JP2002190014A - Idカード作成システムにおける色補正方法及びidカード作成システム - Google Patents
Idカード作成システムにおける色補正方法及びidカード作成システムInfo
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Abstract
合において、どの撮影装置をとっても高品質の画像を取
得できるようにする。 【解決手段】 前記撮影装置で参照被写体を撮影して参
照撮影画像情報を取得し、前記参照撮影画像情報と前記
基準撮影画像情報とを比較して相対値を算出し、前記相
対値に基づいて前記撮影装置に対応する色補正変換テー
ブルを作成し、前記色補正変換テーブルを用いて前記撮
影装置により取得された前記撮影画像の色補正をする。
Description
の免許証類、身分証明書、パスポート、外国人登録証、
図書館利用カード、キャッシュカード、クレジットカー
ド、従業者証、社員証、会員証、医療カード及び学生証
などのIDカード作成システムにおける色補正方法及び
IDカード作成システムに関するものである。
証明書、パスポート、外国人登録証、図書館利用カー
ド、キャッシュカード、クレジットカード、従業者証、
社員証、会員証、医療カード及び学生証などのIDカー
ドや、その交付申請書などに画像情報化した証明写真を
設ける場合が多くなってきた。しかも、この種のIDカ
ード作成システムには複数の撮影装置が準備されて顔画
像情報が取得される。顔画像情報は静止画用のデジタル
カメラや動画用ビデオカメラなどの撮影装置を使用して
取得される場合が多い。
期間にわたって画質が劣化しないことが要求される。ま
た、証明写真を扱う撮影システムによれば、被撮影者が
同一で着衣や髪型が異なる場合でも、同質の顔画像が得
られるような照明装置や、撮影装置、印刷装置などが要
求されている。
係るIDカード作成システムによれば、照明光や環境温
度等の撮影条件によっては、被撮影者の着衣の色、髪
形、髪の色により同じ人物を撮影しても顔部分の明るさ
が変動してしまう場合がある。
被撮影者の顔画像を撮影しようとしたとき、どの撮影機
からも高品質の顔画像を取得するためには、印刷装置等
の出力機器側で、照明光や環境温度等のばらつきを含め
た調整をしなければならない。
用することによる機差、撮影機の設置環境における天井
灯、外光による影響が多い。例えば、窓際に撮影機を設
置した場合や、撮影機を並列に設置した場合、隣接する
照明光の影響を受ける場合がある。このような場合に、
出力機器の最適調整値をずらさなければならないという
問題がある。
たものであって、各々の撮影装置で照明光や環境温度等
の撮影条件がばらついた場合であっても、どの撮影装置
をとっても高品質の顔画像を取得できるようにしたID
カード作成システムにおける色補正方法及びIDカード
作成システムを提供することを目的とする。
構成のIDカード作成システムにおける色補正方法およ
びIDカード作成システムにより、上記課題を解決し、
目的を達成した。
基づいて、撮影装置により取得された撮影画像の色補正
することを特徴とするIDカード作成システムにおける
色補正方法。
て参照撮影画像情報を取得し、前記参照撮影画像情報と
前記基準撮影画像情報とを比較して相対値を算出し、前
記相対値に基づいて前記撮影装置に対応する色補正変換
テーブルを作成し、前記色補正変換テーブルを用いて前
記撮影装置により取得された前記撮影画像の色補正をす
ることを特徴とする請求項1に記載のIDカード作成シ
ステムにおける色補正方法。
って、撮影装置に対応する色補正変換テーブルを作成す
ることができるので、撮影装置が複数設置された場合を
想定しても、予め設定された基準撮影画像情報に基づい
て、撮影条件によらず出力画像のばらつきを効果的に抑
制することができる。
影装置により基準被写体を撮影して取得されることを特
徴とする請求項1〜2に記載のIDカード作成システム
における色補正方法。
正変換テーブルは、前記撮影装置で参照被写体を撮影し
て参照撮影画像情報を取得し、前記参照撮影画像情報と
前記基準撮影画像情報とを比較して相対値を算出し、前
記相対値に基づいて前記基準撮影画像情報に対応する色
補正変換テーブルを修正することによって作成されるこ
とを特徴とする請求項2〜3記載のIDカード作成シス
テムにおける色補正方法。
正変換テーブルは、前記撮影装置で参照被写体を撮影し
て参照撮影画像情報を取得し、前記参照撮影画像情報と
前記基準撮影画像情報とを比較して相対値を算出し、前
記相対値に基づいて前記基準撮影装置に対応する色補正
変換テーブルを修正することによって作成されることを
特徴とする請求項3記載のIDカード作成システムにお
ける色補正方法。
れば、基準撮影装置を設定し、その基準撮影装置により
基準撮影被写体を撮影することによって、基準撮影画像
情報を取得することができるので、上記(1)および
(2)で得られる効果が得られることは勿論のことであ
るが、特に撮影装置が複数設置された場合に、どの撮影
装置を基準撮影装置とするのかが任意であるにもかかわ
らず、それらの出力画像のばらつきを抑制することがで
きる。このため、特別な知識を有しない利用者にとって
も容易に出力画像の調整作業を行うことができる。また
(4)の色補正方法によれば、基準撮影装置を設定する
ことなくても同様の効果を得ることができる。
通常撮影モードと、前記撮影装置に対応する前記色補正
変換テーブルを作成する色補正変換テーブル作成モード
とが設けられていることを特徴とする請求項2〜5に記
載のIDカード作成システムにおける色補正方法。
(2)乃至(5)で得られる効果が得られることは勿論
のことであるが、特に通常撮影モードと、色補正変換テ
ーブル作成モードとが設けられていることにより、それ
ぞれのモードに応じた撮影画質に調整することができる
(例えば、色補正変換テーブル作成モードでは、1画像
に対する入出力情報量を、通常撮影モードに比べて多く
することができる)ので、より高精度の色補正が可能と
なる。また利用者にとっても通常の撮影との混同をまね
く等のトラブルが生じない。
を実行するに当たって、専用のID番号情報が設定され
ることを特徴とする請求項5に記載のIDカード作成シ
ステムにおける色補正方法。
ける色補正方法によれば、上記(6)で得られる効果が
奏されることに加え、通常撮影モードと区別して、色補
正変換テーブル作成(色補正LUTの補正)のみを確実
に行うことが可能となる。
付帯されたIDカードを作成するIDカード作成システ
ムであって、前記被撮影者の少なくとも一部を撮影して
得られる撮影画像に基づいて撮影画像情報を取得する撮
影装置と、前記撮影画像情報に基づいて、前記被撮影者
の少なくとも一部の画像を付帯されたIDカードを作成
するカード作成手段とを備え、予め設定された基準撮影
画像情報に基づいて、前記撮影画像を色補正することを
特徴とするIDカード作成システム。
て参照撮影画像情報を取得し、前記参照撮影画像情報と
前記基準撮影画像情報とを比較して相対値を算出し、前
記相対値に基づいて前記撮影装置に対応する色補正変換
テーブルを作成し、前記色補正変換テーブルを用いて、
前記撮影画像を色補正することを特徴とする請求項8に
記載のIDカード作成システム。
システムによると、撮影装置に対応する色補正変換テー
ブルを作成することができるので、撮影装置が複数設置
された場合を想定しても、予め設定された基準撮影画像
情報に基づいて、撮影条件によらず出力画像のばらつき
を効果的に抑制することができる。
撮影装置により基準被写体を撮影して取得されることを
特徴とする請求項8〜9に記載のIDカード作成システ
ム。
補正変換テーブルは、前記撮影装置で参照被写体を撮影
して参照撮影画像情報を取得し、前記参照撮影画像情報
と前記基準撮影画像情報とを比較して相対値を算出し、
前記相対値に基づいて前記基準撮影装置に対応する色補
正変換テーブルを修正することによって作成されること
を特徴とする請求項10に記載のIDカード作成システ
ム。
作成システムによれば、基準撮影装置を設定し、その基
準撮影装置により基準撮影被写体を撮影することによっ
て、基準撮影画像情報を取得することができるので、上
記(8)および(9)で得られる効果が得られることは
勿論のことであるが、特に撮影装置が複数設置された場
合に、どの撮影装置を基準撮影装置とするのかが任意で
あるにもかかわらず、それらの出力画像のばらつきを抑
制することができる。このため、特別な知識を有しない
利用者にとっても容易に出力画像の調整作業を行うこと
ができる。
作成手段に設けられていることを特徴とする請求項8〜
9に記載のIDカード作成システム。 (13)前記撮影装置は、前記撮影画像情報のヘッダ情
報として前記参照撮影画像情報を添付し前記カード作成
手段に転送するようになされることを特徴とする請求項
8〜11に記載のIDカード作成システム。
して参照撮影画像情報を取得し、前記参照撮影画像情報
と前記基準撮影画像情報とを比較して相対値を算出し、
前記相対値に基づいて、前記撮影装置および前記カード
作成手段に対応する色補正変換テーブルを作成し、前記
色補正変換テーブルを用いて前記撮影画像情報を色補正
し、色補正された前記撮影画像情報に基づいて、前記被
撮影者の少なくとも一部の画像を付帯したIDカードを
作成することを特徴とする請求項12または13に記載
のIDカード作成システム。
成手段に対応する前記色補正変換テーブルは、前記撮影
装置で参照被写体を撮影して参照撮影画像情報を取得
し、前記参照撮影画像情報と前記基準撮影画像情報とを
比較して相対値を算出し、前記相対値に基づいて前記基
準画像情報に対応する色補正変換テーブルを修正するこ
とによって作成されることを特徴とする請求項14に記
載のIDカード作成システム。
成システムによれば、上記(8)および(9)で得られ
る効果を奏することは勿論のことであるが、特に基準撮
影画像情報がカード作成手段に設けられているので、撮
影装置とカード作成手段それぞれに対応した色補正変換
テーブルを作成することによって、撮影装置の特性やカ
ード作成手段の特性に起因する出力画像のばらつきを抑
制することができる。
正変換テーブルが前記カード作成手段に設けられている
ことを特徴とする請求項15に記載のIDカード作成シ
ステム。
よれば、上記(15)で得られる効果を奏することは勿
論のことであるが、特に基準画像情報と、基準画像情報
に対応する色補正変換テーブルの両方がカード作成手段
に設けられているので、撮影装置による撮影条件の変化
に拘束されることなく、最適な色補正変換テーブルを作
成することができる。
る通常撮影モードと、前記撮影装置および前記カード作
成手段に対応する前記色補正変換テーブルを作成する色
補正変換テーブル作成モードとが設けられていることを
特徴とする請求 項14〜17に記載のIDカード作
成システム。
よれば、上記(14)乃至(17)で得られる効果を奏
することは勿論のことであるが、特に通常撮影モード
と、色補正変換テーブル作成モードとが設けられている
ことにより、それぞれのモードに応じた撮影画質に調整
することができる(例えば、色補正変換テーブル作成モ
ードでは、1画像に対する入出力情報量を、通常撮影モ
ードに比べて多くすることができる)ので、より高精度
の色補正が可能となる。また利用者にとっても通常の撮
影との混同をまねく等のトラブルが生じない。
ードを実行するに当たって、専用のID番号情報が設定
されることを特徴とする請求項17に記載のIDカード
作成システム。
よれば、上記(17)で得られる効果が奏されることに
加え、通常撮影モードと区別して、色補正変換テーブル
作成(色補正LUTの補正)のみを確実に行うことが可
能となる。
れたIDカードを作成することを特徴とする請求項8〜
18記載のIDカード作成システム。
発明の実施形態としてのIDカード作成システムにおけ
る色補正方法及びIDカード作成システムについて説明
をする。
用されるIDカード作成システム10の構成例を示すブ
ロック図である。
つを基準撮影装置と定め、基準撮影装置以外の撮影装置
により取得される撮影画像を基準撮影装置により取得さ
れる基準撮影画像に基づいて色補正するようにして、基
準撮影装置以外の撮影装置により取得された被撮影者の
顔画像を色補正した出力画像と、基準撮影装置により取
得された被撮影者の顔画像を色補正した出力画像とを揃
えることができるようにすると共に、各々の撮影装置で
照明光や環境温度等の撮影条件がばらついた場合であっ
ても、どの撮影装置をとっても高品質の顔画像を取得で
きるようにしたものである。
n台の撮影装置#i(i=1〜n)を備え、被撮影者の
顔を含む上半身を撮影するようになされる。撮影装置#
iにはデジタルスチルカメラが用いられる。もちろん、
撮影装置#iには動画情報を扱うビデオカメラであって
も良い。n台の撮影装置#1〜#nはLANなどの通信
手段3に接続され、他の処理装置4に接続される。
ーバー装置、プリンタ装置(特許請求の範囲におけるカ
ード作成手段に対応する)などが対象となる。撮影装置
#iで取得された画像情報はプリンタ装置等に出力さ
れ、自動車免許証等の免許証類、身分証明書、パスポー
ト、外国人登録証、図書館利用カード、キャッシュカー
ド、クレジットカード、従業者証、社員証、会員証、医
療カード及び学生証などのIDカードの証明写真の欄に
画像を形成のために使用される。
は、主に被撮影者の顔画像が含まれる場合が多いが顔画
像に限定されるものではない。IDカードを必要とする
所有者に関する画像であればよく、たとえば所有者の指
紋の画像であったり、医用写真(レントゲン撮影写真)
であってもよい。
ける色補正例について説明をする。図2は、IDカード
作成システム10における色補正例を示すフローチャー
トである。この実施形態ではIDカード作成センターな
どにn台の撮影装置#1〜#nを配置し、このn台の撮
影装置#1〜#nの中から任意の1台を基準撮影装置#
jと定め、基準撮影装置#jにより取得された基準撮影
画像に基づいてこの基準撮影装置#j以外の撮影装置#
iにより取得された撮影画像の色補正をする場合を想定
する。
ートのステップA1でn台の撮影装置#1〜#nをID
カード作成センターなどの撮影室内に配置する。その
後、ステップA2に移行してn台の撮影装置#1〜#n
のうちの1つを基準撮影装置#jと定める。ここで、ス
テップA21で例えば、基準撮影装置に定められた撮影
装置#jに予め作成された色補正変換テーブル(以下で
色補正LUTという)が設定される。
ない複数の被写体の画像サンプル(例えば顔画像)が撮
影され、その後、これらの画像サンプルを基に画像補正
処理を行うことにより適正色調に変換される。画像サン
プルを好みの色調に変換されたときの補正処理情報を3
次元ルックアップテーブル化したものである。
以外の撮影装置に適用するに当たって、ステップA22
で基準撮影装置で任意の光源下で基準被写体1を撮影し
て基準撮影画像を取得する。光源は通常の蛍光灯や、ハ
ロゲンランプが使用される。
の背景板や、撮影条件を把握するための白色板や肌色板
等である。背景の青色や白色、肌色は色補正LUTを修
正するための色票となる。色票は白色と肌色と青色以外
に緑色、マゼンタを増やすことにより精度向上を図るこ
とができる。例えば、青色の代わりに緑色を使用するこ
とができる。
装置#jにより取得された基準撮影画像に基づいてこの
基準撮影装置#j以外の撮影装置#iにより取得された
撮影画像の色補正をする。ここで、基準撮影装置#jで
取得された基準撮影画像及び、基準撮影装置#jに設定
されたとほぼ同じ色補正LUTを基準撮影装置#j以外
の撮影装置#iに設定される。これを適用するに当たっ
て、ステップA33で基準撮影装置#j以外の撮影装置
#iで参照被写体2を撮影して参照撮影画像を取得す
る。
影装置#iで被撮影者の背景となる青色の背景板や、そ
の撮影装置#iにおける撮影条件を把握するための白色
板や肌色板等である。その後、ステップA32に移行し
て参照撮影画像と基準撮影画像とを比較して相対値を算
出する。そして、ステップA33に移行してこの相対値
に基づいて色補正LUTを修正する。
て、青色の背景板や白色板や肌色板を使用する他に、色
補正行うに必要な基準色を配色した色票板を用いること
もできる。
いないときに撮影装置が撮影する画像に取り込まれ、被
撮影者が図3に示す椅子19に着座したときには被撮影
者の背後に隠れて画像に取り込まれない位置に色票板を
設けておくと、被写体を撮影していないタイミングを利
用して基準撮影画像情報や参照撮影画像情報を取得する
ことができる。
れる(被撮影者が着座しても背後に隠れない)位置に色
票板を設けておき、撮影画像中の色票板の画像から基準
撮影画像情報または参照撮影画像情報を取得することも
できる。
#iはステップA34で修正後の色補正LUTを使用し
て被撮影者の画像の色を補正する。こうすることで、基
準撮影装置#j以外の撮影装置#iにより取得された被
撮影者の画像を色補正した出力画像と、基準撮影装置#
jにより取得された被撮影者の画像を色補正した出力画
像とを揃えることができる。
や環境温度等の撮影条件がばらついた場合であっても、
他の撮影装置#iにおいて基準撮影装置#jの出力画像
とほぼ同等な色補正することができる。どの撮影装置か
らも高品質の顔画像を得ることができる。
システム100の構成例を示すブロック図である。図4
は基準画像撮影時の構成例を示すイメージ図である。図
5はその基準被写体1における情報取得領域の設定例を
示す拡大図である。
一例となる従業者証発行システム100を構築し、この
従業者証発行システム100を従業者証発行センターな
どに適用し、IDカードの一例となる顔画像入りの従業
者証30を発行するようにしたものである。
はn台の撮影ユニットUi(i=1〜n)が準備され、
各撮影ユニットUiが図示しない従業者証発行センター
の各々の撮影室に配置され、従業者証申請者(被撮影
者)20の顔を含む上半身を撮影するようになされる。
各々の撮影室内には撮影ユニットUiの他に、光源1
8、椅子19及び背景板70を備えられている。光源1
8には蛍光灯やメタルハライドランプが使用され、照明
光が従業者証申請者20の顔に向けて照射される。
USBなどの通信ケーブルを通じてIDカード作成手段
の一例となる従業者証プリンタ16に直に接続され、各
々の撮影ユニットUiで取得された顔画像情報D1が転
送される。この例で各々の撮影ユニットUiにはスキャ
ナSCiが付随して設けられ、交付申請書40のイメー
ジを読み込まれ、その申請書40に記載された文字を認
識して個人識別番号(ID番号)や個人情報D2を読み
取るようになされる。
の通信ケーブルを通じて従業者証プリンタ16に接続さ
れ、各々のスキャナSCiで取得されたID番号や個人
情報D2などが転送される。なお、従業者証申請者20
のID番号と共に、顔画像情報D1と個人情報D2を組
み合わせた申請書データは図示しないデータベースなど
にファイリングするようにしてもよい。
と個人情報D2に基づいて顔画像入りの従業者証30を
作成するようになされる。この例でも、n台の撮影ユニ
ットU1〜Unのうちの任意の1台を基準撮影ユニット
Ujと定め、この基準撮影ユニットUjにより取得され
た基準撮影画像に基づいて基準撮影ユニットUj以外の
撮影ユニットUiにより取得された撮影画像の色補正を
するようになされる。
図4に示す撮影ユニットUjにより基準被写体1を撮影
して基準撮影画像が取得される。基準撮影画像を二値デ
ータ化した情報を以下で基準撮影情報という。基準被写
体1は従業者証申請者(被撮影者)20が椅子19に座
っていない状態の、従業者証申請者20の背景となる青
色の背景板70や、撮影条件を把握するための白色板7
や肌色板8等である。
の長さが0.9〜1.2m程度であり、正面が水色(青
色)を有している。白色板7は縦の長さが10cm程度
で横の長さが20cm程度であり、正面が白色を有して
いる。肌色板8は縦の長さが10cm程度で横の長さが
20cm程度であり、正面が肌色を有している。基準被
写体1は任意の光源18下で、しかも、従業者証申請者
20が椅子19に座っていない状態でフレーミング動作
によりカメラの位置決めをした後に撮影され、この撮影
画像が基準撮影画像として取り扱われる。光源18には
通常の蛍光灯や、ハロゲンランプが使用される。
基準撮影画像が取得されるが、この基準撮影画像におい
て、白色取得領域7A、肌色取得領域8A及び青色取得
領域70A,70Bが設定される。各々の色の取得領域
に関して参照撮影画像(以下でチャート画像ともいう)
に対する違い(相対値)を計算するためである。
ットUiにおける色補正LUTが修正するようになされ
る。この色補正LUTは基準撮影ユニットUjで撮影し
た顔画像を基準となる従業者証プリンタ16において出
力したとき、適正な色調が得られるように、他の撮影ユ
ニットUiにおける顔画像に対して輝度・色相・彩度な
どの変換を行うための変換テーブルである。
ットUj以外の撮影ユニットUiに適用するに当たっ
て、基準撮影ユニットUj以外の撮影ユニットUiで参
照被写体を撮影してチャート画像が取得される。チャー
ト画像を二値データ化した情報を以下でチャート画像情
報という。このチャート画像情報と基準撮影情報とを比
較して相対値が算出される。ここで基準被写体1に係る
白色取得領域7Aの基準撮影画像と、参照被写体に係る
白色取得領域のチャート画像とが比較され、両者の相対
値が求められる。
領域8Aの基準撮影画像と、参照被写体に係る肌色取得
領域のチャート画像とが比較され、両者の相対値が求め
られる。更に、基準被写体1に係る青色取得領域70
A、Bの基準撮影画像と、参照被写体に係る青色取得領
域のチャート画像とが比較され、両者の相対値が求めら
れる。この相対値を無くすように、各々の撮影ユニット
Uiに配布された色補正LUTが修正される。
ユニットUiでは修正された色補正LUTを使用して従
業者証申請者20の顔画像の色を補正することができ
る。この結果、基準撮影ユニットUj以外の撮影ユニッ
トUiにより取得された従業者証申請者20の顔画像を
色補正した出力画像と、基準撮影ユニットUjにより取
得された従業者証申請者20の顔画像を色補正した出力
画像とを揃えることができる。
nで照明光や環境温度等の撮影条件がばらついた場合で
あっても、適正に調整された従業者証プリンタ16にお
いて、高品質の顔画像入りの従業者証30を作成するこ
とができる。
て説明をする。図6は、各々の撮影ユニットUiの構成
例を示すブロック図である。図7は、そのカメラ12の
内部構成例を示すブロック図である。この例で色補正L
UT及び基準撮影情報は基準撮影装置Ujから各々の撮
影装置Uiに配布される場合を想定する。
iの一例であり、カメラ12を有しており、蛍光灯など
の光源18の下で従業者証申請者20の顔画像を撮影し
て顔画像情報D1を出力するようになされる。顔画像情
報D1は従業者証30の顔写真の欄に顔画像を形成する
ために使用される。この例で従業者証明写真の大きさ
は、縦の長さが30mm、横の長さが24mm程度であ
る。このカメラ12には静止画用のデジタルカメラや、
動画用のビデオカメラなどが使用される。カメラ12に
はシステムバス28が接続されている。
続され、カメラ12により得られた顔画像情報D1が一
時記憶される。RAM22にはシステムバス28を通じ
てCPU(中央演算装置)14が接続され、修正された
色補正LUTを使用して従業者証申請者20の顔画像の
色を補正するようになされる。例えば、当該撮影ユニッ
トUiで通常撮影モードと相対値を補正する補正モード
(特許請求の範囲では色補正変換テーブル作成モードに
対応する)とが準備される。通常撮影モードでは被撮影
者を撮影するようになされ、補正モードでは色補正変換
テーブルを修正するようになされる。
12で参照被写体を撮影してチャート画像情報(参照撮
影画像情報)が取得される。CPU14ではチャート画
像情報と基準撮影情報とを比較して相対値が算出され
る。ここで基準被写体1に係る白色取得領域7Aの基準
撮影画像情報と、参照被写体に係る白色取得領域のチャ
ート画像情報とがCPU14によって比較され、両者の
違い(相対値)が求められる。
に係る肌色取得領域8Aの基準撮影画像情報と、参照被
写体に係る肌色取得領域のチャート画像情報とが比較さ
れ、両者の相対値が求められる。更に、基準被写体1に
係る青色取得領域70A、70Bの基準撮影画像情報
と、参照被写体に係る青色取得領域のチャート画像情報
とが比較され、両者の相対値が求められる。この相対値
を無くすようにCPU14によってEEPROM15に
記録された色補正LUTが修正される。
するのではなく、色補正LUTについて違い(相対値)
が無くなるように基準値をシフトするようになされる。
もちろん、カメラ撮影条件を違い分だけ補正して被撮影
者を撮影するようにしてもよい。これにより、基準撮影
ユニットUj以外の撮影ユニットUiにより取得された
従業者証申請者20の顔画像を色補正した出力画像と、
基準撮影ユニットUjにより取得された従業者証申請者
20の顔画像を色補正した出力画像とを揃えることがで
きる。
(電気的にデータの書込み及び消去可能な読み出し専用
メモリ)15が接続され、例えば色補正LUTが記録さ
れる。色補正LUTはEEPROM15ではHDD11
に記録しておいてもよい。CPU14にはシステムバス
28を通じてキーボード13が接続され、色補正LUT
を書き換えるときに、補正モードを設定するようになさ
れる。
用のID番号情報を入力するようになされる。補正モー
ドを実行する場合、顔画像を撮影してIDカードを発行
する通常の撮影動作モードと区別して、基準撮影ユニッ
トUjから配布を受けた色補正LUTの補正のみを行う
必要があるので、専用のID番号情報が必要になる。こ
の例ではID番号情報の他にキーボード13を使用して
従業者証申請者20のID番号も入力するようになされ
る。
量を有した固定ディスク駆動装置(以下で単にHDDと
いう)11が接続され、基準撮影ユニットUjでは基準
撮影情報が記録保存され、それ以外の撮影ユニットUi
では基準撮影情報及びチャート画像情報が記録保存され
る。色補正LUTをHDD11に記録してもよい。この
色補正LUTにより変換された顔画像情報D1はHDD
11に一時記録される。
続され、椅子19に着座した従業者証申請者20と当該
撮影ユニットUiのカメラ12の位置合わせの際に、そ
の従業者証申請者20の顔画像がモニタ17に表示する
ようになされる。従業者証申請者20はモニタを見なが
らカメラ12に対する位置合わせを行うことができる。
担当官は撮影した従業者証申請者20の顔画像(静止
画)をモニタ17に表示して従業者証用写真として適格
か否かを確認することができる。
したI/Oポート31が接続されている。このI/Oポ
ート31を利用してLANやUSBなどの通信ケーブル
を通じて図示しないサーバー装置に接続し、各々の撮影
ユニットUiで取得補正された顔画像情報D1を転送す
るようにしてもよい。
説明をする。図7は、撮影ユニットUiにおけるカメラ
12の内部構成例を示すブロック図である。
られ、被撮影対象物による入射光L’を結像するように
なされる。レンズ6の後方には絞り5が取り付けられ、
この絞り5には絞り制御部25がメカニカルに接続され
ている。レンズ6を通して入射した光Lの量は、絞り5
の図示しないアイリスが絞り制御部25により駆動さ
れ、その開口量を可変することにより調整される。
1が設けられ、光量が調整された被撮影対象物による入
射光L’が撮像され、図示しない光電変換素子により入
射光L’が電気信号(輝度信号)に変換された後に、顔
画像情報D1となって出力される。CCD撮像素子21
にはカラー方式が採用される。
び画像処理部27が接続され、CCD撮像素子21から
得られたR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色に
係る顔画像情報D1から特定画素の輝度Yが検出された
り、これらの3色の顔画像情報D1が周知のカラー画像
処理が施される。また、従業者証申請者20の顔の位置
などを補正する際のフレーミング処理に基づいた画像処
理が実行される。
が接続され、カメラ撮影条件を設定するための絞り制御
情報D4,輝度制御情報D5及び色相調整情報D6が撮
影ユニットUiのCPU14から入力される。カメラ制
御部24では絞り制御情報D4がデジタルアナログ変換
された後に、その絞り制御信号S41が絞り制御部25
に出力される。絞り制御部25では絞り制御信号S41
に基づいて当該CCD撮像素子21に取り込まれる光量
が調整される。例えば、絞り5のアイリスの開口量を多
くすると光量が多くなり、そのアイリスを開口量を小さ
くすると光量が少なくなる。
D5がデジタルアナログ変換された後に、その輝度制御
信号S51が輝度検出部23に出力される。輝度検出部
23では輝度制御信号S51に基づいてアンプゲインな
どが調整される。このカメラ制御部24及び輝度検出部
23にはホワイトバランス調整部26が接続され、R、
G、B色に係る顔画像情報D1のホワイトバランス調整
処理が施される。例えば、カメラ制御部24では色相制
御情報D6がデジタルアナログ変換された後に、その色
相制御信号S61がホワイトバランス調整部26に出力
される。ホワイトバランス調整部26では色相制御信号
S61に基づいてホワイトバランスが調整される。上述
の顔画像情報D1をモニタ17などで再現すると、輝
度、色相、彩度のバランスの採れた従業者証申請者20
の上半身画像を得ることができる。
メラNo.#jの基準撮影情報で他の撮影ユニットUi
のカメラNo.#iの色補正LUTを修正する方法につ
いて説明をする。図8は他の撮影ユニットUiのカメラ
No.#iにおける色補正LUTの修正例を示すフロー
チャートである。
たカメラNo.#jが原器(標準機器)であり、他の撮
影ユニットUiのカメラNo.#iを調整すべき機器と
したとき、基準被写体1に予め3色の色票を含めて置く
ようになされる。これを用いて最適なマトリクスを決め
るようにする。
色の入出力関係があればマトリクス計算により求めるこ
とができる。このときの色票には白色、肌色、その他の
色(例えば、背景の青や緑)が最適である。色票を構成
する色は一次従属にならないように選択することが好ま
しい。例えば、肌色と青色は補色関係になるため、一次
従属に近くなり計算精度が劣化するが、実際の計算は次
のように行う。
ーチャートのステップB1で基準撮影ユニットUjとさ
れたカメラNo.#1で基準被写体1に含まれる色票を
撮影する。この撮影結果データはカメラNo.#1のH
DD11等に記憶される。次に、ステップB2で他の撮
影ユニットUiのカメラNo.#2で同じ色票を撮影す
る。このとき、基準被写体1を参照被写体となされる。
この撮影結果データはカメラNo.#2のHDD11に
記憶される。
に示すような基準撮影画像が取得されるが、この基準撮
影画像に設定された、白色取得領域7A、肌色取得領域
8A及び青色取得領域70A,70Bの各々の色の画像
データが切り出される。このとき、色票のほぼ中央部分
にある程度の大きさを持った面積を平均化することでノ
イズの影響を取り除くことができる。色票の位置は固定
されていることが好ましい。この例では色票や形状やマ
ークに従い自動的に白色取得領域7A、肌色取得領域8
A及び青色取得領域70A,70Bが認識され、これら
の領域が切り出される。
やカメラNo.#2で取得された画像データに関して階
調特性をリニアにする。これはカメラの出力が1/2〜
2乗の階調特性になっているものがあり、この場合には
2.2乗のカーブを用いて階調特性を線形に変換するよ
うになされる。その他の特性をもつカメラではグレーチ
ャートなどを用いて実測により線形変換をするとよい。
このときにはISO14524:1999 Photograp
hy−electronic still Picture Cameras−Methods f
or Measuring Opto−electronic Conversion functi
on (OECFs)を用いることができる。
式を用いて、他の撮影ユニットUiのカメラNo.#2
のRGB値を基準撮影ユニットUjとされたカメラN
o.#1のRGBに変換するマトリクスAを求める。m
個の色票を用いたとき、ここでは白色、肌色及び青色の
m=3個であり、3行3列の行列式が得られる。ここ
で、基準撮影ユニットUjとされたカメラ#1の色票に
対するRGB値のマトリクスをTとし、同様にして、他
の撮影ユニットUiのカメラNo.#2の色票に対する
RGB値のマトリクスをSとすると、マトリクスAは
(1)式で計算される。
(2)式により演算され、同様にして、カメラNo.#
2に係るマトリクスSは(3)式により演算される。カ
メラ#1のマトリクスクス要素はRoi、Goi、Bo
i(i=1〜m,m=3)であり、カメラ#2のマトリ
クス要素はRi、Gi、Bi(i=1〜m,m=3)で
ある。
ば、カメラ#2のRGB値をSkとしたとき、カメラ#
1に近似されたRGB値Tkは(4)式により演算する
ことができる。
り、カメラ#2に係るRGB値Skは(6)式で与えら
れる。
ステップB6で色補正LUTを修正するようになされ
る。
アルタイムにマトリクス計算を行うよりも、予め色補正
LUTを作成して、この色補正LUTを補間演算する方
法(色補正LUT+補間処理)が採られる。そこで、カ
メラ#1及びカメラNo.#2に係るRGB値を適当な
間隔を持って組み合わせ(例えば0,8,16,24,
・・・248,255)、その値をステップB4に従っ
て階調変換し、(4)式を用いて色補正変換をするよう
になされる。この結果をステップB4で用いた階調変換
の逆変換をして戻すようにする。
補間演算器によりカメラ#2のRGB値をカメラ#1の
RGB値に近似させた色補正データを出力するようにな
される。この際の補間演算には例えば特開昭58−12
3202号公報に開示されている手法を用いることがで
きる。また、マトリクス計算された結果は負になる場合
があるが、この場合には「0」にクリッピングするとよ
い。
メラ#iや照明環境の相違を吸収することができ、撮影
場所や撮影ユニットによらずに安定して顔画像などの色
再現をすることができる。色補正処理はユニット間で適
用する場合に限られることはなく、ここで求めた相対算
出マトリクスをプリンタ側の色補正LUTを結合して使
用してもよい。従業者証プリンタ16等で画像入力から
調整された色をサーマルプリンタ等に出力するまでを1
つのテーブルとすることができ、画像データ処理の高速
化が図れる。
場合について説明したが、これに限られることはない。
これらの合計m=3色で計算する場合に、一次従属とな
るときは、緑・マゼンタ方向の相対が大きく発生する場
合がある。この場合は、緑又はマゼンタ方向の仮データ
を(2)式、(3)式に加えることにより、精度は若干
低下するものの安定したマトリクス計算が可能となる。
例えば、(R,G,B)=(0,0.1,0)なるデー
タを(2)式、(3)式に加えて用いることにより、独
立な関係が成立し、安定したマトリクス演算が可能とな
る。もちろん、色票作成コストアップを除外するなら
ば、予め色票に緑色データを加えて置いてもよい。
で使用される交付申請書40について説明する。図9に
示す交付申請書40は例えばA4サイズの上質紙から成
る。その右上端には顔写真貼付領域P1が設けられ、従
業者証申請者20の顔画像写真が貼付される。この従業
者証申請者20の顔写真の貼付に関しては、申請書顔写
真レス化が進んだときに、顔写真貼付領域P1を顔画像
形成領域として機能するような工夫が施され、従業者証
申請者20の顔画像が印画できるようになる。
り形成することで対処される。この受像層は昇華染料や
拡散染料などの素材からなる。顔画像などはサーマルヘ
ッドにより熱を加えてこれらの染料をトラップすること
により受像層に定着して形成する。
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
ル樹脂のような高分子材料が使用され得る。中でも、ポ
リエステル系樹脂が環境上からも、その使用が好まし
い。受像層はこれらの樹脂を粉末にしてイソシアネート
等の溶剤に溶かし、グラビアコータ等で塗布した後に乾
燥させ、その溶剤を揮発させることにより形成する。も
ちろん、顔画像形成領域P1に受像層を設けることな
く、交付申請書40の顔画像形成領域P1に電子写真を
直接形成するようにしてもよい。
P1の他に「従業者証交付申請書」、「住所」、「氏
名」、「生年月日」などを記載する欄や、手数料の証紙
などを貼付する証紙貼付領域P2が設けられている。従
って、顔写真の貼付制度から次世代型に制度が移行した
場合には、従業者証申請者20は顔写真を予め準備する
必要はなく、交付申請書40に必要事項を記載するだけ
で足りようになる。
で作成される従業者証30について説明する。図10に
示す従業者証30は例えば縦の長さが6cm程度で、横
の長さが9cm程度で、厚みが0.5〜1.0mm程度
を有しており、接着部材を除いて大きく分けるとカード
基板30Aと、表面シートと、その表面を覆う保護シー
ト51と、裏面シートの4層構造を有している。
しないが厚さ100μm程度の表面シートが設けられ
る。この表面シートは印刷部材であり、予め図10に示
す表面の所定領域P3には画像表示情報が印刷される。
画像表示情報は、例えば「○○○従業者証」、「氏
名」、「発行日」・・・などである。この印刷部材に
は、当該従業者証申請者20の顔画像を形成するための
顔画像形成領域P4が設けられ、その顔画像形成領域P
4は受像層を成している。この受像層については交付申
請書40の顔画像形成領域P1の受像層と同じ構成であ
るので、その説明を省略する。
1が設けられ、表面シート上を覆うように保護されてい
る。表面シートと保護シート51とは接着シートを介し
て張り合わされている。接着シートには、ホットメルト
樹脂や、樹脂軟化点の温度が100℃程度又はそれより
も少し高い温度の熱溶融樹脂をフィルム状に形成したも
のを使用する。
0μm程度の裏面シートが設けられ、ペンで書ける筆記
層を有している。筆記層はポリエステルエマルジョンに
炭酸カルシウム及びシリカ微粒子を拡散したものであ
る。筆記層は表面シートの受像層と同様にして、上述の
素材を溶剤で溶かしてグラビアコータ等で塗布してから
乾燥させて溶剤を気化することにより形成される。な
お、従業者証30に関してはICチップを内蔵した電子
カードにも適用される。
の従業者証プリンタ16(特許請求の範囲においてはカ
ード作成手段に対応する)について説明する。この例で
は1枚の従業者証用の生カード基板30’に枚葉状の保
護シートを形成する場合について説明する。
ド供給手段60及び保護シート付与部50を有してい
る。このカード供給手段60は第1の搬送ベルト装置4
1を有している。搬送ベルト装置41の一端上部には、
生カード供給部42が設けられている。生カード供給部
42には従業者証申請者20の個人情報D2を書き込む
ために、予め枚葉状にカットされた複数の従業者証用の
生カード基板30’が、顔画像形成領域面を上に向けて
ストックされている。この例では、生カード基板30’
が1枚づつ生カード供給部42から搬送ベルト装置41
へ投下するように自動供給される。
生カード基板30’は左側から右側に搬送される。搬送
ベルト装置41上には画像形成部(サーマルプリンタ)
43が設けられ、生カード基板30’が左側から右側に
移動される間に、その所定領域P3に従業者証申請者2
0の氏名や、従業者証発行日などが記録され、その画像
形成領域P4に従業者証申請者20の顔画像が形成され
る。
の搬送ベルト装置49が設けられ、この例では個人情報
D2が印字された生カード基板30’が左側から右側に
搬送される。搬送ベルト装置49上には保護シート付与
部50が設けられ、生カード基板30’にフィルム状の
保護シート51が供給される。
ィルムを枚葉状(カットシート状)に積層されたものが
備えられ、そのラミネートフィルムは一方の面に図示し
ない接着シートを有している。もちろん、保護シート5
1にはラミネートフィルムをロール状に巻き取ったもの
を使用してもよい。
ムに限定されることはなく、ホットスタンプフィルムを
ロール状に巻き取ったもの、又は、ホットスタンプフィ
ルムをカットシート状に積層されたものも使用できる。
保護シート付与部50には真空熱プレス装置52が設け
られ、搬送ベルト装置41からの生カード基板30’と
保護シート付与部50からの保護シート51とを受け、
その生カード基板30’とその保護シート51とが図示
しない接着シートを介して張り合わされる。この際に、
接着シート上の紙シートは剥離され、カス紙として巻き
取られる。
置された平型のプレス部を有しており、保護シート51
の上方から所定の圧力が加えられる。そのために、プレ
ス部が上下方向に移動できるようになされている。この
プレス部には電気ヒータ(図示せず)が設けられ、保護
シート51及び生カード基板30’を所定の温度に加熱
するようになされている。
熱温度は40℃〜120℃程度であり、加熱時間は10
秒〜120秒程度である。この接着シートは熱を加える
と溶融し、それが冷えると固化するものである。保護シ
ート51を加熱貼合する装置は真空熱プレス装置52に
限られることはなく、通常の熱プレスでも、ヒートロー
ラ装置であってもよい。また、真空熱プレス装置52の
下流側には冷却部53が設けられ、加熱貼合された生カ
ード基板30’が冷却される。これにより、保護シート
51で保護された従業者証30が完成する。
ける処理例を説明する。図12は本発明に係る第1の実
施例としての従業者証発行システム100における処理
例を示すフローチャートである。
ユニットとして定められ、従業者証申請者20が持参し
た交付申請書40に基づいて、複数の従業者証申請者の
顔画像を他の撮影ユニットU2〜Unで並列に分担して
撮影し、その後、顔画像入りの従業者証30を発行する
場合を想定する。色補正LUT及び基準撮影情報は、予
めn台の撮像ユニットU1〜Unに対して既に設定され
ているものとする。
では図12のフローチャートのステップC11でスキャ
ナSC1を使用して当該従業者証申請者の交付申請書4
0が読み取られ、その従業者証申請者の個人識別情報I
D及び個人情報D21が取得される。ここで、個人情報
D21とは従業者証申請者本人の氏名、生年月日、現住
所、本籍地及び先に登録された印鑑に関する登録情報な
どをいうものとする。
業者証申請者20の顔画像が撮影ユニットU1で撮影さ
れ、顔画像情報D11が取得される。そして、ステップ
C13では当該従業者証申請者20の顔画像情報D11
が修正された色補正LUTによって色補正される。そし
て、ステップC4に移行する。
テップC21でスキャナSC2を使用して他の従業者証
申請者の交付申請書40が読み取られ、その従業者証申
請者の個人識別情報ID及び個人情報D22が取得され
る。その後、ステップC22に移行して当該従業者証申
請者の顔画像が撮影ユニットU2を使用して撮影され、
顔画像情報D12が取得される。そして、ステップC2
3では当該従業者証申請者の顔画像情報D12が修正後
の色補正LUTにより補正される。そして、ステップC
4に移行する。
プCn1でスキャナSCnを使用して他の従業者証申請
者の交付申請書40が読み取られ、その従業者証申請者
の個人識別情報ID及び個人情報D2nが取得される。
その後、ステップCn2に移行して当該従業者証申請者
の顔画像が撮影ユニットUnを使用して撮影され、顔画
像情報D1nが取得される。そして、ステップCn3で
は当該従業者証申請者の顔画像情報D1nが修正後の色
補正LUTにより補正される。
プリンタ16では、当該従業者証申請者の顔画像情報D
1〜D1n、個人識別情報ID、個人情報D21〜D2
nに基づいて顔画像入りの従業者証30が作成される。
その後、ステップC5に移行して従業者証30を全部発
行したか否かが判断される。この際の判断は担当者によ
って、例えば、当日の就業時間の終了及び最後尾の従業
者証申請者の従業者証を発行したか否かにより決定され
る。従って、ステップC5で顔画像入りの従業者証30
を全部発行されていない場合には、ステップC4に戻っ
て上述の処理が繰り返される。
しての従業者証発行システム100によれば、複数の従
業者証申請者の顔画像をn台の撮影ユニットU1〜Un
で分担して撮影する場合、基準撮影ユニットU1以外の
撮影ユニットU2〜Unにより取得された従業者証申請
者の顔画像を色補正した出力画像と、基準撮影ユニット
U1により取得された従業者証申請者の顔画像を色補正
した出力画像とを揃えることができる。
照明光や環境温度等の撮影条件がばらついた場合であっ
ても、最適に調整された従業者証プリンタ16をその都
度、撮影ユニットU1〜Unに合わせることなく、高品
質の顔画像入りの従業者証30を作成することができ
る。
行システム100’における処理例を示すフローチャー
トである。
Tの修正機能が無い場合を想定し、この修正を従業者証
プリンタ16で行う場合を前提とする。他の処理条件は
第1の実施例と同様とする。
では図13のフローチャートのステップE11でスキャ
ナSC1を使用して当該従業者証申請者の交付申請書4
0が読み取られ、その従業者証申請者の個人識別情報I
D及び個人情報D21が取得される。その後、ステップ
E12に移行して当該従業者証申請者20の顔画像が撮
影ユニットU1で撮影され、顔画像情報D11が取得さ
れる。そして、ステップE13では当該従業者証申請者
20の顔画像情報D11が基準となった色補正LUTに
より補正される。その後、ステップE4に移行する。
テップE21でスキャナSC2を使用して他の従業者証
申請者の交付申請書40が読み取られ、その従業者証申
請者の個人識別情報ID及び個人情報D22が取得され
る。その後、ステップE22に移行して当該従業者証申
請者の顔画像が撮影ユニットU2を使用して撮影され、
顔画像情報D12が取得される。この例で当該撮影ユニ
ットU2には修正機能がないので、ステップE4に移行
する。
れている。従って、ステップEn1でスキャナSCnを
使用して他の従業者証申請者の交付申請書40が読み取
られ、その従業者証申請者の個人識別情報ID及び個人
情報D2nが取得される。その後、ステップEn2に移
行して当該従業者証申請者の顔画像が撮影ユニットUn
を使用して撮影され、顔画像情報D1nが取得される。
そして、ステップEn3では当該従業者証申請者の顔画
像情報D1nが修正後の色補正LUTにより補正され
る。
プリンタ16ではヘッダ情報を読み出してフラグをチェ
ックし、色補正LUTの修正が必要か否かを判断するよ
うになされる。この例では撮影ユニットU2以外の撮影
ユニットU1,U3〜Unは従業者証プリンタ16にお
ける色補正LUTの修正が不要であるためステップE6
に移行する。
E5に移行して従業者証プリンタ16における色補正L
UTの修正が行われる。従業者証プリンタ16ではチャ
ート画像情報に基づいてこの顔画像情報D12を修正す
るようになされる。例えば、基準撮影ユニットU1で取
得される基準撮影画像情報と、撮影ユニットU2で取得
されるの参照撮影画像情報(チャート撮影情報)との違
い(相対値)を求めることにより算出し、この相対値分
を除くように色補正LUTをシフトさせる。
者証申請者の顔画像情報D11〜D1n、個人識別情報
ID、個人情報D21〜D2nに基づいて顔画像入りの
従業者証30が作成される。その後、ステップE7に移
行して従業者証30を全部発行したか否かが判断され
る。この際の判断は担当者によって、例えば、当日の就
業時間の終了及び最後尾の従業者証申請者の従業者証を
発行したか否かにより決定される。従って、ステップE
7で顔画像入りの従業者証30を全部発行されていない
場合には、ステップE4に戻って上述の処理が繰り返さ
れる。
しての従業者証発行システム100’によれば、複数の
従業者証申請者の顔画像をn台の撮影ユニットU1〜U
nで分担して撮影する場合であって、色補正LUTの修
正機能の無い撮影ユニットU2が混在した場合でも、撮
影ユニットU2以外の撮影ユニットU1、U3〜Unに
より取得された従業者証申請者の顔画像を色補正した出
力画像と、撮影ユニットU2により取得された従業者証
申請者の顔画像を色補正した出力画像とを揃えることが
できる。
照明光や環境温度等の撮影条件がばらついた場合であっ
ても、従業者証プリンタ16において、高品質の顔画像
入りの従業者証30を作成することができる。これらの
実施例ではIDカードに関して従業者証30の場合につ
いて説明したが、これに限られることはなく、キャッシ
ュカード、社員証、会員証、学生証、身分証明書、外国
人登録証及び各種運転免許証などについても適用するこ
とができる。
についての別の実施例を説明する。
を示す図である。
撮影するための撮影装置、撮影装置で得られた画像情報
(以後、便宜上画像データと称する場合もあるが同義で
ある)を色補正する色補正変換装置、および色補正され
た画像データに基づいてIDカードを作成するIDカー
ドプリンタで構成される。
帯される顔画像を有する人物)をビデオカメラ等で直接
撮影する直接撮影することによって画像データを取得す
るための撮影装置(直接型撮影装置)、および、IDカ
ードを作成する上での申請書に貼付された顔写真をビデ
オカメラ等で間接的に撮影することによって画像データ
を取得するための撮影装置(間接型撮影装置)がある。
法によっても同様の効果を奏することができるので、本
実施例においては直接型または間接型のいずれも撮影装
置として説明する。
撮影装置は複数台(撮影装置A〜C)設けられている
が、予め設定された基準撮影画像情報(具体的には後述
する色票撮影画像データに対応する)に基づいて撮影画
像の色補正がされるのであれば、1台であってもよい
し、更に複数台設けられてもよい。
(特許請求の範囲において撮影画像情報に対応する)
は、撮影装置を構成するカメラの種類によってアナログ
画像データであったり、デジタルデータである場合があ
るが、後述する色変換装置における色補正を行うために
はデジタルデータであることが好ましい。しかしながら
アナログ画像データであっても図示しないA/D変換装
置(アナログからデジタルに変換する装置)を通過させ
ることによってデジタル画像データを色変換装置に送信
することが可能となる。このため撮影装置は被写体を撮
影して(アナログまたはデジタルにかかわらず)画像デ
ータを外部に送信できる装置であればよく、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ(電子カメラ)が使用できる。
よび複数の異なった画像を撮影する際に(被写体に対応
する)画像情報に応じたID番号情報を画像データに付
帯させることが好ましく、本実施例では画像データおよ
び色補正後の画像データにID番号情報を付帯させ、色
変換装置においては色補正の対象となる画像の特定や、
後述するIDカードプリンタでは、プリントにかかわる
情報(出来上がり画像の情報、プリント履歴情報等)の
フィードバックおよびファイリングに利用している。
ために必要とされる情報(被写体を特定する情報、撮影
画像情報を特定する情報、または撮影装置を特定する情
報等)に対応し、それらを特定する番号の情報である
が、本実施例では被写体を特定する情報、例えばIDカ
ードに記載する記載事項(名前、住所など)に関する情
報を特定する情報としてID番号情報を利用している。
また、本実施例においては撮影装置を特定する情報を撮
影装置識別符号として撮影画像データに付帯させている
が、この撮影装置識別符号をID番号情報として取り扱
ってもよい。
撮影モードと、前記撮影装置に対応する前記色補正変換
テーブルを作成する色補正変換テーブル作成モードとが
設けられている場合には、ID番号情報をモードに応じ
て設定することによって、それぞれのモードに応じた撮
影画質に調整することができる(例えば、色補正変換テ
ーブル作成モードでは、1画像に対する入出力情報量
を、通常撮影モードに比べて多くすることができる)の
で、より高精度の色補正が可能となる。また利用者にと
っても通常の撮影との混同をまねく等のトラブルが生じ
ない。
(具体的には色票撮影画像データに対応する)と、個々
の撮影装置で取得された撮影画像情報に基づいて、個々
の撮影装置に対応する色補正変換テーブルを作成するこ
とができる。そこで色補正変換テーブル作成手順を説明
する。
よび表示手段(モニタ)へ出力する画像データを撮影装
置にかかわらず標準化する。例えば、プリンタ本実施例
のように複数の撮影装置によって撮影された撮影画像を
表示装置で表示したときに、いずれの撮影装置で撮影し
た撮影画像でも同じ画像が表示されるような画像データ
を出力する。
報、撮影装置識別符号、色票撮影画像データ(基準撮影
画像情報)、実画像データが送信される。なお色補正変
換テーブルを作成する際には、実画像データは参照撮影
画像情報(先述の参照被写体を撮影することによって取
得される画像情報)となる。
施例1で説明した基準被写体を特定の撮影装置で撮影す
ることによって得られる画像データであるが、後述する
標準化マトリクスを算出するために十分であれば撮影す
ることなく測定値のみを色票撮影画像データとしてもよ
い。
報)が送信されない場合もある。これは、色補正変換テ
ーブルを作成するタイミングとは異なるタイミングで色
票を撮影して得られた色票撮影画像データを色変換装置
に送信し、画像ファイルとして記憶しておくこともある
からである。 2.色変換装置では、色票撮影画像データと撮影装置識
別符号に対応した実画像データのそれぞれに関して階調
特性(γ特性)をリニア化すべく階調変換した後、両者
を比較して階調特性の標準化マトリクス(特許請求の範
囲では相対値に対応する)を算出する。
めに階調特性をリニアに階調変換しているが、これらの
操作は色補正の精度をより向上させるためであって、必
須な操作ではない。
るステップB5で説明したマトリックスAと同様に、
(1)式〜(3)式を用いて求めることができる。その
場合、式中のTは色票撮影画像データに対するRGB値
のマトリクスであり、Sは実画像データに対するRGB
マトリクスに相当する。
クス(マトリクスAとする)を用いて、システム中のメ
モリに記憶され撮影装置識別符号に対応した色補正変換
テーブル(マトリクスRとする)を次式(7)を用いて
補正し、補正された色補正変換テーブル(マトリクス
R’とする)を算出する。
ルR’を作成することができる。
て、個々の撮影装置で取得された撮影画像情報(参照撮
影画像情報ではない実画像データ)を、IDカードプリ
ンタによる画像や表示装置(モニタ)上の画像が、全て
の撮影装置に対して均等な画質となるように色補正する
ことができる。また作成された色補正変換テーブルはメ
モリに記憶され撮影装置識別符号に対応した色補正変換
テーブルを更新することもできるが、新規な色補正変換
テーブルとして別途記憶することが好ましい。
れた画像データとID番号情報とが対応づけられた状態
で送信される。またIDカードプリンタはIDカードの
作成スピードの向上という観点からシステム中に複数台
設けられてもよい。その場合、個々のIDカードプリン
タに送信される画像データが色変換装置により標準化さ
れていても、個々のIDカードプリンタの特性によっ
て、プリント画像を好ましい画像に調整する必要が生じ
るため、IDカードプリンタに色変換手段を設けて、送
信された画像データの色補正を行ってもよい。
る事項に関する情報が画像データと対応づけられている
場合には、それらの情報に基づいてIDカードを作成す
ることができるが、ID番号情報のみが送信され、記載
する事項に関する情報が記憶手段(設置場所は任意)に
保存されている場合には、ID番号情報を検索情報とし
て記憶手段の中から記載する記載事項に関する情報を検
索し、画像データと検索された情報に基づいてIDカー
ドを作成することができる。
成スピードの向上という観点からシステム中に複数台設
けられてもよい。その場合、個々のIDカードプリンタ
に送信される画像データが色変換装置により標準化され
ていても、個々のIDカードプリンタの特性によって、
プリント画像を好ましい画像に最適化すべく調整する必
要が生じるため、IDカードプリンタに色変換手段を設
けて、送信された画像データの色補正を行ってもよい。
像情報)が予めIDカードプリンタに設けられた記憶手
段に保存されている場合には、色変換手段が色変換装置
で行われる色補正変換テーブル作成手順と同様に撮影画
像に色補正を施すことが可能となる。
する。 1.IDカードプリンタには、撮影装置からID番号情
報、撮影装置識別符号、および実画像データ(参照撮影
画像情報)が送信される。 2.IDカードプリンタに設けられた色変換手段(内蔵
されている必要はない)では、色票撮影画像データと撮
影装置識別符号に対応した実画像データのそれぞれに関
して階調特性(γ特性)をリニア化した後、両者を比較
して階調特性の標準化マトリクス(特許請求の範囲では
相対値に対応する)を算出する。
度をより向上させるためであって、必須な操作ではな
い。
るステップB5で説明したマトリックスAと同様に、
(1)式〜(3)式を用いて求めることができる。その
場合、式中のTは色票撮影画像データに対するRGB値
のマトリクスであり、Sは実画像データに対するRGB
マトリクスに相当する。
クス(マトリクスAとする)を用いて、システム中のメ
モリに記憶され撮影装置識別符号に対応した色補正変換
テーブル(マトリクスRとする)を前述の(7)式を用
いて補正し、補正された色補正変換テーブル(マトリク
スR’とする)を演算する。
正変換テーブルR’を作成することができる。
装置とIDカードプリンタに対応しているので、これを
用いて個々の撮影装置で取得された撮影画像情報(参照
撮影画像情報ではない実画像データ)を、IDカードプ
リンタによる画像が全ての撮影装置に対して均等な画質
となるように色補正することができる。
色変換装置の機能が含まれている場合の構成図である。
このような構成であっても、図14で説明した実施態様
と同様の効果が得られる。また色変換装置を別に設ける
必要がなくなるのでシステム全体のサイズを縮小するこ
とが可能となる。
カード作成システムおよびそのシステムにおける色補正
方法によれば、予め設定された基準撮影画像情報に基づ
いて、撮影装置により取得された撮影画像の色補正する
ことを特徴とするので、色補正方法によって、撮影装置
に対応する色補正変換テーブルを作成することができる
ので、撮影装置が複数設置された場合を想定しても、予
め設定された基準撮影画像情報に基づいて、撮影条件に
よらず出力画像のばらつきを効果的に抑制することがで
きる。
装置により基準撮影被写体を撮影することによって、基
準撮影画像情報を取得することができるので、特に撮影
装置が複数設置された場合に、どの撮影装置を基準撮影
装置とするのかが任意であるにもかかわらず、それらの
出力画像のばらつきを抑制することができる。このた
め、特別な知識を有しない利用者にとっても容易に出力
画像の調整作業を行うことができる。
ーブル作成モードとが設けられている場合には、それぞ
れのモードに応じた撮影画質に調整することができる
(例えば、色補正変換テーブル作成モードでは、1画像
に対する入出力情報量を、通常撮影モードに比べて多く
することができる)ので、より高精度の色補正が可能と
なる。また利用者にとっても通常の撮影との混同をまね
く等のトラブルが生じない。
外の撮影装置により取得された被撮影者の顔画像を色補
正した出力画像と、基準撮影装置により取得された被撮
影者の顔画像を色補正した出力画像とを揃えることがで
きる。従って、各々の撮影装置で照明光や環境温度等の
撮影条件がばらついた場合であっても、どの撮影装置を
とっても高品質の顔画像を得ることができる。
れば、顔画像入りのIDカードを作成する場合に、複数
の撮影装置のうち1つを基準撮影装置と定め、基準撮影
装置により取得された基準撮影画像に基づいて基準撮影
装置以外の撮影装置により取得された撮影画像の色補正
をする場合には、基準撮影装置以外の撮影装置により取
得された被撮影者の顔画像を色補正した出力画像と、基
準撮影装置により取得された被撮影者の顔画像を色補正
した出力画像とを揃えることができる。従って、各々の
撮影装置で照明光や環境温度等の撮影条件がばらついた
場合であっても、高品質の顔画像入りのIDカードを作
成することができる。
身分証明書、パスポート、外国人登録証、図書館利用カ
ード、キャッシュカード、クレジットカード、従業者
証、社員証、会員証、医療カード及び学生証などのID
カードのIDカード作成システムに適用して極めて好適
である。
用されるIDカード作成システム10の構成例を示すブ
ロック図である。
を示すフローチャートである。
ステム100の構成例を示すブロック図である。
図である。
る。
ある。
る。
jにおける色補正LUTの修正例を示すフローチャート
である。
ージ図である。
る。
である。
発行システム100における処理例を示すフローチャー
トである。
発行システム100’における処理例を示すフローチャ
ートである。
構成図(その1)
構成図(その2)
構成図(その3)
Claims (19)
- 【請求項1】 予め設定された基準撮影画像情報に基づ
いて、撮影装置により取得された撮影画像の色補正する
ことを特徴とするIDカード作成システムにおける色補
正方法。 - 【請求項2】 前記撮影装置で参照被写体を撮影して参
照撮影画像情報を取得し、 前記参照撮影画像情報と前記基準撮影画像情報とを比較
して相対値を算出し、 前記相対値に基づいて前記撮影装置に対応する色補正変
換テーブルを作成し、 前記色補正変換テーブルを用いて前記撮影装置により取
得された前記撮影画像の色補正をすることを特徴とする
請求項1に記載のIDカード作成システムにおける色補
正方法。 - 【請求項3】 前記基準撮影画像情報は、基準撮影装置
により基準被写体を撮影して取得されることを特徴とす
る請求項1〜2に記載のIDカード作成システムにおけ
る色補正方法。 - 【請求項4】 前記撮影装置に対応する前記色補正変換
テーブルは、 前記撮影装置で参照被写体を撮影して参照撮影画像情報
を取得し、 前記参照撮影画像情報と前記基準撮影画像情報とを比較
して相対値を算出し、 前記相対値に基づいて前記基準撮影画像情報に対応する
色補正変換テーブルを修正することによって作成される
ことを特徴とする請求項2〜3記載のIDカード作成シ
ステムにおける色補正方法。 - 【請求項5】 前記撮影装置に対応する前記色補正変換
テーブルは、 前記撮影装置で参照被写体を撮影して参照撮影画像情報
を取得し、 前記参照撮影画像情報と前記基準撮影画像情報とを比較
して相対値を算出し、 前記相対値に基づいて前記基準撮影装置に対応する色補
正変換テーブルを修正することによって作成されること
を特徴とする請求項3記載のIDカード作成システムに
おける色補正方法。 - 【請求項6】 前記撮影装置で被撮影者を撮影する通常
撮影モードと、前記撮影装置に対応する前記色補正変換
テーブルを作成する色補正変換テーブル作成モードとが
設けられていることを特徴とする請求項2〜5に記載の
IDカード作成システムにおける色補正方法。 - 【請求項7】 前記色補正変化テーブル作成モードを実
行するに当たって、専用のID番号情報が設定されるこ
とを特徴とする請求項6に記載のIDカード作成システ
ムにおける色補正方法。 - 【請求項8】 被撮影者の少なくとも一部の画像が付帯
されたIDカードを作成するIDカード作成システムで
あって、 前記被撮影者の少なくとも一部を撮影して得られる撮影
画像に基づいて撮影画像情報を取得する撮影装置と、 前記撮影画像情報に基づいて、前記被撮影者の少なくと
も一部の画像を付帯されたIDカードを作成するカード
作成手段とを備え、 予め設定された基準撮影画像情報に基づいて、前記撮影
画像を色補正することを特徴とするIDカード作成シス
テム。 - 【請求項9】 前記撮影装置で参照被写体を撮影して参
照撮影画像情報を取得し、 前記参照撮影画像情報と前記基準撮影画像情報とを比較
して相対値を算出し、 前記相対値に基づいて前記撮影装置に対応する色補正変
換テーブルを作成し、 前記色補正変換テーブルを用いて、前記撮影画像を色補
正することを特徴とする請求項8に記載のIDカード作
成システム。 - 【請求項10】 前記基準撮影画像情報は、基準撮影装
置により基準被写体を撮影して取得されることを特徴と
する請求項8〜9に記載のIDカード作成システム。 - 【請求項11】 前記撮影装置に対応する前記色補正変
換テーブルは、 前記撮影装置で参照被写体を撮影して参照撮影画像情報
を取得し、 前記参照撮影画像情報と前記基準撮影画像情報とを比較
して相対値を算出し、 前記相対値に基づいて前記基準撮影装置に対応する色補
正変換テーブルを修正することによって作成されること
を特徴とする請求項10に記載のIDカード作成システ
ム。 - 【請求項12】 前記基準画像情報が前記カード作成手
段に設けられていることを特徴とする請求項8〜9に記
載のIDカード作成システム。 - 【請求項13】 前記撮影装置は、 前記画像情報のヘッダ情報として前記参照撮影画像情報
を添付し前記カード作成手段に転送するようになされる
ことを特徴とする請求項8〜12に記載のIDカード作
成システム。 - 【請求項14】 前記撮影装置で参照被写体を撮影して
参照撮影画像情報を取得し、 前記参照撮影画像情報と前記基準撮影画像情報とを比較
して相対値を算出し、 前記相対値に基づいて、前記撮影装置および前記カード
作成手段に対応する色補正変換テーブルを作成し、 前記色補正変換テーブルを用いて前記撮影画像情報を色
補正し、 色補正された前記撮影画像情報に基づいて、前記被撮影
者の少なくとも一部の画像を付帯したIDカードを作成
することを特徴とする請求項12〜13に記載のIDカ
ード作成システム。 - 【請求項15】 前記撮影装置および前記カード作成手
段に対応する前記色補正変換テーブルは、 前記撮影装置で参照被写体を撮影して参照撮影画像情報
を取得し、 前記参照撮影画像情報と前記基準撮影画像情報とを比較
して相対値を算出し、 前記相対値に基づいて前記基準画像情報に対応する色補
正変換テーブルを修正することによって作成されること
を特徴とする請求項14に記載のIDカード作成システ
ム。 - 【請求項16】 前記基準画像情報に対応する色補正変
換テーブルが前記カード作成手段に設けられていること
を特徴とする請求項15に記載のIDカード作成システ
ム。 - 【請求項17】 前記撮影装置で被撮影者を撮影する通
常撮影モードと、前記撮影装置および前記カード作成手
段に対応する前記色補正変換テーブルを作成する色補正
変換テーブル作成モードとが設けられていることを特徴
とする請求項14〜17に記載のIDカード作成システ
ム。 - 【請求項18】 前記色補正変化テーブル作成モードを
実行するに当たって、専用のID番号情報が設定される
ことを特徴とする請求項17に記載のIDカード作成シ
ステム。 - 【請求項19】 被撮影者の顔を含む画像が付帯された
IDカードを作成することを特徴とする請求項8〜18
記載のIDカード作成システム。
Priority Applications (1)
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