JP2002187078A - マニピュレータシステムおよびマニピュレータ制御方法、マスタマニピュレータおよびマスタマニピュレータ制御方法、スレーブマニピュレータおよびスレーブマニピュレータ制御方法、並びに記録媒体 - Google Patents

マニピュレータシステムおよびマニピュレータ制御方法、マスタマニピュレータおよびマスタマニピュレータ制御方法、スレーブマニピュレータおよびスレーブマニピュレータ制御方法、並びに記録媒体

Info

Publication number
JP2002187078A
JP2002187078A JP2000384732A JP2000384732A JP2002187078A JP 2002187078 A JP2002187078 A JP 2002187078A JP 2000384732 A JP2000384732 A JP 2000384732A JP 2000384732 A JP2000384732 A JP 2000384732A JP 2002187078 A JP2002187078 A JP 2002187078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operation unit
unit
force
manipulator
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000384732A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4655175B2 (ja
Inventor
Tomoyuki Otsuki
知之 大月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000384732A priority Critical patent/JP4655175B2/ja
Priority to US10/023,631 priority patent/US6470236B2/en
Publication of JP2002187078A publication Critical patent/JP2002187078A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4655175B2 publication Critical patent/JP4655175B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1679Programme controls characterised by the tasks executed
    • B25J9/1689Teleoperation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B34/00Computer-aided surgery; Manipulators or robots specially adapted for use in surgery
    • A61B34/30Surgical robots
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B34/00Computer-aided surgery; Manipulators or robots specially adapted for use in surgery
    • A61B34/25User interfaces for surgical systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B90/00Instruments, implements or accessories specially adapted for surgery or diagnosis and not covered by any of the groups A61B1/00 - A61B50/00, e.g. for luxation treatment or for protecting wound edges
    • A61B90/36Image-producing devices or illumination devices not otherwise provided for
    • A61B90/361Image-producing devices, e.g. surgical cameras
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/40Robotics, robotics mapping to robotics vision
    • G05B2219/40144Force sensation feedback from slave
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/40Robotics, robotics mapping to robotics vision
    • G05B2219/40169Display of actual situation at the remote site
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/40Robotics, robotics mapping to robotics vision
    • G05B2219/40405Master slave position control
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/45Nc applications
    • G05B2219/45123Electrogoniometer, neuronavigator, medical robot used by surgeon to operate

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数のマスタマニピュレータからの信号を統
合し、容易に、かつ精度よくスレーブマニピュレータを
遠隔操作できるようにする制御方法を提供する。 【解決手段】複数のマスタマニピュレータの個々の操作
部の、操作部が移動可能な空間における絶対的な姿勢を
検出する手段、その姿勢を送出する送出手段を備え、個
々のマスタマニピュレータから送出された姿勢を取得す
る手段、それを統合する手段を備え、統合された結果に
基づき、スレーブマニピュレータの姿勢を制御する。ス
レーブマニピュレータは制御された動きにともない被処
理対象物からのトルクを検出する検出手段と、それを送
出する送出手段を備え、操作者がトルクを知覚するよう
にする制御手段を備え、より精確な遠隔操作を可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マニピュレータシ
ステムおよびマニピュレータ制御方法、マスタマニピュ
レータおよびマスタマニピュレータ制御方法、スレーブ
マニピュレータおよびスレーブマニピュレータ制御方
法、並びに記録媒体に関し、特に、容易に、かつ、精度
よく、スレーブマニピュレータを遠隔操作することがで
きるようにしたマニピュレータシステムおよびマニピュ
レータ制御方法、マスタマニピュレータおよびマスタマ
ニピュレータ制御方法、スレーブマニピュレータおよび
スレーブマニピュレータ制御方法、並びに記録媒体関に
関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来の手術用マニピュレータシ
ステムの外観の構成例を示している。
【0003】手術台1には、後述するマスタマニピュレ
ータ部8Lおよびマスタマニピュレータ部8Rのそれぞ
れにより遠隔操作されて、手術台1に寝かされている患
者(図1の例では、あお向けに寝せられている患者)2
に対する径皮的手術を行う、スレーブマニピュレータ部
3Lおよびスレーブマニピュレータ部3R(以下、個々
に区別する必要がない場合、これらをまとめて、スレー
ブマニピュレータ部3と称する。他の場合についても同
様である)が設置されている。
【0004】スレーブマニピュレータ部3Lは、手術台
1の左側(手術台1を上から見た場合の左側)に設置さ
れ、その先端には、把持鉗子、メス、縫合器、または注
射器等の処置具で構成される先端部4Lが取り付けられ
ている。
【0005】スレーブマニピュレータ部3Rは、手術台
1の右側に設置され、その先端には、把持鉗子、メス、
縫合器、または注射器等の処置具で構成される先端部4
Rが取り付けられている。
【0006】手術台1にはさらに、患者2の腹腔内の様
子を撮像するCCDカメラ6が先端に取り付けられたカ
メラ部5が設置されている。
【0007】操作台7は、例えば、手術台1の周辺に備
え付けられており、そこには、操作者Aにより操作され
る、マスタマニピュレータ部8L,8Rがそれぞれ設置
されている。
【0008】マスタマニピュレータ部8Lは、操作台7
の左側(操作台7を背にした場合の左側)に設置され、
その先端には、操作者Aの左手により保持されて操作さ
れる操作部9Lが取り付けられている。
【0009】マスタマニピュレータ部8Rは、操作台7
の右側に設置され、その先端には、操作者Aの右手によ
り保持されて操作される操作部9Rが取り付けられてい
る。
【0010】モニタ10は、操作者Aが、マスタマニピ
ュレータ部8(操作部9)を操作しながら、そこに表示
される映像を見ることができるように、操作台7付近に
設置されている。モニタ10には、カメラ部5のCCD
カメラ6により撮像された映像が映し出される。
【0011】操作者Aは、操作台7を背にして操作台7
とモニタ10の間に立ち、モニタ10に映し出されるス
レーブマニピュレータ部3の先端部4の様子を見なが
ら、左手で、マスタマニピュレータ部8Lの操作部9L
を3次元的に移動するようにして操作し、スレーブマニ
ピュレータ部3Lの先端部4Lに、操作部9Lの動きに
同期した動きをさせ、また右手で、マスタマニピュレー
タ部8Rの操作部9Rを3次元的に移動するようにして
操作し、スレーブマニピュレータ部3Rの先端部4R
に、操作部9Rの動きに同期した動きをさせることで、
患者2に対する径皮的手術を行う。
【0012】すなわち、このシステムでは、1個のマス
タマニピュレータ部8(マスタマニピュレータ部8Lま
たはマスタマニピュレータ部8R)により、1個のスレ
ーブマニピュレータ部3(スレーブマニピュレータ部3
Lまたはスレーブマニピュレータ部3R)が遠隔制御さ
れることで、患者2に対する径皮的手術が行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、図
2(A)に示すような、所定の位置Aから、一定のふく
らみをもって位置Bに至る軌跡(以下、目標軌跡と称す
る)を描くように、スレーブマニピュレータ部3の先端
部4を移動させたい場合、操作者Aは、目標軌跡と同じ
軌跡を描くように、マスタマニピュレータ部8の操作部
9を移動させようとする。
【0014】しかしながら、操作者Aの、操作部9に対
する操作技術のレベルにもよるが、例えば、図2(B)
の実線で示すように、図2(B)の点線で示される目標
軌跡からずれた軌跡(以下、操作軌跡と称する)を描く
ように、操作部9が移動されることがある。すなわち、
この場合、スレーブマニピュレータ部3の先端部4は、
当然、目標軌跡からずれた操作軌跡を描くように移動す
る。
【0015】このように、1個のマスタマニピュレータ
部8により、1個のスレーブマニピュレータ部3を遠隔
操作する場合、遠隔操作の精度は、一人の操作者Aの操
作技術に大きく依存することになる。
【0016】すなわち、従来においては、スレーブマニ
ピュレータ部3を精度よく遠隔操作するには、操作者A
は、マスタマニピュレータ部8(操作部9)に対する高
度な操作技術を修得する必要があった。言い換えれば、
スレーブマニピュレータ部3を精度よく遠隔操作するこ
とが容易ではなかった。
【0017】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、複数のマスタマニピュレータ部8により、
1個のスレーブマニピュレータ部3を遠隔操作すること
で、遠隔操作を、容易に、かつ、精度良く、行うことが
できるようにするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のマニピュレータ
システムは、第1のマスタマニピュレータが、第1の操
作部の、第1の操作部が移動可能な空間における絶対的
な姿勢を検出する第1の検出手段と、第1の操作部の絶
対的な姿勢を送出する第1の送出手段とを備え、第2の
マスタマニピュレータが、第2の操作部の、第2の操作
部が移動可能な空間における絶対的な姿勢を検出する第
2の検出手段と、第2の操作部の絶対的な姿勢を送出す
る第2の送出手段とを備え、スレーブマニピュレータ
が、第1のマスタマニピュレータの第1の送出手段によ
り送出された第1の操作部の絶対的な姿勢と、第2のマ
スタマニピュレータの第2の送出手段により送出された
第2の操作部の絶対的な姿勢とを取得する第1の取得手
段と、第1の操作部の絶対的な姿勢と第2の操作部の絶
対的な姿勢を統合する第1の統合手段と、第1の統合手
段による統合結果に基づいて、処理部の姿勢を制御する
第1の制御手段とを備えることを特徴とする。
【0019】第1の操作部の絶対的な姿勢は、第1の操
作部の、第1の操作部が移動可能な空間上の位置および
状態とし、第2の操作部の絶対的な姿勢は、第2の操作
部の、第2の操作部が移動可能な空間上の位置および状
態とすることができる。
【0020】スレーブマニピュレータの第1の統合手段
は、第1の操作部の絶対的な姿勢と第2の操作部の絶対
的な姿勢のそれぞれを、所定の重み付け値で重み付け加
算することができる。
【0021】スレーブマニピュレータには、処理部が、
処理対象物から受ける第1の力または第1のトルクを検
出する第3の検出手段と、第1の力または第1のトルク
を送出する第3の送出手段とをさらに設け、第1のマス
タマニピュレータには、スレーブマニピュレータの第3
の送出手段により送出された第1の力または第1のトル
クを取得する第2の取得手段と、第2の取得手段により
取得された第1の力または第1のトルクに基づいて、第
1の操作者に知覚させる第2の力または第2のトルクを
決定する第1の決定手段と、第1の操作者が、第2の力
または第2のトルクを知覚するように、第1の操作部を
制御する第2の制御手段とをさらに設け、第2のマスタ
マニピュレータには、スレーブマニピュレータの第3の
送出手段により送出された第1の力または第1のトルク
を取得する第3の取得手段と、第3の取得手段により取
得された第1の力または第1のトルクに基づいて、第2
の操作者に知覚させる第3の力または第3のトルクを決
定する第2の決定手段と、第2の操作者が、第3の力ま
たは第3のトルクを知覚するように、第2の操作部を制
御する第3の制御手段とをさらに設けることができる。
【0022】スレーブマニピュレータには、第1の統合
手段による統合結果を送出する第3の送出手段をさらに
設け、第1のマスタマニピュレータには、スレーブマニ
ピュレータの第3の送出手段により送出された統合結果
を取得する第2の取得手段と、第2の取得手段により取
得された統合結果と第1の操作部の絶対的な姿勢の差を
算出する第1の算出手段と、第1の算出手段による算出
結果に基づいて、第1の操作者に知覚させる力またはト
ルクを決定する第1の決定手段と、第1の操作者が、第
1の決定手段により決定された力またはトルクを知覚す
るように、第1の操作部を制御する第2の制御手段とを
さらに設け、第2のマスタマニピュレータには、スレー
ブマニピュレータの第3の送出手段により送出された統
合結果を取得する第3の取得手段と、第3の取得手段に
より取得された統合結果と第2の操作部の絶対的な姿勢
の差を算出する第2の算出手段と、第2の算出手段によ
る算出結果に基づいて、第2の操作者に知覚させる力ま
たはトルクを決定する第2の決定手段と、第2の操作者
が、第2の決定手段により決定された力またはトルクを
知覚するように、第2の操作部を制御する第3の制御手
段とをさらに設けることができる。
【0023】スレーブマニピュレータには、処理部が、
処理対象物から受ける第1の力または第1のトルクを検
出する第3の検出手段と、第1の力または第1のトル
ク、および第1の統合手段による統合結果を送出する第
3の送出手段とをさらに設け、第1のマスタマニピュレ
ータには、スレーブマニピュレータの第3の送出手段に
より送出された、第1の力または第1のトルク、および
統合結果を取得する第2の取得手段と、第2の取得手段
により取得された統合結果と第1の操作部の絶対的な姿
勢の差を算出する第1の算出手段と、第2の取得手段に
より取得された第1の力または第1のトルク、および第
1の算出手段により算出された差に基づいて、第1の操
作者に知覚させる第2の力または第2のトルクを決定す
る第1の決定手段と、第1の操作者が、第2の力または
第2のトルクを知覚するように、第1の操作部を制御す
る第2の制御手段とをさらに設け、第2のマスタマニピ
ュレータには、スレーブマニピュレータの第3の送出手
段により送出された、第1の力または第1のトルク、お
よび統合結果を取得する第3の取得手段と、第3の取得
手段により取得された統合結果と第2の操作部の絶対的
な姿勢の差を算出する第2の算出手段と、第3の取得手
段により取得された第1の力または第1のトルク、およ
び第2の算出手段により算出された差に基づいて、第2
の操作者に知覚させる第3の力または第3のトルクを決
定する第2の決定手段と、第2の操作者が、第3の力ま
たは第3のトルクを知覚するように、第2の操作部を制
御する第3の制御手段とをさらに設けることができる。
【0024】第1のマスタマニピュレータには、第1の
操作者が、第2の操作者の第2の操作部の操作と同期し
て、第1の操作部を操作することができるように、所定
の合図の表示を制御する第1の表示制御手段をさらに設
け、第2のマスタマニピュレータには、第2の操作者
が、第1の操作者の第1の操作部の操作と同期して、第
2の操作部を操作することができるように、合図の表示
を制御する第2の表示制御手段をさらに設けることがで
きる。
【0025】第1のマスタマニピュレータには、第1の
操作者が、第2の操作者の第2の操作部の操作と同期し
て、第1の操作部を操作することができるように、所定
の音声の合図の出力を制御する第1の出力制御手段をさ
らに設け、第2のマスタマニピュレータには、第2の操
作者が、第1の操作者の第1の操作部の操作と同期し
て、第2の操作部を操作することができるように、音声
の合図の出力を制御する第2の出力制御手段をさらに設
けることができる。
【0026】第3の操作者により操作される第3の操作
部を有する第3のマスタマニピュレータをさらに備え、
第3のマスタマニピュレータには、第3の操作部の、第
3の操作部の所定の標準姿勢に対する相対的な姿勢を検
出する第3の検出手段と、第3の検出手段により検出さ
れた第3の操作部の相対的な姿勢を送出する第3の送出
手段とをさらに設け、スレーブマニピュレータの、第1
の取得手段は、第3のマスタマニピュレータの第3の送
出手段により送出された第3の操作部の相対的な姿勢を
さらに取得し、第1の統合手段は、第1の操作部の絶対
的な姿勢、第2の操作部の絶対的な姿勢、および第3の
操作部の相対的な姿勢を統合することを特徴とする。
【0027】スレーブマニピュレータの第1の統合手段
は、第1の操作部の絶対的な姿勢、第2の操作部の絶対
的な姿勢、および第3の操作部の相対的な姿勢のそれぞ
れを、所定の重み付け値で重み付け加算することができ
る。
【0028】スレーブマニピュレータには、処理部が、
処理対象物から受ける第1の力または第1のトルクを検
出する第4の検出手段と、第1の力または第1のトルク
を送出する第4の送出手段とをさらに設け、第1のマス
タマニピュレータには、スレーブマニピュレータの第4
の送出手段により送出された第1の力または第1のトル
クを取得する第2の取得手段と、第2のマスタマニピュ
レータの第2の送出手段により送出された第2の操作部
の絶対的な姿勢を取得する第3の取得手段と、第1の操
作部の絶対的な姿勢と第2の操作部の絶対的な姿勢を統
合する第2の統合手段と、第2の統合手段による統合結
果と第1の操作部の絶対的な姿勢の差を算出する第1の
算出手段と、第2の取得手段により取得された第1の力
または第1のトルク、および第1の算出手段により算出
された差に基づいて、第1の操作者に知覚させる第2の
力または第2のトルクを決定する第1の決定手段と、第
1の操作者が、第2の力または第2のトルクを知覚する
ように、第1の操作部を制御する第2の制御手段とをさ
らに設け、第2のマスタマニピュレータには、スレーブ
マニピュレータの第4の送出手段により送出された第1
の力または第1のトルクを取得する第4の取得手段と、
第1のマスタマニピュレータの第1の送出手段により送
出された第1の操作部の絶対的な姿勢を取得する第5の
取得手段と、第2の操作部の絶対的な姿勢と第1の操作
部の絶対的な姿勢を統合する第3の統合手段と、第3の
統合手段による統合結果と第2の操作部の絶対的な姿勢
の差を算出する第2の算出手段と、第4の取得手段によ
り取得された第1の力または第1のトルク、および第2
の算出手段により算出された差に基づいて、第2の操作
者に知覚させる第3の力または第3のトルクを決定する
第2の決定手段と、第2の操作者が、第3の力または第
3のトルクを知覚するように、第2の操作部を制御する
第3の制御手段とをさらに設け、第3のマスタマニピュ
レータには、スレーブマニピュレータの第4の送出手段
により送出された第1の力または第1のトルクを取得す
る第6の取得手段と、第6の取得手段により取得された
第1の力または第1のトルク、および第3の操作部の相
対的な姿勢に基づいて、第3の操作者に知覚させる第4
の力または第4のトルクを決定する第3の決定手段と、
第3の操作者が、第4の力または第4のトルクを知覚す
るように、第3の操作部を制御する第4の制御手段とを
さらに設けることができる。
【0029】第1のマスタマニピュレータには、第3の
マスタマニピュレータの第3の送出手段により送出され
た第3の操作部の相対的な姿勢を取得する第7の取得手
段をさらに設け、第1の決定手段は、第3の操作部の相
対的な姿勢に対応する値が所定の閾値より小さい場合、
第1の力または第1のトルク、および第2の統合手段に
よる統合結果に基づいて、第2の力または第2のトルク
を決定し、第3の操作部の相対的な姿勢に対応する値が
閾値以上である場合、第2の統合手段による統合結果の
みに基づいて、第2の力または第2のトルクを決定し、
第2のマスタマニピュレータには、第3のマスタマニピ
ュレータの第3の送出手段により送出された第3の操作
部の相対的な姿勢を取得する第8の取得手段をさらに設
け、第2の決定手段は、第3の操作部の相対的な姿勢に
対応する値が閾値より小さい場合、第1の力または第1
のトルク、および第3の統合手段による統合結果に基づ
いて、第3の力または第3のトルクを決定し、第3の操
作部の相対的な姿勢に対応する値が閾値以上である場
合、第3の統合手段による統合結果のみに基づいて、第
3の力または第3のトルクを決定し、第3のマスタマニ
ピュレータの第3の決定手段は、第3の操作部の相対的
な姿勢に対応する値が閾値より小さい場合、第3の操作
部の相対的な姿勢に対応する値のみに基づいて、第4の
力または第4のトルクを決定し、第3の操作部の相対的
な姿勢に対応する値が閾値以上である場合、第3の操作
部の相対的な姿勢に対応する値、および第1の力または
第1のトルクに基づいて、第4の力または第4のトルク
を決定することができる。
【0030】本発明のマニピュレータ制御方法は、第1
のマスタマニピュレータの第1の操作部の、第1の操作
部が移動可能な空間における絶対的な姿勢を検出する第
1の検出ステップと、第1の操作部の絶対的な姿勢を送
出する第1の送出ステップと、第2のマスタマニピュレ
ータの第2の操作部の、第2の操作部が移動可能な空間
における絶対的な姿勢を検出する第2の検出ステップ
と、第2の操作部の絶対的な姿勢を送出する第2の送出
ステップと、第1の送出ステップの処理で送出された第
1の操作部の絶対的な姿勢と、第2の送出ステップの処
理で送出された第2の操作部の絶対的な姿勢とを取得す
る第1の取得ステップと、第1の操作部の絶対的な姿勢
と第2の操作部の絶対的な姿勢を統合する第1の統合ス
テップと、第1の統合ステップでの統合結果に基づい
て、処理部の姿勢を制御する第1の制御ステップとを含
むことを特徴とする。
【0031】本発明の第1の記録媒体のプログラムは、
第1のマスタマニピュレータの第1の操作部の、第1の
操作部が移動可能な空間における絶対的な姿勢を検出す
る第1の検出ステップと、第1の操作部の絶対的な姿勢
を送出する第1の送出ステップと、第2のマスタマニピ
ュレータの第2の操作部の、第2の操作部が移動可能な
空間における絶対的な姿勢を検出する第2の検出ステッ
プと、第2の操作部の絶対的な姿勢を送出する第2の送
出ステップと、第1の送出ステップの処理で送出された
第1の操作部の絶対的な姿勢と、第2の送出ステップの
処理で送出された第2の操作部の絶対的な姿勢とを取得
する第1の取得ステップと、第1の操作部の絶対的な姿
勢と第2の操作部の絶対的な姿勢を統合する第1の統合
ステップと、第1の統合ステップでの統合結果に基づい
て、処理部の姿勢を制御する第1の制御ステップとを含
むことを特徴とする。
【0032】本発明のマニピュレータシステム、マニピ
ュレータ制御方法、および第1の記録媒体のプログラム
においては、第1のマスタマニピュレータの第1の操作
部の、第1の操作部が移動可能な空間における絶対的な
姿勢が検出され、第1の操作部の絶対的な姿勢が送出さ
れ、第2のマスタマニピュレータの第2の操作部の、第
2の操作部が移動可能な空間における絶対的な姿勢が検
出され、第2の操作部の絶対的な姿勢が送出され、送出
された第1の操作部の絶対的な姿勢と、送出された第2
の操作部の絶対的な姿勢とが取得され、第1の操作部の
絶対的な姿勢と第2の操作部の絶対的な姿勢が統合さ
れ、統合結果に基づいて、処理部の姿勢が制御される。
【0033】本発明のマスタマニピュレータは、操作部
の姿勢を検出する検出手段と、操作部の姿勢をスレーブ
マニピュレータに送出し、操作部の姿勢と、他のマスタ
マニピュレータから供給された、他のマスタマニピュレ
ータが有する操作部の姿勢との統合結果に基づいて、ス
レーブマニピュレータに、スレーブマニピュレータが有
する、所定の処理対象物に対して処理を施す処理部を制
御させる送出手段とを備えることを特徴とする。
【0034】本発明のマスタマニピュレータ制御方法
は、操作部の姿勢を検出する検出ステップと、操作部の
姿勢をスレーブマニピュレータに送出し、操作部の姿勢
と、他のマスタマニピュレータから供給された、他のマ
スタマニピュレータが有する操作部の姿勢との統合結果
に基づいて、スレーブマニピュレータに、スレーブマニ
ピュレータが有する、所定の処理対象物に対して処理を
施す処理部を制御させる送出ステップとを含むことを特
徴とする。
【0035】本発明の第2の記録媒体のプログラムは、
操作部の姿勢を検出する検出ステップと、操作部の姿勢
をスレーブマニピュレータに送出し、操作部の姿勢と、
他のマスタマニピュレータから供給された、他のマスタ
マニピュレータが有する操作部の姿勢との統合結果に基
づいて、スレーブマニピュレータに、スレーブマニピュ
レータが有する、所定の処理対象物に対して処理を施す
処理部を制御させる送出ステップとを含むことを特徴と
する。
【0036】本発明のマスタマニピュレータ、およびマ
スタマニピュレータ制御方法、および第2の記録媒体の
プログラムにおいては、操作部の姿勢が検出され、操作
部の姿勢がスレーブマニピュレータに送出され、操作部
の姿勢と、他のマスタマニピュレータから供給された、
他のマスタマニピュレータが有する操作部の姿勢との統
合結果に基づいて、スレーブマニピュレータに、スレー
ブマニピュレータが有する、所定の処理対象物に対して
処理を施す処理部が制御される。
【0037】本発明のスレーブマニピュレータは、第1
のマスタマニピュレータから送出された、第1のマスタ
マニピュレータが有する第1の操作部の姿勢と、第2の
マスタマニピュレータから送出された、第2のマスタマ
ニピュレータが有する第2の操作部の姿勢とを取得する
取得手段と、第1の操作部の姿勢と第2の操作部の姿勢
とを統合する統合手段と、統合手段による統合結果に基
づいて、処理部の姿勢を制御する制御手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0038】本発明のスレーブマニピュレータ制御方法
は、第1のマスタマニピュレータから送出された、第1
のマスタマニピュレータが有する第1の操作部の姿勢
と、第2のマスタマニピュレータから送出された、第2
のマスタマニピュレータが有する第2の操作部の姿勢と
を取得する取得ステップと、第1の操作部の姿勢と第2
の操作部の姿勢とを統合する統合ステップと、統合ステ
ップでの統合結果に基づいて、処理部の姿勢を制御する
制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0039】本発明の第3の記録媒体のプログラムは、
第1のマスタマニピュレータから送出された、第1のマ
スタマニピュレータが有する第1の操作部の姿勢と、第
2のマスタマニピュレータから送出された、第2のマス
タマニピュレータが有する第2の操作部の姿勢とを取得
する取得ステップと、第1の操作部の姿勢と第2の操作
部の姿勢とを統合する統合ステップと、統合ステップで
の統合結果に基づいて、処理部の姿勢を制御する制御ス
テップとを含むことを特徴とする。
【0040】本発明のスレーブマニピュレータ、スレー
ブマニピュレータ制御方法、および第3の記録媒体のプ
ログラムにおいては、第1のマスタマニピュレータから
送出された、第1のマスタマニピュレータが有する第1
の操作部の姿勢と、第2のマスタマニピュレータから送
出された、第2のマスタマニピュレータが有する第2の
操作部の姿勢とが取得され、第1の操作部の姿勢と第2
の操作部の姿勢とが統合され、統合結果に基づいて、処
理部の姿勢が制御される。
【0041】
【発明の実施の形態】図3は、本発明を適用した手術用
マニピュレータシステムにおけるスレーブマニピュレー
タ側の外観の構成例を示し、図4は、マスタマニピュレ
ータ側の外観の構成例を示している。なお、図3におい
て、図1における場合と対応する部分については、同一
の符号を付し、図4において、同一の符号を付すととも
に、その数枝に、“−1”を付して表して、適宜、説明
を省略する。
【0042】スレーブマニピュレータ部3Lは、手術台
1に固定された基台21Lに取り付けられた、複数のア
ーム22Lおよび駆動部23Lからなる関節構造を有し
ている。
【0043】スレーブマニピュレータ部3Lの先端に取
り付けられた、把持鉗子、メス、縫合器、または注射器
等の処置具で構成される先端部4Lには、外部から受け
る力F1(大きさおよび方向)やトルク(例えば、先端
部4Lの先端に対するトルク)T1(大きさおよび方
向)を検出するセンサー(図示せず)が取り付けられて
いる。
【0044】スレーブマニピュレータ部3Rは、手術台
1に固定された基台21Rに取り付けられた、複数のア
ーム22Rおよび駆動部23Rからなる関節構造を有し
ている。
【0045】スレーブマニピュレータ部3Rの先端に取
り付けられた、把持鉗子、メス、縫合器、または注射器
等の処置具で構成される先端部4Rには、外部から受け
る力F1やトルクT1を検出するセンサー(図示せず)が
取り付けられている。
【0046】カメラ部5は、スレーブマニピュレータ部
3Lの基台21Lのやや下方(患者2の足側)に固定さ
れている基台31に取り付けられた、複数のアーム32
および駆動部33からなる関節構造を有している。な
お、図3において、基台31、アーム32、および駆動
部33の符号は、簡単のため、省略する。
【0047】図4に示す操作台7―1乃至7−3は、例
えば、手術台1の周辺に設置されている。操作台7−1
には、マスタマニピュレータ部8L−1,8R−1が、
操作台7−2には、マスタマニピュレータ部8L−2,
8R−2が、そして操作台7−3には、マスタマニピュ
レータ部8L−3,8R−3がそれぞれ取り付けられて
いる。
【0048】なお、以下において、マスタマニピュレー
タ部8L−1とマスタマニピュレータ部8R−1を、個
々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、マス
タマニピュレータ部8−1と称する。すなわち、操作台
7−1に取り付けられているマスタマニピュレータ部
を、マスタマニピュレータ部8−1と称する。他の場合
についても同様である。
【0049】また、マスタマニピュレータ部8L−1、
マスタマニピュレータ部8L−2、およびマスタマニピ
ュレータ部8L−3を、個々に区別する必要がない場
合、これらをまとめて、マスタマニピュレータ部8Lと
称する。すなわち、操作台7−1乃至7−3の左側(操
作台7を背にした場合の左側)に設定されているマスタ
マニピュレータ部を、マスタマニピュレータ部8Lと称
する。
【0050】また、マスタマニピュレータ部8R−1、
マスタマニピュレータ部8R−2、およびマスタマニピ
ュレータ部8R−3を、個々に区別する必要がない場
合、これらをまとめて、マスタマニピュレータ部8Rと
称する。すなわち、操作台7−1乃至7−3の右側(操
作台7を背にした場合の右側)に設定されているマスタ
マニピュレータ部を、マスタマニピュレータ部8Rと称
する。
【0051】さらに、マスタマニピュレータ部8Lとマ
スタマニピュレータ部8Rを、個々に区別する必要がな
い場合、これらをまとめて、マスタマニピュレータ部8
と称する。すなわち、マスタマニピュレータ部のすべて
を、単に、マスタマニピュレータ部8と称する。
【0052】マスタマニピュレータ側について、さらに
説明を続ける。
【0053】マスタマニピュレータ部8L−1は、操作
台7−1に固定された基台41L−1に取り付けられ
た、複数のアーム42L−1および駆動部43L−1か
らなる関節構造を有している。マスタマニピュレータ部
8R−1は、操作台7−1に固定された基台41R−1
に取り付けられた、複数のアーム42R−1および駆動
部43R−1からなる関節構造を有している。
【0054】マスタマニピュレータ部8−1は、図1に
おける場合と同様に、操作者Aにより、操作される。す
なわち、マスタマニピュレータ部8L−1の操作部9L
−1が、操作者Aの左手で3次元的に移動されるように
して操作され、マスタマニピュレータ部8R−1の操作
部9R−1が、操作者Aの右手で3次元的に移動される
ようにして操作される。
【0055】操作台7−1の付近には、操作者Aが、マ
スタマニピュレータ部8−1を操作しながら、そこに表
示される映像を見ることができるように、モニタ10−
1が設けられている。モニタ10−1には、カメラ部5
のCCDカメラ6により撮像された映像や、後述する同
期取り画面が表示されるようになされている。モニタ1
0−1に取り付けられているスピーカ31−1は、例え
ば、後述する同期取り音声を出力する。
【0056】操作台7−1の付近にはまた、操作者A
が、マスタマニピュレータ部8−1を操作しながら操作
できるように、スイッチ部32−1が設けられている。
スイッチ部32−1は、参加スイッチ33−1と同期開
始スイッチ34−1により構成されている。参加スイッ
チ33−1および同期開始スイッチ34−1については
後述する。
【0057】マスタマニピュレータ部8L−2は、操作
台7−2に固定された基台41L−2に取り付けられ
た、複数のアーム42L−2および駆動部43L−2か
らなる関節構造を有している。マスタマニピュレータ部
8R−2は、操作台7−2に固定された基台41R−2
に取り付けられた、複数のアーム42R−2および駆動
部43R−2からなる関節構造を有している。
【0058】マスタマニピュレータ部8−2は、操作者
Bにより操作される。具体的には、マスタマニピュレー
タ部8L−2の操作部9L−2が、操作者Bの左手で3
次元的に移動されるようにして操作され、マスタマニピ
ュレータ部8R−2の操作部9R−2が、操作者Bの右
手で3次元的に移動されるようにして操作される。
【0059】操作台7−2の付近には、操作者Bが、マ
スタマニピュレータ部8−2を操作しながら、そこに表
示される映像を見ることができるように、モニタ10−
2が設けられている。モニタ10−2には、カメラ部5
のCCDカメラ6により撮像された映像や、同期取り画
面が表示されるようになされている。モニタ10−2に
取り付けられているスピーカ31−2は、例えば、同期
取り音声を出力する。
【0060】操作台7−2の付近にはまた、操作者B
が、マスタマニピュレータ部8−2を操作しながら操作
できるように、スイッチ部32−2が設けられている。
スイッチ部32−2は、参加スイッチ33−2と同期開
始スイッチ34−2により構成されている。
【0061】マスタマニピュレータ部8L−3は、操作
台7−3に固定された基台41L−3に取り付けられ
た、複数のアーム42L−3および駆動部43L−3か
らなる関節構造を有している。マスタマニピュレータ部
8R−3は、操作台7−3に固定された基台41R−3
に取り付けられた、複数のアーム42R−3および駆動
部43R−3からなる関節構造を有している。
【0062】マスタマニピュレータ部8−3は、操作者
Cにより操作される。具体的には、マスタマニピュレー
タ部8L−3の操作部9L−3が、操作者Cの左手で3
次元的に移動されるようにして操作され、マスタマニピ
ュレータ部8R−3の操作部9R−3が、操作者Cの右
手で3次元的に移動されるようにして操作される。
【0063】操作台7−3の付近には、操作者Cが、マ
スタマニピュレータ部8−3を操作しながら、そこに表
示される映像を見ることができるように、モニタ10−
3が設けられている。モニタ10−3には、カメラ部5
のCCDカメラ6により撮像された映像や、同期取り画
面が表示されるようになされている。モニタ10−3に
取り付けられているスピーカ31−3は、例えば、同期
取り音声を出力する。
【0064】操作台7−3の付近にはまた、操作者C
が、マスタマニピュレータ部8−3を操作しながら操作
できるように、スイッチ部32−3が設けられている。
スイッチ部32−3は、参加スイッチ33−3と同期開
始スイッチ34−3により構成されている。
【0065】ところで、操作者が、マスタマニピュレー
タ部8の操作部9を、所定の状態(例えば、それぞれ所
定の角度の、ロール(roll)回転、ピッチ(pitch)回
転、およびヨー(yaw)回転した状態)で、操作部9の
作用点が所定の位置(座標(x、y、z)で特定される
位置)を経由するように操作しようとしても、実際の操
作と目標とする操作に、ずれが生じる場合がある。
【0066】なお、ヨー回転とは、図5に示すように、
X軸およびY軸の、Z軸に対する回転であり、その回転
角度は、図中、θyで示されている。ピッチ回転とは、
Z軸、およびθyだけヨー回転したX軸(図中、X’)
の、ヨー回転したY軸(図中、Y’)に対する回転であ
り、その回転角度は、図中、θpで示されている。ロー
ル回転とは、θyだけヨー回転したY軸(図中、
Y’)、およびθpだけピッチ回転したZ軸(図中、
Z’)の、θyだけヨー回転した後さらにθpだけピッチ
回転したX軸(図中、x軸)に対する回転であり、その
回転角度は、図中、θrで示されている。
【0067】例えば、図6(A)に示すような、所定の
位置Aから、一定のふくらみをもって位置Bに至る軌跡
(目標軌跡)を描くように、スレーブマニピュレータ部
3の先端部4を移動させたい場合、操作者A乃至Cのそ
れぞれは、目標軌跡に対応した軌跡(スレーブマニピュ
レータ部3およびマスタマニピュレータ部8の大きさ
等、その構造の違いにもよるが、ここでは、簡単のため
に同じ軌跡)を描くように、マスタマニピュレータ部8
―1乃至8−3の操作部9−1乃至9−3を移動させよ
うとするが、実際には、操作者A乃至Cのマスタマニピ
ュレータ部8(操作部9)に対する操作技術のレベルに
もよるが、図6(B)の実線で示すように、図6(B)
の点線で示される目標軌跡からずれた軌跡(操作軌跡)
を描くように、操作部9を移動させてしまうことがあ
る。
【0068】しかしながら、通常、操作軌跡と目標軌跡
とのずれは、無作為に発生するため(一定の傾向をもっ
て発生するものではないため)、複数の操作軌跡(操作
者A、操作者B、および操作者Cの操作軌跡(図6
(B))を平均することにより、目標軌跡により近い軌
跡を得ることができる。
【0069】そこで、本発明によれば、図4に示すよう
に、複数(この例の場合、3個)のマスタマニピュレー
タ部8―1乃至8−3(マスタマニピュレータ部8L−
1乃至8L−3、またはマスタマニピュレータ部8R−
1乃至8R−3)に対する操作内容を統合し(例えば、
平均し)、統合した(平均した)操作内容に基づいて、
1個のスレーブマニピュレータ部3(スレーブマニピュ
レータ部3Lまたはスレーブマニピュレータ部3R)を
遠隔操作するようにしたので、例えば、目標軌跡に近い
軌跡(図6(C))を描くようにスレーブマニピュレー
タ部3の先端部4を移動させることができる。
【0070】なお、図6(A)中、点線の矢印は、軌跡
の方向を示し、図6(B)中の点線の矢印は、操作部9
の移動方向を示し、図6(C)中の点線は、先端部4の
移動方向を示している。
【0071】図7は、手術用マニピュレータシステムの
内部の構成例を示している。
【0072】スレーブマニピュレータ部3を制御するス
レーブマニピュレータ制御装置51およびカメラ部5を
制御するカメラ制御装置52のそれぞれが、ネットワー
ク61に接続されている。
【0073】ネットワーク61にはまた、マスタマニピ
ュレータ部8−1を制御するマスタマニピュレータ制御
装置53−1、マスタマニピュレータ部8−2を制御す
るマスタマニピュレータ制御装置53−2、およびマス
タマニピュレータ部8−3を制御するマスタマニピュレ
ータ制御装置53−3が接続されている。
【0074】ネットワーク61にはさらに、モニタ10
−1、スピーカ31−1、およびスイッチ部32−1を
制御する入出力制御装置54−1、モニタ10−2、ス
ピーカ31−2、およびスイッチ部32−2を制御する
入出力制御装置54−2、並びにモニタ10−3、スピ
ーカ31−3、およびスイッチ部32−3を制御する入
出力制御装置54−3が接続されている。
【0075】スレーブマニピュレータ制御装置51は、
例えば、マスタマニピュレータ制御装置53−1乃至5
3−3のそれぞれによりネットワーク61に送出され
た、マスタマニピュレータ部8−1乃至8−3の操作部
9−1乃至9−3の姿勢パラメータを取得し、その姿勢
パラメータに基づいて、スレーブマニピュレータ部3の
先端部4の姿勢パラメータを決定する。
【0076】スレーブマニピュレータ部3の先端部4の
姿勢パラメータは、先端部4(作用点)の位置を示す座
標である、X軸の値、Y軸の値、およびZ軸の値の3個
のパラメータと、先端部4の状態を特定するθy、θp、
およびθrの3個のパラメータの合計6個のパラメータ
から構成されている。なお、先端部4の位置は、先端部
4が移動可能な空間上の所定の位置(例えば、基台21
と手術台1との接面の中心位置)を基準とするもので
る。また先端部4の状態は、例えば、先端部4上に定義
した直交座標系のX軸、Y軸、およびZ軸と先端部4が
移動可能な空間上に定義した直交座標系のX軸、Y軸、
およびZ軸の方向が一致する場合の状態を基準とするも
のである。
【0077】マスタマニピュレータ部8の操作部9の姿
勢パラメータは、操作部9(作用点)の位置を示す座標
である、X軸の値、Y軸の値、およびZ軸の値の3個の
パラメータと、操作部9の状態を特定するθy、θp、お
よびθrの3個のパラメータの合計6個のパラメータか
ら構成されている。なお、操作部9の位置は、操作部9
が移動可能な空間上の所定の位置(例えば、基台41と
操作台7の接面の中心位置)を基準とするものである。
また操作部9の状態は、例えば、操作部9上に定義した
直交座標系のX軸、Y軸、およびZ軸と操作部9が移動
可能な空間上に定義した直交座標系のX軸、Y軸、およ
びZ軸の方向が一致する場合の状態を基準とするもので
ある。
【0078】スレーブマニピュレータ制御装置51は、
スレーブマニピュレータ部3の操作部4の位置および状
態(以下、個々に区別する必要がない場合、単に、姿勢
と称する)が、算出した姿勢パラメータに対応する姿勢
をとるように、スレーブマニピュレータ部3を制御す
る。スレーブマニピュレータ制御装置51はまた、算出
した姿勢パラメータ(操作部4の姿勢の姿勢パラメー
タ)を、ネットワーク61上に送出する。
【0079】スレーブマニピュレータ装置51はまた、
スレーブマニピュレータ部3の先端部4により検出され
た、先端部4が外部(患者1の腹腔内)から受けた力F
1やトルクT1を、ネットワーク61上に送出する。
【0080】図8は、スレーブマニピュレータ制御装置
51の構成例を示している。
【0081】制御部71は、通信部74を介して受信し
た、マスタマニピュレータ制御装置53―1乃至53−
3のそれぞれによりネットワーク61上に送出された、
マスタマニピュレータ部8−1乃至8−3の操作部9−
1乃至9−3の姿勢パラメータに基づいて、スレーブマ
ニピュレータ部3の先端部4の姿勢パラメータを算出
し、姿勢遷移機構部72に供給するとともに、通信部7
4を介して、ネットワーク61に送出する。
【0082】制御部71はまた、制御機構部73から供
給される、スレーブマニピュレータ部3の先端部4によ
り検出された、先端部4が外部から受けた力F1やトル
クT1を、通信部74を介して、ネットワーク61上に
送出する。
【0083】姿勢遷移機構部72は、スレーブマニピュ
レータ部3の先端部4の姿勢を、現在の姿勢から、制御
部71から供給された姿勢パラメータに対応する姿勢に
遷移させるための姿勢遷移情報を生成し、これを制御機
構部73に送出する。
【0084】制御機構部73は、姿勢遷移機構部72か
らの姿勢遷移情報に従って、制御信号を生成し、これ
を、スレーブマニピュレータ部3の駆動部23に供給す
る。駆動部23は、供給された制御信号に従って、アー
ム22を駆動する。これにより、先端部4は、制御部7
1により算出された姿勢パラメータに対応する姿勢をと
ることができる。
【0085】制御機構部73はまた、スレーブマニピュ
レータ部3の先端部4により検出された、先端部4が外
部から受けた力F1やトルクT1を取得し、制御部71に
供給する。
【0086】図7に戻り、カメラ制御装置52は、カメ
ラ部5のCCDカメラ6による撮像により得られた画像
データを、ネットワーク61を介して入出力制御装置5
4−1乃至54−3に送出する。
【0087】マスタマニピュレータ制御装置53−1
は、マスタマニピュレータ部8−1の操作部9−1の姿
勢パラメータを検出し、ネットワーク61上に送出す
る。
【0088】マスタマニピュレータ制御装置53−1
は、スレーブマニピュレータ制御装置51によりネット
ワーク61上に送出された、スレーブマニピュレータ部
3の先端部4の姿勢パラメータを、マスタマニピュレー
タ部8−1の操作部9―1の姿勢パラメータとの差を算
出するための基準の姿勢パラメータ(以下、基準姿勢パ
ラメータと称する)として取得し、また先端部4が受け
た力F1やトルクT1を取得する。
【0089】マスタマニピュレータ制御装置53−1
は、検出したマスタマニピュレータ部8−1の操作部9
−1の姿勢パラメータと、取得した基準姿勢パラメータ
との差を算出するとともに、算出した差と、取得した力
F1およびT1に基づいて、操作者Aに知覚させる力Fo
やトルクToを算出する。
【0090】マスタマニピュレータ制御装置53−1
は、マスタマニピュレータ部8―1の操作部9―1を操
作する操作者Aが、算出した力FoとトルクToを知覚す
るように、マスタマニピュレータ部8―1を制御する。
【0091】図9は、マスタマニピュレータ制御装置5
3−1の構成例を示している。
【0092】制御部81−1は、制御機構部83−1か
ら、マスタマニピュレータ部8−1の操作部9−1の姿
勢パラメータの供給を受けるとともに、それを、通信部
84−1を介して、ネットワーク61上に送出する。
【0093】制御部81−1はまた、通信部84−1を
介して取得した、スレーブマニピュレータ制御装置51
によりネットワーク61上に送出された姿勢パラメータ
(スレーブマニピュレータ部3の先端部4の姿勢パラメ
ータ)および力F1とトルクT1(先端部4が外部から受
けた力とトルク)に基づいて、力FoとトルクToを算出
し、制御機構部83−1に供給する。
【0094】制御機構部83−1は、制御部81−1か
ら供給された力F0とトルクT0に従って、制御信号を生
成し、これを、マスタマニピュレータ部8−1の駆動部
43−1に送出する。駆動部43−1は、制御信号に従
ってアーム42−1を駆動する。これにより、マスタマ
ニピュレータ部8−1の操作部9−1は、制御部81−
1により算出された力F0とトルクT0を呈示することが
できる。
【0095】制御機構部83−1はまた、マスタマニピ
ュレータ部8−1の操作部9−1の姿勢パラメータを検
出し、制御部81−1に供給する。
【0096】図10,11は、マスタマニピュレータ制
御装置53−2,53−3の構成例を示すが、それら
は、マスタマニピュレータ制御装置53−1と同様の構
成を有しているので、その説明は省略する。
【0097】図7に再度戻り、入出力制御装置54−1
は、カメラ制御装置52からネットワーク61を介して
供給された画像データまたはマスタマニピュレータ制御
装置53−1から供給された画像データに対応する画像
を、モニタ10−1に供給して表示させる。入出力制御
装置54−1はまた、マスタマニピュレータ制御装置5
3−1から供給された音声データを、スピーカ31−1
に供給して出力させる。
【0098】入出力制御装置54−1はまた、スイッチ
部32−1の参加スイッチ33−1や同期開始スイッチ
34−1が操作されたとき、その旨を、マスタマニピュ
レータ制御装置53−1乃至53−3に通知する。
【0099】入出力制御装置54−2,54−3は、入
出力制御装置54−1と、同様の構成を有しているの
で、その説明は省略する。
【0100】次に、スレーブマニピュレータ制御装置5
1の動作を、図12のフローチャートを参照して説明す
る。
【0101】ステップS1において、スレーブマニピュ
レータ制御装置51は、スレーブマニピュレータ部3の
遠隔操作のための準備処理を開始する。ここでの処理の
詳細は、図13のフローチャートに示されている。
【0102】ステップS11において、スレーブマニピ
ュレータ制御装置51の制御部71は、通信部74を介
して、後述する図15のステップS32で、マスタマニ
ピュレータ制御装置53−1乃至53−3により送出さ
れた、スレーブマニピュレータ部3の先端部4の姿勢パ
ラメータの提供を要求する信号を受信する。
【0103】ステップS12において、スレーブマニピ
ュレータ部3の先端部4の姿勢パラメータが、ネットワ
ーク61上に送出される。
【0104】具体的には、スレーブマニピュレータ制御
装置51の制御機構部73は、スレーブマニピュレータ
部3の先端部4の姿勢パラメータを検出し、制御部71
に供給する。制御部71は、制御機構部73からの姿勢
パラメータを、通信部74を介して、ネットワーク61
上に送出する。
【0105】その後、処理は終了し、図12のステップ
S2に進む。
【0106】ステップS2において、スレーブマニピュ
レータ制御装置51の制御部71は、通信部74を介し
て、後述する図14のステップS22で、マスタマニピ
ュレータ制御装置53−1乃至53−3によりネットワ
ーク61上に送信された、マスタマニピュレータ部8−
1乃至8−3の操作部9−1乃至9−3の姿勢パラメー
タを取得する。
【0107】ステップS3において、制御部71は、ス
テップS2で取得した、マスタマニピュレータ部8−1
乃至8−3の操作部9−1乃至9−3の姿勢パラメータ
を、それぞれ1/3の重み付け値で、重み付け加算す
る。
【0108】すなわち、例えば、操作部9−1乃至9−
3(作用点)の位置を示すそれぞれの座標の平均が算出
される。
【0109】ステップS4において、制御部71は、ス
テップS3での重み付け加算の結果としての姿勢パラメ
ータを、通信部74を介してネットワーク61上に送出
する。
【0110】次に、ステップS5において、先端部4
が、ステップS3での重み付け加算の結果としての姿勢
パラメータに対応する姿勢をとるように、スレーブマニ
ピュレータ部3が制御される。
【0111】具体的には、スレーブマニピュレータ制御
装置51の制御部71は、ステップS3での重み付け加
算の結果としての姿勢パラメータを、姿勢遷移機構部7
2に供給する。姿勢遷移機構部72は、スレーブマニピ
ュレータ部3の先端部4の姿勢を、現在の姿勢から、制
御部71から供給された姿勢パラメータに対応する姿勢
に遷移させるための姿勢遷移情報を生成し、制御機構部
73に供給する。
【0112】制御機構部73は、姿勢遷移機構部72か
らの姿勢遷移情報に従って制御信号を生成し、これを、
スレーブマニピュレータ部3の駆動部23に送出する。
駆動部23は、制御信号に従って、アーム22を駆動す
る。先端部4は姿勢を変化させ、ステップS3での重み
付け加算の結果としての姿勢パラメータに対応する姿勢
をとる。
【0113】ステップS6において、ステップS5での
制御で、スレーブマニピュレータ部3の先端部4が姿勢
を変化させることで、先端部4が外部(患者2の腹腔
内)から受けた力F1とトルクT1が、ネットワーク61
上に送出される。
【0114】具体的には、スレーブマニピュレータ制御
装置51の制御機構部73は、スレーブマニピュレータ
部3の先端部4により、このとき検出された、先端部4
が受けた力F1とトルクT1を取得し、制御部71に供給
する。制御部71は、供給された力F1とトルクT1を、
通信部74を制御して、ネットワーク61上に送出させ
る。
【0115】その後、ステップS2に戻り、それ以降の
処理が実行される。
【0116】なお、以上において、ステップS3では、
ステップS2で取得された、マスタマニピュレータ部8
−1乃至8−3の操作部9−1乃至9−3のそれぞれの
姿勢パラメータが、1/3の重み付け値で重み付け加算
されたが、すなわち、平均が算出されたが、例えば、熟
練した操作者により操作されるマスタマニピュレータ部
8の操作部9の姿勢パラメータの重み付け値を大きく
し、未熟な操作者により操作された操作部9の姿勢パラ
メータの重み付け値を小さくするようにすることもでき
る。
【0117】次に、マスタマニピュレータ制御装置53
−1乃至53―3の動作を、図14のフローチャートを
参照して説明する。
【0118】ステップS21において、マスタマニピュ
レータ制御装置53−1乃至53−3は、スレーブマニ
ピュレータ部3の遠隔操作のための準備処理を開始す
る。ここでの処理の詳細は、図15のフローチャートに
示されている。
【0119】ステップS31において、マスタマニピュ
レータ制御装置53−1乃至53−3のそれぞれは、入
出力制御装置54−1乃至54−3から、スイッチ部3
2−1乃至32−3の参加スイッチ33−1乃至33−
3が操作された旨の通知を受ける。
【0120】この例の場合、操作者Aが、参加スイッチ
33−1を、操作者Bが、参加スイッチ33―2を、そ
して操作者Cが、参加スイッチ33−3を、それぞれ操
作するので、入出力制御装置54−1は、参加スイッチ
33−1が操作された旨をマスタマニピュレータ制御装
置53−1に、入出力制御装置54−2は、参加スイッ
チ33−2が操作された旨をマスタマニピュレータ制御
装置53−2に、そして入出力制御装置54−3は、参
加スイッチ33−3が操作された旨をマスタマニピュレ
ータ制御装置53−3に、それぞれ通知する。
【0121】次に、ステップS32において、マスタマ
ニピュレータ制御装置53―1乃至53−3の制御部8
1−1乃至81−3のそれぞれは、通信部84−1乃至
84−3を介して、スレーブマニピュレータ部3の先端
部4の姿勢パラメータの提供を要求する信号を、スレー
ブマニピュレータ制御装置51に送信する。スレーブマ
ニピュレータ制御装置51は、それを受信する(図13
のステップS11)。
【0122】ステップS33において、マスタマニピュ
レータ制御装置53―1乃至53−3の制御部81−1
乃至81−3のそれぞれは、通信部84−1乃至84−
3を介して、図13のステップS12で、スレーブマニ
ピュレータ制御装置51によりネットワーク61上に送
出された、スレーブマニピュレータ部3の先端部4の姿
勢パラメータを取得する。
【0123】ステップS34において、マスタマニピュ
レータ部8−1乃至8−3の操作部9−1乃至9−3の
姿勢を、ステップS33で取得された姿勢パラメータ
(スレーブマニピュレータ部3の先端部4の姿勢パラメ
ータ)に対応する姿勢にするための処理が行われる。
【0124】具体的には、マスタマニピュレータ制御装
置53―1乃至53−3の制御部81−1乃至81−3
のそれぞれは、ステップS33で取得した姿勢パラメー
タを、マスタマニピュレータ部8の空間に対応する姿勢
パラメータに変換し、姿勢遷移機構部82−1乃至82
―3に供給する。姿勢遷移機構部82−1乃至82−3
は、マスタマニピュレータ部8−1乃至8−3の操作部
9−1乃至9−3の姿勢を、現在の姿勢から、制御部8
1−1乃至81−3から供給された姿勢パラメータに対
応する姿勢に遷移させるための姿勢遷移情報を生成し、
制御機構部83−1乃至83−3に供給する。
【0125】制御機構部83−1乃至83−3は、姿勢
遷移機構部82−1乃至82―3からの姿勢遷移情報に
従って制御信号を生成し、これを、マスタマニピュレー
タ部8−1乃至8−3の駆動部43−1乃至43−3に
送出する。駆動部43―1乃至43−3は、制御信号に
従って、アーム42―1乃至42−3を駆動する。これ
により、操作部9−1乃至9−3は、姿勢を変化させ、
ステップS33で取得された、スレーブマニピュレータ
部3の先端部4の姿勢パラメータに対応する姿勢をと
る。
【0126】次に、ステップS35において、マスタマ
ニピュレータ制御装置53−1乃至53−3は、入出力
制御装置54から、スイッチ部32の同期開始スイッチ
34が操作された旨の通知を受ける。
【0127】この例の場合、操作者Aが、スイッチ部3
2−1の同期開始スイッチ34−1を操作するので、入
出力制御装置54−1が、同期開始スイッチ34―1が
操作された旨を、マスタマニピュレータ制御装置53−
1乃至53−3のそれぞれに通知し、マスタマニピュレ
ータ制御装置53−1乃至53−3は、その通知を受け
る。
【0128】このように、同期スイッチ34―1が操作
された旨が、マスタマニピュレータ制御装置53−1乃
至53−3のそれぞれに通知されると、ステップS36
において、例えば、同期取り画面が、モニタ10−1乃
至10−3のそれぞれに表示される。
【0129】この例の場合、図16(A)乃至(D)に
示すように、そこに表示される数値が、値3から値0
に、1秒ごとに切り替わるカウント部A、または図17
(A)乃至(D)に示すように、レベル(図17中、影
が付されている部分)が、最大の状態(図17(A))
から1秒ごとに減少し、3秒後に最小の状態(図17
(D))になるカウント部Bを含む画面が、同期して、
モニタ10−1乃至10−3に表示される。
【0130】また、同期取り画面を、モニタ10に表示
させる代わりに、例えば、短音が3回だけ鳴った後、長
音が1回だけ鳴る音声(同期取り音声)を、同期させ
て、スピーカ31から出力させることもできる。
【0131】すなわち、操作者A乃至Cは、モニタ10
−1乃至10−3に、同期取り画面としての、図16
(D)または図17(D)が表示されるタイミングで、
またはスピーカ31−1乃至31−3から、同期取り音
声としての、長音が出力されたタイミングで、マスタマ
ニピュレータ部8−1乃至8−3の操作部9−1乃至9
−3の操作を開始する。
【0132】以上で準備処理は終了し、マスタマニピュ
レータ制御装置53−1乃至53−3の処理は、図14
のステップS22に進む。
【0133】ステップS22において、マスタマニピュ
レータ部8−1乃至8−3の操作部9−1乃至9−3の
姿勢パラメータが、ネットワーク61上に送出される。
【0134】具体的には、マスタマニピュレータ制御装
置53−1乃至53−3の制御機構部83−1乃至83
−3のそれぞれは、マスタマニピュレータ部8―1乃至
8−3の操作部9−1乃至9−3の姿勢パラメータを取
得し、制御部81−1乃至81−3に供給する。
【0135】制御部81−1乃至81−3のそれぞれ
は、通信部84―1乃至84−3を制御して、制御機構
部83−1乃至83−3から供給された姿勢パラメータ
を、ネットワーク61上に送出させる。
【0136】このように、ネットワーク61上に送出さ
れた、操作部9−1乃至9−3の姿勢パラメータは、ス
レーブマニピュレータ制御装置51により取得される
(図12のステップS2)。
【0137】次に、ステップS23において、マスタマ
ニピュレータ制御装置53−1乃至53−3の制御部8
1−1乃至81−3のそれぞれは、通信部84−1乃至
84−3を介して、図12のステップS4で、スレーブ
マニピュレータ制御装置51によりネットワーク61上
に送出された、ステップS22で送出された姿勢パラメ
ータ(マスタマニピュレータ部8−1乃至8−3の操作
部9−1乃至9−3の姿勢パラメータ)が重み付け加算
された結果(スレーブマニピュレータ部3の操作部4の
姿勢パラメータ)を、基準姿勢パラメータとして取得す
る。
【0138】制御部81−1乃至81−3のそれぞれは
また、ステップS24において、通信部84−1乃至8
4−3を介して、図12のステップS6で、スレーブマ
ニピュレータ制御装置51によりネットワーク61上に
送出された、スレーブマニピュレータ部3の先端部4が
外部から受けた力F1とトルクT1を取得する。
【0139】次に、ステップS25において、マスタマ
ニピュレータ制御装置53−1乃至53−3の制御部8
1−1乃至81−3のそれぞれは、ステップS22で取
得した操作部9−1乃至9−3の姿勢パラメータと、ス
テップS23で取得した基準姿勢パラメータの差を算出
する。
【0140】ステップS26において、マスタマニピュ
レータ制御装置53−1乃至53−3の制御部81−1
乃至81−3は、ステップS25で算出した差(ずれ)
の大きさに比例した大きさで、ずれの方向とは逆方向の
力F2とトルクT2を算出する。
【0141】次に、ステップS27において、制御部8
1−1乃至81−3は、ステップS26で算出した力F
2とトルクT2のそれぞれに、ステップS24で取得した
力F1およびトルクT1に比例する力とトルクを加算し、
操作部9−1乃至9−3を保持する操作者A乃至Cに知
覚させる力FoおよびトルクToを算出する。すなわち、
式(1)に従って、力FoおよびトルクToが算出され
る。 Fo=F2+αF1 To=T2+βT1 …(1)
【0142】なお、例えば、マスタマニピュレータ部8
の操作部9を動かすのに、スレーブマニピュレータ部3
の先端部4を動かす場合に比べ、より大きな力が必要な
とき(いわゆる重いとき)、αおよびβは、1より大き
い値となり、また、操作部9を動かすのに、先端部4を
動かす場合に比べ、小さな力でよい場合(いわゆる軽い
とき)、αおよびβは、1より小さい値となる。また、
同じ力でそれらを動かすことができる場合、αおよびβ
は、1となる。
【0143】次に、ステップS28において、マスタマ
ニピュレータ部8−1乃至8−3の操作部9−1乃至9
−3を操作する操作者A乃至Cのそれぞれに、ステップ
S27で算出された力FoとトルクToを知覚させるよう
に、マスタマニピュレータ部8−1乃至8−3が制御さ
れる。
【0144】このように、操作者A乃至Cに知覚させる
力FoおよびトルクToを、ステップS25で算出された
ずれの大きさに比例した大きさで、ずれの方向とは逆方
向の力F2とトルクT2と、スレーブマニピュレータ部3
の先端部4が受けたに力F1とトルクT1に比例する力と
トルクとが加算されたものとしたので、操作者A乃至C
に、操作部9−1乃至9−3の姿勢パラメータと、基準
姿勢パラメータのずれ、および処理対象物(患者2の腹
部内部)から、スレーブマニピュレータ部3の先端部4
が受ける反力を意識させることができる。なお、操作者
に、力F2とトルクT2のみ、または力F1またはトルク
T1に比例する力とトルクのみを知覚させるようにする
こともできる。また力のみ、またはトルクのみを知覚さ
せるようにすることもできる。
【0145】その後、ステップS22に戻り、それ以降
の処理が実行される。
【0146】なお、以上においては、スレーブマニピュ
レータ制御装置51の動作と、マスタマニピュレータ制
御装置53−1乃至53―3の動作を、それぞれ別個の
フローチャート(図12および図14)で説明したが、
それらの動作を、同じ時間軸上に表すと、図18に示す
ようになる。
【0147】例えば、マスタマニピュレータ制御装置5
3−1乃至53−3が、ステップS22で、マスタマニ
ピュレータ部8−1乃至8−3の操作部9−1乃至9−
3の姿勢パラメータを、ネットワーク61上に送出する
と、スレーブマニピュレータ制御装置51は、ステップ
S2で、それらの姿勢パラメータを取得する。なお、図
中、ステップS4,6,22のブロックに付された右向
きの矢印は、そのステップの処理により、何らかのデー
タが、ネットワーク61上に送出されていることを意味
している。
【0148】図19は、本発明を適用した手術用マニピ
ュレータシステムにおけるマスタマニピュレータ側の他
の外観の構成例を示している。このマスタマニピュレー
タ側には、図4に示すマスタマニピュレータ側に、操作
台101、先端に操作部103が取り付けられているマ
スタマニピュレータ部102、モニタ104、スピーカ
105、参加スイッチ107および同期開始スイッチ1
08からなるスイッチ部106がさらに設けられてい
る。他の部分は、図4の場合と同様である。
【0149】マスタマニピュレータ部102Lは、操作
台101に固定された基台111Lに取り付けられた、
複数のアーム112Lおよび駆動部113Lからなる関
節構造を有している。マスタマニピュレータ部102R
は、操作台101に固定された基台111Rに取り付け
られた、複数のアーム112Rおよび駆動部113Rか
らなる関節構造を有している。
【0150】マスタマニピュレータ部102は、操作者
Dにより操作される。具体的には、マスタマニピュレー
タ部102Lの操作部103Lが、操作者Dの左手で3
次元的に移動されるようにして操作され、マスタマニピ
ュレータ部102Rの操作部103Rが、操作者Dの右
手で3次元的に移動されるようにして操作される。
【0151】モニタ104には、カメラ部5のCCDカ
メラ6(図3)により撮像された映像が表示されるよう
になされている。
【0152】図20は、この手術用マニピュレータシス
テムの内部の構成例を示している。このシステムには、
図7のシステムに、マスタマニピュレータ部102を制
御するマスタマニピュレータ制御装置121、並びにモ
ニタ104、スピーカ105、およびスイッチ部106
を制御する入出力制御装置122が、ネットワーク61
にさらに接続されている。
【0153】スレーブマニピュレータ制御装置51は、
この例の場合、マスタマニピュレータ制御装置53−1
乃至53−3によりネットワーク61に送出された、マ
スタマニピュレータ部8−1乃至8−3の操作部9−1
乃至9−3の姿勢パラメータ並びにマスタマニピュレー
タ制御装置121によりネットワーク61に送出され
た、マスタマニピュレータ部102の操作部103の姿
勢パラメータ(後述する、相対姿勢パラメータ)を取得
し、取得したこれらの姿勢パラメータに基づいて、スレ
ーブマニピュレータ部3の先端部4の姿勢パラメータを
算出する。
【0154】スレーブマニピュレータ制御装置51は、
スレーブマニピュレータ部3の先端部4が、算出した姿
勢パラメータに対応する姿勢をとるように、スレーブマ
ニピュレータ部3を制御する。
【0155】スレーブマニピュレータ装置51はまた、
スレーブマニピュレータ部3の先端部4により検出され
た、先端部4が外部から受けた力F1やトルクT1を、ネ
ットワーク61上に送出する。
【0156】マスタマニピュレータ制御装置53−1
は、この例の場合、マスタマニピュレータ部8−1の操
作部9−1の姿勢パラメータを検出し、ネットワーク6
1上に送出する。
【0157】マスタマニピュレータ制御装置53−1
は、マスタマニピュレータ制御装置53−2,53−3
によりネットワーク61上に送出された、マスタマニピ
ュレータ部8−2,8−3の操作部9−2,9−3の姿
勢パラメータを取得するとともに、それらの姿勢パラメ
ータおよび操作部9−1の姿勢パラメータの平均を、基
準姿勢パラメータとして算出する。さらに、マスタマニ
ピュレータ制御装置53−1は、基準姿勢パラメータ
と、操作部9−1の姿勢パラメータとの差(ずれ)を算
出する。
【0158】マスタマニピュレータ制御装置53−1
は、スレーブマニピュレータ制御装置51によりネット
ワーク61上に送出された力F1やトルクT1を取得す
る。マスタマニピュレータ制御装置53−1は、取得し
た力F1とトルクT1、並びに算出した差(ずれ)に基づ
いて、操作者Aに知覚させる力FoやトルクToを算出す
る。
【0159】マスタマニピュレータ制御装置53−1
は、操作者Aが力FoやトルクToを知覚するように、マ
スタマニピュレータ部8―1を制御する。
【0160】マスタマニピュレータ制御装置53−2乃
至53−3は、マスタマニピュレータ制御装置53−1
と同様の機能を有するので、その説明は省略する。
【0161】なお、図4の例の場合も、基準姿勢パラメ
ータは、マスタマニピュレータ部8―1乃至8−3の操
作部9−1乃至9−3の姿勢パラメータの平均であった
が、スレーブマニピュレータ部3の先端部4は、この基
準姿勢パラメータに対応する姿勢をとるようになされる
ので、図4の例の場合、基準姿勢パラメータは、先端部
4の姿勢パラメータであるともいうことができた。
【0162】これに対して、図19の例では、スレーブ
マニピュレータ部3の先端部4の姿勢は、マスタマニピ
ュレータ部8−1乃至8−3の操作部9−1乃至9−3
の姿勢パラメータの他、マスタマニピュレータ部102
の操作部103の姿勢パラメータに基づいて決定される
ので、図19の例の場合、基準姿勢パラメータと、先端
部4の姿勢パラメータとは異なる。
【0163】マスタマニピュレータ制御装置121は、
マスタマニピュレータ部102の操作部103の姿勢パ
ラメータを取得するとともに、所定の姿勢(以下、操作
開始時の姿勢)の姿勢パラメータ(以下、操作開始姿勢
パラメータと称する)との差を算出する。すなわち、操
作部103の姿勢パラメータと、操作開始姿勢パラメー
タとの差は、マスタマニピュレータ部102の操作部1
03の、操作開始時の姿勢に対する相対的な姿勢であ
り、その相対的な姿勢の姿勢パラメータを、以下におい
て、適宜、相対姿勢パラメータと称する。
【0164】なお、操作開始時の姿勢において操作部1
03は、例えば、操作者Dが操作部103を無理なく保
持することができる場所、例えば、マスタマニピュレー
タ部102を操作するために、モニタ104と操作台1
01の間に立っている操作者Dの胸の高さで、操作者D
のやや前方の場所に位置するようになされている。
【0165】マスタマニピュレータ制御装置121は、
算出した、マスタマニピュレータ部102の操作部10
3の姿勢パラメータと、操作開始姿勢パラメータとの差
を、相対姿勢パラメータとして、ネットワーク61に送
出する。
【0166】マスタマニピュレータ制御装置121はま
た、スレーブマニピュレータ制御装置51によりネット
ワーク61上に送出された力F1とトルクT1を取得し、
取得した力F1とトルクT1、並びに算出した、操作部1
03の姿勢パラメータと操作開始姿勢パラメータとの差
に基づいて、操作者Dに知覚させる力Foおよびトルク
Toを算出する。
【0167】マスタマニピュレータ制御装置121は、
操作者Dが力FoとトルクToを知覚するように、マスタ
マニピュレータ部102を制御する。
【0168】図21は、マスタマニピュレータ制御装置
121の構成例を示す。
【0169】制御部131は、制御機構部133から供
給された、マスタマニピュレータ部102の操作部10
3の姿勢パラメータと、内蔵する記憶部(図示せず)に
記憶されている操作開始姿勢パラメータとの差を算出す
るとともに、その算出結果を操作部103の相対姿勢パ
ラメータとして、通信部134を介して出力する。
【0170】制御部131はまた、通信部134を介し
て、スレーブマニピュレータ制御装置51によりネット
ワーク61上に送出された力F1およびトルクT1を取得
するとともに、取得した力F1とトルクT1、並びに算出
した、マスタマニピュレータ部102の操作部103の
姿勢パラメータと操作開始姿勢パラメータとの差に基づ
いて、力FoおよびトルクToを算出し、制御機構部13
3に供給する。
【0171】制御機構部133は、制御部131から供
給された力F0とトルクT0に従って、制御信号を生成
し、これを、マスタマニピュレータ部102の駆動部1
13に送出する。駆動部113は、制御信号に従ってア
ーム112を駆動する。これにより、マスタマニピュレ
ータ部102の操作部103は、制御部131により算
出された力F0とトルクT0を呈示することができる。
【0172】制御機構部133はまた、マスタマニピュ
レータ部102の操作部103の姿勢パラメータを検出
し、制御部131に、適宜供給する。
【0173】図20に戻り、入出力制御装置122は、
カメラ制御装置52からネットワーク61を介して供給
された画像データに対応する画像を、モニタ104に供
給して表示させる。
【0174】入出力制御装置122はまた、スイッチ部
106の参加スイッチ107や同期開始スイッチ108
が操作されたとき、その旨を、マスタマニピュレータ制
御装置121に通知する。
【0175】次に、スレーブマニピュレータ制御装置5
1の動作を、図22のフローチャートを参照して、マス
タマニピュレータ制御装置53−1乃至53−3の動作
を、図23のフローチャートを参照して、そしてマスタ
マニピュレータ制御装置121の動作を、図24,25
のフローチャートを参照して、それぞれ説明するが、は
じめに、それらの動作の概略を説明し、その後、操作者
A乃至Dのマスタマニピュレータ部8―1乃至8−3,
102の操作方法について、具体例に基づいて説明す
る。
【0176】スレーブマニピュレータ制御装置51の動
作を、図22のフローチャートを参照して説明する。
【0177】ステップS61において、スレーブマニピ
ュレータ制御装置51は、スレーブマニピュレータ部3
の遠隔制御のための準備処理を開始する。ここでの処理
は、図12のステップS1における場合と同様にして行
われるので、その詳細な説明は省略する。
【0178】ステップS62において、スレーブマニピ
ュレータ制御装置51の制御部71は、通信部74を介
して、後述する図23のステップS72で、マスタマニ
ピュレータ制御装置53−1乃至53−3によりネット
ワーク61上に送信された、マスタマニピュレータ部8
−1乃至8−3の操作部9−1乃至9−3の姿勢パラメ
ータ、および図24のステップS94で、マスタマニピ
ュレータ制御装置121によりネットワーク61上に送
出された、マスタマニピュレータ部102の操作部10
3の姿勢パラメータ(相対姿勢パラメータ)を取得す
る。
【0179】ステップS63において、制御部71は、
ステップS62で取得した操作部9−1乃至9−3の姿
勢パラメータを、それぞれ1/3の重み付け値で、操作
部103の相対姿勢パラメータを、1の重み付け値で重
み付け加算する。
【0180】次に、ステップS64において、ステップ
S63での重み付け加算の結果として得られた姿勢パラ
メータに対応する姿勢をとるように、スレーブマニピュ
レータ部3が制御される。
【0181】ここでの処理は、図12のステップS5に
おける場合と同様にして行われるので、その具体的な説
明は省略する。
【0182】ステップS65において、ステップS64
での制御で、スレーブマニピュレータ部3の先端部4
が、ステップS63での重み付け加算の結果としての姿
勢パラメータに対応する姿勢をとることで、先端部4が
外部から受けた力F1とトルクT1が、ネットワーク61
上に送出される。
【0183】ここでの処理は、図12のステップS6に
おける場合と同様にして行われるので、その具体的な説
明は省略する。
【0184】その後、ステップS62に戻り、それ以降
の処理が実行される。
【0185】次に、マスタマニピュレータ制御装置53
―1乃至53−3の動作を、図23のフローチャートを
参照して説明する。
【0186】ステップS71において、スレーブマニピ
ュレータ部3の遠隔操作のための準備処理が行われる。
ここでの処理は、図14のステップS21における場合
と同様にして行われるので、その詳細な説明は省略す
る。
【0187】ステップS72において、マスタマニピュ
レータ部8―1乃至8−3の操作部9−1乃至9−3の
姿勢パラメータが、ネットワーク61上に送出される。
【0188】ここでの処理は、図14のステップS22
における場合と同様にして行われるので、その具体的な
説明は省略する。
【0189】ステップS73において、マスタマニピュ
レータ制御装置53−1乃至53−3のそれぞれにおい
て、マスタマニピュレータ部8−1乃至8−3の操作部
9−1乃至9−3の姿勢パラメータの平均が、基準姿勢
パラメータとして算出される。
【0190】具体的には、マスタマニピュレータ制御装
置53−1の制御部81―1は、通信部84−1を介し
て、ステップS72で、ネットワーク61上に送出され
た、マスタマニピュレータ部8−2,8−3の操作部9
−2,9−3の姿勢パラメータを取得する。そして制御
部81−1は、取得した操作部9−2,9−3の姿勢パ
ラメータと、マスタマニピュレータ部8−1の操作部9
−1の姿勢パラメータのそれぞれを、1/3の重み付け
値で重み付け加算し、基準姿勢パラメータを算出する。
【0191】マスタマニピュレータ制御装置53−2の
制御部81―2は、通信部84−2を介して、ステップ
S72で、ネットワーク61上に送出された、マスタマ
ニピュレータ部8−1,8−3の操作部9−1,9−3
の姿勢パラメータを取得する。そして制御部81−2
は、取得した操作部9−1,9−3の姿勢パラメータ
と、マスタマニピュレータ部8−2の操作部9−2の姿
勢パラメータのそれぞれを、1/3の重み付け値で重み
付け加算し、基準姿勢パラメータを算出する。
【0192】マスタマニピュレータ制御装置53−3の
制御部81―3は、通信部84−3を介して、ステップ
S72で、ネットワーク61上に送出された、マスタマ
ニピュレータ部8−1,8−2の操作部9−1,9−2
の姿勢パラメータを取得する。そして制御部81−3
は、取得した操作部9−1,9−2の姿勢パラメータ
と、マスタマニピュレータ部8−3の操作部9−3の姿
勢パラメータのそれぞれを、1/3の重み付け値で重み
付け加算し、基準姿勢パラメータを算出する。
【0193】次に、ステップS74において、マスタマ
ニピュレータ制御装置53−1乃至53−3の制御部8
1−1乃至81−3のそれぞれは、通信部84−1乃至
84−3を介して、図22のステップS65で、スレー
ブマニピュレータ制御装置51によりネットワーク61
上に送出された、スレーブマニピュレータ部3の先端部
4が外部から受けた力F1とトルクT1を取得する。
【0194】次に、ステップS75において、マスタマ
ニピュレータ制御装置53−1乃至53−3の制御部8
1−1乃至81−3のそれぞれは、ステップS72で取
得したマスタマニピュレータ部8−1乃至8−3の操作
部9−1乃至9−3の姿勢パラメータと、ステップS7
3で算出した基準姿勢パラメータの差を算出する。
【0195】ステップS76において、制御部81―1
乃至81−3は、ステップS75で算出した差(ずれ)
の大きさに比例した大きさで、ずれの方向とは逆方向の
力F2とトルクT2を算出する。
【0196】次に、ステップS77において、制御部8
1−1乃至81−3は、ステップS76で算出した力F
2とトルクT2のそれぞれに、ステップS74で取得した
力F1とトルクT1に比例する力とトルクを加算し、マス
タマニピュレータ部8−1乃至8−3の操作部9−1乃
至9−3を操作する操作者A乃至Cに知覚させる力Fo
およびトルクToを算出する。すなわち、式(1)に従
って、力FoおよびトルクToが算出される。
【0197】ステップS78において、操作者A乃至C
のそれぞれに、ステップS77で算出された力Foとト
ルクToを知覚させるように、マスタマニピュレータ部
8−1乃至8−3が制御される。
【0198】ここでの処理は、図14のステップS28
における場合と同様にして行われるので、その具体的な
説明は省略する。
【0199】その後、ステップS72に戻り、それ以降
の処理が実行される。
【0200】次に、マスタマニピュレータ制御装置12
1の動作を、図24,図25のフローチャートを参照し
て説明する。ステップS91において、マスタマニピュ
レータ制御装置121は、スレーブマニピュレータ部3
の遠隔操作のための準備処理を実行する。ここでの処理
の詳細は、図25のフローチャートに示されている。
【0201】ステップS101において、マスタマニピ
ュレータ制御装置121は、入出力制御装置122か
ら、スイッチ部106の参加スイッチ107が操作され
た旨の通知を受ける。
【0202】この例の場合、操作者Dは、参加スイッチ
107を操作するので、入出力制御装置122は、その
旨を、マスタマニピュレータ制御装置121に通知す
る。
【0203】次に、ステップS102において、マスタ
マニピュレータ部102の操作部103に、操作開始時
の姿勢をとらせるための処理が行われる。
【0204】具体的には、マスタマニピュレータ制御装
置121の制御部131は、内蔵する記憶部に記憶され
ている、操作開始姿勢パラメータを読み出す。そして制
御部131は、読み出した操作開始姿勢パラメータを、
姿勢遷移機構部132に供給し、姿勢遷移機構部132
は、マスタマニピュレータ部102の操作部103の姿
勢を、現在の姿勢から、制御部131から供給された操
作開始姿勢パラメータに対応する姿勢に遷移させるため
の姿勢遷移情報を生成し、制御機構部133に供給す
る。
【0205】制御機構部133は、姿勢遷移機構部13
2からの姿勢遷移情報に従って制御信号を生成し、これ
を、マスタマニピュレータ部102の駆動部113に送
出する。駆動部113は、制御信号に従って、アーム1
12を駆動する。これにより、操作部103は、操作開
始時の姿勢をとる。
【0206】以上で準備処理は終了し、マスタマニピュ
レータ制御装置121の処理は、図24のステップS9
2に進む。
【0207】ステップS92において、マスタマニピュ
レータ制御装置121の制御部131は、マスタマニピ
ュレータ部102の操作部103の姿勢パラメータを取
得し、ステップS93において、取得した、操作部10
3の姿勢パラメータと、操作開始姿勢パラメータとの差
を算出する。
【0208】次に、ステップS94において、制御部1
31は、通信部134を制御して、ステップS93で算
出した、操作部103の姿勢パラメータと、操作開始姿
勢パラメータとの差を相対姿勢パラメータとして、ネッ
トワーク61に送出させる。
【0209】ステップS95において、制御部131
は、通信部134を介して、図22のステップS65
で、スレーブマニピュレータ制御装置51によりネット
ワーク61上に送出された力F1とトルクT1を取得す
る。
【0210】次に、ステップS96において、制御部1
31は、ステップS93で算出した差(ずれ)の大きさ
に比例した大きさで、ずれの方向とは逆方向の力F2と
トルクT2を算出する。
【0211】ステップS97において、制御部131
は、ステップS96で算出した力F2とトルクT2のそれ
ぞれに、ステップS95で取得した力F1およびトルク
T1に比例する力とトルクを加算し、操作者Dに知覚さ
せる力FoおよびトルクToを算出する。すなわち、式
(1)に従って、力FoおよびトルクToが算出される。
【0212】なお、例えば、マスタマニピュレータ部1
02の操作部103を動かすのに、スレーブマニピュレ
ータ部3の先端部4を動かす場合に比べ、より大きな力
が必要なとき(いわゆる重いとき)、αおよびβは、1
より大きい値となり、また、操作部103を動かすの
に、先端部4を動かす場合に比べ、より小さな力でよい
場合(いわゆる軽いとき)、αおよびβは、1より小さ
い値となる。また、同じ力でそれらを動かすことができ
る場合、αおよびβは、1となる。
【0213】次に、ステップS98において、操作者D
に、ステップS97で算出された力FoとトルクToを知
覚させるように、マスタマニピュレータ部102が制御
される。
【0214】その後、ステップS92に戻り、それ以降
の処理が実行される。
【0215】次に、図26(A)に示すような、図6
(A)の目標軌跡上の位置Cと位置Dの間に、高さHの
突起部が形成される軌跡(目標動作)を描くように、ス
レーブマニピュレータ部3の先端部4を移動させる場合
を例として、操作者A乃至操作者Dが、どのようにして
操作部9−1乃至9−3、および操作部103を操作す
るかについて説明する。
【0216】この例の場合、操作者A乃至Cは、図6
(A)の目標軌跡を描くように、マスタマニピュレータ
部8−1乃至8−3を移動させる。操作者Dは、スレー
ブマニピュレータ部3の先端部4が、位置Cに到達した
と判断したとき、マスタマニピュレータ部102の操作
部103を、図26(B)に示すように、操作開始時の
姿勢(位置)から、高さHに対応する距離(この例の場
合、距離H)だけ離れた位置Xに移動した後、おなじ経
路で、操作開始時の姿勢(位置)に戻るように、操作部
103を操作する。なお、図26(A)中の点線の矢印
は、目標軌跡の方向を示し、図26(B)中の点線の矢
印は、操作部103の移動方向を示している。
【0217】図24のステップS91での準備処理によ
り、マスタマニピュレータ部102の操作部103が操
作開始時の姿勢をとった後、操作部103が移動されな
ければ、操作部103の姿勢パラメータは、操作開始姿
勢パラメータであるので、当然、操作開始姿勢パラメー
タとの差は、零となる(ステップS93)。
【0218】すなわち、スレーブマニピュレータ部3の
先端部4が次にとる姿勢(図22のステップS64)の
姿勢パラメータは、マスタマニピュレータ部8−1乃至
8−3の操作部9−1乃至9−3の姿勢パラメータのそ
れぞれが、1/3の重み付け値で、マスタマニピュレー
タ部102の操作部103の相対姿勢パラメータが、1
の重み付け値で重み付け加算されて算出されことから
(ステップS63)、操作者A乃至Cのみが、操作部9
−1乃至9−3を移動させ、操作者Dが、操作部103
を移動させていない場合(相対姿勢が零である場合)、
スレーブマニピュレータ部3の先端部4は、操作部9−
1乃至9−3の動きに応じてのみ、動くことになる。
【0219】操作者Dは、モニタ104に映し出された
スレーブマニピュレータ部3の先端部4の様子を参照し
ながら、先端部4が、操作部9−1乃至9−3の動きに
応じて移動し、位置Cに到達したと判断したとき、マス
タマニピュレータ部102の操作部103を、図26
(B)に示すように、操作開始時の姿勢(位置)から、
距離Hだけ離れた位置Xまで移動した後、同じ経路で、
操作開始時の位置まで戻す操作を行う。
【0220】マスタマニピュレータ部102の操作部1
03が移動され、姿勢開始時の姿勢(位置)からずれる
と、算出されたずれ(大きさと方向)が(ステップS9
3)、相対姿勢パラメータとしてネットワーク61に送
出される(ステップS94)。
【0221】これにより、スレーブマニピュレータ部3
の先端部4は、操作部9−1乃至9−3の動きととも
に、操作部103の動きに応じて動くので、先端部4
は、突起部を描くように移動する。
【0222】操作者Dは、モニタ104を参照して、突
起物が形成され、スレーブマニピュレータ部3の先端部
4が、位置Dまで移動したと判断したとき、マスタマニ
ピュレータ部102の操作部103の操作を停止する。
すなわち、これにより、操作部103が、操作開始時の
姿勢(位置)に保持され、相対姿勢パラメータが零とな
るので、これ以降のスレーブマニピュレータ部3の先端
部4は、マスタマニピュレータ部8―1乃至8−3の操
作部9−1乃至9−3の動きに応じてのみ、位置Bまで
移動する。
【0223】このようにして、スレーブマニピュレータ
部3の先端部4を、図26(C)に示すように、目標軌
跡に近い軌跡を描くように、移動させることができる。
【0224】次に、図19の例の場合におけるマスタマ
ニピュレータ制御装置53−1乃至53−3の他の動作
を、図27のフローチャートを参照して説明する。
【0225】ステップS111乃至ステップS116に
おいては、図23のステップS71乃至ステップS76
における場合と同様の処理が実行されるので、その説明
は省略する。
【0226】ステップS117において、マスタマニピ
ュレータ制御装置53−1乃至53−3の制御部81−
1乃至81−3は、後述する図28のステップS134
で、マスタマニピュレータ制御装置121によりネット
ワーク61上に送出された相対姿勢パラメータを、通信
部84−1乃至84−3を介して取得する。
【0227】次に、ステップS118において、マスタ
マニピュレータ制御装置53−1乃至53−3の制御部
81―1乃至81−3のそれぞれは、ステップS117
で取得した相対姿勢パラメータに対応する値(ずれ量)
が、所定の閾値Tより小さいか否かを判定し、小さいと
判定した場合、ステップS119に進む。
【0228】なお、ずれ量は、例えば、式(2)に示す
ような値である。
【数1】 式中、nは、姿勢パラメータの数である。Piは、個々
の姿勢パラメータ同士の差であり、Wiは、Piの重み付
け係数である。
【0229】この例の場合、姿勢パラメータは、位置を
特定するX軸の値、Y軸の値、およびZ軸の値の3個の
パラメータと、状態を特定するθy、θp、およびθrの
3個のパラメータの合計6個のパラメータであるので、
n=6となり、P1乃至P6は、操作部103の姿勢パラ
メータのX軸の値、Y軸の値、Z軸の値、θy、θp、お
よびθrのそれぞれと、操作開始姿勢パラメータのX軸
の値、Y軸の値、Z軸の値、θy、θp、およびθrのそ
れぞれの差である。W1乃至W6は、予め決められたP1
乃至P6に対する重み係数である。
【0230】ステップS119,S120においては、
図23のステップS77,S78における場合と同様の
処理が実行されるので、その詳細な説明は省略するが、
ステップS116で算出された力F2とトルクT2に、ス
テップS114で取得された、スレーブマニピュレータ
部3の操作部4が外部から受けた力F1とトルクT1に対
応する力とトルクを加算して、力FoとトルクToが算出
され、操作者A乃至Cが、そのようにして算出された力
FoとトルクToを知覚するように、マスタマニピュレー
タ部8−1乃至8−3が制御される。
【0231】一方、ステップS118で、相対姿勢パラ
メータに対応する値(ずれ量)が、閾値Tより小さくな
い(それ以上である)と判定された場合、ステップS1
21に進み、ステップS116で算出された力F2とト
ルクT2を、操作者A乃至Cが知覚するように、マスタ
マニピュレータ部8−1乃至8−3が制御される。
【0232】ステップS120またはステップS121
の処理の後、ステップS112に戻り、それ以降の処理
が実行される。
【0233】次に、マスタマニピュレータ制御装置12
1の他の動作(上述したマスタマニピュレータ制御装置
53の処理に対応する動作)を、図28のフローチャー
トを参照して説明する。
【0234】ステップS131乃至ステップS136に
おいては、図24のステップS91乃至ステップS96
における場合と同様の処理が実行されるので、その説明
は省略する。
【0235】ステップS137において、ステップS1
33で算出された、マスタマニピュレータ部102の操
作部103の姿勢パラメータと、操作開始姿勢パラメー
タとの差(相対姿勢パラメータ)に対応する値(ずれ
量)が、閾値T以上であるか否かを判定し、それ以上で
あると判定した場合、ステップS138に進む。
【0236】ステップS138,139においては、図
24のステップS97,98における場合と同様の処理
が実行されるので、その詳細な説明は省略するが、ステ
ップS136で算出された力F2とトルクT2に、ステッ
プS135で取得された、スレーブマニピュレータ部3
の操作部4が外部から受けた力F1とトルクT1に対応す
る力とトルクを加算して、力FoとトルクToが算出さ
れ、操作者Dが、そのようにして算出された力Foとト
ルクToを知覚するように、マスタマニピュレータ部1
02が制御される。
【0237】一方、ステップS137で、マスタマニピ
ュレータ部102の操作部103の姿勢パラメータと、
操作開始姿勢パラメータとの差(相対姿勢パラメータ)
に対応する値(ずれ量)が、閾値T以上ではない(それ
より小さい)と判定された場合、ステップS140に進
む。
【0238】ステップS140において、操作者Dに、
ステップS136で算出された力F2およびトルクT2を
知覚させるように、マスタマニピュレータ部102が制
御される。
【0239】ステップS139またはステップS140
での処理の後、ステップS132に戻り、それ以降の処
理が実行される。
【0240】すなわち、図27および図28のフローチ
ャートに示した処理では、マスタマニピュレータ部10
2の操作部103の相対姿勢パラメータに対応する値
(ずれ量)が、閾値Tより小さい場合(図27のステッ
プS118、図28のステップS137)、マスタマニ
ピュレータ部8―1乃至8−3は、操作者A乃至Cが、
ステップS116で算出された力F2とトルクT2に加
え、スレーブマニピュレータ部3の先端部4が処理対象
から受けた反力(ステップS119)をも知覚するよう
に制御されるが(ステップS120)、マスタマニピュ
レータ部102は、操作者Dが、図28のステップS1
36で算出された力F2とトルクT2のみを知覚するよう
に制御される(ステップS140)。
【0241】一方、操作部103の相対姿勢パラメータ
に対応する値(ずれ量)が、閾値T以上である場合、マ
スタマニピュレータ部8―1乃至8−3は、操作者A乃
至Cが、ステップS116で算出された力F2とトルク
T2のみを知覚するように制御され(図27のステップ
S121)、マスタマニピュレータ部102は、操作者
Dが、図28のステップS136で算出された力F2と
トルクT2に加え、スレーブマニピュレータ部3の先端
部4が処理対象から受けた反力(ステップS138)を
も知覚するように制御される(ステップS139)。
【0242】従って、この例の場合、スレーブマニピュ
レータ部3の先端部4が処理対象から受けた反力は、先
端部4が、突起部を形成するように動いている場合は、
操作者Dが知覚し、それ以外の場合、操作者A乃至Cが
知覚するようになされている。
【0243】スレーブマニピュレータ制御装置51は、
このとき(マスタマニピュレータ制御装置53およびマ
スタマニピュレータ制御装置121が、図27および図
28に示す処理を実行するとき)、図22に示した処理
を実行する。
【0244】なお、以上においては、手術用のマニピュ
レータシステムを例として説明したが、その他、例え
ば、宇宙空間における作業や危険地帯での作業用のマニ
ピュレータシステムにおいても、本発明を適用すること
ができる。
【0245】また、本明細書において、記録媒体により
提供されるプログラムを記述するステップは、記載され
た順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必
ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個
別に実行される処理をも含むものである。
【0246】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0247】
【発明の効果】本発明のマニピュレータシステム、マニ
ピュレータ制御方法、および第1の記録媒体のプログラ
ムによれば、第1のマスタマニピュレータの第1の操作
部の、第1の操作部が移動可能な空間における絶対的な
姿勢を検出し、第1の操作部の絶対的な姿勢を送出し、
第2のマスタマニピュレータの第2の操作部の、第2の
操作部が移動可能な空間における絶対的な姿勢を検出
し、第2の操作部の絶対的な姿勢を送出し、送出された
第1の操作部の絶対的な姿勢と、送出された第2の操作
部の絶対的な姿勢とを取得し、第1の操作部の絶対的な
姿勢と第2の操作部の絶対的な姿勢を統合し、統合結果
に基づいて、処理部の姿勢を制御するようにしたので、
容易に、かつ、精度よく、スレーブマニピュレータを遠
隔制御することができる。
【0248】本発明のマスタマニピュレータ、およびマ
スタマニピュレータ制御方法、および第2の記録媒体の
プログラムによれば、操作部の姿勢を検出し、操作部の
姿勢をスレーブマニピュレータに送出し、操作部の姿勢
と、他のマスタマニピュレータから供給された、他のマ
スタマニピュレータが有する操作部の姿勢との統合結果
に基づいて、スレーブマニピュレータに、スレーブマニ
ピュレータが有する、所定の処理対象物に対して処理を
施す処理部を制御するようにしたので、容易に、かつ、
精度よく、スレーブマニピュレータを遠隔制御すること
ができる。
【0249】本発明のスレーブマニピュレータ、スレー
ブマニピュレータ制御方法、および第3の記録媒体のプ
ログラムによれば、第1のマスタマニピュレータから送
出された、第1のマスタマニピュレータが有する第1の
操作部の姿勢と、第2のマスタマニピュレータから送出
された、第2のマスタマニピュレータが有する第2の操
作部の姿勢とを取得し、第1の操作部の姿勢と第2の操
作部の姿勢とを統合し、統合結果に基づいて、処理部の
姿勢を制御するようにしたので、容易に、かつ、精度よ
く、スレーブマニピュレータを遠隔制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の手術用マニピュレータシステムの外観の
構成例を示している。
【図2】スレーブマニピュレータ部3の先端部4の動き
を説明する図である。
【図3】本発明を適用した手術用マニピュレータシステ
ムにおけるスレーブマニピュレータ側の外観の構成例を
示す図である。
【図4】本発明を適用した手術用マニピュレータシステ
ムにおけるマスタマニピュレータ側の外観の構成例を示
す図である。
【図5】ヨー回転、ピッチ回転、およびロール回転を説
明する図である。
【図6】スレーブマニピュレータ部3の先端部4および
マスタマニピュレータ部8の操作部9の姿勢を説明する
図である。
【図7】本発明を適用した手術用マニピュレータシステ
ムの内部の構成例を示したブロック図である。
【図8】図7のスレーブマニピュレータ制御装置51の
構成例を示すブロック図である。
【図9】図7のマスタマニピュレータ制御装置53−1
の構成例を示すブロック図である。
【図10】図7のマスタマニピュレータ制御装置53−
2の構成例を示すブロック図である。
【図11】図7のマスタマニピュレータ制御装置53−
3の構成例を示すブロック図である。
【図12】スレーブマニピュレータ制御装置51の動作
を説明するフローチャートである。
【図13】図12のステップS1の処理の詳細を説明す
るフローチャートである。
【図14】マスタマニピュレータ制御装置53の動作を
説明するフローチャートである。
【図15】図14のステップS21の処理の詳細を説明
するフローチャートである。
【図16】同期取り画面の例を示す図である。
【図17】他の同期取り画面の他の例を示す図である。
【図18】スレーブマニピュレータ制御装置51および
マスタマニピュレータ制御装置53の動作の関係を示す
図である。
【図19】本発明を適用した他の手術用マニピュレータ
システムにおけるマスタマニピュレータ側の外観の構成
例を示す図である。
【図20】本発明を適用した他の手術用マニピュレータ
システムの内部の構成例を示すブロック図である。
【図21】図20のマニピュレータ制御装置121の構
成例を示すブロック図である。
【図22】スレーブマニピュレータ制御装置51の他の
動作を説明するフローチャートである。
【図23】マスタマニピュレータ制御装置53の他の動
作を説明するフローチャートである。
【図24】マスタマニピュレータ制御装置121の動作
を説明するフローチャートである。
【図25】図24のステップS91の処理の詳細を説明
するフローチャートである。
【図26】マスタマニピュレータ部102の操作部10
3の姿勢を説明する図である。
【図27】マスタマニピュレータ制御装置53の他の動
作を説明するフローチャートである。
【図28】マスタマニピュレータ制御装置121の他の
動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 手術台, 2 患者, 3 スレーブマニピュレー
タ部, 4 先端部,5 カメラ部, 6 CCDカメ
ラ, 7 操作台, 8 マスタマニピュレータ部,
9 操作部, 10 モニタ, 21 基台, 22
アーム, 23 駆動部, 31 スピーカ, 32
スイッチ部, 33 参加スイッチ,34 同期開始ス
イッチ, 51 スレーブマニピュレータ制御装置,
52カメラ制御装置, 53 マスタマニピュレータ制
御装置, 54 入出力制御装置, 71 制御部,
72 姿勢遷移機構部, 73 制御機構部, 74
通信部, 81 制御部, 82 姿勢遷移機構部,
83 制御機構部,84 通信部, 101 操作台,
102 マスタマニピュレータ部, 103 操作
部, 104 モニタ, 105 スピーカ, 106
スイッチ部, 107 参加スイッチ, 108 同
期開始スイッチ, 111 基台,112 アーム,
113 駆動部, 121 マスタマニピュレータ制御
装置, 122 入出力制御装置, 131 制御部,
132 姿勢遷移機構部,133 制御機構部, 1
34 通信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 マニピュレータシステムおよびマニピュレータ制御方法、マスタマニピュレータおよびマスタマ ニピュレータ制御方法、スレーブマニピュレータおよびスレーブマニピュレータ制御方法、並び に記録媒体

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の操作者により操作される第1の操
    作部を有する第1のマスタマニピュレータ、第2の操作
    者により操作される第2の操作部を有する第2のマスタ
    マニピュレータ、並びに所定の処理対象物に対して処理
    を施す処理部を有するスレーブマニピュレータからなる
    マニピュレータシステムにおいて、 前記第1のマスタマニピュレータは、 前記第1の操作部の、前記第1の操作部が移動可能な空
    間における絶対的な姿勢を検出する第1の検出手段と、 前記第1の操作部の絶対的な姿勢を送出する第1の送出
    手段とを備え、 前記第2のマスタマニピュレータは、 前記第2の操作部の、前記第2の操作部が移動可能な空
    間における絶対的な姿勢を検出する第2の検出手段と、 前記第2の操作部の絶対的な姿勢を送出する第2の送出
    手段とを備え、 前記スレーブマニピュレータは、 前記第1のマスタマニピュレータの前記第1の送出手段
    により送出された前記第1の操作部の絶対的な姿勢と、
    前記第2のマスタマニピュレータの前記第2の送出手段
    により送出された前記第2の操作部の絶対的な姿勢とを
    取得する第1の取得手段と、 前記第1の操作部の絶対的な姿勢と前記第2の操作部の
    絶対的な姿勢を統合する第1の統合手段と、 前記第1の統合手段による統合結果に基づいて、前記処
    理部の姿勢を制御する第1の制御手段とを備えることを
    特徴とするマニピュレータシステム。
  2. 【請求項2】 前記第1の操作部の絶対的な姿勢は、前
    記第1の操作部の、前記第1の操作部が移動可能な空間
    上の位置および状態であり、 前記第2の操作部の絶対的な姿勢は、前記第2の操作部
    の、前記第2の操作部が移動可能な空間上の位置および
    状態であることを特徴とする請求項1に記載のマニピュ
    レータシステム。
  3. 【請求項3】 前記スレーブマニピュレータの前記第1
    の統合手段は、前記第1の操作部の絶対的な姿勢と前記
    第2の操作部の絶対的な姿勢のそれぞれを、所定の重み
    付け値で重み付け加算することを特徴とする請求項1に
    記載のマニピュレータシステム。
  4. 【請求項4】 前記スレーブマニピュレータは、 前記処理部が、前記処理対象物から受ける第1の力また
    は第1のトルクを検出する第3の検出手段と、 前記第1の力または前記第1のトルクを送出する第3の
    送出手段とをさらに備え、 前記第1のマスタマニピュレータは、 前記スレーブマニピュレータの前記第3の送出手段によ
    り送出された前記第1の力または前記第1のトルクを取
    得する第2の取得手段と、 前記第2の取得手段により取得された前記第1の力また
    は前記第1のトルクに基づいて、前記第1の操作者に知
    覚させる第2の力または第2のトルクを決定する第1の
    決定手段と、 前記第1の操作者が、前記第2の力または前記第2のト
    ルクを知覚するように、前記第1の操作部を制御する第
    2の制御手段とをさらに備え、 前記第2のマスタマニピュレータは、 前記スレーブマニピュレータの前記第3の送出手段によ
    り送出された前記第1の力または前記第1のトルクを取
    得する第3の取得手段と、 前記第3の取得手段により取得された前記第1の力また
    は前記第1のトルクに基づいて、前記第2の操作者に知
    覚させる第3の力または第3のトルクを決定する第2の
    決定手段と、 前記第2の操作者が、前記第3の力または前記第3のト
    ルクを知覚するように、前記第2の操作部を制御する第
    3の制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項
    1に記載のマニピュレータシステム。
  5. 【請求項5】 前記スレーブマニピュレータは、前記第
    1の統合手段による前記統合結果を送出する第3の送出
    手段をさらに備え、 前記第1のマスタマニピュレータは、 前記スレーブマニピュレータの前記第3の送出手段によ
    り送出された前記統合結果を取得する第2の取得手段
    と、 前記第2の取得手段により取得された前記統合結果と前
    記第1の操作部の絶対的な姿勢の差を算出する第1の算
    出手段と、 前記第1の算出手段による算出結果に基づいて、前記第
    1の操作者に知覚させる力またはトルクを決定する第1
    の決定手段と、 前記第1の操作者が、前記第1の決定手段により決定さ
    れた前記力または前記トルクを知覚するように、前記第
    1の操作部を制御する第2の制御手段とをさらに備え、 前記第2のマスタマニピュレータは、 前記スレーブマニピュレータの前記第3の送出手段によ
    り送出された前記統合結果を取得する第3の取得手段
    と、 前記第3の取得手段により取得された前記統合結果と前
    記第2の操作部の絶対的な姿勢の差を算出する第2の算
    出手段と、 前記第2の算出手段による算出結果に基づいて、前記第
    2の操作者に知覚させる力またはトルクを決定する第2
    の決定手段と、 前記第2の操作者が、前記第2の決定手段により決定さ
    れた前記力または前記トルクを知覚するように、前記第
    2の操作部を制御する第3の制御手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のマニピュレータシス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記スレーブマニピュレータは、 前記処理部が、前記処理対象物から受ける第1の力また
    は第1のトルクを検出する第3の検出手段と、 前記第1の力または前記第1のトルク、および前記第1
    の統合手段による前記統合結果を送出する第3の送出手
    段とをさらに備え、 前記第1のマスタマニピュレータは、 前記スレーブマニピュレータの前記第3の送出手段によ
    り送出された、前記第1の力または前記第1のトルク、
    および前記統合結果を取得する第2の取得手段と、 前記第2の取得手段により取得された前記統合結果と前
    記第1の操作部の絶対的な姿勢の差を算出する第1の算
    出手段と、 前記第2の取得手段により取得された前記第1の力また
    は前記第1のトルク、 および前記第1の算出手段により算出された前記差に基
    づいて、前記第1の操作者に知覚させる第2の力または
    第2のトルクを決定する第1の決定手段と、 前記第1の操作者が、前記第2の力または前記第2のト
    ルクを知覚するように、前記第1の操作部を制御する第
    2の制御手段とをさらに備え、 前記第2のマスタマニピュレータは、 前記スレーブマニピュレータの前記第3の送出手段によ
    り送出された、前記第1の力または前記第1のトルク、
    および前記統合結果を取得する第3の取得手段と、 前記第3の取得手段により取得された前記統合結果と前
    記第2の操作部の絶対的な姿勢の差を算出する第2の算
    出手段と、 前記第3の取得手段により取得された前記第1の力また
    は前記第1のトルク、 および前記第2の算出手段により算出された前記差に基
    づいて、前記第2の操作者に知覚させる第3の力または
    第3のトルクを決定する第2の決定手段と、 前記第2の操作者が、前記第3の力または前記第3のト
    ルクを知覚するように、前記第2の操作部を制御する第
    3の制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項
    1に記載のマニピュレータシステム。
  7. 【請求項7】 前記第1のマスタマニピュレータは、前
    記第1の操作者が、前記第2の操作者の前記第2の操作
    部の操作と同期して、前記第1の操作部を操作すること
    ができるように、所定の合図の表示を制御する第1の表
    示制御手段をさらに備え、 前記第2のマスタマニピュレータは、前記第2の操作者
    が、前記第1の操作者の前記第1の操作部の操作と同期
    して、前記第2の操作部を操作することができるよう
    に、前記合図の表示を制御する第2の表示制御手段をさ
    らに備えることを特徴とする請求項1に記載のマニピュ
    レータシステム。
  8. 【請求項8】 前記第1のマスタマニピュレータは、前
    記第1の操作者が、前記第2の操作者の前記第2の操作
    部の操作と同期して、前記第1の操作部を操作すること
    ができるように、所定の音声の合図の出力を制御する第
    1の出力制御手段をさらに備え、 前記第2のマスタマニピュレータは、前記第2の操作者
    が、前記第1の操作者の前記第1の操作部の操作と同期
    して、前記第2の操作部を操作することができるよう
    に、前記音声の合図の出力を制御する第2の出力制御手
    段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のマ
    ニピュレータシステム。
  9. 【請求項9】 第3の操作者により操作される第3の操
    作部を有する第3のマスタマニピュレータをさらに備
    え、 前記第3のマスタマニピュレータは、 前記第3の操作部の、前記第3の操作部の所定の標準姿
    勢に対する相対的な姿勢を検出する第3の検出手段と、 前記第3の検出手段により検出された前記第3の操作部
    の相対的な姿勢を送出する第3の送出手段とをさらに備
    え、 前記スレーブマニピュレータの、 前記第1の取得手段は、前記第3のマスタマニピュレー
    タの前記第3の送出手段により送出された前記第3の操
    作部の相対的な姿勢をさらに取得し、 前記第1の統合手段は、前記第1の操作部の絶対的な姿
    勢、前記第2の操作部の絶対的な姿勢、および前記第3
    の操作部の相対的な姿勢を統合することを特徴とする請
    求項1に記載のマニピュレータシステム。
  10. 【請求項10】 前記スレーブマニピュレータの前記第
    1の統合手段は、前記第1の操作部の絶対的な姿勢、前
    記第2の操作部の絶対的な姿勢、および前記第3の操作
    部の相対的な姿勢のそれぞれを、所定の重み付け値で重
    み付け加算することを特徴とする請求項9に記載のマニ
    ピュレータシステム。
  11. 【請求項11】 前記スレーブマニピュレータは、 前記処理部が、前記処理対象物から受ける第1の力また
    は第1のトルクを検出する第4の検出手段と、 前記第1の力または前記第1のトルクを送出する第4の
    送出手段とをさらに備え、 前記第1のマスタマニピュレータは、 前記スレーブマニピュレータの前記第4の送出手段によ
    り送出された前記第1の力または前記第1のトルクを取
    得する第2の取得手段と、 前記第2のマスタマニピュレータの前記第2の送出手段
    により送出された前記第2の操作部の絶対的な姿勢を取
    得する第3の取得手段と、 前記第1の操作部の絶対的な姿勢と前記第2の操作部の
    絶対的な姿勢を統合する第2の統合手段と、 前記第2の統合手段による統合結果と前記第1の操作部
    の絶対的な姿勢の差を算出する第1の算出手段と、 前記第2の取得手段により取得された前記第1の力また
    は前記第1のトルク、 および前記第1の算出手段により算出された前記差に基
    づいて、前記第1の操作者に知覚させる第2の力または
    第2のトルクを決定する第1の決定手段と、 前記第1の操作者が、前記第2の力または前記第2のト
    ルクを知覚するように、前記第1の操作部を制御する第
    2の制御手段とをさらに備え、 前記第2のマスタマニピュレータは、 前記スレーブマニピュレータの前記第4の送出手段によ
    り送出された前記第1の力または前記第1のトルクを取
    得する第4の取得手段と、 前記第1のマスタマニピュレータの前記第1の送出手段
    により送出された前記第1の操作部の絶対的な姿勢を取
    得する第5の取得手段と、 前記第2の操作部の絶対的な姿勢と前記第1の操作部の
    絶対的な姿勢を統合する第3の統合手段と、 前記第3の統合手段による統合結果と前記第2の操作部
    の絶対的な姿勢の差を算出する第2の算出手段と、 前記第4の取得手段により取得された前記第1の力また
    は前記第1のトルク、 および前記第2の算出手段により算出された前記差に基
    づいて、前記第2の操作者に知覚させる第3の力または
    第3のトルクを決定する第2の決定手段と、 前記第2の操作者が、前記第3の力または前記第3のト
    ルクを知覚するように、前記第2の操作部を制御する第
    3の制御手段とをさらに備え、 前記第3のマスタマニピュレータは、 前記スレーブマニピュレータの前記第4の送出手段によ
    り送出された前記第1の力または前記第1のトルクを取
    得する第6の取得手段と、 前記第6の取得手段により取得された前記第1の力また
    は前記第1のトルク、 および前記第3の操作部の相対的な姿勢に基づいて、前
    記第3の操作者に知覚させる第4の力または第4のトル
    クを決定する第3の決定手段と、 前記第3の操作者が、前記第4の力または前記第4のト
    ルクを知覚するように、前記第3の操作部を制御する第
    4の制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項
    9に記載のマニピュレータシステム。
  12. 【請求項12】 前記第1のマスタマニピュレータは、 前記第3のマスタマニピュレータの前記第3の送出手段
    により送出された前記第3の操作部の相対的な姿勢を取
    得する第7の取得手段をさらに備え、 前記第1の決定手段は、前記第3の操作部の相対的な姿
    勢に対応する値が所定の閾値より小さい場合、前記第1
    の力または前記第1のトルク、および前記第2の統合手
    段による前記統合結果に基づいて、前記第2の力または
    前記第2のトルクを決定し、前記第3の操作部の相対的
    な姿勢に対応する値が前記閾値以上である場合、前記第
    2の統合手段による前記統合結果のみに基づいて、前記
    第2の力または前記第2のトルクを決定し、 前記第2のマスタマニピュレータは、 前記第3のマスタマニピュレータの前記第3の送出手段
    により送出された前前記第3の操作部の相対的な姿勢を
    取得する第8の取得手段をさらに備え、 前記第2の決定手段は、前記第3の操作部の相対的な姿
    勢に対応する値が前記閾値より小さい場合、前記第1の
    力または前記第1のトルク、および前記第3の統合手段
    による前記統合結果に基づいて、前記第3の力または前
    記第3のトルクを決定し、前記第3の操作部の相対的な
    姿勢に対応する値が前記閾値以上である場合、前記第3
    の統合手段による前記統合結果のみに基づいて、前記第
    3の力または前記第3のトルクを決定し、 前記第3のマスタマニピュレータの前記第3の決定手段
    は、前記第3の操作部の相対的な姿勢に対応する値が前
    記閾値より小さい場合、前記第3の操作部の相対的な姿
    勢に対応する値のみに基づいて、前記第4の力または前
    記第4のトルクを決定し、前記第3の操作部の相対的な
    姿勢に対応する値が前記閾値以上である場合、前記第3
    の操作部の相対的な姿勢に対応する値、および前記第1
    の力または前記第1のトルクに基づいて、前記第4の力
    または前記第4のトルクを決定することを特徴とする請
    求項11に記載のマニピュレータシステム。
  13. 【請求項13】 第1の操作者により操作される第1の
    操作部を有する第1のマスタマニピュレータ、第2の操
    作者により操作される第2の操作部を有する第2のマス
    タマニピュレータ、並びに所定の処理対象物に対して処
    理を施す処理部を有するスレーブマニピュレータからな
    るマニピュレータシステムのマニピュレータ制御方法に
    おいて、 前記第1のマスタマニピュレータの前記第1の操作部
    の、前記第1の操作部が移動可能な空間における絶対的
    な姿勢を検出する第1の検出ステップと、 前記第1の操作部の絶対的な姿勢を送出する第1の送出
    ステップと、 前記第2のマスタマニピュレータの前記第2の操作部
    の、前記第2の操作部が移動可能な空間における絶対的
    な姿勢を検出する第2の検出ステップと、 前記第2の操作部の絶対的な姿勢を送出する第2の送出
    ステップと、 前記第1の送出ステップの処理で送出された前記第1の
    操作部の絶対的な姿勢と、前記第2の送出ステップの処
    理で送出された前記第2の操作部の絶対的な姿勢とを取
    得する第1の取得ステップと、 前記第1の操作部の絶対的な姿勢と前記第2の操作部の
    絶対的な姿勢を統合する第1の統合ステップと、 前記第1の統合ステップでの統合結果に基づいて、前記
    処理部の姿勢を制御する第1の制御ステップとを含むこ
    とを特徴とするマニピュレータ制御方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の操作部の絶対的な姿勢は、
    前記第1の操作部の、前記第1の操作部が移動可能な空
    間上の位置および状態であり、 前記第2の操作部の絶対的な姿勢は、前記第2の操作部
    の、前記第2の操作部が移動可能な空間上の位置および
    状態であることを特徴とする請求項13に記載のマニピ
    ュレータ制御方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の統合ステップは、前記第1
    の操作部の絶対的な姿勢と前記第2の操作部の絶対的な
    姿勢のそれぞれを、所定の重み付け値で重み付け加算す
    ることを特徴とする請求項13に記載のマニピュレータ
    制御方法。
  16. 【請求項16】 前記スレーブマニピュレータの前記処
    理部が、前記処理対象物から受ける第1の力または第1
    のトルクを検出する第3の検出ステップと、 前記第1の力または前記第1のトルクを送出する第3の
    送出ステップと、 前記第3の送出ステップの処理で送出された前記第1の
    力または前記第1のトルクを取得する第2の取得ステッ
    プと、 前記第2の取得ステップの処理で取得された前記第1の
    力または前記第1のトルクに基づいて、前記第1の操作
    者に知覚させる第2の力または第2のトルクを決定する
    第1の決定ステップと、 前記第1の操作者が、前記第2の力または前記第2のト
    ルクを知覚するように、前記第1の操作部を制御する第
    2の制御ステップと、 前記第3の送出ステップの処理で送出された前記第1の
    力または前記第1のトルクを取得する第3の取得ステッ
    プと、 前記第3の取得ステップの処理で取得された前記第1の
    力または前記第1のトルクに基づいて、前記第2の操作
    者に知覚させる第3の力または第3のトルクを決定する
    第2の決定ステップと、 前記第2の操作者が、前記第3の力または前記第3のト
    ルクを知覚するように、前記第2の操作部を制御する第
    3の制御ステップとをさらに含むことを特徴とする請求
    項13に記載のマニピュレータ制御方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の統合ステップでの前記統合
    結果を送出する第3の送出ステップと、 前記第3の送出ステップの処理で送出された前記統合結
    果を取得する第2の取得ステップと、 前記第2の取得ステップの処理で取得された前記統合結
    果と前記第1の操作部の絶対的な姿勢の差を算出する第
    1の算出ステップと、 前記第1の算出ステップでの算出結果に基づいて、前記
    第1の操作者に知覚させる力またはトルクを決定する第
    1の決定ステップと、 前記第1の操作者が、前記第1の決定ステップの処理で
    決定された前記力または前記トルクを知覚するように、
    前記第1の操作部を制御する第2の制御ステップと、 前記第3の送出ステップの処理で送出された前記統合結
    果を取得する第3の取得ステップと、 前記第3の取得ステップの処理で取得された前記統合結
    果と前記第2の操作部の絶対的な姿勢の差を算出する第
    2の算出ステップと、 前記第2の算出ステップでの算出結果に基づいて、前記
    第2の操作者に知覚させる力またはトルクを決定する第
    2の決定ステップと、 前記第2の操作者が、前記第2の決定ステップの処理で
    決定された前記力または前記トルクを知覚するように、
    前記第2の操作部を制御する第3の制御ステップとをさ
    らに含むことを特徴とする請求項13に記載のマニピュ
    レータ制御方法。
  18. 【請求項18】 前記スレーブマニピュレータの前記処
    理部が、前記処理対象物から受ける第1の力または第1
    のトルクを検出する第3の検出ステップと、前記第1の
    力または前記第1のトルク、および前記第1の統合ステ
    ップでの前記統合結果を送出する第3の送出ステップ
    と、 前記第3の送出ステップの処理で送出された、前記第1
    の力または前記第1のトルク、および前記統合結果を取
    得する第2の取得ステップと、 前記第2の取得ステップの処理で取得された前記統合結
    果と前記第1の操作部の絶対的な姿勢の差を算出する第
    1の算出ステップと、 前記第2の取得ステップの処理で取得された前記第1の
    力または前記第1のトルク、および前記第1の算出ステ
    ップの処理で算出された前記差に基づいて、前記第1の
    操作者に知覚させる第2の力または第2のトルクを決定
    する第1の決定ステップと、 前記第1の操作者が、前記第2の力または前記第2のト
    ルクを知覚するように、前記第1の操作部を制御する第
    2の制御ステップとをさらに含み、 前記第3の送出ステップの処理で送出された、前記第1
    の力または前記第1のトルク、および前記統合結果を取
    得する第3の取得ステップと、 前記第3の取得ステップの処理で取得された前記統合結
    果と前記第2の操作部の絶対的な姿勢の差を算出する第
    2の算出ステップと、 前記第3の取得ステップの処理で取得された前記第1の
    力または前記第1のトルク、および前記第2の算出ステ
    ップの処理で算出された前記差に基づいて、前記第2の
    操作者に知覚させる第3の力または第3のトルクを決定
    する第2の決定ステップと、 前記第2の操作者が、前記第3の力または前記第3のト
    ルクを知覚するように、前記第2の操作部を制御する第
    3の制御ステップとをさらに含むことを特徴とする請求
    項13に記載のマニピュレータ制御方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の操作者が、前記第2の操作
    者の前記第2の操作部の操作と同期して、前記第1の操
    作部を操作することができるように、所定の合図の表示
    を制御する第1の表示制御ステップと、 前記第2の操作者が、前記第1の操作者の前記第1の操
    作部の操作と同期して、前記第2の操作部を操作するこ
    とができるように、前記合図の表示を制御する第2の表
    示制御ステップとをさらに含むことを特徴とする請求項
    13に記載のマニピュレータ制御方法。
  20. 【請求項20】 前記第1の操作者が、前記第2の操作
    者の前記第2の操作部の操作と同期して、前記第1の操
    作部を操作することができるように、所定の音声の合図
    の出力を制御する第1の出力制御ステップと、 前記第2の操作者が、前記第1の操作者の前記第1の操
    作部の操作と同期して、前記第2の操作部を操作するこ
    とができるように、前記音声の合図の出力を制御する第
    2の出力制御ステップとをさらに含むことを特徴とする
    請求項13に記載のマニピュレータ制御方法。
  21. 【請求項21】 前記マニピュレータシステムは、第3
    の操作者により操作される第3の操作部を有する第3の
    マスタマニピュレータをさらに備え、 前記第3のマスタマニピュレータの前記第3の操作部
    の、前記第3の操作部の所定の標準姿勢に対する相対的
    な姿勢を検出する第3の検出ステップと、 前記第3の検出ステップの処理で検出された前記第3の
    操作部の相対的な姿勢を送出する第3の送出ステップ
    と、 前記第1の取得ステップの処理により、前記第3のマス
    タマニピュレータの前記第3の送出ステップの処理で送
    出された前記第3の操作部の相対的な姿勢がさらに取得
    され、 前記第1の統合ステップの処理により、前記第1の操作
    部の絶対的な姿勢、前記第2の操作部の絶対的な姿勢、
    および前記第3の操作部の相対的な姿勢が統合されるこ
    とを特徴とする請求項13に記載のマニピュレータ制御
    方法。
  22. 【請求項22】 前記第1の統合ステップの処理によ
    り、前記第1の操作部の絶対的な姿勢、前記第2の操作
    部の絶対的な姿勢、および前記第3の操作部の相対的な
    姿勢のそれぞれが、所定の重み付け値で重み付け加算さ
    れることを特徴とする請求項21に記載のマニピュレー
    タ制御方法。
  23. 【請求項23】 前記スレーブマニピュレータの前記処
    理部が、前記処理対象物から受ける第1の力または第1
    のトルクを検出する第4の検出ステップと、 前記第1の力または前記第1のトルクを送出する第4の
    送出ステップと、 前記第4の送出ステップの処理で送出された前記第1の
    力または前記第1のトルクを取得する第2の取得ステッ
    プと、 前記第2の送出ステップの処理で送出された前記第2の
    操作部の絶対的な姿勢を取得する第3の取得ステップ
    と、 前記第1の操作部の絶対的な姿勢と前記第2の操作部の
    絶対的な姿勢を統合する第2の統合ステップと、 前記第2の統合ステップでの統合結果と前記第1の操作
    部の絶対的な姿勢の差を算出する第1の算出ステップ
    と、 前記第2の取得ステップの処理で取得された前記第1の
    力または前記第1のトルク、および前記第1の算出ステ
    ップの処理で算出された前記差に基づいて、前記第1の
    操作者に知覚させる第2の力または第2のトルクを決定
    する第1の決定ステップと、 前記第1の操作者が、前記第2の力または前記第2のト
    ルクを知覚するように、前記第1の操作部を制御する第
    2の制御ステップと、 前記第4の送出ステップの処理で送出された前記第1の
    力または前記第1のトルクを取得する第4の取得ステッ
    プと、 前記第1の送出ステップの処理で送出された前記第1の
    操作部の絶対的な姿勢を取得する第5の取得ステップ
    と、 前記第2の操作部の絶対的な姿勢と前記第1の操作部の
    絶対的な姿勢を統合する第3の統合ステップと、 前記第3の統合ステップでの統合結果と前記第2の操作
    部の絶対的な姿勢の差を算出する第2の算出ステップ
    と、 前記第4の取得ステップの処理で取得された前記第1の
    力または前記第1のトルク、および前記第2の算出ステ
    ップの処理で算出された前記差に基づいて、前記第2の
    操作者に知覚させる第3の力または第3のトルクを決定
    する第2の決定ステップと、 前記第2の操作者が、前記第3の力または前記第3のト
    ルクを知覚するように、前記第2の操作部を制御する第
    3の制御ステップと、 前記第4の送出ステップの処理で送出された前記第1の
    力または前記第1のトルクを取得する第6の取得ステッ
    プと、 前記第6の取得ステップの処理で取得された前記第1の
    力または前記第1のトルク、および前記第3の操作部の
    相対的な姿勢に基づいて、前記第3の操作者に知覚させ
    る第4の力または第4のトルクを決定する第3の決定ス
    テップと、 前記第3の操作者が、前記第4の力または前記第4のト
    ルクを知覚するように、前記第3の操作部を制御する第
    4の制御ステップとをさらに含むことを特徴とする請求
    項21記載のマニピュレータ制御方法。
  24. 【請求項24】 前記第3の送出ステップの処理で送出
    された記第3の操作部の相対的な姿勢を取得する第7の
    取得ステップと、 前記第1の決定ステップの処理により、前記第3の操作
    部の相対的な姿勢に対応する値が所定の閾値より小さい
    場合、前記第1の力または前記第1のトルク、および前
    記第2の統合ステップでの前記統合結果に基づいて、前
    記第2の力または前記第2のトルクが決定され、前記第
    3の操作部の相対的な姿勢に対応する値が前記閾値以上
    である場合、前記第2の統合ステップでの前記統合結果
    のみに基づいて、前記第2の力または前記第2のトルク
    が決定され、 前記第3の送出ステップの処理で送出された前記第3の
    操作部の相対的な姿勢を取得する第8の取得ステップ
    と、 前記第2の決定ステップの処理により、前記第3の操作
    部の相対的な姿勢に対応する値が、前記閾値より小さい
    場合、前記第1の力または前記第1のトルク、および前
    記第3の統合ステップでの前記統合結果に基づいて、前
    記第3の力または前記第3のトルクが決定され、前記第
    3の操作部の相対的な姿勢に対応する値が前記閾値以上
    である場合、前記第3の統合ステップの処理で前記統合
    結果のみに基づいて、前記第3の力または前記第3のト
    ルクが決定され、 前記第3の決定ステップの処理により、前記第3の操作
    部の相対的な姿勢に対応する値が前記閾値より小さい場
    合、前記第3の操作部の相対的な姿勢に対応する値のみ
    に基づいて、前記第4の力または前記第4のトルクが決
    定され、前記第3の操作部の相対的な姿勢に対応する値
    が前記閾値以上である場合、前記第3の操作部の相対的
    な姿勢に対応する値、および前記第1の力または前記第
    1のトルクに基づいて、前記第4の力または前記第4の
    トルクが決定されることを特徴とする請求項23に記載
    のマニピュレータ制御方法。
  25. 【請求項25】 第1の操作者により操作される第1の
    操作部を有する第1のマスタマニピュレータ、第2の操
    作者により操作される第2の操作部を有する第2のマス
    タマニピュレータ、並びに所定の処理対象物に対して処
    理を施す処理部を有するスレーブマニピュレータからな
    るマニピュレータシステムの制御用のプログラムであっ
    て、 前記第1のマスタマニピュレータの前記第1の操作部
    の、前記第1の操作部が移動可能な空間における絶対的
    な姿勢を検出する第1の検出ステップと、 前記第1の操作部の絶対的な姿勢を送出する第1の送出
    ステップと、 前記第2のマスタマニピュレータの前記第2の操作部
    の、前記第2の操作部が移動可能な空間における絶対的
    な姿勢を検出する第2の検出ステップと、 前記第2の操作部の絶対的な姿勢を送出する第2の送出
    ステップと、 前記第1の送出ステップの処理で送出された前記第1の
    操作部の絶対的な姿勢と、前記第2の送出ステップの処
    理で送出された前記第2の操作部の絶対的な姿勢とを取
    得する第1の取得ステップと、 前記第1の操作部の絶対的な姿勢と前記第2の操作部の
    絶対的な姿勢を統合する第1の統合ステップと、 前記第1の統合ステップでの統合結果に基づいて、前記
    処理部の姿勢を制御する第1の制御ステップとを含むこ
    とを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラ
    ムが記録されている記録媒体。
  26. 【請求項26】 操作者により操作される操作部を有す
    るマスタマニピュレータにおいて、 前記操作部の姿勢を検出する検出手段と、 前記操作部の姿勢をスレーブマニピュレータに送出し、
    前記操作部の姿勢と、他のマスタマニピュレータから供
    給された、前記他のマスタマニピュレータが有する操作
    部の姿勢との統合結果に基づいて、前記スレーブマニピ
    ュレータに、前記スレーブマニピュレータが有する、所
    定の処理対象物に対して処理を施す処理部を制御させる
    送出手段とを備えることを特徴とするマスタマニピュレ
    ータ。
  27. 【請求項27】 操作者により操作される操作部を有す
    るマスタマニピュレータのマスタマニピュレータ制御方
    法において、 前記操作部の姿勢を検出する検出ステップと、 前記操作部の姿勢をスレーブマニピュレータに送出し、
    前記操作部の姿勢と、他のマスタマニピュレータから供
    給された、前記他のマスタマニピュレータが有する操作
    部の姿勢との統合結果に基づいて、前記スレーブマニピ
    ュレータに、前記スレーブマニピュレータが有する、所
    定の処理対象物に対して処理を施す処理部を制御させる
    送出ステップとを含むことを特徴とするマスタマニピュ
    レータ制御方法。
  28. 【請求項28】 操作者により操作される操作部を有す
    るマスタマニピュレータの制御用のプログラムであっ
    て、 前記操作部の姿勢を検出する検出ステップと、 前記操作部の姿勢をスレーブマニピュレータに送出し、
    前記操作部の姿勢と、他のマスタマニピュレータから供
    給された、前記他のマスタマニピュレータが有する操作
    部の姿勢との統合結果に基づいて、前記スレーブマニピ
    ュレータに、前記スレーブマニピュレータが有する、所
    定の処理対象物に対して処理を施す処理部を制御させる
    送出ステップとを含むことを特徴とするコンピュータが
    読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  29. 【請求項29】 所定の処理対象物に処理を施す処理部
    を有するスレーブマニピュレータにおいて、 第1のマスタマニピュレータから送出された、前記第1
    のマスタマニピュレータが有する第1の操作部の姿勢
    と、第2のマスタマニピュレータから送出された、前記
    第2のマスタマニピュレータが有する第2の操作部の姿
    勢とを取得する取得手段と、 前記第1の操作部の姿勢と前記第2の操作部の姿勢とを
    統合する統合手段と、 前記統合手段による統合結果に基づいて、前記処理部の
    姿勢を制御する制御手段とを備えることを特徴とするス
    レーブマニピュレータ。
  30. 【請求項30】 所定の処理対象物に処理を施す処理部
    を有するスレーブマニピュレータのスレーブマニピュレ
    ータ制御方法において、 第1のマスタマニピュレータから送出された、前記第1
    のマスタマニピュレータが有する第1の操作部の姿勢
    と、第2のマスタマニピュレータから送出された、前記
    第2のマスタマニピュレータが有する第2の操作部の姿
    勢とを取得する取得ステップと、 前記第1の操作部の姿勢と前記第2の操作部の姿勢とを
    統合する統合ステップと、 前記統合ステップでの統合結果に基づいて、前記処理部
    の姿勢を制御する制御ステップとを含むことを特徴とす
    るスレーブマニピュレータ制御方法。
  31. 【請求項31】 所定の処理対象物に処理を施す処理部
    を有するスレーブマニピュレータの制御用のプログラム
    であって、 第1のマスタマニピュレータから送出された、前記第1
    のマスタマニピュレータが有する第1の操作部の姿勢
    と、第2のマスタマニピュレータから送出された、前記
    第2のマスタマニピュレータが有する第2の操作部の姿
    勢とを取得する取得ステップと、 前記第1の操作部の姿勢と前記第2の操作部の姿勢とを
    統合する統合ステップと、 前記統合ステップでの統合結果に基づいて、前記処理部
    の姿勢を制御する制御ステップとを含むことを特徴とす
    るコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録され
    ている記録媒体。
JP2000384732A 2000-12-19 2000-12-19 マニピュレータシステム、マスタマニピュレータ、スレーブマニピュレータ及びそれらの制御方法、並びに記録媒体 Expired - Fee Related JP4655175B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000384732A JP4655175B2 (ja) 2000-12-19 2000-12-19 マニピュレータシステム、マスタマニピュレータ、スレーブマニピュレータ及びそれらの制御方法、並びに記録媒体
US10/023,631 US6470236B2 (en) 2000-12-19 2001-12-18 System and method for controlling master and slave manipulator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000384732A JP4655175B2 (ja) 2000-12-19 2000-12-19 マニピュレータシステム、マスタマニピュレータ、スレーブマニピュレータ及びそれらの制御方法、並びに記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002187078A true JP2002187078A (ja) 2002-07-02
JP4655175B2 JP4655175B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=18852123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000384732A Expired - Fee Related JP4655175B2 (ja) 2000-12-19 2000-12-19 マニピュレータシステム、マスタマニピュレータ、スレーブマニピュレータ及びそれらの制御方法、並びに記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6470236B2 (ja)
JP (1) JP4655175B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003040940A1 (fr) * 2001-11-09 2003-05-15 Sony Corporation Systeme et appareil pour le traitement d'informations
JP2007509698A (ja) * 2003-10-30 2007-04-19 ウージン・リー 外科用器具
JP2007229897A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Nagaoka Univ Of Technology 触覚制御方法および触覚制御装置
JP2014148037A (ja) * 2013-01-10 2014-08-21 Panasonic Corp マスタースレーブロボットの制御装置及び制御方法、マスタースレーブロボット、並びに、制御プログラム
WO2014156250A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 オリンパス株式会社 マスタスレーブシステム
KR20150039801A (ko) * 2012-08-03 2015-04-13 스트리커 코포레이션 로봇 수술을 위한 시스템 및 방법
CN107717994A (zh) * 2017-11-08 2018-02-23 西安交通大学 基于主从空间映射的主从异构机器人通用控制方法及系统
JP2019505261A (ja) * 2015-12-10 2019-02-28 シーエムアール サージカル リミテッドCmr Surgical Limited 外科用ロボットシステムおよび一組の外科用ロボット設備
JPWO2018159114A1 (ja) * 2017-02-28 2019-12-19 ソニー株式会社 制御システム及び制御方法、並びに手術アームシステム
US11045958B2 (en) 2012-08-03 2021-06-29 Stryker Corporation Surgical robotic system and method for commanding instrument position based on iterative boundary evaluation
US11179210B2 (en) 2012-08-03 2021-11-23 Stryker Corporation Surgical manipulator and method for controlling pose of an instrument based on virtual rigid body modelling

Families Citing this family (68)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6659939B2 (en) 1998-11-20 2003-12-09 Intuitive Surgical, Inc. Cooperative minimally invasive telesurgical system
US6398726B1 (en) 1998-11-20 2002-06-04 Intuitive Surgical, Inc. Stabilizer for robotic beating-heart surgery
US8527094B2 (en) 1998-11-20 2013-09-03 Intuitive Surgical Operations, Inc. Multi-user medical robotic system for collaboration or training in minimally invasive surgical procedures
US6951535B2 (en) * 2002-01-16 2005-10-04 Intuitive Surgical, Inc. Tele-medicine system that transmits an entire state of a subsystem
US6852107B2 (en) 2002-01-16 2005-02-08 Computer Motion, Inc. Minimally invasive surgical training using robotics and tele-collaboration
US6493608B1 (en) * 1999-04-07 2002-12-10 Intuitive Surgical, Inc. Aspects of a control system of a minimally invasive surgical apparatus
US6592572B1 (en) * 1999-11-22 2003-07-15 Olympus Optical Co., Ltd. Surgical operation apparatus
JP4014792B2 (ja) * 2000-09-29 2007-11-28 株式会社東芝 マニピュレータ
DE60143909D1 (de) 2000-11-28 2011-03-03 Intuitive Surgical Operations Z und gefässokklusionsverschluss
KR100483790B1 (ko) * 2002-03-22 2005-04-20 한국과학기술연구원 마이크로 조립용 다자유도 원격조종 로봇 시스템
WO2004014244A2 (en) 2002-08-13 2004-02-19 Microbotics Corporation Microsurgical robot system
US7960935B2 (en) 2003-07-08 2011-06-14 The Board Of Regents Of The University Of Nebraska Robotic devices with agent delivery components and related methods
US7819870B2 (en) * 2005-10-13 2010-10-26 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Tissue contact and thermal assessment for brush electrodes
US8971597B2 (en) * 2005-05-16 2015-03-03 Intuitive Surgical Operations, Inc. Efficient vision and kinematic data fusion for robotic surgical instruments and other applications
US9492240B2 (en) 2009-06-16 2016-11-15 Intuitive Surgical Operations, Inc. Virtual measurement tool for minimally invasive surgery
US8679109B2 (en) * 2005-10-13 2014-03-25 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Dynamic contact assessment for electrode catheters
US8672936B2 (en) 2005-10-13 2014-03-18 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Systems and methods for assessing tissue contact
US8162935B2 (en) * 2005-10-27 2012-04-24 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Systems and methods for electrode contact assessment
EP1854425A1 (de) * 2006-05-11 2007-11-14 BrainLAB AG Medizintechnische Positionsbestimmung mit redundanten Positionserfassungseinrichtungen und Prioritätsgewichtung für die Positionserfassungseinrichtungen
US8679096B2 (en) 2007-06-21 2014-03-25 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Multifunctional operational component for robotic devices
EP2034922B1 (en) 2006-06-22 2017-03-15 Board of Regents of the University of Nebraska Magnetically coupleable robotic devices
US9579088B2 (en) * 2007-02-20 2017-02-28 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Methods, systems, and devices for surgical visualization and device manipulation
US10085798B2 (en) * 2006-12-29 2018-10-02 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Ablation electrode with tactile sensor
US8226648B2 (en) 2007-12-31 2012-07-24 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Pressure-sensitive flexible polymer bipolar electrode
WO2009014917A2 (en) 2007-07-12 2009-01-29 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Methods and systems of actuation in robotic devices
WO2009023851A1 (en) 2007-08-15 2009-02-19 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Modular and cooperative medical devices and related systems and methods
CA2695615A1 (en) 2007-08-15 2009-02-19 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Medical inflation, attachment, and delivery devices and related methods
TWI345996B (en) * 2007-10-19 2011-08-01 Ind Tech Res Inst Position controlling mechanismand apparatus for controlling eye movement using the same
US9107697B2 (en) * 2008-06-04 2015-08-18 Restoration Robotics, Inc. System and method for selecting follicular units for harvesting
US8652186B2 (en) * 2008-06-04 2014-02-18 Restoration Robotics, Inc. System and method for selecting follicular units for harvesting
US8830224B2 (en) 2008-12-31 2014-09-09 Intuitive Surgical Operations, Inc. Efficient 3-D telestration for local robotic proctoring
US9155592B2 (en) * 2009-06-16 2015-10-13 Intuitive Surgical Operations, Inc. Virtual measurement tool for minimally invasive surgery
JP2013514835A (ja) 2009-12-17 2013-05-02 ボード オブ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ネブラスカ モジュール式及び協働式医療装置並びにこれに関連するシステム及び方法
JP5571432B2 (ja) * 2010-03-30 2014-08-13 カール シュトルツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 医療用ロボットシステム
KR101840312B1 (ko) * 2010-08-02 2018-03-20 더 존스 홉킨스 유니버시티 협동 로봇 제어 및 음향 피드백을 사용하여 힘 센서 정보를 나타내기 위한 방법
CA2804176A1 (en) 2010-08-06 2013-02-05 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Methods and systems for handling or delivering materials for natural orifice surgery
US9498289B2 (en) * 2010-12-21 2016-11-22 Restoration Robotics, Inc. Methods and systems for directing movement of a tool in hair transplantation procedures
US8911453B2 (en) * 2010-12-21 2014-12-16 Restoration Robotics, Inc. Methods and systems for directing movement of a tool in hair transplantation procedures
EP3977951B1 (en) 2011-06-10 2023-11-08 Board of Regents of the University of Nebraska Surgical end effector
CA3082073C (en) 2011-07-11 2023-07-25 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Robotic surgical devices, systems, and related methods
EP2806941B1 (en) 2012-01-10 2021-10-27 Board of Regents of the University of Nebraska Systems and devices for surgical access and insertion
EP2844181B1 (en) 2012-05-01 2021-03-10 Board of Regents of the University of Nebraska Single site robotic device and related systems
EP3189948B1 (en) 2012-06-22 2018-10-17 Board of Regents of the University of Nebraska Local control robotic surgical devices
US9505130B2 (en) * 2012-07-13 2016-11-29 General Electric Company System and method for performing remote welding operations on an apparatus
WO2014025399A1 (en) 2012-08-08 2014-02-13 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Robotic surgical devices, systems, and related methods
US9770305B2 (en) 2012-08-08 2017-09-26 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Robotic surgical devices, systems, and related methods
WO2014160086A2 (en) 2013-03-14 2014-10-02 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Methods, systems, and devices relating to robotic surgical devices, end effectors, and controllers
CA2906672C (en) 2013-03-14 2022-03-15 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Methods, systems, and devices relating to force control surgical systems
EP2996545B1 (en) 2013-03-15 2021-10-20 Board of Regents of the University of Nebraska Robotic surgical systems
US10966700B2 (en) 2013-07-17 2021-04-06 Virtual Incision Corporation Robotic surgical devices, systems and related methods
CN106456257B (zh) * 2014-05-13 2019-11-05 柯惠Lp公司 手术机器人手臂支撑系统及使用方法
US10342561B2 (en) 2014-09-12 2019-07-09 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Quick-release end effectors and related systems and methods
JP6524631B2 (ja) * 2014-09-30 2019-06-05 セイコーエプソン株式会社 ロボット、制御装置およびロボットシステム
CA2967593C (en) 2014-11-11 2024-02-27 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Robotic device with compact joint design and related systems and methods
EP3275393A4 (en) * 2015-03-25 2018-11-21 Sony Olympus Medical Solutions Inc. Medical observation device, surgical observation device, and medical observation system
DE102015109371A1 (de) * 2015-06-12 2016-12-15 avateramedical GmBH Vorrichtung und Verfahren zur robotergestützten Chirurgie
JP6961146B2 (ja) 2015-08-03 2021-11-05 バーチャル インシジョン コーポレイションVirtual Incision Corporation ロボット外科的デバイス、システムおよび関連する方法
CA3024623A1 (en) 2016-05-18 2017-11-23 Virtual Incision Corporation Robotic surgical devices, systems and related methods
CN110248614B (zh) 2016-08-25 2023-04-18 内布拉斯加大学董事会 快速释放工具耦接器以及相关系统和方法
CN109890580B (zh) 2016-08-30 2022-06-28 内布拉斯加大学董事会 具有紧凑型关节设计和附加自由度的机器人装置及相关系统和方法
JP2020500674A (ja) 2016-11-22 2020-01-16 ボード オブ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ネブラスカ 改良された全体的位置決めデバイスならびに関連するシステムおよび方法
WO2018102430A1 (en) 2016-11-29 2018-06-07 Virtual Incision Corporation User controller with user presence detection and related systems and methods
WO2018112199A1 (en) 2016-12-14 2018-06-21 Virtual Incision Corporation Releasable attachment device for coupling to medical devices and related systems and methods
CN109996510B (zh) * 2017-03-07 2024-03-05 直观外科手术操作公司 用于控制具有可铰接远侧部分的工具的系统和方法
US10828716B2 (en) 2017-06-19 2020-11-10 Lincoln Global, Inc. Systems and methods for real time, long distance, remote welding
CN111417333B (zh) 2017-09-27 2023-08-29 虚拟切割有限公司 具有跟踪相机技术的机器人手术设备及相关系统和方法
CN117140580A (zh) 2018-01-05 2023-12-01 内布拉斯加大学董事会 具有紧凑型关节设计的单臂机器人装置及相关系统和方法
WO2020146348A1 (en) 2019-01-07 2020-07-16 Virtual Incision Corporation Robotically assisted surgical system and related devices and methods

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH031783A (ja) * 1989-05-30 1991-01-08 Canon Inc 画像プリント制御装置
JPH08215211A (ja) * 1995-02-16 1996-08-27 Hitachi Ltd 遠隔手術支援装置とその方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH031783U (ja) * 1989-05-30 1991-01-09
US5339799A (en) * 1991-04-23 1994-08-23 Olympus Optical Co., Ltd. Medical system for reproducing a state of contact of the treatment section in the operation unit
US5762458A (en) * 1996-02-20 1998-06-09 Computer Motion, Inc. Method and apparatus for performing minimally invasive cardiac procedures
US5657429A (en) * 1992-08-10 1997-08-12 Computer Motion, Inc. Automated endoscope system optimal positioning
US5524180A (en) * 1992-08-10 1996-06-04 Computer Motion, Inc. Automated endoscope system for optimal positioning
US5876325A (en) * 1993-11-02 1999-03-02 Olympus Optical Co., Ltd. Surgical manipulation system
US5825982A (en) * 1995-09-15 1998-10-20 Wright; James Head cursor control interface for an automated endoscope system for optimal positioning
US5855583A (en) * 1996-02-20 1999-01-05 Computer Motion, Inc. Method and apparatus for performing minimally invasive cardiac procedures
US6063095A (en) * 1996-02-20 2000-05-16 Computer Motion, Inc. Method and apparatus for performing minimally invasive surgical procedures
US5971976A (en) * 1996-02-20 1999-10-26 Computer Motion, Inc. Motion minimization and compensation system for use in surgical procedures
US6331181B1 (en) * 1998-12-08 2001-12-18 Intuitive Surgical, Inc. Surgical robotic tools, data architecture, and use

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH031783A (ja) * 1989-05-30 1991-01-08 Canon Inc 画像プリント制御装置
JPH08215211A (ja) * 1995-02-16 1996-08-27 Hitachi Ltd 遠隔手術支援装置とその方法

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003040940A1 (fr) * 2001-11-09 2003-05-15 Sony Corporation Systeme et appareil pour le traitement d'informations
US8255462B2 (en) 2001-11-09 2012-08-28 Sony Corporation Information processing system and information processing apparatus
JP2007509698A (ja) * 2003-10-30 2007-04-19 ウージン・リー 外科用器具
JP4912150B2 (ja) * 2003-10-30 2012-04-11 ウージン・リー 外科用器具
JP2007229897A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Nagaoka Univ Of Technology 触覚制御方法および触覚制御装置
US12004836B2 (en) 2012-08-03 2024-06-11 Stryker Corporation Surgical manipulator and method of operating the same using virtual rigid body modeling preliminary
KR20150039801A (ko) * 2012-08-03 2015-04-13 스트리커 코포레이션 로봇 수술을 위한 시스템 및 방법
US11179210B2 (en) 2012-08-03 2021-11-23 Stryker Corporation Surgical manipulator and method for controlling pose of an instrument based on virtual rigid body modelling
US11672620B2 (en) 2012-08-03 2023-06-13 Stryker Corporation Robotic system and method for removing a volume of material from a patient
KR102530836B1 (ko) * 2012-08-03 2023-05-10 스트리커 코포레이션 로봇 수술을 위한 시스템 및 방법
US11639001B2 (en) 2012-08-03 2023-05-02 Stryker Corporation Robotic system and method for reorienting a surgical instrument
US11471232B2 (en) 2012-08-03 2022-10-18 Stryker Corporation Surgical system and method utilizing impulse modeling for controlling an instrument
KR20220063303A (ko) * 2012-08-03 2022-05-17 스트리커 코포레이션 로봇 수술을 위한 시스템 및 방법
KR102235965B1 (ko) * 2012-08-03 2021-04-06 스트리커 코포레이션 로봇 수술을 위한 시스템 및 방법
US11045958B2 (en) 2012-08-03 2021-06-29 Stryker Corporation Surgical robotic system and method for commanding instrument position based on iterative boundary evaluation
JP2014148037A (ja) * 2013-01-10 2014-08-21 Panasonic Corp マスタースレーブロボットの制御装置及び制御方法、マスタースレーブロボット、並びに、制御プログラム
WO2014156250A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 オリンパス株式会社 マスタスレーブシステム
US9974426B2 (en) 2013-03-29 2018-05-22 Olympus Corporation Master-slave system for moving slave unit based on motion commands inputted into two command input units held by each hand of operator
JPWO2014156250A1 (ja) * 2013-03-29 2017-02-16 オリンパス株式会社 マスタスレーブシステム
JP2019505261A (ja) * 2015-12-10 2019-02-28 シーエムアール サージカル リミテッドCmr Surgical Limited 外科用ロボットシステムおよび一組の外科用ロボット設備
JP7020473B2 (ja) 2017-02-28 2022-02-16 ソニーグループ株式会社 制御システム及び制御方法、並びに手術アームシステム
US11395709B2 (en) 2017-02-28 2022-07-26 Sony Corporation Control system, control method, and surgical arm system
JPWO2018159114A1 (ja) * 2017-02-28 2019-12-19 ソニー株式会社 制御システム及び制御方法、並びに手術アームシステム
US11850014B2 (en) 2017-02-28 2023-12-26 Sony Group Corporation Control system, control method, and surgical arm system
CN107717994B (zh) * 2017-11-08 2020-04-28 西安交通大学 基于主从空间映射的主从异构机器人通用控制方法及系统
CN107717994A (zh) * 2017-11-08 2018-02-23 西安交通大学 基于主从空间映射的主从异构机器人通用控制方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
US20020123825A1 (en) 2002-09-05
JP4655175B2 (ja) 2011-03-23
US6470236B2 (en) 2002-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002187078A (ja) マニピュレータシステムおよびマニピュレータ制御方法、マスタマニピュレータおよびマスタマニピュレータ制御方法、スレーブマニピュレータおよびスレーブマニピュレータ制御方法、並びに記録媒体
CN106659541B (zh) 集成眼球凝视跟踪用于立体观看器的医疗装置、系统和方法
EP3107286B1 (en) Medical robotic system providing three-dimensional telestration
US20160302653A1 (en) Method of measuring distance by an endoscope, and endoscope system
JP6576002B2 (ja) 手術ロボットの合成表現
JP2020018877A (ja) イメージング器具の向きの制御のためのシステム及び方法
EP1849566A2 (en) Method for telemanipulation with telepresence
JP2023512563A (ja) 外科用ロボットシステムにおける生体内の深さ知覚を決定するためのシステムおよび方法
JP2002018125A (ja) 一人乃至多人数用ゲーム入力変換表示装置
JP2003186411A (ja) 表示装置及びその位置決め方法
JP6891803B2 (ja) 歩行補助装置
US20240208041A1 (en) Robot system
WO2024021855A1 (zh) 手术机器人及其控制方法、控制装置
US20100248831A1 (en) Acquiring images within a 3-dimensional room
WO2024121678A1 (en) Method and system for estimating positional data in images

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees