JP2002190425A - 電気機器の端子装置 - Google Patents

電気機器の端子装置

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JP2002190425A
JP2002190425A JP2000388450A JP2000388450A JP2002190425A JP 2002190425 A JP2002190425 A JP 2002190425A JP 2000388450 A JP2000388450 A JP 2000388450A JP 2000388450 A JP2000388450 A JP 2000388450A JP 2002190425 A JP2002190425 A JP 2002190425A
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insulating
insulating terminal
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JP2000388450A
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English (en)
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Kiyoshi Unami
潔 宇波
Makoto Kusano
誠 草野
Susumu Matsumoto
進 松本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の端子装置は、端子部の強度に安定性を
欠き特に回転トルクに対する確実性に欠き、また構造的
に複雑であり小形のものへの適用は実用的でなかった。 【解決手段】 外装ケース6の断面四角形の開口穴6c
の内外に内部絶縁用端子台3および外部絶縁用端子台2
を配置して互いに断面四角形の凹凸部を嵌着し、内部絶
縁用端子台3と外装ケース6と外部絶縁用端子台2とを
外部引き出し端子棒1のつば部とナット4および平ワッ
シャ5で狭着した電気機器の端子装置を提供することに
より、端子部に於ける回転トルクに対する回転防止機能
に優れ、なおかつ人為的ミスによる端子部の機能劣化を
防ぎ、構造的に単純な構成とすることによって組立作業
性に優れ、使い勝手も良く、価格も低減可能な電気機器
の端子装置を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は力率改善用に使用さ
れる電力用コンデンサや、各種電気回路に用いる電気機
器コンデンサ等の電気機器の端子装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電力用コンデンサ等のコンデンサ
特性を電気的に外部に伝達する為の端子部の構造は、実
開昭57−97930号公報に示されるものや、特開平
9−129489号公報に示されるもの等があった。
【0003】その構成について、図8〜図10を参照し
ながら説明する。実開昭57−97930号公報に記載
された電気部品の端子装置を、図8および図9に示す。
図8および図9において、11は、電気部品の本体を収
納する金属ケースで、その上蓋部分を示す。11aはこ
の金属ケース11にその周辺部が突出するように形成さ
れた開口穴、12はその頭部12aをケース11内側に
して開口穴11aを貫通するボルト、13はシリコンゴ
ムからなるパッキンで、ボルト12と金属ケース11の
開口穴11aとの間に挿入されている。14は金属ケー
ス11の内側のパッキン13の外周に配置された固定リ
ングで、プレスボード等からなり、端子の組立時のパッ
キン13の形状変形を拘束している。15は固定リング
14とボルト12の頭部12aとの間にボルト12を貫
通させて配置された絶縁板で、プレスボードからなりパ
ッキン13の金属ケース11内側方向すなわち下方への
変形を拘束している。16は絶縁板15とボルト12の
頭部12aとの間に挿入された回転止め金具、17は金
属ケース11外側にボルト12を貫通させた碍子で、パ
ッキン13が金属ケース11外側方向に変形するのを拘
束している。またこの碍子17の底部には複数個の突起
状の足17aが一体に設けられており金属ケース11の
開口穴11aの周辺に形成された凹部11bに嵌合した
構造となっている。
【0004】以上の部品を組み合わせた後、ボルト1
2、ナット18とにより図8に示す状態まで締め付け、
最後にボルト12の頭部12aと回転止め金具16とを
半田付け20により固定している。その結果、端子の外
部よりボルト12にナット等を締め付け固定する時にボ
ルト12が回転しない。
【0005】以上の構成によりパッキン13に必要以上
の荷重がかからず安定した気密並びに回転トルクに対す
る機械的強度の高い端子構造を実現している。
【0006】一方、特開平9−129489号公報に記
載された電気機器の碍子形端子構造を図10に示す。図
10において、碍子21には碍子圧入部21aのみを形
成し、上板25には金属ケースに絞り込み加工により段
付形状の円筒部26を一体形成し、パッキン27をこの
段付き形状部分に取付け、碍子21の碍子圧入部21a
を断付形状の円筒部26の小径円筒部26aに押し込み
圧入して碍子21と上板25とを一体に取付けて固定し
ている。すなわち碍子21および端子棒22等の外部端
子部の上板25への固定を段付形状の円筒部26に碍子
圧入部21aを圧入することによってのみ行っている構
成で、その圧入の応力により端子棒22の回転止め、固
定を達成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来例においては、次に述べるような課題がある。す
なわち、図8に示した実開昭57−97930号公報の
電気部品の端子装置においては、ボルト12の回転止め
を行うため絶縁板15とボルトの頭部12aとの間に回
り止め金具16を挿入すると共に、この周り止め金具1
6とボルトの頭部12aとを半田20で固定する作業が
必要となる。そのため部品点数が非常に多くなるうえ、
金属ケース11に小さな凹部11bの形成および、それ
に対抗する碍子の小さな突起状の足17aの形成が必要
である。さらにナット18を外部方向から締め付けてい
るため、外部方向から外すことも可能である。これは、
これらの機器を使用するユーザにおいて人為的ミスによ
りナット18を外すおそれがある。
【0008】特開平9−129489号公報に示される
電気機器の碍子形端子装置は、上板25に絞り込み加工
を施して段付形状の円筒部26を形成し、碍子21の碍
子圧入部21aを断付形状の円筒部26の小径円筒部2
6aに押し込み圧入して碍子21と上板25とを一体に
取付固定しているため、端子棒22の固定力は圧入応力
によってのみ保持されている。すなわち、上板25に絞
り込み加工により形成した小径円筒部26aの寸法と碍
子圧入部21aの寸法が完全に一致する必要があり、そ
の寸法が少しでも変化すると、碍子圧入部21aが小径
円筒部26aに入らなかったり、逆に固定が不完全であ
ったりする。また、同様の理由により回転トルクに対し
ても円形の圧入部であるため、回転トルクを機械的に止
めることが完全とは言えない。
【0009】本発明の目的は、前記問題点を解決するも
のであり、端子部に於ける回転トルクに対する回転防止
機能に優れ、なおかつ人為的ミスによる端子部の機能劣
化を防ぎ、構造的に単純な構成とすることによって組立
作業性に優れ、使い勝手も良く、価格も低減可能な電気
機器の端子装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気機器
の端子装置は、中央部につば部を有する外部引出端子棒
と、外部絶縁用端子台および内部絶縁用端子台からな
り、これらの一方に凹部を設け、他方に凸部を設けて互
いに回転不能に嵌合させて凹凸嵌合部とし、外部絶縁用
端子台に外部引出端子棒のつば部が回転不能状態に座る
ざぐりを形成し、外部引出端子棒の一端部を挿通する挿
通孔をざぐり底部および凹凸嵌合部を通るように形成し
た絶縁用端子台と、絶縁用端子台の凸部が外部絶縁用端
子台を回転不能状態に貫通する開口穴を有する外装ケー
スと、絶縁用端子台を介して外部引出端子棒を外装ケー
スに固定する固定手段とを備え、外装ケースの開口穴の
内外に内部絶縁用端子台および外部絶縁用端子台を配置
して互いの凹凸部を嵌着し、内部絶縁用端子台と外装ケ
ースと外部絶縁用端子台とをつば部と固定手段で狭着し
たことを特徴とする。
【0011】請求項1記載の電気機器の端子装置によれ
ば、外部引出端子棒中央部に設けられたつば部と絶縁用
端子台に設けられたざぐりとにより、回転トルクによる
外部引出端子棒の回転を防ぐことができる。さらに絶縁
用端子台の凸部が外部絶縁用端子台を回転不能に外装ケ
ースの開口穴を貫通することにより、外部絶縁用端子台
および外装ケースの回転トルクによる回転を防ぐことが
でき、結果として電気機器の端子装置全ての部品は回転
トルクによる回転を完全に防ぐことが可能となる。
【0012】そのうえ、外装ケース外部には、ユーザが
外すことが可能な部品は無く、電気機器の端子装置の構
成を人為的ミスにより損なうことが完全に防止でき、ま
たつば部と固定手段とによって外部絶縁用端子台,外装
ケース,内部絶縁用端子台を狭着しながら端子装置を形
成することが可能となるため、構造的に単純な構成とな
って組立作業性に優れ、使い勝手も良く、価格も低減可
能となる。
【0013】請求項2記載の電気機器の端子装置は、請
求項1記載の電気機器の端子装置において、絶縁用端子
台が熱硬化性樹脂から形成されていることを特徴とす
る。
【0014】請求項2記載の電気機器の端子装置によれ
ば、請求項1記載の発明と同様の効果を発揮するほか、
熱硬化性樹脂が一般的なプラスチック材料と比べて耐熱
性に優れているため、ナットのゆるみ止めのためにはん
だ付けを行う場合または内部エレメントの異常により大
電流が流れた場合に、一般的なプラスチック材料と比べ
て、熱による絶縁用端子台の変形および溶融を防止でき
る。
【0015】また、熱硬化性樹脂は、一般的なプラスチ
ック材料と比べて耐電圧・耐トラッキング性能が高いた
め、一般的なプラスチック材料を絶縁用端子台に用いる
場合に比べて、絶縁用端子台の寸法を小さくでき、端子
部に水分が付着しても、耐水通電性能に優れる。
【0016】さらに、熱硬化性樹脂は、一般的プラスチ
ック材料と比べてその硬度が高いため、一般的なプラス
チック材料を絶縁用端子台に用いる場合に比べて、がた
つきが発生しにくく、また、セラミック等の碍子を絶縁
用端子台に用いる場合に比べて、締め付けが設計以上に
高くなったときにも、割れにくい。
【0017】請求項3記載の電気機器の端子装置は、請
求項1記載の電気機器の端子装置において、ざぐり底部
とつば部との間に介在した第1のパッキンと、外装ケー
スと外部絶縁用端子台との間に介在した第2のパッキン
とを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項3記載の電気機器の端子装置によれ
ば、請求項1記載の発明と同様な効果を発揮するほか、
ざぐり底部とつば部との間に介在した第1のパッキン
と、外装ケースと外部絶縁用端子台との間に介在した第
2のパッキンとにより外装ケース内部の密閉性をより高
め、なおかつ密閉性を確保するための構成が単純となっ
て組立作業性に優れる。
【0019】請求項4記載の電気機器の端子装置は、請
求項1,請求項2または請求項3記載の電気機器の端子
装置において、つば部およびざぐりが互いに多角形であ
り、凸部および開口穴が互いに多角形であることを特徴
とする。
【0020】請求項4記載の電気機器の端子装置によれ
ば、請求項1,請求項2または請求項3記載の電気機器
の端子装置と同様な効果を発揮する。
【0021】請求項5記載の電気機器の端子装置は、請
求項1,請求項2,請求項3または請求項4記載の電気
機器の端子装置において、固定手段が、ねじとナットで
あることを特徴とする。
【0022】請求項5記載の電気機器の端子装置によれ
ば、請求項1,請求項2,請求項3または請求項4記載
の電気機器の端子装置と同様な効果を発揮する。
【0023】請求項6記載の電気機器の端子装置は、請
求項1,請求項2,請求項3または請求項4記載の電気
機器の端子装置において、固定手段が、かしめ部である
ことを特徴とする。
【0024】請求項6記載の電気機器の端子装置によれ
ば、請求項1,請求項2,請求項3または請求項4記載
の電気機器の端子装置と同様な効果を発揮する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態の電気機器の端子装置の構成を示す断面図であ
る。本実施の形態の電気機器の端子装置は、コンデンサ
端子部として構成され、コンデンサ外装ケース6は金属
ケースからなり、その内部には複数のコンデンサ素子が
収納されている。図1に示す端子部は、コンデンサ外装
ケース6の上蓋部分に設けられたものである。
【0026】この電気機器の端子装置すなわちコンデン
サの端子部は、コンデンサ外装ケース6の上蓋部分に、
外部引出端子棒1と外部絶縁用端子台2と内部絶縁用端
子台3とナット4と平ワッシャ5を設けている。
【0027】図2は、外部引き出し端子棒1の正面図お
よび底面図である。図2に示すように、外部引出端子棒
1は、上下の端部にねじ部1bを有するとともに、中央
部につば部1aを形成してある。かかるつば部1aの断
面形状が正六角形状であり、かつねじ部1bの外周寸法
が、前述の正六角形状に内接する円の外周寸法以下とな
る構成である。
【0028】図3は、外部絶縁用端子台2の上面図,正
面図,底面図および側断面図である。図3に示すよう
に、外部絶縁用端子台2は、円筒形状をしており、その
中芯部には正六角形断面のざぐり2aを形成し、奥のほ
うには引き続き円形断面の挿通孔2bを形成している。
また、その底面において四角形断面の凸部2cを設けて
いる。
【0029】図4は、コンデンサ外装ケース6の上蓋開
口穴の断面図および上面図である。図4に示すように、
コンデンサ外装ケース6の上蓋は四角形の開口穴6cを
有している。この四角形の開口穴6cは外部絶縁用端子
台2の四角形断面の凸部2cが嵌入できる形状寸法を有
している。
【0030】図5は、内部絶縁用端子台3の平面図,正
面図および側断面図である。図5に示すように、内部絶
縁用端子台3は、前述の外部絶縁用端子台2の凸部2c
が嵌合する凹部3cを形成し、凹部の中芯部には、前述
の外部引出端子棒1のねじ部1bが挿通する円形の挿通
孔3bが設けられている。
【0031】これらの構成要素から本実施の形態である
コンデンサの端子部は、以下のような構成を有する。す
なわち、コンデンサ外装ケース6の上蓋に設けられた開
口穴6cの内外に外部絶縁用端子台2および内部絶縁用
端子台3を配置して互いの凹凸部2c,3cを嵌着し、
外部引出端子棒1を外部絶縁用端子台2および内部絶縁
用端子台3の挿通孔2b,3bに挿通させ、外部引出端
子棒1の下側のねじ部1bをナット4および平ワッシャ
5によりねじ込み固定した構成である。
【0032】以下に、本実施の形態であるコンデンサの
端子部の製造方法を説明する。外部引出端子棒1を外部
絶縁用端子台2のざぐり2aに挿入し、ざぐり底部にて
外部引出端子棒1を内部方向に向けて固定するととも
に、ざぐり2aの断面正六角形により外部引出端子棒1
の回転方向にも固定する。つぎに外部絶縁用端子台2の
底面に形成された四角形断面の凸部2cを、その断面形
状と同様の形状を有するコンデンサ外装ケース6の上蓋
開口穴6cに挿通させつつ、外部絶縁用端子台2の回転
方向に固定する。それから、前述の開口穴6cの形状と
同様の断面形状を有する内部絶縁用端子台3に形成され
た凹部3cを、コンデンサ外装ケース6の内側から、前
述の開口穴6cを挿通した外部絶縁用端子台2の凸部2
cに嵌合させる。それから、前述の凹部3cの中芯部に
形成された円形の挿通孔3bに外部引出端子棒1のねじ
部1bを貫通させ、かかる貫通させたねじ部1bに適合
するナット4,平ワッシャ5にて、外部引出端子棒1,
外部絶縁用端子台2,コンデンサ外装ケース6,内部絶
縁用端子台3を一体に固定する。
【0033】この構成によって、外部絶縁用端子台2
は、四角形断面の凸部2cがコンデンサ外装ケース6の
上蓋に形成された四角形状の開口穴6cと嵌合している
ので、外部絶縁用端子台2の回転を防止できる。しかも
外部絶縁用端子台2に形成された四角形断面の凸部2c
はコンデンサ外装ケース6の上蓋に形成された四角形状
の開口穴6cに挿入されているので、外部引出端子棒1
とコンデンサ外装ケース6の上部蓋との間の電気的絶縁
は十分に保つことができる。
【0034】さらに、外部絶縁用端子台2の底面に設け
られた四角形断面の凸部2cが内部絶縁用端子台3の凹
部3cに嵌合されており、外部絶縁用端子台2および内
部絶縁用端子台3を挿通した外部引出端子棒1のねじ部
1bにナット4をねじ込み固定しているので、外部引出
端子棒1、外部絶縁用端子台2が外方向に抜けることを
完全に防ぐとともに外部絶縁用端子台2の安定した固定
を実現し、なおかつ外部引出端子棒1とコンデンサ外装
ケース6の上蓋との間の電気的絶縁は十分に保つことが
できる。
【0035】また、外部絶縁用端子台2の正六角形断面
のざぐり2aによって、外部引出端子棒1は、外部絶縁
用端子台2に挿通されるが外部引出端子棒1に設けられ
た正六角形断面のつば部1aが外部絶縁用端子台2に設
けられた正六角形断面のざぐり2aに沿って挿入され、
その正六角形状の終点となるざぐり底部においてコンデ
ンサ外装ケース6の内側方向へのストッパーの役割を行
い、その部位において固定される効果を有する。
【0036】なお、外部引出端子棒1のつば部1aの断
面は正三角形、正四角形ならびに正六角形等の正多角形
であればよく、さらには、正多角形でない多角形でもよ
い。また楕円等の非円形にて形成されていてもよい。こ
れに対応して外部絶縁用端子台2に形成されたざぐり2
aの断面も同様に正三角形、正四角形ならびに正六角形
等の多角形であればよく、さらには、正多角形でない多
角形でもよい。また、楕円等の非円形にて形成されてい
てもよい。ただし、正八角形以上になると回転トルクに
対する回転止めとしての効果が低下するので、採用は望
ましくない。
【0037】また、外部絶縁用端子台2と内部絶縁用端
子台3との凹凸部は逆の構成となっても良い。すなわ
ち、外部絶縁用端子台2に凹部を、これと嵌合するよう
に内部絶縁用端子台3に凸部を形成して良い。かかる凹
凸部の断面は四角形以外の多角形または楕円等の非円形
でも良い。それに対応してコンデンサ外装ケース6の開
口穴も四角形以外の多角形または楕円等の非円形でも良
い。この内部絶縁用端子台3の外形は円形を示している
が円形の他の形状でもその機能には影響はない。
【0038】固定手段はナットに代えてかしめでもよ
い。また、絶縁用端子台2,3は熱硬化性樹脂で形成す
るのが好ましい。
【0039】熱硬化性樹脂は、一般的なプラスチック材
料と比べて耐熱性に優れているため、ナットのゆるみ止
めのためにはんだ付けを行う場合や、内部エレメントの
異常により大電流が流れて端子棒が発熱した場合に、一
般的なプラスチック材料と比べて、熱による絶縁用端子
台の変形および溶融を防止できる。
【0040】また、端子装置には一般的に電位を印加す
るものであり、その電位部とアースの間の耐電圧性能・
耐トラッキング性能が必要となるが、一般的なプラスチ
ック材料は、この耐電圧性能が十分高いわけではなく、
大きな絶縁距離を必要とする。そのため、一般的なプラ
スチック材料を絶縁用端子台に用いると、その寸法は大
きくなる。これに対して、熱硬化性樹脂は、耐電圧性能
が十分高いため、絶縁距離を大きくとる必要がなく、一
般的なプラスチック材料を絶縁用端子台に用いる場合に
比べて、絶縁用端子台の寸法を小さくできる。また、熱
硬化性樹脂は耐トラッキング性能が良い。すなわち、端
子装置に水分が付着しても、その縁面においてリークす
る電圧が高いため、耐水通電性能に優れる。
【0041】さらに、熱硬化性樹脂は、一般的プラスチ
ック材料と比べてその硬度が高いため、一般的なプラス
チック材料を絶縁用端子台に用いる場合に比べて、がた
つきが発生しにくく、また、セラミック等の碍子を絶縁
用端子台に用いる場合に比べて、締め付けが設計以上に
高くなったときにも、割れにくい。
【0042】図6および図7は本発明の第2の実施の形
態を示す。図6および図7において、第1の実施の形態
と異なる点は、第1のパッキン8をつば部1aとざぐり
2aの底部との間に介在させ、コンデンサ外装ケース6
と外部絶縁用端子台2との間に第2のパッキン7を介在
させてある点であり、これにともなって、つば部1aの
六角形断面に内接する円の外周寸法を第1のパッキン8
の外周寸法より大きくし、また、第2のパッキン7が嵌
められる溝2dを外部絶縁用端子台2の底面に形成され
た凸部2cより外に設けた点である。
【0043】すなわち、図6および図7に示される外部
引出端子棒1のつば部1aは第1の実施の形態で示した
寸法より大きく設定されており、第1のパッキン8がよ
り挿入しやすい寸法となっている。また、前述の溝2d
にて第2のパッキン7を位置決めしているので、コンデ
ンサ外装ケース6内部の密閉性をより高め、なおかつ、
密閉性を確保するための形状が単純になり、また部品を
一体固定できるので組立作業において簡単に形成するこ
とが可能になる。
【0044】なお、第2の実施の形態のコンデンサ端子
の製造方法において、第1の実施の形態のコンデンサ端
子の製造方法と異なる点は、外部引出端子棒1を外部絶
縁用端子台2のざぐり2aに挿入する前に、第1のパッ
キン8を外部絶縁用端子台2に形成されたざぐり2aの
底部に、前述のつば部1aと前述のざぐり2aの底部の
間に介在するよう載置する点と、外部絶縁用端子台2の
底面に形成された四角形断面の凸部2cを、その断面形
状と同様の形状を有するコンデンサ外装ケース6の上蓋
開口穴6cに挿通させる前に、外部絶縁用端子台2の底
面に形成された溝2dに、第2のパッキン7を外部絶縁
用端子台2の底面とコンデンサ外装ケース6の上蓋との
間に介在するよう嵌める点である。
【0045】なお、第2の実施の形態において絶縁用端
子台2,3は熱硬化性樹脂で形成されていてもよく、ま
た、熱硬化性樹脂のほか、熱可塑性樹脂やセラミックな
どで形成されていてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の電気機器の端子
装置によれば、外部引出端子棒中央部に設けられたつば
部と絶縁用端子台に設けられたざぐりとにより、回転ト
ルクによる外部引出端子棒の回転を防ぐことができる。
さらに絶縁用端子台の凸部が外部絶縁用端子台を回転不
能に外装ケースの開口穴を貫通することにより、外部絶
縁用端子台および外装ケースの回転トルクによる回転を
防ぐことができ、結果として電気機器の端子装置全ての
部品の回転を完全に防ぐことが可能となる。
【0047】そのうえ、外装ケース外部には、ユーザが
外すことが可能な部品は無く、電気機器の端子装置の構
成を人為的ミスにより損なうことが完全に防止でき、ま
たつば部と固定手段とによって外部絶縁用端子台,外装
ケース,内部絶縁用端子台を狭着しているため、構造的
に単純な構成となって組立作業性に優れ、使い勝手も良
く、価格も低減可能となる。
【0048】請求項2記載の電気機器の端子装置によれ
ば、請求項1記載の発明と同様な効果を発揮するほか、
熱硬化性樹脂が一般的なプラスチック材料と比べて耐熱
性に優れているため、ナットのゆるみ止めのためにはん
だ付けを行う場合または内部エレメントの異常により大
電流が流れた場合に、一般的なプラスチック材料と比べ
て、熱による絶縁用端子台の変形および溶融を防止でき
る。
【0049】また、熱硬化性樹脂は、一般的なプラスチ
ック材料と比べて耐電圧・耐トラッキング性能が高いた
め、一般的なプラスチック材料を絶縁用端子台に用いる
場合に比べて、絶縁用端子台の寸法を小さくでき、端子
部に水分が付着しても、耐水通電性能に優れる。
【0050】さらに、熱硬化性樹脂は、一般的プラスチ
ック材料と比べてその硬度が高いため、一般的なプラス
チック材料を絶縁用端子台に用いる場合に比べて、がた
つきが発生しにくく、また、セラミック等の碍子を絶縁
用端子台に用いる場合に比べて、締め付けが設計以上に
高くなったときにも、割れにくい。
【0051】請求項3記載の電気機器の端子装置によれ
ば、請求項1記載の発明と同様な効果を発揮するほか、
ざぐり底部とつば部との間に介在する第1のパッキン
と、外装ケースと外部絶縁用端子台との間に介在する第
2のパッキンとにより外装ケース内部の密閉性をより高
め、なおかつ密閉性を確保するための構成が単純となっ
て組立作業性に優れる。
【0052】請求項4記載の電気機器の端子装置によれ
ば、請求項1,請求項2または請求項3記載の電気機器
の端子装置と同様な効果を発揮する。
【0053】請求項5記載の電気機器の端子装置によれ
ば、請求項1,請求項2,請求項3または請求項4記載
の電気機器の端子装置と同様な効果を発揮する。
【0054】請求項6記載の電気機器の端子装置によれ
ば、請求項1,請求項2,請求項3または請求項4記載
の電気機器の端子装置と同様な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すコンデンサの
端子装置の側断面図。
【図2】(a)は本発明の第1の実施の形態における外
部引出端子棒の中央部分の正面図、(b)は外部引出端
子棒の底面図。
【図3】(a)は本発明の第1の実施の形態における外
部絶縁用端子台の上面図、(b)はその側面図、(c)
はその底面図、(d)はその側断面図。
【図4】(a)は本発明の第1の実施の形態におけるコ
ンデンサ外装ケースの上蓋部分の側面図、(b)はその
上蓋部分の上面図。
【図5】(a)は本発明の第1の実施の形態におけるコ
ンデンサ端子部の内部絶縁用端子台の上面図、(b)は
その側面図、(c)はその断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるコンデンサ
の端子装置の構成を示す側断面図。
【図7】(a)は図6のB部分の拡大図、(b)は図6
のB部内のパッキン部分で水平方向に切断した断面図。
【図8】第1の従来例の側断面図。
【図9】第1の従来例の底面図。
【図10】第2の従来例の側断面図。
【符号の説明】
1 外部引出端子棒 1a 端子棒つば部 1b 端子棒ねじ部 2 外部絶縁用端子台 2a 外部絶縁用端子台ざぐり 2b 外部絶縁用端子台挿通孔 2c 外部絶縁用端子台凸部 2d 溝 3 内部絶縁用端子台 3b 内部絶縁用端子台挿通孔 3c 内部絶縁用端子台凹部 4 ナット 5 平ワッシャ 6 コンデンサ外装ケース 6c コンデンサ外装ケース開口穴 7 第2のパッキン 8 第1のパッキン 11 金属ケース 11a 開口穴 11b 凹部 12 ボルト 12a ボルトの頭部 13 パッキン 14 固定リング 15 絶縁板 16 回転止め金具 17 碍子 17a 突起状の足 18 ナット 19 ワッシャ 20 半田 21 碍子 21a 碍子圧入部 22 端子棒 23 かしめ金具 24 パッキン 25 上板 26 断付形状の円筒部 26a 小径円筒部 27 パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 進 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E086 CC22 CC31 CC45 DD05 HH06 HH23 JJ19 LL04 LL10 LL13 LL14 LL15 LL16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部につば部を有する外部引出端子棒
    と、 外部絶縁用端子台および内部絶縁用端子台からなり、こ
    れらの一方に凹部を設け、他方に凸部を設けて互いに回
    転不能に嵌合させて凹凸嵌合部とし、前記外部絶縁用端
    子台に前記外部引出端子棒のつば部が回転不能状態に座
    るざぐりを形成し、前記外部引出端子棒の一端部を挿通
    する挿通孔を前記ざぐり底部および前記凹凸嵌合部を通
    るように形成した絶縁用端子台と、 前記絶縁用端子台の凸部が前記外部絶縁用端子台を回転
    不能状態に貫通する開口穴を有する外装ケースと、 前記絶縁用端子台を介して前記外部引出端子棒を前記外
    装ケースに固定する固定手段とを備え、 前記外装ケースの開口穴の内外に前記内部絶縁用端子台
    および前記外部絶縁用端子台を配置して互いの凹凸部を
    嵌着し、前記内部絶縁用端子台と前記外装ケースと前記
    外部絶縁用端子台とを前記つば部と前記固定手段で狭着
    した電気機器の端子装置。
  2. 【請求項2】 絶縁用端子台が熱硬化性樹脂から形成さ
    れることを特徴とする請求項1記載の電気機器の端子装
    置。
  3. 【請求項3】 ざぐり底部とつば部との間に介在した第
    1のパッキンと、外装ケースと外部絶縁用端子台との間
    に介在した第2のパッキンとを備えた請求項1記載の電
    気機器の端子装置。
  4. 【請求項4】 つば部およびざぐりが互いに多角形であ
    り、凸部および開口穴が互いに多角形である請求項1,
    請求項2または請求項3記載の電気機器の端子装置。
  5. 【請求項5】 固定手段が、ねじとナットである請求項
    1,請求項2,請求項3または請求項4記載の電気機器
    の端子装置。
  6. 【請求項6】 固定手段が、かしめ部である請求項1,
    請求項2,請求項3または請求項4記載の電気機器の端
    子装置。
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