JP2000220163A - バケット及び挟持具を有する油圧ショベル - Google Patents

バケット及び挟持具を有する油圧ショベル

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JP2000220163A JP11016268A JP1626899A JP2000220163A JP 2000220163 A JP2000220163 A JP 2000220163A JP 11016268 A JP11016268 A JP 11016268A JP 1626899 A JP1626899 A JP 1626899A JP 2000220163 A JP2000220163 A JP 2000220163A
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arm
hydraulic cylinder
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opening
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Susumu Nakazono
進 中薗
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/28Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging tools mounted on a dipper- or bucket-arm, i.e. there is either one arm or a pair of arms, e.g. dippers, buckets
    • E02F3/36Component parts
    • E02F3/40Dippers; Buckets ; Grab devices, e.g. manufacturing processes for buckets, form, geometry or material of buckets
    • E02F3/402Dippers; Buckets ; Grab devices, e.g. manufacturing processes for buckets, form, geometry or material of buckets with means for facilitating the loading thereof, e.g. conveyors
    • E02F3/404Dippers; Buckets ; Grab devices, e.g. manufacturing processes for buckets, form, geometry or material of buckets with means for facilitating the loading thereof, e.g. conveyors comprising two parts movable relative to each other, e.g. for gripping

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーショベルのバケットを解体作業用に適
した構造とし、このバケットと共働する挟持具を配して
収容物を押さえ、長尺物や解体物の一部を挟持して瓦解
でき、細かい土砂の不必要物を除いて運搬車等に投入可
能とする。 【解決手段】 本発明はバケット3の両側壁を鉄板17
により形成し、バケット側壁17間の正面壁18、底面
壁19及び背面壁20を縦横に組んだ条鋼21から形成
してバケット3となし、バケット開口部10を覆う縦横
に隙間を空けて組んだ条鋼25から挟持具24を形成し
てバケット枢着用の枢軸9に同軸に枢着し、バケットア
ーム2の内側でバケットアームの根元部5と挟持具背部
に枢着した挟持具開閉用油圧シリンダー28及びシリン
ダーロッド29を配設し、かつバケットアーム側壁30
から内側に挟持具開閉用油圧シリンダー28を覆う鉄板
壁31を設け、この挟持具開閉用油圧シリンダー28に
より挟持具24をバケット3に開閉操作する。また、バ
ケット及び挟持具の取付け桿に刃部を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーショベルあ
るいはバックホーなどと称される自走式土工機械におけ
る土砂などを掬い入れるためのバケット構造に関し、特
に建造物などの解体あるいは破砕用として使用するバケ
ットの構造及びバケットと共働する挟持具に関し、さら
に、鉄材などの切断可能なカッター部を設けた構造のバ
ケット及び挟持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自走式のパワーショベルは、図4
に示すようにバケットアーム2の先端の枢軸27に回動
自在に軸支されたバケット36を有する。バケット36
はバケット背面部に枢着された作動リンク11を介して
バケットアーム2の上部に枢着された油圧シリンダ6お
よびシリンダーロッド16により回動される。バケット
36の開口部10の先端には鋼の爪23が間隔を空けて
横に配設されており、土砂等を強力に掻き出しバケット
36に掬い入れる。土砂を掬い入れたバケット36はバ
ケットアーム2でダンプカー等の運搬車に持ち上げら
れ、土砂はダンプカー等に搭載される。この種の油圧シ
ョベルは土砂を掘削し掬い上げることはできるが、バケ
ット36の開口部10の径より大きなものは、バケット
36に入らないので持ち上げて移動することができな
い。
【0003】そこで、バケットアームのバケット取付用
の枢軸に回動自在に取り付けられ、油圧シリンダーによ
り回動されバケット開口部面に合わされる掴み具が補助
的に取り付けられるものが開発されている。この掴み具
はバケット開口の先端に設けられた爪と共働して、バケ
ットに入らない長尺物を掴んで運搬作業するために使用
される。
【0004】ところで、これらのパワーショベルは土砂
を掘削し、掬い取り、さらに破砕等をすることができる
が、各種の家屋やビル等の建造物の解体作業などにも使
用される。例えば建造物を破砕してダンプカーなどの運
搬車等に積み込み搬出する場合、解体されたコンクリー
トや木材の破砕片をパワーショベルのバケットで掬い上
げ運搬車に投入して積み込む。この場合、コンクリート
の破砕片や木材の破砕片などの破砕物が現場の土砂など
と共にバケットで掬い上げられ運搬車に投入されること
が多い。しかし、これらの土砂などは本来その現場に存
在したものであるので、土砂のみを分離して取り除き、
現場にならして残すことが好ましいが、従来のパワーシ
ョベルのバケットでは簡単に土砂のみを分離することは
できなかった。
【0005】さらに、解体作業においては建造物の高所
の部分を破砕するために、この高所部分の建造物の一部
を把持して強力に引張って破砕する必要がある。このた
めにパワーショベルのアームを延ばして持ち上げ、高所
の建造物の一部を掴んで引っ張り或いは押したりしなけ
ればならない。しかし、従来のパワーショベルのバケッ
トからなるものではこの作業は困難であり、また、上記
したバケットと共働する掴み具を有するパワーショベル
は、掴んで運搬作業するために考えられているので運搬
作業用には適しているが、必ずしも破砕のための用に適
するものでなかった。
【0006】さらに、軽量鉄骨の建築物などの解体作業
においては、ボルト締めしているボルトを緩めてはずす
作業は、ボルト部分を露出させることとボルトを緩める
ことに多大の時間と手間が掛かり、このため溶断するに
はその取扱者でなければ取り扱えなかった。このためカ
ッターにより切断することになるが、そのためには別途
カッターを準備しなければならなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、パワーショベルのバケットを解体作業用に
適した細かな土砂等をふるい落とすことのできるバケッ
ト構造とし、さらにこのバケットと共働するためのバケ
ット開口部に重なり合うことができ、バケット収容物を
飛び出さないように押さえると共に、バケットの爪部と
共働してバケットに収容しきれない長尺物や解体物の一
部を挟持して押したり引っ張ったりして瓦解でき、さら
に細かい土砂の不必要物を除いて運搬車等に投入するこ
とのできる挟持具を有するパワーショベルを提供するこ
とであり、さらに、解体する建物の鉄骨等を切断する機
能を持つバケット及び挟持具を有するパワーショベルを
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の手段は、請求項1の発明では、ブームとブ
ーム先端に枢着したバケットアームを有し、バケット開
口部をバケットアームの内側に配してバケットアーム先
端の枢軸に回動自在に枢着され、バケットアームの外側
でバケットアームの根元部に一端を枢着しかつバケット
背部に枢着されて延びる作動リンク端とバケットアーム
先端よりややバケットアーム根元部側に枢着されて延び
る支持リンク端の結合軸に他端を枢着するバケット用油
圧シリンダー及びシリンダーロッドにより回動操作さ
れ、開口部先端に掘削爪が設けられているバケットを有
するパワーショベルにおいて、バスケットの両側面壁を
鉄板から形成し、該両側面壁間のバケットの正面壁、底
面壁及び背面壁をバケット状に縦横に組んだ条鋼から形
成し、バケット開口部を覆う挟持具を縦横に隙間を空け
て組んだ条鋼から形成し、該挟持具をバケット枢着用の
枢軸に同軸に枢着し、一方、バケットアームの内側でか
つバケットアームの根元部と挟持具背部との間に挟持具
開閉用の油圧シリンダー及びシリンダーロッドを枢着
し、該挟持具開閉用の油圧シリンダーにより挟持具をバ
ケットに開閉操作することを特徴とするバケット及び挟
持具を有する油圧ショベルである。
【0009】請求項2の発明では、挟持具開閉用油圧シ
リンダー及びシリンダーロッドは油圧シリンダーを上方
にシリンダーロッドを下方にしてバケットアームの根元
部から内側に突出するステーと挟持具背後に設けたステ
ー間に枢着し、かつバケットアームの両側壁から鉄板壁
を挟持具開閉用油圧シリンダーの側部に張り出して設け
て挟持具開閉用油圧シリンダーを保護したことを特徴と
する請求項1の手段におけるバケット及び挟持具を有す
る油圧ショベルである。
【0010】請求項3の発明では、バケットアーム先端
の枢軸に回動自在に取り付けられているバケット及び挟
持具は、それぞれバケットと一体化したバケット取付け
桿及び挟持具と一体化した挟持具取付け桿によりバケッ
トアーム先端の枢軸に同軸的にかつ両取付け桿の内側側
面が重合して鋏状にすり合うように取り付けられてお
り、これらの鋏状にすり合う両取付け桿の対向部には刃
先部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請
求項2の手段におけるバケット及び挟持具を有する油圧
ショベルである。
【0011】以上のとおり、請求項1の発明は、バケッ
トの両側壁面は鉄板から形成する一方、これらの鉄板か
らなる両側壁間のバケットの正面壁、底面壁及び背面壁
を条鋼を縦横に例えば溶接により剛体としてバスケット
状に組み、条鋼間に小径の土砂などを振るい落とすこと
の可能な隙間を設けている。そしてバケットの入口であ
る開口部の先端の掬い上げ部あるいは掘削部には、従来
と同様に複数個の鋼鉄製の爪を離間して複数個配設して
いる。さらにバケットの土砂等の装入口である開口部に
は、この開口部を覆う大きさを有する同じく条鋼を縦横
に例えば溶接により剛体として組んでなる挟持具を開閉
自在に配設している。この挟持具はバケットと同様に条
鋼間に小径の土砂などを振るい落とすことの可能な隙間
を有しかつ装入物の押さえ部材となっており、バケット
の回動用枢軸に開閉自在に挟持具取付け桿により枢着さ
れている。そして、該挟持具はバケットアームの内側で
バケットアームの根元部分と挟持具背部に枢着された挟
持具開閉用油圧シリンダー及びシリンダーロッドにより
回動自在に操作される。
【0012】請求項2の発明は、挟持具開閉用の油圧シ
リンダー及びシリンダーロッドはバケットアームの根元
部の内側に突出するステーと挟持具背後にステーを設
け、これらのステーに設けた枢軸に挟持具開閉用の油圧
シリンダー及びシリンダーロッドを枢着している。特に
挟持具開閉用の油圧シリンダーが枢着されているバケッ
トアームの根元部のステーは十分に内側に突出している
ので、挟持具開閉用油圧シリンダーによりシリンダーロ
ッドを縮めて最も短くした場合、挟持具は挟持具背部の
ステーがバケットアームの内側に当接するまでバケット
アームに平行になる方向に回動して持ち上がることがで
きるので、バケットのみで使用する際に挟持具が邪魔に
なることを防止できる。さらに、バケットアームの両側
壁から鉄板が挟持具開閉用油圧シリンダーの側部に張り
出して設けられているので、バケットにすくい上げた大
きな破砕物などの収容物を入れて内側上方にバケットを
回転したとき、この大きな収容物が撥ね上げられて挟持
具開閉用油圧シリンダーに衝突することが防止でき、挟
持具開閉用油圧シリンダーの損壊が防げる。
【0013】さらに、請求項3の発明は、バケットアー
ム先端の枢軸に回動自在に取り付けられているバケット
及び挟持具は、それぞれバケットと一体化したバケット
取付け桿及び挟持具と一体化した挟持具取付け桿によ
り、バケットアーム先端の枢軸に同軸的に取り付けられ
ている。かつ、これらの両取付け桿はバケットおよび挟
持具を閉めたときに鋏状に内側側面がすり合って重合す
る構造で枢軸に取り付けられている。そして、これらの
鋏状にすり合う両取付け桿の側面の対向部には先端が薄
くなった刃部がそれぞれ形成されている。従って、解体
作業時に軽量鉄骨の建造物などを取り壊すとき、バケッ
トと挟持具を開いて、すなわち、バケットと挟持具の基
部に一体的に取り付けられているそれぞれの取付け桿を
開いてこの両取付け桿の両刃部間に鉄骨を挟み、バケッ
トと挟持具を閉じ、即ちそれぞれの取付け桿を閉じるこ
とにより、この挟持した鉄骨を鋏作用により切断する。
この場合、バケット及び挟持具は油圧シリンダーにより
閉じることと、鉄骨が短い両取付け桿に挟まれているの
で、切断力は強力なものとなっている。
【0014】さらに、長尺の鉄骨を切断を容易にするた
めには、バケット及び挟持具にそれぞれ一本の取付け稈
を一体的に取付けて保持するようにし、一方バケットア
ーム先端を二股状に構成し、その間にそれぞれ一本のバ
ケットアーム取付け稈と挟持具取付け稈を挿着して枢軸
に取り付ける構成とするのがよい。このように構成する
ことにより、切断すべき鉄骨をこの一組のバケットアー
ム取付け稈と挟持具取付け稈で構成される一箇所の鋏状
の部分のみで挟んで切断することとなり効率よく切断す
ることができる。
【0015】以上のように、バケットの油圧シリンダー
および挟持具の油圧シリンダーをそれぞれ運転席から操
作することにより、解体した破砕物を掬い上げたり土砂
を掘削するときは、挟持具をバケット開口部から離間し
て持ち上げ邪魔にならないようにしておき、掬い上げた
破砕物或いは掘削した土砂をバケットに収容するとバケ
ット開口部を閉じるように挟持具を回動させる。このよ
うに挟持具はバケット開口部の蓋ないし押さえ部材とな
るので、バケット内容物を運搬車に投入積載する前に、
バケットをバケットアームにより少し高い位置に持ち上
げてブームおよびバケットアームにより挟持具を閉じた
ままバケットを揺り動かすと、バケット開口部から大き
な収容物が飛び出ることを防止しながら、バケットおよ
び挟持具の条鋼間の隙間より小さな不要の土砂を振るい
落とすことができる。
【0016】このように本発明の第1の特徴は、バケッ
トが上記のように小径の土砂などを振るい落とすことが
できる構造となっていることである。また、挟持具を閉
じておくと、運搬車にバケットの収容物を投入する際に
バケットを移動のため傾けても収容物がバケット開口部
から落下することなく安全である。さらに、第2の特徴
は挟持具とバケット開口部の先端部分で解体する建造物
などの一部を強力に挟持して引っ張ったり押したりして
取り壊すことができることである。第3の特徴は、解体
建物の軽量鉄骨等の鉄骨をバケット取付け桿と挟持具取
付け桿とで鋏み切ることが出来るので、別途カッターを
持ってくる必要がなく、パワーショベルの運転席からそ
のままバケット及び挟持具を操作できる。従って、作業
の流れを乱さないので時間短縮が図れ、効率的に解体作
業を進めることができることである。
【0017】なお、本明細書でバケットアームの内側或
いは単に内側とは、バケットアームをブームから下方に
屈折した際にパワーショベルの運転席側になるバケット
アームの側面側を指し、バケットアームの外側或いは単
に外側とは、運転席側と反対側になるバケットアームの
側面側を指す。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1を参照
して説明する。図1は、本発明のバケット及び挟持具を
有する油圧ショベルの自走式躯体(図示しない)から前
方に延在するブーム1と、ブーム1の先端に枢着された
バケットアーム2と、バケットアーム2の先端に枢着し
たバケット3を示す。これらのブーム1とバケットアー
ム2の機構は従来のものと異ならない。従って、バケッ
トアーム2はブーム1とバケットアーム2の根元側先端
に取り付けたバケットアーム用の油圧シリンダー4によ
り回動される。バケットアーム2には、バケットアーム
2の根元部5の外側面に設けたステーの枢軸7にバケッ
ト用の油圧シリンダー6が枢着されている。一方、バケ
ットアーム2の先端8の枢軸9にはバケット3が回動自
在に枢着されている。この場合、バケット3の開口部1
0はバケットアーム3の内側に、即ち、バケットアーム
2をブーム1から垂下したときバケット3の開口部10
が自走式躯体の側に向き、バケット3の底になる背部が
自走式躯体と反対側に向いて枢着されている。バケット
3の背部でかつ枢軸9よりの中央部に配設の枢軸13に
作動リンク11の一端を枢着し、バケットアーム先端8
よりややバケットアーム根元部5よりのバケットアーム
2に設けた枢軸14に支持リンク12を枢着し、作動リ
ンク11と支持リンク12の各他端部はバケット用の油
圧シリンダー6のシリンダーロッド16の端部と共に枢
軸15に同軸に枢着されている。この結果、バケット用
油圧シリンダー6の作動によりバケット3はバケットア
ーム2の先端8の枢軸9を回動軸として回動操作され
る。
【0019】バケット3は、バケット両側壁面を鉄板1
7から形成する一方、これらの鉄板17からなる両側壁
間のバケットの正面壁18、底面壁19及び背面壁20
を複数本の条鋼21で縦横に例えば溶接により剛体とし
てバスケット状に組み、条鋼21間に小計の土砂などを
振るい落とすことの可能な隙間22を設けている。バス
ケット3の開口部10の最先端部に従来のバケットと同
様に掘削用の複数本の爪23を有する。
【0020】一方、バケット3の開口部10を覆う大き
さの挟持具24がバケットアーム2の先端8の枢軸9に
バケット3と同軸に回動可能に枢着されている。挟持具
24は、バケット3と同様に複数の条鋼25を縦横に組
み溶着により剛体に造られている。この実施の形態では
条鋼25は縦4本、横3本で縦の4本の先端は爪様に尖
らしてある。挟持具24の背部の中央部にはステー26
が一体に設けられており、このステー26に設けた枢軸
27に、挟持具24を回動して開閉する油圧シリンダー
28のシリンダーロッド29の先端が枢着されている。
バケットアーム2の根元部下ら内側に突出するステー3
2が設けられており、このステー32に枢軸27に油圧
シリンダー28の端部が枢着されている。バケットアー
ム側壁30の両側から鉄板壁31が挟持具開閉用油圧シ
リンダー28の側部に張り出して設けられており、挟持
具24をもっとも大きく開けたときに挟持具開閉用油圧
シリンダー28に衝突して傷めることを防止している。
この挟持具用の油圧シリンダー28の操作は、バケット
用の油圧シリンダー6と同様に、自走式躯体の運転席
(図示しない)から操作される。
【0021】図2及び図3に示すように、さらにバケッ
ト3及び挟持具24をそれぞれバケットアーム先端8の
枢軸39に取り付けるバケット取付け桿40及び挟持具
取付け桿41はバケット3及び挟持具24に一体的に形
成されている。そしてこれらのバケットバケット3及び
挟持具24を閉じたとき、これらのバケット取付け桿4
0及び挟持具取付け桿41は互いにこれらのその内側の
側面42、43を鋏状にすり合って重なり合う構造で枢
軸39に取り付けられている。そして、これらの鋏状に
すり合うバケット取付け桿側面42と挟持具取付け桿側
面43の対向部の先端は薄くなり刃部44、44にそれ
ぞれ形成されている。
【0022】本発明のバケット3及び挟持具24を有す
る油圧ショベルを通常のバケット3として使用する場
合、例えばコンクリートの破砕した床のコンクリート片
を除去する場合を以下に説明する。この場合は、挟持具
用の油圧シリンダー28のシリンダーロッド29を最も
縮めて挟持具24をバケットアーム先端8の枢軸9の周
りに回動させ、かつ、挟持具24の背部のステー26を
引上げながら挟持具24の先端を矢印35の方向へ大き
く回動させて油圧シリンダー28に沿わせて静置させ
る。この場合ステー32がバケットアーム2から十分に
突出していると、挟持具24はバケットアーム2に沿う
こととなる。従って、バケット3のみを使用する場合に
挟持具24はバケット3の枢軸9の周りでの回動をじゃ
まする位置から外れることとなる。この状態に挟持具2
4を固定して、バケット用の油圧シリンダー6でバケッ
ト3を操作する。このとき挟持具用油圧シリンダー28
は鉄板壁31の内側に収容されており、バケット3を内
側に大きく回動させた場合にバケット3の大物の収容物
が挟持具用油圧シリンダー28にぶつかって疵つけるこ
とが防止されている。バケット3はその背部側には矢印
34で示すように従来と同様に回動可能である。勿論、
本発明のバケット3はバスケット状に隙間が空いている
ので、掬い上げた破砕コンクリートのうち細潰された小
石或いは砂利状のものはバケット3にバケットアーム2
で振動を与えることにより隙間から振るい落として塊状
の大きなコンクリート塊片のみを運搬車に載置すること
ができる。この場合、必要により、挟持具24をバケッ
ト3の開口部に覆いかぶせた蓋体とすることも可能であ
る。川床の水中から砂利は残して大きな石のみを浚う場
合には、本発明のバケットは水と共に砂利を容易に除去
でき極めて好都合である。
【0023】建造物の解体作業に、本発明のバケット3
及び挟持具24を有する油圧ショベルを使用する場合を
説明する。例えば、建造物の高所にある部分から壊すと
き、バケットアーム用シリンダー4のロッドを縮めるこ
とによりブーム1の先にバケットアーム2を延ばし、バ
ケットアーム先端8のバケット3と挟持具24をそれぞ
れの油圧用パイプ37及び油圧用パイプ38の油圧オイ
ルを調整することによバケット用油圧シリンダー6及び
挟持具用油圧シリンダー28により操作して、取り壊す
べき建造物の一部をバケット3と挟持具24により挟持
する。この後強く挟持した状態で手前や下に引っ張った
り或いは持ち上げたり押したりして建造物を破壊する。
このとき建造物が軽量鉄骨などで組み立てられており、
これらの鉄骨45を切断する必要のある場合には、図3
に示すように、バケット取付け桿40と挟持具取付け桿
41を開いて、それらの刃部44、44間の挟持して、
バケット用油圧シリンダー6及び挟持具用油圧シリンダ
ー28により力を加えてバケット取付け桿40と挟持具
取付け桿41を押しつけて鋏み切る。
【0024】このようにして破壊した部材のうちバケッ
ト3の開口より長大なものはバケット3と挟持具24に
より挟持して運搬車に載置する。また、小さく破砕され
た物で長大物と一緒に載置できないものは、上記のよう
にバケット3を振動させることにより振るい分けして大
きな破砕物のみを長大物と共に載置する。このように現
場でより分けることができるので、荒物だけを選びだし
て廃棄することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明は、油圧シ
ョベルにおいてショベルのバケットの構造を隙間を有す
るバスケット構造とし、さらに同じく隙間を有する剛体
の挟持具をバケットの開口部に重合可能にバケットと同
軸に回動自在に取り付け、個別操作あるいは共働操作が
自在にできるものとしているので、挟持具をバケットア
ームに方に持ち上げてバケットの操作の邪魔にならない
ようにして、バケット単独の使用を可能とし、さらにバ
ケットと挟持具を共働させて、挟み具として使用するこ
とにより長大物を搬送するのみならず、建造物の取り壊
し等に、建造物の一部を挟持して引っ張ったり押したり
して破壊することが可能であり、さらにバケット及び挟
持具を縦横に隙間の空いたバスケット構造としたので土
砂や破砕コンクリートのうち小物をふるい分けして現場
で大きな破砕物と土砂などの小物を選別して運搬車に載
置することができ、建造物の破砕や後片付けに威力を発
揮することができ、また、さらに、軽量鉄骨のような切
断する必要にある場合にも別途カッターを準備して取り
替えることなく、バケット及び挟持具の取付け桿を鋏と
して使用して切断でき、作業効率に優れているなど、従
来に無い優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバケット及び挟持具つきパワーショベ
ルのブームから先端の部分を模式的に示す斜視図であ
る。
【図2】本発明のバケット取付け桿及び挟持具取付け桿
に刃部を有するバケット部分の概略図である。
【図3】バケット取付け桿及び挟持具取付け桿の刃部を
開いて切断状態を示すバケット部分の概略図である。
【図4】従来のバケット付きのパワーショベルの一部を
模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ブーム 2 バケットアーム 3 バケット 4 バケットアーム用
油圧シリンダー 5 バケットアーム根元部 6 バケット用油圧シ
リンダー 7 枢軸 8 バケットアーム先
端 9 枢軸 10 開口部 11 作動リンク 12 支持リンク 13 枢軸 14 枢軸 15 枢軸 16 シリンダーロッ
ド 17 鉄板 18 正面壁 19 底面壁 20 背面壁 21 条鋼 22 隙間 23 爪 24 挟持具 25 条鋼 26 ステー 27 枢軸 28 挟持具用油圧シ
リンダー 29 シリンダーロッド 30 バケットアーム
側壁 31 鉄板壁 32 ステー 33 枢軸 34 矢印 35 矢印 36 バケット 37 油圧用パイプ 38 油圧用パイプ 39 枢軸 40 バケット取付け
桿 41 挟持具取付け桿 42 バケット取付け
桿側面 43 挟持具取付け桿側面 44 刃部 45 鉄骨

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームとブーム先端に枢着したバケット
    アームを有し、バケット開口部をバケットアームの内側
    に配してバケットアーム先端の枢軸に回動自在に枢着さ
    れ、バケットアームの外側でバケットアームの根元部に
    一端を枢着しかつバケット背部に枢着されて延びる作動
    リンク端とバケットアーム先端よりややバケットアーム
    根元部側に枢着されて延びる支持リンク端の結合軸に他
    端を枢着するバケット用油圧シリンダー及びシリンダー
    ロッドにより回動操作され、開口部先端に掘削爪が設け
    られているバケットを有するパワーショベルにおいて、
    バスケットの両側面壁を鉄板から形成し、該両側面壁間
    のバケットの正面壁、底面壁及び背面壁をバケット状に
    縦横に組んだ条鋼から形成し、バケット開口部を覆う挟
    持具を縦横に隙間を空けて組んだ条鋼から形成し、該挟
    持具をバケット枢着用の枢軸に同軸に枢着し、一方、バ
    ケットアームの内側でかつバケットアームの根元部と挟
    持具背部との間に挟持具開閉用の油圧シリンダー及びシ
    リンダーロッドを枢着し、該挟持具開閉用の油圧シリン
    ダーにより挟持具をバケットに開閉操作することを特徴
    とするバケット及び挟持具を有する油圧ショベル。
  2. 【請求項2】 挟持具開閉用油圧シリンダー及びシリン
    ダーロッドは油圧シリンダーを上方にシリンダーロッド
    を下方にしてバケットアームの根元部から内側に突出す
    るステーと挟持具背後に設けたステー間に枢着し、かつ
    バケットアームの両側壁から鉄板壁を挟持具開閉用油圧
    シリンダーの側部に張り出して設けて挟持具開閉用油圧
    シリンダーを保護したことを特徴とする請求項1記載の
    バケット及び挟持具を有する油圧ショベル。
  3. 【請求項3】 バケットアーム先端の枢軸に回動自在に
    取り付けられているバケット及び挟持具は、それぞれバ
    ケットと一体化したバケット取付け桿及び挟持具と一体
    化した挟持具取付け桿によりバケットアーム先端の枢軸
    に同軸的にかつ両取付け桿の内側側面が重合して鋏状に
    すり合うように取り付けられており、これらの鋏状にす
    り合う両取付け桿の対向部には刃部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバケット及
    び挟持具を有する油圧ショベル。
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