JPH09125445A - バックホウ型パワーショベル - Google Patents

バックホウ型パワーショベル

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Publication number
JPH09125445A
JPH09125445A JP28491995A JP28491995A JPH09125445A JP H09125445 A JPH09125445 A JP H09125445A JP 28491995 A JP28491995 A JP 28491995A JP 28491995 A JP28491995 A JP 28491995A JP H09125445 A JPH09125445 A JP H09125445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bucket
posture
pawl
claw body
rear surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP28491995A
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English (en)
Inventor
Seiji Machikawa
清治 町川
Teru Matsubara
輝 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MACHIKAWA SHOKAI KK
Original Assignee
MACHIKAWA SHOKAI KK
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Publication date
Application filed by MACHIKAWA SHOKAI KK filed Critical MACHIKAWA SHOKAI KK
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Publication of JPH09125445A publication Critical patent/JPH09125445A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バックホウ型パワーショベルの本来の機能を損
なうといった不具合を生じさせることなく、従来困難で
あった木の枝などの取り扱いが的確に行えるようにし
て、バックホウ型パワーショベルの使用用途の拡大を図
る。 【解決手段】バケット6が回動自在に取付けられている
バケットアーム5の後面部5Aに、爪体7が取付けられ
ており、この爪体7は、上記バケット6が後方へ回動し
たときにこのバケット6の開口側と対面するように上記
バケットアーム5の後面部5Aから起立した起立姿勢
と、この起立姿勢よりも上記バケットアーム5に沿うよ
うに寝かされて上記バケット6の後方への回動位置から
退避した退避姿勢とに切換え自在である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、建設現場における地面の掘削
や土砂の積み込み作業などに用いられるバックホウ型パ
ワーショベルを、他の有用な用途にも使用可能なものと
し、バックホウ型パワーショベルの使用用途の拡大を図
るための技術に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】周知のとおり、バック
ホウ型パワーショベルは、掘削用のバケットをバケット
アームの先端部に取付けた構造を有しており、上記バケ
ットは、その開口部がパワーショベルの後方側(操縦席
側)を向くように取付けられて回動自在となっている。
【0003】このようなバックホウ型パワーショベル
は、地面の掘削作業、あるいは堆積した土砂を掬い取っ
て移送するような作業には適するものの、たとえば次に
述べるような作業には適するものではなかった。
【0004】すなわち、たとえば山林あるいは山地の建
設現場では樹木や根株を伐採する場合があるが、このよ
うな場合には、伐採された木の枝や根株の有効利用を図
るべく、これらの木の枝や根株を集めてトラックに積み
込んでから所望の処理施設などへ運搬したい場合があ
る。そこで、建設現場に搬入しているバックホウ型パワ
ーショベルを、上記のような木の枝の積み込み作業に使
用できれば便利である。
【0005】ところが、従来のバックホウ型パワーショ
ベルでは、嵩張りのある木の枝等を掘削用のバケットに
よって手際よく掬い取ることは困難であった。従来で
は、パワーショベルのバケットで木の枝等を掬い取ろう
とすると、木の枝等や根株がバケットによって押されて
しまい、バケット内に木の枝等を入れることが困難であ
った。また、仮に木の枝等をバケットによって掬い上げ
ることができたとしても、バケット内へ適切に収容でき
る木の枝等はバケット幅よりも短いものに過ぎない。し
たがって、バケット幅よりも長い木の枝は、トラックへ
の積み込み作業途中においてバケット外部へ簡単に落下
してしまうなどの事態を生じ、いずれにしても木の枝の
ようなものを適切に取り扱うことはできなかった。
【0006】なお、従来の建設機器、あるいは運搬機器
としては、互いに対向する2つのアタッチメントを開閉
自在とし、これら2つのアタッチメントによって所望の
運搬対象物を挟み付けて保持できるようにしたものがあ
る。したがって、このような機器を使用すれば、上述し
たような木の枝等の取り扱いを円滑に行うことが可能で
ある。しかし、このような機器は、それ専用に構成され
たものであり、バックホウ型パワーショベルのような地
面の掘削機能などを有するものではない。したがって、
建設現場等における木の枝等の回収作業を行うだけのた
めに上記特別な専用機器をわざわざ建設現場等へ搬入し
て使用することは、作業全体の能率が悪くなり、また経
済的な負担も大きくなり、得策でない。
【0007】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、バックホウ型パワーショベルの
本来の機能を損なうといった不具合を生じさせることな
く、従来困難であった木の枝等の取り扱いが的確に行え
るようにして、バックホウ型パワーショベルの使用用途
を拡大することをその課題としている。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0009】本願発明の第1の側面によれば、バケット
が回動自在に取付けられているバケットアームの後面部
に、爪体が取付けられており、かつ、この爪体は、上記
バケットが後方へ回動したときにこのバケットの開口側
と対面するように上記バケットアームの後面部から起立
した起立姿勢と、この起立姿勢よりも上記バケットアー
ムに沿うように寝かされて上記バケットの後方への回動
位置から退避した退避姿勢とに切換え自在であることを
特徴としている。
【0010】本願発明においては、バケットアームの後
面部に取付けた爪体をこのバケットアームの後面部から
起立した起立姿勢にすると、この爪体をバケットの開口
側と対面させることができ、このバケットを後方へ回動
させて爪体側に接近させると、これらバケットと爪体と
の両者間に所望の取扱い対象物を挟み込むことができる
こととなる。すなわち、たとえば伐採された木の枝を取
り扱うような場合において、これら木の枝をバケット単
独で掬い上げることは既述のとおり困難であるものの、
本願発明では木の枝を隔ててバケットとは反対側の位置
に爪体を配置させることができるために、この爪体をバ
ケットによって押される木の枝の移動ストッパーとして
機能させることにより、これら両者間に木の枝を適切に
挟み込ませることができる。むろん、バケットアームか
ら起立した爪体を地面に対して平行移動させるようにバ
ックホウ型パワーショベルを操作すれば、地面に散らば
っている木の枝を上記爪体によって掻き集めることもで
きる。そして、このようにして掻き集めた木の枝を、上
記爪体とバケットとの両者によって効率良く挟み付ける
こともできる。
【0011】一方、上記爪体は、上記起立姿勢よりもバ
ケットアームに沿うように寝かされてバケットの回動位
置から退避した退避姿勢に設定可能であるから、このよ
うな退避姿勢に設定することによって、バケットを用い
て地面の掘削作業などを行う場合に、上記爪体とバケッ
トとの不当な干渉、あるいは爪体と地面との不当な干渉
をそれぞれ回避することができる。したがって、上記爪
体が掘削作業などの支障にならないようにすることがで
きる。
【0012】このように、本願発明によれば、バックホ
ウ型パワーショベルが本来有する地面の掘削機能などを
何ら損なうことなく、従来では取り扱いが困難となって
いた木の枝などの取り扱いを適切に行わせることがで
き、バックホウ型パワーショベルの機能および用途を拡
大することができる。その結果、たとえば建設現場など
における木の枝の積込み作業などを行うときに、バック
ホウ型パワーショベルとは別に、それ専用の機器をわざ
わざ搬入して使用する手間をなくすことができ、甚だ便
利となる。
【0013】本願発明の好ましい実施の形態では、上記
爪体は、上記起立姿勢において上記バケットの開口側と
対面したときにこのバケットの縦幅の略全長域と対面す
るように形成されている構成とすることができる。
【0014】このような構成によれば、爪体をバケット
の縦幅の略全長域に対面させることができるために、バ
ケットの開口側の略全面を有効に利用したかたちで、こ
れらバケットと爪体との両者間に所望の取扱い対象物を
効率良く挟み込むことができる。すなわち、たとえば爪
体の寸法がバケットの縦幅と比較して極端に短いような
場合には、これら爪体とバケットとの両者間から取扱い
対象物が簡単にこぼれ落ちるといった事態が生じる。と
ころが、上記構成によれば、このような事態はなく、取
扱い対象物を確実に挟み込むことができる。したがっ
て、木の枝などの持ち上げや運搬作業などを一層能率良
く行うことができる。
【0015】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記爪体の基端部は、上記バケットアームの後面部また
はこの後面部に取付けられた部材に回転可能に連結され
ており、この連結点を中心として上記爪体を揺動させる
ことにより上記爪体が上記起立姿勢と退避姿勢とに切り
換わるようにした構成とすることができる。
【0016】このような構成によれば、上記爪体を起立
姿勢と退避姿勢とに切り換える作業は、上記爪体をバケ
ットアームの後面部または後面部に取付けられた部材と
の連結点を中心として揺動させることにより的確に行う
ことができる。
【0017】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記爪体に一端部を連結可能な支持体と、上記爪体を起
立姿勢にしたときにこの爪体を上記支持体によって支持
固定可能なように上記支持体の他端部を支持するための
第1ブラケットと、この第1ブラケットと上記支持体の
他端部との連結を解除して上記爪体を退避姿勢にしたと
きにこの爪体の退避姿勢を保持可能なように上記支持体
の他端部または爪体を支持するための第2ブラケットと
を具備している構成とすることができる。
【0018】このような構成によれば、爪体を起立姿勢
にする場合には、上記支持体の一端部を上記爪体に連結
し、かつその他端部を上記第1ブラケットに連結して支
持させればよく、これにより上記爪体を起立姿勢状態に
保持させることができる。そして、上記爪体を退避姿勢
にするときには、上記支持体の他端部と第1ブラケット
との連結を解除してから、この支持体の他端部または上
記爪体を第2ブラケットに連結して支持させればよく、
これにより上記爪体の退避姿勢状態を保持させることが
できる。したがって、複雑でかつ高価な特殊な機器類な
どを何ら用いることなく、上記爪体を起立姿勢と退避姿
勢とに適切に切り換え設定することができるという利点
が得られる。
【0019】本願発明の第2の側面によれば、バケット
が回動自在に取付けられているバケットアームの後面部
に、上記バケットが後方へ回動したときにこのバケット
の開口側と対面するように上記バケットアームの後面部
から起立する爪体が、着脱自在に取付けられていること
を特徴としている。
【0020】本願発明においては、バケットアームの後
面部に上記爪体を所定の状態に起立させて取付けた状態
では、先に述べた場合と同様に、この起立姿勢の爪体と
バケットとの両者間に木の枝などの所望の対象物を適切
に挟み込むことができ、従来では困難であった木の枝な
どの取扱い対象物の運搬作業などを行うことができる。
そして、上記バケットアームから爪体を取り外せば、バ
ケットを用いての地面の掘削作業などを通常通り行うこ
ともできる。したがって、やはりバックホウ型パワーシ
ョベルが本来有する機能を何ら損なうことなく、従来で
は困難となっていた木の枝やその他の物の運搬作業など
を適切に行うことができ、甚だ便利である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0022】図1は、本願発明に係るバックホウ型パワ
ーショベルの一例を示す側面図である。図2は、図1の
I−I矢視図である。
【0023】このバックホウ型パワーショベルは、一般
のバックホウ型パワーショベルと同様に、走行用のクロ
ーラ1上に、操縦席20を備えた本体ボディ2が載設さ
れており、この本体ボディ2の前面部にブーム4が連結
されている。また、このブーム4の先端部には、掘削爪
62を備えたバケット6を支持するバケットアーム5が
連結されている。
【0024】上記ブーム4は、ブームシリンダ40の伸
縮動作によりその基端側の連結支点4aを中心として上
下方向に揺動自在である。上記バケットアーム5は、ア
ームシリンダ50の伸縮動作により上記ブーム4との連
結支点5aを中心として上下または前後方向に揺動自在
である。上記バケット6は、バケットシリンダ60の伸
縮動作により上記バケットアーム5との連結支点6aを
中心として上下または前後方向(矢印a方向)に回動自
在である。なお、このバケット6は、その開口部61が
上記操縦席2側を向く方向に取付けられている。
【0025】このバックホウ型パワーショベルでは、上
記バケットアーム5の後面部5Aに爪体7が取付けられ
ている。この爪体7としては、たとえば図1に示す側面
視において弓形状の形態をなす2枚の板状体70を、図
2に示すように一定の間隔Lを隔てて相互に対向させ、
かつこれらを連結杆71,71aを介して相互に連結し
た構成とすることができる。図1に示すように、上記爪
体7の基端部7a側は、バケットアーム5の後面部5A
から突出した支持ブラケット8に連結ピン80を介して
回転自在に連結されている。したがって、この爪体7
は、上記連結ピン80を中心として、バケットアーム5
の後面部5Aと対向する方向(図1の矢印b方向)に揺
動可能である。
【0026】上記爪体7は、支持体3によって支持可能
な構造となっている。すなわち、この支持体3は、図2
に示すように、相互に対向する2枚の細長なプレート材
30,30を具備して構成されたものであり、その一端
部3aは、上記爪体7の背面側に突設された支持ブラケ
ット72に対して連結ピン73を介して回転自在に連結
されている。
【0027】一方、バケットアーム5の後面部5Aに
は、上記支持体3の他端部3bを支持するための第1ブ
ラケット8Aと第2ブラケット8Bとが設けられてい
る。上記支持体3の他端部3bは、これら2つのブラケ
ット8A,8Bのそれぞれに対して連結ピン31を介し
て取外し可能に連結でき、この他端部3bを上記2つの
ブラケット8A,8Bのいずれか一方に連結すると、次
に述べるような設定が可能である。
【0028】すなわち、図1に示すように、上記支持体
3の他端部3bを上記第1ブラケット8Aに連結する
と、上記支持体3によって支持される爪体7は、バケッ
トアーム5の後面部5Aに対して略直交する方向に起立
した起立姿勢となり、この起立姿勢状態を保持できるよ
うになっている。そして、このような爪体7の起立姿勢
状態においては、バケット6が後方(矢印a1方向)へ
回動すると、このバケット6の開口部61の縦幅Hの略
全長域に対して上記爪体7が対面するようになってい
る。
【0029】これに対し、図3に示すように、上記支持
体3の他端部3bを第2ブラケット8Bに連結した場合
には、爪体7が上記支持体3によってバケットアーム5
の基端部側(上部側)に引っ張られることとなる。した
がって、この場合には、爪体7は上記起立姿勢の場合よ
りもバケットアーム5の後面部5Aに沿うように寝かさ
れたかたちとなり、バケット6の回動位置から後退した
退避姿勢(第1の退避姿勢)となる。
【0030】また、このバックホウ型パワーショベルで
は、爪体7の支持ブラケット72と上記支持体3の一端
部3aとの連結状態も任意に解除できるようになってお
り、爪体7から支持体3を取り外すことが可能である。
そして、このように爪体7から支持体3を取り外した場
合には、図4に示すように、連結ピン73を用いて爪体
7の支持ブラケット72を上記第1ブラケット8Aに支
持できるように構成されている。このように爪体7を第
1ブラケット8Aに直接支持させた場合には、図3に示
した先の第1の退避姿勢よりも、爪体7がさらにバケッ
トアーム5の後面部5Aに沿うように寝かされた第2の
退避姿勢となる。
【0031】なお、上記第2の退避姿勢を設定するため
の手段としては、上記第1ブラケット8Aに爪体7を連
結させるのではなく、上記第1ブラケット8Aとは別に
設けた他のブラケットに爪体7を連結させて支持させる
ようにしてもよい。
【0032】次に、上記構成のバックホウ型パワーショ
ベルの一使用例ならびに作用について説明する。
【0033】まず、山林などの建設現場においては、樹
木の伐採などに伴って発生した大量の木の枝を片づけな
ければならない場合がある。このような場合には、図1
に示したように、バケットアーム5に取付けられている
爪体7を起立姿勢に設定すればよい。そして、たとえば
図5に示すようにバケットアーム5を寝かし気味にし
て、上記爪体7を地面と交差する角度に維持させたま
ま、パワーショベル全体を前進させてゆく。このように
すれば、パワーショベルの前進に伴い、地面上の木の枝
nを爪体7によって適切に掻き集めてゆくことができ
る。
【0034】次いで、上記爪体7によってある程度の量
の木の枝nを集めた後には、図6に示すように、バケッ
ト6を後方(矢印a1方向)へ回動させればよい。この
際、木の枝nは上記バケット6によって後方へ押される
が、これら木の枝nの後方移動は爪体7によって阻止さ
れる。したがって、上記バケット6内へ木の枝nを収容
させることができることは勿論のこと、このバケット6
と爪体7との両者間に大量の木の枝nを挟み込むことも
できる。その結果、その後バケットアーム5を上昇させ
れば、上記木の枝nをトラックの荷台などの所望の箇所
へ適切に積み込むことができる。
【0035】なお、このバックホウ型パワーショベルで
は、上記したような木の枝nの取り扱いだけではなく、
バケット6単独では掬い取ることが困難なたとえば藁な
どの植物類や堆肥類、あるいはその他の棒状または繊維
状のものなども適切に取り扱うことが可能である。した
がって、本願発明は、爪体7を利用して取り扱う具体的
な対象物は一切限定されない。
【0036】一方、上記バックホウ型パワーショベルを
地面の掘削作業用途に用いる場合には、図3に示したよ
うに、支持体3の他端部3bを第2ブラケット8Bに連
結させて爪体7を第1の退避姿勢にすればよい。爪体7
をこのような退避姿勢にすれば、バケット6を用いて地
面を掘削する際に、バケットアーム5の後面部5Aから
突出した爪体7が地面に触れるようなことを回避するこ
とができる。また、地面を掘削したバケット6を後方へ
回動させたときに、このバケット6内に山盛り状に収容
されている土砂が爪体7に接触してバケット6から落下
するようなことも回避できることとなる。したがって、
地面の掘削作業を適切に行うことができる。
【0037】上記のように、木の枝nなどの取り扱い作
業や地面の掘削作業を行う場合には、支持体3の他端部
3bの連結位置を第1ブラケット8Aと第2ブラケット
8Bとのいずれかに変更し、爪体7の姿勢を変化させる
だけでよい。したがって、作業用途に応じての段取り替
えを容易かつ迅速に行うことも可能である。
【0038】また、建設現場の条件によっては、このバ
ックホウ型パワーショベルを掘削作業用途には使用する
ものの、それ以外のたとえば木の枝nなどの取り扱い用
途には使用する予定が無い場合がある。この場合には、
図4に示したように、支持体3を爪体7から取り外した
上で、この爪体7を第1ブラケット8Aに連結させた第
2の退避姿勢に設定しておけばよい。このような退避姿
勢に設定しておけば、爪体7が地面やバケット6などと
干渉する虞れを一層少なくでき、所望の掘削作業などを
より一層円滑に行うことが可能となる。
【0039】なお、上記実施形態では、爪体7の退避姿
勢として、図3および図4に示した第1の退避姿勢と第
2の退避姿勢とに設定できるようにしているが、本願発
明はこれに限定されない。本願発明では、たとえば図1
に示す爪体7の起立姿勢から図3に示す退避姿勢、また
は図1に示す爪体7の起立姿勢から図4に示す退避姿勢
にのみ切換え可能にしてもかまわない。また、これとは
逆に、退避姿勢のパターン数を多くして、3通りのパタ
ーン、あるいはそれ以上のパターンの退避姿勢を取り得
るようにしてもかまわない。むろん、爪体7を無段階的
に揺動させて任意の姿勢角度で位置決めできるように
し、起立姿勢と退避姿勢とを無段階に切り換え調整でき
るようにしてもよい。
【0040】さらに、上記実施形態では、支持体3を用
いるなどして爪体7を起立姿勢と退避姿勢とに切り換え
可能にしているが、やはり本願発明はこれに限定されな
い。本願発明では、たとえば爪体7に油圧シリンダなど
の動作体を連結し、この動作体の駆動力によって爪体7
を起立姿勢と退避姿勢とに切り換え自在な構成としても
よい。このような手段によれば、爪体7の姿勢の切り換
え作業を機械化でき、より便利である。
【0041】また、本願発明でいう退避姿勢とは、要
は、起立姿勢よりもバケットアームに沿うように爪体が
寝かされることにより、この爪体がバケットの後方回動
位置から退避した姿勢であればよい。したがって、退避
姿勢における爪体7の具体的な傾斜角度などは限定され
ない。もちろん、起立姿勢における爪体7の具体的な起
立角度も限定されず、バケットアーム5の後面部5Aに
対して必ずしも直角に起立する必要もない。
【0042】図7は、本願発明に係るバックホウ型パワ
ーショベルの他の例を示す要部側面図である。
【0043】このバックホウ型パワーショベルでは、バ
ケットアーム5の後面部5Aに、爪体7Aをボルトなど
を用いて着脱自在に取付けるためのブラケット9が設け
られている。また、このブラケット9と上記爪体7Aと
は、このブラケット9に爪体7Aを取付けた場合に、こ
の爪体7Aがバケットアーム5の後面部5Aから起立
し、かつバケット6が後方へ回動したときにこのバケッ
ト6の開口部61と上記爪体7Aとが対面するように構
成されている。
【0044】このような構成によれば、同図仮想線に示
すように、爪体7Aを上記ブラケット9に取付けて、こ
の爪体7をバケットアーム5の後面部5Aから起立させ
ておけば、図5および図6で説明した先の実施形態の場
合と同様に、木の枝nの挟み込みが可能となる。そし
て、このバックホウ型パワーショベルを地面の掘削用途
に用いる場合には、爪体7Aを上記ブラケット9から取
り外しておくことにより、上記爪体7Aが掘削作業の妨
げになるようなことを適切に回避することが可能であ
る。このように、本願発明では、必ずしも爪体をバケッ
トアームに常時取付けておく必要はなく、爪体を必要と
しない場合にはバケットアームから取り外しておくよう
にしてもかまわない。
【0045】本願発明に係るバックホウ型パワーショベ
ルの具体的な構成は決して上述した実施形態に限定され
ず、爪体やその他の各部の具体的な構成は種々に設計変
更自在である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るバックホウ型パワーショベルの
一例を示す側面図。
【図2】図1のI−I矢視図である。
【図3】爪体の退避姿勢の一例を示す要部側面図。
【図4】爪体の退避姿勢の他の例を示す要部側面図。
【図5】爪体を利用して木の枝を掻き集める状態を示す
要部側面図。
【図6】掻き集めた木の枝を挟み込む状態を示す要部側
面図。
【図7】本願発明に係るバックホウ型パワーショベルの
他の例を示す側面図。
【符号の説明】
3 支持体 3a 一端部(支持体の) 3b 他端部(支持体の) 5 バケットアーム 5A 後面部(バケットアームの) 6 バケット 7,7A 爪体 8A 第1ブラケット 8B 第2ブラケット 9 ブラケット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バケットが回動自在に取付けられている
    バケットアームの後面部に、爪体が取付けられており、
    かつ、 この爪体は、上記バケットが後方へ回動したときにこの
    バケットの開口側と対面するように上記バケットアーム
    の後面部から起立した起立姿勢と、この起立姿勢よりも
    上記バケットアームに沿うように寝かされて上記バケッ
    トの後方への回動位置から退避した退避姿勢とに切換え
    自在であることを特徴とする、バックホウ型パワーショ
    ベル。
  2. 【請求項2】 上記爪体は、上記起立姿勢において上記
    バケットの開口側と対面したときにこのバケットの縦幅
    の略全長域と対面するように形成されている、請求項1
    に記載のバックホウ型パワーショベル。
  3. 【請求項3】 上記爪体の基端部は、上記バケットアー
    ムの後面部またはこの後面部に取付けられた部材に回転
    可能に連結されており、この連結点を中心として上記爪
    体を揺動させることにより上記爪体が上記起立姿勢と退
    避姿勢とに切り換わるように構成されている、請求項1
    または2に記載のバックホウ型パワーショベル。
  4. 【請求項4】 上記爪体に一端部を連結可能な支持体
    と、上記爪体を起立姿勢にしたときにこの爪体を上記支
    持体によって支持固定可能なように上記支持体の他端部
    を支持するための第1ブラケットと、この第1ブラケッ
    トと上記支持体の他端部との連結を解除して上記爪体を
    退避姿勢にしたときにこの爪体の退避姿勢を保持可能な
    ように上記支持体の他端部または爪体を支持するための
    第2ブラケットとを具備している、請求項3に記載のバ
    ックホウ型パワーショベル。
  5. 【請求項5】 バケットが回動自在に取付けられている
    バケットアームの後面部に、上記バケットが後方へ回動
    したときにこのバケットの開口側と対面するように上記
    バケットアームの後面部から起立する爪体が、着脱自在
    に取付けられていることを特徴とする、バックホウ型パ
    ワーショベル。
JP28491995A 1995-11-01 1995-11-01 バックホウ型パワーショベル Pending JPH09125445A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013133699A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Kuniharu Shishime アタッチメント装着専用ピンホール付きアーム
JP6039852B1 (ja) * 2016-06-03 2016-12-07 鴻池運輸株式会社 掻き出し作業機械および掻き出し作業用アタッチメント
JP2017141671A (ja) * 2017-05-26 2017-08-17 恵次 高津 バックホウの掴みアタッチメント取付構造
KR20200082796A (ko) * 2018-12-31 2020-07-08 한영숙 각도 조절형 굴삭기용 집게

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