JP2002190187A - 記録媒体の再生装置 - Google Patents

記録媒体の再生装置

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JP2002190187A
JP2002190187A JP2000386804A JP2000386804A JP2002190187A JP 2002190187 A JP2002190187 A JP 2002190187A JP 2000386804 A JP2000386804 A JP 2000386804A JP 2000386804 A JP2000386804 A JP 2000386804A JP 2002190187 A JP2002190187 A JP 2002190187A
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Jun Tabuchi
潤 田渕
Tatsuya Yamaguchi
達也 山口
Hiroaki Umezawa
浩昭 梅澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体にストアされている複数の楽曲の再
生順序をランダムに選択して再生し、かつ同一の記録媒
体を繰返し再生するとき、使用するメモリが1つです
み、同一の楽曲を連続して再生することがない。 【解決手段】 ランダム再生モードが設定されていると
き、および楽曲の再生が完了しているとき、メモリ6に
ストアされている識別番号以外の識別番号をランダムに
選択し(s12)、選択された識別番号に対応する楽曲
を再生し(s13)、再生中の楽曲に対応する識別番号
をメモリ6にストアし(s14)、メモリ6にストアさ
れた識別番号の数が、記録媒体にストアされている総楽
曲数に到達したか否かを判断し(s15)、総楽曲数に
到達すればメモリ6の識別番号を消去し(s16)、楽
曲の再生が完了したか否かを検出する(s17)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に記録さ
れている複数の情報部分を再生する順序をランダムに設
定することのできる記録媒体の再生装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、記録媒体としてコンパクトディス
ク(CD),デジタルバーサタイルディスク(DV
D),ミニディスク(MD)などのディスクが多用され
るに至っている。これらのディスクには、本来再生され
るべき複数の情報部分と、各情報部分を個別的に識別す
るための識別情報とが、ストアされている。これらディ
スクの再生装置において、本来再生されるべき複数の情
報部分を再生する方法には、ディスクにストアされてい
る情報部分に対応する識別情報の順位に従って情報部分
を再生する方法、および再生する順序をキーボードもし
くはボタン操作などによって視聴者が入力し、視聴者の
入力した指示に従った順序で情報部分を再生する方法が
ある。
【0003】前述の方法によって、同一のディスクを複
数回繰返して情報部分を再生する場合、ディスクにスト
アされている識別情報の順位に従って情報部分を再生す
ると、常に同じ順序で情報部分が繰返し再生されるの
で、視聴者が飽きるという問題があり、また、再生順序
を視聴者が再生の都度キーボードなどで入力する方法で
は、入力の煩わしさが多大である。そこで、ディスクの
再生装置には、ディスクにストアされている識別情報を
読出し、識別情報に基づいて情報部分の再生順序を、ラ
ンダムに設定するランダム再生モードを備えるものがあ
る。
【0004】ランダム再生の一般的な方法は以下のよう
なものである。乱数等を用いて識別情報をランダムに選
択し、識別情報に対応する情報部分を再生する。ランダ
ムに選択された識別情報は、メモリにストアされ、ディ
スクにストアされている複数の情報部分すべての再生を
完了するまでは、メモリにストアされた情報部分の識別
情報と同一の識別情報を選択しない。すなわち、ディス
クにストアされている複数の情報部分すべての再生を完
了するまでは、同一の情報部分を重複して再生すること
がない。ディスクにストアされている複数の情報部分が
すべて再生された後、メモリにストアされた識別情報を
消去し、さらに同一のディスクについて同様の再生を繰
返す。
【0005】図4は、ランダム再生モードを備える従来
のディスク再生装置のランダム再生処理動作を説明する
フローチャートである。ランダム再生モードを備える従
来のディスク再生装置において、ディスクには、再生さ
れるべき複数の情報部分として複数の楽曲がストアさ
れ、楽曲に対応する識別情報として識別番号がストアさ
れている場合について、図4を用い、識別番号をランダ
ム選択することによって、ディスクにストアされている
複数の楽曲の再生順序をランダムに選択して再生する動
作を説明する。
【0006】ステップs1では、ランダム再生モードが
設定されているか否かを判断する。ランダム再生モード
が設定されている状態であれば、ステップs2に進み、
ランダム再生モードが設定されていない状態であれば、
ステップs1に戻り、ランダム再生モードが設定されて
いるか否かの判断を再び行う。ステップs2では、第1
RAM(Random Access Memory)および第2RAMにス
トアされている識別番号以外の識別番号をランダムに選
択する。ステップs3では、ランダム選択された識別番
号に対応する楽曲を再生する。
【0007】ステップs4では、再生している楽曲に対
応する識別番号が、既に再生の完了した楽曲に対応する
識別番号に追加して第1RAMにストアされ、第2RA
Mには、前回のランダム選択時に選択されて既にストア
されている識別番号に上書きしてストアされる。ステッ
プs5では、第1RAMにストアされた識別番号の数
が、楽曲の予め定められた数に到達したか否かが判断さ
れる。ここで、楽曲の予め定められた数は、ディスクに
ストアされている総楽曲数に設定される。したがって、
ステップs5では、ディスクにストアされているすべて
の楽曲が再生されたか否かが判断される。第1RAMに
ストアされた識別番号の数が、ディスクにストアされて
いる総楽曲数に到達したときはステップs6に進み、到
達していないときはステップs7に進む。
【0008】ステップs6では、第1RAMにストアさ
れている識別番号を消去する。ステップs7では、楽曲
の再生が完了したか否かが判断される。楽曲の再生が完
了しているとき、前述のステップs2に戻り、楽曲に対
応する識別番号のランダム選択が実行され、以降のステ
ップに進む。楽曲の再生が完了していないとき、ステッ
プs7に戻り、楽曲の再生が完了したか否かが、再び判
断される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ディスクにストアされ
ている複数の楽曲の再生順序をランダムに選択して順次
再生し、ディスクにストアされている楽曲のすべてが選
択されたとき、最後に選択された楽曲に対応する識別番
号が第1RAMにストアされた時点において、第1RA
Mにストアされる識別番号の数は、楽曲の予め定められ
た数であるディスクにストアされた総楽曲数に到達する
ので、第1RAMにストアされた識別番号は消去され
る。
【0010】一方、第1RAMにストアされていた識別
番号が消去された後、最後に選択された楽曲の再生が完
了していない状態においては、ステップs7に示すよう
に、再生中の楽曲に対応する識別番号が、第1RAMに
ストアされることはないので、ディスクにストアされて
いる楽曲すべての再生を完了したとき、第1RAMに
は、識別番号が全くストアされていない。
【0011】1枚のディスクにストアされた楽曲をすべ
て再生した後、さらに同一のディスクにストアされた楽
曲をランダム再生モードにおいて再生しようとすると
き、ランダム選択の対象から除くべき識別番号が第1R
AMには存在しないので、前回再生した最後の楽曲と同
一の楽曲に対応する識別番号を選択し、同一の楽曲を続
けて再生するという問題があった。
【0012】この問題を解決するために、従来は、前述
のように再生装置に第2RAMを設けている。ステップ
s4に示すように第2RAMには、再生するために選択
した楽曲に対応する識別番号を上書きしてストアし、第
2RAMにストアされた識別番号は消去されずに残され
る。したがって、ディスクにストアされたすべての楽曲
の再生が完了した後、さらに引続いて同一のディスクに
ストアされた楽曲の再生を開始するとき、第1RAMに
は識別番号が存在しないけれども、第2RAMには、前
回再生したときに最後に選択された楽曲に対応する識別
番号が残されているので、ランダム選択するとき、第2
RAMに残された識別番号は選択対象から除外され、選
択されることがない。このことによって、ランダム再生
時において、ディスクにストアされた楽曲をすべて再生
した後、続けて同一のディスクにストアされた楽曲を、
ランダム再生する場合においても、同一の楽曲が続けて
再生されることがない。
【0013】前述のように、ランダム再生モードを備え
る従来のディスク再生装置によれば、ディスクから楽曲
の再生順序をランダムに選択して再生し、ディスクにス
トアされた全楽曲の再生を完了した後、さらに同一のデ
ィスクにストアされた楽曲の再生順序をランダムに選択
して再生をする場合、同一の楽曲を続けて再生すること
がないようにするためには、再生のために選択された楽
曲に対応する識別番号を順次追加してストアする第1R
AMと、再生のために選択された楽曲に対応する識別番
号を上書きしてストアする第2RAMとの2つのメモリ
を必要とし、ディスク再生装置のメモリ使用量を増加さ
せる原因となっていた。
【0014】本発明の目的は、記録媒体にストアされて
いる複数の情報部分の再生順序をランダムに選択して再
生し、かつ同一の記録媒体を繰返し再生する場合に、使
用するメモリが1つですみ、同一の情報部分を連続して
再生することがない記録媒体の再生装置を提供すること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、本来再生すべ
き複数の情報部分と、各情報部分を個別的に識別するた
めの識別情報とが対応してストアされている記録媒体を
再生手段によって再生するとともに、記録媒体の識別情
報に基づいて、情報部分の再生順序をランダムに設定す
るランダム再生モードを備える記録媒体の再生装置にお
いて、ランダム再生モードを設定するランダム再生モー
ド設定手段と、情報部分の再生の完了を検出する再生完
了検出手段と、複数の識別情報のうち、1つの識別情報
をランダムに選択するランダム選択手段と、情報部分の
うち再生中の情報部分に対応する識別情報をストアする
メモリと、メモリにストアされた識別情報の数が、情報
部分の予め定める数に到達しているか否かを判断する判
断手段と、ランダム再生モード設定手段および再生完了
検出手段の出力にそれぞれ応答し、ランダム再生モード
が設定されているとき、および情報部分の再生が完了し
た状態であるときは、メモリにストアされている識別情
報以外の識別情報をランダムに選択し、選択した識別情
報に対応する情報部分を再生し、再生中の情報部分に対
応する識別情報をメモリにストアし、再生完了検出手段
の出力に応答し、情報部分が再生中であるときは、再生
中の情報部分に対応する識別情報をメモリにストアし、
判断手段の出力に応答し、メモリにストアされた識別情
報の数が、情報部分の予め定める数に到達したときは、
メモリにストアされている識別情報を消去する制御手段
とを含むことを特徴とする記録媒体の再生装置である。
【0016】本発明に従えば、制御手段は、再生完了検
出手段の出力に応答し、情報部分が再生中であるとき
は、再生中の情報部分に対応する識別情報をメモリにス
トアする。このことによって、メモリにストアされた識
別情報の数が、情報部分の予め定められた数に到達し、
メモリにストアされている識別情報が消去されても、再
生中の情報部分に対応する識別情報が、メモリにストア
される。記録媒体にストアされた複数の情報部分をすべ
て再生した後、さらに同一の記録媒体にストアされてい
る複数の情報部分の再生順序をランダムに選択して再生
するとき、メモリには、前回最後の順位で再生した情報
部分に対応する識別情報が存在し、この識別情報は、ラ
ンダム選択の対象から除外されるので、前回最後の順位
で選択した識別情報を選択することがない。したがっ
て、記録媒体にストアされている複数の情報部分をすべ
て再生した後、さらに続けて同一の記録媒体にストアさ
れている複数の情報部分を再生するとき、同一の情報部
分が連続再生されることを、1つの使用メモリによって
防止することができる。
【0017】また、記録媒体にストアされている情報部
分に対応する識別情報をランダムに選択するとき、メモ
リにはランダム選択の対象から除外される識別情報が常
に存在するので、メモリにストアされている識別情報に
対応する情報部分が、重複して再生されることを防止で
きる。
【0018】また本発明は、記録媒体には、再生初期に
読出される記録状態で、情報部分の予め定める数がスト
アされていることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、記録媒体には、情報部分
の予め定める数がストアされているので、再生される記
録媒体ごとに、記録媒体にストアされている情報部分の
総数に応じて、情報部分の予め定める数を設定すること
ができる。
【0020】また本発明は、前記情報部分が、楽曲であ
ることを特徴とする。本発明に従えば、情報部分が楽曲
である。したがって、同一の記録媒体にストアされてい
る複数の楽曲の再生順序をランダムに選択して再生する
とき、続けて同一の楽曲が再生されることがないので、
聴取者を飽きさせることがない。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態で
ある記録媒体の再生装置であるディスク再生装置1の概
略的な構成を示すブロック図である。本実施の形態のデ
ィスク再生装置1は、記録媒体であるディスク2と、再
生手段3と、制御手段4と、ランダム選択手段5と、メ
モリ6と、ランダム再生モード設定手段7と、再生完了
検出手段8と、音声信号処理部9と、表示部10とを含
む。
【0022】ディスク2には、本来再生すべき複数の情
報部分と、各情報部分を個別的に識別するための識別情
報とが対応してストアされている。本実施の形態では、
ディスク2には、複数の情報部分として複数の楽曲がス
トアされ、各楽曲に対応する識別情報として識別番号が
ストアされている。識別番号およびディスク2にストア
されている総楽曲数は、ディスク2の再生初期に再生手
段3によって読出される記録状態で、ディスク2の中央
に形成された孔付近の領域にストアされ、複数の楽曲
は、識別番号および総楽曲数が記録された領域の外周に
ストアされている。本実施の形態では、以後、複数の情
報部分の1情報部分を楽曲と呼び、また識別情報を識別
番号と呼ぶ。
【0023】再生手段3は、ディスク駆動部11と、ピ
ックアップ部12と、ピックアップ駆動部13とを含
む。ディスク駆動部11は、ディスク2を搭載したター
ンテーブルを予め定められた周速度で回転させる。ピッ
クアップ部12は、ディスク2にストアされている識別
番号および楽曲を読取る光ピックアップであり、ディス
ク2の記録面に光を照射し、その反射光を受光素子で受
光し、受光素子の出力を制御手段4に送る。ピックアッ
プ駆動部13は、ピックアップ部12から出射される光
が、ディスク2の定められた位置に照射され、また光の
焦点がディスク2の記録面にあうように、ピックアップ
部12を駆動させる。
【0024】ランダム再生モード設定手段7は、ランダ
ム再生モードを設定するための電気回路の開閉を行うス
イッチであり、スイッチがONの状態でランダム再生モ
ードが設定され、スイッチがOFFの状態でランダム再
生モードが解除される。また、ランダム再生モード設定
手段7が設けられる部位は入力部であり、入力部には、
ランダム再生モード設定手段7に加えて、楽曲の再生順
序を任意に設定するための図示しないキーボードまたは
ボタンなどの入力手段も設けられる。
【0025】再生完了検出手段8は、ピックアップ部1
2および制御手段4に接続され、ディスク2にストアさ
れている楽曲の再生が、完了したか否かを検出し、検出
結果の出力を制御手段4に与える。
【0026】制御手段4は、たとえばCPU(Central
Processing Unit)等によって構成されるマイクロコン
ピュータなどによって実現される処理回路である。制御
手段4には、再生手段3、ランダム選択手段5、メモリ
6、ランダム再生モード設定手段7、再生完了検出手段
8、音声信号処理部9および表示部10が接続される。
また制御手段4には、ランダム再生モード設定手段7、
再生完了検出手段8および判断手段の出力が与えられ
る。ランダム再生モード設定手段7は、ランダム再生モ
ードが設定されている状態であるか、またはランダム再
生モードが設定されていない状態であるかを出力し、再
生完了検出手段8は、楽曲の再生が終了したか否かの検
出結果を出力し、判断手段は、メモリ6にストアされた
識別番号の数が、楽曲の予め定められた数に到達したか
否かを判断する。
【0027】制御手段4は、ランダム再生モード設定手
段7および再生完了検出手段8の出力にそれぞれ応答
し、ランダム再生モードが設定されているとき、および
楽曲の再生が完了した状態であるときは、ランダム選択
手段5を制御してメモリ6にストアされている識別番号
以外の識別番号をランダムに選択し、選択した識別番号
に対応する楽曲を再生手段3によって再生し、再生中の
楽曲に対応する識別番号をメモリ6にストアし、再生完
了検出手段8の出力に応答し、楽曲が再生中であるとき
は、再生中の楽曲に対応する識別番号をメモリ6にスト
アし、判断手段の出力に応答し、メモリ6にストアされ
た識別番号の数が、楽曲の予め定められた数に到達した
ときは、メモリ6にストアされている識別番号を消去す
る制御を行う。
【0028】ランダム選択手段5は、制御手段4に接続
され、ディスク2にストアされている複数の識別番号の
中から、再生するべき楽曲に対応する識別番号をランダ
ムに選択する。ランダム選択手段5によって選択された
識別番号に基づき、制御手段4からピックアップ駆動部
13に出力が与えられ、ピックアップ駆動部13は、識
別番号に対応する楽曲がストアされたディスク2の記録
部位にピックアップ部12を移動する。ピックアップ部
12は、ディスク2に記録されている楽曲の信号を読取
り、読取られた楽曲の信号は制御手段4によって処理さ
れて音声信号処理部9に出力される。このランダム選択
手段5は、たとえば無調整高周波発振器、低周波発振
器、デジタルミキサおよび平滑回路などによって構成さ
れる乱数発生器によって実現することができる。
【0029】メモリ6は、制御手段4によって動作を制
御され、ディスク2にストアされている複数の楽曲のう
ち、再生中の楽曲に対応する識別番号をストアする。
【0030】音声信号処理部9は、制御手段4の出力に
応答し、再生手段3で再生されたデジタル信号をアナロ
グ信号に変換し、信号を増幅してスピーカ14に出力す
る。表示部10は、再生中の楽曲に関する再生状況を表
示する部位であり、液晶などで構成される。
【0031】図2は本発明の一実施の形態であるディス
ク再生装置1のランダム再生処理動作を示すフローチャ
ートであり、図3は識別番号がメモリ6にストアもしく
は消去された状態を示す図である。ステップs11で
は、ランダム再生モードが設定されているか否かが判断
される。ランダム再生モードが設定されている状態であ
れば、ステップs12に進む。ランダム再生モードが設
定されていない状態であれば、ステップs11に戻り、
ランダム再生モードが設定されているか否かの判断を再
び行う。
【0032】ステップs12では、ランダム再生モード
設定手段7の出力に応答し、制御手段4がランダム選択
手段5の動作を制御する。ランダム選択手段5は、ディ
スク2にストアされている複数の識別番号の中から、メ
モリ6にストアされている識別番号以外の識別番号をラ
ンダムに選択する。メモリ6にストアされている識別番
号以外の識別番号のランダム選択は、次のように行われ
る。ランダム選択手段5によって選択された識別番号
を、メモリ6にストアされた識別番号と比較し、メモリ
6にストアされている識別番号と同一であるとき、ラン
ダム選択手段5による識別番号のランダム選択を繰返
す。ランダム選択手段5によって選択された識別番号
を、メモリ6にストアされた識別番号と比較し、メモリ
6にストアされている識別番号と異なるとき、ランダム
選択を終了し、ステップs13に進む。
【0033】ステップs13では、ステップs12にお
いてランダム選択された識別番号に対応する楽曲を再生
手段3によって再生する。ステップs14では、制御手
段4によってメモリ6の動作が制御され、再生中の楽曲
に対応する識別番号が、メモリ6にストアされる。
【0034】ステップs15では、メモリ6にストアさ
れた識別番号の数が、楽曲の予め定められた数に到達し
たか否かが、判断手段によって判断される。ここで、楽
曲の予め定められた数は、ディスク2にストアされてい
る総楽曲数に設定される。メモリ6にストアされた識別
番号の数が、ディスク2にストアされている総楽曲数に
到達していれば、ステップs16に進み、ディスク2に
ストアされている総楽曲数に到達していなければ、ステ
ップs17に進む。
【0035】ステップs16では、制御手段4によって
メモリ6の動作が制御され、ディスク2にストアされて
いる総楽曲数に到達した識別番号のすべてが消去され
て、ステップs17に進む。ステップs17では、楽曲
の再生が完了したか否かが、再生完了検出手段8によっ
て検出される。楽曲の再生が完了しているとき、前述の
ステップs12に戻り、以降のステップに進む。楽曲の
再生が完了していないとき、前述のステップs14に戻
り、以降のステップに進む。
【0036】ランダム再生モードが設定された状態にお
いて、ディスク2にストアされた複数の楽曲を順次ラン
ダム再生する場合と、ディスク2にストアされたすべて
の楽曲の再生を完了し、引続き同一のディスク2にスト
アされた複数の楽曲の再生を行う場合とについて、図3
を用いて、ディスク再生装置1のランダム再生処理動作
をさらに説明する。またディスク2にストアされている
総楽曲数は、10曲であるとして説明する。
【0037】まず、ディスク2にストアされている複数
の楽曲を順次ランダム再生する場合について説明する。
ディスク2にストアされた楽曲は、全部で10曲である
ので、図3に示すように、メモリ6には、識別番号をス
トアする領域がA1〜A10まで設定される。ステップ
s12に進んだとき、メモリ6には、図3(1)に示す
領域A1およびA2に、識別番号3,9がそれぞれスト
アされているとする。このとき、ディスク2にストアさ
れている複数の識別番号の中から、ランダム選択手段5
によって選択された識別番号が、メモリ6に既にストア
されている識別番号3,9のいずれかと同一であれば、
さらにランダム選択手段5による識別番号のランダム選
択を繰返す。
【0038】ディスク2にストアされている複数の識別
番号の中から、ランダム選択手段5によって選択された
識別番号が、識別番号3,9と異なる識別番号、たとえ
ば識別番号6が選択されたとき、ステップs13に進
む。ステップs13では、識別番号6に対応する楽曲が
再生される。
【0039】ステップs14では、再生中の楽曲に対応
する識別番号6が、メモリ6の領域A3にストアされ
る。このとき、メモリ6のストアの状態は、図3(1)
に示す領域A1,A2,A3に識別番号3,9,6がそ
れぞれストアされている状態である。ステップs15で
は、メモリ6にストアされた識別番号の数が、楽曲の予
め定められた数に到達したか否かが判断される。ここで
は、ディスク2にストアされている総楽曲数である10
が、楽曲の予め定められた数として設定される。メモリ
6の識別番号の数は、前述のように領域A1,A2,A
3までにストアされているのみであり、ディスク2に記
録されている総楽曲数である10に到達していないの
で、ステップs17に進む。
【0040】ステップs17では、識別番号6に対応す
る楽曲の再生が完了しているか否かが検出される。楽曲
の再生が完了していれば、ステップs12に戻り、ラン
ダム選択手段5によるディスク2にストアされている識
別番号のランダム選択が行われ、以降のステップに進
む。楽曲の再生が完了していなければ、識別番号6をメ
モリ6の領域A3に上書きしてストアし、ステップs1
5を経てステップs17に戻り、識別番号6に対応する
楽曲の再生が完了しているか否かが、再び検出される。
【0041】次に、ディスク2にストアされた全部で1
0曲の楽曲すべての再生を完了し、引続き同一のディス
ク2にストアされた楽曲の再生を行う場合について説明
する。前述のディスク2にストアされた複数の楽曲を、
順次ランダム再生する場合における各ステップの動作が
繰返されると、メモリ6には、再生された楽曲に対応す
る識別番号が、順次追加してストアされる。ステップs
12では、ディスク2にストアされた全部で10曲の楽
曲のうち、選択順位が第10番目の楽曲に対応する識別
番号7が選択され、ステップs13では、識別番号7に
対応する楽曲が再生される。
【0042】ステップs14では、図3(2)に示すよ
うに、再生中の楽曲に対応する識別番号7が、メモリ6
の領域A10にストアされる。領域A1〜A10のすべ
てに識別番号がストアされたとき、ステップs15で
は、判断手段によって、メモリ6にストアされた識別番
号の数が、ディスク2にストアされている総楽曲数であ
る10に到達したと判断されるので、ステップs16に
進む。すなわち、ステップs15では、ディスク2にス
トアされている全部で10曲の楽曲すべてが、一通り再
生されたか否かが判断される。
【0043】ステップs16では、制御手段4によって
メモリ6の動作が制御されて、メモリ6の識別番号はす
べて消去され、図3(3)に示すように、メモリ6の領
域A1〜A10のすべてが空白の状態になり、ステップ
s17に進む。ステップs17では、識別番号7に対応
する楽曲の再生が完了したか否かが検出される。ステッ
プs16からステップs17に進み、ディスク2にスト
アされた全楽曲10曲のうち、最後に選択された識別番
号7に対応する楽曲の再生が完了していないとき、ステ
ップs14に進む。
【0044】ステップs14では、識別番号7に対応す
る楽曲が再生中であるとの再生完了検出手段8の出力に
応答し、制御手段4はメモリ6の動作を制御し、再生中
の楽曲に対応する識別番号7を、図3(4)に示すよう
にメモリ6の第1番目の領域A1にストアする。さら
に、ステップs15に進み、ステップs15では、前述
のように判断手段によって、メモリ6の識別番号の数
が、ディスク2にストアされている総楽曲数である10
に到達しているか否かが判断される。メモリ6の領域A
1にのみ識別番号がストアされ、識別番号の数は、ディ
スク2にストアされている総楽曲数である10に到達し
ていないので、ステップs17に戻る。
【0045】ステップs17では、識別番号7に対応す
る楽曲の再生が完了したか否かが、検出される。識別番
号7に対応する楽曲の再生が完了し、ディスク2にスト
アされた全部で10曲の楽曲すべての再生を完了する
と、ステップs17からステップs12に進む。
【0046】このとき、ステップs12において、ラン
ダム選択手段5によってランダム選択される識別番号
は、同一のディスク2を繰返し再生する場合の新たに再
生を開始する最初の楽曲に対応するものである。ステッ
プs12では、前述のようにランダム選択手段5の動作
が、制御手段4によって制御され、メモリ6にストアさ
れている前回最後に選択した楽曲に対応する識別番号7
以外の識別番号がランダム選択されるので、今回新たに
再生を開始する最初の楽曲に、識別番号7に対応する楽
曲を選択することがない。ステップs12において、メ
モリ6にストアされた識別番号7以外の識別番号が、ラ
ンダム選択手段5によってランダムに選択されると、ス
テップs13以降のステップに進む。
【0047】このように、1つのメモリ6を設けるだけ
で、ディスク2にストアされている複数の楽曲をすべて
再生した後、同一のディスク2にストアされている複数
の楽曲を引続き再生するとき、前回最後に再生した楽曲
と、今回最初に再生する楽曲とが、同一になることを防
止できる。したがって、使用するメモリ6が1つですむ
ので、ディスク再生装置1の製造コストを低く抑制する
ことができる。またディスク2にストアされている楽曲
に対応する識別番号をランダムに選択して再生すると
き、メモリ6にはランダム選択の対象から除外される識
別番号が常に存在するので、同一の楽曲を重複して再生
することがない。
【0048】以上に述べたように、本実施の形態では、
記録媒体は、CD,DVDなどのディスク2であるけれ
ども、これに限定されることなく、カセットテープその
他の記録媒体であってもよい。また、複数の情報部分は
楽曲であるけれども、これに限定されることなく、画像
情報および地図情報などであってもよく、また画像と音
声との両方を含む教材情報などであってもよい。また、
識別情報は、識別番号であるけれども、これに限定され
ることなく、各情報部分に対応し、情報部分を識別する
ことができるものであれば、他の形態であってもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、制御手段は、再生完了
検出手段の出力に応答し、情報部分が再生中であるとき
は、再生中の情報部分に対応する識別情報をメモリにス
トアする。このことによって、メモリにストアされた識
別情報の数が、情報部分の予め定められた数に到達し、
メモリにストアされている識別情報が消去されても、再
生中の情報部分に対応する識別情報が、メモリにストア
される。記録媒体にストアされた複数の情報部分をすべ
て再生した後、さらに同一の記録媒体にストアされてい
る複数の情報部分の再生順序をランダムに選択して再生
するとき、メモリには、前回最後の順位で再生した情報
部分に対応する識別情報が存在し、この識別情報は、ラ
ンダム選択の対象から除外されるので、前回最後の順位
で選択した識別情報を選択することがない。したがっ
て、記録媒体にストアされている複数の情報部分をすべ
て再生した後、さらに続けて同一の記録媒体にストアさ
れている複数の情報部分を再生するとき、同一の情報部
分が連続再生されることを、1つの使用メモリによって
防止することができる。
【0050】また、記録媒体にストアされている情報部
分に対応する識別情報をランダムに選択するとき、メモ
リにはランダム選択の対象から除外される識別情報が常
に存在するので、メモリにストアされている識別情報に
対応する情報部分が、重複して再生されることを防止で
きる。
【0051】また本発明によれば、記録媒体には、情報
部分の予め定める数がストアされているので、再生され
る記録媒体ごとに、記録媒体にストアされている情報部
分の総数に応じて、情報部分の予め定める数を設定する
ことができる。
【0052】また本発明によれば、情報部分が楽曲であ
る。したがって、同一の記録媒体にストアされている複
数の楽曲の再生順序をランダムに選択して再生すると
き、続けて同一の楽曲が再生されることがないので、聴
取者を飽きさせることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である記録媒体の再生装
置であるディスク再生装置1の概略的な構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるディスク再生装置
1のランダム再生処理動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】識別番号がメモリ6にストアもしくは消去され
た状態を示す図である。
【図4】ランダム再生モードを備える従来の記録媒体の
再生装置のランダム再生処理動作を説明するフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 ディスク再生装置 2 ディスク 3 再生手段 4 制御手段 5 ランダム選択手段 6 メモリ 7 ランダム再生モード設定手段
フロントページの続き (72)発明者 梅澤 浩昭 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内 Fターム(参考) 5D044 AB06 BC03 CC06 DE23 DE54 EF05 FG10 FG18 FG23 GK04 GK12 5D045 DB01 5D077 AA21 BA08 BA21 CA02 CB03 DC12 DE13 EA04 EA31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本来再生すべき複数の情報部分と、各情
    報部分を個別的に識別するための識別情報とが対応して
    ストアされている記録媒体を再生手段によって再生する
    とともに、記録媒体の識別情報に基づいて、情報部分の
    再生順序をランダムに設定するランダム再生モードを備
    える記録媒体の再生装置において、 ランダム再生モードを設定するランダム再生モード設定
    手段と、 情報部分の再生の完了を検出する再生完了検出手段と、 複数の識別情報のうち、1つの識別情報をランダムに選
    択するランダム選択手段と、 情報部分のうち再生中の情報部分に対応する識別情報を
    ストアするメモリと、 メモリにストアされた識別情報の数が、情報部分の予め
    定める数に到達しているか否かを判断する判断手段と、 ランダム再生モード設定手段および再生完了検出手段の
    出力にそれぞれ応答し、ランダム再生モードが設定され
    ているとき、および情報部分の再生が完了した状態であ
    るときは、メモリにストアされている識別情報以外の識
    別情報をランダムに選択し、選択した識別情報に対応す
    る情報部分を再生し、再生中の情報部分に対応する識別
    情報をメモリにストアし、再生完了検出手段の出力に応
    答し、情報部分が再生中であるときは、再生中の情報部
    分に対応する識別情報をメモリにストアし、判断手段の
    出力に応答し、メモリにストアされた識別情報の数が、
    情報部分の予め定める数に到達したときは、メモリにス
    トアされている識別情報を消去する制御手段とを含むこ
    とを特徴とする記録媒体の再生装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体には、再生初期に読出される記
    録状態で、情報部分の予め定める数がストアされている
    ことを特徴とする請求項1記載の記録媒体の再生装置。
  3. 【請求項3】 前記情報部分が、 楽曲であることを特徴とする請求項1または2記載の記
    録媒体の再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008243253A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Alpine Electronics Inc オーディオ装置
KR101053947B1 (ko) * 2003-09-05 2011-08-04 소니 가부시키가이샤 데이터 기록 장치, 데이터 기록 방법, 데이터 재생 방법 및 데이터 전송 장치
JP2015029345A (ja) * 2014-10-08 2015-02-12 京セラ株式会社 携帯端末、リスト作成プログラムおよびリスト作成方法

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