JP4091100B1 - 竹伐採用アタッチメント及びそれを備えた竹伐採作業機 - Google Patents

竹伐採用アタッチメント及びそれを備えた竹伐採作業機 Download PDF

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Abstract

【課題】作業機の作業腕の先端に取り付けられているアタッチメントで竹林の伐採を行うに際し、風で竹が撓る等して動いても切断手段が切断中に動かなくなったり破損するようなことがなく、残った根元部分が地面からほとんど突出しないように竹を切断することができるようにして作業機が竹切断後の林地へ安全に入っていくことを可能とし作業性を向上させる。
【解決手段】竹伐採用アタッチメント(A)は、作業機の作業腕に装着可能な取付フレーム(1)と、取付フレーム(1)に旋回駆動装置(2)を介し旋回可能に取り付けられている基フレーム(3)と、基フレーム(3)に設けられ、油圧シリンダー(45)で駆動されることにより竹を掴むことができる掴み部材(4,4a)と、基フレーム(3)に設けられ、掴み部材(4,4a)で掴んで保持された竹を回動して切断することができる切断刃(51)とチェーンソーを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、竹伐採用アタッチメント及びそれを備えた竹伐採作業機に関するものである。更に詳しくは、竹林の伐採の作業性を向上させて効率よく行うことができ、伐採作業の省力化、迅速化及び安全性の向上にも寄与できるものに関する。
宅地や遊戯施設あるいは道路等の工事を行うにあたっては、造成する前に雑木林や竹林等の伐採を行う必要がある。このような伐採作業は、一般的には作業腕を有するバックホー等の作業機を使用し、作業腕の先端に取り付けた伐採用アタッチメントによって行われている。作業腕の先端に取り付けられる伐採用アタッチメントとしては、例えば特許文献1に記載された「樹木伐採用ソー装置」がある。
特許文献1の「樹木伐採用ソー装置」は、伐採作業機のグラップル近傍に配設されるソー装置であって、ケース体をグラップルの支持体に対して回動制御可能に軸支し、ケース体の一端部は樹木伐採時に樹木寄りに回動するようにし、チェーンソーはケース体の軸支点と左右反対の位置において回動制御可能に軸支して、作業機のアームの引き起こし方向に対して斜めとなる位置をとらせるようにしたものであり、チェーンソーの破損事故を防止して、林業コストを低減するというものである。
特開2003−88258
本発明者は、新規の竹伐採用アタッチメントを開発するにあたり、まず前記樹木伐採用ソー装置と同等の構造を有するアタッチメントを試験的に製作した。そして、このアタッチメントを作業機の作業腕に取り付けて、孟宗竹の竹林の伐採を試みた。この伐採作業においては、次のような問題が生じた。
まず、竹を切断しているときに、例えば風で竹が撓って動くと、チェーンソーが竹の切断されている部分で上下から挟まれて大きな圧力がかかり、チェーンソーが動かなくなることが頻繁に起こった。また、竹の動きが大きいと、チェーンソーが竹の切断されている部分で挟まれて繰り返し捻られ、破損してしまうこともあった。
また、竹林の伐採では、竹の根元を地面近くで切断しなければならない。つまり、切断残部が地面から高く突出した状態で残ると、それが邪魔になって作業機が竹切断後の林地に入って行くことが困難になり、作業機が竹の残部に乗り上げてバランスを崩し、転覆してしまう危険さえある。しかし、作業腕を操作してチェーンソーで竹の根元の地面近くを切断しようとすると、誤ってチェーンソーが地面に接触し簡単に歯こぼれを起こし、その後は切断ができなくなってしまった。
このように、本発明者が試験的に製作したアタッチメントは、竹林の伐採に使用することによって様々な問題が生じたが、製作したものと同様の構造を有する特許文献1記載の「樹木伐採用ソー装置」も竹林の伐採に使用すれば、前記と同様の結果を生ずることは強く推測されるものである。
そこで本発明の目的は、風で竹が撓る等して動いても切断手段が切断中に動かなくなったり破損するようなことがないようにすると共に、竹の根元の地面近くを切断手段を破損させることなく切断できるようにした竹伐採用アタッチメント及び竹伐採作業機を提供することである。
上記課題を解決するために本願発明が講じた手段は次のとおりである。
本願発明は、作業機の作業腕のアーム先端に装着される取付フレームと、
一対の基板を有し、前記取付フレームに回転駆動可能に取り付けられている基フレームと、
該基フレームに設けられており、油圧シリンダーで開閉され、閉じることによって前記基板との間で竹を掴むことができる一対の掴み部材と、
前記基フレームの一方の基板に取り付けられた一対の基板の間に基部寄りを回動可能に軸支して取り付けられ、油圧シリンダーで回動させることにより、掴み部材で掴んで保持された竹を前記一対の基板のうち固定刃の役割をする一方の基板と協働して切断することができる切断刃と、
前記基フレームの他方の基板に取り付けられたケーシングの内部に基部寄りを回動可能に軸支して取り付けられ、油圧シリンダーで回動させることにより、掴み部材で掴んで保持された竹を切断することができるチェーンソーと、
を備えている、竹伐採用アタッチメントである。
本願発明の竹伐採用アタッチメントは、基フレームの基板の先端辺部に、保持された竹の位置を決めるストッパーが設けられているのがより好ましい。
本願発明は、作業機の作業腕のアーム先端に、前記いずれかの竹伐採用アタッチメントが取り付けられている竹伐採作業機である。
本願発明は、前記竹伐採作業機を使用し、作業機の作業腕に取り付けられている竹伐採用アタッチメントに設けられている切断刃によって竹林の竹を切断し、切断した竹を竹伐採用アタッチメントに設けられているチェーンソーによって所要長さに切断し、切断した竹を破砕機に投入して破砕し、破砕物を自動車で堆肥化施設へ運んで堆肥化する、竹の伐採処理方法である。
(作用)
本発明に係る竹伐採用アタッチメント及び竹伐採作業機の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
竹伐採作業機(C)を竹林(8)に乗り入れ、伐採の対象となる竹(80)の近くの所要の位置に停止させる。オペレーターが作業機(9)の運転席において、作業腕(90)と、作業腕(90)の先端に取り付けられている竹伐採用アタッチメント(A)を操作し、竹伐採用アタッチメント(A)の掴み部材(4,4a)で竹を掴んで動かない状態にして保持する。
そして、竹を掴み部材(4,4a)で保持したまま、切断刃(51)を駆動手段(53)で回動させて竹を切断する。竹には、切断刃(51)で切断されるときに、その切断力によって大きな力が作用するが、竹は掴み部材(4,4a)で動かないように保持されているため、空切りや切り残しはなく、確実に切断することができる。また、切断刃(51)により竹を切断するときに、風で竹が撓って動いて、切断刃(51)が竹の切断されている部分で上下から挟まれて大きな圧力がかかっても、切断刃(51)は動きが止まったり損傷することなく、回動して竹を切断することができる。
また、切断刃(51)は竹を切断する際に仮に地面に接触しても、例えばチェーンソー等とは相違して容易には変形したり損傷することがないので、竹の根元の地面近くを切断することも可能になる。すなわち、切断された竹の残った根元部分が地面からほとんど突出しないように切断することが可能になるので、作業機(9)が竹切断後の林地へ安全に入っていくことができる。
竹を切断した後は、竹を掴み部材(4,4a)で保持したまま、チェーンソーを作動させて回動させることにより、適当な長さに切り揃える。そして、切り揃えた竹は、竹伐採用アタッチメント(A)の掴み部材(4,4a)で掴んで、林地へ持ち込んだ破砕機(チッパー)の近くに積み上げられる。破砕機への竹の投入は、通常は作業者が手作業で行うが、掴み部材(4,4a)で掴んで機械的に行ってもよい。
このように、本発明によれば、立っている竹の切断刃による切断作業、チェーンソーによる切り揃え作業、掴み部材による破砕機があるところへの移送作業までの一連の作業を効率よく行うことができる。
また、竹を切断して残った根元部分(地下茎を含む)は、竹伐採作業機によって地面から引き抜くことができる。引き抜いた竹は、切り離した上部側の竹と共に破砕機によって破砕して細片化する。この破砕物は、例えば自動車で堆肥化施設に搬送して堆肥化することができる。
なお、竹伐採用アタッチメント(A)の掴み部材(4,4a)の一方または双方が地面の掘削を行うことができる板体(47)を有し、シャベル型に形成されているものでは、前記切断後の竹の根元部分を地面から引き抜く作業を行う際に、必要に応じて掴み部材(4a)で地面を掘り起こしたり、地下茎を切断する等して作業をしやすくすることができる。
(a)本発明の伐採用アタッチメント及び竹伐採作業機によれば、作業機の作業腕の先端に取り付けられているアタッチメントで竹林の伐採を行うに際し、風で竹が撓る等して動いても切断刃が切断作業中に動かなくなったり破損するようなことはない。また、竹の根元の地面近くを、切断刃を破損させることなく切断できるので、切断された竹の残った根元部分が地面からほとんど突出しないように切断することが可能になり、作業機が竹切断後の林地へ安全に入っていくことができる。したがって、作業性が向上し、竹林の伐採を効率よく行うことが可能になる。
(b)本発明の伐採用アタッチメント及び竹伐採作業機によれば、切断刃による竹の切断作業、チェーンソーによる切り揃え作業、掴み部材による破砕機があるところへの移送作業までの一連の作業を効率よく行うことができる。
(c)掴み部材の一方または双方が地面の掘削を行うことができる板体を有し、シャベル型に形成されている伐採用アタッチメントは、切断後の竹の根元部分を地面から引き抜く作業を行う際に、必要に応じて掴み部材で地面を掘り起こしたり、地下茎を切断する等して作業をしやすくすることができる。
(d)本発明の竹の伐採処理方法によれば、従来竹の伐採を効率的に行うことが困難であった、作業機の作業腕に取り付けた伐採用のアタッチメントによる伐採作業を、本発明の竹伐採用アタッチメントを使用することにより効率よく行うことができ、結果として、竹の伐採から、これを破砕し細片化するまでの一連の作業の効率を向上させることができる。
本発明を図面に示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る竹伐採用アタッチメントの一実施の形態を示す斜視図、
図2は図1の竹伐採用アタッチメントの掴み部材を開いた状態を示す正面側の説明図、
図3は図2において切断刃装置を省略し掴み部材の駆動構造を示した説明図、
図4は図1の竹伐採用アタッチメントの掴み部材を閉じた状態を示し、チェーンソーの動きを矢印で表した背面側の説明図である。
竹伐採用アタッチメントAは、後述する図5に示すように自走式の作業機9の作業腕90を構成しているアーム92の先端に取り付けて使用される。
竹伐採用アタッチメントAは、油圧駆動機器を除き概ね鉄製である。竹伐採用アタッチメントAは、作業腕に装着される取付フレーム1を有している。取付フレーム1は、基板10を有し、基板10には二枚のブラケット11、12が所要間隔で平行に立設されている。ブラケット11、12は、それぞれ二箇所に軸線を共通にしたピン孔13が設けられている。
取付フレーム1と基フレーム3の間にはスイベルジョイント(符号省略)が設けられており、油圧モータ等を含む旋回駆動装置2により旋回可能に取り付けられている。
基フレーム3は、所要間隔で平行に立設された基板30、31を有している。一方の基板30には、切断刃51を有する切断刃装置5が取り付けられており、他方の基板31にはチェーンソー61を有するソー装置6が、切断刃装置5との間で後述する掴み部材4、4aを有するグラップル部分を挟むようにして取り付けられている。切断刃装置5及びソー装置6については、後で詳細に説明する。
基板30、31の一方向の両端側(図2において左右側)には、掴み部材4、4aが基部側を回動可能に軸支して取り付けられており、竹伐採用アタッチメントAは、いわゆるグラップルとしての機能を有している。
掴み部材4、4aは、それぞれ先端側が一方側へやや湾曲し尖った形状の二枚の爪板40、40aを有している。爪板40、40aは平行に設けられている。一方の掴み部材4の爪板40、40aの先端部は連結板41で繋がれている。また、他方の掴み部材4aの爪板40、40aの先部側は、前記連結板41より大きく形成され、一方の表面側へ湾曲した掘削板47で繋がれている。掘削板47を有する掴み部材4aは、いわゆるシャベル型で強度が十分で変形しにくくなっており、土を効率よく掘削することができ、竹の地下茎の切断等の作業も可能である。
図3を主に参照する。図3は掴み部材4、4aの駆動構造を表すため、後述する切断刃装置5の図示を省略している(基板50のみ想像線で図示)。
掴み部材4、4aは、それぞれ爪板40、40aの基部側がピン43で回動可能に軸支して取り付けられている。また、掴み部材4、4aの基部側には、取付部材42、42aがそれぞれ基部側をピン44で固着して取り付けられている。一方の取付部材42aの先部側には、油圧シリンダー45のシリンダー基部がピン46aで回動可能に軸支して取り付けられている。他方の取付部材42の先部側には、前記油圧シリンダー45のロッド先部がピン46で回動可能に軸支して取り付けられている。
この構造によれば、油圧シリンダー45のロッドが伸縮動(進退動)することにより、掴み部材4、4aはピン43を中心として開閉回動することができる。掴み部材4、4aは、閉じることによって前記基板30、31との間で竹を掴むことができる。
(切断刃装置5)
前記したように、基フレーム3の基板30には、切断刃装置5が取り付けられている。切断刃装置5は、ロッド56、57及び後述するピン52、55を介し所要間隔で平行に固着された二枚の基板50、50aを有している。基板50、50aの間には、容易には変形したり損傷することがない肉厚のナイフ状(またはナタ状)の切断刃51が取り付けられている。切断刃51は、ピン52で基部寄りを回動可能に軸支して取り付けられている。
なお、基板30、31の長手方向の中央部寄りには、ほぼV字型に突出したストッパー33が設けられている。ストッパー33は、保持された竹の位置を決めるものであり、竹を切断刃51で切断するときに、切断方向へ回動する切断刃51とは反対側から竹を受け止めてより確実に切断することができる。
切断刃51の基部側には、油圧シリンダー53のロッド先部が、補助板51aとの間に設けられたピン54で回動可能に軸支して取り付けられている。また、油圧シリンダー53のシリンダー基部は、基板50、50aに対しピン55で回動可能に軸支して取り付けられている。
この構造によれば、油圧シリンダー53のロッドが伸縮動(進退動)することにより、切断刃51をピン52を中心として回動させることができる。なお、切断刃51の長さは、掴み部材4、4aで掴んで保持した竹を一度で切断することができる十分な長さに設定されている。なお、基板50は、切断刃51と協働して竹を挟み切るための固定刃の機能を有している。
(ソー装置6)
図4を主に参照する。前記したように、基フレーム3の基板31には、ソー装置6が取り付けられている。ソー装置6は、前方側が開口したケーシング60を有している。ケーシング60の内部には、チェーンソー61が取り付けられている。チェーンソー61は、軸62で基部側を回動可能に軸支して取り付けられている。
チェーンソー61の基部側の突出部63には、油圧シリンダー64のロッド先部がピン65で回動可能に軸支して取り付けられている。また、油圧シリンダー64のシリンダー基部は、ケーシング60に対しピン66で回動可能に軸支して取り付けられている。
この構造によれば、油圧シリンダー64のロッドが伸縮動(進退動)することにより、チェーンソー61を軸62を中心として回動させることができる。なお、チェーンソー61の切断部の長さは、掴み部材4、4aで掴んで保持した竹を一度で切断することができる十分な長さを有している。
図5は図1の竹伐採用アタッチメントを備えた竹伐採作業機の使用状態を示す説明図、
図6は図1の竹伐採用アタッチメントの切断刃により竹を切断している状態を示す要部説明図、
図7は本発明に係る竹の伐採処理方法(破砕工程以降)を示す説明図である。
竹伐採作業機Cは、自走式の作業機9を備えている。作業機9は、油圧ショベル系掘削機であり、ブーム91とアーム92を備えてなる作業腕90を有している。作業腕90のアーム92の先端には、ピン93によって前記竹伐採用アタッチメントAが取り付けられている。竹伐採用アタッチメントAの各油圧シリンダー45、53には、スイベルジョイントを介して作業機9から延長されたオイルライン(図示省略)が接続されている。竹伐採用アタッチメントAは、自在腕である作業腕90の操作によって、操作可能な範囲で様々な位置に様々な方向(向き)で設定することが可能である。
(作用)
図1ないし図7を参照して、竹伐採用アタッチメントAを備えた竹伐採作業機Cの作用を説明する。
まず、竹伐採作業機Cを竹林8に乗り入れ、伐採の対象となる竹80の近くの所要の位置に停止させる。そして、オペレーターが作業機9の運転席において、作業腕90と、作業腕90の先端に取り付けられている竹伐採用アタッチメントAを油圧シリンダー45を作動させて操作し、竹伐採用アタッチメントAの掴み部材4、4aで竹80を掴んで動かない状態にして保持する(図4、図6参照)。なお、このとき、切断刃装置5の外側の基板50を地面に接地させるようにすれば、竹80を地面から均等な位置(高さ)で切断することができる。
掴み部材4、4aにより竹80を掴んで保持する作業においては、オペレーターが掴み部材4、4aの位置をそれ程正確に把握する必要はない。つまり、掴み部材4、4aで掴む位置が多少ずれたとしても、掴み部材4、4aが竹80に少しでも掛かって一旦掴むことができれば、後は強く掴むことにより竹80の方が撓み変形して、所定の保持位置に引き寄せられて保持される。
そして、竹80を掴み部材4、4aで保持したまま、油圧シリンダー53を作動させ、切断刃51を切断方向に回動させて竹80を切断する。このとき基板50は前記したように固定刃の役割をし、可動刃である切断刃51と協働して竹80を切断する。竹80には、切断刃51で切断されるときに、その切断力(剪断力)によって大きな力が作用するが、竹80は掴み部材4、4aで動かないように保持されているため、空切りや切り残しはなく、確実に切断することができる。
また、切断刃51により竹80を切断するときに、風で竹80が撓って動いて、切断刃51が竹80の切断されている部分で上下から挟まれて、切断刃51に対して大きな圧力がかかっても、ナイフ状の切断刃51は動きが止まったり損傷することなく、そのまま回動して竹80を一度に切断することができる。
また、ナイフ状の切断刃51は、竹80を切断する際に仮に地面に接触しても、例えばチェーンソー等とは相違して容易には変形したり損傷することがないので、竹80の根元の地面近くを切断することが可能になる。すなわち、切断された竹80の残った根元部分が地面からほとんど突出しないようにして切断することが可能になるので、作業機9が乗り上げてしまう危険もなく、竹80を切断した後の林地へ無理なく安全に入っていくことができる。
竹80を切断した後は、竹80を掴み部材4、4aで保持したまま、チェーンソー61を作動させ、チェーンソー61を油圧シリンダー64によって回動させることにより、竹80を適当な長さ(または同じ長さ)に切り揃えるようにする。
そして、切り揃えた竹80を、掴み部材4、4aで掴んで、林地へ持ち込んで設置された破砕機7の近くに積み上げるようにする(図7参照)。
破砕機7への竹80の投入は、通常は作業者が手作業で行う。しかし、作業性を向上させるために掴み部材4、4aで掴んで機械的に行ってもよい。
また、竹80を切断して残った根元部分を地面から引き抜いて、地面を整地する。引き抜いた竹の根元側は、前記切断した上部側の竹80と一緒に破砕機7によって破砕し、コンベヤ70により収容袋71へ送り袋詰めする。
そして、破砕物を詰めた収容袋71をトラック100によって堆肥化施設102へ搬送し、堆肥化施設102において堆肥化する(図7の(A)参照)。または、袋詰めをせずに直接ダンプトラック101に積載して搬送し(図7の(B)参照)、同様に堆肥化することができる。
なお、前記竹林8の伐採作業において、竹80の根本の地面を掘削したり地下茎を切断する必要が生じたときには、作業腕90と竹伐採用アタッチメントAを操作して、シャベル型に形成されている掴み部材4aによって、前記竹80の根本の地面を掘削したり地下茎を切断する作業を行うことができる。
このように、竹伐採用アタッチメントAを備えた竹伐採作業機Cによれば、立っている竹の切断刃51による切断作業、チェーンソー61による切り揃え作業、掴み部材4、4aによる破砕機7があるところへの移送作業までの一連の作業を効率よく行うことができ、竹林8の伐採作業の作業性が向上し、伐採を効率よく行うことが可能になる。
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
本発明に係る竹伐採用アタッチメントの一実施の形態を示す斜視図。 図1の竹伐採用アタッチメントの掴み部材を開いた状態を示す正面側の説明図。 図2において切断刃装置を省略し掴み部材の駆動構造を示した説明図。 図1の竹伐採用アタッチメントの掴み部材を閉じた状態を示し、チェーンソーの動きを矢印で表した背面側の説明図。 図1の竹伐採用アタッチメントを備えた竹伐採作業機の使用状態を示す説明図。 図1の竹伐採用アタッチメントの切断刃により竹を切断している状態を示す要部説明図。 本発明に係る竹の伐採処理方法(破砕工程以降)を示す説明図。
符号の説明
C 竹伐採作業機
9 作業機
90 作業腕
91 ブーム
92 アーム
93 ピン
A 竹伐採用アタッチメント
1 取付フレーム
10 基板
11、12 ブラケット
13 ピン孔
2 旋回駆動装置
3 基フレーム
30、31 基板
33 ストッパー
4、4a 掴み部材
40、40a 爪板
41 連結板
47 掘削板
42、42a 取付部材
43 ピン
44 ピン
45 油圧シリンダー
46、46a ピン
5 切断刃装置
50、50a 基板
51 切断刃
51a 補助板
52 ピン
53 油圧シリンダー
54 ピン
55 ピン
56、57 ロッド
6 ソー装置
60 ケーシング
61 チェーンソー
62 軸
63 突出部
64 油圧シリンダー
65 ピン
66 ピン
7 破砕機
70 コンベヤ
71 収容袋
8 竹林
80 竹
100 トラック
101 ダンプトラック
102 堆肥化施設

Claims (4)

  1. 作業機(9)の作業腕(90)のアーム(92)先端に装着される取付フレーム(1)と、
    一対の基板(30,31)を有し、前記取付フレーム(1)に回転駆動可能に取り付けられている基フレーム(3)と、
    基フレーム(3)に設けられており、油圧シリンダー(45)で開閉され、閉じることによって前記基板(30,31)との間で竹を掴むことができる一対の掴み部材(4,4a)と、
    前記基フレーム(3)の一方の基板(30)に取り付けられた一対の基板(50,50a)の間に基部寄りを回動可能に軸支して取り付けられ、油圧シリンダー(53)で回動させることにより、掴み部材(4,4a)で掴んで保持された竹を前記一対の基板(50,50a)のうち固定刃の役割をする一方の基板(50)と協働して切断することができる切断刃(51)と、
    前記基フレーム(3)の他方の基板(31)に取り付けられたケーシング(60)の内部に基部寄りを回動可能に軸支して取り付けられ、油圧シリンダー(64)で回動させることにより、掴み部材(4,4a)で掴んで保持された竹を切断することができるチェーンソー(61)と、
    を備えている、
    竹伐採用アタッチメント。
  2. 基フレーム(3)の基板(30,31)の先端辺部に、保持された竹の位置を決めるストッパー(33)が設けられている、
    請求項1記載の竹伐採用アタッチメント。
  3. 作業機(9)の作業腕(90)のアーム(92)先端に、請求項1または2のいずれかに記載の竹伐採用アタッチメントが取り付けられている、
    竹伐採作業機。
  4. 請求項3に記載の竹伐採作業機を使用し、作業機(9)の作業腕(90)に取り付けられている竹伐採用アタッチメントに設けられている切断刃(51)によって竹林の竹を切断し、切断した竹を竹伐採用アタッチメントに設けられているチェーンソー(61)によって所要長さに切断し、切断した竹を破砕機(7)に投入して破砕し、破砕物を自動車(101)で堆肥化施設(102)へ運んで堆肥化する、竹の伐採処理方法。
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