納している置換位置情報に基づ
いて並べ替え、k/RビットのインターリーブデータD
3を生成する。したがって、符号化装置1においては、
NシンボルのインターリーブデータD3の中に、繰り返
し符号化器10から出力されたN/(1/R)=NR個
の符号語が存在することになる。
【0045】アキュムレータ30は、例えば図4に示す
ように、1つの排他的論理和回路31と、1つのシフト
レジスタ32とを有するものが考えられる。
【0046】排他的論理和回路31は、k/Rビットの
インターリーブデータD3を構成する各ビットと、シフ
トレジスタ32から供給されるデータとを用いて排他的
論理和演算を行い、演算結果を符号化データD4として
外部に出力するとともに、シフトレジスタ32に供給す
る。
【0047】シフトレジスタ32は、保持している1ビ
ットのデータを排他的論理和回路31に供給し続ける。
そして、シフトレジスタ32は、クロックに同期させ
て、排他的論理和回路31から供給される1ビットのデ
ータを新たに保持し、このデータを排他的論理和回路3
1に新たに供給する。
【0048】このようなアキュムレータ30は、k/R
ビットのインターリーブデータD3を入力すると、この
インターリーブデータD3に対して再帰的畳み込み演算
を行うことによって、順次入力されるインターリーブデ
ータD3の各ビットを累積加算し、演算結果をk/Rビ
ットの符号化データD4として外部に出力する。
【0049】ここで、このアキュムレータ30における
状態遷移図であるトレリスを記述すると、図5に示すよ
うになる。同図において、破線で示すパスは、インター
リーブデータD3として入力されるビットが“0”の場
合を示し、実線で示すパスは、インターリーブデータD
3として入力されるビットが“1”の場合を示してい
る。また、各パスに付与されているラベルは、符号化デ
ータD4として出力されるビットを示している。ここで
は、ステートは、シフトレジスタ32の内容で表され、
“0”、“1”のステートを、それぞれ、ステート
0、ステートS1と称している。このように、アキュム
レータ30におけるステート数は2となり、トレリス
は、各ステートから次時刻におけるステートへと2本の
パスが到達する構造を有する。
【0050】このようなアキュムレータ30は、内符号
の符号化として符号化率が“1”の再帰的畳み込み演算
を行い、符号化データD4を外部に出力する。
【0051】設定器40は、繰り返し符号化器10にお
ける繰り返し数の分布を設定し、設定内容を示す制御信
号Sを繰り返し符号化器10に供給する。設定器40
は、具体的には、符号化データD2のビット総数に対す
る繰り返し数iのビット数の比率をλiとすると、次式
(5)及び次式(6)を満足するように、入力データD
1を構成する各ビットの繰り返し数の分布を設定する。
【0052】
【数5】
【0053】
【数6】
【0054】より具体的に説明するために、繰り返し符
号化器10により符号化率Rが“1/4”の符号化を行
う場合を考える。ここで、例えば図6(A)に示すよう
に、繰り返し符号化器10により生成される符号化デー
タD2の総ビット数を40000ビットとすると、入力
データD1の総ビット数は、符号化率Rが“1/4”で
あることから、同図(B)に示すように、10000ビ
ットとなる。
【0055】このとき、繰り返し符号化器10は、繰り
返し数i=3と繰り返し数i=5の符号化を行うものと
すると、同図(A)に示すように、40000ビットの
符号化データD2のうち、3/8のビット、すなわち、
15000ビットを繰り返し数3回で生成するととも
に、残りの5/8のビット、すなわち、25000ビッ
トを繰り返し数5回で生成すればよい。
【0056】ここで、同図(B)に示すように、符号化
データD2のうちの15000ビットを繰り返し数3回
で生成するには、入力データD1のうちの15000/
3=5000ビットを必要とし、符号化データD2のう
ちの25000ビットを繰り返し数5回で生成するに
は、入力データD1のうちの15000/3=5000
ビットを必要とすることになる。
【0057】したがって、設定器40は、繰り返し符号
化器10に対して、10000ビットの入力データD1
のうち、5000ビットを繰り返し数i=3で符号化す
るとともに、5000ビットを繰り返し数i=5で符号
化する旨を示す制御信号Sを供給する。
【0058】このように、設定器40は、入力データD
1の総ビット数、繰り返し符号化器10で行わせるべき
符号化の符号化率及び繰り返し数に応じて、入力データ
D1を構成する各ビットの繰り返し数の分布を設定し、
その設定内容を示す制御信号Sを繰り返し符号化器10
に供給する。
【0059】なお、繰り返し数の分布は、入力データD
1の総ビットに対して任意であってよく、例えば、図6
の例の場合には、入力データD1の最初の5000ビッ
トを繰り返し数i=3で符号化し、残りの5000ビッ
トを繰り返し数i=5で符号化してもよく、その他の組
み合わせであってもよい。
【0060】このような符号化装置1は、繰り返し符号
化器10により外符号の符号化として符号化率が“R”
の繰り返し符号化を行い、アキュムレータ30により内
符号の符号化として符号化率が“1”の再帰的畳み込み
演算を行うことによって、全体として、符号化率が“R
×1=R”の符号による縦列連接符号化を行う。この符
号化装置1により符号化されたデータは、図示しない変
調器により所定の変調方式に基づいて信号点のマッピン
グが行われ、無記憶通信路2を介して受信装置に出力さ
れる。
【0061】このように、符号化装置1は、繰り返し符
号化器10における繰り返し数を任意の分布にしたがっ
て変化させることによって、従来のRA符号であれば符
号化率に応じて一意に決定される繰り返し数を、入力デ
ータD1を構成する各ビット毎に異なる繰り返し数とす
ることができ、所望の符号化率の下に、高性能の符号化
を行うことができる。設定器40により設定される繰り
返し数の分布を決定する方法としては、種々のものが考
えられ、例えば、従来のRA符号の場合から繰り返し数
の分布を変化させていき、最適な性能が得られる分布を
探索するようにしてもよい。
【0062】一方、復号装置3は、図7に示すように、
いわゆる繰り返し復号を行うものとして構成される。な
お、ここでは、説明を簡略化するために、符号化装置1
における繰り返し符号化器10により繰り返し数i=3
と繰り返し数i=5の符号化を行うものに対応するもの
を示す。
【0063】復号装置3は、同図に示すように、軟出力
(soft-output)復号を行う第1の軟出力復号手段であ
る軟出力復号回路50と、入力したデータの順序を元に
戻す逆置換手段であるデインターリーバ60と、入力し
たデータの順序を並べ替える第2の置換手段であるイン
ターリーバ70と、クロックレートの変換等を行う第1
のレート変換手段及び分配手段であるレート変換回路8
0と、同じくクロックレートの変換を行う第2のレート
変換手段であるレート変換回路90と、繰り返し符号化
器10による繰り返し数に応じた軟出力復号を行う第2
の軟出力復号手段である2つの軟出力復号回路10
1,1002と、これらの軟出力復号回路1001,1
002から供給されたデータを切り換えて出力するため
の切換スイッチ110と、入力したデータを2値化する
2値化手段である2値化回路120とを備える。この復
号装置3は、無記憶通信路2上で発生したノイズの影響
によりアナログ値をとり軟入力(soft-input)とされる
受信値D5から符号化装置1における入力データD1を
推定し、復号データD17として出力する。
【0064】軟出力復号回路50は、符号化装置1にお
けるアキュムレータ30に対応して備えられるものであ
る。軟出力復号回路50は、アキュムレータ30におけ
るトレリス上の各ステートの通過確率やステート間を遷
移する各枝の出力の受信確率に基づき、これらの確率を
直接値として保持して演算を行う「Bahl, Cocke, Jelin
ek and Raviv, “Optimal decoding of linear codes f
or minimizing symbolerror rate”, IEEE Trans. Inf.
Theory, vol. IT-20, pp. 284-287, Mar. 1974」に記
載されているBCJR(Bahl, Cocke, Jelinek and Rav
iv)アルゴリズムや、このBCJRアルゴリズムを改良
し、確率を自然対数を用いて対数尤度表記して対数尤度
の形式で扱う「Robertson, Villebrun and Hoeher, “A
comparison of optimal and sub-optimal MAP decodin
g algorithms operating in thedomain”, IEEE Int. C
onf. on Communications, pp. 1009-1013, June 1995」
に記載されているMax−Log−MAPアルゴリズム
若しくはLog−MAPアルゴリズム(以下、Max−
Log−BCJRアルゴリズム若しくはLog−BCJ
Rアルゴリズムと称する。)に基づく最大事後確率(Ma
ximum A Posteriori probability;以下、MAPと記
す。)復号を行う。
【0065】ここで、軟出力復号回路50は、例えば確
率を自然対数を用いて対数尤度表記して対数尤度の形式
で扱う場合には、図8に示すように、受信値D5を対数
尤度表記した確率である確率対数尤度(log likelihoo
d)に変換する変換器51と、MAP復号を行うMAP
復号器52と、差分器53とを有する。
【0066】変換器51は、軟入力である受信値D5を
入力すると、この受信値D5を確率対数尤度に変換す
る。変換器51は、例えば確率対数尤度として、確率の
比の対数尤度表記である確率対数尤度比(log likeliho
od ratio)を扱う場合には、各受信値D5毎に確率対数
尤度比を求める。変換器51は、変換して得られた確率
対数尤度D18をMAP復号器52に供給する。
【0067】MAP復号器52は、変換器51から供給
された軟入力である確率対数尤度D18と、インターリ
ーバ70から供給された軟入力である情報ビットに対す
る事前確率情報(a priori probability information)
D6とを入力してMAP復号を行い、確率対数尤度D1
8を元に情報ビットに対する事後確率情報(a posterio
ri probability information)D19を生成する。MA
P復号器52は、生成した事後確率情報D19を差分器
53に供給する。
【0068】差分器53は、軟入力とされる事後確率情
報D19と軟入力とされる事前確率情報D6との差分値
を求め、この差分値を符号の拘束条件により求まる情報
ビットに対する外部情報(extrinsic information)D
7として後段のデインターリーバ60に軟出力として供
給する。
【0069】このような軟出力復号回路50は、受信装
置により受信された軟入力の受信語D5を入力するとと
もに、インターリーバ70から供給された軟入力の情報
ビットに対する事前確率情報D6を入力し、これらの受
信値D5と事前確率情報D6とを用いてMAP復号を行
い、内符号、すなわち、符号化装置1におけるアキュム
レータ30により符号化された符号の軟出力復号を行
う。軟出力復号回路50は、符号の拘束条件により求め
られる外部情報D7を生成し、この外部情報D7を後段
のデインターリーバ60に軟出力として供給する。
【0070】具体的に説明するために、情報ビットを
u、符号ビットをc、受信値D5をyとすると、軟出力
復号回路50は、MAP復号器52に対して、受信語D
5(y)とともに、次式(7)で表される事前確率情報
D6(L(u))を入力する。
【0071】
【数7】
【0072】すなわち、軟出力復号回路50は、MAP
復号器52に対して、受信語D5(y)と、情報ビット
uが“1”である確率Pr{u=1}と情報ビットuが
“0”である確率Pr{u=0}との比の自然対数で表
される符号の拘束条件がない事前確率情報D6(L
(u))とを入力する。
【0073】続いて、軟出力復号回路50は、MAP復
号器52によりMAP復号を行い、次式(8)で表され
る事後確率情報D19(L*(u))を生成する。
【0074】
【数8】
【0075】すなわち、軟出力復号回路50は、MAP
復号器52によって、受信語D5(y)を受信した際に
情報ビットuが“1”である確率Pr{u=1|y}
と、受信語D5(y)を受信した際に情報ビットuが
“0”である確率Pr{u=0|y}との比の自然対数
で表される符号の拘束条件に基づく事後確率情報D19
(L*(u))を生成する。なお、この事後確率情報D
19(L*(u))は、ここでは、受信語D5(y)を
受信した際の情報ビットuの尤度を示すものである。
【0076】そして、軟出力復号回路50は、差分器5
3によって、次式(9)で表されるように、事後確率情
報D19(L*(u))と事前確率情報D6(L
(u))との差分値である外部情報D7(Le(u))
を求める。
【0077】
【数9】
【0078】軟出力復号回路50は、このようにして外
部情報D7を生成し、この外部情報D7を後段のデイン
ターリーバ60に軟出力として出力する。なお、この外
部情報D7は、符号化装置1におけるインターリーバ2
0によりインターリーブされたインターリーブデータD
3に対応するものである。
【0079】デインターリーバ60は、符号化装置1に
おけるインターリーバ20によりインターリーブされた
インターリーブデータD3のビット配列を、それぞれ、
元の符号化データD2のビット配列に戻すように、軟出
力復号回路50から供給された軟入力の外部情報D7に
デインターリーブを施す。デインターリーバ60は、デ
インターリーブして得られたデータD8を後段のレート
変換回路80に供給する。
【0080】インターリーバ70は、レート変換回路9
0から供給されたデータD15に対して、符号化装置1
におけるインターリーバ20と同一の置換位置情報に基
づいたインターリーブを施す。インターリーバ70は、
インターリーブして得られたデータを軟出力復号回路5
0における情報ビットに対する事前確率情報D6として
出力する。
【0081】レート変換回路80は、軟出力復号回路5
0と軟出力復号回路1001,1002との動作速度の違
いを吸収するために、デインターリーバ60から供給さ
れたデータD8のクロックレートを変換する。また、レ
ート変換回路80は、クロックレートの変換後のデータ
を後段の軟出力復号器1001,1002に分配する機能
も併せて備える。
【0082】具体的には、レート変換回路80は、図9
に示すように、クロックレートを変換させるためにデー
タD8を保持するメモリ81と、後述する切換スイッチ
83の動作を制御する制御部82と、メモリ81から供
給されたクロックレートが変換されたデータを選択する
切換スイッチ83と、この切換スイッチ83により選択
されたデータをラッチする8つのラッチ841,842
843,844,845,846,847,848とを有す
る。
【0083】このようなレート変換回路80は、例えば
軟出力復号回路50の動作速度が軟出力復号回路100
1,1002の動作速度の4倍であった場合には、入力し
たデータD8をメモリ81に保持することによって、ク
ロックレートを1/4倍にするといったように、入力し
たデータD8を軟出力復号回路50と軟出力復号回路1
001,1002との動作速度の違いに応じてメモリ81
に保持することによって、クロックレートを変換する。
続いて、レート変換回路80は、制御部82によって、
メモリ81に保持されているデータが、符号化装置1に
おける繰り返し符号化器10により生成された繰り返し
数i個のビットのうち、どのビットに相当するかを判別
し、この制御部82の制御の下に切換スイッチ83を動
作させ、メモリ81から供給されたデータを各ラッチ8
1,842,843,844,84 5,846,847,8
8に分配する。そして、レート変換回路80は、繰り
返し符号化器10における繰り返し符号化の繰り返し数
がi=3の場合には、ラッチ841,842,843のそ
れぞれによって、3ビットのデータを1ビットずつラッ
チし、各ビットを後段の軟出力復号回路1001におけ
る符号ビットに対する事前確率情報D91,D92,D9
3として出力する。また、レート変換回路80は、繰り
返し符号化器10における繰り返し符号化の繰り返し数
がi=5の場合には、ラッチ844,845,846,8
7,848のそれぞれによって、5ビットのデータを1
ビットずつラッチし、各ビットを後段の軟出力復号回路
1002における符号ビットに対する事前確率情報D1
1,D102,D103,D104,D105として出力
する。
【0084】レート変換回路90は、レート変換回路8
0と同様に、軟出力復号回路50と軟出力復号回路10
1,1002との動作速度の違いを吸収するためのもの
であり、軟出力復号回路1001から供給された軟入力
である符号ビットに対する外部情報D12又は軟出力復
号回路1002から供給された軟入力である符号ビット
に対する外部情報D14のクロックレートを変換する。
レート変換回路90は、クロックレートの変換後のデー
タD15を後段のインターリーバ70に供給する。
【0085】軟出力復号回路1001は、符号化装置1
における繰り返し符号化器10に対応して備えられるも
のであり、繰り返し数がi=3で繰り返し符号化された
符号を復号するものである。軟出力復号回路100
1は、データ変換回路80から出力された軟入力の符号
ビットに対する事前確率情報D9を入力するとともに、
図示しないが、値が“0”である情報ビットに対する事
前確率情報を入力し、これらの事前確率情報を用いてM
AP復号を行い、外符号、すなわち、符号化装置1にお
ける繰り返し符号化器10により符号化された符号の軟
出力復号を行う。実際には、軟出力復号回路100
1は、MAP復号の方法として、事前確率情報D9を直
接値として扱う場合には、確率の積演算を行い、事前確
率情報D9を対数尤度表記して対数尤度の形式で扱う場
合には、確率の和演算を行う。すなわち、軟出力復号回
路1001は、符号化装置1における繰り返し符号化器
10の繰り返し数、ここではi=3に応じて、入力した
符号ビットに対する事前確率情報D9の積演算又は和演
算を行えばよい。
【0086】ここで、軟出力復号回路1001は、事前
確率情報D9を対数尤度表記して対数尤度の形式で扱う
場合には、図10に示すように、4つの加算器10
1,1021,1031,1041を有するものとして実
現することができる。
【0087】加算器1011は、図示しない値が“0”
である情報ビットに対する事前確率情報と、3ビットの
事前確率情報D9のうち、2ビット目の事前確率情報D
2と、3ビット目の事前確率情報D93とを加算し、得
られた結果を3ビットの符号ビットに対する外部情報D
12のうちの1ビット目の外部情報D121として、レ
ート変換回路90に軟出力として供給する。
【0088】加算器1021は、図示しない値が“0”
である情報ビットに対する事前確率情報と、3ビットの
事前確率情報D9のうち、1ビット目の事前確率情報D
1と、3ビット目の事前確率情報D93とを加算し、得
られた結果を3ビットの符号ビットに対する外部情報D
12のうちの2ビット目の外部情報D122として、レ
ート変換回路90に軟出力として供給する。
【0089】加算器1031は、図示しない値が“0”
である情報ビットに対する事前確率情報と、3ビットの
事前確率情報D9のうち、1ビット目の事前確率情報D
1と、2ビット目の事前確率情報D92とを加算し、得
られた結果を3ビットの符号ビットに対する外部情報D
12のうちの3ビット目の外部情報D123として、レ
ート変換回路90に軟出力として供給する。
【0090】加算器1041は、図示しない値が“0”
である情報ビットに対する事前確率情報と、3ビットの
事前確率情報D91,D92,D93とを加算し、得られ
た結果を情報ビットに対する外部情報D11として、被
選択端子aに軟出力として供給する。
【0091】このような軟出力復号回路1001は、図
示しない値が“0”である情報ビットに対する事前確率
情報と、レート変換回路80から供給された軟入力の事
前確率情報D9とを入力し、これらの事前確率情報を用
いてMAP復号を行うことによって、符号の拘束条件に
より求められる外部情報D11,D12を生成し、外部
情報D11を被選択端子aに軟出力として供給するとと
もに、外部情報D12をレート変換回路90に軟出力と
して供給する。
【0092】軟出力復号回路1002は、符号化装置1
における繰り返し符号化器10に対応して備えられるも
のであり、繰り返し数がi=5で繰り返し符号化された
符号を復号するものである。軟出力復号回路100
2は、データ変換回路80から出力された軟入力の符号
ビットに対する事前確率情報D10を入力するととも
に、図示しないが、値が“0”である情報ビットに対す
る事前確率情報を入力し、これらの事前確率情報を用い
てMAP復号を行い、外符号、すなわち、符号化装置1
における繰り返し符号化器10により符号化された符号
の軟出力復号を行う。実際には、軟出力復号回路100
2は、軟出力復号回路1001と同様に、MAP復号の方
法として、事前確率情報D10を直接値として扱う場合
には、確率の積演算を行い、事前確率情報D10を対数
尤度表記して対数尤度の形式で扱う場合には、確率の和
演算を行う。すなわち、軟出力復号回路1002は、符
号化装置1における繰り返し符号化器10の繰り返し
数、ここではi=5に応じて、入力した符号ビットに対
する事前確率情報D10の積演算又は和演算を行えばよ
い。
【0093】ここで、軟出力復号回路1002は、事前
確率情報D10を対数尤度表記して対数尤度の形式で扱
う場合には、図11に示すように、6つの加算器101
2,1022,1032,1042,1052,1062を有
する。
【0094】加算器1012は、図示しない値が“0”
である情報ビットに対する事前確率情報と、5ビットの
事前確率情報D10のうち、2ビット目の事前確率情報
D102と、3ビット目の事前確率情報D103と、4ビ
ット目の事前確率情報D10 4と、5ビット目の事前確
率情報D105とを加算し、得られた結果を5ビットの
符号ビットに対する外部情報D14のうちの1ビット目
の外部情報D141として、レート変換回路90に軟出
力として供給する。
【0095】加算器1022は、図示しない値が“0”
である情報ビットに対する事前確率情報と、5ビットの
事前確率情報D10のうち、1ビット目の事前確率情報
D101と、3ビット目の事前確率情報D103と、4ビ
ット目の事前確率情報D10 4と、5ビット目の事前確
率情報D105とを加算し、得られた結果を5ビットの
符号ビットに対する外部情報D14のうちの2ビット目
の外部情報D142として、レート変換回路90に軟出
力として供給する。
【0096】加算器1032は、図示しない値が“0”
である情報ビットに対する事前確率情報と、5ビットの
事前確率情報D10のうち、1ビット目の事前確率情報
D101と、2ビット目の事前確率情報D102と、4ビ
ット目の事前確率情報D10 4と、5ビット目の事前確
率情報D105とを加算し、得られた結果を5ビットの
符号ビットに対する外部情報D14のうちの3ビット目
の外部情報D143として、レート変換回路90に軟出
力として供給する。
【0097】加算器1042は、図示しない値が“0”
である情報ビットに対する事前確率情報と、5ビットの
事前確率情報D10のうち、1ビット目の事前確率情報
D101と、2ビット目の事前確率情報D102と、3ビ
ット目の事前確率情報D10 3と、5ビット目の事前確
率情報D105とを加算し、得られた結果を5ビットの
符号ビットに対する外部情報D14のうちの4ビット目
の外部情報D144として、レート変換回路90に軟出
力として供給する。
【0098】加算器1052は、図示しない値が“0”
である情報ビットに対する事前確率情報と、5ビットの
事前確率情報D10のうち、1ビット目の事前確率情報
D101と、2ビット目の事前確率情報D102と、3ビ
ット目の事前確率情報D10 3と、4ビット目の事前確
率情報D104とを加算し、得られた結果を5ビットの
符号ビットに対する外部情報D14のうちの5ビット目
の外部情報D145として、レート変換回路90に軟出
力として供給する。
【0099】加算器1062は、図示しない値が“0”
である情報ビットに対する事前確率情報と、5ビットの
事前確率情報D101,D102,D103,D104,D
10 5とを加算し、得られた結果を外部情報D13とし
て、被選択端子bに軟出力として供給する。
【0100】このような軟出力復号回路1002は、図
示しない値が“0”である情報ビットに対する事前確率
情報と、レート変換回路80から供給された軟入力の事
前確率情報D10とを入力し、これらの事前確率情報を
用いてMAP復号を行うことによって、符号の拘束条件
により求められる外部情報D13,D14を生成し、外
部情報D13を被選択端子bに軟出力として供給すると
ともに、外部情報D14をレート変換回路90に軟出力
として供給する。
【0101】すなわち、軟出力復号回路1001,10
2は、それぞれ、生成する符号ビットに対する外部情
報の各ビットとして、レート変換回路80から供給され
た軟入力の事前確率情報のうち、自己のビットに対応す
る入力以外のビットと、値が“0”である情報ビットに
対する事前確率情報とを加算し、生成する情報ビットに
対する外部情報として、レート変換回路80から供給さ
れた軟入力の事前確率情報の全てのビットと、値が
“0”である情報ビットに対する事前確率情報とを加算
する。換言すれば、外符号の軟出力復号を行う軟出力復
号回路は、情報ビットに対する事前確率情報を“AP
P”とし、符号ビットに対する事前確率情報を“Rk
とすると、符号化装置1における繰り返し数iに応じ
て、次式(10)に示す演算を行い、符号ビットに対す
る外部情報(EXk)を生成し、次式(11)に示す演
算を行い、情報ビットに対する外部情報(DEC)を生
成する。
【0102】
【数10】
【0103】
【数11】
【0104】切換スイッチ110は、図示しない制御部
の制御の下に動作し、軟出力復号回路1001から出力
された外部情報D11に基づいて復号データD17を出
力する場合には、被選択端子aと接続し、外部情報D1
1を外部情報D16として2値化回路120に供給す
る。また、切換スイッチ110は、軟出力復号回路10
2から出力された外部情報D13に基づいて復号デー
タD17を出力する場合には、被選択端子bと接続し、
外部情報D13を外部情報D16として2値化回路12
0に供給する。
【0105】2値化回路120は、外部情報D16を2
値化し、硬出力(hard-output)の復号データD17と
して出力する。
【0106】このような復号装置3は、符号化装置1に
おけるアキュムレータ30及び繰り返し符号化器10の
それぞれに対応する軟出力復号回路50,1001,1
002を備えることによって、復号複雑度が高い符号を
複雑度の小さい要素に分解し、軟出力復号回路50,1
001,1002の間の相互作用により特性を逐次的に向
上させることができる。復号装置3は、受信値D5を入
力すると、軟出力復号回路50乃至軟出力復号回路10
1,1002の復号動作を例えば数回乃至数十回といっ
た所定の回数だけ反復して行い、所定の回数の復号動作
の結果得られた軟出力の外部情報D16に基づいて、復
号データD17を出力する。
【0107】このように、復号装置3は、任意の分布に
したがって変化された繰り返し符号化器10による符号
を復号することができ、符号化装置1により符号化され
た符号を繰り返し復号により高精度に復号することがで
きる。
【0108】以上説明したように、符号化装置1と復号
装置3とを用いて構成されるデータ送受信システムは、
符号化装置1において、繰り返し符号化器10における
繰り返し数を任意の分布にしたがって変化させることに
よって、所望の符号化率の下に、高性能の符号化を行う
ことができ、復号装置3において、繰り返し符号化器1
0における繰り返し数に応じた復号を行うことができ
る。
【0109】すなわち、これらの符号化装置1と復号装
置3とを用いて構成されるデータ送受信システムは、高
性能の符号化及び復号システムを実現するものであり、
ユーザに高い信頼性を提供することができるものであ
る。
【0110】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、例えば、符号化装置におけるア
キュムレータとしては、図12に示すように、2つの排
他的論理和回路311’,312’と、2つのシフトレジ
スタ321’,322’とを有するアキュムレータ30’
といったように、ステート数が“2”以外のものであっ
てもよい。
【0111】また、上述した実施の形態では、符号化装
置において、内符号の要素符号化器としてアキュムレー
タを備えるものとして説明したが、本発明は、必ずしも
アキュムレータである必要はなく、任意の符号化を行う
符号化器であっても適用可能である。
【0112】さらに、上述した実施の形態では、符号化
装置において、外符号の符号化を行う要素符号化器とし
て繰り返し符号化器を備えるものとして説明したが、繰
り返し符号化器を内符号の符号化を行う要素符号化器と
して備えてもよい。
【0113】すなわち、本発明は、少なくとも繰り返し
符号化器を備える符号化装置であれば適用できるもので
ある。勿論この場合には、復号装置としては、符号化装
置に対応したものを用いることはいうまでもない。
【0114】さらにまた、上述した実施の形態では、復
号装置における外符号の軟出力復号を行う軟出力復号回
路として、繰り返し符号化の繰り返し数がi=3の場合
に対応するものと、繰り返し符号化の繰り返し数がi=
5の場合に対応するものとを備えるものとして説明した
が、本発明は、符号化装置における繰り返し符号化の繰
り返し数がいかなるものであっても適用できるものであ
り、それにともない、復号装置における軟出力復号回路
も、繰り返し符号化の繰り返し数に応じた数及び構成と
するだけで適用できるものである。
【0115】また、上述した実施の形態では、復号装置
における外符号の軟出力復号を行う軟出力復号回路とし
て、繰り返し符号化の繰り返し数iを用いて“i+1”
個の加算器を有するものとして説明したが、本発明は、
例えばこれらの加算器を共用するといったように、他の
構成であってもよく、加算器を共用した場合には、回路
規模の削減を図ることもできる。
【0116】さらに、上述した実施の形態では、符号化
装置におけるアキュムレータに対応する軟出力復号回路
として、BCJRアルゴリズムや、Max−Log−B
CJRアルゴリズム若しくはLog−BCJRアルゴリ
ズムに基づくMAP復号を行うものについて説明した
が、本発明は、例えばいわゆるSOVA(Soft OutputV
iterbi Algorithm)による復号を行うといったように、
他の軟出力復号にも適用可能である。
【0117】以下では、この具体例として、確率を対数
尤度表記して対数尤度の形式で扱うBCJRアルゴリズ
ムを改良した新規のアルゴリズムについて説明する。
【0118】このアルゴリズムは、いわゆる時刻tにお
ける確率αt,βt,γt、及び軟出力λtを自然対数を用
いて対数尤度表記した確率対数尤度Iαt,Iβt,Iγ
t、及び対数軟出力Iλtを求めるものであり、少なくと
も各ステートにおける確率対数尤度Iαt,Iβtの値の
差分値を用いて復号を行うものである。このアルゴリズ
ムが適用される軟出力復号回路は、回路規模が削減さ
れ、処理の高速化を図ることができる。
【0119】なお、以下では、対数尤度表記した確率対
数尤度Iαt,Iβt,Iγtは、それぞれ、確率の比の
対数尤度表記である確率対数尤度比であるものとして説
明する。また、以下では、上述した符号化装置1におけ
るアキュムレータ30による符号を軟出力復号回路50
により復号する場合について説明する。
【0120】確率を対数尤度表記して対数尤度の形式で
扱うBCJRアルゴリズムにおいては、mを時刻tにお
けるステートとすると、確率対数尤度Iαt(m),I
βt(m)を算出する際に本質的に必要となるのは、確
率対数尤度Iαt(m),Iβt(m)の値そのものでは
なく、確率対数尤度Iαt(m),Iβt(m)を各ステ
ートにおける値の総和で正規化した場合の値、すなわ
ち、各ステートにおける値の差分値である。
【0121】そこで、軟出力復号回路50は、アキュム
レータ30における2つのステートS0,S1に対する確
率対数尤度Iαt(m),Iβt(m)の反復演算を行う
のではなく、ステートS0,S1における値の差分値に着
目して演算を行う。ここで、ステートS0における時刻
tでの確率対数尤度Iαt(S0)を“Ut”と置き換
え、ステートS1における時刻tでの確率対数尤度Iαt
(S1)を“Vt”と置き換え、ステートS0における時
刻tでの確率対数尤度Iβt(S0)を“Wt”と置き換
え、ステートS1における時刻tでの確率対数尤度Iβt
(S1)を“Zt”と置き換える。
【0122】このとき、上述した事前確率情報D6に対
応するものであり、インターリーブデータD3として入
力されるビットが“1”である確率と“0”である確率
との比の自然対数値である事前確率情報をAtとし、受
信値D5のみから決定される符号化データD4の1シン
ボルの符号ビットに対する事後確率情報をytとする
と、各ステートにおける確率対数尤度Iαt(m)、す
なわち、確率対数尤度Ut,Vtは、それぞれ、次式(1
2)及び次式(13)で表される。なお、次式(12)
及び次式(13)における演算子“#”は、いわゆるl
og−sum演算を示すものであり、以下、log−s
um演算は、演算子“#”により表すものとする。
【0123】
【数12】
【0124】
【数13】
【0125】したがって、各ステートにおける確率対数
尤度Iαt(m)の値の差分値、すなわち、確率対数尤
度Ut,Vtの差分値Ut−Vtは、次式(14)に示すよ
うに展開される。
【0126】
【数14】
【0127】なお、上式(14)における演算子“$”
は、「Robert G. Gallager, “Low-density parity-che
ck codes”, MIT Press, 1963」に記載されている演算
子であり、変数A,B∈R→Rに対して、次式(15)
及び次式(16)のように定義されるものである。な
お、次式(15)及び次式(16)におけるlogは、
ネピヤの数eを底とする自然対数を示している。
【0128】
【数15】
【0129】
【数16】
【0130】一方、各ステートにおける確率対数尤度I
βt(m)、すなわち、確率対数尤度Wt,Ztは、それぞ
れ、事前確率情報At及び事後確率情報ytを用いて、次
式(17)及び次式(18)で表される。
【0131】
【数17】
【0132】
【数18】
【0133】したがって、各ステートにおける確率対数
尤度Iβt(m)の値の差分値、すなわち、確率対数尤
度Wt,Ztの差分値Wt−Ztは、次式(19)に示すよ
うに展開される。
【0134】
【数19】
【0135】このように、上式(14)及び上式(1
9)、すなわち、各ステートにおける確率対数尤度Iα
t(m),Iβt(m)の値の差分値は、ともに、演算子
“$”で与えられる演算と加算とを用いて表現すること
ができる。
【0136】したがって、対数軟出力Iλtは、確率対
数尤度Ut,Vt,Wt,Zt、事前確率情報At及び事後
確率情報ytを用いて、次式(20)で表される。
【0137】
【数20】
【0138】この上式(20)において、演算子“$”
で表される右辺第2項及び第3項は、上述した外部情報
D7に対応する外部情報を示している。このように、上
式(20)、すなわち、対数軟出力Iλtも、各ステー
トにおける確率対数尤度Iαt(m),Iβt(m)の値
の差分値と同様に、演算子“$”で与えられる演算と加
算とを用いて表現することができる。
【0139】したがって、確率を対数尤度表記して対数
尤度の形式で扱う通常のBCJRアルゴリズムにおいて
は、確率対数尤度Iα,Iβのそれぞれを求める反復演
算を行う際に、ステート数分の値を保持する必要があっ
たが、このアルゴリズムにおいては、差分値Ut−Vt
t−Ztを求めればよく、それぞれ、“ステート数−
1”分の値を保持すればよい。
【0140】また、このアルゴリズムにおいては、差分
値を用いることから、通常のBCJRアルゴリズムのよ
うに、保持している値のオーバーフローを生じることが
なく、正規化を行う必要がない。
【0141】さらに、このアルゴリズムにおいては、l
og−sum演算を行う必要がないことにも注目すべき
である。このアルゴリズムにおいては、差分値Ut
t,W t−Zt及び対数軟出力Iλtを求める際に、演算
子“$”で表される演算をそれぞれ1回ずつ行えばよ
い。
【0142】ところで、上述した演算子“$”について
は、次式(21)に示す定理が成立する。ただし、次式
(21)における関数fは、正数xを変数として、次式
(22)で表される。
【0143】
【数21】
【0144】
【数22】
【0145】なお、上式(21)における“sgn”
は、変数Aiの符号であり、“|Ai|”は、変数Ai
絶対値を示している。
【0146】このように、演算子“$”で表される演算
は、関数fによる変換と加算とにより実現することがで
きる。ここで、関数fは、図13に示すように、第1象
限で与えられ、変数xの増加にともない0に漸近する減
少関数であり、変数xとの関係を例えばROM等にテー
ブルとして予め記憶させておいたり、変数xとの関係を
いわゆる線形近似又は閾値近似等により近似するといっ
たように、各種方法により実装することができる。ま
た、関数fは、変数Aiを符号と絶対値との組み合わせ
(signed magnitude形式)で例えばRAM(Random Acc
ess Memory)等に保持することによって、計算量の少な
いより簡便な実装とすることも可能である。
【0147】以上の議論から、回路規模を削減すること
ができ、処理の高速化を図ることができる軟出力復号回
路50の実装が期待できる。
【0148】さて、このようなアルゴリズムを実装する
軟出力復号回路50は、図14乃至図16に示すような
各部を備えるものとなる。ここで、図14には、軟出力
復号回路50の各部のうち、確率対数尤度Iαtを算出
する部分を示し、図15には、確率対数尤度Iβtを算
出する部分を示し、図16には、対数軟出力Iλtを算
出する部分を示している。
【0149】なお、確率対数尤度Iγtは、事後確率情
報ytと事前確率情報Atとにより決定されるものであ
る。すなわち、確率対数尤度Iγtは、事後確率情報yt
と事前確率情報Atとを用いて、事後確率情報yt毎に、
すなわち、受信値毎に、符号の出力パターンと事後確率
情報により決定される確率γの自然対数値である。換言
すれば、軟出力復号回路50は、図17に示すマトリッ
クスで表される確率対数尤度Iγtを算出することにな
る。
【0150】図14に示す軟出力復号回路50は、確率
対数尤度Iαtを算出するIα算出回路として、上述し
た演算子“$”で表される演算を行う演算手段である演
算回路131と、加算器132と、データを保持するレ
ジスタ133とを備える。
【0151】演算回路131は、事前確率情報Atと、
レジスタ133から供給された1時刻前の確率対数尤度
の差分値Ut-1−Vt-1とを用いて、演算子“$”で表さ
れる演算を行う。演算回路131は、演算して得られた
データを加算器132に供給する。なお、この演算回路
131は、上述した関数fと変数xとの関係を、図示し
ないROMに記憶されたテーブルを参照することにより
求め、上式(21)に示した演算を行うものであっても
よく、若しくは、関数fと変数xとの関係を、線形近似
又は閾値近似等により近似する構成であってもよい。ま
た、演算回路131は、図示しないRAMに保持された
関数fにおける変数Aiの符号と絶対値との組み合わせ
を用いて、上式(21)に示した演算を行うものであっ
てもよい。
【0152】加算器132は、事後確率情報ytと、演
算回路131から供給されたデータとを加算し、得られ
たデータをレジスタ133に供給する。
【0153】レジスタ133は、加算器132から供給
されたデータ、すなわち、確率対数尤度の差分値Ut
tを保持する。このレジスタ133に保持された確率
対数尤度の差分値Ut−Vtは、図示しない記憶回路に供
給される。
【0154】また、軟出力復号回路50は、図15に示
すように、確率対数尤度Iβtを算出するIβ算出回路
として、加算器134と、演算子“$”で表される演算
を行う演算手段である演算回路135と、レジスタ13
6とを備える。
【0155】加算器134は、図示しない記憶回路から
読み出された事後確率情報ytと、レジスタ136から
供給された1時刻前の確率対数尤度の差分値Wt-1−Z
t-1とを加算し、得られたデータを演算回路135に供
給する。
【0156】演算回路135は、図示しない記憶回路か
ら読み出された事前確率情報Atと、加算器134から
供給されたデータとを用いて、演算回路131と同様の
演算を行う。演算回路135は、演算して得られたデー
タをレジスタ136に供給する。
【0157】レジスタ136は、演算回路135から供
給されたデータ、すなわち、確率対数尤度の差分値Wt
−Ztを保持する。このレジスタ136に保持された確
率対数尤度の差分値Wt−Ztは、図示しない記憶回路に
供給される。
【0158】このような軟出力復号回路50は、事前確
率情報Atと事後確率情報ytとを用い、少なくとも各ス
テートにおける確率対数尤度Iαt,Iβtを変数の一部
として、上式(14)及び上式(19)に示した演算を
行い、各ステートS0,S1における確率対数尤度Iαt
(S0),Iαt(S1)の差分値Iαt(S0)−Iα
t(S1)(=Ut−Vt)及び各ステートS0,S1におけ
る確率対数尤度Iβt(S 0),Iβt(S1)の差分値I
βt(S0)−Iβt(S1)(=Wt−Zt)を算出する。
すなわち、軟出力復号回路50は、事前確率情報At
び事後確率情報ytに基づいて、事後確率情報yt毎に、
符号化開始ステートから時系列順に各ステートに至る確
率αの自然対数値である確率対数尤度Iαの各ステート
における値の差分値を算出するとともに、打ち切りステ
ートから時系列の逆順に各ステートに至る確率βの自然
対数値である確率対数尤度Iβの各ステートにおける値
の差分値を算出する。そして、軟出力復号回路50は、
レジスタ133に保持した差分値Ut−Vt及びレジスタ
136に保持した差分値Wt−Ztを、図示しない記憶回
路に供給する。
【0159】また、軟出力復号回路50は、図16に示
すように、対数軟出力Iλtを算出する部分として、2
つの加算器137,139と、演算子“$”で表される
演算を行う演算手段である演算回路138とを備える。
【0160】加算器137は、図示しない記憶回路から
読み出された事後確率情報ytと、図示しない記憶回路
から読み出された差分値Wt−Ztとを加算し、得られた
データを演算回路138に供給する。
【0161】演算回路138は、図示しない記憶回路か
ら読み出された差分値Ut−Vtと、加算器137から供
給されたデータとを用いて、演算回路131と同様の演
算を行う。演算回路138は、演算して得られたデータ
を加算器139に供給する。
【0162】加算器139は、図示しない記憶回路から
読み出された事前確率情報Atと、演算回路138から
供給されたデータとを加算し、得られたデータを対数軟
出力Iλtとして外部に出力する。
【0163】このような軟出力復号回路50は、図示し
ない記憶回路から読み出された事前確率情報At、事後
確率情報yt及び差分値Ut−Vt,Wt−Ztを用い、少
なくとも各ステートにおける差分値Ut−Vt,Wt−Zt
を変数の一部として、上式(20)に示した演算を行
い、各時刻における対数軟出力Iλtを算出する。そし
て、軟出力復号回路50は、算出した対数軟出力Iλt
を時系列順に並べ替えた後、外部に出力する。
【0164】このように、軟出力復号回路50は、通常
のBCJRアルゴリズムを改良し、各ステートにおける
確率対数尤度Iαt,Iβtの値の差分値を用いて復号を
行うアルゴリズムを適用した軟出力復号を行うことがで
きる。
【0165】この軟出力復号回路50は、差分値Ut
t,Wt−Ztのそれぞれを算出するために、“ステー
ト数−1”、ここでは1つずつの演算回路131,13
5を備えるとともに、対数軟出力Iλtを算出するため
に、同じく1つの演算回路138を備えればよい。これ
らの演算回路131,135,138は、それぞれ、上
述したように、簡便な構成とされることから、軟出力復
号回路50は、回路規模が削減されるとともに、処理時
間の短縮化を図ることができる。
【0166】また、軟出力復号回路50は、通常のBC
JRアルゴリズムを実装する軟出力復号回路のように、
正規化回路を備える必要がなく、さらに、差分値Ut
t,Wt−Ztのそれぞれを算出するために必要なレジ
スタの数も、“ステート数−1”、ここでは1つずつで
済むことから、回路規模が削減され、処理の高速化を図
ることができる。
【0167】なお、この軟出力復号回路50は、アキュ
ムレータ30に限らず、ステートの遷移が状態遷移図で
あるトレリスで表される線形のトレリス符号であれば、
いかなる符号化率の符号化を行う要素符号化器による符
号を復号することができる。例えば、ステート数が4の
符号を復号する場合には、軟出力復号回路50として
は、“ステート数−1”、すなわち、3つの差分値を任
意に選択して用いればよい。特に、この軟出力復号回路
50は、ステート数が小さい符号に対して有効に作用す
るものであり、アキュムレータ30による符号の復号を
行う際には、顕著な効果を奏するものである。
【0168】このように、軟出力復号回路50は、各ス
テートにおける確率対数尤度Iαt,Iβtの値の差分値
を用いて復号を行うことによって、簡便且つ少ない演算
処理で済み、性能を劣化させることなく、回路規模の削
減とともに処理の高速化を図ることができる。
【0169】本発明は、符号化装置におけるアキュムレ
ータに対応する軟出力復号回路として、このようなアル
ゴリズムをはじめとする種々の軟出力復号を適用するこ
とができる。
【0170】さらにまた、上述した実施の形態では、符
号化装置及び復号装置をデータ送受信システムにおける
送信装置及び受信装置に適用して説明したが、本発明
は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、CD−R
OM又はMO(Magneto Optical)といった磁気、光又
は光磁気ディスク等の記録媒体に対する記録及び/又は
再生を行う記録及び/又は再生装置に適用することもで
きる。この場合、符号化装置により符号化されたデータ
は、無記憶通信路に等価とされる記録媒体に記録され、
復号装置により復号されて再生される。
【0171】以上のように、本発明は、その趣旨を逸脱
しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0172】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる符号化装置は、入力されたデータに対して、少なく
とも繰り返し符号を要素符号として縦列連接符号化を行
う符号化装置であって、入力されたデータに対して第1
の符号の符号化を行う第1の符号化手段と、この第1の
符号化手段により符号化されたデータを構成する各ビッ
トの順序を置換して並べ替える置換手段と、この置換手
段から供給されたデータに対して第2の符号の符号化を
行う第2の符号化手段と、第1の符号化手段又は第2の
符号化手段のうち、繰り返し符号化を行う符号化手段に
おける繰り返し数の分布を設定する設定手段とを備え、
第1の符号化手段又は第2の符号化手段のうち、繰り返
し符号化を行う符号化手段は、設定手段による設定内容
に応じて、入力されたデータを構成する各ビット毎に繰
り返し数を変化させる。
【0173】したがって、本発明にかかる符号化装置
は、繰り返し符号化を行う符号化手段によって、設定手
段による設定内容に応じて繰り返し数を変化させた繰り
返し符号化を行うことによって、高性能の符号化を行う
ことができる。
【0174】また、本発明にかかる符号化方法は、入力
されたデータに対して、少なくとも繰り返し符号を要素
符号として縦列連接符号化を行う符号化方法であって、
入力されたデータに対して第1の符号の符号化を行う第
1の符号化工程と、この第1の符号化工程にて符号化さ
れたデータを構成する各ビットの順序を置換して並べ替
える置換工程と、この置換工程にて並べ替えられたデー
タに対して第2の符号の符号化を行う第2の符号化工程
とを備え、第1の符号化工程又は第2の符号化工程のう
ち、繰り返し符号化を行う符号化工程では、繰り返し数
の分布が設定され、この設定内容に応じて、入力された
データを構成する各ビット毎に繰り返し数を変化させ
る。
【0175】したがって、本発明にかかる符号化方法
は、繰り返し符号化を行う符号化工程にて、設定内容に
応じて繰り返し数を変化させた繰り返し符号化を行うこ
とによって、高性能の符号化を行うことを可能とする。
【0176】さらに、本発明にかかる復号装置は、入力
されたデータに対して第1の符号の符号化を行う第1の
符号化手段と、この第1の符号化手段により符号化され
たデータを構成する各ビットの順序を置換して並べ替え
る第1の置換手段と、この第1の置換手段から供給され
たデータに対して第2の符号の符号化を行う第2の符号
化手段と、第1の符号化手段又は第2の符号化手段のう
ち、繰り返し符号化を行う符号化手段における繰り返し
数の分布を設定する設定手段とを備え、第1の符号化手
段又は第2の符号化手段のうち、繰り返し符号化を行う
符号化手段は、設定手段による設定内容に応じて、入力
されたデータを構成する各ビット毎に繰り返し数を変化
させる符号化機器により少なくとも繰り返し符号を要素
符号として縦列連接符号化された符号の復号を行う復号
装置であって、第2の符号化手段に対応して備えられ、
入力された軟入力である受信値と、入力された軟入力で
ある情報ビットに対する事前確率情報とを用いて軟出力
復号を行う第1の軟出力復号手段と、この第1の軟出力
復号手段に縦列に連接し、第1の置換手段により並べ替
えられたデータのビット配列を、第1の符号化手段によ
り符号化されたデータのビット配列に戻すように、入力
された軟入力のデータを並べ替える逆置換手段と、第1
の符号化手段に対応して備えられ、入力された軟入力で
ある符号ビットに対する事前確率情報と、入力された軟
入力である情報ビットに対する事前確率情報とを用いて
軟出力復号を行う第2の軟出力復号手段と、第1の置換
手段と同一の置換位置情報に基づいて、入力された軟入
力のデータを構成する各ビットの順序を置換して並べ替
える第2の置換手段とを備え、第1の軟出力復号手段
は、情報ビットに対する事前確率情報として、第2の置
換手段から出力された軟入力のデータを入力する。
【0177】したがって、本発明にかかる復号装置は、
符号化機器が備える繰り返し符号化を行う符号化手段に
よって、設定手段による設定内容に応じて繰り返し数を
変化させた繰り返し符号化がなされた符号を高精度に復
号することができる。
【0178】さらにまた、本発明にかかる復号方法は、
入力されたデータに対して第1の符号の符号化を行う第
1の符号化工程と、この第1の符号化工程にて符号化さ
れたデータを構成する各ビットの順序を置換して並べ替
える第1の置換工程と、この第1の置換工程にて並べ替
えられたデータに対して第2の符号の符号化を行う第2
の符号化工程とを備え、第1の符号化工程又は第2の符
号化工程のうち、繰り返し符号化を行う符号化工程で
は、繰り返し数の分布が設定され、この設定内容に応じ
て、入力されたデータを構成する各ビット毎に繰り返し
数を変化させる符号化方法により少なくとも繰り返し符
号を要素符号として縦列連接符号化された符号の復号を
行う復号方法であって、第2の符号化工程に対応して備
えられ、入力された軟入力である受信値と、入力された
軟入力である情報ビットに対する事前確率情報とを用い
て軟出力復号を行う第1の軟出力復号工程と、第1の置
換工程にて並べ替えられたデータのビット配列を、第1
の符号化工程にて符号化されたデータのビット配列に戻
すように、入力された軟入力のデータを並べ替える逆置
換工程と、第1の符号化工程に対応して備えられ、入力
された軟入力である符号ビットに対する事前確率情報
と、入力された軟入力である情報ビットに対する事前確
率情報とを用いて軟出力復号を行う第2の軟出力復号工
程と、第1の置換工程と同一の置換位置情報に基づい
て、入力された軟入力のデータを構成する各ビットの順
序を置換して並べ替える第2の置換工程とを備え、第1
の軟出力復号工程では、情報ビットに対する事前確率情
報として、第2の置換工程にて並べ替えられた軟入力の
データを入力する。
【0179】したがって、本発明にかかる復号方法は、
符号化方法が備える繰り返し符号化を行う符号化工程に
て、設定内容に応じて繰り返し数を変化させた繰り返し
符号化がなされた符号を高精度に復号することを可能と
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すデータ送受信シ
ステムを適用する通信モデルの構成を説明するブロック
図である。
【図2】同データ送受信システムにおける符号化装置の
構成を説明するブロック図である。
【図3】符号化装置が備えるインターリーバの構成を説
明するブロック図である。
【図4】符号化装置が備えるアキュムレータの構成を説
明するブロック図である。
【図5】図4に示すアキュムレータにおけるトレリスを
説明する図である。
【図6】符号化装置が備える設定器における動作を説明
するための入力データと符号化データとを説明する図で
あって、(A)は、符号化装置が備える繰り返し符号化
器から出力される符号化データを示し、(B)は、繰り
返し符号化器に入力される入力データを示す図である。
【図7】同データ送受信システムにおける復号装置の構
成を説明するブロック図である。
【図8】復号装置が備える内符号の復号を行う軟出力復
号回路の構成を説明するブロック図である。
【図9】復号装置が備えるレート変換回路の構成を説明
するブロック図である。
【図10】復号装置が備える外符号の復号を行う軟出力
復号回路の構成を説明するブロック図であって、繰り返
し数が3で繰り返し符号化された符号を復号する軟出力
復号回路の構成を説明するブロック図である。
【図11】復号装置が備える外符号の復号を行う軟出力
復号回路の構成を説明するブロック図であって、繰り返
し数が5で繰り返し符号化された符号を復号する軟出力
復号回路の構成を説明するブロック図である。
【図12】符号化装置が備えるアキュムレータの構成を
説明するブロック図であって、図4に示すアキュムレー
タとは異なるアキュムレータの構成を説明するブロック
図である。
【図13】関数fを説明する図である。
【図14】復号装置が備える軟出力復号回路の構成を説
明するブロック図であって、確率対数尤度Iαtを算出
する部分を示すブロック図である。
【図15】復号装置が備える軟出力復号回路の構成を説
明するブロック図であって、確率対数尤度Iβtを算出
する部分を示すブロック図である。
【図16】復号装置が備える軟出力復号回路の構成を説
明するブロック図であって、対数軟出力Iλtを算出す
る部分を示すブロック図である。
【図17】確率対数尤度Iγtを示すマトリックスを説
明する図である。
【図18】通信モデルの構成を説明するブロック図であ
る。
【図19】従来の符号化装置の構成を説明するブロック
図である。
【図20】従来の復号装置の構成を説明するブロック図
である。
【符号の説明】
1 符号化装置、 3 復号装置、 10 繰り返し符
号化器、 20,70インターリーバ、 30,30’
アキュムレータ、 40 設定器、 50,10
1,1002 軟出力復号回路、 60 デインターリ
ーバ、 80,90 レート変換回路、 120 2値
化回路、 131,135,138 演算回路、 13
3,136 レジスタ
フロントページの続き Fターム(参考) 5B001 AA10 AB02 AB03 AB05 AC01 AC05 AD06 AE02 5J065 AA01 AB01 AC02 AD10 AE06 AF02 AG05 AG06 AH02 AH05 AH06 AH21 5K014 AA01 BA02 BA10 FA16

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたデータに対して、少なくとも
    繰り返し符号を要素符号として縦列連接符号化を行う符
    号化装置であって、 入力されたデータに対して第1の符号の符号化を行う第
    1の符号化手段と、 上記第1の符号化手段により符号化されたデータを構成
    する各ビットの順序を置換して並べ替える置換手段と、 上記置換手段から供給されたデータに対して第2の符号
    の符号化を行う第2の符号化手段と、 上記第1の符号化手段又は上記第2の符号化手段のう
    ち、繰り返し符号化を行う符号化手段における繰り返し
    数の分布を設定する設定手段とを備え、 上記第1の符号化手段又は上記第2の符号化手段のう
    ち、繰り返し符号化を行う符号化手段は、上記設定手段
    による設定内容に応じて、入力されたデータを構成する
    各ビット毎に繰り返し数を変化させることを特徴とする
    符号化装置。
  2. 【請求項2】 上記設定手段は、上記繰り返し符号化を
    行う符号化手段に入力されたデータの総ビット数、上記
    符号化手段で行う符号化の符号化率及び繰り返し数に応
    じて、上記符号化手段に入力されたデータを構成する各
    ビットの繰り返し数の分布を設定することを特徴とする
    請求項1記載の符号化装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の符号化手段又は上記第2の符
    号化手段のうち、上記繰り返し符号化を行う符号化手段
    以外の符号化手段は、累積加算による畳み込み符号化を
    行うことを特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  4. 【請求項4】 入力されたデータに対して、少なくとも
    繰り返し符号を要素符号として縦列連接符号化を行う符
    号化方法であって、 入力されたデータに対して第1の符号の符号化を行う第
    1の符号化工程と、 上記第1の符号化工程にて符号化されたデータを構成す
    る各ビットの順序を置換して並べ替える置換工程と、 上記置換工程にて並べ替えられたデータに対して第2の
    符号の符号化を行う第2の符号化工程とを備え、 上記第1の符号化工程又は上記第2の符号化工程のう
    ち、繰り返し符号化を行う符号化工程では、繰り返し数
    の分布が設定され、この設定内容に応じて、入力された
    データを構成する各ビット毎に繰り返し数を変化させる
    ことを特徴とする符号化方法。
  5. 【請求項5】 上記繰り返し符号化を行う符号化工程で
    は、入力されたデータの総ビット数、当該符号化工程で
    行う符号化の符号化率及び繰り返し数に応じて、入力さ
    れたデータを構成する各ビットの繰り返し数の分布が設
    定されることを特徴とする請求項4記載の符号化方法。
  6. 【請求項6】 上記第1の符号化工程又は上記第2の符
    号化工程のうち、上記繰り返し符号化を行う符号化工程
    以外の符号化工程では、累積加算による畳み込み符号化
    を行うことを特徴とする請求項4記載の符号化方法。
  7. 【請求項7】 入力されたデータに対して第1の符号の
    符号化を行う第1の符号化手段と、上記第1の符号化手
    段により符号化されたデータを構成する各ビットの順序
    を置換して並べ替える第1の置換手段と、上記第1の置
    換手段から供給されたデータに対して第2の符号の符号
    化を行う第2の符号化手段と、上記第1の符号化手段又
    は上記第2の符号化手段のうち、繰り返し符号化を行う
    符号化手段における繰り返し数の分布を設定する設定手
    段とを備え、上記第1の符号化手段又は上記第2の符号
    化手段のうち、繰り返し符号化を行う符号化手段は、上
    記設定手段による設定内容に応じて、入力されたデータ
    を構成する各ビット毎に繰り返し数を変化させる符号化
    機器により少なくとも繰り返し符号を要素符号として縦
    列連接符号化された符号の復号を行う復号装置であっ
    て、 上記第2の符号化手段に対応して備えられ、入力された
    軟入力である受信値と、入力された軟入力である情報ビ
    ットに対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行う
    第1の軟出力復号手段と、 上記第1の軟出力復号手段に縦列に連接し、上記第1の
    置換手段により並べ替えられたデータのビット配列を、
    上記第1の符号化手段により符号化されたデータのビッ
    ト配列に戻すように、入力された軟入力のデータを並べ
    替える逆置換手段と、 上記第1の符号化手段に対応して備えられ、入力された
    軟入力である符号ビットに対する事前確率情報と、入力
    された軟入力である情報ビットに対する事前確率情報と
    を用いて軟出力復号を行う第2の軟出力復号手段と、 上記第1の置換手段と同一の置換位置情報に基づいて、
    入力された軟入力のデータを構成する各ビットの順序を
    置換して並べ替える第2の置換手段とを備え、 上記第1の軟出力復号手段は、上記情報ビットに対する
    事前確率情報として、上記第2の置換手段から出力され
    た軟入力のデータを入力することを特徴とする復号装
    置。
  8. 【請求項8】 上記第2の軟出力復号手段により生成さ
    れた軟出力の外部情報を2値化し、硬出力の復号データ
    として出力する2値化手段を備えることを特徴とする請
    求項7記載の復号装置。
  9. 【請求項9】 上記逆置換手段から出力されたデータの
    クロックレートを変換する第1のレート変換手段と、 上記第2の軟出力復号手段から出力されたデータのクロ
    ックレートを変換する第2のレート変換手段とを備える
    ことを特徴とする請求項7記載の復号装置。
  10. 【請求項10】 上記第1の軟出力復号手段又は上記第
    2の軟出力復号手段のうち、上記繰り返し符号化を行う
    符号化手段に対応して備えられる軟出力復号手段は、上
    記繰り返し符号化を行う符号化手段による繰り返し符号
    化の繰り返し数に応じた個々の軟出力復号手段を有して
    おり、 上記第1のレート変換手段によりクロックレートが変換
    されたデータを上記個々の軟出力復号手段に分配する分
    配手段を備えることを特徴とする請求項9記載の復号装
    置。
  11. 【請求項11】 上記第1の軟出力復号手段又は上記第
    2の軟出力復号手段のうち、上記繰り返し符号化を行う
    符号化手段に対応して備えられる軟出力復号手段は、上
    記符号化手段における繰り返し数に応じて、入力された
    データの積演算又は和演算を行うことを特徴とする請求
    項7記載の復号装置。
  12. 【請求項12】 上記繰り返し符号化を行う符号化手段
    に対応して備えられる軟出力復号手段は、入力されたデ
    ータである確率を直接値として扱う場合には、確率の積
    演算を行い、入力されたデータである確率を対数尤度表
    記して対数尤度の形式で扱う場合には、確率の和演算を
    行うことを特徴とする請求項11記載の復号装置。
  13. 【請求項13】 上記設定手段は、上記繰り返し符号化
    を行う符号化手段に入力されたデータの総ビット数、上
    記符号化手段で行う符号化の符号化率及び繰り返し数に
    応じて、上記符号化手段に入力されたデータを構成する
    各ビットの繰り返し数の分布を設定するものであること
    を特徴とする請求項7記載の復号装置。
  14. 【請求項14】 上記第1の符号化手段又は上記第2の
    符号化手段のうち、上記繰り返し符号化を行う符号化手
    段以外の符号化手段は、累積加算による畳み込み符号化
    を行うものであることを特徴とする請求項7記載の復号
    装置。
  15. 【請求項15】 上記第1の軟出力復号手段又は上記第
    2の軟出力復号手段のうち、上記繰り返し符号化を行う
    符号化手段以外の符号化手段に対応して備えられる軟出
    力復号手段は、BCJRアルゴリズム、Max−Log
    −BCJRアルゴリズム又はLog−BCJRアルゴリ
    ズムに基づく最大事後確率復号を行うことを特徴とする
    請求項7記載の復号装置。
  16. 【請求項16】 上記第1の軟出力復号手段又は上記第
    2の軟出力復号手段のうち、上記繰り返し符号化を行う
    符号化手段以外の符号化手段に対応して備えられる軟出
    力復号手段は、少なくとも各ステートにおける確率対数
    尤度の差分値を変数の一部とする下記一般式(1)及び
    下記一般式(2)で表される演算を行う演算手段を有
    し、 上記演算手段により演算された結果を用いて、各時刻に
    おける軟出力を自然対数を用いて対数尤度表記した対数
    軟出力を算出することを特徴とする請求項7記載の復号
    装置。 【数1】 【数2】 (ただし、A,B,A0,A1,・・・,Anは、変数で
    あり、logは、ネピヤの数eを底とする自然対数であ
    り、$は、演算子である。)
  17. 【請求項17】 入力されたデータに対して第1の符号
    の符号化を行う第1の符号化工程と、上記第1の符号化
    工程にて符号化されたデータを構成する各ビットの順序
    を置換して並べ替える第1の置換工程と、上記第1の置
    換工程にて並べ替えられたデータに対して第2の符号の
    符号化を行う第2の符号化工程とを備え、上記第1の符
    号化工程又は上記第2の符号化工程のうち、繰り返し符
    号化を行う符号化工程では、繰り返し数の分布が設定さ
    れ、この設定内容に応じて、入力されたデータを構成す
    る各ビット毎に繰り返し数を変化させる符号化方法によ
    り少なくとも繰り返し符号を要素符号として縦列連接符
    号化された符号の復号を行う復号方法であって、 上記第2の符号化工程に対応して備えられ、入力された
    軟入力である受信値と、入力された軟入力である情報ビ
    ットに対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行う
    第1の軟出力復号工程と、 上記第1の置換工程にて並べ替えられたデータのビット
    配列を、上記第1の符号化工程にて符号化されたデータ
    のビット配列に戻すように、入力された軟入力のデータ
    を並べ替える逆置換工程と、 上記第1の符号化工程に対応して備えられ、入力された
    軟入力である符号ビットに対する事前確率情報と、入力
    された軟入力である情報ビットに対する事前確率情報と
    を用いて軟出力復号を行う第2の軟出力復号工程と、 上記第1の置換工程と同一の置換位置情報に基づいて、
    入力された軟入力のデータを構成する各ビットの順序を
    置換して並べ替える第2の置換工程とを備え、 上記第1の軟出力復号工程では、上記情報ビットに対す
    る事前確率情報として、上記第2の置換工程にて並べ替
    えられた軟入力のデータを入力することを特徴とする復
    号方法。
  18. 【請求項18】 上記第2の軟出力復号工程にて生成さ
    れた軟出力の外部情報を2値化し、硬出力の復号データ
    として出力する2値化工程を備えることを特徴とする請
    求項17記載の復号方法。
  19. 【請求項19】 上記逆置換工程にて並べ替えられたデ
    ータのクロックレートを変換する第1のレート変換工程
    と、 上記第2の軟出力復号工程にて生成されたデータのクロ
    ックレートを変換する第2のレート変換工程とを備える
    ことを特徴とする請求項17記載の復号方法。
  20. 【請求項20】 上記第1の軟出力復号工程又は上記第
    2の軟出力復号工程のうち、上記繰り返し符号化を行う
    符号化工程に対応して備えられる軟出力復号工程は、上
    記繰り返し符号化を行う符号化工程における繰り返し符
    号化の繰り返し数に応じた個々の軟出力復号工程を有し
    ており、 上記第1のレート変換工程にてクロックレートが変換さ
    れたデータを上記個々の軟出力復号工程に分配する分配
    工程を備えることを特徴とする請求項19記載の復号方
    法。
  21. 【請求項21】 上記第1の軟出力復号工程又は上記第
    2の軟出力復号工程のうち、上記繰り返し符号化を行う
    符号化工程に対応して備えられる軟出力復号工程では、
    上記符号化工程における繰り返し数に応じて、入力され
    たデータの積演算又は和演算を行うことを特徴とする請
    求項17記載の復号方法。
  22. 【請求項22】 上記繰り返し符号化を行う符号化工程
    に対応して備えられる軟出力復号工程では、入力された
    データである確率を直接値として扱う場合には、確率の
    積演算を行い、入力されたデータである確率を対数尤度
    表記して対数尤度の形式で扱う場合には、確率の和演算
    を行うことを特徴とする請求項21記載の復号方法。
  23. 【請求項23】 上記繰り返し符号化を行う符号化工程
    では、入力されたデータの総ビット数、当該符号化工程
    で行う符号化の符号化率及び繰り返し数に応じて、入力
    されたデータを構成する各ビットの繰り返し数の分布が
    設定されていることを特徴とする請求項17記載の復号
    方法。
  24. 【請求項24】 上記第1の符号化工程又は上記第2の
    符号化工程のうち、上記繰り返し符号化を行う符号化工
    程以外の符号化工程では、累積加算による畳み込み符号
    化が行われていることを特徴とする請求項17記載の復
    号方法。
  25. 【請求項25】 上記第1の軟出力復号工程又は上記第
    2の軟出力復号工程のうち、上記繰り返し符号化を行う
    符号化工程以外の符号化工程に対応して備えられる軟出
    力復号工程では、BCJRアルゴリズム、Max−Lo
    g−BCJRアルゴリズム又はLog−BCJRアルゴ
    リズムに基づく最大事後確率復号を行うことを特徴とす
    る請求項17記載の復号方法。
  26. 【請求項26】 上記繰り返し符号化を行う符号化工程
    以外の符号化工程に対応して備えられる軟出力復号工程
    は、少なくとも各ステートにおける確率対数尤度の差分
    値を変数の一部とする下記一般式(3)及び下記一般式
    (4)で表される演算を行う演算工程を有し、 上記演算工程にて演算された結果を用いて、各時刻にお
    ける軟出力を自然対数を用いて対数尤度表記した対数軟
    出力を算出することを特徴とする請求項17記載の復号
    方法。 【数3】 【数4】 (ただし、A,B,A0,A1,・・・,Anは、変数で
    あり、logは、ネピヤの数eを底とする自然対数であ
    り、$は、演算子である。)
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040000059A (ko) * 2002-06-21 2004-01-03 엘지전자 주식회사 심볼 부호화 방법 및 심볼 부호화기
WO2006070836A1 (ja) * 2004-12-30 2006-07-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. データ再送方法
WO2006087792A1 (ja) * 2005-02-17 2006-08-24 Fujitsu Limited 符号化装置及び符号化方法

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