JP2002186450A - 飲食品のフレーバー増強剤及びフレーバー増強法 - Google Patents

飲食品のフレーバー増強剤及びフレーバー増強法

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JP2002186450A
JP2002186450A JP2000388835A JP2000388835A JP2002186450A JP 2002186450 A JP2002186450 A JP 2002186450A JP 2000388835 A JP2000388835 A JP 2000388835A JP 2000388835 A JP2000388835 A JP 2000388835A JP 2002186450 A JP2002186450 A JP 2002186450A
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nigerooligosaccharide
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Yoshinori Fujimoto
佳則 藤本
Terumi Urushibata
照美 漆畑
Sadaaki Tokita
定昭 鴇田
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Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
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Japan Maize Products Co Ltd
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲食品のフレーバー、特に果汁感を増強する
飲食品のフレーバー増強剤、及び飲食品のフレーバーを
効果的に増強できる方法を提供する。 【解決手段】 ニゲロオリゴ糖を有効成分として含有す
ることを特徴とする飲食品のフレーバー増強剤。このフ
レーバー増強剤においては、ニゲロオリゴ糖を0.1〜
30質量%含有することが好ましい。また、香料を含有
する飲食品にニゲロオリゴ糖を添加するフレーバー増強
法。このフレーバー増強法においては、香料を含有する
飲食品にニゲロオリゴ糖を0.1〜30質量%添加する
ことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲食品に添加する
ことにより、飲食品のフレーバー、特にフルーツ感、フ
レッシュ感及びジューシーさを増強する飲食品のフレー
バー増強剤及びフレーバー増強法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、飲食品にはその嗜好性を高め
るために様々な香料(フレーバー)が用いられている。
特に果汁や果肉を含有する飲食品においては、香料の使
用は欠かせないものとなっている。
【0003】また、近年の消費者の天然志向や本物志向
のニーズに応えるため、飲食品の香味を増強させる様々
な方法が提案されている。
【0004】例えば、特開平2000−135062号
公報には、スクラロースを有効成分とするフルーツ感又
はフレッシュ感の向上剤が開示されている。
【0005】特開平11−146766号公報には、紫
さつまいも色素を含有することを特徴とする飲食品用香
味増強・改善剤が開示されている。
【0006】特開平10−219272号公報には、2
R,4S−トランス−(+)−カルベオールからなる香
質改善剤が開示されている。
【0007】特開平8−228713号公報には、2−
ヒドロキシ−3−メチルペンタン酸とジアセチル及び/
又は2−フェニルエチルシンナメートを有効成分として
含有することを特徴とする飲食品用香料組成物が開示さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法では、フレーバー、特にフルーツ感、フレッシュ感及
びジューシーさ(以下、果汁感という)の増強について
は、充分満足できるものではなかった。
【0009】したがって、本発明は、飲食品に添加する
ことにより、飲食品のフレーバー、特に果汁感を増強す
る飲食品のフレーバー増強剤、及び飲食品のフレーバー
を効果的に増強できる方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意検討を重ねた結果、意外にもニゲロ
オリゴ糖を適量含有することによって、飲食品のフレー
バーを効果的に増強できることを見出し、本発明を完成
させるに至った。
【0011】すなわち、本発明の飲食品のフレーバー増
強剤は、ニゲロオリゴ糖を有効成分として含有すること
を特徴とする。
【0012】上記発明においては、ニゲロオリゴ糖を
0.1〜30質量%含有することが好ましい。
【0013】また、本発明のフレーバー増強法は、香料
を含有する飲食品に、ニゲロオリゴ糖を添加することを
特徴とする。
【0014】上記発明においては、香料を含有する飲食
品に、ニゲロオリゴ糖を0.1〜30質量%添加するこ
とが好ましい。
【0015】本発明によれば、飲食品のフレーバー、特
に果汁感を増強する飲食品のフレーバー増強剤、及び香
料を含有する飲食品のフレーバーを効果的に増強できる
方法を提供できる。
【0016】
【発明の実施形態】本発明において、ニゲロオリゴ糖
は、ニゲロース、ニゲロシルグルコース、ニゲロシルマ
ルトースなどのように、少なくとも分子中に1つ以上の
α−1,3グルコシド結合を含むグルコース重合度2以
上のオリゴ糖(α−1,3グルコシド結合のみからなる
オリゴ糖の他に、α−1,3グルコシド結合とそれ以外
の結合(例えば、α−1,1、α−1,2、α−1,
4、α−1,6グルコシド結合など)とからなるオリゴ
糖を包含する)を意味し、好ましくはグルコース重合度
2〜10、より好ましくは重合度2〜7のオリゴ糖であ
る。
【0017】また、上記ニゲロオリゴ糖を、常法により
還元して得られるニゲロオリゴ糖アルコールであっても
よい。
【0018】本発明におけるニゲロオリゴ糖は、例えば
下記のような公知の方法によって調製することができ
る。
【0019】すなわち、M.Stacey and J.M.Webber:Met
hods In Carbohydrate Chemistry.,I,339−341, Acade
mic Press(1962)には、微生物の生産する多糖類である
ニゲラン、エルシナンなどを基質として、酵素或いは酸
類などを用いて加水分解して、ニゲロオリゴ糖を製造す
る方法が記載されている。
【0020】また、公知のα−グルコシダーゼの糖転移
・縮合反応を用いてニゲロースを調製する方法も知られ
ている(金谷憲一他、日本農芸化学会誌、53, 385−390
(1979)、H. fujimoto et al., Agric. Biol. Chem., 5
2,1345−1351(1988)など)。
【0021】さらに、澱粉加水分解物に、サイクロデキ
ストリン生成酵素を作用させてニゲロースを製造する方
法(特開平3−22958号公報)、α−1,4グルコ
シド結合したポリサッカライド又はオリゴサッカライド
を含む基質に、α−1,3グルコシド結合をもたらす糖
転移酵素のうち1種または2種以上、具体的にはAcremo
nium属に属し、α−1,3結合をもたらす糖転移酵素を
生産する真菌、例えばAcremonium sp. S4G13(FERM BP−
4373)を常法に従い、培養することによって調製される
糖転移酵素の1種又は2種以上を作用させてニゲロオリ
ゴ糖を製造する方法(特開平7−59559号公報)等
が開示されている。
【0022】本発明に使用されるニゲロオリゴ糖は、上
記の方法に限定されず、いずれの方法で調製されたもの
でもよいが、現在までに知られているニゲロオリゴ糖の
製造方法の中で最も経済的な面で優れていると考えられ
る、特開平7−59559号公報に記載された糖転移酵
素(ニゲロオリゴ糖生成酵素)を用いた方法で調製した
ニゲロオリゴ糖が好ましい。
【0023】本発明のフレーバー増強剤においては、ニ
ゲロオリゴ糖の他にフレーバー増強効果に悪影響を与え
ない他の成分が含まれていてもよい。例えば、後述する
ような方法(製造例)で調製した糖類(シラップ)中に
は、ニゲロース、ニゲロシルグルコース、ニゲロシルマ
ルトースなどのように、少なくとも1種以上のα−1,
3グルコシド結合を含む、グルコース重合度2以上のオ
リゴ糖(ニゲロオリゴ糖)の他に、グルコースなどの単
糖類、α−1,3結合以外の結合からなる各種オリゴ糖
(マルトースなど)或いはデキストリンなどを含有して
いる場合があるが、ニゲロオリゴ糖が含有されていれば
よく、また、ニゲロオリゴ糖が、ニゲロース単独であっ
てもよい。ただし、ニゲロオリゴ糖の合計量が30質量
%以上の組成物であることが好ましい。
【0024】なお、本発明に供するニゲロオリゴ糖は、
重合度の異なる混合オリゴ糖を含むものであってもよ
く、必要に応じて所望の単一重合度を有するオリゴ糖を
分離(クロマト分画、酵母などによる醗酵処理及び酵素
処理など)して用いることもできる。
【0025】また、フレーバー増強剤の形態としては、
上述の方法で得られるようなシロップ状の他、凍結乾燥
状、粉末状、顆粒状などの任意の形態が採用できること
はいうまでもない。
【0026】本発明によるフレーバー増強法は、香料を
含有する飲食品、例えば清涼飲料などの飲料類、キャン
ディー、ゼリー、クッキー、和菓子などの和洋菓子類、
ヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品類、フルーツ
シラップ、漬物類、その他加工食品類やインスタント食
品類などの飲食品に、ニゲロオリゴ糖を添加・共存せし
めることを特徴とするものであり、健康で安全な食品素
材であるニゲロオリゴ糖を使用することにより、極めて
簡便にかつ効果的にフレーバーを増強させて飲食品の嗜
好性を向上させるものである。
【0027】上記香料としては、例えば、レモン油、
オレンジ油、アニス油、クロ−ブ油、カプシカム油、シ
ンナモン油、グレープフルーツ油、ライム油、タンジェ
リン油、マンダリン油およびベルガモット油、ペパーミ
ント油、スペアミント油等のような天然香料、リモネ
ン、ピネン、カリオフィレン等のような炭化水素類、
リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、ミルセノ
ール、フアルネソール、ヘキセノール、ベンジルアルコ
ール、フェニルエチルアルコール、アニスアルコール、
シンナミックアルコール、アネトール、オイゲノール等
のようなアルコール類、オクチルアルデヒド、ウンデ
シルアルデヒド、ノナジエナール、シトラール、ペリラ
アルデヒド、フェニルアルデヒド、シンナミックアルデ
ヒド、バニリン、L−カルボン、アセトフェノン、ヨノ
ン、メチルヘプチルケトン、メチルデシルケトン等のよ
うなアルデヒドおよひケトン類、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、酢酸シトロネリル、プロピオン酸エチル、プロピ
オン酸イソアミル、プロピオン酸ゲラニル、酪酸イソア
ミル、イソ吉草酸エチル等のようなエステル類、δ−
デカラクトン、γ−ウンデカラクトン等のラクトン類、
酢酸、プロピオン酸などの酸類、等が挙げられる。中
でも果実様香料は、特に効果的にフレーバーを増強でき
る。
【0028】本発明のフレーバー増強剤であるニゲロオ
リゴ糖の使用方法は、飲食品中にニゲロオリゴ糖が共存
する条件であれば特に限定されるものではない。例え
ば、ニゲロオリゴ糖を基礎となる飲食品素材加工中に同
時に添加、或いは基礎飲食品加工終了後に添加してもよ
く、各種食品の製造工程の実状に適した添加方法を用い
ればよい。
【0029】本発明において、ニゲロオリゴ糖の添加量
は、基礎となる飲食品本来の味質並びに風味を損なわな
い限り特に制限はないが、一般に0.1〜30質量%が
好ましく、1〜10質量%がより好ましい。ニゲロオリ
ゴ糖の添加量が0.1質量%未満ではフレーバー増強効
果を充分に発揮することができず、30質量%を超える
とニゲロオリゴ糖が有する甘味により、飲食品の味質或
いは風味を変えてしまい、嗜好性を減じてしまう懸念が
あるため好ましくはない。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、当該実施例の内容により本発明の技術的範囲が
限定解釈されるものではない。
【0031】製造例 コーンスターチを常法により、α−アミラーゼを用いて
液化させ、濃度30質量%、グルコース当量7の澱粉液
化液を調製した。次いで、この澱粉液化液をpH5に調
整した後、β−アミラーゼ(ナガセ生化学産業製、商品
名:β−アミラーゼ1500)を澱粉質量の0.001
量部とイソアミラーゼ(林原生化学研究所製)を澱粉質
量の0.0001量部を添加して、55℃、24時間反
応させた。その後、特開平7−59559号公報記載の
方法で調製したアクレモニウム(Acremonium)属の生産
するニゲロオリゴ糖生成酵素を0.8単位/g基質添加
し、さらに48時間反応させてニゲロオリゴ糖を含むシ
ラップを調製した。その糖組成を表1に示した。
【0032】ニゲロオリゴ糖生成酵素の酵素活性は、p
H7.0の20mMリン酸緩衝液に、マルトースを0.
66質量%濃度で溶解させたマルトース溶液0.75m
lに、0.25mlの酵素溶液を加えて、37℃で反応
させた際に、基質のマルトースから1分間に1μmol
のグルコースを生成する酵素量を1単位と定義した。
【0033】
【表1】
【0034】なお、以下の各実施例において用いたニゲ
ロオリゴ糖とは、表1に示す組成のニゲロオリゴ糖シラ
ップ(ニゲロオリゴ糖換算で33質量%)である。
【0035】実施例1(ジュース) 市販の無果汁飲料(オレンジ、グレープ、アップル)及
び100%果汁飲料(グレープ、グレープフルーツ)
に、ニゲロオリゴ糖(試験区)、果糖ブドウ糖(比較区
)又は砂糖(比較区)を3質量%添加してサンプル
を調製した。なお、無添加のサンプルを対照区とした。
各サンプルを用いて10名のパネラーによる果汁感の強
さについて官能評価を行い、果汁感の強い順に順位をつ
けてもらい、その平均順位を求めた。その結果を表2に
示す。
【0036】
【表2】
【0037】表2から、試験区は無果汁タイプ及び10
0%果汁タイプのいずれの飲料においても最も果汁感が
強いことが分かる。
【0038】実施例2(ヨーグルト) 市販のフルーツヨーグルト(ストロベリー、白桃)に、
ニゲロオリゴ糖(試験区)、砂糖(比較区)、パノー
スシラップ(パノース25質量%含有、日本食品化工社
製、商品名「パノリッチ」、以下同じ)(比較区)又
はトレハロースシラップ(トレハロース30質量%含
有、以下同じ)(比較区)を2質量%添加してサンプ
ルを調製した。なお、無添加のサンプルを対照区とし
た。各サンプルを用いて10名のパネラーによる果汁感
の強さについて官能評価を行い、果汁感の強い順に順位
をつけてもらい、その平均順位を求めた。その結果を表
3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】表3から、試験区は比較区及び対照区に比
べて果汁感が強いことが分かる。
【0041】実施例3(グレープゼリー) 表4に示す処方により、常法に従ってグレープゼリーを
作った。具体的には、グラニュー糖、ゲル化剤及びクエ
ン酸ナトリウムを水に分散させ、85℃まで加温して溶
解させた後、10分間保持した。これに異性化糖、ニゲ
ロオリゴ糖、白ワイン、各グレープ果汁、クエン酸及び
香料を添加して全体を100kgとし、試験区及び対照
区のゼリーベースを調製した。このゼリーベースを容器
に充填後、フィルムでシール密封し、87℃で15分間
殺菌後、室温にて放冷して固化させた。得られた各ゼリ
ーを冷蔵保存1日後、42名(男19名、女23名)の
パネラーによる官能評価を行った。その結果を表5に示
す。
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】表5から、試験区は、対照区に比べてワイ
ンの風味が強いことが分かる。
【0045】実施例4(クッキー) 表6に示す処方により、常法に従ってラング・ドゥ・シ
ャタイプクッキーを作った。具体的には、マーガリンを
よくほぐして上白糖、ニゲロオリゴ糖、香料を加えてよ
く練り合わせ、これに、別に溶いておいた全卵と水を加
えてよく混合し、予め篩い合わせておいた薄力粉とベー
キングパウダーを混合して生地を得た。この生地を平型
の口金を付けた絞り袋に入れ、長さ約50mmの短冊状
に絞り、160℃で9分間焼成した。得られた各クッキ
ーを9名のパネラーにより官能評価を、以下の基準で行
った(以下、同じ)。
【0046】評価基準(−4:非常に劣る、−3:かな
り劣る、−2:劣る、−1:やや劣る、0:基準、+
1:ややよい、+2:よい、+3:かなりよい、+4:
非常によい)
【0047】その結果を表7に示す。なお、表中のLS
D値は、危険率5%で試験区間の有意差を検定する数値
で、試験区間の採点合計値の差が該LSD値より大きい
場合は、その試験区間に有意差を認めるが、等しいか小
さい場合は有意差を認めないことを意味する(以下、同
じ)。
【0048】
【表6】
【0049】
【表7】
【0050】表7から、試験区、試験区は対照区に
比べて香りがよいことが分かる。特に、試験区は対照
区に比べて有意に香りがよいことが分かる。
【0051】実施例5(ワインゼリー) 表8に示す処方で、常法に従ってワインゼリーを作っ
た。具体的には、ゼラチンに水を加えて予め膨潤させた
後、加熱沸騰溶解させ、グラニュー糖、ニゲロオリゴ糖
を加えて加熱溶解させた。これを50℃以下に冷却した
後、白ワイン、香料を加えてよく混合し、型に流し込み
放冷し、室温まで下がったら、冷蔵庫に1日入れて固め
た。得られた各ゼリーを実施例2と同様にして官能評価
を行った。その結果を表9に示す。
【0052】
【表8】
【0053】
【表9】
【0054】表9から、試験区、試験区は対照区に
比べて香りがよいことが分かる。特に、試験区は対照
区に比べて有意に香りがよいことが分かる。
【0055】実施例6(ヨーグルトアイス) 表10に示す処方により、常法に従ってヨーグルトアイ
スを作った。具体的には、水に、麦芽糖水あめ、ブドウ
糖液糖、ゲンチオリゴ糖シラップ(ゲンチオリゴ糖約3
0質量%含有、日本食品化工社製、商品名「ゲントー
ス」)、各試料糖(ニゲロオリゴ糖、トレハロースシラ
ップ)及び香味剤を加えて加熱しながら撹拌し、品温が
約40℃になった時点でさらにグラニュー糖、脱脂粉
乳、乳化安定剤及び食塩を加え、品温が60℃になった
時点でさらに無塩バター、精製ヤシ油及びクリームチー
ズを加えて分散させた。品温が80℃になったらホモゲ
ナイズし、冷却・エージングし、さらにヨーグルト、香
料及び乳酸を加えてフリージングした後、カップに充填
した。
【0056】各ヨーグルトアイスを冷凍保存1日後、2
3名(男15名、女8名)のパネラーにより官能評価を
行い、一番美味しいと思うアイスに投票してもらった。
その結果を表11に示す。
【0057】
【表10】
【0058】
【表11】
【0059】表11から、試験区は、比較区及び対照区
に比べて美味しいと評価した人が多いことが分かる。試
験区は、比較区及び対照区に比べて、ヨーグルトの味・
風味が引き立っており、すっきり感が向上し、酸味と甘
味のバランスもよいとの評価だった。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ニゲロオリゴ糖を有効成分とするフレーバー増強剤を提
供できる。このフレーバー増強剤を飲食品に添加するこ
とにより、飲食品のフレーバーを効果的に増強できる。
また、香料を含有する飲食品にニゲロオリゴ糖を添加す
ることにより、飲食品のフレーバー、特に果汁感を効果
的に増強できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/06 A23L 1/06 4B047 1/068 1/068 2/00 2/02 A 2/02 2/38 Z 2/38 2/00 B Fターム(参考) 4B001 AC01 AC02 AC43 EC01 4B014 GK05 GL10 4B017 LC02 LG02 LG04 LK11 LK12 LL01 4B032 DB21 DK11 DK12 DL05 4B041 LC01 LD01 LD02 LK11 4B047 LB08 LE01 LF07 LF09 LG21 LG23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニゲロオリゴ糖を有効成分として含有す
    ることを特徴とする飲食品のフレーバー増強剤。
  2. 【請求項2】 ニゲロオリゴ糖を0.1〜30質量%含
    有する請求項1に記載のフレーバー増強剤。
  3. 【請求項3】 香料を含有する飲食品に、ニゲロオリゴ
    糖を添加することを特徴とする飲食品のフレーバー増強
    法。
  4. 【請求項4】 香料を含有する飲食品に、ニゲロオリゴ
    糖を0.1〜30質量%添加する請求項3に記載の飲食
    品のフレーバー増強法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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