JP2002187406A - 車輪駆動装置 - Google Patents

車輪駆動装置

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JP2002187406A
JP2002187406A JP2000386570A JP2000386570A JP2002187406A JP 2002187406 A JP2002187406 A JP 2002187406A JP 2000386570 A JP2000386570 A JP 2000386570A JP 2000386570 A JP2000386570 A JP 2000386570A JP 2002187406 A JP2002187406 A JP 2002187406A
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JP
Japan
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hub
peripheral surface
ring
flange
raceway
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JP2000386570A
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English (en)
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Hideshi Shibuya
英志 渋谷
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/38Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
    • F16C19/383Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
    • F16C19/385Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings
    • F16C19/386Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings in O-arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/007Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータ40の軸方向の振れを抑えて、ノック
バックによるブレーキペダルの踏み込み量増大を防止す
ると共に、パッドのライニングの偏摩耗を抑える。 【解決手段】 ハブ9aを、ハブ本体27と内輪28と
を組み合わせて構成する事により、各円すいころ32、
32に予圧を付与する。この構成により、ハブユニット
3aの剛性を向上させ、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る車輪駆動装置
は、トラックの後輪等、半浮動式と呼ばれる非独立式の
懸架装置に支持する車輪を回転駆動する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】非独立式の懸架装置に支持した車輪を回
転駆動する為の車輪駆動装置として、実開平6−734
33号公報には、図3に示す様な構造が記載されてい
る。リーフスプリング等の非独立式の懸架装置に支持さ
れる車軸管1の開口端部に固設された結合ブラケット2
に、ハブユニット3を構成する外輪4を固定している。
この外輪4は、外周面に外向フランジ状の取付部5を、
内周面に複列の外輪軌道6、6を、それぞれ形成したも
ので、この取付部5を上記結合ブラケット2に対し、ボ
ルト7、7とナット8、8とにより結合固定している。
【0003】この様にして上記車軸管1の端部に支持固
定した外輪4の内径側には、ハブ9を回転自在に支持し
ている。このハブ9は、中心部にスプライン孔10を、
外周面の外端部(軸方向に関して外とは、自動車の幅方
向に関して外側。各図の左側。)に車輪を固定する為の
フランジ11を、同じく中間部から内端部に至る部分に
複列の内輪軌道12、12を、それぞれ設けている。そ
して、これら各内輪軌道12、12と上記各外輪軌道
6、6との間に転動体である玉13、13を、それぞれ
保持器14、14により保持した状態で、複数個ずつ転
動自在に設けている。更に、上記車軸管1内に車軸15
を、回転自在に支持している。この車軸15の内端部
(軸方向に関して内とは、自動車の幅方向に関して中央
側。各図の右側。)を、図示しないデファレンシャルギ
ヤの出力部に結合しており、外端部に設けた雄スプライ
ン部16を、上記スプライン孔10にスプライン係合さ
せている。この様な構成により、上記ハブ9のフランジ
11に固定した車輪を懸架装置に対し回転自在に支持す
ると共に、上記車軸15によりこの車輪を回転駆動自在
としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な従来の車輪
駆動装置の場合、複列の外輪軌道6、6を単一の外輪4
の内周面に形成すると共に、複列の内輪軌道12、12
を一体型のハブ9の外周面に形成している。従って、こ
れら外輪軌道6、6と内輪軌道12、12との間に設け
た玉13、13に予圧を付与する事ができない。この
為、図3に示した従来構造の場合には、ハブユニット3
は正の内部隙間を有し、剛性が低いものとなる。
【0005】ハブユニット3の剛性が低い場合、ハブ9
のフランジ11に、制動の為のディスクブレーキを構成
するロータを固定すると、このロータの軸方向の変位で
ある、所謂振れが大きくなる。この振れが大きくなる
と、このロータの両側面と上記ディスクブレーキを構成
する各パッドのライニングの表面との位置関係が不適切
になって、各種不都合が生じる。
【0006】先ず第一に、ノック・バックと呼ばれる現
象で、非制動時にロータがピストンをシリンダ内に押し
込む量が増大し、非制動状態での、上記ロータの両側面
と上記各パッドのライニングの表面との距離が大きくな
る。この様な状態から制動の為にブレーキペダルを踏ん
だ場合、実際に制動力を得られるまでに要する踏み込み
量が多くなり、運転者に違和感を与える為、好ましくな
い。
【0007】第二に、上記ロータの両側面と上記各パッ
ドのライニングの表面とが非平行になる、所謂パッドの
倒れが発生し易くなり、発生した場合の程度も著しくな
り易い。そして、この様な倒れが発生した場合には、制
動時に於ける上記ロータの両側面と上記各パッドのライ
ニングの表面との当接部の面圧の不均一の程度が著しく
なり、このライニングが偏摩耗し易くなる。そして、偏
摩耗が生じた場合には、制動時に鳴きと呼ばれる異音並
びに振動が発生し易くなる他、ブレーキペダルの踏み込
み量に比例した制動力を得にくくなり、運転者に違和感
を与える。本発明は、この様な不都合が生じる事のない
車輪駆動装置を実現するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の車輪駆動装置
は、前述の従来から知られている車輪駆動装置と同様
に、車軸管と、結合ブラケットと、外輪と、ハブと、複
数の転動体と、車軸とを備える。このうちの車軸管は、
懸架装置に支持される。又、上記結合ブラケットは、上
記車軸管の開口端部に固設されている。又、上記外輪
は、この結合ブラケットに結合固定されたもので、内周
面に複列の外輪軌道を有する。又、上記ハブは、中心部
にスプライン孔を、外周面の外端部に車輪を固定する為
のフランジを、同じく中間部から内端部に至る部分に複
列の内輪軌道を、それぞれ設けている。又、上記各転動
体は、上記各内輪軌道と上記各外輪軌道との間にそれぞ
れ複数個ずつ設けられている。更に、上記車軸は、外端
部に設けた雄スプライン部を上記スプライン孔にスプラ
イン係合させると共に、内端部をデファレンシャルギヤ
の出力部に結合している。特に、本発明の車輪駆動装置
に於いては、上記フランジに、上記車輪に加えてディス
クブレーキを構成するロータが固定されている。又、上
記ハブは、内端部に小径段部を有するハブ本体と、外周
面に一方の内輪軌道を有し、この小径段部に外嵌された
内輪とを備えたものである。そして、上記各転動体に予
圧を付与した状態で、この内輪を上記ハブ本体に対し固
定している。
【0009】
【作用】上述の様に構成する本発明の車輪駆動装置の場
合には、各転動体に予圧を付与している。言い換えれ
ば、ハブユニットは負の内部隙間を有する。この為、こ
のハブユニットの剛性は十分に高くなる。この為、制動
の為のディスクブレーキを構成する為のロータを外輪の
外端部外周面に固定した場合に、このロータの軸方向の
変位である振れが小さくなる。この結果、このロータの
両側面と上記ディスクブレーキを構成する各パッドのラ
イニングの表面との位置関係を適切にして、前述した様
な各種不都合が発生する事を防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例を示している。リーフスプリング等の非独立懸架式
の懸架装置に支持した、断面円形の鋼管である車軸管1
の外端開口部に結合ブラケット2aを、溶接により結合
固定している。本例の場合にこの結合ブラケット2a
は、鋼材を旋削加工で削り出す事により造ったもので、
上記車軸管1の外端開口部に結合する取付円筒部17
と、この取付円筒部17の外端部から径方向外方に折れ
曲がった、外向フランジ状の取付鍔部18とから成る。
この取付鍔部18の円周方向複数個所には通孔19を、
この取付鍔部18を軸方向(図1の左右方向)に貫通す
る状態で形成している。又、上記取付円筒部17の1部
には、後述するセンサユニット20の検出部45を挿通
する為の取付孔22を形成している。
【0011】この様な結合ブラケット2aには、ハブユ
ニット3aを構成する外輪4aを結合固定している。こ
の外輪4aは、外周面に外向フランジ状の取付部23
を、内周面に複列の外輪軌道6a、6aを、それぞれ形
成している。本例の場合、上記ハブユニット3aは、複
列円すいころ軸受ユニットである。この為、上記各外輪
軌道6a、6aは、それぞれ円すい凹面状としている。
又、上記取付部23の一部で、上記取付鍔部18に形成
した上記各通孔19と整合する位置には、それぞれねじ
孔24を形成している。この様な外輪4aは、上記各通
孔19に挿通したボルト7aを上記各ねじ孔24に螺合
し、更に緊締する事により、上記結合ブラケット2aに
対し結合固定している。尚、この状態で、上記取付鍔部
18の外端面内周縁部に形成した面取り部25と、上記
外輪4aの外周面と上記取付部23の内側面との連続部
(隅角部)にOリング26を、弾性的に圧縮した状態で
挟持している。従って、上記結合ブラケット2aと上記
外輪4aとの結合部の密封性は、上記Oリング26によ
り十分に図られ、前記車軸管1内の潤滑油が外部に漏洩
したり、或は外部に存在する雨水や塵等の異物が上記車
軸管1内に入り込む事はない。
【0012】上述の様にして前記車軸管1の端部に固定
した外輪4aの径方向内側にはハブ9aを、回転自在に
支持している。このハブ9aは、中心部にスプライン孔
10を、外周面の外端部に車輪を固定する為のフランジ
11を、同じく中間部から内端部に至る部分に複列の内
輪軌道12a、12aを、それぞれ設けている。これら
両内輪軌道12a、12aを設ける為に上記ハブ9a
を、ハブ本体27と内輪28とを組み合わせて構成して
いる。上記フランジ11は、このうちのハブ本体27の
外端部外周面に形成している。又、このハブ本体27の
中間部外周面に、外側の内輪軌道12aを直接形成し、
更にこのハブ本体27の内端部に、小径段部29を形成
している。そして、この小径段部29に、外周面に内側
の内輪軌道12aを形成した上記内輪28を、外嵌固定
している。この内輪28の内端面は、上記ハブ本体27
の内端部に形成した円筒部30を径方向外方に塑性変形
する事により形成したかしめ部31により抑え付けてい
る。上記内輪28は、このかしめ部31と、上記小径段
部29の外端部に設けた段差面33との間で挟持して、
上記ハブ本体27に対し固定している。尚、上記外側の
内輪軌道12aを、上記ハブ本体27に直接形成してい
る為、このハブ本体27の軸方向中央部の肉厚を大きく
して、このハブ本体27により構成する上記ハブ9aの
剛性を十分に高くできる。
【0013】上述の様にして上記ハブ9aの外周面に設
けた複列の内輪軌道12a、12aと、前記外輪4aの
内周面に形成した複列の外輪軌道6a、6aとの間に
は、転動体である円すいころ32、32を、それぞれ複
数個ずつ、保持器14a、14aにより保持した状態
で、転動自在に設けている。本発明の場合には、この状
態で上記各円すいころ32、32に、適正な予圧を付与
している。この為に本例の場合には、上記段差面33の
軸方向位置を規制し、上記内輪28を、この内輪28の
外端面を上記段差面33に突き当たるまで押し込んだ場
合に、適正な予圧荷重が付与される様にしている。そし
て、上記かしめ部31により上記内輪28の内端面を抑
え付けるかしめ荷重を、上記予圧荷重よりも遥かに大き
な荷重として、上記かしめ部31の形成作業に伴って、
上記内輪28の外端面が上記段差面33に確実に当接す
る様にしている。
【0014】又、前記車軸管1内に回転自在に配設した
車軸15により、上記ハブ9aを回転駆動自在としてい
る。この為に、この車軸15の外端部に設けた雄スプラ
イン部16を、上記ハブ9aの中心部に設けたスプライ
ン孔10にスプライン係合させている。本例の場合に
は、上記雄スプライン部16の外端部外周面に全周に亙
って形成した内径側係止溝34と、上記スプライン孔1
0の外端部内周面に全周に亙って形成した外径側係止溝
35との間に、欠円環状で外径を広げる方向の弾力を有
する止め輪36を掛け渡して、上記雄スプライン部16
が上記スプライン孔10から抜け出ない様にしている。
更に、上記ハブ9aの中心部で上記スプライン孔10よ
りも外側部分に設けた、このスプライン孔10よりも大
径の円孔部37に、鋼板、ステンレス鋼板をプレス成形
して成るキャップ38を、締め代を持って内嵌固定して
いる。このキャップ38は、上記車軸管1内に存在する
油が外部に漏れ出すのを防止すると共に、外部に存在す
る異物がこの車軸管1内に入り込むのを防止する役目を
有する。又、上記車軸15の内端部は、図示しないデフ
ァレンシャルギヤの出力部に結合している。従って、上
記ハブ9aは、このデファレンシャルギヤの出力部の回
転に伴って回転駆動される。
【0015】又、上記ハブ9aの外端部外周面に設けた
前記フランジ11には、車輪を構成するホイール39に
加えて、ディスクブレーキを構成するロータ40を固定
している。即ち、上記フランジ11の円周方向等間隔複
数個所(通常4〜6個所)に形成した取付孔に、それぞ
れスタッド41、41の基端部を圧入固定し、これら各
スタッド41、41に、上記ロータ40の内径側端部を
支持している。このロータ40及び上記ホイール39
は、上記フランジ11と上記各スタッド41、41に螺
合した図示しないナットとの間で挟持されて、上記フラ
ンジ11に固定される。
【0016】更に図示の例では、上記車輪の回転速度を
検出する為の、回転速度検出装置を組み込んでいる。こ
の為に、前記外輪4aの両端部内周面と上記ハブ9aの
中間部外周面及び内端部外周面との間に設けた1対のシ
ールリング43a、43bのうち、内方のシールリング
43bに、エンコーダとしての機能を持たせている。こ
の内方のシールリング43bは、シールリングとスリン
ガとを組み合わせた組み合わせシールリングであるが、
このうちのスリンガの内側面に、円輪状のエンコーダ4
4を添着している。このエンコーダ44は、ゴム或は合
成樹脂中に、フェライト等の強磁性材製の粉末を混入し
た永久磁石で、上記スリンガの内側面に、焼き付け或は
接着により結合固定している。この永久磁石は軸方向
(図1の左右方向)に着磁されているが、着磁方向は、
円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させている。
従って、上記エンコーダ44の内側面には、S極とN極
とが、交互に且つ等間隔で配置されている。
【0017】一方、前記結合ブラケット2aの取付円筒
部17に形成した取付孔22に、センサユニット20を
装着している。このセンサユニット20は、上記エンコ
ーダ44に対向する検出部45と、この検出部45が検
出した信号を取り出す為のコネクタ部46とを備える。
このうちの検出部45の先端部(図1の上端部)で上記
エンコーダ44と対向する部分には、ホール素子、磁気
抵抗素子等の磁気検出素子と、この磁気検出素子の検出
信号の波形を整える(矩形波とする)波形整形回路とを
組み込んだICを設置している。又、上記コネクタ部4
6には、このICから送り出される信号を流す端子47
を設けている。そして、このコネクタ部に図示しないハ
ーネスの端部に設けたプラグを接続する事により、この
ハーネスと上記端子47とが導通し、上記ICから出る
信号を、アンチロックブレーキシステム(ABS)やト
ラクションコントロールシステム(TCS)を制御する
為の、図示しない制御器に送れる様にしている。尚、上
記センサユニット20の中間部で、上記検出部45の基
端部に設けた円柱部48の外周面に設けた係止溝にOリ
ング49を係止し、このOリング49により、この円柱
部48の外周面と上記取付孔22の内周面との間を密封
する様にしている。上記センサユニット20装着部の密
封性は、上記Oリング49により十分に図られ、前記車
軸管1内の潤滑油が外部に漏洩したり、或は外部に存在
する雨水や塵等の異物が上記車軸管1内に入り込む事は
ない。
【0018】上述の様に構成する本発明の車輪駆動装置
の場合には、転動体である前記各円すいころ32、32
に予圧を付与している。言い換えれば、ハブユニット3
aは負の内部隙間を有する。又、上記各円すいころ3
2、32の転動面と前記各外輪軌道6a、6a及び前記
各内輪軌道12a、12aとは線接触する。この為、前
述の図3に示した従来構造の様な、転動体として玉1
3、13を使用した場合に比べて、接触面積が広く、接
触部の弾性変形量は少ない。この弾性変形量が少ない事
も、上記ハブユニット3aの剛性が高くなる事に繋が
る。更には、複列に配置した上記各円すいころ32、3
2の接触角の方向が背面組み合わせである事も、前記外
輪4aに加わるモーメント荷重に対する剛性向上に寄与
している。
【0019】この為、上記予圧が付与されている事と相
まって、上記ハブユニット3aの剛性は十分に高くな
る。この為、制動の為のディスクブレーキを構成する為
のロータ40を、上記外輪4aの外端部外周面に設けた
フランジ11に固定した場合に、上記ロータ40の軸方
向の変位である振れが小さくなる。この結果、このロー
タ40の両側面と上記ディスクブレーキを構成する各パ
ッドのライニングの表面との位置関係を適切にして、運
転者に与える違和感を緩和すると共に、上記各パッドの
偏摩耗の低減を図れる。
【0020】次に、図2は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、車軸管1の開口端部
に結合固定する結合ブラケット2bを、鋼製の素材を鍛
造加工して必要な形状とした後、精度を要する部分にの
み旋削加工を施す事より造っている。従って、本例に使
用する上記結合ブラケット2bの形状は、全体を軸対称
な形状とする必要はない。本例の場合には、外輪4bの
外周面に形成した取付部23の内側面とがたつきなく当
接させる必要がある、取付鍔部18aの外側面と、次述
するOリング26aの外周縁と全周に亙り密に当接させ
る必要がある、上記取付鍔部18aの内周面とを軸対称
な形状とし、旋削加工により形成している。但し、この
取付鍔部18a及び取付円筒部17aの形状は、全周に
亙って軸対称とはなっていない。又、上記取付鍔部18
aの内側面で、ボルト7bの頭部がワッシャ54を介し
て突き当たる部分は、座ぐり加工により平坦面としてい
る。
【0021】上記外輪4bの内端部で上記取付部23よ
りも内方に突出した部分の外周面は、上記取付鍔部18
a内にがたつきなく内嵌自在とすべく、旋削加工により
仕上げている。そして、この部分に全周に亙って形成し
た係止溝52に、上記Oリング26aを係止している。
上記外輪4bの内端部を上記取付鍔部18aに内嵌した
状態で上記Oリング26aは、上記係止溝52の底面と
上記取付鍔部18aの内周面との間で弾性的に圧縮され
て、これら両面同士の密封性を確保する。そして、車軸
管1内の潤滑油が外部に漏洩したり、或は外部に存在す
る雨水や塵等の異物が上記車軸管1内に入り込む事を防
止する。又、ハブ9aの中心部外端寄り部分に設けた円
孔部37に内嵌固定したキャップ38aと上記ハブ9a
との間で別のOリング53を、弾性的に圧縮した状態で
挟持し、このキャップ38aの装着部のシール性向上を
図っている。
【0022】更に本例の場合には、車軸15とハブ本体
27との間に、前述した第1例の様な止め輪36(図
1)を装着していない。その代わりに本例の場合には、
上記車軸15の中間部外端寄り部分で、雄スプライン部
16の内端に位置する部分に、この雄スプライン部16
側が小径となる係止段部55を形成している。上記車軸
15が外方に変位する事は、この係止段部55とスプラ
イン孔10の内端開口周縁部との係合により阻止され
る。これに対して、上記車軸15が内方に変位する事
は、この車軸15の内端部と図示しないデファレンシャ
ルギヤの出力部との間に設けた、同様の係合部により阻
止される。本発明は、非独立式の懸架装置に支持する車
輪を回転駆動する為の構造に関するものであり、上記車
軸15を軸方向に変位させる力が積極的に加わる事はな
い。従って、上述の様な構造で、上記車軸15の両端部
に設けた雄スプライン部と相手スプライン孔との外れ防
止を確実に図れる。
【0023】その他の部分の構成及び作用は、前述した
第1例の場合と同様であるから、同等部分には同一符号
を付して、重複する説明を省略する。尚、本発明は、図
示の例の様な、背面組み合わせ型の複列円すいころ軸受
ユニットで実施する事が、最も顕著な効果を得られる。
但し、本発明は、この様な構造に限らず、転動体として
玉を使用する、複列玉軸受ユニットで実施する事もでき
る。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、制動時にブレーキペダルの踏み込み量が多
くなったり、或はライニングが偏摩耗する事を抑えて、
運転者に与える違和感を緩和すると共に、パッドの寿命
延長を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す要部断面
図。
【図2】同第2例を示す要部断面図。
【図3】従来構造の1例を示す要部断面図。
【符号の説明】
1 車軸管 2、2a、2b 結合ブラケット 3、3a ハブユニット 4、4a、4b 外輪 5 取付部 6、6a 外輪軌道 7、7a、7b ボルト 8 ナット 9、9a ハブ 10 スプライン孔 11 フランジ 12、12a 内輪軌道 13 玉 14、14a 保持器 15 車軸 16 雄スプライン部 17、17a 取付円筒部 18、18a 取付鍔部 19 通孔 20 センサユニット 22 取付孔 23 取付部 24 ねじ孔 25 面取り部 26、26a Oリング 27 ハブ本体 28 内輪 29 小径段部 30 円筒部 31 かしめ部 32 円すいころ 33 段差面 34 内径側係止溝 35 外径側係止溝 36 止め輪 37 円孔部 38、38a キャップ 39 ホイール 40 ロータ 41 スタッド 43a、43b シールリング 44 エンコーダ 45 検出部 46 コネクタ部 47 端子 48 円柱部 49 Oリング 50 外側面 51 内周面 52 係止溝 53 Oリング 54 ワッシャ 55 係止段部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 懸架装置に支持される車軸管と、この車
    軸管の開口端部に固設された結合ブラケットと、この結
    合ブラケットに結合固定された、内周面に複列の外輪軌
    道を有する外輪と、中心部にスプライン孔を、外周面の
    外端部に車輪を固定する為のフランジを、同じく中間部
    から内端部に至る部分に複列の内輪軌道を、それぞれ設
    けたハブと、これら各内輪軌道と上記各外輪軌道との間
    にそれぞれ複数個ずつ設けられた転動体と、外端部に設
    けた雄スプライン部を上記スプライン孔にスプライン係
    合させると共に、内端部をデファレンシャルギヤの出力
    部に結合した車軸とを備えた車輪駆動装置に於いて、上
    記フランジに、上記車輪に加えてディスクブレーキを構
    成するロータが固定されており、上記ハブは、内端部に
    小径段部を有するハブ本体と、外周面に一方の内輪軌道
    を有し、この小径段部に外嵌された内輪とを備えたもの
    であり、上記各転動体に予圧を付与した状態でこの内輪
    を上記ハブ本体に対し固定している事を特徴とする車輪
    駆動装置。
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