JP2002188332A - キーシリンダ及びその組立方法 - Google Patents

キーシリンダ及びその組立方法

Info

Publication number
JP2002188332A
JP2002188332A JP2000387442A JP2000387442A JP2002188332A JP 2002188332 A JP2002188332 A JP 2002188332A JP 2000387442 A JP2000387442 A JP 2000387442A JP 2000387442 A JP2000387442 A JP 2000387442A JP 2002188332 A JP2002188332 A JP 2002188332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
back spring
case
rotor case
key
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000387442A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3928919B2 (ja
Inventor
Toshiharu Katagiri
寿治 片桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2000387442A priority Critical patent/JP3928919B2/ja
Priority to DE2001162201 priority patent/DE10162201A1/de
Priority to CNB2004100798361A priority patent/CN1320243C/zh
Priority to KR1020010081327A priority patent/KR100759316B1/ko
Priority to CNB2004100798357A priority patent/CN1312369C/zh
Priority to GB0130303A priority patent/GB2372287B/en
Priority to CNB011444894A priority patent/CN1196844C/zh
Priority to US10/027,721 priority patent/US6837083B2/en
Publication of JP2002188332A publication Critical patent/JP2002188332A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3928919B2 publication Critical patent/JP3928919B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】組付の作業工数を低減させることができるキー
シリンダ及びその組立方法を提供する。 【解決手段】キーシリンダ10はキーの差込操作に連動
してロータケース11に対して回動するロータ12を備
えている。ロータケース11の内端部側に巻装したバッ
クスプリング23の両端はロータ12の係合凹部36に
係合している。ロータ12の内端部側にはバックスプリ
ング23を巻装する際、バックスプリング23の両端部
を係合凹部36へ案内する第1案内面43a,43b、
両側壁42a,42b及び第2案内面44a,44bを
設けた。このため、ロータ12をバックスプリング23
装着状態のロータケース11内に押し込むだけでロータ
12をロータケース11に円滑に組付けることができ
る。従って、従来と異なり、組立て作業時におけるダミ
ーキーを正規キーに差し替える工程が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用ドア
パネルをロック又はアンロック状態にするキーシリンダ
及びその組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、キーシリンダの組立作業は次
のように行われていた。即ち、ロータに複数のロックプ
レートを取り付けた後、同ロータには各ロックプレート
の脱落防止のためダミーキーを挿通する。ダミーキーと
は正規のキーのようにロックプレートを押し下げてロー
タを回動可能とするものでなく、ロータの回動操作が不
能とされた溝なしキー及び正規のキーでない溝付キーの
ことをいう。一方、ロータケースにはバックスプリング
を予め組付けておき、前記ダミーキーを正規のキーへ差
し替えてからロータをロータケースに組付ける。即ち、
正規のキーにてロータを回動操作しながら同ロータをロ
ータケースに押し込む。そして、バックスプリングの両
端がロータの係合部に係合すると、ロータのロータケー
スへの組付けが完了となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
キーシリンダにおいては、正規のキーはキーシリンダと
1対1で対応しているため、キーシリンダ毎に正規のキ
ーを交換しなければならなかった。このため、組み立て
ライン上において、正規のキーとキーシリンダとをセッ
トで取り扱う必要があり不便であった。そして、ダミー
キーから正規キーへの差替工程が必要であることから、
組付けの作業工数が増大するという問題があった。
【0004】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、組付の作業工数を低減
させることができるキーシリンダ及びその組立方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、キーの差込操作に連動してロータケースに対して中
心軸周方向に回動するロータを備え、前記ロータケース
の外周に巻装するバックスプリングの少なくとも一端部
をロータに形成した係合部に係合させるようにしたキー
シリンダにおいて、前記ロータの内端部側には、ロータ
ケースの外周に巻装されるバックスプリングの少なくと
も一端部を前記係合部へ案内するロータ案内手段を設け
たことをその要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記ロータ案内手段はロータに形成さ
れた斜面であり、前記バックスプリングの少なくとも一
端は同バックスプリングの中心方向へ屈曲されているこ
とをその要旨とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記ロータケースの内端
部側には、バックスプリングをロータケースの外周に巻
装する際、同バックスプリングをロータケースにおける
所定の取付位置へ案内するケース案内手段を設け、同ケ
ース案内手段は前記取付位置に巻装されたバックスプリ
ングのロータケース内端側への移動を規制する規制手段
を兼ねることをその要旨とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、キーの差込操作
に連動してロータケースに対して中心軸周方向に回動す
るロータを備え、前記ロータケースの外周に巻装するバ
ックスプリングの少なくとも一端部をそれぞれロータに
形成した係合部に係合させるようにしたキーシリンダの
組立方法において、前記ロータケースの外周にはバック
スプリングを予め巻装し、このロータケース内には前記
バックスプリングの少なくとも一端部が前記係合部へ案
内されるようにロータを挿入することをその要旨とす
る。 (作用)請求項1に記載の発明では、ロータケースの外
周に巻装されるバックスプリングの少なくとも一端部は
ロータ案内手段によりロータの係合部へ案内される。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明の作用に加えて、バックスプリングの少なくと
も一端はロータの斜面に沿うようにして係合部に案内さ
れる。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明の作用に加えて、バックスプリン
グをロータケースの外周に巻装する際、バックスプリン
グはケース案内手段によりロータケースにおける所定の
取付位置へ案内される。また、取付位置に巻装されたバ
ックスプリングのロータケース内端側への移動が規制さ
れる。
【0011】請求項4に記載の発明では、前記ロータケ
ースの外周にはバックスプリングが予め巻装される。そ
して、このロータケース内には前記バックスプリングの
少なくとも一端部が前記係合部へ案内されるようにロー
タが挿入される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、例えば車両用ド
アパネルに組込まれるキーシリンダに具体化した一実施
形態を図1〜図9(a)〜(d)に従って説明する。
【0013】(全体概要)図1に示すように、キーシリ
ンダ10は車両用ドアパネル(図示略)に固定されたロ
ータケース11を備えており、同ロータケース11内に
は円柱状のロータ12がその中心軸周方向に回動可能に
配設されている。ロータ12の内端部にはレバー13の
基端部が一体回動可能に連結されており、同レバー13
の先端部はドアパネル内に配置されたロック機構(図示
略)に連結されている。
【0014】(ロータケース)図3に示すように、ロー
タケース11の内端部には円筒状の保護部材としてのプ
ロテクタ21が形成されている。プロテクタ21を構成
するロータケース11の外周壁下面の一部分は切り欠か
れており、その両切り欠き端縁はそれぞれ掛止部22
a, 22bとなっている。プロテクタ21の外周にはバ
ックスプリング23が巻装されており、その両端部はそ
れぞれ中心方向へ屈曲され両掛止部22a,22bに係
止されている。尚、図1及び図3ではバックスプリング
23の一方の端部のみ図示する。
【0015】(ケース案内手段)図4に示すように、プ
ロテクタ21の外周面には突条24が一方の掛止部22
aに沿うように形成されている。突条24の中程には凹
部25が形成されている。凹部25の幅(ロータケース
11の中心軸方向の長さ)はバックスプリング23のが
配置可能な程度の長さに設定されており、同凹部25は
バックスプリング23のロータケース11に対する所定
の取付位置となっている。
【0016】突条24のロータケース11内端側には案
内面26が形成されている。案内面26はロータケース
11の内端に向かうにつれて同ロータケース11の外周
面に収束するように傾斜している。案内面26の内端側
はロータケース11の内端開口端縁に滑らかに連続して
いる。突条24において、案内面26を含む凹部25よ
りも内端側の部分はバックスプリング23を凹部25内
に案内するケース案内手段を構成する。また、ケース案
内手段は、所定の取付位置(凹部25)に巻装されたバ
ックスプリング23のロータケース11内端側への移動
を規制する規制手段を兼ねる。
【0017】(ロータ)図1に示すように、ロータ12
の内端部はロータケース11の内端面から若干突出して
いる。ロータケース11の突出部分において、プロテク
タ21の内端面近傍には円環状の溝31が形成されてお
り、同溝31にはEリング等の止め輪32が装着されて
いる。ロータ12のロータケース11に対する外端方向
への移動は止め輪32がプロテクタ21の内端面に係止
されることによって規制される。
【0018】ロータ12にはキー33が挿通される鍵穴
34が形成されており、同鍵穴34内部の上下面にはそ
れぞれ複数のロックプレート35が互いに対向するよう
に且つ等間隔となるように配設されている。各ロックプ
レート35はそれぞれスプリング(図示略)の弾性力に
より常に鍵穴34の中心軸方向に付勢されている。ま
た、各ロックプレート35はそれぞれスプリングの弾性
力に抗してロータ12の中心軸に対する放射方向(図1
における上下方向)に進退可能となっている。そして、
キー33が鍵穴34に挿入されると各ロックプレート3
5はそれぞれキー33の凹凸に対応してロータ12は回
動可能となる。キー33が鍵穴34から引き抜かれると
ロータ12は回動不能となる。
【0019】図4及び図6に示すように、ロータ12の
内端部外周において、前記嵌合凹部37の反対側には係
合凹部36が形成されている。係合凹部36の互いに対
向する両側壁はそれぞれバックスプリング23の両端部
を前記両掛止部22a, 22bと共に係止する係合部と
なっている(図8(b)参照)。そして、キー33の差
込操作によるロータ12の回動に伴ってバックスプリン
グ23は操作方向に巻き込まれ、ロータ12はバックス
プリング23の弾性力により反操作方向に付勢される。
【0020】図1及び図2に示すように、ロータ12の
内端部における外周上面には被嵌合部としての嵌合凹部
37が形成されている。嵌合凹部37の内端側には一対
の係合段部38a,38bが形成されており、両係合段
部38a,38bはそれぞれロータ12の中心軸に対し
て垂直をなしている。両係合段部38a, 38bは所定
距離だけ離間しており、両係合段部38a, 38b間に
は後述のレバー13が配置可能となっている。
【0021】(ロータ案内手段)図4及び図8(a)に
示すように、ロータ12の係合凹部36よりも内端側に
は、同係合凹部36に連続するように凹部41が形成さ
れている。凹部41は係合凹部36よりも浅くなってい
る。凹部41内の互いに対向する両側壁42a,42b
において、それぞれの内端部側には第1案内面43a,
43bが形成されている。両第1案内面43a,43b
はそれぞれロータ12の内端に向かうにつれて拡開する
ように、且つロータ12の中心軸放射方向(図4におけ
る上方)に向かうにつれて拡開するように傾斜したテー
パ面となっている。
【0022】また、両側壁42a,42bの係合凹部3
6側において、両側壁42a,42b内面と凹部41の
内底面との間にはそれぞれ第2案内面44a,44bが
形成されている。両第2案内面44a,44bはそれぞ
れロータ12の内端に向かうにつれて拡開するように、
且つロータ12の中心軸放射方向(図4における上方)
に向かうにつれて拡開するように傾斜している。両第1
案内面43a,43bと両第2案内面44a,44bと
はそれぞれ両側壁42a,42bの内面を介して滑らか
に連続している。両第1案内面43a,43b、両側壁
42a,42b及び両第2案内面44a,44bはバッ
クスプリング23の両端部をそれぞれ係合凹部36内へ
案内するロータ案内手段を構成する。
【0023】(レバー)図3に示すように、前記レバー
13は軸状に形成されている。レバー13の先端部には
扁平部51が形成されており、同じく基端部には嵌合部
としてのフランジ部52が形成されている。図2に示す
ように、フランジ部52のレバー先端側側面において、
レバー13の軸部を間に挟む左右両側面はそれぞれ係合
面52a, 52bとなっている。両係合面52a,52
bはそれぞれロータ12の係合段部38a,38bに係
合可能となっていると共に、レバー13の中心軸に対し
て垂直をなしている。図1に示すように、フランジ部5
2の基端面中央にはピン53が突設されており、同ピン
53には弾性部材としてのクッション54が挿通されて
いる。
【0024】図3に示すように、クッション54はゴム
材にて円柱状に形成されており、その中央には挿通孔5
4aが形成されている。図1に示すように、挿通孔54
aの内径はピン53の外径よりも若干小さくなってい
る。ピン53の外周面にはクッション54の内方への弾
性力が作用しており、これによりクッション54のピン
53からの抜け止めがなされている。クッション54の
中心軸方向(図1における左右方向)の長さはピン53
のフランジ部52基端面からの突出長さよりも若干長く
なっている。
【0025】図1及び図2に示すように、レバー13の
フランジ部52はピン53にクッション54を挿通した
状態で嵌合凹部37内に配置されている。即ち、フラン
ジ部52と嵌合凹部37との間にはクッション54が介
在されている。係合面52a, 52bとクッション54
の先端面(図2における左側側面)との間の距離は、両
係合段部38a,38bとこれらに対向する嵌合凹部3
7の内面との間の距離よりも若干大きくなっている。
【0026】このため、嵌合凹部37内において、クッ
ション54はその中心軸方向に圧縮されており、レバー
13はクッション54の弾性力により内端方向(図2に
おける右方向)に付勢されている。そして、フランジ部
52の両係合面52a, 52bがそれぞれ係合段部38
a,38bに密着することにより、レバー13の中心軸
とロータ12の中心軸とが一致する中立位置にレバー1
3の姿勢が保持されている。
【0027】図1に示すように、フランジ部52の基端
面上部には規制突起55が設けられている。規制突起5
5の内側面(レバー13の中心軸側側面)はクッション
54の外周面に接触している。規制突起55は、クッシ
ョン54を取り付けた状態のフランジ部52を嵌合凹部
37に嵌合させる際、クッション54の上方への変形を
規制する。これにより、フランジ部52及びクッション
54は円滑に嵌合凹部37内に収容される。
【0028】前記両係合段部38a,38b間の距離は
レバー13の軸部外径よりも若干大きくなっている。ま
た、嵌合凹部37の内底面とレバー13の外周面との間
には若干の隙間が形成されている。このため、レバー1
3はその基端部を支点に上下左右(図1及び図2におけ
る矢印方向)に揺動可能となっている。レバー13の揺
動に伴ってクッション54は弾性変形する。レバー13
の中心軸周方向への回動は、フランジ部52の両側縁部
が嵌合凹部37の内面に係合することにより規制され
る。従って、ロータ12の回転力はレバー13に伝達さ
れ、同レバー13はロータ12と一体的に回動する。
【0029】(組立て時)次に、前述のように構成した
キーシリンダの組立て時の作用を説明する。図3に示す
ように、キーシリンダ10を組立てるときには、まず各
ロックプレート35(図1参照)が脱落しないようにロ
ータ12にダミーキー(図示略)を差し込むと共に、ロ
ータ12の嵌合凹部37にクッション54を取り付けた
状態のフランジ部52を上方から嵌合させる。この状態
のロータ12(図4参照)を予めバックスプリング23
を巻装したロータケース11(図5参照)の外端側から
挿入する。
【0030】図9(a)に示すように、ロータ12の組
付け前、バックスプリング23の両端部はそれぞれロー
タケース11の両掛止部22a, 22bに係止されてい
ると共に同ロータケース11の内部に突出している。ロ
ータ12はバックスプリング23の両端部がそれぞれ両
第1案内面43a,43bに係合可能に対応するように
ロータケース11内に挿入される。バックスプリング2
3のロータケース11内端側への移動は、同バックスプ
リング23が凹部25の内端側に係合することにより規
制される。
【0031】図9(b)に示すように、ロータ12をロ
ータケース11内に挿通すると、ロータ12の両第1案
内面43a,43bにはバックスプリング23の両端部
がそれぞれ当接する。この状態でロータ12をロータケ
ース11内に押し込むと、バックスプリング23の両端
部はそれぞれ両第1案内面43a,43bにより案内さ
れながらそれぞれの反折曲方向(図9(b)における上
方)に撓む。図9(c)に示すように、ロータ12をロ
ータケース11内にさらに押し込むと、バックスプリン
グ23の両端部はそれぞれ両第1案内面43a,43b
を乗り越えて凹部41における両側壁42a,42bの
上縁部を摺動しながら係合凹部36側へ案内される。
【0032】図9(d)に示すように、ロータ12をロ
ータケース11内にさらに押し込むと、バックスプリン
グ23の両端部はそれぞれ両第2案内面44a,44b
に円滑に乗り移り、両第2案内面44a,44bにより
係合凹部36側へ案内される。そして、バックスプリン
グ23の両端部がそれぞれ第2案内面44a,44bを
乗り越えると、同バックスプリング23の両端部は係合
凹部36内に滑り込む。図8(b)に示すように、バッ
クスプリング23の両端部は係合凹部36内に滑り込む
と同時にそれぞれ折曲方向に弾性復帰し、係合凹部36
の両掛止部22a,22bに係止される。
【0033】このとき、ロータ12は図7に示すロータ
ケース11に対する所定の挿入位置まで挿入されてお
り、この状態でロータ12先端部の溝31に止め輪32
を装着する。また、このとき、ロータ12とレバー13
との嵌合部分(以下、「レバー嵌合部」という。)はロ
ータケース11のプロテクタ21にて覆われている。以
上で、キーシリンダ10の組立て作業が完了となる。
【0034】キーシリンダ10をドアパネルに組付ける
ときには、レバー13をロータ12に対する中立位置に
保持した状態でキーシリンダ10をドアパネル側の取付
部に取り付ける。この後、レバー13の扁平部51をロ
ック機構の連結部に連結する。このとき、ロック機構の
連結部がレバー13の中心軸延長線上になく左右上下方
向に若干ずれていても、レバー13をロック機構の連結
部のずれ方向に揺動させることにより連結可能となる。
【0035】以上で、キーシリンダ10のドアパネルへ
の取り付け作業が完了となる。この状態で、ロータ12
がキー33によって差込操作されると、ロータ12の回
転力はレバー13を介してロック機構(図示略)に伝達
され、同ロック機構はロック又はアンロック状態に切り
替えられる。尚、本実施形態において、キーシリンダ1
0はプロテクタ21側が上方、即ち窓側を向くようにド
アパネルに取り付けられる。
【0036】従って、本実施形態によれば、以下の効果
を得ることができる。 (1)ロータ12の内端部側には、バックスプリング2
3を巻装する際、同バックスプリング23の両端部をそ
れぞれ係合凹部36の係合部へ案内する第1案内面43
a,43b、両側壁42a,42b及び第2案内面44
a,44bを設けた。ロータ12をバックスプリング2
3装着状態のロータケース11内に押し込むだけでバッ
クスプリング23の両端部がそれぞれ第1案内面43
a,43b、両側壁42a,42b及び第2案内面44
a,44bにて順次案内され、同バックスプリング23
の両端部が係合凹部36の係合部に係合する。即ち、正
規キーにてロータ12を回動させることなく同ロータ1
2をロータケース11に対して組付けることができる。
このため、従来のキーシリンダと異なり、その組付け途
中においてダミーキーを正規キーに差し替える工程が不
要となり、ダミーキーを挿通した状態のままロータ12
をロータケース11へ組付けることができる。従って、
キーシリンダ10の組付けの作業工数を低減させること
ができる。また、ロータ12をロータケース11内に押
し込むのみで組付け可能となることから、ロータ12の
ロータケース11への組付けを自動化することができ
る。さらに、組立作業時、正規キーが不要となることか
ら、組み立てライン上において同じダミーキーを使うこ
とができ、正規のキーとキーシリンダとをセットで取り
扱う必要がない。
【0037】(2)ロータ12の内端部には軸状のレバ
ー13の基端部を連結した。このため、ロータケース1
1にロータ12を組付ける前に同ロータ12に対してレ
バー13を組付けることができる。ちなみに、例えば板
状のレバーを使用したキーシリンダにおいては、レバー
がロータの外周から突出することによりロータ12をロ
ータケース11に挿入してからでないとレバーをロータ
12に組付けることができない。
【0038】(3)ロータケース11の内端部側には、
バックスプリング23を巻装する際、同バックスプリン
グ23をロータケース11における所定の取付位置、即
ち凹部25へ案内する案内面26を設けた。このため、
バックスプリング23のロータケース11への取り付け
を円滑に行うことができる。また、バックスプリング2
3をロータケース11に押し込むのみで組付け可能にな
ることから、バックスプリング23のロータケース11
への組付けを自動化することができる。
【0039】(4)ロータ12の内端部に嵌合凹部37
を設け、同嵌合凹部37に対してレバー13のフランジ
部52を嵌合させるようにした。このため、レバー13
を例えばセットスクリュー及びピン等の固定部材により
ロータ12に固定する場合と異なり、レバー13のロー
タ12に対する組付け作業工数を低減させることができ
る。
【0040】(5)ロータケース11の外周にはバック
スプリング23を予め巻装し、このロータケース11内
には前記バックスプリング23の少なくとも一端部が前
記係合凹部36へ案内されるようにロータ12を挿入す
るようにした。ロータケース11に予めバックスプリン
グ23を巻装しておくことで組み立てスペース及び作業
動作が小さくてすむ。ちなみに、レバー13をロータ1
2に組み付けた後にバックスプリング23の取付作業を
行う場合には、レバー13の長さ分だけ組立スペースを
取る。また、レバー13の先端からバックスプリング2
3を挿通することになるため、大きな作業動作が必要と
なる。
【0041】尚、前記実施形態は以下のように変更して
実施してもよい。 ・本実施形態における軸状のレバー13を例えば板状の
レバー(プレスレバー)としてもよい。この場合、ロー
タ12をロータケース11に組付けた後、レバーをロー
タ12の内端部に組付ける。このようにしても、キーシ
リンダの組付け作業時、ダミーキーを正規キーに差し替
えてロータ12を回動させることなく、ロータ12をロ
ータケース11に押し込むだけで組付けることができ
る。
【0042】・本実施形態においては、キーシリンダ1
0を車両用ドアパネルに使用したが、バックドア及びト
ランク等に使用してもよい。・本実施形態におけるキー
シリンダ10の設置方向は任意に変更してもよい。例え
ば図1において天地を逆にしたり、上下方向の向きを外
内方向にしたりしてもよい。
【0043】・本実施形態においては、バックスプリン
グ23の両端部をそれぞれ側壁42a,42b、第1案
内面43a,43b及び第2案内面44a,44bにて
案内するようにしたが、バックスプリング23の一端部
のみを案内するようにしてもよい。
【0044】次に前記実施形態及び別例から把握できる
技術的思想を以下に追記する。 ・前記ロータの内端部には被嵌合部を設け、この被嵌合
部に対して前記レバーの基端部を嵌合させるようにした
請求項2に記載のキーシリンダ。
【0045】・前記ケース案内手段は、ロータケースに
おける所定の取付位置に巻装されたバックスプリングの
ロータケース内端側への移動を規制する規制手段を兼ね
る請求項3に記載のキーシリンダ。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、ダミーキーを正規キー
に差し替える必要がないことから、キーシリンダの組付
けの作業工数を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 キーシリンダの正断面図。
【図2】 ロータと軸状レバーとの連結部の要部平面
図。
【図3】 ロータ、軸状レバー及びロータケースの分解
斜視図。
【図4】 ロータ、ロータケース及びバックスプリング
の分解斜視図。
【図5】 ロータケースの斜視図。
【図6】 ロータの下面図。
【図7】 キーシリンダの要部平面図。
【図8】 (a)は、キーシリンダの側面図。(b)
は、図7の1−1線断面図。
【図9】 (a)は、ロータ組付前のロータケースの側
面図。(b)は、ロータ組付開始時のロータケースの側
面図。(c)は、ロータ組付途中のロータケースの側面
図。(d)は、ロータ組付途中のロータケースの側面
図。
【符号の説明】
10…キーシリンダ、11…ロータケース、12…ロー
タ、13…レバー、23…バックスプリング、25…凹
部(ロータケースにおける所定の取付位置)、26…ケ
ース案内手段を構成する案内面、33…キー、36…係
合部を構成する係合凹部、42a,42b…ロータ案内
手段を構成する側壁、43a,43b…ロータ案内手段
を構成する第1案内面、44a,44b…ロータ案内手
段を構成する第2案内面。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーの差込操作に連動してロータケース
    に対して中心軸周方向に回動するロータを備え、前記ロ
    ータケースの外周に巻装するバックスプリングの少なく
    とも一端部をロータに形成した係合部に係合させるよう
    にしたキーシリンダにおいて、 前記ロータの内端部側には、ロータケースの外周に巻装
    されるバックスプリングの少なくとも一端部を前記係合
    部へ案内するロータ案内手段を設けたキーシリンダ。
  2. 【請求項2】 前記ロータ案内手段はロータに形成され
    た斜面であり、前記バックスプリングの少なくとも一端
    は同バックスプリングの中心方向へ屈曲されている請求
    項1に記載のキーシリンダ。
  3. 【請求項3】 前記ロータケースの内端部側には、バッ
    クスプリングをロータケースの外周に巻装する際、同バ
    ックスプリングをロータケースにおける所定の取付位置
    へ案内するケース案内手段を設け、同ケース案内手段は
    前記取付位置に巻装されたバックスプリングのロータケ
    ース内端側への移動を規制する規制手段を兼ねる請求項
    1又は請求項2に記載のキーシリンダ。
  4. 【請求項4】 キーの差込操作に連動してロータケース
    に対して中心軸周方向に回動するロータを備え、前記ロ
    ータケースの外周に巻装するバックスプリングの少なく
    とも一端部をそれぞれロータに形成した係合部に係合さ
    せるようにしたキーシリンダの組立方法において、 前記ロータケースの外周にはバックスプリングを予め巻
    装し、このロータケース内には前記バックスプリングの
    少なくとも一端部が前記係合部へ案内されるようにロー
    タを挿入するキーシリンダの組立方法。
JP2000387442A 2000-12-20 2000-12-20 キーシリンダ Expired - Fee Related JP3928919B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000387442A JP3928919B2 (ja) 2000-12-20 2000-12-20 キーシリンダ
DE2001162201 DE10162201A1 (de) 2000-12-20 2001-12-18 Schlüsselzylinder und Verfahren zum Zusammenbau eines Schlüsselzylinders
KR1020010081327A KR100759316B1 (ko) 2000-12-20 2001-12-19 키 실린더 및 키 실린더의 조립 방법
CNB2004100798357A CN1312369C (zh) 2000-12-20 2001-12-19 钥匙柱
CNB2004100798361A CN1320243C (zh) 2000-12-20 2001-12-19 操作杆单元和包括该操作杆单元的钥匙柱
GB0130303A GB2372287B (en) 2000-12-20 2001-12-19 Key cylinder and method for assembling a key cylinder
CNB011444894A CN1196844C (zh) 2000-12-20 2001-12-19 钥匙柱和组装钥匙柱的方法
US10/027,721 US6837083B2 (en) 2000-12-20 2001-12-20 Key cylinder and method for assembling a key cylinder

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000387442A JP3928919B2 (ja) 2000-12-20 2000-12-20 キーシリンダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002188332A true JP2002188332A (ja) 2002-07-05
JP3928919B2 JP3928919B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=18854373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000387442A Expired - Fee Related JP3928919B2 (ja) 2000-12-20 2000-12-20 キーシリンダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3928919B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005533944A (ja) * 2002-07-24 2005-11-10 エルンスト ケラー 安全錠用キー及び錠シリンダー
JP2009503304A (ja) * 2005-08-05 2009-01-29 ウィンロク エージー 改良型ロックタンブラーを有するロック・キーシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005533944A (ja) * 2002-07-24 2005-11-10 エルンスト ケラー 安全錠用キー及び錠シリンダー
JP2009503304A (ja) * 2005-08-05 2009-01-29 ウィンロク エージー 改良型ロックタンブラーを有するロック・キーシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3928919B2 (ja) 2007-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5335948A (en) Cylindrical lockset
CN212529919U (zh) 锁紧机构及具有其的车辆
WO2007092063A1 (en) Return spring assembly for a lock mechanism
US20040201230A1 (en) Reinforced apparatus for a lever handle of a door lock
KR20020050166A (ko) 키 실린더 및 키 실린더의 조립 방법
JP2002188332A (ja) キーシリンダ及びその組立方法
US20220341224A1 (en) Vehicle glove box latch
US6616203B1 (en) Door latch operator mount
JPS62228575A (ja) 錠装置
JP7115967B2 (ja) クッション装置
US4977766A (en) Universal lock mount
CN108468484B (zh) 门锁
JP3928918B2 (ja) キーシリンダ
JP2005307533A (ja) インサイドハンドル装置
KR101941589B1 (ko) 레버 타입 dls 창호용 손잡이
JP2780939B2 (ja) ドア用ハンドル取付座とドア錠
CN219572107U (zh) 窗式空调器
JP4489521B2 (ja) アームレストの取付方法および取付構成
JPH0694743B2 (ja) レバー錠
JP3759690B2 (ja) 車両ドアロック装置のダブルレバー組付構造
JP2606550Y2 (ja) 回転体の回転位置決め装置
JPH0532655Y2 (ja)
JP2542160B2 (ja) 施錠装置
JP4002725B2 (ja) レバーユニット及びキーシリンダ
JPS585822Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3928919

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100316

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees