JP2002187174A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2002187174A
JP2002187174A JP2000386925A JP2000386925A JP2002187174A JP 2002187174 A JP2002187174 A JP 2002187174A JP 2000386925 A JP2000386925 A JP 2000386925A JP 2000386925 A JP2000386925 A JP 2000386925A JP 2002187174 A JP2002187174 A JP 2002187174A
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JP
Japan
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bush
mold
cavity
protruding pin
molded
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000386925A
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English (en)
Inventor
Ryoji Asano
良治 浅野
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形時の突出しピンの突出し動作の繰り返しに
伴って発生する摩耗の修復を、熟練作業を要することな
く簡単な作業にて迅速に行うことができる射出成形用金
型を提供する。 【解決手段】固定側型板11又はその型面に装着された
入子と、可動側型板12又はその型面に装着された入子
13との間に、型締め時に成形すべき成形品の外面形状
に対応する内面形状を有するキャビティ14が形成され
る射出成形用金型1であって、前記可動側型板12又は
その型面に装着された入子13に、そのキャビティ面に
一端面が面一となるようにブッシュ15が着脱可能に装
着され、型開き時に該ブッシュ15内を摺動して前記キ
ャビティ14内に成形した成形品を突き出すように突出
しピン16が設けられており、前記ブッシュ15が、前
記突出しピン16よりも、硬度の低い材質からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形時の突出しピ
ンの突出し動作の繰り返しに伴って発生する摩耗の修復
が容易な射出成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、固定側型板と可動側型板とからな
る射出成形用金型を開いて、製品を取り出す場合、通
常、可動側型板側に製品を残し、成形機の型開きの作動
に連動させるようにして突出しピンにより製品を突き出
すようにしている。
【0003】このような突出しピンを有する射出成形用
金型の構造としては、例えば、図3に示すように、可動
側型板aにキャビティ面kに達する穴bが設けられ、そ
の穴b内に突出しピンcの先端部が挿通され、型締め時
には、突出しピンcの先端面がキャビティ面を形成し、
型開きストロークの終わりに、突出しピンcの先端部が
穴b内を摺動するようにしてキャビティ面kより製品を
突き出すようにされている(株式会社三光出版社発行
(平成2年8月30日第7版発行)「やさしいプラスチ
ック金型」第61頁〜第63頁参照)。
【0004】そして、突出しピンの軸径(D)と穴径
(d)の規格寸法は、加工公差により、通常、表1のと
おりとなっている。
【0005】
【表1】
【0006】上記のような従来の突出しピンcを有する
射出成形用金型においては、成形時の突出しピンcの作
動による両者間の摩擦により、可動側型板aの穴bの周
囲壁の摩耗と、突出しピンcの摩耗とが同時に進行し
て、次第に両者間の隙間が大きくなり、ついには、その
隙間の中に成形時の樹脂が侵入して、穴bに対する突出
しピンcの摺動性を低下させたり、製品の外観不良を発
生させたりするという不都合な事態となる。
【0007】この場合の処置方法としては、突出しピン
cの軸径(D)を1ランク上のものに変えるとともに、
可動側型板aの穴bの穴径(d)を1ランク大きくなる
ようにオーバーホール調整する方法や、突出しピンcを
同形の新品と交換するともに、可動側型板aの摩耗した
穴bを肉盛りしてもとの穴径に再加工する方法等が挙げ
られる。しかしながら、これらのいずれの方法の場合に
も、可動側型板aの穴bの穴径(d)を所定の径とする
ための精密加工が必要であって、大変な熟練作業と時間
を要するという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題点を解消し、成形時の突出しピンの突出し
動作の繰り返しに伴って発生する摩耗の修復を、熟練作
業を要することなく簡単な作業にて迅速に行うことがで
きる射出成形用金型を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定側型板又
はその型面に装着された入子と、可動側型板又はその型
面に装着された入子との間に、型締め時に成形すべき成
形品の外面形状に対応する内面形状を有するキャビティ
が形成される射出成形用金型であって、前記可動側型板
又はその型面に装着された入子に、そのキャビティ面に
一端面が面一となるようにブッシュが着脱可能に装着さ
れ、型開き時に該ブッシュ内を摺動して前記キャビティ
内に成形した成形品を突き出すように突出しピンが設け
られており、前記ブッシュが、前記突出しピンよりも、
硬度の低い材質からなる射出成形用金型である。
【0010】本発明において、硬度の高低を示す基準と
しては、例えば、ロックウェル硬さCスケール〔以下、
硬さ(HRC)という〕が採用される。尚、ブッシュの
材質は、その硬度が射出成形時の破壊に耐えるだけの所
定値以上のものである必要があることはいうまでもな
い。
【0011】本発明において、ブッシュは、突出しピン
よりも、硬度の低い材質からなる必要があるが、例え
ば、突出しピンの材質である鋼材として、SKD61
〔焼入れ品、硬さ(HRC):50〕を採用したとき、
ブッシュの材質はその硬さ(HRC)が15〜45であ
るものが好ましい。その硬さ(HRC)が15よりも小
さいと、ブッシュの摩耗が激しい状態となり、45より
も大きいと、ブッシュの切削加工が難しくとなる。
【0012】
【作用】本発明の射出成形用金型は、前記可動側型板又
はその型面に装着された入子に、そのキャビティ面に一
端面が面一となるようにブッシュが着脱可能に装着さ
れ、型開き時に該ブッシュ内を摺動して前記キャビティ
内に成形した成形品を突き出すように突出しピンが設け
られており、前記ブッシュが、前記突出しピンよりも、
硬度の低い材質からなることにより、成形時の突出しピ
ンの突出し動作の繰り返しにより、ブッシュの方がさき
に摩耗し、突出しピンの方は摩耗しないので、成形に支
障が生ずるまでブッシュが摩耗したときには、可動側型
板又はその型面に装着された入子より摩耗したブッシュ
を取り外し、新品と交換することにより、簡単にその修
復を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の射出成型用金型の
一例を示す断面図、図2は図1に示す射出成型用金型の
要部を示す断面図である。図1及び図2に示すように、
この射出成型用金型1は、固定側型板11と、可動側型
板12及びその型面に装着された入子13とからなり、
型締め時に成形すべき、例えば、ポリプロピレン製の箱
体等の成形品の外面形状に対応する内面形状を有するキ
ャビティ14が形成されている。この射出成型用金型1
においては、固定側型板11及び可動側型板12の材質
は、例えば、S55C〔硬さ(HRC):18〕からな
り、入子13の材質は、例えば、SKD61〔調質品、
硬さ(HRC):40〕からなる。
【0014】入子13には、キャビティ面に開口するブ
ッシュ装着穴131が設けられており、その奥部には、
ブッシュ15の雄ねじ151を螺合する雌ねじ132が
設けられている。ブッシュ15は、円筒状をなしてお
り、他端部の外周面には、雄ねじ151が設けられてい
る。入子13のブッシュ装着穴131内にブッシュ15
が挿入され、その雌ねじ132に雌ねじ132が螺合さ
れ、ブッシュ15の他端面が入子13のキャビティ面に
面一となるように装着されている。そして、ブッシュ1
5が摩耗した際には、螺合状態を解消して取り外し、新
品と交換できるようになっている。
【0015】ブッシュ15の中心孔152内には、型開
きストロールの終わりに、図示しない突出し板の前進に
伴って、ブッシュ15内を摺動してキャビティ14内に
成形した成形品を突き出すように突出しピン16が挿通
されている。尚、型締め時における突出しピン16は、
その先端面がキャビティ面に面一となるようにブッシュ
15内に装着されている。
【0016】ブッシュ15は、突出しピン16よりも、
耐摩耗性の低い材質から形成されている。ブッシュ15
の材質は、例えば、SCH440〔硬さ(HRC):2
5〕からなり、突出しピン16の材質は、例えば、SK
D61〔焼入れ品、硬さ(HRC):50〕からなる。
これにより、成形時の突出しピン16の突出し動作の繰
り返しにより、ブッシュ15の方がさきに摩耗し、突出
しピン16は摩耗しないので、ブッシュ15が形成に支
障を及ぼすまでに摩耗したときには、螺合状態を解消し
て取り外し、新品と交換することにより、簡単にその修
復を行うことができる。
【0017】尚、上記の例では、可動側型板12の型面
に装着された入子13のブッシュ装着穴131内にブッ
シュ15が装着されている場合について説明したが、入
子が設けられていない可動側型板にブッシュ装着穴が設
けられ、そのブッシュ装着穴内にブッシュが装着されて
いても構わない。
【0018】
【発明の効果】本発明の射出成形用金型は、上記のとお
りの構成とされているので、成形時の突出しピンの突出
し動作の繰り返しに伴って発生する摩耗の修復を、熟練
作業を要することなく簡単な作業にて迅速に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成型用金型の一例を示す断面図で
ある。
【図2】図1に示す射出成型用金型の要部を示す断面図
である。
【図3】従来の射出成型用金型の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 射出成型用金型 11 固定側型板 12 可動側型板 13 入子 14 キャビティ 15 ブッシュ 16 突出しピン 131 ブッシュ装着穴 132 雌ねじ 151 雄ねじ 152 中心孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側型板又はその型面に装着された入
    子と、可動側型板又はその型面に装着された入子との間
    に、型締め時に成形すべき成形品の外面形状に対応する
    内面形状を有するキャビティが形成される射出成形用金
    型であって、前記可動側型板又はその型面に装着された
    入子に、そのキャビティ面に一端面が面一となるように
    ブッシュが着脱可能に装着され、型開き時に該ブッシュ
    内を摺動して前記キャビティ内に成形した成形品を突き
    出すように突出しピンが設けられており、前記ブッシュ
    が、前記突出しピンよりも、硬度の低い材質からなるこ
    とを特徴とする射出成形用金型。
JP2000386925A 2000-12-20 2000-12-20 射出成形用金型 Pending JP2002187174A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012045596A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Showa Corp 金型装置
CN114102999A (zh) * 2020-08-26 2022-03-01 常州星宇车灯股份有限公司 一种尾灯高低配镶件快速更换的模具结构

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