JP2002189312A - 電子写真用トナー、電子写真用現像剤、及び画像形成方法 - Google Patents

電子写真用トナー、電子写真用現像剤、及び画像形成方法

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JP2002189312A
JP2002189312A JP2000385491A JP2000385491A JP2002189312A JP 2002189312 A JP2002189312 A JP 2002189312A JP 2000385491 A JP2000385491 A JP 2000385491A JP 2000385491 A JP2000385491 A JP 2000385491A JP 2002189312 A JP2002189312 A JP 2002189312A
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JP
Japan
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toner
particles
base particles
toner base
electrophotographic
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Application number
JP2000385491A
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English (en)
Inventor
Kaori Ooishi
かおり 大石
Masahiro Takagi
正博 高木
Toshimoto Inoue
敏司 井上
Rieko Kataoka
理恵子 片岡
Hideko Kiyono
英子 清野
Hisae Yoshizawa
久江 吉沢
Yosuke Tsurumi
洋介 鶴見
Chiaki Suzuki
千秋 鈴木
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球形トナー母粒子の高転写効率・高画質性、
さらには現像性を損なうことなく、クリーニング性の向
上、感光体フィルミング防止等の信頼性向上がバランス
よくなされた電子写真用トナー、それを用いた電子写真
用現像剤及び画像形成方法を提供すること。 【解決手段】 少なくとも、平均形状係数(ML2
A)100〜130のトナー母粒子と、無機微粒子と、
該トナー母粒子より平均粒径が小さい非着色粒子とを含
有し、且つ前記白色或いは淡黄色の無機微粒子の少なく
とも一種のトナー母粒子への弱付着成分が1.5〜35
%であることを特徴とする電子写真用トナー、それを用
いた電子写真用現像剤及び画像形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法において、静電潜像の現像のために使用する電子
写真用トナー、電子写真用現像剤、及び画像形成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は、潜像担持体(感光体)上
に形成された静電潜像を、着色剤を含むトナーで現像
し、得られたトナー像を転写体上へ転写し、これを熱ロ
ール等で定着することにより画像が得られ、他方、その
潜像担持体は再び静電潜像を形成するためにクリーニン
グされるものである。このような電子写真法等に使用さ
れる乾式現像剤は、結着樹脂に着色剤等を配合したトナ
ーを単独で用いる一成分現像剤と、そのトナーにキャリ
ヤを混合した二成分現像剤とに大別される。一成分現像
剤では磁性粉を用い、磁気力により現像担持体に搬送
し、現像する磁性一成分と磁性粉を用いず帯電ロール等
の帯電付与により現像担持体に搬送し、現像する非磁性
一成分に分類することができる。1980年代の後半か
ら、電子写真の市場はデジタル化をキーワードとして小
型化、高機能要求が強く、特にフルカラー画質に関して
は高級印刷、銀塩写真に近い高画質品位が望まれてい
る。
【0003】高画質を達成する手段としてデジタル化処
理が不可欠であり、このような画質に関するデジタル化
の効能として、複雑な画像処理が高速で行える事が挙げ
られている。この事により、文字と写真画像を分離して
制御することが可能となり、両品質の再現性がアナログ
技術に比べ大きく改善されている。特に写真画像に関し
ては階調補正と色補正が可能になった点が大きく、階調
特性、精細度、鮮鋭度、色再現、粒状性の点でアナログ
に比べ有利である。しかし、一方、画像出力としては光
学系で作製された潜像を忠実に作像する必要があり、ト
ナーとしては益々小粒径化が進み忠実再現を狙った活動
が加速されている。しかし、単にトナーの小粒径化だけ
では、安定的に高画質を得る事は困難であり、現像、転
写、定着、クリーニング特性における基礎特性の改善が
更に重要となっている。
【0004】特に、高画質を得る為には現像像を忠実に
転写する必要があるが、一方でトナーを小径化すること
により、転写性能を低下させてしまう。その為、小径ト
ナーを使いこなす為の様々な技術が報告されている。例
えば、トナーを球形に近づけることで転写性を向上させ
ることが報告されている(特開昭62−184469号
公報)。確かにトナーを球形化することで転写効率が向
上するが、一方で、僅かながら発生する転写残トナーに
よりクリーニング不良を発生してしまう。逆に、クリー
ニングシステムを省略して、転写後の感光ドラム上に残
留するトナーを現像器で現像と同時回収するクリーナー
レスシステムが提案されている(特開平2−30277
2号公報、特開平5−94113号公報)。
【0005】一般的には、このように現像と同時に残留
トナーを回収すると、回収されたトナーとその他のトナ
ーとの帯電性が異なり、回収されたトナーが現像されず
に現像器内に蓄積する等の不具合を生じる為、更に転写
効率を上げ、回収するトナー量を最小限に制御する事が
必要となる。また、転写残トナーを最小限にしたとして
も、感光ドラムは遊離した外添剤、紙粉、オゾン生成物
等、様々な物質で汚染される一方で、ジャム時等の突発
的なことが起こった場合には感光ドラムに転写されずに
多量に残ってしまう場合もあり、そのような時には現像
機にて回収しきれない為、完全にはクリーナーレスシス
テムとすることはできず、何らかのクリーニングシステ
ムが必要である。
【0006】これまで、球形トナーをクリーニングさせ
る様々な手段が提案されている。例えば、ブレードを用
いてクリーニングする場合では、転写残トナーが介在し
た状態での感光ドラム上のブレードニップ部摩擦力をい
かに抑制するかがキーである。その為にブレード表面に
滑剤粒子を含有させることが提案されている(特開平4
−212190号公報)。確かに初期的にはクリーニン
グ性を上げるが、長期を考えた場合、ブレードの表面上
の滑剤粒子は枯渇し、その結果クリーニング不良を発生
してしまう。
【0007】また、クリーニングブレードに直流及び交
流バイアス電圧を印加させることが提案されている(特
開平5−265360号公報)。しかし、転写残トナー
の帯電量は現像トナーの帯電量、転写条件、その時の環
境あるいは画像の種類によって異なってくる為、これだ
けでは完全にクリーニングすることはできず、また、こ
のクリーニングバイアスによって、感光ドラム表面の劣
化が促進され、感光体ライフが低下してしまう。
【0008】また、クリーニングブレードの感光体に対
する圧接力を大きくすることが提案されている(特開平
4−001773号公報)が、初期的なクリーニング性
能はこれで大きく向上するが、この時のブレードの材質
あるいは物性を考慮しなければ、逆にブレードの欠けが
発生し、そこからクリーニング不良が発生してしまう。
また、感光ドラムとして有機感光体を用いる限り、摩耗
量が増加し、感光体ライフが低下してしまう。
【0009】また、小粒径球形トナー母粒子の拭き残し
の問題、小径無機微粒子の添加によって生じるBSの問
題を感光体の傷の発生等の弊害を解消するために大径の
凝集微粒子の少ない無機微粒子を添加しクリーニングブ
レードでその他の微粒子の通過を阻止することが提案さ
れている(特開平10−207113号公報)。しか
し、大径の無機微粒子はトナーから遊離しやすく感光体
傷やフィルミングを起こしやすい。
【0010】一方、感光体からの検討として、例えば、
感光体表面の凹凸を制御することが報告されている(特
開平6−148910号公報)。しかし、初期的にはク
リーニングできるが、長期的には感光体表面の凹凸は変
化し、その結果クリーニング不良が発生してしまう。ま
た、感光体表面にフッ素系樹脂粉体を含有させることが
報告されている(特開平4−277754号公報)。確
かに感光体表面の潤滑性が高まり、クリーニングブレー
ドニップにおける摩擦力を低減させるが、やはり、長期
的には、感光体摩耗が進むにつれて、潤滑性が低下し、
最終的にはクリーニング不良を発生させる。
【0011】また、その他システムからの検討として転
写材搬送路に潤滑剤供給手段を設けることが提案されて
いる(特開平11−133762号公報)。確かに転写
材を通じて感光ドラムに潤滑材が供給され、その結果ク
リーニング性能が向上するが、一方で、転写材と転写ト
ナーの間に潤滑剤が介在する為、トナーと転写材との親
和性が損なわれ、定着性能を低下させてしまう。また、
球形トナーを転写後に不定形トナーを現像させ、その後
クリーニングさせる方法が提案されている(特開平1−
126670号公報)。確かに不定形粒子をクリーニン
グブレードニップ部に溜めることで球形トナーをクリー
ニングすることができるが、クリーニング回収トナーの
量が多量になり、回収ボックス容量を大きくしなければ
ならず、更に不定形トナーを現像する為の現像器をつけ
るスペースも必要となる為、マシンの小型化には向かな
い。
【0012】一方、現像剤からの検討として、例えば球
形トナー中に不定形トナーを含有させることが提案され
ている(特開平6−43725号公報、特開平7−49
584号公報)。確かに不定形トナーを含有させること
でクリーニング性能は向上するが、不定形トナーを添加
することで転写効率は低下してしまい、当初目的とした
高画質化を落とすことになってしまう。また、磁性粉を
含有した不定形粒子を現像剤中に添加することが提案さ
れている(特開2000−122347号公報)。クリ
ーニング性能は向上するが、この不定形粒子が転写され
てしまうと画質低下となってしまい、また、この磁性粉
含有不定形粒子により、感光体を傷つけてしまう。そこ
で、トナーに脂肪酸金属塩を添加することが提案されて
いる(特開2000−89502号公報)が、クリーニ
ングブレードニップ部の摩擦力低減には効果を発揮する
が、脂肪酸金属塩を添加するだけでは脂肪酸金属塩は感
光体上から除かれにくく、感光体傷や種々のディフェク
トを誘発してしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように高転写効
率を達成する為にはトナー母粒子を球形に近づけること
が必要であり、一方、クリーニングメカニズムを考える
と、例えばブレードを用いてクリーニングする場合、転
写残トナーがブレードニップ部でせき止められてダムを
形成しクリーニングされており、そのダムは粒径分離さ
れており、ブレードに近づくほど、粒径が細かくなって
いる。トナー母粒子の形状にかかわらず、ブレードニッ
プ部での粒径選択性があるが、球形トナー母粒子の場
合、ブレードニップ部で形状が揃っている為に最密配置
され、ブレードニップ部での微小単位感光体表面当たり
のトナー母粒子接触点数が大きく、かつ、その1粒1粒
のトナー母粒子摩擦力は同じ方向に向く為、クリーニン
グ時にブレードが受ける力の総量は大きくなり、その結
果ブレードが押し上げられ、あるいはブレードエッジが
欠けて、トナー母粒子がブレードをすり抜けクリーニン
グ不良が発生する。ブレード以外のクリーニング方式で
も感光体表面を摺擦させることによって表面の汚染物質
を取り除く場合には同様の状態を示す。
【0014】そこで球形トナー母粒子をクリーニングす
る為にはトナー母粒子より小さい添加剤を転写残トナー
母粒子とともにブレードに突入させるようにすれば、ブ
レードニップ部では球形トナー母粒子よりブレード近傍
に添加剤が配置され、クリーニングブレードの押し上げ
を抑制でき、クリーニング可能となる。また、その添加
剤が形状にかかわらず、添加剤がブレードをすりぬけな
がら、トナー母粒子をブレードニップ部でせき止められ
れば、クリーニング可能となると推測される。但し、こ
の場合はすり抜ける添加剤はクリーニング不良による2
次障害がでない適度な量であることが前提である。
【0015】一方で、長期にわたって感光体の摩耗やク
リーニング部材の劣化を抑制する為、クリーニング部で
円滑にクリーニングできるかが問題である。即ち、例え
ばブレードクリーニングの場合、ブレードのミクロな振
動がクリーニング性低下の発生の原因となっていると推
測される。
【0016】また、転写効率を高めるために、感光体と
トナー母粒子との付着力を長期にわたって低く保つため
には、トナー母粒子表面に無機微粒子ができるだけ多く
トナーに埋め込まれない状態で存在することが必要とな
ることが考えられる。
【0017】従って、本発明は、前記従来における諸問
題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。
即ち、本発明の目的は、球形トナー母粒子の高転写効率
・高画質性、さらには現像性を損なうことなく、クリー
ニング性の向上、感光体のフィルミングや傷の低減によ
る等の信頼性向上がバランスよくなされた電子写真用ト
ナー、電子写真用現像剤、及びそれを用いた画像形成方
法を提供することである。
【0018】
【課題を解決する為の手段】上記課題は、以下の手段に
より解決される。即ち、本発明は、 <1>少なくとも、平均形状係数(ML2/A)100
〜130のトナー母粒子と、無機微粒子と、該トナー母
粒子より平均粒径が小さい非着色粒子とを含有し、且つ
前記無機微粒子の少なくとも一種のトナー母粒子への弱
付着成分が1.5〜35%であることを特徴とする電子
写真用トナーである。 <2>少なくとも、前記<1>に記載の電子写真用トナ
ー及びキャリアを含有してなる電子写真用現像剤であ
る。 <3>少なくとも、潜像担持体に静電潜像を形成する潜
像形成工程と、潜像担持体に対抗して配置された現像剤
担持体の表面にトナーを含む現像剤層を形成せしめる現
像剤層形成工程と、該現像剤層により潜像担持体上の静
電潜像をトナー画像に現像する現像工程と、現像された
トナー画像を転写材上に転写する転写工程と、潜像担持
体をクリーニング部材で摺擦し転写残留成分を除去する
クリーニング工程とを有し、転写材上に、シアン、マゼ
ンタ、イエローおよびブラックの4色のトナー画像を積
層させて、フルカラー画像を形成する画像形成方法にお
いて、前記4色のうち少なくとも1色のトナー画像が、
前記<1>に記載の電子写真用トナーにより形成される
ことを特徴とする画像形成方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の電子写真用トナーは、少なくとも、平均形状係
数(ML2/A)100〜130のトナー母粒子と、無
機微粒子と、該トナー母粒子より平均粒径が小さい非着
色粒子とを含有し、且つ前記無機微粒子の少なくとも一
種のトナーへの弱付着成分が1.5〜35%であること
を特徴とする。
【0020】本発明の電子写真用トナーは、トナー母粒
子を球形にし、ある特定の非着色粒子を添加し、さらに
トナー母粒子に付着させる無機微粒子の付着状態(弱付
着成分)を特定の範囲とすることで、長期にわたって感
光体のフィルミングや傷、クリーニング部材の劣化を抑
制することができ、転写効率・高画質性、さらには現像
性を維持して高画質を得ることができる。従って、球形
トナー母粒子の高転写効率・高画質性、さらには現像性
を損なうことなく、クリーニング性の向上、感光体のフ
ィルミングや傷の低減による等の信頼性向上がバランス
よくなされる。
【0021】無機微粒子について説明する。無機微粒子
は、二次障害を起こすことなく有効に機能を発揮するた
めに、その少なくとも1種のトナー母粒子への弱付着成
分が1.5〜35%であるが、より好ましくは2〜30
%である。この弱付着成分が1.5%未満であると、ク
リーニング部材(例えばブレード等)をすり抜けながら
クリーニング部材を安定させる機能が発揮できなくな
り、また、経時での転写効率の低下が起こる。一方、3
5%を超えると、感光体上に無機微粒子が残留してしま
い感光体へのフィルミングや傷の発生を起こす。
【0022】無機微粒子の弱付着成分は以下に示す方法
で測定できる。100mlのビーカーの0.2%界面活
性剤水溶液40ml中にトナー母粒子2gを添加し、無
機微粒子を外添処理したトナー母粒子が水溶液に濡れる
よう十分に分散させる。具体的には100mlビーカー
にポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルの0.
2wt%水溶液を40mlとり、その中にトナーを2g
入れて分散させた後、マグネチックスターラーにて10
0rpmで5分間攪拌する。次に、分散液を3000r
pm、2分間遠心分離機にて分離し、5Cのろ紙にてろ
過する。ろ紙上に残ったトナー母粒子と、外添処理した
トナー母粒子との無機微粒子量を蛍光X線にて測定し、
式{弱付着成分=[(外添処理したトナー母粒子の無機
微粒子量)−(ろ紙上に残ったトナー母粒子の無機微粒
子量)]/(外添処理したトナー母粒子の無機微粒子
量)}により弱付着成分を測定することができる。
【0023】無機微粒子の弱付着成分を上記特定の範囲
にするためには、特に限定されるものではないが、いく
つかの方法が挙げられる。例えば、外添処理する際、一
例としてヘンシェルミキサーを使用する場合、攪拌羽根
の形状、周速、混合時間等を適宜調整することにより無
機微粒子を上記特定の範囲となるように付着させること
ができる。具体的には、例えば、混合機の周速を速くし
たりあるいは混合時間を長くすれば付着強度は強くな
る。一方で、周速を速くしたり、混合時間を長くすると
槽内の温度が上昇し、トナー母粒子の融着や凝集が発生
しなくなるため、室温以下、望ましくは10℃以下に保
持するよう、冷水または冷却ブライン等により混合槽を
冷却するとよい。また、トナー母粒子をより球形にする
ことで同じ外添処理(付着工程・付着条件)を行っても
不定形トナー母粒子に比べて弱付着になりやすい傾向が
ある。
【0024】無機微粒子としては、例えば、シリカ、ア
ルミナ、チタニア、メタチタン酸、酸化亜鉛、ジルコニ
ア、マグネシア、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
リン酸カルシウム、酸化セリウム、チタン酸ストロンチ
ウム等が挙げられる。これらの中でもシリカが好まし
い。また、無機微粒子は、平均一次粒径を大径、球形に
することで弱付着になりやすい傾向があり、その平均一
次粒径が50nm〜600nmであることが好ましく、
より好ましくは80nm〜150nmである。このよう
な観点から、無機微粒子としては、大径、球形のシリカ
が特に好ましい。
【0025】大径、球形のシリカは湿式法であるゾルゲ
ル法により得ることができる。粒径はゾルゲル法の加水
分解、縮重合工程のアルコキシシラン、アンモニア、ア
ルコール、水の重量比、反応温度、攪拌速度、供給速度
により自由に制御できる。単分散、球形形状も本手法に
て作製することにより達成可能となる。具体的にはテト
ラメトキシシランを水、アルコールの存在下、アンモニ
ア水を触媒として温度をかけながら滴下、攪拌を行う。
次に反応により作製されたシリカゾル懸濁液を遠心分離
を行い湿潤シリカゲルとアルコール、アンモニア水に分
離しを行う。湿潤シリカゲルに溶剤を加え再度シリカゾ
ルの状態にし、疎水化処理剤を加え、シリカ表面の疎水
化を行う。疎水化剤としては一般的なシラン化合物を用
いることができる。次にこの疎水化処理シリカゾルから
溶媒を除去、乾燥、シーブすることにより狙いの単分散
シリカを得ることができる。またこの様に得られたシリ
カを再度処理を行っても構わない。
【0026】シラン化合物は、水溶性であるものが好適
に使用できる。このような水溶性のシラン化合物として
は、化学構造式RaSiX(4-a)(式中、aは0〜3の整
数であり、Rは水素原子、アルキル基及びアルケニル基
等の有機基を表し、Xは塩素原子、メトキシ基及びエト
キシ基等の加水分解性基を表す。)で表される化合物を
使用することができる。また、クロロシラン、アルコキ
シシラン、シラザン、特殊シリル化剤のいずれのタイプ
を使用することも可能である。具体的にはメチルトリク
ロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロ
ロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルジク
ロロシラン、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキ
シシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメ
トキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジ
エトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェ
ニルジエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラ
ン、デシルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザ
ン、N,O―(ビストリメチルシリル)アセトアミド、
N,N―ビス(トリメチルシリル)ウレア、tert―
ブチルジメチルクロロシラン、ビニルトリクロロシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、γーメタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、βー(3,4―エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、γーグリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、γーグリシドキシプロピルメチルジエトキ
シシラン、γーメルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γークロロプロピルトリメトキシシランが代表的な
ものとして挙げられる。これらの中でも特に好ましく
は、ジメチルジメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザ
ン、メチルトリメトキシシラン、イソブチルトリメトキ
シシラン、デシルトリメトキシシラン等である。
【0027】非着色粒子について説明する。非着色粒子
は、その平均粒径がトナー母粒子よりも小さいが、具体
的には0.5μm以上トナー母粒子の平均粒径未満であ
ることが好ましく、より好ましくは1μm以上トナー母
粒子の平均粒径−1μm未満である。この平均粒径がト
ナー母粒子よりも大きいと、クリーニング部材(例えば
ブレード等)ニップ部での粒径選択性により、トナー母
粒子よりクリーニング部材(例えばブレード)に近づく
ことができず、その結果トナーのクリーニング不良とな
ってしまう。一方、この平均粒径が0.5μm未満では
トナー母粒子表面に非着色粒子が直接付着しやすくな
り、トナーの帯電量を低下させてしまい、その結果、現
像器にてトナー飛散やかぶりが発生してしまう虞がある
ため、好ましくない。
【0028】非着色粒子は、無機材料、有機材料のいず
れを主成分(母粒子)とすることもできるが、有機材料
を主成分とすることが好ましい。無機材料を主成分とす
る場合、比重が有機材料より大きいものが多く、その場
合、安定して感光体に現像することが難しく、また、硬
度が大きい為、感光体摩耗やクリーニング部材の劣化を
促進してしまうことがあるため、好ましくない。この有
機材料としては、特に限定はしないが、例えば、スチレ
ン、クロロスチレン等のスチレン類、エチレン、プロピ
レン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン類、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酢酸
ビニル等のビニルエステル類、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノ
カルボン酸エステル類、ビニルエチルエーテル、ビニル
ブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケ
トン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケ
トン等のビニルケトン類等の単独重合体及び共重合体を
例示することができる。特に代表的な樹脂としては、ポ
リスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリ
ル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキ
ル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂を
あげることができる。さらに、ポリウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、変性ロジ
ン等が挙げられる。
【0029】非着色粒子は、その個々の粒子の現像剤中
への分散を良くし、かつ非着色粒子の帯電性を制御する
為に、その表面に無機微粒子を付着させること(外添加
処理)が好ましい。上記無機微粒子としては特に限定さ
れないが、例えばシリカ、酸化チタン、メタチタン酸、
アルミナ、酸化亜鉛、ジルコニア、マグネシア、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられるが、これら
の中でもシリカ、酸化チタン、メタチタン酸が好適に用
いられる。これら無機微粒子は、1種単独で用いてもよ
いし2種以上併用してもよい。なお、無機微粒子以外の
各種公知の添加剤を外添加処理してもよい。
【0030】非着色粒子は、クリーニング性向上の観点
から滑剤を含有してなることが好ましい。滑剤としては
グラファイト、二硫化モリブデン、滑石、脂肪酸、脂肪
酸金属塩等の固体潤滑剤;ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリブテン等の低分子量ポリオレフィン類;加熱に
より軟化点を有するシリコーン類、オレイン酸アミド、
エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、ステアリン酸ア
ミド等のような脂肪族アミド類;カルナウバワックス、
ライスワックス、キャンデリラワックス、木ロウ、ホホ
バ油等のような植物系ワックス;ミツロウのような動物
系ワックス;モンタンワックス、オゾケライト、セレシ
ン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、フィッシャートロプシュワックス等のような鉱物、
石油系ワックス;これらの変性物;が挙げられる。これ
らの滑剤は粒子状のものが好適である。この場合、平均
粒径は0.05〜5μmであることが好ましく、より好
ましくは0.1〜3μmである。また、粒径が上記範囲
をはずれるものでも、粉砕等により粒径を調整してから
用いることができる。これら滑剤は1種単独で用いても
よいし、2種以上併用してもよい。
【0031】非着色粒子は、より高いクリーニング性向
上の観点から、不定形であることが好ましく、具体的に
は、その平均形状係数(ML/A)が130〜150
であることが好ましく、より好ましくは135〜145
である。平均形状係数(ML /A)が130を下回る
とクリーニング性能が低下してしまうことがある。一
方、150を超える場合、機内での粒子破壊が生じ、キ
ャリア汚染による帯電性能低下やダム形成不足によるク
リーニング不良を誘発しやすくなることがある。
【0032】非着色粒子の添加量は0.05〜10wt
%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜5w
t%である。この添加量が0.05未満であると、クリ
ーニング性の悪化や感光体フィルミングが発生しやすく
なり、一方10wt%を超えると非着色粒子がトナー母
粒子に直接付着しやすくなり、トナーの帯電量を低下さ
せてしまい、その結果、現像器にてトナー飛散やかぶり
が発生してしまう虞がある。
【0033】非着色粒子は、トナー母粒子と独立に存在
することが、トナー母粒子表面への付着による、トナー
の帯電量低下防止、トナー飛散やかぶりの防止の観点か
ら好ましい。
【0034】非着色粒子の作製方法は、特に限定される
ものではないが、有機材料を単独あるいは複数種混練粉
砕、分級したものを用いる方法:予め、母粒子と子粒子
をそれぞれ作製し、それらをヘンシェルミキサー等によ
る混合、あるいはハイブリタイゼーションシステムやメ
カノフュージョンシステム等によるメカノケミカル反応
等の乾式法で複合化する方法:水溶液中にて母粒子と子
粒子を混合、凝集、加熱融着する等の湿式法で複合化す
る方法;等を挙げることができる。さらに、上述した添
加剤(例えば、無機微粒子や滑材)の添加方法は公知の
方法を用いることもできるし、例えばヘンシェルミキサ
ー等を用いた乾式法や湿式にて加熱融着させて添加して
もよい。また、後述するトナー母粒子へ無機微粒子等を
外添する時に非着色粒子を添加することによって、非着
色粒子の表面にトナー母粒子表面に付着させる添加剤と
同じものを付着させてもよい。あるいは、添加剤を外添
したトナー母粒子、または、現像剤に後から非着色粒子
を添加させ、それによって、トナー母粒子表面上の添加
剤の一部を非着色粒子の表面に移行させてもよい。
【0035】トナー母粒子について説明する。トナー母
粒子は、平均形状係数(ML/A)としては100〜
130であるが、高転写効率を達成する為にを球形に近
づけることが必要であり、好ましくは100〜125の
範囲である。この平均形状係数(ML/A)が130
より大きくなると転写効率が低下してしまい、プリント
サンプルの画質の低下が目視で確認できてしまう。
【0036】トナー母粒子は、少なくとも結着樹脂と着
色剤を含有してなる。このトナー母粒子は、好ましくは
2〜12μmの粒子、より好ましくは3〜9μmの粒子
を用いることができる。
【0037】結着樹脂としては、スチレン、クロロスチ
レン等のスチレン類、エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、イソプレン等のモノオレフィン類、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビ
ニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル
酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸ドデシル等のα―メチレン脂肪族モノカルボン酸
エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエー
テル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビ
ニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソ
プロペニルケトン等のビニルケトン類等の単独重合体お
よび共重合体を例示することができ、特に代表的な結着
樹脂としては、ポリスチレン、スチレンーアクリル酸ア
ルキル共重合体、スチレンーメタクリル酸アルキル共重
合体、スチレンーアクリロニトリル共重合体、スチレン
ーブタジエン共重合体、スチレンー無水マレイン酸共重
合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
さらに、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、
シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィン
ワックス等も挙げられる。着色剤としては、マグネタイ
ト、フェライト等の磁性粉、カーボンブラック、アニリ
ンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルト
ラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエ
ロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブル
ー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラッ
ク、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド4
8:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.
ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イ
エロー97、C.I.ピグメント・イエロー17、C.
I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント
・ブルー15:3等を代表的なものとして挙げられる。
【0038】トナー母粒子には、帯電制御剤、離型剤、
他の無機微粒子等の公知の添加剤を内添加処理や外添加
処理してもよい。離型剤としては低分子ポリエチレン、
低分子ポリプロピレン、フィッシャートロプシュワック
ス、モンタンワックス、カルナバワックス、ライスワッ
クス、キャンデリラワックス等を代表的なものとして挙
げられる。帯電制御剤としては、公知のものを使用する
ことができるが、アゾ系金属錯化合物、サリチル酸の金
属錯化合物、極性基を含有するレジンタイプの帯電制御
剤を用いることができる。湿式製法でトナーを製造する
場合、イオン強度の制御と廃水汚染の低減の点で水に溶
解しにくい素材を使用するのが好ましい。他の無機微粒
子としては、粉体流動性、帯電制御等の目的で、平均1
次粒径が40nm以下の小径無機微粒子を用い、更に必
要に応じて、付着力低減の為、それより大径の無機ある
いは有機微粒子を併用してもよい。これらの他の無機微
粒子は公知のものを使用できる。例えば、シリカ、アル
ミナ、チタニア、メタチタン酸、酸化亜鉛、ジルコニ
ア、マグネシア、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
リン酸カルシウム、酸化セリウム、チタン酸ストロンチ
ウム等が挙げられる。また、小径無機微粒子については
表面処理することにより、分散性が高くなり、粉体流動
性をあげる効果が大きくなるため有効である。
【0039】トナー母粒子は、特に製造方法により限定
されるものではなく、公知の方法により得ることができ
る。具体的には、例えば結着樹脂及び着色剤と、必要に
応じて離型剤及び帯電制御剤等を混練、粉砕、分級する
混練粉砕法、混練粉砕法にて得られた粒子を機械的衝撃
力または熱エネルギーにて形状を変化させる方法、結着
樹脂の重合性単量体を乳化重合させ、形成された分散液
と、着色剤、必要に応じて離型剤及び帯電制御剤等の分
散液とを混合し、凝集、加熱融着させ、トナー母粒子を
得る乳化重合凝集法、結着樹脂を得るための重合性単量
体と、着色剤、必要に応じて離型剤、帯電制御剤等の溶
液を水系溶媒に懸濁させて重合する懸濁重合法、結着樹
脂及び着色剤と、必要に応じて離型剤及び帯電制御剤等
の溶液を水系溶媒に懸濁させて造粒する溶解懸濁法等が
挙げられる。また上記方法で得られたトナー母粒子をコ
アにして、さらに凝集粒子を付着、加熱融合してコアシ
ェル構造をもたせる製造方法を行ってもよい。外添剤を
添加する場合、トナー母粒子及び外添剤をヘンシェルミ
キサーあるいはVブレンダー等で混合することによって
製造することができる。また、トナー母粒子を湿式にて
製造する場合は、湿式にて外添することも可能である。
【0040】本発明の電子写真用トナーは、トナー母粒
子と、無機微粒子と、非着色粒子とを混合することで得
られるが、この混合方法については特に制限はなく、例
えばヘンシェルミキサーあるいはVブレンダー等で混合
する等、上述した各粒子の外添処理と同様にして行うこ
とができるが、特に、いわゆる高速流動攪拌機で混合す
ることが好ましい。高速流動攪拌機としては、ヘンシェ
ルミキサー、メカノフュージョンシステム(細川ミクロ
社製)、ナラハイブリタイゼーションシステム(奈良機
械製作所製)、メカノミル(岡田精工社製)等が挙げら
れるが、これらに限定されるわけではない。なお、上述
に示したように、無機微粒子の弱付着成分が上記特定の
範囲となるように混合する。また、必要に応じて上述し
た構成を有する非着色粒子以外に、公知のクリーニング
補助材料を混合添加してもよい。
【0041】(電子写真用現像剤)本発明の電子写真用
現像剤は、上記発明の電子写真用トナーとキャリアと含
有してなる。このキャリアとしては、鉄粉、ガラスビー
ズ、フェライト粉、ニッケル粉またはそれ等の表面に樹
脂コーテイングを施したものが使用される。また、キャ
リアとの混合割合は、適宜設定することができる。本発
明の電子写真用現像剤は、上述のように前記本発明の電
子写真用トナーを用いることで、無機微粒子を含有した
球形トナー母粒子の高転写効率・高画質性、さらには現
像性を損なうことなく、クリーニング性の向上、感光体
のフィルミングや傷の低減による信頼性向上等がバラン
スよくなされる。
【0042】(画像形成方法)本発明の画像形成方法
は、少なくとも、潜像担持体に静電潜像を形成する潜像
形成工程と、潜像担持体に対抗して配置された現像剤担
持体の表面にトナーを含む現像剤層を形成せしめる現像
剤層形成工程と、該現像剤層により潜像担持体上の静電
潜像をトナー画像に現像する現像工程と、現像されたト
ナー画像を転写材上に転写する転写工程と、潜像担持体
をクリーニング部材で摺擦し転写残留成分を除去するク
リーニング工程とを有し、転写材上に、シアン、マゼン
タ、イエローおよびブラックの4色のトナー画像を積層
させて、フルカラー画像を形成する画像形成方法におい
て、前記4色のうち少なくとも1色のトナー画像が、前
記本発明の電子写真用トナーにより形成されることを特
徴とする。本発明の画像形成装置は、上述のように前記
本発明の電子写真用トナーを用いることで、無機微粒子
を含有した球形トナー母粒子の高転写効率・高画質性、
さらには現像性を損なうことなく、クリーニング性の向
上、感光体のフィルミングや傷の低減による信頼性向上
等がバランスよくなされる。なお、これら各工程は特に
制限はなく従来公知と同様に行うことができる。
【0043】本発明の画像形成方法において、クリーニ
ング工程は、具体的にはブレード(例えばウレタンなど
のゴムブレード)等を用い摺擦し転写残留成分を除去す
ることが好適である。なお、ブレード以外でも潜像担持
体を摺擦し転写残留成分を除去することができれば特に
制限はない。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお、以下の説明において、特に断りのない
限り、「部」はすべて「重量部」を意味する。
【0045】実施例及び比較例で示される各測定は以下
の方法にて行った。 <トナー母粒子、非着色粒子粒度分布((平均粒径(D
50))>マルチサイザー(日科機社製)を用い、アパ
ーチャー径100μmのもので測定した。 <平均形状係数ML/A>式(ML/A=(最大
長)×π×100/(面積×4))で計算された値を
意味し、真球の場合、ML/A=100となる。平均
形状係数を求める為の具体的な手法として、トナー画像
を光学顕微鏡から画像解析装置(LUZEXIII、ニ
レコ社製)に取り込み、円相当径を測定して、最大長及
び面積から、個々の粒子について上記式のML/Aの
値を求めた。 <帯電量測定>現像機中のマグスリーブ上の現像剤を採
取し、TB200(東芝社製)にて測定した。 <画像濃度>X−Rite404Aを用いて測定した。 <弱付着成分の測定>上述に従って測定した。
【0046】[非着色粒子の製造] −滑性粒子分散液aの調整− イオン交換水1300g中にステアリン酸亜鉛(ZNS
−P:旭電化工業(株)製)100g及びアニオン性界
面活性剤(ネオゲンSC:第一工業製薬(株)製)4g
を入れ、乳化分散させた。その後、ゴーリンホモジナイ
ザーにて130℃に加熱、500kg加圧の条件で30
分間運転し、その後冷却して取り出し、滑性粒子分散液
aを得た。その時の滑性粒子の平均粒径は0.45μ
m、分散液aの固形分濃度は7.0重量%であった。
【0047】−滑性粒子分散液bの調整− ステアリン酸亜鉛の代わりに高級アルコール(UNIL
IN 700:東洋ペトロライト(株)製)を用いる以
外は滑性粒子分散液aと同様にして、平均粒径0.35
μmの活性粒子分散液bを得た。この時の滑性粒子の平
均粒径は0.35μm、分散液bの固形分濃度は6.8
重量%であった。
【0048】−樹脂微粒子分散液の調整− スチレン370g、n−ブチルアクリレート30g、ア
クリル酸8g、ドデカンチオール24g四臭化炭素4g
を混合して溶解したものを、非イオン性界面活性剤(ノ
ニポール400:三洋化成(株)製)6g及びアニオン
性界面活性剤(ネオゲンSC:第一工業製薬(株)製)
10gをイオン交換水550gに溶解したフラスコ中で
乳化重合させ、10分間ゆっくり混合しながら、これに
過硫酸アンモニウム4gを溶解したイオン交換水50g
を投入した。窒素置換を行った後、前記フラスコ内を攪
拌しながら内容物が70℃になるまでオイルバスで加熱
し、5時間そのまま乳化重合を継続した。その結果、平
均粒径150nmであり、Tg=58℃、重量平均分子
量Mw=11500の樹脂粒子が分散された樹脂微粒子
分散液が得られた。この分散液の固形分濃度は40重量
%であった。
【0049】−母粒子分散液(1)の調整− 上記樹脂分散液260gにポリ塩化アルミニウム(PA
C100W:浅田化学社製)1.8gを添加し、更にイ
オン交換水900gを加え、丸型ステンレス鋼鉄フラス
コ中でウルトラタラックスT50(IKA社製)を用い
て混合、分散した後、加熱用オイルバス中でフラスコ内
を攪拌しながら40℃まで攪拌した。その後、30分保
持した後、コールターカウンター(コールター社製)で
粒子サイズを測定すると3.1μmであった。その後、
この分散液に0.1N水酸化ナトリウムを追加して、系
のpHを7に調整した後、攪拌を継続しながら、80℃
まで加熱し、30分間保持した。冷却後、コールターカ
ウンターで平均粒径を測定すると3.4μmであった。
この母粒子を濾別しイオン交換水で4回洗浄した後、再
度、固形分濃度10重量%に合わせてスラリー化して、
母粒子分散液(1)を作製した。この母粒子の形状係数
ML/Aの平均値は138であった。
【0050】−非着色粒子Aの調整− 上記母粒子分散液(1)100gと滑性粒子分散液a1
5gを混合し、硝酸でpHを5以下にして、更にポリ塩
化アルミニウム(PAC100W:浅田化学社製)0.
36gを加え、凝集粒子を調整した。この粒子を濾別し
イオン交換水で4回洗浄した後、凍結乾燥して非着色粒
子Aを作製した。この非着色粒子Aの平均粒径は3.6
μm、平均形状係数ML/Aは148であった。
【0051】−非着色粒子Bの調整− 滑性粒子分散液aのかわりに滑性粒子分散液bを用いる
以外は非着色粒子Aと同様にして、非着色粒子Bを作製
した。この非着色粒子Bの平均粒径は3.8μm、平均
形状係数は142であった。
【0052】−非着色粒子Cの調整− スチレン/n−ブチルアクリレート共重合体をジェット
ミルで粉砕し、更に風力分級機で分級し、この非着色粒
子100重量部とポリフッ化ビニリデン粒子(エルフア
トケムジャパン社製、平均粒径0.3μm)10重量部
をサンプルミキサーで13000rpm、30秒混合し
て、非着色粒子Cを作製した。この非着色粒子Cの平均
粒径3.7μm平均形状係数ML/A143であっ
た。
【0053】 [トナー母粒子の製造] −着色剤分散液(1)の調整− カーボンブラック ・・・・・・60g (モーガルL:キャボット製) ノニオン性界面活性剤 ・・・・・・6g (ノニポール400:三洋化成(株)製) イオン交換水 ・・・・・・240g 以上の成分を混合して、溶解、ホモジナイザー(ウルト
ラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間攪
拌し、その後、アルティマイザーにて分散処理して平均
粒子径が250nmである着色剤(カーボンブラック)
粒子が分散された着色剤分散剤(1)を調整した。
【0054】 −着色剤分散液(2)の調整− Cyan顔料B15:3 ・・・・・・60g ノニオン性界面活性剤 ・・・・・・5g (ノニポール400:三洋化成(株)製) イオン交換水 ・・・・・・240g 以上の成分を混合して、溶解、ホモジナイザー(ウルト
ラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間攪
拌し、その後、アルティマイザーにて分散処理して平均
粒子径が250nmである着色剤(Cyan顔料)粒子
が分散された着色剤分散剤(2)を調整した。
【0055】 −着色剤分散液(3)の調整− Magenta顔料R122 ・・・・・・60g ノニオン性界面活性剤 ・・・・・・5g (ノニポール400:三洋化成(株)製) イオン交換水 ・・・・・・240g 以上の成分を混合して、溶解、ホモジナイザー(ウルト
ラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間攪
拌し、その後、アルティマイザーにて分散処理して平均
粒子径が250nmである着色剤(Magenta顔
料)粒子が分散された着色剤分散剤(3)を調整した。
【0056】 −着色分散液(4)の調整− Yellow顔料Y180 ・・・・・・90g ノニオン性界面活性剤 ・・・・・・5g (ノニポール400:三洋化成(株)製) イオン交換水 ・・・・・・240g 以上の成分を混合して、溶解、ホモジナイザー(ウルト
ラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間攪
拌し、その後、アルティマイザーにて分散処理して平均
粒子径が250nmである着色剤(Yellow顔料)
粒子が分散された着色剤分散剤(4)を調整した。
【0057】 −離型剤分散液− パラフィンワックス ・・・・・・100g (HNP0190:日本精蝋(株)製、融点85℃) カチオン性界面活性剤 ・・・・・・5g (サニゾールB50:花王(株)製) イオン交換水 ・・・・・・240g 以上の成分を、丸型ステンレス鋼製フラスコ中でホモジ
ナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を
用いて10分間分散した後、圧力吐出型ホモジナイザー
で分散処理し、平均粒径が550nmである離型剤粒子
が分散された離型剤分散液を調整した。
【0058】 −トナー母粒子Kの調整− 樹脂微粒子分散液(無着色微粒子調整の時に作製したもの)・・・・・234部 着色剤分散液(1) ・・・・・・30部 離型剤分散液 ・・・・・・40部 ポリ塩化アルミニウム ・・・・・・1.8部 (浅田化学社製、PAC100W) イオン交換水 ・・・・・・600部 以上の成分を、加熱用オイルバス中でホモジナイザー
(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて混
合し、分散した後、加熱用オイルバス中でフラスコ内を
攪拌しながら50℃まで加熱した。50℃で30分保持
した後、D50が4.5μmの凝集粒子が生成している
ことを確認した。更に加用オイルバスの温度を上げて5
6℃で1時間保持し、D50は5.3μmとなった。そ
の後、この凝集体粒子を含む分散液に26重量部の樹脂
微粒子分散液を追加した後、加熱用オイルバスの温度を
50℃まで上げて30分間保持した。この凝集体粒子を
含む分散液、1N水酸化ナトリウムを追加して、系のp
Hを5.0に調整した後ステンレス製フラスコを密閉
し、磁気シールを用いて攪拌を継続しながら95℃まで
加熱し、4時間保持した。冷却後、このトナー母粒子を
濾別し、イオン交換水で4回洗浄した後、凍結乾燥して
トナー母粒子Kを得た。トナー母粒子Kは、D50が
6.0μm、平均形状係数ML/Aが116であっ
た。
【0059】−トナー母粒子Cの調整− 着色粒子分散液(1)のかわりに、着色粒子分散液
(2)を用いる以外は上記と同様にしてトナー母粒子C
を得た。このトナー母粒子Cは、D50が5.7μm、
平均形状係数ML/Aが117であった。
【0060】−トナー母粒子Mの調整− 着色粒子分散液(1)のかわりに、着色粒子分散液
(3)を用いる以外は上記と同様にしてトナー母粒子M
を得た。このトナー母粒子Mは、D50が5.5μm、
平均形状係数ML/Aが120であった。
【0061】−トナー母粒子Yの調整− 着色粒子分散液(1)のかわりに、着色粒子分散液
(4)を用いる以外は上記と同様にしてトナー母粒子Y
を得た。このトナー母粒子Yは、D50が5.9μm、
平均形状係数ML/Aが113であった。
【0062】 [キャリアの製造] フェライト粒子(平均粒径:50μm) ・・・・・・100部 トルエン ・・・・・・14部 スチレン/メチルメタクリレート共重合体 ・・・・・・2部 (成分比:90/10) カーボンブラック(R330:キャボット社製) ・・・・・・0.2部 まず、フェライト粒子を除く上記成分を10分間スター
ラーで撹拌させて、分散した被覆液を調整し、次に、こ
の被覆液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーに入れ
て、60℃において30分撹拌した後、さらに加温しな
がら減圧して脱気し、乾燥させることによりキャリアを
得た。このキャリアは、1000V/cmの印加電界時
の体積固有抵抗値が1011Ωcmであった。
【0063】(実施例1)上記トナー母粒子K、C、
M、Yのそれぞれ100部にメタチタン酸(平均一次粒
径40nm、i−ブチルトリメトキシシラン処理)1
部、非着色粒子A1部をヘンシェルミキサーで周速30
m/s×12分間ブレンドを行った後シリカ(平均一次
粒径12nm、ジメチルジメトキシシラン処理、気相酸
化法)1.5部を加えさらに周速15m/s×5分間ブ
レンドし、45μmの目開きのシーブを用いて粗大粒子
を除去し、トナーを得た。また、キャリア100部とこ
のトナー5部をV−ブレンダーで、40rpm×20分
間攪拌し、212μmの目開きを有するシーブで篩分す
ることにより現像剤を得た。
【0064】(実施例2)上記トナー母粒子K、C、
M、Yのそれぞれ100部にメタチタン酸(平均一次粒
径40nm、i−ブチルトリメトキシシラン処理)1
部、シリカ(平均一次粒径140nm、HMDS処理、
ゾルゲル法)2部、非着色粒子B1部をヘンシェルミキ
サーで周速30m/s×10分間ブレンドを行った後、
45μmの目開きのシーブを用いて粗大粒子を除去し、
トナーを得た。また、キャリア100部とこのトナー5
部をV−ブレンダーで40rpm×20分間攪拌し、2
12μmの目開きを有するシーブで篩分することにより
現像剤を得た。
【0065】(実施例3)非着色粒子Bを非着色粒子C
とステアリン酸亜鉛(SZ−TF、旭電化工業(株)
製)0.1部に変えた以外は、実施例2と同様にしてト
ナーを得た。また、キャリア100部とこのトナー5部
をV−ブレンダーで40rpm×20分間攪拌し、21
2μmの目開きを有するシーブで篩分することにより現
像剤を得た。
【0066】(実施例4)上記トナー母粒子K、C、
M、Yのそれぞれ100部と、ルチル型酸化チタン(平
均一次粒径20nm、n−デシルトリメトキシシラン処
理)1部、無着色分散液をろ過乾燥した非着色粒子1
部、ステアリン酸亜鉛(SZ−TF、旭電化工業(株)
製)0.1部をヘンシェルミキサーで周速32m/s×
15分間ブレンドを行った後、さらにシリカ(平均一次
粒径140nm、HMDS処理、ゾルゲル法)1部を周
速15m/s×5分間ブレンドし、45μmの目開きの
シーブを用いて粗大粒子を除去し、トナーを得た。ま
た、キャリア100部とこのトナー5部をV−ブレンダ
ーで40rpm×20分間攪拌し、212μmの目開き
を有するシーブで篩分することにより現像剤を得た。
【0067】(実施例5)上記トナー母粒子K、C、
M、Yのそれぞれ100部とアナターゼ型酸化チタン
(STT65C、チタン工業社製、平均一次粒径0.0
5μm)1部をヘンシェルミキサーで周速32m/s×
10分間ブレンドを行った後、さらにルチル型酸化チタ
ン(STT65チタン工業社製0.05μm)1部を加
え32m/s×5分間ブレンドを行った以外は、実施例
1と同様にしてトナーを得た。また、キャリア100部
とこのトナー5部をV−ブレンダーで40rpm×20
分間攪拌し、212μmの目開きを有するシーブで篩分
することにより現像剤を得た。
【0068】(比較例1)上記トナー母粒子K、C、
M、Yのそれぞれ100部にメタチタン酸(平均一次粒
径40nm、i−ブチルトリメトキシシラン処理)1
部、非着色粒子A1部、シリカ(平均一次粒径12n
m、ジメチルジメトキシシラン処理、気相酸化法)1.
5部をヘンシェルミキサーにて周速40m/s×20分
間ブレンドした以外は、実施例1と同様にしてトナー及
び現像剤を得た。
【0069】(比較例2)周速20m/s×5分間ブレ
ンドした以外は、比較例3と同様にしてトナー及び現像
剤を得た。
【0070】(評価)各実施例及び比較例の現像剤につ
いて、以下に示す評価を行った。各実施例及び比較例の
トナーにおけるシリカ、チタニア(無機微粒子)の弱付
着成分と共に、現像剤の評価結果を表1に示す。
【0071】[転写性/現像性の評価]シアントナーを
用いた現像剤を用い、Docu color1250
(富士ゼロックス社製)によって転写性/現像性の評価
を行った。方法としては5×2cmのソリッドパッチを
現像させ、感光体上の現像像をテープ転写にてその重量
W1を測定する。次に、同様のパッチを紙(J紙、富士
ゼロックスオフィスサプライ社製)上に転写させ、その
転写像の重量W2を測定する。(転写効率)=W2/W
1×100(%)であり、これにより、高温高湿(30
℃、80%RH)の環境下にて、転写性を評価した。ま
た、現像性はこの時のW1の量(現像量)により評価し
た。さらに紙上カブリも目視にて評価した。転写性は初
期と、10000枚プリント後と評価した。なお、判断
基準は以下の通りである。
【0072】−現像性− ○:現像量4.0g/m2以上 △:現像量3.5〜4.0g/m2 ×:現像量3.5g/m2g未満。 ―紙上カブリ− ○:目視にて確認できないが、50倍のルーペの視野範
囲で30個未満 △:目視にて確認できないが、50倍のルーペの視野範
囲で30個以上 ×:目視にて観察できるレベル −転写性− ○:転写効率90%以上 △:転写効率85〜90% ×:転写効率85%未満
【0073】[クリーニング性の評価]上記現像剤4色
を用い、Docu color1250(富士ゼロック
ス社製)によってクリーニング性の評価を行った。この
時、帯電機を接触帯電ロールに変え、クリーニングブレ
ードの板金の先端からゴムの先端までの距離(ゴムの突
き出し量)を製品は10mmであるが、それを7.5m
mにし、その分板金の長さを長くしたものを使用し、低
温低湿下(10℃20%RH)で30,000枚のコピ
ーをとり、クリーニング不良による画像の乱れが無いか
を評価した。なお、判断基準は以下の通りである。
【0074】 ○:30,000枚後の接触帯電ロールにトナー・白紛
の汚れ無し/感光体汚れ無し。 △:30,000枚後の接触帯電ロールにトナーの汚れ
があるまたは感光体汚れがあるが、画質上問題なし。 ×:30,000枚途中で接触帯電ロールに筋状のトナ
ー付着がまたは感光体汚れが発生し、画質悪化。
【0075】
【表1】
【0076】表から、特定のトナー母粒子と、特定の無
機微粒子と、特定の非着色複合粒子とを併用し、且つ無
機微粒子のトナー母粒子への弱付着成分を特定の範囲に
したトナーを用いることで、トナー母粒子の帯電性低下
がなく、高い現像性、転写効率、現像性を示すととも
に、高いクリーニング性を有し、且つ感光体フィルミン
グや傷も防止でき、経時安定して高画質の画像が得られ
ることがわかる。
【発明の効果】以上、本発明によれば、球形トナー母粒
子の高転写効率・高画質性、さらには現像性を損なうこ
となく、クリーニング性の向上、感光体のフィルミング
や傷の低減による等の信頼性向上がバランスよくなされ
た電子写真用トナー、電子写真用現像剤、及びそれを用
いた画像形成方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 敏司 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 片岡 理恵子 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 清野 英子 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 吉沢 久江 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 鶴見 洋介 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 鈴木 千秋 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA15 AA21 CA11 CA21 CA25 CA30 CB07 CB10 CB13 DA07 FA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、平均形状係数(ML2
    A)100〜130のトナー母粒子と、無機微粒子と、
    該トナー母粒子より平均粒径が小さい非着色粒子とを含
    有し、且つ前記無機微粒子の少なくとも一種のトナー母
    粒子への弱付着成分が1.5〜35%であることを特徴
    とする電子写真用トナー。
  2. 【請求項2】 少なくとも、請求項1に記載の電子写真
    用トナー及びキャリアを含有してなる電子写真用現像
    剤。
  3. 【請求項3】 少なくとも、潜像担持体に静電潜像を形
    成する潜像形成工程と、潜像担持体に対抗して配置され
    た現像剤担持体の表面にトナーを含む現像剤層を形成せ
    しめる現像剤層形成工程と、該現像剤層により潜像担持
    体上の静電潜像をトナー画像に現像する現像工程と、現
    像されたトナー画像を転写材上に転写する転写工程と、
    潜像担持体をクリーニング部材で摺擦し転写残留成分を
    除去するクリーニング工程とを有し、転写材上に、シア
    ン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色のトナー
    画像を積層させて、フルカラー画像を形成する画像形成
    方法において、前記4色のうち少なくとも1色のトナー
    画像が、請求項1に記載の電子写真用トナーにより形成
    されることを特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8084170B2 (en) 2007-03-13 2011-12-27 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor, electrophotographic process cartridge containing the same and electrophotographic apparatus containing the same

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