JP2001209116A - 証明写真用の撮影装置、証明写真撮影システム及び記録媒体 - Google Patents

証明写真用の撮影装置、証明写真撮影システム及び記録媒体

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JP2001209116A
JP2001209116A JP2000016129A JP2000016129A JP2001209116A JP 2001209116 A JP2001209116 A JP 2001209116A JP 2000016129 A JP2000016129 A JP 2000016129A JP 2000016129 A JP2000016129 A JP 2000016129A JP 2001209116 A JP2001209116 A JP 2001209116A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明光に輝度ムラが生じた場合でも、顔の明
るさを一定に制御できるようにすると共に、同一の照明
光の下で被撮影者の着衣が明るい色や暗い色などのよう
に多種多様に変化した場合であっても、同じ画質の顔画
像写真を取得できるようにする。 【解決手段】 任意の照明光の下で被撮影者20の顔画
像を撮影して証明写真用の画像取得情報Dinを出力する
撮影手段1と、この撮影手段1により得られた画像取得
情報Dinを記憶する記憶手段2と、この記憶手段2に対
して被撮影者20の背景を含めた顔画像の撮影領域のう
ち証明写真画像として使用する撮影領域を設定する設定
手段3と、この設定手段3により設定された被撮影者に
よって遮られていない背景の輝度値を抽出した後に、予
め準備された背景の基準輝度値と、その抽出後の背景の
輝度値とを比較し、比較結果に基づいて被撮影者20の
顔画像を撮影するように撮影手段を制御する制御手段4
とを備えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車免許証等
の免許証類、身分証明書、パスポート、外国人登録証、
図書館利用カード、キャッシュカード、クレジットカー
ド、従業者証、社員証、会員証、医療カード及び学生証
などの証明写真用の撮影装置、証明写真撮影システム及
び記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車免許証等の免許証類、身分
証明書、パスポート、外国人登録証、図書館利用カー
ド、キャッシュカード、クレジットカード、従業者証、
社員証、会員証、医療カード及び学生証などのIDカー
ドや、その交付申請書などに画像情報化した証明写真を
設ける場合が多くなってきた。しかも、この種の顔画像
情報は静止画用のデジタルカメラや動画用ビデオカメラ
などを使用して取得される場合が多い。
【0003】一般に証明写真は例えば1年乃至5年の長
期間にわたって画質が劣化しないことが要求される。ま
た、証明写真を扱う撮影システムによれば、被撮影者が
同一で着衣や髪型が異なる場合でも、同質の顔画像が得
られるような照明装置や、撮影装置、印刷装置などが要
求されている。
【0004】従来方式の証明写真撮影システムには照明
装置として一般にストロボが使用されるが、背景板と人
物との色差を利用した自動位置合わせ機構(オートフレ
ミング)を採用する場合に、ストロボのような瞬間光で
はなく連続光が必要になるため、輝度(照度)が安定し
ており、小電力で高い輝度が得られるメタルハライドラ
ンプが使用されている。これは照明光の輝度(照度)が
安定しているからである。しかも、撮影装置のホワイト
バランスや絞りは一定期間毎に調整すれば足りる。その
反面、メタルハライドランプは高価であり、一度消灯す
ると再点灯までに5分〜10分程度の時間を要し、その
間に被撮影者を待たせてしまう場合がある。因みにメタ
ルハライドランプの常時点灯方式を採用すると、非撮影
時の点灯電力が無駄になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の証明
写真撮影システムによれば、照明装置として高価なメタ
ルハライドランプに代えて安価な蛍光灯を使用できない
かという要求がある。しかしながら、以下のような問題
がある。
【0006】 証明写真撮影での絞り調整を一般的な
撮影面全体の平均輝度測光によるカメラの絞り調整で行
うと、被撮影者の着衣の色、髪形、髪の色により同じ人
物を撮影しても顔部分の明るさが変動してしまうという
問題がある。そこで、カメラの絞り調整は顔画像撮影の
前に被撮影者がいない状態で背景板の輝度に合わせて行
い、その状態を保持して撮影する方法が採られるが、照
明の輝度が変動しないという前提条件が必要である。従
来では輝度の安定したメタルハライドランプが採用され
ている。
【0007】しかし、蛍光灯は周囲温度(5℃〜35
℃)により照明光の輝度が50%ほど変動するため、照
明部分の温度コントロールを行うための装置が必要にな
り、結局は従来のメタルハライドランプより安価な照明
装置の実現が困難となる。従って、照明装置として蛍光
灯を使用した場合には、その照明光の輝度を補正するた
めに、撮影面全体の平均輝度を測定し、この測定により
得られた平均輝度データに基づいて撮影装置の絞り調整
を行わなければならない。
【0008】因みに、この際の絞り調整に関しては、顔
画像の撮影前に、背景板の輝度に合わせて撮影装置の絞
りを駆動して最良点を見出し、これをレジスタなどに蓄
えておいて、撮影時にレジスタの記録内容に基づいて照
明光の輝度を補正し、被撮影者の顔画像を撮影するよう
になされる。この方法は撮影中に照明の輝度が変動する
と、顔の明るさが変わるため画質劣化の原因となる。
【0009】 一般に照明装置の劣化により色温度が
変化した場合には、仕上がり画像の色合いを見て撮影装
置のホワイトバランスを調整するか否かが判断される。
ここで、色温度とは温度の高い物体から放射される光の
色を、黒体からの熱放射と考えて測った温度をいう。こ
の色温度を仕上がり画像の評価指標に用い、赤みを帯び
た画像を色温度が低いと評価し、青みを帯びた画像を色
温度が高いと評価される。仕上がり画像の色合いを見て
のホワイトバランス調整の要否判断は、個人差や、プリ
ンター側の要因もある。
【0010】従って、照明装置への対応が遅くなる場合
がある。因みにホワイトバランス調整に関しては、撮影
装置のほぼ前面に白板を立設し、この白板を映して撮影
装置内のホワイトバランス調整部などの利得が設定し直
される。人物撮影時には白板が不要なので、白板が映ら
ないように撤去しなくてはならず、白板の取り外しに手
間がかかる。照明装置として蛍光灯を使用した場合にホ
ワイトバランス調整を定期的に行うとしても、白板の立
設や取り外しに時間を要し短時間に対処することができ
ない。
【0011】そこで、この発明は上述した課題を解決し
たものであって、照明光に輝度ムラが生じた場合でも、
顔の明るさを一定に制御できるようにすると共に、同一
の照明光の下で被撮影者の着衣が明るい色や暗い色など
のように多種多様に変化した場合であっても、同じ画質
の顔画像写真を取得できるようにした証明写真用の撮影
装置、証明写真撮影システム及び記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、か
つ、目的を達成するために、本発明に係る証明写真用の
撮影装置は、任意の照明光の下で被撮影者の顔を含む上
半身を撮影して証明写真用の画像取得情報を出力する撮
影手段と、この撮影手段により得られた画像取得情報を
記憶する記憶手段と、この記憶手段に対して被撮影者の
背景を含めた顔画像の撮影領域のうち証明写真画像とし
て使用する撮影領域を設定する設定手段と、この設定手
段により設定された被撮影者によって遮られていない背
景の輝度値を抽出した後に、予め準備された背景の基準
輝度値と、抽出後の背景の輝度値とを比較し、この比較
結果に基づいて被撮影者の顔画像を撮影するように撮影
手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とするも
のである。
【0013】本発明に係る証明写真用の撮影装置によれ
ば、被撮影者の背景を含めた顔画像の撮影領域のうち証
明写真画像として使用する撮影領域が制御手段に対し設
定手段を使用して設定される。例えば、証明写真画像と
して使用する撮影領域が被撮影者の背景を含めた顔画像
の撮影領域よりも小さめに設定され、モニタ領域設定用
の設定手段により、被撮影者によって遮られていない背
景の撮影領域の任意の位置に対して任意の大きさのモニ
タ領域が設定される。
【0014】このモニタ領域で背景の輝度値を抽出する
ようになされる。その後、任意の照明光の下で撮影手段
により被撮影者の顔画像が撮影されると、証明写真用の
画像取得情報が記憶手段に出力される。この撮影手段に
より得られた画像取得情報は記憶手段に一時記憶され
る。
【0015】そして、制御手段から記憶手段に対して被
撮影者の背景を含めた顔画像の撮影領域のうち証明写真
画像として使用する撮影領域が設定される。この記憶手
段に設定された被撮影者によって遮られていない背景の
輝度値が制御手段により抽出された後に、予め準備され
た背景の基準輝度値と、抽出後の背景の輝度値とが比較
され、この比較結果に基づいて被撮影者の顔画像が撮影
される。
【0016】例えば、背景の基準輝度値よりも抽出され
たその背景の輝度値が低いときは撮影手段の絞り開ける
方向に調整し、また、その基準輝度値よりも抽出された
背景の輝度値が高いときは撮影手段の絞りを狭くする方
向に制御手段により調整される。
【0017】従って、照明光に輝度ムラが生じた場合で
も、常に、被撮影者の顔の明るさを一定に制御できるの
で、同一の照明光の下で被撮影者の着衣が明るい色や暗
い色などのように多種多様に変化した場合であっても、
同じ画質の顔画像写真を撮ることができる。また、同一
着衣の被撮影者に関して照明光の光量が変動した場合で
あっても、同じ画質の顔画像写真を撮ることができる。
【0018】本発明に係る第1の証明写真撮影システム
は、照明光を供給する光源と、この光源による照明光に
基づいて被撮影者の顔を含む上半身を撮影して証明写真
用の画像取得情報を出力する撮影手段と、この撮影手段
により得られた画像取得情報を記憶する記憶手段と、こ
の記憶手段に対して被撮影者の背景を含めた顔画像の撮
影領域のうち証明写真画像として使用する撮影領域を設
定する設定手段と、この設定手段により設定された被撮
影者によって遮られていない背景の輝度値を抽出した後
に、予め準備された背景の基準輝度値と、抽出後の背景
の輝度値とを比較し、この比較結果に基づいて被撮影者
の顔画像を撮影するように撮影手段を制御する制御手段
とを備えることを特徴とするものである。
【0019】本発明に係る第1の証明写真撮影システム
によれば、上述した撮影装置が撮影ユニットに応用され
るので、光源による照明光に輝度ムラが生じた場合で
も、常に、被撮影者の顔の明るさを一定に制御すること
ができる。
【0020】従って、同一の照明光の下で被撮影者の着
衣が明るい色や暗い色などのように多種多様に変化した
場合であっても、同じ画質の顔画像写真を撮ることがで
きる。また、同一着衣の被撮影者に関して照明光の光量
が変動した場合であっても、同じ画質の顔画像写真を撮
ることができる。メタルハライドランプなどの高輝度ラ
ンプの他に蛍光灯などを光源に使用することができる。
【0021】本発明に係る第2の証明写真撮影システム
は、照明光を供給する光源と、この光源による照明光に
基づいて被撮影者の顔を含む上半身を撮影して証明写真
用の画像取得情報を出力する撮影手段と、この撮影手段
の前方に配置するために被撮影者により隠れる大きさを
有した白板と、この白板を撮影して撮影手段のホワイト
バランス調整を実行した後に、当該被撮影者の顔画像を
撮影するように撮影手段を制御する制御手段とを備える
ことを特徴とするものである。
【0022】本発明に係る第2の証明写真撮影システム
によれば、光源から照明光が供給された状態で、例え
ば、被撮影者を椅子に着座させる前に、この光源による
照明光下において、撮影手段により白板が撮影され、そ
の白板によるホワイトバランス調整用の画像取得情報が
制御手段に出力される。制御手段では当該撮影手段のホ
ワイトバランス調整が実行される。例えば、白板の輝度
値を抽出し、予め準備された白板の基準輝度値と、抽出
後の白板の輝度値とを比較し、この比較結果に基づいて
撮影手段のホワイトバランスを調整する。
【0023】その後、被撮影者を椅子に着座させる。こ
のとき、被撮影者の後方に白板が隠れた状態になる。そ
して、ホワイトバランス調整済みの撮影手段により被撮
影者の顔画像が撮影され、証明写真用の画像取得情報を
記憶手段などに出力するようになされる。
【0024】従って、光源の照明光の色温度変化に応じ
た最適なホワイトバランス調整を行うことができ、最適
にホワイトバランス調整がなされた撮影手段により、高
画質の顔画像写真を撮ることができる。
【0025】本発明に係る記録媒体は、任意の照明光の
下で被撮影者の顔画像を撮影して証明写真用の画像取得
情報を取得するために、被撮影者の背景を含めた顔画像
の撮影領域のうち証明写真画像として使用する撮影領域
を設定し、ここで設定された被撮影者によって遮られて
いない背景の輝度値を抽出した後に、予め準備された背
景の基準輝度値と、抽出後の背景の輝度値とを比較し、
比較結果に基づいて被撮影者の顔画像を撮影するような
制御手順を記録したことを特徴とするものである。
【0026】本発明に係る記録媒体によれば、上述した
撮影装置、第1及び第2の証明写真撮影ユニットに当該
制御手順が適用されるので、光源による照明光に輝度ム
ラが生じた場合でも、再現性良く、被撮影者の顔の明る
さを一定にするように制御手段を動作させることができ
る。
【0027】従って、同一の照明光の下で被撮影者の着
衣が明るい色や暗い色などのように多種多様に変化した
場合であっても、同じ画質の顔画像写真を撮ることがで
きる。また、同一着衣の被撮影者に関して照明光の光量
が変動した場合であっても、同じ画質の顔画像写真を再
現性良く撮ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態としての証明写真用の撮影装置、証明写
真撮影システム及び記録媒体について説明をする。
【0029】(1)証明写真用の撮影装置 図1は、本発明に係る実施形態としての証明写真用の撮
影装置10の構成例を示すブロック図である。図2は、
その証明写真用画像に使用する撮影領域の設定例を示す
イメージ図である。
【0030】本実施の形態では撮影制御用の制御手段を
備え、予め設定された被撮影者によって遮られていない
背景の輝度値を抽出した後に、予め準備された背景の基
準輝度値と、抽出後の背景の輝度値とを比較し、この比
較結果に基づいて被撮影者の顔画像を撮影して、照明光
に輝度ムラが生じた場合でも、常に、顔の明るさを一定
に制御できるようにすると共に、同一の照明光の下で被
撮影者の着衣が明るい色や暗い色などのように多種多様
に変化した場合であっても、同じ画質の顔画像写真を撮
影できるようにしたものである。
【0031】この発明に係る証明写真用の撮影装置10
は自動車免許証等の免許証類、身分証明書、パスポー
ト、外国人登録証、図書館利用カード、キャッシュカー
ド、クレジットカード、従業者証、社員証、会員証、医
療カード及び学生証などのIDカードの証明写真の欄に
顔画像を形成するための顔画像情報を取得するものであ
る。撮影装置10は撮影手段1を有しており、任意の照
明光の下で被撮影者20の顔画像を撮影して証明写真用
の画像取得情報Dinを出力するようになされる。
【0032】この撮影手段1には絞り5が設けられ、絞
り制御信号S1に基づいて当該撮影手段1に取り込まれ
る光量が調整される。絞り5を開口方向に調整すると光
量が多くなり、絞り5を閉口方向に調整すると光量が少
なくなる。この撮影手段1には静止画用のデジタルカメ
ラや、動画用のビデオカメラなどが使用される。
【0033】また、撮影手段1には記憶手段2が接続さ
れ、この撮影手段1により得られた画像取得情報Dinが
記憶される。記憶手段2には随時書込み読み出し可能な
メモリ(RAM)などが使用される。更に、記憶手段2
には撮影制御用の制御手段4を通して設定手段3が接続
され、記憶手段2に対して被撮影者20の背景を含めた
顔画像の撮影領域のうち証明写真画像として使用する撮
影領域を設定するようになされる。
【0034】この例では証明写真画像として使用する撮
影領域は図2に示す被撮影者20の背景を含めた顔画像
の撮影領域よりも小さく設定するようになされる。換言
すると、証明写真画像として使用する撮影領域よりも被
撮影者20の顔画像に背景を含めて大きく撮るようよう
にする。設定手段3にはキーボードなどの入力ツールが
使用され、オペレータによって証明写真の大きさが設定
されたときに、制御手段4に対して領域設定信号S2が
出力される。領域設定信号S2に基づいてメモリ上で証
明写真画像として使用する画像取得情報をトリミングす
るためである。
【0035】この例では、設定手段3はモニタ領域設定
用の設定手段としても機能するようになされ、被撮影者
によって遮られていない背景の撮影領域の任意の位置に
対して任意の大きさのモニタ領域を設定するようになさ
れる。これはモニタ領域で背景の輝度値を抽出するため
である。
【0036】制御手段4には領域設定信号S2と外部か
ら基準制御信号S3が入力される。この基準制御信号S
3は背景の基準輝度値を与える情報である。制御手段4
では、領域設定信号S2に基づいて、設定手段3により
設定された被撮影者によって遮られていない背景の輝度
値が抽出され、その後、外部から供給される基準制御信
号S3に基づく背景の基準輝度値と、抽出後の背景の輝
度値とが比較される。この比較結果に基づいて被撮影者
20の顔画像を撮影するように撮影手段1を制御するよ
うになされる。照明光の経時変化を含む照度変動による
輝度ムラを補正するためである。
【0037】例えば、制御手段4ではモニタ領域で背景
の輝度値を抽出しながら、予め準備された背景の基準輝
度値と、抽出後の背景の輝度値とを常時比較し、この比
較結果に基づいて撮影手段1の絞り5を調整するように
なされる。具体的には基準輝度値よりも抽出された背景
の輝度値が低いときは撮影手段1の絞り5を開く方向に
調整するような絞り制御信号S1が制御手段4から絞り
5へ出力され、その基準輝度値よりも抽出された背景の
輝度値が高いときは撮影手段1の絞り5を閉じる方向に
調整するような絞り制御信号S1が出力される。
【0038】上述の画像取得情報Dinを液晶表示モニタ
などで再現すると、例えば、図2に示すような人物の上
半身画像が得られる。図2において、撮影手段1におけ
る撮像範囲(カメラフレーム枠)は横方向がN画素で縦
方向がM画素のマトリックス状となる。液晶モニタの場
合にはN×M=640×480画素程度である。
【0039】ここで、IDカードに形成される顔画像写
真の大きさは、縦の長さを30mm程度で、横の長さを
24mm程度(縦横比=5:4)としたとき、横方向の
画素nが384画素となる。このn×M画素の撮影領域
が証明写真用画像となる。従って、この人物をカメラフ
レーム枠の中心に合わせたときに、最大で片側にA,B
=(N−n)/2=128画素の印画されない部分が発
生する。このA又はBのいずれかを一方の領域をモニタ
して輝度が補正される。
【0040】この例では被撮影者20の裏面に背景板5
0が設けられ、被撮影者20と撮影手段1との位置決め
をした瞬間に、制御手段4により証明写真画像として使
用する撮影領域外のA×M(128×480)画素の背
景部分に係る取得画像に背景板輝度測定範囲(モニタ領
域)が設定され、この背景板50の輝度が測定される。
これにより、撮影手段1の絞り5を調整するようになさ
れる。
【0041】この例で背景板輝度測定範囲は幅をα画素
とし、高さをβ画素としたとき、α×β=64×16画
素程度である。背景板輝度測定位置はモニタ領域設定用
の設定手段3によりカメラフレーム枠の左上端に設定さ
れ、制御手段4により常時監視するようになされる。も
ちろん、制御手段4は記憶手段2内に展開された画像取
得情報Dinをメモリ上で監視する。
【0042】なお、制御手段4では撮影手段1の絞り調
整において撮影手段1の絞り調整限界を越えたとき、又
は、背景の明るさが規定値範囲を外れたときに、絞り不
良のエラーを出力するようになされる。これは、背景板
の絞り基準測定位置に汚れがあった場合、間違って人物
が遮った場合、あるいは、撮影手段1の絞りが異常な値
で調整された場合などにおいて、照明光の照度が極端に
低下して輝度補正がもはやできなくなったことを告知す
るためである。ここで絞り調整限界とは絞り5の閉方向
の下限値又は開方向の上限値をいうものとする。
【0043】続いて、当該撮影装置10の動作例につい
て説明をする。図3は、証明写真用の撮影装置10の動
作例を示すフローチャートである。この例では、任意の
照明光の下で被撮影者の顔画像を撮影して、IDカード
の証明写真の欄に形成するための顔画像を得る場合であ
って、静止画用のデジタルカメラを使用し、絞り調整途
中の画像情報は廃棄し、絞り調整した後の画像情報をデ
ータファイルなどに格納する場合を想定する。撮影手段
1には撮影範囲(カメラフレーム枠)が640×480
画素のものを使用する。
【0044】これを前提にして、図3に示すフローチャ
ートのステップA1でオペレータは制御手段4に対して
設定手段3を使用して撮影条件を入力設定するようにな
される。例えば、証明写真画像として使用する撮影領域
が被撮影者20の背景を含めた顔画像の撮影領域よりも
小さめに設定される。ここで、オペレータは例えば当該
撮影装置10で映した証明写真をIDカードに適用する
場合に、その顔画像写真の大きさとして、縦の長さ30
mm、横の長さ24mmを設定する。また、設定手段3
を使用して、被撮影者によって遮られていない背景の撮
影領域の任意の位置に対して任意の大きさのモニタ領域
(背景板輝度測定位置)を設定し、このモニタ領域で背
景の輝度値を抽出するようにする。具体的には図2に示
した取得画像(カメラフレーム枠)の左上部にα×βの
モニタ領域が設定される。
【0045】その後、ステップA2で被撮影者20をカ
メラフレーム枠の中心に合わせ、撮影手段1により被撮
影者20を撮影する。この際の撮影は背景板50による
画像の輝度を検出するためである。そして、ステップA
3で撮影手段1により得られた1フレーム分の画像取得
情報Dinが記憶手段2に一時格納される。その後、ステ
ップA4で制御手段4によりカメラフレーム枠の左上端
に設定された背景板輝度測定位置が抽出される。この背
景板輝度測定位置が制御手段4により常時監視するよう
になされる。
【0046】そして、ステップA5で外部から供給され
る基準制御信号S3に基づく背景部分の基準輝度値と、
背景板輝度測定位置抽出後の背景部分の輝度値とが比較
され、背景部分の基準輝度値と背景板50の輝度値とが
一致したか否かが判断される。この際に、基準輝度値と
背景の輝度値とが一致した場合には輝度補正は不要なの
で、ステップA7に移行して、画像取得情報Dinから図
2に示したn×M画素の撮影領域が切り出され、この画
像取得情報Diが証明写真用画像となる顔画像情報Dout
としてデータファイルなどに出力される。
【0047】また、背景部分の基準輝度値と背景板50
の輝度値とが一致しない場合には、照明光の経時変化を
含む照度変動による輝度ムラ等の補正が必要なので、ス
テップA6に移行して絞り5を調整する。具体的には背
景部分の基準輝度値よりも抽出された背景板50の輝度
値が低いときは撮影手段1の絞り5を開く方向に調整す
るような絞り制御信号S1が制御手段4から絞り5へ出
力される。背景部分の基準輝度値よりも抽出された背景
板50の輝度値が高いときは撮影手段1の絞り5を閉じ
る方向に調整するような絞り制御信号S1が出力され
る。
【0048】その後、ステップA2へ戻って被撮影者2
0をカメラフレーム枠の中心に合わせた状態で、撮影手
段1により被撮影者20の次の1フレーム分の撮影をす
る。そして、ステップA3で記憶手段2に上書きするよ
うに画像取得情報を一時格納する。その後、上述したス
テップA4及びステップA5の処理を実行することによ
り背景部分の基準輝度値と背景板50の輝度値とが一致
した場合には輝度補正が完了したので、ステップA7に
移行して、画像取得情報Dinから切り出したn×M画素
の顔画像情報Doutがデータファイルに出力される。
【0049】その後、ステップA8に移行して被撮影者
の顔画像撮影を終了するか否かが判断される。顔画像撮
影を全て終了した場合には当該撮影装置10の電源や照
明具をオフして終了する。顔画像撮影を終了していない
場合には、ステップA2に戻って上述したステップA2
からステップA7を繰り返し実行する。これにより、I
Dカードの証明写真の欄に顔画像を形成するための顔画
像情報Dinを得ることができる。
【0050】このように、本発明に係る証明写真用の撮
影装置10によれば、照明光に輝度ムラが生じた場合で
も、常に、被撮影者20の顔の明るさを一定に制御でき
るので、同一の照明光の下で被撮影者20の着衣が明る
い色や暗い色などのように多種多様に変化した場合であ
っても、同じ画質の顔画像写真を撮ることができる。ま
た、同一着衣の被撮影者20に関して照明光の光量が変
動した場合であっても、同じ画質の顔画像写真を撮るこ
とができる。これにより、照明装置としてメタルハライ
ドランプなどの高輝度ランプに依存することなく、消灯
・再点灯が瞬時にできる安価な蛍光灯を使用することが
できる。
【0051】(2)第1の証明写真撮影システム 図4は、本発明に係る第1の実施形態としての証明写真
撮影システム100の構成例を示すブロック図である。
図5は、そのカメラ12の内部構成例を示すブロック図
である。
【0052】本実施の形態では従業者証写真撮影用の制
御手段を備え、被撮影者たる従業者証申請者20によっ
て遮られていない背景の輝度値を抽出した後に、予め準
備された背景部分の基準輝度値と、抽出後の背景板の輝
度値とを比較し、この比較結果に基づいて従業者証申請
者20の顔画像を撮影して、照明光に輝度ムラが生じた
場合でも、常に、従業者証申請者20の顔の明るさを一
定に制御できるようにすると共に、同一の照明光の下で
従業者証申請者20の着衣が明るい色や暗い色などのよ
うに多種多様に変化した場合であっても、同じ画質の顔
画像写真を撮影できるようにしたものである。
【0053】この発明に係る証明写真撮影システム(以
下で従業者証明写真撮影システムともいう)100は従
業者証写真の欄に顔画像を形成するための顔画像情報D
outを取得するものである。証明写真撮影システム10
0は撮影ユニット11、データファイル16、光源1
8、椅子19及び背景板50を備えている。光源18に
は蛍光灯やメタルハライドランプが使用され、照明光L
が従業者証申請者20の顔に向けて照射される。
【0054】撮影ユニット11は撮影装置10の一例で
あり、カメラ12を有しており、蛍光灯などの光源18
の下で従業者証申請者20の顔画像を撮影して従業者証
明写真用の画像取得情報Dinを出力するようになされ
る。このカメラ12には静止画用のデジタルカメラや、
動画用のビデオカメラなどが使用される。カメラ12に
はシステムバス28が接続されている。
【0055】このシステムバス28には記憶手段の一例
となるRAM22が接続され、カメラ12により得られ
た画像取得情報Dinが一時記憶される。RAM22には
システムバス28を通じて制御手段の一例となる従業者
証明写真制御用のCPU(中央演算装置)14が接続さ
れている。このCPU14にはシステムバス28を通じ
て設定手段の一例となるキーボード13が接続され、R
AM22に対して従業者証申請者20の背景を含めた顔
画像の撮影領域のうち証明写真画像として使用する撮影
領域を設定するようになされる。
【0056】また、キーボード13を使用して、被撮影
者によって遮られていない背景の撮影領域の任意の位置
に対して任意の大きさのモニタ領域を設定するようにな
される。具体的には図2に示した取得画像(カメラフレ
ーム枠)の左上部にα×βのモニタ領域が設定される。
これはモニタ領域で背景の輝度値を抽出するためであ
る。この他にキーボード13を使用して従業者証申請者
20の従業者ID番号を入力するようになされる。
【0057】この例で従業者証明写真画像として使用す
る撮影領域は図2に示したように、従業者証申請者20
の背景を含めた顔画像の撮影領域よりも小さく設定する
ようになされる。従業者証明写真の大きさは、縦の長さ
が30mm、横の長さが24mmである。オペレータに
よって従業者証明写真の大きさが設定されると、入力ツ
ール13からCPU14に対して領域設定情報D2が出
力される。
【0058】CPU14には領域設定情報D2と同様に
して入力ツール13から基準制御情報D3が入力され
る。この基準制御情報D3は背景部分の基準輝度値を与
える情報である。CPU14では領域設定情報D2に基
づいて、入力ツール13により設定された、被撮影者た
る従業者証申請者20によって遮られていない背景板5
0の輝度値が抽出される。背景板50は縦の長さが1.
8m程度で横の長さが0.9〜1.2m程度であり、正
面が水色(青色)を有している。
【0059】CPU14では背景板50の輝度値が抽出
された後に、基準制御情報D3に基づく背景板50の基
準輝度値と、抽出後の背景部分の輝度値とが比較され
る。この比較結果に基づいて従業者証申請者20の顔画
像を撮影するようにカメラ12を制御するようになされ
る。蛍光灯18の経時変化を含む照度変動による輝度ム
ラを補正するためである。
【0060】例えば、CPU14では背景板50の輝度
値を抽出しながら、予め準備された背景板50の基準輝
度値と、抽出後の背景部分の輝度値とを常時比較し、こ
の比較結果に基づいてカメラ12の絞り5を調整するよ
うになされる。具体的には基準輝度値よりも抽出された
背景部分の輝度値が低いときはカメラ12の絞り5を開
く方向に調整するような絞り制御情報D1がCPU14
からカメラ12へ出力され、その基準輝度値よりも抽出
された背景部分の輝度値が高いときはその絞り5を閉じ
る方向に調整するような絞り制御情報D1が出力され
る。
【0061】この例では従業者証申請者20を座らせる
椅子19及び背景画像を与える背景板50が設けられ、
CPU14は従業者証申請者20が椅子19に着座した
後に、背景板50の輝度値に基づいてカメラ12の絞り
調整をするようになされる。もちろん、従業者証申請者
20に対するカメラ12の位置決めと同時にカメラ12
の絞り調整を行ってもよい。また、椅子19及び背景板
50が設けられる場合であって、この背景板50に対し
て椅子19の位置を固定するようなされる。背景板50
の基準輝度値と、抽出後の背景部分の輝度値との測定誤
差を無くすためである。
【0062】上述のシステムバス28には記録媒体の一
例となるEEPROM(電気的にデータの書込み及び消
去可能な読み出し専用メモリ)15が接続されている。
このEEPROM15には、任意の照明光の下で従業者
証申請者20の顔画像を撮影して従業者証写真用の画像
取得情報Dinを取得するために、従業者証申請者20の
背景を含めた顔画像の撮影領域のうち従業者証写真画像
として使用する撮影領域を設定し、ここで設定された被
撮影者たる従業者証申請者20によって遮られない背景
部分の輝度値を抽出した後に、予め準備された背景板5
0の基準輝度値と、抽出後の背景部分の輝度値とを比較
し、その比較結果に基づいてカメラ12の絞り5を調整
した後に、従業者証申請者20の顔画像を撮影するよう
な制御手順が記録されている。
【0063】このEEPROM15によって、証明写真
撮影ユニット100に当該制御手順が適用されるので、
蛍光灯などの光源18による照明光に輝度ムラが生じた
場合でも、再現性良く、従業者証申請者20の顔の明る
さを一定にするようにCPU14を動作させることがで
きる。
【0064】また、システムバス28にはデータファイ
ル16が接続され、従業者証申請者20の従業者証ID
番号と共に、その顔画像情報がファイリングするように
なされる。更にシステムバス28には表示手段の一例と
なるモニタ17が接続され、椅子19に着座した従業者
証申請者20と当該撮影ユニット11のカメラ12の位
置合わせの際に、その従業者証申請者20の顔画像がモ
ニタ17に表示するようになされる。従業者証申請者2
0はモニタを見ながらカメラ12に対する位置合わせを
行うことができる。担当官は撮影した従業者証申請者2
0の顔画像(静止画)をモニタ17に表示して従業者証
用写真として適格か否かを確認することができる。
【0065】続いて、カメラ12の内部構成例について
説明をする。図5は、撮影ユニット11におけるカメラ
12の内部構成例を示すブロック図である。
【0066】図5に示すカメラ12にはレンズ6が設け
られ、被撮影対象物による入射光L’を結像するように
なされる。レンズ6の後方には絞り5が取り付けられ、
この絞り5には絞り制御部25がメカニカルに接続され
ている。レンズ6を通して入射した光Lの量は、絞り5
の図示しないアイリスが絞り制御部25により駆動さ
れ、その開口量を可変することにより調整される。
【0067】また、絞り5の後方にはCCD撮像素子2
1が設けられ、光量が調整された被撮影対象物による入
射光L’が撮像され、図示しない光電変換素子により入
射光L’が電気信号(輝度信号)に変換された後に、画
像取得情報Dinとなって出力される。CCD撮像素子2
1にはカラー方式が採用される。CCD撮像素子21に
は輝度検出部23及び画像処理部27が接続され、CC
D撮像素子21から得られたR(赤色)、G(緑色)、
B(青色)の3色に係る画像取得情報Dinから特定画素
の輝度Yが検出されたり、これらの3色の画像取得情報
Dinが周知のカラー画像処理が施される。また、従業者
証申請者20の顔の位置などを補正する際のフレーミン
グ処理に基づいた画像処理が実行される。
【0068】この輝度検出部23には制御手段の一例と
なるカメラ制御部24が接続され、絞り制御情報D1,
領域設定情報D2及び基準制御情報D3が撮影ユニット
11のCPU14から入力される。カメラ制御部24で
は絞り制御情報D1がデジタルアナログ変換された後
に、絞り制御信号S1が絞り制御部25に出力される。
絞り制御部25では絞り制御信号S1に基づいて当該C
CD撮像素子21に取り込まれる光量が調整される。例
えば、絞り5のアイリスの開口量を多くすると光量が多
くなり、そのアイリスを開口量を小さくすると光量が少
なくなる。
【0069】このカメラ制御部24及び輝度検出部23
にはホワイトバランス調整部26が接続され、R、G、
B色に係る画像取得情報Dinのホワイトバランス調整処
理が施される。上述の画像取得情報Dinをモニタ17な
どで再現すると、従業者証申請者20の上半身画像が得
られる(図2参照)。
【0070】この例では従業者証申請者20の裏面に背
景板50が設けられ、従業者証申請者20とカメラ12
との位置決めをした瞬間に、カメラ制御部24により従
業者証明写真画像として使用する撮影領域外のA×M
(128×480)画素の背景部分に係る取得画像に背
景板輝度測定範囲がCPU14からの領域設定情報D3
により設定され、この背景板50の輝度が測定される。
これにより、カメラ12の絞り5を調整するようになさ
れる。
【0071】この例で背景板輝度測定範囲は図2で示し
たα×β=64×16画素に設定され、その背景板輝度
測定位置はカメラフレーム枠の左上端に設定される。こ
の背景板輝度測定位置は、カメラ制御部24により常時
監視するようになされる。もちろん、画像処理部27内
の図示しないフレームメモリなどに展開された画像取得
情報Dinをメモリ上でカメラ制御部24により監視する
ようにしてもよい。なお、カメラ制御部24ではカメラ
12の絞り調整においてカメラ12の絞り調整限界を越
えたときに、エラーを出力するようになされる。これは
蛍光灯などの照明光の照度が極端に低下して輝度補正が
もはやできなくなったことを告知するためである。
【0072】続いて、従業者証写真が適用される交付申
請書40について説明をする。図6は従業者証写真画像
が適用される交付申請書40の構成例を示すイメージ図
である。
【0073】図6に示す交付申請書40は例えばA4サ
イズの上質紙から成る。その右上端には顔画像形成領域
P1が設けられ、交付要求者20の顔画像が印画できる
ようになされている。この顔画像形成領域P1は受像層
を成している。この受像層は昇華染料や拡散染料などの
素材からなる。顔画像などはサーマルヘッドにより熱を
加えてこれらの染料をトラップすることにより受像層に
定着して形成する。
【0074】この受像層の素材としては、ポリエステル
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
ル樹脂のような高分子材料が使用され得る。中でも、ポ
リエステル系樹脂が環境上からも、その使用が好まし
い。受像層はこれらの樹脂を粉末にしてイソシアネート
等の溶剤に溶かし、グラビアコータ等で塗布した後に乾
燥させ、その溶剤を揮発させることにより形成する。も
ちろん、顔画像形成領域P1に受像層を設けることな
く、交付申請書40の顔画像形成領域P1に電子写真を
直接形成するようにしてもよい。
【0075】この交付申請書40内には顔画像形成領域
P1の他に「従業者証交付申請書」、「住所」、「氏
名」、「生年月日」などを記載する欄や、手数料の証紙
などを貼付する証紙貼付領域P2が設けられている。従
って、交付要求者20は、顔写真を予め準備する必要は
なく、交付申請書40に必要事項を記載するだけで足り
る。
【0076】続いて、従業者証写真が適用される従業者
証30について説明をする。図7は従業者証写真画像が
適用される従業者証30の構成例を示すイメージ図であ
る。
【0077】図7に示す従業者証30は例えば縦の長さ
が6cm程度で、横の長さが9cm程度で、厚みが0.
5〜1.0mm程度を有しており、接着部材を除いて大
きく分けるとカード基板30Aと、表面シートと、その
表面を覆う保護シート51と、裏面シートの4層構造を
有している。
【0078】このカード基板30Aの一方の面には図示
しないが厚さ100μm程度の表面シートが設けられ
る。この表面シートは印刷部材であり、予め図7に示す
表面の所定領域P3には画像表示情報が印刷される。画
像表示情報は、例えば「○○○従業者証」、「氏名」、
「発行日」・・・などである。この印刷部材には、当該
従業者証の交付要求者20の顔画像を形成するための顔
画像形成領域P4が設けられ、その顔画像形成領域P4
は受像層を成している。この受像層については交付申請
書40の顔画像形成領域P1の受像層と同じ構成である
ので、その説明を省略する。
【0079】この表面シート上には透明な保護シート5
1が設けられ、表面シート上を覆うように保護されてい
る。表面シートと保護シート51とは接着シートを介し
て張り合わされている。接着シートには、ホットメルト
樹脂や、樹脂軟化点の温度が100℃程度又はそれより
も少し高い温度の熱溶融樹脂をフィルム状に形成したも
のを使用する。
【0080】このカード基板の他方の面には、厚さ10
0μm程度の裏面シートが設けられ、ペンで書ける筆記
層を有している。筆記層はポリエステルエマルジョンに
炭酸カルシウム及びシリカ微粒子を拡散したものであ
る。筆記層は表面シートの受像層と同様にして、上述の
素材を溶剤で溶かしてグラビアコータ等で塗布してから
乾燥させて溶剤を気化することにより形成される。
【0081】続いて、従業者証明写真撮影システム10
0の動作例について説明をする。図8は、そのシステム
100の動作例を示すフローチャートである。
【0082】この例では、蛍光灯による照明光の下で従
業者証申請者20の顔画像を撮影して、従業者証30や
交付申請書40の証明写真の欄に形成するための顔画像
を得る場合であって、動画用のビデオカメラを使用し、
絞り調整途中の画像情報は廃棄し、絞り調整した後の顔
画像情報Doutをデータファイル16に格納する場合を
想定する。カメラ12には撮影範囲(カメラフレーム
枠)が640×480画素のものを使用する。図2に示
した取得画像(カメラフレーム枠)の左上部にはα×β
のモニタ領域が設定される。
【0083】これを前提にして、図8に示すフローチャ
ートのステップB1で担当官は当該システム100の電
源をオンすると共に、蛍光灯などの光源18を点灯す
る。その後、ステップB2で担当官は入力ツール13を
使用してCPU14に撮影条件などを入力設定する。顔
画像写真の大きさは担当官又はサービスマンによって予
め設定される。従業者証30や交付申請書40の証明写
真の欄に形成する顔写真画像は縦の長さが30mmで横
の長さが24mmである。
【0084】その後、ステップB3で担当官は従業者証
申請者20が当該システム100に来るまで待機する。
そして、ステップB4で従業者証申請者20が当該シス
テム100に来たら椅子19に着席させる。その後、ス
テップB5で入力ツール13を使用して担当官は従業者
証ID番号を入力する。そして、従業者証申請者20を
カメラフレーム枠の中心に合わせ、ステップB6でカメ
ラ12により従業者証申請者20を撮影する。この際の
撮影は動画用のビデオカメラを使用しているので、背景
板50による画像の輝度も連続して検出される。その
後、ステップB7でカメラ12により得られた1フレー
ム分の画像取得情報Dinが画像処理部27に取り込まれ
る。画像処理部27では従業者証申請者20の顔の位置
などを補正に伴うフレーミング処理が施される。その
後、ステップB8で絞り補正を行うために、カメラ制御
部24によりカメラフレーム枠の左上端に設定された背
景板輝度測定位置が抽出される。この背景板輝度測定位
置がカメラ制御部24により常時監視するようになされ
る。
【0085】そして、CPU14からの基準制御情報D
3に基づく背景板50の基準輝度値と、背景板輝度測定
位置抽出後の背景部分の輝度値とがカメラ制御部24で
比較され、背景部分の基準輝度値と背景板50の輝度値
とが一致したか否かが判断される。この際に、基準輝度
値と背景の輝度値とが一致した場合には輝度補正は不要
なので、ステップB9に移行して、画像取得情報Dinか
ら図2に示したn×M画素の撮影領域が切り出され、こ
の画像取得情報Diが証明写真用画像となる顔画像情報
Doutとしてデータファイル16に出力される。
【0086】また、背景部分の基準輝度値と背景板50
の輝度値とが一致しない場合には、蛍光灯などの光源1
8の照明光の経時変化を含む照度変動により、輝度ムラ
等が発生したものと予測される。この場合には輝度補正
が必要となるので、絞り5が調整される。具体的には背
景板50の基準輝度値よりも抽出された背景部分の輝度
値が低いときはカメラ12の絞り5を開く方向に調整す
るような絞り制御信号S1がカメラ制御部24から絞り
制御部25へ出力される。背景板50の基準輝度値より
も抽出された背景部部分の輝度値が高いときはカメラ1
2の絞り5を閉じる方向に調整するような絞り制御信号
S1が絞り制御部25に出力される。
【0087】従って、絞り5が調整された後の従業者証
申請者20の1フレーム分の画像取得情報Dinから切り
出したn×M画素の顔画像情報Doutがデータファイル
16に出力される。その後、ステップB10に移行して
担当官によりモニタ17に静止画を表示して見て顔画像
が確認される。この確認は従業者証申請者20が瞬きを
したり、上方や下方を向いてしたりした場合に、顔画像
として不適切なので撮影をやり直すために必要である。
【0088】その後、ステップB11に移行して従業者
証申請者20の顔画像撮影を終了するか否かが判断され
る。顔画像撮影を全て終了した場合にはステップB12
に移行して当該従業者証写真撮影システム100の電源
や照明具をオフして終了する。顔画像撮影を全部終了し
ていない場合には、ステップB3に戻って上述したステ
ップB3からステップB11を繰り返し実行する。これ
により、従業者証30や交付申請書40の証明写真の欄
に顔画像を形成するための顔画像情報Dinを得ることが
できる。
【0089】このように、本発明に係る従業者証写真撮
影システム100によれば、上述した自動絞り機能付き
の撮影装置10が撮影ユニット11に応用されるので、
蛍光灯などの光源18による照明光に輝度ムラが生じた
場合でも、常に、従業者証申請者20の顔の明るさを一
定に制御することができる。
【0090】従って、同一の照明光の下で従業者証申請
者20の着衣が明るい色や暗い色などのように多種多様
に変化した場合であっても、同じ画質の顔画像写真を撮
ることができる。また、同一着衣の従業者証申請者20
に関して照明光の光量が変動した場合であっても、同じ
画質の顔画像写真を撮ることができる。メタルハライド
ランプなどの高輝度ランプを用いずとも、安価な蛍光灯
などを光源18に使用することができる。
【0091】(3)第2の証明写真撮影システム 図9は、本発明に係る第2の実施形態としての証明写真
撮影システム200の構成例を示すブロック図である。
【0092】この実施形態では、被撮影者20により隠
れる大きさを有した白板60をカメラ12の前方に配置
すると共に撮影制御用の制御手段を備え、この白板60
を撮影してカメラ12のホワイトバランス調整を実行し
た後に、当該被撮影者20の顔画像を撮影するようにし
て、光源18の照明光Lの色温度変化に応じた最適なホ
ワイトバランスを調整できるようにすると共に、最適に
ホワイトバランス調整がなされたカメラ12により、高
画質の顔画像写真を撮影できるようにしたものである。
【0093】この発明に係る証明写真撮影システム20
0は、任意の照明光の下で例えば、被撮影者としての従
業者証申請者20の顔画像を撮影して従業者証用の証明
写真画像情報を取得するシステム200である。この証
明写真撮影システム200は撮影ユニット31、データ
ファイル16、モニタ17、光源18、椅子19、背景
板50の他に白板60を備えている。第1の証明写真撮
影システム100と同じ符号及び同じ名称のものは同じ
機能を有するためその説明を省略する。
【0094】このカメラ12の前方には従業者証申請者
20により隠れる大きさを有した白板60が配置され
る。例えば、従業者証申請者20を座らせる椅子19が
設けられ、この椅子19に従業者証申請者20を着座さ
せたとき、その従業者証申請者20によって覆われる位
置に白板60が設けられる。この例では照明光Lの照度
が低下したときに、カメラ12と従業者証申請者20を
座らせる椅子19との間の距離を調整するようになされ
る。カメラ12に取り込む光量を多くするためである。
【0095】また、当該システム200には撮影制御用
の制御手段の一例となるCPU34が設けられ、白板6
0を撮影してカメラ12のホワイトバランス調整を実行
した後に、当該従業者証申請者20の顔画像を撮影する
ようにカメラ12を制御するようになされる。この制御
を受けたカメラ12では、光源18による照明光Lに基
づいて従業者証申請者20の顔画像を撮影して従業者証
写真用の画像取得情報Dinなどを取得するようになされ
る。
【0096】撮影ユニット31のシステムバス28には
記録媒体の一例となるEEPROM35が接続されてい
る。EEPROM35には、白板60を撮影してカメラ
12のホワイトバランス調整を実行した後に、当該被撮
影者20の顔画像を撮影するような制御手順が記録され
る。この制御手順が証明写真撮影ユニット200に適用
されるので、蛍光灯などの光源18による照明光に輝度
ムラが生じた場合でも、光源18の照明光Lの色温度変
化に応じた最適なホワイトバランスを調整することがで
き、最適にホワイトバランス調整がなされたカメラ12
により、高画質の顔画像写真を撮影することができる。
【0097】この白板60は図10Aに示す背景板50
の前であって、カメラ12の視野にある椅子19の直ぐ
後方に立設される。白板60は図11Aに示す従業者証
申請者20が椅子19に着席したときに、隠れる大きさ
を有している。白板60は例えば一辺が10cm程度の
正方形を有している。この白板60は従業者証申請者2
0が椅子19に着席する前にカメラ12によって撮影さ
れる。
【0098】この白板60による取得映像を図10Bに
示し、従業者証申請者20による上半身の取得画像を図
11Bに示している。好ましくは白板60による取得映
像は図10Bに示すカメラフレーム枠の中心に位置する
ようになるとよい。これは光源18の照明光Lの色温度
変化を最も測定したい位置であり、図11Bに示す従業
者証申請者20による上半身の取得画像がカメラフレー
ム枠の中心に合わされるからである。そのため、カメラ
12に上下駆動機構を設けて、撮影位置を上下に可変で
きるようにするとよい。また、白板60を背景板50の
手前であって、従業者証申請者20の頭部の後方領域に
設ける方法も考えられる。この場合には白板60の大き
さや、その固定方法を工夫して証明写真用画像に白板6
0やその固定器具が映らないようにする必要がある。
【0099】続いて、第2の証明写真撮影システム20
0の動作例について説明をする。図12は第2の証明写
真撮影システム200の動作例を示すフローチャートで
ある。
【0100】この例では従業者証申請者20により隠れ
る大きさを有した白板60をカメラ12の前方に配置す
ると共に撮影制御用のCPU34を備え、この白板60
を撮影してカメラ12のホワイトバランス調整を実行し
た後に、従業者証申請者20の顔画像を撮影することを
想定する。当該撮影ユニット31には動画用のビデオカ
メラを使用され、そのホワイトバランス調整に関しては
撮影毎に行ってもよく、あるいは、一定期間毎にホワイ
トバランス調整を行うようにしてもよい。
【0101】これらを前提にして、図12のフローチャ
ートのステップC1で担当官は当該システム100の電
源をオンすると共に、蛍光灯などの光源18を点灯す
る。その後、ステップC2で担当官によって、当該撮影
ユニット31のホワイトバランスを調整するか否かが判
断される。前回ホワイトバランスを調整してから間もな
い場合には、カメラ12のホワイトバランス調整が不要
なのでステップC7に移行される。
【0102】また、蛍光灯を交換したような場合にはホ
ワイトバランスを調整する必要があるので、ステップC
3に移行してカメラ12のホワイトバランス調整を当該
撮影ユニット31に指示する。例えば、図5に示したカ
メラ12のカメラ制御部24にはCPU34からの領域
設定情報D2及び基準制御情報D3が入力される。この
基準制御情報D3は白板60の基準輝度値を与える情報
となる。カメラ制御部24では、領域設定情報D2に基
づいて白板60の輝度値が抽出され、その後、基準制御
情報D3に基づく白板60の基準輝度値と、抽出後の白
板60の輝度値とが比較される。この比較結果に基づい
てカメラ12のホワイトバランスが調整される。
【0103】つまり、カメラ制御部24では白板60の
輝度値を抽出しながら、予め準備された白板60の基準
輝度値と、抽出後の白板60の輝度値とを常時比較し、
この比較結果に基づいてカメラ12のホワイトバランス
調整部26に利得調整信号S4を出力するようになされ
る。具体的には基準輝度値よりも抽出された白板60の
輝度値が低いときはホワイトバランス調整部26の利得
を高める方向に調整するような利得制御信号S4がカメ
ラ制御部24からホワイトバランス調整部26へ出力さ
れる。その基準輝度値よりも抽出された白板60の輝度
値が高いときはホワイトバランス調整部26の利得を低
くくする方向に調整するような利得制御信号S4が出力
される。
【0104】一方で、ステップC4〜ステップC6でカ
メラ12のホワイトバランス調整中に従業者証申請者2
0が椅子19に着座しないか否かが監視される。この監
視に関しては、ステップC4で白板60による取得画像
の輝度値が、予め設定された白板の輝度基準値とを比較
される。このとき、白板60の輝度値がCPU34によ
り抽出され、予め準備された白板60の基準輝度値と、
抽出後の白板60の輝度値とが比較される。
【0105】この比較結果、ステップ5で抽出後の白板
60の輝度値が白板60の基準輝度値を下回ることがC
PU34により判断された場合には、カメラ12のホワ
イトバランス調整の異常を警告するようになされる。こ
の際の警告はホワイトバランス調整の再処理を促すもの
である。
【0106】この機能を応用すると、カメラ12のホワ
イトバランス調整中に従業者証申請者20が椅子19に
着座したことを検出することができる。つまり、ホワイ
トバランス調整を実行中に、従業者証申請者20がカメ
ラ12の前方に在席した場合には、カメラ12による白
板60の画像取得情報Dinが予め設定された白板60の
画像基準情報よりも、極端に下がるので、従業者証申請
者20がカメラ12の前方に在席したことをCPU34
に認識させることができる。
【0107】このような場合にはステップC6に移行し
てホワイトバランス調整をリトライするか否かを担当官
に選択させるようにしてもよい。ホワイトバランス調整
をリトライする場合にはステップC3に戻って、最初か
らカメラ12のホワイトバランス調整が行われる。ホワ
イトバランス調整をリトライしない場合には、ステップ
C13に移行される。
【0108】従って、カメラ12のホワイトバランス調
整が正常に行われると、ステップC7で担当官は従業者
証申請者20が当該システム100に来るまで待機す
る。そして、担当官はステップC8で従業者証申請者2
0が当該システム100に来たら椅子19に着席させ
る。このとき、カメラ12の前方で従業者証申請者20
は椅子19に着席する。その後、ステップC9で入力ツ
ール13を使用して担当官は従業者証ID番号を入力す
る。
【0109】そして、従業者証申請者20をカメラフレ
ーム枠の中心に合わせ、ステップC10でカメラ12に
より従業者証申請者20を撮影する。このとき、従業者
証申請者20により白板60が隠れた状態で、ホワイト
バランス調整済みのカメラ12により当該従業者証申請
者20の顔画像を撮影するようになされるので、背景板
50による画像の輝度も連続して検出される。
【0110】その後、カメラ12により得られた1フレ
ーム分の画像取得情報DinがステップC11で画像処理
部27に取り込まれる。画像処理部27では従業者証申
請者20の顔の位置などを補正に伴うフレーミング処理
が施される。その後、画像取得情報Dinから図13Bに
示したn×M画素の撮影領域が切り出され、証明写真用
画像となる顔画像情報Doutがデータファイル16に出
力される。
【0111】そして、ステップC12に移行して担当官
によりモニタ17に静止画を表示して見て顔画像が確認
される。この確認は従業者証申請者20が瞬きをした
り、上方や下方を向いてしたりした場合に、顔画像とし
て不適切なので撮影をやり直すために必要である。
【0112】その後、ステップC13に移行して従業者
証申請者20の顔画像撮影を終了するか否かが判断され
る。顔画像撮影を全て終了した場合にはステップC14
に移行して当該従業者証写真撮影システム100の電源
や照明具をオフして終了する。顔画像撮影を全部終了し
ていない場合には、ステップC7に戻って上述したステ
ップC7からステップC12を繰り返し実行する。これ
により、従業者証30や交付申請書40の証明写真の欄
に顔画像を形成するための顔画像情報Doutを得ること
ができる。
【0113】このように、第2の実施形態に係る証明写
真撮影システム200によれば、従業者証申請者20を
椅子19に着座させる前に、光源18による照明光下に
おいて、カメラ12により白板60が撮影され、その白
板60による画像取得情報Dinに基づいて当該カメラ1
2のホワイトバランス調整を実行するようになされる。
【0114】従って、光源18の照明光Lの色温度変化
に応じた最適なホワイトバランスを調整することができ
る。しかも、最適にホワイトバランス調整がなされたカ
メラ12により、高画質の従業者証写真画像などを取得
することができる。
【0115】なお、図10Aに示した白板16に代えて
図13Aに示すような白マーク61を背景板50の一領
域に形成し、リアルタイムにカメラ12のホワイトバラ
ンス調整を行うようにしてもよい。図13A,Bは他の
証明写真撮影システム300における白マーク61の配
置例及びカメラ12による画像取得例を示すイメージ図
である。
【0116】図13Aに示す白マーク61は背景板50
の表面であって、カメラ12の視野にある椅子19に着
座した従業者証申請者20の直ぐ横方向に設けられる。
白マーク61は一辺が10cm程度の正方形を有してお
り、背景板50の一部領域を白く加工してものである。
この白マーク61は従業者証申請者20の顔画像と共に
カメラ12によって同時に撮影される。従って、図13
Bに示すようにカメラフレーム枠内に白マーク61によ
る画像が、従業者証申請者20の顔画像の背景部分に共
存するようになる。
【0117】この証明写真撮影システム300も図9に
示した撮影ユニット31が適用されるので、図5に示し
たカメラ12のカメラ制御部24にはCPU34からの
領域設定情報D2と基準制御情報D3が入力される。こ
の基準制御情報D3は白マーク61の基準輝度値を与え
る情報となる。
【0118】カメラ制御部24では、領域設定情報D2
に基づいて、入力ツール13により設定された被撮影者
たる従業者証申請者20によって遮られない背景部分の
白マーク61の輝度値が抽出され、その後、CPU34
から供給される基準制御情報D3に基づく白マーク61
の基準輝度値と、抽出後の白マーク61の輝度値とが比
較される。この比較結果に基づいて従業者証申請者20
の顔画像を撮影するようにカメラ12を制御するように
なされる。
【0119】例えば、カメラ制御部24では白マーク6
1の輝度値を抽出しながら、予め準備された白マーク6
1の基準輝度値と、抽出後の白マーク61の輝度値とを
常時比較し、この比較結果に基づいてカメラ12のホワ
イトバランス調整部26に利得調整信号S4を出力する
ようになされる。具体的には基準輝度値よりも抽出され
た白マーク61の輝度値が低いときはホワイトバランス
調整部26の利得を高める方向に調整するような利得制
御信号S4がカメラ制御部24からホワイトバランス調
整部26へ出力される。その基準輝度値よりも抽出され
た白マーク61の輝度値が高いときはホワイトバランス
調整部26の利得を低くくする方向に調整するような利
得制御信号S4が出力される。
【0120】このように、第2の実施形態に係る他の証
明写真撮影システム300によれば、従業者証申請者2
0を椅子19に着座させた状態で、光源18による照明
光下において、カメラ12により白マーク61が同時に
撮影され、その白マーク61による画像取得情報Dinに
基づいて当該カメラ12のホワイトバランス調整をリア
ルタイムに実行するようになされる。
【0121】従って、証明写真撮影システム200と同
様にして、証明写真撮影システム300においても、光
源18の照明光Lの色温度変化に応じた最適なホワイト
バランスを調整することができる。しかも、最適にホワ
イトバランス調整がなされたカメラ12により、高画質
の従業者証写真画像などを再現性良く取得することがで
きる。
【0122】なお、光源18に色フィルタを取り付け
て、照明光Lの色温度を改善するようにしてもよい。ま
た、被撮影者たる従業者証申請者20によって遮られな
い背景板50に白マーク61を配置する場合であって、
カメラ12の視野から外れた位置に図示しない反射ミラ
ーを設けるようにするとよい。これは従業者証写真画像
として使用する撮影領域に白マーク61が入り込まない
ように従業者証申請者20の着座位置を適宜調整すると
きに利便性が向上することによる。反射ミラーには大き
なものは必要なく、一辺が10cmから30cm程度の
鏡のようなものを使用するとよい。
【0123】上述した実施形態では撮影ユニット11に
関してカメラ12を含む入力ツール13、CPU14,
EEPROM15及びRAM22により構成する場合に
ついて説明したが、これに限られることはなく、カメラ
12の中に入力ツール13、CPU14,EEPROM
15及びRAM22を含めた、いわゆる制御機構内蔵型
の一体カメラであってもよい。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る証明
写真用の撮影装置によれば、撮影制御用の制御手段が備
えられ、予め設定された被撮影者によって遮られていな
い背景の輝度値を抽出した後に、予め準備された背景の
基準輝度値と、抽出後の背景の輝度値とを比較し、この
比較結果に基づいて被撮影者の顔画像を撮影するように
なされる。
【0125】この構成によって、照明光に輝度ムラが生
じた場合でも、常に、顔の明るさを一定に制御できるの
で、同一の照明光の下で被撮影者の着衣が明るい色や暗
い色などのように多種多様に変化した場合であっても、
同じ画質の顔画像写真を撮ることができる。また、同一
着衣の被撮影者に関して照明光の光量が変動した場合で
あっても、同じ画質の顔画像写真を撮ることができる。
これにより、照明系にメタルハライドランプなどの高輝
度ランプに依存することなく、蛍光灯などを使用するこ
とができる。
【0126】本発明に係る第1の証明写真撮影システム
によれば、上述した撮影装置が応用されるので、光源に
よる照明光に輝度ムラが生じた場合でも、常に、顔の明
るさを一定に制御することができる。
【0127】この構成によって、同一の照明光の下で被
撮影者の着衣が明るい色や暗い色などのように多種多様
に変化した場合であっても、同じ画質の顔画像写真を撮
ることができる。また、同一着衣の被撮影者に関して照
明光の光量が変動した場合であっても、同じ画質の顔画
像写真を撮ることができる。
【0128】本発明に係る第2の証明写真撮影システム
によれば、被撮影者により隠れる大きさを有した白板が
撮影手段の前方に配置されると共に、撮影制御用の制御
手段が備えられ、この白板を撮影して撮影手段のホワイ
トバランス調整を実行した後に、当該被撮影者の顔画像
を撮影するようになされる。
【0129】この構成によって、光源の照明光の色温度
変化に応じた最適なホワイトバランス調整を行うことが
でき、最適にホワイトバランス調整がなされた撮影手段
により、高画質の顔画像写真を撮ることができる。
【0130】本発明に係る記録媒体によれば、上述した
撮影装置、第1及び第2の証明写真撮影ユニットに当該
制御手順が適用されるので、光源による照明光に輝度ム
ラが生じた場合でも、再現性良く、被撮影者の顔の明る
さを一定にするように制御手段を動作させることができ
る。
【0131】この発明は、自動車免許証等の免許証類、
身分証明書、パスポート、外国人登録証、図書館利用カ
ード、キャッシュカード、クレジットカード、従業者
証、社員証、会員証、医療カード及び学生証などのID
カードの証明写真撮影システムに適用して極めて好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としての証明写真用の撮
影装置10の構成例を示すブロック図である。
【図2】その証明写真用画像に使用する撮影領域の設定
例を示すイメージ図である。
【図3】証明写真用の撮影装置10の動作例を示すフロ
ーチャートである。
【図4】本発明に係る第1の実施形態としての証明写真
撮影システム100の構成例を示すブロック図である。
【図5】そのカメラ12の内部構成例を示すブロック図
である。
【図6】証明写真が適用される交付申請書40の構成例
を示すイメージ図である。
【図7】証明写真が適用される従業者証30の構成例を
示すイメージ図である。
【図8】証明写真撮影システム100の動作例を示すフ
ローチャートである。
【図9】本発明に係る第2の実施形態としての証明写真
撮影システム200の構成例を示すブロック図である。
【図10】A及びBはその白板60の配置例及びカメラ
12による画像取得例を示すイメージ図である。
【図11】従業者証申請者20の着座例及びカメラ12
による画像取得例を示すイメージ図である。
【図12】証明写真撮影システム200の処理例を示す
フローチャートである。
【図13】他の証明写真撮影システム300における白
マーク61の配置例及びカメラ12による画像取得例を
示すイメージ図である。
【符号の説明】 1 撮影手段 2 記憶手段 3 設定手段 4 制御手段 5 絞り 10 撮影装置 11,31 撮影ユニット 12 カメラ(撮影手段) 13 入力ツール(設定手段) 14,34 CPU(制御手段) 15,35 EEPROM(記録媒体) 17 モニタ(表示手段) 18 光源 24 カメラ制御部(制御手段) 50 背景板 60 白板 61 白マーク

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の照明光の下で被撮影者の顔を含む
    上半身を撮影して証明写真用の画像取得情報を出力する
    撮影手段と、 前記撮影手段により得られた画像取得情報を記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段に対して前記被撮影者の背景を含めた顔画
    像の撮影領域のうち証明写真画像として使用する撮影領
    域を設定する設定手段と、 前記設定手段により設定された前記被撮影者によって遮
    られていない背景の輝度値を抽出した後に、予め準備さ
    れた背景の基準輝度値と、抽出後の前記背景の輝度値と
    を比較し、前記比較結果に基づいて前記被撮影者の顔画
    像を撮影するように前記撮影手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする証明写真用の撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記証明写真画像として使用する撮影領
    域は、前記被撮影者の背景を含めた顔画像の撮影領域よ
    りも小さく設定するようになされることを特徴とする請
    求項1に記載の証明写真用の撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記被撮影者によって遮られていない背
    景の撮影領域の任意の位置に対して任意の大きさのモニ
    タ領域を設定するためのモニタ領域設定用の設定手段が
    設けられ、 前記モニタ領域で前記背景の輝度値を抽出するようにな
    されたことを特徴とする請求項1に記載の証明写真用の
    撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 前記基準輝度値よりも抽出された前記背景の輝度値が低
    いときは前記撮影手段の絞りを開く方向に調整し、 前記基準輝度値よりも抽出された前記背景の輝度値が高
    いときは前記撮影手段の絞りを閉じる方向に調整するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の証明写真用の撮影装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、 前記背景の輝度値を抽出しながら、予め準備された背景
    の基準輝度値と、抽出後の前記背景の輝度値とを常時比
    較し、前記比較結果に基づいて前記撮影手段の絞りを調
    整するようになされたことを特徴とする請求項1に記載
    の証明写真用の撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、 前記撮影手段の絞り調整において、 前記撮影手段の絞り調整限界を越えたとき、又は、前記
    背景の明るさが規定値範囲を外れたときに絞り不良のエ
    ラーを出力することを特徴とする請求項1に記載の証明
    写真用の撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記照明光を供給する光源と、 前記光源による照明光に基づいて被撮影者の顔を含む上
    半身を撮影して証明写真用の画像取得情報を出力する撮
    影手段と、 前記撮影手段により得られた画像取得情報を記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段に対して前記被撮影者の背景を含めた顔画
    像の撮影領域のうち証明写真画像として使用する撮影領
    域を設定する設定手段と、 前記設定手段により設定された前記被撮影者によって遮
    られていない背景の輝度値を抽出した後に、予め準備さ
    れた背景の基準輝度値と、抽出後の前記背景の輝度値と
    を比較し、前記比較結果に基づいて前記被撮影者の顔画
    像を撮影するように前記撮影手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする証明写真撮影システム。
  8. 【請求項8】 前記証明写真画像として使用する撮影領
    域は、前記被撮影者の背景を含めた顔画像の撮影領域よ
    りも小さく設定するようになされることを特徴とする請
    求項7に記載の証明写真撮影システム。
  9. 【請求項9】 前記被撮影者によって遮られていない背
    景の撮影領域の任意の位置に対して任意の大きさのモニ
    タ領域を設定するためのモニタ領域設定用の設定手段が
    設けられ、 前記モニタ領域で前記背景の輝度値を抽出するようにな
    されたことを特徴とする請求項7に記載の証明写真撮影
    システム。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、 前記基準輝度値よりも抽出された前記背景の輝度値が低
    いときは前記撮影手段の絞りを開く方向に調整し、 前記基準輝度値よりも抽出された前記背景の輝度値が高
    いときは前記撮影手段の絞りを閉じる方向に調整するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の証明写真撮影システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、 前記撮影手段の絞り調整において、 前記撮影手段の絞り調整限界を越えたとき、又は、前記
    背景の明るさが規定値範囲を外れたときに絞り不良のエ
    ラーを出力することを特徴とする請求項7に記載の証明
    写真撮影システム。
  12. 【請求項12】前記撮影手段の絞り調整は、 前記被撮影者に対する前記撮影手段の位置決めと同時に
    行うことを特徴とする請求項11に記載の証明写真撮影
    システム。
  13. 【請求項13】 前記被撮影者を座らせる椅子及び背景
    画像を与える背景板が設けられ、 前記制御手段は、 前記被撮影者が前記椅子に着座した後に、前記背景板の
    輝度値に基づいて前記撮影手段の絞り調整をするように
    なされたことを特徴とする請求項7に記載の証明写真撮
    影システム。
  14. 【請求項14】 前記背景板に対して前記椅子の位置が
    固定されることを特徴とする請求項13に記載の証明写
    真撮影システム。
  15. 【請求項15】 照明光を供給する光源と、 前記光源による照明光に基づいて被撮影者の顔を含む上
    半身を撮影して証明写真用の画像取得情報を出力する撮
    影手段と、 前記撮影手段の前方に配置するために前記被撮影者によ
    り隠れる大きさを有した白板と、 前記白板を撮影して前記撮影手段のホワイトバランス調
    整を実行した後に、当該被撮影者の顔画像を撮影するよ
    うに前記撮影手段を制御する制御手段とを備えることを
    特徴とする証明写真撮影システム。
  16. 【請求項16】 前記被撮影者を座らせる椅子が設けら
    れ、 前記椅子に被撮影者を着座させたとき、 前記被撮影者によって覆われる位置に前記白板が設けら
    れることを特徴とする請求項15に記載の証明写真撮影
    システム。
  17. 【請求項17】 前記制御手段は、 前記撮影手段の前方に被撮影者を在席させる前に前記白
    板を撮影して当該撮影手段のホワイトバランス調整を実
    行し、その後、前記撮影手段の前方に被撮影者を在席さ
    せ、前記被撮影者により白板が隠れた状態で、ホワイト
    バランス調整済みの前記撮影手段により当該被撮影者の
    顔画像を撮影するようになされたことを特徴とする請求
    項15に記載の証明写真撮影システム。
  18. 【請求項18】 前記制御手段は、 前記白板の輝度値を抽出し、予め準備された白板の基準
    輝度値と、抽出後の前記白板の輝度値とを比較し、前記
    比較結果に基づいて前記撮影手段のホワイトバランス調
    整をするようになされたことを特徴とする請求項15に
    記載の証明写真撮影システム。
  19. 【請求項19】 前記制御手段は、 抽出後の前記白板の輝度値が前記白板の基準輝度値を下
    回る場合には、前記撮影手段のホワイトバランス調整の
    異常を警告するようになされたことを特徴とする請求項
    15に記載の証明写真撮影システム。
  20. 【請求項20】 前記制御手段は、 前記ホワイトバランス調整の実行中に、前記被撮影者が
    前記撮影手段の前方に在席した場合に、前記ホワイトバ
    ランス調整の再処理を警告することを特徴とする請求項
    15に記載の証明写真撮影システム。
  21. 【請求項21】 前記制御手段は、 予め設定された白板の画像基準情報と、前記撮影手段に
    よる白板の画像取得情報とを比較して前記被撮影者が前
    記撮影手段の前方に在席したか否かを検出することを特
    徴とする請求項15に記載の証明写真撮影システム。
  22. 【請求項22】 前記被撮影者を座らせる椅子の後方に
    背景板が設けられ、 前記背景板の一部領域を白く加工して白板を形成するこ
    とを特徴とする請求項16に記載の証明写真撮影システ
    ム。
  23. 【請求項23】 前記被撮影者によって遮られていない
    背景に白板が配置される場合であって、 前記制御手段は、 前記白板の輝度値を抽出しながら、予め準備された白板
    の基準輝度値と、抽出後の前記白板の輝度値とを常時比
    較し、前記比較結果に基づいて前記撮影手段のホワイト
    バランス調整をするようになされたことを特徴とする請
    求項15に記載の証明写真撮影システム。
  24. 【請求項24】 前記背景に白板が設けられる場合であ
    って、 前記証明写真画像として使用する撮影領域に前記白板が
    入り込まないように前記被撮影者の着座位置を調整させ
    るための反射ミラーが設けられることを特徴とする請求
    項15に記載の証明写真撮影システム。
  25. 【請求項25】 前記照明光が低下したときに、前記撮
    影手段と前記被撮影者を座らせる椅子との間の距離を調
    整することを特徴とする請求項7及び請求項15に記載
    の証明写真撮影システム。
  26. 【請求項26】 前記光源に色フィルタを設けることを
    特徴とする請求項7及び請求項15に記載の証明写真撮
    影システム。
  27. 【請求項27】 前記被撮影者の顔画像を表示する表示
    手段が設けられることを特徴とする請求項7及び請求項
    15に記載の証明写真撮影システム。
  28. 【請求項28】 任意の照明光の下で被撮影者の顔画像
    を撮影して証明写真用の画像取得情報を取得するため
    に、 前記被撮影者の背景を含めた顔画像の撮影領域のうち証
    明写真画像として使用する撮影領域を設定し、 設定された前記被撮影者によって遮られていない背景の
    輝度値を抽出した後に、予め準備された背景の基準輝度
    値と、抽出後の前記背景の輝度値とを比較し、前記比較
    結果に基づいて前記被撮影者の顔画像を撮影するような
    制御手順を記録したことを特徴とする記録媒体。
  29. 【請求項29】 前記比較結果に基づいて撮影系の絞り
    を調整するような制御手順が記録されることを特徴とす
    る請求項28に記載の記録媒体。
  30. 【請求項30】 前記比較結果に基づいて撮影系のホワ
    イトバランスを調整するような制御手順が記録されるこ
    とを特徴とする請求項28に記載の記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG129250A1 (en) * 2001-09-18 2007-02-26 Atlus Kk Image print feeding apparatus and edit processing method and background processing method
JP2007189717A (ja) * 2007-02-13 2007-07-26 Konica Minolta Holdings Inc 撮影装置、及び撮影方法
JP2012085292A (ja) * 2010-10-09 2012-04-26 Ricoh Co Ltd 画像のホワイトバランス処理方法及び装置

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