JP2002187688A - バケット付きフォークグラップル装置 - Google Patents

バケット付きフォークグラップル装置

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JP2002187688A
JP2002187688A JP2000391309A JP2000391309A JP2002187688A JP 2002187688 A JP2002187688 A JP 2002187688A JP 2000391309 A JP2000391309 A JP 2000391309A JP 2000391309 A JP2000391309 A JP 2000391309A JP 2002187688 A JP2002187688 A JP 2002187688A
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bucket
forks
pin
pin hole
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JP2000391309A
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English (en)
Inventor
Masahito Yasutake
雅人 安武
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬物をその大小にかかわらず確実につかむ
ことができるようにする。 【解決手段】 油圧シリンダ18によって拡開位置とつ
かみ位置との間で開,閉するフォーク19,20にバケ
ット32,33を着脱可能に取付け、これらバケット3
2,33がフォーク19,20と一体となって開位置と
閉位置との間で開,閉する構成とする。これにより、バ
ケット付きフォークグラップル装置11を用いてつかむ
べき廃物中に大小様々な廃物が混在している場合でも、
大きな廃物はフォーク19,20によってつかみ取るこ
とができ、これらフォーク19,20によってはつかみ
きれない小さな廃物はバケット32,33によって確実
に掬い取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鉄屑等の運
搬物をつかむ一組のフォークを備えたフォークグラップ
ル装置に関し、特にフォークにバケットを取付けてなる
バケット付きフォークグラップル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、廃棄された自動車、産業機械の
鉄屑等からなる産業廃棄物(廃物)は、トラック等の輸
送車両に積載されて所望の処分場に輸送された後、例え
ばフォークグラップル装置を備えた油圧ショベル等を用
いて輸送車両から処分場へと運搬される。
【0003】ここで、上述のフォークグラップル装置
は、一般に、油圧ショベルのアーム先端側に取付けら
れ、油圧シリンダ等のアクチュエータが設けられたブラ
ケットと、基端側がブラケットに回動可能に軸支される
と共に先端側が爪部となり、アクチュエータにより互い
に離間する拡開位置と接近するつかみ位置との間で開,
閉する一組のフォークとにより大略構成されている。そ
して、フォークを拡開位置からつかみ位置に移動させる
ことにより、輸送車両の荷台に積載された廃物をつか
み、処分場へと運搬することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の廃物中
には大小様々な廃物が混在している場合が多く、比較的
大きな廃物はフォークグラップル装置のフォークによっ
てつかみ取ることができるものの、小さな廃物をフォー
クによって確実につかみ取ることは困難である。
【0005】このため、輸送車両の荷台にはフォークグ
ラップル装置によってつかむことができない小さな廃物
が残存してしまい、この小さな廃物を除去するため、例
えばフォークグラップル装置によって鉄板を把持し、こ
の鉄板によって輸送車両の荷台から小さな廃物を掃出す
方法、あるいは作業者等が金たわし、箒等を用いて輸送
車両の荷台から小さな廃物を掃出す方法等が採用されて
いる。
【0006】しかし、フォークグラップル装置によって
把持した鉄板を用いて荷台上の廃物を掃出す作業は、熟
練を要する難しい作業であり、荷台に残存した小さな廃
物を作業者の手作業によって荷台から掃出す作業は、作
業者にかかる負担が大きくなり、いずれの場合にも、輸
送車両に積載された廃物を運搬するときの作業性が低下
してしまうという問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、運搬物をその大小にかかわらず確実につ
かむことができるようにしたバケット付きフォークグラ
ップル装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1の発明に係るバケット付きフォークグラ
ップル装置は、アクチュエータが設けられたブラケット
と、基端側が前記ブラケットに回動可能に軸支されると
共に先端側が爪部となり、前記アクチュエータにより互
いに離間する拡開位置と接近するつかみ位置との間で
開,閉する一組のフォークと、前記一組のフォークにそ
れぞれ取付けられ、フォークの開閉動作に連動して互い
に離間する開位置と接近する閉位置との間で開閉する一
組のバケットとにより構成してなる。
【0009】このように構成したことにより、アクチュ
エータを用いて各フォークを拡開位置からつかみ位置へ
と移動させると、このフォークに連動して各バケットが
開位置から閉位置へと移動する。このため、大きな運搬
物は、つかみ位置に移動した各フォークによってつかむ
ことができ、フォークによってつかむことができない小
さな運搬物は、閉位置に移動したバケットによって掬い
取ることができる。
【0010】請求項2の発明は、バケットはフォークに
着脱可能に取付ける構成としたことにある。
【0011】このように構成したことにより、大きな運
搬物のみをつかむ場合には、フォークからバケットを取
外すことができ、バケットに邪魔されることなくフォー
クのみを用いて大きな運搬物をつかむことができる。
【0012】請求項3の発明は、バケットは、フォーク
が拡開位置に移動したときには開位置に移動し、フォー
クがつかみ位置に移動したときには閉位置に移動する構
成としたことにある。
【0013】このように構成したことにより、フォーク
がつかみ位置となって運搬物をつかんだときに、フォー
クから小さな運搬物がこぼれ落ちたとしても、このこぼ
れ落ちた小さな運搬物を閉位置となったバケットによっ
て掬い取ることができる。
【0014】請求項4の発明は、フォークの背面側には
2個のピン孔を爪部側と該爪部から離れた位置とに離間
して設け、バケットの背面側には2個のピン孔を底部側
と該底部から離れた位置とに離間して設け、フォークの
爪部側のピン孔とバケットの底部から離れたピン孔とは
連結ピンを用いて連結し、フォークの爪部から離れたピ
ン孔とバケットの底部側のピン孔とは連結リンクを用い
て連結する構成としたことにある。
【0015】このように構成したことにより、連結リン
クの長さを変化させると、フォークの爪部側のピン孔と
バケットの底部から離れたピン孔とを連結する連結ピン
を中心として、フォークに対するバケットの取付位置を
変化させることができるので、連結リンクの長さに応じ
てフォークに対するバケットの取付位置を適宜に調整す
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るバケット付き
フォークグラップル装置の実施の形態を、油圧ショベル
の作業装置に適用した場合を例に挙げ、図1ないし図5
を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】図中、1は油圧ショベルで、この油圧ショ
ベル1は、クローラ式の下部走行体2と、下部走行体2
上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体
3の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置4とによ
り大略構成されている。
【0018】そして、作業装置4は、上部旋回体3の前
部中央にピン結合されブームシリンダ5によって俯仰動
されるブーム6と、ブーム6の先端側にピン結合されア
ームシリンダ7によって俯仰動されるアーム8と、アー
ム8の先端側と該アーム8に基端側がピン結合されたリ
ンク9の先端側とにピン結合され、作業具シリンダ10
によって揺動される後述のバケット付きフォークグラッ
プル装置11とにより大略構成されている。
【0019】11は作業装置4に取付けられた本実施の
形態によるバケット付きフォークグラップル装置で、該
バケット付きフォークグラップル装置11は、図2ない
し図4に示すように、後述のブラケット12、油圧シリ
ンダ18、フォーク19,20、バケット32,33等
により構成されている。
【0020】12はバケット付きフォークグラップル装
置11を構成するブラケットで、該ブラケット12は、
アーム8とリンク9の先端側にピン結合された上側ブラ
ケット13と、該上側ブラケット13の下側に旋回装置
14を介して旋回可能に取付けられた下側ブラケット1
5とにより構成されている。
【0021】ここで、上側ブラケット13は、下板13
Aと、該下板13Aの上面側に左,右方向で対面するよ
うに固着された一対の側板13B(一方のみ図示)とに
より構成されている。そして、上側ブラケット13の各
側板13Bは、ピン16を用いてアーム8の先端側にピ
ン結合されると共に、ピン17を用いてリンク9の先端
側にピン結合されている。従って、上側ブラケット13
は、作業具シリンダ10を伸縮させることによりピン1
6を中心として前,後方向に揺動する構成となってい
る。
【0022】一方、下側ブラケット15は、上板15A
と、該上板15Aの下面側に左,右方向で対面するよう
に固着された一対の側板15B(一方のみ図示)とによ
り構成されている。
【0023】また、旋回装置14は、例えば上側ブラケ
ット13内に収容された遊星歯車減速機付きの油圧モー
タ(図示せず)により構成されている。そして、旋回装
置14は、下側ブラケット15の上板15Aを旋回可能
に支持し、下側ブラケット15を上側ブラケット13に
対して旋回させるものである。
【0024】18は下側ブラケット15の各側板15B
間に配設されたアクチュエータとしての油圧シリンダ
で、該油圧シリンダ18は、チューブ18Aと、該チュ
ーブ18A内に摺動可能に設けられたピストン(図示せ
ず)と、基端側がチューブ18A内でピストンに固着さ
れ先端側がチューブ18Aの外部に突出したロッド18
Bとからなっている。そして、チューブ18Aの基端側
は下側ブラケット15の各側板15Bにピン結合され、
ロッド18Bの先端側は後述のフォーク19にピン結合
されている。
【0025】19,20は下側ブラケット15に取付け
られた一組のフォークで、これら各フォーク19,20
は、基端側が下側ブラケット15にそれぞれ回動可能に
軸支され、油圧シリンダ18によって互いに離間する拡
開位置(図4の位置)と接近するつかみ位置(図2の位
置)との間で開,閉することにより、運搬物(図示せ
ず)をつかむものである。
【0026】ここで、一方側のフォーク19は、下側ブ
ラケット15の各側板15Bに軸21を介して回動可能
に軸支された基板部22と、該基板部22に固着され
左,右方向に延びた円筒部23と、該円筒部23の両端
部に固着され上,下方向に延びた2本のアーム部24,
24とにより構成され、各アーム部24の先端側は略J
型に屈曲した爪部24Aとなっている。また、各アーム
部24の背面側には、後述のバケット32を取付けるた
めのブラケット25がそれぞれ固着され、該各ブラケッ
ト25には、爪部24A側に位置するピン孔25Aと、
爪部24Aから離間したピン孔25Bとがそれぞれ穿設
されている。
【0027】また、他方側のフォーク20は、下側ブラ
ケット15の側板15Bに軸26を介して回動可能に軸
支された基板部27と、該基板部27に固着され左,右
方向に延びた円筒部28と、該円筒部28の両端部及び
中央部に固着され上,下方向に延びた3本のアーム部2
9,29,29とにより構成され、各アーム部29の先
端側は、略逆J型に屈曲しフォーク19の各爪部24A
と互違いに交差する爪部29Aとなっている。また、各
アーム部29のうち、円筒部28の両端部に位置する2
本のアーム部29の背面側には、後述のバケット33を
取付けるためのブラケット30がそれぞれ固着され、該
各ブラケット30には、爪部29A側に位置するピン孔
30Aと、爪部29Aから離間したピン孔30Bとがそ
れぞれ穿設されている。
【0028】そして、フォーク19の基板部22には油
圧シリンダ18のロッド18Bがピン結合され、フォー
ク19の基板部22とフォーク20の基板部27との間
はリンク31によって連結されている。
【0029】従って、油圧シリンダ18のロッド18B
を伸縮させると、フォーク19の基板部22が軸21を
中心として回動すると共に、フォーク20の基板部27
が軸26を中心として回動する。これにより、フォーク
19とフォーク20とは、互いに離間した拡開位置(図
4の位置)と、互いに接近したつかみ位置(図2の位
置)との間で開,閉動作し、つかみ位置となったときに
はアーム部24とアーム部29との間で運搬物(図示せ
ず)をつかみ、拡開位置となったときには運搬物を開放
する構成となっている。
【0030】32,33はフォーク19,20のアーム
部24,29にそれぞれ着脱可能に取付けられた一組の
バケットで、これらバケット32,33は、フォーク1
9,20の開閉動作に連動して開位置(図4の位置)と
閉位置(図2の位置)との間で開,閉し、フォーク1
9,20によってつかむことができない小さな運搬物
(図示せず)を掬い取るものである。
【0031】ここで、一方側のバケット32は、略三角
形状に形成され互いに対向する左,右の側板34と、
左,右方向に延びて各側板34間を連結する底板35
と、各側板34及び底板35に固着され左,右方向に延
びた厚肉のカッティングエッジ36と、左,右方向に延
びて各側板34間を連結し底板35と対向する背面板3
7とを備え、フォーク19の各アーム部24を覆うクラ
ムシェル型のバケットとして構成されている。
【0032】そして、背面板37の上面のうちフォーク
19の各ブラケット25と対応する部位には、底板35
側に位置するピン孔38Aが穿設された取付アイ38
と、底板35から離間した位置にピン孔39Aが穿設さ
れた取付アイ39とが突設されている。
【0033】また、他方側のバケット33もバケット3
2と同様に、左,右の側板40と、各側板40間を連結
する底板41と、各側板40及び底板41に固着された
カッティングエッジ42と、各側板40間を連結し底板
41と対向する背面板43とを備え、フォーク20の各
アーム部29を覆うクラムシェル型のバケットとして構
成されている。
【0034】そして、背面板43の上面のうちフォーク
20の各ブラケット30と対応する部位には、底板41
側に位置するピン孔44Aが穿設された取付アイ44
と、底板41から離間した位置にピン孔45Aが穿設さ
れた取付アイ45とが突設されている。
【0035】46はフォーク19とバケット32との間
を連結する連結ピンで、該連結ピン46は、フォーク1
9に設けられたブラケット25のピン孔25Aとバケッ
ト32に設けられた取付アイ39のピン孔39Aとに挿
通されることにより両者間を連結するものである。
【0036】47は連結ピン46と共にフォーク19と
バケット32との間を連結する連結リンクで、連結リン
ク47の一端部はピン48を介してブラケット25のピ
ン孔25Bに連結され、連結リンク47の他端部はピン
49を介して取付アイ38のピン孔38Aに連結されて
いる。
【0037】このように、バケット32は、連結ピン4
6及び連結リンク47によってフォーク19のアーム部
24背面側に着脱可能に取付けられており、図4に示す
連結リンク47の長さLを変化させることにより、連結
ピン46を中心としてフォーク19(アーム部24)に
対するバケット32の取付位置を調整することができ、
バケット32からの爪部24Aの突出長さSを適宜に調
整できる構成となっている。
【0038】50はフォーク20とバケット33との間
を連結する連結ピンで、該連結ピン50は、フォーク2
0に設けられたブラケット30のピン孔30Aとバケッ
ト33に設けられた取付アイ45のピン孔45Aとに挿
通されることにより両者間を連結するものである。
【0039】51は連結ピン50と共にフォーク20と
バケット33との間を連結する連結リンクで、連結リン
ク51の一端部はピン52を介してブラケット30のピ
ン孔30Bに連結され、連結リンク51の他端部はピン
53を介して取付アイ44のピン孔44Aに連結されて
いる。
【0040】このように、バケット33は、連結ピン5
0及び連結リンク51によってフォーク20のアーム部
29背面側に着脱可能に取付けられており、図4に示す
連結リンク51の長さLを変化させることにより、連結
ピン50を中心としてフォーク20(アーム部29)に
対するバケット33の取付位置を調整することができ、
バケット33からの爪部29Aの突出長さSを適宜に調
整できる構成となっている。
【0041】そして、本実施の形態では、フォーク1
9,20が図2に示すつかみ位置となったときにバケッ
ト32,33が閉位置となるように、フォーク19,2
0に対するバケット32,33の位置関係が設定されて
おり、フォーク19,20のつかみ位置にあってはバケ
ット32,33も同調して運搬物を掬い取って運搬でき
る状態となり、フォーク19,20とバケット32,3
3の作用上の動作を連動させてある。これにより、フォ
ーク19,20の操作とバケット32,33の操作を同
じ感覚で行うことができ、操作性、作業性を向上するこ
とができる。
【0042】本実施の形態によるバケット付きフォーク
グラップル装置11は上述の如き構成を有するもので、
以下、トラック等の輸送車両に積載した産業廃棄物(廃
物)を、バケット付きフォークグラップル装置11を用
いて処分場へと運搬するときの動作について説明する。
【0043】まず、油圧ショベル1のブーム6、アーム
8等を俯仰動させ、バケット付きフォークグラップル装
置11を輸送車両に積載された廃物(いずれも図示せ
ず)の上方へと移動させる。
【0044】次に、油圧シリンダ18によってフォーク
19,20を拡開位置へと移動させた状態で、バケット
付きフォークグラップル装置11全体をつかむべき廃物
上に下ろした後、油圧シリンダ18によってフォーク1
9,20をつかみ位置へと移動させることにより、アー
ム部24とアーム部29とによって大きな廃物をつかみ
取ることができる。
【0045】このとき、フォーク19,20に取付けら
れたバケット32,33は、フォーク19,20が拡開
位置からつかみ位置へと移動するのに伴って開位置から
閉位置へと移動する。これにより、アーム部24,29
によってはつかみ取ることができない小さな廃物を、閉
位置となったバケット32,33によって確実に掬い取
ることができる。
【0046】次に、フォーク19,20によって大きな
廃物をつかみ取り、バケット32,33によって小さな
廃物を掬い取った後、例えばブーム6、アーム8を俯仰
動させつつ上部旋回体3を旋回させ、バケット付きフォ
ークグラップル装置11を処理場の上方に移動させる。
【0047】そして、油圧シリンダ18によってフォー
ク19,20をつかみ位置から拡開位置へと移動させる
と共に、バケット32,33を閉位置から開位置へと移
動させる。これにより、フォーク19,20のアーム部
24,29によってつかんだ大きな廃物と、バケット3
2,33によって掬い取った小さな廃物とを一緒に処分
場へと排出することができる。
【0048】かくして、本実施の形態に係るバケット付
きフォークグラップル装置11によれば、油圧シリンダ
18によって拡開位置とつかみ位置との間で開,閉する
フォーク19,20にバケット32,33を着脱可能に
取付け、これらバケット32,33がフォーク19,2
0と一体となって開位置と閉位置との間で開,閉する構
成としている。
【0049】これにより、バケット付きフォークグラッ
プル装置11を用いて把持すべき廃物中に大小様々な廃
物が混在している場合でも、大きな廃物はフォーク1
9,20のアーム部24,29によってつかみ取ること
ができ、これらアーム部24,29によってはつかみき
れない小さな廃物はバケット32,33によって確実に
掬い取ることができる。このため、例えば輸送車両の荷
台等に小さな廃物が残存してしまうことがなく、フォー
ク19,20によって把持した鉄板等を用いて荷台から
廃物を掃出したり、作業者が箒等を用いて荷台から廃物
を掃出すといった煩雑な作業を不要にでき、廃物を処分
場へと運搬するときの作業性を向上することができる。
【0050】また、バケット32は、連結ピン46及び
連結リンク47を用いてフォーク19に着脱可能に取付
けられ、バケット33は、連結ピン50及び連結リンク
51を用いてフォーク20に着脱可能に取付けられる構
成となっている。
【0051】このため、例えば輸送車両に大きな廃物の
みが積載されている場合には、フォーク19,20から
バケット32,33を取外すことにより、これらバケッ
ト32,33に邪魔されることなく、フォーク19,2
0のアーム部24,29のみを用いて大きな廃物を容易
につかみ取ることができる。
【0052】また、連結リンク47の長さLを変えるこ
とにより、フォーク19に対するバケット32の取付位
置を調整することができ、連結リンク51の長さLを変
えることにより、フォーク20に対するバケット33の
取付位置を調整することができる。
【0053】ここで、例えば小さな廃物の混在量が少な
く、比較的大きな廃物を運搬する作業を行う場合には、
連結リンク47,51の長さLを短くしてバケット3
2,33からのフォーク19,20の爪部24A,29
Aの突出長さSを大きくすることにより、バケット3
2,33に邪魔されることなく、本来のフォーク19,
20の機能を十分に生かして作業を行うことができる。
この場合、爪部24A,29Aの突出長さSが大きくな
ることにより、バケット32,33が閉じなくなること
もあるが、一方のバケット32または33のみを用い
て、輸送車両の荷台等に残った廃物の掃出し、掻落し作
業を行うことができる。
【0054】一方、例えば小さな廃物の混在量が多く、
大きな廃物が少ない場合には、連結リンク47,51の
長さLを長くしてバケット32,33からのフォーク1
9,20の爪部24A,29Aの突出長さSを小さくす
ることにより、大きな廃物をフォーク19,20でつか
みつつ、爪部24A,29Aに邪魔されることなく小さ
な廃物をバケット32,33によってスムーズに掬い取
ることができる。
【0055】このように、例えば把持すべき廃物の大き
さに応じてバケット32,33の取付位置を適宜に調整
することにより、バケット付きフォークグラップル装置
11を用いて廃物を処分場へと運搬するときの作業性を
一層向上することができる。
【0056】なお、上述した実施の形態では、バケット
付きフォークグラップル装置11のブラケット12を、
作業装置4のアーム8先端側に取付けられた上側ブラケ
ット13と、旋回装置14を介して上側ブラケット13
に旋回可能に取付けられた下側ブラケット15とにより
構成し、フォーク19,20を下側ブラケット15に回
動可能に軸支した場合を例に挙げている。
【0057】しかし、本発明はこれに限るものではな
く、例えば図5に示すバケット付きフォークグラップル
装置61のように、作業装置4のアーム8先端側に取付
けられたブラケット62にフォーク19,20を回動可
能に軸支する構成としてもよい。
【0058】また、上述した実施の形態では、バケット
付きフォークグラップル装置11を油圧ショベル1のア
ーム8先端側に取付けた場合を例に挙げたが、本発明は
これに限らず、例えば油圧クレーンのブームから垂下す
るロープにバケット付きフォークグラップル装置を吊下
げる構成としてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明に係
るバケット付きフォークグラップル装置によれば、アク
チュエータが設けられたブラケットと、アクチュエータ
により拡開位置とつかみ位置との間で開,閉する一組の
フォークと、これら一組のフォークにそれぞれ取付けら
れ、フォークの開閉動作に連動して開位置と閉位置との
間で開閉する一組のバケットとにより構成したので、大
きな運搬物は、つかみ位置に移動した各フォークによっ
てつかみ取ることができ、フォークによってつかむこと
ができない小さな運搬物は、閉位置に移動したバケット
によって確実に掬い取ることができる。このため、例え
ば大小様々な運搬物が混在している場合でも、フォーク
及びバケットを用いてこれら運搬物を確実に把持するこ
とができ、バケット付きフォークグラップル装置を用い
て運搬物を運搬するときの作業性を大幅に向上すること
ができる。
【0060】また、請求項2の発明によれば、バケット
はフォークに着脱可能に取付ける構成としたので、大き
な運搬物のみをつかむ場合には、フォークからバケット
を取外すことにより、バケットに邪魔されることなくフ
ォークのみを用いて確実に運搬物をつかむことができ
る。
【0061】また、請求項3の発明によれば、バケット
は、フォークが拡開位置に移動したときには開位置に移
動し、フォークがつかみ位置に移動したときには閉位置
に移動する構成としたので、例えばフォークがつかみ位
置となったときに、このフォークから小さな運搬物がこ
ぼれ落ちたとしても、この小さな運搬物を閉位置となっ
たバケットによって確実に掬い取ることができる。
【0062】さらに、請求項4の発明によれば、フォー
クの背面側には2個のピン孔を爪部側と該爪部から離れ
た位置とに離間して設け、バケットの背面側には2個の
ピン孔を底部側と該底部から離れた位置とに離間して設
け、フォークの爪部側のピン孔とバケットの底部から離
れたピン孔とは連結ピンを用いて連結し、フォークの爪
部から離れたピン孔とバケットの底部側のピン孔とは連
結リンクを用いて連結する構成としたので、連結リンク
の長さを変化させると、フォークの爪部側のピン孔とバ
ケットの底部から離れたピン孔とを連結する連結ピンを
中心として、フォークに対するバケットの取付位置を変
化させることができる。このため、連結リンクの長さを
変えることにより、つかむべき運搬物の大きさに応じて
フォークに対するバケットの取付位置を適宜に調整する
ことができ、大小の運搬物が混在している場合でも、フ
ォーク及びバケットを用いてこれら運搬物を確実につか
み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバケット付きフォークグラップル
装置の実施の形態が適用された油圧ショベルを示す正面
図である。
【図2】図1中のバケット付きフォークグラップル装置
をフォークがつかみ位置となった状態で示す拡大正面図
である。
【図3】フォーク、バケット、連結ピン、連結リンク等
の要部を拡大して示す分解斜視図である。
【図4】バケット付きフォークグラップル装置をフォー
クが拡開位置となった状態で示す拡大正面図である。
【図5】バケット付きフォークグラップル装置の変形例
を示す図2と同様の拡大正面図である。
【符号の説明】
11,61 バケット付きフォークグラップル装置 12,62 ブラケット 18 油圧シリンダ(アクチュエータ) 19,20 フォーク 25A,25B,30A,30B (フォークの)ピン
孔 32,33 バケット 38A,39A,44A,45A (バケットの)ピン
孔 46,50 連結ピン 47,51 連結リンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータが設けられたブラケット
    と、基端側が前記ブラケットに回動可能に軸支されると
    共に先端側が爪部となり、前記アクチュエータにより互
    いに離間する拡開位置と接近するつかみ位置との間で
    開,閉する一組のフォークと、前記一組のフォークにそ
    れぞれ取付けられ、フォークの開閉動作に連動して互い
    に離間する開位置と接近する閉位置との間で開閉する一
    組のバケットとにより構成してなるバケット付きフォー
    クグラップル装置。
  2. 【請求項2】 前記バケットは前記フォークに着脱可能
    に取付ける構成としてなる請求項1に記載のバケット付
    きフォークグラップル装置。
  3. 【請求項3】 前記バケットは、前記フォークが拡開位
    置に移動したときには開位置に移動し、前記フォークが
    つかみ位置に移動したときには閉位置に移動する構成と
    してなる請求項1または2に記載のバケット付きフォー
    クグラップル装置。
  4. 【請求項4】 前記フォークの背面側には2個のピン孔
    を爪部側と該爪部から離れた位置とに離間して設け、前
    記バケットの背面側には2個のピン孔を底部側と該底部
    から離れた位置とに離間して設け、前記フォークの爪部
    側のピン孔と前記バケットの底部から離れたピン孔とは
    連結ピンを用いて連結し、前記フォークの爪部から離れ
    たピン孔と前記バケットの底部側のピン孔とは連結リン
    クを用いて連結する構成としてなる請求項1,2または
    3に記載のバケット付きフォークグラップル装置。
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