JP2002186925A - 排ガス通路のクリーニング方法及びその装置 - Google Patents

排ガス通路のクリーニング方法及びその装置

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JP2002186925A JP2000389119A JP2000389119A JP2002186925A JP 2002186925 A JP2002186925 A JP 2002186925A JP 2000389119 A JP2000389119 A JP 2000389119A JP 2000389119 A JP2000389119 A JP 2000389119A JP 2002186925 A JP2002186925 A JP 2002186925A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、排ガス通路のクリーニング方法及
びその装置に係り、排ガス通路を脱着せずにクリーニン
グを実施できる排ガス通路のクリーニング方法とその方
法を実施するための排ガス通路クリーニング装置を提供
することを目的とする。 【構成】 本発明は、例えば半導体製造装置1の排ガス
を流通させる排ガス通路2の屈曲部3に、当該排ガス通
路2の内面に付着する付着物を除去する半導体排ガス通
路クリーニング装置4を予め付設しておき、付着物が所
定量以上に成長する前の任意の段階で半導体排ガス通路
クリーニング装置4を作動させて付着物を該排ガス通路
2内に舞い上がらせ、これを排ガス通路2内を流れる排
ガスに乗せて下流に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉塵発生源を休止
させずに排ガス通路のクリーニングができる排ガス通路
のクリーニング方法及び本発明に係る排ガス通路のクリ
ーニング方法を実施するための排ガス通路クリーニング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粉塵発生源、例えば半導体素子製造工
業、自動車工業、プラスチック工業、資源産業、セラミ
ック工業、粉末冶金工業、洗剤工業、触媒工業、フェラ
イト工業、色材工業、農薬工業、飼料加工業、食品工
業、廃棄物処理産業、バイオ関連産業、化粧品工業及び
医薬品工業などにおいては粉塵が発生する。これらの粉
塵発生源においては、例えば粒径0.01〜50μm程
度の非常に微細な粉塵が発生することが知られている。
【0003】特に、最近、コンピュータ及びこれを応用
する電子制御装置は目を見張るように発達してきてお
り、その発展の方向及び範囲は無限に広がるように思わ
れる。このため、コンピュータに使用される電子部品と
して主要な地位を占める半導体電子素子の製造技術及び
その生産量も著しく急速に成長している。
【0004】これら半導体素子の原料となる半導体とし
ては、ゲルマニウム(Ge)、シリコン(Si)が多用
され、また、特殊な素子にはガリウム砒素(GaA
s)、ガリウム燐(GaP)なども実用化されている。
【0005】半導体素子製造工程で発生する粉塵は、そ
れ自体が公害防止の観点から放散することが禁止される
有害物質であったり、これを含有する気体が有害物質で
あったり、雰囲気中の有害物質を吸着したり、吸着した
りしていることが知られている。
【0006】半導体製造工程において使用され、或いは
生成される有害物質としては、シリコン系、砒素系、燐
系、ホウ素系、水素化金属、フロン系、ハロゲン、ハロ
ゲン化物、窒素酸化物、その他のものがある。
【0007】粉塵発生源の排ガスは、人の健康を損ねる
有害成分が含まれているので、粉塵発生源から外部より
遮断された排ガス通路を経て排ガスの有害成分を無害化
する無害化処理装置まで導かれる。
【0008】この排ガスには、たとえばモノシランガス
のように酸化により二酸化珪素という固形物を生成する
成分や、六フッ化タングステン(WF6)等のように排
ガス温度の低下により結晶化する成分などが含まれてい
るので、排ガス通路の内面には排ガスより生成した固形
物や結晶(以下、単に付着物という。)が付着し、次第
に堆積して排ガスの流れの障害になり、やがて、排ガス
通路を閉塞することになる。
【0009】従来は、この排ガス通路内面への付着物が
排ガスの流れを妨げたり、排ガス通路を閉塞したりする
ことを防止するために、定期的にあるいは適当な時期に
排ガス通路の一部又は全部を取り外し、排ガス通路内に
ブラシによる清掃や圧縮空気を用いて付着物を除去した
り、洗浄等を実施してクリーニングを行っている。
【0010】このクリーニングを行うためには排ガス通
路の一部又は全部を取り外さねばならないが、この排ガ
ス通路の一部又は全部を取り外すときに排ガスに含まれ
た有害ガスや危険なガスが周囲に放散されないようにす
る必要がある。
【0011】このため、排ガス通路のクリーニングに際
しては、予め粉塵発生源を停止させ、粉塵発生源及び排
ガス通路内の排ガスをパージしてから、排ガス通路の一
部又は全部を取り外すという準備作業が必要になる。
【0012】又、クリーニングの終了後には、粉塵発生
源を再始動する前に、ブラシやノズルなどを排ガス通路
から取出してから、排ガス通路の一部又は全部を取り付
け、粉塵発生源と排ガス通路内の空気をパージする必要
がある。なお、クリーニングにより排ガス通路内面より
除去した付着物は適当な容器に回収している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術には、排
ガス通路のクリーニングのために排ガス通路の一部又は
全部を脱着するということから次のような問題点が発生
する。
【0014】先ず、粉塵発生源を長時間にわたり停止す
ることにより、粉塵発生源の稼動率が低下し、半導体の
生産・稼働効率が減少するという問題がある。
【0015】この問題は、排ガス通路のクリーニングを
もともと粉塵発生源を休止させる予定日、たとえば、工
場の休日などに実施することにより解消できるが、粉塵
発生源を停止させてから再始動するまでに要する時間が
長いために、クリーニングを実施できる機会が限られ、
クリーニングする回数が少なくなる。
【0016】クリーニングの回数が減ると、次のクリー
ニングまでに多量の付着物が排ガス通路の内面に付着
し、次のクリーニングの手間と時間が増大することが少
なくないので、クリーニングの作業時間を長めに見積も
る必要があり、クリーニングを実施できる機会が更に限
定されるという悪循環に陥りかねない。
【0017】また、前記従来技術では、粉塵発生源を停
止させた後、粉塵発生源及び排ガス通路内の排ガスをパ
ージすること、排ガス通路の一部又は全部を取り外すこ
と、排ガス通路の内面を清掃すること、清掃した排ガス
通路を取り付けること、及び粉塵発生源と排ガス通路内
の空気をパージすることが排ガス通路の内面をクリーニ
ングすること等、の作業が必要であり、作業内容が複雑
で、長大な時間がかかるという問題がある。
【0018】更に、排ガス通路の内面に付着した付着物
のなかには、排ガス通路の一部または全部を取り外す時
に排ガス通路に流入する大気中の酸素や水分と爆発的に
反応したり、燃焼したり、有害ガスを生成するものなど
が含まれていることがあり、作業者の安全を確保するた
めに、作業者に対する安全教育、防護衣料の購入などの
ため多大な費用が必要になる。
【0019】加えて、排ガス通路から除去した付着物の
処理が面倒であり、周囲に付着物が飛散し易いという問
題もある。
【0020】本発明に係る排ガス通路のクリーニング方
法(以下、本発明方法という。)は、このような従来技
術の課題を解消し、排ガス通路を脱着せずに排ガス通路
のクリーニングができる排ガス通路のクリーニング方法
を提供することを目的とする。
【0021】又、本発明に係る第1の排ガス通路クリー
ニング装置(以下、本発明第1装置という。)は、本発
明方法の実施に用いられる排ガス通路クリーニング装
置、特に排ガス通路の内面を掃くことによりクリーニン
グする本発明方法(以下、本発明第1方法という。)の
実施に用いられる排ガス通路クリーニング装置を提供す
ることを目的とする。
【0022】更に、本発明に係る第2の排ガス通路クリ
ーニング装置(以下、本発明第2装置という。)は、本
発明方法の実施に用いられる排ガス通路クリーニング装
置、特に排ガス通路の内面をはたくことによりクリーニ
ングする本発明方法(以下、本発明第2方法という。)
の実施に用いられる排ガス通路クリーニング装置を提供
することを目的とする。
【0023】又更に、本発明に係る第3の排ガス通路ク
リーニング装置(以下、本発明第3装置という。)は、
本発明方法の実施に用いられる排ガス通路クリーニング
装置、特に排ガス通路の内面を振動させることによりク
リーニングする本発明方法(以下、本発明第3方法とい
う。)の実施に用いられる排ガス通路クリーニング装置
を提供することを目的とする。
【0024】加えて、本発明に係る第4の排ガス通路ク
リーニング装置(以下、本発明第4装置という。)は、
本発明方法の実施に用いられる排ガス通路クリーニング
装置、特に排ガス通路の内面に流体を吹付けることによ
りクリーニングする本発明方法(以下、本発明第4方法
という。)の実施に用いられる排ガス通路クリーニング
装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明方法は、前記目的
を達成するため、粉塵発生源の排ガスを流通させる排ガ
ス通路の要所に、この排ガス通路の内面に付着する付着
物を除去する排ガス通路クリーニング装置を予め付設し
て、前記内面への付着物の付着量が所定量以上に成長す
る前の任意の段階で前記排ガス通路クリーニング装置を
作動させて付着物を前記内面より該排ガス通路内に舞い
上がらせ、該排ガス通路内を流れる気流に乗せて下流に
排出することを特徴とする、という技術的手段を採用す
る。
【0026】本発明方法によれば、排ガス通路を着脱す
る必要がないので、粉塵発生源を停止させずに排ガス通
路のクリーニングができる。又、排ガス通路の内面より
除去した付着物を排ガス通路の下流に設けた集塵装置な
どに回収することにより、周囲に飛散させることなく回
収処理できるようになる。
【0027】以下、本発明方法を更に詳細に説明する。
本発明方法において、排ガス通路の要所とは、排ガス通
路の内面に排ガスより生成した付着物が付着し易い箇所
のことであり、たとえば、排ガス通路が屈折したり、湾
曲したりしている箇所、排ガス通路の断面積が急激に増
加する箇所、排ガス通路が合流する箇所等が挙げられ
る。この要所は1箇所に限らず、複数箇所である場合が
多い。そして、複数箇所の要所がある場合には、各要所
にその位置に適した形態の排ガス通路クリーニング装置
が設けられる。
【0028】ところで、例えば半導体製造に用いられる
原料ガスには高度に不純物が除去されたガスが用いられ
ているので、原料ガスに混じって付着物が粉塵発生源に
導入され、排ガス通路に排出されるおそれはない。従っ
て、排ガス通路の内面への付着物は、排ガスより生成し
たものであり、排ガス通路の内面に付着して間がないう
ちは非常にたやすく除去することができるが、付着量が
成長するに連れて前記内面に固着して除去することが次
第に困難になる。
【0029】本発明方法によれば、排ガス通路の前記内
面への付着物の付着量が所定量以上に成長する前の任意
の段階で前記排ガス通路クリーニング装置を作動させる
ことができるので、非常に簡単に付着物を排ガス通路の
内面より排ガス通路内に舞い上がらせることができるの
であり、又、排ガス通路内に舞い上がった付着物は大き
く成長していないので、容易に排ガス通路内を流れる気
流に乗せて下流に排出することができるのである。もち
ろん、本発明方法において、排ガス通路クリーニング装
置は一般に、間欠運転されるが、これに代えて、連続運
転することを妨げない。
【0030】本発明方法において、排ガス通路の内面か
ら付着物を舞い上がらせる方法としては特に限定される
ものではないが、具体的には、例えば排ガス通路クリー
ニング装置を作動させて、前記内面の付着物を掃き出す
方法(掃き出し)、前記排ガス通路クリーニング装置を
作動させて、はたき出す方法(はたき出し)、前記排ガ
ス通路クリーニング装置を作動させて、排ガス通路の内
面を振動させる方法(加振)、前記排ガス通路クリーニ
ング装置を作動させて、流体を排ガス通路の内面に吹き
付け、付着物を吹き飛ばす方法(吹き飛ばし)などをそ
の例として挙げることができるのであり、これらのうち
の2種以上の方法を併用してもよい。
【0031】排ガス通路の内面から付着物を掃き取る本
発明方法(本発明第1方法)は、清掃具を前記内面に摺
接させる方法であり、この方法を実施するために、本発
明第1装置は、粉塵発生源から排出される排ガスを流通
させる排ガス通路の要所の内面を掃く清掃具と、この清
掃具を操作する操作手段とを備える、という技術的手段
を採用する。
【0032】ここで、清掃具とは、前記内面に摺接して
付着物を該内面より剥離させるものであり、ブラシ、モ
ップなどをその例として挙げることができる。
【0033】このブラシの毛やモップの房の材質として
はステンレス鋼などの金属、テフロン(登録商標)系樹
脂、塩ビ系樹脂、ポリイミド、ポリアミド(ナイロ
ン)、芳香族系ポリアミド(アラミド樹脂)、ポリエス
テル、その他各種のエンジニアリングプラスチックを用
いることができる。
【0034】なお、ブラシやモップの他に、金属、ゴム
を含めた天然または合成の高分子材料、高分子材料や木
などで作られたへら(ブレード)も清掃具に含まれる。
【0035】又、本発明第1装置の操作手段には、手動
操作手段と、自動操作手段とが含まれ、自動操作手段に
は、清掃具を駆動する駆動手段と、この駆動手段を制御
する制御手段とが設けられる。
【0036】この駆動手段としては、清掃具を回転させ
る回転駆動手段と、清掃具を直線的に往復させる直線往
復駆動手段とがその典型例として挙げられ、回転駆動手
段としては清掃具を一方向に回転させるものと、清掃具
を所定の角度範囲内で往復回転させるものとがあり、前
者としては、電動モーター、油圧モーター、エアモータ
ーなどがその例として挙げられる。この他に、内燃機関
を用いることも可能であるが、騒音、制御の容易性など
に問題がある。
【0037】後者、すなわち、清掃具を所定の範囲内で
往復回転させる駆動手段としては、油圧オシレーター、
エアオシレータなどの出力軸が所定の範囲内で往復回転
するオシレーターがその例として挙げられるが、上述の
電動モーターなどの回転機を所定の角度範囲で往復回転
させたり、上述の回転機とカム機構、リンクなどとを組
み合わせて、清掃具を所定の範囲内で往復回転させたり
するように構成することも可能である。
【0038】清掃具を排ガス通路の軸方向に所定の範囲
内で往復駆動する直線往復駆動手段としては、ソレノイ
ド、油圧シリンダ、エアシリンダ、電動シリンダ、リニ
アモーターなどがその例として挙げられるが、この他に
も前記回転機とスライダ−クランク機構、カム機構など
の回転運動を往復運動に変換する運動変換機構とを組み
合わせて用いることも可能である。
【0039】もちろん、駆動手段としては、清掃具を排
ガス通路の軸方向に所定の範囲で往復させるとともにそ
の軸まわりに回転させるように構成したものを用いるこ
とも可能である。
【0040】本発明第2方法、すなわち、前記排ガス通
路クリーニング装置を作動させて、排ガス通路の内面よ
り付着物をはたき出す本発明方法は、はたきを排ガス通
路の内面に繰り返しはたき付ける方法であり、この本発
明第2方法を実施するために、本発明第2装置に係る排
ガス通路クリーニング装置は、粉塵発生源の排ガスを流
通させる排ガス通路の要所の内面をはたくはたきと、こ
のはたきを操作する操作手段とを備えることを特徴とす
る、という技術的手段を採用する。
【0041】このはたきとしては、束ねた布片、紐体又
はチューブなどの他、あるいは、単独のチューブ又は紐
体を用いればよく、この紐やチューブは鞭のように使用
しても良く、特に、チューブを用いる場合、その中に圧
縮流体(圧縮窒素ガス、圧縮炭酸ガス、圧縮空気、加圧
液体等)を通して先端から噴射させて鞭のように動かし
ても良く、又、操作手段としては、手動操作手段と、自
動操作手段とが含まれ、自動操作手段には、はたきを駆
動する駆動手段と、この駆動手段を制御する制御手段と
が設けられる。
【0042】この駆動手段としては、一端に、はたきを
連結した棒と、この棒を一平面上で所定の角度範囲内で
揺動させる揺動駆動手段を備えるもの、紐体又はチュー
ブからなるはたきの一端が連結される回転体と、この回
転体を回転させる回転機とを備えるもの、排ガス通路内
の所定の位置に一端が固定されるチューブからなるはた
きの一端に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段を備え
るものなどをその例として挙げることができる。
【0043】排ガス通路の内面に振動を加える本発明方
法、すなわち、本発明第3方法を実施するための本発明
第3装置は、粉塵発生源から排出される排ガスを流通さ
せる排ガス通路の要所の内面を振動させる加振装置を備
えることを特徴とする。
【0044】この加振装置としては、排ガス通路の内面
又は外面を叩くハンマーを備えるものや、機械的振動を
発生するバイブレータなどが挙げられる。
【0045】次に、排ガス通路の内面に流体を吹付けて
付着物を前記内面から吹き飛ばす本発明方法、すなわ
ち、本発明第4方法において使用される流体には、圧縮
液体、圧縮気体、あるいは、これらのうちの2以上が混
合された混合物が含まれるが、後処理を簡単にするとい
う観点からは、そのまま排ガスとともに大気中に放散で
きる気体を用いるのが好ましく、防災ということを考慮
すれば、乾燥不活性ガスを用いることが更に好ましい。
【0046】排ガス通路の内面に流体を吹付ける方法と
しては、当該内面に直角に流体を吹付ける方法と、この
内面に斜めに流体を吹付ける方法とに大別され、後者に
は、排ガスの流れに逆らう方向に吹付ける方法、排ガス
の流れに排ガス通路の軸心周りに回転する回転成分を与
える方向に吹付ける方法、排ガスの流れを加速する方向
に吹付ける方法、排ガスの流れに排ガス通路の軸心周り
に回転する回転成分を与えるとともに排ガスの流れに逆
らう方向に吹付ける方法、排ガスの流れに排ガス通路の
軸心周りに回転する回転成分を与えるとともに排ガスの
流れを加速する方向に吹付ける方法等が挙げられる。
【0047】これらの方法の中では、排ガスの排出を妨
げることがない方法を採用することが好ましく、更に排
ガスの排出を助長することができる方法を採用すること
が一層好ましい。つまり、排ガスの流れに排ガス通路の
軸心周りに回転する回転成分を与えるとともに排ガスの
流れを加速する方向に吹付ける方法がもっとも好ましい
のである。
【0048】ところで、本発明第4方法を実施するため
に、本発明第4装置は、粉塵発生源から排出される排ガ
スを流通させる排ガス通路の要所の内面に流体を吹付け
る流体噴射装置を備えることを特徴とする。
【0049】この流体噴射装置は、排ガス通路の内面に
吹付ける流体を方向付けるためのノズルと、このノズル
に流体を供給する流体供給装置とを備え、ノズルは排ガ
ス通路内に固定設置される場合と、移動可能に設置され
る場合とがあるが、排ガス通路の内面に均等に流体を吹
付けるという観点からは、排ガス通路内に移動可能に設
けることが好ましい。
【0050】つまり、前記ノズルは、排ガス通路内で排
ガス通路の軸心周りに回転するように設けたり、排ガス
通路内で排ガス通路の軸心に沿って移動可能に設けた
り、排ガス通路内で、排ガス通路の軸心周りに回転可能
に、かつ、排ガス通路の軸心に沿って移動可能に設けた
りすることが好ましいのである。
【0051】又、排ガス通路の屈曲部においては、前記
ノズルを屈曲面上で屈曲面の中心軸心の回りに回転可能
に設けることができる。
【0052】このノズルは手動操作により回転させても
よく、又、たとえばモーターなどの駆動手段を用いて回
転させてもよいが、部品点数の削減、消費エネルギーの
節約などを図るために、流体の反動を利用することが好
ましい。
【0053】すなわち、排ガスの流れに排ガス通路の軸
心周りに回転する回転成分を与える方向に吹付ける方
法、又は排ガスの流れに排ガス通路の軸心周りに回転す
る回転成分を与えるとともに排ガスの流れに逆らう方向
に吹付ける方法、若しくは排ガスの流れに排ガス通路の
軸心周りに回転する回転成分を与えるとともに排ガスの
流れを加速する方向に吹付ける方法を採用して、ノズル
から噴出する流体の反動でノズルを排ガス通路の軸心周
りに回転させることが好ましいのである。
【0054】ノズルを排ガス通路の軸心方向に移動させ
る方法としては、手動操作する方法と自動操作する方法
とがあり、自動操作する方法としては、ソレノイド、油
圧シリンダ、エアシリンダ、電動シリンダ、リニアモー
ターなどの直線往復駆動手段を用いる方法と、電動モー
ターなどの回転駆動手段とスライダ―クランク機構、カ
ム機構などの回転運動を往復運動に変換する運動変換機
構とを用いる方法とがある。
【0055】
【作用】以上に説明したように、本発明方法は、粉塵発
生源の排ガスを流通させる排ガス通路の要所に、該排ガ
ス通路の内面に付着する付着物を除去する排ガス通路ク
リーニング装置を予め付設して、前記内面への付着物の
付着量が所定量以上に成長する前の任意の段階で前記排
ガス通路クリーニング装置を作動させて付着物を前記内
面より該排ガス通路内に舞い上がらせ、該排ガス通路内
を流れる気流に乗せて下流に排出することを特徴とする
ので、本発明方法によれば、排ガス通路のクリーニング
を実施するために排ガス通路を取り外す必要はなくな
る、という作用が得られる。
【0056】又、本発明方法によれば、排ガス通路のク
リーニングを実施するために排ガス通路を取り外す必要
はなくなるので、クリーニングに先立ち粉塵発生源を停
止し、粉塵発生源及び排ガス通路の排ガスをパージする
必要がなくなる、という作用が得られる。
【0057】更に、本発明方法によれば、排ガス通路の
クリーニングを実施するために排ガス通路を取り外す必
要はなくなるので、クリーニング後に排ガス通路を組み
付け、粉塵発生源及び排ガス通路内の空気をパージする
必要もなくなり、粉塵発生源の稼動中であってもクリー
ニングができる、という作用が得られる。
【0058】又更に、本発明方法によれば、排ガス通路
のクリーニングを実施するために排ガス通路を取り外す
必要はなくなるので、クリーニングに際して排ガス通路
内の有害ガスや付着物が大気と接触するおそれがなくな
り、安全性が高められる、という作用も得られる。
【0059】加えて、本発明方法によれば、排ガス通路
内面より舞い上がらせた付着物を排ガス通路内を流れる
気流にのせて下流側に排出するので、排ガス通路の下流
に接続した集塵装置に付着物を回収させることができる
のであり、これにより、付着物を周囲に飛散させること
なく安全に回収できる、という作用も得られる。
【0060】
【発明の実施の態様】以下、本発明を説明するにあた
り、本実施例では粉塵発生源が半導体製造装置であり、
従って、半導体排ガス通路のクリーニング方法とこれを
実施するための半導体クリーニング装置とを図面に基づ
いて具体的に説明する。
【0061】図1の構成図に示すように、この半導体排
ガス通路のクリーニング方法では、たとえば半導体製造
装置1の排ガスを流通させる排ガス通路2の屈曲部3に
当該排ガス通路3の内面に付着する付着物を除去する半
導体排ガス通路クリーニング装置4が予め付設されてい
る。
【0062】この半導体排ガス通路クリーニング装置4
は、前記屈曲部3の内面に接して回転する回転ブラシか
らなる清掃具5と、この清掃具5を回転させる自動操作
手段とを備え、この自動操作手段は、前記清掃具5を駆
動する電動機からなる駆動手段6と、この駆動手段6を
制御する制御手段7とを備えている。
【0063】この制御手段7は、タイマーを内蔵し、た
とえば148時間(1週間)ごとに10〜20分間にわ
たって駆動手段6を運転させる。
【0064】この148時間内に半導体製造装置1から
排出される排ガスよりたとえば二酸化珪素などの付着物
が生成し、前記屈曲部3の内面に付着するが、その付着
量は最大でも所定量よりも少なく、前記清掃具5を回転
させると簡単に排ガス通路の内面から剥離し、排ガス通
路2内に舞い上がる。
【0065】そして、排ガス通路2内に舞い上がった付
着物は粉塵となって、排ガス通路2内を流れる排ガスの
流れに乗って下流に排出される。
【0066】なお、排ガス中には有害ガスが含まれてい
ることがあるのであり、又、排ガスに乗せて排出する粉
塵の中には有害物質や、大気中の酸素や水分と反応して
燃焼する物質や、大気中の酸素や水分と反応して有害ガ
スを発生する物質が含まれていることがあるので、排ガ
ス通路2の終端には有害ガスを無害化する無害化処理装
置8と粉塵除去装置9とが接続され、無害化処理装置8
で有害ガスを無害化し、更に、粉塵除去装置9で排ガス
中の粉塵を除去してから排ガスを大気中に放出してい
る。
【0067】上述したように、この半導体排ガス通路ク
リーニング装置4を排ガス通路2の屈曲部3に予め設置
して、屈曲部3内面の付着物の付着量が所定量に成長す
る前に、定期的にこの半導体排ガス通路クリーニング装
置4を作動させれば、排ガス通路2を取り外さずにその
要所(ここでは屈曲部3)の内面をクリーニングでき
る。
【0068】従って、クリーニングを実施するために、
半導体製造装置1を停止させて、排ガス通路2内の排ガ
スをパージする必要もなくなり、半導体製造装置1を稼
動させながら、前記屈曲部3の内面をクリーニングする
ことができる結果、クリーニングのために半導体製造装
置1の稼動率を低下させずに済むのである。
【0069】又、このクリーニング方法によれば、屈曲
部3内面の付着物の付着量が所定量に成長する前に、定
期的にこの半導体排ガス通路クリーニング装置4を作動
させてクリーニングするので、排ガス通路2の前記屈曲
部3の内面に所定量以上の付着物が付着するおそれがな
くなり、付着物によって排ガスの流れが妨げられたり、
排ガス通路2が閉塞されたりするおそれを確実になくす
ことができるのである。
【0070】更に、排ガス通路2のクリーニングのため
に半導体製造装置1を停止させたり、排ガス通路2内の
排ガスをパージしたり、排ガス通路を着脱したりしない
ので、半導体製造装置1の稼動率を低下させることなく
クリーニングを実施するために特別の日、たとえば工場
休業日などを選定する必要がなくなり、日程的にクリー
ニングの回数が制限されることはないから、屈曲部3内
面の付着物の付着量が所定量に成長する前に、確実にク
リーニングをして、排ガス通路2の前記屈曲部3の内面
に所定量以上の付着物が付着するおそれを一層確実にな
くすることができる。
【0071】しかも、このクリーニング方法によれば、
クリーニングのために排ガス通路2を取り外す必要がな
いので、排ガス通路2内の付着物が大気中の酸素や水分
に触れて爆発的に反応したり、燃焼して有害ガスを発生
したりするおそれがなくなり、作業の安全性が一層高め
られるのである。
【0072】なお、この実施例では、清掃具5を回転さ
せて屈曲部3内面のクリーニングを行っているが、清掃
具5が回転せずに屈曲部3の上流側と下流側とにわたっ
て往復移動して屈曲部3内面を掃くようにしたり、清掃
具5が回転しながら屈曲部3の上流側と下流側とにわた
って往復移動して屈曲部3内面を掃くようにしたりして
もよい。
【0073】加えて、このクリーニング方法によれば、
排ガス通路2より舞い上がらせた付着物が排ガス通路2
内を流れる気流によって無害化処理装置8に運ばれて無
害化され、更に粉塵除去装置9で集塵されるので、排ガ
ス通路2より除去した付着物が周囲に飛散されることな
く安全に粉塵除去装置9で回収されることになる。
【0074】図2の構成図に示す本発明第2装置の一実
施例に係る排ガス通路クリーニング装置10は、排ガス
通路2の直線部分11内に配置される長さ1〜数mのは
たき12と、このはたき12を操作する操作手段13と
を備える。
【0075】この操作手段13は、電動モーターからな
る駆動手段14と、これを制御する制御手段15とを備
え、前記駆動手段14の出力軸に接続具16を介して当
該はたき12の上端部が連結される。
【0076】前記制御手段15にはタイマーが内蔵さ
れ、前例と同様に、たとえば148時間(1週間)ごと
に10〜20分間にわたって駆動手段14を運転させ、
【0077】前記はたき12を回転させて、直線部分1
1の内面をこのはたき12ではたくようにしている。こ
れにより、直線部分11の内面に付着していた付着物は
はたき出されて排気通路2内に舞い上がり、更に、排ガ
スの流れに乗って下流に排出される。
【0078】この半導体排ガス通路クリーニング装置1
0を用いる本発明第2方法の一実施例では、予めこの半
導体排ガス通路クリーニング装置10が排ガス通路2の
合流する直線部分11に付設され、この直線部分11の
内面の付着物が所定量以上に成長する前の所定の周期、
段階で前記半導体排ガス通路クリーニング装置10を作
動させ、直線部分11の内面をはたいて前記付着物を直
線部分11内に舞い立たせ、排ガスに乗せて下流側に排
出するので、前例と同様の結果を得ることができる。
【0079】図3の構成図に示す半導体排ガス通路クリ
ーニング装置17は、チューブからなるはたき18と、
このはたき18を操作する操作手段19とを備え、この
操作手段19として、はたき18の内部にたとえば窒素
ガスなどの不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段2
0と、この不活性ガス供給手段20のガス供給路21に
介在させた電磁弁22と、この電磁弁22を開閉させる
制御手段23とが設けられている。
【0080】この制御手段23でたとえば148時間ご
とに10〜20分間にわたって電磁弁22を開弁させる
と、不活性ガス供給手段20から加圧された不活性ガス
がはたき(チューブ)18の上端に吹き込まれ、この不
活性ガスがはたき18の下端から噴出する反動ではたき
18が排ガス通路の合流する直線部分11内で踊り、直
線部分11の内面を激しくはたくように構成されてい
る。
【0081】その他の構成は図2に示す前例と同様であ
り、はたき18の操作方法を除いては前例と同じクリー
ニング方法が実施される。
【0082】図4の構成図に示す本発明第3装置の一実
施例に係る半導体排ガス通路クリーニング装置24は、
排ガス通路2の折曲部分である直線部分11の周壁に固
定したバイブレータからなる加振装置25と、この加振
装置25を操作する操作手段26とを備え、この操作手
段26により加振装置25をたとえば148時間ごとに
10〜20分間にわたり作動させて、前記直線部分11
の周壁を振動させることにより、直線部分11の内面の
付着物を舞い立たせ、直線部分11を流れる排ガスの流
れに乗せて下流に排出するようにしている。
【0083】本発明第3方法に係る半導体排ガス通路の
クリーニング方法は、排ガス通路2の直線部分11に予
めこの半導体排ガス通路クリーニング装置24を付設
し、直線部分11の内面に所定量以上の付着物が付着す
る前にこの半導体排ガス通路クリーニング装置24を作
動させて、前記直線部分11の周壁を振動させることに
より、直線部分11の内面の付着物を舞い上がらせ、前
記直線部分11を流れる排ガスの流れに乗せて下流に排
出する。
【0084】従って、このクリーニング方法によれば、
排ガス通路2を取り外さずに直線部分11のクリーニン
グが実施できるので、上述の各例と同様の結果を得るこ
とができる。
【0085】図5の構成図に示す本発明第4装置の一実
施例に係る半導体排ガス通路クリーニング装置26は、
排ガス通路2の屈曲部3の内面にたとえば窒素ガスなど
の不活性ガスを吹付ける流体噴射装置27を備える。
【0086】この流体噴射装置27は、屈曲部3の内面
に吹付ける不活性ガスを方向付けるノズル28と、この
ノズル28に窒素ガスなどの不活性ガスを供給する不活
性ガス供給装置29とを備える。
【0087】この不活性ガス供給装置29の配管30に
は電磁弁31を介在させてあり、操作手段32により、
たとえば148時間ごとに10〜20分間にわたり電磁
弁31を開弁させ、加圧された窒素ガスをノズル28か
ら屈曲部3の内面に吹付け、この屈曲部3の内面から付
着物を吹き飛ばして屈曲部3内に舞い上がらせ、排ガス
の流れに乗せて下流側に排出する。
【0088】図6の断面図に示すように、前記ノズル2
8は、旋回継手33を介して屈曲部3の軸心回りに回転
可能に配置され、このノズル28より屈曲部3の内面に
対して傾斜する方向に噴射する不活性ガスの反動で回転
して、屈曲部3の内面の全周にわたって均等に不活性ガ
スを吹付けるように構成している。
【0089】本発明第4方法に係る半導体排ガス通路の
クリーニング方法は、排ガス通路2の屈曲部3にこの半
導体排ガス通路クリーニング装置26を予め設けてお
き、この屈曲部3の内面の付着物が所定量以上に成長す
る前の148時間ごとに10〜20分間にわたりこの半
導体排ガスクリーニング装置26を作動させて、屈曲部
3の内面より付着物を舞い上がらせ、排ガスの流れに乗
せて下流側に排出するので、このクリーニング方法によ
れば、排ガス通路2を取り外すことなく屈曲部3のクリ
ーニングができる作用を得ることができるので、上述の
各例と同様の結果を得ることができる。
【0090】なお、この半導体排ガス通路クリーニング
装置26において、図7の構成図及び図8の断面図に示
すように、ノズル28にブラシからなる清掃具34を支
持させ、ノズル28の回転に伴ってこの清掃具34で屈
折部3内面から付着物を掃き取ると同時に、不活性ガス
で屈曲部3内面から付着物を吹き飛ばすようにしてもよ
い。
【0091】この場合、ノズル28を二段式或いは三段
式等の複数段の出没自在に構成し(例えば、いわゆる振
り出し竿のような構造)、ノズル28が、停止している
ときは中ノズル(図示せず)が基幹ノズル内にバネ付勢
によって収納されて短く、従って、排ガスの流通には障
害とならず、一方、回転しているときは遠心力で中ノズ
ルが突出して排ガス通路の内面に接触するように構成し
ても良いのである。
【0092】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明装置は、
粉塵発生源、例えば半導体製造装置から排出される排ガ
スを流通させる排ガス通路の要所の内面を清掃する清掃
具と、この清掃具を操作する操作手段とを備えるので、
予めこの本発明装置を前記排ガス通路に設置しておき、
排ガス通路内面の付着物が所定量以上に成長する前にこ
の本発明装置を作動させることにより、付着物を排ガス
通路内面より剥離、除去して排ガス通路内に舞い上がら
せ、これを排ガス通路内の気流に乗せて下流側に排出す
ることができる効果を奏するのである。
【0093】そして、本発明第1装置は、粉塵発生源、
例えば半導体製造装置から排出される排ガスを流通させ
る排ガス通路の要所の内面を掃き出す清掃具と、この清
掃具を操作する操作手段とを備えるので、予めこの本発
明第1装置を前記排ガス通路に設置しておき、排ガス通
路内面の付着物が所定量以上に成長する前にこの本発明
第1装置を作動させることにより、付着物を排ガス通路
内面より剥離、除去して排ガス通路内に舞い上がらせ、
これを排ガス通路内の気流に乗せて下流側に排出するこ
とができる効果を奏するのである。
【0094】又、本発明第2装置は、粉塵発生源、例え
ば半導体製造装置の排ガスを流通させる排ガス通路の要
所の内面をはたくはたきと、このはたきを操作する操作
手段とを備えるので、予めこの本発明第2装置を前記排
ガス通路に設置しておいて、排ガス通路内面の付着物が
所定量以上に成長する前にこの本発明第2装置を作動さ
せることにより、付着物を排ガス通路内面よりはたき出
して排ガス通路内に舞い上がらせ、これを排ガス通路内
の気流に乗せて下流側に排出することができる効果を奏
するのである。
【0095】更に、本発明第3装置は、粉塵発生源、例
えば半導体製造装置から排出される排ガスを流通させる
排ガス通路の要所の内面を振動させる加振装置を備える
ので、予めこの本発明第3装置を前記排ガス通路に設置
しておき、排ガス通路内面の付着物が所定量以上に成長
する前にこの本発明第3装置を作動させることにより、
付着物を排ガス通路内面より振い出して排ガス通路内に
舞い上がらせ、これを排ガス通路内の気流に乗せて下流
側に排出することができる効果を奏するのである。
【0096】又、本発明第4装置は、粉塵発生源、例え
ば半導体製造装置から排出される排ガスを流通させる排
ガス通路の要所の内面に流体を吹付ける流体噴射装置を
備えるので、予めこの本発明第4装置を前記排ガス通路
に設置しておき、排ガス通路内面の付着物が所定量以上
に成長する前にこの本発明第4装置を作動させることに
より、付着物を排ガス通路内面より吹き飛ばして排ガス
通路内に舞い上がらせ、これを排ガス通路内の気流に乗
せて下流側に排出することができる効果を奏するのであ
る。
【0097】このように、本発明装置を予め排ガス通路
に設置しておき、排ガス通路内面の付着物が所定量以上
に成長する前にこの本発明装置を作動させることによ
り、付着物を排ガス通路内面より剥離、除去して排ガス
通路内に舞い上がらせ、これを排ガス通路内の気流に乗
せて下流側に排出する本発明方法を実施することができ
る。
【0098】そして、本発明方法は、粉塵発生源、例え
ば半導体製造装置の排ガスを流通させる排ガス通路の要
所に該排ガス通路の内面に付着する付着物を除去する排
ガス通路クリーニング装置、例えば半導体排ガス通路ク
リーニング装置を予め付設しておき、その排ガス通路の
要所内面の付着物が所定量に成長する前に、この半導体
排ガス通路クリーニング装置を作動させて付着物を排ガ
ス通路内に舞い上がらせ、これを排ガス通路内を流れる
気流に乗せて下流側に排出するので、本発明方法によれ
ば、排ガス通路を取り外すことなく排ガス通路の要所の
クリーニングを実施できる、という効果を得ることがで
きる。
【0099】従って、本発明方法によれば、排ガス通路
のクリーニングのために粉塵発生源、例えば半導体製造
装置を停止させ、排ガス通路の排ガスをパージする必要
はなくなり、粉塵発生源、例えば半導体製造装置の稼動
中でも排ガス通路のクリーニングを実施することができ
る、という効果も得ることができる。
【0100】その結果、本発明方法によれば、排ガス通
路のクリーニングのために粉塵発生源、例えば半導体製
造装置の稼動率が低下するおそれがなくなり、又、粉塵
発生源、例えば半導体製造装置の稼動率を下げずにクリ
ーニングを行う上での日程的な制限がなくなり、必要な
頻度でクリーニングを実施して、付着物が排ガスの流れ
を妨げたり、排ガス通路を閉塞したりすることを確実に
防止することができるなどの効果も得ることができる。
【0101】更に、本発明方法によれば、クリーニング
のために排ガス通路を脱着しないので、例えば半導体製
造装置の停止、排ガス通路内の排ガスのパージ、排ガス
通路の取り外し、クリーニング装置の挿入などのクリー
ニングを実施する前の準備作業や、クリーニング装置の
取り出し、排ガス通路の取り付け、排ガス通路内のエア
パージなどのクリーニング終了後の事後処理作業が不要
になり、人手と時間を節約できる、という効果も得るこ
とができる。
【0102】又更に、本発明方法によれば、クリーニン
グのために排ガス通路を脱着しないので、付着物が大気
と接触して爆発的に反応したり、燃焼して有害ないし危
険なガスを発生したりするおそれがなくなり、安全性が
高められる、という効果も得ることができる。
【0103】加えて、本発明方法によれば、排ガス通路
より舞い上がらせた付着物が排ガス通路内の気流に乗っ
て下流側に排出されるので、排ガス通路の下流に集塵装
置を接続して、排ガス通路から除去された付着物を周囲
に飛散させることなく安全に回収することができる、と
いう効果も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明第1装置の構成図である。
【図2】図2は本発明第2装置の構成図である。
【図3】図3は本発明第2装置の他例を示す構成図であ
る。
【図4】図4は本発明第3装置の構成図である。
【図5】図5は本発明第4装置の構成図である。
【図6】図6は図5のA−A線断面図である。
【図7】図7は本発明第4装置の他例を示す構成図であ
る。
【図8】図8は図7のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 半導体製造装置 2 排ガス通路 4 半導体排ガス通路クリーニング装置 5 清掃具 6 駆動手段 7 制御手段 10 半導体排ガス通路クリーニング装置 12 はたき 15 操作手段 17 半導体排ガス通路クリーニング装置 18 はたき(チューブ) 23 操作手段 24 半導体排ガス通路クリーニング装置 25 加振装置 26 操作手段 27 半導体排ガス通路クリーニング装置 28 流体噴射装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23J 3/02 B08B 9/02 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉塵発生源からの排ガスを流通させる排
    ガス通路の要所に、当該排ガス通路の内面に付着する付
    着物を除去する排ガス通路クリーニング装置を予め付設
    して、前記内面への付着物の付着量が所定量以上に成長
    する前の任意の段階で前記排ガス通路クリーニング装置
    を作動させて付着物を前記内面より排ガス通路内に舞い
    上がらせ、この排ガス通路内を流れる気流に乗せて下流
    に排出することを特徴とする排ガス通路のクリーニング
    方法。
  2. 【請求項2】 排ガス通路クリーニング装置を作動させ
    て、排ガス通路の内面における付着物を掃き出し、はた
    き出し、加振又は吹き飛ばしの中の1つの方法又は2つ
    以上の方法を併用することにより付着物を前記内面より
    除去する請求項1に記載の排ガス通路のクリーニング方
    法。
  3. 【請求項3】 粉塵発生源から排出される排ガスを流通
    させる排ガス通路の要所の内面を掃き出す清掃具と、こ
    の清掃具を操作する操作手段とを備えることを特徴とす
    る排ガス通路のクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 粉塵発生源の排ガスを流通させる排ガス
    通路の要所の内面をはたくはたきと、このはたきを操作
    する操作手段とを備えることを特徴とする排ガス通路ク
    リーニング装置。
  5. 【請求項5】 粉塵発生源から排出される排ガスを流通
    させる排ガス通路の要所の内面を振動させる加振装置を
    備えることを特徴とする排ガス通路クリーニング装置。
  6. 【請求項6】 粉塵発生源から排出される排ガスを流通
    させる排ガス通路の要所の内面に流体を吹付ける流体噴
    射装置を備えることを特徴とする排ガス通路クリーニン
    グ装置。
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