JP2002188010A - 付加反応硬化型ポリオルガノシロキサン組成物 - Google Patents

付加反応硬化型ポリオルガノシロキサン組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱伝導性充填剤を高充填剤してもコンパウン
ドの流動性が低下せず、尚かつ分散性に優れた熱伝導性
シリコーンゴムシート用ポリオルガノシロキサン組成物
を提供する。 【解決手段】 ケイ素原子に結合する水酸基量が400
〜2000ppmであるビニル基含有ポリオルガノシロ
キサンを付加反応硬化型ポリオルガノシロキサン組成物
の主成分として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、付加反応硬化型ポリオル
ガノシロキサン組成物に関するものであり、さらに詳し
くは、熱伝導性充填剤の充填性に優れた熱伝導性シリコ
ーンゴムシート用ポリオルガノシロキサン組成物に関す
る。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】従来より、パワート
ランジスタ、IC、CPU等に代表される電子部品の発
熱体の蓄熱を防ぐには、熱伝導性の高い熱伝導性グリー
スや熱伝導性シートが用いられている。熱伝導性グリー
スの場合、電子部品の形状に影響されることなく、手軽
に塗布できる利点がある反面、他の部品を汚損したり、
長期間使用するとオイル分の流出がある等の問題点を抱
えている。また、熱伝導性シートは他の部品の汚損やオ
イル分の流出はないものの、密着性がグリースよりも劣
るため、熱伝導性シートの硬度を下げて密着性を高める
といった手法がとられている(特開平1−49959号
公報、特許第2623380号公報)。一方、シリコー
ンゴムは、その優れた性質から熱伝導性シートに多く用
いられており、シリコーンゴムの熱伝導性を改良するた
めには、シリカ粉、アルミナ、窒化ホウ素、窒化アルミ
ニウム、酸化マグネシウム等に代表されるような、バイ
ンダーとなるシリコーンより熱伝導性の高い充填剤を添
加すればよいことが知られている。
【0003】しかしながら、上記充填剤をバインダーと
なるシリコーン中に充填しようとすると、どうしてもコ
ンパウンド粘度が大きく上昇し、その結果、流動性が低
下してしまうため、作業に支障をきたしたり、用いる充
填剤によっては均一に分散するまでかなりの時間を要
し、生産性が低下するという問題点があった。特に、最
近の電子部品等は高出力化に伴った発熱量も大きくな
り、より高い熱伝導率を有する熱伝導性シートが必要と
されてきており、かかる要請に応じるためには熱伝導性
充填剤を高充填させることが必要となり、更に上述の問
題点に拍車をかけている。
【0004】
【発明の目的】本発明はかかる従来技術の問題点を解決
し、充填剤、特に熱伝導性充填剤を高充填剤してもコン
パウンドの流動性が低下せず、尚かつ分散性に優れた熱
伝導性シリコーンゴムシート用ポリオルガノシロキサン
組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の構成】本発明者らは、かかる目的を達成するた
め鋭意検討を重ねた結果、付加反応硬化型ポリオルガノ
シロキサン組成物のバインダーシリコーンとして、ビニ
ル基含有ポリオルガノシロキサン中に特定量の水酸基を
導入したものの使用が極めて有効であることを見いだ
し、本発明に到達した。
【0006】即ち、本発明は、ケイ素原子に結合する水
酸基量が400〜2000ppmであるビニル基含有ポ
リオルガノシロキサンを主成分とすることを特徴とする
付加反応硬化型ポリオルガノシロキサン組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるバインダーとなるシリコーンは、加熱に
より短時間で成形できること、得られる放熱シートの低
硬度化が容易であるという点から、付加反応硬化型によ
って達成されるものである。
【0008】この付加反応硬化型ポリオルガノシロキサ
ンは、(a) ベースポリマーであるビニル基含有ポリオル
ガノシロキサン、(b) 架橋剤であるハイドロジェン基含
有ポリオルガノシロキサン、(c) 硬化用触媒である白金
化合物、からなるものであることは周知の通りであり、
本発明では(a) として特定量の水酸基を導入したものを
用いる点に特徴がある。
【0009】以下に、(a) 〜(c) 成分の具体例について
述べる。
【0010】(a) 成分のビニル基含有ポリオルガノシロ
キサンとしては、1分子中にケイ素原子に結合した有機
基の内、少なくとも平均して0.5個以上のビニル基が
含有されていなければならない。0.5個より少ないと
架橋にあずからない成分が増加するため、十分な硬化物
が得られない。0.5個以上であれば基本的に硬化物は
得られるが、余りに過剰だと硬化物の耐熱性が低下して
しまうため、0.5〜2.0個であることが好ましい。
このビニル基は、分子鎖末端、分子鎖側端、いずれの位
置に結合していてもよいが、硬化速度の低下、硬化物の
耐熱性の悪化等を防止するため、分子鎖末端にあること
が好ましい。
【0011】本発明においては、このビニル基含有ポリ
オルガノシロキサンに含まれる水酸基量は400〜20
00ppmであることが必要である。400ppmより
少ないと、流動性改善等の効果が十分得られず、200
0ppmを超えると、硬化速度が低下したり、硬化物が
発泡したり、耐熱性が悪化するといった悪影響が生じ
る。
【0012】水酸基量を定量する方法としては、通常の
方法、例えばKF法(カールフィッシャー法)によれば
よい。但し、この測定方法を実施する際、測定するビニ
ル基含有ポリオルガノシロキサンは予め脱水処理してお
く必要がある。
【0013】ビニル基含有ポリオルガノシロキサンにお
けるその他の官能基としては、1価の置換または非置換
の炭化水素基であり、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ヘキシル、ドデシルなどのアルキル基;フェニルな
どのアリール基;2−フェニルエチル、2−フェニルプ
ロピルなどのアラルキル基;クロロメチル、3,3,3 −ト
リフルオロプロピルなどの置換炭化水素基などが例示さ
れる。尚、一般的にはメチル基、フェニル基が合成のし
易さから好ましい。
【0014】このビニル基含有ポリオルガノシロキサン
の構造は、直鎖状、分岐状のいずれであってもよい。ま
た、その粘度は特に制限されないが、一般的に低粘度で
あるほど熱伝導性充填剤は充填されやすくなることか
ら、25℃における粘度が3000cP以下であること
が好ましく、特に100〜1000cPであることが本
発明の効果が最も発揮されるので好ましい。
【0015】一般的に、ビニル基含有ポリオルガノシロ
キサンは、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタ
メチルシクロテトラシロキサン、テトラビニルテトラメ
チルシクロテトラシロキサン等の環状シロキサンとR3
SiO0.5(Rは1価の炭化水素基)単位を有するオル
ガノシロキサンとを、アルカリ、酸等の適切な触媒にて
平衡化重合させ、その後、中和工程、余剰の低分子シロ
キサン分を除去する工程で得られることは周知の通りで
ある。本発明に用いられるビニル基含有ポリオルガノシ
ロキサンは、水酸基を特定量有することに特徴があり、
このものを得るには、平衡化重合させる際に水を添加す
る方法、または水添加せずに得られたビニル基含有ポリ
オルガノシロキサンを、酸素下一定時間加熱させ有機基
を熱劣化させる方法等が挙げられる。
【0016】従来、シリコーンの技術分野においては、
耐熱性、金型離型性が悪化するため、できるだけ水酸基
が生じないようにしたポリオルガノシロキサンを用いる
のが常識であり、本発明の如く特定少量の水酸基の導入
により、コンパウンドの流動性が良くなり、作業性良く
充填剤の高配合が可能になることは全く知られていなか
ったことであり、この点に本発明の特徴がある。
【0017】(b) 成分のハイドロジェン基含有ポリオル
ガノシロキサンは、架橋剤となる成分である。その配合
量は、(a) 成分のビニル基1個に対し、ハイドロジェン
原子が0.2〜2.0個となる量であり、柔軟性のある
ゲル状硬化物を得たい場合には、0.2〜1.5個の範
囲が好ましい。0.2個より少ないと、硬化が十分に進
行せず、2.0個を超えると、硬化物が固くなりすぎ、
柔軟性のあるゲル状硬化物が得られなくなってしまう。
また、1分子に含まれるケイ素原子に結合したハイドロ
ジェン基数は少なくとも2個以上であることが必要であ
るが、その他の条件、ハイドロジェン基以外の有機基、
結合位置、重合度、構造等については特に限定されず、
また2種以上のハイドロジェン基含有ポリオルガノシロ
キサンを使用してもよい。
【0018】(c) 成分の白金化合物は、(a) 成分のビニ
ル基と(b) 成分のハイドロジェン基を反応させ、硬化物
を得るための硬化用触媒である。この白金化合物として
は、塩化白金酸、白金オレフィン錯体、白金ビニルシロ
キサン錯体、白金リン錯体、白金アルコール錯体、白金
黒等が例示される。その配合量は、(a) 成分のビニル基
含有ポリオルガノシロキサンに対し、白金元素として
0.1〜1000ppmとなる量である。0.1ppm
より少ないと十分に硬化せず、また1000ppmを超
えても特に硬化速度の向上は期待できない。
【0019】以上の成分から、本発明の付加反応硬化型
のバインダーシリコーン組成物が構成される。これに配
合される充填剤としては、一般的に公知の無機充填剤が
例示されるが、特に熱伝導性が要求される場合に高充填
が求められる熱伝導性充填剤の場合に本発明の効果が顕
著である。熱伝導性充填剤としては、アルミナ、窒化ホ
ウ素、窒化アルミニウム、酸化マグネシウム、シリカ
粉、ダイヤモンド、水酸化アルミニウム、金属粉体及び
カーボン等、あるいはこれらを表面処理したものが例示
される。特に好ましいものはアルミナであり、これら
は、平均粒子径0.1μm以上のものであれば特にその
種類を問わず使用することができ、また2種類以上併用
しても差し支えない。
【0020】充填剤の配合量は、前記(a) 成分であるビ
ニル基含有ポリオルガノシロキサン100重量部に対
し、10〜2000重量部であり、高充填、即ち、10
0〜2000重量部の場合に特に本発明の効果が顕著に
発揮される。
【0021】このような充填剤を充填させたコンパウン
ドを調製する方法としては、バインダーシリコーン組成
物((a) 〜(c) 成分)と充填剤とを、混練機器を使用し
そのまま調製しても、あるいは表面処理剤を併用しなが
ら調製してもよい。
【0022】本発明の付加反応硬化型ポリオルガノシロ
キサン組成物は、常法により硬化させて、シート等の製
品にすることができる。前記熱伝導性充填剤をこの範囲
で配合した場合、充填剤の種類にもよるが、得られるシ
ートの熱伝導率は0.5w/mK以上となる。
【0023】また、本発明によれば、この組成物を硬化
させてなるシリコーンゴムシートの硬度(JIS K
6249)を10以下とすることが可能であり、充填剤
の高配合によっても、かかる低い硬度が得られるという
利点がある。
【0024】尚、本発明の組成物には、本発明の効果を
損なわない限り、必要に応じて、反応抑制剤、顔料、難
燃剤、接着付与剤、耐熱付与剤、有機溶剤を適宜配合す
ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の付加反応硬
化型ポリオルガノシロキサン組成物によれば、熱伝導性
充填剤を高充填してもコンパウンドの流動性が低下せ
ず、尚且つ分散性に優れた熱伝導性ゴムシート用バイン
ダーシリコーン組成物を提供できるので、熱伝導性シリ
コーンゴムシートの生産性、コストパフォーマンス等が
向上し、更には、より高い熱伝導率が必要とされるシリ
コーンゴムシートの設計に最適であり、しかも低硬度の
シリコーンゴムシートの提供が可能である。
【0026】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。以下の実施例
および比較例において、部はすべて重量部を示す。 合成例1 撹拌棒、冷却管が備わったフラスコ中に、オクタメチル
シクロテトラシロキサン4000部、ジビニルテトラメ
チルシロキサン50部、水1.5部を仕込み、KOH触
媒にて、150℃で5時間平衡化重合を実施した。その
後、リン酸を添加し中和した。更に、減圧しながら低分
子シロキサン分を除去し、ビニル基と水酸基含有のポリ
オルガノシロキサンを得た。このポリオルガノシロキサ
ンは、25℃における粘度が500cPであり、脱水処
理後、KF法により測定した水酸基量は600ppmで
あった。 合成例2 水の添加量を1.8部とした以外は合成例1と同様にし
てビニル基と水酸基含有のポリオルガノシロキサンを得
た。このポリオルガノシロキサンは、25℃における粘
度が540cPであり、脱水処理後、KF法により測定
した水酸基量は840ppmであった。 合成例3 水の添加量を2.5部とした以外は合成例1と同様にし
てビニル基と水酸基含有のポリオルガノシロキサンを得
た。このポリオルガノシロキサンは、25℃における粘
度が600cPであり、脱水処理後、KF法により測定
した水酸基量は1100ppmであった。 合成例4 25℃における粘度が500cPであり、水酸基量は2
50ppmであるビニル基含有ポリオルガノシロキサン
2000部を、撹拌棒、冷却管が備わったフラスコ中に
仕込み、大気下、150℃で10時間撹拌した。得られ
たポリオルガノシロキサンは、25℃における粘度が5
10cPであり、脱水処理後、KF法により測定した水
酸基量は670ppmであった。 合成例5 25℃における粘度が500cPであり、水酸基量は2
50ppmであるビニル基含有ポリオルガノシロキサン
2000部を、撹拌棒、冷却管が備わったフラスコ中に
仕込み、大気下、170℃で6時間撹拌した。得られた
ポリオルガノシロキサンは、25℃における粘度が60
0cPであり、脱水処理後、KF法により測定した水酸
基量は1500ppmであった。 実施例1 合成例1で得られたポリオルガノシロキサン100部
に、両末端にトリメチルシリル基および側鎖部がメチル
ハイドロジェン基53モル%とジメチル基47モル%と
からなるメチルハイドロジェンポリシロキサン0.61
部、1−エチニル−1−シクロヘキサノール0.01部
および塩化白金酸のビニルシロキサン錯体を白金元素と
して5ppm添加し、充分撹拌した。この組成物を3L
釜の万能混練機器に移し、更に平均粒子径12μmの不
定形であるアルミナ1000部を加え、10分間混練し
た。このコンパウントのちょう度を、ASTM D14
03で規定される1/4コーンでの針入度にて測定した
ところ、110であった。更に、このコンパウントを1
50℃、30分加熱し硬化させたところ、硬さ(JIS
K 6249)7、熱伝導率2.2W/mKのシート
を作製することができた。 実施例2〜5 合成例1で得られたポリオルガノシロキサンに代えて、
合成例2〜5で得られたポリオルガノシロキサンを用い
た以外は実施例1と同様にしてコンパウントおよびシー
トを作製した。その物性を表1に示す。 実施例6 メチルハイドロジェンポリシロキサンの添加量を0.5
6部とし、フィラーとして平均粒子径5μmの球状であ
るアルミナを用いた以外は実施例1と同様にしてコンパ
ウントおよびシートを作製した。その物性を表1に示
す。 実施例7 ポリオルガノシロキサンとして合成例2で得られたもの
を用いた以外は実施例6と同様にしてコンパウントおよ
びシートを作製した。その物性を表1に示す。 実施例8 メチルハイドロジェンポリシロキサンの添加量を0.5
4部とし、フィラーとして平均粒子径10μmの窒化ア
ルミニウムを600部用いた以外は実施例1と同様にし
てコンパウントおよびシートを作製した。その物性を表
1に示す。 実施例9 ポリオルガノシロキサンとして合成例2で得られたもの
を用いた以外は実施例8と同様にしてコンパウントおよ
びシートを作製した。その物性を表1に示す。 実施例10 メチルハイドロジェンポリシロキサンの添加量を0.5
6部とし、フィラーとして平均粒子径5μmの粉砕シリ
カを400部用いた以外は実施例1と同様にしてコンパ
ウントおよびシートを作製した。その物性を表1に示
す。 比較例1 合成例4で用いた、撹拌前の25℃における粘度が50
0cPであり、水酸基量は250ppmであるビニル基
含有ポリオルガノシロキサンを使用した以外は実施例1
と同様にしてコンパウントおよびシートの作製を試みた
が、フィラーが全くまとまらず、シートの作製は不可能
であった。 比較例2 合成例4で用いた、撹拌前の25℃における粘度が50
0cPであり、水酸基量は250ppmであるビニル基
含有ポリオルガノシロキサンを使用した以外は実施例6
と同様にしてコンパウントおよびシートの作製を試みた
が、フィラーが全くまとまらず、シートの作製は不可能
であった。 比較例3 合成例4で用いた、撹拌前の25℃における粘度が50
0cPであり、水酸基量は250ppmであるビニル基
含有ポリオルガノシロキサンを使用した以外は実施例8
と同様にしてコンパウントおよびシートの作製を試みた
が、フィラーが全くまとまらず、シートの作製は不可能
であった。 比較例4 メチルハイドロジェンポリシロキサンの添加量を0.5
3部とし、フィラーの配合量を800部に減量した以外
は比較例1と同様にしてコンパウントおよびシートの作
製を試みたところ、一応コンパウンドは作製できたが、
そのコンパウンドのちょう度は低く、シート作製の作業
性が悪かったため、結局シート作製は不可能であった。 比較例5 合成例5の方法で、該ビニル基含有ポリオルガノシロキ
サンを、大気下、170℃で12時間撹拌した。得られ
たポリオルガノシロキサンは、25℃における粘度が6
60cPであり、脱水処理後、KF法により測定した水
酸基量は2200ppmであった。このポリオルガノシ
ロキサンを用いた以外は実施例1と同様にしてコンパウ
ントおよびシートの作製を試みたところ、コンパウンド
は容易に作製できたが、シート作製したところ、内部に
発泡が多数みられる不良品となった。従って、熱伝導率
等の物性は測定できなかった。
【0027】
【表1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ素原子に結合する水酸基量が400
    〜2000ppmであるビニル基含有ポリオルガノシロ
    キサンを主成分とすることを特徴とする付加反応硬化型
    ポリオルガノシロキサン組成物。
  2. 【請求項2】 ケイ素原子に結合する水酸基量が400
    〜2000ppmであるビニル基含有ポリオルガノシロ
    キサン100重量部に対し、充填剤を10〜2000重
    量部配合してなる請求項1記載の付加反応硬化型ポリオ
    ルガノシロキサン組成物。
  3. 【請求項3】 ケイ素原子に結合する水酸基量が400
    〜2000ppmであるビニル基含有ポリオルガノシロ
    キサン100重量部に対し、アルミナ、窒化ホウ素、窒
    化アルミニウム、酸化マグネシウム、シリカ粉、ダイヤ
    モンド、水酸化アルミニウム、金属粉体及びカーボンお
    よびこれらを表面処理したものより選ばれる熱伝導性充
    填剤を100〜2000重量部配合してなる請求項1記
    載の付加反応硬化型ポリオルガノシロキサン組成物。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の付加反応硬化型ポリオル
    ガノシロキサン組成物を硬化させてなる、熱伝導率が
    0.5w/mK以上のシリコーンゴムシート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3の何れか1項記載の付加反
    応硬化型ポリオルガノシロキサン組成物を硬化させてな
    る、硬度(JIS K 6249)が10以下であるシ
    リコーンゴムシート。
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