JP4002725B2 - レバーユニット及びキーシリンダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両用ドアパネルをロック又はアンロック状態にするレバーユニット及びキーシリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、キーシリンダには板状レバータイプ及び軸状レバータイプがある。板状レバータイプのものはロータの内端部に一体回動可能に固定された板状レバーを備えており、同板状レバーはロッドを介してドアパネル内のロック機構に連結されている。そして、キーの差込操作によるロータの回転力は板状レバーを介してロッドに伝達され、同ロッドの動作によってロック機構がロック又はアンロック状態に切り替えられるようになっている。一方、軸状レバータイプのものはロータの内端部に一体回動可能に固定された軸状レバーを備えており、同軸状レバーの先端部はドアパネル内のロック機構に直接連結されている。そして、キーの差込操作によるロータの回転力は軸状レバーに伝達され、同軸状レバーの動作によってロック機構がロック又はアンロック状態に切り替えられるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のキーシリンダにおいては、シリンダ本体部分がほぼ同一の構成であるにもかかわらず、板状及び軸状という2つのタイプのレバーに合わせてそれぞれ専用のロータ及びロータケース等を別途に開発設計して製造しなければならなかった。板状及び軸状レバーはそれぞれ取付構造が異なるからである。このため、キーシリンダの製造コストが上がるという問題があった。
【0004】
本発明は前記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、シリンダ本体の基本構造を変えることなく取付構造の異なる複数種のレバーのいずれにも対応することができるレバーユニット及びキーシリンダを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、キーの差込操作に連動して中心軸周方向に回動する円柱状のロータのキー差込側と反対側の端部である内端部に基端部が一体回動可能に連結されるとともに同基端部と反対側の端部である先端部がロッドを通じてロック機構に連結される板状の第1レバーに替えて、前記ロータの内端部に基端部が一体回転可能に連結されるとともに同基端部と反対側の端部である先端部がロック機構に直接連結される前記第1レバーとは取付構造の異なる軸状の第2レバーを前記ロータの内端部に一体回動可能に連結するレバーユニットであって、前記ロータの内端部に設けられた第1レバーの取付構造に対して取付可能とした仲介部材を備えるとともに、同仲介部材のロータと反対側の側面には第2レバーの基端部が連結される嵌合凹部を設け、前記第2レバーの基端部には前記嵌合凹部に嵌合可能とした嵌合部を設けるとともに、同嵌合部を前記嵌合凹部に収容した状態で支持部材を通じて同嵌合凹部に対して上下左右へ揺動可能に支持することにより前記第2レバーの基端部を仲介部材に連結し、前記嵌合凹部と前記嵌合部の基端面との間には弾性部材を介在し、同弾性部材の弾性力により、第2レバーは、前記支持部材を支点とする上下左右方向への揺動を許容されつつ前記仲介部材に対する所定の中立位置に保持されてなることをその要旨とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレバーユニットにおいて、前記弾性部材は、前記嵌合部の基端面中央に設けたピンに挿通することにより同嵌合部の基端面に固定し、前記嵌合凹部の内底部には、前記ピンに挿通された弾性部材を収容可能とした収容凹部を連通して設けるとともに、同収容凹部の内周面における弾性部材の挿入側と反対側の部位には、前記弾性部材のピン挿通側の端部と反対側の端部を係合可能とした段差部を形成したことをその要旨とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、キーの差込操作に連動してロック機構をロック又はアンロック状態に切り替えるキーシリンダにおいて、請求項1又は請求項2に記載のレバーユニットを備えたことをその要旨とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、キーの差込操作に連動して中心軸周方向に回動する円柱状のロータを備えたキーシリンダであって、前記キー差込側と反対側の端部である内端部に基端部が一体回動可能に連結されるとともに同基端部と反対側の端部である先端部がロッドを通じてロック機構に連結される板状の第1レバー、及び請求項1又は請求項2に記載のレバーユニットのうちいずれか一方を選択着脱可能としたことをその要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明では、ロータの内端部に設けられた第1レバーの取付構造には、仲介部材を介して第2レバーが連結される。また、第2レバーの嵌合部は仲介部材の嵌合凹部に対して揺動可能に支持される。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明の作用に加えて、弾性部材は、前記嵌合部の基端面中央に設けたピンに挿通することにより同嵌合部の基端面に固定されるとともに、この状態で仲介部材の嵌合凹部の内底部に設けられた収容凹部に挿入される。この際、ピンに挿通された弾性部材のピン挿通側の端部と反対側の端部は、前記収容凹部の内周面における弾性部材の挿入側と反対側の部位に形成された段差部に係合する。
請求項3に記載の発明では、キーシリンダには請求項1又は請求項2に記載のレバーユニットが備えられる。
【0010】
請求項4に記載の発明では、ロータの内端部には板状の第1レバー及び請求項1又は請求項2に記載のレバーユニットのうちいずれか一方が選択着脱される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、例えば車両用ドアパネルに組込まれるキーシリンダに具体化した一実施形態を図1〜図4(a)〜(c)に従って説明する。
【0012】
(全体概要)
図1に示すように、キーシリンダKのシリンダ本体10は車両用ドアパネル(図示略)に固定されたロータケース11を備えており、同ロータケース11の内端部側は半円筒状に形成されている。ロータケース11において、半円筒側外周壁の内端側側縁部には後述のバックスプリングSの両端部を係止する係止部11aがロータケース11の中心軸方向に突設されている。
【0013】
ロータケース11内には円柱状のロータ12がその中心軸周方向に回動可能に配設されている。ロータ12の内端面中央には円柱状の挿通部13が突設されており、その外周面には円環状の溝14が形成されている。また、ロータ12の内端面において、挿通部13の周囲には2つの係合突起15a, 15bが形成されている。両係合突起15a, 15bはそれぞれ円弧突条とされており、同一の円周上に配置されている。
【0014】
挿通部13、溝14及び各係合突起15a, 15b等は図1に示す板状レバー20の取付構造を構成し、同レバー取付構造には板状レバー20及び同じく図1に示すレバーユニット30のうちいずれか一方が選択着脱可能となっている。キーシリンダKを板状レバータイプとする場合には板状レバー20が選択され、軸状レバータイプとする場合にはレバーユニット30が選択される。
【0015】
(板状レバー)
まず、板状レバー20について説明する。図1に示すように、板状レバー20の基端部中央には挿通孔21が形成されており、同挿通孔21にはロータ12の挿通部13が挿通可能となっている。また、板状レバー20において、挿通孔21の周囲には2つの円弧状の係合孔22a, 22bが形成されている。両係合孔22a, 22bはそれぞれロータ12の両係合突起15a, 15bに対して挿通可能に対応している。
【0016】
板状レバー20の先端部には連結孔23が形成されている。連結孔23にはロッドLの一端が連結されており、同ロッドLの他端は車両用ドアパネル内のロック機構(図示略)に作動連結されている。図2(b), (c)に示すように、板状レバー20の基端部周縁には係合突起24が板状レバー20本体に対して直交するように突設されている。尚、板状レバー20は第1レバーを構成する。
【0017】
(板状レバー選択時)
さて、図2(a)〜(c)に示すように、キーシリンダKを板状レバータイプとする場合には、シリンダ本体10に対して板状レバー20を連結する。即ち、ロータ12の挿通部13を板状レバー20の挿通孔21に挿入すると共に、ロータ12の両係合突起15a, 15bをそれぞれ板状レバー20の両係合孔22a,22bに挿入する。そして、挿通部13の溝14にEリング等の止め輪Eを装着する。
【0018】
板状レバー20の挿通部13先端方向(図2(a)における右方向)への移動は同板状レバー20が止め輪Eに係止されることにより規制される。また、ロータ12の回転力は両係合突起15a, 15bの周方向側側面が両係合孔22a,22bの周方向側内側面に対して係合することにより板状レバー20に伝達され、同板状レバー20はロータ12と一体的に回動する。
【0019】
板状レバー20をロータ12の内端部に取り付けた状態において、板状レバー20の係合突起24はロータケース11の係止部11aと重なり合っていると共に、係止部11aの内側に位置している。そして、キーの差込操作によりロータ12が回動すると、係合突起24がロータ12に巻装されたバックスプリングS(図2(c)参照)の一方の端部に係合することにより同バックスプリングSは操作方向に巻き込まれ、ロータ12はバックスプリングSの弾性力により反操作方向に付勢される。
【0020】
(レバーユニット)
次に、レバーユニット30について説明する。図1に示すように、レバーユニット30は仲介部材31及び同仲介部材31の内端面に対して直交するように連結された軸状レバー32を備えている。尚、軸状レバー32は第2レバーを構成する。
【0021】
(仲介部材)
仲介部材31は互いに対向する一対の壁部材41,42を備えており、両壁部材41,42は半円筒状の連結部43にて連結されている。図3(a)に示すように、連結部43の内側側面には半円筒状の凹部43aが形成されている。図1及び図3(a)に示すように、壁部材41の中央には挿通孔44が形成されており、同挿通孔44にはロータ12の挿通部13が挿通可能となっている。図4(b)に示すように、挿通孔44の連結部43側半分は凹部43a内に位置している。
【0022】
また、壁部材41において、挿通孔44の周囲には2つの円弧状の係合孔45a, 45bが形成されている。両係合孔45a, 45bはそれぞれロータ12の両係合突起15a, 15bに対して挿通可能に対応している。図3(a), (c)に示すように、壁部材41の外面周縁部には係合突起46が同壁部材41に対して直交するように突設されている。
【0023】
図3(a)に示すように、壁部材42の内面中央には半円錐台状のクッション収容部47が突設されており、同クッション収容部47の内端面は前記凹部43aの壁部材42側内面に対して面一となっている。図3(c), (d)に示すように、クッション収容部47及び連結部43において、壁部材41の挿通孔44に対応する部分には収容凹部48が形成されており、同収容凹部48内には段差部48aが形成されている。
【0024】
図1に示すように、壁部材42の外面中央には円筒状の保持部49が突設されている。図3(d)に示すように、保持部49には四角筒状の嵌合凹部50が形成されており、同嵌合凹部50と前記収容凹部48とは互いに連通している。保持部49の外周壁には嵌合凹部50を通過して反対側に貫通するようにピン孔51が形成されている。尚、嵌合凹部50は被嵌合部を構成する。
【0025】
(軸状レバー)
図3(d)に示すように、前記軸状レバー32の先端部には扁平部61が形成されており、同じく基端部には四角筒状の嵌合部62が形成されている。嵌合部62には支持ピン挿通孔63が形成されている。また、嵌合部62の基端面中央にはピン64が突設されており、同ピン64にはクッション65が挿通されている。クッション65はゴム材にて円柱状に形成されており、前記収容凹部48内に収容可能となっている。
【0026】
(ユニット組付状態)
図3(d)示すように、軸状レバー32の嵌合部62はピン64にクッション65を取付けた状態で、保持部49の嵌合凹部50に外側から嵌合されている。クッション65はクッション収容部47の収容凹部48内に収容されており、同クッション65の図3(d)における左方向への移動は同クッション65が収容凹部48内の段差部48aに係合することにより規制される。
【0027】
また、軸状レバー32の嵌合部62は嵌合凹部50内に収容されている。この状態で保持部49のピン孔51及び嵌合部62の支持ピン挿通孔63に支持ピン66が挿通されることにより軸状レバー32は仲介部材31に対して連結されている。通常、軸状レバー32の中心軸と仲介部材31の中心軸とが一致する中立位置に同軸状レバー32の姿勢が保持されている。尚、支持ピン66は支持部材を構成する。
【0028】
嵌合部62外面と嵌合凹部50内面との間には若干の隙間が形成されていることと、クッション65が揺動方向に弾性変形することとにより、軸状レバー32は支持ピン66を支点に揺動可能となっている(図3(d)における矢印方向)。また、嵌合部62の支持ピン挿通孔63の内径は支持ピン66の外径よりも若干大きくなっていることと、クッション65が揺動方向に弾性変形することとにより、軸状レバー32は図3(b)における矢印方向に揺動可能となっている。軸状レバー32に加えた手などによる揺動方向への力を解除すると同軸状レバー32はクッション65の弾性力により中立位置に復帰する。
【0029】
(軸状レバー選択時)
さて、図4(a)〜(c)に示すように、キーシリンダKを軸状レバータイプとする場合には、シリンダ本体10に対してレバーユニット30を連結する。即ち、ロータ12の挿通部13を壁部材41の挿通孔44に挿入すると共に、ロータ12の両係合突起15a, 15bをそれぞれ壁部材41の両係合孔45a,45bに挿入する。そして、挿通部13の溝14にEリング等の止め輪Eを装着する。
【0030】
レバーユニット30の挿通部13先端方向(図4(a)における右方向)への移動は壁部材41が止め輪Eに係止されることにより規制される。ロータ12の回転力は両係合突起15a, 15bの周方向側側面が両係合孔45a,45bの周方向側内側面に対して係合することによりレバーユニット30に伝達され、同レバーユニット30はロータ12と一体的に回動する。
【0031】
レバーユニット30をロータ12の内端部に取り付けた状態において、仲介部材31の係合突起46はロータケース11の係止部11aと重なり合っていると共に、係止部11aの内側に位置している。そして、キーの差込操作によりロータ12が回動すると、係合突起46がロータ12に巻装されたバックスプリングS(図4(c)参照)の一方の端部に係合することにより同バックスプリングSは操作方向に巻き込まれ、ロータ12はバックスプリングSの弾性力により反操作方向に付勢される。
【0032】
従って、本実施形態によれば、以下の作用及び効果を得ることができる。
(1)キーシリンダKのシリンダ本体10に対して、板状レバー20及びレバーユニット30のうちいずれか一方を選択着脱可能とした。このため、それぞれ取付構造の異なる板状レバータイプ又は軸状レバータイプのいずれにも簡単に対応可能となる。即ち、同一構成内容のシリンダ本体10について、板状及び軸状という2つのタイプのレバーに合わせてそれぞれ専用のロータ及びロータケース等を別途に開発設計して製造する必要がない。従って、キーシリンダKの製造コストを低減させることができる。
【0033】
(2)ロータ12の内端部には挿通部13、溝14及び両係合突起15a, 15b等からなる板状レバー20の取付構造を設けた。そして、レバーユニット30には、板状レバー20の取付構造に対して取付可能とした仲介部材31と、同仲介部材31に対して連結可能とした軸状レバー32とを備えた。このため、シリンダ本体10の基本構造を変えることなく板状レバー20又は軸状レバー32のいずれにも対応することができる。
【0034】
(3)仲介部材31の保持部49には嵌合凹部50を設け、軸状レバー32の基端部には嵌合凹部50に対して嵌合可能とした嵌合部62を設けた。そして、軸状レバー32の嵌合部62を嵌合凹部50内に収容した状態で保持部49のピン孔51及び嵌合部62の支持ピン挿通孔63に支持ピン66を挿通することにより軸状レバー32を仲介部材31に対して揺動可能に連結した。このため、軸状レバー32とドアパネル内のロック機構との位置ずれをキーシリンダK側にて吸収することができる。即ち、ロック機構の連結部が中立位置に保持された軸状レバー32の中心軸延長線上になくても軸状レバー32を上下左右に揺動させることにより、同軸状レバー32をロック機構の連結部に連結することができる。
【0035】
(4)シリンダ本体10及びレバーユニット30をそれぞれ予め組立ておき、キーシリンダKの組立て時にはシリンダ本体10に対してレバーユニット30を止め輪Eにて固定するのみとした。このため、キーシリンダKの組付け作業が容易になると共に、組付け作業効率が向上する。
【0036】
(5)レバーのタイプによらず、シリンダ本体10の構成は全て同じであり、それぞれ同一の部品から構成される。このため、シリンダ本体10の関係部品の量産効果によるコストダウンを図ることができる。
【0037】
尚、前記実施形態は以下のように変更して実施してもよい。
・本実施形態においては、ロータ12内端面の係合突起15a,15bをそれぞれ円弧突条となるように形成したが、例えば直線突条、円柱状、三角柱状及び四角柱状等のように任意の形状としてもよい。このとき、板状レバー20の両係合孔22a, 22b及び壁部材41の両係合孔45a, 45bをそれぞれ係合突起15a,15bの形状に合わせて形成する。このようにしても、板状レバー20又はレバーユニット30をロータ12に対して一体回動可能に連結することができる。
【0038】
・本実施形態においては、ロータ12の内端面に2つの係合突起15a,15bを設けたが、1つ又は3つ、4つ、それ以上の数を設けてもよい。
・挿通部13、溝14及び両係合突起15a, 15b等からなる板状レバー20の取付構造がロータ12の内端部に設けられていれば、シリンダ本体10側の構成を任意に変更してもよい。例えばフリーホイールタイプとしてもよい。フリーホイールタイプのキーシリンダとは、正規キー以外のキー又はその他の工具等にて開錠操作した場合、ロータがロータケースに対して空転し開錠不能に構成されたものである。このようにすれば、セキュリティを向上させることができる。
【0039】
次に前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
・前記レバー取付構造はロータの内端面に設けられた単数又は複数の係合突起を含む請求項1又は請求項2に記載のレバーユニット。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、シリンダ本体の基本構造を変えることなく取付構造の異なる複数種のレバーのいずれにも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 キーシリンダの分解斜視図。
【図2】 (a)は板状レバー取付状態のキーシリンダの要部正面図、(b)は板状レバー取付状態のキーシリンダの側面図、(c)は板状レバー取付状態のキーシリンダの要部背面図。
【図3】 (a)はレバーユニットの正面図、(b)はレバーユニットの側面図、(c)はレバーユニットの背面図、(d)はレバーユニットの正断面図。
【図4】 (a)はレバーユニット取付状態のキーシリンダの要部正面図、(b)は図4(a)の1−1線断面図、(c)はレバーユニット取付状態のキーシリンダの要部背面図。
【符号の説明】
10…シリンダ本体、11…ロータケース、12…ロータ、13…レバー取付構造を構成する挿通部、14…レバー取付構造を構成する溝、15a, 15b…レバー取付構造を構成する係合突起、20…板状レバー(第1レバー)、30…レバーユニット、32…軸状レバー(第2レバー)、31…仲介部材、48…収容凹部、48a…段差部、50…嵌合凹部(被嵌合部)、62…嵌合部、64…ピン、65…クッション(弾性部材)、66…支持ピン(支持部材)。

Claims (4)

  1. キーの差込操作に連動して中心軸周方向に回動する円柱状のロータのキー差込側と反対側の端部である内端部に基端部が一体回動可能に連結されるとともに同基端部と反対側の端部である先端部がロッドを通じてロック機構に連結される板状の第1レバーに替えて、前記ロータの内端部に基端部が一体回転可能に連結されるとともに同基端部と反対側の端部である先端部がロック機構に直接連結される前記第1レバーとは取付構造の異なる軸状の第2レバーを前記ロータの内端部に一体回動可能に連結するレバーユニットであって、
    前記ロータの内端部に設けられた第1レバーの取付構造に対して取付可能とした仲介部材を備えるとともに、同仲介部材のロータと反対側の側面には第2レバーの基端部が連結される嵌合凹部を設け、
    前記第2レバーの基端部には前記嵌合凹部に嵌合可能とした嵌合部を設けるとともに、同嵌合部を前記嵌合凹部に収容した状態で支持部材を通じて同嵌合凹部に対して上下左右へ揺動可能に支持することにより前記第2レバーの基端部を仲介部材に連結し、
    前記嵌合凹部と前記嵌合部の基端面との間には弾性部材を介在し、同弾性部材の弾性力により、第2レバーは、前記支持部材を支点とする上下左右方向への揺動を許容されつつ前記仲介部材に対する所定の中立位置に保持されてなるレバーユニット。
  2. 請求項1に記載のレバーユニットにおいて、
    前記弾性部材は、前記嵌合部の基端面中央に設けたピンに挿通することにより同嵌合部の基端面に固定し、
    前記嵌合凹部の内底部には、前記ピンに挿通された弾性部材を収容可能とした収容凹部を連通して設けるとともに、同収容凹部の内周面における弾性部材の挿入側と反対側の部位には、前記弾性部材のピン挿通側の端部と反対側の端部を係合可能とした段差部を形成したレバーユニット。
  3. キーの差込操作に連動してロック機構をロック又はアンロック状態に切り替えるキーシリンダにおいて、請求項1又は請求項2に記載のレバーユニットを備えたキーシリンダ。
  4. キーの差込操作に連動して中心軸周方向に回動する円柱状のロータを備えたキーシリンダであって、
    前記キー差込側と反対側の端部である内端部に基端部が一体回動可能に連結されるとともに同基端部と反対側の端部である先端部がロッドを通じてロック機構に連結される板状の第1レバー、及び請求項1又は請求項2に記載のレバーユニットのうちいずれか一方を選択着脱可能としたキーシリンダ。
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